JP2013030594A - 発光装置の製造方法および発光装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】発光素子10と、発光素子10を被覆し蛍光体70を含有する封止樹脂50と、を有する発光装置1の製造方法は、複数の蛍光体70のうち一部の蛍光体70の周囲の封止樹脂50を変色させて暗色部71を形成する工程を含むことを特徴とする。例えば蛍光体を励起すれば、蛍光体70の周囲の封止樹脂50を変色させることができる。また、例えばレーザ光を封止樹脂50の内部に照射することにより蛍光体70を励起することができる。複数の蛍光体70のうち一部の蛍光体70の周囲に暗色部71を形成することで、一部の蛍光体70の波長変換機能が抑制される。これにより、発光装置1の色度値は、発光素子10の発光する光の色度値の側にシフトし、色調が改善される。
【選択図】図4
Description
本発明に係る発光装置によれば、信頼性を損なうことなく色調歩留まりを改善することができる。
[発光装置の構成の概要]
第1形態の発光装置は、図1に示すトップビュータイプと呼ばれる発光装置1である。発光装置1は、発光面が当該発光装置1の実装面とは反対側に設けられ、発光装置1の実装面に対してほぼ垂直な方向に光を照射可能な発光装置である。なお、説明の便宜上、図1(a)は凹部40aの内側を透過させた状態で図示している。
次に、発光装置1の各構成の詳細について説明する。
発光素子10は、電圧を印加することで自発光する半導体素子である。発光素子10は、図1に示すように、基材40の凹部40aに複数配置されている。発光素子10は、主発光面を上向きにして、接合部材11によって凹部40aの底面部40cのリードフレーム20に接合されている。接合方法としては、例えば接合部材として樹脂や半田ペーストを用いる接合方法を用いることができる。
保護素子12は、具体的には、規定電圧以上の電圧が印加されると通電状態になるツェナーダイオード(Zener Diode)である。保護素子12は、図示は省略したが、前記した発光素子10と同様にp電極とn電極とを有する半導体素子であり、発光素子10のp電極とn電極に対して逆並列となるように、ワイヤ60によってリードフレーム(−極)20と電気的に接続される。
リードフレーム(−極)20およびリードフレーム(+極)30は、一対の正負の電極である。リードフレーム20,30は、発光素子10と図示しない外部電極とを接続するものであり、例えば、鉄、リン青銅、銅合金等の電気良導体の金属部材で構成されている。リードフレーム20,30は、図1に示すように、上面(以下、主面という)の一部と裏面とが基材40から露出している。リードフレーム20,30の主面は平滑に形成されている。
基材40の材料としては、絶縁性材料を用いることが好ましく、かつ、発光素子10から放出される光や外光等が透過しにくい材料を用いることが好ましい。また、ある程度の強度を有する材料を用いることが好ましい。具体的には、セラミックス(Al2O3、AlN等)、あるいはフェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、BTレジン(bismaleimide triazine resin)、ポリフタルアミド(PPA)等の樹脂が挙げられる。
また、金属板の表面に絶縁層を設けた部材を基材40の材料として用いることもできる。
封止樹脂50は、基材40の凹部40aに収容された発光素子10を被覆するものであり、所定割合で蛍光体70を含有する。この封止樹脂50は、発光素子10を、外力や埃、水分などから保護すると共に、発光素子10の耐熱性、耐候性、耐光性を良好なものとするために設けられている。
ワイヤ60は、発光素子10や保護素子12等の電子部品と、リードフレーム20,30等を電気的に接続するための導電性の配線である。ワイヤ60の材料としては、Au、Cu(銅)、Pt(白金)、Al(アルミニウム)等の金属、および、それらの合金を用いたものが挙げられるが、特に、熱伝導率等に優れたAuを用いるのが好ましい。なお、ワイヤ60の径は特に限定されず、目的および用途に応じて適宜選択することができる。
蛍光体70(蛍光体粒子)は、封止樹脂50中に含有させる波長変換部材である。蛍光体70は、発光素子10からの光の少なくとも一部を吸収して異なる波長を有する光を発する。蛍光体70としては、発光素子10からの光をより長波長に変換させるものが好ましい。また、蛍光体70は1種の蛍光体(蛍光物質)を用いてもよいし、2種以上の蛍光体(蛍光物質)が混合されたものを用いてもよい。また、蛍光体70は、その濃度を発光素子10側で高く、光取り出し側で低くすることが好ましい。このような蛍光体70の分布は、例えば封止樹脂50の硬化前に蛍光体70を沈降させることによって形成できる。これによって、所望の色調の発光を確保しながら、光取り出し側の蛍光体70の密度を低くできるので、レーザ光照射によって形成される暗色部(暗色部71:図4(c)参照)の密度を低くでき、発光装置1の外観上好ましい。さらに、封止樹脂50の表面近傍において蛍光体70が低密度で分布していることで、レーザ光が封止樹脂50の内部まで到達し易く、深さ方向においても暗色部71を低密度で分布させることができる。また、蛍光体70を沈降させて形成することで、発光装置間における蛍光体70の分布状態を制御し易い。このため、同程度のレーザ光を照射することで同程度に暗色部71を形成でき、良好な再現度で色調を補正することができる。
図1に示す発光装置1の製造方法は、図2に示すように、例えば、第1工程〜第8工程を主な工程として含むことができる。
第1工程は、パッケージの凹部40aの底面40cに発光素子10を固着する工程である(S1:ダイボンディング工程)。
第2工程は、インナーリード20,30と、発光素子10のn電極13およびp電極14とをワイヤ60でそれぞれ接続する工程である(S2:ワイヤボンディング工程)。
第3工程は、保護素子12をインナーリード30に接合すると共にワイヤ60でインナーリード20に接続する工程である(S3:保護素子接合工程)。
第4工程は、蛍光体70を含有する封止樹脂50によって、パッケージの凹部40aに搭載された発光素子10を封止する工程である(S4:封止工程)。
第5工程は、発光装置1の性能を検査する工程である(S5:検査工程)。
第6工程は、発光装置1が所定の色度ランクの色調か否かを判定する工程である(S6:選別工程)。所定の色度ランクの色調であると判定された場合(S6:Yes)、製品として出荷可能となる。
第7工程は、所定の色度ランクの色調ではないと判定された場合(S6:No)、当該発光装置1の封止樹脂50に含有されている一部の蛍光体70の周囲の封止樹脂を変色させて暗色部を形成するためにレーザ光を照射する工程である(S7:レーザ光照射工程)。
第8工程は、レーザ光を照射した発光装置1の性能を再検査する工程である(S8:再検査工程)。再検査で所定の色度ランクの色調であると判定された場合、製品として出荷可能となる。
次に、図2に示すレーザ光照射工程(S7)について図1〜図5を適宜参照して詳細に説明する。レーザ光照射工程(S7)は、発光装置1の封止樹脂50の内部にレーザ光を照射する工程である。このときのレーザ光の集光位置は、封止樹脂50の表面ではなく封止樹脂50の内部に設定する。封止樹脂50の内部にレーザ光が到達すると、封止樹脂50に含有されている複数の蛍光体のうち一部の蛍光体がレーザ光により励起されることで、周囲の封止樹脂50を変質させ、変色させて当該蛍光体70の周囲に暗色部を形成することができる。ここで、樹脂の変質には、例えば酸化や炭化等を含む。これにより、封止樹脂50に含有されている一部の蛍光体70は、光の波長を変換する機能を低減される。したがって、発光素子10が例えば青色発光素子であれば、ブルーの方向へ色度をシフトすることができる。
レーザ光照射領域は、発光装置1の封止樹脂50の内部にレーザ光を到達させて蛍光体70に吸収させることができれば、特に限定されない。発光装置1のパッケージの損傷を防ぐため、図1(a)において、凹部40aの内側、好ましくは凹部40aの底面部40cの内側に照射するのがよい。また、例えば、図3の仮想線102よりも内側が好ましい。本実施形態では、図3に示すように、発光装置1の発光素子10の光取り出し側である上方を避けて当該発光素子10の周辺部に配置された封止樹脂50にレーザ光を照射することとした。図3(a)の仮想線101よりも内側にはレーザ光を照射しないことを示している。これにより、発光素子10の損傷を防止することができる。なお、図3(a)では、凹部40aの内側の一部を透過させた状態で図示している。また、図3(b)は図3(a)のA−A線矢視における断面図である。
レーザ光照射工程にて使用するレーザ光の波長は、封止樹脂50の材料に応じて当該封止樹脂50を透過するレーザ波長であって、そのレーザ光によって蛍光体70を励起することのできるようなレーザ波長を選択する。
封止樹脂50の材料として例えばシリコーン樹脂を用いた場合、1064nmの赤外レーザは封止樹脂50の表面を焼いてしまうので、赤外レーザ波長を使用することはできないが、例えば532nmの緑色レーザでは封止樹脂50を透過するので使用することができる。
(A1)レーザ光源:レーザマーカ装置
(A2)レーザ波長:532nm
(A3)レーザパワー:2.6%
(A4)スキャンスピード:100mm/s
(A5)レーザ周波数:10kHz
(A6)レーザ光の焦点位置:封止樹脂厚みの半分程度の位置
発光装置1の構成条件は、次の(B1)〜(B3)とした。
(B1)封止樹脂の材料:シリコーン樹脂
(B2)発光素子の種類:青色発光素子
(B3)蛍光体の種類:SCASN、YAG(1)、YAG(2)、YAG(3)、クロロシリケート。ここで、YAG(1)、YAG(2)、YAG(3)の違いは、発光色とそれに伴う組成であり、(1)〜(3)は、発光色の短波長側(緑色寄り)からの順位を意味する。
また、YAG(1)の励起スペクトルを長い破線で示している。同様に、YAG(2)の励起スペクトルは直線、YAG(3)は二点鎖線、SCASNは短い破線、クロロシリケートは一点鎖線でそれぞれ示している。各励起スペクトルは、各蛍光体において発光効率が最大となる値が100%となるように規格化している。また、図5のグラフにおいて、レーザ光照射工程にて使用するレーザ光のレーザ波長(532nm)の位置を太線で示す。
また、波長532nmの位置では、黄色蛍光体であるYAG(1)〜YAG(3)の相対発光効率のそれぞれの差は小さい。YAG(1)〜YAG(3)は、波長532nmの光をある程度吸収するが、透過する割合が高い。
ここで、YAG(1)については、当該蛍光体の発光色の波長に近くなるにつれて測定不能となるため、波長532nmにおける発光効率は不明であるが、YAG(3)よりも小であると推測して比較した。
また、緑色蛍光体であるクロロシリケートについても、当該蛍光体の発光色の波長に近くなるにつれて測定不能となるため、波長532nmにおける発光効率は不明であるが、YAG(1)〜(3)よりも小であると推測される。このクロロシリケートの励起スペクトルのグラフは、レーザ波長(532nm)の位置の太線に交差することはないと考えられるので、クロロシリケートは、532nmのレーザ波長のレーザ光を吸収せずに透過するものとみなせる。
したがって、波長532nmにおいて、蛍光体の相対発光効率が大きい順に並べたときの関係は、式(1)で表される。
SCASN>>YAG(2)>YAG(3)>YAG(1)>クロロシリケート
…式(1)
YAG(1)〜YAG(3)をそれぞれ使用した発光装置による発光色のシフト量には大きな差がなかった。これらの発光装置は、見た目にも封止樹脂の変色が小さかった。
クロロシリケートを使用した発光装置は、発光色のシフトが生じなかった。この発光装置は、見た目にも封止樹脂の変色がなかった。
したがって、波長532nmのレーザ光を同じ条件で照射したときに、蛍光体の発光色のシフト量が大きい順に並べたときの関係は、式(2)で表される。なお、式(2)のYAGは、YAG(1)〜YAG(3)を示す。なお、これらの間には僅かな差があった。
SCASN>YAG>クロロシリケート …式(2)
サンプルとして図1に示す発光装置1を複数用意して、照射したレーザ出力と色調との間の相関を調べる実験を行った。なお、サンプルは、個体差によって色調のバラツキがある。レーザ使用条件は、前記した(A1)〜(A6)のうち、(A3)レーザパワーと(A5)レーザ周波数とを次の(A31)、(A51)のように変更した。
(A31)レーザパワー:約2〜23%の範囲で変化させた(図7(b)参照)。
(A51)レーザ周波数:50kHz
発光装置1の構成条件は、前記した(B1)〜(B3)のうち(B3)蛍光体の種類を次の(B31)のように変更した。
(B31)蛍光体の種類:YAGとSCASNとを混合した。
図6において、横軸は、国際照明委員会(CIE)が定義したxy色度値のxの値、縦軸はyの値をそれぞれ示す。ライン111は、黒体放射軌跡(BBC)を示す。
枠112は、色温度3500Kで特定される温白色(Warm White)の発光装置の色度ランクのエリアを示しており、色温度3200〜3700Kの範囲を含んでいる。
楕円113は、色温度3200〜3700Kの範囲の中で、特に色温度3500K近辺の色度範囲のエリアを示している。レーザ光照射前の色調を三角形で表し、レーザ光照射後の色調を丸で表す。図6に示すように、定性的には、レーザ光照射後の色調は、青色の色度の側にシフトしたことが分かる。
なお、YAGを含有したシリコーン樹脂に緑色レーザを照射した場合、蛍光体の周囲の樹脂が酸化によって変色していることが確認された。ただし、樹脂の変質とは、酸化に限るものではなく、樹脂材料等が変われば例えば炭化等の他の現象も起こり得る。
[発光装置の構成の概要]
第2形態の発光装置は、図9に示すサイドビュータイプと呼ばれる発光装置201である。発光装置201の構成において、第1の形態の発光装置1と同様な構成には同様の符号を付し、構成の詳細な説明を省略する。また、単に形状が異なる構成については、図1に示す発光装置1の構成の符号に形式的に200を加算して付す。
発光装置201の各構成の詳細については発光装置1の各構成と同様なので説明を省略する。
[発光装置の製造方法の概要]
発光装置201の製造方法の概要については発光装置1の製造方法と同様なので説明を省略する。
次に、レーザ光照射工程について図9〜図10を適宜参照して説明する。なお、第1の形態の発光装置1に対するレーザ光照射工程と同様の方法については説明を適宜省略する。
本実施形態では、図10に示すように、発光装置201の発光素子210の光取り出し側である上方を避けて当該発光素子210の周辺部に配置された封止樹脂50にレーザ光を照射することとした。封止樹脂50中の図10(a)においてハッチングで示した略矩形の領域301,302,303,304に対してレーザ光を照射することとした。これにより、発光素子210の損傷を防止することができる。なお、図10(a)では、凹部240aの内側の一部を透過させた状態で図示している。
サンプルとして図9に示す発光装置201を複数用意して、照射したレーザ出力と色調との間の相関を調べる実験を行った。なお、サンプルは、個体差によって色調のバラツキがある。以下、条件を変えて行った3種類の実験について説明する。
第1実験条件において、レーザ使用条件は、前記したトップビュータイプの場合の条件の一部((A1),(A2),(A4),(A51),(A6))に加えて、次の(A32)である。なお、レーザ光照射領域は、図10に示す通りである。
(A32)レーザパワー:6,8,10%の範囲で変化させた(図11参照)。
また、第1実験条件において、発光装置201の構成条件は、前記したトップビュータイプの場合の条件(前記した(B1),(B2))に加えて、次の(B32)である。
(B32)蛍光体の種類:YAGのみ
レーザパワー6%のときに照射前の色調を白抜き四角形で表し、レーザ光照射後の色調を黒塗りの四角形で表す。
レーザパワー8%のときに照射前の色調を白抜き三角形で表し、レーザ光照射後の色調を黒塗りの三角形で表す。
レーザパワー10%のときに照射前の色調を白抜き円で表し、レーザ光照射後の色調を黒塗りの円で表す。
図11に示すように、定性的には、レーザ光照射後の色調は、概ね色度ランクr6から色度ランクr5に向かって青色の色度の側にシフトしたことが分かる。また、レーザパワーが大きいほどシフト量も大きかった。
第2実験条件において、第1実験条件と相違する点は、発光装置201の多数のサンプルを色度によって予めランク分けしておき、ランク毎にレーザパワーを、5.2〜10.2%の範囲で設定した点である。他の条件は第1実験条件と同じである。
この実験に用いた多数のサンプルについて、レーザ光照射前後の色度バラツキ量を計算した。計算結果を表1に示す。ここで、σxおよびσyは、実験に用いたサンプルのx値およびy値の標準偏差を示す。これにより、色度バラツキ量の低減を確認できた。なお、表1に示す例ではσxが微増しているが、この微増分を大幅に上回る変化量でσyが減少しているため、総合的には、バラツキが改善されたと結論付けられる。
第3実験条件において、第1実験条件と相違する点は、発光装置201のサンプルを、サンプル毎にレーザパワーを、4.7〜10%の範囲のいずれかの値に設定した点である。他の条件は第1実験条件と同じである。
この実験に用いた多数のサンプルについて、レーザ光照射前後の色度バラツキ量を計算した。計算結果を表2に示す。ここで、σxおよびσyは、実験に用いたサンプルのx値およびy値の標準偏差を示す。これにより、色度バラツキ量を、ランク毎にレーザパワーを変化させた場合(第2実験条件)に比べて低減できることを確認できた。
10,10B,10D,210 発光素子
11 接合部材
12 保護素子
13,213 n電極
14,214 p電極
20,20D,220 第1リードフレーム
20a,220a 第1インナーリード部
20b 第1アウターリード部
30,30D,230 第2リードフレーム
30a,230a 第2インナーリード部
30b 第2アウターリード部
40,40D,240 基材
40a,240a,501,601 凹部
40b,240b 側壁
40c,240c 底面部
41,41D,241 絶縁部
50 封止樹脂
60 ワイヤ
61 ワイヤトップ
70 蛍光体
71 暗色部
80,280 カソードマーク
103 レーザ集光レンズ
121,122,124 レーザ光照射範囲
123 暗色部
Claims (10)
- 少なくとも1つの発光素子と、前記発光素子を被覆し蛍光体を含有する封止樹脂と、を有する発光装置の製造方法であって、
一部の蛍光体の周囲の前記封止樹脂を変色させて暗色部を形成する工程を含むことを特徴とする発光装置の製造方法。 - 前記蛍光体を励起することにより、前記暗色部を形成することを特徴とする請求項1に記載の発光装置の製造方法。
- レーザ光により前記蛍光体を励起することを特徴とする請求項2に記載の発光装置の製造方法。
- 平面視における前記発光素子の周辺部に前記暗色部を形成することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の発光装置の製造方法。
- 前記発光装置は、前記発光素子が底面に載置された凹部を有するパッケージを備え、前記発光素子を取り囲む領域に前記暗色部を形成することを特徴とする請求項4に記載の発光装置の製造方法。
- 前記発光装置は、前記封止樹脂により封止された少なくとも1つのワイヤを有し、平面視における前記ワイヤの頂部を除いた領域に前記暗色部を形成することを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の発光装置の製造方法。
- 前記発光装置のxy色度値におけるxまたはyの値の少なくとも一方が減少し且つ当該減少値が0.001以上0.004以下となるように前記暗色部を形成することを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載の発光装置の製造方法。
- 少なくとも1つの発光素子と、前記発光素子を被覆し蛍光体を含有する封止樹脂と、を有する発光装置であって、
前記封止樹脂は、一部の蛍光体の周囲に暗色部を備えることを特徴とする発光装置。 - 前記暗色部は、平面視における当該発光素子の周辺部に配置されたことを特徴とする請求項8に記載の発光装置。
- 前記発光装置は、パッケージに設けられた凹部の底面に搭載された前記発光素子が前記封止樹脂により封止されて構成された発光装置であり、
前記暗色部は、前記発光素子を取り囲む領域に配置されたことを特徴とする請求項9に記載の発光装置。
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