JP2013029599A - レンズ鏡筒及びそれを備える撮像装置 - Google Patents

レンズ鏡筒及びそれを備える撮像装置 Download PDF

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Abstract

【課題】バリアユニットをバリアユニット保持部材にバヨネット結合で直接固定する場合においても、バリア駆動部材の回転伝達突起が貫通するバリアユニット保持部材の貫通孔を小さく仕組みを提供する。
【解決手段】レンズ鏡筒は、バリア駆動部材22の回転伝達突起22cをバリアユニット保持部材16の貫通孔16bに挿入するときに、回転伝達突起22cのカム面22dと貫通孔16の円周方向端部16eとのカム作用によりバリア駆動部材22をバリア羽根21を開方向に付勢するバリア付勢部材20の付勢力に抗して回転させ、この状態でバリアユニット15をバリアユニット保持部材16で保持した後、バリアユニット保持部材16に対してバリアユニット15をバリア駆動部材22を回転させた方向と一致する方向に回転させることにより、バリアユニット保持部材16に対してバリアユニット15をバヨネット結合で固定する。
【選択図】図5

Description

本発明は、バリアユニットが搭載されるレンズ鏡筒、及びレンズ鏡筒を備えるデジタルカメラ等の撮像装置に関する。
バリアユニットが搭載されるレンズ鏡筒では、バリアユニットをバリアユニット保持部材に対してバヨネット結合により直接固定することで、組み立て作業性を向上させる技術が提案されている(特許文献1)。
この提案では、バリアユニットをバリアユニット保持部材に固定する際には、バリアユニットの駆動リングの回転伝達突起がバリアユニット保持部材の貫通孔を貫通するまでバリアユニットを光軸方向に挿入する。その後、バリアユニットのバリアカバーに設けられたフック部がバリアユニット保持部材に設けられた掛止部に掛止される方向にバリアユニットを回転させることでバリアユニットをバリアユニット保持部材に固定する。
特開2010−191062号公報
上記特許文献1では、バリアユニット保持部材の貫通孔は、バリアユニットをバリアユニット保持部材に光軸方向に組み込んだ後、回転させてバリアユニット保持部材に固定する一連の動作中に、駆動リングの回転伝達突起が干渉しないように形成される。このため、バリアユニットの必要な回転角度分だけバリアユニット保持部材の貫通孔の円周方向の長さを長くして貫通孔を大きく形成する必要がある。
しかし、バリアユニット保持部材の貫通孔が大きくなると、バリアユニット保持部材の剛性が低下することに加えて、貫通孔を介して外部からの塵や砂等の異物が入り込み易くなり、レンズ鏡筒の作動不良の原因となる可能性がある。
そこで、本発明は、バリアユニットをバリアユニット保持部材にバヨネット結合で直接固定する場合においても、バリア駆動部材の回転伝達突起が貫通するバリアユニット保持部材の貫通孔を小さくすることができる仕組みを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、バリアユニット保持部材に対してバリアユニットが固定されるレンズ鏡筒であって、前記バリアユニットは、バリア羽根と、前記バリア羽根を回動可能に支持するとともに、前記バリア羽根の回動により開閉される開口部を有するバリア保持部材と、前記バリア保持部材に対して回転可能に保持され、像面側に突出した回転伝達部を有するバリア駆動部材と、前記バリア駆動部材と前記バリア羽根との間に設けられ、前記バリア羽根を回動する方向に付勢するバリア付勢部材と、を備え、前記バリアユニット保持部材は、円周方向に沿って形成された貫通孔を有し、前記回転伝達部を前記貫通孔に挿入するときに、前記回転伝達部の先端部に形成されたカム面と前記貫通孔の円周方向の端部とのカム作用により、前記バリア駆動部材を前記バリア付勢部材の付勢力に抗して回転させ、前記バリアユニットを保持した後、前記バリア駆動部材を回転させた方向と一致する方向に前記バリアユニットを回転させることにより、前記バリアユニットとバヨネット結合で固定されることを特徴とする。
本発明によれば、バリアユニットをバリアユニット保持部材にバヨネット結合で直接固定する場合においても、バリア駆動部材の回転伝達部が貫通するバリアユニット保持部材の貫通孔を小さくすることができる。これにより、バリアユニット保持部材の剛性を向上させることができるとともに、外部からの異物が貫通孔から入り込み難くなり、レンズ鏡筒の良好な作動性を確保することができる。
本発明の実施形態に係るレンズ鏡筒を備える撮像装置の一例としてのデジタルカメラを正面側から見た外観斜視図である。 レンズ鏡筒の分解斜視図である。 1群鏡筒の分解斜視図である。 バリアユニットの分解斜視図を含むバリアユニット保持部材の斜視図である。 バリアユニットをバリアユニット保持部材の被写体側の端部に組み込む前の状態を示す斜視図である。 バリアユニットの回転伝達突起のカム面がバリアユニット保持部材の貫通孔のカム係合部に当接した状態を示す斜視図である。 バリアユニットの回転伝達突起がバリアユニット保持部材の貫通孔に挿入された状態を示す斜視図である。 レンズ鏡筒の繰り出し時におけるバリアユニットと直進ガイド筒との関係を示す斜視図である。 バリア羽根の開き状態を被写体側から光軸方向に見た図である。 レンズ鏡筒の繰り込み時におけるバリアユニットと直進ガイド筒との関係を示す斜視図である。 バリア羽根の閉じ状態を被写体側から光軸方向に見た図である。
以下、本発明の実施形態の一例を、図1〜11を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るレンズ鏡筒を備える撮像装置の一例としてのデジタルカメラを正面側から見た外観斜視図である。図1に示したデジタルカメラの状態は、本実施形態のデジタルカメラの電源をオン状態でレンズ鏡筒2が撮影位置にある状態である。
図1に示すように、本実施形態のデジタルカメラは、カメラ本体1の正面側に、ズーム式のレンズ鏡筒2及びファインダ窓5が設けられる。レンズ鏡筒2は、カメラ本体1の電源がオフ状態で沈胴位置に繰り込み、カメラ本体1の電源がオン状態で撮影位置に繰り出すようになっている。
また、カメラ本体1の上面には、被写体に照明光を照射するストロボ装置の発光窓部4、及びレリーズボタン6が設けられている。なお、図示は省略するが、カメラ本体1の内部には、レンズ鏡筒2の撮影光学系を通過して結像された被写体像を光電変換するCCDセンサやCMOSセンサ等の撮像素子が搭載されている。
<レンズ鏡筒2の構成>
図2は、レンズ鏡筒2の分解斜視図である。図2に示すように、レンズ鏡筒2は、1群レンズ鏡筒7、直進ガイド筒8、2群レンズ鏡筒9、移動カム筒10、3群レンズ鏡筒11、固定筒12、及び鏡筒保持部材13を備える。
1群レンズ鏡筒7は、直進ガイド筒8の外周側に配置され、第1レンズ群17(図3参照)を保持する。直進ガイド筒8は、鏡筒保持部材13に固定された固定筒12の内周側に配置され、固定筒12により回転が規制されて、光軸方向にのみ移動可能とされている。
2群レンズ鏡筒9は、直進ガイド筒8の内周側に配置され、第2レンズ群9aを保持する。2群レンズ鏡筒9は、直進ガイド筒8により回転が規制されて、光軸方向にのみ移動可能とされている。また、2群レンズ鏡筒9は、不図示のシャッタユニット、絞りユニット、振れ補正機構を有している。
移動カム筒10は、直進ガイド筒8の外周側で、かつ固定筒12の内周側に配置され、直進ガイド筒8に対して光軸周りに回転可能、且つ、光軸方向に移動可能とされている。3群レンズ鏡筒11は、第3レンズ群11aを保持する。第3レンズ群11aは、フォーカス動作時に光軸方向に移動するフォーカスレンズ群として機能する。3群レンズ鏡筒11は、鏡筒保持部材13に固定されたAFガイド軸に光軸方向にガイドされ、スクリューの回転により光軸方向に移動するようになっている。
そして、不図示のズームモータから移動カム筒10に回転駆動力が伝わると、移動カム筒10は回転しながら光軸方向に沿って移動し、直進ガイド筒8は、回転することなく移動カム筒10と共に光軸方向に移動する。また、1群レンズ鏡筒7及び2群レンズ鏡筒9は、直進ガイド筒8により回転が規制された状態で光軸方向に沿って移動する。本実施形態では、1群レンズ鏡筒7の第1レンズ群17、及び2群レンズ鏡筒9の第2レンズ群9aを光軸方向に移動させることにより、焦点距離を変更可能な2群のズーム式レンズ鏡筒を構成している。
図3は、1群レンズ鏡筒7の分解斜視図である。図3に示すように、1群レンズ鏡筒7は、キャップ14、バリアユニット15、及びバリアユニット保持部材16を備える。バリアユニット保持部材16の外周部には、3本のフォロアピン19が円周方向に略等間隔で突設されている。バリアユニット保持部材16の中央部には、第1レンズ群17が1群レンズ保持枠18を介して保持されている。
バリアユニット15は、バリアユニット保持部材16の被写体側の端部に第1レンズ群17を覆うようにバヨネット結合により固定される。キャップ14は、バリアユニット15が固定されたバリアユニット保持部材16の被写体側の端部に両面テープ等を介して固定される。
<バリアユニット15の構造>
図4は、バリアユニット15とバリアユニット保持部材16の斜視図であり、バリアユニット15は分解斜視図として示している。図4に示すように、バリアユニット15は、バリア付勢部材20、バリア羽根21、バリア駆動部材22、及びバリア保持部材23を備える。
このバリアユニット15は、レンズ鏡筒2の撮影光学系の前方に配置され、カメラ本体1の電源オン/オフに従って撮影光学系の開口部を開閉自在に覆っている。カメラ本体1の電源がオフ状態では、レンズ鏡筒2が沈胴位置に繰り込んでバリアユニット15のバリア羽根21(図4参照)が閉じる。反対に、カメラ本体1の電源がオン状態では、レンズ鏡筒2が撮影位置に繰り出してバリアユニット15のバリア羽根21が開くようになっている。
バリア付勢部材20は、例えば引っ張りコイルばねで構成され、バリア羽根21とバリア駆動部材22との間に掛止されて、バリア羽根21を開く方向の付勢力を発生させる。バリア羽根21は、軸21bがバリア保持部材23に回転可能に支持されており、軸21bを支点としてバリア保持部材23の開口部を開閉する方向に回動可能とされている。バリア駆動部材22は、バリア保持部材23に対して回転可能に保持されている。バリア保持部材23は、後述するように、バリアユニット保持部材16に対してバヨネット結合により固定される。
バリアユニット15を組み立てるには、まず、バリア保持部材23に対してバリア駆動部材22を被写体側から光軸方向に組み込んだ後、バリア保持部材23の軸穴23bにバリア羽根21の軸21bを被写体側から組み込む。
バリア駆動部材22の外周部には、径方向外側に突出する2つのフランジ部22bが円周方向に間隔をあけて設けられている。また、バリア駆動部材22の外周部には、像面側に向けて光軸と平行に突出する回転伝達突起22cが設けられ、回転伝達突起22cの先端部には、斜面状のカム面22dが形成されている。バリアユニット保持部材16の被写体側の端部には、バリア駆動部材22の回転伝達突起22cが光軸方向に挿入される貫通孔16bが形成される。貫通孔16bは、バリアユニット保持部材16の円周方向に沿って切り欠かれており、円周方向の端部は、回転伝達突起22cのカム面22dがカム係合するカム係合部16eとされている。ここで、回転伝達突起22cは、本発明の回転伝達部の一例に相当する。
そして、2つのフランジ部22bの被写体側の面と回転伝達突起22cの被写体側の面は摺動面となっており、バヨネット構造により3つの摺動面がそれぞれバリア保持部材23の3箇所のバヨネット規制部23cの像面側の面に当接する。
これにより、バリア駆動部材22の光軸方向の移動(例えば、位置ずれ、撓み等の変形)が規制され、バリア羽根21の円滑な開閉動作が確保される。また、バリア駆動部材22とバリア保持部材23との光軸方向の位置関係は、バリア羽根21の開状態から閉状態まで常に保たれているため、バリア羽根21の開閉動作中にバリア駆動部材22がバリア保持部材23から脱落することはない。
一方、光軸に直交する方向では、バリア保持部材23の内周部に円周方向に設けられた6箇所の被嵌合部23dに、バリア駆動部材22の外周部に設けられた嵌合部22eが円周方向に摺動可能に嵌合される。これにより、バリア駆動部材22がバリア保持部材23に対して回転可能な状態で精度良く保持される。
この状態で、バリア付勢部材20の両端をそれぞれバリア羽根21のばね掛け部21aとバリア駆動部材22のばね掛け部22aとに掛止すると、バリア羽根21とバリア駆動部材22とは、バリア付勢部材20の付勢力により互いに引き寄せられる。
これにより、バリア駆動部材22は、図の時計回りに回転し、バリア駆動部材22の回転に伴ってバリア羽根21は反時計周りに回転して、開き方向に付勢される。そして、バリア羽根21がバリア保持部材23に設けられた開きストッパ部23eに当接することにより、バリア羽根21が開き位置に保持される。
バリア羽根21が開き状態にあるとき、バリア駆動部材22の上述した3つの摺動面がバリア保持部材23の3箇所のバヨネット規制部23cに対してオーバーラップしているため、バリア駆動部材22は光軸方向に外れることはない。
<バリアユニット15とバリアユニット保持部材16の固定方法>
次に、図5〜図7を参照して、バリアユニット15をバリアユニット保持部材16の被写体側の端部にバヨネット結合で固定する方法について説明する。
図5は、バリアユニット15をバリアユニット保持部材16の被写体側の端部に組み込む前の状態を示す斜視図である。図6は、バリアユニット15の回転伝達突起22cのカム面22dがバリアユニット保持部材16の貫通孔16bのカム係合部16eに当接した状態を示す斜視図である。図7は、バリアユニット15の回転伝達突起22cがバリアユニット保持部材16の貫通孔16bに挿入された状態を示す斜視図である。
まず、図5の状態からバリアユニット15をバリアユニット保持部材16に対して光軸方向に接近させて、バリア駆動部材22の回転伝達突起22cの先端をバリアユニット保持部材16の貫通孔16bに配置する。そして、図6に示すように、バリア駆動部材22の回転伝達突起22cのカム面22dをバリアユニット保持部材16の貫通孔16bのカム係合部16eに当接させる。この状態では、バリア駆動部材22の回転伝達突起22cには外力が作用していないため、バリア羽根21には、バリア付勢部材20の付勢力のみが作用している。従って、バリア羽根21は、バリア付勢部材20の開方向の付勢力によって開き状態となっている。
図7は、バリア駆動部材22の回転伝達突起22cのカム面22dを、バリアユニット保持部材16の貫通孔16bのカム係合部16eに沿わせるようにして、回転伝達突起22cの先端部を貫通孔16bに完全に挿入した状態である。このとき、バリアユニット保持部材16の内周部には、バリア保持部材23の嵌合筒部23gが嵌合される。
ここで、図6の状態から図7の状態に移行する際、バリア駆動部材22は、回転伝達突起22cのカム面22dと貫通孔16bのカム係合部16eとのカム作用によりバリア付勢部材20の付勢力に抗して所定の回転角度分だけ反時計方向に回転する。このため、バリア羽根21は、全開状態から少し閉じた状態となる。
また、図7の状態では、バリア羽根21は、バリア付勢部材20により開き方向に付勢されており、バリア駆動部材22には、図の時計回り方向の回転力が常に負荷された状態となっている。つまり、このバリア駆動部材22の時計回り方向の回転力により、回転伝達突起22cにも時計回り方向に回転しようとする力が常に働いているため、回転伝達突起22cが貫通孔16bのカム係合部16eに押し付けられた状態で保持される。これにより、図7の状態で、バリアユニット15をバリアユニット保持部材16に保持することが可能となる。このため、バリアユニット15を回転させてバリアユニット保持部材16にバヨネット結合する際に使用する工具セット等が簡易なものですみ、作業性が向上する。
また、図7の状態では、バリア保持部材23の内周部に円周方向に略180°離間して設けられた2つの回転規制部23f(図9参照)がバリアユニット保持部材16に設けられた2つの回転規制突起16cに乗り上げた状態となっている。そして、図7の状態から、バリアユニット15をバリアユニット保持部材16に対して被写体側から見て反時計回りに回転させると、バリア保持部材23の2つの回転規制部23fがバリアユニット保持部材16の2つの回転規制突起16cを乗り越えて嵌合する。このとき、回転伝達突起22cのカム面22dと貫通孔16bのカム係合部16eとのカム係合が解除され、バリア羽根21は、バリア付勢部材20の付勢力により開き方向に回動して全開状態となる。
これにより、光軸と直交する平面の円周方向において、バリア保持部材23は、バリアユニット保持部材16に対して回転が規制されて位置決めされる。また、バリア保持部材23の外周部に設けられた3箇所の突起部23aがバリアユニット保持部材16の対応する位置に設けられた3箇所のバヨネット規制部16aに挿入されて光軸方向に規制される。従って、バリア保持部材23が光軸方向に移動(例えば、位置ずれ、撓み等の変形を生じる)することがない。
そして、バリアユニット保持部材16の内周部に設けられた6箇所の被嵌合部16dにバリア保持部材23の嵌合筒部23gが嵌合することで、光軸と直交する径方向においても位置決めされる。このように、バリアユニット15をバリアユニット保持部材16にバヨネット結合で固定する場合においても、バリアユニット15をバリアユニット保持部材16に対して精度良く位置決めして固定することができる。
次に、図8〜図11を参照して、バリア羽根21の開閉動作について説明する。
図8はレンズ鏡筒2の繰り出し時におけるバリアユニット15と直進ガイド筒8との関係を示す斜視図、図9はバリア羽根21の開き状態を被写体側から光軸方向に見た図である。図10はレンズ鏡筒2の繰り込み時におけるバリアユニット15と直進ガイド筒8との関係を示す斜視図、図11はバリア羽根21の閉じ状態を被写体側から光軸方向に見た図である。なお、図8及び図10では、説明の便宜上、バリアユニット15及び直進ガイド筒8以外の図示は省略している。
レンズ鏡筒2が図8及び図9の繰り出し状態から徐々に繰り込むと、バリア駆動部材22の回転伝達突起22cのカム面22dが直進ガイド筒8のカム係合部8aに当接する。このとき、回転伝達突起22cのカム面22dは、カム係合部8aから法線方向に力を受け、その分力はF1とF2となる。
分力F1は、バリア駆動部材22をバリア付勢部材20の付勢力に抗して反時計回りに回転させようとする力であり、分力F2は、バリア駆動部材22を繰り出し方向へ押す力である。
分力F1は、図8の状態において、バリア駆動部材22の回転伝達突起22cを押して反時計回りに回転させる。これにより、羽根押し部22fは、バリア羽根21から離れる方向に移動し、バリア羽根21も羽根押し部22fに追従するように軸21bを中心として閉じ方向に回動する。更にレンズ鏡筒2の繰り込み動作が進むと、バリア羽根21を全閉(図11参照)させるために必要な回転角度分バリア駆動部材22が回転して沈胴状態となる。
本実施形態では、バリアユニット15をバリアユニット保持部材16に対してバヨネット結合により固定するための回転方向と、回転伝達突起22cが受ける分力F1によりバリア駆動部材22をバリア羽根21の閉じ方向に回転させる方向とを一致させている。このため、バリア羽根21の開閉動作によりバリア駆動部材22がバリア保持部材23から外れないようになっている。また、バリア保持部材23は、前述したように回転規制部23fがバリアユニット保持部材16の回転規制突起16cに嵌合しているため、分力F1による回転力を受けてもバリアユニット保持部材16から外れることはない。
また、回転伝達突起22cが分力F2を受けても、前述したように、バリア駆動部材22の2つのフランジ部22bの被写体側の面と回転伝達突起22cの被写体側の面が、バリア保持部材23の3箇所のバヨネット規制部23cに光軸方向に受け止められる。これにより、バリア駆動部材22の光軸方向の移動(例えば、位置ずれ、撓み等の変形)が規制され、バリア羽根21の開閉動作を円滑に行うことができる。
また、前述したように、バリア保持部材23もバリアユニット保持部材16に対して光軸方向への移動が規制されているので、バリア駆動部材22の回転伝達突起22cが受ける外力の伝達ロスを少なくすることができる。これにより、効率よくバリア羽根21の開閉動作を行うことができる。
さらに、バリア保持部材23には、回転伝達突起22cの近傍に不図示の2箇所の規制部を設け、これをバリアユニット保持部材16が受ける構造となっている。このように、回転伝達突起22cに分力F2が負荷されても、バリア駆動部材22、バリア保持部材23は光軸方向に外れない構造となっている。
次に、バリア羽根21の閉じ状態から開く方向への動作について説明する。
レンズ鏡筒2が図10の繰り込み状態から徐々に繰り出すと、バリア駆動部材22は、バリアユニット保持部材16の繰り出し動作に伴って、回転伝達突起22cのカム面22dが直進ガイド筒8のカム係合部8aに係合しながら回転する。
更にレンズ鏡筒2が繰り出すと、図10の状態からバリア駆動部材22の回転伝達突起22cに力を加えていた直進ガイド筒8のカム係合部8aと回転伝達突起22cとの係合が解除される。これにより、バリア駆動部材22には、バリア付勢部材20の付勢力のみが加わるため、バリア駆動部材22は、時計回り方向に回転する。この回転により、バリア羽根21は、バリア駆動部材22の羽根押し部22fに押されて、軸21bを中心として反時計回りに回動し、図8及び図9に示す開き状態となる。
以上説明したように、本実施形態では、回転伝達突起22cのカム面22dとバリアユニット保持部材16の貫通孔16bのカム係合部16eとのカム作用により、バリア駆動部材22をバリア付勢部材20の付勢力に抗して反時計回りに回転させる。そして、この状態で、バリアユニット15をバリアユニット保持部材16に対して反時計回りに回転させることで、バリアユニット15がバリアユニット保持部材16にバヨネット結合により固定される。
これにより、バリアユニット保持部材16の貫通孔16bの円周方向の長さを従来に比べて短くすることができ、結果として貫通孔16bを小さくすることができる。このため、バリアユニット保持部材16の剛性を向上させることができるとともに、外部からの異物が貫通孔16bから入り込み難くなり、レンズ鏡筒2の良好な作動性を確保することができる。
なお、本発明の構成は、上記実施形態に例示したものに限定されるものではなく、材質、形状、寸法、形態、数、配置箇所等は、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
例えば、上記実施形態では、バリア羽根21の開閉動作時にバリア駆動部材22を回転させる回転力伝達部材として、直進ガイド筒8を例示したが、これに限定されない。例えば、直進ガイド筒8以外の部材からバリア駆動部材22が回転力を受ける場合や回転部材の回転力をバリア駆動部材22に伝達するようにしてもよい。
15 バリアユニット
16 バリアユニット保持部材
16b 貫通孔
16e カム係合部
20 バリア付勢部材
21 バリア羽根
22 バリア駆動部材
22c 回転伝達突起
22d カム面
23 バリア保持部材

Claims (4)

  1. バリアユニット保持部材に対してバリアユニットが固定されるレンズ鏡筒であって、
    前記バリアユニットは、
    バリア羽根と、
    前記バリア羽根を回動可能に支持するとともに、前記バリア羽根の回動により開閉される開口部を有するバリア保持部材と、
    前記バリア保持部材に対して回転可能に保持され、像面側に突出した回転伝達部を有するバリア駆動部材と、
    前記バリア駆動部材と前記バリア羽根との間に設けられ、前記バリア羽根を回動する方向に付勢するバリア付勢部材と、を備え、
    前記バリアユニット保持部材は、
    円周方向に沿って形成された貫通孔を有し、
    前記回転伝達部を前記貫通孔に挿入するときに、前記回転伝達部の先端部に形成されたカム面と前記貫通孔の円周方向の端部とのカム作用により、前記バリア駆動部材を前記バリア付勢部材の付勢力に抗して回転させ、
    前記バリアユニットを保持した後、前記バリア駆動部材を回転させた方向と一致する方向に前記バリアユニットを回転させることにより、前記バリアユニットとバヨネット結合で固定されることを特徴とするレンズ鏡筒。
  2. 前記回転伝達部は、像面側に向けて光軸と平行に突出するとともに、回転力伝達部材から前記バリア羽根を開閉させるための回転力が伝達され、
    前記バリア駆動部材は、前記回転伝達部のカム面と前記回転力伝達部材に形成されたカム係合部とのカム作用により回転力が伝達されることを特徴とする請求項1に記載のレンズ鏡筒。
  3. 前記回転力伝達部材は、直進ガイド筒であることを特徴とする請求項1または2に記載のレンズ鏡筒。
  4. バリアユニットが搭載されるレンズ鏡筒を備える撮像装置であって、
    前記レンズ鏡筒として、請求項1ないし3の何れか1項に記載のレンズ鏡筒を備えることを特徴とする撮像装置。
JP2011164433A 2011-07-27 2011-07-27 レンズ鏡筒及びそれを備える撮像装置 Withdrawn JP2013029599A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114040068A (zh) * 2021-11-05 2022-02-11 维沃移动通信有限公司 摄像头模组及电子设备

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