JP2013029526A - 振動ジャイロセンサ - Google Patents

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Abstract

【課題】電源電圧に同じ周波数成分のノイズが存在しても、直流に重畳されずに精度の高い振動ジャイロセンサを提供することにある。
【解決手段】振動ジャイロセンサ2は、振動片10と、駆動電極36A,36Bと、検出電極38A,38Bと、モニタ回路12と、駆動回路14と、振幅調整回路16と、増幅回路18A,18Bと、差動増幅回路20と、同期検波回路22と、フィルタ信号V12を出力するフィルタ回路28と、フィルタ信号V12に対して、電源電圧Vddの変動に対して比例に変動し感度信号V13を出力するレシオメトリック回路30と、を含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、角速度を検出する振動ジャイロセンサに関するものである。
カーナビゲーション装置において、自立航法によって自車位置を特定する場合、ジャイロセンサからの角速度情報をもとに進行方向を検出している。このようなジャイロセンサは通常、角速度の大きさに応じたアナログ信号を出力している。そのアナログ信号はA/Dコンバータによってデジタル信号に変換され、このデジタル信号がナビゲーションシステムに取り込まれ、演算処理に用いられている。アナログ信号をデジタル信号へ変換する場合、A/Dコンバータの電源電圧の変動によって、その分解能あたりの電圧幅、あるいはその基準電圧が変動することがある。そのため、ジャイロセンサから出力されるアナログ信号も電源電圧に依存して変動するように、検出信号を電源電圧に依存させるレシオメトリック機能をもつジャイロセンサが提案されている。
例えば、電源電圧に比例して検出信号を増幅する乗算回路を有する振動ジャイロセンサは、レシオメトリック機能を駆動信号に電源電圧を依存させて実現していたものを、検出信号を電源電圧に依存させることで、電気−機械、機械−電気の各変換過程での変換誤差による電源電圧の依存精度が低下することを防止している(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
特開2006−10408号公報 特開2001−296140号公報
しかし、検出信号や電源電圧には、多くの周波数成分をもったノイズが含まれている。特許文献1の乗算回路において、線路から入力される検出信号と電源電圧に依存した分圧電圧Veとによって、分圧電圧Veに比例させて検出信号を増幅し、出力している。乗算回路の原理から、2つの入力信号を同じsinAと仮定して考えると、sinA×sinAは、(1−cos2A)/2となり、同じ周波数成分の信号を乗算すると、直流と2倍の周波数成分の信号を生じることが知られている。このことから、検出信号と電源ノイズに同周波数成分が入力されることで、検出信号に直流の誤差成分が加算されて、測定精度を低下させる。
また、特許文献2には、絶対電圧−レシオ変換回路の前段に、フィルタ回路を設ける構成が開示されている。しかし、特許文献2に開示された絶対電圧−レシオ変換回路は、フィルタからの入力信号と絶対基準電圧回路から入力される基準電圧との差電圧と、分圧回路の出力電圧と補助分圧回路の出力電圧との差電圧とによって駆動している。つまり、レシオメトリック機能を実現する回路よりも前段に差電圧を出力する差動増幅回路などが必要である。したがって、フィルタの後段の差電圧を出力する回路において電源ノイズが生じた場合、レシオメトリック機能を実現する回路への入力信号と電源に同周波数成分の電源ノイズが入力されることで、検出信号に直流の誤差成分が加算されて、測定精度が低下する。
本発明は、このような従来の問題点に着目してなされたもので、その目的は、電源電圧に同じ周波数成分のノイズが存在しても、直流に重畳されずに精度の高い振動ジャイロセ
ンサを提供することにある。
[適用例1]本適用例にかかる振動ジャイロセンサは、振動片と、前記振動片に加わるコリオリ力を検出する検出電極と、前記検出電極からの信号が入力され、電源電圧の変動に対して比例に変動しないフィルタ信号を出力するフィルタ回路と、前記フィルタ信号が入力され、前記フィルタ信号の電圧を電源電圧の変動に対して比例に変動させた感度信号を生成して出力するレシオメトリック回路と、を含むことを特徴とする。
本適用例にかかる振動ジャイロセンサは、振動片と、前記振動片を駆動するための1対の駆動電極と、前記振動片に加わるコリオリ力を検出する2つ以上の検出電極と、前記1対の駆動電極の一方の電極に接続しモニタ信号を出力するモニタ回路と、前記モニタ信号を増幅して前記1対の駆動電極の他方の電極に出力する駆動回路と、前記振動片の前記検出電極から得られる2つ以上の信号を差動増幅し差動増幅信号を出力する差動増幅回路と、前記差動増幅信号を前記モニタ信号で同期検波し検波信号を出力する同期検波回路と、前記検波信号のノイズを除去したフィルタ信号を出力するフィルタ回路と、前記フィルタ信号が入力され、前記フィルタ信号を電源電圧の変動に対して比例に変動させた感度信号を出力するレシオメトリック回路と、を含むことを特徴としても良い。
この構成によれば、レシオメトリック回路の前に、検出信号のノイズを除去するためのフィルタ回路を挿入する。これにより、検出信号をフィルタ回路でノイズを減衰させてからレシオメトリック回路に入力させるため、電源電圧に同じ周波数成分のノイズが存在しても、直流に重畳されずに精度の高い振動ジャイロセンサを実現できる。
上記適用例にかかる振動ジャイロセンサにおいて、前記レシオメトリック回路に入力される電源は、前記フィルタ回路に入力されないようにしても良い。
[適用例2]上記適用例にかかる振動ジャイロセンサにおいて、さらに、前記フィルタ回路より前段の回路に入力される電源と、前記レシオメトリック回路に入力される電源とが共通していても良い。
[適用例3]振動ジャイロセンサにおいて、さらに、前記フィルタ回路が、パッシブ型ローパスフィルタであっても良い。
[適用例4]上記適用例にかかる振動ジャイロセンサにおいて、さらに、前記フィルタ回路に第1の電源を供給する第1の電源回路と、前記レシオメトリック回路に第2の電源を供給する第2の電源回路と、前記第1の電源が入力され、前記レシオメトリック回路よりも前段の回路に第1の基準電圧を供給する第1の基準電圧発生回路と、前記第2の電源が入力され、前記レシオメトリック回路に第2の基準電圧を供給する第2の基準電圧発生回路と、を有しても良い。
このようにすれば、フィルタ回路に生じる電源ノイズや、レシオメトリック回路に生じる電源ノイズが発生しても、そのノイズの周波数や位相が異なるため、電源ノイズの重畳を効果的に抑制することができる。
[適用例5]上記適用例にかかる振動ジャイロセンサにおいて、さらに、前記フィルタ回路が、前記第1の電源で駆動するアクティブ型ローパスフィルタであっても良い。
[適用例6]上記適用例にかかる振動ジャイロセンサにおいて、さらに、前記振動片が、WT型振動片であっても良い。
[適用例7]上記適用例にかかる振動ジャイロセンサにおいて、さらに、フィルタ回路が
、2以上のフィルタ次数のフィルタを含んでも良い。
[適用例8]上記適用例にかかる振動ジャイロセンサにおいて、さらに、前記フィルタ回路が、前記レシオメトリック回路の直前にあっても良い。
[適用例9]上記適用例にかかる振動ジャイロセンサにおいて、さらに、前記レシオメトリック回路が、乗算器であっても良い。
第1の実施形態における振動ジャイロセンサの回路構成を示すブロック図。 第1の実施形態における振動ジャイロセンサを構成する振動片を示す平面図。 第1の実施形態における振動ジャイロセンサの出力信号を示すグラフ図。 第1および第2の実施形態にかかるフィルタ回路を示す図。 第2の実施形態における振動ジャイロセンサの回路構成を示すブロック図。
(第1の実施形態)
以下、本発明を具体化した第1の実施形態について図面に従って説明する。
(振動ジャイロセンサの構成)
図1は、本実施形態の振動ジャイロセンサの回路構成を示すブロック図である。まず、振動ジャイロセンサの構成について、図1を参照して説明する。振動ジャイロセンサ2は、図1に示すように、振動片10と、モニタ回路12と、駆動回路14と、振幅調整回路16と、を含んでいる。さらに、振動ジャイロセンサ2は、増幅回路としてのチャージアンプ回路18A,18Bと、差動増幅回路20と、同期検波回路22と、平滑回路24と、可変増幅回路26と、フィルタ回路28と、レシオメトリック回路30と、基準電圧発生回路32と、を含んでいる。
ここで、振動片の構成について、図2を参照して説明する。
図2は、本実施形態の振動ジャイロセンサを構成する振動片を示す平面図である。
振動片10は、図2に示すように、基部34、振動片10を駆動するための1対の駆動電極を含む一対の駆動振動系36A,36Bと、振動片10に加わるコリオリ力を検出する2つ以上の検出電極を含む一対の検出振動系38A,38Bと、を備えている。基部34は、振動片の重心GO(振動片が振動していないときの重心)を中心として四回対称の略正方形をなしている。各駆動振動系36A,36B、各検出振動系38A,38Bは、それぞれ、基部34の周縁部34aの各辺から突出している。
各駆動振動系36A,36Bは、それぞれ、基部34の周縁部34aから径方向に突出する細長い支持部40A,40Bと、支持部40A,40Bの長手方向に直交する方向に向かって延びる各一対の駆動振動片42A,42B,42C,42Dと、を備えている。本実施形態では、各駆動振動片の先端に幅広のハンマーヘッド(重量部)44A,44B,44C,44Dが設けられており、各ハンマーヘッド44A,44B,44C,44Dに貫通孔46が設けられている。なお、図示しないが駆動振動片42A,42B,42C,42Dにはそれぞれ駆動電極が設けられている。
各検出振動系38A,38Bは、それぞれ、基部34の周縁部34aから径方向に突出して延びる細長い検出振動片48からなっている。各検出振動片48の先端にはそれぞれ幅広のハンマーヘッド(重量部)50A,50Bが設けられており、各ハンマーヘッド50A,50Bに貫通孔52が設けられている。なお、図示しないが基部34からハンマーヘッド50Aに延びる検出振動片48と、基部34からハンマーヘッド50Bに延びる検
出振動片48と、にはそれぞれコリオリ力を検出する検出電極が設けられている。なお、検出電極は2つ以上設けられていても良い。
本実施形態において、振動片10は水晶などの圧電材料で形成されたWT型振動片である。
次に振動片10の動作について述べる。駆動電極を使用し、駆動振動片42Aと42Bとを同位相で矢印Aのように励振させ、駆動振動片42Cと42Dとを同位相で矢印Aのように励振させる。駆動振動片42A〜42Dの駆動振動における重心が、振動片の重心GO上か、又はその近傍に位置するようにする。
この状態で、振動片10を所定面(X−Y面)内でω方向に回転させると、回転中にコリオリ力が振動片10に作用する結果、各支持部40A,40Bは、矢印Bのように、その基部34への付け根40aを中心として屈曲振動する。この際、支持部40Aと40Bとの各屈曲振動の位相は、重心GOを中心として周方向に見たときに反対向きになる。これに対応して、各検出振動片48は、矢印Cに示すように、その基部34への付け根を中心として屈曲振動する。各検出振動片48が屈曲振動すると、検出電極に信号電圧が発生するので、この信号電圧から回転角速度を算出する。
好ましくは、各駆動振動系36A,36Bが、重心GOを中心として回転対称の位置にある。これは、重心GOを中心として、問題とする複数の駆動振動系36A,36Bが、それぞれ所定面内で同じ所定角度離れている状態を意味する。従って、一つの駆動振動系を所定面内で所定角度回転させる操作を行うと、他の駆動振動系の位置に位置する。例えば、図2においては、駆動振動系36Aと駆動振動系36Bとは、180°離れているので、駆動振動系36Aを180°回転させる操作を行うと、駆動振動系36Bの位置にくる。回転対称は、2回対称、3回対称、4回対称であることが好ましい。
次に、図1に示すように、モニタ回路12は、振動片10の駆動振動系36Aの駆動電極に接続され、駆動振動系36Aの電位V1をモニタし、モニタ信号V7を出力する。駆動回路14は、振動片10の駆動振動系36Bの駆動電極と接続され、モニタ信号V7から駆動信号V2を出力する。振幅調整回路16は、駆動回路14と並列に接続され、駆動信号V2の振幅を一定に調整する。
チャージアンプ回路18Aは、振動片10の検出振動系38Bの検出電極と接続され、信号V3を増幅し、検出信号V5を出力する。チャージアンプ回路18Bは、振動片10の検出振動系38Aの検出電極と接続され、信号V4を増幅し、検出信号V6を出力する。差動増幅回路20は、チャージアンプ回路18A,18Bと接続され、検出信号V5,V6を差動増幅し、差動増幅信号V8を出力する。
同期検波回路22は、差動増幅回路20及びモニタ回路12と接続され、差動増幅信号V8をモニタ信号V7で同期検波し、検波信号V9を出力する。
平滑回路24は、同期検波回路22と接続され、検波信号V9を平滑化し、平滑信号V10を出力する。
可変増幅回路26は、平滑回路24と接続され、平滑信号V10の角速度感度を変化させ、可変増幅信号V11を出力する。
フィルタ回路28は、可変増幅回路26と接続され、可変増幅信号V11のノイズを除去したフィルタ信号V12を出力する。フィルタ回路28は、レシオメトリック回路30の前にある。フィルタ回路28は、レシオメトリック回路30の直前にあってもよい。本
実施形態において、フィルタ回路28は、SCF(スイッチドキャパシタフィルタ)回路を含んでもよい。SCF回路の周波数は、振動片10からのモニタ信号V7を入力することで動作させてもよい。また、フィルタ回路28は、フィルタ次数が2以上のフィルタを含んでもよい。
レシオメトリック回路30は、フィルタ回路28に接続され、電源電圧Vddと基準電圧Vrefとフィルタ信号V12から感度信号V13を出力する。レシオメトリック回路30は、フィルタ回路28の後にある。レシオメトリック回路30は、フィルタ回路28の直後にあってもよい。本実施形態において、レシオメトリック回路30は、乗算器であってもよい。この構成によれば、レシオメトリック回路として乗算器を用いることにより、回路設計を容易にできる。また、レシオメトリック回路30は、ギルバートセル乗算器であってもよい。この構成によれば、レシオメトリック回路としてギルバートセル乗算器を用いることにより、回路設計を容易にできる。さらに、レシオメトリック回路30は、ゲインコントロールアンプであってもよい。この構成によれば、レシオメトリック回路としてゲインコントロールアンプを用いることにより、回路設計を容易にできる。さらにまた、レシオメトリック回路30は、電流制御型増幅器であってもよい。この構成によれば、レシオメトリック回路として電流制御型増幅器を用いることにより、回路設計を容易にできる。
チャージアンプ回路18A,18Bと差動増幅回路20と同期検波回路22と平滑回路24と可変増幅回路26とフィルタ回路28とレシオメトリック回路30は、基準電圧発生回路32の出力する基準電圧Vrefで動作する。
(振動ジャイロセンサの出力信号)
ここで、振動ジャイロセンサの出力信号について図3を参照して説明する。
図3は、本発明の実施形態にかかる振動ジャイロセンサの出力信号を示すグラフ図である。図3に示すように、振動ジャイロセンサの出力信号は、大きく分けて感度信号、静止時電圧、オフセット電圧の3つの信号から構成される。
感度信号は、コリオリ力によって振動片10から発生する電荷をチャージアンプ回路18A,18B、差動増幅回路20、同期検波回路22、平滑回路24、可変増幅回路26、及びフィルタ回路28によりフィルタ信号V12として出力する。静止時電圧は、電源電圧VddのVdd/2、もしくは、使用者が所望する電圧とし、角速度が加わっていない状態の電圧であり、振動ジャイロセンサ2の基準電圧としている。オフセット電圧は、振動片10からの漏れ信号や、振動ジャイロセンサ2の増幅器などから発生したオフセット電圧であり、静止時電圧と基準電圧との差である。
(レシオメトリック回路の感度信号)
次に、レシオメトリック回路30の感度信号について図1を参照して説明する。図1に示すように、基準電圧発生回路32は、抵抗R1、R2と、を含んでいる。
電源電圧Vddと接地電位の間に、抵抗R1とR2が直列に接続され、抵抗R1とR2の接続点の出力電圧である基準電圧Vrefは、Vref=Vdd×R2/(R1+R2)となる。
レシオメトリック回路30は、フィルタ回路28の出力電圧であるフィルタ信号V12と、基準電圧発生回路32の基準電圧Vrefと、が入力されている。レシオメトリック回路30は、感度信号V13を出力する。
同期検波回路22からレシオメトリック回路30の回路動作基準電圧は電源電圧Vddに依存しており、角速度出力電圧の基準電圧(静止時電圧)は電源電圧Vddに比例する。また、レシオメトリック回路30は、基準電圧発生回路32で発生された基準電圧Vrefを、信号処理回路の最終段となっているフィルタ回路28から出力されるフィルタ信号V12の振幅(角速度相当分の電圧変化量)に乗算する。この場合、基準電圧Vrefは電源電圧Vddに比例した値をもつので、レシオメトリック回路30から出力される感度信号V13の振幅も電源電圧Vddに依存することになる。このように、信号処理回路の最終段にあるレシオメトリック回路30の増幅率のみが電源電圧Vddに依存し、純粋に感度信号V13の感度が電源電圧依存性をもつようになる。
本実施形態によれば、レシオメトリック回路30の前(直前)に、可変増幅信号V11のノイズを除去するためのフィルタ回路28を挿入する。これにより、レシオメトリック回路30に入力するフィルタ信号V12をフィルタ回路28でノイズを減衰させてから入力できるため、電源電圧Vddに同じ周波数成分のノイズが存在しても、直流に重畳されずに精度の高い振動ジャイロセンサ2を実現できる。
(比較例)
本発明の比較例として、可変増幅回路26とフィルタ回路28との接続順を入れ換えた場合を考える。すなわち、平滑回路24から出力された平滑信号V10がフィルタ回路28に入力され、フィルタ回路28のフィルタ信号V12が可変増幅回路26に入力され、可変増幅回路26が出力する可変増幅信号V11が、レシオメトリック回路30に入力した場合を考える。この場合、電源ノイズが生じると、電源ノイズと同じ周波数成分のノイズが生じた可変増幅信号V11が、フィルタを通らずにレシオメトリック回路30へ入力される。そして、レシオメトリック回路30において、可変増幅信号V11のノイズと電源ノイズとが重畳され、直流の誤差成分が加算されて、測定精度が低下する。
また、他の比較例として、フィルタ回路28とレシオメトリック回路30との接続順を入れ換えた場合を考える。すなわち、可変増幅回路26から出力された可変増幅信号V11が、レシオメトリック回路30に入力され、レシオメトリック回路30が出力する感度信号V13が、フィルタ回路28に入力され、フィルタ回路28が後段に出力する構成を考える。この場合も、可変増幅信号V11の電源ノイズが、フィルタを通らずにレシオメトリック回路30に入力されるため、レシオメトリック回路30において、可変増幅信号V11のノイズと電源ノイズとが重畳される。その結果、感度信号V13に直流の誤差成分が加算される。そのため、重畳したノイズを除去するためのフィルタ回路には、高いフィルタ特性が求められ、フィルタ回路の回路規模が増大する。このように、電源ノイズが重畳した感度信号V13から電源ノイズを除去する場合、フィルタ回路28の回路規模を大きくする必要が生じる。
一方、本実施形態では、フィルタ回路28よりも前段の回路(可変増幅回路26)とレシオメトリック回路30の電源を共通とした場合に生じる電源ノイズの重畳を、間に挿入されたフィルタ回路28が効果的に抑制する。そのため、フィルタ回路28には、高いフィルタ特性が要求されない。したがって、例えばフィルタ回路28として、図4(a)に示されたパッシブ型ローパスフィルタ回路など、簡易な回路構成のフィルタを用いることが可能である。パッシブ型ローパスフィルタ回路は、入力ノード(IN)と出力ノード(OUT)との間に直流抵抗R3が配置され、出力ノード(OUT)とグランドとの間にキャパシタC1が配置される。また、パッシブ型ローパスフィルタ回路には電源回路が不要であるため、出力するフィルタ信号V12に、電源ノイズが生じ難い。その結果、フィルタ信号V12が入力されるレシオメトリック回路30における電源ノイズの重畳が、効果的に抑制される。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について図5を用いて説明する。ここで、第1の実施形態と共通する構成については説明を省略する。
振動ジャイロセンサ2は、第1の基準電圧発生回路62と、第2の基準電圧発生回路63と、第1の電源回路60と、第2の電源回路61とを有する。
第1の電源回路60は、電源電圧Vddが入力され、直流の供給電圧V14を出力する。供給電圧V14は、モニタ回路12、チャージアンプ回路18A、18Bからフィルタ回路28までの各回路および第1の基準電圧発生回路62に供給される。第1の基準電圧発生回路62は、抵抗R6、R7によって供給電圧V14を分圧し、第1の基準電圧Vref1を出力する。チャージアンプ回路18A,18Bと差動増幅回路20と同期検波回路22と平滑回路24と可変増幅回路26とフィルタ回路28は、第1の基準電圧発生回路62が出力する基準電圧Vref1を基準電圧として動作する。
第2の電源回路61は、電源電圧Vddが入力され、直流の供給電圧V15を出力する。供給電圧V15は、レシオメトリック回路30および第2の基準電圧発生回路63に供給される。第2の基準電圧発生回路63は、抵抗R8、R9によって供給電圧V15を分圧し、第2の基準電圧Vref2を出力する。レシオメトリック回路30は、第2の基準電圧発生回路63が出力する基準電圧Vref2を基準電圧として動作する。
このように、レシオメトリック回路30に供給される電圧V15と、それよりも前段の回路に供給される電圧V14とを分けることによって、フィルタ回路28に生じる電源ノイズや、レシオメトリック回路30に生じる電源ノイズが発生しても、そのノイズの周波数や位相が異なるため、電源ノイズの重畳を効果的に抑制することができる。つまり、レシオメトリック回路30において重畳される電源ノイズを抑制することができる。
さらに、フィルタ回路28には、例えば図4(b)に示すようなアクティブ型ローパスフィルタ(SCF(スイッチドキャパシタフィルタ)回路)を用いることができる。アクティブ型ローパスフィルタは、入力ノード(IN)と出力ノード(OUT)との間に、抵抗R4とオペアンプ64が直列に接続されている。また、出力ノードとオペアンプ64の入力ノードとの間には、帰還抵抗R5と帰還容量C2が並列に接続されている。オペアンプ64は供給電圧V14が供給されている。一般的に、増幅率(ゲイン)は、R5/R4であり、カットオフ周波数は、1/(2π×C2×R5)である。
ここで、たとえ、供給電圧V14に電源ノイズが生じたとしても、そのノイズ成分は、後段のレシオメトリック回路30に供給される供給電圧V15の生じる電源ノイズ成分と異なるため、ノイズの重畳を抑制することができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、本発明は、実施形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法及び結果が同一の構成、あるいは目的及び結果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。さらに、本発明は、実施で説明した技術的事項のいずれかを限定的に除外した内容を含む。あるいは、本発明は、上述した実施形態から公知技術を限定的に除外した内容を含む。
2…振動ジャイロセンサ、10…振動片、12…モニタ回路、14…駆動回路、16…振幅調整回路、18A,18B…チャージアンプ回路(増幅回路)、20…差動増幅回路
、22…同期検波回路、24…平滑回路、26…可変増幅回路、28…フィルタ回路、30…レシオメトリック回路、32…基準電圧発生回路、34…基部、34a…周縁部、36A,36B…駆動電極を含む駆動振動系、38A,38B…検出電極を含む検出振動系、40A,40B…支持部、40a…付け根、42A,42B,42C,42D…駆動振動片、44A,44B,44C,44D…ハンマーヘッド、46…貫通孔、48…検出振動片、50A,50B…ハンマーヘッド、52…貫通孔、60…第1の電源回路、61…第2の電源回路、62…第1の基準電圧発生回路、63…第2の基準電圧発生回路。

Claims (8)

  1. 振動片と、
    前記振動片に加わるコリオリ力を検出する検出電極と、
    前記検出電極からの信号が入力され、電源電圧の変動に対して比例に変動しないフィルタ信号を出力するフィルタ回路と、
    前記フィルタ信号が入力され、前記フィルタ信号の電圧を電源電圧の変動に対して比例に変動させた感度信号を生成して出力するレシオメトリック回路と、を含むことを特徴とする振動ジャイロセンサ。
  2. 請求項1に記載の振動ジャイロセンサにおいて、
    前記レシオメトリック回路に入力される電源は、前記フィルタ回路に入力されないことを特徴とする振動ジャイロセンサ。
  3. 請求項1又は2に記載の振動ジャイロセンサにおいて、
    前記フィルタ回路より前段の回路に入力される電源と、前記レシオメトリック回路に入力される電源とが共通していることを特徴とする振動ジャイロセンサ。
  4. 請求項2又は3に記載の振動ジャイロセンサにおいて、
    前記フィルタ回路が、パッシブ型ローパスフィルタであることを特徴とする振動ジャイロセンサ。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の振動ジャイロセンサにおいて、
    前記振動片が、WT型振動片であることを特徴とする振動ジャイロセンサ。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の振動ジャイロセンサにおいて、
    前記フィルタ回路が、2以上のフィルタ次数のフィルタを含むことを特徴とする振動ジャイロセンサ。
  7. 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の振動ジャイロセンサにおいて、
    前記フィルタ回路が、前記レシオメトリック回路の直前にあることを特徴とする振動ジャイロセンサ。
  8. 請求項1乃至7のいずれか一項に記載の振動ジャイロセンサにおいて、
    前記レシオメトリック回路が、乗算器であることを特徴とする振動ジャイロセンサ。
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