JP2013028658A5 - 水性インクジェット用バインダー樹脂用樹脂微粒子、およびそれを用いたインクジェットインキ - Google Patents
水性インクジェット用バインダー樹脂用樹脂微粒子、およびそれを用いたインクジェットインキ Download PDFInfo
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Description
本発明は、インキの保存安定性ならびに吐出性安定性に優れ、低温乾燥で良好な塗膜耐性(耐擦性、耐水性、耐溶剤性)を発現する水性インクジェット用バインダー樹脂用樹脂微粒子に関する。
本発明は、インキの保存安定性ならびに吐出性に優れ、低温乾燥で良好な塗膜耐性(耐擦性、耐水性、耐溶剤性)を発現する水性インクインキ用バインダー樹脂用樹脂微粒子の提供を目的とする。
第1の発明は、
イオン性官能基を有さない芳香族エチレン性不飽和単量体(A)0〜20重量%;
スルホン酸基含有エチレン性不飽和単量体(B)またはリン酸基含有エチレン性不飽和単量体(C)0.5〜3.0重量%;
非イオン性の水溶性エチレン性不飽和単量体(D)(ただし、下記単量体(E)である場合を除く)0.1〜3.0重量%;
架橋性エチレン性不飽和単量体(E)0.1〜10重量%;
を含むエチレン性不飽和単量体を乳化重合してなる水性インクジェット用バインダー樹脂用樹脂微粒子(F)に関する。
また、第2の発明は、樹脂微粒子(F)の平均粒子径が50〜200nmである第1の発明の樹脂微粒子に関する。
また、第3の発明は樹脂微粒子(F)のガラス転移温度が−20〜40℃である第1または第2の発明の樹脂微粒子に関する。
また、第4の発明は、架橋性エチレン性不飽和単量体(E)が、アルコキシシリル基含有エチレン性不飽和単量体である第1〜第3いずれか発明の樹脂微粒子に関する。
また、第5の発明は、第1〜第4いずれか発明の樹脂微粒子を含むインクジェットインキに関する。
イオン性官能基を有さない芳香族エチレン性不飽和単量体(A)0〜20重量%;
スルホン酸基含有エチレン性不飽和単量体(B)またはリン酸基含有エチレン性不飽和単量体(C)0.5〜3.0重量%;
非イオン性の水溶性エチレン性不飽和単量体(D)(ただし、下記単量体(E)である場合を除く)0.1〜3.0重量%;
架橋性エチレン性不飽和単量体(E)0.1〜10重量%;
を含むエチレン性不飽和単量体を乳化重合してなる水性インクジェット用バインダー樹脂用樹脂微粒子(F)に関する。
また、第2の発明は、樹脂微粒子(F)の平均粒子径が50〜200nmである第1の発明の樹脂微粒子に関する。
また、第3の発明は樹脂微粒子(F)のガラス転移温度が−20〜40℃である第1または第2の発明の樹脂微粒子に関する。
また、第4の発明は、架橋性エチレン性不飽和単量体(E)が、アルコキシシリル基含有エチレン性不飽和単量体である第1〜第3いずれか発明の樹脂微粒子に関する。
また、第5の発明は、第1〜第4いずれか発明の樹脂微粒子を含むインクジェットインキに関する。
本発明により、インキの保存安定性ならびに吐出性安定性に優れ、低温温乾燥で良好な塗膜耐性(耐擦性、耐水性、耐溶剤性)を発現する水性インクジェット用バインダー樹脂用樹脂微粒子を提供できた。
本発明の水性インクジェット用バインダー樹脂組成物は、水性インクジェット用バインダー樹脂用樹脂微粒子(F)を含み、当該樹脂微粒子(F)は、
イオン性官能基を有さない芳香族エチレン性不飽和単量体(A)0〜20重量%;
スルホン酸基含有エチレン性不飽和単量体(B)またはリン酸基含有エチレン性不飽和単量体(C)0.5〜3.0重量%;
非イオン性の水溶性エチレン性不飽和単量体(D)(ただし、下記単量体(E)である場合を除く)0.1〜3.0重量%;
架橋性エチレン性不飽和単量体(E)0.1〜10重量%;
を含むエチレン性不飽和単量体を乳化重合してなる樹脂微粒子(F)である事を特徴とする。
まず、本発明の樹脂微粒子(F)について説明する。
本発明の樹脂微粒子(F)はイオン性官能基を有さない芳香族エチレン性不飽和単量体(A)、スルホン酸基含有エチレン性不飽和単量体(B)またはリン酸基含有エチレン性不飽和単量体(C)、非イオン性の水溶性エチレン性不飽和単量体(D)、架橋性エチレン性不飽和単量体(E)をラジカル重合開始剤によって乳化重合する事で得られる。
イオン性官能基を有さない芳香族エチレン性不飽和単量体(A)は乳化重合初期に粒子核形成を安定化させる働きをするものであり、その構造中にエチレン性不飽和結合を1つ有する単量体である。
イオン性官能基を有さない芳香族エチレン性不飽和単量体(A)0〜20重量%;
スルホン酸基含有エチレン性不飽和単量体(B)またはリン酸基含有エチレン性不飽和単量体(C)0.5〜3.0重量%;
非イオン性の水溶性エチレン性不飽和単量体(D)(ただし、下記単量体(E)である場合を除く)0.1〜3.0重量%;
架橋性エチレン性不飽和単量体(E)0.1〜10重量%;
を含むエチレン性不飽和単量体を乳化重合してなる樹脂微粒子(F)である事を特徴とする。
まず、本発明の樹脂微粒子(F)について説明する。
本発明の樹脂微粒子(F)はイオン性官能基を有さない芳香族エチレン性不飽和単量体(A)、スルホン酸基含有エチレン性不飽和単量体(B)またはリン酸基含有エチレン性不飽和単量体(C)、非イオン性の水溶性エチレン性不飽和単量体(D)、架橋性エチレン性不飽和単量体(E)をラジカル重合開始剤によって乳化重合する事で得られる。
イオン性官能基を有さない芳香族エチレン性不飽和単量体(A)は乳化重合初期に粒子核形成を安定化させる働きをするものであり、その構造中にエチレン性不飽和結合を1つ有する単量体である。
[実施例2〜7、比較例1〜8]
表1および表2に示す配合組成で、実施例1と同様の方法で合成し、樹脂微粒子(F)水分散体を得た。尚、実施例9では反応容器に仕込む乳化剤アクアロンKH−10の仕込み量を1.5部に、実施例10では0.2部に変更して乳化重合をおこなった。得られた樹脂微粒子(F)水分散体の基礎物性として、凝集物の有無、ガラス転移温度(Tg)、平均粒子径について評価をおこなった。
表1および表2に示す配合組成で、実施例1と同様の方法で合成し、樹脂微粒子(F)水分散体を得た。尚、実施例9では反応容器に仕込む乳化剤アクアロンKH−10の仕込み量を1.5部に、実施例10では0.2部に変更して乳化重合をおこなった。得られた樹脂微粒子(F)水分散体の基礎物性として、凝集物の有無、ガラス転移温度(Tg)、平均粒子径について評価をおこなった。
[実施例13]
実施例1で得られた樹脂微粒子(F)の固形分10部に対して、上記のシアン顔料分散液40部、親水性溶剤としてグリセリン20部、1,3−プロパンジオール40部を添加し、固形分が12%になるようにイオン交換水を加えた後、混練して水性インクジェット用インキ組成物を得た。同様の調製をマゼンタ顔料分散液、イエロー顔料分散液、ブラック顔料分散液のそれぞれについてもおこない、4色の水性インクジェット用インキ組成物を得た。
[実施例14〜19および比較例9〜16]
実施例13と同様の方法で調製して、4色の水性インクジェット用インキ組成物を得た。
[水性インクジェット用インキ組成物の評価]
上記で調製した4色の水性インクジェット用インキ組成物を、25℃環境下でセイコーアイ・インフォテック社製ソルベントインクインクジェットプリンタColor Painter 64SPlusに充填し、上質紙に画像を印刷した。インキ組成物については、保存安定性、吐出性を評価した。印刷後、常温で上質紙を乾燥して評価用印字物を得た。これを用いて、耐擦性、耐水性、耐溶剤性の各種塗膜物性を評価した。表3および表4にその結果を示す。
実施例1で得られた樹脂微粒子(F)の固形分10部に対して、上記のシアン顔料分散液40部、親水性溶剤としてグリセリン20部、1,3−プロパンジオール40部を添加し、固形分が12%になるようにイオン交換水を加えた後、混練して水性インクジェット用インキ組成物を得た。同様の調製をマゼンタ顔料分散液、イエロー顔料分散液、ブラック顔料分散液のそれぞれについてもおこない、4色の水性インクジェット用インキ組成物を得た。
[実施例14〜19および比較例9〜16]
実施例13と同様の方法で調製して、4色の水性インクジェット用インキ組成物を得た。
[水性インクジェット用インキ組成物の評価]
上記で調製した4色の水性インクジェット用インキ組成物を、25℃環境下でセイコーアイ・インフォテック社製ソルベントインクインクジェットプリンタColor Painter 64SPlusに充填し、上質紙に画像を印刷した。インキ組成物については、保存安定性、吐出性を評価した。印刷後、常温で上質紙を乾燥して評価用印字物を得た。これを用いて、耐擦性、耐水性、耐溶剤性の各種塗膜物性を評価した。表3および表4にその結果を示す。
Claims (5)
- イオン性官能基を有さない芳香族エチレン性不飽和単量体(A)0〜20重量%;
スルホン酸基含有エチレン性不飽和単量体(B)またはリン酸基含有エチレン性不飽和単量体(C)0.5〜3.0重量%;
非イオン性の水溶性エチレン性不飽和単量体(D)(ただし、下記単量体(E)である場合を除く)0.1〜3.0重量%;
架橋性エチレン性不飽和単量体(E)0.1〜10重量%;
を含むエチレン性不飽和単量体を乳化重合してなる水性インクジェット用バインダー樹脂用樹脂微粒子(F)。 - 樹脂微粒子(F)の平均粒子径が、50〜200nmである請求項1記載の樹脂微粒子。
- 樹脂微粒子(F)のガラス転移温度が、−20〜40℃である請求項1または2記載の樹脂微粒子。
- 架橋性エチレン性不飽和単量体(E)が、アルコキシシリル基含有エチレン性不飽和単量体である請求項1〜3いずれか記載の樹脂微粒子。
- 請求項1〜4いずれか記載の樹脂微粒子を含むインクジェットインキ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2011163583A JP5891631B2 (ja) | 2011-07-26 | 2011-07-26 | 水性インクジェット用バインダー樹脂用樹脂微粒子、およびそれを用いたインクジェットインキ |
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Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
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JP2013028658A JP2013028658A (ja) | 2013-02-07 |
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JP6289088B2 (ja) * | 2013-03-15 | 2018-03-07 | 株式会社リコー | インクジェット記録用インク、インクカートリッジ、インクジェット記録方法、インクジェット記録装置、インク記録物 |
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JP6763660B2 (ja) * | 2015-12-16 | 2020-09-30 | 株式会社日本触媒 | 疎水基及びポリアルキレングリコール鎖含有共重合体及び洗剤組成物 |
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US6858301B2 (en) * | 2003-01-02 | 2005-02-22 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | Specific core-shell polymer additive for ink-jet inks to improve durability |
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