JP2013027897A - 導体部の短絡防止構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】モールド本体3には、複数の導体2の一部分を露出させるとともに、複数の導体2の露出部分と溶接される複数の接続導体4aを有する搭載部品4の少なくとも一部を収容するための部品収容部3aが形成されている。溶接の際に飛散する溶接スパッタを落下させる開口部3cが部品収容部3aに貫通して形成されている。
【選択図】図1
Description
図1において、全体を示す符号1は、この第1の実施の形態に係る典型的なモールドパッケージを例示している。このモールドパッケージ1は、導体である2本のリードフレーム2,2の長手方向両側部をモールド樹脂によってモールドした矩形枠状のモールド本体3を備えている。このモールド本体3は、モールド樹脂によって4つの側壁部に囲まれた矩形枠部に形成されている。
ところで、端子4aとインナーリード2aとが重なり合った溶接部位5をレーザ溶接により溶接すると、その溶接部位5から発生する溶接スパッタがモールド本体3の部品収容部3a内に飛散する。この溶接スパッタが、隣接する端子4a間やインナーリード2a間に跨って付着すると、端子4aやインナーリード2aが短絡してしまう。
この第1の実施の形態に係る導体部の短絡防止構造によれば、上記効果に加えて、以下の効果が得られる。
(1)溶接スパッタが部品収容部3aの内部に残留することを防止することができる。溶接スパッタの堆積により、インナーリード2aや端子4aには短絡が生じない。
(2)リードフレーム2に対して電子部品4を溶接により電気的に接続する構成となっているので、これらの熱膨張差は、はんだを用いて取り付ける場合と比べて小さくなる。その結果、電子部品4の耐熱性を向上させることができるようになり、熱膨張の差に起因する熱歪により、電子部品4が故障することを防止することができる。
(3)レーザ溶接を用いて、重なり合う導体部を電気的に接続する構成となっており、欧州のRoHS指令により指定された鉛等の有害物質が含まれないので、製品の使用を制限されることはない。
図4〜図6を参照すると、図4〜図6には第2の実施の形態における導体部の短絡防止構造の要部が例示されている。なお、これらの図において上記第1の実施の形態と実質的に同じ部材には同一の部材名と符号を付している。従って、これらの部材に関する詳細な説明は省略する。
この第2の実施の形態にあっても、上記第1の実施の形態と同様に、溶接スパッタがモールド本体3の部品収容部3a内に飛散し、端子4aやインナーリード2aと接触して短絡したり、あるいは溶接スパッタが部品収容部3aの底面に堆積することで短絡したりすることを確実に防止することができる。
図7を参照すると、同図には第3の実施の形態における導体部の短絡防止構造の要部が例示されている。この導体部の短絡防止構造においては、電子部品4の少なくとも一部をモールド本体3の部品収容部3aの内部に収容した点が上記第1及び第2の実施の形態とは異なっている。なお、同図において上記第1の実施の形態と実質的に同じ部材には同一の部材名と符号を付しており、これらの部材に関する詳細な説明は省略する。
この第3の実施の形態にあっても、上記第1の実施の形態と同様の効果が得られる。それに加えて、モールド本体3の部品収容部3aが、電子部品4の少なくとも端子4aを収容するための導体収容部として形成された構成であっても、本発明の導体部の短絡防止構造を適用することができる。
本発明における導体部の短絡防止構造の代表的な構成例を上記実施の形態、及び図示例を挙げて説明したが、上記実施の形態、及び図示例は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。本発明の技術思想の範囲内において種々の構成が可能であり、次に示すような変形例も可能である。
(2)上記実施の形態、及び図示例では、1本のリードフレーム2のインナーリード2aを同一線上に連続的に配していたが、これに限定されるものではなく、例えば電子部品4の種類に応じてインナーリード2aを同一線上に対向配置することで1本のリードフレーム2を2つに分離してもよい。搭載する電子部品4の機能に応じて相手方のリードフレーム2の本数、配置位置や配置形状などを適宜に選択すればよく、特に限定されるものではない。
(3)上記実施の形態、及び図示例では、電子部品4として湿度センサを例示したが、これに限定されるものではなく、様々なセンサ素子に適用可能であることは勿論である。電子部品4の使用目的に応じて、例えばチップトランジスタ、チップダイオード、チップ抵抗、チップコンデンサ、コネクタや回路基板等の各種の搭載部品にも適用可能である。
(4)上記第3の実施の形態では、モールド本体3の上面に電子部品4を横に配置した状態を例示したが、例えばモールド本体3の上面あるいは部品収容部(導体収容部)3aの上側に電子部品4を縦に配置してもよく、電子部品4の配置位置は任意に変更可能である。端子4aの形状にあっても、電子部品4の配置位置に応じて任意に変更可能であり、例えばL字状に折曲形成された端子であっても構わない。従って、溶接方法により実装することが可能なものであれば、搭載部品や実装基板などの各種の導体部接続構造にも適用可能であり、これらの材質、形状、機能や構造などは特に限定されるものではない。
(5)上記導体部の短絡防止構造は、レーザ溶接以外に、アーク溶接又は抵抗溶接など各種の溶接方法にも適用可能である。
Claims (5)
- 複数の導体を有するモールド本体に形成され、前記複数の導体の一部分を露出させるとともに、前記複数の導体の露出部分と溶接される複数の接続導体を有する搭載部品の少なくとも一部を収容するための部品収容部を備えており、
前記部品収容部には、溶接の際に飛散する溶接スパッタを落下させる開口部が貫通して形成されていることを特徴とする導体部の短絡防止構造。 - 前記部品収容部を形成する側壁部には、前記複数の導体が前記開口部にわたって連続して形成されていることを特徴とする請求項1記載の導体部の短絡防止構造。
- 前記開口部は、前記部品収容部と同一の形状に貫通して形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の導体部の短絡防止構造。
- 前記開口部は、前記モールド本体の前記複数の導体の露出部分と対応する以外の前記部品収容部に貫通して形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の導体部の短絡防止構造。
- 前記開口部は、前記部品収容部の成形と同時に貫通して形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の導体部の短絡防止構造。
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JP2011165057A JP2013027897A (ja) | 2011-07-28 | 2011-07-28 | 導体部の短絡防止構造 |
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Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08162588A (ja) * | 1994-12-09 | 1996-06-21 | Hitachi Constr Mach Co Ltd | リードフレームの加工方法及びリードフレーム並びに半導体装置 |
JP2010069516A (ja) * | 2008-09-19 | 2010-04-02 | Mitsubishi Electric Corp | 電子機器の接続構造 |
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2011
- 2011-07-28 JP JP2011165057A patent/JP2013027897A/ja active Pending
Patent Citations (2)
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