JP2013027519A - 鉄道模型保守監視システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】レール1からの集電電圧を測定する電圧測定部21と、走行体の現在位置を特定する位置特定手段25と、電圧測定部で取得した測定電圧値及び位置特定手段で取得した走行体位置の各情報を送信する無線送信部27とを搭載した走行体2、および走行体の無線送信部から送信された情報を受信するための無線受信機4と、この無線受信機から得られた受信情報を監視者へ伝達するための情報処理表示手段5とを有した監視装置を備え、情報処理表示手段5に走行体2の位置に対する集電した測定電圧値をグラフ表示するようにして、集電不良の発生原因と発生場所の特定が行えるようにした鉄道模型保守監視システム。
【選択図】図2
Description
以下、この発明の実施の形態1における鉄道模型保守監視システムを図1〜図3に基づいて説明する。
図1に示すように、この発明の鉄道模型保守監視システムは、レール(軌道)1上に走行体(車輛模型)2を走らせるようになっており、レール1に沿ってその周囲の適切な位置に複数の位置マーカ3が配設されている。この位置マーカ3はそれぞれ固有の位置マーカIDを発信するようになっている。またレール1の周囲の適切な位置には走行体2から発信される信号を受信するための無線受信機4と、この無線受信機4から得られた受信情報を監視者へ伝達するための観測用パーソナルコンピュータなどの情報処理表示手段5とからなる監視装置が備えられている。
さらに、中間車輌2bには、位置マーカ3から発信される固有の位置マーカIDを受信する位置マーカセンサ24、中間車輌2bの車輪の回転数をパルスとして取得する回転センサ25、電圧測定部21で測定した集電電圧の測定電圧値、位置マーカセンサ24で受信した位置マーカID、および回転センサ25で計測されたパルス信号を入力するマイコン測定部26、マイコン測定部26で測定された電圧測定値、回転センサ出力および位置マーカIDを監視装置の無線受信機4へ送るための無線送信部27を備えている。
まず、レール1上に配設された走行体2は、レール1を経由して電源が供給されることで走行を開始する。
レール1より供給された電源電圧は、電源測定部21で集電電圧として測定され、マイコン測定部26へ入力される。マイコン測定部26は、この測定電圧値を無線送信部27を経由して無線受信機4へ送信する。
ここで、マイコン測定部26は、上記した各々のセンサからの情報を無線送信部27から送信する際のデータフォーマット整形処理も行うが、ここで整形するデータフォーマットの形式は、送受信側で統一されていれば自由に決定可能である。
走行体2から送信されたデータを受信した情報処理表示手段5では、受信したデータを解析し、図3に示す様な形で画面上に受信データをそれぞれ表示する。それぞれの表示内容を以下に示す。
(1)走行位置と集電電圧の関係を示すグラフ
図3に示すグラフにおいて、横軸に示す走行体2の走行位置は回転センサ25で一定間隔で受信したパルス信号のデータの積算値を走行距離とみなしたものである。縦軸には電圧測定部21が測定した集電電圧の測定電圧値をとり、これらのデータにて走行体2の位置に対する集電した測定電圧値のグラフ描画を行う(図3 縦軸の集電電圧情報部分)。
このグラフにより、走行に応じて集電電圧とレール上の走行体位置との関係を知ることが可能となる。
このように、情報処理表示手段5は、受信情報から得られた電圧測定値の変動パターンの違いを認識することにより集電不良原因を推定し、この推定した集電不良原因を表示することで、監視者はより一層に集電不良原因を特定できる。
更に、位置マーカ3の情報(位置マーカID)を受信したタイミングで、グラフ上の対応する走行位置部分に位置マーカIDを表示する(図3 縦軸の位置マーカ情報部分)。
情報処理表示手段5のグラフ表示に、この位置マーカ3の情報を追記することにより、走行体2の車輪がスリップしたこと等の原因により発生する実際の走行体2の位置と、グラフ表示上の走行位置情報とのずれの補正を行うことができる。
このように、展示に使用されるような大規模な鉄道模型においても、その集電不良箇所を保守担当者が効率的に検出可能とする環境を提供することによって、日々変化する集電不良状況を的確に検出し、効率的に保守することが可能になり安定した鉄道模型の走行を維持可能とすることができる。
次に、この発明の実施の形態2における鉄道模型保守監視システムを図4に基づいて説明する。
実施の形態1では、走行体2の位置特定手段として、位置マーカ3と位置マーカセンサ24、および回転センサ25による走行距離計の2つを使用していたが、実施の形態2の発明は、位置マーカ3と位置マーカセンサ24による位置特定手段の代わりに、先頭車輛2aにカメラ28を搭載し、このカメラ28が捉えた画像を利用して走行体2の現在位置を特定するようにしたものである。
この実施の形態2の発明においても、実施の形態1と同様に、集電不良箇所が容易に特定可能となると共に、複数ある集電不良発生原因のうち、いずれの原因により集電不良が発生しているかを推定することが可能となる。
次に、この発明の実施の形態3における鉄道模型保守監視システムを図5に基づいて説明する。
図5は鉄道模型保守監視システムの全体図を示し、実施の形態1の発明に、更にレール1上を走行している走行体2の移動範囲全体を撮影可能な位置に配設したビデオカメラ6を設けたものである。このビデオカメラ6による画像を情報処理表示手段5に入力することにより、ビデオカメラ6を走行体2の位置特定手段として利用するようにしたもので、その他の構成は実施の形態1の図1と同じにつき、同じまたは相当部分には同じ符号を付して説明を省略する。
このように実施の形態3の発明は、走行している走行体2の状態をビデオカメラ6及び情報処理表示手段5で観測し、走行体2から受信したデータを保守に利用することにより、鉄道模型の保守性、特に集電電圧異常個所の特定の効率を向上させ、集電不良発生原因を推定することが可能となる。
次に、この発明の実施の形態4における鉄道模型保守監視システムについて説明する。
上記に述べた各実施の形態の発明においては、回転センサ25により車輪の回転毎に得られるパルス信号を利用し、この積算値を走行距離とみなしているため、グラフの横軸の走行位置は走行体2の速度にかかわらず常に一定尺度に保たれる仕組みとなっている。しかし、走行体2の位置特定手段は回転センサ25による回転パルスに限られるものではなく、他の位置特定手段では走行体2の速度により、グラフの横軸の走行位置が伸縮する可能性があり、また車輪がロック/スリップしても走行位置が伸縮することになる。
そこで、実施の形態4の発明は、受信情報に含まれる走行体2の位置情報から算出した走行体の移動速度に応じてグラフの描画間隔(グラフ表示位置)を伸縮するように調整することにより、走行体2の移動速度によらず測定電圧値の変動パターンを常に所定サイズの波形として表示するようにする。こうして、位置マーカIDと走行体2の位置が情報処理表示手段5の画面上の一定の位置に表示されるようにすることで、継続して走行体2を走行させた場合でも集電電圧変動の場所を容易に特定可能とすることができる。
次に、この発明の実施の形態5における鉄道模型保守監視システムを図6に基づいて説明する。
図6は、実施の形態1〜4で説明した鉄道模型保守監視システムに使用された無線受信機4または情報処理表示手段5の1つ又は複数をネットワーク7を介して遠隔監視端末8に接続したものである。
このように、無線受信機4または情報処理表示手段5をネットワーク7を介して遠隔監視端末8に接続することにより、保守担当者が直接現地へ赴かずとも、現地の鉄道模型の集電状況を確認することが可能となる上、複数個所の離れた場所に設置された鉄道模型の集電状況を一箇所で確認することも可能とすることができる。
3:位置マーカ 4:無線受信機
5:情報処理表示手段 6:ビデオカメラ
7:ネットワーク 8:遠隔監視端末
2a:先頭車輛 2b:中間車輌
2c:動力車輛
21:電圧測定部 22:電源回路
23:充電電池 24:位置マーカセンサ
25:回転センサ 26:マイコン測定部
27:無線送信部 28:カメラ
Claims (9)
- 鉄道模型におけるレールから走行体への集電不良箇所を検出するための鉄道模型保守監視システムにおいて、前記レールからの集電電圧を測定する電圧測定部と、前記走行体の現在位置を特定する位置特定手段と、前記電圧測定部にて取得した測定電圧値及び前記位置特定手段から取得した走行体位置の各情報をリアルタイムに送信するための無線送信部とを搭載した走行体、および前記走行体の無線送信部から送信された情報を受信するための無線受信機と、この無線受信機から得られた受信情報を監視者へ伝達するための情報処理表示手段とを有した監視装置を備えた鉄道模型保守監視システム。
- 情報処理表示手段は、無線受信機が受信した走行体の位置を横軸とし、前記無線受信機が受信した測定電圧値を縦軸にして、走行体の位置に対する集電した測定電圧値をグラフ表示するようにした請求項1に記載の鉄道模型保守監視システム。
- 情報処理表示手段は、受信情報から得られた電圧測定値の変動パターンの違いを認識することにより集電不良原因を推定し、この推定した集電不良原因を表示することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の鉄道模型保守監視システム。
- 情報処理表示手段は、受信情報に含まれる走行体の位置情報から算出した走行体の移動速度に応じてグラフの描画間隔を伸縮することにより、前記走行体の移動速度によらず測定電圧値の変動パターンを常に所定サイズの波形として表示するようにした請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の鉄道模型保守監視システム。
- 走行体の位置特定手段として、走行体に搭載した走行距離計、または前記走行体に搭載されたカメラ画像のいずれか一つもしくは両方を利用することを特徴とした請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の鉄道模型保守監視システム。
- 監視対象模型のレール周囲の適切な位置に配設した位置マーカを設けると共に、走行体に前記位置マーカから発信される位置マーカIDを受信する位置マーカセンサを設け、無線送信部は前記位置マーカセンサが受信した位置マーカIDの情報を監視装置の無線受信機に送信するようにした請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の鉄道模型保守監視システム。
- 情報処理表示手段は、走行体の位置情報と共に位置マーカの情報を表示するようにした請求項6に記載の鉄道模型保守監視システム。
- 監視対象模型の走行体の移動範囲を撮影可能な位置に配設されたカメラを設け、このカメラによる画像を情報処理表示手段に入力することにより、前記カメラの画像を走行体の位置特定手段として利用するようにした請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の鉄道模型保守監視システム。
- 1つ又は複数の無線受信機または情報処理表示手段をネットワークを介して遠隔監視端末に接続したことを特徴とした請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の鉄道模型保守監視システム。
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JP2011165168A Pending JP2013027519A (ja) | 2011-07-28 | 2011-07-28 | 鉄道模型保守監視システム |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113423357A (zh) * | 2018-12-12 | 2021-09-21 | 阿克拉伦特公司 | 具有可移动导航传感器的鼻窦扩张术器械 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH11227607A (ja) * | 1998-02-17 | 1999-08-24 | Mitsubishi Electric Corp | 列車位置検出システム |
JP2003172641A (ja) * | 2001-12-10 | 2003-06-20 | Hitachi Ltd | 鉄道車両用走行データ収集装置 |
JP2009241653A (ja) * | 2008-03-28 | 2009-10-22 | Railway Technical Res Inst | 集電装置の状態監視装置 |
-
2011
- 2011-07-28 JP JP2011165168A patent/JP2013027519A/ja active Pending
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