以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、サービス提供システムに対して本発明を適用した場合の実施形態である。
[1.サービス提供システムの構成及び機能概要]
先ず、本実施形態に係るサービス提供システムSの構成及び機能概要について、図1を用いて説明する。図1は、本実施形態に係るサービス提供システムSの概要構成の一例を示す図である。
図1に示すように、サービス提供システムSは、データベース管理サーバ1と、電子商店街サーバ2と、DM(ダイレクトメール)配信サーバ3と、複数の店舗端末4と、複数のユーザ端末5と、を含んで構成されている。電子商店街サーバ2及びDM配信サーバ3と、各店舗端末4及び各ユーザ端末5とは、ネットワークNWを介して、例えば、通信プロトコルにTCP/IP等を用いて相互にデータの送受信が可能になっている。なお、ネットワークNWは、例えば、インターネット、専用通信回線(例えば、CATV(Community Antenna Television)回線)、移動体通信網(基地局等を含む)、及びゲートウェイ等により構築されている。また、データベース管理サーバ1と電子商店街サーバ2とDM配信サーバ3とは、ネットワークNLを介して相互にデータの送受信が可能になっている。ネットワークNLは、例えば、LAN(Local Area Network)である。
データベース管理サーバ1、電子商店街サーバ2及びDM配信サーバ3は、例えば、ある事業者が、ネットワークを通じてユーザに各種のサービスを提供するために設置したWebサイトであるサービス提供サイトのドメインに属するサーバ装置である。ユーザ(本発明における登録者の一例)がサービス提供サイトへの会員登録を行うと、ユーザは、サービス提供サイトに属する各サイトのサービスを利用することができる。
データベース管理サーバ1は、サービス提供サイトのドメインに属する各種サーバ装置が共通に使用する情報を登録しているデータベースを管理する。例えば、データベース管理サーバ1は、サービス提供サイトの会員に関する情報のデータベースである会員情報DB(データベース)1aを管理する。なお、本実施形態において、電子商店街サーバ2またはDM配信サーバ3が会員情報DB1aから情報を取得するというとき、DM配信サーバ3または電子商店街サーバ2が、データベース管理サーバ1にリクエストを送信することにより、会員情報DB1aに登録されている情報をデータベース管理サーバ1から受信することを意味する。
電子商店街サーバ2は、サービス提供サイトに属する電子商店街に関する各種処理を実行するサーバ装置である。電子商店街においては、商品の販売者側として複数の店舗が出店している。各店舗(本発明における端末装置の使用者の一例)は、会員として電子商店街に会員登録を行うことにより、電子商店街における電子商取引サービス(本発明における所定のサービスの一例)を利用して、商品を販売することができる。各店舗は、電子商店街においてユーザにより購入された商品をユーザ等へ送付することにより、商品を提供する。サービス提供サイトに会員登録したユーザは、電子商店街における情報提供サービス(本発明における所定のサービスの一例)を利用して、店舗の情報や商品の情報等をWebページを通じて閲覧することができる。また、ユーザは、電子商店街における電子商取引サービスを利用して、所望の店舗から所望の商品を購入することができる。電子商店街サーバ2は、店舗端末4やユーザ端末5からのリクエストに応じて、例えば、電子商店街のWebページを送信したり、電子商取引に関する処理を行ったりする。
DM配信サーバ3(本発明におけるサーバ装置の一例)は、電子商店街において、店舗がユーザに対してダイレクトメールを配信するための処理を実行するサーバ装置である。DM配信サーバ3は、店舗により指定された検索条件を満たすユーザを検索し、検索されたユーザの分布を示す地図が表示されるWebページ(以下、「ユーザ分布地図ページ」という)を店舗端末4に送信する。店舗は、ユーザ分布地図ページに表示された地図内において、ダイレクトメールを配信したい領域(以下、「配信領域」という)を指定することができる。DM配信サーバ3は、指定された配信領域内に住んでいる各ユーザに対して、店舗によって作成された内容のダイレクトメールを配信する。電子商店街においては、ダイレクトメールの配信サービスを店舗に提供して、ダイレクトメールの配信料金を店舗に課している。例えば、一度に配信されるダイレクトメールの数が多いほど、配信料金が高くなるような料金体系となっている。
店舗端末4は、電子商店街に出店している店舗の従業員等により利用される端末装置である。店舗端末4は、従業員等からの操作に基づいて電子商店街サーバ2やDM配信サーバ3等のサーバ装置にアクセスする。これにより、店舗端末4は、サーバ装置からWebページを受信して表示する。店舗端末4には、ブラウザや電子メールクライアント等のソフトウェアが組み込まれている。店舗端末4は、例えば、販売する商品の情報を電子商店街に登録したり、ダイレクトメールの配信の設定を行ったりするために用いられる。店舗端末4としては、例えば、パーソナルコンピュータ等が用いられる。
ユーザ端末5(本発明における端末装置の一例)は、各種Webサイトを利用するユーザの端末装置である。ユーザ端末5は、ユーザからの操作に基づいて電子商店街サーバ2やDM配信サーバ3等のサーバ装置にアクセスする。これにより、ユーザ端末5は、サーバ装置からWebページを受信して表示する。ユーザ端末5には、ブラウザや電子メールクライアント等のソフトウェアが組み込まれている。ユーザ端末5としては、例えば、パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistant)、スマートフォン等の携帯情報端末、携帯電話機等が用いられる。
[2.各サーバ装置及びデータベースの構成]
次に、各サーバ装置の構成及びデータベースの構成について、図2乃至図6を用いて説明する。
[2−1.データベースの構成]
図2は、本実施形態に係る会員情報DB1aに登録される内容の一例を示す図である。データベース管理サーバ1は、CPU(Central Processing Unit)等により構成されているシステム制御部、ハードディスクドライブ等により構成されている記憶部、通信部等を備える。データベース管理サーバ1の記憶部(本発明における第1記憶手段の一例)には、会員情報DB1aが構築されている。
会員情報DB1aには、サービス提供サイトに会員登録しているユーザに関する会員情報(本発明における登録者情報の一例)が登録されている。具体的に、会員情報DB1aには、ユーザID、パスワード、ニックネーム、氏名、生年月日、性別、郵便番号(本発明における住所地情報の一例)、住所、電話番号、メールアドレス、クレジットカード情報、保有ポイント数等のユーザの属性が、ユーザごとに対応付けて登録される。ユーザID(本発明における識別情報の一例)は、ユーザの識別情報である。保有ポイント数は、ユーザが保有しているポイントの数である。このポイントは、ユーザが電子商店街で商品を購入するときに、金銭と同等の価値を有するものとして購入代金に充てることができるものである。
[2−2.電子商店街サーバの構成]
図3は、本実施形態に係る電子商店街サーバ2の概要構成の一例を示すブロック図である。図3に示すように、電子商店街サーバ2は、通信部21と、記憶部22と、入出力インターフェース23と、システム制御部24と、を備えている。そして、システム制御部24と入出力インターフェース23とは、システムバス25を介して接続されている。
通信部21は、ネットワークNWやNLに接続して、他のサーバ装置、店舗端末4、ユーザ端末5等との通信状態を制御するようになっている。
記憶部22(本発明における第1記憶手段及び第2記憶手段の一例)は、例えば、ハードディスクドライブ等により構成されている。この記憶部22には、店舗情報DB22a、商品情報DB22b、お気に入り情報DB22c、閲覧履歴DB22d、購入履歴DB22e等のデータベースが構築されている。
図4(a)は、本実施形態に係る店舗情報DB22aに登録される内容の一例を示す図である。店舗情報DB22aには、電子商店街に出店している店舗に関する店舗情報が登録される。具体的に、店舗情報DB22aには、店舗ID、パスワード、店舗名、郵便番号、住所、電話番号、メールアドレス等の店舗の属性が、店舗ごとに対応付けて登録される。店舗IDは、店舗の識別情報である。
図4(b)は、本実施形態に係る商品情報DB22bに登録される内容の一例を示す図である。商品情報DB22bには、電子商店街で販売されている商品に関する商品情報が登録される。商品情報は、店舗によって設定される。具体的に、商品情報DB22bには、商品ID、店舗ID、商品コード、ジャンル情報、商品名、商品画像のURL(Uniform Resource Locator)、商品説明、商品価格等の商品の属性が、店舗が販売する商品ごとに対応付けて登録される。商品IDは、店舗等が、販売する商品を管理するための商品の識別情報である。商品IDは、基本的に商品ページと一対一で対応する。商品ページは、電子商店街において、特定の商品の商品情報が表示されるWebページである。従って、実際には同一の商品であっても、販売元の店舗が異なる複数の商品に対しては、互いに異なる商品IDが付与される。つまり、ある商品を販売する店舗が複数存在する場合には、その商品の商品情報が、その商品を販売する店舗ごとに登録される。店舗IDは、商品の販売元の店舗を示す。商品コードは、商品を識別するコード番号である。同一の商品に対しては同一の商品コードが付与される。商品コードとしては、例えば、JAN(Japanese Article Number Code)コードがある。ジャンル情報は、商品が属する商品のジャンルを示す情報である。商品名は、店舗が付けた商品の名称である。そのため、この商品名は、商品の正式な名称とは異なる場合がある。
図4(c)は、本実施形態に係るお気に入り情報DB22cに登録される内容の一例を示す図である。お気に入り情報DB22cには、ユーザがお気に入りとして登録した商品に関するお気に入り情報(本発明における登録者情報の一例)が登録される。具体的に、お気に入り情報DB22cには、ユーザID及び商品IDが、お気に入りの商品ごとに対応付けて登録される。商品ページには、お気に入りボタンが表示される。ユーザがお気に入りボタンを選択すると、ユーザ端末5から、商品ページに対応する商品IDを含む登録リクエストが電子商店街サーバ2に送信される。電子商店街サーバ2は、受信した登録リクエストに含まれる商品IDと、選択を行ったユーザのユーザIDとを含むお気に入り情報を、お気に入り情報DB22cに登録する。ユーザがお気に入りに登録する商品としては、例えば、ユーザが欲しい商品、購入する予定がある商品等がある。また、ユーザがお気に入りに登録した商品の販売元の店舗を、ユーザが気に入っている場合もある。
図4(d)は、本実施形態に係る閲覧履歴DB22dに登録される内容の一例を示す図である。閲覧履歴DB22dには、ユーザによる商品ページの閲覧履歴(本発明における登録者情報及び閲覧履歴の一例)、すなわち、ユーザ端末5による商品ページの表示履歴が登録される。具体的に、閲覧履歴DB22dには、ユーザID、閲覧日時及び商品IDが対応付けて登録される。電子商店街のWebページにおいて、ユーザが情報を表示させたい商品を選択すると、ユーザ端末5から、選択された商品の商品IDを含む商品ページリクエストが電子商店街サーバ2に送信される。電子商店街サーバ2は、受信した商品ページリクエストに含まれる商品IDに対応する商品ページのHTML文書をユーザ端末5へ送信する。このとき、電子商店街サーバ2は、商品ページリクエストに含まれる商品IDと、選択を行ったユーザのユーザIDとを含む閲覧履歴を、閲覧履歴DB22dに登録する。このとき、電子商店街サーバ2は、閲覧日時として、現在の日時を登録する。なお、お気に入り情報DB22cには、例えば、ユーザがお気に入りとして登録した店舗の店舗IDが登録されるようになっていても良い。
図4(e)は、本実施形態に係る購入履歴DB22eに登録される内容の一例を示す図である。購入履歴DB22eには、ユーザによる商品の購入履歴(本発明における登録者情報及び取引履歴の一例)が登録される。具体的に、購入履歴DB22eには、注文コード、ユーザID、購入日時、商品ID、店舗ID、商品コード、購入個数、購入価格、決済方法、配送方法及び送付先情報等が、商品の購入ごとに対応付けて登録される。注文コードは、商品の注文が行われるたびに付与される注文の識別情報である。ユーザIDは、購入したユーザを示す。商品ID及び商品コードは、購入された商品を示す。店舗IDは、購入先の店舗を示す。送付先情報は、商品の送付先の住所、氏名、電話番号等を示す。電子商店街における注文手続きページにおいて、ユーザが注文内容を確定させると、ユーザ端末5から、ユーザが注文する商品の商品IDを含む注文リクエストが電子商店街サーバ2に送信される。注文手続きページは、ユーザが商品を注文するために必要な情報を入力するためのWebページである。電子商店街サーバ2は、受信した注文リクエストに含まれる商品ID、この商品IDに対応する店舗ID及び注文内容を確定させたユーザのユーザIDを含む購入履歴を購入履歴DB22eに登録する。
次に、記憶部22に記憶されるその他の情報について説明する。記憶部22には、電子商店街のWebページを構成するHTML(Hyper Text Markup Language)文書、XML(Extensible Markup Language)文書、画像データ、テキストデータ、電子文書等の各種データが記憶されている。
また、記憶部22には、オペレーティングシステム、WWW(World Wide Web)サーバプログラム、DBMS(DataBase Management System)、電子商取引管理プログラム等の各種プログラムが記憶されている。電子商取引管理プログラムは、販売商品の登録、商品の買い物かごへの投入、商品の注文等の電子商店街に関する処理を実行するためのプログラムである。なお、各種プログラムは、例えば、他のサーバ装置等からネットワークNWを介して取得されるようにしても良いし、DVD(Digital Versatile Disc)等の記録媒体に記録されてドライブ装置を介して読み込まれるようにしても良い。
入出力インターフェース23は、通信部21及び記憶部22とシステム制御部24との間のインターフェース処理を行うようになっている。
システム制御部24は、CPU24a、ROM24(Read Only Memory)b、RAM(Random Access Memory)24c等により構成されている。そして、システム制御部24は、CPU24aが、各種プログラムを読み出し実行することにより、電子商店街サーバ2の各部を統括制御するようになっている。
なお、電子商店街サーバ2が、複数のサーバ装置で構成されても良い。例えば、電子商取引に関する処理を行うサーバ装置、店舗端末4やユーザ端末5からのリクエストに応じて電子商店街のWebページを送信するサーバ装置、及びデータベースを管理するサーバ装置等が、互いにLAN等で接続されても良い。
[2−3.DM配信サーバの構成]
図5は、本実施形態に係るDM配信サーバ3の概要構成の一例を示すブロック図である。図5に示すように、DM配信サーバ3は、通信部31と、記憶部32と、入出力インターフェース33と、システム制御部34と、を備えている。そして、システム制御部34と入出力インターフェース33とは、システムバス35を介して接続されている。
通信部31は、ネットワークNWやNLに接続して、他のサーバ装置、店舗端末4、ユーザ端末5等との通信状態を制御するようになっている。
記憶部32は、例えば、ハードディスクドライブ等により構成されている。この記憶部32には、地図情報DB32a等のデータベースが構築されている。
図6は、本実施形態に係る地図情報DB32aに登録される内容の一例を示す図である。地図情報DB32aには、各郵便番号に対応する住所の地理的な位置に関する情報が登録されている。具体的に、地図情報DB32aには、郵便番号及び位置情報が、郵便番号ごとに登録されている。位置情報は、例えば、郵便番号に対応する住所の経緯度を示す。
次に、記憶部32に記憶されるその他の情報について説明する。記憶部32には、DM配信サイトのWebページを構成するHTML文書、XML文書、画像データ、テキストデータ、電子文書等の各種データが記憶されている。画像データとしては、例えば、後述するユーザ分布地図ページに表示される地図Mの画像データ、オブジェクトJの画像データ等がある。
また、記憶部32には、オペレーティングシステム、WWWサーバプログラム、SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)サーバプログラム、DBMS、DM配信管理プログラム、電子商店街API(Application Program Interface)等の各種プログラムが記憶されている。DM配信管理プログラムは、ダイレクトメールの配信に関する各種処理を実行するためのプログラムである。電子商店街APIは、電子商店街から提供されているプログラムである。この電子商店街APIは、DM配信サーバ3が電子商店街サーバ2の電子商店街に関する各種機能を利用するためのプログラムである。例えば、システム制御部34が、店舗からの検索条件を指定して電子商店街APIを呼び出すことにより、電子商店街サーバ2に、検索条件を満たすユーザの検索を要求して、その検索結果を電子商店街サーバ2から取得する。なお、DM配信管理プログラム等の各種プログラム(本発明における電子メール送信先決定プログラムの一例を含む)は、例えば、他のサーバ装置等からネットワークNWを介して取得されるようにしても良いし、DVD等の記録媒体に記録されてドライブ装置を介して読み込まれるようにしても良い。
入出力インターフェース33は、通信部31及び記憶部32とシステム制御部34との間のインターフェース処理を行うようになっている。
システム制御部34は、CPU34a、ROM34b、RAM34c等により構成されている。そして、システム制御部34は、CPU34aが、各種プログラムを読み出し実行することにより、本発明における検索条件情報受信手段、識別情報取得手段、住所地情報取得手段、制御手段、領域情報受信手段、決定手段、第2識別情報取得手段、絞り込み条件情報受信手段、抽出手段及び送信数受信手段として機能するようになっている。
なお、DM配信サーバ3が、複数のサーバ装置で構成されても良い。例えば、ユーザ分布地図ページを生成したり、ダイレクトメールの配信先のユーザを決定したりするサーバ装置、ユーザ端末5からのリクエストに応じてDM配信サイトのWebページを送信するサーバ装置、電子メールを送信するサーバ装置及びデータベースを管理するサーバ装置等が、互いにLAN等で接続されても良い。
[3.サービス提供システムの動作]
次に、サービス提供システムSの動作について、図7乃至図11を用いて説明する。
例えば、ある店舗の従業員等(以下、単に「店舗」という)が、電子商店街へのログインを行うために店舗端末4を操作する。例えば、店舗が店舗ID及びパスワード入力すると、店舗端末4は入力された情報を電子商店街へ送信する。電子商店街サーバ2は、受信した情報に基づいてユーザの認証を行う。認証が成功すると、電子商店街サーバ2は、例えば、受信した店舗ID(店舗IDは暗号化されても良い)をクッキーとして店舗端末4に送信する。そうすると、その後店舗端末4から送信されるリクエストには、クッキーとしてのユーザIDが付加されている。そのため、電子商店街サーバ2は、リクエストを送信してきた店舗端末4を利用する店舗の店舗IDを取得することができる。また、電子商店街に属するDM配信サーバ3も、同様に店舗IDを取得することができる。なお、リクエストを送信してきた店舗端末4を利用する店舗を、「要求店舗」という。
店舗端末4は、ログインが完了すると、店舗用の管理画面を表示する。店舗が、管理画面において、ダイレクトメールを配信するためのボタンを選択すると、店舗端末4は、DM配信サーバ3にリクエストを送信する。DM配信サーバ3は、リクエストに応じて、地図に分布を表示させるユーザの検索条件を設定するためのWebページ(以下、「検索条件設定ページ」という)を店舗端末4に送信する。店舗端末4は、検索条件設定ページを画面に表示する。
検索条件設定ページには、検索条件を指定するための各種ウィジットが表示される。具体的に、検索条件を指定する項目を選択するためのプルダウンメニュー、選択された項目に対応する条件を選択したり入力したりするためのプルダウンメニューまたは入力欄や、その他ボタン等が表示される。ユーザは、ボタン等を操作することにより、条件を指定する項目を増やしたり減らしたりすることができる。つまり、ユーザは複数の検索条件を設定することができる。
検索条件として指定可能な項目は、大別して、ユーザの属性、お気に入りの商品、商品ページの閲覧履歴、商品の購入履歴等がある。ユーザの属性として指定可能な条件の項目としては、例えば、年齢、性別、郵便番号、住所、電子メールのドメイン、保有ポイント数等がある。お気に入りとして指定可能な条件の項目としては、お気に入りに登録された商品、お気に入りに登録された商品が属するジャンル、自店舗の商品がお気に入りに登録していること等がある。商品ページの閲覧履歴として指定可能な条件の項目としては、例えば、自店舗の商品の商品ページを閲覧したこと、閲覧した商品ページ、閲覧時期等がある。商品の購入履歴として指定可能な条件の項目としては、例えば、購入商品、購入商品が属するジャンル、購入先が自店舗であること、購入時期、購入価格、購入個数、配送方法、決済方法、購入頻度等がある。
1つの項目について、範囲指定による条件指定や、複数の条件うち1つ以上の条件を満たせば良いといった条件指定も可能である。また、ある商品をお気に入りに登録していないこと、自店舗の商品をお気に入りに登録していないこと、ある商品の商品ページを閲覧していないこと、自店舗の商品ページを閲覧していないこと、ある商品を購入していないこと、自店舗の商品を購入していないこと等の条件指定も可能である。
店舗は、検索条件設定ページにおいて、必要な検索条件を指定して検索ボタンを選択すると、店舗端末4は、ユーザ分布地図リクエストをDM配信サーバ3に送信する。ユーザ分布地図リクエストには、指定された検索条件を示す検索条件情報が、条件指定された項目数分設定される。検索条件情報は、項目種別及び項目値を含む。項目種別は、条件指定された項目の種別である。項目値は、項目種別が示す項目の条件を示す値である。
図7は、本実施形態に係るDM配信サーバ3のシステム制御部34のユーザ分布地図リクエスト受信時処理における処理例を示すフローチャートである。ユーザ分布地図リクエスト受信時処理は、DM配信サーバ3が、検索条件情報受信手段としてユーザ分布地図リクエストを受信したときに開始される。
先ず、システム制御部34は、受信したユーザ分布地図リクエストから全ての検索条件情報を取得するとともに、ユーザ分布地図リクエストに基づいて、要求店舗の店舗IDを取得する(ステップS11)。
次いで、システム制御部34は、電子商店街サーバ2に検索条件を満たすユーザを検索させる制御を行う。具体的に、システム制御部34は、電子商店街APIを利用して、ユーザ分布地図リクエストから取得した検索条件情報を含む検索リクエストを電子商店街サーバ2に送信する(ステップS12)。その後、システム制御部34は、識別情報取得手段として、電子商店街サーバ2から送信されてきた検索結果リストを受信する(ステップS13)。検索結果リストは、検索条件を満たすユーザのユーザIDの一覧である。
次いで、システム制御部34は、住所地情報取得手段として、受信した検索結果リストに含まれる各ユーザIDに対応する郵便番号を、会員情報DB1aから取得する(ステップS14)。次いで、システム制御部34は、取得した郵便番号ごとに、ユーザの人数を計算する(ステップS15)。具体的に、システム制御部34は、郵便番号ごとに、検索結果リストに含まれるユーザIDのうち、その郵便番号に対応付けられているユーザIDの数を計算する。次いで、システム制御部34は、取得した各郵便番号に対応する位置情報を、地図情報DB32aから取得する(ステップS16)。
次いで、システム制御部34は、取得した各位置情報に基づいて、ユーザ分布地図ページのHTML文書を生成する(ステップS17)。具体的に、システム制御部34は、記憶部32から、ユーザ分布地図ページのHTML文書のテンプレートを取得する。ユーザ分布地図ページのHTML文書のテンプレートには、後述する地図Mを表示させるためのimgタグが設定されている。このimgタグのsrc属性には、地図Mの画像データのURLが設定されている。また、このテンプレートには、地図M上に、後述するオブジェクトJをオーバーレイ表示するためのスクリプトが記述されている。オブジェクトJは、検索条件を満たすユーザを表す図形または点である。システム制御部34は、取得した位置情報が示す経緯度を、地図内における座標に変換する。この座標がオブジェクトJの表示位置を示す座標である。次いで、システム制御部34は、オブジェクトJの座標及び表示サイズを対応付けて、テンプレートに記述されているスクリプト内に設定する。このとき、システム制御部34は、オブジェクトJの座標に変換された位置情報に対応する郵便番号のユーザの人数が多いほど、表示サイズを大きくする。また、システム制御部34は、指定された検索条件を示すテキスト、検索条件を満たすユーザの人数等を、テンプレートに設定する。
システム制御部34は、ユーザ分布地図ページのHTML文書を生成すると、生成したHTML文書を、ユーザ分布地図リクエストの送信元の店舗端末4に送信する(ステップS18)。システム制御部34は、ユーザ分布地図ページのHTML文書を店舗端末4に送信することにより、制御手段として、店舗により指定された条件を満たすユーザの分布を示す地図を店舗端末4に表示させる。なお、店舗端末4による地図の表示処理については後述する。
次いで、システム制御部34は、電子商店街サーバ2から受信した検索結果リストを、保存結果リストとして、要求店舗の店舗IDに対応付けてRAM34cに一時的に記憶させる(ステップS19)。システム制御部34は、この処理を終えると、ユーザ分布地図リクエスト受信時処理を終了させる。
図8は、本実施形態に係る電子商店街サーバ2のシステム制御部24の検索リクエスト受信時処理における処理例を示すフローチャートである。検索リクエスト受信時処理は、電子商店街サーバ2がDM配信サーバ3から検索リクエストを受信したときに開始される。
先ず、システム制御部24は、受信した検索リクエストから、検索条件情報を1つ取得する(ステップS31)。次いで、システム制御部24は、会員情報DB1aに登録されている全ての会員情報からユーザIDを取得し、取得したユーザIDを含む中間リスト1を生成する(ステップS32)。中間リストは、検索結果リストの中間物に相当するリストである。次いで、システム制御部24は、インデックスiに2を設定する(ステップS33)。
次いで、システム制御部24は、中間リストiを初期化する(ステップS34)。次いで、システム制御部24は、中間リストi−1に登録されているユーザIDのうち1つを取得する(ステップS35)。
次いで、システム制御部24は、取得した検索条件情報が示す検索条件に対応するデータベースから、取得したユーザIDを含む情報を検索する(ステップS36)。ここで、システム制御部24は、検索条件情報に含まれる項目種別に応じて、検索するデータベースを決定する。具体的に、システム制御部24は、項目種別がユーザの属性に対応する項目を示す場合には、会員情報DB1aから、取得したユーザIDを含む会員情報を検索する。また、システム制御部24は、項目種別がお気に入りに対応する項目を示す場合には、お気に入り情報DB22cから、取得したユーザIDを含むお気に入り情報を検索する。また、システム制御部24は、項目種別が閲覧履歴に対応する項目を示す場合には、閲覧履歴DB22dから、取得したユーザIDを含む閲覧履歴を検索する。また、システム制御部24は、項目種別が購入履歴に対応する項目を示す場合には、購入履歴DB22eから、取得したユーザIDを含む購入履歴を検索する。
次いで、システム制御部24は、検索された情報に基づいて、取得したユーザIDに対応するユーザが、取得した検索条件情報が示す検索条件を満たすか否かを判定する(ステップS37)。具体的に、システム制御部24は、検索された会員情報、お気に入り情報、閲覧履歴または購入履歴から、検索条件情報に含まれる項目種別が示す項目の情報を取得する。そして、システム制御部24は、取得した情報と、検索条件情報に含まれる項目値とを比較することにより、検索条件を満たすか否かを判定する。検索条件が、自店舗の商品がお気に入りに登録していること、自店舗の商品の商品ページを閲覧していること等である場合、システム制御部24は、検索されたお気に入り情報または閲覧履歴に含まれる商品IDに対応する店舗IDを、店舗情報DB22aから取得する。そして、システム制御部24は、取得した店舗IDと要求店舗の店舗IDとを比較することにより、検索条件を満たすか否かを判定する。
このとき、システム制御部24は、検索条件を満たすと判定した場合には(ステップS37:YES)、取得したユーザIDを、中間リストiに登録する(ステップS38)。
システム制御部34は、検索条件を満たさないと判定した場合(ステップS37:NO)、または、ステップS38の処理を終えた場合には、中間リストi−1からまだ取得していないユーザIDがあるか否かを判定する(ステップS39)。このとき、システム制御部24は、まだ取得していないユーザIDがあると判定した場合には(ステップS39:YES)、中間リストi−1からまだ取得していないユーザIDのうち、1つのユーザIDを取得する(ステップS40)。次いで、システム制御部24は、ステップS36に移行する。システム制御部24は、ステップS36〜S40の処理を繰り返すことにより、中間リストi−1に登録されているユーザIDの中から、店舗が指定した検索条件のうちの1つを満たすユーザのユーザIDを抽出して、中間リストiを生成する。
そして、システム制御部24は、中間リストi−1から全てのユーザIDを取得したと判定した場合には(ステップS39:NO)、検索リクエストからまだ取得していない検索結果情報があるか否かを判定する(ステップS41)。このとき、システム制御部24は、まだ取得していない検索結果情報があると判定した場合には(ステップS41:YES)、まだ取得していない検索結果情報のうち1つを取得する(ステップS42)。次いで、システム制御部24は、インデックスiに1を加算する(ステップS43)。次いで、システム制御部24は、ステップS34に移行する。システム制御部24は、ステップS34〜S43の処理を繰り返すことにより、店舗が指定した全ての検索条件を満たすユーザIDを抽出する。そして、システム制御部24は、全ての検索結果情報を取得したと判定した場合には(ステップS41:NO)、中間リストiを検索結果リストとして、DM配信サーバ3に送信する(ステップS44)。システム制御部24は、この処理を終えると、検索リクエスト受信時処理を終了させる。
図9及び図10は、本実施形態に係るユーザ分布地図ページの表示例を示す図である。店舗端末4は、ユーザ分布地図リクエストの送信に応じてDM配信サーバ3から送信されてきたユーザ分布地図ページのHTML文書を受信すると、受信したHTML文書に基づいて、ユーザ分布地図ページを画面に表示する。このとき、店舗端末4は、HTML文書のタグの記述に従って、地図Mの画像データをDM配信サーバ3から取得して、後述する地図表示領域110に地図Mを表示する。また、店舗端末4は、HTML文書に記述されたスクリプトを実行する。そして、店舗端末4は、スクリプトに設定されたパラメータに従って、各オブジェクトJを地図表示領域110内にオーバーレイ表示する。具体的に、店舗端末4は、スクリプトに設定されている座標が示す位置にオブジェクトJを表示する。このとき、店舗端末4は、オブジェクトJの表示サイズを、座標に対応して設定されている表示サイズとする。このようにして、例えば、図9に示すようなユーザ分布地図ページが表示される。
図9に示すように、ユーザ分布地図ページには、地図表示領域110、検索結果表示領域120、配信対象ユーザ設定領域130、絞り込み条件設定領域140等を含む。
地図表示領域110には、地図Mが表示されるとともに、オブジェクトJが、検索条件を満たすユーザが住む地域ごとに表示される。つまり、地図表示領域110には、検索条件を満たすユーザの分布を示す地図が表示される。地図Mは、日本全体を表した地図である。オブジェクトJは、地図Mにおいて、そのオブジェクトJが表すユーザの住む地域に対応する位置に表示される。また、オブジェクトJは、検索条件を満たすユーザのうち、そのオブジェクトJの位置に対応する地域に住むユーザの人数に応じた表示サイズで表示される。なお、ユーザ分布地図ページの表示後、ユーザの操作によって、地図Mの一部分が拡大表示されるようになっていても良い。
店舗により地図Mから配信領域が指定されると、図10に示すように、地図表示領域110内には、領域指定枠Rが表示される。配信領域の指定方法としては、例えば、マウスポインタをドラッグ操作等することにより、地図表示領域110内の所望の場所を囲む等の方法がある。領域指定枠Rは、マウスポインタ等を動かしたときの軌跡に相当する枠線である。領域指定枠Rに囲まれた領域が、配信領域である。領域指定枠Rが表示されると、ユーザ分布地図ページには、メール編集ボタン150が表示される。メール編集ボタン150は、ダイレクトメールの題名及び本文を入力するためのメール編集ウインドウを表示するためのボタンである。
検索結果表示領域120には、店舗が指定した検索条件、検索条件を満たすユーザの人数等が表示される。
配信対象ユーザ設定領域130には、配信対象のユーザの種類を選択するためのラジオボタン、配信人数(本発明における送信数の一例)を入力するための入力欄等が表示される。配信対象のユーザの種類としては、検索条件を満たすユーザ、検索条件を満たさないユーザ、及び全員がある。店舗は、店舗が地図Mに対して指定する配信領域に住むユーザのうち、どの種類に属するユーザに対してダイレクトメールを配信するかを、ラジオボタンによって選択することができる。初期状態では、例えば、検索条件を満たすユーザに配信することが選択されている。
配信人数が入力されている場合、配信条件を満たすユーザの人数が、入力された配信人数より多いときには、ダイレクトメールの配信先として最終的に決定されるユーザの人数が、配信人数分まで減らされる。配信条件を満たすユーザとは、配信領域に住むユーザのうち、選択された種類に属するユーザである。後述する絞り込み条件が指定された場合、配信条件を満たすユーザは、配信領域に住むユーザのうち、選択された種類に属するユーザであって、且つ、絞り込み条件を満たすユーザである。ダイレクトメールの配信料金は、配信数が多いほど高くなっている。店舗は、費用対効果を考えて、検索条件、配信領域等を指定する。ところが、配信条件を満たすユーザの人数が店舗が想定していた人数よりも多いと、店舗が想定していた以上の配信料金が請求される。そこで、店舗が想定していた以上の配信料金が請求されないよう、店舗によって配信人数の設定が可能となっている。
以下に配信先のユーザの種類の選択例を示す。第1の例として、店舗が、自店舗の商品ページを最近閲覧したユーザにダイレクトメールを配信したいとする。この場合、店舗は、自店舗の商品ページを閲覧したこと、及び、例えば1週間前等から今日までの間に閲覧したことを検索条件として指定する。店舗は、この検索条件に基づいて表示されたユーザ分布地図ページの地図Mから、例えば、オブジェクトJが集中して表示されている領域を配信領域として指定する。また、店舗は、配信対象のユーザの種類として、検索条件を満たすユーザを選択する。
第2の例として、店舗が、ユーザが一度購入したら再び購入する可能性が少ないジャンルXの商品を宣伝するダイレクトメールを配信したいとする。この場合、店舗は、ジャンルXの商品の購入経験があることを、検索条件として指定する。店舗は、この検索条件に基づいて表示されたユーザ分布地図ページの地図Mから、例えば、オブジェクトJが集中して表示されている領域を配信領域として指定する。また、店舗は、配信対象のユーザの種類として、検索条件を満たさないユーザを選択する。これは、ジャンルXの商品が良く売れている地域では、ジャンルXの商品をまだ購入していないユーザが、その商品を購入する可能性が高いという考えに基づく。
第3の例として、店舗が、消耗品である商品Yを宣伝するダイレクトメールを配信したいとする。この場合、店舗は、商品Yを購入経験があることを検索条件として指定する。店舗は、この検索条件に基づいて表示されたユーザ分布地図ページの地図Mから、例えば、オブジェクトJが集中して表示されている領域を配信領域として指定する。また、店舗は、配信対象のユーザの種類として、全員を選択する。これは、商品Yは消耗品であるので、商品Yが良く売れている地域では、その地域に住むユーザが商品Yを購入したことがあるか否かにかかわらず、商品Yを購入する可能性が高いという考えに基づく。
このように、店舗は、検索条件を満たすユーザの分布を示す地図に基づいて、ダイレクトメールの配信対象となる地域やユーザを柔軟に絞り込むことができる。
絞り込み条件設定領域140には、絞り込み条件を指定するための各種ウィジットが表示される。絞り込み条件は、配信領域に住むユーザのうち、配信対象として選択された種類のユーザの中から、ダイレクトメールを配信するユーザを絞り込むための条件である。店舗は、絞り込み条件設定領域140に表示された各種ウィジットを操作することにより、検索条件設定ページにおいて指定する検索条件と同様に、絞り込み条件を指定することができる。
以下に絞り込み条件の指定例を示す。例えば、店舗が、製品寿命が5年程度であるジャンルZの商品の買い換え促すダイレクトメールを配信したいとする。この場合、店舗は、ジャンルZの商品の購入経験があることを、検索条件として指定する。店舗は、この検索条件に基づいて表示されたユーザ分布地図ページの地図Mから、例えば、オブジェクトJが集中して表示されている領域を配信領域として指定する。また、店舗は、配信対象のユーザの種類として、検索条件を満たすユーザを選択する。また、店舗は、ジャンルZの商品を、今から5年前の年に購入したことを、絞り込み条件として指定する。
店舗が、配信領域を指定し、必要に応じて、ユーザの種類の変更、配信人数の入力、絞り込み条件の指定等を行う。そして、店舗は、メール編集ボタン150を選択して、メール編集ウインドウをユーザ分布地図ページ上にオーバーレイ表示させる。店舗は、ダイレクトメールの題名及び本文を入力して、メール編集ウインドウ上の配信ボタンを選択する。すると、店舗端末4は、DM配信リクエストをDM配信サーバ3に送信する。DM配信リクエストは、指定された配信領域を示す配信領域情報、選択されたユーザの種類、ダイレクトメールの題名及び本文のテキストを含む。配信領域情報(本発明における領域情報の一例)は、地図表示領域110内において、領域指定枠Rの枠線を示す座標群である。また、配信人数が入力された場合、DM配信リクエストは配信人数を含む。また、絞り込み条件が指定された場合、指定された絞り込み条件を示す絞り込み条件情報が、条件指定された項目数分設定される。絞り込み条件情報の形式は、検索条件情報の形式と同様である。
図11は、本実施形態に係るDM配信サーバ3のシステム制御部34のDM配信リクエスト受信時処理における処理例を示すフローチャートである。ユーザ分布地図リクエスト受信時処理は、DM配信サーバ3が、領域情報受信手段、絞り込み条件情報受信手段及び送信数受信手段としてDM配信リクエストを受信したときに開始される。システム制御部34は、ユーザ分布地図リクエスト受信時処理の後述するステップS61〜S79の処理を実行することにより、決定手段として、会員情報DB1aに登録されている全ユーザの郵便番号のうち、配信領域情報が示す配信領域内にある住所地を示す郵便番号に対応するメールアドレスを、ダイレクトメールの送信先のメールアドレスとして決定する。
先ず、システム制御部34は、受信したDM配信リクエストから配信領域情報を取得するとともに、DM配信リクエストに基づいて、要求店舗の店舗IDを取得する(ステップS61)。次いで、システム制御部34は、取得した配信領域情報に含まれる各座標を、地図Mにおいてその座標が示す場所の経緯度にそれぞれ変換する(ステップS62)。次いで、システム制御部34は、座標変換によって生成された配信領域の境界線の経緯度と、地図情報DB32aに登録されている位置情報とに基づいて、地図情報DB32aに登録されている郵便番号の中から、配信領域内にある場所を示す郵便番号を検索する(ステップS63)。次いで、システム制御部34は、配信領域内にある場所を示す郵便番号を地図情報DB32aから全て取得し、取得した郵便番号のうち何れかをユーザの郵便番号として含む会員情報を、会員情報DB1aから検索する(ステップS64)。次いで、システム制御部34は、検索された全ての会員情報からユーザIDを取得し、取得したユーザIDを含む配信領域内ユーザリストを生成する(ステップS65)。
次いで、システム制御部34は、第2識別情報取得手段として、要求ユーザIDに対応する保存検索結果リストを、RAM34cから取得する(ステップS66)。次いで、システム制御部34は、DM配信リクエストに設定されたユーザの種類が、検索条件を満たすユーザであるか否かを判定する(ステップS67)。このとき、システム制御部34は、ユーザの種類が検索条件を満たすユーザであると判定した場合には(ステップS67:YES)、配信領域内ユーザリストに登録されているユーザIDのうち、保存検索結果リストに登録されているユーザID以外のユーザIDを、配信領域内ユーザリストから削除する(ステップS68)。つまり、システム制御部34は、ダイレクトメールの配信対象とするユーザを、配信領域内に住むユーザの中から検索条件を満たすユーザに絞り込む。
一方、システム制御部34は、ユーザの種類が検索条件を満たすユーザでではないと判定した場合には(ステップS67:NO)、DM配信リクエストに設定されたユーザの種類が、検索条件を満たさないユーザであるか否かを判定する(ステップS69)。このとき、システム制御部34は、ユーザの種類が検索条件を満たさないユーザであると判定した場合には(ステップS69:YES)、配信領域内ユーザリストに登録されているユーザIDのうち、保存検索結果リストに登録されているユーザIDと同じユーザIDを、配信領域内ユーザリストから削除する(ステップS70)。つまり、システム制御部34は、ダイレクトメールの配信対象とするユーザを、配信領域内に住むユーザの中から検索条件を満たさないユーザに絞り込む。
システム制御部34は、ステップS68またはS70の処理を終えた場合、または、ユーザの種類が検索条件を満たさないユーザではないと判定した場合には(ステップS69:NO)、DM配信リクエストに絞り込み条件情報が設定されているか否かを判定する(ステップS71)。このとき、システム制御部34は、絞り込み条件情報が設定されていると判定した場合には(ステップS71:YES)、DM配信リクエストから全ての絞り込み条件情報を取得する(ステップS72)。次いで、システム制御部34は、電子商店街サーバ2に絞り込み条件を満たすユーザを検索させる制御を行う。具体的に、システム制御部34は、取得した絞り込み条件情報を、検索条件情報として含む検索リクエストを電子商店街サーバ2に送信する(ステップS73)。その後、システム制御部34は、電子商店街サーバ2から送信されてきた検索結果リストを受信する(ステップS74)。次いで、システム制御部34は、配信領域内ユーザリストに登録されているユーザIDのうち、検索結果リストに登録されているユーザID以外のユーザIDを、配信領域内ユーザリストから削除する(ステップS75)。つまり、システム制御部34は、抽出手段として、配信領域内ユーザリストに登録されているユーザIDの中から、絞り込み条件を満たすユーザのユーザIDを抽出して配信領域内ユーザリストに残るようにする。
システム制御部34は、DM配信リクエストに絞り込み条件情報が設定されていないと判定した場合(ステップS71:NO)、または、ステップS75の処理を終えた場合には、DM配信リクエストに配信人数が設定されているか否かを判定する(ステップS76)。このとき、システム制御部34は、DM配信リクエストに配信人数が設定されていると判定した場合には(ステップS76:YES)、配信領域内ユーザリストに登録されているユーザIDの数を計算する。次いで、システム制御部34は、計算したユーザIDの数が配信人数よりも多いか否かを判定する(ステップS77)。このとき、システム制御部34は、ユーザIDの数が配信人数よりも多いと判定した場合には(ステップS77:YES)、配信領域内ユーザリストから、配信人数分を超えるユーザIDを削除する(ステップS78)。具体的に、システム制御部34は、配信領域内ユーザリストに登録されているユーザIDの数と配信人数との差を計算する。次いで、システム制御部34は、配信領域内ユーザリストに登録されているユーザIDの中から、計算した差に相当する数のユーザIDをランダムに選択する。そして、システム制御部34は、選択したユーザIDを配信領域内ユーザリストから削除する。
システム制御部34は、DM配信リクエストに配信人数が設定されていないと判定した場合(ステップS76:NO)、ユーザIDの数が配信人数よりも多くはないと判定した場合(ステップS77:NO)、または、ステップS78の処理を終えた場合には、配信領域内ユーザリストに登録されている各ユーザIDに対応するメールアドレスを、会員情報DB1aからそれぞれ取得する(ステップS79)。次いで、システム制御部34は、ダイレクトメールを送信する(ステップS80)。具体的に、システム制御部34は、DM配信リクエストから題名及び本文のテキストを取得し、題名のテキストをSubjectフィールドに設定し、本文のテキストを本文の位置に設定等して、電子メールを生成する。次いで、システム制御部34は、生成した電子メールのコピーを生成して、このコピーのFromフィールドに、取得したユーザのメールアドレスを設定する。次いで、システム制御部34は、SMTPに従って、メールアドレスを設定した電子メールのコピーをダイレクトメールとして送信する。システム制御部34は、電子メールのコピー、メールアドレスの設定及びダイレクトメールの送信を、取得したメールアドレス分実行する。システム制御部34は、この処理を終えると、DM配信リクエスト受信時処理を終了させる。
以上説明したように、本実施形態によれば、DM配信サーバ3のシステム制御部34が、検索条件情報を含むユーザ分布地図リクエストを店舗端末4から受信し、電子商店街の電子商取引サービスに登録されたユーザのうち、会員情報DB1a、お気に入り情報DB22c、閲覧履歴DB22dまたは購入履歴DB22eのうち少なくとも1つに登録された情報に基づいて検索条件情報が示す条件を満たすと電子商店街サーバ2のシステム制御部24により判定されたユーザのユーザIDを電子商店街サーバ2から取得し、会員情報DB1aから、取得されたユーザIDに対応する郵便番号を取得し、取得された郵便番号に基づいて、検索条件情報が示す条件を満たすユーザの分布を示す地図を店舗端末4に表示させ、店舗端末4に表示された地図内で店舗により指定された配信領域を示す配信領域情報を含むDM配信リクエストを店舗端末4から受信し、会員情報DB1aに登録された郵便番号のうち、受信された配信領域情報が示す配信領域内にある住所地を示す郵便番号に対応するメールアドレスを、ダイレクトメールの送信先のメールアドレスとして決定する。従って、店舗は、検索条件を満たすユーザの分布に基づいてダイレクトメールの送信対象とする配信領域を指定することができるので、店舗が望むユーザの住所地がある地域に対して容易にダイレクトメールを配信することができる。
また、システム制御部34が、受信された配信領域情報が示す配信領域内にある住所地を示す郵便番号に対応するメールアドレスのうち、受信された検索条件情報が示す条件を満たすユーザのユーザIDに対応するメールアドレスを、ダイレクトメールの送信先のメールアドレスとして決定する。従って、店舗は、検索条件を満たすユーザの分布に基づいて、検索条件を満たすユーザのうち店舗が望む地域に住所地があるユーザ宛てに、ダイレクトメールを配信することができる。
また、システム制御部34が、受信された配信領域情報が示す配信領域内にある住所地を示す郵便番号に対応するメールアドレスのうち、受信された検索条件情報が示す条件を満たすユーザのユーザIDに対応するメールアドレス以外のメールアドレスを、ダイレクトメールの送信先のメールアドレスとして決定する。従って、店舗は、検索条件を満たすユーザの分布に基づいて、検索条件を満たさないユーザのうち店舗が望む地域に住所地があるユーザ宛てに、ダイレクトメールを配信することができる。
また、システム制御部34が、会員情報DB1aに登録された郵便番号のうち、受信された配信領域情報が示す配信領域内にある住所地を示す郵便番号に対応するユーザIDを取得し、絞り込み条件情報を含むDM配信リクエストを店舗端末4から受信し、取得されたユーザIDの中から、絞り込み条件情報が示す条件を満たすと電子商店街サーバ2のシステム制御部24により判定されたユーザのユーザIDを抽出し、抽出されたユーザIDに対応するメールアドレスを、ダイレクトメールの送信先のメールアドレスとして決定する。従って、店舗は、ダイレクトメールを配信するユーザを所望の条件で絞り込むことができる。
また、システム制御部34が、配信人数を含むDM配信リクエストを店舗端末4から受信し、受信された配信領域情報が示す配信領域内にある住所地を示す郵便番号に対応するメールアドレスのうち、受信された配信人数以下のメールアドレスを、ダイレクトメールの送信先のメールアドレスとして決定する。従って店舗が配信人数を指定することにより、店舗が指定した配信領域内に住所地があるユーザの数が配信人数より多い場合であっても、配信人数よりも多くのユーザにダイレクトメールが配信されないようにすることができる。
なお、上記実施形態においては、配信領域の指定方法として、店舗が所望の場所を囲む操作を行う方法がとられていた。しかしながら、これ以外の方法で配信領域が指定することができるようにしても良い。
例えば、郵便番号が示す地域単位や、市区町村等の地域単位で配信領域を指定可能としても良い。例えば、店舗が、地図表示領域110においてマウスのクリック操作等により、ダイレクトメールを配信する地域を選択する。選択状態となっている地域は、選択されていない地域とは異なる色、模様等で表示される。店舗が、同じ地域をもう一度クリック操作等すると、その地域の選択が解除される。店舗は、ダイレクトメールを配信する地域を次々と選択して、所望する分の地域を選択したら、メール編集ボタン150を選択して、配信領域を確定する。この場合に店舗端末4から送信されるDM配信リクエストに含まれる配信領域情報は、例えば、店舗が選択した地域の郵便番号等であっても良い。この場合、DM配信サーバ3は、地図情報DB32aからの郵便番号の検索を省くことができる。
また例えば、郵便番号の入力により配信領域を指定可能としても良い。例えば、ユーザ分布地図ページに、郵便番号を入力するための入力欄が設けられる。店舗が、郵便番号を1桁入力するたびに、これまで入力された桁数の分の郵便番号に対応する地域が選択状態となる。選択状態となっている地域は、選択されていない地域とは異なる色、模様等で表示される。例えば、郵便番号の1桁目として「1」が入力された場合、郵便番号の1桁目が「1」である全ての地域が選択状態となる。その次に、郵便番号の2桁目として「3」が入力された場合、郵便番号の上位2桁が「13」である全ての地域が選択状態となり、郵便番号の上位2桁が「13」ではない地域の選択が解除される。また、これまで入力されている郵便番号の最下位の桁の番号が削除されると、削除後の郵便番号に対応する地域が選択状態となる。具体的な処理としては、例えば、店舗端末4が、郵便番号が1桁入力または削除される都度、現時点で入力された状態となっている郵便番号をDM配信サーバ3に送信する。DM配信サーバ3は、地図情報DB32aに登録されている郵便番号のうち、上位桁が、店舗端末4から受信した郵便番号と一致する郵便番号を検索する。そして、DM配信サーバ3は、検索された郵便番号に基づいて、入力された郵便番号に対応する地域の色等が、選択されていない地域の色等と異なる地図の画像データを生成する。そして、DM配信サーバ3は、生成した画像データを店舗端末4に送信し、店舗端末4は、受信した画像データに基づいて、地図表示領域110内に地図を表示させる。店舗は、所望する地域が選択状態になったら、メール編集ボタン150を選択して、配信領域を確定する。この場合に店舗端末4から送信されるDM配信リクエストに含まれる配信領域情報は、例えば、入力された状態となっている郵便番号等であっても良い。
また、DM配信サーバ3は、店舗がユーザ分布地図ページにおいて配信人数を指定した場合、配信条件を満たすユーザの人数が配信人数を超えるような配信領域を指定することができないようにしても良い。領域指定枠Rで配信領域が指定される場合には、例えば、配信条件を満たすユーザの人数が配信人数を超えるように店舗が領域指定枠Rを指定した場合、この指定が解除されても良い。また例えば、店舗が領域指定枠Rを指定した後、ドラッグ操作等によって領域指定枠Rを変形させること等により配信条件を満たすユーザの人数が配信人数以下になっているときにのみユーザ分布地図ページにメール編集ボタン150が表示されるようになっていても良い。また、地域単位で配信領域が指定される場合には、例えば、ある地域を店舗が選択する操作を行ったとき、配信条件を満たすユーザの人数が配信人数を超える場合には、その地域を選択できないようになっていても良い。また、郵便番号の入力により配信領域が指定される場合には、例えば、配信条件を満たすユーザの人数が配信人数以下になっているときにのみ、メール編集ボタン150が表示されるようになっていても良い。具体的な処理としては、例えば、店舗端末4が、店舗が配信領域を指定するための操作を行う都度、配信領域情報、ユーザの種類、配信人数、絞り込み条件情報を含む配信領域指定リクエストをDM配信サーバ3に送信する。配信領域指定リクエストを受信したDM配信サーバ3は、図11に示すDM配信リクエスト受信時処理のステップS61〜S77と同様の処理を行うことで、配信条件を満たすユーザの人数が配信人数よりも多いか否かを判定することができる。
また、上記実施形態において、DM配信サーバ3は、検索条件として、ユーザの属性、お気に入り、商品ページの閲覧履歴、商品の購入履歴を指定することができるようにしていた。しかしながら、DM配信サーバ3は、これらのうち一部の条件のみを指定することができるようにしても良い。また、DM配信サーバ3は、これら以外の条件を指定することができるようにしても良い。
また、DM配信サーバ3は、オブジェクトJの表示位置を決める情報として、ユーザの郵便番号の代わりに、例えば、ユーザの住所、電話番号等を用いても良い。
また、上記実施形態においては、店舗端末4が地図MにオブジェクトJをオーバーレイ表示するようになっていた。しかしながら、例えば、DM配信サーバ3が、オブジェクトJが配置された地図Mの画像データを生成して店舗端末4に送信し、店舗端末4が、受信した画像データに基づいて、オブジェクトJが配置された地図Mを画面に表示しても良い。
また、上記実施形態において、DM配信サーバ3は、オブジェクトJの表示サイズを、検索条件を満たすユーザの人数に応じた表示サイズとなるようにしていた。しかしながら、オブジェクトJの表示サイズを、そのオブジェクトJに対応する地域に住むサービス提供サイトの全ユーザのうち、検索条件を満たすユーザの割合に応じた表示サイズとなるようにしても良い。また、DM配信サーバ3は、表示サイズ以外の表示態様で、検索条件を満たすユーザの人数や割合が示されるようにしても良い。表示態様としては、例えば、オブジェクトJの形状、色、模様等がある。また、DM配信サーバ3は、オブジェクトJで、検索条件を満たすユーザの人数や割合が示されるようにしなくても良い。
また、上記実施形態において、DM配信サーバ3は、オブジェクトJが配置された地図Mを店舗端末4に表示させることにより、検索条件を満たすユーザの分布が表示されるようにしていた。しかしながら、DM配信サーバ3は、例えば、検索条件を満たすユーザが住む地域と、検索条件を満たすユーザが住んでいない地域とで色分け表示された地図の画像データを生成しても良い。そして、店舗端末4が、この画像データに基づいて、色分け表示された地図を画面に表示しても良い。また、検索条件を満たすユーザが住む地域の色が、検索条件を満たすユーザの人数に応じた色になるようにしても良い。
また、DM配信サーバ3は、ユーザ分布地図ページの地図表示領域110において、日本全体のうち一部の地図が表示されるようにしても良い。具体的には、検索条件を満たすユーザが住む地域が表示されれば良い。
また、ユーザに対してダイレクトメールを配信しても良いか否かを、ユーザ自身で設定可能なようにしても良い。例えば、会員情報DB1aに、ダイレクトメールの配信を許可するか否かを示す許可情報が、ユーザごとに登録される。そして、1人のユーザにつき、例えば、店舗ごとの許可情報、電子商店街全体の許可情報、商品のジャンルごとの許可情報等が設定されても良い。店舗ごとの許可情報は、それぞれ特定の店舗からのダイレクトメールの配信を許可するか否かを示す。電子商店街全体の許可情報は、電子商店街全体についてダイレクトメールの配信を許可するか否かを示す。ジャンルごとの許可情報は、それぞれ特定のジャンルについてのダイレクトメールの配信を許可するか否かを示す。DM配信サーバ3は、ダイレクトメールを配信するユーザを決定するとき、ダイレクトメールの配信を許可しているユーザの中から決定する。これにより、許可が取れているユーザに対してのみダイレクトメールを配信することができる。
また、電子商店街とDM配信サイトとが同一のサービス提供サイトに属していなくても良い。また、電子商店街とDM配信サイトとを運営する主体が同一の事業者ではなくても良い。
また、上記実施形態においては、本発明における登録者を、サービス提供サイト及び電子商店街に会員登録されたユーザに適用し、本発明における端末装置の使用者を、電子商店街に会員登録された店舗に適用していた。そして、本発明を、店舗がユーザにダイレクトメールを配信する場合に適用していた。しかしながら、例えば、登録者を、サービス提供サイトや電子商店街を運営する管理者に適用しても良い。そして、管理者が、店舗に対して電子メールを配信する場合等に、本発明を適用しても良い。店舗に対して電子メールを配信する場合の検索条件として指定可能な項目としては、例えば、店舗の属性、店舗が販売する商品の属性、店舗による商品の販売履歴等が挙げられる。また、管理者が、電子商店街のユーザに対してダイレクトメールを送信する場合等に、本発明を適用しても良い。また例えば、管理者が、店舗の代わりにユーザへダイレクトメールを送信する場合に、本発明を適用しても良い。これは、店舗端末4にユーザ分布地図ページを表示させないことで、ユーザの情報を店舗に知られないようにするためである。この場合、例えば、店舗から管理者に対して、検索条件、配信人数、ダイレクトメールの内容等の情報を伝える。これらの情報は、例えば、電子メール等で伝えられても良い。そして、管理者が、店舗からの情報に基づいて端末装置を操作することにより、ユーザ分布地図ページを表示させて、ダイレクトメールの配信の設定を行う。
また、登録者が登録されるサービスとして本発明が適用可能なサービスは、商品を取り引きするための電子商取引のサービスに限定されるものではない。例えば、サービスを取り引きするための電子商取引のサービスや、電子商取引以外のサービスに本発明が適用されても良い。また、登録者が登録されるサービスとして本発明が適用可能なサービスは、例えば、Webサイトによって提供されるサービスであっても良いし、Webサイト以外の形態で提供されるサービスであっても良い。
また、本発明により配信される電子メールは、ダイレクトメールのみに限定される限られるものではない。例えば、サービスの登録者に対して何らかの情報を通知する電子メールを配信する場合に、本発明を適用しても良い。
また、データベース管理サーバ1の代わりに、電子商店街サーバ2またはDM配信サーバ3が、データベース管理サーバ1に相当する構成を備えていても良い。また、例えば、DM配信サーバ3の代わりに、電子商店街サーバ2が、DM配信サーバ3に相当する構成を備えていても良い。