JP2013025249A - 照明装置及びプロジェクター - Google Patents
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Abstract
【課題】設置姿勢に関わらず、励起光の照射位置の局所的な温度上昇を低減し、回転蛍光板の光変換率の低下や経年的な性能劣化を低減することのできる照明装置とこれを備えたプロジェクターを提供する。
【解決手段】本発明の照明装置は、励起光を射出する光源と、励起光を蛍光に変換する蛍光体層が設けられ、回転軸の回りに回転可能な回転蛍光板と、回転蛍光板の回転方向を切り替え可能な回転手段と、を備え、励起光が照射される回転蛍光板上の照射領域が回転軸の回りにかつ鉛直方向上方側に向かって移動するように回転蛍光板が回転することを特徴とする。
【選択図】図2
【解決手段】本発明の照明装置は、励起光を射出する光源と、励起光を蛍光に変換する蛍光体層が設けられ、回転軸の回りに回転可能な回転蛍光板と、回転蛍光板の回転方向を切り替え可能な回転手段と、を備え、励起光が照射される回転蛍光板上の照射領域が回転軸の回りにかつ鉛直方向上方側に向かって移動するように回転蛍光板が回転することを特徴とする。
【選択図】図2
Description
本発明は、照明装置およびプロジェクターに関するものである。
従来、プロジェクターに用いるための照明装置として、励起光(青色光)を射出する光源装置と、モーターにより回転可能な円板(例えば、金属基材よりなる円板)に3つのセグメント領域が形成され、そのうち2つのセグメント領域にはそれぞれ異なる色光(赤色光または緑色光)を射出する2種類の蛍光層が形成され、残り1つのセグメント領域には、励起光(青色光)を拡散させる拡散層が形成されてなる回転蛍光板と、を備える照明装置が知られている(特許文献1、2)。
従来の照明装置によれば、モーターにより回転蛍光板を所定の回転速度で回転させることによって、蛍光層における励起光の照射位置の局所的な温度上昇が低減されるため、回転蛍光板(発光層)の光変換効率の低下や、経年的な性能劣化を低減できる。また、特許文献1では、金属基板よりなる円板上に発光層や拡散層を形成することによって照射位置の放熱性を高めている。
従来の照明装置によれば、モーターにより回転蛍光板を所定の回転速度で回転させることによって、蛍光層における励起光の照射位置の局所的な温度上昇が低減されるため、回転蛍光板(発光層)の光変換効率の低下や、経年的な性能劣化を低減できる。また、特許文献1では、金属基板よりなる円板上に発光層や拡散層を形成することによって照射位置の放熱性を高めている。
プロジェクターの使用形態としては、机などの上に設置する場合や天井などに設置する場合が考えられる。プロジェクターは、基本的に机上および天井のいずれか一方に設置した場合を基準にして設計されており、机上および天井のいずれか他方に設置した場合の回転蛍光板の放熱性は考慮されていない。
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み成されたものであって、設置姿勢に関わらず、励起光の照射位置の局所的な温度上昇を低減し、回転蛍光板の光変換率の低下や経年的な性能劣化を低減することのできる照明装置とこれを備えたプロジェクターを提供することを目的の一つとしている。
本発明の照明装置は、励起光を射出する光源と、前記励起光を蛍光に変換する蛍光体層が基板の一面上に形成されてなり、回転軸を中心として回転可能とされた回転蛍光板と、前記回転軸を中心に前記回転蛍光板を正転方向および逆転方向のいずれにも回転させることが可能な回転手段と、を備え、前記回転蛍光板は、前記光源から射出された前記励起光で照射される前記蛍光体層の照射領域が前記蛍光体層に対する前記励起光の照射位置から離れるとき、前記励起光の照射位置から前記回転軸の回りにかつ鉛直方向上方側に向かって移動するように回転することを特徴とする。
本発明の照明装置は、回転蛍光板の回転方向を適宜切り換えることによって、光源から射出された励起光の照射を受けて発熱した蛍光体層の局所的な温度上昇を低減することができる。この結果、蛍光体層の過熱による蛍光体層の劣化及び発光効率(光変換効率)の低下を低減することが可能となる。また、蛍光体層の劣化が低減されることで回転蛍光板の長寿命化が図れる。よって、信頼性の高い照明装置が得られる。
また、回転方向制御手段をさらに備え、前記回転方向制御手段は、照明装置自身の設置姿勢に応じて前記回転蛍光板の回転方向を正転または逆転する方向に切り換える構成としてもよい。
これによれば、照明装置自身の設置姿勢に応じて回転蛍光板の回転方向を正転方向または逆転方向のいずれかに切り換えることにより、回転蛍光板の放熱時に排出される熱気を上方へと流動させることが可能となる。これにより、励起光の照射を受けて発熱した回転蛍光板の放熱性をより高めることが可能となる。なお、本発明において、上方とは鉛直方向における上方を意味し、下方とは鉛直方向における下方を意味する。また、鉛直方向上方側とは、鉛直方向における上方だけでなく、鉛直方向における斜め上方も含む。同様に、鉛直方向下方側とは、鉛直方向における下方だけでなく、鉛直方向における斜め下方も含む。
これによれば、照明装置自身の設置姿勢に応じて回転蛍光板の回転方向を正転方向または逆転方向のいずれかに切り換えることにより、回転蛍光板の放熱時に排出される熱気を上方へと流動させることが可能となる。これにより、励起光の照射を受けて発熱した回転蛍光板の放熱性をより高めることが可能となる。なお、本発明において、上方とは鉛直方向における上方を意味し、下方とは鉛直方向における下方を意味する。また、鉛直方向上方側とは、鉛直方向における上方だけでなく、鉛直方向における斜め上方も含む。同様に、鉛直方向下方側とは、鉛直方向における下方だけでなく、鉛直方向における斜め下方も含む。
また、本体の設置姿勢を検出する姿勢検知手段を有し、前記回転方向制御手段は、前記姿勢検知手段による検出結果に応じて前記回転蛍光板の回転方向を正転または逆転する方向に切り換える構成としてもよい。
これによれば、姿勢検知手段によって検知された照明装置の設置姿勢に応じて回転蛍光板の回転方向を正転または逆転する方向に切り換えることで、放熱時に排出される熱気を上方へと流動させることが可能となる。その結果、回転蛍光板の放熱性をより高めることが可能となり、設置場所に応じて姿勢を異ならせて使用可能なプロジェクターの光源として有用なものとなる。
これによれば、姿勢検知手段によって検知された照明装置の設置姿勢に応じて回転蛍光板の回転方向を正転または逆転する方向に切り換えることで、放熱時に排出される熱気を上方へと流動させることが可能となる。その結果、回転蛍光板の放熱性をより高めることが可能となり、設置場所に応じて姿勢を異ならせて使用可能なプロジェクターの光源として有用なものとなる。
また、前記照射位置に向けて冷却気体を供給する冷却手段を備え、当該冷却手段は、前記照射位置に対して前記回転軸の反対側に位置し、前記冷却気体の送風方向が前記回転軸に交差するように配置されている構成としてもよい。
これによれば、冷却手段を照射位置に対して回転軸の反対側に配置することで照射位置の近傍に当該冷却手段が位置することになるため、蛍光体層の照射位置に向けて効率よく冷却気体を供給することができる。また、冷却気体の送風方向が回転軸に交差する姿勢で配置されていることによっても、照射位置に対して効率よく冷却気体が供給されることになる。この結果、蛍光体層における励起光の照射領域の温度上昇を効果的に抑えることが可能である。
これによれば、冷却手段を照射位置に対して回転軸の反対側に配置することで照射位置の近傍に当該冷却手段が位置することになるため、蛍光体層の照射位置に向けて効率よく冷却気体を供給することができる。また、冷却気体の送風方向が回転軸に交差する姿勢で配置されていることによっても、照射位置に対して効率よく冷却気体が供給されることになる。この結果、蛍光体層における励起光の照射領域の温度上昇を効果的に抑えることが可能である。
また、前記回転蛍光板から射出された光を集光させるレンズと、該レンズを保持するレンズ保持部と、を含む集光光学系を備え、前記レンズ保持部の前記蛍光体層と対向する側面が前記蛍光体層の表面に対して傾斜しており、前記側面と前記表面との間に形成される隙間が前記照射位置から前記冷却手段側に向かって広がっている構成としてもよい。
これによれば、冷却手段から吹き出された冷却気体が隙間内により多く導入され、励起光の照射を受けて発熱した蛍光体層を短時間で冷却することができる。また、蛍光体層の表面に対向するレンズ保持部の側面が傾斜しているため、冷却気体がこの傾斜した側面に接触する。そのため、冷却気体が隙間内を直進して吹きぬけることが防止される。この結果、蛍光体層がより長い時間冷却気体に晒されることになり、蛍光体層の冷却効率が高められる。
これによれば、冷却手段から吹き出された冷却気体が隙間内により多く導入され、励起光の照射を受けて発熱した蛍光体層を短時間で冷却することができる。また、蛍光体層の表面に対向するレンズ保持部の側面が傾斜しているため、冷却気体がこの傾斜した側面に接触する。そのため、冷却気体が隙間内を直進して吹きぬけることが防止される。この結果、蛍光体層がより長い時間冷却気体に晒されることになり、蛍光体層の冷却効率が高められる。
また、鉛直方向において、前記照射位置が前記回転蛍光板の前記回転軸と同じ高さに設定されている構成としてもよい。
本発明における上記冷却手段から吹き出された冷却気体は、発熱した蛍光体層を冷却する際に蛍光体層の熱を吸収して熱風となり、上方へと流動する。回転蛍光板に対する励起光の照射位置が、鉛直方向において回転蛍光板の回転軸と同じ高さに設定されているので、照明装置の使用時の姿勢に関わらず、熱風が上方に向かって流動することになる。仮に、回転蛍光板に対する励起光の照射位置を回転軸の真下の領域に設定した場合、照明装置の上下の姿勢を反転させて使用すると照射位置が回転蛍光板の回転軸の真上にくるので、回転蛍光板の回転によって熱風が下方へと巻き込まれてしまう。その結果、蛍光体層に熱風が長い時間接触することになって蛍光体層に対する冷却効率が低下してしまう。
本発明のように、回転蛍光板に対する励起光の照射位置を回転蛍光板の回転軸の高さと鉛直方向で一致させることによって、プロジェクターの使用時の姿勢を上下反転させた場合でも、蛍光体層を冷却した後の熱風を上方に向かって効率よく流動させることが可能となる。これにより、回転蛍光板の放熱性をより高めることが可能である。
本発明における上記冷却手段から吹き出された冷却気体は、発熱した蛍光体層を冷却する際に蛍光体層の熱を吸収して熱風となり、上方へと流動する。回転蛍光板に対する励起光の照射位置が、鉛直方向において回転蛍光板の回転軸と同じ高さに設定されているので、照明装置の使用時の姿勢に関わらず、熱風が上方に向かって流動することになる。仮に、回転蛍光板に対する励起光の照射位置を回転軸の真下の領域に設定した場合、照明装置の上下の姿勢を反転させて使用すると照射位置が回転蛍光板の回転軸の真上にくるので、回転蛍光板の回転によって熱風が下方へと巻き込まれてしまう。その結果、蛍光体層に熱風が長い時間接触することになって蛍光体層に対する冷却効率が低下してしまう。
本発明のように、回転蛍光板に対する励起光の照射位置を回転蛍光板の回転軸の高さと鉛直方向で一致させることによって、プロジェクターの使用時の姿勢を上下反転させた場合でも、蛍光体層を冷却した後の熱風を上方に向かって効率よく流動させることが可能となる。これにより、回転蛍光板の放熱性をより高めることが可能である。
また、冷却手段が、前記回転蛍光板の前記回転軸と前記励起光の照射位置とを結ぶ延長線上に配置されている構成としてもよい。
これによれば、冷却手段を照射位置の近くに配置することができ、照射位置に対して冷却気体を効率よく供給することが可能となる。
これによれば、冷却手段を照射位置の近くに配置することができ、照射位置に対して冷却気体を効率よく供給することが可能となる。
本発明のプロジェクターは、上記の照明装置と、前記照明装置からの照明光を画像情報に応じて変調する光変調素子と、前記光変調素子によって変調された光を投射する投射光学系と、を備えることを特徴とする。
本発明のプロジェクターは、回転蛍光板の回転方向を切り換える機能を有する照明装置を備えているため、机上などに設置した基準姿勢(据置姿勢)の場合だけでなく、上下の姿勢を反転させて天井などに固定した姿勢(天吊姿勢)の場合においても、励起光が照射された回転蛍光板(蛍光体層)の照射領域の過熱を抑えて蛍光体層の劣化や発効効率(光変換効率)の低下を低減することができるため、回転蛍光板の長寿命化が図れて信頼性の高いプロジェクターが得られる。
本発明のプロジェクターは、回転蛍光板の回転方向を切り換える機能を有する照明装置を備えているため、机上などに設置した基準姿勢(据置姿勢)の場合だけでなく、上下の姿勢を反転させて天井などに固定した姿勢(天吊姿勢)の場合においても、励起光が照射された回転蛍光板(蛍光体層)の照射領域の過熱を抑えて蛍光体層の劣化や発効効率(光変換効率)の低下を低減することができるため、回転蛍光板の長寿命化が図れて信頼性の高いプロジェクターが得られる。
[第1実施形態]
以下、本発明の実施形態につき、図面を参照して説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするため、各部材の縮尺を適宜変更している。
以下、本発明の実施形態につき、図面を参照して説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするため、各部材の縮尺を適宜変更している。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の第1実施形態であるプロジェクターの全体構成を模式的に表す概略図である。図2は、プロジェクターの設置姿勢を示す概略図である。
図1に示すように、プロジェクター1は、照明装置10と、色分離導光光学系20と、液晶ライトバルブ(光変調素子)30R,30G,30Bと、クロスダイクロイックプリズム40と、投射光学系50とを備える。なお、以下において、液晶ライトバルブ30R,30G,30Bをまとめて液晶ライトバルブ30と記載することもある。
プロジェクター1は、外部から供給される画像信号に基づく画像光をスクリーンSCRに向けて投射することにより、スクリーンSCR上に画像を表示する。
図1は、本発明の第1実施形態であるプロジェクターの全体構成を模式的に表す概略図である。図2は、プロジェクターの設置姿勢を示す概略図である。
図1に示すように、プロジェクター1は、照明装置10と、色分離導光光学系20と、液晶ライトバルブ(光変調素子)30R,30G,30Bと、クロスダイクロイックプリズム40と、投射光学系50とを備える。なお、以下において、液晶ライトバルブ30R,30G,30Bをまとめて液晶ライトバルブ30と記載することもある。
プロジェクター1は、外部から供給される画像信号に基づく画像光をスクリーンSCRに向けて投射することにより、スクリーンSCR上に画像を表示する。
照明装置10は、白色光を射出する。この白色光は、画像光の基となる光である。照明装置10は、レーザー光源(光源)11と、集光レンズ12と、回転蛍光板13と、回転蛍光板13の回転手段であるモーター14と、集光光学系15と、第1レンズアレイ16と、第2レンズアレイ17と、偏光変換素子18と、重畳レンズ19と、冷却用ファン(冷却手段)53と、を備える。図1においては、照明装置10から射出される白色光の中心軸を光軸AXとする。
レーザー光源11は、例えば、励起光Lとして青色レーザー光(以下、単に青色光Bともいう。)を射出する。この青色レーザー光は、例えば、波長が約445nmにおいて発光強度のピークが現れる特性を有するものである。なお、青色レーザー光の波長は445nmに限らない。
レーザー光源11としては、例えば単一の半導体レーザー素子を備えるもの、または面状に配列形成した複数の半導体レーザー素子を備えるものを用いる。
レーザー光源11としては、例えば単一の半導体レーザー素子を備えるもの、または面状に配列形成した複数の半導体レーザー素子を備えるものを用いる。
集光レンズ12は、単一または複数のレンズ、例えば、第1レンズ12aと第2レンズ12bとを備えており、レーザー光源11と回転蛍光板13との間の光路上に設けられる。集光レンズ12は、レーザー光源11が射出した青色光を回転蛍光板13の所定位置に集光する。これら第1レンズ12aおよび第2レンズ12bは凸レンズからなる。
回転蛍光板13は、レーザー光源11からの青色光が円板(基板)13a側から回転蛍光板13に入射するように、円板13aを貫く回転軸Oが光軸AXと略平行する姿勢で配置されている。この回転蛍光板13は、モーター14によって回転自在に支持されている。回転蛍光板13は集光レンズ12が集光した青色光B(励起光L)の一部を赤色光と緑色光とを含む蛍光に変換し、励起光として吸収されなかった青色光の一部と赤色光と緑色光とを射出するものである。回転蛍光板13の詳細については後述する。
モーター14は、回転蛍光板13を回転(正転あるいは逆転)させる電動機であって、プロジェクター1の設置姿勢に応じて回転蛍光板13の回転方向を切り替える。本実施形態のプロジェクター1は、机上などに据え置きされた場合(据置姿勢)と、天井などの高所に固定用の治具を用いて固定された場合(天吊姿勢)とで、回転蛍光板13の回転方向を切り替える構成となっている。ここで、図2(a)に示すようにプロジェクター本体1Aの底面1bを下方に向けた状態で机上に設置した場合が据置姿勢であり、逆に、図2(b)に示すように底面1b側を上方(天井)に向けた状態で設置した場合が天吊姿勢である。
モーター14は、後述するモーター駆動部63(図5参照)から供給される回転指示信号を取り込み、この回転指示信号に応じた回転方向へ回転蛍光板13の回転軸を回転させる。
モーター14は、後述するモーター駆動部63(図5参照)から供給される回転指示信号を取り込み、この回転指示信号に応じた回転方向へ回転蛍光板13の回転軸を回転させる。
集光光学系15は、単一または複数のレンズ、例えば、第1レンズ15aと第2レンズ15bとをレンズ保持部15c内に備えてなり、第1レンズ15aおよび第2レンズ15bによって回転蛍光板13から射出された光を略平行化する。
第1レンズアレイ16は、二次元状に配列された複数のマイクロレンズ16aを有しており、集光光学系15で略平行化された光を複数の部分光束に分割する。具体的には、第1レンズアレイ16は、複数のマイクロレンズ16aが光軸AXと直交する面内において二次元状に配列するように設けられる。
なお、第1レンズアレイ16が有する複数のマイクロレンズ16aの外形形状は、液晶ライトバルブ30R,30G,30Bの画像形成領域の外形形状に関して略相似形である。
なお、第1レンズアレイ16が有する複数のマイクロレンズ16aの外形形状は、液晶ライトバルブ30R,30G,30Bの画像形成領域の外形形状に関して略相似形である。
第2レンズアレイ17は、第1レンズアレイ16が有する複数のマイクロレンズ16aに対応する複数のマイクロレンズ17aを有する。つまり、第2レンズアレイ17は、複数のマイクロレンズ16aに対応する複数のマイクロレンズ17aが光軸AXと直交する面内において二次元状に配列するように設けられる。第2レンズアレイ17は、重畳レンズ19とともに、第1レンズアレイ16が有する各マイクロレンズ16aによる像を液晶ライトバルブ30R,30G,30Bの画像形成領域近傍に結像させる。
偏光変換素子18は、偏光分離層と、反射層と、位相差板と(いずれも図示を省略する。)を有しており、第1レンズアレイ16により分割された各部分光束を、偏光方向が揃った略一種類の直線偏光にして射出する。偏光分離層は、回転蛍光板13から射出された光に含まれる偏光成分のうち一方の直線偏光成分をそのまま透過させ、他方の直線偏光成分を光軸AXに垂直な方向に反射する。反射層は、偏光分離層で反射された前記他方の直線偏光成分を光軸AXに平行な方向に反射する。位相差板は、反射層で反射された前記他方の直線偏光成分を前記一方の直線偏光成分に変換する。
重畳レンズ19は、その光軸が照明装置10の光軸AXと一致するように配置されており、偏光変換素子18から射出された各部分光束を集光して液晶ライトバルブ30R,30G,30Bの画像形成領域近傍に重畳させる。上述した第1レンズアレイ16と第2レンズアレイ17と重畳レンズ19とは、レーザー光源11から射出された光を均一化するレンズインテグレーター光学系を構成している。
冷却用ファン53は、外部から導入した冷却空気(冷却気体)を回転蛍光板13に向けて送風することによって、レーザー光源11から励起光Lが照射されて加熱された回転蛍光板13を冷却する。
色分離導光光学系20は、照明装置10から射出された光を赤色光と緑色光と青色光とに分離し、各色光を液晶ライトバルブ30R,30G,30Bにそれぞれ導光する。
色分離導光光学系20は、ダイクロイックミラー21,22と、反射ミラー23〜25と、リレーレンズ26,27と、集光レンズ28R,28G,28Bとを備える。
色分離導光光学系20は、ダイクロイックミラー21,22と、反射ミラー23〜25と、リレーレンズ26,27と、集光レンズ28R,28G,28Bとを備える。
ダイクロイックミラー21,22は、所定の波長領域の光を反射する一方、その所定の波長領域以外の波長領域の光を透過させる波長選択透過膜を透明基板上に形成したミラーである。具体的には、ダイクロイックミラー21は、赤色光を通過させて緑色光と青色光とを反射させ、ダイクロイックミラー22は、緑色光を反射させて青色光を通過させる。
リレーレンズ26は、ダイクロイックミラー22と反射ミラー24との間に設けられ、リレーレンズ27は、反射ミラー24と反射ミラー25との間に設けられる。これらリレーレンズ26,27は、青色光の光路長が他の色光の光路長よりも長いため、光の発散等による光の利用効率の低下を防止および抑制するために設けられる。
集光レンズ28Rは、反射ミラー23で反射させた赤色光を液晶ライトバルブ30Rの画像形成領域に集光する。集光レンズ28Gは、ダイクロイックミラー21,22で反射させた緑色光を液晶ライトバルブ30Gの画像形成領域に集光する。集光レンズ28Bは、反射ミラー24,25で反射させた青色光を液晶ライトバルブ30Bの画像形成領域に集光する。
ダイクロイックミラー21を通過した赤色光は、反射ミラー23で反射され、集光レンズ28Rを通過して液晶ライトバルブ30Rの画像形成領域に入射する。また、ダイクロイックミラー21で反射された緑色光は、ダイクロイックミラー22で反射され、集光レンズ28Gを通過して液晶ライトバルブ30Gの画像形成領域に入射する。また、ダイクロイックミラー21で反射され、ダイクロイックミラー22を通過した青色光は、リレーレンズ26と反射ミラー24とリレーレンズ27と反射ミラー25と集光レンズ28Bとを順に通過して液晶ライトバルブ30Bの画像形成領域に入射する。
液晶ライトバルブ30Rは、入射された赤色光を外部から供給される画像信号に基づいて変調し、赤色の画像光を生成する。液晶ライトバルブ30Gは、入射された緑色光を外部から供給される画像信号に基づいて変調し、緑色の画像光を生成する。液晶ライトバルブ30Bは、入射された青色光を外部から供給される画像信号に基づいて変調し、青色の画像光を生成する。
なお、図1では図示を省略しているが、集光レンズ28R,28G,28Bと液晶ライトバルブ30R,30G,30Bとの間には、入射側偏光板がそれぞれ配置され、液晶ライトバルブ30R,30G,30Bとクロスダイクロイックプリズム40との間には、射出側偏光板がそれぞれ配置されている。
液晶ライトバルブ30R,30G,30Bは、一対の透明なガラス基板の間に液晶を封入した透過型表示素子であり、例えば、ポリシリコンTFT(Thin Film Transistor:薄膜トランジスター)をスイッチング素子として備えたものである。
液晶ライトバルブ30Rは、上記の入射側偏光板を通過した赤色光(直線偏光)の偏光方向を、画像信号に基づくスイッチング素子のスイッチング動作によって変調することにより、赤色の画像光を生成する。液晶ライトバルブ30Gは、上記の入射側偏光板を通過した緑色光(直線偏光)の偏光方向を、画像信号に基づくスイッチング素子のスイッチング動作によって変調することにより、緑色の画像光を生成する。液晶ライトバルブ30Bは、上記の入射側偏光板を通過した青色光(直線偏光)の偏光方向を、画像信号に基づくスイッチング素子のスイッチング動作によって変調することにより、青色の画像光を生成する。
液晶ライトバルブ30Rは、上記の入射側偏光板を通過した赤色光(直線偏光)の偏光方向を、画像信号に基づくスイッチング素子のスイッチング動作によって変調することにより、赤色の画像光を生成する。液晶ライトバルブ30Gは、上記の入射側偏光板を通過した緑色光(直線偏光)の偏光方向を、画像信号に基づくスイッチング素子のスイッチング動作によって変調することにより、緑色の画像光を生成する。液晶ライトバルブ30Bは、上記の入射側偏光板を通過した青色光(直線偏光)の偏光方向を、画像信号に基づくスイッチング素子のスイッチング動作によって変調することにより、青色の画像光を生成する。
クロスダイクロイックプリズム40は、上記の各射出側偏光板から射出された赤色の画像光と緑色の画像光と青色の画像光とを合成し、光の三原色によるカラー画像光を形成する。具体的には、クロスダイクロイックプリズム40は、4つの直角プリズムを貼り合わせて立方体に形成した光学部材である。直角プリズム同士を貼り合わせたX字状の界面には、誘電体多層膜が形成されている。X字状の一方の界面に形成された誘電体多層膜は赤色光を反射するものであり、他方の界面に形成された誘電体多層膜は青色光を反射するものである。クロスダイクロイックプリズム40は、上記した誘電体多層膜によって進行方向を変更した赤色光および青色光と、誘電体多層膜を透過する緑色光との進行方向とを揃えることにより、赤色光、緑色光および青色光を合成する。
投射光学系50は複数のレンズから構成されている。投射光学系50は、クロスダイクロイックプリズム40で合成されたカラー画像光をスクリーンSCRに向けて拡大投射する。
図3は、プロジェクター1に設けられる回転蛍光板13の構成を表す図である。図3(a)は回転蛍光板13を蛍光体層13b側から見た正面図であり、図3(b)は、図3(a)中のA−A線に沿う断面図である。図3(c)は、固体光源側から見た回転蛍光板13の裏面図である。
図3(a),(b)に示すように、回転蛍光板13は、光透過性を有する円板(基板)13aの一面130(支持面)上に、単一の蛍光層としての蛍光体層13bが円板13aの周方向に沿って連続して形成されたものである。
円板13aは、例えば、石英ガラス、水晶、サファイア、光学ガラス、透明樹脂等の青色光を透過する材料を用いて形成されたものである。円板13aの中心部には、モーター14の回転軸が貫通する穴が形成されている。なお、ここでは基板として円板13aを用いる例について説明したが、基板の形状は円板に限定されず平板であればよい。
蛍光体層13bは、レーザー光源11から射出された青色光の一部を赤色光と緑色光とを含む蛍光に変換し、且つ青色光の一部を通過させる性質を有する。この蛍光体層13bは、例えば、イットリウム・アルミニウム・ガーネット(YAG)系蛍光体層である(Y,Gd)3(Al,Ga)5O12:Ceを含有するものを用いることができる。図3(b)に示すように、蛍光体層13bは、青色光を透過する一方赤色光と緑色光とを反射するダイクロイック膜13cを介して円板13aの一面(レーザー光源11とは反対側の面)130に形成されている。
本明細書において、図3(c)に示すように、回転蛍光板13をレーザー光源11から見たとき、時計回りの回転方向Bを正転方向と呼び、反時計回りの回転方向Cを逆転方向と呼ぶ。また、励起光Lの光軸と回転蛍光板13との交点を励起光Lの照射位置Pと呼び、回転蛍光板13のうちある瞬間に励起光Lが照射された領域を、照射領域Qと呼ぶ。照射位置Pは空間的に固定されており、照射位置Pには青色光Bが集光される。図3(a)において、二点鎖線で示した円は、回転蛍光板13が回転したときに照射領域Qが描く軌跡TRである。
図3(c)に示すように、回転蛍光板13は、使用時において、レーザー光源11から見て時計回り方向(正転方向)B、あるいはレーザー光源11から見て反時計回り方向(逆転方向)Cへ7500rpmで回転する。回転蛍光板13の直径は例えば50mmであり、回転蛍光板13に入射する青色光の光軸が回転蛍光板13の回転中心(回転軸O)から約22.5mm離れた場所に位置するように構成されている。つまり、照射領域Qは、励起光Lが照射された直後、約18m/秒の速度で照射位置Pから離れる。このとき、照射領域Qは、回転軸Oの回りにかつ鉛直方向上方側に向かって移動する。これにより、励起光Lが回転蛍光板13の蛍光体層13b上の同一の位置を照射し続けないため、照射位置Pでの蛍光体層13bの熱劣化を低減し、さらに光変換効率や発光効率の低下を低減し、長寿命化が図れる。
図4は、プロジェクターに設けられる回転蛍光板の周辺の構成を示す図である。図4において、鉛直方向をZ軸とする。
同図に示すように、回転蛍光板13の近傍には集光光学系15と冷却用ファン53とが設けられている。また、集光光学系15は回転蛍光板13の蛍光体層13bに対向するようにして配置されている。集光光学系15は、箱型のレンズ保持部15c内に収容された2つのレンズ15a,15bによって回転蛍光板13から射出された光を略平行にするものである。
同図に示すように、回転蛍光板13の近傍には集光光学系15と冷却用ファン53とが設けられている。また、集光光学系15は回転蛍光板13の蛍光体層13bに対向するようにして配置されている。集光光学系15は、箱型のレンズ保持部15c内に収容された2つのレンズ15a,15bによって回転蛍光板13から射出された光を略平行にするものである。
レンズ保持部15cの側面150は蛍光体層13bの表面に対向している。側面150は、光軸AXに交差する方向に対して、冷却用ファン53側の端部が回転蛍光板13から離れる方向へ所定の角度θで傾斜している。本実施形態では、2°以上の傾斜角度で傾斜させている。レンズ保持部15cの側面150を2°以上の傾斜角度で傾斜させることにより、側面150と回転蛍光板13との間の隙間Kが照射位置Pから冷却用ファン53側に向かって拡がるように形成される。
冷却用ファン53は、レーザー光源11から励起光Lの照射を受けて発熱する蛍光体層13bに向けて冷却空気を供給するべく、回転蛍光板13の側方に配置されている。具体的には、冷却空気の送風方向、つまり、ファンの回転軸が回転蛍光板13の回転軸及び鉛直方向(z方向)に交差するような姿勢で設けられている。このため、冷却用ファン53から吹き出された冷却空気は、回転蛍光板13と集光光学系15との間の隙間Kに供給されることになる。上述したように、回転蛍光板13に対向するレンズ保持部15cの側面150が傾斜しているため、上記隙間Kは冷却用ファン53側に向かって広がるように形成される。このため、回転蛍光板13と集光光学系15との間の隙間Kに冷却用ファン53からの冷却空気が導入されやすくなり、レーザー光源11からの励起光Lの照射を受けて発熱した蛍光体層13bがより多くの冷却空気に晒されて効率良く冷却されることになる。
次に、本実施形態のプロジェクターの制御系の構成を説明する。
図5は、プロジェクター1の動作を制御する制御系の機能構成を示すブロック図である。なお、同図では、図1に示した構成のうち、説明上で必要となる構成のみを抜き出して簡略化して図示している。
図5に示すように、プロジェクター1は、制御系として、制御部61と、光源駆動部62と、モーター駆動部63と、設置姿勢検知センサー(姿勢検知手段)51と、ファン駆動部65と、を備える。
図5は、プロジェクター1の動作を制御する制御系の機能構成を示すブロック図である。なお、同図では、図1に示した構成のうち、説明上で必要となる構成のみを抜き出して簡略化して図示している。
図5に示すように、プロジェクター1は、制御系として、制御部61と、光源駆動部62と、モーター駆動部63と、設置姿勢検知センサー(姿勢検知手段)51と、ファン駆動部65と、を備える。
制御部61は、CPU(Central Processing Unit)と、ROM(Read Only Memory)と、RAM(Random Access Memory)と(いずれも図示を省略する。)を含んで実現される。CPUは、ROMに記憶された制御プログラムを読み出してRAMに展開しこのRAM上のプログラムのステップを実行する。このCPUによるプログラム実行によって、制御部61は、プロジェクター1の全体の動作を制御する。制御部61は、画像信号変換部101と、画像信号処理部102と、回転方向制御部(回転方向制御手段)52と、を備えている。
画像信号変換部101は、外部から入力された画像信号SG1(輝度−色差信号やアナログ信号など)を所定のワード長のデジタルRGB信号に変換して画像信号SG2R,SG2G,SG2Bを生成し、画像信号処理部102へ供給する。
画像信号処理部102は、画像信号変換部101から供給された3つの画像信号SG2R,SG2G,SG2Bに対してガンマ補正の画像処理を実行した後、液晶ライトバルブ30R,30G,30Bをそれぞれ駆動するための駆動信号SG3R,SG3G,SG3Bを生成し、これら駆動信号SG3R,SG3G,SG3Bを液晶ライトバルブ30(30R,30G,30B)に供給する。また、画像信号処理部102は、画像信号変換部101から供給された画像信号SG2R,SG2G,SG2Bに基づいて、レーザー光源11を駆動するための発光制御信号SG4を生成して光源駆動部62へ供給するとともに、冷却用ファンを駆動するための回転制御信号SG5を生成してファン駆動部65へと供給する。
ファン駆動部65は、画像信号処理部102から供給された回転制御信号SG5に基づいて、所定の回転速度で冷却用ファン53を回転させる。冷却用ファン53の回転によって、外装筐体であるプロジェクター本体1Aに形成された吸気口(不図示)から外部の空気を導入し、冷却空気を回転蛍光板13の蛍光体層13bに向けて送風する。なお、吸気口は、プロジェクター本体1Aのいずれの面に形成されていてもよい。
光源駆動部62は、制御部61の画像信号処理部102から供給された発光制御信号SG4が示す制御信号に基づいてレーザー光源11を発光あるいは消灯させる。
ファン駆動部65は、画像信号処理部102から供給された回転制御信号SG5が示す制御信号に基づいて冷却用ファン53を回転させる。
ファン駆動部65は、画像信号処理部102から供給された回転制御信号SG5が示す制御信号に基づいて冷却用ファン53を回転させる。
設置姿勢検知センサー51は、プロジェクター本体1Aの設置姿勢を検知するもので、本実施形態では、机上などに据え置きされた据置姿勢なのか、天井などの高所に固定用の治具を用いて固定設置された天吊姿勢なのかを検知する。そして、この検知結果に基づいて姿勢信号SG6(据置姿勢信号SG61,天吊姿勢信号SG62)を生成し、回転方向制御部52に供給する。
また、制御部61は、設置姿勢検知センサー51によって検知された設置姿勢に基づいて、投影画像の表示方向を決定する表示切替処理部(不図示)を有する。本実施形態の場合、プロジェクター1から投射される投射画像のプロジェクター本体1Aに対する位置関係は、基本的に据置姿勢を基準にして設計されている。そのため、設置姿勢検知センサー51による検知結果に基づいて、表示切替処理部がスクリーンSCRに投射される投射画像の上下を反転させることにより、正常な状態の投射画像をスクリーンSCR上に投写させることができる。
回転方向制御部52は、設置姿勢検知センサー51による検知結果に応じて回転蛍光板13の回転方向を正転または逆転する方向に切り換えるものである。この回転方向制御部52は、設置姿勢検知センサー51から供給される姿勢信号SG6(据置姿勢信号SG61,天吊姿勢信号SG62)を取り込み、この姿勢信号SG6(据置姿勢信号SG61,天吊姿勢信号SG62)に基づいて回転蛍光板13の回転方向を決定し、モーター駆動部63に回転蛍光板13の回転方向制御信号SG7(正転方向信号SG71、逆転方向信号SG72)を供給する。
ここで、照射領域Qが照射位置Pから離れるとき、照射領域Qが回転軸Oの回りにかつ鉛直方向上方側に向かって移動するように、回転方向制御部52は回転蛍光板13の回転方向を決定し、回転方向制御信号SG7を生成する。具体的に、回転方向制御部52に据置姿勢信号SG61が入力された場合、回転方向制御部52は正転方向信号SG71を生成し、回転方向制御部52に天吊姿勢信号SG62が入力された場合、回転方向制御部52は逆転方向信号SG72を生成する。
モーター駆動部63は、制御部61の回転方向制御部52から供給される回転方向制御信号SG7に基づいて回転指示信号SG8(正転方向回転指示信号SG81、逆転方向回転指示信号SG82)を生成する。そして、この回転指示信号SG8(正転方向回転指示信号SG81、逆転方向回転指示信号SG82)をモーター14に供給して駆動する。
モーター14は、モーター駆動部63から供給された回転指示信号SG8(正転方向回転指示信号SG81、逆転方向回転指示信号SG82)に基づいて、回転蛍光板13を正転方向あるいは逆転方向に回転させる。
次に、回転蛍光板の回転方向と冷却空気の対流との関係について説明する。
図6は、回転蛍光板13をレーザー光源11側から見た正面図であり、図6(a)は据置姿勢の場合の回転方向を示す図であり、図6(b)は天吊姿勢の場合の回転方向を示す図である。二点鎖線で示した円は、回転蛍光板13が回転したときに照射領域Qが描く軌跡TRである。図6(a)では、照射領域Qが回転軸Oの回りに照射位置Pから時計回りに約45°移動した状態を示している。また、図6(b)では、照射領域Qが回転軸Oの回りに照射位置Pから反時計回りに約45°移動した状態を示している。
図6は、回転蛍光板13をレーザー光源11側から見た正面図であり、図6(a)は据置姿勢の場合の回転方向を示す図であり、図6(b)は天吊姿勢の場合の回転方向を示す図である。二点鎖線で示した円は、回転蛍光板13が回転したときに照射領域Qが描く軌跡TRである。図6(a)では、照射領域Qが回転軸Oの回りに照射位置Pから時計回りに約45°移動した状態を示している。また、図6(b)では、照射領域Qが回転軸Oの回りに照射位置Pから反時計回りに約45°移動した状態を示している。
図6(a)では、照射位置Pが回転蛍光板13の回転軸Oの側方(冷却用ファン53側の領域)に設定されており、鉛直方向において回転軸Oと照射位置Pとは互いに同じ高さである。本明細書において、高さとは、xy平面と平行な任意の平面からの高さを意味する。
本実施形態の冷却用ファン53は、冷却空気の送風方向が回転蛍光板13の回転軸Oに交差するように設けてある。また、冷却用ファン53は、回転蛍光板13に対する励起光Lの照射位置Pに対して当該回転蛍光板13の回転軸Oとは反対側に位置する。つまり、冷却用ファン53は、回転蛍光板13の回転軸Oと照射位置Pとを結ぶ延長線上に配置されている。このため、冷却用ファン53が回転蛍光板13(蛍光体層13b)に対する励起光Lの照射位置Pに最も近くなり、励起光Lの照射位置Pに対して効率よく冷却空気が吹き付けられることになる。
そして、冷却用ファン53から吹き出された冷却空気は照射位置Pを冷却した後、温度が上昇するため上方(部屋の天井側)へと流動する。そこで、プロジェクター1を据置姿勢で設置した場合には、回転蛍光板13をレーザー光源11側から見て正転方向(時計回り)Bに回転させる。これによれば、照射領域Qが照射位置Pから離れるとき、照射領域Qが照射位置Pから回転軸Oの回りにかつ鉛直方向上方側に向かって移動するため、上方へ向かう熱風の流れ(図6中の矢印Eで示す方向)が促進される。照射領域Qが照射位置Pから回転軸Oの回りにかつ鉛直方向上方側に向かって移動することによって、回転蛍光板13の表面上から外部へ素早く熱風が排出されて、常に冷たい空気が供給されることになる。
これとは逆に、据置姿勢時に逆転方向(反時計回り)へと回転蛍光板13を回転させた場合、照射領域Qが照射位置Pから鉛直方向下方側に向かって移動するため、熱風が巻き込まれて下方へ流動する。そのため、蛍光体層13bのうち励起光Lが照射される前の領域が熱風によって温められるおそれがある。さらに、下方へ流れた熱風は再び上昇するため回転蛍光板13の外部へなかなか排出されず、蛍光体層13bを効率よく冷却することができない。
このため、本実施形態では、プロジェクター1を据置姿勢で設置する場合には、照射領域Qが照射位置Pから離れるとき、照射領域Qが照射位置Pから回転軸Oの回りにかつ鉛直方向上方側に向かって移動するように、回転蛍光板13の回転方向を選択する。これによって、蛍光体層13bのうち励起光Lが照射される前の領域が熱風に晒されることを防止できるようになっている。
一方、図6(b)に示すようにプロジェクター1を天吊姿勢で設置した場合には、照射領域Qが照射位置Pから回転軸Oの回りにかつ鉛直方向上方側に向かって移動するように、回転蛍光板13をレーザー光源11側から見て逆転方向(反時計回り)Cに回転させる。これによれば、天吊姿勢の場合も上方へ向かう熱風の流れが促進される。
これとは逆に、天吊姿勢時に正転方向(時計回り)へと回転させた場合、照射領域Qが照射位置Pから鉛直方向下方側に向かって移動するため、熱風が巻き込まれて下方へ流動する。そのため、蛍光体層13bのうち励起光Lが照射される前の領域が熱風によって温められるおそれがある。さらに、下方へ流れた熱風は再び上昇するため回転蛍光板13の外部へなかなか排出されず、蛍光体層13bを効率よく冷却することができない。
つまり、プロジェクター1の設置姿勢に関わらず照射領域Qが照射位置Pから回転軸Oの回りにかつ鉛直方向上方側に向かって移動するように、プロジェクター1の設置姿勢に応じて回転蛍光板13の回転方向を切り換えることで、励起光Lが照射されて発熱した回転蛍光板13の冷却効率が高められることになる。
次に、上述した構成の制御系により実行されるプロジェクターの制御について説明する。
図7は、本実施形態であるプロジェクター1の制御系が実行する処理の手順を表すフローチャートである。なお、以下の説明において図5を適宜参照する。
制御部61が制御プログラムを起動し、外部から画像信号変換部101に画像信号が入力されると、同図のフローチャートによる処理が開始される。
図7は、本実施形態であるプロジェクター1の制御系が実行する処理の手順を表すフローチャートである。なお、以下の説明において図5を適宜参照する。
制御部61が制御プログラムを起動し、外部から画像信号変換部101に画像信号が入力されると、同図のフローチャートによる処理が開始される。
まず、ステップS1では、設置姿勢検知センサー51において、プロジェクター本体1Aの設置姿勢が据置姿勢または天吊姿勢なのかを検知して、据置姿勢信号SG61および天吊姿勢信号SG62のいずれかを回転方向制御部52に出力する。
次に、ステップS2では、回転方向制御部52において、設置姿勢検知センサー51から入力された姿勢信号に基づいて回転蛍光板13の回転方向を決定する。入力された姿勢信号が据置姿勢信号SG61であった場合にはモーター駆動部63に正転方向信号SG71を出力し、入力された姿勢信号が天吊姿勢信号SG62であった場合にはモーター駆動部63に逆転方向信号SG72を出力する。
次に、ステップS3では、モーター駆動部63に回転方向制御部52から正転方向信号SG71が入力された場合には、正転方向回転指示信号SG81を生成してモーター14に出力し、回転蛍光板13を正転方向へと回転させる。あるいは、回転方向制御部52から逆転方向信号SG72が入力された場合には逆転方向回転指示信号SG82を生成し、モーター14に出力して回転蛍光板13を逆転方向へ回転させる。
次に、ステップS4では、画像信号変換部101において、外部から入力された画像信号をRGB信号に変換して画像信号を生成して、画像信号処理部102へ出力する。
次に、ステップS5では、画像信号処理部102において、画像信号変換部101からの画像信号SG2R,SG2G,SG2Bに基づいてレーザー光源11を駆動するための発光制御信号SG4と冷却用ファン53を駆動するための回転制御信号SG5とを生成して、光源駆動部62、ファン駆動部65へとそれぞれ出力する。
次に、ステップS6では、光源駆動部62において、画像信号処理部102からの発光制御信号SG4が示す制御信号に基づいてレーザー光源11を発光させる。同時に、ファン駆動部65において画像信号処理部102からの回転制御信号SG5に基づいて冷却用ファン53を所定の回転速度で回転させる。
次に、ステップS7では、画像信号処理部102において、画像信号変換部101からの画像信号SG2R,SG2G,SG2Bを取り込んでガンマ補正を実行した後、液晶ライトバルブ30R,30G,30Bを駆動するための駆動信号を生成して、各液晶ライトバルブ30R,30G,30Bに対してそれぞれ出力する。
このように、本実施形態のプロジェクター1では、回転蛍光板13上における照射領域Qが照射位置Pから回転軸Oの回りにかつ鉛直方向上方側に移動するように、設置姿勢検知センサー51によって検知された検知結果に応じて、回転蛍光板13の回転方向を正転または逆転する方向に切り換える。これにより、プロジェクター1の設置姿勢に関わらず、冷却用ファン53から供給されて回転蛍光板13の冷却に寄与した空気(熱風)を鉛直方向上方側へと流動させることが可能である。
ここで、プロジェクター1が据置姿勢で設置される場合を基準にして回転蛍光板13の回転方向を正転方向に固定してしまうと、プロジェクター1の上下を逆向きにして天井などに固定した天吊姿勢で設置した場合に、次のような問題が生じる。つまり、回転蛍光板13の回転によって下方に巻き込まれた熱風が再び上方に流動することによって、蛍光体層13bにおける、励起光Lが照射される前の冷却された領域が温められる虞がある。そのため、既に温度の高い領域に対して励起光Lが照射されることになってしまう。
照射領域Qによって温められた熱風は、プロジェクター1の設置姿勢に関わらず上方へと流動(対流)しようとする。このため、本実施形態では、照射領域Qが照射位置Pから回転軸Oの回りにかつ鉛直方向上方側に向かって移動するように、プロジェクター1の設置姿勢に応じて回転蛍光板13の回転方向を切り換えることで上方への熱風の流動(対流)を促進させることができる。そのため、据置姿勢の場合だけでなく、天吊姿勢の場合にも、励起光Lの照射による回転蛍光板13(蛍光体層13b)の温度上昇を低減することができ、常に冷却された蛍光体層13bに対して励起光Lが照射される。
この結果、回転蛍光板13に対する冷却効率が向上して温度上昇に伴う蛍光体層13bの劣化を極めて遅くすることが可能となる。これによって、蛍光体層13bの発光効率(光変換効率)の低下が低減されて高輝度の蛍光を長期的に得ることができる。また、蛍光体層13bの劣化が低減されたことで、光透過率の低下に伴って蛍光が暗くなるという問題も低減される。また、蛍光体層13bの劣化が低減されたことで回転蛍光板13の長寿命化が図れ、信頼性の高いプロジェクター1が得られる。
また、本実施形態の冷却用ファン53は、冷却空気の送風方向(例えば、ファンの回転軸)が回転蛍光板13の回転軸O及び鉛直方向に交差するように設けられている。さらに、冷却用ファン53は、回転蛍光板13の照射位置Pに対して回転軸Oとは反対側に配置されている。このため、冷却用ファン53から照射位置Pに対して効率よく冷却空気を供給することができるとともに、蛍光体層13b(照射位置P)を冷却した後の熱風が回転蛍光板13の外部(鉛直方向上方側)へと素早く移動する。そのため、熱風が蛍光体層13bに接触する時間が短くて済み、蛍光体層13bの冷却効率が高められる。
また、冷却用ファン53は、回転蛍光板13の回転軸Oと照射位置Pとを結ぶ延長線上に配置され、かつ、鉛直方向において冷却用ファン53と回転軸Oと照射位置Pとは互いに同じ高さである。そのため、プロジェクターの設置姿勢が据置姿勢の時に得られる冷却効果とプロジェクターの設置姿勢が天吊姿勢の時に得られる冷却効果とが互いに略同等になる。
また、本実施形態では、集光光学系15のレンズ保持部15cの側面150が対向する回転蛍光板13の表面に対して所定の角度で傾斜しているため、レンズ保持部15cと回転蛍光板13との間の隙間Kが照射位置Pから冷却用ファン53に向けて拡がるように形成される。これにより、冷却用ファン53から吹き出された冷却空気は隙間K内により多く導入されて蛍光体層13bを短時間で冷却することができるようになる。また、レンズ保持部15cの側面150が傾斜していることにより冷却空気が隙間K内を直進してそのまま吹き抜けてしまうのを防ぐことができる。これにより、冷却用ファン53側の隙間Kの入り口を広げて隙間K内への冷却空気の導入量の増加を図りつつ、蛍光体層13bに対する冷却効率を向上させることが可能である。つまり、冷却空気がレンズ保持部15cの側面150や回転蛍光板13に接触することで一時的に滞留現象が生じ、これによって蛍光体層13bがより多くの冷却空気に晒されやすくなるため、結果的に蛍光体層13bの冷却効率が高められることになる。
ここで、比較例として、照射位置Pを回転蛍光板13(蛍光体層13b)の回転軸Oの真上に配置した例を説明する。
図8は、回転蛍光板13に対する照射位置Pについて説明するための図である。図8(a)は据置姿勢を示す図であり、図8(b)は天吊姿勢を示す図である。図8(a)では、照射領域Qが回転軸Oの回りに照射位置Pから時計回りに約45°移動した状態を示している。また、図8(b)では、照射領域Qが回転軸Oの回りに照射位置Pから反時計回りに約45°移動した状態を示している。
図8は、回転蛍光板13に対する照射位置Pについて説明するための図である。図8(a)は据置姿勢を示す図であり、図8(b)は天吊姿勢を示す図である。図8(a)では、照射領域Qが回転軸Oの回りに照射位置Pから時計回りに約45°移動した状態を示している。また、図8(b)では、照射領域Qが回転軸Oの回りに照射位置Pから反時計回りに約45°移動した状態を示している。
図8(a)に示すように、照射位置Pを回転蛍光板13(蛍光体層13b)の回転軸Oの真上に位置する第1領域R1に設定したとする。プロジェクター1が据置姿勢で設置された際に回転蛍光板13が正転方向へ回転することで、照射位置Pにおいて熱せられた熱風が回転蛍光板13の回転によって下方へ巻き込まれやすくなり、上方への流動(対流)が妨げられてしまう。一方、照射位置Pを回転軸Oの真下に位置する第2領域R2に設定した場合、据置姿勢時には問題なく熱風が鉛直方向上方側へと流動していく。しかし、図8(b)に示すように、プロジェクター1を上下逆にして天吊姿勢で設置した場合には、今度はこの第2領域R2が回転軸Oの真上に位置することになるため、回転蛍光板13の回転によって上述したような下方への熱風の巻き込み現象が生じてしまう。
このため、照射位置Pを冷却用ファン53側となる第3領域R3に設定すれば、プロジェクター1の設置姿勢に関わらず熱風の流動を上方へと促すことができるため、蛍光体層13bに対する冷却効率を高めることが可能となる。また、照射位置Pと冷却用ファン53との間の距離を短くすることができるため、冷却用ファン53から効率よく冷却空気が照射位置Pに供給される。
なお、回転軸Oよりも照射位置P側に冷却用ファン53を配置することにより、照射位置Pの近くに配置された冷却用ファン53から、照射位置Pへと効率よく冷却空気が供給されることになる。
また、照射位置Pと回転軸Oと冷却用ファン53とを一直線上に配置すれば、プロジェクターの設置姿勢が据置姿勢の時の冷却効果とプロジェクターの設置姿勢が天吊姿勢の時の冷却効果とが互いに略同等になる。
[第2実施形態]
第1実施形態では、照射位置Pを回転軸Oと冷却用ファン53との間に配置していたが、本実施形態では、回転軸Oが照射位置Pと冷却用ファン53との間に位置するプロジェクターについて説明する。第1実施形態との違いは、照射位置Pの位置および回転蛍光板13の回転方向だけであるので、第1実施形態と共通する構成に関する説明は省略する。
第1実施形態では、照射位置Pを回転軸Oと冷却用ファン53との間に配置していたが、本実施形態では、回転軸Oが照射位置Pと冷却用ファン53との間に位置するプロジェクターについて説明する。第1実施形態との違いは、照射位置Pの位置および回転蛍光板13の回転方向だけであるので、第1実施形態と共通する構成に関する説明は省略する。
図9は、回転蛍光板13をレーザー光源から見た正面図であり、図9(a)は据置姿勢の場合の回転方向を示す図であり、図9(b)は天吊姿勢の場合の回転方向を示す図である。また、図9(c)は据置姿勢の場合の好ましくない回転方向を示す図である。
ここで、二点鎖線で示した円は、回転蛍光板13が回転したときに照射領域Qが描く軌跡TRである。図9(a)では、照射領域Qが回転軸Oの回りに照射位置Pから反時計回りに約45°移動した状態を示している。また、図9(b),(c)では、照射領域Qが回転軸Oの回りに照射位置Pから時計回りに約45°移動した状態を示している。
ここで、二点鎖線で示した円は、回転蛍光板13が回転したときに照射領域Qが描く軌跡TRである。図9(a)では、照射領域Qが回転軸Oの回りに照射位置Pから反時計回りに約45°移動した状態を示している。また、図9(b),(c)では、照射領域Qが回転軸Oの回りに照射位置Pから時計回りに約45°移動した状態を示している。
本実施形態では、回転蛍光板13(蛍光体層13b)の第4領域R4に照射位置Pが設定され、鉛直方向において、回転蛍光板13の回転軸Oと回転蛍光板13に対する励起光の照射位置Pは互いに同じ高さである。また、回転軸Oが照射位置Pと冷却用ファン53との間に存在するように、回転軸Oに対して照射位置Pとは反対側に冷却用ファン53が配置されている。つまり、冷却用ファン53は回転軸Oと照射位置Pとを結ぶ延長線上に配置されている。図9(a)および図9(b)において、回転軸Oと照射位置Pとを通る直線をx軸とすれば、冷却空気は、冷却用ファン53からx軸の正方向に向かって供給される。
初めに、本実施形態にかかるプロジェクターが据置姿勢の場合について説明する。
ここで仮に、図9(c)に示すように、照射領域Qが照射位置Pから離れるとき、照射領域Qが照射位置Pから鉛直方向下方側に向かって移動するように、回転蛍光板13を正転方向(時計回り)Bに回転させたとする。この場合、冷却空気の多くは回転軸Oよりも上方に向かって誘導されるが、照射領域Qは回転蛍光板13の回転に伴って回転軸Oよりも下方に移動し、照射領域Qは回転軸Oよりも下方において放熱する。そのため、回転蛍光板13のうち励起光Lが照射される直前の領域Q’には、冷却空気だけでなく、回転軸Oの下方に移動した照射領域Qによって温められた空気も供給される。
ここで仮に、図9(c)に示すように、照射領域Qが照射位置Pから離れるとき、照射領域Qが照射位置Pから鉛直方向下方側に向かって移動するように、回転蛍光板13を正転方向(時計回り)Bに回転させたとする。この場合、冷却空気の多くは回転軸Oよりも上方に向かって誘導されるが、照射領域Qは回転蛍光板13の回転に伴って回転軸Oよりも下方に移動し、照射領域Qは回転軸Oよりも下方において放熱する。そのため、回転蛍光板13のうち励起光Lが照射される直前の領域Q’には、冷却空気だけでなく、回転軸Oの下方に移動した照射領域Qによって温められた空気も供給される。
しかし、図9(a)に示すように、照射領域Qが照射位置Pから離れるとき、照射領域Qが照射位置Pから回転軸Oの回りにかつ鉛直方向上方側に向かって移動するように、回転蛍光板13を逆転方向(反時計回り)Cに回転させたならば、照射領域Qは回転蛍光板13の回転に伴って回転軸Oよりも上方に移動し、回転軸Oよりも上方において放熱する。そのため、回転蛍光板13励起光Lが照射される直前の領域Q’には、回転軸Oよりも上方における照射領域Qの熱の影響を受けにくい。回転蛍光板13の回転方向の違いによる冷却効果の差は、冷却空気を供給しないと仮定すると容易に理解できる。
従って、本実施形態にかかるプロジェクターが据置姿勢の場合、照射領域Qが照射位置Pから回転軸Oの回りにかつ鉛直方向上方側に向かって移動するように、回転蛍光板13を逆転方向Cに回転させることによって、回転蛍光板13を効果的に冷却することができる。
次に、本実施形態にかかるプロジェクターが天吊姿勢の場合について説明する。
図9(b)に示すように、天吊姿勢の場合も据置姿勢の場合と同様に、照射領域Qが照射位置Pから回転軸Oの回りにかつ鉛直方向上方側に向かって移動するように、回転蛍光板13の回転方向を選択する。具体的には、回転蛍光板13を正転方向Bに回転させればよい。その理由は据置姿勢の場合と同じである。本実施形態においても、プロジェクターの設置姿勢に関わらず、回転蛍光板13に対して同様な冷却効果を得ることができる。
図9(b)に示すように、天吊姿勢の場合も据置姿勢の場合と同様に、照射領域Qが照射位置Pから回転軸Oの回りにかつ鉛直方向上方側に向かって移動するように、回転蛍光板13の回転方向を選択する。具体的には、回転蛍光板13を正転方向Bに回転させればよい。その理由は据置姿勢の場合と同じである。本実施形態においても、プロジェクターの設置姿勢に関わらず、回転蛍光板13に対して同様な冷却効果を得ることができる。
本実施形態では、冷却用ファン53は回転軸Oと照射位置Pとを結ぶ延長線上に配置されているが、これは必須ではない。照射位置Pは、図9(a),(b)における領域R4の内部であればよい。しかし、冷却用ファン53を回転軸Oと照射位置Pとを結ぶ延長線上に配置した方が、プロジェクターの設置姿勢が据置姿勢の時に得られる冷却効果とプロジェクターの設置姿勢が天吊姿勢の時に得られる冷却効果とが互いに略同等になるので、好ましい。
[変形例1]
次に、本実施形態のプロジェクターを起立姿勢で設置した例について述べる。
図10はプロジェクターを起立姿勢で設置した状態を示す図である。
先の実施形態では、プロジェクター1を据置姿勢あるいは天吊姿勢にした場合について述べたが、これに限られることなく、図10に示すように、プロジェクター本体1Aの側面1cを下方に向けて起立姿勢とした状態で机上に設置しても良い。このような姿勢で配置した場合には、冷却用ファン53からその上方に位置する回転蛍光板13に向けて冷却空気が吹き出されるため、回転蛍光板13を冷却することで温められた空気はそのまま上方へと流動することになる。熱風の上昇は冷却用ファン53の作用によって促進されて素早く上方へと移動して回転蛍光板13の表面上から外部へと排出される。また、照射位置Pが冷却用ファン53の鉛直上方に位置することから、回転蛍光板13の回転方向が正転、逆転のいずれの方向であっても熱風は鉛直方向上方へと向かうことになる。このため、起立姿勢でプロジェクター1を設置した場合には回転蛍光板13を正転および逆転のいずれの方向に回転させても同様の冷却効果を得ることができる。よって、前回の設置姿勢時における回転方向を引き継いで回転蛍光板13を回転させることが可能になり、制御が容易である。
次に、本実施形態のプロジェクターを起立姿勢で設置した例について述べる。
図10はプロジェクターを起立姿勢で設置した状態を示す図である。
先の実施形態では、プロジェクター1を据置姿勢あるいは天吊姿勢にした場合について述べたが、これに限られることなく、図10に示すように、プロジェクター本体1Aの側面1cを下方に向けて起立姿勢とした状態で机上に設置しても良い。このような姿勢で配置した場合には、冷却用ファン53からその上方に位置する回転蛍光板13に向けて冷却空気が吹き出されるため、回転蛍光板13を冷却することで温められた空気はそのまま上方へと流動することになる。熱風の上昇は冷却用ファン53の作用によって促進されて素早く上方へと移動して回転蛍光板13の表面上から外部へと排出される。また、照射位置Pが冷却用ファン53の鉛直上方に位置することから、回転蛍光板13の回転方向が正転、逆転のいずれの方向であっても熱風は鉛直方向上方へと向かうことになる。このため、起立姿勢でプロジェクター1を設置した場合には回転蛍光板13を正転および逆転のいずれの方向に回転させても同様の冷却効果を得ることができる。よって、前回の設置姿勢時における回転方向を引き継いで回転蛍光板13を回転させることが可能になり、制御が容易である。
また、側面1cには複数の脚部42が設けられている。側面1dには設けず、側面1c側にのみ脚部42を設けておくことで、ユーザーが間違えてプロジェクター本体1Aの側面1dを下方に向けて設置してしまうことを防止している。側面1dを下に向けてプロジェクター1を設置してしまうと、回転蛍光板13よりも冷却用ファン53の方が上方に位置することになり、冷却用ファン53から下方に向かって冷却空気が吹き出される。冷却用ファン53から下方に向けて吹き出された冷却空気は回転蛍光板13によって温められて上昇するため、照射位置Pでは暖かい空気と冷却空気とが常に混合した状態となり、照射位置Pに対する冷却効果が大幅に低下してしまう。そのため、プロジェクター本体1Aの側面1c側にのみ脚部42を設けて、ユーザーに対して、側面1c側を下方に向けて設置するように促す構成としておくことにより、照射位置Pが冷却用ファン53からの冷却空気に常に晒されることになるため十分な冷却効果が得られる。
[変形例2]
図11は、冷却用ファンの配置位置の他の例を示す図であって、(a)は据置姿勢、(b)は天吊姿勢で設置した場合を示す図である。
先の実施形態では、回転蛍光板13の側方であって、冷却用ファン53による冷却空気の送風方向が鉛直方向と回転蛍光板13の回転軸Oとに交差するように冷却用ファン53が配置された構成となっていたが、必ずしもこれに限られることはない。
図11は、冷却用ファンの配置位置の他の例を示す図であって、(a)は据置姿勢、(b)は天吊姿勢で設置した場合を示す図である。
先の実施形態では、回転蛍光板13の側方であって、冷却用ファン53による冷却空気の送風方向が鉛直方向と回転蛍光板13の回転軸Oとに交差するように冷却用ファン53が配置された構成となっていたが、必ずしもこれに限られることはない。
例えば、図11(a)に示すように、据置姿勢時において、回転蛍光板13の回転軸Oよりも下方(プロジェクター本体1Aの底面側)に冷却用ファン53を配置してもよい。この場合、冷却空気の送風方向が回転軸Oの周りに所定の角度で傾斜するように冷却用ファン53を設ける。この場合、回転軸Oに交差する鉛直方向上に位置する領域R2を除いた他の領域(図中の矢印Fで示す範囲内)に照射位置Pが位置していることが好ましい。この場合は、回転蛍光板13を正転方向Bへ回転させることによって、蛍光体層13bを冷却した後の熱風が上方へと促される。また、回転蛍光板13の照射位置Pに対して冷却空気を斜め下方から吹き付けることになるので、蛍光体層13bを冷却した後の熱風が上方へと流動しやすくなる。また、図11(b)に示すような天吊姿勢時には回転蛍光板13を逆転方向Cへと回転させる。これにより、熱風が回転蛍光板13の回転に沿って上方へと流動しやすくなる。このとき、回転蛍光板13の回転に伴って熱風が上方へと流動しやすいように冷却用ファン53の回転数を制御するようにしてもよい。
以上、添付図面を参照しながら本発明に係る好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
先の実施形態では、プロジェクター1の設置姿勢を内部センサーによって自動的に検知する機能を有する構成としたが、例えば、ユーザーが任意に操作することのできるモード切換スイッチを設けておき、プロジェクター1の設置姿勢に応じてこのスイッチを切り換えることにより、回転蛍光板13の回転方向を所定の方向へ切り換える処理を行う機能を有する構成としてもよい。この場合、図5に示した回転方向制御部52は、スイッチからの姿勢信号SG6(据置姿勢信号SG61,天吊姿勢信号SG62)に基づいて回転蛍光板13の回転方向を決定し、モーター駆動部63に回転蛍光板13の回転方向制御信号SG7(正転方向信号SG71、逆転方向信号SG72)を供給する。
また、先の実施形態では、一面130が鉛直方向と平行な場合について説明したが、これに限られない。一面130が鉛直方向に対して傾いている場合も、照射領域Qが照射位置Pから離れるとき、照射領域Qが回転軸Oの回りにかつ鉛直方向上方側に向かって移動するように、回転蛍光板13の回転方向を決定すればよい。
また、先の実施形態では冷却用ファン53を用いて蛍光体層13bの過熱を効率よく抑える構成となっていたが、冷却用ファン53を必ずしも設ける必要はない。本発明の構成によれば、プロジェクター1の設置姿勢にかかわらず、照射領域Qが照射位置Pから回転軸Oの回りにかつ鉛直方向上方側に向かって移動する。そのため、蛍光体層13bのうち励起光Lが照射される前の領域が照射領域Qの熱から受ける影響を低減することができる。
また、先の実施形態の冷却用ファン53は、冷却空気の送風方向と、照射位置Pと回転軸Oとを結ぶ直線とが略一致するような姿勢で配置された構成となっているが、必ずしもこれに限定されるものではない。
また、先の実施形態では、レンズ保持部15cと回転蛍光板13との間の隙間Kが照射位置Pから冷却用ファン53に向けて拡がる構成を示したが、必ずしもこれに限定されるものではない。
1…プロジェクター、K…隙間、AX…光軸、O…回転軸、P…照射位置、Q…照射領域、10…照明装置、11…レーザー光源(光源)、12…集光レンズ、13…回転蛍光板、13a…円板(基板)、13b…蛍光体層、14…モーター、15…集光光学系、15a,15b…レンズ、15c…レンズ保持部、30(30R,30G,30B)…液晶ライトバルブ(光変調素子)、50…投射光学系、51…設置姿勢検知センサー(姿勢検知手段)、52…回転方向制御部(回転方向制御手段)、53…冷却用ファン(冷却手段)、R1…第1領域(回転軸の鉛直上に位置する領域)、R2…第2領域(回転軸の鉛直上に位置する領域)、R3…第3領域(回転軸の鉛直上の位置を除く領域)、R4…第4領域(回転軸の鉛直上の位置を除く領域)、130…支持面(一面)、150…側面
Claims (8)
- 励起光を射出する光源と、
前記励起光を蛍光に変換する蛍光体層が基板の一面上に形成されてなり、回転軸を中心として回転可能とされた回転蛍光板と、
前記回転軸を中心に前記回転蛍光板を正転方向および逆転方向のいずれにも回転させることが可能な回転手段と、を備え、
前記回転蛍光板は、前記光源から射出された前記励起光で照射される前記蛍光体層の照射領域が前記蛍光体層に対する前記励起光の照射位置から離れるとき、前記励起光の照射位置から前記回転軸の回りにかつ鉛直方向上方側に向かって移動するように回転する
ことを特徴とする照明装置。 - 回転方向制御手段をさらに備え、
前記回転方向制御手段は、照明装置自身の設置姿勢に応じて前記回転蛍光板の回転方向を正転または逆転する方向に切り換える
ことを特徴とする請求項1に記載の照明装置。 - 本体の設置姿勢を検出する姿勢検知手段を有し、
前記回転方向制御手段は、前記姿勢検知手段による検出結果に応じて前記回転蛍光板の回転方向を正転または逆転する方向に切り換える
ことを特徴とする請求項1に記載の照明装置。 - 前記照射位置に向けて冷却気体を供給する冷却手段を備え、当該冷却手段は、前記照射位置に対して前記回転軸の反対側に位置し、前記冷却気体の送風方向が前記回転軸に交差するように配置されている
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の照明装置。 - 前記回転蛍光板から射出された光を集光させるレンズと、該レンズを保持するレンズ保持部と、を含む集光光学系を備え、
前記レンズ保持部の前記蛍光体層と対向する側面が前記蛍光体層の表面に対して傾斜しており、前記側面と前記表面との間に形成される隙間が前記照射位置から前記冷却手段側に向かって広がっている
ことを特徴とする請求項4に記載の照明装置。 - 鉛直方向において、前記照射位置が前記回転蛍光板の前記回転軸と同じ高さに設定されている
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の照明装置。 - 前記冷却手段が、前記回転蛍光板の前記回転軸と前記照射位置とを結ぶ延長線上に配置されている
ことを特徴とする請求項4または5に記載の照明装置。 - 請求項1から7のいずれかに記載の照明装置と、
前記照明装置からの照明光を画像情報に応じて変調する光変調素子と、
前記光変調素子によって変調された光を投射する投射光学系と、を備える
ことを特徴とするプロジェクター。
Priority Applications (1)
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JP2011162096A JP2013025249A (ja) | 2011-07-25 | 2011-07-25 | 照明装置及びプロジェクター |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2011162096A JP2013025249A (ja) | 2011-07-25 | 2011-07-25 | 照明装置及びプロジェクター |
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Family Applications (1)
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JP2011162096A Withdrawn JP2013025249A (ja) | 2011-07-25 | 2011-07-25 | 照明装置及びプロジェクター |
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- 2011-07-25 JP JP2011162096A patent/JP2013025249A/ja not_active Withdrawn
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