JP2013024764A - 経路探索装置、端末装置、経路探索システム、経路探索方法および経路探索プログラム - Google Patents

経路探索装置、端末装置、経路探索システム、経路探索方法および経路探索プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】適切な避難経路を提示可能な経路探索装置、端末装置、経路探索システム、経路探索方法および経路探索プログラムを提供する
【解決手段】サーバ2の制御部23は、探索要求受信部と、案内経路探索部と、避難経路探索部と、判定部と、経路情報送信部とを有する。出発地から目的地への案内経路上の分岐地点から避難地点までの避難経路を探索する。避難地点をユーザが設定することなく自動的に探索できるので、適切な避難経路を提示することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、出発地から目的地への経路を提示する経路探索装置、端末装置、経路探索システム、経路探索方法および経路探索プログラムに関する。
近年、ユーザが使用する端末装置からネットワークを介してサーバに経路探索要求を送信し、地図情報データベースを備えたサーバで経路探索を行い、その経路情報を端末装置に送信して表示する経路案内システムが広く普及している。このシステムにより、ユーザは経路情報が表示された端末装置を持ち歩いて使用することもできる。
例えば、登山を行う人口が年々増加しつつあるが、登山に使用できる持ち運び可能なナビゲーション装置が提案されている(例えば、特許文献1)。特許文献1では、登山口から山頂への登頂経路あるいは山頂から登山口への下山経路を探索することができ、これらの経路を電子化されて取り込まれた紙地図上に表示することができる。ユーザは、このナビゲーション装置を見ながら行動することで、道に迷うことなく目的地へ進むことができる。
特開2006−300867号公報
ところで、登山計画を立てる際、登山経路あるいは下山経路の他に、避難経路を予め調べておく必要がある。一般的なナビゲーション装置では、出発地および目的地を設定しなければ経路探索を行えないが、避難経路の場合、避難先としての目的地がはっきりしないため、ユーザが適切な避難経路を探索するのは困難である。
また、登山あるいは下山の最中に目的地まで到達するのが困難と感じ、避難経路を探索したい場合も、現在位置に対する避難先をユーザが設定しなければならず、必ずしも適切な避難経路を探索できるとは限らないという問題がある。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、適切な避難経路を提示可能な経路探索装置、端末装置、経路探索システム、経路探索方法および経路探索プログラムを提供するものである。
本発明の一態様によれば、経路探索装置は、探索要求受信手段と、案内経路探索手段と、避難経路探索手段と、経路情報送信手段とを備える。前記探索要求受信手段は、出発地および目的地を含む探索条件を有する探索要求を受け付ける。前記案内経路探索手段は、道路ネットワーク情報および前記探索条件に基づき、前記出発地から前記目的地への案内経路を探索し、前記案内経路を示す案内経路情報を生成する。前記避難経路探索手段は、前記道路ネットワーク情報に基づき、前記案内経路における分岐地点から所定の避難地点への避難経路を探索し、前記避難経路を示す避難経路情報を生成する。前記経路情報送信手段は、前記案内経路情報および前記避難経路情報を送信する。
本発明によれば、出発地から目的地への案内経路上の分岐地点から避難地点までの避難経路を、避難地点をユーザが設定することなく自動的に探索できるので、適切な避難経路を提示することができる。
経路探索システムの構成を示す概略ブロック図。 本発明の第1の実施形態に係る端末装置1およびサーバ2の内部構成の一例を示すブロック図。 道路ネットワーク情報データベース222に含まれる道路ネットワーク情報の構成を示す図。 施設情報データベース223に含まれる施設情報の構成を示す図。 図2の経路探索システムの処理動作の一例を示すシーケンス図。 判定部234による判定手法の一例を示す図。 表示部122に表示される画面の一例を示す図。 本発明の第2の実施形態に係る端末装置1aおよびサーバ2の内部構成の一例を示すブロック図。 図8の経路探索システムの処理動作の一例を示すシーケンス図。
以下、本発明に係る実施形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、経路探索システムの構成を示す概略ブロック図である。経路探索システムは、端末装置1と、サーバ2と、ネットワーク3とを備えている。図示のように、端末装置1はネットワーク3を介してサーバ2と通信を行う。
端末装置1はユーザにより設定された少なくとも出発地および目的地を含む探索条件を有する探索要求を、ネットワーク3を介して、サーバ2に送信する。本実施形態では、サーバ2は経路探索装置として動作する。探索要求を受信したサーバ2は探索条件に基づいて出発地から目的地への経路を探索し、ネットワーク3を介して、探索により得られた経路を示す経路情報を端末装置1に送信する。そして、端末装置1は受信した経路を提示する。
端末装置1はユーザが使用するものであり、例えば携帯電話、スマートフォンもしくはタブレット端末等のモバイル電子機器、または、カーナビゲーション装置等の据え置き型の電子機器である。また、ネットワーク3は有線回線と無線回線のいずれでもよく、回線の種類や形態は問わない。
図2は、本発明の第1の実施形態に係る端末装置1およびサーバ2の内部構成の一例を示すブロック図である。端末装置1は、通信部11と、制御部12とを有する。
通信部11はネットワーク3を介して制御部12とサーバ2との間で情報を送受信するインターフェースである。
制御部12は、操作入力部121と、表示部122と、探索条件設定部123と、探索要求送信部124と、経路情報受信部125とを有する。
操作入力部121はユーザが端末装置1に操作を入力するためのインターフェースであり、例えばモバイル電子機器におけるキーボード、タッチパッドもしくはダイヤルボタン等や、据え置き型の電子機器におけるタッチパネルやマイク等である。
表示部122は探索条件を設定するための画面や探索結果等を表示するものであり、例えば液晶ディスプレイである。表示部122に加え、経路案内を行う音声を出力する音声出力部を備えていてもよい。
探索条件設定部123は、ユーザから操作入力部121を介して出発地、目的地、時刻に関する情報等の条件を受け付けることにより、探索条件を設定する。
探索要求送信部124は探索条件を有する探索要求をサーバ2に送信し、設定された探索条件に基づいて経路探索を行うようサーバ2に要求する。
経路情報受信部125はサーバ2により探索された経路を、ネットワーク3を介して通信部11から受信し、これを表示部122に表示する。
一方、サーバ2は、通信部21と、記憶部22と、制御部23とを有する。なお、複数台の装置からなるサーバ2を構成してもよく、例えば記憶部22と制御部23とを別個の装置に内蔵してもよい。
通信部21は、ネットワーク3を介して、端末装置1との間で情報を送受信するインターフェースである。
記憶部22はハードディスク等の固定型データストレージであり、交通ネットワーク情報データベース221と、道路ネットワーク情報データベース222と、施設情報データベース223と、地図情報データベース224とを記憶する。
交通ネットワーク情報データベース221は、交通網を規定する交通ネットワーク情報として、鉄道やバスといった交通機関の路線情報、時刻表情報、料金情報等の情報を含む。
図3は、道路ネットワーク情報データベース222に含まれる道路ネットワーク情報の構成を示す図である。道路ネットワーク情報は道路網を規定する情報であり、例えば交差点等の道路網表現上の結節点であるノードのデータと、ノード間の道路区間であるリンクのデータとの組み合わせによって表現される。
同図(a)に示すように、ノードのデータは各ノードに固有のノードID(NA,NB・・・)等を含む。また、同図(b)に示すように、リンクのデータは、各リンクに固有のリンクID(LA,LB・・・)、リンクの一端と接続されるノードを示すノード1ID、リンクの他端と接続されるノードを示すノード2ID、当該道路区間が山道であるか一般道であるか等を示すリンク種別、当該道路区間の移動の負荷を示すコスト等を含む。コストは、例えば距離や移動に要する時間、区間の属性等に応じて予め定められる。また、コストは予め定められた固定値であってもよいし、天気等に応じて変化する値であってもよい。
図4は、施設情報データベース223に含まれる施設情報の構成を示す図である。同図に示すように、施設のデータは、施設に固有の施設ID(FA,FB・・・)および施設種別等を含む。施設種別は、例えば、コンビニエンスストア、ガソリンスタンド、登山口、休憩所等である。また、施設の位置を示す位置情報を含んでいてもよい。なお、施設は、必ずしもノードあるいはリンクに対応する位置に存在するわけではない。
地図情報データベース224には地図情報が含まれ、地図情報に対応する位置に存在する交通ネットワーク情報、道路ネットワーク情報および施設情報が各データベースに含まれる。
制御部23は、探索要求受信部231と、案内経路探索部232と、避難経路探索部233と、判定部234と、経路情報送信部235とを有する。
探索要求受信部231は、端末装置1から探索条件を有する探索要求を受信し、案内経路探索部232に転送する。
案内経路探索部232は、探索要求に応じ、記憶部22に記憶された各種データベースの情報を用いて、探索条件に基づいて出発地から目的地への案内経路を探索し、その経路を示す案内経路情報を生成する。
避難経路探索部233は、本実施形態の特徴の1つであり、案内経路における分岐地点から所定の避難地点への避難経路の候補を探索し、その経路を示す避難経路情報を生成する。避難経路の候補が複数得られることもある。避難地点は、予め定めた特定種別の施設(例えば登山口や避難所)、一般道との接続地点であり、ユーザが設定する必要はない。また、出発地を避難地点としてもよい。この場合もユーザが探索時に出発地を設定すると、自動的に避難地点の1つとしてこの出発地が設定されるため、避難地点としてユーザが設定する必要はない。
判定部234は、避難経路の候補が避難経路として適切か否かを判定する。
経路情報送信部235は、案内経路情報および適切と判定された避難経路情報を、通信部21からネットワーク3を介して、端末措置1の経路情報受信部125へ送信する。
図5は、図2の経路探索システムの処理動作の一例を示すシーケンス図である。同図は、例えば出発地から目的地への案内経路を探索するときに、避難経路も自動的に探索するものである。
まず、端末装置1の探索条件設定部123は探索条件設定画面を表示部122に表示する。これに応じて、ユーザは操作入力部121を介して探索条件設定画面を操作し、少なくとも出発地および目的地を含む探索条件を設定する。そして、探索要求送信部124は、探索条件を有する探索要求を、通信部11からネットワーク3を介して、サーバ2の探索要求受信部231へ送信する(ステップS1)。出発地および目的地は任意の位置でよく、例えば道路ネットワーク情報におけるいずれかのノードや施設情報における施設の位置であってもよい。
探索要求受信部231が探索要求を受信すると(ステップS21)、これに応じて、案内経路探索部232は記憶部22に記憶された各種データベースおよび探索条件に基づき、出発地から目的地への案内経路を探索し、その案内経路を示す案内経路情報を生成する(ステップS22)。本実施形態では、案内経路が出発地から目的地への一部に交通機関を使用する区間を含んでもよいが、少なくとも一部には徒歩で移動する道路区間であることを念頭に置いている。
より具体的には、徒歩で移動する道路区間は、道路ネットワーク情報におけるノードと、ノード間を接続するリンクとを含む。また、出発地がノード上にない場合、案内経路探索部232は出発地と最も近いノードから目的地への経路を探索する。目的地がノード上にない場合も同様である。
続いて、案内経路に山道が含まれる場合、すなわち、上記道路区間に含まれる少なくとも一部のリンクのリンク種別が山道である場合、避難経路探索部233は、道路ネットワーク情報を用いて、案内経路における分岐地点から避難地点への避難経路の候補を探索する(ステップS23)。
分岐地点は、例えば案内経路上のノードであって、案内経路に含まれないリンクと接続されているノードである。また避難地点は、上述のように、例えば登山口や避難所、一般道との接続地点である。登山口や避難所等の施設は、図4に示す施設情報データベース223における施設種別に基づいて検索すればよく、例えば施設IDがFS,FTの施設が該当する。また、一般道との接続地点は、図3に示す道路ネットワーク情報データベース222に基づいて、リンク種別が一般道であるリンクと、山道であるリンクと、の両方に接続されているノードを検索すればよく、例えばノードIDがNUのノードが該当する。
避難経路の候補を探索する手法の第1の例として、分岐地点から案内経路に含まれないリンクと接続されているか否かを判断し、接続されている場合はそのリンクを辿り、所定距離範囲内で避難地点と接続していれば、その分岐地点から当該リンクを経由した避難地点への経路を避難経路の候補とすることができる。
第2の例として、予め距離範囲を設定し、その距離範囲内に含まれる、分岐地点からの経路をすべて探索し、避難地点と接続している経路があれば、その経路を避難経路の候補とする(到達圏探索)。
上記の各例において、距離範囲は、例えば分岐地点から出発地点への距離としてもよい。
第3の例として、道路ネットワーク情報におけるノードのデータとして、避難地点と接続しているか否かの情報と、接続している場合はどの避難地点と接続しているかを示す情報(例えば、避難地点のノードIDや施設ID)とを予め付与しておく。そして、分岐地点であるノードのうち、そのノードと接続している避難地点への経路を探索して避難経路の候補とする。
避難経路の候補を探索する手法はこれらに限られるものではない。例えば、出発地を避難地点として、分岐地点から避難地点への経路を避難経路の候補としてもよい。
避難経路の候補が得られると、判定部234は、避難経路の候補が避難経路として適切か否かを、避難経路に含まれるリンクのコストを考慮して判定する(ステップS24)。避難経路の候補であったとしても、距離が長い場合や険しい場合は避難経路としては不適切だからである。
図6は、判定部234による判定手法の一例を示す図である。実際の案内経路や避難経路には多くのリンクやノードを含むが、同図では、説明を簡略化するために以下のように仮定している。なお、図6は図3および図4と対応している。
案内経路は、ノードIDがNAのノード(以下、ノードNAと呼ぶ。他も同様)を出発地とし、ノードNB,NC,NDを経由して、目的地であるノードNZに到達する。各ノード間はリンクLA〜LCによりそれぞれ接続されている。ノードNBは分岐地点であり、リンクLSを介して、避難地点である施設FS(休憩所)への避難経路の候補E1がある。他の避難経路の候補E2,E3も同様である。また、リンクに付された数値はそのリンクのコストを示している。
判定部234は、分岐地点から出発地へ案内経路を移動するコストと、分岐地点から避難地点へ避難経路を移動するコストとを比較し、避難地点へのコストの方が小さい場合に、その避難経路の候補を避難経路として適切と判定する。一方、出発地へのコストが小さい場合、分岐地点から避難地点へ移動するよりも出発地へ戻る方が負荷が小さいため、避難経路として不適切と判定する。
例えば、ノードNBから施設FSへの避難経路の候補E1は、コストが40である。これに対し、出発地へのコストは30である。したがって、判定部234は、ノードNBから施設FSへの避難経路の候補E1は、避難経路として不適切と判定する。一方、ノードNCから施設FTへの避難経路の候補E2は、コストが40である。これに対し、出発地へのコストは20+30=50である。したがって、判定部234は、ノードNCから施設FTへの避難経路の候補E2を、避難経路として適切と判定する。同様に、判定部234は、ノードNDからノードNUへの避難経路の候補E3を、避難経路として適切と判定する。
その他、判定部234は、避難地点の属性に応じて、避難経路の候補が適正か否かを判定してもよい。例えば、避難地点から交通機関への距離や、避難地点から自宅への移動コスト等を考慮してもよい。
判定部234による判定が完了すると、経路情報送信部235は、案内経路情報および適切と判定された避難経路情報を通信部21からネットワーク3を介して端末装置1に送信する(ステップS25)。適切と判定された避難経路情報が複数ある場合、経路情報送信部235は、全ての避難経路情報を送信してもよいし、その中で最もコストが小さい避難経路情報のみを送信してもよい。そして、端末装置1の経路情報受信部125はこれらを受信する(ステップS2)。さらに、表示部122は案内経路情報および避難経路情報を表示する(ステップS3)。
図7は、表示部122に表示される画面の一例を示す図であり、図6と対応している。同図に示すように、出発地から目的地への案内経路情報(実線)に加え、分岐地点(ノードNC)から登山口(施設FT)を避難地点とする避難経路E2と、分岐地点(ノードND)から一般道との接続地点(ノードNU)を避難地点とする避難経路E3とが表示される。
このように、第1の実施形態では、出発地から目的地への案内経路上の分岐地点から避難地点までの避難経路を探索する。分岐地点および避難地点ともユーザが設定することなく自動的に探索できるので、経路探索装置は適切な避難経路を提示することができる。ここで得られた避難経路は、例えば登山計画を立てる際に用いることができる。
(第2の実施形態)
上述した第1の実施形態は案内経路を探索する際に避難経路も自動的に探索するものであったが、以下に説明する第2の実施形態では、経路案内中に随時適切な避難経路を探索してユーザに提示するものである。
図8は、本発明の第2の実施形態に係る端末装置1aおよびサーバ2の内部構成の一例を示すブロック図である。図8では、図2と共通する構成部分には同一の符号を付しており、以下では相違点を中心に説明する。
端末装置1aの制御部12aは、さらに現在状況情報取得部126と、避難通知部127とを有する。現在状況情報取得部126は、現在状況情報として、端末装置1の現在の位置情報および現在の時刻情報を取得するものであり、例えばGPS(Global Positioning System)受信装置である。避難通知部127は、ユーザの移動状況および現在状況情報に応じてユーザの行動が適切か否かを判断し、適宜避難経路での避難を促す。
サーバ2の構成は第1の実施形態とほぼ同様である。
図9は、図8の経路探索システムの処理動作の一例を示すシーケンス図である。同図は、例えば出発地から目的地への案内経路を探索するときに、避難経路も自動的に探索するとともに、ユーザに対して経路案内を行い、状況に応じて避難経路を提示するものである。なお、図5と共通する説明は省略し、相違点を中心に説明する。
ユーザは、出発地および目的地に加え、出発時刻または到着時刻を含む探索条件を設定し、これを探索要求送信部124はサーバ2の探索要求受信部231へ送信する(ステップS1)。
案内経路探索部232は、探索条件に含まれる出発時刻または到着時刻を考慮して、出発地から目的地への案内経路を探索する(ステップS22’)。ここで、案内経路情報に、案内経路における所定の位置、例えばノードごとの、想定される通過時刻を付しておく。このような案内経路情報と、第1の実施形態と同様にして生成される避難経路情報とを、経路情報送信部235は端末装置1aへ送信する(ステップS25)。なお、避難経路情報を到達圏探索により行う場合、現在位置情報を端末装置1から取得して、現在位置を基準として到達圏探索を行ってもよい。
端末装置1の経路情報受信部125は案内経路情報および避難経路情報を受信して保持する(ステップS2)。そして、現在状況情報取得部126がユーザの現在位置を取得して(ステップS11)、経路案内を行う(ステップS12)。すなわち、表示部122上に案内経路情報および現在位置を表示し、ユーザが進むべき経路を提示する。
経路案内を行うとともに、避難通知部127は、案内経路情報に含まれる、案内経路における所定の位置の想定される通過時刻と、現在位置および現在時刻とを比較し、ユーザが適切に移動できているか否かを判定する(ステップS13)。例えば、想定される通過時刻から所定時間以上遅れている場合、避難通知部127は適切に移動できていないと判定する。あるいは、所定のタイミング(例えば10分ごと)に現在位置から次の所定の位置への経路探索を行い、当該位置を想定される通過時刻までに通過できなければ、避難通知部127は適切に移動できていないと判定する。
ユーザが適切に移動できている場合(ステップS13のYES)、再び現在位置を取得して経路案内を続ける。一方、ユーザが適切に移動できていない場合(ステップS13のNO)、表示部122は避難経路情報を優先的に表示する(ステップS14)。より具体的には、避難経路情報を目立つ色で表示したり、太い線で表示したりする。また、避難経路へ進むように促すアラームを表示してもよい。
その他、日没までに目的地まで到達できないおそれがある場合や、他人の行動履歴などから、案内中の案内経路では目的地に到達できないおそれがある場合、案内経路において通行止めなどの情報が関係機関から提供された場合に、避難経路情報を優先的に表示してもよい。また、ユーザの指示に応じて避難経路を表示してもよい。
このように、第2の実施形態では、端末装置内に、現在状況情報取得部126および避難通知部127を設けるため、経路案内中に、ユーザが適切に移動できない場合、避難経路を優先的に表示できる。これにより、ユーザは避難地点を設定して避難経路を探索しなくても迅速に避難経路を知ることができ、より安全に登山を行うことができる。
なお、図2や図9の構成は一例であり、サーバ2内の構成要件の少なくとも一部が端末装置1,1a内にあってもよいし、逆に端末装置1,1a内の構成要件の少なくとも一部がサーバ2内にあってもよい。例えば、サーバ2内の記憶部22および制御部23を端末装置1,1a内に設けて、通信をすることなく端末装置1のみで経路を探索可能な経路探索装置を構成してもよい。この場合、構成に応じて、探索要求送信部124や探索要求受信部231等を適宜省略してもよい。
上述した実施形態で説明した経路探索システムの少なくとも一部は、ハードウェアで構成してもよいし、ソフトウェアで構成してもよい。ソフトウェアで構成する場合には、経路探索システムの少なくとも一部の機能を実現するプログラムをフレキシブルディスクやCD−ROM等の記録媒体に収納し、コンピュータに読み込ませて実行させてもよい。記録媒体は、磁気ディスクや光ディスク等の着脱可能なものに限定されず、ハードディスク装置やメモリなどの固定型の記録媒体でもよい。
また、経路探索システムの少なくとも一部の機能を実現するプログラムを、インターネット等の通信回線(無線通信も含む)を介して頒布してもよい。さらに、同プログラムを暗号化したり、変調をかけたり、圧縮した状態で、インターネット等の有線回線や無線回線を介して、あるいは記録媒体に収納して頒布してもよい。
上記の記載に基づいて、当業者であれば、本発明の追加の効果や種々の変形を想到できるかもしれないが、本発明の態様は、上述した個々の実施形態には限定されるものではない。特許請求の範囲に規定された内容およびその均等物から導き出される本発明の概念的な思想と趣旨を逸脱しない範囲で種々の追加、変更および部分的削除が可能である。
1 端末装置
11 通信部
12 制御部
121 操作入力部
122 表示部
123 探索条件設定部
124 探索要求送信部
125 経路情報受信部
126 現在状況情報取得部
127 避難通知部
2 サーバ
21 通信部
22 記憶部
221 交通ネットワーク情報データベース
222 道路ネットワーク情報データベース
223 施設情報データベース
224 地図情報データベース
23 制御部
231 探索要求受信部
232 案内経路探索部
233 避難経路探索部
234 判定部
235 経路情報送信部

Claims (17)

  1. 出発地および目的地を含む探索条件を有する探索要求を受け付ける探索要求受信手段と、
    道路ネットワーク情報および前記探索条件に基づき、前記出発地から前記目的地への案内経路を探索し、前記案内経路を示す案内経路情報を生成する案内経路探索手段と、
    前記道路ネットワーク情報に基づき、前記案内経路における分岐地点から所定の避難地点への避難経路を探索し、前記避難経路を示す避難経路情報を生成する避難経路探索手段と、
    前記案内経路情報および前記避難経路情報を送信する経路情報送信手段と、を備えることを特徴とする経路探索装置。
  2. 前記避難経路探索手段が探索した避難経路が適切か否かを、その避難経路の移動の負荷を示すコストに応じて判定する判定手段を備え、
    前記経路情報送信手段は、避難経路として適切と判定された避難経路を示す避難経路情報を出力することを特徴とする請求項1に記載の経路探索装置。
  3. 前記判定手段は、前記避難経路の移動の負荷を示す第1のコストと、前記分岐地点から前記出発地への前記案内経路の移動の負荷を示す第2のコストとを比較して、前記避難経路が適切か否かを判定することを特徴とする請求項2に記載の経路探索装置。
  4. 前記コストは、当該経路の距離および属性のうちの少なくとも1つに基づいて定められることを特徴とする請求項2または3に記載の経路探索装置。
  5. 前記コストは、天気を考慮して定められることを特徴とする請求項2乃至4のいずれかに記載の経路探索装置。
  6. 前記道路ネットワーク情報は、複数のノードと、前記ノード間を接続する複数のリンクと、を含み、
    前記案内経路探索手段は、前記ノードおよび前記リンクを含む前記案内経路を探索し、
    前記避難経路探索手段は、前記案内経路に含まれるノードのうち、前記案内経路に含まれないリンクと接続されたノードを前記分岐地点として、前記避難地点への前記避難経路を探索することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の経路探索装置。
  7. 前記避難経路探索手段は、前記分岐地点から前記案内経路に含まれない前記リンクを辿り、所定距離範囲内で前記避難地点と接続していれば、前記分岐地点から前記避難地点への経路を前記避難経路とすることを特徴とする請求項6に記載の経路探索装置。
  8. 前記避難経路探索手段は、前記分岐地点から所定距離範囲内に含まれる経路を探索し、前記避難地点と接続している経路があれば、その経路を前記避難経路とすることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の経路探索装置。
  9. 前記所定距離は、前記分岐地点から前記出発地への距離であることを特徴とする請求項7または8に記載の経路探索装置。
  10. 前記道路ネットワーク情報は、前記複数のノードのそれぞれが前記避難地点と接続しているか否かの情報を含み、
    前記避難経路取得手段は、前記分岐地点のうち、前記避難地点と接続しているノードから、そのノードと接続している前記避難地点への経路を探索して、前記避難経路とすることを特徴とする請求項6に記載の経路探索装置。
  11. 前記避難地点は、登山口、避難所、一般道との接続地点、前記出発地のうちの少なくとも1つであることを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の経路探索装置。
  12. 出発地および目的地を含む探索条件を設定する探索条件設定手段と、
    道路ネットワーク情報および前記探索条件に基づいて探索される、前記出発地から前記目的地への案内経路を示す案内経路情報と、前記道路ネットワーク情報に基づいて探索される、前記案内経路における分岐地点から所定の避難地点への避難経路を示す避難経路情報と、を受信する経路情報受信手段と、
    前記案内経路情報および前記避難経路情報を表示する表示手段と、を備えることを特徴とする端末装置。
  13. 現在位置および現在時刻を取得する現在状況情報取得手段と、
    前記案内経路における所定の位置の通過予定時間と、前記現在位置および前記現在時刻と、を比較し、ユーザが前記案内経路を適切に移動できているか否かを判定する避難通知手段と、を備え、
    前記避難通知手段により、適切に移動できていないと判定された場合、前記表示手段は前記避難経路情報を優先して表示することを特徴とする請求項12に記載の端末装置。
  14. 経路探索装置と、前記経路探索装置とネットワークを介して接続される端末装置と、を含む経路探索システムであって、
    出発地および目的地を含む探索条件を設定する探索条件設定手段と、
    前記探索条件を有する探索要求を送信する探索要求送信手段と、
    前記探索要求を受け付ける探索要求受信手段と、
    道路ネットワーク情報および前記探索条件に基づき、前記出発地から前記目的地への案内経路を探索し、前記案内経路を示す案内経路情報を生成する案内経路探索手段と、
    前記道路ネットワーク情報に基づき、前記案内経路における分岐地点から所定の避難地点への避難経路を探索し、前記避難経路を示す避難経路情報を生成する避難経路探索手段と、
    前記案内経路情報および前記避難経路情報を送信する経路情報送信手段と、
    前記送信された前記案内経路情報および前記避難経路情報を受信する経路情報受信手段と、
    前記受信された前記案内経路情報および前記避難経路情報を表示する表示手段と、を備えることを特徴とする経路探索システム。
  15. 出発地および目的地を含む探索条件を設定する探索条件設定手段と、
    道路ネットワーク情報および前記探索条件に基づき、前記出発地から前記目的地への案内経路を探索し、前記案内経路を示す案内経路情報を生成する案内経路探索手段と、
    前記道路ネットワーク情報に基づき、前記案内経路における分岐地点から所定の避難地点への避難経路を探索し、前記避難経路を示す避難経路情報を生成する避難経路探索手段と、
    前記案内経路情報および前記避難経路情報を表示する表示手段と、を備えることを特徴とする経路探索装置。
  16. 出発地および目的地を含む探索条件を有する探索要求を受け付けるステップと、
    道路ネットワーク情報および前記探索条件に基づき、前記出発地から前記目的地への案内経路を探索し、前記案内経路を示す案内経路情報を生成するステップと、
    前記道路ネットワーク情報に基づき、前記案内経路における分岐地点から所定の避難地点への避難経路を探索し、前記避難経路を示す避難経路情報を生成するステップと、
    前記案内経路情報および前記避難経路情報を送信するステップと、を備える経路探索方法。
  17. 出発地および目的地を含む探索条件を有する探索要求を受け付けるステップと、
    道路ネットワーク情報および前記探索条件に基づき、前記出発地から前記目的地への案内経路を探索し、前記案内経路を示す案内経路情報を生成するステップと、
    前記道路ネットワーク情報に基づき、前記案内経路における分岐地点から所定の避難地点への避難経路を探索し、前記避難経路を示す避難経路情報を生成するステップと、
    前記案内経路情報および前記避難経路情報を送信するステップと、をコンピュータに実行させる経路探索プログラム。
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