JP2013023277A - ボトル - Google Patents
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Abstract
【解決手段】底部14の底壁部19が、接地部18と、該接地部にボトル径方向の内側から連なり上方に向けて延びる立ち上がり周壁部21と、該立ち上がり周壁部の上端部からボトル径方向の内側に向けて突出する環状の可動壁部22と、該可動壁部のボトル径方向の内端部から上方に向けて延びる陥没周壁部23と、を備え、可動壁部が陥没周壁部を上方に向けて移動させるように、立ち上がり周壁部との接続部分25を中心に回動自在に配設され、立ち上がり周壁部には、ボトル径方向の内側に向けて窪み且つ上方に向けて開放された縦リブ30がボトル周方向に沿って複数形成されているボトル1を提供する。
【選択図】図2
Description
(1)本発明に係るボトルは、合成樹脂材料で有底筒状に形成されたボトルであって、底部の底壁部が、外周縁部に位置する接地部と、該接地部にボトル径方向の内側から連なり上方に向けて延びる立ち上がり周壁部と、該立ち上がり周壁部の上端部からボトル径方向の内側に向けて突出する環状の可動壁部と、該可動壁部のボトル径方向の内端部から上方に向けて延びる陥没周壁部と、を備え、前記可動壁部が、前記陥没周壁部を上方に向けて移動させるように、前記立ち上がり周壁部との接続部分を中心に回動自在に配設され、前記立ち上がり周壁部には、ボトル径方向の内側に向けて窪み且つ上方に向けて開放された縦リブが、ボトル周方向に沿って複数形成されていることを特徴とする。
つまり、内容物の充填時に下方に変形した可動壁部が、密封、冷却後に生じる減圧状態において、ボトル内方に移動する。この移動量を大きく確保することができるため、減圧吸収容量を増大させることができる。
また、内容物の充填後であっても、立ち上がり周壁部の上端部がボトル径方向に柔軟に動き易いので、可動壁部をボトル内の内圧変化に感度良く追従させながら柔軟に回動させることができる。この点においても減圧吸収性能を向上させることができる。
(ボトルの構成)
本実施形態に係るボトル1は、図1に示すように、口部11、肩部12、胴部13及び底部14を備え、これらがそれぞれの中心軸線を共通軸上に位置した状態でこの順に連設された概略構成とされている。
なお、ボトル1は、射出成形により有底筒状に形成されたプリフォームがブロー成形されて形成され、合成樹脂材料で一体に形成されている。また、口部11には、図示されないキャップが螺着される。更に、口部11、肩部12、胴部13及び底部14は、それぞれボトル軸Oに直交する横断面視形状が円形状とされている。
胴部13は筒状に形成されていると共に、肩部12の下端部及び底部14の後述するヒール部17よりも小径に形成されている。また、この胴部13には、ボトル軸O方向に間隔を開けて複数の第2環状凹溝16が形成されている。図示の例では、ボトル軸O方向に等間隔を開けて第2環状凹溝16が5つ形成されている。これら各第2環状凹溝16は、胴部13の全周に亘って連続して形成された溝部とされている。
この陥没周壁部23は、ボトル径方向の内側に向けて突の曲面状に形成され、上端部が頂壁24の外周縁部に連設された湾曲壁部23aを備えている。この湾曲壁部23aは、その下端部が下方に向けて突の曲面部26を介して可動壁部22のボトル径方向の内端部に連設されている。
このように構成されたボトル1内が減圧すると、曲面部25を中心にして可動壁部22が上方に向かって回動することで、可動壁部22は陥没周壁部23を上方に向けて持ち上げるように移動する。即ち、減圧時にボトル1の底壁部19を積極的に変形させることで、ボトル1の内圧変化(減圧)を吸収することができる。
また、立ち上がり周壁部21の全周に亘って複数の縦リブ30を等間隔で形成したが、等間隔でなくてもボトル周方向に沿って複数形成されていれば構わない。この際、ボトル周方向に沿って間隔を開けて形成されていても良いし、連なって形成されても構わない。但し、縦リブ30をボトル周方向に沿って等間隔で形成することで、立ち上がり周壁部21の上端部を全周に亘って均等にボトル径方向に移動させ易いので好ましい。
特に、縦リブ30を含んだ立ち上がり周壁部21の周長(ボトル周方向の長さ)が、縦リブ30が形成されなかったとされる場合の周長に対して、1.05〜1.3倍の範囲内に収まるように、縦リブ30を形成することが好ましい。こうすることで、ボトル1の成形容易性を確保しつつ、立ち上がり周壁部21の上端部をボトル径方向に安定的に動かして、減圧吸収性能の向上化を図ることができる。この点、後述する実施例で詳しく説明する。
次に、縦リブ30の本数、リブ幅やリブ間隔等の組み合わせを変更することで、縦リブ30を含む立ち上がり周壁部21の周長を変化させ、内容物の充填時に立ち上がり周壁部21の上端部がボトル径方向にどのように変化するかを試験(解析)した実施例について説明する。
この基準モデルとされた立ち上がり周壁部としては、上記実施形態のように、接地部18から曲面部25に向かうに従い漸次ボトル径方向の内側に向けて傾斜角度θで傾斜しているものを採用した。この際、傾斜角度θは、5.2度とした。
また、立ち上がり周壁部21の上下方向中央部におけるボトル周方向の長さを上記周長としている。また、接地面から曲面部25の最上部までの高さを7.7mmとしている。
なお、縦リブは、横断面が半円弧形状のものを採用しているが、他の形状(V字状や台形状等)とすることもできる。
(1)第1パターンは、上記した基準モデルの立ち上がり周壁部に、深さ0.3mmで且つリブ幅が0.6mmとされた縦リブ30を、ボトル軸O回りに4度のリブ間隔毎で90本形成したものを採用した。この場合の周長は、上記基準モデルにおける周長を100%とすると107.5%であった。
(2)第2パターンは、上記した基準モデルの立ち上がり周壁部に、深さ0.7mmで且つリブ幅が1.4mmとされた縦リブ30を、ボトル軸O回りに12度のリブ間隔毎で30本形成したものを採用した。この場合の周長は、上記基準モデルにおける周長を100%とすると108.9%であった。
(3)第3パターンは、上記した基準モデルの立ち上がり周壁部に、深さ0.7mmで且つリブ幅が1.4mmとされた縦リブ30を、ボトル軸O回りに6度のリブ間隔毎で60本形成したものを採用した。この場合の周長は、上記基準モデルにおける周長を100%とすると117.8%であった。
(4)第4パターンは、上記した基準モデルの立ち上がり周壁部に、深さ0.7mmで且つリブ幅が1.4mmとされた縦リブ30を、ボトル軸O回りに4度のリブ間隔毎で90本形成したものを採用した。この場合の周長は、上記基準モデルにおける周長を100%とすると126.7%であった。
また、縦リブ30の深さやリブ幅、本数、リブ間隔に関係なく、縦リブ30が形成された立ち上がり周壁部21の周長が、縦リブ30の未形成時における立ち上がり周壁部21(基準モデル)の周長に対して、1.05〜1.3倍の範囲に収まるように形成されていれば、上記効果を有することが確認できた。
1…ボトル
14…底部
18…接地部
19…底部の底壁部
21…立ち上がり周壁部
22…可動壁部
23…陥没周壁部
25…曲面部(可動壁部と立ち上がり周壁部との接続部分)
30…縦リブ
Claims (2)
- 合成樹脂材料で有底筒状に形成されたボトルであって、
底部の底壁部は、
外周縁部に位置する接地部と、
該接地部にボトル径方向の内側から連なり上方に向けて延びる立ち上がり周壁部と、
該立ち上がり周壁部の上端部からボトル径方向の内側に向けて突出する環状の可動壁部と、
該可動壁部のボトル径方向の内端部から上方に向けて延びる陥没周壁部と、を備え、
前記可動壁部は、前記陥没周壁部を上方に向けて移動させるように、前記立ち上がり周壁部との接続部分を中心に回動自在に配設され、
前記立ち上がり周壁部には、ボトル径方向の内側に向けて窪み且つ上方に向けて開放された縦リブが、ボトル周方向に沿って複数形成されていることを特徴とするボトル。 - 請求項1に記載のボトルにおいて、
前記縦リブは、前記立ち上がり周壁部の周長が、該縦リブの未形成時における立ち上がり周壁部の周長に対して、1.05〜1.3倍の範囲内に収まるように形成されていることを特徴とするボトル。
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- 2011-07-26 JP JP2011163102A patent/JP5789440B2/ja active Active
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