JP2013021609A - 送信装置及び送信装置で使用される制御方法及びチルト補償回路 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】実施形態によれば、送信装置は、チルト補償回路11と、制御手段20とを備える。チルト補償回路11は、I軸信号に与えられるチルト補償量を乗算し、この乗算出力から所定時間遅延しチルト補償量を乗算されたQ軸信号を差し引くことでチルト補償後のI軸信号を生成するとともに、Q軸信号に与えられるチルト補償量を乗算し、この乗算出力と所定時間遅延しチルト補償量を乗算されたI軸信号とを加算することでチルト補償後のQ軸信号を生成する。制御手段20は、バンドパスフィルタ16の出力に基づいて、I軸信号及びQ軸信号それぞれの帯域内の周波数特性がフラットになるように、チルト補償回路に対するチルト補償量を生成する。
【選択図】 図1
Description
まず、チルト補償機能について説明する。チルト補償機能は、一次傾斜の振幅特性を持つフィルタで実現できる。しかし、ベースバンドで一次傾斜の振幅特性をもつためには、正負の周波数で非対称になり、複素フィルタを構成する必要がある。複素フィルタは、図5の構成になる。図中で、「FIR」と書かれたブロックは、振幅特性の作り方によるが、現状では24タップ程度の4個のFIRフィルタ31〜34を備えている。ベースバンド信号IBBは、FIRフィルタ31,32に供給されてタップ係数が乗算される。ベースバンド信号QBBは、FIRフィルタ33,34に供給されてタップ係数が乗算される。
チルト補償で実現する一次傾斜の振幅特性をサインカーブの傾斜を利用することにする。つまり、図6に示すように、周波数時軸上でのサインカーブを変調波に掛け合わせることを考える。この変調波は、BPF16で抽出される所要帯域の信号となる。すると、周波数軸上のチルトは、次式で表される。
制御部20は、BPF16の出力を受信すると(ステップST8a)、このBPF16の出力と基準信号記憶部201に記憶された基準伝送信号とを比較し(ステップST8b)、この比較結果からBPF16から出力される伝送信号の帯域内にチルトが発生しているか否かの判断を行う(ステップST8c)。例えばOFDM信号等においては、伝送帯域において本来フラットであるはずだから、周波数特性を見れば減衰している周波数域がどこかを判別できる。
上記BPF16の出力は、モニタ41に供給されて表示される。従って、この表示により管理者はBPF16の出力にチルトが発生しているか否かを知ることができる。
Claims (6)
- I軸信号及びQ軸信号を入力し、これらI軸信号及びQ軸信号それぞれの帯域内の周波数特性のチルトを時間軸上で補償し、バンドパスフィルタに通して伝送信号を送出する送信装置において、
前記I軸信号に与えられるチルト補償量を乗算し、この乗算出力から所定時間遅延しチルト補償量を乗算されたQ軸信号を差し引くことでチルト補償後のI軸信号を生成するとともに、前記Q軸信号に与えられるチルト補償量を乗算し、この乗算出力と所定時間遅延しチルト補償量を乗算されたI軸信号とを加算することでチルト補償後のQ軸信号を生成するチルト補償回路と、
前記バンドパスフィルタの出力に基づいて、前記I軸信号及びQ軸信号それぞれの帯域内の周波数特性がフラットになるように、前記チルト補償回路に対するチルト補償量を生成する制御手段とを具備することを特徴とする送信装置。 - I軸信号及びQ軸信号を入力し、これらI軸信号及びQ軸信号それぞれの帯域内の周波数特性のチルトを時間軸上で補償し、バンドパスフィルタに通して伝送信号を送出する送信装置において、
前記I軸信号に与えられるチルト補償量を乗算し、この乗算出力から所定時間遅延しチルト補償量を乗算されたQ軸信号を差し引くことでチルト補償後のI軸信号を生成するとともに、前記Q軸信号に与えられるチルト補償量を乗算し、この乗算出力と所定時間遅延しチルト補償量を乗算されたI軸信号とを加算することでチルト補償後のQ軸信号を生成するチルト補償回路と、
前記バンドパスフィルタの出力を外部に報知する報知手段と、
この報知手段による報知に対し前記チルト補償回路への制御指示情報が入力された場合に、この制御指示情報に基づいて、前記I軸信号及びQ軸信号それぞれの帯域内の周波数特性がフラットになるように、前記チルト補償回路に対するチルト補償量を生成する制御手段とを具備することを特徴とする送信装置。 - 前記チルト補償回路は、
前記I軸信号と与えられるチルト補償量とを乗算する第1の乗算器と、
前記I軸信号を所定時間遅延する第1の遅延器と、
この第1の遅延器の出力と与えられるチルト補償量とを乗算する第2の乗算器と、
前記Q軸信号とを与えられるチルト補償量とを乗算する第3の乗算器と、
前記Q軸信号を所定時間遅延する第2の遅延器と、
この第2の遅延器の出力と与えられるチルト補償量とを乗算する第4の乗算器と、
前記第1の乗算器の出力と前記第4の乗算器の出力とを加算することで、前記チルト補償後のI軸信号を生成する第1の加算器と、
前記第2の乗算器の出力と前記第3の乗算器の出力とを加算することで、前記チルト補償後のQ軸信号を生成する第2の加算器とを備えることを特徴とする請求項1または2記載の送信装置。 - 前記制御手段は、帯域内の周波数特性がフラットとなる基準伝送信号を記憶する記憶手段と、前記バンドパスフィルタの出力と前記記憶手段に記憶される基準伝送信号とを比較し、比較結果に基づいて、前記チルト補償量を生成する補償量生成手段とを備えることを特徴とする請求項1または2記載の送信装置。
- I軸信号及びQ軸信号を入力し、これらI軸信号及びQ軸信号それぞれの帯域内の周波数特性のチルトを時間軸上で補償し、バンドパスフィルタに通して伝送信号を送出する送信装置で用いられる制御方法において、
前記バンドパスフィルタの出力に基づいて、前記I軸信号及びQ軸信号それぞれの帯域内の周波数特性がフラットになるように、チルト補償量を生成し
前記I軸信号に前記チルト補償量を乗算し、この乗算出力から所定時間遅延し前記チルト補償量を乗算されたQ軸信号を差し引くことでチルト補償後のI軸信号を生成し、
前記Q軸信号に前記チルト補償量を乗算し、この乗算出力と所定時間遅延し前記チルト補償量を乗算されたI軸信号とを加算することでチルト補償後のQ軸信号を生成することを特徴とする制御方法。 - I軸信号及びQ軸信号を入力し、これらI軸信号及びQ軸信号それぞれの帯域内の周波数特性のチルトを時間軸上で補償するチルト補償回路において、
前記I軸信号と与えられるチルト補償量とを乗算する第1の乗算器と、
前記I軸信号を所定時間遅延する第1の遅延器と、
この第1の遅延器の出力と与えられるチルト補償量とを乗算する第2の乗算器と、
前記Q軸信号とを与えられるチルト補償量とを乗算する第3の乗算器と、
前記Q軸信号を所定時間遅延する第2の遅延器と、
この第2の遅延器の出力と与えられるチルト補償量とを乗算する第4の乗算器と、
前記第1の乗算器の出力と前記第4の乗算器の出力とを加算することで、前記チルト補償後のI軸信号を生成する第1の加算器と、
前記第2の乗算器の出力と前記第3の乗算器の出力とを加算することで、前記チルト補償後のQ軸信号を生成する第2の加算器とを備えることを特徴とするチルト補償回路。
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2011
- 2011-07-13 JP JP2011155072A patent/JP2013021609A/ja active Pending
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2012
- 2012-01-31 CN CN2012100216204A patent/CN102882535A/zh active Pending
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