JP2013021593A - 端末網制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】内蔵する電池で切換手段を駆動して、後方電話機を切り離し、電話回線を使用してセンタに通信を行う端末網制御装置において、電池が所定の電池電圧に低下した場合、センタに電池電圧低下通報を行うとともに、切換手段による後方電話の切り離しを禁止する切り離し禁止動作モードを有している。そして、禁止動作モードの発生情報を不揮発メモリに記録し、端末網制御装置の再起動時において、その記録を確認し、切り離し禁止動作モードを行った記録がある場合は、切り離し禁止動作モードを維持して、以後、後方電話の切り離しを禁止する。
【選択図】図2
Description
一般電話回線用のNCUは、メータ近傍に設置されることから、主に電池駆動であるため、このような切換手段として、例えば、電力を使わずに切り替え状態が保持できるラッチングリレーが用いられる。
NCUは通常、電池電圧を監視し、電池電圧が低下して正常な動作を担保できなくなるのを防止するため、十分に余裕を持って、センタに電池電圧低下を通報する電池電圧低下通報機能を持っている。運用事業者はその通報を受けて電池交換やNCUの交換などメンテナンスを行っている。
その場合、いずれ電池電圧はNCUが正常動作可能な電圧を下回ってしまうことになり、NCUが単に通信不能になるだけであれば、センタ側から通信不能として把握でき、電池交換などのメンテナンス対応を行えばよいのであるが、電池電圧が低下しNCUが動作不能となった時に、前述のラッチングリレーが、後方接続機器を切り離した状態であった場合、一般電話回線が遮断されたままとなり、大きな問題になる。
これらのことから、NCUは電池電圧低下発呼後も放置されて動作不能となっても、後方の電話機を切り離して動作不能となることだけは避けなければならない。
このような場合、リレー切り離し禁止電圧よりも低いNCU内蔵マイコンがリセットされる電圧も一旦下回った後に、NCUの負荷条件や温度条件によって電圧が回復し、リレー切り離し禁止電圧を上回ってしまうことがある。
また、これらの問題は、リレー切り離し禁止電圧になる以前に電池電圧低下通報を受けてメンテナンスを確実に行えば発生しないことから、センタでの電池電圧低下通報の処理を確実に行える手段も求められる。
また、センタ側では電池交換通報の電文情報を元に過去に受け取っている電池電圧低下通報との照合をすることができるので、電池電圧低下通報に対応するフィードバック情報となり、電池交換対応の完了が判断できる。逆にメンテナンス対応が完了していない電池電圧低下通報を抽出することができ、電池電圧低下通報の確実なメンテナンス対応を図れる。
NCU1の通信は一般的にはノーリンギング方式で通信を行うため、専用線を準備する必要はなく、ユーザーが接続機器として、電話やFAXとして使用している既存の電話回線を利用するのが一般的である。NCU1は、保安器4と、ユーザーが日常使用している後方電話機6との間に配置され、月に数回程度、短時間のNCU1とセンタ側装置2との間で通信が行われ、NCU1の通信中以外は、電話機として通常どおり使用できるようになっている。またノーリンギング通信方式であるため、センタ側装置2からNCU1への着信であっても後方電話機5のベルを鳴らすことなく通信を行うことができる。
メータI/F部9はガスメータなどのメータ5と接続され通信を行う。電池電圧検知部10では、NCU1に内蔵される電池11の電池電圧を監視している。電池11から電源供給を受ける制御部(マイコン)12では通信部7、ラッチングリレー8、メータI/F部9、電池電圧検知部10を制御、監視している。
なお、この実施例では、切換手段としてラッチングリレー8を使用しているが、他のリレーや切換装置を採用してもよい。
電池電圧低下通報を受けてから電池交換を行うが、NCU1が動作不能となるのは、例えば制御部(マイコン)12のリセット電圧である1.8V以下となる場合であり、電池電圧が2.4Vであれば、通報を受けてから交換を行うには十分に時間がある。
すなわち、電池電圧検知部10が検知した電圧に基づく電池電圧低下通報情報が適切に処理されずに、電池交換のメンテナンスが忘れられた場合や、ガス事業者が変わった場合、さらには、NCU1が撤去されず、検針にも利用されないまま電話回線上に放置されている場合などには、NCU1が動作不能となるまで電池消耗が進んでしまう。
ところが前述のようにラッチングリレー8が後方電話機6を切り離した状態でNCU1が動作不能となった場合には、ユーザーが日常使用している後方電話機6が使用不能となり大きな問題となる。
前述のように、電池電圧は環境温度や負荷電流によって大きく変化するため、例えば、負荷電流の大きい動作状態中に電池電圧が低下して1.8Vを下回ることがある。これにより、マイコンがリセット状態となっても、マイコンがリセット状態となったことにより負荷電流が小さい状態になり、電池電圧が1.8Vを上回り、NCU1が再起動してしまう。場合によっては、一気にリレー切り離し禁止電圧の2.0Vを上回る場合もあり、その場合、NCU1は電池電圧が正常と判断し、リレー切り離しを禁止するリレー切り離し禁止モードを解除してしまう。そしてこの一連の動作が繰り返されることにより、さらに電池の消耗を進めてしまい、負荷電流の変動による電圧降下がより大きくなり、2.0V以上ある状態から一気に1.8Vを下回る場合も生じる。その場合は、ラッチングリレー7を接続する間もなく、NCU1が動作不能となってしまう可能性が高くなる。
さらに、これらの情報を生かしてメンテナンス対応処理の向上が図れる。まず、リレー切り離し禁止モードとなる以前の、2.4Vの電池電圧低下を検知した日時等の情報とセンタ側装置2への通報成否を不揮発メモリに記憶しておき、さらに2.0Vのリレー切り離し禁止モードを検知した日時等の情報を不揮発メモリに記憶しておく。このように、本実施例では、電池電圧低下通報電圧として2.4Vを設定しており、これが第3の電圧に相当する。
これらのフィードバックがかかることによって逆に対応が完了していない端末を抽出することができ、メンテナンス管理が向上し、電池交換対応が漏れることがなくなる。
また、電池電圧低下通報が失敗している場合もその情報を電池交換通報に含めることによって、センタ側装置2での情報分析に役立つ。
2 センタ側装置
3 公衆網(一般電話回線)
4 保安器
5 ガスメータなどのメータ
6 後方電話機
7 通信部
8 ラッチングリレー
9 メータI/F部
10 電池電圧検知部
11 電池
12 制御部(マイコン)
Claims (4)
- 電池で切換手段を駆動して、後方接続機器を切り離すことが可能であり、公衆網を使用してセンタに通信を行う端末網制御装置において、
前記電池の電圧が、リセット電圧より高い第1の電圧以下まで低下した場合に、前記切換手段による前記後方接続機器の切り離しを禁止する切り離し禁止動作モードで動作し、該禁止動作モードの発生情報を記憶部に記録し、前記端末網制御装置の再起動時において、その記録を確認し、切り離し禁止動作モードを行った記録がある場合は、前記切り離し禁止動作モードを維持して、前記後方接続機器の切り離しを禁止することを特徴とする端末網制御装置。 - 請求項1に記載の端末網制御装置であって、前記記憶部に、切り離し禁止動作モードの記録があった場合でも、再起動時に前記第1の電圧より高い第2の電圧を上回った場合は、前記電池の交換が完了したものとして、通常モードで動作することを特徴とする端末網制御装置。
- 請求項2に記載の端末網制御装置であって、再起動時に、前記記憶部に、切り離し禁止動作モードの記録がある場合であって、前記第2の電圧を上回った場合は、電池交換完了をセンタに通報をすることを特徴とする端末網制御装置。
- 請求項1〜3何れかに記載の端末網制御装置であって、
前記電池が、前記第1の電圧より高く、かつ、前記第2の電圧より低い第3の電圧に低下したとき、前記センタに電池電圧低下通報を行うとともに、前記センタへの電池電圧低下通報が正常に完了したか否かを前記記憶部に記録することを特徴とする端末網制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011154670A JP5705668B2 (ja) | 2011-07-13 | 2011-07-13 | 端末網制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2011154670A JP5705668B2 (ja) | 2011-07-13 | 2011-07-13 | 端末網制御装置 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110570099A (zh) * | 2019-08-19 | 2019-12-13 | 北京戴纳实验科技有限公司 | 一种实验室稳定性综合考评系统及其考评方法 |
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2011
- 2011-07-13 JP JP2011154670A patent/JP5705668B2/ja active Active
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JP5705668B2 (ja) | 2015-04-22 |
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