JP2013020050A - 走査光学装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】移動可能なレンズの結像位置が光軸に垂直な方向にずれることを防止する走査光学装置を提供する。
【解決手段】光源2と、光源から射出された光ビームを偏向走査する偏向装置10と、光源と偏向装置との間に設けられた光学系31と、を有する走査光学装置50であって、光学系31は、第一方向Zに光ビームを集光させる屈折力を有する第一レンズ6と、第一方向と異なる第二方向Yに光ビームを集光させる屈折力を有する第二レンズ7と、第一レンズを光軸OAに沿って移動させる第一移動体62と、第二レンズを光軸に沿って移動させる第二移動体72と、を有し、第一レンズの第一方向に垂直な第一レンズ基準面6aは、第一移動体の第一方向に垂直な第一移動体基準面62aに固定されており、第二レンズの第二方向に垂直な第二レンズ基準面7aは、第二移動体の第二方向に垂直な第二移動体基準面72aに固定されている走査光学装置。
【選択図】図1

Description

本発明は、光ビームを偏向走査する走査光学装置および画像形成装置に関する。
画像形成装置は、電子写真画像形成プロセスを用いて、記録媒体に画像を形成する。画像形成装置としては、例えば、電子写真複写機、電子写真プリンタ(例えば、カラーレーザビームプリンタ、カラーLEDプリンタ等)、MFP(マルチファンクションプリンタ)、ファクシミリ装置、及びワードプロセッサがある。
画像形成装置は、画像情報に従って変調された光ビームを偏向走査し、電子写真感光体(以下、感光体という。)の表面に照射して静電潜像を形成する走査光学装置を有する。
走査光学装置において、光源は、画像情報に従って変調された光ビームを射出する。光ビームは、コリメータレンズにより略平行光ビームに変換された後、偏向装置により偏向走査される。その後、光ビームは、結像光学系により、感光体上に、等速で移動する光スポットとして結像される。光ビームの主走査方向への直線走査を、副走査方向に繰り返し行うことにより、感光体上に静電潜像を形成する。
以下の説明において、主走査方向とは、偏向装置の回転軸(または揺動軸)及び結像光学系の光軸に垂直な方向(偏向装置により光ビームが反射偏向(偏向走査)される方向)である。光源から偏向装置までの入射光学系の光軸の方向は、偏向装置から感光体までの結像光学系の光軸の方向と異なる。
副走査方向とは、結像光学系の光軸及び主走査方向に垂直な方向(偏向装置の回転軸(または揺動軸)と平行な方向)である。
主走査断面とは、結像光学系の光軸と主走査方向とを含む平面である。
副走査断面とは、結像光学系の光軸を含み主走査断面に垂直な断面である。
主走査方向への光ビームの走査毎に、感光体を副走査方向へ移動(回転)させることによって、感光体の表面に二次元の静電潜像を形成する。
走査光学装置の高精度化および低コスト化を図るために、近年では、走査光学装置に用いる光学素子を樹脂材料で形成することが多い。樹脂製の光学素子は、樹脂によるモールド成形が可能であるので、樹脂製のレンズやミラーは、非球面化が容易である。
樹脂製の光学素子を使用した場合、温度や湿度などの環境変動によって屈折率や形状に変化が生じ、ピントずれを起こすという問題がある。光スポット径を小さくすると、それに比例して焦点深度が浅くなる。したがって、わずかなピントずれでも光スポット径の著しい増大につながる。
また、アナモフィックな光学系の場合、主走査方向と副走査方向とでピントずれ量が違うので、主走査方向と副走査方向における光スポット径をそれぞれ独立に検知する必要がある。その為、どのような環境でも所望の光スポット径を維持するためには主走査方向と副走査方向のピントずれ量をそれぞれ独立に検知し、アクティブにピントずれを補正するオートフォーカス(AF)装置が必要となる。
特許文献1は、光源と、光源から射出された光ビームを偏向走査する偏向装置と、光源と偏向装置との間に設けられた主走査方向の光スポット径補正装置および副走査方向の光スポット径補正装置と、を有する走査光学装置を開示している。走査光学装置は、被走査面上における主走査方向の光スポット径と副走査方向の光スポット径とを検出する検出センサを有する。検出センサの検出結果は、制御手段へ送られる。制御手段は、検出結果に基づいて主走査方向の光スポット径補正装置および副走査方向の光スポット径補正装置を駆動して、主走査方向の光スポット径と副走査方向の光スポット径を補正する。
主走査方向の光スポット径補正装置は、主走査方向にのみ屈折力を有するシリンドリカルレンズと、シリンドリカルレンズを保持する保持部材と、保持部材を支持して光軸方向に案内する支持案内部と、保持部材を光軸に沿って移動させる駆動軸とを有する。副走査方向の光スポット径補正装置は、副走査方向にのみ屈折力を有するシリンドリカルレンズと、シリンドリカルレンズを保持する保持部材と、保持部材を支持して光軸方向に案内する支持案内部と、保持部材を光軸に沿って移動させる駆動伝達部とを有する。
主走査方向の光スポット径補正装置および副走査方向の光スポット径補正装置において、駆動伝達部は、主走査方向に支持案内部と間隔を隔てて、支持案内部と平行に配置されている。主走査方向の光スポット径補正装置および副走査方向の光スポット径補正装置が停止したときに、支持案内部や駆動伝達部のガタの影響で、それぞれのシリンドリカルレンズが副走査方向の軸線の回りに回転して斜めに停止することがある。このため、シリンドリカルレンズの結像位置が光軸に対して垂直な方向にずれることがある。
特開2001−337288号公報
レンズの光軸に沿うレンズの移動によりレンズが斜めになることがあるため、従来の技術においては、レンズの結像位置がレンズの光軸に対して垂直な方向にずれるという問題点がある。
本発明は、レンズの光軸に沿うレンズの移動によりレンズが斜めになったとしても、レンズの結像位置がレンズの光軸に対して垂直な方向にずれることを防止できる走査光学装置および画像形成装置を提供する。
上記課題を解決するために、本発明に係る走査光学装置の代表的な構成は、光源と、前記光源から射出された光ビームを偏向走査する偏向装置と、前記光源と前記偏向装置との間に設けられた光学系と、を有し、前記光学系は、第一方向に光ビームを集光させる屈折力を有する第一レンズと、前記第一方向と異なる第二方向に前記光ビームを集光させる屈折力を有する第二レンズと、前記第一レンズを光軸に沿って移動させる第一移動体と、前記第二レンズを前記光軸に沿って移動させる第二移動体と、を有し、前記第一レンズの前記第一方向に垂直な第一レンズ基準面は、前記第一移動体の前記第一方向に垂直な第一移動体基準面に固定されており、前記第二レンズの前記第二方向に垂直な第二レンズ基準面は、前記第二移動体の前記第二方向に垂直な第二移動体基準面に固定されている。
また、本発明に係る画像形成装置は、上記走査光学装置を有する。
本発明によれば、光軸に沿うレンズの移動によりレンズが斜めになったとしても、レンズの結像位置が光軸に対して垂直な方向にずれることを防止できる。
本発明の一実施例による第一光学系(入射光学系)の斜視図。 本発明の一実施例による第一光学系の回転を説明する図。 本発明の一実施例による光スポット径の補正工程と画像形成工程を示すフローチャート。 画像形成装置を示す図。 本発明の一実施例による走査光学装置の平面図。 光源装置の断面図。
以下に、図面を参照しながら、本発明を電子写真画像形成装置(以下、画像形成装置という。)に適用した実施例を説明する。本実施例による画像形成装置は、光ビームを偏向装置により偏向走査し、電子写真感光体上に、移動する光スポットとして結像させる走査光学装置を有する。以下、画像形成装置としてタンデム型カラープリンタを例に挙げて、本実施例を説明する。
図4は、画像形成装置100を示す図である。図4(a)は、画像形成装置100の断面図である。図4(b)は、走査光学装置50(50a,50b,50c,50d)と画像形成部81(81Bk,81C,81M,81Y)を示す断面図である。
画像形成装置100は、一定の間隔で一列に配置された4つの画像形成部81(81Bk,81C,81M,81Y)が設けられている。画像形成部81Bkは、ブラック色の画像を形成する。画像形成部81Cは、シアン色の画像を形成する。画像形成部81Mは、マゼンタ色の画像を形成する。画像形成部81Yは、イエロー色の画像を形成する。
それぞれの画像形成部81には、ドラム型の電子写真感光体(以下、感光体ドラムという。)82(82a,82b,82c,82d)が設けられている。それぞれの感光体ドラム82の周囲には、一次帯電器83、現像装置84、一次転写ローラ85、およびドラムクリーナ装置86が配置されている。一次帯電器83(83a,83b,83c,83d)と現像装置84(84a,84b,84c,84d)との間の下方には、走査光学装置50が配置されている。
現像装置84(84a,84b,84c,84d)には、それぞれ、ブラックトナー、シアントナー、マゼンタトナー、およびイエロートナーが収納されている。
一次転写ローラ(一次転写手段)85(85a,85b,85c,85d)は、中間転写ベルト87を感光体ドラム82に当接させて、中間転写ベルト87と感光体ドラム82との間に一次転写部T1を形成している。
感光体ドラム82は、アルミニウム製のドラム基体上に負帯電のOPC感光体(有機光導電体)の光導電体層を有している。感光体ドラム82は、駆動装置(不図示)によって矢印方向(図4(a)における時計回り方向)に所定のプロセススピードで回転させられる。
一次帯電器83は、帯電バイアス電源(不図示)から印加される帯電バイアスによって感光体ドラム82の表面を負極性の所定電位に均一に帯電する。
走査光学装置(露光装置)50は、画像信号(画像情報)に従って変調された走査光(光ビーム)E(E1,E2,E3,E4)を感光体ドラム82の均一に帯電された表面へ照射し、感光体ドラム82上に静電潜像を形成する。
現像装置84は、感光体ドラム82上に形成された静電潜像をそれぞれの色のトナーで現像(可視像化)してトナー像とする。
一次転写ローラ85は、感光体ドラム82上のトナー像を一次転写部T1において中間転写ベルト87へ転写する。
ドラムクリーナ装置86(86a、86b、86c、86d)は、一次転写後に感光体ドラム82の表面上に残ったトナーを、感光体ドラム82の表面から除去するためのクリーニングブレードを有する。
中間転写ベルト87は、一対のベルト搬送ローラ88および89により張架されており、矢印A方向(図4(a)における反時計回り方向)に回転(移動)される。中間転写ベルト87は、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート樹脂フィルム、ポリフッ化ビニリデン樹脂フィルム等のような誘電体樹脂によって構成されている。
ベルト搬送ローラ88は、中間転写ベルト87を二次転写ローラ90に当接させて、中間転写ベルト87と二次転写ローラ90との間に二次転写部T2を形成している。中間転写ベルト87の外側でベルト搬送ローラ89の近傍には、ベルトクリーニング装置91が設けられている。ベルトクリーニング装置91は、二次転写後に中間転写ベルト87の表面上に残った残留トナーを中間転写ベルト87の表面から除去して回収する。
色ズレ量検出器としてのレジストレーション検出センサ77は、中間転写ベルト87上に形成されるそれぞれの色のレジストレーション補正用パターンを検出して、色ズレ量を検出する。
給紙カセット92は、記録媒体を収納している。記録媒体とは、画像形成装置によって画像が形成されるものであって、例えば、紙、OHPシート等が含まれる。以下、記録媒体をシートという。給紙カセット92内のシートは、給紙ローラ93により1枚ずつレジストレーションローラ対94へ給送される。シートは、レジストレーションローラ対94で、いったん停止する。その後、中間転写ベルト87上のトナー像とタイミングを合わせてシートの搬送が開始され、二次転写部T2でシートの所定位置にトナー像が転写される。二次転写部T2でトナー像を転写されたシートは、定着器95により加熱および加圧されて、トナー像は、シートに定着される。トナー像が定着されたシートは、搬送ローラ対96により搬送され、排出ローラ対97により、排出トレイ98上へ排出される。
次に、走査光学装置50を説明する。
図5は、本発明の一実施例による走査光学装置50の平面図である。図5に示すように、走査光学装置50の光学素子は、光学箱(以下、筐体という。)40の内部に配置されている。走査光学装置50は、光源装置11を有する。光源装置11は、筐体40に取り付けられている。筐体40の側壁には、光源装置11のレーザホルダ1を位置決めするための嵌合穴部(不図示)および長穴部(不図示)が設けられている。
図6は、光源装置11の断面図である。レーザホルダ1の鏡筒保持部1aに設けられた嵌合部1mを筐体40の嵌合穴部に嵌合させて、光源装置11は、筐体40に取り付けられている。図6に示すように、光源としての半導体レーザダイオード(シングルビームレーザ)2は、レーザホルダ1の鏡筒保持部1aに圧入されている。電気回路基板4は、半導体レーザダイオード2に電気的に接続されている。電気回路基板4には、レーザ駆動回路が設けられている。電気回路基板4は、システム制御部101に電気的に接続されている。
鏡筒保持部1aの先端側1aLには、絞り部1cが設けられている。絞り部1cは、半導体レーザダイオード2から射出された光ビームを所望のビーム形状に成形する。
絞り部1cの射出側には、絞り部1cを通過した光ビームを略平行光ビームに変換するコリメータレンズ5が設けられている。鏡筒保持部1aの先端部1aLから前方へ、2つの接着部1eが延在している。2つの接着部1eは、コリメータレンズ5を固定するためにコリメータレンズ5の主走査方向の両側に設けられている。コリメータレンズ5の照射位置やピントは、光ビームの光学特性を検出しながら調整される。コリメータレンズ5の位置が決定すると、紫外線硬化形の接着剤に紫外線を照射して、コリメータレンズ5を接着剤により接着部1eに固定する。
図1は、本発明の一実施例による第一光学系(入射光学系)31の斜視図である。図1において、X軸は、半導体レーザダイオード(光源)2から偏向装置としてのポリゴンミラー(回転多面鏡)10までの第一光学系31の光軸OAに沿う光軸方向を表す。Y軸は、主走査方向を表す。Z軸は、副走査方向を表す。主走査方向Yは、光軸方向Xおよび副走査方向Zに対して垂直である。副走査方向Zは、光軸方向Xおよび主走査方向Yに対して垂直である。
なお、本実施例において、偏向装置として、回転軸の回りに回転するポリゴンミラーを使用しているが、本発明は、これに限定されるものではない。偏向装置として、揺動軸の回りに揺動する反射部材を使用してもよい。
第一光学系31は、半導体レーザダイオード2とポリゴンミラー10との間に設けられている。第一光学系31は、シリンドリカルレンズ6と、シリンドリカルレンズ7と、シリンドリカルレンズ6を光軸OAに沿って移動させる移動台(第一移動体)62と、シリンドリカルレンズ7を光軸OAに沿って移動させる移動台(第二移動体)72とを有する。シリンドリカルレンズ6は、シリンドリカルレンズ6の焦線とシリンドリカルレンズ6の円柱線とを含む光軸面を有する。シリンドリカルレンズ7は、シリンドリカルレンズ7の焦線とシリンドリカルレンズ7の円柱線とを含む光軸面を有する。第一光学系31の光軸OAは、シリンドリカルレンズ6の光軸面とシリンドリカルレンズ7の光軸面とが交差する線と一致する。以下、シリンドリカルレンズ6および7の光軸面を、便宜的に、光軸OAという。移動台62は、シリンドリカルレンズ6を保持し、シリンドリカルレンズ6をシリンドリカルレンズ6の光軸OAに沿って移動させる。移動台72は、シリンドリカルレンズ7を保持し、シリンドリカルレンズ7をシリンドリカルレンズ7の光軸OAに沿って移動させる。
移動台62は、駆動モータ61により光軸OAに沿って移動させられる。移動台72は、駆動モータ71により光軸OAに沿って移動させられる。駆動モータ61および駆動モータ71は、システム制御部101に電気的に接続されている。
シリンドリカルレンズ(第一レンズ)6は、副走査方向(第一方向)Zに光ビームを集光させるパワー(屈折力)を有している。シリンドリカルレンズ6は、主走査方向Yに光ビームを集光させるパワーを有していない。シリンドリカルレンズ6は、副走査方向Zの一端部に取り付け基準面(第一レンズ基準面)6aを有する。シリンドリカルレンズ6の取り付け基準面6aは、副走査方向Zに対して垂直である。シリンドリカルレンズ6の取り付け基準面6aは、移動台62の基準面(第一移動体基準面)62aに取り付けられている。シリンドリカルレンズ6は、接着剤などの固定手段により移動台62に固定されている。従って、シリンドリカルレンズ6の位置が光軸OAに対して副走査方向Zにずれることが防止され、シリンドリカルレンズ6は、精度良く配置されている。
移動台62は、光軸方向Xに沿って延在する嵌合孔62c、支持孔62dおよび係合孔62bが設けられている。嵌合孔62c、支持孔62dおよび係合孔62bは、シリンドリカルレンズ6が屈折力を有する方向(副走査方向Z)に垂直な方向(主走査方向Y)に間隔を隔てて互いに平行に配置されている。
走査光学装置50は、光軸方向Xに沿って延在する基準軸(第一基準部材)63および支持軸(第一支持部材)64を有する。走査光学装置50は、移動台62を光軸方向Xに移動させるために駆動モータ61を有する。駆動モータ61は、回転する駆動軸61a(第一駆動部材)を有する。基準軸63、支持軸64、および駆動軸61aは、主走査方向Yに間隔を隔てて互いに平行に配置されている。
基準軸63は、移動台62の嵌合孔62cに嵌合する。基準軸63は、移動台62を光軸OAに沿って案内する。支持軸64は、移動台62の支持孔62dに挿入されている。基準軸63および支持軸64は、移動台62が光軸OAに沿って光軸方向Xに移動可能となるように、移動台62を支持する。支持軸64は、副走査方向Zに垂直な方向(主走査方向Y)に基準軸63と間隔を隔てて、基準軸63と平行に配置されている。支持軸64は、移動台62が副走査方向Zに移動することを規制する。
基準軸63および支持軸64は、移動台62が副走査方向Zに移動することを規制しつつ、移動台62を光軸OAに沿って移動可能に支持する第一支持案内部を構成する。
基準軸63は、主走査方向Yにおいて、シリンドリカルレンズ6の光軸OAと一致して、または光軸OAの近傍に配置されている。
駆動モータ61の駆動軸61aは、移動台62を光軸OAに沿って移動させるために設けられている。駆動軸61aは、副走査方向Zに垂直な方向(主走査方向Y)に支持軸64と間隔を隔てて、支持軸64と平行に配置されている。すなわち、駆動軸61aは、副走査方向Zに垂直な方向(主走査方向Y)に第一支持案内部と間隔を隔てて、第一支持案内部と平行に配置されている。
駆動軸61aは、移動台62の係合孔62bに係合している。駆動軸61aは、雄ねじであり、係合孔62bには、雌ねじが形成されている。駆動モータ61により駆動軸61aが回転すると、駆動軸61aと係合孔62bのねじ係合により、移動台62は、光軸OAに沿って光軸方向Xに移動させられる。移動台62に固定されたシリンドリカルレンズ6を光軸方向Xに移動することにより、副走査方向Zの光スポット径の補正が可能である。
図2は、本発明の一実施例による第一光学系31の回転を説明する図である。図2(a)は、シリンドリカルレンズ6および移動台62の平面図である。
前述したように、移動台62は、支持軸64により、副走査方向Zへ移動することが規制されている。一方、移動台62の係合孔62bとねじ係合する駆動モータ61の駆動軸61aは、基準軸63に対して主走査方向Yに間隔を隔てて配置されているので、移動台62は、光軸方向を表すX軸の回りに回転しない。また、移動台62の光軸方向Xに沿って延在する嵌合孔62c、支持孔62dおよび係合孔62bが、光軸方向Xに沿って延在する基準軸63、支持軸64および駆動軸61aとそれぞれ係合しているので、主走査方向を表すY軸の回りに回転しない。したがって、シリンドリカルレンズ6の結像位置が光軸OAに対して垂直な副走査方向Zにずれることを防止できる。
しかし、移動台62と基準軸63との間の嵌合ガタや、移動台62の係合孔62bと駆動モータ61の駆動軸61aとの間のバックラッシュの影響で移動台62が、図2(a)の二点鎖線で示すように、回転して、移動台62が斜めになって停止することがある。すなわち、移動台62は、副走査方向を表すZ軸の回りに回転することがある。
よって、副走査方向を表すZ軸の回りの移動台62の回転に従って、主走査方向Yのみに沿って、光軸方向Xにシリンドリカルレンズ6の位置ずれが発生する。しかし、シリンドリカルレンズ6は、主走査方向Yに屈折力を有していないので、移動台62が副走査方向を表すZ軸の回りに回転しても、シリンドリカルレンズ6の結像位置が光軸OAに対して垂直な主走査方向Yにずれることを防止できる。
さらに、基準軸63は、主走査方向Yにおいて、シリンドリカルレンズ6の光軸OAと一致して、または光軸OAの近傍に配置されているので、シリンドリカルレンズ6の回転中心6cは、主走査方向Yにおいて、光軸OAと略一致する。よって、移動台62が副走査方向を表すZ軸の回りに回転しても、シリンドリカルレンズ6の結像位置が光軸OAに対して垂直な主走査方向Yにずれることを防止できる。
よって、シリンドリカルレンズ6を光軸OAに沿って移動させることにより、シリンドリカルレンズ6の副走査方向Zの光スポット径を高精度に補正することができる。
シリンドリカルレンズ(第二レンズ)7は、副走査方向Zと異なる主走査方向(第二方向)Yに光ビームを集光させるパワー(屈折力)を有している。シリンドリカルレンズ7は、副走査方向Zに光ビームを集光させるパワーを有していない。図1に示すように、シリンドリカルレンズ7は、主走査方向Yの一端部に取り付け基準面(第二レンズ基準面)7aを有する。シリンドリカルレンズ7の取り付け基準面7aは、主走査方向Yに対して垂直である。シリンドリカルレンズ7の取り付け基準面7aは、移動台72の基準面(第二移動体基準面)72aに取り付けられている。シリンドリカルレンズ7は、接着剤などの固定手段により移動台72に固定されている。従って、シリンドリカルレンズ7の位置が光軸OAに対して主走査方向Yにずれることが防止され、シリンドリカルレンズ7は、精度良く配置されている。
移動台72は、光軸方向Xに沿って延在する嵌合孔72c、支持孔72dおよび係合孔72bが設けられている。嵌合孔72c、支持孔72dおよび係合孔72bは、シリンドリカルレンズ7が屈折力を有する方向(主走査方向Y)に垂直な方向(副走査方向Z)に間隔を隔てて互いに平行に配置されている。
走査光学装置50は、光軸方向Xに沿って延在する基準軸(第二基準部材)73および支持軸(第二支持部材)74を有する。走査光学装置50は、移動台72を光軸方向Xに移動させるために駆動モータ71を有する。駆動モータ71は、回転する駆動軸71a(第二駆動部材)を有する。基準軸73、支持軸74、および駆動軸71aは、副走査方向Zに間隔を隔てて互いに平行に配置されている。
基準軸73は、移動台72の嵌合孔72cに嵌合する。基準軸73は、移動台72を光軸OAに沿って案内する。支持軸74は、移動台72の支持孔72dに挿入されている。基準軸73および支持軸74は、移動台72が光軸OAに沿って光軸方向Xに移動可能となるように、移動台72を支持する。支持軸74は、主走査方向Yに垂直な方向(副走査方向Z)に基準軸73と間隔を隔てて、基準軸73と平行に配置されている。支持軸74は、移動台72が主走査方向Yに移動することを規制する。
基準軸73および支持軸74は、移動台72が主走査方向Yに移動することを規制しつつ、移動台72を光軸OAに沿って移動可能に支持する第二支持案内部を構成する。
基準軸73は、副走査方向Zにおいて、シリンドリカルレンズ7の光軸OAと一致して、または光軸OAの近傍に配置されている。
駆動モータ71の駆動軸71aは、移動台72を光軸OAに沿って移動させるために設けられている。駆動軸71aは、主走査方向Yに垂直な方向(副走査方向Z)に支持軸74と間隔を隔てて、支持軸74と平行に配置されている。すなわち、駆動軸71aは、主走査方向Yに垂直な方向(副走査方向Z)に第二支持案内部と間隔を隔てて、第二支持案内部と平行に配置されている。
駆動軸71aは、移動台72の係合孔72bにて係合している。駆動軸71aは、雄ねじであり、係合孔72bには、雌ねじが形成されている。駆動モータ71により駆動軸71aが回転すると、駆動軸71aと係合孔72bのねじ係合により、移動台72は、光軸OAに沿って光軸方向Xに移動させられる。移動台72に固定されたシリンドリカルレンズ7を光軸方向Xに移動することにより、主走査方向Yの光スポット径の補正が可能である。
図2(b)は、シリンドリカルレンズ7および移動台72の側面図である。
前述したように、移動台72は、支持軸74により、主走査方向Yへ移動することが規制されている。一方、移動台72の係合孔72bとねじ係合する駆動モータ71の駆動軸71aは、基準軸73に対して副走査方向Zに間隔を隔てて配置されているので、移動台72は、光軸方向を表すX軸の回りに回転しない。また、移動台72の光軸方向Xに沿って延在する嵌合孔72c、支持孔72dおよび係合孔72bが、光軸方向Xに沿って延在する基準軸73、支持軸74および駆動軸71aとそれぞれ係合しているので、副走査方向を表すZ軸の回りに回転しない。したがって、シリンドリカルレンズ7の結像位置が光軸OAに対して垂直な主走査方向Yにずれることを防止できる。
しかし、移動台72と基準軸73との間の嵌合ガタや、移動台72の係合孔72bと駆動モータ71の駆動軸71aとの間のバックラッシュの影響で移動台72が、図2(b)の二点鎖線で示されるように、回転して、移動台72が斜めになって停止することがある。すなわち、移動台72は、主走査方向を表すY軸の回りに回転することがある。
よって、主走査方向を表すY軸の回りの移動台72の回転に従って、副走査方向Zのみに沿って、光軸方向Xにシリンドリカルレンズ7の位置ずれが発生する。しかし、シリンドリカルレンズ7は、副走査方向Zに屈折力を有していないので、移動台72が主走査方向を表すY軸の回りに回転しても、シリンドリカルレンズ7の結像位置が光軸OAに対して垂直な副走査方向Zにずれることを防止できる。
さらに、基準軸73は、副走査方向Zにおいて、シリンドリカルレンズ7の光軸OAと一致して、または光軸OAの近傍に配置されているので、シリンドリカルレンズ7の回転中心7cは、副走査方向Zにおいて、光軸OAと略一致する。よって、移動台72が主走査方向を表すY軸の回りに回転しても、シリンドリカルレンズ7の結像位置が光軸OAに対して垂直な副走査方向Zにずれることを防止できる。
よって、シリンドリカルレンズ7を光軸OAに沿って移動させることにより、シリンドリカルレンズ7の主走査方向Yの光スポット径を高精度に補正することができる。
図5において、ポリゴンミラー10は、モータ(不図示)により、一定速度で図5の矢印方向(時計回り方向)に回転させられて、半導体レーザダイオード2から射出された光ビーム(レーザ光)を偏向し走査する。
第二光学系(結像光学系)32は、ポリゴンミラー10と感光体ドラム82との間に設けられている。第二光学系32は、ポリゴンミラー10により偏向走査された光ビームを、感光体ドラム82に、等速で移動する光スポットとして結像させる結像光学系である。第二光学系32は、第一結像レンズ21と第二結像レンズ22を有する。
第一結像レンズ21は、第二結像レンズ22と共に光ビームを等速走査および感光体ドラム82上でスポット結像させる樹脂成形されたfθレンズ(光学素子)である。第一結像レンズ21は、シリンドリカルレンズで構成されており、主走査方向のパワーを有している。第二結像レンズ22は、光ビームを副走査方向に集光して光スポットとして結像させる。
ここで、第一結像レンズ21および第二結像レンズ22は、ポリカーボネート樹脂(PC)やアクリル樹脂(PMMA)などの樹脂材料を成形して作られている。このため、レンズ面の非球面化が可能で、感光体ドラム82上での主走査位置における像面湾曲等のピントのずれを低減可能である。
光スポット径センサ(受光素子)30は、CCD素子、フォトダイオードなどの光センサで構成されている。光スポット径センサ30は、画像領域外で感光体ドラム82の表面と実質的に共役な位置に配置されている。光スポット径センサ30は、システム制御部101に電気的に接続されている。光スポット径センサ30は、第二光学系32から射出された光ビームを受光し、検出信号をシステム制御部101へ送信する。システム制御部(光スポット径計算手段)101は、光スポット径センサ30からの検出信号に基づいて、主走査方向と副走査方向の光スポット径を計算する。光スポット径の検出方式は既に提案されている各種のものを採用すれば良い。例えば、特開2001−194604号公報に記載された方法を用いて検出できる。
システム制御部(光スポット径補正手段)101は、主走査方向と副走査方向の計算された光スポット径に従って、駆動モータ61および71により、移動台62および72を別個独立に移動させる。これによって、感光体ドラム82に結像される光スポット径を補正する。
次に、半導体レーザダイオード2から射出された光ビームが走査光E(E1,E2,E3,E4)として感光体ドラム82上に照射され、感光体ドラム82を露光する工程を説明する。
走査光学装置50a(図4(b))において、半導体レーザダイオード2から射出された光ビームは、レーザホルダ1の絞り部1c(図6)によって光ビームの断面の大きさが制限される。コリメータレンズ5によりやや発散する略平行光ビームに変換され、シリンドリカルレンズ6に入射する(図1)。シリンドリカルレンズ6に入射した光ビームは、主走査断面内においてはそのままの状態で透過され、副走査断面内においては収束して、主走査方向Yに延在する線状の光ビームになる。
シリンドリカルレンズ6から射出された線状の光ビームは、シリンドリカルレンズ7に入射する。シリンドリカルレンズ7に入射した線状の光ビームは、副走査断面内においてはそのままの状態で透過され、主走査断面内においては収束して、ポリゴンミラー10の反射面に光スポットとして結像する。
そして、光ビームは、回転するポリゴンミラー10により偏向走査されて、ポリゴンミラー10から射出される。BDセンサ(不図示)は、半導体レーザダイオード2から射出された光ビームを検知して同期信号を出力する。同期信号にしたがって、半導体レーザダイオード2による画像端部の走査開始位置のタイミングが調整される。タイミングが調整されて半導体レーザダイオード2から射出された光ビームは、第一結像レンズ21(図4(b))を透過する。その後、光ビームは、第二結像レンズ22を透過し、走査光E1として感光体ドラム82a上に照射され、感光体ドラム82aを露光する。
走査光学装置50b,50c,50dは、走査光学装置50aと同構成である。同様にして、走査光学装置50b,50c,50dからの光ビームは、走査光E2,E3,E4として感光体ドラム82b,82c,82d上に照射され、感光体ドラム82b,82c,82dを露光する。
次に、図3を用いて、画像形成装置100における光スポット径の補正工程と画像形成工程を説明する。図3は、本発明の一実施例による光スポット径の補正工程と画像形成工程を示すフローチャートである。
画像形成装置100にプリントスタート信号が入力されると、まず、ポリゴンミラー10が所定回転速度で回転する。半導体レーザダイオード2から射出された光ビームは、シリンドリカルレンズ6および7(初期位置)を通り、ポリゴンミラー10により偏向走査されて、光スポット径センサ30により受光される。光スポット径センサ30は、検出信号をシステム制御部101へ送信する。システム制御部101は、光スポット径センサ30からの検出信号に基づいて、主走査方向と副走査方向の光スポット径を計算して記憶する。
次に、駆動モータ61および71によりシリンドリカルレンズ6および7を半導体レーザダイオード2へ向かって0.5mm移動する。光スポット径センサ30は、半導体レーザダイオード2から射出された光ビームを受光し、検出信号をシステム制御部101へ送信する。システム制御部101は、光スポット径センサ30からの検出信号に基づいて、主走査方向と副走査方向の光スポット径を計算して記憶する。
次に、駆動モータ61および71によりシリンドリカルレンズ6および7を半導体レーザダイオード2へ向かってさらに0.5mm(初期位置から半導体レーザダイオード2へ向かって1mm)移動する。同様にして、システム制御部101は、主走査方向と副走査方向の光スポット径を計算して記憶する。
次に、駆動モータ61および71によりシリンドリカルレンズ6および7をポリゴンミラー10へ向かって2mm(初期位置からポリゴンミラー10へ向かって1mm)移動する。同様にして、システム制御部101は、主走査方向と副走査方向の光スポット径を計算して記憶する。
次に、駆動モータ61および71によりシリンドリカルレンズ6および7を半導体レーザダイオード2へ向かって0.5mm(初期位置からポリゴンミラー10へ向かって0.5mm)移動する。同様にして、システム制御部101は、主走査方向と副走査方向の光スポット径を計算して記憶する。
こうして記憶された主走査方向と副走査方向のそれぞれ5つ光スポット径から、最小光スポット径および最小光スポット径位置を計算する第一光スポット径測定モードを行う(S1)。最小光スポット径位置は、最小光スポット径を得るためのシリンドリカルレンズ6および7の光軸方向Xにおける位置である。
駆動モータ61によりシリンドリカルレンズ6を最小光スポット径位置へ移動して、副走査方向の光スポット径を補正する(S2)。
ほぼ同時に、駆動モータ71によりシリンドリカルレンズ7を最小光スポット径位置へ移動して、主走査方向の光スポット径を補正する(S3)。
次に、再度、光スポット径センサ30は、半導体レーザダイオード2から射出された光ビームを受光し、検出信号をシステム制御部101へ送信する。システム制御部101は、光スポット径センサ30からの検出信号に基づいて、主走査方向と副走査方向の光スポット径を計算する第二光スポット径測定モードを行う(S4)。
システム制御部101は、第二光スポット径測定モード(S4)で求めた光スポット径を、第一光スポット径測定モード(S1)で求めた最小光スポット径と比較し、光スポット径の補正が必要か否かを判断する(S5)。
光スポット径の補正が必要であると判断されると(S5のYES)、ステップS2へ戻る。
光スポット径の補正が必要ないと判断されると(S5のNO)、給紙カセット92から給紙ローラ93によりシートが1枚ずつ給紙される(S6)。給紙されたシートは、レジストレーションローラ対94へ搬送され、いったん停止する。
システム制御部101は、画像形成動作を行う(S7)。半導体レーザダイオード2は、画像情報に従って変調された光ビームを射出する。光ビームは、ポリゴンミラー10により偏向走査され、走査光Eとして走査光学装置50から射出される。走査光Eは、一次帯電器83により均一に帯電された感光体ドラム82の表面を露光して、感光体ドラム82上に静電潜像を形成する。現像装置84の現像ローラは、現像装置84内で摩擦帯電された各色のトナーを静電潜像に付着させ、感光体ドラム82上に各色のトナー像をそれぞれ形成する。各色のトナー像は、感光体ドラム82上から一次転写ニップ部T1にて中間転写ベルト87上に転写され、重ね合わされる。レジストレーションローラ対94は、二次転写部T2でシート上の所定位置にトナー像が転写されるように中間転写ベルト87上のトナー像とタイミングを合わせて、シートの搬送を開始する。二次転写部T2では、中間転写ベルト87からシートへトナー像が転写される。
トナー像が転写されたシートは、定着器95へ搬送される。定着器95において、シート上のトナー像は、熱及び圧力によりシートに定着される(S8)。
画像が形成されたシートは、搬送ローラ対96および排出ローラ対97により搬送され、排出トレイ98上に排出される(S9)。
次に、システム制御部101は、画像が形成されたシートが最終ページであるか否かを判断する(S10)。画像が形成されたシートが最終ページでなければ(S10のNO)、ステップS4へ戻る。画像が形成されたシートが最終ページであれば(S10のYES)、処理を終了する。
本実施例によれば、常に、良好な光スポット径で結像位置が安定しているので、高画質の画像形成が可能となる。なお、本実施例では、最小光スポット径位置を計算するために、シリンドリカルレンズ6および7のそれぞれの5つの位置で光スポット径を測定した。しかし、本発明は、これに限定されるものではない。光スポット径の測定位置は、例えば、3つ、4つ、6つ、または7つであってもよい。光スポット径の測定位置を増やすことにより、最小光スポット径位置をより正確に求めることができる。
以上で説明したように、シリンドリカルレンズ6および7のパワーを有する方向を基準として、シリンドリカルレンズ6および7を移動台62および72に取り付けているので、光軸OAからのずれを低減して、精度良く取り付けることができる。よって、光スポット径を良好に補正することができる。
また、主走査方向にパワーを有するシリンドリカルレンズ7への駆動力は、パワーのない副走査方向から伝達される。副走査方向にパワーを有するシリンドリカルレンズ6への駆動力は、パワーのない主走査方向から伝達される。よって、レンズの移動台と支持案内部や駆動伝達部との間のガタの影響で、レンズが回転して停止してしまっても、結像位置がほとんど変化せず、光スポット径を良好に補正することができる。
さらに、主走査方向にパワーを有するシリンドリカルレンズ7の移動台の基準軸は、パワーのない副走査方向において光軸の近傍に配置されている。副走査方向にパワーを有するシリンドリカルレンズ6の移動台の基準軸は、パワーのない主走査方向において光軸の近傍に配置されている。したがって、レンズの移動体と支持案内部や駆動伝達部との間のガタの影響で、レンズが回転して停止してしまっても、光軸方向の位置がほとんど変化せず、光スポット径を良好に補正することができる。
なお、一方向のみにパワーを有するシリンドリカルレンズを用いて本発明の実施例を説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。本発明は、主走査方向と副走査方向とで異なるパワーを有するアナモフィックレンズに適用することもできる。また、主走査方向と副走査方向のパワーは、同じであるが、光軸方向に移動した際の敏感度が異なるコリメータレンズに、本発明を適用しても良い。
本発明をアナモフィックレンズに適用した場合は、最も大きいパワーを有する方向を基準としてレンズを移動台に固定することにより、光軸からのずれを効率良く防止し、精度良く取り付けることができる。よって、光スポット径を良好に補正することができる。また、最も小さいパワーを有する方向から駆動力を移動台へ伝達することにより、移動台とレンズの支持案内部や駆動伝達部との間のガタの影響で、レンズが回転して斜めになった状態で停止してしまっても、結像位置の変化を防止することができる。よって、光スポット径を良好に補正することができる。
本発明をコリメータレンズに適用した場合は、コリメータレンズの光軸方向に移動した際の敏感度が大きい方向を基準として取り付けることで、光軸からのずれを効率良く防止して、精度良く取り付けることができる。よって、光スポット径を良好に補正することができる。また、光軸方向に移動した際の敏感度が少ない方向から移動台へ駆動力を伝達することにより、移動台と支持案内部や駆動伝達部との間のガタの影響で、レンズが回転して停止してしまっても、結像位置の変化を低減できる。よって、光スポット径を良好に補正することができる。
敏感度は、焦点深度により表すことができる。コリメータレンズの敏感度が大きい方向において、コリメータレンズの焦点深度は浅い。コリメータレンズの敏感度が小さい方向において、コリメータレンズの焦点深度は深い。焦点深度が深くなることにより、コリメータレンズの光軸方向Xにおける位置ずれ量に対するピントのボケ量が小さくなる。すなわち、コリメータレンズの敏感度が小さくなる。
コリメータレンズは、移動体に取り付けられている。コリメータレンズは、移動体によってコリメータレンズの光軸に沿って移動可能である。支持案内部は、移動体をコリメータレンズの光軸に沿って移動可能に支持する。
コリメータレンズは、敏感度が最も大きい所定方向を有する。すなわち、コリメータレンズの所定方向における焦点深度は、所定方向を除くいずれの方向における焦点深度よりも浅い。コリメータレンズは、所定方向に垂直なレンズ基準面を有する。また、移動体は、所定方向に垂直な移動体基準面を有する。コリメータレンズのレンズ基準面は、移動体の移動体基準面に固定されている。
移動体をコリメータレンズの光軸に沿って移動させるための駆動部材は、所定方向に垂直な方向に支持案内部と間隔を隔てて、支持案内部と平行に配置されている。
コリメータレンズが斜めになった状態で停止しても、良好な光スポット径を維持することができる。
2 半導体レーザダイオード(光源)
6 シリンドリカルレンズ(第一レンズ)
6a 取り付け基準面(第一レンズ基準面)
7 シリンドリカルレンズ(第二レンズ)
7a 取り付け基準面(第二レンズ基準面)
10 ポリゴンミラー(偏向装置)
31 第一光学系(光学系)
50 走査光学装置
62 移動台(第一移動体)
62a 基準面(第一移動体基準面)
72 移動台(第二移動体)
72a 基準面(第二移動体基準面)
OA 光軸
Y 主走査方向(第二方向)
Z 副走査方向(第一方向)

Claims (11)

  1. 走査光学装置であって、
    光源と、
    前記光源から射出された光ビームを偏向走査する偏向装置と、
    前記光源と前記偏向装置との間に設けられた光学系と、
    を有し、前記光学系は、
    第一方向に光ビームを集光させる屈折力を有する第一レンズと、
    前記第一方向と異なる第二方向に前記光ビームを集光させる屈折力を有する第二レンズと、
    前記第一レンズを保持し、前記第一レンズを前記第一レンズの光軸に沿って移動させる第一移動体と、
    前記第二レンズを保持し、前記第二レンズを前記第二レンズの光軸に沿って移動させる第二移動体と、
    を有し、
    前記第一レンズの前記第一方向に垂直な第一レンズ基準面は、前記第一移動体の前記第一方向に垂直な第一移動体基準面に固定されており、
    前記第二レンズの前記第二方向に垂直な第二レンズ基準面は、前記第二移動体の前記第二方向に垂直な第二移動体基準面に固定されていることを特徴とする走査光学装置。
  2. 前記第一レンズは、前記第一方向に最も大きい前記屈折力を有し、
    前記第二レンズは、前記第二方向に最も大きい前記屈折力を有することを特徴とする請求項1に記載の走査光学装置。
  3. 前記第一レンズは、前記第一方向のみに前記光ビームを集光させ、
    前記第二レンズは、前記第二方向のみに前記光ビームを集光させることを特徴とする請求項1または2に記載の走査光学装置。
  4. 前記第一移動体を前記第一レンズの光軸に沿って案内する第一基準部材と、
    前記第一移動体が前記第一方向に移動することを規制する第一支持部材と、
    前記第二移動体を前記第二レンズの光軸に沿って案内する第二基準部材と、
    前記第二移動体が前記第二方向に移動することを規制する第二支持部材と、
    を有し、
    前記第一支持部材は、前記第一方向に垂直な方向に前記第一基準部材と間隔を隔てて、前記第一基準部材と平行に配置され、
    前記第二支持部材は、前記第二方向に垂直な方向に前記第二基準部材と間隔を隔てて、前記第二基準部材と平行に配置されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の走査光学装置。
  5. 前記第一移動体を前記第一レンズの光軸に沿って移動させるための第一駆動部材と、
    前記第二移動体を前記第二レンズの光軸に沿って移動させるための第二駆動部材と、
    を有し、
    前記第一駆動部材は、前記第一方向に垂直な前記方向に前記第一支持部材と間隔を隔てて、前記第一支持部材と平行に配置され、
    前記第二駆動部材は、前記第二方向に垂直な前記方向に前記第二支持部材と間隔を隔てて、前記第二支持部材と平行に配置されていることを特徴とする請求項4に記載の走査光学装置。
  6. 前記偏向装置により偏向走査された前記光ビームを感光体に結像させる第二光学系と、
    前記第二光学系から射出された前記光ビームを検出する受光素子と、
    前記受光素子からの検出信号により、前記第一方向と前記第二方向の光スポット径を計算する光スポット径計算手段と、
    を有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の走査光学装置。
  7. 前記光スポット径計算手段により計算された前記第一方向と前記第二方向の前記光スポット径に従って、前記第一移動体と前記第二移動体を別個に移動させることにより前記光スポット径を補正する光スポット径補正手段を有することを特徴とする請求項6に記載の走査光学装置。
  8. 前記第二光学系は、樹脂成形された光学素子であることを特徴とする請求項6または7に記載の走査光学装置。
  9. 走査光学装置であって、
    光源と、
    前記光源から射出された光ビームを偏向走査する偏向装置と、
    前記光源と前記偏向装置との間に設けられた光学系と、
    を有し、前記光学系は、
    所定方向における焦点深度が前記所定方向を除くいずれの方向における焦点深度よりも浅いレンズと、
    前記レンズを前記レンズの光軸に沿って移動させる移動体と、
    を有し、
    前記レンズの前記所定方向に垂直なレンズ基準面は、前記移動体の前記所定方向に垂直な移動体基準面に固定されていることを特徴とする走査光学装置。
  10. 前記移動体を前記レンズの光軸に沿って移動可能に支持する支持案内部と、
    前記移動体を前記レンズの光軸に沿って移動させる駆動部材と、
    を有し、前記駆動部材は、前記所定方向に垂直な方向に前記支持案内部と間隔を隔てて、前記支持案内部と平行に配置されていることを特徴とする請求項9に記載の走査光学装置。
  11. 記録媒体に画像を形成する画像形成部を有する画像形成装置であって、
    前記画像形成部は、
    感光体と、
    前記感光体を露光する請求項1乃至10のいずれか一項に記載の走査光学装置と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
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