JP2013018506A - 梱包装置および梱包方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 梱包の自動化を図ることができ、しかも陳列用のトレーとしての美粧性を向上させることができる梱包装置および梱包方法を提供する。
【解決手段】 上方に開口した箱状のトレー20と、トレー20に上から被さる蓋30とからなる梱包体により、商品11を梱包する梱包方法であって、トレー用シートを折り畳んでトレー20を成形するトレー成形工程と、成形されたトレー20の中に商品11を載せる商品載置工程と、載置された商品11の上に蓋用シート30Sを載せる蓋用シート載置工程と、載置された蓋用シート30Sを、商品11を包むように折り畳んで商品11およびトレー20に被せる共に、トレー20の側部外面と蓋30の側部内面とを接着する蓋被着工程と、を含む。
【選択図】図6

Description

本発明は、梱包装置および梱包方法に関し、特に、開梱後に陳列用のトレーとして利用できる外装用梱包体の梱包技術に関する。
従来より、梱包体の側部にジッパーを設け、このジッパーに沿って梱包体を周方向に破断させる開梱手段が広く利用されている。ジッパーを用いた開梱手段には、梱包体の側部を全周に亘って破断し、梱包体を上下に分離させるものがある。
この種の開梱手段では、分離した梱包体の上部を取り外すと商品が露出するため、梱包体の上部を取り外せば、そのまま店内に陳列することができる。すなわち、開梱後は、梱包体の下部を陳列用のトレーとして利用することができる。
しかしながら、開梱する際、梱包体をきれいに破断できない場合があり、この場合、陳列用のトレーの見栄えが悪くなる。また、梱包体の側部内面にカットテープを貼る必要もあるため、資材コストが嵩む。したがって、トレーの美粧性が高く、しかも資材コストを低減できる開梱技術が望まれている。
そこで、梱包体の側部を周方向に破断することなく、梱包体を上下に分離する技術が提案されている(特許文献1参照)。
特許文献1に記載の包装箱は、分離部を有する内箱と、片部を有する外箱とを備え、分離部と片部を接着するようにしたものである。開梱するときは、片部を回動することにより、分離部を内箱から分離させ、内箱から外箱を取り外す。結果、破断面がなく、カットテープも不要な陳列用のトレー(内箱)を得ることができる。
ところで、商品の生産性向上が求められる中、梱包工程における効率化が求められている。このため、陳列用のトレーに利用される梱包体においても、美粧性の向上および資材コストの低減に加え、梱包の自動化が期待される。
実用新案登録第3139948号公報(図3)
しかしながら、特許文献1に開示される梱包方法では、筒形の内箱および筒形の外箱を予め成形しておき、これらの箱を接着して包装箱を組み立て、この包装箱に商品を上から装填する。そして、外箱の上面部(フラップ)を接着テープで閉じて封かんする。このように、特許文献1に開示される技術においては、多くの工程が必要であることに加え、封かんには人手による作業が必要となるため、梱包の自動化を図ることは容易でない。
そこで、本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、梱包の自動化を図ることができ、しかも陳列用のトレーの美粧性を向上させると共に資材コストが低減できる梱包装置および梱包方法を提供することにある。
本発明は、以下に示す構成によって把握される。
(1)本発明の梱包装置は、上方に開口した箱状のトレーと、前記トレーに上から被さる蓋とからなる梱包体により、被梱包物を梱包する梱包装置であって、トレー用シートを折り畳んで前記トレーを成形するトレー成形手段と、前記成形されたトレーの中に前記被梱包物を載せる被梱包物載置手段と、前記載置された被梱包物の上に蓋用シートを載せる蓋用シート載置手段と、前記載置された蓋用シートを、前記被梱包物を包むように折り畳んで前記被梱包物および前記トレーに被せる共に、前記トレーの側部外面と前記蓋の側部内面とを接着する蓋被着手段と、を備えることを特徴とする。
(2)本発明の梱包装置は、(1)の構成において、前記トレーの側部には、環状の破断線により形成され、かつ、外側方に切離可能な切離部が設けられており、前記蓋の側部下端には、前記切離部に対向し、かつ、外側方に折り曲げ可能な摘み片部が設けられており、前記蓋被着手段は、前記切離部の外面と前記摘み片部の内面とを接着することを特徴とする。
(3)本発明の梱包方法は、上方に開口した箱状のトレーと、前記トレーに上から被さる蓋とからなる梱包体により、被梱包物を梱包する梱包方法であって、トレー用シートを折り畳んで前記トレーを成形するトレー成形工程と、前記成形されたトレーの中に前記被梱包物を載せる被梱包物載置工程と、前記載置された被梱包物の上に蓋用シートを載せる蓋用シート載置工程と、前記載置された蓋用シートを、前記被梱包物を包むように折り畳んで前記被梱包物および前記トレーに被せる共に、前記トレーの側部外面と前記蓋の側部内面とを接着する蓋被着工程と、を含むことを特徴とする。
(4)本発明の梱包方法は、(3)の構成において、前記トレーの側部には、環状の破断線により形成され、かつ、外側方に切離可能な切離部が設けられており、前記蓋の側部下端には、前記切離部に対向し、かつ、外側方に折り曲げ可能な摘み片部が設けられており、前記蓋被着工程において、前記切離部の外面と前記摘み片部の内面とを接着することを特徴とする。
本発明の梱包装置および梱包方法によれば、被梱包物の上に蓋用シートを載せ、蓋用シートで被梱包物を包み込むように梱包する。したがって、いわゆるラップアラウンド形式の梱包体のように、梱包の自動化を図ることができる。しかも陳列用のトレーとしての美粧性を向上させることができると共に、資材コストの低減を図ることもできる。
本発明にかかる梱包体の斜視図である。 トレー用シートの平面図である。 蓋用シートの平面図である。 本発明にかかる実施形態の梱包装置の斜視図である。 トレー成形工程および商品載置工程を説明する図である。 蓋用シート載置工程および蓋被着工程を説明する図である。 蓋被着工程において梱包体を連結する過程を説明する図である。 梱包体を開梱する過程を説明する図である。 摘み片部を裏面側から見た斜視図である。 陳列される商品およびトレーの斜視図である。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、実施形態)について詳細に説明する。なお、実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ番号を付している。
先ず、本発明にかかる梱包技術に用いる梱包体を図1に基づいて説明する。
図1に示すように、梱包体10は、複数(ここでは6本)の商品11が載置されるトレー20と、商品11およびトレー20を覆う蓋30と、から構成される。ここで、商品11は、PETボトル等の瓶型容器11aに、たとえば、清涼飲料、酒類、調味料等の内容物を充填し、キャップ11bで密封したものである。なお、商品(被梱包物)の種類、個装形態、数量は、本実施形態に格別に限定されるものではなく、任意である。
次に、トレー用シートおよび蓋用シートを図2および図3に基づいて説明する。
図2に示すように、トレー用シート20Sは、打ち抜き加工した段ボールシートである。トレー用シート20Sは、長方形状の底部21と、底部21の長辺側に連なる1対の側部22と、底部21の短辺側と連なる1対の底フラップ23と、側部22の両端に設けられる側フラップ24と、から構成される。符号25は、罫線(折り曲げ線)であり、トレー用シート20Sは、罫線25にて各面部が折り畳まれ、トレー20(図1参照)に成形される。
側部22の長手方向の中央位置には、環状(ここでは長方形状)の破断線22aが形成される。破断線22aで囲われる部分は、外力によって側部22から切離可能な切離部22bを構成する。
図3に示すように、蓋用シート30Sは、打ち抜き加工した段ボールシートである。蓋用シート30Sは、長方形状の天部31と、天部31の長辺側に連なる1対の側部32と、天部31の短辺側に連なる1対の天フラップ33と、側部32の両端に設けられる側フラップ34と、から構成される。符号35は、罫線(折り曲げ線)であり、蓋用シート30Sは、罫線35にて各面部が折り畳まれ、蓋30(図1参照)に成形される。
側部32の端部には、切離部22bに対向し、かつ、外側方に折り曲げ可能な摘み片部32aが設けられる。摘み片部32aは、等脚台形状を呈しており、2本の切り込み32bによって形成される。摘み片部32aは、罫線32cにて折り曲げられる。
また、一方の天フラップ33の側端であって、通常は側フラップ34が形成される領域には、切り込み33aが形成されており、この切り込み33aにより、連結部33bが形成される。連結部33bの基端には、破断線33cが設けられる。他方の天フラップ33の側端には、連結部33bと同じ形状の切り欠き33dが設けられる。
なお、天部31の中央に、1対のコの字状の切り込み31aを設け、切り込み31aから天部31の角部に向けて破断線31bを設けてもよい。このように蓋用シート30Sを構成すれば、必要に応じて、破断線31bに沿って天部31を破断し、開梱することも可能である。
次に、本発明にかかる実施形態の梱包装置の構成を図4に基づいて説明する。
図4に示すように、梱包装置40は、平行な2本の第1レール41および第2レール42と、第1・第2レール41,42に対して直交方向に延びる箱搬送手段43と備える。
また、梱包装置40は、商品供給手段44と、トレー用シート供給手段45と、トレー成形手段46と、トレー移送手段47と、商品載置手段48と、蓋用シート供給手段49と、蓋用シート載置手段51と、蓋被着手段52と、を有しており、これらの手段が連動することで自動運転される。
商品供給手段44は、充填機等を通過した商品11をコンベアで搬送し、コンベアの下流端において、商品11を所定の配列(ここでは、1列3本の商品を2列)に集積させる。
トレー用シート供給手段45は、積層されたトレー用シート20Sを先頭から1枚ずつ分離し、トレー用シート20Sを水平方向に沿う向きに回転させた後、トレー成形手段46に供給する。
トレー成形手段46は、第1レール41に移動可能に設けられるシート移送手段46aと、第1レール41の下方に設けられるトレーホーマー46bとを備える。トレー用シート20Sは、シート移送手段46aによりトレーホーマー46bに移送され、トレーホーマー46bによりトレー20に成形される。
トレー移送手段47は、第1レール41に移動可能に設けられており、トレーホーマー46bで成形されたトレー20を箱搬送手段43に移送し、箱搬送手段43の上流端に載置する。
商品載置手段48は、商品供給手段44の下流端から商品11を吊り上げ、箱搬送手段43に移動した後に下降し、商品11をトレー20の中に載置する。
蓋用シート供給手段49は、積層された蓋用シート30Sを先頭から1枚ずつ分離し、蓋用シート30Sを水平方向に沿う向きに回転させた後、蓋用シート載置手段51に渡す。
蓋用シート載置手段51は、第2レール42に移動可能に設けられており、蓋用シート30Sを箱搬送手段43に移送し、トレー20に載置された6本の商品11の上に蓋用シート30Sを載置する。
蓋被着手段52は、箱搬送手段43に設けられており、商品11の上に載せた蓋用シート30Sを折り畳んで、蓋30を成形すると同時に、蓋30とトレー20を接着する。さらに、蓋被着手段52は、搬送される前後2個の梱包体10F,10Rを連結する機能を備える。
続いて、梱包装置40を用いた梱包方法を、図5、図6に基づいて説明する。
梱包方法は、トレー成形工程、商品(被梱包物)載置工程、蓋用シート載置工程および蓋被着工程からなる。
トレー成形工程では、トレーホーマー46b(図4参照)を用いる。図5(a)に示すように、先ず、側部22を上に折り曲げ(矢印(1))、側フラップ24を折り曲げる(矢印(2))。次に、底フラップ23を上に折り曲げ(矢印(3))、側フラップ24と底フラップ23を接着する。すると、図5(b)に示すように、上方に開口したトレー20が成形される。なお、この成形において、ホットメルト等の接着剤56は、たとえば塗布手段53(図4参照)によって、予めトレー用シート20Sに塗布しておく。
商品載置工程では、図5(c)に示すように、成形されたトレー20の中に、集積された商品11を入れて載せる(矢印(4))。
蓋用シート載置工程では、図6(a)に示すように、トレー20に載置された商品11の上に、蓋用シート30Sを載せる。具体的には、蓋用シート30Sの天部31の下面を商品11のキャップ11bに載せるようにする(矢印(5))。
蓋被着工程では、蓋被着手段52(図4参照)を用いる。図6(b)に示すように、先ず、側部32を下に折り曲げ(矢印(6))、側フラップ34を折り曲げる(矢印(7))。これにより、図6(c)に示すように、側部32および側フラップ34によって商品11を包み込むように、蓋30が成形される。このとき、摘み片部32aの内面と切離部22bの外面を接着する。
ここで、摘み片部32aと切離部22bを接着する接着剤57は、ホットメルト等であり、たとえば、塗布手段54(図4参照)によって、予め蓋用シート30Sに塗布しておく。また、側部32は、たとえば、蓋用シート載置手段51に1対のアーム51a(図4参照)を設け、アーム51aを側部32に当接させながら下方に回動させることで、折り曲げるようにしてもよい。
次に、蓋被着工程において、箱搬送手段43上を搬送される2個の梱包体を連結する過程を図7に基づいて説明する。
図7(a)に示すように、2個の梱包体10F,10Rは、各々、天フラップ33のみが折れ曲げられていない形態である。また、上流側の梱包体10Rの蓋30は、下流側の梱包体10Fの蓋30の方向に対して、180°反転した方向に向く。たとえば、図4において、上下を反転させた2種類の蓋用シート30Sを交互に積層させておくことで、このような梱包体10F,10Rを得ることができる。
図7(a)に示すように、先ず、梱包体10Rを梱包体10Fに寄せ、梱包体10Rの連結部33bおよび切り欠き33dを、梱包体10Fの切り欠き33dおよび連結部33bに合わせる(矢印(8))。次に、図7(b)に示すように、天ラップ33を下方に折り曲げ(矢印(9))、連結部33bを相手の側フラップ34に接着する。すると、図7(c)に示すように、梱包体10F,10Rは、左右の連結部33bを介して連結される。なお、ホットメルト等の接着剤58は、たとえば塗布手段55(図4参照)によって、連結部33bの裏面に予め塗布しておく。
次に、梱包体10を開梱する過程を図8に基づいて説明する。
図8(a)において、作業者は、先ず、連結部33bの破断線33cを破断することで、連結された2個の梱包体10を切り離す(矢印(10))。次に、図8(b)において、梱包体10の側部32下端に指を差し込み(矢印(11))、摘み片部32aを外側方に回動させながら持ち上げる。すると、図8(c)において、切離部22bが摘み片部32aの動きに従ってトレー20から切り離される(矢印(12))。結果、トレー20と蓋30が分離する。このとき、図9に示すように、切離部22bは、摘み片部32aに接着されたままである。
図8に戻り、(d)に示すように、摘み片部32aをさらに持ち上げると、蓋30がトレー20から離れる(矢印(13))。そして、図10に示すように、蓋30を外したトレー20および商品11を店内に陳列する。
以上、説明した本実施形態の梱包装置40および梱包方法によれば、商品11の上に蓋用シート30Sを載せ、蓋用シート30Sで商品11を包み込むように梱包するので、いわゆるラップアラウンド形式の梱包体のように、梱包の自動化を図ることができる。
また、トレー20の上縁は、打ち抜き加工後のきれいな断面であるので、陳列に供されるトレー20の美粧性を向上させることができる。もちろん、破断用のカットテープも不要であり、資材コストも低減できる。
さらに、摘み片部32aを持ち上げるだけのワンタッチ操作で、蓋30とトレー20を分離できるので、作業者の負担を軽減できる。
以上、実施形態を用いて本発明を説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されないことは言うまでもない。上記実施形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。またその様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
10 梱包体
11 商品(被梱包物)
20 トレー
20S トレー用シート
22 側部
22b 切離部
30 蓋
30S 蓋用シート
32 側部
32a 摘み片部
40 梱包装置
46 トレー成形手段
48 商品載置手段(被梱包物載置手段)
51 蓋用シート載置手段
52 蓋被着手段

Claims (4)

  1. 上方に開口した箱状のトレーと、前記トレーに上から被さる蓋とからなる梱包体により、被梱包物を梱包する梱包装置であって、
    トレー用シートを折り畳んで前記トレーを成形するトレー成形手段と、
    前記成形されたトレーの中に前記被梱包物を載せる被梱包物載置手段と、
    前記載置された被梱包物の上に蓋用シートを載せる蓋用シート載置手段と、
    前記載置された蓋用シートを、前記被梱包物を包むように折り畳んで前記被梱包物および前記トレーに被せる共に、前記トレーの側部外面と前記蓋の側部内面とを接着する蓋被着手段と、を備えることを特徴とする梱包装置。
  2. 前記トレーの側部には、環状の破断線により形成され、かつ、外側方に切離可能な切離部が設けられており、
    前記蓋の側部下端には、前記切離部に対向し、かつ、外側方に折り曲げ可能な摘み片部が設けられており、
    前記蓋被着手段は、前記切離部の外面と前記摘み片部の内面とを接着することを特徴とする請求項1に記載の梱包装置。
  3. 上方に開口した箱状のトレーと、前記トレーに上から被さる蓋とからなる梱包体により、被梱包物を梱包する梱包方法であって、
    トレー用シートを折り畳んで前記トレーを成形するトレー成形工程と、
    前記成形されたトレーの中に前記被梱包物を載せる被梱包物載置工程と、
    前記載置された被梱包物の上に蓋用シートを載せる蓋用シート載置工程と、
    前記載置された蓋用シートを、前記被梱包物を包むように折り畳んで前記被梱包物および前記トレーに被せる共に、前記トレーの側部外面と前記蓋の側部内面とを接着する蓋被着工程と、を備えることを特徴とする梱包方法。
  4. 前記トレーの側部には、環状の破断線により形成され、かつ、外側方に切離可能な切離部が設けられており、
    前記蓋の側部下端には、前記切離部に対向し、かつ、外側方に折り曲げ可能な摘み片部が設けられており、
    前記蓋被着工程において、前記切離部の外面と前記摘み片部の内面とを接着することを特徴とする請求項3に記載の梱包方法。
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