JP2013018410A - 自動二輪車の荷掛け構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】メインフレーム27から車体後方かつ上方に延びる左右一対のリヤフレーム14と、前記リヤフレーム14の間に形成される荷台2と、リヤフレーム14の少なくとも上方および外方を覆うリヤフレームカバー25と、リヤフレーム14に連結される荷掛けフック1fと、を備える自動二輪車の荷掛け構造である。そして、リヤフレームカバー25の上端面部25aと最外端面部25bとの境界角部25eには、リヤフレームカバー内側に窪む凹部3が形成され、荷掛けフック1fは凹部3内に設けられ、かつ最外端面部25bよりも内側の位置するように配置された自動二輪車の荷掛け構造。
【選択図】図1
Description
この特許文献1には、後輪側のクッションの上端に該クッションのシリンダに沿って車体下方に延びる荷掛けフックおよびシートレールに固定されたフックフレームに支持されて、テールカウルの下側から突出するように設けられた荷掛けフックの構造が開示されている。
一方、車両側方に突出する荷掛けフックを設ける構造においては、ロープ等の掛け作業をするときにシート下側まで覗き込む必要がなく、ロープ掛け作業性は向上するものの荷掛けフックが車両幅方向に突出するために、車幅が大きくなると共に外観性に大きな影響を与える問題があった。
メインフレームから車体後方かつ上方に延びる左右一対のリヤフレームと、
前記左右一対のリヤフレームの間に形成される荷台と、
前記左右一対のリヤフレームの少なくとも上方および外方を覆うリヤフレームカバーと、
前記リヤフレームに連結される荷掛けフックと、
を備える自動二輪車の荷掛け構造において、
前記リヤフレームカバーの上端面部と最外端面部との境界角部には、前記リヤフレームカバーの内側に窪む凹部が形成され、
前記荷掛けフックは前記凹部内に設けられ、かつ前記最外端面部よりも内側に位置するように配置されたことを特徴とする。
前記荷掛けフックは、前記リヤフレームに沿って車両前後方向に複数設けられた前記凹部内に配置されたことを特徴とする。
前記凹部の少なくとも車体下方側の凹部底壁面には孔が設けられ、前記孔から前記荷掛けフックが前記凹部内に露出するように構成されたことを特徴とする。
前記荷掛けフックは前記凹部内において車両前後方向に沿う棒状に構成されたことを特徴とする。
前記荷掛けフックは前記凹部の凹部前後壁面を貫通するように構成されたことを特徴とする。
前記凹部の前記凹部底壁面が車両側方に向って下側へ傾斜したことを特徴とする。
隣り合う複数の前記凹部内の前記荷掛けフックは前記リヤフレームに連結された1つのフックフレームにより構成されたことを特徴とする。
前記荷掛けフックは複数の前記凹部ごとに対応して個別に前記リヤフレームに連結されたフックフレームにより構成されたことを特徴とする。
前記リヤフレームの前部から上方且つ前方に延びてから車両後方に延出されたシートフレームと、
前記シートフレームの上方に支持されたシートと、
前記シートの下面と前記荷台と、によって区画され、かつ前方開口、左右側方開口及び後方開口を有する物品収納空間を備えたことを特徴とする。
また、凹部に形成する孔は凹部前後壁面にわたって形成さらない構成においては、凹部底壁面のみに設けられるので、孔の大きさを小さくすることができ、リヤフレームカバーの剛性を維持し易い構造とすることができる。
なお、添付図面においては、運転者から見た方向に従い車体前方を「Fr」、車体後方を「Rr」、車体左方向を「L」、車体右方向を「R」、車体上方向を[U]、車体下方向を[D]と表示する。また、添付図面の見る向きは符号の向きに見るものとする。
まず、本発明の第1実施形態について、図1〜図6を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明に係る車両の斜視図を示す。図1に示すように、車両としての自動二輪車10は、メインフレーム27から車体後方かつ上方に延びる左右一対のリヤフレーム14と、リヤフレーム14の間に形成される荷台2と、リヤフレーム14の上方および外方を覆うリヤフレームカバー25と、を有する。このリヤフレーム14に連結された荷掛けフック1fがリヤフレーム14に沿って左右3個ずつ計6個(図1及び図2においては車両左側のみ図示)設けられている。
また、ハンドル11とシート12との間には運転者が足を乗せる平坦なステップフロア13を備えている。さらに、リヤフレーム14の間にはリヤフレーム14に沿って傾斜した荷台2が設けられている。
この物品収納空間16は、図1に示されているように、シート下前方側(ステップフロア13側)の前面17とシート下後方側の後面18ならびにシート下両側方側の左右側面19,19が開放されており、物品収納領域としては前方開口21、左右側方開口22,22及び後方開口23を有した構成である。
なお、このリヤフレームカバー25は、本実施形態においては荷台2とは別体にて構成されているが、この両部材は一体に構成されていてもよい。
本実施形態における荷掛けフック1fは、図3および図5に示すように、リヤフレームカバー25の凹部3の内側に位置するように構成となっている。
すなわち、リヤフレームカバー25には、その上端面部25aと最外端面部25bとの境界角部25eに、リヤフレームカバー内側に窪む凹部3が形成され、この凹部3内に荷掛けフック1fが配置されている。
そして、この荷掛けフック1fはリヤフレームカバー25の上端面部25aよりも内側に位置し、かつ最外端面部25bよりも内側の位置するように配置された構成となっている。
したがって、荷物保持固定に際してロープ掛け作業のときに車体下方側を覗きこむようにしなくても荷掛けフック1fへの掛け作業を容易に行うことができる。
また、本実施形態においては、荷掛けフック1fはリヤフレームカバー25の下側に位置された後輪とは該リヤフレームカバー25を挟んで反対側(上側)に位置している。この構成によれば、車両走行時に後輪31によって巻き上げられた泥等が荷掛けフック1fに付着し難くなる。したがって、荷掛けフック1fの汚れの回避ならびにロープ等の汚れも回避され使い勝手の良いクリーンな状態が維持される。
したがって、荷台2に積載した荷物を車両前後方向の種々の位置でロープ等を引っ掛けて固定することができ、荷物の形状および大きさに対応することができるとともに、荷台2に沿ってしっかりと固定できるので、車体との一体感を持って荷物を積載することができる。
このように、凹部3の車体下方側に開口する孔4が設けられていることで、上方に開放された凹部3に水が入っても排出を容易にすることができる。
このように荷掛けフック1fが車体前後方向に沿う棒状に構成されていることで、ロープの引っ掛け位置は車体前後方向に対してその自由度が増して荷物固定位置の選択範囲が広くなる。また、車体前後方向に沿う棒状であると幅広い帯状のロープを使用したときには、例えば図6に示すよう、荷台2上の荷物6に対して帯状の幅広のロープ8の装着が容易かつ確実にでき、荷物6の固定をしっかりすることができる。
この荷掛けフック1fは、図4に示すように、リヤフレーム14に脚部1bを介して連結された1つのフックフレーム1の棒状部1aによって、3個の荷掛けフック1fが同時に形成されている。
また、複数の荷掛けフック1fが車体前後方向に沿う1つのフックフレーム1にて構成されていることで、多数の凹部3を設ける構成としても例えば左右2個のフックフレーム1で多数の荷掛けフック1fを形成することができ、フレーム構造の複雑化が回避される。
この凹部底壁面3bの傾斜構造によれば、凹部3がカバー外側に開いた形状になり、例えば、ロープを上方から荷掛けフック1fの内側に通す場合(図5における矢印S方向)、例えば、凹部側壁面3aと荷掛けフック1fの間に挿入するようにして通したときに、ロープ8が凹部3から出るときに、凹部底壁面3bの傾斜がガイド面になりロープ8が出やすい。また、逆にロープ8を荷掛けフック1fの外側から内側へ引っ掛けるような場合においても、凹部底壁面3bの傾斜はロープ8を通すガイド面になり、凹部3へのロープ装着がし易い。また、水やゴミも凹部3から排出し易い。
なお、本実施形態においては、凹部側壁面3aは図5に示すように、略垂直に構成されているが、凹部側壁面3aを上側に向って開くように傾斜(図5において上方が右側に傾斜)させた構成としてもよい。
本発明の第2実施形態について、図7を参照しながら詳細に説明する。
なお、本実施形態においては、前掲の第1実施形態と同様な構成については同符号を付して説明を省略する。
なお、本実施形態においては、リヤフレームカバー25の構成は、第1実施形態と全く同じに構成されている。
本発明の第3実施形態について、図8を参照しながら詳細に説明する。
なお、本実施形態においては、前掲の第1実施形態および第2実施形態と同様な構成については同符号を付して説明を適宜省略する。
すなわち、各フックフレーム61は、リヤフレーム14に平行で荷掛けフック61fを構成する棒状部61aの両端側からリヤフレーム14に略垂直に延びる脚部61bが、凹部底壁面3bの孔64を貫通するように構成されている。
また、本発明は前掲の自動二輪車に限らず、三輪車および四輪車に広く適用できるものである。
1a,51a,61a 棒状部
1b,51b,61b 脚部
1f,51f,61f 荷掛けフック
2 荷台
3 凹部
3a 凹部側壁面
3b 凹部底壁面
3c 凹部前後壁面
4,64 孔
6 荷物
8 ロープ
9 支持ブラケット
10 自動二輪車
12 シート
14 リヤフレーム
15 シートフレーム
16 物品収納空間
25 リヤフレームカバー
26 ヘッドパイプ
27 メインフレーム
Claims (9)
- メインフレーム(27)から車体後方かつ上方に延びる左右一対のリヤフレーム(14)と、
前記左右一対のリヤフレーム(14)の間に形成される荷台(2)と、
前記左右一対のリヤフレーム(14)の少なくとも上方および外方を覆うリヤフレームカバー(25)と、
前記リヤフレーム(14)に連結される荷掛けフック(1f,51f,61f)と、
を備える自動二輪車の荷掛け構造において、
前記リヤフレームカバー(25)の上端面部(25a)と最外端面部(25b)との境界角部(25e)には、前記リヤフレームカバー(25)の内側に窪む凹部(3)が形成され、
前記荷掛けフック(1f,51f,61f)は前記凹部(3)内に設けられ、かつ前記最外端面部(25b)よりも内側に位置するように配置されたことを特徴とする自動二輪車の荷掛け構造。 - 前記荷掛けフック(1f,51f,61f)は、前記リヤフレーム(14)に沿って車両前後方向に複数設けられた前記凹部(3)内に配置されたことを特徴とする請求項1に記載の自動二輪車の荷掛け構造。
- 前記凹部(3)の少なくとも車体下方側の凹部底壁面(3b)には孔(4,64)が設けられ、前記孔(4,64)から前記荷掛けフック(1f,51f,61f)が前記凹部(3)内に露出するように構成されたことを特徴とする請求項1または2に記載の自動二輪車の荷掛け構造。
- 前記荷掛けフック(1f,51f,61f)は前記凹部(3)内において車両前後方向に沿う棒状に構成されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の自動二輪車の荷掛け構造。
- 前記荷掛けフック(1f,51f)は前記凹部(3)の凹部前後壁面(3c,3c)を貫通するように構成されたことを特徴とする請求項4に記載の自動二輪車の荷掛け構造。
- 前記凹部(3)の前記凹部底壁面(3b)が車両側方に向って下側へ傾斜していることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の自動二輪車の荷掛け構造。
- 隣り合う複数の前記凹部(3)内の前記荷掛けフック(1f)は前記リヤフレーム(14)に連結された1つのフックフレーム(1)により構成されたことを特徴とする請求項2に記載の自動二輪車の荷掛け構造。
- 前記荷掛けフック(51f,61f)は複数の前記凹部(3)ごとに対応して個別に前記リヤフレーム(14)に連結されたフックフレーム(51,61)により構成されたことを特徴とする請求項2に記載の自動二輪車の荷掛け構造。
- 前記リヤフレーム(14)の前部から上方且つ前方に延びてから車両後方に延出されたシートフレーム(15)と、
前記シートフレーム(15)の上方に支持されたシート(12)と、
前記シート(12)の下面と前記荷台(2)と、によって区画され、かつ前方開口(21)、左右側方開口(22,22)及び後方開口(23)を有した物品収納空間(16)を備えていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の自動二輪車の荷掛け構造。
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