JP2013016021A - ラダープログラム作成装置およびラダープログラム作成方法 - Google Patents

ラダープログラム作成装置およびラダープログラム作成方法 Download PDF

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Abstract

【課題】機器模擬の回路図面からプログラマブルロジックコントローラ用のラダープログラムを効率的に作成できるラダープログラム作成装置を提供する。
【解決手段】演算回路で模擬した機器動作を模擬する模擬動作回路図面の雛形情報と、雛形情報に基づくラダープログラム情報とを記憶するDB312と、選択された機器の雛形情報を構模擬動作回路図面として、回路入力値定義表、演算回路で模擬した模擬動作回路、回路出力値定義表を含んで表示部に表示する構模擬動作回路図面作成部と、模擬動作回路図面に記載されている各定義表を編集する模擬動作回路図面編集部と、編集後のラダープログラム作成要求を受理すると、編集された図面情報と、データベースに登録してある雛形情報とを比較して差分から変更情報を抽出し、抽出された変更情報を反映して模擬動作ラダープログラムファイルを作成する模擬動作ラダープログラム作成部とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、機器模擬の回路図面からプログラマブルロジックコントローラ用のラダープログラムを効率的に作成できるラダープログラム作成装置およびラダープログラム作成方法に関するものである。
プラント制御製品の検査業務では、監視制御装置から現場機器の制御・監視が設計通りに行われることを確認する必要がある。本検査業務の際、現場機器の全部もしくは一部が不足している場合があり、その場合には、シミュレータシステムにて模擬動作を行う。シミュレータシステムには、PC(Personal Computer)や、プログラマブルロジックコントローラ(programmable logic controller、以下「PLC」と称する。)を用いる。ここでは、PLCをシミュレータシステムとして使用する。この場合、PLCで模擬動作するためのラダープログラムを作成する必要がある。
ラダープログラム作成方法として、ラダー回路部品登録手段とラダープログラム生成手段を備えたプログラミング装置がある(例えば、特許文献1参照)。このプログラミング装置では、ラダー回路を部品化する手段を使いラダー回路とラダー回路内で使用される入出力レジスタに対応するシンボル名称を定義し、ひとつのラダー回路を部品として登録する。その後、部品化されたラダー回路を組み合わせてラダープログラムを生成する手段を使い使用するラダー回路部品名およびレジスタ番号を設定し、ラダープログラムを生成することが開示されている。
特開平5−189012号公報
特許文献1においては、ラダー回路部品登録手段は、リレー回路を記号化したもので、「ラダー図」という梯子のような図形に基づいてラダー回路部品データの登録を行っている。しかしながら、検査業務の担当者が必ずしもリレー回路の専門家であるとは限らないため、ラダー図を作成するのに時間を要するのが実情である。
本発明は、前記の課題を解決するための発明であって、機器模擬の回路図面からプログラマブルロジックコントローラ用のラダープログラムを効率的に作成できるラダープログラム作成装置およびラダープログラム作成方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、本発明のラダープログラム作成装置は、機器の動作を演算回路で模擬した模擬動作回路の図面の雛形情報と、雛形情報に基づくラダープログラム情報とを記憶するデータベース(例えば、DB312)と、データベースに登録されている機器を選択する機器選択画面を表示部に表示する模擬動作機器選択部(例えば、模擬動作機器選択プログラム304)と、選択された機器の雛形情報を構模擬動作回路図面として、回路入力値定義表、演算回路で模擬した模擬動作回路、回路出力値定義表を含んで表示部に表示する模擬動作回路図面作成部(例えば、模擬動作回路図面作成プログラム305)と、模擬動作回路図面に記載されている回路入力値定義表または回路出力値定義表を編集する模擬動作回路図面編集部(例えば、模擬動作回路図面編集プログラム306)と、編集後の模擬動作回路図面に基づきラダープログラム作成要求を受理すると、模擬動作回路図面編集部で編集された図面情報と、データベースに登録してある雛形情報とを比較して差分から変更情報を抽出し、抽出された変更情報に基づいて、ラダープログラム情報に反映して模擬動作ラダープログラムファイルを作成する模擬動作ラダープログラム作成部(例えば、模擬動作ラダープログラム作成プログラム307)とを有することを特徴とする。
本発明によれば、機器模擬の回路図面からプログラマブルロジックコントローラ用のラダープログラムを効率的に作成できる。
本発明の実施形態における電子図面作成装置の構成を示す図である。 模擬動作回路図面情報とラダープログラム情報のパターン登録のデータベースの一例を示す図である。 機器模擬動作のラダープログラム作成の流れを示す図である。 模擬動作機器選択プログラムの処理の一例を示す図である。 模擬動作回路図面作成プログラムの処理の一例を示す図である。 模擬動作回路図面の一例を示す図である。 模擬動作回路図面の入力値編集の一例を示す図である。 模擬動作ラダープログラム作成プログラムの処理の一例を示す図である。 機器の模擬動作回路図面と模擬動作ラダープログラム(ニーモック形式)のパターンの一例を表す図である。 図9に編集を加えた機器の模擬動作回路図面と模擬動作ラダープログラムの一例を示す図である。 自家発電/商用電源切り替え回路の一例を示す図である。 図11のファンクションブロックダイアグラムの一例を示す図である。 模擬動作回路からラダープログラム作成の手順を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態における電子図面作成装置の構成を示す図である。電子図面作成装置100(ラダープログラム作成装置)は、制御部301、出力部302、入力部303、記憶部311、および、DB(Data Base)312(外部記憶装置)を有する。制御部301は、CPU(Central Processing Unit)によって実現され、記憶部311に格納される各種プログラムを実行する機能を有する。出力部302は、ディスプレイなどであり、電子図面などを表示する。入力部303は、キーボードやマウス(ポインティングデバイス)などであり、マウスは出力部302に出力された表示物を指示するために用い、キーボードは、電子図面を作成する際の文字入力に使用する。記憶部311は、電子図面作成装置100が処理を実行する各種プログラムおよび一時的なデータを保持する機能を有する。DB312は、電子図面作成装置100が処理を実行するための各種データを保存する機能を有する。
記憶部311には、DB312に登録されている模擬動作機器を選択するための模擬動作機器選択プログラム304(模擬動作機器選択部)、選択された模擬動作回路図面を出力部302に出力するための模擬動作回路図面作成プログラム305(模擬動作回路図面作成部)、出力部302に出力された図面を編集するための模擬動作回路図面編集プログラム306(模擬動作回路図面編集部)、登録された図面および編集された図面に関するラダープログラムを作成するための模擬動作ラダープログラム作成プログラム307(模擬動作ラダープログラム作成部)、模擬動作機器をDB312に登録するための模擬動作機器登録プログラム308(模擬動作機器登録部)が格納される。
DB312には、模擬動作機器登録プログラム308により登録されたCAD(Computer Aided Design)の模擬動作回路図面情報321(雛形情報)および模擬動作ラダープログラム作成プログラム307により作成されるラダープログラム情報322が格納される。また、DB312には、模擬動作回路図面編集プログラム306により編集された編集後の模擬動作回路図面101および模擬動作ラダープログラム作成プログラム307により作成される編集後の模擬動作ラダープログラムファイル102が格納される。
図2は、模擬動作回路図面情報とラダープログラム情報のパターン登録のデータベースの一例を示す図である。図2に示すように、検査業務の担当者が、予め模擬動作機器登録プログラム308および模擬動作ラダープログラム作成プログラム307を用いて、模擬動作回路図面情報321とラダープログラム情報322のパターンをDB312に登録している。模擬動作回路図面情報321(図11、図12参照)およびラダープログラム情報322(図13参照)の詳細な説明は後記する。
次に、電子図面作成装置100のラダープログラム作成の処理について説明する。
図3は、機器模擬動作のラダープログラム作成の流れを示す図である。適宜図1を参照して説明する。電子図面作成装置100のラダープログラム作成処理のシステムが起動すると、DB312から模擬動作機器一覧を取得し、模擬動作機器選択画面403(図4参照)を出力部302に表示する(ステップS31)。ユーザ(例えば、検査業務の担当者)は機器の選択を行う(ステップS32)。システムは選択された機器の模擬動作回路図面情報321をDB312より取得して、模擬動作回路図面101を作成する(ステップS33)。模擬動作回路図面101には、模擬動作回路図と、回路入力値が記載されている。ユーザは模擬動作回路図面101に記載された回路入力値を編集する(ステップS34)。システムは、ラダープログラム作成要求を受理すると、模擬動作機器のラダープログラム情報322をDB312から取得し、模擬動作回路図面101の回路入力値を取得し、編集された模擬動作ラダープログラムファイル102の作成を行う(ステップS35)。
各ステップの処理の詳細について、適宜図1を参照して説明する。
図4は、模擬動作機器選択プログラムの処理の一例を示す図である。制御部301は、システムを起動したことを検知すると、模擬動作機器選択プログラム304を動作させ、出力部302の表示部に模擬動作機器選択画面403を表示する処理を開始する。制御部301は、DB312に登録されている模擬動作する機器の一覧リスト402を取得する。制御部301は、模擬動作機器選択画面403を表示する。模擬動作機器選択画面403のコンボボックスのリストは、取得した模擬動作する機器一覧で構成される。ユーザはコンボボックスのリストより、模擬動作する機器を選択し、OKボタンを押す。すると、制御部301は、実行が押下されたことを検知すると、選択機器リスト404を作成し、模擬動作回路図面作成プログラム305の処理に進む。
図5は、模擬動作回路図面作成プログラムの処理の一例を示す図である。制御部301は、選択機器リスト404を作成したのち、模擬動作回路図面作成プログラム305を動作させ、機器のパターンが登録されているDB312から、選択された模擬動作する機器の模擬動作回路の図面情報502(例えば、図面上のシンボル、位置情報)を取得し、模擬動作回路図面101を作成する。ここで、作成する模擬動作回路図面101とは、PLCの入力アドレスが1つもしくは複数記載されており、入力アドレスのレジスタ格納値を回路入力値として動作する演算回路が描かれている。また、その演算により、演算結果が出力されるレジスタのアドレスが描かれている。また、模擬動作回路図面101には、入力アドレスのレジスタの格納値を記載されている。なお、演算回路とは、四則演算や論理演算などの演算を行うための回路のことである。
図6は、模擬動作回路図面の一例を示す図である。図6に示す模擬動作回路図面101は、バルブの模擬動作回路の一部を表す図面である。模擬動作回路図面101は、回路入力値定義表601、模擬動作回路602、回路出力値定義表603を含んで構成される。本実施形態では、模擬動作回路602が、従来のラダー回路ではなく、演算回路で構成されているのが特徴となっている。
回路入力値定義表601は、1列目に入力値の説明、その右横の2列目には入力値、および入力値に対応する内部アドレスで構成される。入力値は、定数(入力値定数)もしくはアドレス(入力値アドレス)にて記載される。入力値アドレスが記載されている場合は、その入力値アドレスのレジスタ格納値が入力値になる。その右横にあるLと書かれた箱は、PLC内部アドレスを示すシンボルである。該当する内部アドレスがシンボルの右横に記載されている。例えば、回路入力値定義表601の1行目は、内部アドレスR103であり、入力値として「運転条件」、入力値アドレスR127が指定されている。
模擬動作回路602は、回路入力値定義表601で定義された内部アドレスに接続された入力値を格納して構成される。回路入力値定義表601の1行目を例に挙げて説明する。内部アドレスはR103であり、シンボルにて表示されていて、回路入力値定義表601の1行目に接続されている。内部アドレスR103には入力値アドレスR127のレジスタ格納値が代入される。本例では入力値アドレスの先頭アルファベットが“R”のものは、ビットアドレスとし、レジスタ格納値は「1」(ONを示す)もしくは「0」(OFFを示す。)とする。仮に入力値アドレスR127のレジスタに「1」(ONを示す。)が格納されていた場合、内部アドレスR103のレジスタにも「1」(ON)が格納される。また、入力値は「運転条件」と説明されている。つまり入力値アドレスR127のレジスタに「1」(ON)が格納されていることは、バルブの「運転条件」信号がONになっていることを示す。
模擬動作回路602は、演算回路で構成されており、左側には、模擬動作回路(演算回路)の内部アドレスR103,R104,DW105,DW106を示すシンボルが接続されており、各アドレスのレジスタ格納値を入力値とする。模擬動作回路602にて演算が行われ、結果が内部アドレスR107のレジスタに出力される。
回路出力値定義表603は、出力値の説明が記載されており、左横には内部アドレスR107を示すシンボルが接続されている。内部アドレスR107のレジスタ格納値が、出力値となる。また出力値(内部アドレスR107のレジスタ格納値)は「運転」と説明されている。例えば、内部アドレスR107のレジスタに「1」(ON)が格納されている場合は、バルブの「運転」信号がONになっていることを示す。図6では、内部アドレスR107のレジスタに「1」が格納されていた場合、運転となることを意味する。
図7は、模擬動作回路図面の入力値編集の一例を示す図である。ユーザが模擬動作回路図面101の回路入力値を編集する必要のある場合、または、入力値に記載がない場合、表示された模擬動作回路図面101の回路入力値定義表601をマウスなどでクリックすると、模擬動作回路図面編集プログラム306が起動され、ダイアログ701が出力部302に表示される。
具体的に説明すると、回路入力値定義表601の「全開値」は、“10”に設定されている。ユーザが全開値を別な数値に編集したい場合、“10”をクリックする。制御部301はクリックを検知すると、模擬動作回路図面編集プログラム306を起動し「全開値」の“10”を編集する手段としてダイアログ701を表示する。ダイアログには、「全開値」の“10”が入力値定数のテキストボックスで用意されており、編集が可能である。もしこの値を定数値でなく、他レジスタの格納値に変更したい場合、入力値アドレスのラジオボタンを選択する。すると、入力値アドレスのテキストボックスが使用可能になり、アドレスを入力することができる。編集が終わったらOKボタンをクリックする。制御部301は、回路入力値の変更を模擬動作回路図面101に反映する。なお、回路出力値定義表603をクリックした場合、同様に、編集画面としてダイアログが出力部302に表示される。
図8は、模擬動作ラダープログラム作成プログラムの処理の一例を示す図である。ユーザが出力部302に表示された模擬動作回路図面101の編集を終了し、制御部301は、登録ボタン(図示せず)の押下を検知すると、模擬動作ラダープログラム作成プログラム307を起動する。
模擬動作回路図101は、模擬動作回路図面編集プログラム306で編集された後の機器の模擬動作回路図面である。制御部301(模擬動作ラダープログラム作成プログラム307)は、模擬動作回路図面101の入力値変更情報である編集情報802を作成する。また、制御部301は、DB312から、模擬動作する機器のラダープログラム情報804を取得する。制御部301は、模擬動作する機器のラダープログラム情報804に、模擬動作回路図面の編集情報802を反映し、模擬動作ラダープログラムファイル102を作成する。
図9は、機器の模擬動作回路図面と模擬動作ラダープログラム(ニーモック形式)のパターンの一例を表す図である。図10は、図9に編集を加えた機器の模擬動作回路図面と模擬動作ラダープログラムの一例を示す図である。図9に示す模擬動作回路図面901、模擬動作ラダープログラムファイル902は、図2に示すDB312に登録されていた雛形情報によるものである。図10に示す模擬動作回路図面1001は、点線で囲んである部分を、図9に示す模擬動作回路図面901から変更したものである。
模擬動作ラダープログラム作成プログラム307の処理は、図10に示す模擬動作回路図面1001と、DB312に登録してある模擬動作回路図面901の雛形の情報を比較し、差分から入力値変更情報1002を作成する。そして、模擬動作ラダープログラム作成プログラム307の処理は、DB312に登録済みの雛形情報である模擬動作ラダープログラムファイル902を取得し、模擬動作ラダープログラム作成プログラム307は、入力値変更情報1002を模擬動作ラダープログラムファイル902に反映し、ラダープログラムファイル1003を作成する。この処理により、初めからラダープログラムを作成するよりも、ラダープログラムファイルを効率的に作成できる効果がある。
次に、機器の模擬動作回路のパターン登録について、具体的な回路を用いて説明する。
図11は、自家発電/商用電源切り替え回路の一例を示す図である。図11に示す模擬動作回路図面101は、図6に示したものと同様に、回路入力値定義表601、模擬動作回路602、回路出力値定義表603を含んで構成される。
模擬動作回路602は、シンボルと結線で構成されており、左(入力)から右(出力)に流れる回路を、ユーザが模擬動作機器登録画面(例えば、出力部302)を介して、予め準備されたシンボルなどを組み合わせて作成する。シンボルは何のラダープログラムに変換されるのかが決まっていて、定義されており、また、シンボルは属性を有している。その属性に「演算順序」があり、ラダープログラムへ変換するための解析順序を定義している。シンボルの近くに描かれている小さい数字(例えば、201、202、203)が演算順序である。
なお、模擬動作回路602において、縦棒の右側に○がついているものは、OR記号で、入力された信号のうち少なくとも1つが“1”の値を持てば、“1”が出力され、そうでなければ“0”が出力される。同様に、縦棒の右側に縦長の□がついているものは、AND記号で、入力された信号のうち少なくとも1つが“0”の値を持てば、“0”が出力され、そうでなければ“1”が出力される。同様に、□の中に×があるものは、NOT記号で、入力された信号が“0”の値を持てば“1”が出力され、そうでなければ“0”が出力される。同様に、□の中に“S”、“R”、“F/C(SR)”があるものは、フリップフロップ記号であり、□の“S”側に入力された信号が“1”かつ“R”側に入力された信号が“0”なら“1”を出力する。□の“S”側に入力された信号が“0”かつ“R”側に入力された信号が“1”なら“0”を出力する。
回路入力値定義表601は、動作回路の入力部分に割り当てるアドレスを定義しており、「L」と描かれたシンボルの右横に描かれているアルファベットと数字が、入力用の内部アドレスを示している。回路出力値定義表603は、動作回路の出力部分に割り当てる内部アドレスを定義しており、「L」と描かれたシンボルの右横に描かれているアルファベットと数字が、出力用の内部アドレスを示している。
図11に記載された3つの回路のうち、一番下のものを例として説明する。アドレスR00Aには“1”、R008には“0”、R009には“0”の値を持つと仮定する。まず、R00AとR008はOR記号に入力される。OR記号から“1”を出力する。さらにこの出力結果はフリップフロップ記号の“S”側に入力され、R009はフリップフロップ記号の“R”側に入力される。フリップフロップ記号から“1”が出力される。フリップフロップ記号から出力された値“1”は、R00Cに出力される。また、フリップフロップ記号から出力された値“1”はNOT記号に入力される。NOT記号から“0”が出力される。NOT記号から出力された値“0”は、R00Bに出力される。
図12は、図11のファンクションブロックダイアグラムの一例を示す図である。図12に示す制御回路は、双投形電磁接触器(MCDT)の一例を示し、プラントの受変電設備に使用される。例えば、停電時、1系統の設備の電源に流れる電気を商用電源から自家発電に切り替えを行い、プラントの全停止を防ぐ場合に利用する。また、その後の電気復旧時には、自家発から商用電源への切替えを行う。
具体的には、
図12に示す図面は、図11に示す模擬動作回路図面の模擬動作回路602部分を定型と見なし、ファンクションブロックダイアグラム(FBD)で表した図面である。回路入力値定義表601、模擬動作回路602、回路出力値定義表603は、図12では、それぞれ、入力回路601A、動作回路602A、出力回路603Aと対応している。入力回路601A、出力回路603Aには、二重線の四角型のシンボルがファンクションブロック(FB)と結線でつながっており、このシンボルには、アドレスが割りあてられている(図面上は見えない。)
図13は、模擬動作回路からラダープログラム作成の手順を示す図である。図13(a)は、模擬動作回路602の一部分の図面であり、図13(b)は図13(a)中のANDを表すシンボル1301のラダープログラムの定義ファイルであり、図13(c)は、コンパイルした結果のラダープログラムの例である。
模擬動作ラダープログラム作成プログラム307の処理は、下記の手順になる。
(1)処理対象シート取得:CAD上でロジックコンパイルの処理対象として指示されたシート情報を取得する。また、前回コンパイル時点からシートの更新が無いかチェックし、更新が無い場合コンパイル処理をスキップする。
(2)ロジック解析:各シンボルの演算順序を特定のルールにしたがって決定する。また、入出力シンボルへのアドレス割付を行う。
(3)言語ソース生成:ロジック解析結果を元に、プログラムを生成する。各シンボルと結線情報の解析を、ロジック解析で決定した演算順序に基づいて行う。各シンボルがどのようなラダープログラムに変換されるかは、定義ファイル(図13(b)参照)に記載されており、その定義に基づいてラダープログラムの作成を行う。なお、図13(b)に示すセミコロン(;)で始まる行は、コメントの行である。
(4)管理ファイル生成:コンパイル履歴を記録する。
本実施形態によれば、ラダープログラム作成装置(例えば、電子図面作成装置100)は、模擬動作機器登録部(例えば、模擬動作機器登録プログラム308)を有し、模擬動作機器登録部の登録画面(例えば、出力部302)は、回路入力値定義表601として、アドレスまたは定数で入力される入力値、該入力値の説明、および該入力値に対応する入力用内部アドレスで構成され、模擬動作回路図面101の回路出力値定義表603として、出力値に対応する出力用内部アドレス、該出力値の名称で構成され、模擬動作回路図面101の模擬動作回路602は、入力用内部アドレスと、出力用内部アドレスと、演算回路とを含んで構成され、登録画面に入力される入力情報に基づいて、雛形情報(例えば、模擬動作回路図面情報321)をDB312に登録することができる。
本実施形態によれば、模擬動作機器登録部の登録画面に表示される模擬動作回路602は、左から右に流れる演算される回路が、予め準備されたシンボルおよび結線を組み合わせて作成されており、シンボルは何のラダープログラムに変換されるのかがDB312において定義されており、シンボルは、演算順序である属性を有し、ラダープログラムへ変換するための解析順序が定義されている。
100 電子図面作成装置(ラダープログラム作成装置)
101 模擬動作回路図面
102 模擬動作ラダープログラムファイル
301 制御部
302 出力部(登録画面)
303 入力部
304 模擬動作機器選択プログラム(模擬動作機器選択部)
305 模擬動作回路図面作成プログラム(模擬動作回路図面作成部)
306 模擬動作回路図面編集プログラム(模擬動作回路図面編集部)
307 模擬動作ラダープログラム作成プログラム(模擬動作ラダープログラム作成部)
308 模擬動作機器登録プログラム(模擬動作機器登録部)
311 記憶部
312 DB(データベース)
321 模擬動作回路図面情報(雛形情報)
322 ラダープログラム情報
403 模擬動作機器選択画面
601 回路入力値定義表
602 模擬動作回路
603 回路出力値定義表

Claims (6)

  1. 機器の動作を演算回路で模擬した模擬動作回路の図面の雛形情報と、前記雛形情報に基づくラダープログラム情報とを記憶するデータベースと、
    前記データベースに登録されている機器を選択する機器選択画面を表示部に表示する模擬動作機器選択部と、
    前記選択された機器の雛形情報を模擬動作回路図面として、回路入力値定義表、前記演算回路で模擬した模擬動作回路、および回路出力値定義表を含んで前記表示部に表示する模擬動作回路図面作成部と、
    前記模擬動作回路図面に記載されている前記回路入力値定義表または前記回路出力値定義表を編集する模擬動作回路図面編集部と、
    前記編集後の模擬動作回路図面に基づきラダープログラム作成要求を受理すると、前記模擬動作回路図面編集部で編集された図面情報と、前記データベースに登録してある雛形情報とを比較して差分から変更情報を抽出し、前記抽出された変更情報に基づいて、前記ラダープログラム情報に反映して模擬動作ラダープログラムファイルを作成する模擬動作ラダープログラム作成部とを有する
    ことを特徴とするラダープログラム作成装置。
  2. 前記ラダープログラム作成装置は、さらに、模擬動作機器登録部を有し、
    前記模擬動作機器登録部の登録画面は、
    前記回路入力値定義表として、アドレスまたは定数で入力される入力値、該入力値の説明、および該入力値に対応する入力用内部アドレスで構成され、前記回路出力値定義表として、出力値に対応する出力用内部アドレスおよび該出力値の名称で構成され、
    前記模擬動作回路は、前記入力用内部アドレスと、前記出力用内部アドレスと、演算回路とを含んで構成され、
    前記模擬動作機器登録部は、前記登録画面に入力される入力情報に基づいて、前記雛形情報を前記データベースに登録する
    ことを特徴とする請求項1に記載のラダープログラム作成装置。
  3. 前記模擬動作機器登録部の登録画面に表示される模擬動作回路は、左から右に流れる演算される回路が、予め準備されたシンボルおよび結線を組み合わせて作成されており、前記シンボルは何のラダープログラムに変換されるのかが前記データベースにおいて定義されており、
    前記シンボルは、演算順序である属性を有し、ラダープログラムへ変換するための解析順序が定義されている
    ことを特徴とする請求項2に記載のラダープログラム作成装置。
  4. 機器の動作を演算回路で模擬した模擬動作回路の図面の雛形情報と、前記雛形情報に基づくラダープログラム情報とを記憶するデータベースと、前記データベースに登録されている機器を選択する機器選択画面を表示部に表示する模擬動作機器選択部と、前記選択された機器の雛形情報を模擬動作回路図面として、回路入力値定義表、前記演算回路で模擬した模擬動作回路、および回路出力値定義表を含んで前記表示部に表示する模擬動作回路図面作成部と、前記模擬動作回路図面に記載されている前記回路入力値定義表または前記回路出力値定義表を編集する模擬動作回路図面編集部と、前記編集後の模擬動作回路図面に基づきラダープログラムを作成する模擬動作ラダープログラム作成部とを有するラダープログラム作成装置を用いて機器動作を模擬するラダープログラム作成方法であって、
    前記ラダープログラム作成部は、ラダープログラム作成要求を受理すると、前記模擬動作回路図面編集部で編集された図面情報と、前記データベースに登録してある雛形情報とを比較して差分から変更情報を抽出し、前記抽出された変更情報に基づいて、前記ラダープログラム情報に反映して模擬動作ラダープログラムファイルを作成する
    ことを特徴とするラダープログラム作成方法。
  5. 前記ラダープログラム作成装置は、さらに、模擬動作機器登録部を有し、
    前記模擬動作機器登録部の登録画面は、
    前記回路入力値定義表として、アドレスまたは定数で入力される入力値、該入力値の説明、および該入力値に対応する入力用内部アドレスで構成され、前記回路出力値定義表として、出力値に対応する出力用内部アドレスおよび該出力値の名称で構成され、
    前記模擬動作回路は、前記入力用内部アドレスと、前記出力用内部アドレスと、演算回路とを含んで構成され、
    前記模擬動作機器登録部は、前記登録画面に入力される入力情報に基づいて、前記雛形情報を前記データベースに登録する
    ことを特徴とする請求項4に記載のラダープログラム作成方法。
  6. 前記模擬動作機器登録部の登録画面に表示される模擬動作回路は、左から右に流れる演算される回路が、予め準備されたシンボルおよび結線を組み合わせて作成されており、前記シンボルは何のラダープログラムに変換されるのかが前記データベースにおいて定義されており、
    前記シンボルは、演算順序である属性を有し、ラダープログラムへ変換するための解析順序が定義されている
    ことを特徴とする請求項5に記載のラダープログラム作成方法。
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