JP2013010444A - クローラ用芯金及び弾性クローラ - Google Patents

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Abstract

【課題】重量の増加を抑制しつつ、転輪と接触する部分の摩耗を抑制すること。
【解決手段】駆動輪及び転輪に巻き掛けられる無端状の弾性体の内周部に配設される芯金基体22と、芯金基体22に弾性体の幅方向(矢印W方向)に間隔をあけて設けられ弾性体の内側方向(矢印IN方向)へ延出し駆動輪の通過スペースを形成する一対のガイド壁部(延出部)28と、ガイド壁部28の先端部28Eに形成され転輪104を支持し転輪104を支持する支持面38Aの幅W1がガイド壁部28の先端部28Eの幅W2よりも広くなるようにガイド壁部28から弾性体の幅方向へ張り出した転輪支持部38と、を芯金20が有すること。
【選択図】図3

Description

本発明は、クローラ用芯金、及びこれを用いた弾性クローラに関する。
農業用機械をはじめ、建設機械や土木作業用機械の走行部に無端状のゴムクローラが使用されている。
ゴムクローラは、通常、車両のスプロケット、アイドラー、及び転輪に巻き掛けられて用いられる。これらのスプロケット、アイドラー、及び転輪は、ゴムクローラの内周側を転動するため、ゴムクローラの内周部には補強用の芯金が周方向に一定間隔で配設されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載のゴムクローラでは、芯金に設けられた一対の突起の間をスプロケットが通過し、一対の突起の頂部上を転輪が転動するようになっている。
特開2004-1595号公報
特許文献1のように、転輪が芯金の突起の頂部上を転動するタイプのゴムクローラは、転輪と突起の頂部とが直に接触するため、両者が摩耗しやすい。このため、通常は、突起のクローラ幅方向に沿った幅を広くして転輪と突起の頂部との接触面積を確保し、転輪と突起の頂部の摩耗を抑制している。
しかし、上記のように、突起の幅を広くすると、芯金の重量が増加してしまう。
本発明は、重量の増加を抑制しつつ、転輪と接触する部分の摩耗を抑制することを課題とする。
請求項1のクローラ用芯金は、駆動輪及び転輪に巻き掛けられる無端状の弾性体の内周部に配設される芯金基体と、前記芯金基体に前記弾性体の幅方向に間隔をあけて設けられ、前記弾性体の内側方向へ延出し、前記駆動輪の通過スペースを形成する一対の延出部と、前記延出部の先端部に形成され、前記転輪を支持し、前記転輪を支持する支持面の前記幅方向に沿った幅が前記延出部の先端部の前記幅方向に沿った幅よりも広くなるように前記延出部から前記幅方向に張り出した転輪支持部と、を有している。
請求項1のクローラ用芯金(以下、適宜「芯金」と記載する。)では、駆動輪が一対の延出部間の通過スペースを通過し、転輪が延出部の先端部に形成された転輪支持部に支持されながら支持面上を通過する。
ここで、上記芯金では、延出部の先端部に、転輪を支持する支持面の上記幅方向に沿った幅が延出部の先端部の上記幅方向に沿った幅よりも広くなるように延出部から上記幅方向に張り出す転輪支持部を形成していることから、例えば、上記転輪支持部を形成せずに、転輪を延出部の先端部(先端面)で支持するものと比べて、転輪と支持面との接触面積を広くすることができる。これにより、転輪と支持面との接触面圧が低下し、転輪と支持面の両者の摩耗を抑制することができる。
一方、上記芯金では、延出部の先端部に転輪支持部を形成することから、例えば、上記転輪支持部を形成せずに、延出部の上記幅方向の幅を全体的に広くして先端部で転輪を支持するものと比べて、芯金の重量の増加を抑制することができる。
以上のことから、請求項1の芯金によれば、重量の増加を抑制しつつ、転輪と接触する部分の摩耗を抑制することができる。
請求項2のクローラ用芯金は、請求項1のクローラ用芯金において、前記転輪支持部の前記通過スペース側の壁面は、少なくとも一部が前記支持面側から前記芯金基体の前記幅方向の中心側へ向かって傾斜している。
請求項2のクローラ用芯金では、転輪支持部の通過スペース側の壁面の少なくとも一部を、支持面側から芯金基体の弾性体幅方向の中心側へ傾斜させていることから、この壁面の傾斜部分に駆動輪が乗り上がっても、駆動輪は傾斜部分に沿って下方(弾性体の外側方向)へ滑り落ちる。
請求項3のクローラ用芯金は、請求項1または請求項2に記載のクローラ用芯金において、前記転輪支持部の前記通過スペース側に対して反体側の壁面は、少なくとも一部が前記支持面側から前記通過スペース側に対して反体側の外側へ向かって傾斜している。
請求項3のクローラ用芯金では、転輪支持部の通過スペース側に対して反対側の壁面の少なくとも一部を、支持面側から通過スペース側に対して反対側へ向けて傾斜させている。
ここで、転輪の軸部が支持面上を通り、軸部の両端側からそれぞれ外周側へ張り出す輪部が転輪支持部の通過スペース側に対して反対側を通る場合に、壁面の傾斜部分に転輪の輪部が乗り上がっても、転輪の輪部は傾斜部分に沿って下方(弾性体外側)へ滑り落ちる。
請求項4のクローラ用芯金は、請求項1〜3のいずれか1項に記載のクローラ用芯金において、一方の前記延出部に形成された転輪支持部の支持面と他方の前記延出部に形成された前記転輪支持部の支持面とが、前記幅方向から見て一部が重なるように前記弾性体の周方向にずれている。
請求項4のクローラ用芯金では、一方の延出部に形成された転輪支持部の支持面と他方の延出部に形成された転輪支持部の支持面とが、弾性体幅方向から見て一部が重なるように弾性体の周方向(以下、単に「弾性体周方向」と記載する。)にずれていることから、転輪が一方の支持面から他方の支持面へと乗り移る際の、転輪の下方への落ち込みが少なる、すなわち、転輪の上下動が抑制される。
請求項5の弾性クローラは、駆動輪及び転輪に巻き掛けられる無端状の弾性体と、前記弾性体の内周部に前記弾性体の周方向へ間隔をあけて配設された請求項1〜4のいずれか1項に記載のクローラ用芯金と、を有している。
請求項5の弾性クローラでは、請求項1〜4のいずれか1項に記載のクローラ用芯金を有していることから、例えば、上記クローラ用芯金を有していないものと比べて、重量の増加を抑制しつつ、転輪と接触する部分の摩耗を抑制することができる。
以上説明したように、本発明のクローラ用芯金及び弾性クローラは、重量の増加を抑制しつつ、転輪と接触する部分の摩耗を抑制することができる。
本発明の第1実施形態に係る弾性クローラを側方(クローラ幅方向)から見た側面図である。 本発明の第1実施形態に係る弾性クローラの内周部を示す平面図である。 本発明の第1実施形態に係るクローラ用芯金の斜視図である。 本発明の第1実施形態に係るクローラ用芯金の平面図である。 図4のクローラ用芯金を矢印5X方向から見た、クローラ用芯金の正面図である。 図4のクローラ用芯金を矢印5Y方向から見た、クローラ用芯金の側面図である。 図4のクローラ用芯金を5Z−5Z線で切断した、クローラ用芯金の断面図である。 本発明の第1実施形態に係るクローラ用芯金を連結した状態を示す、クローラ用芯金の平面図である。 本発明の第1実施形態に係るクローラ用芯金を連結した状態を示す、クローラ用芯金の斜視図である。 本発明の第1実施形態に係るクローラ用芯金の転輪支持部上を転輪が通過する状態を示す、クローラ用芯金の断面図である。 本発明の第1実施形態に係るクローラ用芯金の変形例の平面図である。 本発明のその他の実施形態に係るクローラ用芯金の斜視図である。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態に係るクローラ用芯金及び弾性クローラについて図1〜10を用いて説明する。
図1に示すように、第1実施形態に係る弾性クローラの一例としての無端状のゴムクローラ10は、クローラ車(例えば、トラクターなど)の駆動輪の一例としてのスプロケット100、遊動輪の一例としてのアイドラー102、及びスプロケット100とアイドラー102の間に配設される複数の転輪104に巻き掛けられて用いられるものである。
なお、本実施形態のスプロケット100は、図1に示すように、クローラ車の駆動軸に取付けられる円盤状の輪部100Aの外周面に、円周方向に一定間隔で歯部100Bを形成したものである。また、本実施形態のアイドラー102は、クローラ車に回転支持される円盤状のものであり、転輪104は、クローラ車に回転支持される軸部104Aの軸方向両端部に外周側へ張り出す輪部104Bを一対形成したものである。
図1に示すように、スプロケット100、アイドラー102、転輪104、及びこれらに巻き掛けられたゴムクローラ10によってクローラ車の走行部としてのクローラ走行装置90が構成されている。
なお、本実施形態では、無端状のゴムクローラ10の周方向(矢印S方向)を「クローラ周方向」と記載し、ゴムクローラ10の幅方向(矢印W方向)を「クローラ幅方向」と記載する。クローラ周方向とクローラ幅方向は、ゴムクローラ10を外周側または内周側(図2参照)から見た場合に直交している。
また、本実施形態では、クローラ側面視(クローラ幅方向から見て)でのゴムクローラ10の内側方向(矢印IN方向)を「クローラ内側方向」と記載し、ゴムクローラ10の外側方向(矢印OUT方向)を「クローラ外側方向」と記載する。なお、クローラ外側方向はゴムクローラ10の接地側方向、クローラ内側方向はゴムクローラ10の接地側方向に対して反対方向(反接地側方向)とそれぞれ言い換えられる。
図1、図2に示すように、ゴムクローラ10は、ゴム材を無端帯状に形成したゴム体12を有している。なお、本実施形態のゴム体12は、本発明の弾性体の一例である。また、本実施形態の無端状のゴム体12の幅方向、周方向、内側方向、外側方向は、それぞれクローラ幅方向、クローラ周方向、クローラ内側方向、クローラ外側方向と一致している。
図2に示すように、ゴム体12の内周部には、本発明の第1実施形態に係るクローラ用芯金20(以下、単に「芯金20」と記載する。)がクローラ周方向に間隔(本実施形態では一定間隔)をあけて複数配設されている。これらの芯金20は、クローラ周方向に互いに隣接する同士が連結されて環状の芯金連結体14を構成している(図2、図8参照)。この芯金連結体14により、ゴムクローラ10が補強されている。
図2、図8に示すように、芯金20は、ゴム体12の内周部に配設され、ゴム体12の幅方向が長手方向となる芯金基体22を有している。なお、芯金基体22の長手方向(以下、「芯金長手方向」と記載する。)とゴム体12の幅方向(クローラ幅方向)は一致している。また、芯金基体22の幅方向(以下、「芯金幅方向」と記載する。)は、ゴムクローラ10の平坦部分(スプロケット100やアイドラー102に巻き掛けられたりなどして湾曲した部分を除く部分であり、例えば、図1の符号Fで示す部分などを指す)において、ゴム体12の周方向(クローラ周方向)と一致している。このため、図3〜7では、芯金長手方向を矢印W、芯金幅方向を矢印Sで示している。
図3、図4に示すように、芯金基体22は、芯金長手方向に沿って延び、スプロケット100の歯部100Bから駆動力が入力される駆動力受部としての略円柱状のピン部24と、このピン部24の軸方向の両端部から芯金長手方向外側へそれぞれ延出する一対の翼部26と、を含んで構成されている。なお、本実施形態では、ピン部24の芯金長手方向の中心を基準として、該中心側を芯金長手方向内側、該中心に対して反体側を芯金長手方向外側としている。
また、図2に示すように、芯金20のピン部24の芯金長手方向の中心を通る直線(以下では、中央線CLと記載する)とゴム体12の幅方向の中心を通る直線(ゴム体12の中央線)は、一致している。すなわち、芯金20の中央線CLは、ゴムクローラ10の中央線と一致している。
図3、図4に示すように、芯金20は、芯金基体22に芯金長手方向(本実施形態では、クローラ幅方向と同義)へ互いに間隔をあけて設けられ、この間隔がスプロケット100の通過スペースとなる一対のガイド壁部28を有している。このガイド壁部28は、ピン部24と翼部26との境界部分から芯金幅方向の一方側に延出するとともにクローラ内側方向に延出している。なお、本実施形態のガイド壁部28は、本発明の延出部の一例である。
具体的には、ガイド壁部28は、図4に示すように、ピン部24からクローラ内側方向へ延出する外側壁部28Aと、この外側壁部28Aから段付部28C(図3、図7参照)を介して芯金長手方向の内側に位置すると共に芯金幅方向の一方側に延びる内側壁部28Bと、を含んで構成されている。
また、一対のガイド壁部28は、中央線CLを挟んで左右対称に対向配置され、向かい合う内側壁部28Bの外壁面間の芯金長手方向(本実施形態では、クローラ幅方向と同義)に沿った長さL1よりも向かい合う外側壁部28Aの内壁面間の芯金長手方向に沿った長さL2が長くなっている。このため、一の芯金20と他の芯金20を連結した場合、図8、図9に示すように、一の芯金20の向かい合う外側壁部28Aの間に隣接する他の芯金20の向かい合う内側壁部28Bが入り込む。これにより、互いに連結された芯金20同士に両者を芯金長手方向へ相対変位させる力が作用しても、連結された一方の芯金20の外側壁部28Aの内壁面と、連結された隣接する他方の芯金20の内側壁部28Bの外壁面とが当接して互いに連結された芯金20同士の芯金長手方向の相対変位(横ずれ)が防止される。
図3、図6に示すように、内側壁部28Bの芯金幅方向の一方側には、クローラ外側方向に向けて開放された鉤状のフック部30が形成されている。このフック部30の引掛凹部30Aには、隣接する他の芯金20のピン部24が引掛けられるようになっている。
図4に示すように、一対の内側壁部28B間には、フック部30に対応した位置に、一方の内側壁部28Bの内壁面から他方の内側壁部28Bの内壁面へ延びて、両内壁面間に固定される補強部32が配置されている。上記補強部32により、一対の内側壁部28Bが互いに固定される。
また、図7に示すように、芯金側面視で、補強部32のクローラ内側方向の壁面は、クローラ内側へ凸となるように湾曲し、スプロケット100の輪部100Aの外周を支持するようになっている。一方、補強部32のクローラ外側方向の壁面は、引掛凹部30Aの湾曲面に沿って湾曲している。これにより、引掛凹部30Aのピン部24に当接する当接凹面の面積を拡大している。
図6に示すように、ガイド壁部28の外壁面には、芯金長手方向外側へ隆起した補強リブ36が設けられている。この補強リブ36は、翼部26の芯金幅方向の中央部からフック部30の先端部30Bに向かって、ガイド壁部28のクローラ外側方向の縁部に沿いながら延びている。この補強リブ36のクローラ外側方向の壁面は、図6に示すように、芯金側面視で、引掛凹部30Aの湾曲面に沿って湾曲して、上記補強部32のクローラ外側方向の壁面とともに、引掛凹部30Aのピン部24に当接する当接凹面の面積を拡大している。
図10に示すように、一の芯金20のピン部24に、他の芯金20のフック部30を引掛けることで、芯金20同士が連結される。そして、図8に示すように、複数の芯金20を連結すると、一方の芯金20の補強部32と、この一方の芯金20に連結された隣接する他の芯金20の補強部32との間に、スプロケット100の歯部100Bが挿入される挿入空間34が形成される。この挿入空間34は、芯金連結体14のクローラ周方向に一定間隔で形成されようになっている。
図3、図5、図6に示すように、ガイド壁部28の先端部(クローラ内側方向の端部)28Eには、先端部28Eからクローラ内側方向に隆起し、平坦な頂面(以下、「支持面」)38で転輪104を支持する転輪支持部38が形成されている。この転輪支持部38は、支持面38Aの芯金長手方向(本実施形態では、クローラ幅方向と同義)に沿った長さ(以下では、「幅W1」として記載する。)がガイド壁部28の先端部28Eの芯金長手方向に沿った長さ(以下では、「幅W2」として記載する。)よりも長くなる(広くなる)ように、ガイド壁部28から芯金長手方向へ張り出している。
図4に示すように、芯金平面視で、芯金20の、一方のガイド壁部28に形成された転輪支持部38の支持面38Aと、他方のガイド壁部28に形成された転輪支持部38の支持面38Aとが、芯金長手方向に一部が重なる(すなわち、図6に示すように、芯金側面視で一部が重なる)ように、芯金幅方向(本実施形態では、クローラ周方向を含む)にずれている。
また、図4に示すように、一方のガイド壁部28(図4図示状態で左側のガイド壁部28)に形成された転輪支持部38は、他方のガイド壁部28(図4図示状態で右側のガイド壁部28)に形成された転輪支持部38よりも芯金幅方向の他方側(ピン部24側)に位置している。また、本実施形態では、各転輪支持部38は、それぞれのガイド壁部28の段付部28C上に配置されるとともに、外側壁部28Aまたは内側壁部28Bに跨っている(図3、図4、図7参照)。このため、ガイド壁部28は、外側壁部28Aから芯金長手方向内側へ張り出す部分と、内側壁部28Bから芯金長手方向外側へ張り出す部分とを有している。
なお、本実施形態では、転輪支持部38をガイド壁部28の先端部28Eの一部(段付部28C上)に形成する構成としているが、本発明はこの構成に限定されず、転輪支持部38をガイド壁部28の先端部28Eのすべてに形成する構成としてもよい。
また、図5に示すように、転輪支持部38の芯金長手方向内側の内壁面40Aは、少なくとも一部が支持面38A側から中央線CL側(芯金長手方向内側)へ向かって傾斜している。なお、本実施形態では、内壁面40Aのすべてが傾斜している。この内壁面40Aのクローラ外側方向の端部は、一部が図3に示すように、内側壁部28Bの内壁面に連なっている。
一方、転輪支持部38の芯金長手方向外側の外壁面42Aは、少なくとも一部が支持面38A側から芯金長手方向外側へ向かって傾斜している。なお、本実施形態では、外壁面42Aのすべてが傾斜している。この外壁面42Aは、図3に示すように、ガイド壁部28の先端部28Eよりもクローラ外側方向へ延長されている。外壁面42Aのクローラ外側方向の端部には、該端部に連結されてガイド壁部28の外壁面に連なる壁面44Aが形成されている。
また、図5に示すように、翼部26の根元部分から支持面38Aまでの高さHは、支持面38A上に軸部104Aが位置するときに、輪部104Bの外周面がゴム体12の内周部に接触しないように設定されている。
図1、図2に示すように、芯金20の少なくとも一対の翼部26を含む部分は、ゴム体12の内周部に埋設されている。また、図1に示すように、ガイド壁部28は、ゴム材により被覆されてゴム体12の内周部にクローラ内側に突出するゴム壁部16を形成している。なお、芯金20の転輪支持部38の支持面38A、内壁面40A、及び外壁面42Aは、ゴム体12から露出している。
また、図2に示すように、ゴム体12の内周部には、芯金連結体14の挿入空間34に対応した位置に、スプロケット100の歯部100Bが挿入係合される係合凹部12Aが形成されている。なお、本実施形態では、係合凹部12Aを、ゴム体12をクローラ内外に貫通する貫通穴としている。また、本発明に係るその他の実施形態では、係合凹部12Aの底部をゴム材により閉鎖してもよく、当該係合凹部12Aの底部にクローラ内外に貫通するスリット(切り欠き)を形成してもよい。
ここで、スプロケット100の歯部100Bが係合凹部12Aに挿入係合した状態でスプロケット100が回転(駆動)すると、歯部100Bが係合(当接)している係合凹部12Aを構成するクローラ周方向のゴム壁を介して芯金20のピン部24及び補強部32に駆動力が入力される。そして、ピン部24及び補強部32に入力された駆動力は、芯金連結体14を介してゴム体12(ゴムクローラ10)全体に伝達されて、ゴムクローラ10がスプロケット100とアイドラー102との間を循環する。
また、図1に示すように、ゴム体12の外周部には、クローラ外側に突出するゴム材により構成されたラグ18がクローラ周方向に間隔をあけて複数形成されている。なお、このラグ18は、ゴムクローラ10の地面に接地する部位である。
次に、本実施形態の芯金20及びゴムクローラ10の作用効果について説明する。
ゴムクローラ10の走行時には、スプロケット100、アイドラー102、及び複数の転輪104に巻き掛けられたゴムクローラ10がスプロケット100、アイドラー102、及び複数の転輪104の間で循環する。
このとき、スプロケット100及びアイドラー102は、一対のガイド壁部28間に形成された通過スペースを通過する。
また、図5に示すように、転輪104は、軸部104Aが転輪支持部38に支持されながら支持面38A上を通過し、輪部104Bが転輪支持部38の芯金長手方向外側を通過する。
ここで、芯金20では、ガイド壁部28の先端部28Eに、頂面である支持面38Aの幅W1が先端部28Eの幅W2よりも広くなるようにガイド壁部28から芯金長手方向(クローラ幅方向)に張り出す転輪支持部38を形成していることから、例えば、転輪支持部38を形成せずに、転輪104をガイド壁部28の先端部28E(先端面)で支持するものと比べて、転輪104と支持面38Aとの接触面積を広くすることができる。これにより、転輪104の軸部104Aと支持面38Aとの接触面圧が低下し、転輪104と支持面38Aの両者の摩耗が抑制される。
一方、芯金20では、ガイド壁部28の先端部28Eに転輪支持部38を形成することから、例えば、上記転輪支持部38を形成せずに、ガイド壁部28の幅を全体的に広くして先端部28Eで転輪104を支持するものと比べて、芯金20の重量の増加を抑制することができる。
以上のことから、本実施形態の芯金20によれば、重量の増加を抑制しつつ、転輪104と接触する部分の摩耗を抑制することができる。
一方、ゴムクローラ10は、芯金20を有していることから、例えば、芯金20を有していないものと比べて、重量の増加を抑制しつつ、転輪と接触する部分の摩耗を抑制することができる。
また、芯金20では、転輪支持部38の内壁面40Aを、支持面38A側から芯金長手方向内側へ傾斜させていることから、この内壁面40Aの傾斜部分にスプロケット100やアイドラー102が乗り上がっても、スプロケット100やアイドラー102は傾斜部分に沿って下方(クローラ外側方向)へ滑り落ちる。これにより、スプロケット100やアイドラー102による転輪支持部38の乗り越えが規制される。
さらに、芯金20では、転輪支持部38の外壁面42Aを、支持面38A側から芯金長手方向外側へ傾斜させていることから、この外壁面42Aの傾斜部分に転輪104の輪部104Bが乗り上がっても、輪部104Bが傾斜部分に沿って下方(クローラ外側方向)へ滑り落ちる。これにより、転輪104の輪部104Bによる転輪支持部38の乗り越えが規制される。
そして、芯金20では、一方のガイド壁部28に形成された転輪支持部38の支持面38Aと他方のガイド壁部28に形成された転輪支持部38の支持面38Aとが、芯金長手方向(クローラ幅方向)に一部が重なるように芯金幅方向ずれていることから、転輪104が一方の支持面38Aから他方の支持面38Aへと乗り移る際の、転輪104の下方(クローラ外側方向)への落ち込みが少なる、すなわち、転輪104の上下動が抑制される。これにより、ゴムクローラ10の走行時における乗り心地性が向上する。
また、芯金20では、ガイド壁部28の外側壁面に補強リブ36を設けていることから、互いに隣接する芯金20同士を連結した状態で、一方の芯金20と隣接する他方の芯金20との間に互いに離間させる方向の力(引張力)などが作用しても、補強リブ36がガイド壁部28のクローラ外側方向の縁部に沿って翼部26からフック部30の先端部30Bまで延びていることから、上記力によるガイド壁部28の変形が抑制される。
(その他の実施形態)
上述の第1実施形態では、図2、図8に示すように、芯金平面視で、芯金20の、一方のガイド壁部28に設けられた転輪支持部38の支持面38Aと、他方のガイド壁部28に設けられた転輪支持部38の支持面38Aとが、芯金長手方向に一部が重なるように芯金幅方向にずれている構成としているが、本発明はこの構成に限定されず、図11に示すように、芯金平面視で、芯金20の、一方のガイド壁部28に形成された転輪支持部38の支持面38Aと、他方のガイド壁部28に形成された転輪支持部38の支持面38Aとが、芯金長手方向にすべて重なる構成(すなわち、中央線CLを挟んで、転輪支持部38が左右対称配置される構成)としてもよい。
また、第1実施形態では、図2、図8に示すように芯金平面視で、芯金20の、一方のガイド壁部28に形成された転輪支持部38の支持面38Aと、他方のガイド壁部28に形成された転輪支持部38の支持面38Aとが、芯金長手方向に一部が重なるように、芯金幅方向にずらす構成としているが、さらに、互いに隣接する芯金20同士の、一方の芯金の転輪支持部38と隣接する他方の芯金20の転輪支持部38とが芯金長手方向に一部が重なるように転輪支持部38の芯金幅方向の長さなどを設定しても構わない。このように互いに隣接する芯金20同士の、一方の芯金の転輪支持部38と隣接する他方の芯金20の転輪支持部38とが芯金長手方向に一部が重なる場合には、転輪104の上下動を効果的に抑制することができる。
前述の実施形態では、無端帯状のゴム体12の内周部に芯金連結体14を配設して無端状のゴムクローラ10を構成しているが、本発明はこの構成に限定されず、有端帯状のゴム体の内周部に複数の芯金を連結した芯金連結体を配設して帯状のクローラユニットを複数形成し、これらのクローラユニットの長手方向の端部同士を連結して無端状のゴムクローラを形成する構成としてもよい。なお、クローラユニットは、有端帯状のゴム体の長手方向の一端部から芯金20のピン部24を露出させ、長手方向の他端部から芯金20のフック部30を露出させておくことで、一のクローラユニットの露出したピン部24に他のクローラユニットの露出したフック部30を引掛ける簡単な作業でクローラユニットを連結することができる。
また、ゴムクローラ一周分の長さのクローラユニットを形成し、長手方向一端部から露出したピン部24に長手方向他端部から露出したフック部30を引掛けて無端状のゴムクローラを形成する構成としてもよい。
さらに、前述の実施形態では、芯金20の中央線CLとゴム体12の中央線を一致させる構成としているが、本発明はこの構成に限定されず、ゴム体12の中央線に対して芯金20の中央線がクローラ幅方向にずれる構成としてもよい。
そして、前述した実施形態では、本発明の無端帯状の弾性体の一例を、ゴム材を無端帯状に形成したゴム体12としているが、本発明はこの構成に限定されず、上記弾性体の一例としては、ゴム以外のエラストマーなどを無端帯状に形成した帯状体であってもよい。
さらに、前述の実施形態では、ゴムクローラ10の内周部に互いに隣接する同士が連結される芯金20を用いる構成としているが、本発明はこの構成に限定されず、ゴムクローラ10の内周部に一定の間隔で配設され、互いに隣接する同士が連結されない芯金50を用いる構成としてもよい。この芯金50は、図12に示すように、芯金長手方向(矢印W方向)の中央部54とこの中央部54の両端部から芯金長手方向外側へ延出する一対の翼部56とで構成される芯金基体52と、この中央部54と翼部56との境界部分からクローラ内側方向(矢印IN方向)へ突出(延出)する突起58(本発明の延出部の一例)と、を有し、突起58の頂部58Eに転輪104の軸部104Aを支持する転輪支持部60が形成されている。この転輪支持部60は、支持面60Aの芯金長手方向に沿った幅W1が突起58の頂部58Eの芯金長手方向に沿った幅W2よりも広くなるように突起58から芯金長手方向に張り出している。また、転輪支持部60は、芯金長手方向内側の内壁面62Aが支持面60A側から中央線CL側(芯金長手方向内側)へ向かって傾斜し、芯金長手方向外側の外壁面64Aが支持面60A側から芯金長手方向外側へ向かって傾斜している。なお、一対の突起58間は、スプロケット100の通過スペースとなる。
以上、実施形態を挙げて本発明の実施の形態を説明したが、これらの実施形態は一例であり、要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施できる。また、本発明の権利範囲がこれらの実施形態に限定されないことは言うまでもない。
10 ゴムクローラ(弾性クローラ)
12 ゴム体(弾性体)
20 芯金(クローラ用芯金)
22 芯金基体
28 ガイド壁部(延出部)
38 転輪支持部
38A 支持面
40A 内壁面
42A 外壁面
50 芯金(クローラ用芯金)
52 芯金基体
58 突起(延出部)
60 転輪支持部
60A 支持面
62A 内壁面
64A 外壁面
100 スプロケット(駆動輪)
104 転輪
CL 中央線
S クローラ周方向、芯金幅方向
W クローラ幅方向、芯金長手方向
IN クローラ内側方向
OUT クローラ外側方向

Claims (5)

  1. 駆動輪及び転輪に巻き掛けられる無端状の弾性体の内周部に配設される芯金基体と、
    前記芯金基体に前記弾性体の幅方向に間隔をあけて設けられ、前記弾性体の内側方向へ延出し、前記駆動輪の通過スペースを形成する一対の延出部と、
    前記延出部の先端部に形成され、前記転輪を支持し、前記転輪を支持する支持面の前記幅方向に沿った幅が前記延出部の先端部の前記幅方向に沿った幅よりも広くなるように前記延出部から前記幅方向に張り出した転輪支持部と、
    を有するクローラ用芯金。
  2. 前記転輪支持部の前記通過スペース側の壁面は、少なくとも一部が前記支持面側から前記芯金基体の前記幅方向の中心側へ向かって傾斜している請求項1に記載のクローラ用芯金。
  3. 前記転輪支持部の前記通過スペース側に対して反体側の壁面は、少なくとも一部が前記転輪支持面側から前記通過スペースに対して反対側へ向かって傾斜している請求項1または請求項2に記載にクローラ用芯金。
  4. 一方の前記延出部に形成された転輪支持部の支持面と他方の前記延出部に形成された前記転輪支持部の支持面とが、前記幅方向から見て一部が重なるように前記弾性体の周方向にずれている請求項1〜3のいずれか1項に記載のクローラ用芯金。
  5. 駆動輪及び転輪に巻き掛けられる無端状の弾性体と、
    前記弾性体の内周部に前記弾性体の周方向へ間隔をあけて複数配設された請求項1〜4のいずれか1項に記載のクローラ用芯金と、を有する弾性クローラ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020179933A1 (ja) * 2019-03-07 2020-09-10 株式会社ブリヂストン クローラ用芯金及び弾性クローラ

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