JP2013009998A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】意外な遊技展開を提供する。
【解決手段】大当り抽選手段1100による大当りの抽選結果がハズレであった場合に提供するハズレ演出と、大当りの抽選結果が大当りであった場合に提供する大当り演出と、大当り演出を経て大当り遊技となった場合に大当り遊技中に提供する大当り遊技演出を実行可能に構成されている演出実行手段800と、ハズレ演出、大当り演出、大当り遊技演出の演出パターンを決定する演出パターン決定手段1300とを備え、演出パターン決定手段1300が、大当り種別抽選手段1200による抽選結果が所定の大当り種別である場合には、大当り演出として、ハズレ演出の演出パターンの一部分と同一または類似する演出パターンを採用するとともに、大当り遊技演出としてハズレ演出の演出パターンのその他の部分と同一または類似する演出パターンを採用して演出パターンを決定する。
【選択図】図19

Description

本発明は、大当りの抽選を行う大当り抽選手段と、前記大当り抽選手段による抽選結果が大当りである場合には、その大当り種別の抽選を行う大当り種別抽選手段とを備えた遊技機において、前記大当り抽選手段は、前記大当り種別として、少なくとも大当り遊技後の遊技状態が大当りの当選確率の低い低確率遊技状態よりも大当りの当選確率の高い高確率遊技状態であるとともに、当該高確率遊技状態であることを遊技者に積極的に示唆しない潜伏確変大当りを決定可能とし、前記大当り抽選手段による大当りの抽選結果がハズレであった場合に提供するハズレ演出と、大当りの抽選結果が大当りであった場合に提供する大当り演出と、前記大当り演出を経て大当り遊技となった場合に当該大当り遊技中に提供する大当り遊技演出を実行可能に構成されている演出実行手段と、前記ハズレ演出、前記大当り演出、前記大当り遊技演出の演出パターンを決定する演出パターン決定手段と、前記潜伏確変大当り後に、前記高確率遊技状態であることを遊技者に報知するための所定の報知条件が成立したか否かを判定する報知条件判定手段と、前記報知条件判定手段により前記報知条件が成立したと判定された場合に報知を行う報知手段と、遊技者が操作可能な操作手段とを備え、前記演出パターン決定手段は、前記大当り種別抽選手段による抽選結果が、前記潜伏確変大当りである場合、前記大当り演出として、前記ハズレ演出の演出パターンの一部分と同一または類似する演出パターンを採用するとともに、前記大当り遊技演出として前記ハズレ演出の演出パターンのその他の部分と同一または類似する演出パターンを採用して演出パターンを決定し、前記報知条件が、前記操作手段の操作が行われることであることを特徴とする遊技機に関するものである。
従来の遊技機は、大当り態様として、大当り遊技終了後、遊技状態を大当りの当選確率の低い低確率遊技状態から大当りの当選確率の高い高確率遊技状態へと変更させる確変大当りを備えるものであった。
また従来の遊技機は、前記確変大当り態様として、大当り遊技終了後に高確率遊技状態となることを遊技者に報知する確変報知大当りと、大当り終了後に高確率遊技状態となることを遊技者に報知しない確変非報知大当りとを備えるものであった。
さらに従来の遊技機は、前記確変非報知大当りに当選した場合において、高確率遊技状態となっているか否かを認識し難い態様で、遊技者に高確率遊技状態となっている可能性のみを示唆するため、図32に示されるように大当り前の通常演出モードとは異なる特別演出モード(例えば、特許文献1における「秘匿モード」)へと演出モードを移行させるものであった。
また従来の遊技機においては、前記確変非報知大当りに当選した場合、前記確変非報知大当りに対応する所定の停止図柄態様で装飾図柄を停止させる大当り演出が行われ、前記所定の停止図柄態様で装飾図柄が停止すると大当りが確定する。当該大当り演出は、大当りの抽選結果がハズレであった場合に提供されるハズレ演出とは異なり、遊技者に期待感を抱かせる派手な演出が採用されるのが一般的であった。
さらに従来の遊技機においては、前記確変非報知大当りに当選した場合の大当り遊技中に行われる大当り遊技演出として、大当り前の前記通常の演出モードから前記特別な演出モードへと演出モードを移行させるモード移行演出を採用するものが知られている。
特開2008−18020号公報
しかしながら上記従来の遊技機においては、前記確変非報知大当りに当選した場合に派手な大当り演出を行うので、実際には高確率遊技状態とはならずに低確率遊技状態のまま遊技を提供する小当りへの当選の余地を残しつつも、遊技者はその派手な演出を見て確変大当りに当選した可能性に気付いてしまうという問題があった。
また従来の遊技機においては、前記確変非報知大当りに当選した場合の大当り遊技演出としてモード移行演出を行うので、遊技者は移行後のモードが高確率遊技状態となっているのではないかと推測することができてしまう。すなわち、遊技者は当該モード移行演出をもってしても確変大当りに当選した可能性に気付いてしまうという問題があった。
さらに従来の遊技機においては、遊技者が前記派手な大当り演出や前記大当り遊技演出としての前記モード移行演出等によって確変大当りに当選した可能性に気付いてしまうので、その際に遊技盤面の所定の箇所に配設されたセグランプの点灯態様を確認して、予め調査済みの確変大当りの場合のセグランプの点灯態様と照らし合わせることにより、実際に確変大当りに当選したか否かを事前に確定的に判別することが出来てしまうという問題があった。
このような事態は、確変非報知大当りが高確率遊技状態であるか否かを遊技者に認識し難い態様で遊技を提供することを意図するものであることに鑑みれば本末転倒の結果であり、遊技者が事前に当選結果を知ることが出来ることによってその後の遊技展開を予想できてしまうので、著しく遊技の興趣が低下するという問題があった。
そこで本発明者らは、大当りの抽選を行う大当り抽選手段と、前記大当り抽選手段による抽選結果が大当りである場合には、その大当り種別の抽選を行う大当り種別抽選手段とを備えた遊技機において、前記大当り抽選手段は、前記大当り種別として、少なくとも大当り遊技後の遊技状態が大当りの当選確率の低い低確率遊技状態よりも大当りの当選確率の高い高確率遊技状態であるとともに、当該高確率遊技状態であることを遊技者に積極的に示唆しない潜伏確変大当りを決定可能とし、前記大当り抽選手段による大当りの抽選結果がハズレであった場合に提供するハズレ演出と、大当りの抽選結果が大当りであった場合に提供する大当り演出と、前記大当り演出を経て大当り遊技となった場合に当該大当り遊技中に提供する大当り遊技演出を実行可能に構成されている演出実行手段と、前記ハズレ演出、前記大当り演出、前記大当り遊技演出の演出パターンを決定する演出パターン決定手段と、前記潜伏確変大当り後に、前記高確率遊技状態であることを遊技者に報知するための所定の報知条件が成立したか否かを判定する報知条件判定手段と、前記報知条件判定手段により前記報知条件が成立したと判定された場合に報知を行う報知手段と、遊技者が操作可能な操作手段とを備え、前記演出パターン決定手段は、前記大当り種別抽選手段による抽選結果が、前記潜伏確変大当りである場合、前記大当り演出として、前記ハズレ演出の演出パターンの一部分と同一または類似する演出パターンを採用するとともに、前記大当り遊技演出として前記ハズレ演出の演出パターンのその他の部分と同一または類似する演出パターンを採用して演出パターンを決定し、前記報知条件が、前記操作手段の操作が行われることであるという本発明の技術的思想に着眼して、さらに研究開発を重ねた結果、意外な遊技展開を提供するという目的を達成する本発明に到達した。
本発明(請求項1に記載の第1発明)の遊技機は、
大当りの抽選を行う大当り抽選手段と、
前記大当り抽選手段による抽選結果が大当りである場合には、その大当り種別の抽選を行う大当り種別抽選手段とを備えた遊技機において、
前記大当り抽選手段による大当りの抽選結果がハズレであった場合に提供するハズレ演出と、大当りの抽選結果が大当りであった場合に提供する大当り演出と、前記大当り演出を経て大当り遊技となった場合に当該大当り遊技中に提供する大当り遊技演出を実行可能に構成されている演出実行手段と、
前記ハズレ演出、前記大当り演出、前記大当り遊技演出の演出パターンを決定する演出パターン決定手段とを備え、
前記演出パターン決定手段が、前記大当り種別抽選手段による抽選結果が所定の大当り種別である場合には、前記大当り演出として、前記ハズレ演出の演出パターンの一部分と同一または類似する演出パターンを採用するとともに、前記大当り遊技演出として前記ハズレ演出の演出パターンのその他の部分と同一または類似する演出パターンを採用して演出パターンを決定する
ものである。
本発明(請求項1に記載の第1発明)の遊技機は、
前記所定の大当り種別が、大当り遊技後の遊技状態が、大当りの当選確率の低い低確率遊技状態よりも大当りの当選確率の高い高確率遊技状態であるとともに、当該高確率遊技状態であることを遊技者に積極的に示唆しない潜伏確変大当りである
ものである。
本発明の遊技機は、
前記大当り演出パターン決定手段が、前記所定の大当り種別に当選した場合には、前記大当り演出として、前記ハズレ演出を所定の位置で分割した場合の分割された前側部分の演出パターンを採用するとともに、前記大当り遊技演出パターン決定手段が、前記大当り遊技演出として、前記ハズレ演出の分割された後側部分の演出パターンを採用して、前記大当り演出開始から前記大当り遊技演出終了までの期間に一連の演出内容が実行されるように演出パターンを決定する
ものである。
本発明(請求項1に記載の第1発明)の遊技機は、
高確率遊技状態であることを遊技者に報知するための所定の報知条件が成立したか否かを判定する報知条件判定手段と、
前記報知条件判定手段により前記報知条件が成立したと判定された場合に報知を行う報知手段とを備える
ものである。
また、本発明(請求項1に記載の第1発明)の遊技機は、
前記報知条件が、前記操作手段の操作が行われることである
ものである。
本発明(請求項2に記載の第2発明)の遊技機は、
前記第1発明において、
前記報知手段が、前記大当り遊技終了から前記報知条件判定手段により前記報知条件が成立したと判定されるまでの間、前回の大当り遊技開始前までに滞在していた演出モードを維持するとともに、前記報知条件判定手段により報知条件が成立したと判定された場合には高確率遊技状態となっていることを報知する演出モードに切り換える
ものである。
本発明の遊技機は、前記演出パターン決定手段が、前記大当り種別抽選手段による抽選結果が前記潜伏確変大当りである場合には、前記ハズレ演出の演出パターンと同一または類似する演出パターンを前記大当り演出および前記大当り遊技演出として採用するので、意外な遊技展開を提供できるという効果を奏する。
本発明の第1実施例のパチンコ遊技機の前面を示す正面図である。 本第1実施例のパチンコ遊技機の盤裏の構成を示す斜視図である。 本第1実施例のパチンコ遊技機の遊技制御を行う遊技制御装置の構成を示すブロック図である。 本第1実施例のパチンコ遊技機における主制御基板が実行するメイン処理の手順を説明するフローチャートである。 本第1実施例のパチンコ遊技機における主制御基板が実行するタイマ割込処理の手順を説明するフローチャートである。 本第1実施例のパチンコ遊技機における主制御基板が実行する入力制御処理の手順を説明するフローチャートである。 本第1実施例のパチンコ遊技機における主制御基板が実行する第1始動入賞口スイッチ入力処理の手順を説明するフローチャートである。 本第1実施例のパチンコ遊技機における主制御基板が実行する特図特電制御処理の手順を説明するフローチャートである。 本第1実施例のパチンコ遊技機における主制御基板が実行する特別図柄記憶判定処理の手順を説明するフローチャートである。 本第1実施例のパチンコ遊技機における主制御基板が実行する大当り判定処理の手順を説明するフローチャートである。 本第1実施例のパチンコ遊技機における主制御基板が実行する変動パターン決定処理の手順を説明するフローチャートである。 本第1実施例のパチンコ遊技機における低確率遊技状態用変動パターンテーブルを示す表である。 本第1実施例のパチンコ遊技機における演出制御基が実行するメイン処理の手順を説明するフローチャートである。 本第1実施例のパチンコ遊技機における演出制御基板が実行するタイマ割込処理の手順を説明するフローチャートである。 本第1実施例のパチンコ遊技機における演出制御基板が実行するコマンド解析処理1の手順を説明するフローチャートである。 本第1実施例のパチンコ遊技機における演出制御基板が実行するコマンド解析処理2の手順を説明するフローチャートである。 本第1実施例のパチンコ遊技機における演出制御基板が実行する変動演出パターン決定処理の手順を説明するフローチャートである。 本第1実施例のパチンコ遊技機における一連変動演出パターンテーブルを説明する表である。 本第1実施例のパチンコ遊技機における演出実行手段や演出パターン決定手段等の機能的な関係を説明するブロック図である。 本第1実施例のパチンコ遊技機における演出制御基板が実行する演出入力制御処理の手順を説明するフローチャートである。 本第1実施例のパチンコ遊技機における演出制御基板が実行するデータ出力処理の手順を説明するフローチャートである。 本第1実施例のパチンコ遊技機の操作部を示す部分拡大平面図である。 本第1実施例のパチンコ遊技機における一図柄変動中に行われるハズレ演出の演出内容を説明する説明図である。 本第1実施例のパチンコ遊技機における一連変動演出の演出内容を説明する説明図である。 本発明の第2実施例のパチンコ遊技機における演出実行手段や演出パターン決定手段等の機能的な関係を説明するブロック図である。 本第2実施例のパチンコ遊技機における演出制御基板が実行するタイマ割込処理の手順を説明するフローチャートである。 本第2実施例のパチンコ遊技機における演出制御基板が実行する報知条件成立判定処理の手順を説明するフローチャートである。 本第2実施例のパチンコ遊技機が備える複数種類の演出モードを説明する説明図である。 本第2実施例のパチンコ遊技機における一連変動演出から報知手段による報知が行われるまでの過程を示した説明図である。 本第2実施例のパチンコ遊技機におけるチャンス演出が選択された場合や従来のパチンコ遊技機における確変非報知大当りが選択された場合の演出の流れを説明する説明図である。 本発明の変形例のパチンコ遊技機における一連変動演出の演出内容を説明する説明図である。 従来の遊技機におけるモード移行演出を説明する説明図である。
以下、本発明の最良の実施形態について、実施例に基づき図面を用いて説明する。
本第1実施例のパチンコ遊技機は、図1ないし図24に示されるように、大当りの抽選を行う大当り抽選手段1100と、前記大当り抽選手段1100による抽選結果が大当りである場合には、その大当り種別の抽選を行う大当り種別抽選手段1200とを備えたパチンコ遊技機1において、前記大当り抽選手段1100による大当りの抽選結果がハズレであった場合に提供するハズレ演出と、大当りの抽選結果が大当りであった場合に提供する大当り演出と、前記大当り演出を経て大当り遊技となった場合に当該大当り遊技中に提供する大当り遊技演出を実行可能に構成されている演出実行手段800と、前記ハズレ演出、前記大当り演出、前記大当り遊技演出の演出パターンを決定する演出パターン決定手段1300とを備え、前記演出パターン決定手段1300が、前記大当り種別抽選手段1200による抽選結果が所定の大当り種別である場合には、前記大当り演出として、前記ハズレ演出の演出パターンの一部分と同一または類似する演出パターンを採用するとともに、前記大当り遊技演出として前記ハズレ演出の演出パターンのその他の部分と同一または類似する演出パターンを採用して演出パターンを決定するものである。
ここで本第1実施例のパチンコ遊技機における前記演出実行手段800や前記演出パターン決定手段1300等の機能的な関係について、図19に示されるブロック図を用いて簡単に説明する。
大当り抽選手段1100は、始動入賞口への入賞に伴い大当り判定を行い、大当りであった場合には、大当り種別抽選手段1200によって、抽選結果の大当り種別の決定を行う。
前記演出パターン決定手段1300は、これらの読み込まれた情報に基づき各種演出パターンの決定をするが、前記大当り種別抽選手段1200によって所定の大当り種別(本第1実施例においては、例えば確変非報知大当り)に当選した場合には、大当り演出パターン決定手段1310によって大当り演出パターンを決定するとともに、大当り遊技演出パターン決定手段1320によって大当り遊技演出パターンを決定する。
前記演出実行手段800は、前記演出パターン決定手段1300によって決定された情報に従い前記ハズレ演出や前記大当り演出、さらには前記大当り遊技演出等を実行するため、前記図柄変動装置5やスピーカ24(必要に応じて各種ランプ76,77および可動役物14)等を制御するための制御信号を出力し、予め決定された演出パターンに従って各種の演出内容を実行する。
そこでまず本発明の第1実施例のパチンコ遊技機の全体構成について、図1に示される正面図を用いて具体的に説明する。
本第1実施例のパチンコ遊技機は、遊技機本体1が外郭となる矩形形状の外枠2を有し、当該外枠2内に納められる図示しない内枠に対して遊技盤3が着脱可能に取り付けられている。
前面枠16は、例えば前面主要部を構成する透明なガラス窓17、下端中央の突出部に形成された受け皿部18、右端略中央部に形成された鍵穴19、上部左右および前記図示しない内枠に対して固定されたスピーカ24および前記鍵穴19下方に配設された発射ハンドル25等を備え、前記遊技盤3の前面側に前記外枠2に対して揺動開閉可能に取り付けられている。
前記鍵穴19は、前記前面枠16の右端略中央部に配設され、当該鍵穴19に鍵を挿入して左に回すと、前記外枠2に対して前記前面枠16のみが開放され、逆に鍵を右に回すと、前記外枠2に対して前記前面枠16および前記遊技盤3が固定された前記内枠とが一体的に開放されるように構成されている。
前記受け皿部18は、前記前面枠16の下部に配設され、前記発射ハンドル25を操作することにより発射される遊技球が貯留されるように構成されている。また、当該受け皿部18は、その上部に、貯留された遊技球の玉抜きを行うための玉抜きレバー26aや、演出やその他の所定の用途に使用される演出ボタン21等を備えた後述する操作部20を備える。さらに、前記受け皿部18は、その前面略中央部に、遊技球の玉貸しボタン27、ICカード等の返却ボタン28および残高表示部29などが配設され、その下部に、玉抜きボタン26bが配設されている。
前記発射ハンドル25は、当該発射ハンドル25の軸部に対して相対回転可能に配設され、前記受け皿部18に貯留された遊技球を打ち出すために遊技者が回転操作する発射レバー25aと、当該ハンドル操作を行っている状態で遊技球の発射を一時的に停止させるためのウェイトボタン25bと、前記発射ハンドル25の外周部に施された導電性メッキ部を用いて、当該導電性メッキ部に接している物体の静電気容量の変化を検出することによりハンドル操作が遊技者の手によるものであるか否かを判断するタッチセンサ25cとを備える。
前記スピーカ24は、前記前面枠16の上部左右に配設された上スピーカ24aと、図示しない前記内枠に対して配設された下スピーカ24bとを備え、各種の演出音または報知音等を出力する。
枠ランプ76は、前記前面枠16の所定の位置に配設され、演出等と連動して点灯・点滅などの態様により各種の発光手段として機能する。
次に本第1実施例の遊技盤の具体的構成について説明する。
前記遊技盤3は、図1に示されるように、後述するレールによって囲まれる略円形状の遊技領域3aと、当該遊技領域3aの略中央部に配設されたセンター役物4、当該センター役物4後方に配設された図柄変動装置5と、当該センター役物4下方に配設された第1始動入賞口7と、当該第1始動入賞口7下方に配設された可変入賞装置6と、当該可変入賞装置6下方に配設された大入賞口10と、前記センター役物左方に配設されたゲート11と、前記遊技領域3aの所定の複数箇所に配設された普通入賞口12と、遊技球を前記遊技領域3aから排出するためのアウト口13等を備える。
外レールR1及び内レールR2は、前記遊技盤3の遊技領域3aの周囲に配設され、前記発射ハンドル25の発射レバー25aを操作することにより発射装置から発射された遊技球を前記遊技領域3aの上部に案内する。
前記遊技領域3aは、その前面に風車37や図示しない多数の遊技釘が突設され、ここに前記発射ハンドル25を操作することにより前記発射装置によって遊技球が打ち出される。当該遊技領域3aを落下する遊技球は、前記遊技釘によりその落下方向に変化を与えられ、また、前記風車37に絡んだ遊技球は、当該風車37の回転によりその落下の勢いをほとんど妨げられずに随時左右に振り分けられる。これにより、前記遊技領域3aに打ち出された遊技球の落下態様を複雑に変化させて遊技進行上の興趣を高めている。
前記センター役物4は、前記遊技盤3の略中央部に前方に開口して配設され、ステージ15、可動役物14および図柄変動装置5等を備える。前記ステージ15は、前記センター役物4の下部に左右方向および前後方向に延在して配設され、当該ステージ15上に導かれた遊技球を転動させるための転動面等を備える。また、前記可動役物14は、前記センター役物4の周囲(例えば上方または右方)に可動自在に配設され、各種の演出に対応して、独立してまたは映像や音声と連動して様々な態様で可動し演出を盛り上げる。
さらに前記図柄変動装置5は、前記遊技盤3の略中央部に位置する開口部に対して後方から配設され、装飾図柄等の各種の図柄を変動表示したり、それぞれの演出や遊技状態に応じた演出画像等を表示する液晶画面90をその前面に備える。
ここで前記図柄変動装置5に変動表示される装飾図柄は、停止図柄が予め定められた図柄の組合せ、例えば「7・7・7」のように同一図柄の組合せや所定の停止図柄態様となった場合等に大当り状態となるように構成されている。また装飾図柄は、第1始動入賞口7又は第2始動入賞口8への遊技球の入賞を契機として、例えば液晶画面の上方から下方に流れるように変動するなどして、所定の変動パターンで所定時間変動して図柄が停止するように構成されている。その際、前記図柄変動装置5における有効ライン上において最後の停止図柄を除く2つの停止図柄が同一図柄である場合にリーチ状態となり、当該リーチ状態において有効ライン上の残った最後の停止図柄が、既に停止している前記2つの停止図柄と同一の図柄となった場合に大当り状態が発生する。なお装飾図柄としては、数字図柄、アルファベット図柄、記号図柄等に、装飾用のデザインなどを組み合わせたもの、さらにキャラクターを象った図柄や実写図柄、ムービー演出等の機能を併せ持つ図柄等その他の態様の図柄が適宜使用可能である。
また前記可変入賞装置6は、前記センター役物4の下方であって、前記第1始動入賞口7の真下に配設され、前記第2始動入賞口8、電動チューリップ9とから構成される。前記第1始動入賞口7および第2始動入賞口8は、これらに遊技球が入賞すると大当り抽選を行うとともに前記図柄変動装置9の装飾図柄を変動表示させる契機となる。また、前記電動チューリップ9は、前記第2始動入賞口8の左右に対向配設され、揺動支持端を支点として揺動自在に開閉動する左右一対の可動片を備え、普通図柄の抽選結果に応じて当該可動片を開閉動させる。
さらに前記大入賞口10は、前記可変入賞装置6の下方に配設され、大当り抽選に当選して大当り遊技状態となった場合に複数回開閉動して、前記遊技領域3aを流下する遊技球を入賞させ得るよう構成されている。
また前記ゲート11は、前記センター役物4の左側に配設され、遊技球の通過を契機として普通図柄の抽選を行い、その抽選に当選した場合に前記電動チューリップ9の開放を行う。
さらに前記普通入賞口12は、前記遊技領域3aの所定の複数箇所に配設され、何ら抽選と関係なく、そこに入賞することによって規定個数の遊技球が賞球されるよう構成されている。
さらに前記遊技盤3は、図1において拡大して示すように、その右下部に、第1特別図柄表示器32a、第2特別図柄表示器32b、第1特別図柄保留ランプ30a、第2特別図柄保留ランプ30b、普通図柄表示器33、普通図柄保留ランプ31を備え、その他にも右打ち指示部や遊技状態表示部などの各種の表示部を備える。
前記第1特別図柄表示器32aは、前記第1始動入賞口7への遊技球の入賞を契機として特別図柄の変動表示を行うものであり、9個の表示窓に所定の態様で点灯表示することにより大当りの抽選結果を表示するものである。大当りに当選した場合には、例えば図中左から2番目の表示窓および図中左から5番目の表示窓にランプを点灯表示する等、複数種類の予め定められた所定の大当り表示態様でそれに対応する大当り種別を報知し、一方小当りやハズレであった場合には、前記大当り表示態様とは異なる態様で点灯表示を行うものである。
同様に前記第2特別図柄表示器32bは、前記第2始動入賞口8への遊技球の入賞を契機として特別図柄の変動表示を行うものであり、9個の表示窓に所定の態様で点灯表示することにより大当りの抽選結果を表示するものである。当該第2特別図柄表示器32bの大当り表示態様は、前記第1特別図柄表示器32aの大当り表示態様と同一態様であっても異なる態様であっても適宜設定することができる。
なお装飾図柄は、これらの特別図柄の変動表示に伴い前記図柄変動装置5において変動表示され、特別図柄の抽選を視覚的に演出するために用いられる。また装飾図柄の最終停止図柄態様は、特別図柄の抽選結果等に基づき装飾図柄乱数等を参酌して決定される。
前記第1特別図柄保留ランプ30aは、前記第1始動入賞口7への入賞を契機とした第1特別図柄の大当り抽選権利の保留数(第1保留数)を点灯表示するものであり、同様に前記第2特別図柄保留ランプ30bは、前記第2始動入賞口8への入賞を契機とした大当り抽選権利の保留数(第2保留数)を点灯表示するものである。
第1保留数および第2保留数は、それぞれ上限保留数が4個に設定されており、例えば第1保留数が1個の場合には、前記第1特別図柄保留ランプ30aの左側の表示窓にランプが点灯し、第1保留数が2個の場合には、前記第1特別図柄保留ランプ30aの右側の表示窓にランプが点灯する。さらに第1保留数が3個の場合には、前記第1特別図柄保留ランプ30aの左側の表示窓にランプが点滅表示され、第1保留数が4個の場合には、前記第1特別図柄保留ランプ30aの右側の表示窓にランプが点滅表示される。なお、前記第2特別図柄保留ランプ30bによる第2保留数の表示態様もこれと同様である。
前記普通図柄表示器33は、前記遊技領域3aを流下する遊技球が前記ゲート11を通過することを契機として普通図柄の変動表示を行うとともに、普通図柄の抽選結果を報知するものである。例えば当たりに当選した場合には、前記普通図柄表示器33の左側の表示窓にランプが点灯し、一方ハズレであった場合には、右側の表示窓にランプが点灯する。
前記普通図柄保留ランプ31は、普通図柄の抽選権利の保留数を点灯表示するものであり、その上限保留数および表示態様は、前記第1特別図柄保留ランプ30aおよび前記第2特別図柄保留ランプ30bと同様である。
次に本第1実施例のパチンコ遊技機の操作部の構成について、図22を用いて簡単に説明する。
前記操作部20は、遊技者が操作可能な入力装置としての役割を果たすものであり、操作手段を構成する操作ボタンとしての前記演出ボタン21と、前記十字キー22および前記ENTERキー23を備えている。これらは、前記受け皿部18の上面の右端寄りの部位に対してわずかに上方に突出して配設され、押し下げ可能な凸状ボタンにより構成される。
前記演出ボタン21は、遊技者が当該演出ボタン21を操作することにより、前記図柄変動装置5に表示される画像や前記スピーカ24によって出力される音声などによる演出に様々な変化を与え、遊技演出の興趣を向上させる用途等に用いられる。
また前記十字キー22は、前記図柄変動装置5の液晶画面に表示される文字や図形などの選択位置を変更する用途等に用いられ、上カーソルキー22a、右カーソルキー22b、下カーソルキー22cおよび左カーソルキー22dによって構成される。さらに、前記十字キー22の操作によって選択された文字や図形などを前記ENTERキー23を押すことによって確定することができる。
次に本第1実施例のパチンコ遊技機の盤裏の構成について、図2に示される斜視図を用いて簡単に説明する。
前記パチンコ遊技機1は、具体的に後述する各種の制御基板等が前記遊技盤3の裏面に配設され、その中でも主制御基板40は、主制御基板ケース34内に不正防止のため封印して収容され、演出制御基板50および画像・音声制御基板60は、副制御基板カバー35内に納められている。
また払出制御基板80は、図2中右下部のスペースに配された払出制御基板カバー36内に納められ、図示しない電源制御基板は、その隣の電源制御基板カバー37内に納められている。
次に本第1実施例のパチンコ遊技機の遊技制御を行う遊技制御装置の構成について、図3に示されるブロック図を用いて説明する。
当該遊技制御装置は、パチンコ遊技機全体の主たる制御を行う主制御基板40を備えるとともに、副制御基板として、遊技の演出全体を制御する演出制御基板50、画像や音声を制御する画像・音声制御基板60、各種の発光手段を制御するランプ制御基板70および賞球を制御する払出制御基板80等を備える。
以下主制御基板40、演出制御基板50、画像・音声制御基板60、ランプ制御基板70および払出制御基板80のそれぞれの具体的構成について説明する。
まず初めに主制御基板について説明する。
前記主制御基板40は、メインCPU41、メインROM42、メインRAM43および入出力インターフェースI/O(以下、I/Oという)44,45を有し、前記パチンコ遊技機全体の主たる基本的な制御を行う。
前記メインCPU41は、各種の乱数値(例えば、大当り乱数、大当り図柄乱数およびリーチ乱数等)を所定の周期ごとに更新処理等している。また、前記メインROM42は、前記パチンコ遊技機全体を制御するための主制御プログラムや演出のベースとなる複数種類の変動パターン等を記憶保持している。さらに、前記メインRAM43は、前記パチンコ遊技機の制御中に随時書き換え等される乱数値などが所定の記憶領域に記憶されるように構成されている。
また前記I/O44は、前記可変入賞装置6の前記第1始動入賞口7に設けられた第1始動入賞口SW7aや前記第2始動入賞口8に設けられた第2始動入賞口SW8a、前記ゲート11に設けられたゲートSW11aとが接続される。さらに、当該I/O44は、その他にも前記遊技盤3の前記普通入賞口12に設けられた普通入賞口SW12a、前記大入賞口10に設けられた大入賞口SW10a、前記大入賞口10の開閉扉を開閉動作させるための大入賞口ソレノイド10s、前記可変入賞装置6に備えられた前記電動チューリップ9を開閉動作させるための電チューソレノイド9sなどが接続されている。
一方前記I/O45は、前記演出制御基板50に設けられているI/O55および前記払出制御基板80に設けられているI/O84とが接続され、前記メインCPU41は、前記演出制御基板50に対して演出制御信号を出力するとともに、前記払出制御基板80との間では互いに各種の制御信号のやりとりをして双方向通信を行う。
前記メインCPU41は、前記メインROM42に格納された主制御プログラムに基づいて、メイン処理およびタイマ割込処理を実行する。
まず初めに主制御基板のメイン処理について、図4に示されるフローチャートを用いて説明する。
ステップS200において、前記メインCPU41は、まず初期化処理を行う。当該初期化処理において、前記メインCPU41は、電源投入に伴い前記メインROM42から起動プログラムを読み込むとともに、前記メインRAM43に記憶されるフラグ情報等を初期化する初期化処理を実行する。
またステップS201において、前記メインCPU41は、演出乱数としての変動パターン乱数、リーチ乱数の更新を行う演出乱数更新処理を実行する。
さらにステップS202において、前記メインCPU41は、大当り図柄初期値乱数、大当り図柄初期値乱数、小当り図柄初期値乱数の更新を行う初期値乱数更新処理を実行する。
なお前記メインCPU41は、所定の割込処理が行われるまで前記ステップS201において行われる演出乱数更新処理および前記ステップS202において行われる初期値乱数更新処理を繰り返し実行する。
次に主制御基板のタイマ割込処理について、図5に示されるフローチャートを用いて説明する。
前記メインCPU41は、前記主制御基板40に搭載されたリセット用クロックパルス回路に基づき所定の周期(4ミリ秒)毎にクロックパルスを発生させることによりタイマ割込処理を実行する。
ステップS300において、前記メインCPU41は、まず当該メインCPU41のレジスタに格納されている各種の情報をスタック領域に退避させる。
また具体的な説明は省略するが、前記メインCPU41は、ステップS310において各種タイマカウンタを更新する時間制御処理、ステップS320において乱数カウンタを更新する乱数更新処理、さらにステップS330において初期値乱数カウンタを更新する初期値乱数更新処理を実行する。
次にステップS340において、前記メインCPU41は、サブルーチンとしての入力制御処理を実行する。具体的には、図6のフローチャートを用いて後述する。
またステップS350において、前記メインCPU41は、サブルーチンとしての特図特電制御処理を実行する。具体的には、図8のフローチャートを用いて後述するが、当該処理において各種の乱数値を参照して大当り判定処理や変動パターン決定処理を実行する。
さらに前記メインCPU41は、ステップS360において普図普電制御処理、ステップS370において払出制御処理、ステップS380においてデータ作成処理を行う。
次にステップS390において、前記メインCPU41は、出力制御処理を行う。当該出力制御処理において、前記メインCPU41は、前記ステップS380のデータ作成処理において作成されたデータを出力するポート出力処理や、前記第1特別図柄表示器32等の各LEDを点灯させるための表示装置出力処理、さらには前記メインRAM43の出力データ格納領域にセットされている各種のコマンドを送信するコマンド送信処理を行う。
最後に前記メインCPU41は、ステップS400において、前記ステップS300においてスタック領域に退避させた各種の情報を前記メインCPU41のレジスタに復帰させる処理を行ってタイマ割込処理を終了する。
次に主制御基板の入力制御処理について、図6に示されるフローチャートを用いて説明する。
初めにステップS341において、前記メインCPU41は、普通入賞口SW12aから検出信号が入力されたか否か(普通入賞口12に遊技球が入球したか否か)を判定する普通入賞口スイッチ入力処理を行う。
次にステップS342において、前記メインCPU41は、大入賞口SW10aから検出信号が入力されたか否か(大入賞口10に遊技球が入球したか否か)を判定する大入賞口スイッチ入力処理を行う。
次にステップS343において、前記メインCPU41は、第1始動入賞口SW7aから検出信号が入力されたか否か(第1始動入賞口7に遊技球が入球したか否か)を判定するサブルーチンとしての第1始動入賞口スイッチ入力処理を行う。具体的には、図7のフローチャートを用いて後述する。
次にステップS344において、前記メインCPU41は、第2始動入賞口SW8aから検出信号が入力されたか否か(第2始動入賞口8に遊技球が入球したか否か)を判定する第2始動入賞口スイッチ入力処理を行う。なお当該第2始動入賞口スイッチ入力処理は、前記第1始動入賞口スイッチ入力処理と各種のデータを記憶する記憶領域のみが異なり、その他の基本的な処理は前記第1始動入賞口スイッチ入力処理と同様の処理を行うものである。
最後にステップS345において、前記メインCPU41は、ゲートSW11aから検出信号が入力されたか否か(ゲート11を遊技球が通過したか否か)を判定するゲートスイッチ入力処理を行って入力制御処理を終了する。
次に主制御基板の第1始動入賞口スイッチ入力処理について、図7に示されるフローチャートを用いて説明する。
初めにステップS343−1において、前記メインCPU41は、第1始動入賞口SW7aから検出信号が入力されたか否かを判定する。
前記ステップS343−1において、検出信号が入力されていない(N)との判定結果の場合、前記メインCPU41は、第1始動入賞口スイッチ入力処理を終了する。
逆に、前記ステップS343−1において、検出信号が入力された(Y)との判定結果の場合、次にステップS343−2において、前記メインCPU41は、第1始動入賞口7への入賞に対する賞球用の第1始動入賞口賞球カウンタに所定のデータを加算して更新する処理を行う。
次にステップS343−3において、前記メインCPU41は、第1保留数(U1)記憶領域に記憶されている第1保留数(U1)が4未満であるか否かを判定する。
前記ステップS343−3において、第1保留数(U1)が4未満ではない(N)との判定結果の場合、前記メインCPU41は、第1始動入賞口スイッチ入力処理を終了する。
逆に、前記ステップS343−3において、第1保留数(U1)が4未満である(Y)との判定結果の場合、次にステップS343−4において、前記メインCPU41は、第1保留数(U1)記憶領域に「1」を加算して第1保留数(U1)を更新する処理を行う。
次にステップS343−5において、前記メインCPU41は、大当り乱数を取得して、第1保留記憶領域内の第1記憶部から順に空いている記憶部を順次検索していき、空いている記憶部に取得した大当り乱数を記憶する。
次にステップS343−6において、前記メインCPU41は、大当り図柄乱数を取得して、第1保留記憶領域内の第1記憶部から順に空いている記憶部を順次検索していき、空いている記憶部に取得した大当り図柄乱数を記憶する。
次にステップS343−7において、前記メインCPU41は、小当り図柄乱数を取得して、第1保留記憶領域内の第1記憶部から順に空いている記憶部を順次検索していき、空いている記憶部に取得した小当り図柄乱数を記憶する。
次にステップS343−8において、前記メインCPU41は、演出乱数として、リーチ乱数および変動パターン乱数を取得して、第1保留記憶領域内の第1記憶部から順に空いている記憶部を順次検索していき、空いている記憶部に取得したリーチ乱数および変動パターン乱数を記憶する。
最後にステップS343−9において、前記メインCPU41は、第1保留記憶領域の第1記憶部ないし第4記憶部に記憶されている全ての第1始動入賞指定コマンドを、演出制御基板50に送信するために演出用送信データ格納領域にセットして第1始動入賞口スイッチ入力処理を終了する。
次に主制御基板の特図特電制御処理について、図8に示されるフローチャートを用いて説明する。
初めにステップS351において、前記メインCPU41は、特図特電制御データの値をロードし、ステップS352において、当該特図特電制御データから分岐アドレスを参照し、特図特電制御データ=0の場合にはステップS353における特別図柄記憶判定処理(ステップS353)に移行し、特図特電制御データ=1の場合にはステップS354における特別図柄変動処理(ステップS354)に移行し、特図特電制御データ=2の場合にはステップS355における特別図柄停止処理(ステップS355)に移行し、特図特電制御データ=3の場合にはステップS356における大当り遊技処理(ステップS356)に移行し、特図特電制御データ=4の場合にはステップS357における小当り遊技処理(ステップS357)に移行し、特図特電制御データ=5の場合にはステップS358における特別遊技終了処理(ステップS358)に移行する。
次にこれらの処理のうち特別図柄記憶判定処理について、図9に示されるフローチャートを用いて説明する。
初めにステップS353−1において、前記メインCPU41は、特別図柄の変動表示中であるか否かを判定する。
前記ステップS353−1において、変動表示中である(Y)との判定結果の場合、前記メインCPU41は、特別図柄記憶判定処理を終了する。
逆に、前記ステップS353−1において、変動表示中ではない(N)との判定結果の場合、次にステップS353−2において、前記メインCPU41は、第2保留数(U2)記憶領域に記憶されている第2保留数(U2)が1以上であるか否かを判定する。
前記ステップS353−2において、第2保留数(U2)が1以上である(Y)との判定結果の場合、次にステップS353−3において、前記メインCPU41は、第2保留数(U2)記憶領域から「1」減算して第2保留数(U2)を更新する処理を行う。
逆に、前記ステップS353−2において、第2保留数(U2)が1以上ではない(N)との判定結果の場合、次にステップS353−4において、前記メインCPU41は、第1保留数(U1)記憶領域に記憶されている第1保留数(U1)が1以上であるか否かを判定する。
前記ステップS353−4において、第1保留数(U1)が1以上ではない(N)との判定結果の場合、具体的な説明は省略するが、前記メインCPU41は、ステップS353−15ないしステップS353−17の各処理を実行して特別図柄記憶判定処理を終了する。
逆に、前記ステップS353−4において第1保留数(U1)が1以上である(Y)との判定結果の場合、次にステップS353−5において、前記メインCPU41は、第1保留数(U1)記憶領域から「1」減算して第1保留数(U1)を更新する処理を行う。
なお前記ステップS353−2において、第2保留数(U2)が1以上ではない(N)と判定された場合、すなわち第2保留数が0の場合に初めて前記ステップS353−4の処理に移行するため、第2保留が第1保留に対して優先的に処理されることとなる。なお、ここでは第2保留が第1保留に対して優先的に処理される例について説明したが、第1保留が第2保留に対して優先的に処理される態様なども適宜選択可能である。
次にステップS353−6において、前記メインCPU41は、前記ステップS353−3において減算された第2保留数(U2)記憶領域または前記ステップS353−5において減算された第1保留数(U1)記憶領域に対応して記憶された各種の乱数値(大当り乱数、大当り図柄乱数、小当り図柄乱数、リーチ乱数および変動パターン乱数)と始動入賞指定コマンドをシフトさせる処理を行う。具体的には、第1保留記憶領域の第1記憶部ないし第4記憶部または第2保留記憶領域の第1記憶部ないし第4記憶部に記憶された各種の乱数値および始動入賞指定コマンドを1つ前の記憶部にシフトさせる。なお第1記憶部に記憶されていた各種の乱数値と始動入賞指定コマンドは、第0記憶部に相当する判定記憶領域にシフトされ、それ以前に判定記憶領域に書き込まれていたデータは消去される。
次にステップS353−7において、前記メインCPU41は、予め取得した大当り乱数等の乱数値に基づき大当り判定処理を実行する。具体的には、図10のフローチャートを用いて後述する。
次にステップS353−8において、前記メインCPU41は、例えば変動時間や変動内容等の前記図柄変動装置5において行われる変動演出のベースとなる情報を決定する変動パターン決定処理を実行する。具体的には、図11のフローチャートを用いて後述する。
次にステップS353−9において、前記メインCPU41は、決定された変動パターンに対応する変動パターン指定コマンドを演出用送信データ格納領域にセットする処理を行う。
具体的な説明は省略するが、前記メインCPU41は、次にステップS353−10ないしステップS353−14の各処理を行い特別図柄記憶判定処理を終了する。
次に特別図柄記憶判定処理において行われる大当り判定処理について、図10に示されるフローチャートを用いて説明する。
初めにステップS360−1において、前記メインCPU41は、前記メインRAM43に記憶されている遊技状態フラグ情報を参照して、高確率遊技状態フラグがONとなっているか否か判定する。
前記ステップS360−1において、高確率遊技状態フラグがONとなっている(Y)との判定結果の場合、次にステップS360−2において、前記メインCPU41によって大当り判定テーブルとして高確率遊技状態用大当り判定テーブルがセットされる。
逆に、前記ステップS360−1において、高確率遊技状態フラグがONとなっていない(N)との判定結果の場合、次にステップS360−3において、前記メインCPU41によって大当り判定テーブルとして低確率遊技状態用大当り判定テーブルがセットされる。
次にステップS360−4において、前記メインCPU41は、前記ステップS360−2または前記ステップS360−3においてセットされた大当り判定テーブルを用いて、予め取得された大当り乱数に基づき大当り判定を行う。具体的には、予め取得された大当り乱数の乱数値とセットされた大当り判定テーブル内の判定値とを比較して大当りか否かを判定する。
本第1実施例においては、前記大当り乱数は、一例として「0〜599」の合計600個の乱数によって構成され、例えば図12に示されるように低確率遊技状態においては、大当り乱数が「7」および「317」の場合には大当りとなり、大当り乱数が「50」、「100」、「150」および「200」の場合には小当りとなり、大当り乱数がこれら以外の乱数値の場合にはハズレとなるようにテーブル内の判定値が割り振られている。
次にステップS360−5において、前記メインCPU41は、前記ステップS360−4における判定結果が大当りであるか否かを判定する。
前記ステップS360−5において、大当りである(Y)との判定結果の場合、次にステップS360−6において、前記メインCPU41は、大当り種別を決定するため特別図柄の大当り図柄決定処理を実行する。具体的には、予め取得された大当り図柄乱数に基づき大当り図柄判定テーブルを用いて大当り図柄を決定し、決定された大当り図柄の停止図柄データが停止図柄データ記憶領域にセットされる。
本第1実施例においては、前記大当り図柄乱数は、一例として「0〜99」の合計100個の乱数によって構成され、例えば図12に示されるように低確率遊技状態においては、大当り図柄乱数が「0〜69」の場合には、大当り図柄が確変報知大当りと対応付けられた第1特定用特別図柄1となり、大当り図柄乱数が「70〜89」の場合には、大当り図柄が確変非報知大当り(潜伏確変大当り)と対応付けられた第1特定用特別図柄2となり、大当り図柄乱数が「90〜99」の場合には、大当り図柄が通常大当りと対応付けられた第1通常用特別図柄1となるようにテーブル内の判定値が割り振られている。
ここで本第1実施例における前記確変報知大当りは、一例として大入賞口10の一回の最大開放時間が29.5秒に設定されたラウンド遊技を9回行う長当り遊技を提供した後、大当り遊技後に遊技者に高確率遊技状態となっていることを報知する大当り態様として設定されている。また本第1実施例における確変非報知大当りは、一例として大入賞口10の一回の最大開放時間が0.3秒に設定されたラウンド遊技を9回行う全体として5秒間の短当り遊技を提供した後、大当り遊技後に遊技者に高確率遊技状態となっていることを報知しない大当り態様として設定されている。なお本第1実施例における小当りは、前記確変非報知大当りの場合と同様、一回の最大開放時間を0.3秒に設定して大入賞口10を9回開放させ、全体として5秒間の小当り遊技を提供するものであり、遊技者が見かけ上確変非報知大当りであるのか小当りであるのか判別できないように構成されている。
なお大当り態様および小当り態様の設定は、これに拘束されるものではなく、大入賞口の最大開放時間やラウンド回数等の各種数値の変更や大当り態様の種類の増減等、適宜変更が可能なものである。
前記ステップS360−6において特別図柄の大当り図柄が決定されたら、次にステップS360−7において、特別図柄の大当り図柄に対応する大当り用の装飾図柄を指定するコマンドを前記演出制御基板50に送信するため、前記メインCPU41によって前記メインRAM43の出力データ格納領域に大当り用の装飾図柄指定コマンドがセットされる。
前記ステップS360−5において、大当りではない(N)との判定結果の場合、次にステップS360−9において、前記メインCPU41は、前記ステップS360−4における判定結果が小当りであるか否か判定する。
前記ステップS360−9において、小当りである(Y)との判定結果の場合、次にステップS360−10において、前記メインCPU41は、特別図柄の小当り図柄決定処理を実行する。具体的には、予め取得された小当り図柄乱数に基づき小当り図柄判定テーブルを用いて小当り図柄を決定し、決定された小当り図柄の停止図柄データが停止図柄データ記憶領域にセットされる。
次にステップS360−11において、特別図柄の小当り図柄に対応する小当り用の装飾図柄を指定するコマンドを前記演出制御基板50に送信するため、前記メインCPU41によって前記メインRAM43の出力データ格納領域に小当り用の装飾図柄指定コマンドがセットされる。
前記ステップS360−7または前記ステップS360−11において装飾図柄指定コマンドをセットしたら、次にステップS360−8において、前記メインCPU41は、遊技状態情報を遊技状態バッファにセットし、大当り判定処理を終了する。
また前記ステップS360−9において、小当りではない(N)との判定結果の場合、次にステップS360−12において、前記メインCPU41は、ハズレ図柄決定処理を実行し、決定されたハズレ図柄の停止図柄データが停止図柄データ記憶領域にセットされる。
次にステップS360−13において、特別図柄のハズレ図柄に対応するハズレ用の装飾図柄を指定するコマンドを前記演出制御基板50に送信するため、前記メインCPU41によって前記メインRAM43の出力データ格納領域にハズレ用の装飾図柄指定コマンドがセットされ、大当り判定処理を終了する。
次に特別図柄記憶判定処理において行われる変動パターン決定処理について、図11に示されるフローチャートを用いて説明する。
初めにステップS370−1において、前記メインCPU41は、前記メインRAM43の遊技状態記憶領域に記憶されているフラグ情報を読み出す。
次にステップS370−2において、前記メインCPU41は、変動パターンを決定するために用いる変動パターンテーブルとして、前記ステップS370−1において読み出した遊技状態に対応する変動パターンテーブルをセットする。例えば低確率遊技状態においては、一例として図12に示される低確率遊技状態用変動パターンテーブルがセットされる
次にステップS370−3において、前記メインCPU41は、予め取得された大当り乱数、大当り図柄乱数、小当り図柄乱数、リーチ乱数および変動パターン乱数の各種の乱数値を、セットされた変動パターンテーブル内の判定値と比較して変動パターンを決定し、変動パターン決定処理を終了する。
次に演出制御基板について説明する。
前記演出制御基板50は、サブCPU51、サブROM52、サブRAM53およびI/O55,56,57を有し、前記主制御基板40からの制御信号に基づき、前記画像・音声制御基板60および前記ランプ制御基板70を統括的に制御し、演出全体の制御を行う。
前記演出制御基板50の前記サブCPU51は、各種の乱数値を所定周期毎に更新処理等するとともに、本第1実施例の停止図柄予告演出内容を変更するための処理を実行する。また、前記サブROM52は、前記画像・音声制御基板60および前記ランプ制御基板70を統括的に制御するための演出制御プログラム※等が記憶されている。さらに、前記サブRAM53は、前記パチンコ遊技機の制御中に随時書き換え等される乱数値などが所定の記憶領域に記憶されるように構成されている。
また前記I/O55は、前記主制御基板40の前記I/O45と前記操作部20とが接続され、前記メインCPU41から送信されるコマンドが入力されるとともに、前記操作部20の例えば前記演出ボタン21等が操作されたことを示す検出信号などが入力される。
さらに前記I/O56は、前記画像・音声制御基板60のI/O64が接続され、前記サブCPU51は、前記主制御基板40から送信されるコマンド情報等に基づき、前記画像・音声制御基板60に対して画像制御データおよび音声制御データを出力する。
また前記I/O57は、前記ランプ制御基板70のI/O74が接続され、前記演出制御基板50の前記サブCPU51は、前記主制御基板40からの制御信号に基づき、前記ランプ制御基板70に対してランプ制御データを出力する。
前記演出制御基板50の前記サブCPU51は、前記サブROM52に格納された演出制御プログラムに基づいて、メイン処理およびタイマ割込処理を実行する。
まず初めに演出制御基板のメイン処理について、図13に示されるフローチャートを用いて説明する。
ステップS500において、前記サブCPU51は、まず初期化処理を行う。当該初期化処理において、前記サブCPU51は、電源投入に伴い前記サブROM52からメイン処理プログラムを読み込むとともに、前記サブRAM53に記憶されるフラグ情報等を初期化する初期化処理を実行する。
またステップS510において、前記サブCPU51は、演出用乱数としての各種の乱数値(装飾図柄乱数、変動演出パターン乱数等)の更新を行う演出用乱数更新処理を実行する。なお演出用乱数は、主制御基板40において取得される演出乱数とは異なり、演出制御基板50において取得され、演出を形成する各種の演出情報を決定するために用いられる乱数である。
なお前記サブCPU51は、所定の割込処理が行われるまで前記ステップS510において行われる演出用乱数更新処理を繰り返し実行する。
次に演出制御基板のタイマ割込処理について、図14に示されるフローチャートを用いて説明する。
前記サブCPU51は、前記演出制御基板50に搭載されたリセット用クロックパルス回路に基づき所定の周期(2ミリ秒)毎にクロックパルスを発生させることによりタイマ割込処理を実行する。
ステップS600において、前記サブCPU51は、まず当該サブCPU51のレジスタに格納されている各種の情報をスタック領域に退避させる。
次にステップS700において、前記サブCPU51は、演出制御基板50において使用する各種タイマカウンタを更新する更新処理を実行する。
次にステップS800において、前記サブCPU51は、前記サブRAM5353の受信バッファに格納されているコマンドを解析するサブルーチンとしてのコマンド解析処理を実行する。具体的には、図15および図16のフローチャートを用いて後述する。なお、前記演出制御基板50は、前記主制御基板40から送信されたコマンドを受信すると、図示しない演出制御基板のコマンド受信割込処理を実行し、受信したコマンドを受信バッファに格納する。
次にステップS900において、前記サブCPU51は、演出ボタン21等の操作部20からの入力信号を入力する演出入力制御処理を実行する。具体的には、図20のフローチャートを用いて後述する。
次にステップS1000において、前記サブCPU51は、前記サブRAM5353の送信バッファにセットされている各種のデータを画像・音声制御基板60やランプ制御基板70等へ送信するデータ出力処理を行う。具体的には、図21に示されるフローチャートを用いて後述する。
最後にステップS1100において、前記サブCPU51は、前記ステップS600においてスタック領域に退避させた各種の情報を前記メインCPU41のレジスタに復帰させる処理を行ってタイマ割込処理を終了する。
次に演出制御基板のコマンド解析処理について、図15および図16に示されるフローチャートを用いて説明する。なお、図16のコマンド解析処理2は、図15のコマンド解析処理1に引き続き実行されるものである。
まず初めにステップS801において、前記サブCPU51は、受信バッファに前記主制御基板40から送信されたコマンドがあるか否か、すなわちコマンドを受信したか否かを判定する。
前記ステップS801において、コマンドを受信していない(N)との判定結果の場合、前記サブCPU51は、コマンド解析処理を終了する。
一方、前記ステップS801においてコマンドを受信した(Y)との判定結果の場合、前記サブCPU51は、ステップS802において、デモ指定コマンドを受信したか否かを判定する。
前記ステップS802において、デモ指定コマンドを受信した(Y)との判定結果の場合、前記サブCPU51は、ステップS803においてデモ演出パターン決定処理を実行してコマンド解析処理を終了する。
一方、前記ステップS802において、デモ指定コマンドを受信していない(N)との判定結果の場合、前記サブCPU51は、ステップS804において、始動入賞指定コマンドを受信したか否かを判定する。
前記ステップS804において、始動入賞指定コマンドを受信した(Y)との判定結果の場合、前記サブCPU51は、ステップS805において保留表示態様決定処理を実行してコマンド解析処理を終了する。
一方、前記ステップS804において、始動入賞指定コマンドを受信していない(N)との判定結果の場合、前記サブCPU51は、ステップS806において、変動パターン指定コマンドを受信したか否かを判定する。
前記ステップS806において、変動パターン指定コマンドを受信した(Y)との判定結果の場合、前記サブCPU51は、ステップS807においてサブルーチンとしての変動演出パターン決定処理を実行した後、ステップS808において保留表示態様決定処理を実行してコマンド解析処理を終了する。なお変動演出パターン決定処理は、図17のフローチャートを用いて後述する。
一方、前記ステップS806において、変動パターン指定コマンドを受信していない(N)との判定結果の場合、前記サブCPU51は、ステップS809において、図柄確定コマンドを受信したか否かを判定する。
前記ステップS809において、図柄確定コマンドを受信した(Y)との判定結果の場合、ステップS810において装飾図柄停止処理を実行してコマンド解析処理を終了する。
一方、前記ステップS809において、図柄確定コマンドを受信していない(N)との判定結果の場合、前記サブCPU51は、ステップS811において、遊技状態指定コマンドを受信したか否かを判定する。
前記ステップS811において、遊技状態指定コマンドを受信した(Y)との判定結果の場合、ステップS812において遊技状態設定処理を実行してコマンド解析処理を終了する。
一方、前記ステップS811において、遊技状態指定コマンドを受信していない(N)との判定結果の場合、前記サブCPU51は、ステップS813において、オープニングコマンドを受信したか否かを判定する。
前記ステップS813において、オープニングコマンドを受信した(Y)との判定結果の場合、ステップS814においてオープニング演出パターン決定処理を実行してコマンド解析処理を終了する。
一方、前記ステップS813において、オープニングコマンドを受信していない(N)との判定結果の場合、前記サブCPU51は、ステップS815において、大入賞口開放指定コマンドを受信したか否かを判定する。
前記ステップS815において、大入賞口開放指定コマンドを受信した(Y)との判定結果の場合、ステップS816においてラウンド演出パターン決定処理を実行してコマンド解析処理を終了する。
一方、前記ステップS815において、大入賞口開放指定コマンドを受信していない(N)との判定結果の場合、前記サブCPU51は、ステップS817において、エンディングコマンドを受信したか否かを判定する。
前記ステップS817において、エンディングコマンドを受信していない(N)との判定結果の場合、前記サブCPU51は、コマンド解析処理を終了する。
一方、前記ステップS817において、エンディングコマンドを受信した(Y)との判定結果の場合、ステップS818においてエンディング演出パターン決定処理を実行してコマンド解析処理を終了する。
次にコマンド解析処理において行われる変動演出パターン決定処理について、図17に示されるフローチャートを用いて説明する。
まず初めにステップS807−1において、前記サブCPU51は、前記メインCPU41から送信された変動パターン指定コマンドの内容を確認する。
次にステップS807−2において、前記サブCPU51は、前記指定コマンドの内容が「E6H 10H」であるか否かを判定する。
前記ステップS807−2において、前記指定コマンドの内容が「E6H 10H」である(Y)との判定結果の場合には、次にステップS807−3において、前記サブCPU51は、当該指定コマンド「E6H 10H」に対応する一連変動演出パターンテーブルをセットする。なお、当該一連変動演出パターンテーブルについては後述する。
次にステップS807−4において、前記サブCPU51は、一連変動演出フラグをONにして、次のステップS807−6に処理を移す。
逆に前記ステップS807−2において、前記指定コマンドの内容が「E6H 10H」ではない(N)との判定結果の場合には、次にステップS807−5において、当該指定コマンドに対応する変動演出パターンテーブルをセットして、次のステップS807−6に処理を移す。
次にステップS807−6において、前記サブCPU51は、前記サブRAM53から変動演出パターン乱数を取得する。変動演出パターン乱数は、変動演出パターンを決定するために用いられる乱数で、本第1実施例においては、一例として「0〜99」までの合計100個の乱数によって構成されている。
次にステップS807−7において、前記サブCPU51は、前記ステップS807−6において取得された前記変動演出パターン乱数と前記ステップS807−3または前記ステップS807−5においてセットされた各テーブル内に割り振られた変動演出パターン判定値とを比較して、変動演出パターンを決定する。
最後にステップS807−8において、前記サブCPU51は、前記ステップS807−7において決定された変動演出パターンをセットして、変動演出パターン決定処理を終了する。
次に演出制御基板のタイマ割込処理において行われる演出入力制御処理について、図20に示されるフローチャートを用いて説明する。
まず初めにステップS841において、前記サブCPU51は、前記図柄変動装置5において行われている演出が、ボタン操作の絡んだ演出か否かを判定する。
前記ステップS841において、ボタン操作の絡んだ演出ではない(N)との判定結果の場合、前記サブCPU51は、演出入力制御処理を終了する。
逆に前記ステップS841において、ボタン操作の絡んだ演出である(Y)との判定結果の場合、次にステップS842において、前記サブCPU51は、さらにボタン操作が可能なボタン操作有効期間か否かを判定する。
前記ステップS842において、ボタン操作有効期間ではない(N)との判定結果の場合、前記サブCPU51は、演出入力制御処理を終了する。
逆に前記ステップS842において、ボタン操作有効期間である(Y)との判定結果の場合、次にステップS843において、前記サブCPU51は、前記演出ボタン21等のボタン操作が有ったか否かを判定する。
前記ステップS843において、ボタン操作無し(N)との判定結果の場合、前記サブCPU51は、演出入力制御処理を終了する。
逆に前記ステップS843において、ボタン操作有り(Y)との判定結果の場合、次にステップS844において、前記サブCPU51は、操作内容に対応した操作データを前記サブRAM53の出力データ格納領域にセットして演出入力制御処理を終了する。
次に演出制御基板のタイマ割込処理において行われるデータ出力処理について、図21に示されるフローチャートを用いて説明する。
まず初めにステップS850−1において、前記サブCPU51は、前記サブRAM53の出力データ格納領域から読み出したデータの種類を特定する。
次にステップS850−2において、前記サブCPU51は、前記ステップS850−1において特定したデータが画像制御データか否かを判定する。
前記ステップS850−2において、画像制御データではない(N)との判定結果の場合、ステップS850−4の処理に移行する。
逆に前記ステップS850−2において、画像制御データである(Y)との判定結果の場合、前記サブCPU51は、ステップS850−3において、画像制御データを前記画像・音声制御基板60へ出力してステップS850−4に移行する。
次にステップS850−4において、前記サブCPU51は、特定したデータが音声制御データか否かを判定する。
前記ステップS850−4において、音声制御データではない(N)との判定結果の場合、ステップS850−6の処理に移行する。
逆に前記ステップS850−4において、音声制御データである(Y)との判定結果の場合、前記サブCPU51は、ステップS850−5において、音声制御データを前記画像・音声制御基板60へ出力してステップS850−6に移行する。
次にステップS850−6において、前記サブCPU51は、特定したデータがランプ制御データか否かを判定する。
前記ステップS850−6において、ランプ制御データではない(N)との判定結果の場合、ステップS850−8の処理に移行する。
逆に前記ステップS850−4において、ランプ制御データである(Y)との判定結果の場合、前記サブCPU51は、ステップS850−7において、ランプ制御データを前記画像・音声制御基板60へ出力してステップS850−8に移行する。
次にステップS850−8において、前記サブCPU51は、特定したデータがその他の制御データか否かを判定する。
前記ステップS850−8において、その他の制御データではない(N)との判定結果の場合、前記サブCPU51は、データ出力処理を終了する。
逆に前記ステップS850−8において、その他の制御データである(Y)との判定結果の場合、前記サブCPU51は、ステップS850−9において、その他の制御データを対応する制御基板等へ出力してデータ出力処理を終了する。
次に画像・音声制御基板について説明する。
前記画像・音声制御基板60は、画像・音声CPU61、画像・音声ROM62、画像・音声RAM63およびI/O64,65を有し、前記主制御基板40および前記演出制御基板50から出力された制御信号(コマンドや制御データ等)に基づき、前記図柄変動装置5や前記スピーカ24等に対して画像及び音声の制御を行うための制御信号を出力する。
前記画像・音声ROM62は、前記図柄変動装置5の表示内容を制御するための表示制御プログラムや前記スピーカ24を制御するための音声制御プログラムが記憶されているとともに、各種の画像データや音声データが記憶されている。また、前記画像・音声RAM63は、前記パチンコ遊技機の制御中に随時書き換え等される各種の情報が所定の記憶領域に記憶されるように構成されている。
さらに、前記I/O65は、前記図柄変動装置5および前記スピーカ24等が接続され、前記画像・音声CPU61は、前記主制御基板40および前記演出制御基板50からの制御信号に基づき、前記図柄変動装置5の表示内容や前記スピーカ24の出力態様を制御するための制御信号を出力する。
次にランプ制御基板について説明する。
前記ランプ制御基板70は、ランプCPU71、ランプROM72、ランプRAM73およびI/O74,75を有し、各種のランプ制御を行う。
前記ランプROM72は、各種の発光手段の発光態様を制御するためのランプ制御プログラムなどが記憶されている。また前記ランプRAM73は、前記パチンコ遊技機の制御中に随時書き換え等される各種の情報が所定の記憶領域に記憶されるように構成されている。
さらに前記I/O75は、各種の発光手段、例えば枠ランプ76、盤ランプ77、可動役物14、前記演出ボタン21内に配設されたボタンLED79等が接続され、前記ランプCPU71は、前記主制御基板40および前記演出制御基板50からの制御信号に基づき、これらの発光手段の発光態様を制御するための制御信号を出力する。
次に払出制御基板について説明する。
前記払出制御基板80は、払出CPU81、払出ROM82、払出RAM83、I/O84,85を有し、前記払出制御基板80の前記払出CPU81は、前記主制御基板40からの払出制御信号に基づいて、前記I/O85に接続されている払出駆動モータ86の駆動制御を行う。また、当該I/O85は、その他にも定位置検出SW87aや、払出球検出SW87b、玉有り検出SW87c、満タン検出SW87d等が接続され、これらのスイッチの検出信号などが随時入力される。
次に本第1実施例のパチンコ遊技機において、大当り遊技後の遊技状態が高確率遊技状態となっていることを報知しない前記確変非報知大当りに当選した場合の流れについて具体的に説明する。
まず初めに前記主制御基板40の前記メインCPU41は、上述したように、前記遊技領域3aに打ち出された遊技球が前記第1始動入賞口7または前記第2始動入賞口8に入賞し、前記第1始動入賞口SW7aまたは前記第2始動入賞口SW8aによってその入賞を検出すると、前記第1始動入賞口スイッチ入力処理または前記第2始動入賞口スイッチ入力処理において、各種の乱数値(大当り乱数、大当り図柄乱数、小当り図柄乱数、演出乱数)を取得する。前記メインCPU41は、これらの乱数値を参酌して前記大当り判定処理によって大当り判定を行うとともに、前記変動パターン決定処理によって変動パターンの決定を行う。
具体的には、図12に示されるように、例えば前記第1始動入賞口7に遊技球が入賞したことにより取得された大当り乱数が「317」であって、また大当り図柄乱数が「73」の場合、大当り図柄は前記第1特定用特別図柄2が選択され、大当りの種類は前記確変非報知大当りとなる。
次に前記メインCPU41によって取得された変動パターン乱数が「0〜29」の場合、図12に示されるように変動パターンとして一連変動演出が採用される。具体的には後述するが、前記一連変動演出は、例えば通常は図柄変動開始から図柄変動停止までの一図柄変動中に行われる一連の演出を所定の位置で分割して、分割された前半の演出を確変非報知大当りとなる図柄変動時の図柄変動開始から図柄変動停止までの期間に提供して、分割された後半の演出を大当り遊技開始から大当り遊技終了までの期間に提供する等、一図柄変動中に行われる一連の演出を図柄変動開始から大当り遊技終了までの期間に提供する演出のことをいう。
また前記メインCPU41によって取得された変動パターン乱数が「30〜99」の場合、図12に示されるように変動パターンとしてチャンス演出が採用される。当該チャンス演出は、小当り遊技突入時と同様の演出を行うものであり、これによって遊技者に確変非報知大当りであるのか小当りであるのかを分からないようにするものである。
なお遊技展開のバリエーションを増やす観点から本第1実施例における確変非報知大当りとなる図柄変動時の変動パターンとして、前記一連変動演出と前記チャンス演出とを採用する例について説明したが、確変非報知大当り当選時の演出は全て前記一連変動演出となるように構成したり、それに伴い小当り自体を採用しない態様等、適宜変更が可能である。
変動パターンとして前記一連変動演出が採用された場合には、前記メインCPU41は、これに対応する変動パターン指定コマンドを前記演出制御基板50に出力する。
前記演出制御基板50の前記サブCPU51は、図17に示される前記変動演出パターン決定処理において、前記変動パターン指定コマンドの内容を確認して、一連変動演出パターンテーブルをセットする。
ここで本第1実施例のパチンコ遊技機において用いられる一連変動演出パターンテーブルについて、図18の表を用いて具体的に説明する。
本第1実施例の一連変動演出パターンテーブルは、図18の表に示されるように、「0〜99」までの合計100個の変動演出パターン乱数に対応するように割り振られた変動演出パターン判定値に応じて5種類の変動演出パターンIR01〜IR05が設定されている。
当該各変動演出パターンIR01〜IR05には、図18の表に示されるように、オープニング演出、ラウンド演出、およびエンディング演出で構成される大当り遊技演出パターンが予め対応付けられている。
具体的には、例えば変動演出パターン乱数が「16」であった場合には、大当り演出となる変動演出パターンは、前記変動演出パターンIR01が選択され、大当り遊技演出は、オープニング演出O1、ラウンド演出R1およびエンディング演出E1が選択されるように構成されている。
ここで「大当り演出」は、大当り遊技開始前までの演出であり、すなわち、大当りの抽選結果が大当りであった場合における図柄変動開始から図柄確定停止までに提供される演出のことをいう。また「大当り遊技演出」は、大当り遊技開始以降の演出であり、すなわち、前記大当り演出を経た大当り遊技段階における大当り遊技開始から大当り遊技終了までの大当り遊技中に提供される演出のことをいう。
ここで前記一連変動演出が選択された場合の図柄変動時間は、図12の表に示されるように、全体として20000ms、すなわち20秒に設定されている。また確変非報知大当りに当選した際の大当り遊技時間は、上述したように5秒に設定されていることから、図柄変動開始から大当り遊技終了までの時間は合計25秒となる。
そこで前記大当り演出としての前記変動演出パターンIR01〜IR05は、全体として25秒で構成される一連の演出の前半20秒にあたる部分で構成され、前記大当り遊技演出パターンは、その残りの後半5秒にあたる部分で構成されている。例えば、前記変動演出パターンIR01は、全体として25秒のハズレ演出の前半20秒にあたる部分で構成され、オープニング演出O1、ラウンド演出R1およびエンディング演出E1で構成される前記大当り遊技演出パターンは、そのハズレ演出の残りの5秒にあたる部分で構成される。
ここで前記変動演出パターンIR01が選択された場合の一連変動演出の具体的な演出態様について具体的に説明する。
まず初めに、前記変動演出パターンIR01が選択された場合の前記一連変動演出の演出内容として採用するハズレ演出について説明する。
採用するハズレ演出においては、まず図23(A)に示されるように、図柄変動装置5において図柄変動が開始され、次に図23(B)に示されるように、左表示領域に「7」の装飾図柄が仮停止し、続いて右表示領域に「7」の装飾図柄が仮停止してリーチ状態となる。
次に図23(C)に示されるように、中央表示領域に「6」の装飾図柄が仮停止して、全体としてハズレ目の装飾図柄が仮停止する。次に図23(D)に示されるように、図柄変動装置5の表示画面の全体にわたり襖の画像が表示され、遊技者に演出ボタン21の連打操作を促す画像が表示される。
次に図23(E)に示されるように、遊技者が前記演出ボタン21を連打操作すると、その操作に従い徐々に襖が開くように画像が制御される。
次に図23(F)に示されるように、遊技者の連打操作も実らず、襖が完全に閉じるように画像が制御される。なお本第1実施例においては、遊技者の連打操作によって襖が完全に開き、SPリーチ発展となる演出も用意されている。
最後に図23(G)に示されるように、図柄変動装置5において、襖の画像が表示される前の仮停止時の装飾図柄が、今度は確定停止した状態で表示される。
ここで前記ハズレ演出の図23(A)〜(C)にあたる部分(図柄変動開始から図柄仮停止まで)は、20秒にわたり提供され、残りの図23(D)〜(G)にあたる部分(襖画像表示から確定停止図柄の表示まで)は、残りの5秒にわたり提供されるものである。
次に変動演出パターンとして前記変動演出パターンIR01が選択された場合における一連変動演出の演出態様について、図24を用いて具体的に説明する。
まず始めに前記ハズレ演出と同様に図24(A)に示されるように、図柄変動装置5において図柄変動が開始され、次に図24(B)に示されるように、左表示領域に「7」の装飾図柄が仮停止し、続いて右表示領域に「7」の装飾図柄が仮停止してリーチ状態となる。
次に図24(C)に示されるように、中央表示領域に「6」の装飾図柄が停止して、全体としてハズレ目の装飾図柄が仮停止ではなく確定停止する。大当り演出としての前記変動演出パターンIR01は、図24(A)〜図24(C)に示される過程の部分で終了となり、続いて大当り遊技演出としての前記オープニング演出O1、前記ラウンド演出R1および前記エンディング演出E1が開始される。
大当り遊技演出においては、まず図24(D)に示されるように、前記ハズレ演出の図23(D)の内容と同様に図柄変動装置5の表示画面の全体にわたり襖の画像が表示され、遊技者に演出ボタン21の連打操作を促す画像が表示される。
次に図24(E)に示されるように、遊技者が前記演出ボタン21を連打操作すると、その操作に従い徐々に襖が開くように画像が制御される。
次に図24(F)に示されるように、遊技者の連打操作も実らず、襖が完全に閉じるように画像が制御される。
最後に図24(G)に示されるように、図柄変動装置5において、襖の画像が表示される前の確定停止時の装飾図柄が再び表示される。
大当り演出としての前記変動演出パターンIR01と大当り遊技演出としての前記オープニング演出O1ないし前記エンディング演出E1とを組み合わせることによって構成される前記一連変動演出は、図23および図24に示されるように、その演出内容および演出時間が一図柄変動中に提供される前記ハズレ演出と同一であり、図柄の確定停止のタイミングが異なるのみであるため、実際は図柄変動開始から大当り遊技終了までにわたり前記一連変動演出が実行されたにもかかわらず、遊技者には見かけ上、図柄変動開始から図柄確定停止までの一図柄変動中に行われる前記ハズレ演出が実行されたかのように映るものである。ちなみに前記一連変動演出の演出内容は、当該一連変動演出の元となった一図柄変動中に行われる演出の演出内容とは完全に同一である必要はなく、遊技者に見かけ上、一図柄変動中に行われる演出が実行されたと思わせる程度に類似する演出内容であってもよい。
同様にして、大当り演出としての前記変動演出パターンIR02ないしIR05が選択された場合の一連変動演出にも、その他のハズレ演出等の内容と同一または類似する演出内容により各種バリエーションを設定することができる。
以下上記構成より成る本第1実施例のパチンコ遊技機の作用および効果について説明する。
本第1実施例のパチンコ遊技機は、大当りの抽選を行う大当り抽選手段1100と、前記大当り抽選手段1100による抽選結果が大当りである場合には、その大当り種別の抽選を行う大当り種別抽選手段1200とを備えたパチンコ遊技機1において、前記大当り抽選手段1100による大当りの抽選結果がハズレであった場合に提供するハズレ演出と、大当りの抽選結果が大当りであった場合に提供する大当り演出と、前記大当り演出を経て大当り遊技となった場合に当該大当り遊技中に提供する大当り遊技演出を実行可能に構成されている演出実行手段800と、前記ハズレ演出、前記大当り演出、前記大当り遊技演出の演出パターンを決定する演出パターン決定手段1300とを備え、前記演出パターン決定手段1300が、前記大当り種別抽選手段1200による抽選結果が所定の大当り種別である場合には、前記大当り演出として、前記ハズレ演出の演出パターンの一部分と同一または類似する演出パターンを採用するとともに、前記大当り遊技演出として前記ハズレ演出の演出パターンのその他の部分と同一または類似する演出パターンを採用して演出パターンを決定するので、大当りであるのかハズレであるのかの識別を難しくすることにより遊技の興趣を高めるという効果を奏する。
また本第1実施例のパチンコ遊技機は、前記一連変動演出を実行可能であるため、確変非報知大当りとなったタイミングや可能性を遊技者に全く気付かれないようにすることができるとともに、これによってセグ判別等による遊技者の事前判別行為を回避することができるという効果を奏する。
さらに本第1実施例のパチンコ遊技機は、上述したように演出をカモフラージュする前記一連変動演出によって遊技者の事前判別を困難にすることができるので、遊技者が事前判別行為を行うことによりその後の遊技の興趣が低下する問題を解消して、相対的に遊技の興趣を高めることができるという効果を奏する。
また本第1実施例のパチンコ遊技機は、前記一連変動演出の演出時間と、その元となったハズレ演出等の演出時間とが同じ長さ(例えば25秒)となるように設定されているので、単に一ハズレ演出等が実行されたに過ぎないと錯覚させ、確変非報知大当りとなったタイミングや可能性を遊技者に全く気付かれないようにすることができるという効果を奏する。
さらに本第1実施例のパチンコ遊技機は、前記変動演出パターンIR01が選択された場合の一連変動演出の例において説明したように、大入賞口が高速開閉する大当り遊技演出中に、演出ボタン21操作を促すような演出を採用しているので、遊技者の注意を大入賞口10から遠ざけるとともに図柄変動装置5へ誘導することができ、さらに確変非報知大当りとなったタイミングや可能性を気付かれないようにすることができるという効果を奏する。
また本第1実施例のパチンコ遊技機は、前記一連変動演出によって遊技者に気付かれることなく確変非報知大当りを消化することができるので、派手な大当り演出や、当該大当り演出と明確に境界が分かるように独立して提供される大当り遊技演出の演出態様から少なくとも確変突入の可能性に関しては気付かれてしまう従来のパチンコ遊技機とは異なり、確変突入契機を悟られることなく確変状態へと移行するという新しい遊技展開を提供することができるという効果を奏する。
さらに本第1実施例のパチンコ遊技機は、前記一連変動演出によって遊技者に気付かれることなく確変非報知大当りを消化することができるので、内部状態が低確率遊技状態から高確率遊技状態に変更されたことも悟られる可能性が低いため、確変状態に入っている(もしくは確変状態に入っているかもしれない)との心の準備がある場合に比べて、例えば期待度の高い演出が少ない図柄変動回数の間に頻繁に発生したりする様子をもって、意外な遊技展開さらにはより大きなワクワク感を提供することができるという効果を奏する。
また本第1実施例のパチンコ遊技機は、前記大当り演出および前記オープニング演出ないし前記エンディング演出によって構成される前記大当り遊技演出とを組み合わせてなる前記一連変動演出によって図柄変動開始から大当り遊技終了までの期間に亘り一連の変動演出内容を実行可能であるため、演出の効果的なカモフラージュができるという効果を奏する。
本第2実施例のパチンコ遊技機は、図25ないし図30に示されるように、 高確率遊技状態であることを遊技者に報知するための所定の報知条件が成立したか否かを判定する報知条件判定手段1000と、前記報知条件判定手段1000により前記報知条件が成立したと判定された場合に報知を行う報知手段900を付加されている点が、上述の第1実施例との主な相違点であり、以下相違点を中心に説明して、同一部分の説明を省略する。
ここで本第2実施例のパチンコ遊技機における前記演出パターン決定手段1300や前記報知手段900等の機能的な関係について、図25に示されるブロック図を用いて簡単に説明する。
前記演出パターン決定手段1300は、第1実施例と同様に、確変非報知大当りに当選した場合には、大当り演出パターン決定手段1310によって大当り演出パターンを決定するとともに、大当り遊技演出パターン決定手段1320によって大当り遊技演出パターンを決定する。
また前記演出実行手段800は、前記演出パターン決定手段1300によって決定された情報に従い前記ハズレ演出や前記大当り演出、さらには前記大当り遊技演出等を実行するため、前記図柄変動装置5やスピーカ24(必要に応じて各種ランプ76,77および可動役物14)等を制御するための制御信号を出力し、予め決定された演出パターンに従って各種の演出内容を実行する。
さらに前記報知条件判定手段1000は、所定の報知条件が成立したか否かを判定し、報知条件が成立した場合には、前記報知手段900もしくは前記図柄変動装置5等を利用して報知を行うための制御信号を出力し、高確率遊技状態となっていることを遊技者に報知する。
そこでまず始めに本第2実施例のパチンコ遊技機における演出制御基板のタイマ割込処理について、図26を用いて具体的に説明する。
本第2実施例のパチンコ遊技機における演出制御基板のタイマ割込処理は、図26に示されるように、第1実施例の演出制御基板のタイマ割込処理と同様に、ステップS600からステップS900までの処理が実行される。
次にステップS1600において、前記サブCPU51は、サブルーチンとしての報知条件成立判定処理を実行する。当該報知条件成立判定処理は、図27を用いて具体的に後述する。
次に第1実施例の演出制御基板のタイマ割込処理と同様に、ステップS1000およびステップS1100の処理が実行され、タイマ割込処理を終了する。
続いて本第2実施例のパチンコ遊技機における前記報知条件成立判定処理について、図27を用いて具体的に説明する。
本第2実施例のパチンコ遊技機における前記報知条件成立判定処理は、図27に示されるように、まず初めにステップS1600−1において、前記サブCPU51によって前記一連変動演出フラグがONとなっているか否か判定される。当該一連変動演出フラグは、第1実施例において説明したように、変動パターンとして一連変動演出が採用された場合において、前記サブCPU51によって図17に示される前記変動演出パターン決定処理の前記ステップS807−4においてONにされるフラグである。
前記ステップS1600−1において、一連変動演出フラグがONとなっている(Y)との判定結果の場合、次にステップS1600−2において、前記サブCPU51は、報知条件が成立しているか否かを判定する。なお本第2実施例のパチンコ遊技機が採用する報知条件は、具体的に後述するが、一例として大当り遊技後に一定回数の図柄変動が行われたかどうかを報知条件として採用する。
前記ステップS1600−1において、一連変動演出フラグがOFFとなっている(N)との判定結果の場合、前記サブCPU51は、報知条件成立判定処理を終了する。
次にステップS1600−2において、報知条件が成立している(Y)との判定結果の場合、次にステップS1600−3において、前記サブCPU51は、高確率遊技状態であることを遊技者に報知するための報知用データをサブRAM53の所定の記憶領域にセットする。
次にステップS1600−4において、前記サブCPU51は、一連変動演出フラグをOFFにして、報知条件成立判定処理を終了する。
続いて本第2実施例のパチンコ遊技機が採用する報知条件について具体的に説明する。
本第2実施例のパチンコ遊技機は、前記報知条件として、大当り遊技後に一定回数以上の図柄変動が行われることを採用している。本第2実施例においては、一例として大当り遊技後に20回の図柄変動が行われた後、高確率遊技状態となっていることを遊技者に報知するように設定されている。なお前記報知条件は、その他にも特定の入賞口に入賞したことや、操作手段により所定の操作を行ったこと等その他の条件を採用することが可能であり、単一の報知条件を採用する態様に限らず、バリエーションのある報知条件の中から一の報知条件を適宜抽選等の手段により選択して採用する態様も適用可能である。
次に本第2実施例のパチンコ遊技機における報知態様について説明する。
本第2実施例のパチンコ遊技機は、前記報知条件が満たされた場合に高確率遊技状態となっていることを報知するその報知態様として、一例として演出モードの切り換えを行う報知態様を採用している。
ここで本第2実施例のパチンコ遊技機は、複数種類の演出モードを備え、その中には一例としてそれぞれ演出内容の異なる星モード、月モードおよび太陽モードの3種類の演出モードが用意されている。
前記星モードは、通常、確変報知大当りに当選した場合においてその大当り遊技後に突入する演出モードであり、高確率遊技状態となっていることを遊技者に明確に報知するモードである。当該星モード中には、図28(A)に示されるように、図柄変動装置5の表示画面右上に「星モード」との文字が併記された星の形を摸した画像が表示されるとともに、表示画面左上に「確変中」との文字が明示される。
また前記月モードは、確変非報知大当り(ただし変動パターンとしてチャンス演出が選択された場合)または小当りに当選した場合においてその大当り遊技後または小当り遊技後に突入する演出モードであり、小当りではなく確変非報知大当りに当選していた場合であっても前記星モードとは異なり高確率遊技状態となっていることを明確に報知するものではなく、高確率遊技状態となっているか低確率遊技状態となっているか遊技者が判別できないようにしたモードである。当該月モード中には、図28(B)に示されるように、図柄変動装置5の表示画面中央上部に「月モード」との文字が併記された月の形を摸した画像が表示される。
さらに前記太陽モードは、前記確変報知大当り、前記確変非報知大当りないし前記小当りに当選して前記星モードまたは前記月モードに移行する前に滞在する通常モードとしての演出モードであり、一般的には低確率遊技状態となっていることを遊技者に報知するモードである。当該太陽モード中には、図28(C)に示されるように、図柄変動装置5の表示画面左上に「太陽モード」との文字が併記された太陽の形を摸した画像が表示される。
本第2実施例のパチンコ遊技機における報知態様の一例について、図29に示される実際の演出の展開の中で具体的に説明する。
本第2実施例のパチンコ遊技機は、前記第1実施例と同様に一連変動演出を採用しており、前記確変非報知大当り(変動パターンが一連変動演出の場合)に当選した場合には、図29(A)および(B)に示されるように、まず通常モードである太陽モードにおいて、一のハズレ演出をカモフラージュした一連の変動演出が実行される。この際、第1実施例において説明したように内部的には大当り演出および大当り遊技演出が消化されているため、確変非報知大当りとなった可能性やそのタイミングを遊技者に対して悟られないようにできる。
次に図29(C)および(D)に示されるように、前記一連変動演出終了後、すなわち大当り遊技終了後も前記一連変動演出開始前から滞在していた通常モードとしての太陽モードを維持し、大当り遊技終了後、第1回目の図柄変動から第20回目の図柄変動まで太陽モードにおいて演出を提供する。
図29(D)に示されるように、大当り遊技終了後、第20回目の図柄変動が消化されると、前記サブCPU51によって図27に示される前記報知条件成立判定処理において報知条件が成立したと判定される。
前記サブCPU51によって前記報知条件が成立したと判定されると、画像・音声制御基板60等の各制御基盤に報知用の制御データが送られるので、図29(E)に示されるように、太陽モードから高確率遊技状態となっていることを報知する前記星モードへと演出モードが即座に切り換えられる。
以下上記構成より成る本第2実施例のパチンコ遊技機の作用および効果について説明する。
本第2実施例のパチンコ遊技機は、前記報知条件判定手段1000によって大当り遊技後一定回数以上(20回)の図柄変動が消化されることにより報知条件が成立したと判定された場合に、前記報知手段900が高確率遊技状態となっていることを報知するので、当該報知をもって遊技者に確変状態であることを報知できるという効果を奏する。
また本第2実施例のパチンコ遊技機は、第1実施例と同様に前記一連変動演出によって、内部的には大当り演出および大当り遊技演出が行われている期間に本来一図柄変動中に行われる一のハズレ演出の演出内容を切れ目無く提供するので、大当りとなったことを悟られる可能性が低いとともに、大当り遊技開始前の通常モードとしての太陽モードを大当り遊技終了後も維持するため、さらに大当りなったことを悟られる可能性を低くすることができるという効果を奏する。
さらに本第2実施例のパチンコ遊技機は、図30に示される従来のパチンコ遊技機や本第2実施例のパチンコ遊技機において確変非報知大当り(ただし変動パターンがチャンス演出の場合)に当選した場合の演出の流れと比べると、まず図30(A)および(B)に示されるように、例えば「リーチ」なる文字を勢いよく表示したり、最終停止図柄である中央表示領域の装飾図柄停止する際に稲妻を落とすような演出をして期待感を煽る派手な大当り演出を採用せず、あまり期待感の持てない一のハズレ演出の前半部分の演出を大当り演出として採用しているので、これらの派手な大当り演出をすることにより遊技者に大当りとなったのではないかと悟られるのを回避することができるという効果を奏する。
また本第2実施例のパチンコ遊技機は、同様に図30(C)に示されるように、例えば大当り遊技演出として、前記太陽モードから前記月モードに移行させるモード移行演出を採用せず、一ハズレ演出の後半部分の演出を大当り遊技演出採用しているので、当該モード移行演出により遊技者に大当りとなったのではないかと悟られるのを回避することができるとともに、前記大当り演出と前記大当り遊技演出との間の境界が分かる演出の提供態様とは異なり、前記大当り演出と前記大当り遊技演出の境界が分からないよう一連の演出内容を提供するので、さらに遊技者に大当りとなった可能性やそのタイミングについて悟られる可能性が低くなるという効果を奏する。
さらに本第2実施例のパチンコ遊技機は、同様に図30(C)および(D)に示されるように、大当り遊技演出としてモード移行演出を採用して大当り遊技後には移行後の月モードにおいて演出を提供する従来の演出態様とは異なり、図29に示されるように大当り遊技開始前の演出モードを大当り遊技終了後も維持するとともに、上述したように、大当り演出および大当り遊技演出を一ハズレ演出の演出内容でカモフラージュするので、ますます遊技者に大当りとなった可能性を悟られる可能性を抑えることができるとともに、そのような心の準備の無い遊技者に対して報知条件成立後高確率遊技状態となっていることをいきなり報知するので、予想外な遊技展開を提供することができるとともに、遊技の興趣を向上させることができるという効果を奏する。
上述の実施例は、説明のために例示したもので、本発明としてはそれらに限定されるものではなく、特許請求の範囲、発明の詳細な説明および図面の記載から当業者が認識することができる本発明の技術的思想に反しない限り、変更および付加が可能である。
また上述の実施例においては、大当り種別として確変報知大当り、確変非報知大当りおよび通常大当りを備えた例について説明したが、本発明としてはこれらに限定されるものではなく、その他の大当り種別の分類方法や、長当りや短当り、さらには時短付き時短無し等その他の条件を加味してさらに種類を増やしたり、逆に減らしたりすることも可能であり、大入賞口の最大開放時間や、ラウンド回数の増減等によってさらにバリエーションをもった大当り種別を採用するものであってもよい。
さらに上述の第1実施例および第2実施例においては、前記一連変動演出を行う前記所定の大当り種別として、例えば確変非報知大当りを採用する態様について説明したが、本発明としてはこれに限定されるものではなく、その他にも上述したような確変報知大当り、通常大当り、さらにはラウンド数や大入賞口の開放時間などの諸条件によってバリエーションを持たせたどのような大当り種別も、前記一連変動演出を行う前記所定の大当り種別として適宜採用可能である。
また前記大当り抽選手段による抽選結果が大当りの場合に限らず、例えば小当りであった場合において、前記演出パターン決定手段によって、小当り演出および小当り遊技演出として前記一連変動演出が実行されるように、前記小当り演出の演出パターンおよび前記小当り遊技演出の演出パターンを決定することも可能である。
さらに上述の第1実施例においては、前記一連変動演出として、襖の開閉によってSP発展を示唆しつつも、その後襖が閉まりSP発展に失敗する内容のハズレ演出を用いた例について説明したが、本発明としてはこれに限定されるものではなく、例えば図31に示されるように、一旦図柄変動を開始して一度ハズレ目で仮停止した後、再変動してバトル演出となるSPリーチに発展して、その後そのバトルに敗れて結果としてハズレが確定するハズレ演出があった場合には、図31(A)ないし(D)に示されるように、バトル演出となった時点(図31(C))で一旦図柄変動装置5左上に移動させた装飾図柄を、バトルで負けた時点(図31(D))で確定停止させ、ここまでのハズレ演出の前半部分を大当り演出として採用し、前記図柄変動装置5左上に移動させた装飾図柄を徐々に中央に戻すハズレ演出の後半部分を大当り遊技演出として採用する態様等、その他のバリエーションを適宜採用可能である。
なおこの場合において実際のモデルとなった一図柄変動中に行われるハズレ演出においては、前記図柄変動装置5左上に移動させた装飾図柄を中央に戻しきった時点で装飾図柄が確定停止するように構成されているが、このように一図柄変動中に行われる変動演出内での装飾図柄の仮停止のタイミングを利用して演出を分割して、一連変動演出においては前記装飾図柄の仮停止となるタイミングを装飾図柄の確定停止のタイミングとして、図柄変動開始から図柄変動仮停止までの演出を大当り演出として採用し、図柄変動仮停止から図柄変動確定停止までの演出を大当り遊技演出として採用するその他の態様も前記一連変動演出として適宜採用可能である。
さらに上述の第1実施例および第2実施例においては、前記一連変動演出として通常は一図柄変動中に行われる一ハズレ演出の演出内容を採用する例について説明したが、本発明としてはこれに限定されるものではなく、例えば分類としては一図柄変動中に行われる一大当り演出として大別される演出内容であっても、当該大当り演出が、遊技者に大当りであることをほとんど感じさせない内容の演出であれば、実際の分類分けは大当り演出であったとしても、当該大当り演出を利用した一連変動演出を採用することもできる。すなわち前記一連変動演出は、遊技者に大当りとなったことをカモフラージュできればよいのであるから、そのことが実現できる演出であれば、前記一連変動演出としてどのような演出も採用可能である。
また上述の実施例においては、あらかじめ一図柄変動中に行われる一の演出として用意された演出をその前半と後半で分割する例について説明したが、本発明としてはこれに限定されるものではなく、あらかじめ一図柄変動中に行われる一演出として用意された演出の内容と異なるものであっても、例えば前半はハズレ演出Aの図柄変動開始から仮停止までの演出を採用し、後半はその他のハズレ演出Bの仮停止から確定停止までの演出を採用する等の組み合わせであっても、見かけ上一連の演出として繋がりが出るようなものであれば一連変動演出として適宜採用可能である。なお、演出の分割態様は2分割に限らず一の演出を3分割等して適宜各細切れにされた演出を繋ぎ合わせて一連変動演出として採用するなど、その他の分割態様も採用可能である。
さらに上述の第2実施例においては、前記報知条件の判定は、前記演出制御基板50の前記サブCPU51が実行する例について説明したが、本発明としてはこれに限定されるものではなく、例えば前記主制御基板40の前記メインCPU41が実行する態様や、独立の判定手段を設ける態様等、適宜変更が可能である。
また本発明は、明細書に記載された全ての特徴事項について、一つの項目内において複数の特徴事項が組み合わされて記載されている場合であっても、常にその全ての特徴事項を一緒に採用しなければならないものではなく、その一部の特徴事項のみを取り出して採用したり、項目の枠組みを越えて各特徴事項を適宜組み合わせて採用することができる。
大当りの抽選を行う大当り抽選手段と、前記大当り抽選手段による抽選結果が大当りである場合には、その大当り種別の抽選を行う大当り種別抽選手段とを備えた遊技機において、前記大当り抽選手段による大当りの抽選結果がハズレであった場合に提供するハズレ演出と、大当りの抽選結果が大当りであった場合に提供する大当り演出と、前記大当り演出を経て大当り遊技となった場合に当該大当り遊技中に提供する大当り遊技演出を実行可能に構成されている演出実行手段と、前記ハズレ演出、前記大当り演出、前記大当り遊技演出の演出パターンを決定する演出パターン決定手段とを備え、前記演出パターン決定手段が、前記大当り種別抽選手段による抽選結果が所定の大当り種別である場合には、前記大当り演出として、前記ハズレ演出の演出パターンの一部分と同一または類似する演出パターンを採用するとともに、前記大当り遊技演出として前記ハズレ演出の演出パターンのその他の部分と同一または類似する演出パターンを採用して演出パターンを決定することにより、意外な遊技展開を提供するという用途に適用できる。
1 遊技機本体
2 外枠
3 遊技盤
5 図柄変動装置
40 主制御基板
50 演出制御基板
51 サブCPU
60 画像・音声制御基板
70 ランプ制御基板
80 払出制御基板
800 演出実行手段
900 報知手段
1300 演出パターン決定手段

Claims (2)

  1. 大当りの抽選を行う大当り抽選手段と、
    前記大当り抽選手段による抽選結果が大当りである場合には、その大当り種別の抽選を行う大当り種別抽選手段とを備えた遊技機において、
    前記大当り抽選手段は、前記大当り種別として、少なくとも大当り遊技後の遊技状態が大当りの当選確率の低い低確率遊技状態よりも大当りの当選確率の高い高確率遊技状態であるとともに、当該高確率遊技状態であることを遊技者に積極的に示唆しない潜伏確変大当りを決定可能とし、
    前記大当り抽選手段による大当りの抽選結果がハズレであった場合に提供するハズレ演出と、大当りの抽選結果が大当りであった場合に提供する大当り演出と、前記大当り演出を経て大当り遊技となった場合に当該大当り遊技中に提供する大当り遊技演出を実行可能に構成されている演出実行手段と、
    前記ハズレ演出、前記大当り演出、前記大当り遊技演出の演出パターンを決定する演出パターン決定手段と、
    前記潜伏確変大当り後に、前記高確率遊技状態であることを遊技者に報知するための所定の報知条件が成立したか否かを判定する報知条件判定手段と、
    前記報知条件判定手段により前記報知条件が成立したと判定された場合に報知を行う報知手段と、
    遊技者が操作可能な操作手段とを備え、
    前記演出パターン決定手段は、前記大当り種別抽選手段による抽選結果が、前記潜伏確変大当りである場合、前記大当り演出として、前記ハズレ演出の演出パターンの一部分と同一または類似する演出パターンを採用するとともに、前記大当り遊技演出として前記ハズレ演出の演出パターンのその他の部分と同一または類似する演出パターンを採用して演出パターンを決定し、
    前記報知条件が、前記操作手段の操作が行われることである
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 請求項1において、
    前記報知手段が、前記大当り遊技終了から前記報知条件判定手段により前記報知条件が成立したと判定されるまでの間、前回の大当り遊技開始前までに滞在していた演出モードを維持するとともに、前記報知条件判定手段により報知条件が成立したと判定された場合には高確率遊技状態となっていることを報知する演出モードに切り換える
    ことを特徴とする遊技機。
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