JP2013009471A - 電機子およびモータ - Google Patents

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Abstract

【課題】回転する電機子におけるウェッジによる巻線の飛散を防止する構造に係り、ウェッジが低コストで得られ、またスロットへのウェッジの装着が簡単であり、更にウェッジが巻線に接触することで発生する巻線の損傷が防止される構造を提供する。
【解決手段】スロット126の内壁面に絶縁紙127,128を2重に配置し、その内側に巻線125を納め、その上部は絶縁紙127を左右から折り曲げた折り曲げ部127aにより押さえられる。折り曲げ127aは上下に重ねられて2重とされ、その部分を間に挟んで円筒形状または円柱形状のウェッジ129を配置し、ウェッジ129によって巻線125の遠心力による飛散が防止される構造とする。
【選択図】図5

Description

本発明は、巻線を保持する構造に特徴のある電機子およびモータに関する。
ブラシ付きDCモータにおける電機子鉄心のスロットに巻線(マグネットワイヤ)を保持する構造として、特許文献1に記載された技術が知られている。特許文献1には、電機子鉄心のスロットに中空構造のバランス調整用ウェッジが装着される構造が記載されている。また、特許文献2には、交流発電機の固定子側の構造であるが、固定子スロットの内壁面を樹脂でコーティングし、円柱形状のウェッジを設ける構造、固定子スロットの内壁面を絶縁紙で覆い、円筒形状のウェッジを配置する構造が記載されている。
特開2010−148294号公報 特開2002−354731号公報
特許文献1に記載の構造では、ウェッジの断面形状が複雑であり、高コストとなる。また、ウェッジの断面形状が複雑であるので、その向きに注意しながらウェッジの装着を行わなくてはならない。このため、スロットへのウェッジの装着に手間がかかる。また、特許文献1では、ウェッジが巻線に接触することで発生する可能性がある巻線の損傷を防止する点への考慮がなされていない。
特許文献2には、固定子側におけるウェッジに係る構造について記載されているが、回転子側における遠心力に起因する巻線の飛散を防止する構造については何ら触れられていない。このような背景において、本発明は、回転する電機子におけるウェッジによる巻線の飛散を防止する構造に係り、ウェッジが低コストで得られ、またスロットへのウェッジの装着が簡単であり、更にウェッジが巻線に接触することで発生する巻線の損傷が防止される構造を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、シャフトに固着され、該シャフトと共に回転が可能な電機子鉄心と、前記電機子鉄心に形成される複数のスロットと、前記複数のスロットの内壁面に配置されたシート状の絶縁部材と、前記複数のスロットに収容された電機子コイルの巻線と、前記複数のスロットの開口部内側に配置された円柱形状または円筒形状のウェッジとを備えた電機子において、前記スロット内壁面に二重の前記シート状の絶縁部材を配置し、内側の前記シート状の絶縁部材の端部を前記スロット内の開放端部側で折り曲げて重ね合せて前記電機子コイルを包み込み、前記内側のシート状の絶縁部材の前記重ね合わせた外側に接触させて前記ウェッジが配置されていることを特徴とする電機子である。
請求項1に記載の発明によれば、スロットの内部において、シート状の絶縁部材を介してウェッジによって巻線が押さえられ、電機子の回転時に作用する遠心力による巻線のスロットからの飛散が防止される。そして、ウェッジを円柱構造または円筒構造とすることで、ウェッジを抵コストで得ることができる。また、ウェッジを円柱構造または円筒構造とすることで、軸方向から見た上下左右の向きが問題とならなくなるので、ウェッジの装着が容易となり、更にウェッジの回転によるウェッジの装着状態の不安定化が生じ難くなる。また、シート状の絶縁部材により巻線とスロット側壁との電気絶縁性が確保され、且つ、内側のシート状の絶縁部材を折り曲げた部分によりウェッジと巻線との間が緩衝され、ウェッジと接触することで巻線に傷が付く問題が生じ難い構造が得られる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記ウェッジは、両端または片端に面取りが施されていることを特徴とする。請求項2に記載の発明によれば、面取りが施されている部分からウェッジをスロットに押し込むことで、ウェッジの端部によって巻線に傷がつく問題が抑えられる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、前記スロットは、周方向で隣接する2つの突極の間の隙間であり、前記2つの突極は、周方向に延在した突極先端部を有し、前記ウェッジは、前記突極先端部の内側に接触することで前記スロットの内部に保持されていることを特徴とする。請求項3に記載の発明によれば、突極先端部が押さえとなり、電機子が回転することで生じる遠心力によるウェッジの軸から離れる方向への飛散が防止される。また、突極先端部によってウェッジが軸中心方向に押さえ込まれるので、ウェッジによる巻線のスロット内部における保持が効果的に行われる。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の電機子と、前記電機子を回転自在な状態で内側に収容した固定子とを備えることを特徴とするモータである。ここで、固定子の磁極は、電磁石を用いたタイプであっても良いし、永久磁石構造を用いたタイプであっても良い。
本発明によれば、回転する電機子におけるウェッジによる巻線の飛散を防止する構造に係り、ウェッジが低コストで得られ、またスロットへのウェッジの装着が簡単であり、更にウェッジが巻線に接触することで発生する巻線の損傷が防止される構造が提供される。
実施形態のブロワの外観および内部構造を示す図である。 実施形態の回転機の外観および内部構造を示す図である。 図2の回転機における電機子の外観を示す斜視図である。 実施形態における電機子鉄心の正面図である。 実施形態における巻線が巻回された状態の電機子鉄心を軸方向から見た断面図(A)、一部を拡大した拡大断面図(B)である。 ウェッジの斜視図である。 電機子鉄心への巻線の巻回およびウェッジの装着を行う工程を段階的に示す工程図である。 比較例における電機子鉄心のウェッジが配置される部分の拡大図である。
(構成)
図1には、実施形態のブロワ10が記載されている。ブロワ10は、回転機(モータ)とファンとが一体とされた構造を有し、ファンの作用によって、気体を吸い込み、それを外部に勢いをつけて吐き出す機能を有している。ブロワ10は、図2に示す回転機(ブラシ付きDCモータ)100を備えている。回転機100は電機子(ロータ)101の回転を出力するシャフト102を備え、シャフト102には、ファン103が固定されている。ファン103は、ファンケース104に収められ、ファンケース104の側面には、吸気口105が設けられ、またファンケース104の側面には、ファン103が回転することで吸気口105から吸い込んだ気体を吐き出す吐出口110が設けられている。ファンケース104は、回転機100のハウジング106に固定されている。ハウジング106の内側には、軟磁性材料により構成されるバックヨークとして機能するヨーク107が固定され、さらにその内側には、固定子を構成する固定子鉄心(ステータコア)108が固定されている。固定子鉄心108には、界磁コイル(フィールドコイル)109が巻回されている。固定子鉄心108および界磁コイル109は、固定子側の磁極として界磁コイルを用いた通常のブラシ付きDCモータの場合と同じであるので、詳細な説明は省略する。
固定子鉄心108の内側には、ロータである電機子101が収容されている。電機子101は、回転軸となるシャフト102を備えており、シャフト102の両端が軸受112,113によって回転自在な状態で保持されている。軸受112はハウジング106に固定され、軸受113は、エンドベルアッシィ114に固定されている。エンドベルアッシィ114は、ハウジング106に固定された部材であって、ハウジング106と共にモータ100の筐体を構成する。軸受113の軸方向外側は、エンドベルアッシィ114に固定されたエンドプレート115によって蓋をされている。エンドベルアッシィ114には、ブラシ給電部116が取り付けられている。ブラシ給電部116は、電機子101に設けられた整流子119に接触するブラシ117を備え、電機子101に駆動電力を供給する。
図3には、電機子101の斜視図が示されている。電機子101は、軸受112,113による軸受構造により、回転自在な状態で固定子鉄心108の内側に収容されている。電機子101は、電機子鉄心118、更にブラシ117に接触する整流子119を備えている。整流子119およびブラシ117の構造は、通常のブラシ付きDCモータと同じである。
図4には、軸方向から見た電機子鉄心118の正面図が示されている。電機子鉄心118は、周方向の等角な位置に配置された複数の突極122を備えている。突極122は、通常のブラシ付きDCモータの電機子が備える突極と同じ構造を有している。詳しくいうと、突極122は、軸中心から離れる方向に延在し、その先端は、軸方向から見て傘型に周方向に平たく開き、周方向に延在した部分を備えた突極先端部123を有している。突極先端部123は図示する断面形状が軸方向に延在した形状を有し、その外側に固定子鉄心108の内周側に対向する突極面124を備えている。
周方向において隣接する突極123の隙間がスロット126とされている。図4に示す状態において、スロット126は、周方向で隣接する突極先端部123の間が開放された空間により構成されている。この空間に突極123に巻回される巻線が収容される。
図5(A)には、巻線が巻回された状態の電機子鉄心の正面図が示され、図5(B)には、その一部を拡大した拡大図が示されている。図5に示すように、各突極122には、巻線(マグネットワイヤ)125が巻回され、電機子コイルが構成されている。そして、隣接する突極の間に形成されたスロット126に突極122に巻回された巻線125が収容されている。つまり、スロット126内に電機子コイルを構成する巻線125が収容されている。スロット126の内部において、巻線125は、突極122に直接接触しておらず、巻回された状態にある巻線125と突極122との間には、シート状の電気絶縁物である絶縁紙(例えばポリイミドフィルム)127,128が2重に配置されている。突極122に接触する絶縁紙128(外側の絶縁紙)の縁は、折り曲げられず、そのまま突極122の延在方向に延在している。巻線125に接触する絶縁紙127(内側の絶縁紙)の縁は、巻線125を包み込むように、図5の視点から見た状態における左右から内側に折り曲げられ、折り曲げ部127aとされている。左右からの折り曲げ部127aは、上下で重ねられ、巻線125を覆っている。すなわち、巻線125は、絶縁紙127によって包み込まれている。そしてこの折り曲げ部128aの外側(軸から離れる方向の側)がウェッジ129によって押さえられている。
すなわち、スロット129の内壁(突極122の側面)に絶縁紙128,127が配置され、その内側に電機子コイルを構成する巻線125が収められている。そして、巻線125の上部(スロット126の開放端側)において、内側の絶縁紙127の縁の部分をそれぞれ内側に折り曲げて折り曲げ部127aとして、この左右からの折り曲げ部127aによって巻線125を包む状態を有している。そして、折り曲げ部127aの上部にウェッジ129を位置させ、ウェッジ129によってスロット126の開放部分に蓋をし、遠心力による巻線125のラジアル方向への飛散が防止された構造とされている。
図6には、ウェッジ129の斜視図が示されている。ウェッジ129は、電気絶縁性を有し、且つ、ある程度の強度を有した材質(例えば、ガラスエポキシ樹脂)の円柱である。ウェッジ129の端部の少なくとも一方は、面取り加工130が施されている。この面取り加工130は、スロット126にウェッジ129を挿入する工程において、ウェッジ129端部のエッジによって巻線125に傷が付かないようにするために行われている。ウェッジ129は、中実な円柱構造のもの以外に、中空な円筒構造であってもよい。
(巻線の巻回および巻線の固定を行う工程)
以下、図5に示す状態を得る作業の一例を説明する。図7には、この工程の一例が段階的に示されている。なお、図7には、巻線や絶縁紙が概念的に示されている。まず、図4に示す電機子鉄心118(図7(A))に、絶縁紙127,128を重ねたものをスロット126の内部に押し込み、スロット126の開放された側が縁となるように軸方向から見て略V字型の状態にする(図7(B))。ここで、絶縁紙128が外側、絶縁紙127が内側となるようにする。
次に、内側の絶縁紙127の更にその内側に巻線125が位置するように、突極122に対して巻線125の巻回を行う(図7(C))。次に、内側の絶縁紙127の縁を左右から内側に折り曲げる。この際、折り曲げた部分(折り曲げ部127a)が巻線125の上部(露出部分)を包み込むように、左右からの折り曲げ部127aを重ねる(図7(D))。そして、この絶縁紙127の折り曲げ部127aを上下に重ねた部分の外側にウェッジ129が接触した状態となるように、ウェッジ129を軸方向からスロット126の内部に挿入する。この際、図6の面取り加工130が施された部分からスロット126内部へのウェッジ129の挿入を行う。こうして、図7(E)に示す状態を得る。
これらの作業を全ての突極122およびスロット126において行うことで、図5(A)に示す状態を得る。図5に示す状態において、突極122に巻回された巻線125は、絶縁紙127の折り曲げ部127aにおける2重の絶縁紙を介して軸から離れる方向からウェッジ129によって押さえられている。また、ウェッジ129は、突極先端部123の傘(あるいは鍔)の部分で軸から離れる方向から押さえられている。こうして、高速回転時における遠心力によって巻線125およびウェッジ129のスロット126からの飛散を防止する構造が構成されている。
(優位性)
以上述べた実施形態では、スロット126の内壁面に絶縁紙127,128を2重に配置し、その内側に巻線125を納め、その上部は絶縁紙127を左右から折り曲げて折り曲げ部127aとしている。そして。折り曲げ部127aは上下に重ねられて2重とされ、その部分を間に挟んで円筒形状または円柱形状のウェッジ129を配置し、ウェッジ129によって巻線125の遠心力による飛散が防止される構造としている。
この構造においては、ウェッジ129となる円柱部材の直径を適宜選定することにより、素材として入手が容易な円柱部材をウェッジ129として使用することができ、低コスト化が可能となる。また、適切な直径のウェッジ129がなくても、円形断面なので加工が容易であり、適切な直径のウェッジ129を低コストで得ることができる。例えば、ウェッジをスロット形状にマッチする異形形状断面とした場合、素材購入後の加工または専用の金型等が必須となりコストが増加するが、ウェッジを円柱形状または円筒形状とした場合は、この点で非常に有利となる。また、ウェッジ129を円柱形状または円筒形状とすることで、ウェッジ129のスロット126内部での据わりが良く、位置づれの問題が発生し難い構造が得られる。
ウェッジ129の断面形状が円形であるので、スロット126にウェッジ129を挿入する際、軸方向から見たウェッジ129の上下左右等の方向を気にすることなく、作業が行える。このため、組み立て性が高く、組み立てコストが抑えられ、また作業ミスによる不具合の発生が抑えられる。また、ウェッジ129の端部に面取り加工130が施されており、この部分からスロット126内部へのウェッジ129の挿入が行われるので、ウェッジ129端部のエッジ部分により巻線125に傷が付く現象が抑えられる。
スロット126の内部における巻線125の保持を確実にするには、ウェッジ129から巻線125にある程度の圧力が加わる状態が好ましいが、ウェッジ129と巻線125が直接接触する構造とした場合、ウェッジ129のスロット126内部への挿入作業の際に、巻線125に傷が付く可能性が増大する。しかしながら、図5に示す構造とした場合、折り曲げられ2重にされた絶縁紙127の折り曲げ部127aがウェッジ129と巻線125の間に介在する緩衝材となるので、この問題が緩和される。また、2重にされた絶縁紙127,128によって、巻線125と突極122(電機子鉄心118)との間の電気絶縁性も確保される。
(比較例)
図8には、比較例が示されている。図8(A)〜(C)において、突極701、スロット702および巻線(マグネットワイヤ)703は共通である。図8(A)には、スロット702の形状にマッチする異形形状断面(略台形状)のウェッジ704を採用した場合の構造が示されている。この場合、上述したように、ウェッジ704の形状が複雑であり、コストがかかり、またウェッジ104の挿入作業に手間がかかる問題が生じる。
図8(B)には、ウェッジ705として平板状のものを採用した場合が示されている。この場合、図8(C)に示すようにウェッジ705の姿勢が不安定になり易く、巻線703の飛散を抑える効果が低下し易い。これに対して、図5に示す構造とした場合、ウェッジ129が丸棒なので、図8(C)に示すウェッジの姿勢が不安定になる問題が発生し難い。
(その他)
ここでは、絶縁紙127,128を2枚重ねて用いる構成を例示したが、3枚以上を重ねて利用することも可能である。すなわち、絶縁紙127を2重あるいはそれ以上にした構造または絶縁紙128を2重あるいはそれ以上にした構造、絶縁紙127および128の両方を2重あるいはそれ以上にした構造も可能である。絶縁紙の種類は、ポリイミドフィルム以外に、ポリエステルフィルムやアラミド紙等の他の絶縁紙材料を用いることもできる。また、ウェッジの材質もガラスエポキシ樹脂以外に、フェノール等の他の樹脂材料を用いることもできる。
実施形態では、固定子側の磁極として鉄心とコイルを用いたタイプが例示されているが、固定子側の磁極として永久磁石を用いたものを採用することも可能である。本発明の態様は、上述した個々の実施形態に限定されるものではなく、当業者が想到しうる種々の変形も含むものであり、本発明の効果も上述した内容に限定されない。すなわち、特許請求の範囲に規定された内容およびその均等物から導き出される本発明の概念的な思想と趣旨を逸脱しない範囲で種々の追加、変更および部分的削除が可能である。
本発明は、ロータにコイルを備えたモータに利用することができる。
10…ブロワ、100…回転機(ブラシ付きDCモータ)、101…電機子(ロータ)、102…シャフト、103…ファン、104…ファンケース、105…吸気口、106…ハウジング、107…ヨーク、108…固定子鉄心、109…界磁コイル、110…吐出口、112…軸受、113…軸受、114…エンドベルアッシィ、115…エンドプレート、116…ブラシ給電部、117…ブラシ、118…電機子鉄心、119…整流子、122…突極、123…突極先端部、124…突極面、125…巻線(マグネットワイヤ)、126…スロット、127…内側の絶縁紙、127a…折り曲げ部、128…外側の絶縁紙、129…ウェッジ、130…面取り加工、701…突極、702…スロット、703…巻線、704…ウェッジ、705…ウェッジ。

Claims (4)

  1. シャフトに固着され、該シャフトと共に回転が可能な電機子鉄心と、
    前記電機子鉄心に形成される複数のスロットと、
    前記複数のスロットの内壁面に配置されたシート状の絶縁部材と、
    前記複数のスロットに収容された電機子コイルの巻線と、
    前記複数のスロットの開口部内側に配置された円柱形状または円筒形状のウェッジと
    を備えた電機子において、
    前記スロット内壁面に二重の前記シート状の絶縁部材を配置し、内側の前記シート状の絶縁部材の端部を前記スロット内の開放端部側で折り曲げて重ね合せて前記電機子コイルを包み込み、前記内側のシート状の絶縁部材の前記重ね合わせた外側に接触させて前記ウェッジが配置されていることを特徴とする電機子。
  2. 前記ウェッジは、両端または片端に面取りが施されていることを特徴とする請求項1に記載の電機子。
  3. 前記スロットは、周方向で隣接する2つの突極の間の隙間であり、
    前記2つの突極は、周方向に延在した突極先端部を有し、
    前記ウェッジは、前記突極先端部の内側に接触することで前記スロットの内部に保持されていることを特徴とする請求項1または2に記載の電機子。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の電機子と、
    前記電機子を回転自在な状態で内側に収容し固定子と
    を備えることを特徴とするモータ。
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