JP2013007364A - 蓄圧式燃料噴射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構成で早期始動を可能とする蓄圧式燃料噴射装置を得る。
【解決手段】内燃機関1の運転状態に基づいて内燃機関1の自動停止及び自動始動を行うアイドリングストップ機能による自動停止の際に(S100)、内燃機関1の回転数が自己復帰回転数以下となったときに燃料噴射弁5を空打ち駆動してコモンレール2の燃料圧を減圧する(S120,S130)。そして、内燃機関1の回転数が予め設定された回転数以下となったときに(S140)、スロットルバルブを全開して内燃機関1への吸入空気を増加させると共に、調量弁14を全開制御して高圧燃料供給ポンプ4への吸入燃料を増加させる(S160)。これにより、一方のプランジャ32,34が圧縮行程開始の状態で停止し、一方の加圧室36,38に最大量の燃料を吸入した状態で停止する。
【選択図】図3

Description

本発明は、高圧燃料が蓄圧されるコモンレールへの高圧燃料供給ポンプからの供給を調量弁により制御する蓄圧式燃料噴射装置に関する。
従来より、高圧に蓄圧された燃料を保持するコモンレールから燃料噴射弁に燃料を供給する蓄圧式燃料噴射装置では、高圧燃料供給ポンプからコモンレールに高圧燃料を供給すると共に、調量弁を制御して高圧燃料供給ポンプからの供給量を変更して、コモンレールの燃料圧を制御している。
一方、内燃機関の始動時には、燃料噴射弁の噴射可能圧までコモンレール内の燃料圧を昇圧させなければならないために、内燃機関の停止によりコモンレール内の燃料圧が低い圧力になっているとコモンレール内の燃料圧を昇圧させるための始動時間を必要とする。
最近、燃費改善の要求から、内燃機関の自動停止・自動始動を行うアイドリングストップ機能を備えた車両が用いられ、特に、始動時間の短縮が求められており、例えば、特許文献1にあるように、コモンレールに減圧弁を設けて、内燃機関の停止時にコモンレール内の燃料圧力を保持するようにし、また、内燃機関の始動時のクランキング動作に伴って減圧弁を介して燃料噴射弁に高圧燃料を供給して、燃料噴射を早期に開始できるようにしている。
特開2008−038682号公報
しかしながら、こうした従来のものでは、早期始動が可能であるが、減圧弁を設けなければならず、また、当該減圧弁で、再始動されるまでの間、コモンレールの燃料圧を保持するようにしなければならず、装置が複雑になるという問題があった。
本発明の課題は、簡単な構成で早期始動を可能とする蓄圧式燃料噴射装置を提供することにある。
かかる課題を達成すべく、本発明は課題を解決するため次の手段を取った。即ち、
高圧に蓄圧された燃料を保持し燃料噴射弁に供給するコモンレールと、
前記コモンレールに高圧燃料を供給する高圧燃料供給ポンプと、
前記高圧燃料供給ポンプへの前記燃料の吸入を調量する調量弁とを備え、
前記調量弁を制御して前記コモンレールの燃料圧を制御する蓄圧式燃料噴射装置において、
内燃機関の運転状態に基づいて前記内燃機関の自動停止及び自動始動を行うアイドリングストップ手段と、
前記自動停止の際に、前記調量弁を制御して前記高圧燃料供給ポンプへの吸入燃料を増加させる停止時制御手段とを備えたことを特徴とする蓄圧式燃料噴射装置がそれである。
前記停止時制御手段は、前記内燃機関の回転数が予め設定された回転数以下となったときに、前記調量弁を制御して前記高圧燃料供給ポンプへの吸入燃料を増加させる構成としてもよい。また、前記停止時制御手段は、前記内燃機関の回転数が予め設定された回転数以下となったときに、前記内燃機関への吸入空気も増加させる構成としてもよい。
更に、内燃機関の停止の際に、前記内燃機関の回転数が自己復帰回転数以下となったときに前記燃料噴射弁を駆動して前記コモンレールの燃料圧を減圧する減圧制御手段を備えるようにしてもよい。前記減圧制御手段は、前記燃料噴射弁を開弁に要する時間よりも短い時間で駆動して前記コモンレールの燃料圧を減圧するようにしてもよい。また、前記自動始動の際に、前記内燃機関の回転数に基づいて前記調量弁を制御して前記高圧燃料供給ポンプから前記コモンレールへ高圧燃料を供給させる再始動時制御手段を備えた構成としてもよい。
本発明の蓄圧式燃料噴射装置は、自動停止の際に、調量弁を制御して増加した燃料を高圧燃料供給ポンプに吸入した状態で内燃機関を停止させるので、再始動の際に速やかに高圧燃料がコモンレールに供給されて昇圧されるので、簡単な構成で早期始動が可能であるという効果を奏する。
内燃機関の回転数が予め設定された回転数以下となったときに、調量弁を制御して高圧燃料供給ポンプへの吸入燃料を増加させることにより、停止時にコモンレールに高圧燃料を供給することなく、高圧燃料供給ポンプへの吸入燃料を増加させることができる。
また、内燃機関の回転数が予め設定された回転数以下となったときに吸入空気を増加させることにより、ピストンを圧縮行程開始の状態で停止させることができるので、高圧燃料供給ポンプのプランジャを下死点で停止させることができる。更に、回転数が自己復帰回転数以下となったときに燃料噴射弁を駆動することにより、コモンレールの燃料圧を減圧でき、再始動時の燃料圧のオーバーシュートを防止できる。その際、燃料噴射弁を開弁に要する時間よりも短い時間で駆動することにより、燃料を噴射することなくコモンレールの燃料圧を減圧できる。更に、再始動時に、回転数に基づいて調量弁を制御してコモンレールに高圧燃料を供給することにより、速やかにコモンレールの燃料圧を高めることができる。
本発明の一実施形態としての蓄圧式燃料噴射装置を示す全体構成図である。 本実施形態の蓄圧式燃料噴射装置の燃料供給系の構成図である。 本実施形態の電子制御ユニットにおいて行われる停止時制御処理の一例を示すフローチャートである。 本実施形態の内燃機関の回転数とコモンレールの燃料圧、プランジャのストローク等との関係を示すタイミングチャートである。 本実施形態の内燃機関の各種のエネルギ損失を示す説明図である。 本実施形態の内燃機関の停止時のスロットルバルブ開度と回転数との関係を示すタイミングチャートである。 本実施形態の電子制御ユニットにおいて行われる始動時制御処理の一例を示すフローチャートである。
以下本発明を実施するための形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の一実施形態としての蓄圧式燃料噴射装置を示す全体構成図である。
図1に示すように、本実施形態の蓄圧式燃料噴射装置は、例えば、4気筒のディーゼル式内燃機関1に適用されており、内燃機関1は高圧燃料を蓄え保持するコモンレール2と、燃料タンク3からフィードポンプ10により汲み上げた燃料を加圧してコモンレール2に供給する高圧燃料供給ポンプ4と、高圧配管17を介してコモンレール2より供給される高圧燃料を内燃機関1の気筒内の燃焼室21に噴射する燃料噴射弁5と、燃料噴射弁5等を電子制御する電子制御ユニット6(以下ECU6と呼ぶ)とを備えている。
内燃機関1の吸気系には、燃焼室21と吸気バルブ22を介して連通する吸気ポート24が設けられている。内燃機関1の排気系には、燃焼室21と排気バルブ26を介して連通する排気ポート28が設けられている。
コモンレール2は、ECU6により運転状態等に基づいて目標圧が設定され、高圧燃料供給ポンプ4から供給された高圧燃料を目標圧に蓄圧する。このコモンレール2には、蓄圧された燃料圧を検出してECU6に出力する燃料圧センサ7が取り付けられている。
高圧燃料供給ポンプ4は、図2に示すように、内燃機関1の2回転で1回転するカム31により、第1プランジャ32と第2プランジャ34とを往復動させ、2つの加圧室36,38から交互にコモンレール2に高圧燃料を内燃機関1の2回転でそれぞれ1回づつ吐出する周知のものである。高圧燃料供給ポンプ4は、フィードポンプ10より送り出された燃料を吸入し、加圧された燃料を吐出弁40,42を押し開いてコモンレール2に供給するように構成されている。
高圧燃料供給ポンプ4の各加圧室36,38とフィードポンプ10との間には、1つの調量弁14と各加圧室36,38毎の逆止弁44,46とが設けられており、調量弁14はソレノイド48を励磁することにより弁体50を閉弁方向に移動すると共に、スプリング52の付勢力で弁体50を開弁方向に移動し、ソレノイド48を励磁する電流値に応じて弁開度を可変できるノーマリオープン型の周知のものである。
ソレノイド48に入力される励磁電流値を制御することにより弁開度を調整して高圧燃料供給ポンプ4への燃料流入速度を変化させることにより吸入燃料を調量し、高圧燃料供給ポンプ4への燃料吸入量を制御して、高圧燃料供給ポンプ4からコモンレール2への高圧燃料の供給量を調整して、コモンレール2の燃料圧を制御している。
図1に示すように、各センサ等はECU6に接続されており、ECU6は、周知のCPU62、ROM64、RAM66等を中心に論理演算回路として構成され、外部と入出力を行う入出力回路、ここでは入出力回路68をコモンバス70を介して相互に接続されている。
CPU62は、燃料圧センサ7、図示しないクランク軸に設けられたパルサ16aに形成された複数の歯を検出する電磁ピックアップを用いた回転センサ18a、クランク軸の2回転で1回転する図示しないカム軸に設けられたパルサ16bに各気筒に対応して形成された複数の歯を検出する気筒判別センサ18b、アクセルペダル19の踏込量に応じたアクセル開度を検出するアクセル開度センサ20、冷却水温度を検出する水温センサ22からの入力信号を入出力回路68を介して入力する。
これらの信号及びROM64、RAM66内のデータや予め記憶された制御プログラムに基づいてCPU62は、回転センサ18aにより検出される回転数やアクセル開度センサ20により検出されるアクセル開度等の運転状態に基づいて燃料噴射弁5からの噴射量や噴射時期を算出する。
また、回転数や噴射量に基づいて、コモンレール2の目標圧を算出し、噴射量とコモンレール2の目標圧とに基づいて、高圧燃料供給ポンプ4からコモンレール2に供給する供給量を算出する。供給量の算出の際には、燃料圧センサ7により検出されるコモンレール2の燃料圧と、目標圧とに基づいて、例えば、PID制御等によるフィードバック制御が行われる。
更に、内燃機関1の運転状態に基づいて内燃機関1の自動停止及び自動始動を行うアイドリングストップ手段としてのアイドリングストップ機能(ISS)を備えており、アイドリングストップ機能は運転時に自動停止条件が成立すると内燃機関1の運転を自動的に停止させ、内燃機関1が自動停止された後に自動始動条件が成立すると内燃機関1を自動的に始動させる。
例えば、内燃機関1の冷却水温度が所定の範囲にあり、アクセルペダル19が踏まれていない状態にあり、図示しないバッテリの電圧が基準電圧以上であり、図示しないブレーキペダルが踏み込まれている状態であり、車両速度が所定速度以下である全ての条件がみたされたときに自動停止条件が成立している判断し、いずれか一つでも満たされないときには自動始動条件が成立すると判断する。
次に、ECU6により実行される停止時制御処理について図3に示すフローチャートに基づいて説明する。まず、内燃機関1の運転中に、アイドリングストップ機能により内燃機関1の運転を自動停止する場合の停止要求があったか否かを判断する(ステップ100。以下S100という。以下同様。)。内燃機関1の停止要求がないときには(S100:NO)待機し、アイドリングストップ機能による自動停止の際にはECU6は燃料噴射弁5からの燃料噴射を停止する。
内燃機関1の停止要求があったと判断すると(S100:YES)、図示しないモータを駆動してスロットルバルブを全閉にする(S110)。次に、回転センサ18aにより検出される回転数が自己復帰回転数以下となったか否かを判断する(S120)。
ここで、自己復帰回転数とは、燃料噴射を停止して、内燃機関1の回転数が低下している途中で、アクセルペダル19を踏んで燃料噴射を再開したときに、内燃機関1の運転が再開される回転数である。この自己復帰回転数以下となってからアクセルペダル19を踏んで燃料噴射を再開しても内燃機関1の運転は再開されない。
現在の回転数が自己復帰回転数よりも高いときには、S110以下の処理を繰り返し(S120:NO)、現在の回転数が自己復帰回転数以下となったときには(S120:YES)、空打ちを実行する(S130)。
燃料噴射弁5から燃料を噴射する際、燃料噴射弁5を図示しないニードルを摺動させて開弁するためにコモンレール2の高圧燃料を消費する。空打ちとは、燃料噴射弁5を開弁に要する時間よりも短い時間で駆動して、燃料噴射弁5からは燃料が噴射されないが、コモンレール2の高圧燃料を消費する駆動をいう。空打ちを実行することにより、コモンレール2内の高圧燃料が消費されて、コモンレール2の燃料圧が減圧される。
続いて、現在の回転数が予め設定された回転数以下となったか否かを判断する(S140)。現在の回転数が設定回転数よりも高いときには(S140:NO)、S130以下の処理を繰り返し、現在の回転数が設定回転数以下となったときには(S140:YES)、空打ちを停止する(S150)。続いて、図示しないスロットルバルブを全開にすると共に、調量弁14を全開にする(S160)。
図5に示すように、燃料噴射が停止したときの内燃機関1の回転エネルギをEとすると、回転エネルギEは各種の損失により減少する。各種の損失には、空気の給排の仕事をするポンプ損失Ep、ピストンの摺動による摩擦損失Ef、他の機器を駆動する補機損失Eaがある。
下記(1)式に示すように、次回の上死点での回転エネルギE(i+1)は今回の上死点での回転エネルギE(i)から今回の上死点での損失エネルギLossE(i)を減算した値になる。また、下記(2)式に示すように、今回の上死点での損失エネルギLossE(i)はポンプ損失Ep(i)、摩擦損失Ef(i)、補機損失Ea(i)を加算した値になる。更に、下記(3)式に示すように、今回の上死点での損失エネルギLossE(i)は前回の上死点での回転エネルギE(i-1)から今回の上死点での回転エネルギE(i)を減算した値になる。尚、添字iは今回の上死点での状態を示す。
E(i+1)=E(i)−LossE(i) …(1)
LossE(i)=Ep(i)+Ef(i)+Ea(i) …(2)
LossE(i)=E(i-1)−E(i) …(3)
図6に示すように、燃料噴射の停止と共に、スロットルバルブを全閉にすると、内燃機関1は前記各種の損失により回転数Neが低下する。スロットルバルブを全閉にすることにより、内燃機関1に振動が発生するのを防止できる。
一方、内燃機関1の回転数Neが低下しているときに、スロットルバルブを全開にすると、気筒内に空気が吸入されて、圧縮行程では大きな損失となり、回転数Neが急激に低下して、内燃機関1が停止する。
例えば、ある気筒が吸入工程となったときに、スロットルバルブを全開にすると、気筒内への吸入空気が増加し、吸入工程から圧縮行程になったときに急激に損失が増加して、内燃機関1が停止する。これにより、ある気筒が吸入工程となったタイミングでスロットルバルブを全開にすると、内燃機関1をある気筒の圧縮行程開始の回転位置で停止できる。
スロットルバルブを全閉のままで、停止する直前の2圧縮目開始時の回転数のときに、スロットルバルブを全開にすると、その気筒の圧縮行程開始の回転位置で停止できることが実験等から得られている。
前述したS140の設定回転数は、ある気筒が停止する直前の2圧縮目開始時の回転数で、予め実験によりその内燃機関1の停止する際の回転数を測定し、予め記憶している。この設定回転数となったときに、スロットルバルブを全開にすると内燃機関1はその気筒の圧縮行程開始の状態で停止する。
図6では、内燃機関1の停止時に、内燃機関1の各気筒の上死点TDCでの回転数Neが低下する状態を示しており、圧縮行程開始の状態で停止させようとする気筒の上死点TDCでの回転数Ne(i)が設定回転数以下となったときに、スロットルバルブを全開にすると、圧縮行程開始時に停止する状態を示している。
また、同様に、調量弁14を全開にすることにより、高圧燃料供給ポンプ4にフィードポンプ10からの燃料が吸入される。高圧燃料供給ポンプ4はクランク軸の2回転で1回転するように駆動されるので、第1プランジャ32と第2プランジャ34とはクランク軸の2回転で1往復動すると共に、その位相は180度異なる。
例えば、第1プランジャ32が上死点となったときに、調量弁14を全開して加圧室36に燃料を吸入し、第1プランジャ32が圧縮を開始すると急激に損失が増加する。これにより、第1プランジャ32は圧縮工程開始の状態で内燃機関1が停止する。その際、第2プランジャ34は上死点で停止している。
高圧燃料供給ポンプ4はクランク軸の2回転で1往復動する第1プランジャ32と第2プランジャ34とを有し、内燃機関1はクランク軸の2回転で2往復動する4つの気筒を有する。従って、例えば、第1気筒の圧縮行程と第1プランジャ32の圧縮行程とが同時期に行われ、第4気筒の圧縮行程と第2プランジャ34の圧縮行程とが同時期に行われる。
図4に示すように、設定回転数となり、第1気筒の吸入工程の開始時に、スロットルバルブを全開にすることにより、内燃機関1は第1気筒の圧縮行程開始の状態で停止し、その際、第1プランジャ32も圧縮行程開始の状態で停止する。あるいは、設定回転数となり、第4気筒の吸入工程の開始時に、スロットルバルブを全開にすることにより、内燃機関1は第4気筒の圧縮行程開始の状態で停止し、その際、第2プランジャ34も圧縮行程開始の状態で停止する。
スロットルバルブを全開にすると共に、調量弁14を全開にして、例えば、内燃機関1を第1プランジャ32または第2プランジャ34が圧縮行程開始の状態で停止させた後、スロットルバルブを全閉にして(S170)、本制御処理を一旦終了する。
このように、内燃機関1を停止する際に、自己復帰回転数以下となったときに、燃料噴射弁5を空打ちして、コモンレール2の燃料圧を速やかに減圧させる。その際、燃料噴射弁5を開弁に要する時間よりも短い時間で駆動することにより、燃料を噴射することなくコモンレール2の燃料圧を減圧できる。
停止要求の後、時間をあけずに再始動要求があると、コモンレール2の燃料圧が0になる前に高圧燃料供給ポンプ4から燃料が圧送されて、コモンレール2の燃料圧がオーバーシュートする可能性がある。空打ちしてコモンレール2の燃料圧を速やかに減圧させることにより、オーバーシュートを防止できる。尚、オーバーシュートが問題にならない場合には、空打ちを実施しなくてもよい。
更に、設定回転数以下となったときには、スロットルバルブを全開にすると共に、調量弁14を全開にして、第1プランジャ32または第2プランジャ34が圧縮行程開始の状態で停止さる。従って、次に内燃機関1が始動される際には、第1プランジャ32または第2プランジャ34により燃料がコモンレール2に供給されて、コモンレール2の燃料圧が速やかに上昇し、内燃機関1の再始動が早期に行われる。
停止要求により、調量弁14を全開にすることなく、内燃機関1を停止すると、例えば、アイドル回転数の状態から内燃機関1を停止すると、アイドル回転数での燃料消費量は少なく、コモンレール2の目標圧も低いので、調量弁14の弁開度は小さく、高圧燃料供給ポンプ4の両加圧室36,38に吸入されている燃料量も少ない。従って、再始動時の最初の回転で高圧燃料供給ポンプ4からコモンレール2に供給される燃料量も少ない。
しかし、停止要求時に、調量弁14を全開にして、第1プランジャ32または第2プランジャ34の圧縮行程開始の状態で停止させることにより、一方の加圧室36,38には最大量の燃料が吸入されている。従って、再始動時には、この最大量の燃料が高圧燃料供給ポンプ4からコモンレール2に供給されて、コモンレール2の燃料圧が速やかに噴射可能圧に上昇する。
また、本実施形態では、高圧燃料供給ポンプ4は2つのプランジャ32,34を180度の位相差を持って往復動するので、例えば、第1プランジャ32が圧縮行程の中間で停止すると、第2プランジャ34は吸入工程の中間で停止した状態となる。よって、第1プランジャ32の加圧室36には最大量の半分の燃料が吐出されずに残った状態であり、第2プランジャ34の加圧室38には最大量の半分の燃料が吸入された状態にある。両方の加圧室36,38の燃料を合計すると、一方の加圧室36,38の最大量の燃料と同じになる。
従って、再始動時の最初の回転で第1プランジャ32の加圧室36から最大量の半分の燃料が吐出され、続いて、第2プランジャ34の加圧室38から最大量の半分の燃料が吐出されるので、合計すると、一方の加圧室36,38の最大量と同じ燃料量がコモンレール2に供給されて、コモンレール2の燃料圧が速やかに噴射可能圧に上昇する。
一方のプランジャ32,34が下死点にある状態で停止させなくても、再始動時の最初の回転で一方の加圧室36,38の最大量と同じ燃料量がコモンレール2に供給される。一方のプランジャ32,34が下死点にある状態で停止させることにより、一方の加圧室36,38の最大量の燃料が連続的に、かつ、速やかにコモンレール2に供給されて、コモンレール2の燃料圧が速やかに噴射可能圧に上昇する。
内燃機関1の回転数が設定回転数以下となったときに、調量弁14を制御して高圧燃料供給ポンプ4への吸入燃料を増加させることにより、停止時にコモンレール2に高圧燃料を供給することなく、高圧燃料供給ポンプ4への吸入燃料を増加させることができる。
次に、ECU6により実行される始動時制御処理について図7に示すフローチャートに基づいて説明する。まず、アイドリングストップ機能により内燃機関1の運転を自動始動する場合の再始動要求があったか否かを判断する(S200)。始動要求があるとECU6は図示しないスタータモータを駆動して内燃機関1のクランキングを開始し、内燃機関1の始動要求がないときには(S200:NO)、待機する。
始動要求があったときには(S200:YES)、瞬時の内燃機関1の回転数を回転センサ18aにより検出する(S210)。瞬時の回転数は、回転センサ18aからのパルス間隔から算出され、クランク軸が例えば10度回転する間の回転数である。次に、この検出した瞬時回転数に基づいて、瞬時回転数に応じた調量弁14の開度を算出し、調量弁14を算出した開度に制御する(S220)。
回転数、アクセル開度、コモンレール2の燃料圧等と調量弁14の開度との予め設定された関係マップから、調量弁14の開度を算出する。この関係マップは通常運転時のものを用いればよい。始動要求があったときに、瞬時回転数を検出して調量弁14を開弁制御することにより、コモンレール2の燃料圧を速やかに適正圧力に制御できる。
次に、気筒判別が終了したか否かを判断する(S230)。気筒判別は、内燃機関1が始動されて気筒判別センサ18bにより気筒判別が完了したか否かにより判断し、気筒判別が終了していないときには(S230:NO)、S210以下の処理を繰り返して、瞬時回転数に基づいて調量弁14の開度制御を行う。気筒判別センサ18bにより気筒判別が完了するには、クランク軸が最大2回転する必要がある。
気筒判別が終了したと判断したときには(S230:YES)、通常の燃料圧送制御を実行し(S240)、内燃機関1が始動される(S250)。通常の燃料圧送制御では内燃機関1の運転状態に基づいてコモンレール2の目標燃料圧を算出し、燃料圧センサ7により検出される燃料圧と目標燃料圧との差に基づいて調量弁14の開度をフィードバック制御を行う。
尚、本実施形態では、S100,S140,S160の処理の実行が停止時制御手段として働き、S120,S130の処理の実行が減圧制御手段として働き、S200〜S220り処理の実行が再始動時制御手段として働く。
以上本発明はこの様な実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる態様で実施し得る。
1…内燃機関 2…コモンレール
3…燃料タンク 4…高圧燃料供給ポンプ
5…燃料噴射弁 6…電子制御ユニット
7…燃料圧センサ 10…フィードポンプ
14…調量弁 18a…回転センサ
18b…気筒判別センサ 20…アクセル開度センサ
21…燃焼室 32…第1プランジャ
34…第2プランジャ 36,38…加圧室

Claims (6)

  1. 高圧に蓄圧された燃料を保持し燃料噴射弁に供給するコモンレールと、
    前記コモンレールに高圧燃料を供給する高圧燃料供給ポンプと、
    前記高圧燃料供給ポンプへの前記燃料の吸入を調量する調量弁とを備え、
    前記調量弁を制御して前記コモンレールの燃料圧を制御する蓄圧式燃料噴射装置において、
    内燃機関の運転状態に基づいて前記内燃機関の自動停止及び自動始動を行うアイドリングストップ手段と、
    前記自動停止の際に、前記調量弁を制御して前記高圧燃料供給ポンプへの吸入燃料を増加させる停止時制御手段とを備えたことを特徴とする蓄圧式燃料噴射装置。
  2. 前記停止時制御手段は、前記内燃機関の回転数が予め設定された回転数以下となったときに、前記調量弁を制御して前記高圧燃料供給ポンプへの吸入燃料を増加させることを特徴とする請求項1に記載の蓄圧式燃料噴射装置。
  3. 前記停止時制御手段は、前記内燃機関の回転数が予め設定された回転数以下となったときに、前記内燃機関への吸入空気も増加させることを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の蓄圧式燃料噴射装置。
  4. 更に、内燃機関の停止の際に、前記内燃機関の回転数が自己復帰回転数以下となったときに前記燃料噴射弁を駆動して前記コモンレールの燃料圧を減圧する減圧制御手段を備えたことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の蓄圧式燃料噴射装置。
  5. 前記減圧制御手段は、前記燃料噴射弁を開弁に要する時間よりも短い時間で駆動して前記コモンレールの燃料圧を減圧することを特徴とする請求項4に記載の蓄圧式燃料噴射装置。
  6. 前記自動始動の際に、前記内燃機関の回転数に基づいて前記調量弁を制御して前記高圧燃料供給ポンプから前記コモンレールへ高圧燃料を供給させる再始動時制御手段を備えたことを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の蓄圧式燃料噴射装置。
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