JP2013005918A - 電動車椅子 - Google Patents
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Abstract
【課題】ユーザ操作部の操作コネクタと右制御部または左制御部とを電気的に繋ぐハーネスの長さを抑えるのに有利な電動車椅子を提供する。
【解決手段】電動車椅子は、ユーザによって操作される操作ボックス1と、操作ボックス1を右側に取り付け得る右取付部19Rと操作ボックス1を左側に取り付け得る左取付部19Lとをもつ車体2と、右車輪3Rと、左車輪3Lと、右駆動部4Rと、左駆動部4Lとを有する。ユーザ操作部1は、ユーザ指令を右制御部41Rまたは左制御部41Lへ伝達する操作コネクタ16を有する。右制御部41Rは、ユーザ操作部1の操作コネクタ16と電気的に接続される右コネクタ49Rを有する。左制御部41Lは、ユーザ操作部1の操作コネクタ16と電気的に接続される左コネクタ49Lを有する。操作コネクタ16は右コネクタ49Rおよび左コネクタ49Lとのいずれにも接続可能である。
【選択図】図2
【解決手段】電動車椅子は、ユーザによって操作される操作ボックス1と、操作ボックス1を右側に取り付け得る右取付部19Rと操作ボックス1を左側に取り付け得る左取付部19Lとをもつ車体2と、右車輪3Rと、左車輪3Lと、右駆動部4Rと、左駆動部4Lとを有する。ユーザ操作部1は、ユーザ指令を右制御部41Rまたは左制御部41Lへ伝達する操作コネクタ16を有する。右制御部41Rは、ユーザ操作部1の操作コネクタ16と電気的に接続される右コネクタ49Rを有する。左制御部41Lは、ユーザ操作部1の操作コネクタ16と電気的に接続される左コネクタ49Lを有する。操作コネクタ16は右コネクタ49Rおよび左コネクタ49Lとのいずれにも接続可能である。
【選択図】図2
Description
本発明は、ユーザによって操作されるユーザ操作部を備える電動車椅子に関する。
電動車椅子は、ユーザによって操作されるユーザ操作部と、ユーザが着座する着座部とユーザ操作部を右側に取り付け得る右取付部とユーザ操作部を左側に取り付け得る左取付部とをもつ車体と、車体の右側に回転可能に設けられた右車輪と、車体の左側に回転可能に設けられ左車輪と、ユーザ操作部から離間して車体に設けられ右車輪を駆動させるための右駆動部と、ユーザ操作部から離間して車体に設けられ左車輪を駆動させるための左駆動部と、右駆動部および左駆動部に給電するバッテリと、ユーザ操作部からのユーザ指令に基づいて右駆動部および左駆動部を制御する制御部とを備えている(特許文献1)。
特許文献1の電動車椅子によれば、左右どちらか一方にバッテリホルダを取り付け、そのバッテリホルダにモータを駆動するためのバッテリを収納するバッテリ収納部と、モータを制御するためのメインコントローラを収納する収納部を備えているため、メインコントローラがモータを制御するためには、操作ボックスの操作信号をメインコントローラに取り込む必要があり、操作信号を取り込むために操作ボックスとメインコントローラはハーネスで接続される。
上記した電動車椅子によれば、左右どちらか一方にメインコントローラを収納したバッテリホルダを取り付けた場合、メインコントローラから操作ボックスへ電気的に接続する接続線であるハーネスの長さは、操作ボックスを左右どちらに取り付けるかによって変わる。バッテリホルダの反対側に操作ボックスを取り付けた場合には、ハーネスの長さは長くなる。従って、長いハーネスの絡み等による動作の不具合や意匠性の悪さにも繋がる問題がある。
ところで、病院、高齢者施設等では、右手が不自由なユーザ、左手が不自由なユーザ等がいる。ユーザは障害者および高齢者を含む。右手が不自由なユーザに対しては、ユーザによって操作されるユーザ操作部を車体の左取付部に取り付け、左手でユーザ操作部を操作できるようにしたりする。あるいは、左手が不自由なユーザに対しては、ユーザによって操作されるユーザ操作部を車体の右取付部に取り付け、右手でユーザ操作部を操作できるようにしたりすることがしばしば行われる。病院、高齢者施設等では、同種および同サイズの電動車椅子がほぼ同時期に複数購入されて使用されることが多い。この場合、電動車椅子の使用状況によっては、予想外の形態で使用されるおそれがある。例えば、右手が不自由なユーザ、左手が不自由なユーザ等の双方に対応できるように、一方のユーザ操作部を車体の右取付部に取り付けたまま、他方の別のユーザ操作部を車体の左取付部に取り付けたりするおそれがある。ユーザ操作部が同種および同サイズだからである。この場合、ユーザがユーザ操作部を自らの意思で操作する動作とは別の動作を、電動車椅子が実行してしまうおそれがある。ユーザが直接操作しない側のユーザ操作部が建築物の壁や物体や人等に誤って接触して、誤操作されてしまうおそれがあるためである。
本発明は上記した実情に鑑みてなされたものであり、様相1によれば、ユーザ操作部と右制御部または左制御部とを電気的に接続させるハーネスの長さが過剰に長くなることが抑えられ、長いハーネスの絡み等による動作の不具合や意匠性の低下を抑制させる電動車椅子を提供することを課題とする。更に、様相2によれば、ユーザの事情等に応じてユーザ操作部を車体の右側にも左側にも任意に取り付けることができ、一のユーザ操作部を車体の右取付部に取り付けたまま、別のユーザ操作部を車体の左取付部に取り付けたりする使用状況においても、ユーザがユーザ操作部を意図して操作する動作とは別の動作を電動車椅子が実行するおそれを抑制させるのに有利な電動車椅子を提供することを課題とする。
(1)本発明の様相1に係る電動車椅子は、ユーザによって操作される操作子をもつユーザ操作部と、ユーザが着座する着座部をもつ車体と、車体の右側に回転可能に設けられた右車輪と、車体の左側に回転可能に設けられ左車輪と、ユーザ操作部から離間して車体に設けられ右車輪を駆動させるための右駆動部と、ユーザ操作部から離間して車体に設けられ左車輪を駆動させるための左駆動部と、右駆動部および左駆動部に給電するバッテリと、ユーザ操作部からのユーザ指令に基づいて右駆動部および左駆動部を制御する右制御部および左制御部とを具備しており、ユーザ操作部は、ユーザ指令を右制御部または左制御部へ伝達する操作コネクタを有し、右制御部は、ユーザ操作部の操作コネクタと電気的に接続される右コネクタを有しており、左制御部は、ユーザ操作部の操作コネクタと電気的に接続される左コネクタを有しており、操作コネクタは、右コネクタおよび左コネクタのいずれにも接続可能であることを特徴とする。
右は、後方から車体を視認するとき車体の車幅方向の右側をいい、左は車体の車幅方向の左側をいう。車体は、着座部に着座するユーザによって操作されるユーザ操作部が設けられている。ユーザ操作部は、ユーザ指令を右制御部または左制御部へ伝達する操作コネクタを有する。右制御部は、ユーザ操作部の操作コネクタと電気的に接続される右コネクタを有する。左制御部は、ユーザ操作部の操作コネクタと電気的に接続される左コネクタを有する。操作コネクタは、右コネクタおよび左コネクタとのいずれにも接続可能である。
このような本様相によれば、ユーザが操作する操作ボックスを、車体に装備されている右制御部および左制御部のうちのどちらかにつけることが可能な操作コネクタを有している。従って、ユーザが操作するユーザ操作部が車体の右側に取り付けられているときには、ユーザ操作部の操作コネクタを左制御部の左コネクタに接続させることが回避され、右制御部の右コネクタに接続できるため、操作コネクタと右制御部の右コネクタとを電気的に繋ぐハーネスが過剰に長くなることが無い。更に、ユーザが操作するユーザ操作部が車体の左側に取り付けられているときには、ユーザ操作部の操作コネクタを右制御部の右コネクタに接続させることが回避され、左制御部の左コネクタに接続できるため、ユーザ操作部の操作コネクタを左制御部の左コネクタとを電気的に繋ぐハーネスが過剰に長くなることが無い。よって、ハーネスの絡み等による動作の不具合や意匠性の低下を抑制させることができる。
(2)本発明の様相2に係る電動車椅子によれば、上記様相において、右制御部および左制御部を含む制御部が設けられており、制御部は、単数のユーザ操作部が車体の右制御部および左制御部のうちのいずれかのみに接続されているとき、ユーザ操作部の取付を正常と判定し、ユーザ操作部の操作に応じて通常の走行処理を実行し、右制御部および左制御部の双方に複数のユーザ操作部がそれぞれ取り付けられているとき、ユーザ操作部の取付を異常と判定し、右駆動部および左駆動部の駆動を制限させる異常処理を実行することを特徴とする。
本様相によれば、単数のユーザ操作部の操作コネクタが車体の右制御部の右コネクタおよび左制御部の左コネクタうちのいずれかのみに接続されているとき、制御部は、ユーザ操作部の取付を正常と判定し、ユーザ操作部の操作に応じて通常の走行処理を実行する。これに対して、右制御部および左制御部の双方に複数のユーザ操作部がそれぞれ取り付けられているとき、制御部は、ユーザ操作部の取付を異常と判定し、右駆動部および左駆動部の駆動を制限させる異常処理を実行する。
ところで、病院や施設等では、同じ型式の同種および同サイズの複数の電動車椅子がほぼ同時期に購入されることがある。この場合、同種の複数のユーザ操作部が同一の保管場所に存在することがあり得る。この場合、左手が不自由なユーザ、右手が不自由なユーザに対処するため、同種の複数のユーザ操作部が車体の右取付部および左取付部の双方にそれぞれ取り付けられるおそれがある。このようなとき、制御部は、ユーザ操作部の取付を異常と判定し、右駆動部および左駆動部の駆動を制限させる異常処理を実行する。制限としては、右駆動部および左駆動部の駆動の禁止、異常な超微速化(例えば常用速度の1/5以下の速度)等が挙げられる。このため本様相によれば、ユーザが自らの意思によりユーザ操作部を操作する動作とは別の動作を、電動車椅子が実行してしまうおそれを抑制させるのに有利となる。なお、車体の右取付部および左取付部の双方にそれぞれ取り付けられている同種の複数のユーザ操作部のうちいずれかを外し、単数のユーザ操作部にしない限り、異常処理は解除されない。
(3)本発明の様相3に係る電動車椅子によれば、上記様相において、(i)車体は、着座部に着座するユーザによって操作される前記ユーザ操作部を前記車体の右側に取り付け得る右取付部と、着座部に着座するユーザによって操作されるユーザ操作部を車体の左側に取り付け得る左取付部とを備えており、(ii)制御部は右制御部と、左制御部と、右制御部および左制御部を制御する主制御部とを備えており、(iii)右制御部は、右取付部に取り付けられるユーザ操作部が右制御部に接続されているか否かを判定する判定処理と、判定処理の結果を主制御部に送信する送信処理とを実行し、(iv)左制御部は、左取付部に取り付けられるユーザ操作部が左制御部に接続されているか否かを判定する判定処理と、判定処理の結果を主制御部に送信する送信処理とを実行し、(v)主制御部は、送信処理に基づいて、右取付部に一のユーザ操作部が取り付けられ且つ左取付部に他のユーザ操作部が取り付けられているとき、ユーザ操作部の取付を異常と判定して右駆動部および左駆動部の駆動を制限させる異常処理を実行することを特徴とする。本様相によれば、右取付部および左取付部の双方にユーザ操作部がそれぞれ取り付けられているとき、制御部は、ユーザ操作部の取付を異常と判定し、右駆動部および左駆動部の駆動を制限させる異常処理を実行する。従って、複数のユーザ操作部が車体の左右にそれぞれ取り付けられる不具合が解消される。
(4)本発明の様相4に係る電動車椅子によれば、上記様相において、(i)車体は、着座部に着座するユーザによって操作されるユーザ操作部を車体の右側に取り付け得る右取付部と、着座部に着座するユーザによって操作されるユーザ操作部を車体の左側に取り付け得る左取付部とを備えており、(ii)制御部は右制御部と、左制御部と、右制御部および左制御部を制御する主制御部とを備えており、(iii)右制御部および左制御部のうちの一方は、当該一方側の制御部にユーザ操作部が接続されているか否かを判定する判定処理と、判定処理の結果を右制御部および左制御部のうちの他方に送信する送信処理とを実行し、(iv)右制御部および左制御部のうちの他方は、当該他方側の制御部にユーザ操作部が接続されているか否かを判定し、且つ、当該一方からの送信処理に基づいて、右取付部および左取付部の双方にユーザ操作部がそれぞれ取り付けられていると判定されるとき、ユーザ操作部の取付を異常として異常信号を主制御部に送信し、(v)主制御部は、当該他方からの異常信号に基づいて右駆動部および左駆動部の駆動を制限させる異常処理を実行することを特徴とする。本様相によれば、右取付部および左取付部の双方にユーザ操作部がそれぞれ取り付けられているとき、制御部は、ユーザ操作部の取付を異常と判定し、右駆動部および左駆動部の駆動を制限させる異常処理を実行する。従って、複数のユーザ操作部が車体の左右にそれぞれ取り付けられる不具合が解消される。
(1)本発明の様相1に係る電動車椅子によれば、ユーザが操作する操作ボックスを、車体に装備されている左右制御部のどちらにつけることが可能なコネクタを有しており、操作ボックスと左右制御部とを電気的に繋ぐハーネスが過剰に長くなることが抑えられる。すなわち、ユーザが操作する操作ボックスが車体の右側に取り付けられているときには、操作ボックスの操作コネクタを左制御部の左コネクタに接続させることが回避され、右制御部の右コネクタに接続できるため、ハーネスが過剰に長くなることが抑えられる。更に、ユーザが操作する操作ボックスが車体の左側に取り付けられているときには、操作ボックスの操作コネクタを右制御部の右コネクタに接続させることが回避され、左制御部の左コネクタに接続できるため、ハーネスが過剰に長くなることが抑えられる。よって、ハーネスの絡み等による動作の不具合や意匠性の低下を抑制させることができる。
(2)本発明の様相2に係る電動車椅子によれば、単数のユーザ操作部の操作コネクタが車体の右制御部の右コネクタおよび左制御部の左コネクタうちのいずれかのみに接続されているとき、制御部は、ユーザ操作部の取付を正常と判定し、ユーザ操作部の操作に応じて通常の走行処理を実行する。これに対して、複数のユーザ操作部が右制御部および左制御部の双方にそれぞれ接続されているとき、ユーザ操作部の取付を異常と判定され、右駆動部および左駆動部の駆動を制限させる異常処理が実行される。換言すると、本発明の様相2に係る電動車椅子によれば、一方のユーザ操作部を車体の右取付部に取り付けたまま、別のユーザ操作部を車体の左取付部に取り付けたりする使用状況においては、制御部は、異常であると停止、右駆動部および左駆動部の駆動を制限させる異常処理を実行する。このため、ユーザがユーザ操作部を自らの意思に基づいて操作する動作とは別の動作を、過誤的に電動車椅子が実行するおそれを抑制させるのに有利となる。
(実施形態1)
図1および図2は実施形態1の電動車椅子の概念を示す。電動車椅子は、図1に示すように、ユーザによって操作されるユーザ操作部としての操作ボックス1と、ユーザの腰部が着座する着座部21、フットレスト25、アームレスト200及び補助輪203とをもつ車体2とをもつ。車体2の右側には、操作ボックス1をアーム1x(ホルダ)と共に取付具190を介して着脱可能に取り付けるための右取付部19Rが設けられている。車体2の左側には、操作ボックス1をアーム1x(ホルダ)と共に取付具190を介して着脱可能に取り付けるための左取付部19Lが設けられている。更に電動車椅子は、図2に示すように、車体2の右側に回転可能に設けられた右車輪3Rと、車体2の左側に回転可能に設けられ左車輪3Lと、操作ボックス1から離間して車体2に設けられ右車輪3Rを駆動させるための右モータ42Rを内蔵する右駆動部4Rと、操作ボックス1から離間して車体2に設けられ左車輪3Lを駆動させるための左モータ42Lを内蔵する左駆動部4Lと、右駆動部4Rおよび左駆動部4Lに給電されるバッテリ6と、操作ボックス1からのユーザ指令に基づいて右駆動部4Rおよび左駆動部4Lを制御する制御部11とを備える。右駆動部4Rおよび左駆動部4Lは、車体2において左右対称的に配置されていることが好ましい。
図1および図2は実施形態1の電動車椅子の概念を示す。電動車椅子は、図1に示すように、ユーザによって操作されるユーザ操作部としての操作ボックス1と、ユーザの腰部が着座する着座部21、フットレスト25、アームレスト200及び補助輪203とをもつ車体2とをもつ。車体2の右側には、操作ボックス1をアーム1x(ホルダ)と共に取付具190を介して着脱可能に取り付けるための右取付部19Rが設けられている。車体2の左側には、操作ボックス1をアーム1x(ホルダ)と共に取付具190を介して着脱可能に取り付けるための左取付部19Lが設けられている。更に電動車椅子は、図2に示すように、車体2の右側に回転可能に設けられた右車輪3Rと、車体2の左側に回転可能に設けられ左車輪3Lと、操作ボックス1から離間して車体2に設けられ右車輪3Rを駆動させるための右モータ42Rを内蔵する右駆動部4Rと、操作ボックス1から離間して車体2に設けられ左車輪3Lを駆動させるための左モータ42Lを内蔵する左駆動部4Lと、右駆動部4Rおよび左駆動部4Lに給電されるバッテリ6と、操作ボックス1からのユーザ指令に基づいて右駆動部4Rおよび左駆動部4Lを制御する制御部11とを備える。右駆動部4Rおよび左駆動部4Lは、車体2において左右対称的に配置されていることが好ましい。
操作ボックス1は、着座部21に着座しているユーザの手指によって直接的に操作される操作桿として機能するジョイステック等の操作子10をもつ。図1に示すように、車体2は、一の操作ボックス1を車体2の右側に取り付け得る右取付部19Rと、別の操作ボックス1を車体2の左側に取り付け得る左取付部19Lとをもつ。右取付部19Rおよび左取付部19Lは同一の構造を有する。単数の操作ボックス1は、右取付部19Rにも、左取付部19Lにも取り付けることができる。
バッテリ6は、着座するユーザの背もたれ部22の背面のポケット22xに収容されているが、場合によっては、車体2の着座部21よりも下側でも良い。右駆動部4Rおよび左駆動部4Lは、左右ハーネス75で電気的に互いに接続されている。左右ハーネス75は、操作ボックス1の取り付けには直接関係なく、主として右駆動部4Rの右通信部45Rと左駆動部4Lの左通信部45Lとを繋ぐ通信線として機能できる(図4および図5参照)。
図4は、単数の操作ボックス1が接続される正常な状態のブロック図を示す。図4に示すように、操作ボックス1は、ユーザによって直接操作される操作子10と、ユーザによる操作子10の操作信号が入力されるCPUを内蔵する主制御部110と、主制御部110からの指令に基づいて車椅子の運転状況(走行速度等)を表示する表示部12と、操作ボックス1のオンおよびオフを切り替える電源スイッチ13と、バッテリ6から給電される電源部14と、右駆動部4Rおよび左駆動部4Lと通信する通信部15と、接続用の操作コネクタ16とを有する。
図4に示すように、右駆動部4Rは、CPUを内蔵する右制御部41Rと、右車輪3Rを回転させる右モータ42Rと、右制御部41Rの指令に基づいて右モータ42Rを回転駆動させる駆動回路で形成された右モータドライバ43Rと、右モータ42Rの単位時間あたりの回転数を検知しその信号を右制御部41Rに出力する右回転数検出部44Rと、バッテリ6からバッテリハーネス60を介して右バッテリ端子460Rを介して給電される右電源部46Rと、右通信部45Rと、右通信部45Rに繋がる右通信コネクタ48Rと、操作ボックス1の操作コネクタ16に対してハーネス70を介して接続可能な右コネクタ49Rとを有する。
図4に示すように、左駆動部4Lは、CPUを内蔵する左制御部41Lと、左車輪3Lを回転させる左モータ42Lと、左制御部41Lの指令に基づいて左モータ42Lを回転駆動させる駆動回路で形成された左モータドライバ43Lと、左モータ42Lの単位時間あたりの回転数を検知しその信号を左制御部41Lに出力する左回転数検出部44Lと、バッテリ6からバッテリハーネス60を介して左バッテリ端子460Lを介して給電される左電源部46Lと、左通信部45Lと、左通信部45Lに繋がる左通信コネクタ48Lと、操作ボックス1の操作コネクタ16に対してハーネス70を介して接続可能な左コネクタ49Lとを有する。図4に示すように、左通信コネクタ48Lおよび右通信コネクタ48Rは左右ハーネス75で通信可能に互いに接続されている。制御部11は、操作ボックス1に設けられた主制御部110と、右駆動部4Rを制御するために右駆動部4Rに設けられた右制御部41Rと、左駆動部4Lを制御するために左駆動部4Lに設けられた左制御部41Lとを有する。図4によれば、車体2の右取付部19R(図1参照)に取り付けられた単数の操作ボックス1の操作コネクタ16から導出されているハーネスで形成されたハーネス70を、右駆動部4Rの右コネクタ49Rのみに接続している正常な接続状態を示す。これに対して、図5によれば、車体2の左取付部19L(図1参照)に取り付けられた単数の操作ボックス1の操作コネクタ16から導出されているハーネス70を、左駆動部4Lの左コネクタ49Lのみに接続している正常な接続状態を示す。図4および図5に示す操作ボックス1の接続形態は正常である。
本実施形態によれば、ユーザが操作する操作ボックス1を、車体2に装備されている左右制御部41L,41Rのどちらにつけることが可能な操作コネクタ16を有しており、ハーネスが過剰に長くなることが抑えられる。すなわち、ユーザが操作する操作ボックス1が車体の右側の右取付部19Rに取り付けられているときには、操作ボックス1の操作コネクタ16を左制御部41Lの左コネクタ49Lに接続させることが回避され、右制御部41Rの右コネクタ49Rに接続できるため、ハーネス70が過剰に長くなることが抑えられる。更に、ユーザが操作する操作ボックス1が車体2の左側の左取付部19Lに取り付けられているときには、操作ボックス1の操作コネクタ16を右制御部41Rの右コネクタ49Rに接続させることが回避され、左制御部41Lの左コネクタ49Lに接続できるため、ハーネス70が過剰に長くなることが抑えられる。よって、過剰に長いハーネス70の絡み等による動作の不具合や意匠性の低下を抑制させることができる。
ところで、同種の電動車椅子を複数台購入する病院や施設等では、電動車椅子の使用状況によっては、予想外の形態で使用されるおそれがある。例えば、右手が不自由なユーザ、左手が不自由なユーザ等の双方に対応できるように、図6に示すように、一方の操作ボックス1を車体2の右取付部19Rに取り付け、その一方の操作ボックス1の操作コネクタ16から導出されているハーネス70を右駆動部4R(右制御部41R側)の右コネクタ49Rに接続させる。更に、他方の別の操作ボックス1を車体2の左取付部19Lに取り付け、その他方の別の操作ボックス1の操作コネクタ16から導出されているハーネス70を左駆動部4L(左制御部41L側)の左コネクタ49Lに接続させるおそれがある。このように一方の操作ボックス1を右手用として,別の操作ボックス1を左手用とし、複数の操作ボックス1を車体2の左右にそれぞれ取り付けることがある。このような取付は誤操作を招き、好ましくない。
ここで、本実施形態によれば、図2の形態A1は、車体2の右取付部19Rに取り付けられた操作ボックス1がハーネス70を介して右駆動部4R(右制御部41R側)のみに取り付けられている状態を示す。図2の形態A2は、車体2の左取付部19Lに取り付けられた操作ボックス1がハーネス70を介して左駆動部4L(左制御部41L側)のみに取り付けられている状態を示す。形態A1におけるハーネス70の長さは、形態A2におけるハーネス70の長さと基本的には同じである。この場合、形態A1に係るハーネス70、形態A2に係るハーネス70とで共通化を図り得る。このような利点が得られる反面、前述したように、車体2の右取付部19Rに取り付けた操作ボックス1をハーネス70を介して右駆動部4R(右制御部41R側)に接続しつつ,車体2の左取付部19Lに取り付けた操作ボックス1をハーネス70を介して左駆動部4L(左制御部41L側)に接続してしまうことがある。このような取付形態は過誤操作の要因ともなり、好ましくない。
そこで本実施形態によれば、車体2の右取付部19Rおよび左取付部19Lのうちのいずれか一方のみに、単数の操作ボックス1が取り付けられているとき(図4,図5参照)、制御部11は、操作ボックス1の取付を正常と判定し、通常の走行処理を実行する。このように車体2の右取付部19Rおよび左取付部19Lのうちのいずれか一方のみに、単数の操作ボックス1が取り付けられているとき、制御部11は、操作ボックス1の取付を正常と判定して通常の走行処理を実行する。これにより操作ボックス1の操作に応じて右駆動部4Rおよび左駆動部4Lは制御され、電動車椅子は走行可能となる。
これに対して、車体2の右取付部19Rに一の操作ボックス1が取り付けられ、且つ、車体2の左取付部19Lに別の操作ボックス1が取り付けられることがある。更に、操作ボックス1がハーネス70を介して右駆動部4R(右制御部41R側)の右コネクタ49Rに取り付けられ、操作ボックス1がハーネス70を介して左駆動部4L(左制御部41L側)の左コネクタ49Lに取り付けられるときがある(図6参照)。この場合、制御部11は、操作ボックス1の取付を異常と判定し、右駆動部4Rおよび左駆動部4Lの駆動を制限させる異常処理を実行する。制限としては、右駆動部4Rおよび左駆動部4Lの駆動の禁止等が挙げられる。このため、ユーザが操作ボックス1を意図して操作する動作とは別の過誤動作を、電動車椅子が実行するおそれを解消できる。なお、複数の操作ボックス1が車体の左右にそれぞれ取り付けられている場合、左右の操作ボックス1のうちのいずれかを一方からの操作指令を、他方からの操作指令よりも優先させる制御も考えられる。しかしこの場合には、車体には左右の操作ボックス1が依然取り付けられているため、緊急時等においては操作ボックス1が過誤操作される可能性がある。本実施形態によれば、車体2の右取付部19Rおよび左取付部19Lの双方にそれぞれ取り付けられている同種の複数の操作ボックス1のうちいずれかを外し、単数の操作ボックス1のみを車体2に装備していない限り、上記した異常処理は解除されない。
ところで、図3は、操作ボックス1が右駆動部4R(右制御部41R側)に接続されている状態を検出する原理図を示す。操作ボックス1が右駆動部4R(右制御部41R側)に接続されたときには、電源からの電圧Vccから操作ボックス1のアース部150にかけて、右駆動部4Rの抵抗体R1および操作ボックス1の抵抗体R2が直列に繋がる。従って、操作ボックス1が右取付部19Rに取り付けられているときには、右制御部41Rの検出ポート410の電位は、基本的には、Vcc×R2/(R1+R2)となる。操作ボックス1が右駆動部4Rに取り付けられていないときには、右制御部41Rの検出ポート410の電位は実質的にVccとなり(抵抗体R1の抵抗値は小さいため)、上記した値と相違する。これにより右操作ボックス1が右駆動部4Rの右制御部41R側に取り付けられているか否かは、右制御部41Rの検出ポート410の電位に基づいて判定可能である。
(実施形態2)
図7は実施形態2を示す。本実施形態は前記した実施形態と基本的には共通する構成および作用効果を有するため、図3〜図6を準用できる。車体2のうちユーザの背中が対面する背もたれ部22の背面側には、バッテリホルダ65が設けられている。バッテリホルダ65にはバッテリ6が搭載されている。
図7は実施形態2を示す。本実施形態は前記した実施形態と基本的には共通する構成および作用効果を有するため、図3〜図6を準用できる。車体2のうちユーザの背中が対面する背もたれ部22の背面側には、バッテリホルダ65が設けられている。バッテリホルダ65にはバッテリ6が搭載されている。
本実施形態においても、図7の形態B1は、車体2の右取付部19Rに取り付けられた操作ボックス1がハーネス70を介して右駆動部4R(右制御部41R側)のみに取り付けられている状態を示す。図7の形態B2は、車体2の左取付部19Lに取り付けられた操作ボックス1がハーネス70を介して左駆動部4L(左制御部41L側)のみに取り付けられている状態を示す。形態B1におけるハーネス70の長さは、形態B2におけるハーネス70の長さと基本的には同じである。この場合、形態B1に係るハーネス70、形態B2に係るハーネス70とで共通化を図り得る。このような利点が得られる反面、前述したように、車体2の右取付部19Rに取り付けた操作ボックス1をハーネス70を介して右駆動部4R(右制御部41R側)に接続しつつ,車体2の左取付部19Lに取り付けた操作ボックス1をハーネス70を介して左駆動部4L(左制御部41L側)に接続してしまうことがある。このような取付形態は過誤操作の要因ともなり、好ましくない。
そこで本実施形態によれば、一の操作ボックス1がハーネス70を介して右駆動部4Rの右コネクタ49Rに取り付けられ、且つ、別の操作ボックス1がハーネス70を介して左駆動部4Lの左コネクタ49Lに取り付けられる場合には、制御部11は、操作ボックス1の取付を異常と判定し、操作ボックス1のユーザ操作に拘わらず、右駆動部4Rおよび左駆動部4Lの駆動を制限させる異常処理を実行する。制限としては、右駆動部4Rおよび左駆動部4Lの駆動の禁止等が挙げられる。
(実施形態3)
図8および図9は実施形態3を示す。本実施形態は前記した実施形態と基本的には共通する構成および作用効果を有するため、図2〜図7を準用できる。前述したように、制御部11は、操作ボックス1に設けられた主制御部110と、右駆動部4Rに設けられた右制御部41Rと、左駆動部4Lに設けられた左制御部41Lとを有する。図8は右制御部41Rおよび左制御部41LのCPUが実行する制御則を示す。メインルーチンは、図8に示すサブルーチン、図9に示すサブルーチンを含む。メインルーチンは電源スイッチ13のオン操作と共に開始される。図8に示すように、右制御部41Rは、右制御部41Rの検出ポート410の信号を読み込み、操作ボックス1が右駆動部4Rの右コネクタ49Rに対して接続されているかの信号を読み込む(ステップS102)。更に、右制御部41Rは、操作ボックス1が右駆動部4Rの右コネクタ49Rに接続されているどうかか否かを判定する(ステップS104)。右制御部41Rはその判定処理の結果を操作ボックス1の主制御部110に送信する送信処理を実行する。即ち、操作ボックス1が右駆動部4Rの右コネクタ49Rに接続されているときには、右制御部41Rは接続有りメッセージを操作ボックス1の主制御部110に送信し(ステップS106)、メインルーチンにリターンする。操作ボックス1が右駆動部4Rの右コネクタ49Rに接続されていないときには、右制御部41Rは接続無しメッセージを操作ボックス1の主制御部110に送信し(ステップS108)、メインルーチンにリターンする。左制御部41Lも図8に示す制御則(但し、右を左に変更)を実行する。
図8および図9は実施形態3を示す。本実施形態は前記した実施形態と基本的には共通する構成および作用効果を有するため、図2〜図7を準用できる。前述したように、制御部11は、操作ボックス1に設けられた主制御部110と、右駆動部4Rに設けられた右制御部41Rと、左駆動部4Lに設けられた左制御部41Lとを有する。図8は右制御部41Rおよび左制御部41LのCPUが実行する制御則を示す。メインルーチンは、図8に示すサブルーチン、図9に示すサブルーチンを含む。メインルーチンは電源スイッチ13のオン操作と共に開始される。図8に示すように、右制御部41Rは、右制御部41Rの検出ポート410の信号を読み込み、操作ボックス1が右駆動部4Rの右コネクタ49Rに対して接続されているかの信号を読み込む(ステップS102)。更に、右制御部41Rは、操作ボックス1が右駆動部4Rの右コネクタ49Rに接続されているどうかか否かを判定する(ステップS104)。右制御部41Rはその判定処理の結果を操作ボックス1の主制御部110に送信する送信処理を実行する。即ち、操作ボックス1が右駆動部4Rの右コネクタ49Rに接続されているときには、右制御部41Rは接続有りメッセージを操作ボックス1の主制御部110に送信し(ステップS106)、メインルーチンにリターンする。操作ボックス1が右駆動部4Rの右コネクタ49Rに接続されていないときには、右制御部41Rは接続無しメッセージを操作ボックス1の主制御部110に送信し(ステップS108)、メインルーチンにリターンする。左制御部41Lも図8に示す制御則(但し、右を左に変更)を実行する。
図9は操作ボックス1の主制御部110のCPUが実行する制御則を示す。図9に示すように、主制御部110は、右制御部41Rおよび左制御部41Lから主制御部110に送信された受信メッセージを読み込む(ステップS202)。次に、主制御部110は、一方の操作ボックス1が右制御部41Rの右コネクタ49Rに接続され且つ他方の別の操作ボックス1が左制御部41Lの左コネクタ49Lに接続されているか否かを判定する(ステップS204)。操作ボックス1が右制御部41Rの右コネクタ49Rおよび左制御部41Lの左コネクタ49Lにそれぞれ接続されているときには、主制御部110は異常処理のフラグを立て、異常処理として右駆動部4Rおよび左駆動部4Lの駆動を禁止させ(ステップS206)、メインルーチンにリターンする。そうでないときには主制御部110は通常処理のフラグを立てる(ステップS208)。通常処理では、操作ボックス1のユーザによる操作状況に応じて、右駆動部4Rおよび左駆動部4Lを駆動させ、右車輪3Rおよび左車輪3Lをそれぞれ制御させつつ走行させる。図10は、右取付部19Rに取り付けられている単数の操作ボックス1が右駆動部4R(右制御部41R側)に接続されている形態において、通信接続例を示す。操作ボックス1のCANトランシーバは、ハーネス70を介して、右駆動部4RのCANトランシーバと通信する。右駆動部4RのCANトランシーバおよび左駆動部4LのCANトランシーバは、左右ハーネス75を介して互いに通信する。
(実施形態4)
図11〜図13は実施形態4を示す。本実施形態は前記した実施形態1,2と基本的には共通する構成および作用効果を有するため、図2〜図5を準用する。制御部11は、操作ボックス1に設けられた主制御部110と、右駆動部4Rに設けられた右制御部41Rと、左駆動部4Lに設けられた左制御部41Lとを有する。図11は右制御部41RのCPUが実行する制御則を示す。本実施形態のメインルーチンは、図10に示すサブルーチン、図12に示すサブルーチン、図13に示すサブルーチンを含む。メインルーチンは電源スイッチ13のオン操作と共に開始される。まず、右制御部41Rは、右制御部41Rが搭載されている右駆動部4Rの右コネクタ49Rに操作ボックス1が接続されているについてについて、右制御部41Rの検出ポート410の信号を読み込む(ステップS302)。次に、右制御部41Rは、右制御部41Rが搭載されている右駆動部4Rの右コネクタ49Rに操作ボックス1が接続されているか否かについて判定する(ステップS304)。判定処理の結果を左制御部41Lに送信する。即ち、右制御部41Rが搭載されている右駆動部4Rの右コネクタ49Rに操作ボックス1が接続されているときには、右制御部41Rは、接続有りメッセージを左駆動部4Lの左制御部41Lに送信する(ステップS306)。右制御部41Rが搭載されている右駆動部4Rの右コネクタ49Rに操作ボックス1が接続されていないときには、右制御部41Rは、接続無しメッセージを左駆動部4Lの左制御部41Lに送信し(ステップS308)、メインルーチンにリターンする。
図11〜図13は実施形態4を示す。本実施形態は前記した実施形態1,2と基本的には共通する構成および作用効果を有するため、図2〜図5を準用する。制御部11は、操作ボックス1に設けられた主制御部110と、右駆動部4Rに設けられた右制御部41Rと、左駆動部4Lに設けられた左制御部41Lとを有する。図11は右制御部41RのCPUが実行する制御則を示す。本実施形態のメインルーチンは、図10に示すサブルーチン、図12に示すサブルーチン、図13に示すサブルーチンを含む。メインルーチンは電源スイッチ13のオン操作と共に開始される。まず、右制御部41Rは、右制御部41Rが搭載されている右駆動部4Rの右コネクタ49Rに操作ボックス1が接続されているについてについて、右制御部41Rの検出ポート410の信号を読み込む(ステップS302)。次に、右制御部41Rは、右制御部41Rが搭載されている右駆動部4Rの右コネクタ49Rに操作ボックス1が接続されているか否かについて判定する(ステップS304)。判定処理の結果を左制御部41Lに送信する。即ち、右制御部41Rが搭載されている右駆動部4Rの右コネクタ49Rに操作ボックス1が接続されているときには、右制御部41Rは、接続有りメッセージを左駆動部4Lの左制御部41Lに送信する(ステップS306)。右制御部41Rが搭載されている右駆動部4Rの右コネクタ49Rに操作ボックス1が接続されていないときには、右制御部41Rは、接続無しメッセージを左駆動部4Lの左制御部41Lに送信し(ステップS308)、メインルーチンにリターンする。
図12は左制御部41LのCPUが実行する制御則を示す。まず、左制御部41Lは右制御部41Rから受信メッセージを読み込む(ステップS402)。左制御部41Lは、左制御部41Lが搭載されている左駆動部4Lの左コネクタ49Lに操作ボックス1が接続されているか否かについて、左制御部41Lの検出ポート410の信号を読み込む(ステップS404)。左制御部41Lは、複数の操作ボックス1が右コネクタ49Rおよび左コネクタ49Lの双方に接続されているか否かについて判定する(ステップS406)。判定処理の結果を操作ボックス1の主制御部110に送信する。即ち、複数の操作ボックス1が右コネクタ49Rおよび左コネクタ49Lの双方に接続されているときには、左制御部41Lは、異常接続有りメッセージを操作ボックス1の主制御部110に送信する(ステップS408)。複数の操作ボックス1が右コネクタ49Rおよび左コネクタ49Lの双方に接続されていないときには、左制御部41Lは、正常接続有りメッセージを操作ボックス1の主制御部110に送信する(ステップS410)。
図13は主制御部110のCPUが実行する制御則を示す。まず、主制御部110は左駆動部4Lの左制御部41Lからの受信メッセージを読み込む(ステップS502)。次に、主制御部110は、複数の操作ボックス1が右コネクタ49Rおよび左コネクタ49Lの双方にそれぞれ接続されているか否かについて判定する(ステップS504)。複数の操作ボックス1が右コネクタ49Rおよび左コネクタ49Lの双方にそれぞれ接続されているときには、操作ボックス1の主制御部110は、異常処理のフラグを立て、異常処理として右駆動部4Rおよび左駆動部4Lの駆動を禁止させる(ステップS506)。複数の操作ボックス1が右コネクタ49Rおよび左コネクタ49Lの双方に接続されていないときには、主制御部110は、通常処理のフラグを立てる(ステップS508)。通常処理では、右駆動部4Rおよび左駆動部4Lの駆動を禁止させず、操作ボックス1のユーザ操作状況に応じて、右駆動部4Rおよび左駆動部4Lをそれぞれ駆動させ、右車輪3Rおよび左車輪3Lを制御させつつ走行させる。図14は、右取付部19Rに取り付けられている単数の操作ボックス1が右駆動部4Rに接続されている形態において、通信接続例を示す。操作ボックス1のRS-485トランシーバは、ハーネス70を介して、右駆動部4RのRS-485トランシーバと通信する。右駆動部4RのRS-485トランシーバおよび左駆動部4LのRS-485トランシーバは、左右ハーネス75を介して互いに通信する。
(その他)
本発明は上記し且つ図面に示した実施形態のみに限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施できる。
本発明は上記し且つ図面に示した実施形態のみに限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施できる。
図中、1は操作ボックス(ユーザ操作部)、10は操作子、11は制御部、110は主制御部、12は表示部、13は電源スイッチ、16は操作コネクタ、2は車体、21は着座部、22は背もたれ部、3Rは右車輪、3Lは左車輪、4Rは右駆動部、4Lは左駆動部、41Rは右制御部、41Lは左制御部、42Rは右モータ、42Lは左モータ、49Rは右コネクタ、49Lは左コネクタ、6はバッテリ、70はハーネスを示す。
Claims (4)
- ユーザによって操作される操作子をもつユーザ操作部と、ユーザが着座する着座部をもつ車体と、前記車体の右側に回転可能に設けられた右車輪と、前記車体の左側に回転可能に設けられ左車輪と、前記ユーザ操作部から離間して前記車体に設けられ前記右車輪を駆動させるための右駆動部と、前記ユーザ操作部から離間して前記車体に設けられ前記左車輪を駆動させるための左駆動部と、前記右駆動部および前記左駆動部に給電するバッテリと、前記ユーザ操作部からのユーザ指令に基づいて前記右駆動部および前記左駆動部を制御する右制御部および左制御部とを具備しており、
前記ユーザ操作部は、ユーザ指令を前記右制御部または前記左制御部へ伝達する操作コネクタを有し、
前記右制御部は、前記ユーザ操作部の前記操作コネクタと電気的に接続される右コネクタを有しており、前記左制御部は、前記ユーザ操作部の前記操作コネクタと電気的に接続される左コネクタを有しており、前記操作コネクタは、前記右コネクタおよび前記左コネクタのいずれにも接続可能であることを特徴とする電動車椅子。 - 請求項1において、前記右制御部および前記左制御部を含む制御部が設けられており、前記制御部は、単数の前記ユーザ操作部が前記車体の前記右制御部および前記左制御部のうちのいずれかのみに接続されているとき、前記ユーザ操作部の取付を正常と判定し、前記ユーザ操作部の操作に応じて通常の走行処理を実行し、前記右制御部および前記左制御部の双方に複数の前記ユーザ操作部がそれぞれ取り付けられているとき、前記ユーザ操作部の取付を異常と判定し、前記右駆動部および前記左駆動部の駆動を制限させる異常処理を実行することを特徴とする電動車椅子。
- 請求項1または2において、前記車体は、前記着座部に着座するユーザによって操作される前記ユーザ操作部を前記車体の右側に取り付け得る右取付部と、前記着座部に着座するユーザによって操作される前記ユーザ操作部を前記車体の左側に取り付け得る左取付部とを備えており、
前記制御部は、前記右制御部と、前記左制御部と、前記右制御部および前記左制御部を制御する主制御部とを備えており、
前記右制御部は、前記右取付部に取り付けられる前記ユーザ操作部が前記右制御部に接続されているか否かを判定する判定処理と、前記判定処理の結果を前記主制御部に送信する送信処理とを実行し、
前記左制御部は、前記左取付部に取り付けられる前記ユーザ操作部が前記左制御部に接続されているか否かを判定する判定処理と、前記判定処理の結果を前記主制御部に送信する送信処理とを実行し、
前記主制御部は、前記送信処理に基づいて、前記右取付部に一の前記ユーザ操作部が取り付けられ且つ前記左取付部に他の前記ユーザ操作部が取り付けられているとき、前記ユーザ操作部の取付を異常と判定して前記右駆動部および前記左駆動部の駆動を制限させる異常処理を実行することを特徴とする電動車椅子。 - 請求項1または2において、前記車体は、前記着座部に着座するユーザによって操作される前記ユーザ操作部を前記車体の右側に取り付け得る右取付部と、前記着座部に着座するユーザによって操作される前記ユーザ操作部を前記車体の左側に取り付け得る左取付部とを備えており、
前記制御部は、前記右制御部と、前記左制御部と、前記右制御部および前記左制御部を制御する主制御部とを備えており、
前記右制御部および前記左制御部のうちの一方は、当該一方側の制御部に前記ユーザ操作部が接続されているか否かを判定する判定処理と、前記判定処理の結果を前記右制御部および前記左制御部のうちの他方に送信する送信処理とを実行し、
前記右制御部および前記左制御部のうちの他方は、当該他方側の制御部に前記ユーザ操作部が接続されているか否かを判定し、且つ、当該一方からの送信処理に基づいて、前記右取付部および前記左取付部の双方に前記ユーザ操作部がそれぞれ取り付けられていると判定されるとき、前記ユーザ操作部の取付を異常として異常信号を前記主制御部に送信し、
前記主制御部は、当該他方からの異常信号に基づいて前記右駆動部および前記左駆動部の駆動を制限させる異常処理を実行することを特徴とする電動車椅子。
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JP2011140342A JP2013005918A (ja) | 2011-06-24 | 2011-06-24 | 電動車椅子 |
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JP2011140342A JP2013005918A (ja) | 2011-06-24 | 2011-06-24 | 電動車椅子 |
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JP2011140342A Pending JP2013005918A (ja) | 2011-06-24 | 2011-06-24 | 電動車椅子 |
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Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09131092A (ja) * | 1995-10-30 | 1997-05-16 | Yamaha Motor Co Ltd | モータ制御装置 |
JP2001095855A (ja) * | 1999-09-29 | 2001-04-10 | Misawa Homes Co Ltd | 電動車椅子 |
JP2010227693A (ja) * | 2010-07-21 | 2010-10-14 | Hiroshima Univ | 車椅子電動化装置および車椅子電動化方法 |
JP2010260533A (ja) * | 2009-04-10 | 2010-11-18 | Equos Research Co Ltd | 車両 |
-
2011
- 2011-06-24 JP JP2011140342A patent/JP2013005918A/ja active Pending
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