JP2013005015A - データ受信装置、半導体集積回路、およびデータ受信装置の制御方法 - Google Patents

データ受信装置、半導体集積回路、およびデータ受信装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】消費電力を低減することが可能なデータ受信装置を提供することである。
【解決手段】本発明にかかるデータ受信装置は、受信回路10および電力低減回路20を有する。受信回路10は、差動信号14_1、14_2を受信するレシーバ11と、デコード回路12と、制御回路13と、を備える。電力低減回路20は、受信回路10のデータ受信開始のタイミングに応じてレシーバをオン状態とし、受信回路10のデータ受信完了のタイミングに応じてレシーバ11をオフ状態とする。また、制御回路13は、受信回路10のデータ受信開始のタイミングに応じて電力低減回路20をオフ状態とし、受信回路10のデータ受信完了のタイミングに応じて電力低減回路20をオン状態とする。
【選択図】図1

Description

本発明はデータ受信装置、半導体集積回路、およびデータ受信装置の制御方法に関し、特に消費電力を低減することができるデータ受信装置、半導体集積回路、およびデータ受信装置の制御方法に関する。
データ転送方式の一つに、差動信号を用いたデータ転送方式がある。この差動信号を用いたデータ転送方式は、例えばUSB(Universal Serial Bus)などの高速シリアルインターフェース、HDMI(High-Definition Multimedia Interface)、MIPI(Mobile Industry Processor Interface)などで用いられている。
特許文献1には、消費電力を低減することができるUSBコントローラに関する技術が開示されている。図13は、特許文献1に開示されているUSBコントローラの構成を示す図である。図13に示すUSBコントローラは、Root_HUB132とI/Oバッファ133とを備える。
Root_HUB132には、ポートステート回路151およびポートモニタ回路161が設けられている。ポートステート回路151は、ホストソフトウェアの制御によってポートステータス信号(P_SUS)を出力する。USBコントローラを用いたデータ転送が行われているか否かは、ポートモニタ回路161からの信号に基づいてホストソフトウェアによって管理される。
レジスタ152、153はUSBコントローラ内に設けられたコンフィグレーションレジスタであり、CPUによってアクセス可能に構成されている。レジスタ153には、ポートステート回路151からのポートステータス信号(P_SUS)とは無関係に、ソフトウェアによって差動入力バッファ159のオン/オフを制御するためのパワーダウン制御情報が書き込まれる。差動入力バッファ159のオフを指示するパワーダウン制御情報がソフトウェアによってレジスタ153に書き込まれると、そのレジスタ153からの出力信号(EMPD)が"H"に設定される。
レジスタ152には、ポートステート回路151からのポートステータス信号(P_SUS)を用いた差動入力バッファ159のオン/オフ制御と、レジスタ153のパワーダウン制御情報を用いた差動入力バッファ159のオン/オフ制御のいずれかを選択するための選択情報がソフトウェアによって書き込まれる。ポートステータス信号(P_SUS)を用いた差動入力バッファ159のオン/オフ制御を選択することを示す選択情報がレジスタ152に書き込まれると、レジスタ152からの出力信号(EAPD)が"H"になる。そして、ANDゲート155の出力からはポートステータス信号(P_SUS)が出力され、それがORゲート157を介してサスペンド信号(SUSP)としてI/Oバッファ133に供給される。
また、レジスタ153のパワーダウン制御情報を用いた差動入力バッファ159のオン/オフ制御を選択することを示す選択情報がレジスタ152に書き込まれると、レジスタ152からの出力信号(EAPD)が"L"になる。そして、"L"がインバータ154で"H"となりANDゲート156の一方の入力に"H"が供給される。よって、ANDゲート156の出力から信号(EMPD)が出力され、信号(EMPD)がORゲート157を介してサスペンド信号(SUSP)としてI/Oバッファ133に供給される。
サスペンド信号(SUSP)は、I/Oバッファ133内の出力バッファ158a、158bおよび差動入力バッファ159の動作制御のために用いられる。出力バッファ158a、158bに対しては、OR回路160による送信イネーブル信号(TXENB)とサスペンド信号(SUSP)とのOR論理が、ローアクティブの出力バッファ158a、158bの制御端子に送られる。また、ローアクティブの差動入力バッファ159の制御端子にはサスペンド信号(SUSP)が直接送られる。なお、送信イネーブル信号(TXENB)は、USBコントローラがUSBデバイスに対してデータを出力する時に"L"となる信号である。また、USBRCVは差動入力バッファ159の出力信号である。
特許文献1に開示されている技術では、USBコントローラの差動入力バッファ159のオン/オフをRoot_HUB132を用いて制御することにより、USBコントローラの消費電力を低減している。
特許文献2には、データ転送制御装置の消費電力を低減するための技術が開示されている。また、特許文献3には、USBコントローラの消費電力を低減するための技術が開示されている。
特開平11−205412号公報 特開2006−135397号公報 特開2004−72225号公報
特許文献1に開示されている技術では、シリアルバス(D、D)の状態をポートモニタ回路161を用いて監視している。そして、シリアルバス(D、D)を介してデータが転送されない場合は差動入力バッファ159をオフ状態とすることで、USBコントローラの消費電力を低減している。
しかしながら、特許文献1に開示されている技術では、シリアルバス(D、D)の状態をポートモニタ回路161を用いて監視しており、ポートモニタ回路161は常にオン状態となっている。よって、ポートモニタ回路161では常に電力が消費されるため、USBコントローラの消費電力の低減が不十分であるという問題があった。
本発明の一態様にかかるデータ受信装置は、差動信号を受信するレシーバと、当該レシーバから出力された信号をデコードするデコード回路と、当該デコード回路から出力されたデータが供給される制御回路と、を備える受信回路と、前記受信回路の消費電力を低減する電力低減回路と、を有する。前記電力低減回路は、前記受信回路のデータ受信開始のタイミングに応じて前記レシーバをオン状態とし、前記受信回路のデータ受信完了のタイミングに応じて前記レシーバをオフ状態とし、前記制御回路は、前記受信回路のデータ受信開始のタイミングに応じて前記電力低減回路をオフ状態とし、前記受信回路のデータ受信完了のタイミングに応じて前記電力低減回路をオン状態とする。
本発明の一態様にかかるデータ受信装置では、電力低減回路を用いて、受信回路のデータ受信開始のタイミングに応じてレシーバをオン状態とし、受信回路のデータ受信完了のタイミングに応じてレシーバをオフ状態としている。更に、受信回路の制御回路は、受信回路のデータ受信開始のタイミングに応じて電力低減回路をオフ状態とし、受信回路のデータ受信完了のタイミングに応じて電力低減回路をオン状態としている。よって、レシーバに加えて、電力低減回路をオフ状態とすることができるので、データ受信装置の消費電力を低減することが可能となる。
本発明の一態様にかかるデータ受信装置の制御方法は、差動信号を受信するレシーバと、当該レシーバから出力された信号をデコードするデコード回路と、当該デコード回路から出力されたデータが供給される制御回路と、を備える受信回路と、前記受信回路の消費電力を低減する電力低減回路と、を有するデータ受信装置の制御方法であって、前記電力低減回路は、前記受信回路のデータ受信開始のタイミングに応じて前記レシーバをオン状態とし、前記受信回路のデータ受信完了のタイミングに応じて前記レシーバをオフ状態とし、前記制御回路は、前記受信回路のデータ受信開始のタイミングに応じて前記電力低減回路をオフ状態とし、前記受信回路のデータ受信完了のタイミングに応じて前記電力低減回路をオン状態とする。
本発明の一態様にかかるデータ受信装置の制御方法では、電力低減回路を用いて、受信回路のデータ受信開始のタイミングに応じてレシーバをオン状態とし、受信回路のデータ受信完了のタイミングに応じてレシーバをオフ状態としている。更に、受信回路の制御回路を用いて、受信回路のデータ受信開始のタイミングに応じて電力低減回路をオフ状態とし、受信回路のデータ受信完了のタイミングに応じて電力低減回路をオン状態としている。よって、レシーバに加えて、電力低減回路をオフ状態とすることができるので、データ受信装置の消費電力を低減することが可能となる。
本発明により、消費電力を低減することが可能なデータ受信装置、半導体集積回路、およびデータ受信装置の制御方法を提供することができる。
実施の形態1にかかるデータ受信装置を示すブロック図である。 実施の形態1にかかるデータ受信装置が備える制御回路の一例を示すブロック図である。 実施の形態1にかかるデータ受信装置の動作を示すフローチャートである。 実施の形態1にかかるデータ受信装置の動作を示すタイミングチャートである。 実施の形態2にかかるデータ受信装置を示すブロック図である。 実施の形態3にかかるデータ受信装置を示すブロック図である。 実施の形態3にかかるデータ受信装置が備える制御回路の一例を示すブロック図である。 実施の形態3にかかるデータ受信装置の動作を示すフローチャートである。 実施の形態3にかかるデータ受信装置の動作を示すタイミングチャートである。 実施の形態3にかかるデータ受信装置の動作を示すタイミングチャートである。 実施の形態4にかかるデータ受信装置を示すブロック図である。 実施の形態5にかかる半導体集積回路を示すブロック図である。 特許文献1に開示されている技術を説明するための図である。
まず、本発明の骨子について説明する。本発明にかかるデータ受信装置は、受信回路と、当該受信回路の消費電力を低減する電力低減回路と、を有する。受信回路は、差動信号を受信するレシーバと、当該レシーバから出力された信号をデコードするデコード回路と、当該デコード回路から出力されたデータが供給される制御回路と、を備える。
そして、電力低減回路は、受信回路のデータ受信開始のタイミングに応じてレシーバをオン状態とし、受信回路のデータ受信完了のタイミングに応じてレシーバをオフ状態とする。つまり、受信回路がデータを受信しない場合は受信回路を動作させる必要がないので、電力低減回路を用いて受信回路をオフ状態とする。これにより、待機時における受信回路の消費電力を低減することができる。
また、受信回路が備える制御回路は、受信回路のデータ受信開始のタイミングに応じて電力低減回路をオフ状態とし、受信回路のデータ受信完了のタイミングに応じて電力低減回路をオン状態とする。つまり、受信回路がデータを受信している場合は受信回路を動作させる必要があり、この場合は電力低減回路を用いて受信回路をオフ状態とする必要はない。よって、受信回路がデータを受信している場合、すなわち、電力低減回路が動作する必要がない場合、制御回路を用いて電力低減回路をオフ状態とすることで、電力低減回路の消費電力を低減することができる。
このように、本発明にかかるデータ受信装置では、受信回路が備えるレシーバに加えて、電力低減回路をオフ状態とすることができるので、データ受信装置の消費電力を低減することが可能となる。
なお、以下で説明する本発明の実施の形態では、電力低減回路をオフ状態とする態様として、以下の3つの場合について説明する。
(1)電力低減回路が備えるシングルエンドバッファ21、22をオフ状態とする場合(実施の形態1:図1参照)。
(2)電力低減回路が備えるシングルエンドバッファ21、22と状態監視回路23'をオフ状態とする場合(実施の形態2:図5参照)。
(3)電力低減回路が備えるイネーブル信号生成回路61、61'をオフ状態とする場合(実施の形態3、4:図6、11参照)。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
実施の形態1
図1は、実施の形態1にかかるデータ受信装置を示すブロック図である。図1に示すデータ受信装置は、受信回路10と電力低減回路20とを有する。受信回路10は、レシーバ11と、デコード回路12と、制御回路13とを備える。
レシーバ11は、差動信号14_1および14_2を入力し、差動信号14_1および14_2に応じてハイレベル又はロウレベルの信号15を出力する。例えば、差動信号14_1がハイレベル、差動信号14_2がロウレベルの場合、レシーバ11はハイレベルの信号15を出力する。逆に、差動信号14_1がロウレベル、差動信号14_2がハイレベルの場合、レシーバ11はロウレベルの信号15を出力する。レシーバ11の入力側には終端抵抗Rtが設けられている。
また、レシーバ11には、電力低減回路20の状態監視回路23から出力されたイネーブル信号26が供給される。イネーブル信号26がハイレベルの場合、レシーバ11はオン状態となる。この場合、レシーバ11は、差動信号14_1および14_2を入力し、差動信号14_1および14_2に応じてハイレベル又はロウレベルの信号15を出力する。一方、イネーブル信号26がロウレベルの場合、レシーバ11はオフ状態となる。この場合、レシーバ11は信号15を出力しない。なお、上記例は一例であり、イネーブル信号26がロウレベルの時にレシーバ11がオン状態、イネーブル信号26がハイレベルの時にレシーバ11がオフ状態となるように構成してもよい。
デコード回路12は、レシーバ11から出力された信号15をデコードする。つまり、デコード回路12は差動信号14_1および14_2によって転送された信号15を、所定のビット長を有するデータにデコードする。デコード回路12によってデコードされたデータ16は、制御回路13に供給される。また、デコード回路12によってデコードされたデータ16は、後段の外部回路(不図示)に出力される。
制御回路13は、受信回路10のデータ受信開始のタイミングに応じて電力低減回路20をオフ状態とし、受信回路10のデータ受信完了のタイミングに応じて電力低減回路20をオン状態とする。換言すると、制御回路13は、差動信号14_1および14_2にデータが含まれるタイミングに応じて電力低減回路20をオフ状態とし、差動信号14_1および14_2にデータが含まれていないタイミングに応じて電力低減回路20をオン状態とする。ここで、差動信号14_1および14_2にデータが含まれる場合とは、差動信号14_1および14_2を用いてデータ受信装置に外部のデータ送信装置(不図示)からデータが転送される場合を意味する。一方、差動信号14_1および14_2にデータが含まれていない場合とは、例えば差動信号14_1および14_2が固定されている場合である。差動信号14_1および14_2にデータが含まれている場合、デコード回路12からデコード後のデータ16が出力される。一方、差動信号14_1および14_2にデータが含まれていない場合、デコード回路12からデータ16は出力されない。
具体的には、制御回路13は電力低減回路20のシングルエンドバッファ21、22にハイレベルのイネーブル信号17を出力することで、シングルエンドバッファ21、22をオン状態(つまり、電力低減回路20をオン状態)とする。また、制御回路13は電力低減回路20のシングルエンドバッファ21、22にロウレベルのイネーブル信号17を出力することで、シングルエンドバッファ21、22をオフ状態(つまり、電力低減回路20をオフ状態)とする。なお、上記例は一例であり、イネーブル信号17がロウレベルの時にシングルエンドバッファ21、22がオン状態、イネーブル信号17がハイレベルの時にシングルエンドバッファ21、22がオフ状態となるように構成してもよい。
図2は、制御回路13の一例を示すブロック図である。図2に示すように、制御回路13は、解析回路31とイネーブル信号生成回路(第1のイネーブル信号生成回路)32とを有する。解析回路31は、デコード回路12から出力されたデータ16のパケットを解析し、当該データ16のパケット長や、現在受信しているデータ16のパケット位置に関する情報を取得することができる。例えば、解析回路31は、データ16に含まれるヘッダを解析することで、データ16の全体のパケット長に関する情報を取得することができる。また、解析回路31は、デコード回路12から出力されたデータ16が何ビット目のデータであるかを解析することで、パケット位置に関する情報を取得することができる。
イネーブル信号生成回路32は、解析回路31から出力された情報33(つまり、パケット長やパケット位置に関する情報)やCPU(不図示)等によって設定された復帰時間34に基づいてイネーブル信号17を生成する。
具体的には、イネーブル信号生成回路32は、解析回路31で取得されたパケット長が所定のパケット長よりも長い場合、シングルエンドバッファ21、22をオフ状態とするためのイネーブル信号17を生成する。
また、イネーブル信号生成回路32は、解析回路31で取得されたパケット位置がデータ受信完了のタイミングから所定の時間前の位置に達した場合に、シングルエンドバッファ21、22をオン状態とするためのイネーブル信号17を生成する。ここで、データ受信完了のタイミングから所定の時間前の位置は、電力低減回路20の復帰時間に対応している。
図1に示す電力低減回路20は、受信回路10の消費電力を低減するための回路である。電力低減回路20は、受信回路10のデータ受信開始のタイミングに応じてレシーバ11をオン状態とし、受信回路10のデータ受信完了のタイミングに応じてレシーバ11をオフ状態とする。換言すると、電力低減回路20は、差動信号14_1および14_2にデータが含まれるタイミングに応じて、レシーバ11をオン状態とし、差動信号14_1および14_2にデータが含まれていないタイミングに応じて、レシーバ11をオフ状態とする。
具体的には、電力低減回路20は、差動信号の一方が供給されるシングルエンドバッファ21と、差動信号の他方が供給されるシングルエンドバッファ22と、シングルエンドバッファ21、22からの出力に応じてレシーバ11をオン状態またはオフ状態とする状態監視回路23と、を備える。状態監視回路23は、シングルエンドバッファ21、22から出力された信号24、25がデータ受信開始を示す場合、レシーバ11をオン状態とする。また、状態監視回路23は、シングルエンドバッファ21、22から出力された信号24、25がデータ受信完了を示す場合、レシーバ11をオフ状態とする。
シングルエンドバッファ21、22から出力された信号24、25がデータ受信開始を示す場合とは、例えば差動信号14_1および14_2のうちの一方がハイレベルかつ他方がロウレベルの状態(図4のt2参照)から、差動信号14_1および14_2が共にロウレベルの状態(図4のt3参照)となる場合である。このとき、シングルエンドバッファ21、22から出力された信号24、25は、信号24、25のうちの一方がハイレベルかつ他方がロウレベルの状態から、信号24、25の両方がロウレベルの状態となる。また、シングルエンドバッファ21、22から出力された信号24、25がデータ受信完了を示す場合とは、例えば差動信号14_1および14_2の両方がハイレベルの場合である。このとき、シングルエンドバッファ21、22から出力された信号24、25の両方がハイレベルとなる(図4のt6参照)。
次に、本実施の形態にかかるデータ受信装置の動作について、図1乃至図4を用いて説明する。ここで、図3は、本実施の形態にかかるデータ受信装置の動作を示すフローチャートである。図4は、本実施の形態にかかるデータ受信装置の動作を示すタイミングチャートである。
初期化状態では、電力低減回路20はオン状態、受信回路10はオフ状態となっている(ステップS10)。つまり、図4のタイミングt1において、電力低減回路20の状態監視回路23から出力されたイネーブル信号26はロウレベルであるので、レシーバ11はオフ状態となっている。また、受信回路10の制御回路13から出力されたイネーブル信号17はハイレベルであるので、シングルエンドバッファ21、22はオン状態となっている。初期化状態では、電力低減回路20がオン状態であるので、受信回路10がデータを受信したか否かについて監視することができる状態となっている。
次に、データ受信が開始されたか判断される(ステップS11)。図4のタイミングt3において、差動信号14_1および14_2のうちの一方がハイレベルかつ他方がロウレベルの状態から、差動信号14_1および14_2が共にロウレベルの状態となると、シングルエンドバッファ21、22から出力される信号24、25は、信号24、25のうちの一方がハイレベルかつ他方がロウレベルの状態から、信号24、25の両方がロウレベルの状態となる。信号24、25のうちの一方がハイレベルかつ他方がロウレベルの状態から、信号24、25の両方がロウレベルの状態となると、状態監視回路23はデータの受信が開始されたと判断し(ステップS11:YES)、タイミングt3においてハイレベルのイネーブル信号26をレシーバ11に出力する。これにより、レシーバ11はオン状態となる(ステップS12)。
次に、制御回路13のイネーブル信号生成回路32において、解析回路31で取得されたパケット長が所定の長さ以上か判断される(ステップS13)。解析回路31で取得されたパケット長が所定の長さ以上である場合(ステップS13:YES)、イネーブル信号生成回路32は、図4のタイミングt4において、シングルエンドバッファ21、22(つまり、電力低減回路20)をオフ状態とするためのイネーブル信号17(つまり、ロウレベルのイネーブル信号)を生成し、当該イネーブル信号17をシングルエンドバッファ21、22に出力する(ステップS14)。
解析回路31で取得されたパケット長が所定のパケット長よりも長い場合、受信回路10は長い期間動作する。この間、電力低減回路20は受信回路10におけるデータ受信を監視する必要がなくなるので、電力低減回路20をオフ状態とすることができる。なお、解析回路31で取得されたパケット長が所定の長さよりも短い場合(ステップS13:NO)、電力低減回路20をオフ状態とすることなくステップS17へ進む。
次に、制御回路13のイネーブル信号生成回路32において、解析回路31で取得されたパケット位置がデータ受信完了のタイミングから所定の時間前の位置に達したか判断される(ステップS15)。ここで、データ受信完了のタイミングから所定の時間前の位置は、データ受信完了のタイミング(図4のt6)からCPU等によって設定された復帰時間34だけ前のタイミングに対応している。また、CPU等によって設定される復帰時間34は、図4のタイミングt5とタイミングt6の間隔に対応している。
なお、本実施の形態にかかるデータ受信装置では、解析回路31で取得されたパケット長が所定のパケット長よりも長い場合にのみ、シングルエンドバッファ21、22をオフ状態としている。これにより、イネーブル信号17をロウレベルにするタイミングt4が、イネーブル信号17をハイレベルにするタイミングt5よりも後になることを防ぐことができ、データ受信装置が誤動作することを防止することができる。
解析回路31で取得されたパケット位置がデータ受信完了のタイミングから所定の時間前の位置に達した場合(ステップS15:YES)、イネーブル信号生成回路32は、図4のタイミングt5において、シングルエンドバッファ21、22(つまり、電力低減回路20)をオン状態とするためのイネーブル信号17を生成し、当該イネーブル信号17をシングルエンドバッファ21、22に出力する(ステップS16)。
次に、データ受信が完了したか判断される(ステップS17)。図4のタイミングt6において、差動信号14_1および14_2の両方がハイレベルとなると、シングルエンドバッファ21、22から出力される信号24、25の両方がハイレベルとなる。信号24、25の両方がハイレベルとなると、状態監視回路23はデータの受信が完了したと判断し(ステップS17:YES)、ロウレベルのイネーブル信号26をレシーバ11に出力する。これにより、レシーバ11はオフ状態となり(ステップS18)、再び初期化状態(ステップS10に対応)となる。以降、ステップS10からS18の動作を繰り返す。
以上で説明したように、本実施の形態にかかるデータ受信装置では、電力低減回路20を用いて、受信回路10のデータ受信開始のタイミングに応じてレシーバ11をオン状態とし、受信回路10のデータ受信完了のタイミングに応じてレシーバ11をオフ状態としている。更に、受信回路10の制御回路13は、受信回路10のデータ受信開始のタイミングに応じて電力低減回路20をオフ状態とし、受信回路10のデータ受信完了のタイミングに応じて電力低減回路20をオン状態としている。よって、レシーバ11に加えて、電力低減回路20をオフ状態とすることができるので、データ受信装置の消費電力を低減することが可能となる。
すなわち、特許文献1に開示されている技術では、シリアルバス(D、D)の状態をポートモニタ回路161を用いて監視している。そして、シリアルバス(D、D)を介してデータが転送されない場合は差動入力バッファ159をオフ状態とすることで、USBコントローラの消費電力を低減していた。
しかしながら、特許文献1に開示されている技術では、シリアルバス(D、D)の状態をポートモニタ回路161を用いて監視しており、ポートモニタ回路161は常にオン状態となっていた。よって、ポートモニタ回路161では常に電力が消費されるため、USBコントローラの消費電力の低減が不十分であるという問題があった。
これに対して本実施の形態にかかるデータ受信装置では、電力低減回路20の状態監視回路23を用いて、差動信号14_1および14_2にデータが含まれるか否かを監視し、差動信号14_1および14_2にデータが含まれていない場合にレシーバ11をオフ状態としている。これに加えて、本実施の形態にかかるデータ受信装置では、差動信号14_1および14_2で転送されたデータのパケット長が所定のパケット長よりも長い場合、制御回路13がシングルエンドバッファ21、22(つまり、電力低減回路20)をオフ状態としている。
このように、本実施の形態にかかるデータ受信装置では、レシーバ11に加えて、シングルエンドバッファ21、22(つまり、電力低減回路20)をオフ状態とすることができるので、データ受信装置の消費電力を低減することが可能となる。
実施の形態2
次に、本発明の実施の形態2について説明する。
図5は、本発明の実施の形態2にかかるデータ受信装置を示すブロック図である。本実施の形態にかかるデータ受信装置では、受信回路10'が備える制御回路13'から出力されるイネーブル信号17が、シングルエンドバッファ21、22に加えて状態監視回路23'にも供給される点、および電力低減回路20'が備える状態監視回路23'から出力されるイネーブル信号26が、レシーバ11に加えてデコード回路12および制御回路13'にも供給される点が、実施の形態1にかかるデータ受信装置と異なる。これ以外の構成は、図1乃至図4を用いて説明した実施の形態1にかかるデータ受信装置と同一であるので、同一の構成要素には同一の符号を付し、重複した説明は省略する。
受信回路10'が備える制御回路13'は、差動信号14_1および14_2に含まれるデータのパケット長が所定の長さ以上である場合(図3のステップS13:YES)、シングルエンドバッファ21、22および状態監視回路23'にロウレベルのイネーブル信号17を出力する。これにより、電力低減回路20'が備えるシングルエンドバッファ21、22および状態監視回路23'がオフ状態となる。
また、制御回路13'は、差動信号14_1および14_2に含まれるデータのパケット位置が、データ受信完了のタイミングから所定の時間前の位置に達した場合(図3のステップS15:YES)、シングルエンドバッファ21、22および状態監視回路23'にハイレベルのイネーブル信号17を出力する。これにより、電力低減回路20'が備えるシングルエンドバッファ21、22および状態監視回路23'がオン状態となる。
電力低減回路20'が備える状態監視回路23'は、データの受信が開始された場合(図3のステップS11:YES)、ハイレベルのイネーブル信号26をレシーバ11、デコード回路12、および制御回路13'に出力する。これにより、レシーバ11、デコード回路12、および制御回路13'はオン状態となる(ステップS12)。
また、状態監視回路23'は、図4のタイミングt6においてデータの受信が完了したと判断された場合(図3のステップS17:YES)、ロウレベルのイネーブル信号26をレシーバ11、デコード回路12、および制御回路13'に出力する。これにより、レシーバ11、デコード回路12、および制御回路13'はオフ状態となる(図3のステップS18)。
このように、本実施の形態にかかるデータ受信装置では、電力低減回路20'をオフ状態とする際に、シングルエンドバッファ21、22に加えて状態監視回路23'もオフ状態とすることができる。また、受信回路10'をオフ状態とする際に、レシーバ11に加えてデコード回路12および制御回路13'もオフ状態とすることができる。よって、実施の形態1にかかるデータ受信装置よりも更に消費電力を低減することができる。
なお、本実施の形態にかかる受信装置では、レシーバ11に加えてデコード回路12および制御回路13'をオフ状態としたが、例えばレシーバ11に加えて、デコード回路12および制御回路13'の少なくとも一方のみをオフ状態としてもよい。すなわち、レシーバ11とデコード回路12をオフ状態とする構成、またはレシーバ11と制御回路13'をオフ状態とする構成であってもよい。
実施の形態3
次に、本発明の実施の形態3について説明する。
図6は、本発明の実施の形態3にかかるデータ受信装置を示すブロック図である。本実施の形態にかかるデータ受信装置は、例えば画像データ等のように一定の間隔で送信されるデータを受信する場合に用いることができる。一定の間隔で送信されるデータでは、データのパケット長やパケット間隔(パケットとパケットの間隔)を予め知ることができる。本実施の形態にかかるデータ受信装置では、このような予め知ることができるパケット長やパケット間隔の情報を、CPU等の外部の回路から設定することができる。
図6に示すデータ受信装置は、受信回路50と電力低減回路60とを有する。受信回路50は、レシーバ51と、デコード回路52と、制御回路53とを備える。
レシーバ51は、差動信号54_1および54_2を入力し、差動信号54_1および54_2に応じてハイレベル又はロウレベルの信号55を出力する。例えば、差動信号54_1がハイレベル、差動信号54_2がロウレベルの場合、レシーバ51はハイレベルの信号55を出力する。逆に、差動信号54_1がロウレベル、差動信号54_2がハイレベルの場合、レシーバ51はロウレベルの信号55を出力する。レシーバ51の入力側には終端抵抗Rtが設けられている。
また、レシーバ51には、電力低減回路60のイネーブル信号生成回路(第3のイネーブル信号生成回路)61から出力されたイネーブル信号63が供給される。イネーブル信号63がハイレベルの場合、レシーバ51はオン状態となる。この場合、レシーバ51は、差動信号54_1および54_2を入力し、差動信号54_1および54_2に応じてハイレベル又はロウレベルの信号55を出力する。一方、イネーブル信号63がロウレベルの場合、レシーバ51はオフ状態となる。この場合、レシーバ51は信号55を出力しない。なお、上記例は一例であり、イネーブル信号63がロウレベルの時にレシーバ51がオン状態、イネーブル信号63がハイレベルの時にレシーバ51がオフ状態となるように構成してもよい。
デコード回路52は、レシーバ51から出力された信号55をデコードする。つまり、デコード回路52は差動信号54_1および54_2によって転送された信号55を、所定のビット長を有するデータにデコードする。デコード回路52によってデコードされたデータ56は、制御回路53に供給される。また、デコード回路52によってデコードされたデータ56は、後段の外部回路(不図示)に出力される。
制御回路53は、デコード回路52から出力されたデータ56およびCPU等で設定されたパケット長情報を入力し、電力低減回路60のイネーブル信号生成回路61にイネーブル信号57および同期信号59を出力する。
つまり、制御回路53は、受信回路50のデータ受信開始のタイミングに応じて電力低減回路60をオフ状態とし、受信回路50のデータ受信完了のタイミングに応じて電力低減回路60をオン状態とする。換言すると、制御回路53は、差動信号54_1および54_2にデータが含まれるタイミングに応じて電力低減回路60をオフ状態とし、差動信号54_1および54_2にデータが含まれていないタイミングに応じて電力低減回路60をオン状態とする。ここで、差動信号54_1および54_2にデータが含まれる場合とは、差動信号54_1および54_2を用いてデータ受信装置に外部のデータ送信装置(不図示)からデータが転送される場合を意味する。一方、差動信号54_1および54_2にデータが含まれていない場合とは、例えば差動信号54_1および54_2が固定されている場合である。差動信号54_1および54_2にデータが含まれている場合、デコード回路52からデコード後のデータ56が出力される。一方、差動信号54_1および54_2にデータが含まれていない場合、デコード回路52からデータ56は出力されない。
具体的には、制御回路53は電力低減回路60のイネーブル信号生成回路61にハイレベルのイネーブル信号57を出力することで、イネーブル信号生成回路61をオン状態(つまり、電力低減回路60をオン状態)とする。また、制御回路53は電力低減回路60のイネーブル信号生成回路61にロウレベルのイネーブル信号57を出力することで、イネーブル信号生成回路61をオフ状態(つまり、電力低減回路60をオフ状態)とする。なお、上記例は一例であり、イネーブル信号57がロウレベルの時にイネーブル信号生成回路61がオン状態、イネーブル信号57がハイレベルの時にイネーブル信号生成回路61がオフ状態となるように構成してもよい。
図7は、制御回路53の一例を示すブロック図である。図7に示すように、制御回路53は、解析回路71とイネーブル信号生成回路(第2のイネーブル信号生成回路)72とを有する。解析回路71は、デコード回路52から出力されたデータ56のパケットを解析し、現在受信しているデータ56のパケット位置に関する情報を取得する。例えば、解析回路71は、デコード回路52から出力されたデータ56が何ビット目のデータであるかを解析することで、パケット位置に関する情報を取得することができる。また、解析回路71は、デコード回路52から出力されたデータ56の同期コードから当該データの受信開始タイミングおよび受信完了タイミングを取得する。受信開始タイミングに関する情報はイネーブル信号生成回路72に送信される。また、解析回路71は、受信完了タイミングを示す同期信号59を生成して、電力低減回路60のイネーブル信号生成回路61に出力する。
イネーブル信号生成回路72は、解析回路71から出力された情報73(つまり、パケット位置に関する情報や受信開始タイミングに関する情報)、並びにCPU(不図示)等によって設定されたパケット長情報58および復帰時間74に基づいて、イネーブル信号57を生成する。
具体的には、イネーブル信号生成回路72は、CPU(不図示)等によって設定されたパケット長が所定のパケット長よりも長い場合、電力低減回路60のイネーブル信号生成回路61をオフ状態とするためのイネーブル信号57を生成する。
また、イネーブル信号生成回路72は、解析回路71で取得されたパケット位置がデータ受信完了のタイミングから所定の時間前の位置に達した場合に、電力低減回路60のイネーブル信号生成回路61をオン状態とするためのイネーブル信号57を生成する。ここで、データ受信完了のタイミングから所定の時間前の位置は、電力低減回路60の復帰時間に対応している。
図6に示す電力低減回路60は、受信回路50の消費電力を低減するための回路である。電力低減回路60は、イネーブル信号生成回路61を備える。イネーブル信号生成回路61は、CPU(不図示)等によって設定されたパケット間隔62および受信回路50の制御回路53から出力された同期信号59に応じてイネーブル信号63を生成し、当該イネーブル信号63をレシーバ51に出力する。つまり、イネーブル信号生成回路61は、同期信号59に応じてレシーバ51をオフ状態とし、レシーバ51をオフ状態とした後、パケット間隔情報62に応じて(つまり、図10のブランク期間に応じて)、レシーバ11をオン状態とするイネーブル信号63を生成する。
次に、本実施の形態にかかるデータ受信装置の動作について、図6乃至図10を用いて説明する。ここで、図8は、本実施の形態にかかるデータ受信装置の動作を示すフローチャートである。図9、図10は、本実施の形態にかかるデータ受信装置の動作を示すタイミングチャートである。
初期化状態では、受信回路50および電力低減回路60がオン状態となっている(ステップS20)。つまり、図9のタイミングt11において、電力低減回路60のイネーブル信号生成回路61から出力されたイネーブル信号63がハイレベルになり、レシーバ51はオン状態となる。また、受信回路50の制御回路53から出力されたイネーブル信号57はハイレベルであるので、電力低減回路60のイネーブル信号生成回路61はオン状態となっている。この初期化状態は、図10のタイミングt21の直前に対応している。
次に、データ受信が開始されたか判断される(ステップS21)。図9のタイミングt12において、受信回路50がデータ受信開始を示す同期コード(START)を受信すると、制御回路53の解析回路71はデータ受信開始を示す信号をイネーブル信号生成回路72に出力する(ステップS21:YES)。
次に、制御回路53のイネーブル信号生成回路72において、CPU等で設定されたパケット長が所定の長さ以上であるか判断される(ステップS22)。CPU等で設定されたパケット長が所定の長さ以上である場合(ステップS22:YES)、イネーブル信号生成回路72は、図9のタイミングt13において、イネーブル信号生成回路61(つまり、電力低減回路60)をオフ状態とするためのイネーブル信号57を生成し、当該イネーブル信号57をイネーブル信号生成回路61に出力する(ステップS23)。
CPU(不図示)等によって設定されたパケット長が所定のパケット長よりも長い場合、受信回路50は長い期間動作する。この間、電力低減回路60は受信回路50をオフ状態とする必要がないので、電力低減回路60をオフ状態とすることができる。これにより、電力低減回路60における電力の消費を低減することができる。なお、CPU等で設定されたパケット長が所定の長さよりも短い場合(ステップS22:NO)、電力低減回路60をオフ状態とすることなくステップS26へ進む。
次に、制御回路53のイネーブル信号生成回路72において、解析回路71で取得されたパケット位置がデータ受信完了のタイミングから所定の時間前の位置に達したか判断される(ステップS24)。ここで、データ受信完了のタイミング(図9のt16)から所定の時間前の位置は、データ受信完了のタイミングからCPU等によって設定された復帰時間74だけ前のタイミングに対応している。また、CPU等によって設定される復帰時間74は、図9のタイミングt14とタイミングt16の間隔に対応している。
なお、本実施の形態にかかるデータ受信装置では、パケット長が所定のパケット長よりも長い場合にのみ、電力低減回路60をオフ状態としている。これにより、イネーブル信号57をロウレベルにするタイミングt13が、イネーブル信号57をハイレベルにするタイミングt14よりも後になることを防ぐことができ、データ受信装置が誤動作することを防止することができる。
解析回路71で取得されたパケット位置がデータ受信完了のタイミングから所定の時間前の位置に達した場合(ステップS24:YES)、イネーブル信号生成回路72は、図9のタイミングt14において、イネーブル信号生成回路61(つまり、電力低減回路60)をオン状態とするためのイネーブル信号57を生成し、当該イネーブル信号57をイネーブル信号生成回路61に出力する(ステップS25)。
次に、データ受信が完了したか判断される(ステップS26)。図9のタイミングt15において受信回路50がデータ受信完了を示す同期コード(END)を受信すると、解析回路71はデータ受信が完了したと判断する(ステップS26:YES)。そして、タイミングt16で、解析回路71はハイレベルの同期信号59を電力低減回路60のイネーブル信号生成回路61に出力する。
イネーブル信号生成回路61は、ハイレベルの同期信号59が供給されると、タイミングt17においてロウレベルのイネーブル信号63をレシーバ51に出力する。これにより、レシーバ51はオフ状態となる(ステップS27)。ここで、解析回路71からハイレベルの同期信号59が出力されるタイミングt16は、図10のタイミングt22に対応している。また、イネーブル信号生成回路61からロウレベルのイネーブル信号63が出力されるタイミングt17は、図10のタイミングt23に対応している。
次に、イネーブル信号生成回路61は、ブランク期間が完了したか判断する(ステップS28)。つまり、イネーブル信号生成回路61は、ロウレベルのイネーブル信号63が出力されたタイミングt23から、予め定められたブランク期間が経過した場合(ステップS28:YES)、ハイレベルのイネーブル信号63を出力する(タイミングt24)。これにより、レシーバ51(受信回路50)がオン状態となり(ステップS29)、再度、初期化状態となる。以降、ステップS20からS29の動作を繰り返す。
ここで、ブランク期間とは、イネーブル信号63がロウレベルとなるタイミングt23から、次のデータを受信するタイミングt25よりも所定の時間前のタイミング(t24)までの期間である。このブランク期間は、イネーブル信号生成回路61に供給されるパケット間隔情報に基づき決定することができる。すなわち、イネーブル信号生成回路61は、パケット間隔情報を入力することで、次のデータを受信するタイミングを知ることができるため、次のデータを受信するタイミングよりも前にイネーブル信号63をハイレベルにして、レシーバ51をオン状態にすることができる。換言すると、イネーブル信号生成回路61は、電力低減回路に供給されるパケット間隔情報に応じてレシーバ51をオン状態とすることができる。
本実施の形態にかかるデータ受信装置は、例えば画像データ等のように一定の間隔で送信されるデータを受信する場合に用いられる。ここで、一定の間隔で送信されるデータでは、データのパケット長やパケット間隔を予め知ることができる。よって、本実施の形態にかかるデータ受信装置では、このような予め知ることができるパケット長やパケット間隔の情報を、CPU等の外部の回路から設定することができる。また、パケットデータの最初と最後にそれぞれ同期コードを設けているので、解析回路71を用いてデータ受信開始とデータ受信完了を検知することができる。よって、実施の形態1、2の電力低減回路20が備えていたシングルエンドバッファ21、22を省略することができる。また、レシーバ51に加えて、イネーブル信号生成回路61(つまり、電力低減回路60)をオフ状態とすることができるので、データ受信装置の消費電力を低減することが可能となる。
実施の形態4
次に、本発明の実施の形態4について説明する。
図11は、本発明の実施の形態4にかかるデータ受信装置を示すブロック図である。本実施の形態にかかるデータ受信装置では、電力低減回路60'が備えるイネーブル信号生成回路61'から出力されるイネーブル信号63が、レシーバ51に加えてデコード回路52および制御回路53にも供給される点が、実施の形態3にかかるデータ受信装置と異なる。これ以外の構成は、図6乃至図10を用いて説明した実施の形態3にかかるデータ受信装置と同一であるので、同一の構成要素には同一の符号を付し、重複した説明は省略する。
電力低減回路60'が備えるイネーブル信号生成回路61'は、初期化状態(図9のタイミングt11)において、ハイレベルのイネーブル信号63をレシーバ51、デコード回路52、および制御回路53に出力する。これにより、レシーバ51、デコード回路52、および制御回路53はオン状態となる。
また、電力低減回路60'が備えるイネーブル信号生成回路61'は、ハイレベルの同期信号59が供給されると、ロウレベルのイネーブル信号63をレシーバ51、デコード回路52、および制御回路53に出力する。これにより、レシーバ51、デコード回路52、および制御回路53はオフ状態となる(ステップS27)。
このように、本実施の形態にかかるデータ受信装置では、受信回路50'をオフ状態とする際に、レシーバ51に加えてデコード回路52および制御回路53もオフ状態とすることができる。よって、実施の形態3にかかるデータ受信装置よりも更に消費電力を低減することができる。
なお、本実施の形態にかかる受信装置では、レシーバ51に加えてデコード回路52および制御回路53をオフ状態としたが、例えばレシーバ51に加えて、デコード回路52および制御回路53の少なくとも一方のみをオフ状態としてもよい。すなわち、レシーバ51とデコード回路52をオフ状態とする構成、またはレシーバ51と制御回路53をオフ状態とする構成であってもよい。
実施の形態5
次に、本発明の実施の形態5について説明する。
図12は、本実施の形態にかかる半導体集積回路(LSI)を示すブロック図である。図12に示す半導体集積回路90は、データ受信装置81、ISP(Image Signal Processor)82、DMA(Direct Memory Access)83、CPU(84)、ROM(85)、およびRAM(86)を有する。これらの回路は、共通バス87を介して互いに接続されている。
ここで、データ受信装置81には実施の形態1乃至4で説明したデータ受信装置を用いることができる。データ受信装置81には、半導体集積回路90の外部に設けられたイメージセンサ(CCDやCMOS等)88で取得されたデータ89が供給される。イメージセンサ88から出力されたデータ89は差動信号を用いてデータ受信装置81に転送される。転送されたデータ89はデータ受信装置81で受信され、その後、ISP(82)に転送される。ISP(82)は画像処理用のプロセッサであり、イメージセンサ88で取得された画像信号を高速に処理することができる。
本実施の形態では、イメージセンサ88から半導体集積回路90へのデータ転送に、例えばMIPI規格のインターフェースを用いることで、画像データを高速に転送することができる。また、データ受信装置81に実施の形態1乃至4で説明したデータ受信装置を用いることで、半導体集積回路90の消費電力を低減することができる。
本実施の形態にかかる半導体集積回路90は、例えばデジタルカメラや携帯電話等の画像処理が必要な機器に搭載することができる。
また、実施の形態1乃至4で説明したデータ受信装置は、MIPI以外にも、例えばUSBなどの高速シリアルインターフェース、HDMIなど、差動信号を用いてデータを転送する装置で用いることができる。
以上、本発明を上記実施形態に即して説明したが、上記実施形態の構成にのみ限定されるものではなく、本願特許請求の範囲の請求項の発明の範囲内で当業者であればなし得る各種変形、修正、組み合わせを含むことは勿論である。
10、10' 受信回路
11 レシーバ
12 デコード回路
13、13' 制御回路
14_1、14_2 差動信号
16 データ
17 イネーブル信号
20、20' 電力低減回路
21、22 シングルエンドバッファ
23、23' 状態監視回路
26 イネーブル信号
31 解析回路
32 イネーブル信号生成回路
33 パケット長情報、パケット位置情報
34 復帰時間
50 受信回路
51 レシーバ
52 デコード回路
53 制御回路
54_1、54_2 差動信号
56 データ
57 イネーブル信号
58 パケット長情報
60、60' 電力低減回路
61、61' イネーブル信号生成回路
62 パケット間隔情報
63 イネーブル信号
71 解析回路
72 イネーブル信号生成回路
73 パケット位置情報
74 復帰時間

Claims (14)

  1. 差動信号を受信するレシーバと、当該レシーバから出力された信号をデコードするデコード回路と、当該デコード回路から出力されたデータが供給される制御回路と、を備える受信回路と、
    前記受信回路の消費電力を低減する電力低減回路と、を有し、
    前記電力低減回路は、前記受信回路のデータ受信開始のタイミングに応じて前記レシーバをオン状態とし、前記受信回路のデータ受信完了のタイミングに応じて前記レシーバをオフ状態とし、
    前記制御回路は、前記受信回路のデータ受信開始のタイミングに応じて前記電力低減回路をオフ状態とし、前記受信回路のデータ受信完了のタイミングに応じて前記電力低減回路をオン状態とする、
    データ受信装置。
  2. 前記電力低減回路は、
    前記差動信号の一方が供給される第1のシングルエンドバッファと、
    前記差動信号の他方が供給される第2のシングルエンドバッファと、
    前記第1および第2のシングルエンドバッファからの出力に応じて前記レシーバをオン状態またはオフ状態とする状態監視回路と、を備える、
    請求項1に記載のデータ受信装置。
  3. 前記状態監視回路は、
    前記第1および第2のシングルエンドバッファから出力された信号がデータ受信開始を示す場合、前記レシーバをオン状態とし、
    前記第1および第2のシングルエンドバッファから出力された信号がデータ受信完了を示す場合、前記レシーバをオフ状態とする、
    請求項2に記載のデータ受信装置。
  4. 前記受信回路が備える制御回路は、
    前記デコード回路から出力されたデータのパケットを解析し、当該データのパケット長を取得する解析回路と、
    前記解析回路で取得されたパケット長が所定のパケット長よりも長い場合、前記第1および第2のシングルエンドバッファをオフ状態とするためのイネーブル信号を生成する第1のイネーブル信号生成回路と、を備える、
    請求項2または3に記載のデータ受信装置。
  5. 前記解析回路は、更に現在受信しているデータのパケット位置を取得し、
    前記第1のイネーブル信号生成回路は、前記解析回路で取得されたパケット位置がデータ受信完了のタイミングから所定の時間前の位置に達した場合に、前記第1および第2のシングルエンドバッファをオン状態とするためのイネーブル信号を生成する、
    請求項4に記載のデータ受信装置。
  6. 前記レシーバをオフ状態とするタイミングと同期して前記デコード回路および前記制御回路の少なくとも一つをオフ状態とし、前記レシーバをオン状態とするタイミングと同期して前記デコード回路および前記制御回路の少なくとも一つをオン状態とする、請求項1乃至5のいずれか一項に記載のデータ受信装置。
  7. 前記第1および第2のシングルエンドバッファをオフ状態とするタイミングと同期して前記状態監視回路をオフ状態とし、前記第1および第2のシングルエンドバッファをオン状態とするタイミングと同期して前記状態監視回路をオン状態とする、請求項4乃至6のいずれか一項に記載のデータ受信装置。
  8. 前記受信回路が備える制御回路は、
    前記デコード回路から出力されたデータの同期コードからデータ受信開始のタイミングを取得する解析回路と、
    前記解析回路で取得された前記データ受信開始のタイミングに応じて前記電力低減回路をオフ状態とするためのイネーブル信号を生成する第2のイネーブル信号生成回路と、を備える、
    請求項1に記載のデータ受信装置。
  9. 前記第2のイネーブル信号生成回路には前記データのパケット長に関する情報が供給され、前記第2のイネーブル信号生成回路は、当該パケット長が所定のパケット長よりも長い場合に前記電力低減回路をオフ状態とするためのイネーブル信号を生成する、請求項8に記載のデータ受信装置。
  10. 前記解析回路は、更に現在受信しているデータのパケット位置を取得し、
    前記第2のイネーブル信号生成回路は、前記解析回路で取得されたパケット位置が前記パケット長から求められるデータ受信完了のタイミングから所定の時間前の位置に達した場合に、前記電力低減回路をオフ状態とするためのイネーブル信号を生成する、
    請求項8または9に記載のデータ受信装置。
  11. 前記解析回路は、更に前記デコード回路から出力されたデータの同期コードからデータ受信完了のタイミングを取得し、当該データ受信完了のタイミングを示す同期信号を生成し、
    前記電力低減回路が備える第3のイネーブル信号生成回路は、前記同期信号に応じて前記レシーバをオフ状態とし、当該レシーバをオフ状態とした後、前記電力低減回路に供給されるパケット間隔情報に応じて前記レシーバをオン状態とするイネーブル信号を生成する、
    請求項8乃至10のいずれか一項に記載のデータ受信装置。
  12. 前記レシーバをオフ状態とするタイミングと同期して、前記デコード回路および前記制御回路の少なくとも一つをオフ状態とし、前記レシーバをオン状態とするタイミングと同期して、前記デコード回路および前記制御回路の少なくとも一つをオン状態とする、請求項11に記載のデータ受信装置。
  13. 請求項1乃至12のいずれか一項に記載のデータ受信装置と、
    前記データ受信装置で受信したデータを処理するプロセッサと、
    を備える半導体集積回路。
  14. 差動信号を受信するレシーバと、当該レシーバから出力された信号をデコードするデコード回路と、当該デコード回路から出力されたデータが供給される制御回路と、を備える受信回路と、
    前記受信回路の消費電力を低減する電力低減回路と、を有するデータ受信装置の制御方法であって、
    前記電力低減回路は、前記受信回路のデータ受信開始のタイミングに応じて前記レシーバをオン状態とし、前記受信回路のデータ受信完了のタイミングに応じて前記レシーバをオフ状態とし、
    前記制御回路は、前記受信回路のデータ受信開始のタイミングに応じて前記電力低減回路をオフ状態とし、前記受信回路のデータ受信完了のタイミングに応じて前記電力低減回路をオン状態とする、
    データ受信装置の制御方法。
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