JP2013004771A - タイバー除去方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】タイバーカット跡が残ることに起因した、隣り合うアウターリード部間の絶縁性低下が生じないタイバー除去方法の提供。
【解決手段】リードフレームの各アウターリード部を連結するタイバーを除去するタイバー除去方法であって、前記リードフレームのアイランド上にマウントされた半導体チップと、前記リードフレームの各インナーリード部とを封止材料でパッケージングした後、前記アウターリード部を前記タイバーとの境界線より内側において切り欠き、当該アウターリード部の切り取られた部分と共に前記タイバーを除去することを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明はタイバー除去方法に関し、より詳しくは、タイバーカット跡が残ることに起因した、隣り合うアウターリード部間の絶縁性低下が生じないタイバー除去方法に関する。
半導体装置の製造方法は、一般的に、リードフレーム上に半導体チップを搭載する工程、半導体チップを樹脂封止してパッケージを作製する工程、およびアウターリード部を連結するタイバーを切断除去する工程を有する。
図6は、従来のタイバー除去方法を示す図であり、半導体装置の中間製品を示す平面図である。リードフレーム105は、アイランド、インナーリード部、アウターリード部103、タイバー100、およびサイドフレーム102を一体的に有している。なお、図6においては、説明の便宜上、アウターリード部103がグレーに塗りつぶされ、タイバー100が黒く塗りつぶされているが、これらは同一の材料(例えば銅合金)によって一体的に成形されたものである。また、半導体チップを搭載するアイランド、およびインナーリード部は、樹脂パッケージ106に封止されているので、図示していない。
図6に示されるように、従来は、リードフレーム105からタイバー100を除去する際、破線で示す平面視形状のパンチ101でタイバー100の両端部を残すようにタイバー100を切断除去していた。図7は、図6に示すタイバー除去方法によってタイバー100が除去され、さらにサイドフレーム102が除去された状態を示す図であり、半導体装置の完成品を示す図である。図7に示されるように、タイバー100の切断除去により、タイバー100の端部100aが残存する。換言すれば、タイバーカット跡(タイバー100の端部100a)がアウターリード部103の端縁からはみ出して残る。
タイバー100の端部100aが残存することにより、以下の課題が存在していた。すなわち、タイバー100の端部100aが残存すると、半導体装置104の使用中に、向かい合う端部100aの間で放電が起こりやすくなり、隣り合うアウターリード部103の間の絶縁性が低下するという課題があった。隣り合うアウターリード部103の間で放電が起きた場合、半導体装置104が誤動作する可能性がある。
なお、残存したタイバーの端部100a,100a間の距離を増大させるために、アウターリード部103全体を細くすることが考えられるが、この場合、プリント基板への実装状態においてアウターリード部103とプリント基板の接合部分が小さくなり、応力に対する強度低下を招く可能性がある。
また、タイバーを残さないようにタイバーとアウターリード部の境界線でリードフレームを切断することも考えられるが、この場合、金属バリが発生しやすく、隣り合うアウターリード部間で放電が生じやすくなってしまう可能性があった。
特許文献1においても、タイバーの両端部が残存するようにタイバーを切断する形態が開示されている。特許文献1の半導体装置においても、上記と同様の課題が存在する。
特開2008−41949号公報
本発明は、このような実情に鑑みてなされたもので、タイバーカット跡が残ることに起因した、隣り合うアウターリード部間の絶縁性低下が生じない、タイバー除去方法の提供を目的とする。
第1の発明は、
リードフレームの各アウターリード部を連結するタイバーを除去するタイバー除去方法であって、
上記リードフレームのアイランド上にマウントされた半導体チップと、上記リードフレームの各インナーリード部とを封止材料でパッケージングした後、上記アウターリード部を上記タイバーとの境界線より内側において切り欠き、当該アウターリード部の切り取られた部分と共に上記タイバーを除去することを特徴とする、タイバー除去方法である。
第1の発明によれば、アウターリード部をタイバーとの境界線より内側において切り欠き、当該アウターリード部の切り取られた部分と共に上記タイバーを除去するので、タイバー除去後にアウターリード部間にタイバーカット跡(タイバーの残存部)が残らない。よって、タイバーカット跡が残ることに起因した、隣り合うアウターリード部間の絶縁性低下が生じない。
第2の発明は、第1の発明において、
上記アウターリード部を、カーブ形状に切り欠くことを特徴とする。
第2の発明によれば、アウターリード部がカーブ形状に切り欠かれるので、矩形状に切り欠かれる場合に比べて応力集中が生じにくくなり、アウターリード部の耐久性が向上する。
本発明によれば、タイバーの除去後に、隣り合うアウターリード部間の絶縁性が低下しないタイバー除去方法を提供することができる。
第1実施形態に係るタイバー除去方法を示す図であり、タイバーを除去する前の状態を示す平面図 第1実施形態に係るタイバー除去方法を示す図であり、図1におけるタイバーを除去した後の状態を示す平面図 図2におけるサイドフレームを除去した後にアウターリード部を整形した状態(半導体装置の完成品)を示す平面図 図3に示される半導体装置の側面図 第2実施形態に係るタイバー除去方法によってタイバーが除去された半導体装置を示す平面図 従来のタイバー除去方法を示す図であり、半導体装置の中間製品を示す平面図 図6に示すタイバー除去方法によってタイバーが除去され、さらにサイドフレームが除去された状態を示す図であり、半導体装置の完成品を示す平面図
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係るタイバー除去方法を示す図であり、タイバーを除去する前の状態を示す平面図である。
図1に示されるように、タイバー1を除去する前の半導体装置の中間製品2は、パッケージ3と、アウターリード部4と、タイバー5と、サイドフレーム6とを備えている。タイバー1を除去する前の半導体装置の中間製品2としては、従来公知のものを使用することができる。
パッケージ3は、リードフレーム7のアイランド上に搭載された半導体チップ(例えばICチップ)をインナーリード部とともに樹脂封止してなるものである。アイランド、インナーリード部、半導体チップの図示は省略する。リードフレーム7は、アイランド、インナーリード部、アウターリード部4、タイバー5、およびサイドフレーム6を一体的に有している。なお、図1においては、説明の便宜上、アウターリード部4がグレーに塗りつぶされ、タイバー5が黒く塗りつぶされているが、これらは同一の材料(例えば銅合金)によって一体的に成形されたものである。
タイバー5は、隣り合うアウターリード部4を連結するものであり、アウターリード部4と一体に構成されている。
次に、本実施形態に係るタイバー除去方法について、図1〜4を参照しつつ説明する。図2は、図1におけるタイバーを除去した後の状態を示す平面図である。図3は、図2におけるサイドフレームを除去した後にアウターリード部を整形した状態(半導体装置の完成品)を示す平面図である。図4は、図3に示される半導体装置の側面図である。
本実施形態に係るタイバー除去方法は、リードフレーム7の隣り合うアウターリード部4を連結するタイバー5を除去する方法である。
本実施形態では、まず、図1に示されるように、リードフレーム7のアイランド上にマウントされた半導体チップと、リードフレーム7の各インナーリード部とが合成樹脂等の封止材料でパッケージングされる(ステップS1)。
次いで、図1において破線で示される大きさのパンチ8により、アウターリード部4の一部とタイバー5が打ち抜かれ、リードフレーム7は図2に示される状態となる(ステップ2)。具体的には、パンチ8の打ち抜き動作により、アウターリード部4がタイバー5との境界線より内側において切り欠かれ、当該アウターリード部4の切り取られた部分と共にタイバー5が除去される(図2参照)。アウターリード部4の切り欠き形状は、特に限定されるものではないが、例えば、図1に例示されるように、矩形状とすることができる。
次いで、サイドフレーム6が公知の切断方法で除去される(ステップ3)。
次いで、図3,4に示されるように、各アウターリード部4の自由端側が従来公知の方法により折り曲げ成形される(ステップS4)。この折り曲げ成形により、アウターリード部4は、プリント基板(図示せず)への実装に適した形となる。
以上が、本実施形態に係るタイバー除去方法を含む半導体装置の製造方法である。
本実施形態によれば、アウターリード部4をタイバー5との境界線より内側において切り欠き、当該アウターリード部4の切り取られた部分と共にタイバー5を除去するので、タイバー除去後に隣り合うアウターリード部4,4間にタイバーカット跡(タイバー5の残存部)が残らない。よって、タイバーカット跡が残ることに起因した、隣り合うアウターリード部間の絶縁性低下が生じない。また、アウターリード部4を切り欠くことで、アウターリード部4にくびれ部9が形成される。くびれ部9が形成されることで、半導体装置の使用時にアウターリード部4付近に熱ひずみが生じた場合に、アウターリード部4が適度に変形する。これにより、パッケージ3に無理な力が加わってパッケージ3が破損するのを防止することができるとともに、アウターリード部4とプリント基板の接続部の破損を防止することができる。また、本実施形態によって作製された半導体装置1は、プリント基板への実装状態においてアウターリード部4とプリント基板の接合部分が小さくならないので、応力に対する強度低下を招かず、実装信頼性を確保することができる。
なお、上記実施形態では、アウターリード部4を矩形状に切り欠いているが、切り欠く形状はこれに限定されない。他の実施形態(第2実施形態)では、例えば、図5に示されるように、アウターリード部4をカーブ形状に切り欠いてもよい。アウターリード部4をカーブ形状に切り欠いた場合は、矩形状に切り欠いた場合に比べてくびれ部90に満遍なく応力が加わって応力集中が生じにくくなり、アウターリード部4の耐久性が向上する。
本発明は、タイバーカット跡が残ることに起因した、隣り合うアウターリード部間の絶縁性低下が生じないタイバー除去方法等に利用可能である。
1 半導体装置の完成品
2 タイバーを除去する前の半導体装置の中間製品
3 パッケージ
4 アウターリード部
5 タイバー
6 サイドフレーム
7 リードフレーム
8 パンチ
9、90 くびれ部

Claims (2)

  1. リードフレームの各アウターリード部を連結するタイバーを除去するタイバー除去方法であって、
    前記リードフレームのアイランド上にマウントされた半導体チップと、前記リードフレームの各インナーリード部とを封止材料でパッケージングした後、前記アウターリード部を前記タイバーとの境界線より内側において切り欠き、当該アウターリード部の切り取られた部分と共に前記タイバーを除去することを特徴とする、タイバー除去方法。
  2. 前記アウターリード部を、カーブ形状に切り欠くことを特徴とする、請求項1に記載のタイバー除去方法。
JP2011134983A 2011-06-17 2011-06-17 タイバー除去方法 Withdrawn JP2013004771A (ja)

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