JP2013002801A - 冷凍サイクル装置及びそれを備えた温水暖房装置 - Google Patents

冷凍サイクル装置及びそれを備えた温水暖房装置 Download PDF

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Abstract

【課題】冷凍サイクルの安定運転を維持しながら、急激な吐出温度の上昇を抑制することができる冷凍サイクル装置を提供すること。
【解決手段】過冷却熱交換器8と減圧手段6との間から分岐し、第1流量調整手段11、前記過冷却熱交換器8を介して、圧縮機3の圧縮室、または、圧縮機3と蒸発器7との間に接続した第1バイパス管9と、前記過冷却熱交換器8と前記減圧手段6との間から分岐し、第2流量調整手段12を介して、前記圧縮機3と前記蒸発器7との間に接続した第2バイパス管13と、前記第1バイパス管9出口の冷媒の過熱度を検出する過熱度検出手段(15、16)とを備え、前記過熱度検出手段(15、16)で検出された過熱度が第1所定値より高い場合、前記減圧手段6を閉方向に、かつ、前記第2流量調整手段12を開方向に動作させることを特徴とする冷凍サイクル装置。
【選択図】図1

Description

本発明は、冷凍サイクル装置に関するものである。
一般に、室外温度が−20℃など極低温条件において、暖房運転を行った場合、蒸発圧力の低下と高凝縮温度の要求により、一般的なヒートポンプの冷凍サイクルにおいて圧縮機の吐出温度は、極端に上昇する。
特に、運転開始時や室内側の負荷変動など過渡的な運転状態において、冷凍サイクル内の冷媒の偏在や膨張弁開度の操作量の影響により冷凍サイクルが安定するまでに吐出温度が急激に上昇する場合がある。
従来、このような圧縮機の吐出温度の上昇に対して、凝縮器出口と膨張弁の間の冷媒配管と圧縮機の吸入冷媒配管を膨張弁と過冷却熱交換器を介して接続し、液冷媒を圧縮機吸入にバイパスしている(例えば、特許文献1参照)。
図6は、特許文献1に記載に記載された従来の冷凍サイクル装置を示すものである。
図6に示すように、圧縮機101、四方弁102、凝縮器103、ブリッジ回路104、蒸発器105が環状に接続された冷媒回路を備え、凝縮器103はブリッジ回路104の第1入力端に接続され、ブリッジ回路104の第1出力端は一方が過冷却熱交換器106と減圧手段107を介してブリッジ回路104の第2入力端に接続され、ブリッジ回路の第2出力端と蒸発器105が接続されている。
また、ブリッジ回路104の第1出力端の他方は、バイパス管108により過冷却熱交換器106を介して冷媒回路のガス側と液側とをバイパスしている。
さらに、このバイパス管108の過冷却熱交換器106の上流側に冷却熱交換器用の流量調整弁109が配設されている。
また、圧縮機101の吐出管に吐出温度センサ110を備え、この吐出温度センサ110で検出された吐出温度に基づいて、過冷却熱交換器用の流量調整弁109の開度を調整してバイパス管108に流れる冷媒量を制御するものである。
特許第3440910号公報
しかしながら、前記従来の構成では、吐出温度を低減するための液冷媒が一旦過冷却熱交換器を通過するため、液冷媒の潜熱の一部が過冷却熱交換器で吸熱されるため、負荷変動時や過渡運転時などの冷凍サイクル変化に伴う、急激な吐出温度の上昇を迅速に抑制することが困難であるという課題を有していた。
本発明は、前記課題を解決するもので、冷凍サイクルの安定運転を維持しながら、急激な吐出温度の上昇を抑制することができる冷凍サイクル装置を提供することを目的とする
前記従来の課題を解決するために、本発明の冷凍サイクル装置は、圧縮機、放熱器、過冷却熱交換器、減圧手段、蒸発器が順次接続された冷媒回路と、前記過冷却熱交換器と前記減圧手段との間から分岐し、第1流量調整手段、前記過冷却熱交換器を介して、前記圧縮機の圧縮室、または、前記圧縮機と前記蒸発器との間に接続した第1バイパス管と、前記過冷却熱交換器と前記減圧手段との間から分岐し、第2流量調整手段を介して、前記圧縮機と前記蒸発器との間に接続した第2バイパス管と、前記第1バイパス管出口の冷媒の過熱度を検出する過熱度検出手段と、制御装置とを備え、前記過熱度検出手段で検出された過熱度が第1所定値より高い場合、前記減圧手段を閉方向に、かつ、前記第2流量調整手段を開方向に動作させることを特徴とするものである。
これによって、過冷却熱交換器出口の冷媒過熱度を検知し、その冷媒過熱度が高い場合は、高圧液配管における過冷却を十分に確保した液冷媒を、第2バイパス管を介して圧縮機吸入管に直接バイパスする量を増大させ、かつ減圧手段と第2バイパス管を流れる冷媒量の総和を一定に維持するように、第2バイパス管を流れる冷媒流量の増加量に合わせて、減圧手段を流れる冷媒流量を減少させる。
また、本発明の冷凍サイクル装置は、圧縮機、放熱器、過冷却熱交換器、減圧手段、蒸発器が順次接続された冷媒回路と、前記過冷却熱交換器と前記減圧手段との間から分岐し、第1流量調整手段、前記過冷却熱交換器を介して、前記圧縮機の圧縮室、または、前記圧縮機と前記蒸発器との間に接続した第1バイパス管と、前記過冷却熱交換器と前記減圧手段との間から分岐し、第2流量調整手段を介して、前記圧縮機と前記蒸発器との間に接続した第2バイパス管と、前記第1バイパス管出口の冷媒の過熱度を検出する過熱度検出手段と、制御装置とを備え、前記過熱度検出手段で検出された過熱度が第2所定値より低い場合、前記減圧手段を開方向に、かつ、前記第2流量調整手段を閉方向に動作させることを特徴とするものである。
これによって、過冷却熱交換器出口の冷媒過熱度を検知し、その冷媒過熱度が低い場合は、高圧液配管から第2バイパス管を介して圧縮機吸入管にバイパスする冷媒量を減少させ、かつ減圧手段と第2バイパス管を流れる冷媒量の総和を一定に維持するように、第2バイパス管を流れる冷媒流量の減少量に合わせて、減圧手段を流れる冷媒流量を増加させる。
本発明によれば、冷凍サイクルの安定運転を維持しながら、急激な吐出温度の上昇を抑制することができる冷凍サイクル装置を提供できる。
本発明の実施の形態1における冷凍サイクルの構成図 同流量調整弁の動作フローチャート 同流量調整弁動作開始時の流量と開度の関係を示す図 同圧縮機の吐出温度変化と流量調整弁の開度の関係を示す図 同流量調整弁動作中の流量と開度の関係を示す図 従来の冷凍サイクル装置の構成図
第1の発明は、圧縮機、放熱器、過冷却熱交換器、減圧手段、蒸発器が順次接続された冷媒回路と、前記過冷却熱交換器と前記減圧手段との間から分岐し、第1流量調整手段、
前記過冷却熱交換器を介して、前記圧縮機の圧縮室、または、前記圧縮機と前記蒸発器との間に接続した第1バイパス管と、前記過冷却熱交換器と前記減圧手段との間から分岐し、第2流量調整手段を介して、前記圧縮機と前記蒸発器との間に接続した第2バイパス管と、前記第1バイパス管出口の冷媒の過熱度を検出する過熱度検出手段と、制御装置とを備え、前記過熱度検出手段で検出された過熱度が第1所定値より高い場合、前記減圧手段を閉方向に、かつ、前記第2流量調整手段を開方向に動作させることを特徴とする冷凍サイクル装置である。
これにより、過冷却熱交換器出口の冷媒過熱度を検知し、その冷媒過熱度が高い場合は、高圧液配管における過冷却を十分に確保した液冷媒を、第2バイパス管を介して圧縮機吸入管に直接バイパスする量を増大させ、かつ減圧手段と第2バイパス管を流れる冷媒量の総和を一定に維持するように、第2バイパス管を流れる冷媒流量の増加量に合わせて、減圧手段を流れる冷媒流量を減少させる。
その結果、急激に吐出温度が上昇する場合でも、過冷却熱交換器出口の冷媒状態から吐出温度の上昇現象を事前に検出し、第2バイパス管を介して液冷媒を圧縮機吸入側にバイパスすることにより、吐出温度の上昇を事前に抑制することが可能となり信頼性を向上できる。
また、吐出温度の上昇を抑制するために液バイパス量を増大させても、圧縮機に流入する冷媒流量を一定に維持するため、冷凍サイクルの高低圧の変化を抑制できる。すなわち、冷凍サイクルを安定に維持することができ、効率低下を最小限に抑制することができる。
第2の発明は、圧縮機、放熱器、過冷却熱交換器、減圧手段、蒸発器が順次接続された冷媒回路と、前記過冷却熱交換器と前記減圧手段との間から分岐し、第1流量調整手段、前記過冷却熱交換器を介して、前記圧縮機の圧縮室、または、前記圧縮機と前記蒸発器との間に接続した第1バイパス管と、前記過冷却熱交換器と前記減圧手段との間から分岐し、第2流量調整手段を介して、前記圧縮機と前記蒸発器との間に接続した第2バイパス管と、前記第1バイパス管出口の冷媒の過熱度を検出する過熱度検出手段と、制御装置とを備え、前記過熱度検出手段で検出された過熱度が第2所定値より低い場合、前記減圧手段を開方向に、かつ、前記第2流量調整手段を閉方向に動作させることを特徴とする冷凍サイクル装置である。
これにより、過冷却熱交換器出口の冷媒過熱度を検知し、その冷媒過熱度が低い場合は、高圧液配管から第2バイパス管を介して圧縮機吸入管にバイパスする冷媒量を減少させ、かつ減圧手段と第2バイパス管を流れる冷媒量の総和を一定に維持するように、第2バイパス管を流れる冷媒流量の減少量に合わせて、減圧手段を流れる冷媒流量を増加させる。
その結果、過冷却熱交換器出口の冷媒状態から圧縮機への液冷媒の戻り量の増加を確実に検知し、湿り圧縮を防止することが可能となり信頼性を向上できる。
また、液バイパス量を減少させても、圧縮機に流入する冷媒流量を一定に維持するため、圧縮機吸入圧力の変化を抑制できる。すなわち、液バイパスによる冷凍サイクルの高低圧の変化を抑制できるため、冷凍サイクルを安定に維持することができ、効率低下を最小限に抑制することができる。
第3の発明は、特に第1または第2の発明の放熱器を、冷媒と水との熱交換により水を加熱する熱交換器としたことを特徴とする温水暖房装置で、放熱器が冷媒対空気熱交換器
の場合だけでなく、冷媒対水熱交換器の場合にも適用でき、加えて第1または第2の発明と同様の効果を得ることができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における冷凍サイクル図、図2は流量調整弁の制御フローチャート、図3は流量調整弁動作開始時の流量と開度の関係を示す図、図4は圧縮機の吐出温度変化と流量調整弁の開度の関係を示す図、図5は流量調整弁動作中の流量と開度の関係を示す図である。
冷媒としては、例えば、R407C等の非共沸混合冷媒、R410A等の擬似共沸混合冷媒、または単一冷媒等を用いることができる。
図1において、冷凍サイクルは、室外機1と室内機2から構成され、冷媒を圧縮する圧縮機3、冷媒の流れ方向を切り換える四方弁4、高温高圧の冷媒を凝縮液化させる放熱器5(室内機2を暖房運転として使用した場合)、高圧液冷媒を減圧膨張させる膨張弁6(減圧手段)、低温二相冷媒を蒸発気化させる蒸発器7(室外機を暖房運転として使用した場合)を順次配管接続して構成されている。
なお、四方弁4を切り換えることにより、通常暖房運転から冷房運転へ、または、通常暖房運転から除霜運転へ切り換えることができる。また、放熱器5と膨張弁6の間に過冷却熱交換器8が配設されている。
さらに、過冷却熱交換器8の出口は第1バイパス管9を介して過冷却熱交換器8の低圧側を通じて圧縮機3の吸入配管10に接続されている。また、第1バイパス管9は第1流量調整弁11(第1流量調整手段)を介して過冷却熱交換器8と接続されている。
さらに、過冷却熱交換器8と膨張弁6とを接続する冷媒配管と吸入配管10は第2流量調整弁12(第2流量調整手段)を介して第2バイパス管13により接続されている。
さらに、第1バイパス管9の出口には、冷媒の温度を検知する温度センサ15と圧力を検知する圧力センサ16が設置され、温度センサ15で検知された温度と圧力センサで検知された圧力から第1バイパス管9の出口過熱度を算出し、その過熱度に応じて第2流量調整弁12の開度と、第2流量調整弁12の開度制御量に応じて膨張弁6の開度をそれぞれ制御する制御装置17が設けられている。
まず、図1に示す冷凍サイクルにおいて、圧縮機3から吐出された高圧ガス冷媒は、吐出管14を通って四方弁4を通過し、放熱器5に流入し放熱する。放熱後の高圧液冷媒は、過冷却熱交換器8により過冷却が取られ、膨張弁6により減圧膨張され低温低圧の二相冷媒となる。
次に、この低温低圧の二相冷媒は、蒸発器7に流入し蒸発気化して、再び、四方弁4を通過後、圧縮機3に吸入される。
また、過冷却熱交換器8では、第1バイパス管9の出口状態が飽和ガス冷媒になるように第1流量調整弁11の開度を調整することで、過冷却熱交換器8の性能を十分に発揮し、過冷却熱交換器8と膨張弁6とを接続する冷媒配管における液冷媒の過冷却を十分大きく確保している。
一方、第2バイパス管13においては、第1バイパス管9の出口に設置された冷媒の温度を検知する温度センサ15と圧力を検知する圧力センサ16により検出された冷媒温度と圧力から過熱度を算出し、予め設定された所定の過熱度以上になった場合、第2バイパス管13の途中に配設されている第2流量調整弁12を所定の開度だけ開放し、第2流量調整弁12の開度に応じて、膨張弁6を所定の開度だけ閉止する。
また、同じく第2バイパス管13において、第1バイパス管9の出口に設置された冷媒の温度を検知する温度センサ15と圧力を検知する圧力センサ16により検出された冷媒温度と圧力から過熱度を算出し、予め設定された所定の過熱度以下になった場合、第2バイパス管13の途中に配設されている第2流量調整弁12を所定の開度だけ閉止し、第2流量調整弁12の開度に応じて、膨張弁6を所定の開度だけ開放する。
次に、以上のような、構成において、図2、図3、図4、図5を参照しながらその吐出温度の変化に対する制御動作と作用を説明する。
はじめに、通常運転である第1バイパス管9のみでの過冷却熱交換器8を用いた運転状態において、第1バイパス管出口の温度と圧力を測定して過熱度SHoの算出
を行う(ステップ101)。
このとき、過冷却熱交換器8により、過冷却熱交換器8と膨張弁6とを接続する配管内の冷媒は十分な過冷却を確保している。
次に、過熱度SHoと予め設定された第1設定値SHHとの比較を行う(ステップ102)。第1設定値SHHとの比較において、検出された過熱度SHoが第1設定値SHH未満の場合、運転中確認に移行(ステップ103)し、運転中の場合、再度ステップ101の過熱度SHoの検出を行う。
検出された吐出温度Tdが第1設定温度TdH以上の場合、図3に示すように第2流量調整弁12を閉止状態のPLSL0から所定開度PLSL1まで開放する。この第2流量調整弁12の開放動作に合わせて、膨張弁6の開放動作を行う。
このとき、膨張弁6の開度は、図3に示すように第2流量調整弁12の開放量(PLSL0→PLSL1)の流量変化量Glと第2流量調整弁12の逆方向の流量変化量Gsが等しくなるように初期開度PLSS0からPLSS1に閉止動作を行う(ステップ104)。
次に、過熱度の変化状態の判定を行う(ステップ105)。ここで、図4に過熱度の変化を示す。過熱度SHoが第1設定値SHH以上の状態において、過熱度SHoが上昇状態にある場合、第2流量調整弁12は、開放動作を行い、膨張弁6は、閉止動作を行う(ステップ106)。逆に過熱度SHoが下降状態にある場合、第2流量調整弁12は、閉止動作を行い、膨張弁6は、開放動作を行う(ステップ107)。
ここで、過熱度SHoが下降状態にある場合を例に説明すると、図4に示すように、所定時間dT後の過熱度SHoの変化量dSHo比較し、変化量が0K未満の場合、下降状態にあると判断する。
このとき、図5に示すように第2流量調整弁12は閉方向に所定開度制御する。一方、膨張弁6は、逆の開方向へ所定開度制御する。すなわち、第2流量調整弁12は、PLSL1からPLSL2へΔGl閉止動作を行い、膨張弁6は、第2流量調整弁12の流量変
化量の逆方向に等しくなるようにPLSS1からPLSS2にΔGsだけ開放動作を行う。
過熱度SHoが第1設定値SHH以上の状態において、過熱度SHoが下降状態となるまでこの動作を繰り返す。
次に、過熱度SHoが下降状態となった場合、過熱度SHoの検知を行い、第2設定値TdLとの比較を行う(ステップ108)。
ステップ108において、過熱度SHoが第2設定値SHL以上の場合は、ステップ105からステップ107を繰り返し、第2設定値SHL未満の場合は、過熱度SHoの変化状態の判定を行う(ステップ109)。ステップ109での過熱度の変化状態の判定は、ステップ105と同様の判定動作である。ステップ109の判定結果に基づいて、過熱度SHoが下降状態にある場合は、第2流量調整弁12は閉方向に所定開度制御する。
一方、膨張弁6は、逆の開方向へ所定開度制御する(ステップ110)。逆に、上昇状態にある場合は、第2流量調整弁12は開方向に所定開度制御し、膨張弁6は、逆の閉方向へ所定開度制御する(ステップ111)。その後、ステップ103の運転確認を行い、停止の場合は制御を終了する。
以上のように、ステップ101からステップ111を繰り返すことにより、負荷変動時など急激な吐出温度の上昇においても、第2バイパス管13により放熱器5と膨張弁6との間の高圧液冷媒配管から、圧縮機3吸入管へ液冷媒をバイパスすることができ、迅速に吐出温度を低下させることが可能であるとともに、第2バイパス管13の冷媒流量が過剰になった場合でも、第2流量調整弁12を閉方向に制御し、膨張弁6を開方向に制御するため圧縮機への液冷媒の戻りを抑制し、信頼性を向上できる。
また、第2バイパス管13の入口の冷媒状態は、過冷却熱交換器8を通過した後の十分に過冷却が確保された液冷媒のため、低外気温条件や暖房負荷の急激な増加においても、凝縮器と減圧手段の間の高圧液冷媒配管から圧縮機吸入管へ液冷媒をバイパスさせることができ、広い運転範囲において、吐出温度の低減が可能となり、さらに圧縮機の信頼性を向上させることができる。
また、第2バイパス管13の第2流量調整弁12の冷媒流量に応じて、膨張弁6を逆方向に制御し、膨張弁6および第2バイパス管13を流れる冷媒流量の総和の変化量が小さくできるため、バイパス時の高低圧の変化を抑制し、冷凍サイクルを安定に維持することができ、効率低下を最小限に抑制することができる。
なお、第1バイパス管9は、必ずしも過冷却熱交換器8と膨張弁6の間から分岐している必要はなく、放熱器5と過冷却熱交換器8の間で冷媒回路2から分岐していてもよい。
また、第1バイパス管9の出口における過熱度を、第1バイパス管9の出口に設置された冷媒の温度を検知する温度センサ15と圧力を検知する圧力センサ16により検出された冷媒温度と圧力から算出しているが、蒸発器7に流入し蒸発気化するときの飽和ガス冷媒の温度を検出し、第1バイパス管9の出口に設置された冷媒の温度を検知する温度センサ15が検出した温度と、蒸発器7における飽和ガス冷媒の温度との温度差としてもよい。
また、第1バイパス管9の接続部は、必ずしも圧縮機3の吸入配管である必要はなく、インジェクション機構のある圧縮機の場合は、例えば、インジェクションポートに接続す
ればよい。
以上のように、本発明にかかる冷凍サイクル装置は、負荷変動時など吐出温度の急激な上昇時でも冷凍サイクルの安定を維持しながら吐出温度の上昇を抑制するものであり、一般空調機、ヒートポンプ温水暖房機、業務用冷凍機、ヒートポンプ給湯機等の用途にも適用できる。
3 圧縮機
5 放熱器
6 膨張弁(減圧手段)
7 蒸発器
8 過冷却熱交換器
9 第1バイパス管
11 第1流量調整弁(第1流量調整手段)
12 第2流量調整弁(第2流量調整手段)
13 第2バイパス管
15 温度センサ(過熱度検出手段)
16 圧力センサ(過熱度検出手段)
17 制御装置

Claims (3)

  1. 圧縮機、放熱器、過冷却熱交換器、減圧手段、蒸発器が順次接続された冷媒回路と、前記過冷却熱交換器と前記減圧手段との間から分岐し、第1流量調整手段、前記過冷却熱交換器を介して、前記圧縮機の圧縮室、または、前記圧縮機と前記蒸発器との間に接続した第1バイパス管と、前記過冷却熱交換器と前記減圧手段との間から分岐し、第2流量調整手段を介して、前記圧縮機と前記蒸発器との間に接続した第2バイパス管と、前記第1バイパス管出口の冷媒の過熱度を検出する過熱度検出手段と、制御装置とを備え、前記過熱度検出手段で検出された過熱度が第1所定値より高い場合、前記減圧手段を閉方向に、かつ、前記第2流量調整手段を開方向に動作させることを特徴とする冷凍サイクル装置。
  2. 圧縮機、放熱器、過冷却熱交換器、減圧手段、蒸発器が順次接続された冷媒回路と、前記過冷却熱交換器と前記減圧手段との間から分岐し、第1流量調整手段、前記過冷却熱交換器を介して、前記圧縮機の圧縮室、または、前記圧縮機と前記蒸発器との間に接続した第1バイパス管と、前記過冷却熱交換器と前記減圧手段との間から分岐し、第2流量調整手段を介して、前記圧縮機と前記蒸発器との間に接続した第2バイパス管と、前記第1バイパス管出口の冷媒の過熱度を検出する過熱度検出手段と、制御装置とを備え、前記過熱度検出手段で検出された過熱度が第2所定値より低い場合、前記減圧手段を開方向に、かつ、前記第2流量調整手段を閉方向に動作させることを特徴とする冷凍サイクル装置。
  3. 前記請求項1または2に記載の放熱器を、冷媒と水との熱交換により水を加熱する熱交換器としたことを特徴とする温水暖房装置。
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