JP2012533551A - ピロロピラジン系キナーゼ阻害薬 - Google Patents

ピロロピラジン系キナーゼ阻害薬 Download PDF

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    • A61P43/00Drugs for specific purposes, not provided for in groups A61P1/00-A61P41/00

Abstract

本発明は、式(I)の化合物または製薬上許容される塩(R1a、R1b、XおよびYは明細書の説明において定義されている。)に関するものである。本発明は、Cdc7などのキナーゼ類を阻害する上で有用な前記化合物を含む組成物、ならびに癌などの疾患の治療方法に関するものでもある。

Description

真核細胞は、細胞周期と称される定方向性で段階的なプロセスによって分裂する。細胞は最初にS期でそれらのDNAを複製してから、有糸分裂でそれの姉妹染色分体を分離し(核分裂)、2個の娘細胞に分かれる(細胞質分裂)ものでなければならない。哺乳動物細胞では、DNA複製がゲノム全体で複数の部位(複製開始点)で開始することで、確実に全ての遺伝物が複製されてから有糸分裂が起こるようにするものでなければならない。ゲノムの完全性を維持するためには、DNAは1細胞周期当たり1回のみ複製されるべきであることから、このプロセスはチェックポイントによって高度に制御および支配されている。複製が開始する前に、初期G1での前複製複合体(pre−RC)の形成によって起点がライセンス化されなければならない。pre−RCの形成には、起点認識複合体(ORC)の起点への段階的結合とそれに続く負荷因子Cdc6およびCdt1の結合が関与する。次に、これらのタンパク質は推定DNA複製ヘリカーゼ複合体MCM2−7を動員する。このpre−RCが形成されると、複製開始には、S期促進セリン/トレオニンキナーゼ類、サイクリン/Cdk類およびCdc7/Dbf4の活性化が必要である。これらのキナーゼ類は酵素サブユニット(CDK類およびCdc7)および調節サブユニット(CDK用のサイクリン類;Cdc7用のDbf4またはDrf1)からなる。それらはpre−RCにおける複数のMCMを順次リン酸化することで、ヘリカーゼを活性化し、DNA合成のために他のDNA複製因子を動員する(Cdc45、GINS複合体など)(総覧については、Kimら、2003;Kimら、2004;Lauら、2006;Lauら、2007;Stillman、2005を参照する)。MCM2セリン−40およびセリン−53は、十分に特性決定されたCdc7/Dbf4についてのリン酸化部位である(Choら、2006;Montagnoliら、2006;Tsujiら、2006)。
Cdc6、Cdc7/Dbf4またはCdc7/Drf1などの複製開始の制御因子を阻害することは癌性細胞においては致死的結果を有するが、正常細胞は分裂を停止し、開始活性が回復すると正常な分裂を再開することができる(Fengら、2003;Montagnoliら、2004;総覧については、LauおよびJiang、2006を参照)。従って、小分子のタンパク質キナーゼCdc7阻害薬は、癌、炎症および他の細胞増殖障害における治療的介入の魅力的な候補である。
関連出願の相互参照
本願は、2009年7月15日出願の米国仮出願第61/225770号(これは、参照によって全体が本明細書に組み込まれる。)に対する優先権を主張するものである。
本発明は多くの実施形態を有する。従って、本発明の1実施形態は、下記式(I)を有する化合物に関するものである。
Figure 2012533551
式中、R1a、R1b、XおよびYは下記およびそこでの下位集合で定義の通りである。
製薬上好適な担体と組み合わせて治療上有効量の式(I)の化合物、製薬上許容される塩を含む製薬上許容される組成物も提供される。
1実施形態は、治療上許容される量の式(I)の化合物または製薬上許容される塩を哺乳動物に投与する段階を有する哺乳動物での癌の治療方法に関するものである。さらに別の実施形態は、治療上許容される量の式(I)の化合物または製薬上許容される塩を哺乳動物に投与する段階を有する腫瘍容積の低減方法に関するものである。
この詳細な説明は、当業者に本願人らの発明、それの原理およびそれの実際の用途を理解させることで、当業界の他者が、特定の用途の要件に最も適していると考えられるように、多くの形態で本発明を適合化および応用できるようにすることのみを目的としている。本説明およびそれの具体的な例は、例示のみを目的としたものである。従って本発明は、本特許出願に記載の実施形態に限定されるものではなく、多様に改変可能なものである。
略称および定義
本明細書において別段の定義がない限り、本発明との関連で使用される科学用語および技術用語は、当業者が共通に理解する意味を有するものとする。用語の意味および範囲は明瞭であるべきであるが、潜在的な曖昧さがある場合、本明細書で提供される定義が辞書的定義および外部の定義に優先する。本願において、別段の断りがない限り、「または」の使用は、「および/または」を意味する。さらに、「含んでいる」という用語や、「含む」および「含まれる」などの他の形態の使用は非限定的なものである。本特許出願(特許請求の範囲を含む)における「含む」または「包含する」または「含んでいる」と言葉の使用に関して、本願人が留意点として挙げるのは、文脈上別の形態が必要でない限り、それらの言葉は排他的ではなく包括的に解釈されるべきであるという基本点および明瞭な理解に基づいて使用されるものであり、出願人がそれらの各言葉を下記の特許請求の範囲を含む本特許出願を解釈する上でそのように理解するという点である。いずれかの置換基または本発明の化合物または本明細書中のいずれかの他の式で複数個存在する可変要素に関して、各場合についてのその定義は、他の全ての場合でのその定義から独立している。置換基の組み合わせは、そのような組み合わせによって安定な化合物となる場合にのみ許容され得るものである。安定な化合物とは、反応混合物から有用な程度の純度で単離可能な化合物である。
理解すべき点として、本発明における全ての組み合わせについて適切な価数が維持され、複数の原子を有する一価部分がそれらの左端を介して結合しており、二価の部分は左から右に描かれている。
本明細書および添付の特許請求の範囲で使用される場合、逆の内容で記載されていない限りにおいて、下記の用語はここに示した意味を有する。
「アルキル」(単独または別の用語と組み合わせて)という用語は、典型的には1から約10個の炭素原子;または別の実施形態では1から約8個の炭素原子;別の実施形態では1から約6個の炭素原子;および別の実施形態では1から約4個の炭素原子を含む直鎖もしくは分岐の飽和ヒドロカルビル置換基を意味する。
そのような置換基の例には、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソ−アミルおよびヘキシルなどがある。
「アルケニル」(単独または別の用語と組み合わせて)という用語は、1以上の二重結合および典型的には2から約10個の炭素原子;または別の実施形態では2から約8個の炭素原子;別の実施形態では2から約6個の炭素原子;および別の実施形態では2から約4個の炭素原子を含む直鎖もしくは分岐のヒドロカルビル置換基を意味する。そのような置換基の例には、エテニル(ビニル)、2−プロペニル、3−プロペニル、1,4−ペンタジエニル、1,4−ブタジエニル、1−ブテニル、2−ブテニルおよび3−ブテニルなどがある。
「アルキニル」(単独または別の用語と組み合わせて)という用語は、1以上の三重結合および典型的には2から約10個の炭素原子;または別の実施形態では2から約8個の炭素原子;別の実施形態では2から約6個の炭素原子;および別の実施形態では2から約4個の炭素原子を含む直鎖もしくは分岐のヒドロカルビル置換基を意味する。そのような置換基の例には、エチニル、2−プロピニル、3−プロピニル、2−ブチニルおよび3−ブチニルなどがある。
「炭素環」(単独または別の用語と組み合わせて)という用語は、3から14個の炭素環原子(「環原子」は、一体に結合して環状置換基の環もしくは複数環を形成する原子である。)を含む飽和環状(すなわち「シクロアルキル」)、部分飽和環状(すなわち「シクロアルケニル」)または完全不飽和(すなわち「アリール」)ヒドロカルビル置換基を意味する。炭素環は、単一環(単環)または多環構造であることができる。
炭素環は、典型的には3から8個の環原子、より典型的には3から6個の環原子、さらにより典型的には5から6個の環原子を含む単環構造であることができる。そのような単環式炭素環の例には、シクロプロピル(シクロプロパニル)、シクロブチル(シクロブタニル)、シクロペンチル(シクロペンタニル)、シクロペンテニル、シクロペンタジエニル、シクロヘキシル(シクロヘキサニル)、シクロヘキセニル、シクロヘキサジエニルおよびフェニルなどがある。炭素環は別形態として、多環であることができる(すなわち複数の環を含むことができる)。多環式炭素環の例には、架橋、縮合およびスピロ環系の炭素環などがある。スピロ環系炭素環では、1個の原子が2個の異なる環に共通している。スピロ環状炭素環の1例にスピロペンタニルがある。架橋炭素環では、複数の環が少なくとも2個の共通の隣接しない原子を共有する。架橋炭素環の例には、ビシクロ[2.2.1]ヘプタニル、ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−エンイルおよびアダマンタニルなどがある。縮合環炭素環系では、2以上の環が縮合していることで、2個の環が1個の共通の結合を共有するようになっていることができる。2または3縮合環系炭素環の例には、ナフタレニル、テトラヒドロナフタレニル(テトラリニル)、インデニル、インダニル(ジヒドロインデニル)、アントラセニル、フェナントレニルおよびデカリニルなどがある。
「シクロアルキル」(単独または別の用語と組み合わせて)という用語は、3から14個の炭素環原子を含む飽和環状ヒドロカルビル置換基を意味する。シクロアルキルは、典型的には3から8個の炭素環原子、より典型的には3から6個の環原子を含む単一炭素環であることができる。単環式シクロアルキルの例には、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルなどがある。シクロアルキルは別形態として、多環式であるか、複数の環を含むことができる。多環式シクロアルキルの例には、架橋、縮合およびスピロ環状炭素環などがある。
「アリール」(単独または別の用語と組み合わせて)という用語は、6から14個の炭素環原子を含む芳香族炭素環を意味する。アリールの例には、フェニル、ナフタレニルおよびインデニルなどがある。
場合により、ヒドロカルビル置換基(例:アルキル、アルケニル、アルキニルまたはシクロアルキル)における炭素原子の数は、接頭辞「C−C−」(xは置換基の炭素原子の最小数であり、yは最大数である。)によって示される。従って、例えば「C−C−アルキル」とは、1から6個の炭素原子を含むアルキル置換基を指す。さらに例を挙げると、C−C−シクロアルキルは、3から8個の炭素環原子を含む飽和ヒドロカルビル環を意味する。
「水素」(単独または別の用語と組み合わせて)という用語は、水素基を意味し、−Hと示すことができる。
「ヒドロキシ」(単独または別の用語と組み合わせて)という用語は、−OHを意味する。
「カルボキシ」(単独または別の用語と組み合わせて)という用語は−C(O)−OHを意味する。
「アミノ」(単独または別の用語と組み合わせて)という用語は−NHを意味する。
「ハロゲン」または「ハロ」(単独または別の用語と組み合わせて)という用語は、フッ素基(−Fとも示すことができる。)、塩素基(−Clとも示すことができる。)、臭素基(−Brとも示すことができる。)またはヨウ素基(−Iとも示すことができる。)を意味する。
ある置換基が「置換された」と記載されている場合、非水素基が、置換基の炭素上もしくは窒素上の水素基に代わっている。従って、例えば、置換されたアルキル置換基は、少なくとも1個の非水素基がアルキル置換基上の水素基に代わっているアルキル置換基である。例を挙げると、モノフルオロアルキルはフルオロ基で置換されたアルキルであり、ジフルオロアルキルは2個のフルオロ基で置換されたアルキルである。確認しておくべき点として、置換基上に複数の置換がある場合、各非水素基は同一でも異なっていても良い(別段の断りがない限り)。
置換基が「場合により置換されている」と記載されている場合、その置換基は(1)置換されているか、(2)置換されていなくとも良い。置換基が特定数までの非水素基で場合により置換されていると記載されている場合、その置換基は、(1)置換されていないか、(2)その特定数までの非水素基または置換基上の最大数以下の置換可能な位置のいずれか少ない方で置換されている。従って、例えば、置換基が3個以下の非水素基で場合により置換されているヘテロアリールと記載されている場合、3個未満の置換可能な位置を有するヘテロアリールは、そのヘテロアリールが置換可能な位置を有するのと同じ数の非水素基までのみ場合により置換されるものと考えられる。例を挙げると、テトラゾリル(置換可能な位置を一つのみ有する)は、1個以下の非水素基で場合により置換されているものと考えられる。さらに例を挙げると、アミノ窒素が2個以下の非水素基で場合により置換されていると記載されている場合、1級アミノ窒素は2個以下の非水素基で場合により置換されているが2級アミノ窒素は、1個のみ以下の非水素基で場合により置換されている。
本特許出願は、「置換基」および「基」という用語を互換的に使用する。
接頭辞「ハロ」は、その接頭辞が付されている置換基が1以上の独立に選択されるハロゲン基で置換されていることを示す。例えば、ハロアルキルは、少なくとも1個の水素基がハロゲン基で置き換わっているアルキル置換基を意味する。ハロアルキルの例には、クロロメチル、1−ブロモエチル、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチルおよび1,1,1−トリフルオロエチルなどがある。確認しておくべき点として、置換基が複数のハロゲン基で置換されている場合、それらのハロゲン基は同一でも異なっていても良い(別段の断りがない限り)。
接頭辞「パーハロ」は、その接頭辞が付いた置換基上の全ての水素基が独立に選択されるハロゲン基で置き換わっていること、すなわちその置換基上の各水素基がハロゲン基で置き換わっていることを示している。全てのハロゲン基が同一である場合、その接頭辞は典型的にはハロゲン基を特定するものである。従って、例えば、「パーフルオロ」という用語は、その接頭辞が付いた置換基上の全ての水素基がフッ素基で置換されていることを意味している。例を挙げると、「パーフルオロアルキル」という用語は、各水素基に代わってフッ素基が存在するアルキル置換基を意味する。
「カルボニル」(単独または別の用語と組み合わせて)という用語は、−C(O)−を意味する。
「アミノカルボニル」(単独または別の用語と組み合わせて)という用語は、−C(O)−NHを意味する。
「オキソ」(単独または別の用語と組み合わせて)という用語は(=O)を意味する。
「オキシ」(単独または別の用語と組み合わせて)という用語は、エーテル置換基を意味し、−O−と示すことができる。
「アルキルヒドロキシ」(単独または別の用語と組み合わせて)という用語は、−アルキル−OHを意味する。
「アルキルアミノ」(単独または別の用語と組み合わせて)という用語は、−アルキル−NHを意味する。
「アルキルオキシ」(単独または別の用語と組み合わせて)という用語は、アルキルエーテル置換基、すなわち−O−アルキルを意味する。そのような置換基の例には、メトキシ(−O−CH)、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、イソ−ブトキシ、sec−ブトキシおよびtert−ブトキシなどがある。
「アルキルカルボニル」(単独または別の用語と組み合わせて)という用語は、−C(O)−アルキルを意味する。
「アミノアルキルカルボニル」(単独または別の用語と組み合わせて)という用語は、−C(O)−アルキル−NHを意味する。
「アルキルオキシカルボニル」(単独または別の用語と組み合わせて)という用語は、−C(O)−O−アルキルを意味する。
「炭素環カルボニル」(単独または別の用語と組み合わせて)という用語は、−C(O)−炭素環を意味する。
同様に、「複素環カルボニル」(単独または別の用語と組み合わせて)という用語は、−C(O)−複素環を意味する。
「炭素環アルキルカルボニル」(単独または別の用語と組み合わせて)という用語は、−C(O)−アルキル−炭素環を意味する。
同様に、「複素環アルキルカルボニル」(単独または別の用語と組み合わせて)という用語は、−C(O)−アルキル−複素環を意味する。
「炭素環オキシカルボニル」(単独または別の用語と組み合わせて)という用語は、−C(O)−O−炭素環を意味する。
「炭素環アルキルオキシカルボニル」(単独または別の用語と組み合わせて)という用語は、−C(O)−O−アルキル−炭素環を意味する。
「チオ」または「チア」(単独または別の用語と組み合わせて)という用語は、チアエーテル置換基、すなわちエーテル酸素原子に変えて2価の硫黄原子が存在しているエーテル置換基を意味する。そのような置換基は−S−と示すことができる。この例えば「アルキル−チオ−アルキル」はアルキル−S−アルキル(アルキル−スルファニル−アルキル)を意味する。
「チオール」または「スルフヒドリル」(単独または別の用語と組み合わせて)という用語は、スルフヒドリル置換基を意味し、−SHと示すことができる。
「(チオカルボニル)」(単独または別の用語と組み合わせて)という用語は、酸素原子が硫黄で置き換わっているカルボニルを意味する。そのような置換基は−C(S)−と示すことができる。
「スルホニル」(単独または別の用語と組み合わせて)という用語は、−S(O)−を意味する。
「アミノスルホニル」(単独または別の用語と組み合わせて)という用語は、−S(O)−NHを意味する。
「スルフィニル」または「スルホキシド」(単独または別の用語と組み合わせて)という用語は、−S(O)−を意味する。
「複素環」(単独または別の用語と組み合わせて)という用語は、合計で3から14個の環原子を含む飽和(すなわち「複素環アルキル」)、部分飽和(すなわち「複素環アルケニル」)または完全不飽和(すなわち「ヘテロアリール」)環構造を意味する。環原子のうちの少なくとも1個がヘテロ原子(すなわち、酸素、窒素または硫黄)であり、残りの環原子は炭素、酸素、窒素および硫黄からなる群から独立に選択される。複素環は単一環(単環式)または多環構造であることができる。複素環は、典型的には3から7個の環原子、より典型的には3から6個の環原子、さらにより典型的には5から6個の環原子を含む単一環であることができる。単一環式複素環の例には、フラニル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、チオフェニル(チオフラニル)、ジヒドロチオフェニル、テトラヒドロチオフェニル、ピロリル、ピロリニル、ピロリジニル、イミダゾリル、イミダゾリニル、イミダゾリジニル、ピラゾリル、ピラゾリニル、ピラゾリジニル、トリアゾリル、テトラゾリル、オキサゾリル、オキサゾリジニル、イソオキサゾリジニル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、チアゾリニル、イソチアゾリニル、チアゾリジニル、イソチアゾリジニル、チオジアゾリル、オキサジアゾリル(1,2,3−オキサジアゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、1,2,5−オキサジアゾリル(フラザニル)または1,3,4−オキサジアゾリルなど)、オキサトリアゾリル(1,2,3,4−オキサトリアゾリルまたは1,2,3,5−オキサトリアゾリルなど)、ジオキサゾリル(1,2,3−ジオキサゾリル、1,2,4−ジオキサゾリル、1,3,2−ジオキサゾリルまたは1,3,4−ジオキサゾリルなど)、オキサチアゾリル、オキサチオリル、オキサチオラニル、ピラニル、ジヒドロピラニル、チオピラニル、テトラヒドロチオピラニル、ピリジニル(アジニル)、ピペリジニル、ジアジニル(ピリダジニル(1,2−ジアジニル)、ピリミジニル(1,3−ジアジニル)またはピラジニル(1,4−ジアジニル)など)、ピペラジニル、トリアジニル(1,3,5−トリアジニル、1,2,4−トリアジニルおよび1,2,3−トリアジニル)など)、オキサジニル(1,2−オキサジニル、1,3−オキサジニルまたは1,4−オキサジニルなど)、オキサチアジニル(1,2,3−オキサチアジニル、1,2,4−オキサチアジニル、1,2,5−オキサチアジニルまたは1,2,6−オキサチアジニルなど)、オキサジアジニル(1,2,3−オキサジアジニル、1,2,4−オキサジアジニル、1,4,2−オキサジアジニルまたは1,3,5−オキサジアジニルなど)、モルホリニル、アゼピニル、オキセピニル、チエピニルおよびジアゼピニルなどがある。
複素環は別形態として、多環式であることができる(すなわち、複数の環を含むことができる)。多環式複素環の例には、架橋、縮合またはスピロ環状複素環などがある。スピロ環状複素環では、1個の原子が二つの異なる環に共通している。架橋複素環では、複数の環が少なくとも2個の共通する隣接しない原子を共有する。縮合環系複素環では、2個以上の環が一体となって縮合して、2個の環が1個の共通の結合を共有することができる。2個もしくは3個の環を含む縮合環系複素環の例には、インドリジニル、ピラノピロリル、4H−キノリジニル、プリニル、ナフチリジニル、ピリドピリジニル(ピリド[3,4−b]−ピリジニル、ピリド[3,2−b]−ピリジニルまたはピリド[4,3−b]−ピリジニルなど)およびプテリジニルなどがある。縮合環系複素環の他の例には、インドリル、イソインドリル(イソベンゾアゾリル、シュードイソインドリル)、インドレニニル(シュードインドリル)、イソインダゾリル(ベンゾピラゾリル)、ベンゾアジニル(キノリニル(1−ベンゾアジニル)またはイソキノリニル(2−ベンゾアジニル)など)、フタラジニル、キノキザリニル、キナゾリニル、ベンゾジアジニル(シンノリニル(1,2−ベンゾジアジニル)またはキナゾリニル(1,3−ベンゾジアジニル)など)、ベンゾピラニル(クロマニルまたはイソクロマニルなど)、ベンゾオキサジニル(1,3,2−ベンゾオキサジニル、1,4,2−ベンゾオキサジニル、2,3,1−ベンゾオキサジニルまたは3,1,4−ベンゾオキサジニルなど)およびベンゾイソオキサジニル(1,2−ベンゾイソオキサジニルまたは1,4−ベンゾイソオキサジニルなど)のようなベンゾ縮合複素環類などがある。
「ヘテロアリール」(単独または別の用語と組み合わせて)という用語は、5から14個の環原子を含む芳香族複素環を意味する。ヘテロアリールは、単一環または2個もしくは3個の縮合環であることができる。ヘテロアリール置換基の例には、ピリジル、ピラジル、ピリミジニル、ピリダジニルおよび1,3,5−、1,2,4−または1,2,3−トリアジニルなどの6員環置換基;イミダジル、フラニル、チオフェニル、ピラゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、1,2,3−、1,2,4−、1,2,5−もしくは1,3,4−オキサジアゾリルおよびイソチアゾリルなどの5員環置換基;ベンゾチオフラニル、ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾオキサゾリル、プリニルおよびアントラニリルなどの6/5員縮合環置換基;およびベンゾピラニル、キノリニル、イソキノリニル、シンノリニル、キナゾリニルおよびベンゾオキサジニルなどの6/6員縮合環などがある。
複数構成要素の置換基に付与された接頭辞は、最初に構成要素のみにかかる。例を挙げると、「アルキルシクロアルキル」という用語は2個の構成要素アルキルおよびシクロアルキルを含む。従って、C−C−アルキルシクロアルキルの頭のC−C−という接頭辞は、アルキルシクロアルキルのアルキル構成要素が1から6個の炭素原子を含むことを意味し、C−C−の接頭辞はシクロアルキル構成要素を説明するものではない。さらに例を挙げると、ハロアルキルオキシアルキルの頭の接頭辞「ハロ」は、アルキルオキシアルキル置換基のアルキルオキシ構成要素のみが1以上のハロゲン基で置換されていることを示す。それに代わりまたはそれに加えて、ハロゲン置換がアルキル構成要素上にある場合、その置換基は「ハロアルキルオキシアルキル」ではなく、むしろ「ハロゲン置換されたアルキルオキシアルキル」と記載されることになると考えられる。そして最後に、ハロゲン置換がアルキル構成要素上のみにあり得る場合、その置換基はむしろ「アルキルオキシハロアルキル」と記載されることになると考えられる。
「治療する」、「処置」および「治療」という用語は、疾患および/またはそれに付随する症状を緩和または抑制する方法を指す。
「予防する」、「防止」および「予防」という用語は、疾患および/またはそれに付随する症状の発症を予防する方法または対象者が疾患を獲得するのを妨害する方法を指す。本明細書で使用される場合、「予防する」、「防止」および「予防」には、疾患および/またはそれに付随する症状の発症を遅らせること、ならびに対象者が疾患を獲得するリスクを低減することも含まれる。「治療上有効量」という用語は、治療対象の状態または障害の1以上の症状の発症を防止するか、それをある程度緩和する上で十分な投与化合物の量を指す。
「調節する」という用語は、化合物がキナーゼの機能または活性を上昇または低下させる能力を指す。各種形態で本明細書において使用される「調節」とは、キナーゼ関連の活性の拮抗作用、作働作用、部分拮抗作用および/または部分作働作用を包含するものである。キナーゼ阻害薬は、例えば、結合し、刺激を部分的もしくは完全に遮断し、低下させ、防止し、活性を遅延させ、失活させ、脱感作しまたはシグナル伝達を低下させる化合物である。キナーゼ活性化剤は、例えば結合し、刺激し、増加させ、開放し、活性化し、促進し、活性を強化し、感作し、シグナル伝達を上昇させる化合物である。
本明細書で使用される「組成物」という用語は、指定の成分を指定の量で含む製造物、ならびに指定の成分の指定の量での組み合わせによって直接もしくは間接に得られる製造物を包含するものである。「製薬上許容される」とは、担体、希釈剤または賦形剤が製剤の他の成分と適合性であって、その製剤の投与を受ける者に対して有害性がないものであるべきであることを意味している。
「対象者」は、本明細書において、霊長類(例:ヒト)、ウシ、ヒツジ、ヤギ、ウマ、イヌ、ネコ、ウサギ、ラット、マウスなど(これらに限定されるものではない)の哺乳動物のような動物を含むものと定義される。好ましい実施形態において、対象者はヒトである。
化合物
1態様において、本発明は下記式(I)の化合物またはその化合物の製薬上許容される塩を提供する。
Figure 2012533551
式中、
1aおよびR1bは独立に、水素、ヒドロキシ、ニトロ、ハロゲン、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、C1−4−アルキル、C1−4−アルケニル、アリール、ヘテロアリール、−OR、−NR;−C(O)OR、−C(O)NR、−NRC(O)R、−NHC(O)NHRまたは−NHSOであり、前記C1−4−アルケニルは場合によりRで置換されており、前記アリールまたはヘテロアリールは場合により1以上のRで置換されており;
XはNまたはCRであり;
は水素またはC1−4−アルキルであり;
YはNR、NRC(O)R、NRSO、アリールまたはヘテロアリールであり、そのアリールおよびヘテロアリールは1以上のRで場合により置換されており;
は、水素、C1−8−アルキル、C2−8−アルケニル、C2−8−アルキニル、C3−8−シクロアルキル、C3−8−シクロアルキル−(C1−8−アルキル)−、複素環アルキル、複素環アルキル−(C1−8−アルキル)−、アリール、アリール−(C1−8−アルキル)−、ヘテロアリール−またはヘテロアリール−(C1−8−アルキル)−であり、(a)前記R1−8−アルキル、C2−8−アルケニル、C2−8−アルキニル置換基は単独でまたは別の基の一部として、ハロゲン、シアノ、ニトロ、オキソ、−OR、−C(O)R、−C(O)OR、−OC(O)R、−NR、−NRC(O)R、−NHC(O)NHR、−C(O)NR、−NHSO、−SONRNRおよびベンジルからなる群から選択される1以上の置換基で場合により置換されており;(b)前記R3−8−シクロアルキル、複素環アルキル、アリールおよびヘテロアリールは単独もしくは別の基の一部として、1以上のRで場合により置換されており;
は水素またはC1−8−アルキルであり;前記C1−8−アルキルは、ハロゲン、シアノ、オキソ、−OR、−C(O)R、−C(O)OR、−OC(O)R、−NR、−NRC(O)R、−NHC(O)NHR、−C(O)NR、−NHSOおよび−SONRNRからなる群から選択される1以上の置換基で場合により置換されており;
またはRとRが一体となって、4から7員複素環アルキル環を形成することができ;前記複素環アルキル環が1以上のRで場合により置換されており;
は、C1−8−アルキル、C2−8−アルケニル、C2−8−アルキニル、アリール、複素環、ハロゲン、オキソ、シアノ、ニトロ、−OR、−C(O)R、−C(O)OR、−OC(O)R、−NR、−NRC(O)R、−NHC(O)NHR、−NHSO、−C(O)NR、−SR、−S(O)R、−SO、−SONRNR、−B(OH)、−CF、−CFCF、−OCFおよび−OCFCFからなる群から選択され、(a)前記R1−8−アルキル、C2−8−アルケニル、C2−8−アルキニル置換基はアリール、複素環、C3−8−シクロアルキル、ハロゲン、シアノ、ニトロ、オキソ、−OR、−C(O)R、−C(O)OR、−OC(O)R、−NR、−NRC(O)R、−NHC(O)NHR、−C(O)NRからなる群から選択される1以上の置換基で場合により置換されており;(b)前記Rアリールまたは複素環置換基は、独立にC1−8−アルキル、C2−8−アルケニル、C2−8−アルキニル、アリール、複素環、ハロゲン、シアノ、ニトロ、オキソ−OR、−C(O)R、−C(O)OR、−OC(O)R、−NR、−NRC(O)R、−NHC(O)NHR、−NHSO、−C(O)NR、−SR、−S(O)R、−SO、−SONRNR、−CF、−CFCF、−OCFおよび−OCFCFからなる群から選択される1以上の置換基で場合により置換されており;
は水素またはC1−8−アルキルであり;
は、水素、C1−8−アルキル、C2−8−アルケニル、C2−8−アルキニル、C3−8−シクロアルキル、C3−8−シクロアルキル−(C1−8−アルキル)−、複素環アルキル、複素環アルキル−(C1−8−アルキル)−、アリール、アリール−(C1−8−アルキル)−、ヘテロアリール−またはヘテロアリール−(C1−8−アルキル)−であり、(a)前記R1−8−アルキル、C2−8−アルケニル、C2−8−アルキニル置換基は単独もしくは別の基の一部として、ハロゲン、シアノ、ニトロ、オキソ、−OR、−C(O)R、−C(O)OR、−OC(O)R、−NR、−NRC(O)R、−NHC(O)NHR、−C(O)NR、−NHSO、−SONRNRおよびベンジルからなる群から選択される1以上の置換基で場合により置換されており;(b)前記R3−8−シクロアルキル、複素環アルキル、アリールおよびヘテロアリールは単独もしくは別の基の一部として、1以上のRで場合により置換されており;
は各場合で、水素、C1−8−アルキル、C2−8−アルケニル、C2−8−アルキニル、アリール、複素環およびC3−8−シクロアルキルからなる群から選択され、前記C1−8−アルキル、C2−8−アルケニル、C2−8−アルキニル、アリール、複素環およびC3−8−シクロアルキルは、独立にC1−8−アルキル、アリール、複素環、C3−8−シクロアルキル、ハロゲン、シアノ、オキソ、ヒドロキシ、C1−8−アルコキシ、−NH、−NH(C1−8−アルキル)および−N(C1−8−アルキル)からなる群から選択される1以上の置換基で場合により置換されており;
およびRは各場合で、独立に水素、C1−8−アルキル、C2−8−アルケニル、C2−8−アルキニル、アリール、複素環およびC3−8−シクロアルキルからなる群から選択され、場合により、RおよびRが一体となって4から7員複素環アルキル環を形成することができ、前記C1−8−アルキル、C2−8−アルケニル、C2−8−アルキニル、アリール、複素環、C3−8−シクロアルキルおよび4から7員複素環アルキル環は、独立にC1−8−アルキル、アリール、複素環、C3−8−シクロアルキル、ハロゲン、シアノ、オキソ、ヒドロキシ、C1−8−アルコキシ、−NH、−NH(C1−8−アルキル)および−N(C1−8−アルキル)からなる群から選択される1以上の置換基で場合により置換されており;
は各場合で、水素、C1−8−アルキル、C2−8−アルケニル、C2−8−アルキニル、アリール、複素環およびC3−8−シクロアルキルからなる群から選択され、前記C1−8−アルキル、C2−8−アルケニル、C2−8−アルキニル、アリール、複素環およびC3−8−シクロアルキルは、独立にC1−8−アルキル、アリール、複素環、C3−8−シクロアルキル、ハロゲン、シアノ、オキソ、ヒドロキシ、C1−8−アルコキシ、−NH、−NH(C1−8−アルキル)および−N(C1−8−アルキル)からなる群から選択される1以上の置換基で場合により置換されており;
およびRは各場合で、独立に水素、C1−8−アルキル、C2−8−アルケニル、C2−8−アルキニル、アリール、複素環およびC3−8−シクロアルキルからなる群から選択され、場合により、RおよびRが一体となって4から7員複素環アルキル環を形成することができ、前記C1−8−アルキル、C2−8−アルケニル、C2−8−アルキニル、アリール、複素環、C3−8−シクロアルキルおよび4から7員複素環アルキル環は、独立にC1−8−アルキル、アリール、複素環、C3−8−シクロアルキル、ハロゲン、シアノ、オキソ、ヒドロキシ、C1−8−アルコキシ、−NH、−NH(C1−8−アルキル)および−N(C1−8−アルキル)からなる群から選択される1以上の置換基で場合により置換されており;
は各場合で、水素、C1−8−アルキル、C2−8−アルケニル、C2−8−アルキニル、アリール、複素環およびC3−8−シクロアルキルからなる群から選択され、前記C1−8−アルキル、C2−8−アルケニル、C2−8−アルキニル、アリール、複素環およびC3−8−シクロアルキルは、独立にC1−8−アルキル、アリール、複素環、C3−8−シクロアルキル、ハロゲン、シアノ、オキソ、ヒドロキシ、C1−8−アルコキシ、−NH、−NH(C1−8−アルキル)および−N(C1−8−アルキル)からなる群から選択される1以上の置換基で場合により置換されており;
およびRは各場合で、独立に水素、C1−8−アルキル、C2−8−アルケニル、C2−8−アルキニル、アリール、複素環およびC3−8−シクロアルキルからなる群から選択され、場合により、RおよびRが一体となって4から7員複素環アルキル環を形成することができ、前記C1−8−アルキル、C2−8−アルケニル、C2−8−アルキニル、アリール、複素環、C3−8−シクロアルキルおよび4から7員複素環アルキル環が、独立にC1−8−アルキル、アリール、複素環、C3−8−シクロアルキル、ハロゲン、シアノ、オキソ、ヒドロキシ、C1−8−アルコキシ、−NH、−NH(C1−8−アルキル)および−N(C1−8−アルキル)からなる群から選択される1以上の置換基で場合により置換されており;
は、アリール、複素環およびC3−8−シクロアルキルからなる群から選択され、アリール、複素環およびC3−8−シクロアルキルは、独立にC1−8−アルキル、アリール、複素環、C3−8−シクロアルキル、ハロゲン、シアノ、オキソ、ヒドロキシ、C1−8−アルコキシ、−NH、−NH(C1−8−アルキル)および−N(C1−8−アルキル)からなる群から選択される1以上の置換基で場合により置換されており;
は各場合で、独立にヒドロキシ、C1−8−アルコキシ、CN、ハロゲン、C1−8−アルキル、複素環およびC3−8−シクロアルキルからなる群から選択され、前記C1−8−アルキル、複素環およびC3−8−シクロアルキルは、独立にC1−8−アルキル、アリール、複素環、C3−8−シクロアルキル、ハロゲン、シアノ、オキソ、ヒドロキシ、C1−8−アルコキシ、−NH、−NH(C1−8−アルキル)および−N(C1−8−アルキル)からなる群から選択される1以上の置換基で場合により置換されている。
式(I)の1実施形態において、R1aおよびR1bはそれぞれ水素である。別の実施形態において、R1bは水素であり、R1aはヒドロキシ、ニトロ、ハロゲン、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、C1−4−アルキル、−OR、−NR、−C(O)OR、−C(O)NR、−NRC(O)R、−NHC(O)NHRまたは−NHSOである。別の実施形態では、R1aは水素であり、R1bはヒドロキシ、ニトロ、ハロゲン、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、C1−4−アルキル、−OR、−NR、−C(O)OR、−C(O)NR、−NRC(O)R、−NHC(O)NHRまたは−NHSOである。
式(I)の1実施形態において、XはNである。
式(I)の別の実施形態において、XはCRであり、Rは水素またはメチルである。さらに別の実施形態において、Rは水素である。
式(I)の1実施形態において、Yはアリールまたはヘテロアリールである。別の実施形態では、前記アリールまたはヘテロアリール基は置換されていない。さらに別の実施形態において、アリールまたはヘテロアリール基は、1、2もしくは3個のRで置換されている。
式(I)のさらに別の実施形態において、Yは、フラニル、チオフェニル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、チオジアゾリル、オキサジアゾリル、ピリジニル、ピリダジニル、ピリミジニルおよびピラジニルからなる群から選択されるヘテロアリール基である。
式(I)の別の実施形態において、Yはフェニル基である。好ましくは、Yが置換されたフェニルである場合に、そのフェニルは独立にフルオロ、クロロ、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、−CF、−CFCF、−OCF、−OCFCFおよびシアノからなる群から選択される1、2もしくは3個の置換基で場合により置換されている。
式(I)の好ましい1実施形態において、YはNRである。
式(I)の1実施形態において、Rは場合により置換されているC1−8−アルキルまたは場合により置換されているC2−8−アルケニルである。1実施形態において、前記R1−8−アルキルまたはC2−8−アルケニルは置換されていない。別の実施形態では、前記R1−8−アルキルまたはC2−8−アルケニルは、1個もしくは2個の上記で定義の置換基で場合により置換されている。好ましくは、前記1個もしくは2個の置換基は、独立にオキソ、−OR、−NR、−NRC(O)R、−NHSO、−SONRNRおよびベンジルからなる群から選択され、R、RおよびRは独立にHおよびC1−8−アルキルからなる群から選択される。より好ましくは、前記R1−8−アルキルまたはC2−8−アルケニルは、ヒドロキシ、メトキシ、エトキシ、アミノ、−NHCH、−NHCOCH、−NHSOCHおよび−SONHCHからなる群から選択される1個もしくは2個の置換基で場合により置換されている。
が場合により置換されているC1−8−アルキルである場合、好ましくはRは、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、t−ブチル、3−メチルブタン−1−イル、ペンチル、ネオペンチルまたは4,4−ジメチルペンタン−1−イルである。
が場合により置換されているC2−8−アルケニルである場合、好ましくはRはビニル、プロパ−2−エンイルまたはブタ−3−エンイルである。
式(I)の別の実施形態において、Rはアリールまたはヘテロアリールである。式(I)の1実施形態において、Rは、1以上のRで場合により置換されているフェニルである。式(I)の別の実施形態において、Rは1以上のRで場合により置換されている5から7員ヘテロアリールである。さらに別の実施形態において、Rはフラニル、チオフェニル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、チオジアゾリル、オキサジアゾリル、ピリジニル、ピリダジニル、ピリミジニルまたはピラジニルであり、より好ましくはピリジニルである。
式(I)の1実施形態において、Rは場合により置換されているC3−8−シクロアルキルまたは場合により置換されている複素環アルキルである。1実施形態において、前記R3−8−シクロアルキルまたは複素環アルキルは置換されていない。別の実施形態では、前記R3−8−シクロアルキルまたは複素環アルキルは、1個もしくは2個のRで置換されている。好ましくは、前記1個もしくは2個の置換基は、独立にC1−8−アルキル、ハロゲン、−OR、−NR、−NRC(O)R、−NHSOおよび−SONRNRからなる群から選択され、R、RおよびRは、独立にH、C1−8−アルキル、C3−8−シクロアルキル、4から7員複素環アルキル、フェニルおよびピリジニルからなる群から選択される。より好ましくは、前記R3−8−シクロアルキルまたは複素環アルキルは、ヒドロキシ、メトキシ、エトキシ、アミノ、−NHCH、−NHCOCH、−NHSOCHおよび−SONHCHからなる群から選択される1個もしくは2個の置換基で場合により置換されている。
が場合により置換されているC3−8−シクロアルキルである場合、好ましくはRはシクロブチル、シクロペンチルまたはシクロヘキシルである。より好ましくは、Rはシクロヘキシルである。
が場合により置換されている複素環アルキルである場合、好ましくはRは場合により置換されている5から7員複素環アルキルである。別の実施形態では、前記R複素環アルキルは、ピロリジニル、テトラヒドロフリル、テトラヒドロチエニル、イミダゾリジニル、ピラゾリジニル、ピペリジニル、テトラヒドロピラニル、ピペラジニル、ジオキサニル、モルホリニル、2−オキソピロリジニル、2,5−ジオキソピロリジニル、2−オキソピペリジニル、4−オキソピペリジニルおよび2,6−ジオキソピペリジニルである。好ましくは、Rはピロリジニル、テトラヒドロフリル、ピペリジニルまたはテトラヒドロピラニルである。
式(I)の別の実施形態において、RはC3−8−シクロアルキル−(C1−8−アルキル)−、複素環アルキル−(C1−8−アルキル)−、アリール−(C1−8−アルキル)−またはヘテロアリール−(C1−8−アルキル)−であり、(a)前記R−(C1−8−アルキル)−はハロゲン、シアノ、ニトロ、オキソ、−OR、−C(O)R、−C(O)OR、−OC(O)R、−NR、−NRC(O)R、−NHC(O)NHR、−C(O)NR、−NHSO、−SONRNRおよびベンジルからなる群から選択される1以上の置換基で場合により置換されており;(b)前記R3−8−シクロアルキル、複素環アルキル、アリールおよびヘテロアリールは1以上のRで場合により置換されている。
1実施形態において、RがC3−8−シクロアルキル−(C1−8−アルキル)−、複素環アルキル−(C1−8−アルキル)−、アリール−(C1−8−アルキル)−またはヘテロアリール−(C1−8−アルキル)−である場合、前記R−(C1−8−アルキル)−は置換されていない。
1実施形態において、RがC3−8−シクロアルキル−(C1−8−アルキル)−、複素環アルキル−(C1−8−アルキル)−、アリール−(C1−8−アルキル)−またはヘテロアリール−(C1−8−アルキル)−である場合、前記Rシクロアルキル、複素環アルキル、アリールまたはヘテロアリールは置換されていない。別の実施形態では、前記Rシクロアルキル、複素環アルキル、アリールまたはヘテロアリールは1個もしくは2個のRで場合により置換されており、前記1個もしくは2個の置換基は、独立にC1−8−アルキル、ハロゲン、−OR、−NR、−NRC(O)R、−NHSOおよび−SONRNRからなる群から選択され、R、RおよびRは、独立にH、C1−8−アルキル、C3−8−シクロアルキル、4から7員複素環アルキル、フェニルおよびピリジニルからなる群から選択される。より好ましくは、前記R3−8−シクロアルキルまたは複素環アルキルは、ヒドロキシ、メトキシ、エトキシ、アミノ、−NHCH、−NHCOCH、−NHSOCHおよび−SONHCHからなる群から選択される1個もしくは2個の置換基で場合により置換されている。
好ましくは、RがC3−8−シクロアルキル−(C1−8−アルキル)−、複素環アルキル−(C1−8−アルキル)−、アリール−(C1−8−アルキル)−またはヘテロアリール−(C1−8−アルキル)−である場合、前記−(C1−8−アルキル)−は−(C−アルキル)−、−(C−アルキル)−または−(C−アルキル)−であり、より好ましくは−(C−アルキル)−である。
1実施形態において、RがC3−8−シクロアルキル−(C1−8−アルキル)−である場合、前記C3−8−シクロアルキルは場合により置換されているシクロブチル、シクロペンチルまたはシクロヘキシルである。
1実施形態において、Rが複素環アルキル−(C1−8−アルキル)−である場合、前記複素環アルキルは場合により置換されている5から7員複素環アルキルである。別の実施形態では、前記R複素環アルキルはピロリジニル、テトラヒドロフリル、テトラヒドロチエニル、イミダゾリジニル、ピラゾリジニル、ピペリジニル、テトラヒドロピラニル、ピペラジニル、ジオキサニル、モルホリニル、2−オキソピロリジニル、2,5−ジオキソピロリジニル、2−オキソピペリジニル、4−オキソピペリジニルまたは2,6−ジオキソピペリジニルであり、好ましくはピロリジニル、テトラヒドロフリル、ピペリジニルまたはテトラヒドロピラニルである。
1実施形態において、Rがアリール−(C1−8−アルキル)−である場合、前記アリールは場合により置換されているフェニルである。
1実施形態において、Rがヘテロアリールアリール−(C1−8−アルキル)−である場合、前記ヘテロアリールは場合により置換されている5から7員ヘテロアリールである。さらに別の実施形態において、前記Rヘテロアリールはフラニル、チオフェニル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、チオジアゾリル、オキサジアゾリル、ピリジニル、ピリダジニル、ピリミジニルまたはピラジニルであり、より好ましくはピリジニルである。
式(I)の1実施形態において、Rは水素である。式(I)の別の実施形態において、Rは置換されていない分岐もしくは直鎖のC1−8アルキルである。式(I)のさらに別の実施形態において、Rはメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチルまたはt−ブチルである。Rが置換されていない分岐もしくは直鎖のC1−8アルキルである場合、好ましくはRはメチルである。式(I)の別の実施形態において、Rは置換された分岐もしくは直鎖のC1−8アルキルであり、前記C1−8−アルキルは−ORまたは−NRで置換されており、R、RおよびRは独立にHおよびC1−8−アルキルからなる群から選択される。
式(I)の1実施形態において、RおよびRが一体となって複素環アルキル環を形成することができ、その複素環アルキル環は1以上のRで場合により置換されている。別の実施形態では、RおよびRが一体となって4から7員複素環アルキルを形成しており、その複素環アルキルは置換されていないか1個もしくは2個のRで置換されている。
好ましくは、前記1個もしくは2個の置換基は、独立にC1−8−アルキル、ハロゲン、−OR、−NR、−NRC(O)R、−NHSOおよび−SONRNRからなる群から選択され、R、RおよびRは独立にH、C1−8−アルキル、C3−8−シクロアルキル、4から7員複素環アルキル、フェニルおよびピリジニルからなる群から選択される。より好ましくは、前記複素環アルキルはヒドロキシ、メトキシ、エトキシ、アミノ、−NHCH、−NHCOCH、−NHSOCHおよび−SONHCHからなる群から選択される1個もしくは2個の置換基で場合により置換されている。
1実施形態において、RおよびRが一体となって4から7員複素環アルキルを形成している場合、その複素環アルキルはアゼチジニル、ピロリジニル、イミダゾリジニル、ピラゾリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、2−オキソピロリジニル、2,5−ジオキソピロリジニル、2−オキソピペリジニル、4−オキソピペリジニルまたは2,6−ジオキソピペリジニルであり、好ましくはピロリジニル、テトラヒドロフリル、ピペリジニルまたはテトラヒドロピラニルである。
好ましくは、NRは、
Figure 2012533551
Figure 2012533551
Figure 2012533551
Figure 2012533551
からなる群から選択される。
式(I)の別の実施形態において、YはNRC(O)RまたはNRSOである。
式(I)の1実施形態において、Rは水素である。式(I)の別の実施形態において、Rは置換されていない分岐もしくは直鎖のC1−4−アルキルである。
式(I)の1実施形態において、Rは場合により置換されているC1−8−アルキルである。1実施形態において、前記R1−8−アルキルは置換されていない。別の実施形態では、前記R1−8−アルキルは上記で定義の1個もしくは2個の置換基で場合により置換されている。好ましくは、前記1個もしくは2個の置換基は、独立にオキソ、−OR、−NR、−NRC(O)R、−NHSO、−SONRNRおよびベンジルからなる群から選択され、R、RおよびRは独立にHおよびC1−8−アルキルからなる群から選択される。より好ましくは、前記R1−8−アルキルはヒドロキシ、メトキシ、エトキシ、アミノ、−NHCH、−NHCOCH、−NHSOCHおよび−SONHCHからなる群から選択される1個もしくは2個の置換基で場合により置換されている。
式(I)の別の実施形態において、Rはアリールまたはヘテロアリールである。式(I)の1実施形態において、Rは1以上のRで場合により置換されているフェニルである。式(I)の別の実施形態において、Rは1以上のRで場合により置換されている5から7員ヘテロアリールである。さらに別の実施形態において、Rはフラニル、チオフェニル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、チオジアゾリル、オキサジアゾリル、ピリジニル、ピリダジニル、ピリミジニルまたはピラジニルであり、より好ましくはピリジニルである。
式(I)の1実施形態において、Rは場合により置換されているC3−8−シクロアルキルまたは場合により置換されている複素環アルキルである。1実施形態において、前記R3−8−シクロアルキルまたは複素環アルキルは置換されていない。別の実施形態では、前記R3−8−シクロアルキルまたは複素環アルキルは1個もしくは2個のRで置換されている。好ましくは、前記1個もしくは2個の置換基は、独立にC1−8−アルキル、ハロゲン、−OR、−NR、−NRC(O)R、−NHSOおよび−SONRNRからなる群から選択され、R、RおよびRは独立にH、C1−8−アルキル、C3−8−シクロアルキル、4から7員複素環アルキル、フェニルおよびピリジニルからなる群から選択される。より好ましくは、前記R3−8−シクロアルキルまたは複素環アルキルは、ヒドロキシ、メトキシ、エトキシ、アミノ、−NHCH、−NHCOCH、−NHSOCHおよび−SONHCHからなる群から選択される1個もしくは2個の置換基で場合により置換されている。
が場合により置換されているC3−8−シクロアルキルである場合、好ましくはRはシクロブチル、シクロペンチルまたはシクロヘキシルである。より好ましくは、Rはシクロヘキシルである。
が場合により置換されている複素環アルキルである場合、好ましくはRは場合により置換されている5から7員複素環アルキルである。別の実施形態では、前記R複素環アルキルは、ピロリジニル、テトラヒドロフリル、テトラヒドロチエニル、イミダゾリジニル、ピラゾリジニル、ピペリジニル、テトラヒドロピラニル、ピペラジニル、ジオキサニル、モルホリニル、2−オキソピロリジニル、2,5−ジオキソピロリジニル、2−オキソピペリジニル、4−オキソピペリジニルおよび2,6−ジオキソピペリジニルである。好ましくは、Rはピロリジニル、テトラヒドロフリル、ピペリジニルまたはテトラヒドロピラニルである。
式(I)の別の実施形態において、RはC3−8−シクロアルキル−(C1−8−アルキル)−、複素環アルキル−(C1−8−アルキル)−、アリール−(C1−8−アルキル)−またはヘテロアリール−(C1−8−アルキル)−であり、(a)前記R−(C1−8−アルキル)−はハロゲン、シアノ、ニトロ、オキソ、−OR、−C(O)R、−C(O)OR、−OC(O)R、−NR、−NRC(O)R、−NHC(O)NHR、−C(O)NR、−NHSO、−SONRNRおよびベンジルからなる群から選択される1以上の置換基で場合により置換されており;および(b)前記R3−8−シクロアルキル、複素環アルキル、アリールおよびヘテロアリールは1以上のRで場合により置換されている。
1実施形態において、RがC3−8−シクロアルキル−(C1−8−アルキル)−、複素環アルキル−(C1−8−アルキル)−、アリール−(C1−8−アルキル)−またはヘテロアリール−(C1−8−アルキル)−である場合、そのR−(C1−8−アルキル)−は置換されていない。
1実施形態において、RがC3−8−シクロアルキル−(C1−8−アルキル)−、複素環アルキル−(C1−8−アルキル)−、アリール−(C1−8−アルキル)−またはヘテロアリール−(C1−8−アルキル)−である場合、前記Rシクロアルキル、複素環アルキル、アリールまたはヘテロアリールは置換されていない。別の実施形態では、前記Rシクロアルキル、複素環アルキル、アリールまたはヘテロアリールは1個もしくは2個のRで場合により置換されており、前記1個もしくは2個の置換基は独立にC1−8−アルキル、ハロゲン、−OR、−NR、−NRC(O)R、−NHSOおよび−SONRNRからなる群から選択され、R、RおよびRは、独立にH、C1−8−アルキル、C3−8−シクロアルキル、4から7員複素環アルキル、フェニルおよびピリジニルからなる群から選択される。より好ましくは、前記R3−8−シクロアルキルまたは複素環アルキルは、ヒドロキシ、メトキシ、エトキシ、アミノ、−NHCH、−NHCOCH、−NHSOCHおよび−SONHCHからなる群から選択される1個もしくは2個の置換基で場合により置換されている。
好ましくは、RがC3−8−シクロアルキル−(C1−8−アルキル)−、複素環アルキル−(C1−8−アルキル)−、アリール−(C1−8−アルキル)−またはヘテロアリール−(C1−8−アルキル)−である場合、前記−(C1−8−アルキル)−は−(C−アルキル)−、−(C−アルキル)−または−(C−アルキル)−であり、より好ましくは−(C−アルキル)−である。
1実施形態において、RがC3−8−シクロアルキル−(C1−8−アルキル)−である場合、前記C3−8−シクロアルキルは置換されているシクロブチル、シクロペンチルまたはシクロヘキシルである。
1実施形態において、Rが複素環アルキル−(C1−8−アルキル)−である場合、前記複素環アルキルは場合により置換されている5から7員複素環アルキルである。別の実施形態では、前記R複素環アルキルはピロリジニル、テトラヒドロフリル、テトラヒドロチエニル、イミダゾリジニル、ピラゾリジニル、ピペリジニル、テトラヒドロピラニル、ピペラジニル、ジオキサニル、モルホリニル、2−オキソピロリジニル、2,5−ジオキソピロリジニル、2−オキソピペリジニル、4−オキソピペリジニルまたは2,6−ジオキソピペリジニルであり、好ましくはピロリジニル、テトラヒドロフリル、ピペリジニルまたはテトラヒドロピラニルである。
1実施形態において、Rがアリール−(C1−8−アルキル)−である場合、前記アリールは場合により置換されているフェニルである。
別の実施形態では、本発明は、R1aおよびR1bが水素であり、XがCRであり、Rが水素であり、Yがアリールであり、そのアリールが1、2もしくは3個のRで場合により置換されており、Rが独立にC1−8−アルキル、クロロ、フルオロ、シアノ、−OR、−C(O)OR、−NR、−NRC(O)R、−NHSO、−C(O)NR、−SONRNR、ニトロ、−CF、−CFCF、−OCFおよび−OCFCFからなる群から選択され、R、RおよびRが独立に水素、C1−8−アルキル、フェニル、C3−8−シクロアルキル、4から7員複素環アルキルおよびピリジルからなる群から選択される式(I)の化合物を提供する。
別の実施形態では、本発明は、R1aおよびR1bが水素であり、XがNであり、Yがアリールであり、そのアリールが1、2もしくは3個のRで場合により置換されており、Rが独立にC1−8−アルキル、クロロ、フルオロ、シアノ、−OR、−C(O)OR、−NR、−NRC(O)R、−NHSO、−C(O)NR、−SONRNR、ニトロ、−CF、−CFCF、−OCFおよび−OCFCFからなる群から選択され、R、RおよびRが独立に水素、C1−8−アルキル、フェニル、C3−8−シクロアルキル、4から7員複素環アルキルおよびピリジルからなる群から選択される式(I)の化合物を提供する。
別の実施形態において、本発明は、R1aおよびR1bが水素であり、XがCRであり、Rが水素であり、YがNRであり、RがC1−8−アルキルであり、前記C1−8−アルキルが独立にオキソ、−OR、−NR、−NRC(O)Rおよびベンジルからなる群から選択される1個もしくは2個の置換基で場合により置換されており、Zが結合であり、Rが水素であり、R、RおよびRが独立に水素、C1−8−アルキル、フェニル、C3−8−シクロアルキル、4から7員複素環アルキルおよびピリジルからなる群から選択される式(I)の化合物を提供する。
別の実施形態では、本発明は、R1aおよびR1bが水素であり、XがNであり、YがNRであり、RがC1−8−アルキルであり、前記C1−8−アルキルが独立にオキソ、−OR、−NR、−NRC(O)Rおよびベンジルからなる群から選択される1個もしくは2個の置換基で場合により置換されており、Zが結合であり、Rが水素であり、R、RおよびRが独立に水素、C1−8−アルキル、フェニル、C3−8−シクロアルキル、4から7員複素環アルキルおよびピリジルからなる群から選択される式(I)の化合物を提供する。
別の実施形態において、本発明は、R1aおよびR1bが水素であり、XがCRであり、Rが水素であり、YがNRであり、RがC3−8−シクロアルキルであり、前記C3−8−シクロアルキルが独立にC1−8−アルキル、オキソ、シアノ、ハロゲン、−OR、−NR、−NRC(O)Rおよび−NHSOからなる群から選択される1個もしくは2個の置換基で場合により置換されており、Zが結合であり、Rが水素であり、R、RおよびRが独立にH、C1−8−アルキル、フェニル、C3−8−シクロアルキル、4から7員複素環アルキルおよびピリジニルからなる群から選択される式(I)の化合物を提供する。
別の実施形態では、本発明は、R1aおよびR1bが水素であり、XがNであり、YがNRであり、RがC3−8−シクロアルキルであり、前記C3−8−シクロアルキルが独立にC1−8−アルキル、オキソ、シアノ、ハロゲン、−OR、−NR、−NRC(O)Rおよび−NHSOからなる群から選択される1個もしくは2個の置換基で場合により置換されており、Rが水素であり、Zが結合であり、R、RおよびRが独立にH、C1−8−アルキル、フェニル、C3−8−シクロアルキル、4から7員複素環アルキルおよびピリジニルからなる群から選択される式(I)の化合物を提供する。
別の実施形態において、本発明は、R1aおよびR1bが水素であり、XがCRであり、Rが水素であり、YがNRであり、Rが複素環アルキルであり、前記複素環アルキルが独立にC1−8−アルキル、オキソ、シアノ、ハロゲン、−OR、−NR、−NRC(O)Rおよび−NHSOからなる群から選択される1個もしくは2個の置換基で場合により置換されており、Zが結合であり、R、RおよびRが独立にH、C1−8−アルキル、C3−8−シクロアルキル、4から7員複素環アルキル、フェニルおよびピリジニルからなる群から選択され、Rが水素である式(I)の化合物を提供する。
別の実施形態では、本発明は、R1aおよびR1bが水素であり、XがNであり、YがNRであり、Rが複素環アルキルであり、前記複素環アルキルが独立にC1−8−アルキル、オキソ、シアノ、ハロゲン、−OR、−NR、−NRC(O)Rおよび−NHSOからなる群から選択される1個もしくは2個の置換基で場合により置換されており、Zが結合であり、R、RおよびRが独立にH、C1−8−アルキル、フェニル、C3−8−シクロアルキル、4から7員複素環アルキルおよびピリジニルからなる群から選択され、Rが水素である式(I)の化合物を提供する。
別の実施形態では、本発明は、R1aおよびR1bが水素であり、XがCRであり、Rが水素であり、YがNRであり、RがC3−8−シクロアルキル−(C1−8−アルキル)−であり、前記R−(C1−8−アルキル)−が置換されておらず、前記R3−8−シクロアルキルが独立にC1−8−アルキル、オキソ、シアノ、ハロゲン、−OR、−NR、−NRC(O)Rおよび−NHSOからなる群から選択される1個もしくは2個の置換基で場合により置換されており、Zが結合であり、R、RおよびRが独立にH、C1−8−アルキル、フェニル、C3−8−シクロアルキル、4から7員複素環アルキルおよびピリジニルからなる群から選択され、Rが水素である式(I)の化合物を提供する。
別の実施形態では、本発明は、R1aおよびR1bが水素であり、XがNであり、YがNRであり、RがC3−8−シクロアルキル−(C1−8−アルキル)−であり、前記R−(C1−8−アルキル)−が置換されておらず、前記R3−8−シクロアルキルが独立にC1−8−アルキル、オキソ、シアノ、ハロゲン、−OR、−NR、−NRC(O)Rおよび−NHSOからなる群から選択される1個もしくは2個の置換基で場合により置換されており、Zが結合であり、R、RおよびRが独立にH、C1−8−アルキル、C3−8−シクロアルキル、4から7員複素環アルキル、フェニルおよびピリジニルからなる群から選択され、Rが水素である式(I)の化合物を提供する。
別の実施形態では、本発明は、R1aおよびR1bが水素であり、XがCRであり、Rが水素であり、YがNRであり、Rが複素環アルキル−(C1−8−アルキル)−であり、前記R−(C1−8−アルキル)−が置換されておらず、前記R複素環アルキルが独立にC1−8−アルキル、オキソ、シアノ、ハロゲン、−OR、−NR、−NRC(O)Rおよび−NHSOからなる群から選択される1個もしくは2個の置換基で場合により置換されており、Zが結合であり、R、RおよびRが独立にH、C1−8−アルキル、フェニル、C3−8−シクロアルキル、4から7員複素環アルキルおよびピリジニルからなる群から選択され、Rが水素である式(I)の化合物を提供する。
別の実施形態では、本発明は、R1aおよびR1bが水素であり、XがNであり、YがNRであり、Rが複素環アルキル−(C1−8−アルキル)−であり、前記R−(C1−8−アルキル)−が置換されておらず、前記R複素環アルキルが独立にC1−8−アルキル、オキソ、シアノ、ハロゲン、−OR、−NR、−NRC(O)Rおよび−NHSOからなる群から選択される1個もしくは2個の置換基で場合により置換されており、Zが結合であり、R、RおよびRが独立にH、C1−8−アルキル、フェニル、C3−8−シクロアルキル、4から7員複素環アルキルおよびピリジニルからなる群から選択され、Rが水素である式(I)の化合物を提供する。
別の実施形態では、本発明は、R1aおよびR1bが水素であり、XがCRであり、Rが水素であり、YがNRであり、Rがアリール−(C1−8−アルキル)−であり、前記R−(C1−8−アルキル)−が置換されておらず、前記Rアリールが独立にC1−8−アルキル、シアノ、ハロゲン、−OR、−NR、−NRC(O)Rおよび−NHSOからなる群から選択される1個もしくは2個の置換基で場合により置換されており、Zが結合であり、R、RおよびRが独立にH、C1−8−アルキル、フェニル、C3−8−シクロアルキル、4から7員複素環アルキルおよびピリジニルからなる群から選択され、Rが水素である式(I)の化合物を提供する。
別の実施形態では、本発明は、R1aおよびR1bが水素であり、XがNであり、YがNRであり、Rがアリール−(C1−8−アルキル)−であり、前記R−(C1−8−アルキル)−が置換されておらず、前記Rアリールが独立にC1−8−アルキル、シアノ、ハロゲン、−OR、−NR、−NRC(O)Rおよび−NHSOからなる群から選択される1個もしくは2個の置換基で場合により置換されており、Zが結合であり、R、RおよびRが独立にH、C1−8−アルキル、フェニル、C3−8−シクロアルキル、4から7員複素環アルキルおよびピリジニルからなる群から選択され、Rが水素である式(I)の化合物を提供する。
別の実施形態では、本発明は、R1aおよびR1bが水素であり、XがCRであり、Rが水素であり、YがNRであり、Rがヘテロアリール−(C1−8−アルキル)−であり、前記R−(C1−8−アルキル)−が置換されておらず、前記Rヘテロアリールが独立にC1−8−アルキル、オキソ、シアノ、ハロゲン、−OR、−NR、−NRC(O)Rおよび−NHSOからなる群から選択される1個もしくは2個の置換基で場合により置換されており、Zが結合であり、R、RおよびRが独立にH、C1−8−アルキル、フェニル、C3−8−シクロアルキル、4から7員複素環アルキルおよびピリジニルからなる群から選択され、Rが水素である式(I)の化合物を提供する。
別の実施形態では、本発明は、R1aおよびR1bが水素であり、XがNであり、YがNRであり、Rがヘテロアリール−(C1−8−アルキル)−であり、前記R−(C1−8−アルキル)−が置換されておらず、前記Rヘテロアリールが独立にC1−8−アルキル、オキソ、シアノ、ハロゲン、−OR、−NR、−NRC(O)Rおよび−NHSOからなる群から選択される1個もしくは2個の置換基で場合により置換されており、Zが結合であり、R、RおよびRが独立にH、C1−8−アルキル、フェニル、C3−8−シクロアルキル、4から7員複素環アルキルおよびピリジニルからなる群から選択され、Rが水素である式(I)の化合物を提供する。
別の実施形態では、本発明は、R1aおよびR1bが水素であり、XがCRであり、Rが水素であり、YがNRであり、RおよびRが一体となって4から7員複素環アルキルを形成しており、前記複素環アルキルがC1−8−アルキル、オキソ、シアノ、ハロゲン、−OR、−NR、−NRC(O)Rおよび−NHSOからなる群から選択される1個もしくは2個の置換基で場合により置換されており、Zが結合であり、R、RおよびRが独立にH、C1−8−アルキル、フェニル、C3−8−シクロアルキル、4から7員複素環アルキルおよびピリジニルからなる群から選択される式(I)の化合物を提供する。
別の実施形態では、本発明は、R1aおよびR1bが水素であり、XがNであり、YがNRであり、RおよびRが一体となって4から7員複素環アルキルを形成しており、前記複素環アルキルがC1−8−アルキル、オキソ、シアノ、ハロゲン、−OR、−NR、−NRC(O)Rおよび−NHSOからなる群から選択される1個もしくは2個の置換基で場合により置換されており、Zが結合であり、R、RおよびRが独立にH、C1−8−アルキル、フェニル、C3−8−シクロアルキル、4から7員複素環アルキルおよびピリジニルからなる群から選択される式(I)の化合物を提供する。
別の実施形態では、本発明は、R1aおよびR1bが水素であり、XがCRであり、Rが水素であり、YがNRC(O)RまたはNRSOであり、RがC1−8−アルキルであり、前記C1−8−アルキルが独立にオキソ、−OR、−NR、−NRC(O)Rおよびベンジルからなる群から選択される1個もしくは2個の置換基で場合により置換されており、Rが水素であり、R、RおよびRが独立にH、C1−8−アルキル、フェニル、C3−8−シクロアルキル、4から7員複素環アルキルおよびピリジニルからなる群から選択される式(I)の化合物を提供する。
別の実施形態では、本発明は、R1aおよびR1bが水素であり、XがNであり、YがNRC(O)RまたはNRSOであり、RがC1−8−アルキルであり、前記C1−8−アルキルが独立にオキソ、−OR、−NR、−NRC(O)Rおよびベンジルからなる群から選択される1個もしくは2個の置換基で場合により置換されており、Rが水素であり、R、RおよびRが独立に水素、C1−8−アルキル、フェニル、C3−8−シクロアルキル、4から7員複素環アルキルおよびピリジルからなる群から選択される式(I)の化合物を提供する。
別の実施形態では、本発明は、R1aおよびR1bが水素であり、XがCRであり、Rが水素であり、YがNRC(O)RまたはNRSOであり、RがC3−8−シクロアルキルであり、前記C3−8−シクロアルキルが独立にC1−8−アルキル、オキソ、シアノ、ハロゲン、−OR、−NR、−NRC(O)Rおよび−NHSOからなる群から選択される1個もしくは2個の置換基で場合により置換されており、Rが水素であり、R、RおよびRが独立にH、C1−8−アルキル、フェニル、C3−8−シクロアルキル、4から7員複素環アルキルおよびピリジニルからなる群から選択される式(I)の化合物を提供する。
別の実施形態では、本発明は、R1aおよびR1bが水素であり、XがNであり、YがNRC(O)RまたはNRSOであり、RがC3−8−シクロアルキルであり、前記C3−8−シクロアルキルが独立にC1−8−アルキル、オキソ、シアノ、ハロゲン、−OR、−NR、−NRC(O)Rおよび−NHSOからなる群から選択される1個もしくは2個の置換基で場合により置換されており、Rが水素であり、R、RおよびRが独立にH、C1−8−アルキル、フェニル、C3−8−シクロアルキル、4から7員複素環アルキルおよびピリジニルからなる群から選択される式(I)の化合物を提供する。
別の実施形態では、本発明は、R1aおよびR1bが水素であり、XがCRであり、Rが水素であり、YがNRC(O)RまたはNRSOであり、Rが複素環アルキルであり、前記複素環アルキルが独立にC1−8−アルキル、オキソ、シアノ、ハロゲン、−OR、−NR、−NRC(O)Rおよび−NHSOからなる群から選択される1個もしくは2個の置換基で場合により置換されており、R、RおよびRが独立にH、C1−8−アルキル、C3−8−シクロアルキル、4から7員複素環アルキル、フェニルおよびピリジニルからなる群から選択され、Rが水素である式(I)の化合物を提供する。
別の実施形態では、本発明は、R1aおよびR1bが水素であり、XがNであり、YがNRC(O)RまたはNRSOであり、Rがアリールであり、前記アリールが独立にC1−8−アルキル、オキソ、シアノ、ハロゲン、−OR、−NR、−NRC(O)Rおよび−NHSOからなる群から選択される1個もしくは2個の置換基で場合により置換されており、R、RおよびRが独立にH、C1−8−アルキル、フェニル、C3−8−シクロアルキル、4から7員複素環アルキルおよびピリジニルからなる群から選択され、Rが水素である式(I)の化合物を提供する。
別の実施形態では、本発明は、R1aおよびR1bが水素であり、XがCRであり、Rが水素であり、YがNRC(O)RまたはNRSOであり、Rがアリールであり、前記アリールが独立にC1−8−アルキル、オキソ、シアノ、ハロゲン、−OR、−NR、−NRC(O)Rおよび−NHSOからなる群から選択される1個もしくは2個の置換基で場合により置換されており、R、RおよびRが独立にH、C1−8−アルキル、C3−8−シクロアルキル、4から7員複素環アルキル、フェニルおよびピリジニルからなる群から選択され、Rが水素である式(I)の化合物を提供する。
別の実施形態では、本発明は、R1aおよびR1bが水素であり、XがNであり、YがNRC(O)RまたはNRSOであり、Rが複素環アルキルであり、前記複素環アルキルが独立にC1−8−アルキル、オキソ、シアノ、ハロゲン、−OR、−NR、−NRC(O)Rおよび−NHSOからなる群から選択される1個もしくは2個の置換基で場合により置換されており、R、RおよびRが独立にH、C1−8−アルキル、フェニル、C3−8−シクロアルキル、4から7員複素環アルキルおよびピリジニルからなる群から選択され、Rが水素である式(I)の化合物を提供する。
別の実施形態では、本発明は、R1aおよびR1bが水素であり、XがCRであり、Rが水素であり、YがNRC(O)RまたはNRSOであり、Rがヘテロアリールであり、前記ヘテロアリールが独立にC1−8−アルキル、オキソ、シアノ、ハロゲン、−OR、−NR、−NRC(O)Rおよび−NHSOからなる群から選択される1個もしくは2個の置換基で場合により置換されており、R、RおよびRが独立にH、C1−8−アルキル、C3−8−シクロアルキル、4から7員複素環アルキル、フェニルおよびピリジニルからなる群から選択され、Rが水素である式(I)の化合物を提供する。
別の実施形態では、本発明は、R1aおよびR1bが水素であり、XがNであり、YがNRC(O)RまたはNRSOであり、Rがヘテロアリールであり、前記ヘテロアリールが独立にC1−8−アルキル、オキソ、シアノ、ハロゲン、−OR、−NR、−NRC(O)Rおよび−NHSOからなる群から選択される1個もしくは2個の置換基で場合により置換されており、R、RおよびRが独立にH、C1−8−アルキル、フェニル、C3−8−シクロアルキル、4から7員複素環アルキルおよびピリジニルからなる群から選択され、Rが水素である式(I)の化合物を提供する。
別の実施形態では、本発明は、R1aおよびR1bが水素であり、XがCRであり、Rが水素であり、YがNRC(O)RまたはNRSOであり、RがC3−8−シクロアルキル−(C1−8−アルキル)−であり、前記R−(C1−8−アルキル)−が置換されておらず、前記R3−8−シクロアルキルが独立にC1−8−アルキル、オキソ、シアノ、ハロゲン、−OR、−NR、−NRC(O)Rおよび−NHSOからなる群から選択される1個もしくは2個の置換基で場合により置換されており、R、RおよびRが独立にH、C1−8−アルキル、フェニル、C3−8−シクロアルキル、4から7員複素環アルキルおよびピリジニルからなる群から選択され、Rが水素である式(I)の化合物を提供する。
別の実施形態では、本発明は、R1aおよびR1bが水素であり、XがNであり、YがNRC(O)RまたはNRSOであり、RがC3−8−シクロアルキル−(C1−8−アルキル)−であり、前記R−(C1−8−アルキル)−が置換されておらず、前記R3−8−シクロアルキルが独立にC1−8−アルキル、オキソ、シアノ、ハロゲン、−OR、−NR、−NRC(O)Rおよび−NHSOからなる群から選択される1個もしくは2個の置換基で場合により置換されており、R、RおよびRが独立にH、C1−8−アルキル、C3−8−シクロアルキル、4から7員複素環アルキル、フェニルおよびピリジニルからなる群から選択され、Rが水素である式(I)の化合物を提供する。
別の実施形態では、本発明は、R1aおよびR1bが水素であり、XがCRであり、Rが水素であり、YがNRC(O)RまたはNRSOであり、Rが複素環アルキル−(C1−8−アルキル)−であり、前記R−(C1−8−アルキル)−が置換されておらず、前記R複素環アルキルが独立にC1−8−アルキル、オキソ、シアノ、ハロゲン、−OR、−NR、−NRC(O)Rおよび−NHSOからなる群から選択される1個もしくは2個の置換基で場合により置換されており、R、RおよびRが独立にH、C1−8−アルキル、フェニル、C3−8−シクロアルキル、4から7員複素環アルキルおよびピリジニルからなる群から選択され、Rが水素である式(I)の化合物を提供する。
別の実施形態では、本発明は、R1aおよびR1bが水素であり、XがNであり、YがNRC(O)RまたはNRSOであり、Rが複素環アルキル−(C1−8−アルキル)−であり、前記R−(C1−8−アルキル)−が置換されておらず、前記R複素環アルキルが独立にC1−8−アルキル、オキソ、シアノ、ハロゲン、−OR、−NR、−NRC(O)Rおよび−NHSOからなる群から選択される1個もしくは2個の置換基で場合により置換されており、R、RおよびRが独立にH、C1−8−アルキル、フェニル、C3−8−シクロアルキル、4から7員複素環アルキルおよびピリジニルからなる群から選択され、Rが水素である式(I)の化合物を提供する。
別の実施形態では、本発明は、R1aおよびR1bが水素であり、XがCRであり、Rが水素であり、YがNRC(O)RまたはNRSOであり、Rがアリール−(C1−8−アルキル)−であり、前記R−(C1−8−アルキル)−が置換されておらず、前記Rアリールが独立にC1−8−アルキル、シアノ、ハロゲン、−OR、−NR、−NRC(O)Rおよび−NHSOからなる群から選択される1個もしくは2個の置換基で場合により置換されており、R、RおよびRが独立にH、C1−8−アルキル、フェニル、C3−8−シクロアルキル、4から7員複素環アルキルおよびピリジニルからなる群から選択され、Rが水素である式(I)の化合物を提供する。
別の実施形態では、本発明は、R1aおよびR1bが水素であり、XがNであり、YがNRC(O)RまたはNRSOであり、Rがアリール−(C1−8−アルキル)−であり、前記R−(C1−8−アルキル)−が置換されておらず、前記Rアリールが独立にC1−8−アルキル、シアノ、ハロゲン、−OR、−NR、−NRC(O)Rおよび−NHSOからなる群から選択される1個もしくは2個の置換基で場合により置換されており、R、RおよびRが独立にH、C1−8−アルキル、フェニル、C3−8−シクロアルキル、4から7員複素環アルキルおよびピリジニルからなる群から選択され、Rが水素である式(I)の化合物を提供する。
別の実施形態では、本発明は、R1aおよびR1bが水素であり、XがCRであり、Rが水素であり、YがNRC(O)RまたはNRSOであり、Rがヘテロアリール−(C1−8−アルキル)−であり、前記R−(C1−8−アルキル)−が置換されておらず、前記Rヘテロアリールが独立にC1−8−アルキル、オキソ、シアノ、ハロゲン、−OR、−NR、−NRC(O)Rおよび−NHSOからなる群から選択される1個もしくは2個の置換基で場合により置換されており、R、RおよびRが独立にH、C1−8−アルキル、フェニル、C3−8−シクロアルキル、4から7員複素環アルキルおよびピリジニルからなる群から選択され、Rが水素である式(I)の化合物を提供する。
別の実施形態では、本発明は、R1aおよびR1bが水素であり、XがNであり、YがNRC(O)RまたはNRSOであり、Rがヘテロアリール−(C1−8−アルキル)−であり、前記R−(C1−8−アルキル)−が置換されておらず、前記Rヘテロアリールが独立にC1−8−アルキル、オキソ、シアノ、ハロゲン、−OR、−NR、−NRC(O)Rおよび−NHSOからなる群から選択される1個もしくは2個の置換基で場合により置換されており、R、RおよびRが独立にH、C1−8−アルキル、フェニル、C3−8−シクロアルキル、4から7員複素環アルキルおよびピリジニルからなる群から選択され、Rが水素である式(I)の化合物を提供する。
本発明の別の態様は、下記式(II)の化合物を提供する(R1a、R1b、R1c、RおよびRは全般におよび上記の下位集合で定義の通りである。)。
Figure 2012533551
式(II)の1実施形態では、R1aおよびR1bは水素である。
式(II)の1実施形態では、Rは場合により置換されているC1−8−アルキルまたは場合により置換されているC2−8−アルケニルである。1実施形態において、前記R1−8−アルキルまたはC2−8−アルケニルは置換されていない。別の実施形態では、前記R1−8−アルキルまたはC2−8−アルケニルは、1個もしくは2個の上記で定義の置換基で場合により置換されている。好ましくは、前記1個もしくは2個の置換基は、独立にオキソ、−OR、−NR、−NRC(O)R、−NHSO、−SONRNRおよびベンジルからなる群から選択され、R、RおよびRは、独立にHおよびC1−8−アルキルからなる群から選択される。より好ましくは、前記R1−8−アルキルまたはC2−8−アルケニルは、ヒドロキシ、メトキシ、エトキシ、アミノ、−NHCH、−NHCOCH、−NHSOCHおよび−SONHCHからなる群から選択される1個もしくは2個の置換基で場合により置換されている。
が場合により置換されているC1−8−アルキルである場合、好ましくはRはメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、t−ブチル、3−メチルブタン−1−イル、ペンチル、ネオペンチルまたは4,4−ジメチルペンタン−1−イルである。
が場合により置換されているC2−8−アルケニルである場合、好ましくはRはビニル、プロパ−2−エンイルまたはブタ−3−エンイルである。
式(II)の別の実施形態では、Rはアリールまたはヘテロアリールである。式(II)の1実施形態では、Rは1以上のRで場合により置換されているフェニルである。式(II)の別の実施形態では、Rは1以上のRで場合により置換されている5から7員ヘテロアリールである。さらに別の実施形態において、Rはフラニル、チオフェニル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、チオジアゾリル、オキサジアゾリル、ピリジニル、ピリダジニル、ピリミジニルまたはピラジニルであり、より好ましくはピリジニルである。
式(II)の1実施形態では、Rは場合により置換されているC3−8−シクロアルキルまたは場合により置換されている複素環アルキルである、1実施形態において、前記R3−8−シクロアルキルまたは複素環アルキルは置換されていない。別の実施形態では、前記R3−8−シクロアルキルまたは複素環アルキルは、1個もしくは2個のRで置換されている。好ましくは、前記1個もしくは2個の置換基は、独立にC1−8−アルキル、ハロゲン、−OR、−NR、−NRC(O)R、−NHSOおよび−SONRNRからなる群から選択さて、R、RおよびRは、独立にH、C1−8−アルキル、C3−8−シクロアルキル、4から7員複素環アルキル、フェニルおよびピリジニルからなる群から選択される。より好ましくは、前記R3−8−シクロアルキルまたは複素環アルキルは、ヒドロキシ、メトキシ、エトキシ、アミノ、−NHCH、−NHCOCH、−NHSOCHおよび−SONHCHからなる群から選択される1個もしくは2個の置換基で場合により置換されている。
が場合により置換されているC3−8−シクロアルキルである場合、好ましくはRはシクロブチル、シクロペンチルまたはシクロヘキシルである。より好ましくは、Rはシクロヘキシルである。
が場合により置換されている複素環アルキルである場合、好ましくはRは場合により置換されている5から7員複素環アルキルである。別の実施形態では、前記R複素環アルキルはピロリジニル、テトラヒドロフリル、テトラヒドロチエニル、イミダゾリジニル、ピラゾリジニル、ピペリジニル、テトラヒドロピラニル、ピペラジニル、ジオキサニル、モルホリニル、2−オキソピロリジニル、2,5−ジオキソピロリジニル、2−オキソピペリジニル、4−オキソピペリジニルおよび2,6−ジオキソピペリジニルである。好ましくは、Rはピロリジニル、テトラヒドロフリル、ピペリジニルまたはテトラヒドロピラニルである。
式(II)別の実施形態では、RはC3−8−シクロアルキル−(C1−8−アルキル)−、複素環アルキル−(C1−8−アルキル)−、アリール−(C1−8−アルキル)−またはヘテロアリール−(C1−8−アルキル)−であり、(a)前記R−(C1−8−アルキル)−はハロゲン、シアノ、ニトロ、オキソ、−OR、−C(O)R、−C(O)OR、−OC(O)R、−NR、−NRC(O)R、−NHC(O)NHR、−C(O)NR、−NHSO、−SONRNRおよびベンジルからなる群から選択される1以上の置換基で場合により置換されており;(b)前記R3−8−シクロアルキル、複素環アルキル、アリールおよびヘテロアリールは1以上のRで場合により置換されている。
1実施形態において、RがC3−8−シクロアルキル−(C1−8−アルキル)−、複素環アルキル−(C1−8−アルキル)−、アリール−(C1−8−アルキル)−またはヘテロアリール−(C1−8−アルキル)−である場合、前記R−(C1−8−アルキル)−は置換されていない。
1実施形態において、RがC3−8−シクロアルキル−(C1−8−アルキル)−、複素環アルキル−(C1−8−アルキル)−、アリール−(C1−8−アルキル)−またはヘテロアリール−(C1−8−アルキル)−である場合、前記Rシクロアルキル、複素環アルキル、アリールまたはヘテロアリールは置換されていない。別の実施形態では、前記Rシクロアルキル、複素環アルキル、アリールまたはヘテロアリールは1個もしくは2個のRで場合により置換されており、前記1個もしくは2個の置換基は独立にC1−8−アルキル、ハロゲン、−OR、−NR、−NRC(O)R、−NHSOおよび−SONRNRからなる群から選択され、R、RおよびRは独立にH、C1−8−アルキル、C3−8−シクロアルキル、4から7員複素環アルキル、フェニルおよびピリジニルからなる群から選択される。より好ましくは、前記R3−8−シクロアルキルまたは複素環アルキルはヒドロキシ、メトキシ、エトキシ、アミノ、−NHCH、−NHCOCH、−NHSOCHおよび−SONHCHからなる群から選択される1個もしくは2個の置換基で場合により置換されている。
好ましくは、RがC3−8−シクロアルキル−(C1−8−アルキル)−、複素環アルキル−(C1−8−アルキル)−、アリール−(C1−8−アルキル)−またはヘテロアリール−(C1−8−アルキル)−である場合、前記−(C1−8−アルキル)−は−(C−アルキル)−、−(C−アルキル)−または−(C−アルキル)−であり、より好ましくは−(C−アルキル)−である。
1実施形態において、RがC3−8−シクロアルキル−(C1−8−アルキル)−である場合、前記C3−8−シクロアルキルは場合により置換されているシクロブチル、シクロペンチルまたはシクロヘキシルである。
1実施形態において、Rが複素環アルキル−(C1−8−アルキル)−である場合、前記複素環アルキルは、場合により置換されている5から7員複素環アルキルである。別の実施形態では、前記R複素環アルキルは、ピロリジニル、テトラヒドロフリル、テトラヒドロチエニル、イミダゾリジニル、ピラゾリジニル、ピペリジニル、テトラヒドロピラニル、ピペラジニル、ジオキサニル、モルホリニル、2−オキソピロリジニル、2,5−ジオキソピロリジニル、2−オキソピペリジニル、4−オキソピペリジニルまたは2,6−ジオキソピペリジニルであり、好ましくはピロリジニル、テトラヒドロフリル、ピペリジニルまたはテトラヒドロピラニルである。
1実施形態において、Rがアリール−(C1−8−アルキル)−である場合、前記アリールは場合により置換されているフェニルである。
1実施形態において、Rがヘテロアリールアリール−(C1−8−アルキル)−である場合、前記ヘテロアリールは場合により置換されている5から7員ヘテロアリールである。さらに別の実施形態において、前記Rヘテロアリールは、フラニル、チオフェニル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、チオジアゾリル、オキサジアゾリル、ピリジニル、ピリダジニル、ピリミジニルまたはピラジニルであり、より好ましくはピリジニルである。
式(II)の1実施形態において、Rは水素である。式(II)の別の実施形態において、Rは置換されていない分岐もしくは直鎖のC1−8アルキルである。式(II)のさらに別の実施形態において、Rはメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチルまたはt−ブチルである。Rが置換されていない分岐もしくは直鎖のC1−8アルキルである場合、好ましくはRはメチルである。式(II)の別の実施形態において、Rは置換された分岐もしくは直鎖のC1−8アルキルであり、前記C1−8−アルキルは−ORまたは−NRで置換されており、R、RおよびRは独立にHおよびC1−8−アルキルからなる群から選択される。
式(II)の1実施形態において、RおよびRが一体となって複素環アルキル環を形成することができ、前記複素環アルキル環は1以上のRで場合により置換されている。別の実施形態では、RおよびRが一体となって4から7員複素環アルキルを形成しており、前記複素環アルキルは置換されていないか1個もしくは2個のRで置換されている。
好ましくは、前記1個もしくは2個の置換基は、独立にC1−8−アルキル、ハロゲン、−OR、−NR、−NRC(O)R、−NHSOおよび−SONRNRからなる群から選択され、R、RおよびRは、独立にH、C1−8−アルキル、C3−8−シクロアルキル、4から7員複素環アルキル、フェニルおよびピリジニルからなる群から選択される。より好ましくは、前記複素環アルキルは、ヒドロキシ、メトキシ、エトキシ、アミノ、−NHCH、−NHCOCH、−NHSOCHおよび−SONHCHからなる群から選択される1個もしくは2個の置換基で場合により置換されている。
およびRが一体となって4から7員複素環アルキルを形成している式(II)の1実施形態において、前記複素環アルキルはアゼチジニル、ピロリジニル、イミダゾリジニル、ピラゾリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、2−オキソピロリジニル、2,5−ジオキソピロリジニル、2−オキソピペリジニル、4−オキソピペリジニルまたは2,6−ジオキソピペリジニルであり、好ましくはピロリジニル、テトラヒドロフリル、ピペリジニルまたはテトラヒドロピラニルである。
本発明の一部と想到される具体的な実施形態には、式(I)の化合物の化合物などがあり、それらに限定されるものではないが、例えば
6−クロロ−N−シクロヘキシル−4−(5H−ピロロ[3,2−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−アミン;
トランス4−(6−クロロ−4−(5H−ピロロ[3,2−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−イルアミノ)シクロヘキサノール;
6−クロロ−N−(ピペリジン−3−イル)−4−(5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−アミン;
6−クロロ−N−(1−エチルピペリジン−3−イル)−4−(5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−アミン;
(3−(6−クロロ−4−(5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−イルアミノ)ピペリジン−1−イル)(シクロプロピル)メタノン;
6−クロロ−N−(1−(メチルスルホニル)ピペリジン−3−イル)−4−(5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−アミン;
トランスN−(6−クロロ−4−(5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−イル)シクロヘキサン−1,4−ジアミン;
N−(トランス−4−(6−クロロ−4−(5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−イルアミノ)シクロヘキシル)シクロプロパンカルボキサミド;
トランス−N−(6−クロロ−4−(5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−イル)−N,N−ジメチルシクロヘキサン−1,4−ジアミン;
6−クロロ−N−((1−(メチルスルホニル)ピペリジン−3−イル)メチル)−4−(5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−アミン;
N−(3−(6−クロロ−4−(5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−イルアミノ)シクロヘキシル)シクロプロパンカルボキサミド;
−(6−クロロ−4−(5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−イル)−N,N−ジメチルシクロヘキサン−1,3−ジアミン;
N−(3−(6−クロロ−4−(5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−イルアミノ)シクロヘキシル)メタンスルホンアミド;
N−(6−クロロ−4−(5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−イル)ペンタンアミド;
N−(6−クロロ−4−(5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−イル)ニコチンアミド;
N−(6−クロロ−4−(5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−イル)ピペリジン−4−カルボキサミド;
N−(6−クロロ−4−(5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−イル)ベンズアミド;
6−クロロ−4−(5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−アミン;
−(6−クロロ−4−(5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−イル)−2,2−ジメチルプロパン−1,3−ジアミン;
N−(トランス−4−(6−クロロ−4−(5H−ピロロ[3,2−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−イルアミノ)シクロヘキシル)−5−オキソピロリジン−2−カルボキサミド;
4−クロロ−N−シクロヘキシル−6−(5H−ピロロ[3,2−b]ピラジン−7−イル)ピリミジン−2−アミン;
N−(トランス−4−((6−クロロ−4−(5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−イル)(エチル)アミノ)シクロヘキシル)シクロプロパンカルボキサミド;
N−(3−(6−クロロ−4−(5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−イルアミノ)シクロヘキシル)−2−(ジメチルアミノ)アセトアミド;
N−(3−((6−クロロ−4−(5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−イル)(エチル)アミノ)シクロヘキシル)−2−(ジメチルアミノ)アセトアミド;
N−(3−(6−クロロ−4−(5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−イルアミノ)シクロヘキシル)フラン−2−スルホンアミド;
トランス−4−{[6−クロロ−4−(5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−イル]アミノ}シクロヘキサノール;
6−クロロ−N−(1−メチルピペリジン−3−イル)−4−(5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−アミン;
6−クロロ−N−[(1−メチルピペリジン−3−イル)メチル]−4−(5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−アミン;
N−(トランス−4−{[6−クロロ−4−(5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−イル]アミノ}シクロヘキシル)−1−エチルピロリジン−3−カルボキサミド;
(2S)−N−(トランス−4−{[6−クロロ−4−(5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−イル]アミノ}シクロヘキシル)アゼチジン−2−カルボキサミド;
N−(トランス−4−{[6−クロロ−4−(5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−イル]アミノ}シクロヘキシル)−2,6−ジオキソピペリジン−4−カルボキサミド;
N−(トランス−4−{[6−クロロ−4−(5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−イル]アミノ}シクロヘキシル)−N,N−ジメチルアラニンアミド;
4−{[6−クロロ−4−(2−クロロ−5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−イル]アミノ}シクロヘキサノール;
4−{[4−(2−ブロモ−5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル)−6−クロロピリジン−2−イル]アミノ}シクロヘキサノール;
6−クロロ−4−(2−クロロ−5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル)−N−シクロヘキシルピリジン−2−アミン;
7−[2−クロロ−6−(シクロヘキシルアミノ)ピリジン−4−イル]−5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−2−カルボニトリル;
7−[2−クロロ−6−(シクロヘキシルアミノ)ピリジン−4−イル]−5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−2−カルボン酸;
6−クロロ−N−シクロヘキシル−4−(2−フェニル−5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−アミン;
7−[2−クロロ−6−(シクロヘキシルアミノ)ピリジン−4−イル]−N−フェニル−5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−2−アミン;
7−[2−クロロ−6−(シクロヘキシルアミノ)ピリジン−4−イル]−N−(3−フェニルプロピル)−5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−2−アミン;
6−クロロ−N−シクロヘキシル−4−[2−(ピラジン−2−イル)−5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル]ピリジン−2−アミン;
7−[2−クロロ−6−(シクロヘキシルアミノ)ピリジン−4−イル]−N−{2−メトキシ−4−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピペリジン−1−イル]フェニル}−5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−2−アミン;または
6−クロロ−N−シクロヘキシル−4−{2−[(E)−2−(ピリジン−4−イル)エテニル]−5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル}ピリジン−2−アミン
である。
本発明の化合物は、RまたはS配置で不斉置換炭素原子を含む場合があり、「R」および「S」という用語は、文献(Pure Appl.Chem.(1976)45,13−10)で定義の通りである。RおよびS配置を等量で含む不斉置換炭素原子を有する化合物は、それらの原子でラセミ体である。他方に対して一方の配置が過剰である原子は、過剰にその配置に割り当てられ、好ましくは約85%から90%の過剰、より好ましくは約95%から99%の過剰、さらに好ましくは約99%超の過剰である。従って本発明は、その化合物のラセミ混合物、相対および絶対ジアステレオマーを包含するものである。
本発明の化合物は、EまたはZ配置で炭素−炭素二重結合または炭素−窒素二重結合を含むこともでき、「E」という用語は炭素−炭素または炭素−窒素二重結合の反対側に、カーン−インゴルド−プレログ順位則による決定で相対的に順位の高い2個の置換基があることを表し、「Z」という用語は炭素−炭素または炭素−窒素二重結合の同じ側に相対的に順位の高い2個の置換基があることを表す。本発明の化合物は、「E」および「Z」異性体の混合物として存在することもできる。
本発明の化合物には、別の幾何異性体が存在し得る。例えば本発明は、シクロアルキル基または複素環基周囲の置換基の配置によって生じる各種の幾何異性体およびそれらの混合物を想到するものである。シクロアルキルまたは複素環周囲の置換基は、シス配置またはトランス配置と称される。
本発明の化合物は、化合物のプロトンが一つの原子から別の原子に移動する互変異体またはそれの平衡混合物としても存在し得る。互変異体の例には、ケト−エノール、フェノール−ケト、オキシム−ニトロソ、ニトロ−aci、イミン−エナミンなどがあるが、これらに限定されるものではない。
本発明はまた、一部において、式(I)の化合物の全ての塩に関するものでもある。化合物の塩は、例えば多様な温度および湿度での医薬的安定性増進または水その他の溶媒中での望ましい溶解度などの塩の特性のうちの1以上のゆえに有利である場合がある。塩を患者に投与しようとする場合(例えばイン・ビトロの文脈での使用の場合とは対照的に)、その塩は好ましくは、製薬上許容されるか、ないしは生理的に適合性である。「製薬上許容される」という用語は、本特許出願においては、修飾される名詞が医薬製品としてまたは医薬製品の一部としての使用に適していることを意味するのに形容詞的に使用される。製薬上許容される塩には、アルカリ金属塩を形成したり、遊離酸もしくは遊離塩基の付加塩を形成するのに一般に用いられる塩などがある。概して、これらの塩は典型的には、例えば適切な酸もしくは塩基を本発明の化合物を反応させることで従来の手段によって製造することができる。
式(I)の化合物の製薬上許容される酸付加塩は、無機酸もしくは有機酸から製造することができる。多くの場合で好適な無機酸の例には、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硝酸、炭酸、硫酸およびリン酸などがある。好適な有機酸には通常、例えば脂肪族、脂環式、芳香族、アラリファティック、複素環式、カルボン酸およびスルホン酸類の有機酸などがある。多くの場合で好適な有機酸の具体例には、酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、ギ酸塩、プロピオン酸塩、コハク酸塩、グリコール酸塩、グルコン酸塩、ジグルコン酸塩、乳酸塩、リンゴ酸塩、酒石酸、クエン酸塩、アスコルビン酸塩、グルクロン酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、ピバリン酸塩、アスパラギン酸塩、グルタミン酸塩、安息香酸塩、アントラニル酸塩、メシル酸塩、ステアリン酸塩、サリチル酸塩、p−ヒドロキシ安息香酸塩、フェニル酢酸塩、マンデル酸塩、エンボン酸塩(パモ酸塩)、エタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、パントテン酸塩、2−ヒドロキシエタンスルホン酸塩、スルファニル酸塩、シクロヘキシルアミノスルホン酸塩、アルゲン酸(algenic acid)、β−ヒドロキシ酪酸、ガラクタル酸塩、ガラクツロン酸塩、アジピン酸塩、アルギン酸塩、重硫酸塩、酪酸塩、樟脳酸塩、カンファースルホン酸塩、シクロペンタンプロピオン酸塩、ドデシル硫酸塩、グリコヘプタン酸塩、グリセロリン酸塩、ヘプタン酸塩、ヘキサン酸塩、ニコチン酸塩、シュウ酸塩、パモ酸塩(palmoate)、ペクチン酸塩、2−ナフタレスルホン酸塩、3−フェニルプロピオン酸塩、ピクリン酸塩、ピバリン酸塩、チオシアン酸塩、トシル酸塩およびウンデカン酸塩などがある。
式(I)の化合物の製薬上許容される塩基付加塩には、例えば金属塩および有機塩などがある。好ましい金属塩には、アルカリ金属(Ia族)塩、アルカリ土類金属(IIa族)塩および他の生理的に許容される金属塩などがある。そのような塩は、アルミニウム、カルシウム、リチウム、マグネシウム、カリウム、ナトリウムおよび亜鉛から製造することができる。好ましい有機塩は、トロメタミン、ジエチルアミン、N,N′−ジベンジルエチレンジアミン、クロロプロカイン、コリン、ジエタノールアミン、エチレンジアミン、メグルミン(N−メチルグルカミン)およびプロカインなどのアミン類から製造することができる。塩基性窒素含有基は、低級アルキル(C−C)ハライド(例:塩化、臭化およびヨウ化メチル、エチル、プロピルおよびブチル)、硫酸ジアルキル(例:硫酸ジメチル、ジエチル、ジブチルおよびジアミル)、長鎖ハライド(例:塩化、臭化およびヨウ化デシル、ラウリル、ミリスチルおよびステアリル)、アリールアルキルハライド(例:臭化ベンジルおよびフェネチル)およびその他などの薬剤で4級化することができる。
あらゆるレベルの純度(純粋品および実質的に純粋品を含む)を有する式(I)の化合物(およびその塩)が、本願人の発明の範囲に含まれる。化合物/塩/異性体に関連しての「実質的に純粋」という用語は、その化合物/塩/異性体を含む製造物/組成物が約85重量%を超える化合物/塩/異性体、好ましくは約90重量%を超える化合物/塩/異性体、好ましくは約95重量%を超える化合物/塩/異性体、好ましくは約97重量%を超える化合物/塩/異性体、好ましくは約99重量%を超える化合物/塩/異性体を含むことを意味する。
化合物の製造
本発明の化合物は、合成化学プロセスによって製造することができ、それの例を以下に示す。それらプロセス中の段階の順序は変えることができ、試薬、溶媒および反応条件を具体的に言及されているものから代えることが可能であり、攻撃されやすい部分を必要に応じて保護および脱保護することが可能であることは理解すべきである。
C(O)OH部分の保護基には、アセトキシメチル、アリル、ベンゾイルメチル、ベンジル、ベンジルオキシメチル、tert−ブチル、tert−ブチルジフェニルシリル、ジフェニルメチル、シクロブチル、シクロヘキシル、シクロペンチル、シクロプロピル、ジフェニルメチルシリル、エチル、パラ−メトキシベンジル、メトキシメチル、メトキシエトキシメチル、メチル、メチルチオメチル、ナフチル、パラ−ニトロベンジル、フェニル、n−プロピル、2,2,2−トリクロロエチル、トリエチルシリル、2−(トリメチルシリル)エチル、2−(トリメチルシリル)エトキシメチル、トリフェニルメチルなどがあるが、これらに限定されるものではない。C(O)およびC(O)H部分の保護基には、1,3−ジオキシルケタール、ジエチルケタール、ジメチルケタール、1,3−ジチアニルケタール、O−メチルオキシム、O−フェニルオキシムなどがあるが、これらに限定されるものではない。NH部分の保護基には、アセチル、アラニル、ベンゾイル、ベンジル(フェニルメチル)、ベンジリデン、ベンジルオキシカルボニル(Cbz)、tert−ブトキシカルボニル(Boc)、3,4−ジメトキシベンジルオキシカルボニル、ジフェニルメチル、ジフェニルホスホリル、ホルミル、メタンスルホニル、パラ−メトキシベンジルオキシカルボニル、フェニルアセチル、フタロイル、スクシニル、トリクロロエトキシカルボニル、トリエチルシリル、トリフルオロアセチル、トリメチルシリル、トリフェニルメチル、トリフェニルシリル、パラ−トルエンスルホニルなどがあるが、これらに限定されるものではない。
OHおよびSH部分の保護基には、アセチル、アリル、アリルオキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニル(Cbz)、ベンゾイル、ベンジル、tert−ブチル、tert−ブチルジメチルシリル、tert−ブチルジフェニルシリル、3,4−ジメトキシベンジル、3,4−ジメトキシベンジルオキシカルボニル、1,1−ジメチル−2−プロペニル、ジフェニルメチル、ホルミル、メタンスルホニル、メトキシアセチル、4−メトキシベンジルオキシカルボニル、パラ−メトキシベンジル、メトキシカルボニル、メチル、パラ−トルエンスルホニル、2,2,2−トリクロロエトキシカルボニル、2,2,2−トリクロロエチル、トリエチルシリル、トリフルオロアセチル、2−(トリメチルシリル)エトキシカルボニル、2−トリメチルシリルエチル、トリフェニルメチル、2−(トリフェニルホスホニオ)エトキシカルボニルなどがあるが、これらに限定されるものではない。
本発明の化合物は、この種類の化合物の製造について公知の各種方法によって製造することができる。例えば、別段の断りがない限り、基X、Y、R、R、R、Rおよびnが「発明の概要」で記載の意味を有する式(I)の化合物は、当業者には通常利用可能な方法により、適切な原料を用いて図式1から4に記載の一般法に従って合成することができる。
下記の図式および実施例の説明で用いた略称は、DMF:N,N−ジメチルホルムアミド、DMSO:ジメチルスルホキシド、DMSO−d:重水素化ジメチルスルホキシド、DME:ジメトキシエタン、dppf:1,1′−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン、EtO:ジエチルエーテル、EtOAc:酢酸エチル、EtN:トリエチルアミン、Ts:トルエンスルホニル、THF:テトラヒドロフランである。
Figure 2012533551
図式1に示したように、式(1)のジアザインドール(X101はTsまたはベンゼンスルホニルである)を、式(2)のヘテロアリール(X102はヨード、ブロモまたはクロロである)で処理して、YがNRである一般式(I)の化合物を得ることができる。この反応は、パラジウム触媒および塩基の存在下に、高温(例えば、約70℃から約150℃)で、DMF、ジオキサン、エタノール、水、DMEもしくはこれらの混合物などの好適な溶媒中、適宜にトリ−o−トリルホスフィンなどの(これに限定されるものではない)配位子の存在下に、適宜にマイクロ波照射下にて行うことができる。好適なパラジウム触媒の非限定的例には、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)およびビス(トリ−tert−ブチルホスフィン)パラジウム(0)などがある。好適な塩基には、トリエチルアミン、炭酸ナトリウム、酢酸カリウム、炭酸セシウムおよびフッ化セシウムなどがあるが、これらに限定されるものではない。ある場合には、得られるジアザインドールの保護基X101は、その反応中に自然に外れ得る。他の場合には、X101がTsまたはベンゼンスルホニルである式(3)の化合物の変換を行ってX101が水素である式(3)の化合物とすることができ、それはジオキサンまたはメタノールまたは水およびメタノールの混合物などのアルコール系溶媒中、ほぼ室温からほぼ使用溶媒の還流温度で、粗取得物の水酸化カリウムまたは水酸化ナトリウムによる処理によって促進することができる。
式(2)のヘテロアリールは、(2a)を式N(H)Rのアミンまたはその塩で処理することで製造することができる。その反応は、好適な溶媒(例えば、ジオキサン、DMFまたはこれらの混合物)中、または過剰量の使用アミン中、約60℃から約150℃の温度で、適宜に塩基(例えば、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン)の存在下に、適宜にマイクロ波照射下にて行うことができる。
式(1)のジアザインドールは、(a)好適な溶媒(例えば、THF)中、相当するジアザインドールをN−ブロモコハク酸イミドなどの(これに限定されるものではない)臭素化剤で臭素化し;(2)塩基(例えば、水素化ナトリウム、n−ブチルリチウム、水酸化ナトリウムまたはカリウム)の存在下に、好適な溶媒(例えば、DMF、THF)中で、段階(a)の生成物をベンゼンスルホニルクロライドまたはトシルクロライドで保護して式(Ia)の化合物を得て;(3)パラジウム触媒(例えば、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0))および塩基(例えば、酢酸カリウム)の存在下に、約70℃から約150℃の温度で、トルエンなどの好適な溶媒中、適宜にマイクロ波照射下に、(Ia)をヘキサメチルジスタンナンで処理することで、相当するジアザインドールから製造することができる。
別法として、YがNRである一般式(I)の化合物は、図式2に示した方法に従って合成することができる。
Figure 2012533551
式(4)の化合物は、図式1に記載の(1)から(3)への変換について説明した反応条件を用い、式(1)のジアザインドールを式(2a)のヘテロアリールで処理することで製造することができる。
(4)のX101がTsまたはベンゼンスルホニルである式(3)のアミンへの変換は、(1)から(3)への変換について記載の反応条件を再度用いるか、または(2a)の(2)への変換について記載の条件などの反応条件を用いて式N(H)Rのアミンでクロロ基を直接置き換えることで行うことができる。保護基X101は、イン・サイツ(in situ)で、または図式1に記載の水酸化ナトリウムまたはカリウムによる処理によって脱離させることができる。
図式(3)は、YがNRである一般式(I)の化合物の合成についてのさらに別の一般手順を描くものである。
Figure 2012533551
パラジウム触媒(例えば、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)、PdCl(dppf))および塩基(例えば、炭酸ナトリウム、酢酸カリウム)の存在下に、約70℃から約150℃の温度で、THF、DMF、ジクロロメタンまたはそれらの混合物などの好適な溶媒中、適宜にマイクロ波照射下に、式(2)の化合物をビス(ピナコラト)ジボロンで処理することで、式(5)の化合物を得る。
式(5)の化合物の式(1a)のジアザインドールとのカップリングによるX101が水素である式(3)の化合物取得は、図式1に記載の上記反応条件を用いて行うことができる。
YがN(R)C(O)Rであり、Rが水素またはアルキルであり、Rがアルキル、シクロアルキル、ヘテロアリール、複素環アルキルまたはアリールであり、それらがそれぞれ「発明の概要」に記載のように場合により置換されている一般式(I)の化合物は、図式4に示した一般法を用いて製造することができる。
Figure 2012533551
パラジウム触媒(例えば、酢酸パラジウム(II))、好適な塩基(例えば、炭酸セシウム)および配位子(例えば、キサントホス)の存在下に、約70℃から約150℃の温度で、適宜にマイクロ波照射下に、X101がTsまたはベンゼンスルホニルである式(4)の化合物を式RC(O)N(H)(R)のアミドとカップリングさせることで、X101がTsまたはベンゼンスルホニルである式(3)の化合物が得られる。保護基(X101)は、カップリング中にイン・サイツで脱離するか、得られた粗取得物を水酸化ナトリウムまたはカリウムで処理することで脱離させる。
反応条件、試薬および合成経路の手順の適切な操作、反応条件に適合しない可能性がある化学官能基の保護とその方法の反応手順中の好適な時点での脱保護などの通常の実験法が本発明の範囲に含まれることは明らかである。好適な保護基ならびにそのような好適な保護基を用いる各種置換基の保護および脱保護の方法は当業者には公知であり、それの例は、グリーンらの著作(T. Greene and P. Wuts, Protecting Groups in Chemical Synthesis (3rd ed), John Wiley & Sons, NY (1999))(参照によってその全体が本明細書に組み込まれるものとする)に記載されている。本発明の化合物の合成は、上記で記載の合成図式および具体的実施例に記載の方法と同様の方法によって行うことができる。
原料が市販されていない場合は、既知で構造的に類似した化合物の合成に類似した標準的な有機化学的技術(例えば、アルキル化、アシル化、還元的アミノ化、スルホニル化、酸化、還元など)または上記の図式または合成例の部に記載の手順に類似の技術から選択される手順によって製造することができる。
別段の断りがない限り、本明細書に記載のマイクロ波反応は、Biotage Initiator 8またはCEM Explorerにおいて200Wで行った。
組成物
別の態様において本発明は、典型的には式(I)の化合物および製薬上許容される担体を含むヒトおよび動物でのキナーゼ活性を調節するための医薬組成物を提供する。
式(I)を有する化合物は、例えば口腔投与、眼球投与、経口投与、浸透圧投与、非経口投与(筋肉投与、腹腔内投与、胸骨内投与、静脈投与、皮下投与)、直腸投与、局所投与、経皮投与、膣投与および動脈投与、ならびに動脈注射、注入および例えば血管などの身体への設置で投与することができる。
式(I)を有する化合物は、賦形剤とともにまたはそれを用いずに投与することができる。
賦形剤には、カプセル化剤および吸収促進剤、酸化防止剤、結合剤、緩衝剤、コーティング剤、着色剤、希釈剤、崩壊剤、乳化剤、増量剤、充填剤、香味剤、保湿剤、潤滑剤、芳香剤、保存剤、推進剤、離型剤、滅菌剤、甘味剤、可溶化剤、湿展剤、これらの混合物などの添加剤などがあるが、これらに限定されるものではない。
固体で経口的に投与される式(I)を有する化合物を含む組成物の製造用の賦形剤には、寒天、アルギン酸、水酸化アルミニウム、ベンジルアルコール、安息香酸ベンジル、1,3−ブチレングリコール、カルボマー類、ヒマシ油、セルロース、酢酸セルロース、カカオバター、コーンスターチ、トウモロコシ油、綿実油、クロス−ポビドン、ジグリセリド類、エタノール、エチルセルロース、ラウリン酸エチル、オレイン酸エチル、脂肪酸エステル、ゼラチン、胚芽油、グルコース、グリセリン、落花生油、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、イソプロパノール、等帳性生理食塩水、乳糖、水酸化マグネシウム、ステアリン酸マグネシウム、麦芽、マニトール、モノグリセリド類、オリーブ油、ピーナッツ油、リン酸カリウム塩類、ジャガイモデンプン、ポビドン、プロピレングリコール、リンゲル液、紅花油、ゴマ油、ナトリウムカルボキシメチルセルロース、リン酸ナトリウム塩類、ラウリル硫酸ナトリウム、ナトリウムソルビトール、大豆油、ステアリン酸類、フマル酸ステアリル、ショ糖、界面活性剤、タルク、トラガカント、テトラヒドロフルフリルアルコール、トリグリセリド類、水、これらの混合物などがあるが、これらに限定されるものではない。眼球投与または経口投与される式(I)を有する化合物を含む組成物の製造における賦形剤には、1,3−ブチレングリコール、ヒマシ油、トウモロコシ油、綿実油、エタノール、ソルビタンの脂肪酸エステル、胚芽油、落花生油、グリセリン、イソプロパノール、オリーブ油、ポリエチレングリコール類、プロピレングリコール、ゴマ油、水、それらの混合物などがあるが、これらに限定されるものではない。浸透圧的に投与される式(I)を有する本発明の化合物を含む組成物を製造する上での賦形剤には、クロロフルオロハイドロカーボン類、エタノール、水、それらの混合物などがあるが、これらに限定されるものではない。非経口的に投与される式(I)を有する化合物を含む組成物の製造における賦形剤には、1,3−ブタンジオール、ヒマシ油、トウモロコシ油、綿実油、ブドウ糖、胚芽油、落花生油、リポソーム類、オレイン酸、オリーブ油、ピーナツ油、リンゲル液、紅花油、ゴマ油、大豆油、U.S.P.または等張性塩化ナトリウム溶液、水、それらの混合物などがあるが、これらに限定されるものではない。直腸投与または膣投与される式(I)を有する化合物を含む組成物の製造における賦形剤には、カカオバター、ポリエチレングリコール、ロウ、それらの混合物などがあるが、これらに限定されるものではない。
本発明の医薬組成物および方法は、上記の病的状態の治療に通常用いられる本明細書に示した他の治療活性化合物をさらに含むことができる。
使用方法
別の態様において本発明は、本発明の化合物または組成物を用いて哺乳動物でのキナーゼ類の媒介、過剰発現または異常調節が関与する疾患または状態を治療または予防する方法を提供する。特に、本発明の化合物は、いずれかまたは全てのCDC−7ファミリー構成員などのタンパク質キナーゼが発現されている疾患または状態の治療において有用であると期待される。
1群の実施形態において、キナーゼ阻害薬で治療可能なヒトその他の動物の疾患および状態には、聴神経腫、急性白血病、急性リンパ性白血病、急性骨髄性白血病(単球性、骨髄芽球性、腺癌、血管肉腫、星細胞腫、骨髄単球性および前骨髄球性)、急性T細胞白血病、基底細胞癌、胆管癌、膀胱癌、脳癌、乳癌、気管支癌、子宮頸癌、軟骨肉腫、脊索腫、絨毛癌、慢性白血病、慢性リンパ球性白血病、慢性骨髄性(顆粒球性)白血病、慢性骨髄性白血病、大腸癌、結腸直腸癌、頭蓋咽頭腫、嚢胞腺癌、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、増殖機能異常変化(異形成症および化生)、胚性癌腫、子宮体癌、上皮肉腫、上衣細胞腫、上皮癌、赤白血病、食道癌、エストロゲン受容体陽性乳癌、本態性血小板血症、ユーイング腫瘍、線維肉腫、濾胞性リンパ腫、胚細胞精巣癌、神経膠腫、重鎖病、血管芽細胞腫、肝臓癌、肝細胞癌、ホルモン非感受性前立腺癌、平滑筋肉腫、脂肪肉腫、肺癌、リンパ管内皮肉腫、リンパ管肉腫、リンパ芽球性白血病、リンパ腫(ホジキンおよび非ホジキン)、悪性腫瘍および膀胱、乳房、結腸、肺、卵巣、膵臓、前立腺、皮膚および子宮の過剰増殖性障害、T細胞またはB細胞起源のリンパ性悪性疾患、白血病、リンパ腫、髄様癌、髄芽腫、メラノーマ、髄膜腫、中皮腫、多発性骨髄腫、骨髄性白血病、骨髄腫、粘液肉腫、神経芽細胞腫、非小細胞肺癌、乏突起細胞腫、口腔癌、骨原性肉腫、卵巣癌、膵臓癌、乳頭腺癌、乳頭癌、松果体腫、真性赤血球増加症、前立腺癌、直腸癌、腎細胞癌、網膜芽細胞腫、横紋筋肉腫、肉腫、脂腺癌、精上皮腫、皮膚癌、小細胞肺癌、固形腫瘍(癌および肉腫)、小細胞肺癌、胃癌、扁平上皮癌、滑液腫瘍、汗腺癌、甲状腺癌、ヴァルデンストレームマクログロブリン血症、精巣腫瘍、子宮癌およびウィルムス腫瘍などがあるが、これらに限定されるものではない。
本発明の方法では典型的には、治療的処置を必要とする対象者に対して有効量の式(I)の化合物の投与を行う。式(I)を有する化合物の治療上有効量は、治療を受ける対象者、処置する疾患およびそれの重度、それを含む組成物、投与時刻、投与経路、処置期間、効力、クリアランス速度および別の薬剤の併用投与の有無によって決まる。患者に対して単回投与または分割投与で1日に投与される組成物を製造するのに用いられる式(I)の化合物の量は、約0.03から約200mg/kgである。単回投与組成物は、これらの量またはそれの分割量の組み合わせを含む。
併用療法
本発明はさらに、1以上の別の活性薬剤と組み合わせて本発明の化合物または組成物を使用する方法も提供する。
式(I)を有する化合物は、アルキル化剤、血管新生阻害薬、抗生物質、代謝拮抗剤、有糸分裂阻害剤、抗増殖剤、他のアポトーシス促進剤(例:Bcl−xL、Bcl−w、Bfl−1)阻害薬、Bcr−Ab1キナーゼ阻害薬、BiTE(二重特異性T細胞誘引体)、オーロラキナーゼ阻害薬、生物反応修飾物質、サイクリン依存型キナーゼ阻害薬、細胞周期阻害薬、シクロオキシゲナーゼ−2阻害薬、DVD類、白血病ウィルス発癌遺伝子相同体(ErbB2)受容体阻害薬、増殖因子阻害薬、熱ショックタンパク質(HSP)−90阻害薬、ヒストンデアセチラーゼ(HDAC)阻害薬、ホルモン療法薬、免疫剤、アポトーシスタンパク質の阻害薬(IAP類)、挿入(intercalating)抗生物質、キナーゼ阻害薬、ラパマイシン阻害薬の哺乳動物標的、ミクロRNAのマイトジェン活性化細胞外シグナル調節キナーゼ阻害薬、多価結合タンパク質、非ステロイド系抗炎症薬(NSAID類)、ポリADP(アデノシン二リン酸塩)−リボースポリメラーゼ(PARP)阻害薬、白金系化学療法薬、ポロ様キナーゼ(Plk)阻害薬、プロテアソーム阻害薬、プリン類縁体、ピリミジン類縁体、受容体チロシンキナーゼ阻害薬、レチノイド類/デルトイド類、植物アルカロイド、低分子阻害性リボ核酸類(siRNA類)、トポイソメラーゼ阻害薬、これらの組み合わせなどと併用すると有用であることが期待される。
BiTE抗体は、二つの細胞に同時に結合することで、T細胞を癌細胞に付着させる二重特異性抗体である。次に、T細胞は標的癌細胞を攻撃する。BiTE抗体の例には、アデカツムマブ(Micromet MT201)、ブリナツモマブ(Micromet MT103)などがある。
SiRNA類は、内因性RNA塩基または化学修飾ヌクレオチドを有する分子である。その修飾は、細胞活性を消滅させるものではなく、むしろ安定性強化および/または細胞効力強化をもたらすものである。化学修飾の例には、ホスホロチオエート基、2′−デオキシヌクレオチド、2′−OCH含有リボヌクレオチド類、2′−F−リボヌクレオチド類、2′−メトキシエチルリボヌクレオチド類またはこれらの組み合わせなどがある。siRNAは多様な長さ(10から200bps)および構造(ヘアピン、一本鎖/二本鎖、隆起、ニック/ギャップ、ミスマッチ)を有し、細胞中で処理されて、活性遺伝子サイレンシングを提供することができる。ある種の実施形態において、二本鎖siRNA(dsRNA)は、各鎖(平滑末端)または非対称末端(オーバーハング)上に同じ数のヌクレオチドを有することができる。1から2個ヌクレオチドのオーバーハングが、センス鎖および/またはアンチセンス鎖上に存在し、さらには所定の鎖の5′末端および/または3′末端に存在し得る。
多価結合タンパク質は、2以上の抗原結合部位を有する結合タンパク質である。多価結合タンパク質は好ましくは、3以上の抗原結合部位を有するように操作され、一般には天然抗体ではない。「多特異性結合タンパク質」という用語は、2以上の関連するまたは関連しない標的に結合することができる結合タンパク質を意味する。二重可変ドメイン(DVD)結合タンパク質は、2以上の抗原結合部位を有する4価または多価の結合タンパク質である。そのようなDVDは、単一特異的、すなわち1個の抗原に結合することができるか、多特異的、すなわち2個以上の抗原に結合することができる。2個の重鎖DVDポリペプチドおよび2個の軽鎖DVDポリペプチドを含むDVD結合タンパク質は、DVD Igと称されるDVD Igの各半分は、1個の重鎖DVDポリペプチド、1個の軽鎖DVDポリペプチドおよび2個の抗原結合部位を有する。各結合部位は、1個の重鎖可変ドメインおよび1個の軽鎖可変ドメインを含み、合計6個のCDRが抗原結合部位当たりの抗原結合に関与する。
アルキル化剤には、アルトレタミン、AMD−473、AP−5280、アパジコオン(apaziquone)、ベンダムスチン、ブロスタリシン(brostallicin)、ブスルファン、カルボコン、カルムスチン(BCNU)、クロラムブシル、クロレタジン(登録商標)(ラロムスチン、VNP40101M)、シクロホスファミド、デカルバジン、エストラムスチン、フォテムスチン、グルフォスファミド、イホスファミド、KW−2170、ロムスチン(CCNU)、マフォスファミド、メルファラン、ミトブロニトール、ミトラクトール、ニムスチン、ナイトロジェンマスタードN−オキサイド、ラニムスチン、テモゾロマイド、チオテパ、トレアンダ(登録商標)(ベンダムスチン)、トレオスルファン、ロフォスファミドなどがある。
血管新生阻害薬には、内皮特異的受容体チロシンキナーゼ(Tie−2)阻害薬、上皮増殖因子受容体(EGFR)阻害薬、インシュリン増殖因子−2受容体(IGFR−2)阻害薬、マトリクスメタロプロテアーゼ−2(MMP−2)阻害薬、マトリクスメタロプロテアーゼ−9(MMP−9)阻害薬、血小板由来増殖因子受容体(PDGFR)阻害薬、トロンボスポンジン類縁体、血管上皮増殖因子受容体チロシンキナーゼ(VEGFR)阻害薬などがある。
代謝拮抗剤には、ALIMTA(登録商標)(メトレキセド(metrexed)・2ナトリウム、LY231514、MTA)、5−アザシチジン、XELODA(登録商標)(カペシタビン)、カルモフール、LEUSTAT(登録商標)(クラドリビン(cladribine))、クロファラビン、シタラビン、シタラビンオクホスファート、シトシンアラビノシド、デシタビン、デフェロキサミン、ドキシフルリジン、エフロルニチン、EICAR(5−エチニル−1−β−D−リボフラノシルイミダゾール−4−カルボキサミド)、エノシタビン、エトニルシチジン(ethnylcytidine)、フルダラビン、5−フルオロウラシル単独もしくはロイコボリンとの併用、GEMZAR(登録商標)(ゲムシタビン)、ヒドロキシ尿素、ALKERAN(登録商標)(メルファラン)、メルカプトプリン、6−メルカプトプリンリボシド、メトトレキセート、ミコフェノール酸、ネララビン(nelarabine)、ノラトレキセド、オクフォセート(ocfosate)、ペリトレキソール(pelitrexol)、ペントスタチン、ラルチトレキセド(raltitrexed)、リバビリン、トリアピン(triapine)、トリメトレキセート、S−1、チアゾフリン、テガフール、TS−1、ビダラビン、UFTなどがある。
オーロラキナーゼ阻害薬には、AZD−1152、MLN−8054、VX−680、ABT−348などがある。
Bcl−2タンパク質阻害薬には、AT−101((−)ゴシポール)、GENASENSE(登録商標)(G3139またはオブリメルセン(Bcl−2標的アンチセンスオリゴヌクレオチド))、IPI−194、IPI−565、N−(4−(4−((4′−クロロ(1,1′−ビフェニル)−2−イル)メチル)ピペラジン−1−イル)ベンゾイル)−4−(((1R)−3−(ジメチルアミノ)−1−((フェニルスルファニル)メチル)プロピル)アミノ)−3−ニトロベンゼンスルホンアミド)(ABT−737)、N−(4−(4−((2−(4−クロロフェニル)−5,5−ジメチル−1−シクロヘキサ−1−エン−1−イル)メチル)ピペラジン−1−イル)ベンゾイル)−4−(((1R)−3−(モルホリン−4−イル)−1−((フェニルスルファニル)メチル)プロピル)アミノ)−3−((トリフルオロメチル)スルホニル)ベンゼンスルホンアミド(ABT−263)、GX−070(オバトクラクス(obatoclax))などがある。
Bcr−Ab1キナーゼ阻害薬には、DASATINTB(登録商標)(BMS−354825)、GLEEVEC(登録商標)(イマチニブ)などがある。
CDK阻害薬には、AZD−5438、BMI−1040、BMS−032、BMS−387、CVT−2584、フラボピリドール、GPC−286199、MCS−5A、PD0332991、PHA−690509、セリシクリブ(CYC−202、R−ロスコビチン)、ZK−304709などがある。
COX−2阻害薬には、ABT−963、ARCOXIA(登録商標)(エトリコキシブ)、BEXTRA(登録商標)(バルデコキシブ)、BMS347070、CELEBREX(登録商標)(セレコキシブ)、COX−189(ルミラコキシブ)、CT−3、DERAMAXX(登録商標)(デラコキシブ)、JTE−522、4−メチル−2−(3,4−ジメチルフェニル)−1−(4−スルファモイルフェニル−1H−ピロール)、MK−663(エトリコキシブ)、NS−398、パレコキシブ、RS−57067、SC−58125、SD−8381、SVT−2016、S−2474、T−614、VIOXX(登録商標)(ロフェコキシブ)などがある。
EGFR阻害薬には、ABX−EGF、抗−EGFr免疫リポゾーム類、EGF−ワクチン、EMD−7200、ERB1TUX(登録商標)(セテュキマブ)、HR3、IgA抗体、IRESSA(登録商標)(ゲフィチニブ)、TARCEVA(登録商標)(エルロチニブまたはOSI−774)、TP−38、EGFR融合タンパク質、TYKERB(登録商標)(ラパチニブ)などがある。
ErbB2受容体阻害薬には、CP−724−714、CI−1033(カネルチニブ(canertinib))、HERCEPTIN(登録商標)(トラスツズマブ)、TYKERB(登録商標)(ラパチニブ)、OMNITARG(登録商標)(2C4、ペツズマブ(petuzumab))、TAK−165、GW−572016(イオナファミブ(ionafamib))、GW−282974、EKB−569、PI−166、dHER2(HER2ワクチン)、APC−8024(HER−2ワクチン)、抗HER/2neu二重特異性抗体、B7.her2IgG3、ASHER2三官能性二重特異性抗体、mABAR−209、mAB2B−1などがある。
ヒストンデアセチラーゼ阻害薬には、デプシペプチド、LAQ−824、MS−275、トラポキシン(trapoxin)、スベロイラニリド・ヒドロキサム酸(SAHA)、TSA、バルプロ酸などがある。
HSP−90阻害薬には、17−AAG−nab、17−AAG、CNF−101、CNF−1010、CNF−2024、17−DMAG、ゲルダナマイシン、IPI−504、KOS−953、MYCOGRAB(登録商標)(HSP−90に対するヒト組換え抗体)、NCS−683664、PU24FC1、PU−3、ラジシコール(radicicol)、SNX−2112、STA−9090VER49009などがある。
アポトーシスタンパク質の阻害薬には、アポマブ(完全ヒト親和性成熟IgG1モノクローナル抗体)、TRAILまたは死受容体を標的とする抗体(例えば、プロアポトーシス受容体作動薬DR4およびDR5)、コナツムマブ、ETR2−ST01、GDC0145、(レクサツムマブ)、HGS−1029、LBY−135、PRO−1762およびトラツズマブなどがある。
MEK阻害薬には、ARRY−142886、ARRY−438162PD−325901、PD−98059などがある。
mTOR阻害薬には、AP−23573、CCI−779、エベロリムス、RAD−001、ラパマイシン、テムシロリムスなどがある。
非ステロイド系抗炎症薬には、AMIGESIC(登録商標)(サルサラート)、DOLOBID(登録商標)(ジフルニサル)、MOTRIN(登録商標)(イブプロフェン)、ORUDIS(登録商標)(ケトプロフェン)、RELAFEN(登録商標)(ナブメトン)、FELDENE(登録商標)(ピロキシカム)、イブプロフェンクリーム、ALEVE(登録商標)(ナプロキセン)およびNAPROSYN(登録商標)(ナプロキセン)、VOLTAREN(登録商標)(ジクロフェナク)、INDOCIN(登録商標)(インドメタシン)、CLINORIL(登録商標)(スリンダク)、TOLECTIN(登録商標)(トルメチン)、LODINE(登録商標)(エトドラク)、TORADOL(登録商標)(ケトロラク)、DAYPRO(登録商標)(オキサプロジン)などがある。
PDGFR阻害薬には、C−451、CP−673、CP−868596などがある。
白金系化学療法薬には、シスプラチン、ELOXATIN(登録商標)(オキサリプラチン)、エプタプラチン(eptaplatin)、ロバプラチン、ネダプラチン、PARAPLATIN(登録商標)(カルボプラチン)、サトラプラチンなどがある。
ポロ様キナーゼ阻害薬には、BI−2536などがある。
トロンボスポンジン類縁体には、ABT−510、ABT−567、TSP−1などがある。
VEGFR阻害薬には、AVASTIN(登録商標)(ベバシズマブ)、ABT−869、AEE−788、ANGIOZYME(商標名)(血管新生を阻害するリボザイム(Ribozyme Pharmaceuticals(Boulder, CO.)およびChiron(Emeryville, CA))、アキシチニブ(AG−13736)、AZD−2171、CP−547,632、IM−862、マクゲン(ペガプタミブ(pegaptamib))、NEXAVAR(登録商標)(ソラフェニブ(sorafenib)、BAY43−9006)、パゾパニブ(GW−786034)、バタラニブ(PTK−787、ZK−222584)、SUTENT(登録商標)(スニチニブ(sunitinib)、SU−11248)、VEGFトラップ、ZACTIMA(商標名)(バンデタニブ、ZD−6474)などがある。
抗生物質には、挿入抗生物質であるアクラルビシン、アクチノマイシンD、アムルビシン、アンナマイシン(annamycin)、アドリアマイシン、BLENOXANE(登録商標)(ブレオマイシン)、ダウノルビシン、CAELYX(登録商標)またはMYOCET(登録商標)(リオソームドキソルビシン)、エルサミツルシン(elsamitrucin)、エピルビシン(epirbucin)、グラルブイシン(glarbuicin)、ZAVEDOS(登録商標)(イダルビシン)、マイトマイシンC、ネモルビシン(nemorubicin)、ネオカルチノスタチン、ペプロマイシン、ピラルビシン、レベッカマイシン、スチマラマー、ストレプトゾシン、VALSTAR(登録商標)(バルルビシン)、ジノスタチンなどがある。
トポイソメラーゼ阻害薬には、アクラルビシン、9−アミノカンプトセシン、アモナフィド(amonafide)、アムサクリン、ベカテカリン(becatecarin)、ベロテカン(belotecan)、BN−80915、CAMPTOSAR(登録商標)(イリノテカン塩酸塩)、カンプトセシン、CARDIOXANE(登録商標)(デクスラゾキシン(dexrazoxine))、ジフロモテカン(diflomotecan)、エドテカリン(edotecarin)、ELLENCE(登録商標)またはPHARMORUBICIN(登録商標)(エピルビシン)、エトポシド、エキサテカン(exatecan)、10−ヒドロキシカンプトセシン、ジマテカン、ルルトテカン(lurtotecan)、ミトキサントロン、オラテシン(orathecin)、ピラルビシン(pirarbucin)、ピキサントロン(pixantrone)、ルビテカン、ソブゾキサン、SN−38、タフルポシド(tafluposide)、トポテカンなどがある。
抗体には、AVASTIN(登録商標)(ベバシズマブ)、CD40特異抗体、chTNT−1/B、デノスマブ、ERBITUX(登録商標)(セテュキマブ)、HUMAX−CD4(登録商標)(ザノリムマブ(zanolimumab))、IGF1R特異抗体、リンツズマブ(lintuzumab)、PANOREX(登録商標)(エドレコロマブ(edrecolomab))、RENCAREX(登録商標)(WXG250)、RITUXAN(登録商標)(リツキシマブ)、チシリムマブ(ticilimumab)、トラスツジマブ(trastuzimab)などがある。
ホルモン療法薬には、ARIMIDEX(登録商標)(アナストロゾール)、AROMASIN(登録商標)(エクセメスタン(exemestane))、アルゾキシフェン(arzoxifene)、CASODEX(登録商標)(ビカルタミド)、CETROTIDE(登録商標)(セトロレリクス)、デガレリクス、デスロレリン(deslorelin)、DESOPAN(登録商標)(トリロスタン)、デキサメタゾン、DROGENIL(登録商標)、(フルタミド)、EVISTA(登録商標)(ラロキシフェン)、AFEMA(商標名)(ファドロゾール)、FARESTON(登録商標)(トレミフェン)、FASLODEX(登録商標)(フルベストラント)、FEMARA(登録商標)、(レトロゾール)、フォルメスタン、糖質コルチコイド類、HECTOROL(登録商標)(ドキセルカルシフェロール)、RENAGEL(登録商標)(セベラマー炭酸塩)、ラソフォキシフェン、酢酸ロイプロリド、MEGACE(登録商標)(メゲステロール(megesterol))、MIFEPREX(登録商標)(ミフェプリストーン)、NILANDRONZ(商標名)(ニルタミド)、NOLVADEX(登録商標)(クエン酸タモキシフェン)、PLENAXIS(商標名)(アバレリクス)、プレジゾン(predisone)、PROPECIA(登録商標)(フィナステリド)、リロスタン(rilostane)、SUPREFACT(登録商標)(ブセレリン)、TRELSTAR(登録商標)(黄体形成ホルモン放出ホルモン(LHRH))、VANTAS(登録商標)(ヒストレリンインプラント)、VETORYL(登録商標)、(トリロスタンまたはモドラスタン(modrastane))、ZOLADEX(登録商標)(フォスレリン(fosrelin)、ゴセレリン(goserelin))などがある。
デルトイド類およびレチノイド類には、セオカルシトール(seocalcitol)(EB1089、CB1093)、レクサカルシトロール(lexacalcitrol)(KH1060)、フェンレチニド(fenretinide)、PANRETIN(登録商標)(アリレチノイン(aliretinoin))、ATRAGEN(登録商標)(リポソームトレチノイン)、TARGRETIN(登録商標)(ベキサロテン)、LGD−1550などがある。
PARP阻害薬には、ABT−888、オラパリブ、KU−59436、AZD−2281、AG−014699、BSI−201、BGP−15、INO−1001、ONO−2231などがある。
植物アルカロイドには、ビンクリスチン、ビンブラスチン、ビンデシン、ビノレルビンなどがあるが、これらに限定されるものではない。
プロテアソーム阻害薬には、VELCADE(登録商標)(ボルテゾミブ)、MG132、NPI−0052、PR−171などがある。
免疫剤の例には、インターフェロン類および他の免疫強化剤などがある。インターフェロン類には、インターフェロンα、インターフェロンα−2a、インターフェロンα−2b、インターフェロンβ、インターフェロンγ−1a、ACTIMMUNE(登録商標)(インターフェロンγ−1b)またはインターフェロンγ−n1、それらの組み合わせなどがある。他の薬剤には、ALFAFERONE(登録商標)、(IFN−α)、BAM−002(酸化グルタチオン)、BEROMUN(登録商標)(タソネルミン(tasonermin))、BEXXAR(登録商標)(トシツモマブ)、CAMPATH(登録商標)(アレムツズマブ)、CTLA4(細胞傷害性リンパ球抗原4)、ダカルバジン(decarbazine)、デニロイキン、エプラツズマブ、GRANOCYTE(登録商標)(レノグラスチム)、レンチナン、白血球αインターフェロン、イミキモド、MDX−010(抗CTLA−4)、メラノーマワクチン、ミツモマブ(mitumomab)、モルグラモスチム(molgramostim)、MYLOTARG(商標名)(ゲムツズマブ・オゾガマイシン)、NEUPOGEN(登録商標)(フィルグラスチム)、OncoVAC−CL、OVAREX(登録商標)(オレゴポマブ)、ペムツモマブ(pemtumomab)(Y−muHMFG1)、PROVENGE(登録商標)(シプリューセル−T)、サルガラモスチム(sargaramostim)、シゾフィラン(sizofilan)、テセロイキン、THERACYS(登録商標)(カルメット-ゲラン桿菌)、ウベニメクス、VIRULIZIN(登録商標)(免疫療法薬、Lorus Pharmaceuticals)、Z−100(丸山ワクチン(SSM))、WF−10(テトラクロロデカオキシド(TCDO))、PROLEUKIN(登録商標)(アルデスロイキン)、ZADAXIN(登録商標)(サイマルファシン)、ZENAPAX(登録商標)(ダクリズマブ)、ZEVALIN(登録商標)(90Y−イブリツモマブ・チウキセタン)などがある。
生物反応修飾物質は、生きている生物の防衛機構または組織細胞の生存、増殖もしくは分化などの生体応答を変えて、それらが抗腫瘍活性を有するようにする薬剤であり、クレスチン(krestin)、レンチナン、シゾフィラン、ピシバニールPF−3512676(CpG−8954)、ウベニメクスなどがある。
ピリミジン類縁体には、シタラビン(araCまたはアラビノシドC)、シトシンアラビノシド、ドキシフルリジン、FLUDARA(登録商標)(フルダラビン)、5−FU(5−フルオロウラシル)、フロクスウリジン、GEMZAR(登録商標)(ゲムシタビン)、TOMUDEX(登録商標)(ラチトレキセド(ratitrexed))、TROXATYL(商標名)(トリアセチルウリジン・トロキサシタビン(troxacitabine))などがある。
プリン類縁体には、LANVIS(登録商標)(チオグアニン)およびPURI−NETHOL(登録商標)(メルカプトプリン)などがある。
有糸分裂阻害剤には、バタブリン(batabulin)、エポチロン(epothilone)D(KOS−862)、N−(2−((4−ヒドロキシフェニル)アミノ)ピリジン−3−イル)−4−メトキシベンゼンスルホンアミド、イクサベピロン(BMS247550)、パクリタキセル、TAXOTERE(登録商標)(ドセタキセル)、PNU100940(109881)、パツピロン(patupilone)、XRP−9881(ラロタキセル)、ビンフルニン(vinflunine)、ZK−EPO(合成エポチロン)などがある。
本発明の化合物は、放射線療法の効力を高める放射線増感剤としても用いることができる。放射線療法の例には、外照射放射線療法、遠隔療法、近接照射療法ならびに密封、非密封線源放射線療法などがある。
さらに、式(I)を有する化合物は、ABRAXANE(商標名)(ABI−007)、ABT−100(ファルネシルトランスフェラーゼ阻害薬)、ADVEXIN(登録商標)(Ad5CMV−p53ワクチン)、ALTOCOR(登録商標)またはMEVACOR(登録商標)(ロバスタチン)、AMPLIGEN(登録商標)(ポリI:ポリC12U、合成RNA)、APTOSYN(登録商標)(エキシスリンド(exisulind))、AREDIA(登録商標)(パミドロン酸)、アルグラビン(arglabin)、L−アスパラギナーゼ、アタメスタン(atamestane)(1−メチル−3,17−ジオン−アンドロスタ−1,4−ジエン)、AVAGE(登録商標)(タザロトン(tazarotne))、AVE−8062(コンブレアスタチン(combreastatin)誘導体)、BEC2(ミツモマブ)、カケクチンまたはカケキシン(cachexin)(腫瘍壊死因子)、カンバキシン(canvaxin)(ワクチン)、CEAVAC(登録商標)(癌ワクチン)、CELEUK(登録商標)(セルモロイキン)、CEPLENE(登録商標)(ヒスタミン・2塩酸塩)、CERVARIX(登録商標)(ヒトパピローマウイルスワクチン)、CHOP(登録商標)(C:CYTOXAN(登録商標)(シクロホスファミド);H:ADRIAMYCIN(登録商標)(ヒドロキシドキソルビシン);O:ビンクリスチン(ONCOVIN(登録商標));P:プレドニゾン)、CYPAT(商標名)(シプロテロン酢酸)、コンブレスタチン(combrestatin)A4P、DAB(389)EGF(ヒト上皮増殖因子に対するHis−Alaリンカーを介して融合したジフテリア毒素の触媒ドメインおよび転座ドメイン)またはTransMID−107R(商標名)(ジフテリア毒素)、ダカルバジン、ダクチノマイシン、5,6−ジメチルキサンテノン−4−酢酸(DMXAA)、エニルウラシル、EVIZON(商標名)(乳酸スクワラミン)、DIMERICINE(登録商標)(T4N5リポソームローション)、ディスコデルモライド、DX−8951f(エキサテカン(exatecan)メシレート)、エンザスタウリン、EPO906(エピチロン(epithilone)B)、GARDASIL(登録商標)(四価ヒトパピローマウイルス(6、11、16、18型)組換えワクチン)、ガストリミューン(GASTRIMMUNE;登録商標)、ゲナセンス(GENASENSE;登録商標)、GMK(ガングリオシド接合体ワクチン)、GVAX(登録商標)(前立腺癌ワクチン)、ハロフジノン、ヒステレリン(histerelin)、ヒドロキシカルバミド、イバンドロン酸、IGN−101、IL−13−PE38、IL−13−PE38QQR(シントレデキン・ベスドトックス(cintredekin besudotox))、IL−13−シュードモナス・エキソトキシン、インターフェロン−α、インターフェロン−γ、JUNOVAN(商標名)またはMEPACT(商標名)(ミファムルチド(mifamurtide))、ロナファルニブ(lonafarnib)、5,10−メチレンテトラヒドロ葉酸塩、ミルテフォシン(miltefosine)(ヘキサデシルホスホコリン)、NEOVASTAT(登録商標)(AE−941)、NEUTREXIN(登録商標)(グルクロン酸トリメトレキセート)、NIPENT(登録商標)(ペントスタチン)、ONCONASE(登録商標)(リボヌクレアーゼ酵素)、ONCOPHAGE(登録商標)(メラノーマワクチン治療薬)、ONCOVAX(IL−2ワクチン)、ORATHECIN(商標名)(ルビテカン)、OSIDEM(登録商標)(抗体系細胞薬)、OVAREX(登録商標)MAb(マウスモノクローナル抗体)、パジタキセル(paditaxel)、PANDIMEX(商標名)(20(S)プロトパナキサジオール(aPPD)および20(S)プロトパナキサトリオール(aPPT)を含む朝鮮人参からのアグリコンサポニン類)、パニツムマブ、PANVAC(登録商標)−VF(治験癌ワクチン)、ペグアスパラガーゼ、PEGインターフェロンA、フェノキソディオル、プロカルバジン、レビマスタット(rebimastat)、REMOVAB(登録商標)(カツマキソマブ(catumaxomab))、REVLIMID(登録商標)(レナリドマイド)、RSR13(エファプロキシラル(efaproxiral))、SOMATULENE(登録商標)LA(ランレオチド(lanreotide))、SORIATANE(登録商標)(アシトレチン)、スタウロスポリン(ストレプトミセス・スタウロスポレス(Streptomyces staurospores))、タラブロスタット(talabostat)(PT100)、TARGRETIN(登録商標)(ベキサロテン)、TAXOPREXIN(登録商標)(DHA−パクリタキセル)、TELCYTA(登録商標)(カンホスファミド、TLK286)、テミリフェン(temilifene)、TEMODAR(登録商標)(テモゾロマイド)、テスミリフェン(tesmilifene)、サリドマイド、THERATOPE(登録商標)(STn−KLH)、チミタック(thymitaq)(2−アミノ−3,4−ジヒドロ−6−メチル−4−オキソ−5−(4−ピリジルチオ)キナゾリン・2塩酸塩)、TNFERADE(商標名)(アデノベクター:腫瘍壊死因子−αの遺伝子を含むDNAキャリア)、TRACLEER(登録商標)またはZAVESCA(登録商標)(ボセンタン)、トレチノイン(Retin−A)、テトランドリン(tetrandrine)、TRISENOX(登録商標)(三酸化ヒ素)、VIRULIZIN(登録商標)、ウクライン(クサノオウ植物からのアルカロイドの誘導体)、バイタクシン(抗αβ3抗体(anti−alphavbeta3 antibody))、XCYTRIN(登録商標)(モテクサフィン・ガドリニウム)、XINLAY(商標名)(アトラセンタン(atrasentan))、XYOTAX(商標名)(ポリグルタミン酸のパクリタキセル結合物)、YONDELIS(商標名)(トラベクテジン)、ZD−6126、ZINECARD(登録商標)(デクスラゾキサン)、ZOMETA(登録商標)(ゾレドロン酸)、ゾルビシンなどの他の化学療法薬と併用することができる。
[実施例]
実施例1
6−クロロ−N−シクロヘキシル−4−(5H−ピロロ[3,2−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−アミン
実施例1A
6−クロロ−N−シクロヘキシル−4−ヨードピリジン−2−アミン
2,6−ジクロロ−4−ヨードピリジン(5g、18.3mmol)およびシクロヘキシルアミン(18.1g、183mmol)の混合物をBiotage Initiatorマイクロ波装置中150℃で30分間加熱した。酢酸エチル(150mL)を加え、混合物を水(100mL)およびブライン(50mL)で洗浄した。有機層を濃縮し、残留油状物を10%酢酸エチル/ヘキサンで溶離を行うシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製して標題化合物を得た。収量:4.7g(76%)。MS(DCI/NH)m/z337(M+H)
実施例1B
6−クロロ−N−シクロヘキシル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−アミン
実施例1A(2.4g、7.13mmol)、4,4,4′,4′,5,5,5′,5′−オクタメチル−2,2′−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(2.72g、10.7mmol)、[1,1′−ビス(ジフェニルホスフィノ)−フェロセン]ジクロロパラジウム(II)のジクロロメタンとの付加物(291mg、0.397mmol)および酢酸カリウム(1.05g、10.7mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(DMF、30mL)中溶液を90℃で3時間加熱した。冷却後、ジエチルエーテルを加え、混合物を水(100mL)およびブライン(50mL)で洗浄した。有機層を濃縮し、残留油状物を10%酢酸エチル/ヘキサンで溶離を行うシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製して標題化合物を得た。収量:2.3g(96%)。MS(DCI/NH)m/z337(M+H)
実施例1C
7−ブロモ−5−(フェニルスルホニル)−5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン
5−ブロモ−7H−ピロロ−[2,3−d]ピリジン(Ark Pharm, Inc., 2.14g、10.81mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(20mL)中溶液に0℃で水酸化ナトリウム(519mg、12.97mmol)を加え、20分間撹拌した。ベンゼンスルホニルクロライド(1.46mL、11.35mmol)を加え、反応混合物を昇温させて環境温度とし、3時間撹拌した。水で反応停止した後、沈澱固体を濾過し、乾燥させて、標題化合物を得た。収量:2.92g、(80%)。MS(DCI/NH)m/z339(M+H)
実施例1D
6−クロロ−N−シクロヘキシル−4−(5H−ピロロ[3,2−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−アミン
実施例1B(119mg、0.36mmol)、実施例1C(100mg、0.3mmol)および[1,1′−ビス(ジフェニルホスフィノ)−フェロセン]ジクロロパラジウム(II)とのジクロロメタン付加物(49mg、0.06mmol)の7:3:2ジメトキシエタン/水/エタノール混合液(3mL)中懸濁液に、炭酸ナトリウム水溶液(2M溶液、0.18mL、0.36mmol)を加えた。反応混合物をBiotage Initiatorマイクロ波装置中150℃で20分間加熱した。冷却後、混合物を濃縮し、残留物を5%メタノール/ジクロロメタンで溶離を行うシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製して標題化合物を得た。これをさらに、HPLC(ZorbaxC−18、0.1%トリフルオロ酢酸/アセトニトリル/水)によって精製して標題化合物を得た。収量11mg(11%)。MS(DCI/NH)m/z328(M+H)H NMR(300MHz、DMSO−d):δ1.13−1.41(m、5H)、1.54−1.65(m、1H)、1.68−1.80(m、2H)、1.86−1.99(m、2H)、3.60−3.74(m、1H)、6.89(s、1H)、7.23(s、1H)、7.44(s、1H)、8.34(d、J=2.78Hz、1H)、8.52(d、J=2.78Hz、1H)、8.57(d、J=3.17Hz、1H)、12.52(s、1H)。
実施例2
トランス4−(6−クロロ−4−(5H−ピロロ[3,2−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−イルアミノ)シクロヘキサノール
実施例2A
トランス4−(6−クロロ−4−ヨードピリジン−2−イルアミノ)シクロヘキサノール
2,6−ジクロロ−4−ヨードピリジン(6g、21.9mmol)およびトランス4−アミノシクロヘキサノール(5.05g、43.8mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド/1,4−ジオキサン1:4混合液(15mL)中懸濁液をBiotage Initiatorマイクロ波装置中200℃で55分間加熱した。酢酸エチル(150mL)を加え、混合物を水(100mL)およびブライン(50mL)で洗浄した。有機層を濃縮し、残留物を60%酢酸エチル/ヘキサンで溶離を行うシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製して標題化合物を得た。収量:3.8g(49%)。MS(DCI/NH)m/z353(M+H)
実施例2B
5−(フェニルスルホニル)−7−(トリメチルスタンニル)−5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン
フラスコに実施例1C(3.88g、11.47mmol)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(1.33g、1.15mmol)を入れ、窒素でパージした。脱水トルエン(30mL)およびヘキサメチルジスタンナン(3.57mL、17.21mmol)を加え、フラスコを窒素で再度パージし、115℃で4時間加熱した。冷却後、混合物を30%酢酸エチル/ヘキサンで溶離を行うシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製して標題化合物を得た。収量:4.29g(89%)。MS(DCI/NH)m/z423(M+H)
実施例2C
トランス4−(6−クロロ−4−(5H−ピロロ[3,2−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−イルアミノ)シクロヘキサノール
実施例2A(3.58g、10.16mmol)、実施例2B(4.29g、10.16mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(803mg、0.88mmol)、トリ−o−トリルホスフィン(801mg、2.63mmol)を入れたフラスコに窒素下で、脱水N,N−ジメチルホルムアミド(30mL)およびトリエチルアミン(4.25mL、30.5mmol)を加えた。フラスコを窒素でパージし、70℃で6時間加熱した。冷却後、酢酸エチルを加え、混合物を水(100mL)およびブライン(100mL)で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物をジオキサン(30mL)に溶かし、90℃で2時間にわたり水酸化ナトリウム(1.63g、40.6mmol)で処理した。冷却後、混合物を濃縮し、残留物を20%メタノール/ジクロロメタンで溶離を行うシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製して標題化合物を得た。得られた取得物を1M塩酸/ジエチルエーテル溶液で処理して、標題化合物を塩酸塩として得た。収量2.0g(57%)。MS(DCI/NH)m/z344(M+H)H NMR(300MHz、DMSO−d):δ1.18−1.36(m、4H)、1.81−1.97(m、4H)、3.38−3.48(m、1H)、3.55−3.66(m、1H)、6.81(brs、1H)、7.24(s、1H)、7.44(s、1H)、8.34(d、J=2.38Hz、1H)、8.52(d、J=2.38Hz、1H)、8.59(d、J=3.17Hz、1H)、12.54(s、1H)。
実施例3
6−クロロ−N−(ピペリジン−3−イル)−4−(5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−アミン
実施例3A
3−(6−クロロ−4−ヨードピリジン−2−イルアミノ)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
封管中の2,6−ジクロロ−4−ヨードピリジン(1g、3.65mmol)および3−アミノピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(3.66g、18mmol)の混合物を120℃で3日間加熱した。冷却後、混合物を水100mLに投入した。固体を濾取し、酢酸エチルで溶離を行うシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製して標題化合物680mgを得た。収率:43%。MS(DCI/NH)m/z438(M+H)
実施例3B
3−(6−クロロ−4−(5−(フェニルスルホニル)−5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−イルアミノ)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
100mL丸底フラスコに実施例2B(120mg、0.28mmol)、実施例3A(124mg、0.28mmol)、ビス(トリ−t−ブチルホスフィン)パラジウム(0)(15mg、0.028mmol)およびフッ化セシウム(22mg、0.14mmol)を入れ、窒素でパージした。脱水ジオキサン(10mL)を注射器によって加えた。溶液を窒素でパージし、80℃で終夜加熱した。冷却後、混合物を酢酸エチルとブラインとの間で分配した。有機相をブラインで洗浄し、濃縮した。粗化合物を酢酸エチルで溶離を行うシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製して標題化合物100mgを得た。収率:62%。MS(DCI/NH)m/z570(M+H)
実施例3C
6−クロロ−N−(ピペリジン−3−イル)−4−(5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−アミン
実施例3B(100mg、0.2mmol)のジクロロメタン(5mL)中溶液を、環境温度で30分間にわたりトリフルオロ酢酸(1mL)で処理した。混合物を濃縮し、残留物をエタノール(5mL)に溶かした。水酸化カリウム(19mg、0.35mmol)の水(0.2mL)中溶液を加え、溶液を50℃で3時間加熱した。冷却後、混合物をHPLC(Zorbax、C−18、250×2.54カラム、移動相A:0.1%トリフルオロ酢酸/水;B:0.1%トリフルオロ酢酸/アセトニトリル;0から100%勾配)によって精製して、標題化合物をトリフルオロ酢酸塩として得た。収量:30mg(52%)。MS(DCI/NH)m/z329(M+H)H NMR(300MHz、CDOD):δ1.62−1.79(m、1H)、1.78−1.98(m、1H)、2.01−2.21(m、2H)、2.86−3.09(m、3H)、3.61(dd、J=12.21、3.73Hz、1H)、4.12−4.25(m、1H)、7.33(d、J=1.36Hz、1H)、7.49(d、J=1.36Hz、1H)、8.28(s、1H)、8.30(d、J=2.37Hz、1H)、8.50(d、J=2.37Hz、1H)。
実施例4
6−クロロ−N−(1−エチルピペリジン−3−イル)−4−(5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−アミン
標題化合物のトリフルオロ酢酸塩を、実施例3の合成における副生成物として単離した。収量:15mg(24%)。MS(DCI/NH)m/z357(M+H)H NMR(300MHz、CDOD):δ1.37(t、J=7.46Hz、3H)、1.51−1.68(m、1H)、1.79−2.04(m、1H)、2.05−2.23(m、2H)、2.62(t、J=11.36Hz、1H)、2.82−3.23(m、2H)、3.23(q、J=7.46Hz、2H)、3.48−3.64(m、1H)、4.17−4.31(m、1H)、7.33(d、J=1.02Hz、1H)、7.48(d、J=1.36Hz、1H)、8.28(s、1H)、8.29(d、J=2.71Hz、1H)、8.49(d、J=2.71Hz、1H)。
実施例5
(3−(6−クロロ−4−(5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−イルアミノ)ピペリジン−1−イル)(シクロプロピル)メタノン
実施例3C(20mg、0.061mmol)の脱水N,N−ジメチルホルムアミド(1mL)中溶液に、シクロプロパンカルボン酸(7mg、0.073mmol)、1−エチル−3−[3−ジメチルアミノプロピル]カルボジイミド塩酸塩(EDC、14mg、0.073mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール1水和物(HOBT、11mg、0.073mmol)およびトリエチルアミン(6mg、0.061mmol)を加えた。混合物を環境温度で終夜撹拌し、粗化合物をHPLC(Zorbax、C−18、250×2.54カラム、移動相A:0.1%トリフルオロ酢酸/水;B:0.1%トリフルオロ酢酸/アセトニトリル;0%から100%勾配)によって精製して、標題化合物をトリフルオロ酢酸塩として得た。収量:18mg(75%)。MS(DCI/NH)m/z397(M+H)H NMR(300MHz、CDOD):δ0.61−0.73(m、1H)、0.73−0.86(m、2H)、0.86−0.97(m、2H)、1.52−1.76(m、2H)、1.78−1.96(m、1H)、2.04−2.19(m、2H)、2.93−3.22(m、1H)、3.75−3.93(m、1H)、3.96−4.10(m、1H)、4.32−4.50(m、1H)、7.30(s、1H)、7.44(s、1H)、8.27(s、1H)、8.29(d、J=2.37Hz、1H)、8.50(d、J=2.71Hz、1H)。
実施例6
6−クロロ−N−(1−(メチルスルホニル)ピペリジン−3−イル)−4−(5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−アミン
実施例6A
1−(メチルスルホニル)ピペリジン−3−アミン
段階A
tert−ブチルピペリジン−3−イルカルバマート(1.5g、7.5mmol)のピリジン(20mL)中溶液に、メタンスルホニルクロライド(1.0g、9mmol)を加えた。混合物を環境温度で5時間撹拌し、酢酸エチルとブラインとの間で分配した。有機相をブラインで洗浄し、濃縮した。残留物を、酢酸エチルで溶離を行うシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製してBOC保護中間体を得た。
段階B
段階Aからの生成物をジクロロメタン(150mL)に溶かし、環境温度で終夜にわたりトリフルオロ酢酸(5mL)で処理した。濃縮によって標題化合物をトリフルオロ酢酸塩として得た。収量:1.1g(82%)。MS(DCI/NH)m/z179(M+H)-
実施例6B
6−クロロ−4−ヨード−N−(1−(メチルスルホニル)ピペリジン−3−イル)ピリジン−2−アミン
2,6−ジクロロ−4−ヨードピリジン(500mg、1.8mmol)および実施例6A(976mg、5.5mmol)のエタノール(2mL)中混合物を、180℃で2時間にわたりBiotage Initiatorマイクロ波リアクター中で加熱した。冷却後、混合物を酢酸エチルとブラインとの間で分配した。有機相をブラインで洗浄し、濃縮した。残留物を30%酢酸エチル/ヘキサンで溶離を行うシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製して標題化合物を得た。収量:150mg(20%)。MS(DCI/NH)m/z416(M+H)
実施例6C
6−クロロ−N−(1−(メチルスルホニル)ピペリジン−3−イル)−4−(5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−アミン
丸底フラスコに、実施例6B(80mg、0.2mmol)、実施例2B(89mg、0.21mmol)、ビス(トリ−t−ブチルホスフィン)パラジウム(0)(10mg、0.02mmol)およびCsF(29mg、0.19mmol)を入れ、窒素でパージした。脱水ジオキサン(10mL)を加え、溶液を窒素でパージし、80℃で終夜加熱した。冷却後、混合物を酢酸エチルとブラインとの間で分配した。有機相をブラインで洗浄し、濃縮した。残留物を70%酢酸エチル/ヘキサンで溶離を行うシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。化合物をエタノール2mLに溶かし、50℃で2時間にわたり水酸化カリウム(45mg、0.8mmol)の水溶液(水0.2mL)で処理した。冷却後、混合物を酢酸エチル10mLで希釈した。化合物を濾取し、酢酸エチルで洗浄して標題化合物25mgを得た。収率:32%。MS(DCI/NH)m/z407(M+H)H NMR(300MHz、DMSO−d):δ1.35−1.55(m、1H)、1.52−1.71(m、1H)、1.76−1.97(m、2H)、2.54−2.69(m、1H)、2.74−2.86(m、1H)、2.88(s、3H)、3.33−3.47(m、1H)、3.57−3.75(m、1H)、3.79−3.99(m、1H)、7.06(d、J=7.46Hz、1H)、7.30(d、J=I.02Hz、1H)、7.55(d、J=1.02Hz、1H)、8.33(d、J=2.71Hz、1H)、8.51(d、J=2.71Hz、1H)、8.59(s、1H)、12.54(s、1H)。
実施例7
トランスN −(6−クロロ−4−(5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−イル)シクロヘキサン−1,4−ジアミン
実施例7A
トランスN −(6−クロロ−4−ヨードピリジン−2−イル)シクロヘキサン−1,4−ジアミン
2,6−ジクロロ−4−ヨードピリジン(1g、3.65mmol)およびトランス−シクロヘキサン−1,4−ジアミン(2g、18mmol)のエタノール(2mL)中混合物を、180℃で4時間にわたりBiotage Initiatorマイクロ波リアクター中で加熱した。冷却後、混合物を水に投入し、固体を濾取し、水で洗浄して標題化合物を得た。収量:1.02g(79%)。MS(DCI/NH)m/z352(M+H)
実施例7B
トランスN −(6−クロロ−4−(5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−イル)シクロヘキサン−1,4−ジアミン
実施例6Bに代えて実施例7Aを用い、実施例6Cについての手順に従って、標題化合物を製造した。取得物をHPLC(Zorbax、C−18、250×2.54カラム、移動相A:0.1%トリフルオロ酢酸/水;B:0.1%トリフルオロ酢酸/アセトニトリル;0%から100%勾配)によって精製して、標題化合物をトリフルオロ酢酸塩として得た。収量:30mg(57%)。MS(DCI/NH)m/z343(M+H)H NMR(300MHz、CDOD):δ1.27−1.47(m、2H)、1.50−1.67(m、2H)、2.10(dd、J=12.37、1.86Hz、2H)、2.22(dd、J=13.39、3.56Hz、2H)、3.03−3.20(m、1H)、3.68−3.90(m、1H)、7.25(d、J=1.36Hz、1H)、7.40(d、J=1.02Hz、1H)、8.28(s、1H)、8.29(d、J=2.71Hz、1H)、8.49(d、J=2.71Hz、1H)。
実施例8
N−(トランス−4−(6−クロロ−4−(5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−イルアミノ)シクロヘキシル)シクロプロパンカルボキサミド
実施例8A
N−(トランス−4−(6−クロロ−4−ヨードピリジン−2−イルアミノ)シクロヘキシル)シクロプロパンカルボキサミド
実施例3Cに代えて実施例7Aを用い、実施例5についての手順に従って、標題化合物を製造した。粗化合物を、酢酸エチルで溶離を行うシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製して標題化合物130mgを得た。収量:78%。MS(DCI/NH)m/z420(M+H)
実施例8B
N−(トランス−4−(6−クロロ−4−(5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−イルアミノ)シクロヘキシル)シクロプロパンカルボキサミド
実施例6Bに代えて実施例8Aを用い、実施例6Cについての手順に従って、標題化合物を製造した。収量:45mg(37%)。MS(DCI/NH)m/z411(M+H)H NMR(300MHz、DMSO−d):δ0.55−0.71(m、4H)、1.21−1.37(m、4H)、1.44−1.59(m、1H)、1.82(d、J=2.38Hz、2H)、1.92−2.06(m、2H)、3.15−3.31(m、1H)、3.45−3.71(m、1H)、6.87(d、J=7.93Hz、1H)、7.24(s、1H)、7.45(s、1H)、7.95(d、J=7.54Hz、1H)、8.33(d、J=2.38Hz、1H)、8.51(d、J=2.38Hz、1H)、8.58(s、1H)、12.53(s、1H)。
実施例9
トランス−N −(6−クロロ−4−(5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−イル)−N ,N −ジメチルシクロヘキサン−1,4−ジアミン
実施例9A
トランス−N −(6−クロロ−4−ヨードピリジン−2−イル)−N ,N −ジメチルシクロヘキサン−1,4−ジアミン
実施例7A(130mg、0.37mmol)のメタノール(5mL)中溶液に、環境温度でホルムアルデヒド(150mg、1.8mmol)を加えた。溶液を環境温度で10分間撹拌し、水素化ホウ素シアノナトリウム(23mg、0.37mmol)および塩化亜鉛(10mg、0.07mmol)を加えた。混合物を環境温度で終夜撹拌し、濃縮した。残留物を、10%メタノール(5%水酸化アンモニウム含有)/ジクロロメタンで溶離を行うシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製して標題化合物を得た。収量:130mg(93%)。MS(DCI/NH)m/z380(M+H)
実施例9B
トランス−N −(6−クロロ−4−(5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−イル)−N ,N −ジメチルシクロヘキサン−1,4−ジアミン
実施例6Bに代えて実施例9Aを用い、実施例6Cについての手順に従って、標題化合物を製造した。粗生成物をHPLC(Zorbax、C−18、250×2.54カラム、移動相A:0.1%トリフルオロ酢酸/水;B:0.1%トリフルオロ酢酸/アセトニトリル;0%から100%勾配)によって精製して、標題化合物をトリフルオロ酢酸塩として得た。収量:30mg(23%)。MS(DCI/NH)m/z371(M+H)H NMR(300MHz、DMSO−d):δ1.17−1.39(m、2H)、1.49−1.68(m、2H)、1.92−2.18(m、4H)、2.75(s、6H)、3.06−3.31(m、1H)、3.45−3.63(m、1H)、6.98(s、1H)、7.24(s、1H)、7.50(s、1H)、8.35(d、J=2.37Hz、1H)、8.52(d、J=2.37Hz、1H)、8.59(d、J=3.05Hz、1H)、12.54(s、1H)。
実施例10
6−クロロ−N−((1−(メチルスルホニル)ピペリジン−3−イル)メチル)−4−(5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−アミン
実施例10A
(1−(メチルスルホニル)ピペリジン−3−イル)メタンアミン
tert−ブチルピペリジン−3−イルカルバマートに代えてtert−ブチルピペリジン−3−イルメチルカルバマートを用い、実施例6Aについての手順に従って、標題化合物を製造した。収量:380mg(42%)。MS(DCI/NH)m/z193(M+H)
実施例10B
6−クロロ−4−ヨード−N−((1−(メチルスルホニル)ピペリジン−3−イル)メチル)ピリジン−2−アミン
実施例6Aに代えて実施例10Aを用い、実施例6Bについての手順に従って、標題化合物を製造した。収量:80mg(51%)。MS(DCI/NH)m/z430(M+H)
実施例10C
6−クロロ−N−((1−(メチルスルホニル)ピペリジン−3−イル)メチル)−4−(5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−アミン
実施例6Bに代えて実施例10Bを用い、実施例6Cについての手順に従って、標題化合物を製造した。収量:20mg(25%)。MS(DCI/NH)m/z421(M+H)H NMR(300MHz、DMSO−d):δ1.02−1.32(m、2H)、1.33−1.58(m、1H)、1.68−1.96(m、2H)、2.49−2.59(m、1H)、2.62−2.77(m、1H)、2.83(s、3H)、3.05−3.28(m、2H)、3.40−3.51(m、1H)、3.58−3.66(m、1H)、7.12(s、1H)、7.28(s、1H)、7.52(s、1H)、8.35(d、J=2.71Hz、1H)、8.53(d、J=2.37Hz、1H)、8.61(d、J=3.05Hz、1H)、12.54(s、1H)。
実施例11
N−(3−(6−クロロ−4−(5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−イルアミノ)シクロヘキシル)シクロプロパンカルボキサミド
実施例11A
−(6−クロロ−4−ヨードピリジン−2−イル)シクロヘキサン−1,3−ジアミン
トランスシクロヘキサン−1,4−ジアミンに代えてシクロヘキサン−1,3−ジアミンを用い、実施例7Aについての手順に従って、標題化合物を製造した。収量:1.1g(86%)。MS(DCI/NH)m/z352(M+H)
実施例11B
N−(3−(6−クロロ−4−ヨードピリジン−2−イルアミノ)シクロヘキシル)シクロプロパンカルボキサミド
実施例3Cに代えて実施例11Aを用い、実施例5についての手順に従って、標題化合物を製造した。粗生成物を酢酸エチルで溶離を行うシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物100mgを得た。収率:84%。MS(DCI/NH)m/z420(M+H)
実施例11C
N−(3−(6−クロロ−4−(5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−イルアミノ)シクロヘキシル)シクロプロパンカルボキサミド
実施例6Bに代えて実施例11Bを用い、実施例6Cについての手順に従って、標題化合物を製造した。収量:29mg(27%)。MS(DCI/NH)m/z411(M+H)H NMR(300MHz、DMSO−d):δ0.50−0.73(m、4H)、0.97−1.22(m、3H)、1.25−1.43(m、1H)、1.43−1.56(m、1H)、1.64−1.84(m、2H)、1.83−1.98(m、1H)、1.99−2.17(m、1H)、3.52−3.79(m、2H)、6.80(d、J=8.14Hz、1H)、7.26(s、1H)、7.38(s、1H)、7.97(d、J=7.80Hz、1H)、8.24(d、J=2.71Hz、1H)、8.40(d、J=2.37Hz、1H)、8.54(s、1H)、12.54(s、1H)。
実施例12
−(6−クロロ−4−(5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−イル)−N ,N −ジメチルシクロヘキサン−1,3−ジアミン
実施例12A
−(6−クロロ−4−ヨードピリジン−2−イル)−N ,N −ジメチルシクロヘキサン−1,3−ジアミン
実施例7Aに代えて実施例11Aを用い、実施例9Aについての手順に従って、標題化合物を製造した。収量:100mg(93%)。MS(DCI/NH)m/z380(M+H)
実施例12B
−(6−クロロ−4−(5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−イル)−N ,N −ジメチルシクロヘキサン−1,3−ジアミン
実施例6Bに代えて実施例12Aを用い、実施例6Cについての手順に従って、標題化合物を製造した。粗生成物をHPLC(Zorbax、C−18、250×2.54カラム、移動相A:0.1%トリフルオロ酢酸/水;B:0.1%トリフルオロ酢酸/アセトニトリル;0%から100%勾配)によって精製して、標題化合物をトリフルオロ酢酸塩として得た。収量:33mg(34%)。MS(DCI/NH)m/z371(M+H)H NMR(300MHz、DMSO−d):δ1.16−1.37(m、2H)、1.36−1.57(m、1H)、1.77−2.07(m、2H)、2.67−2.81(m、3H)、2.94(s、3H)、2.98(s、3H)、3.23−3.55(m、2H)、7.14(s、1H)、7.27(s、1H)、7.53(d、J=8.48Hz、1H)、8.35(s、1H)、8.53(d、J=2.71Hz、1H)、8.60(d、J=3.05Hz、1H)、12.57(s、1H)。
実施例13
N−(3−(6−クロロ−4−(5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−イルアミノ)シクロヘキシル)メタンスルホンアミド
実施例13A
N−(3−(6−クロロ−4−ヨードピリジン−2−イルアミノ)シクロヘキシル)メタンスルホンアミド
実施例11A(100mg、0.3mmol)のピリジン(5mL)中溶液に、メタンスルホニルクロライド(50mg、0.4mmol)を加えた。混合物を環境温度で5時間撹拌し、酢酸エチルとブラインとの間で分配した。有機相をブラインで洗浄し、濃縮した。残留物を酢酸エチルで溶離を行うシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製して標題化合物を得た。収量:100mg(82%)。MS(DCI/NH)m/z430(M+H)
実施例13B
N−(3−(6−クロロ−4−(5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−イルアミノ)シクロヘキシル)メタンスルホンアミド
実施例6Bに代えて実施例13Aを用い、実施例6Cについての手順に従って、標題化合物を製造した。収量:20mg(20%)。MS(DCI/NH)m/z421(M+H)H NMR(300MHz、DMSO−d):δ0.99−1.25(m、3H)、1.27−1.47(m、1H)、1.67−1.79(m、1H)、1.83−1.94(m、2H)、2.13−2.27(m、1H)、2.92(s、3H)、3.11−3.35(m、1H)、3.59−3.81(m、1H)、6.93(d、J=8.14Hz、1H)、7.07(d、J=7.46Hz、1H)、7.26(s、1H)、7.44(s、1H)、8.33(d、J=2.71Hz、1H)、8.51(d、J=2.71Hz、1H)、8.58(s、1H)、12.51(s、1H)。
実施例14
N−(6−クロロ−4−(5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−イル)ペンタンアミド
実施例14A
7−(2,6−ジクロロピリジン−4−イル)−5−(フェニルスルホニル)−5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン
実施例2B(1.154g、2.73mmol)、2,6−ジクロロ−4−ヨードピリジン(0.824g、3.01mmol)、トリエチルアミン(1.14mL、8.20mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(0.175g、0.191mmol)およびトリ−o−トリルホスフィン(0.250g、0.820mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(40mL)中混合物を脱気し、90℃で3.5時間加熱した。冷却後、混合物を濾過し、濾液に水を加えた。得られた沈澱を濾過し、水で洗浄し、乾燥し、97.5:2.5から95:5ジクロロメタン/酢酸エチルの勾配で溶離を行うシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物0.796g(72%)を得た。
実施例14B
N−(6−クロロ−4−(5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−イル)ペンタンアミド
実施例14A(0.050g、0.123mmol)、ペンタンアミド(0.016g、0.160mmol)、炭酸セシウム(0.052g、0.160mmol)、酢酸パラジウム(II)(1.385mg、6.17μmol)および9,9−ジメチル−4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)キサンテン(キサントホス、5.35mg、9.25μmol)のジオキサン(1.2mL)およびN,N−ジメチルホルムアミド(0.1mL)中混合物を、170℃で10分間にわたりBiotage Initiatorマイクロ波リアクター中で加熱した。固体を濾過し、濾液を濃縮した。残留物をジオキサン(1mL)に懸濁させ、20%水酸化ナトリウム(0.1mL)で処理した。混合物を50℃で2時間加熱した。冷却後、混合物を濃縮し、残留物を水で処理し、超音波処理し、濾過し、逆相HPLC(流量15mL/分で40分間かけての10%から100%アセトニトリル:0.1%トリフルオロ酢酸水溶液の勾配を用いるZorbaxRX−C18カラム(250×21.2mm、粒径7μm))によって精製して、標題化合物4.2mgをトリフルオロ酢酸塩として得た。H NMR(500MHz、DMSO−d)δ0.89(t、J=7.3Hz、3H)、1.25−1.36(m、2H)、1.50−1.62(m、2H)、2.40(t、J=7.5Hz、2H)、8.00(s、1H)、8.36(d、J=2.4Hz、1H)、8.57(d、J=2.4Hz、1H)、8.67(d、J=3.4Hz、1H)、8.95(s、1H)、10.61(s、1H)、12.70(s、1H)。MS(ESI)m/z330.5(M+H)
実施例15
N−(6−クロロ−4−(5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−イル)ニコチンアミド
実施例14A(0.100g、0.247mmol)、ニコチンアミド(0.036g、0.296mmol)、炭酸セシウム(0.080g、0.247mmol)、酢酸パラジウム(II)(2.77mg、0.012mmol)およびキサントホス(10.71mg、0.019mmol)のジオキサン(2.4mL)中混合物を、170℃で10分間にわたりBiotage Initiatorマイクロ波リアクター中で加熱した。固体を濾過し、濾液を濃縮した。残留物をジオキサン(2mL)に懸濁させ、20%水酸化ナトリウム(0.2mL)で処理し、50℃で2時間加熱した。冷却後、混合物を濃縮し、残留物を水で処理し、超音波処理し、濾過し、逆相HPLC(流量15mL/分で40分間かけての10%から100%アセトニトリル:0.1%トリフルオロ酢酸水溶液の勾配を用いるZorbaxRX−C18カラム(250×21.2mm、粒径7μm))によって精製して、標題化合物9.0mgをトリフルオロ酢酸塩として得た。H NMR(500MHz、DMSO−d)δ7.62(dd、J=7.9、4.88Hz、1H)、8.11(s、1H)、8.38(d、J=2.8Hz、1H)、8.42−8.47(m、1H)、8.59(d、J=2.8Hz、1H)、8.77(d、J=3.1Hz、1H)、8.79(dd、J=4.9、1.5Hz、1H)、9.11(s、1H)、9.19(d、J=2.1Hz、1H)、11.29(s、1H)、12.75(s、1H)。MS(ESI)m/z351.5(M+H)
実施例16
N−(6−クロロ−4−(5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−イル)ピペリジン−4−カルボキサミド
実施例14A(0.050g、0.123mmol)、4−カルバモイルピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(0.034g、0.148mmol)、炭酸セシウム(0.040g、0.123mmol)、酢酸パラジウム(II)(1.385mg、6.17μmol)およびキサントホス(5.35mg、9.25μmol)のジオキサン(1.2mL)およびN,N−ジメチルホルムアミド(0.1mL)中混合物を、170℃で10分間にわたりBiotage Initiatorマイクロ波リアクター中で加熱した。固体を濾過し、濾液を濃縮し、90:10から85:15ジクロロメタン/酢酸エチルの勾配で溶離を行うシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。この中間体をジオキサン(1.5mL)に懸濁させ、20%水酸化ナトリウム(0.1mL)で処理した。混合物を50℃で2時間加熱した。濃縮後、残留物を水で磨砕し、濾過した。固体をジクロロメタン1.5mLおよびトリフルオロ酢酸(50μm)に溶かし、混合物を環境温度で60分間撹拌した。濃縮後、残留物を逆相HPLC(40分間かけて流量15mL/分で10%から100%アセトニトリル:0.1%トリフルオロ酢酸水溶液の勾配を用いるZorbaxRX−C18カラム(250×21.2mm、粒径7μm))によって精製して、標題化合物8.1mgをトリフルオロ酢酸塩として得た。H NMR(400MHz、CDOD)δ1.96−2.07(m、2H)、2.09−2.20(m、2H)、2.76−2.87(m、1H)、3.02−3.14(m、2H)、3.44−3.55(m、2H)、8.07(d、J=1.2Hz、1H)、8.32(d、J=2.4Hz、1H)、8.40(s、1H)、8.55(d、J=2.8Hz、1H)、8.82(s、1H)。MS(ESI)m/z357.4(M+H)
実施例17
N−(6−クロロ−4−(5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−イル)ベンズアミド
実施例17A
N−(6−クロロ−4−(5−(フェニルスルホニル)−5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−イル)ベンズアミド
実施例14A(290.0mg、0.716mmol)、ベンズアミド(95mg、0.787mmol)、炭酸セシウム(233mg、0.716mmol)、酢酸パラジウム(II)(8.03mg、0.036mmol)およびキサントホス(31.1mg、0.054mmol)のジオキサン(7mL)およびN,N−ジメチルホルムアミド(0.6mL)中混合物を、170℃で10分間にわたりBiotage Initiatorマイクロ波リアクター中で加熱した。固体を濾過し、濾液を濃縮し、97:5:2.5から95:5ジクロロメタン/酢酸エチルの勾配で溶離を行うフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物113mg(32%)を得た。
実施例17B
N−(6−クロロ−4−(5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−イル)ベンズアミド
実施例17A(40.0mg、0.082mmol)および20%水酸化ナトリウム(0.1mL)のジオキサン(1.5mL)中混合物を50℃で2時間加熱した。混合物を濃縮し、残留物を水で処理し、超音波処理し、濾過し、水で洗浄した。固体を熱1:1ジメチルスルホキシド/メタノール6mLに溶かした。冷却後、沈澱が生成し、追加のメタノールを加えた。固体を濾過し、メタノールで洗浄し、乾燥させて、標題化合物14.0mg(32%)を得た。H NMR(300MHz、DMSO−d)δ7.41−7.67(m、3H)、7.95−8.16(m、3H)、8.39(d、J=2.4Hz、1H)、8.60(d、J=2.8Hz、1H)、8.77(s、1H)、9.08(d、J=I.2Hz、1H)、10.98(s、1H)、12.74(s、1H)。MS(ESI)m/z350.5(M+H)
実施例18
6−クロロ−4−(5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−アミン
実施例17A(0.130g、0.265mmol)、濃塩酸(0.15mL)のエタノール(6mL)中混合物を95℃で24時間加熱した。混合物を濃縮し、残留物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で処理し、超音波処理し、濾過し、水で洗浄した。その中間体をジオキサン(3.5mL)に懸濁させ、20%水酸化ナトリウム(0.3mL)で処理し、50℃で2時間加熱した。濃縮後、残留物を水6mLで処理した。固体を濾過し、水で洗浄し、逆相HPLC(40分間かけて流量15mL/分で10%から100%アセトニトリル:0.1%トリフルオロ酢酸水溶液の勾配を用いるZorbaxRX−C18カラム(250×21.2mm、粒径7μm))によって精製した。濾液も別個にHPLCによって精製して、合わせて46.5mg(49%)の標題化合物をトリフルオロ酢酸塩として得た。H NMR(500MHz、DMSO−d)δ7.28(s、1H)、7.47(s、1H)、8.34(d、J=2.4Hz、1H)、8.52(d、J=2.8Hz、1H)、8.58(d、J=3.1Hz、1H)、12.55(s、1H)。MS(ESI)m/z246.3(M+H)
実施例19
−(6−クロロ−4−(5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−イル)−2,2−ジメチルプロパン−1,3−ジアミン
実施例19A
7−(2,6−ジクロロピリジン−4−イル)−5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン
実施例14A(0.300g、0.740mmol)のエタノール(6mL)中懸濁液を水酸化カリウム(0.166g、2.96mmol)の水溶液(水1.5mL)で処理した。混合物を50℃で1.5時間加熱した。冷却後、混合物を濃縮し、20%ブライン、重炭酸ナトリウムおよび酢酸エチルを加えた。両方の層の懸濁液を濾過し、水で洗浄し、乾燥させて標題化合物を得た。濾液中の有機層を分離し、脱水し、濃縮した。残留物を酢酸エチルおよびジエチルエーテルで処理し、濾過し、ジエチルエーテルで洗浄し、乾燥させて、追加の標題化合物を合計収量0.140g(71%)で得た。
実施例19B
−(6−クロロ−4−(5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−イル)−2,2−ジメチルプロパン−1,3−ジアミン
実施例19A(90.0mg、0.339mmol)の2,2−ジメチルプロパン−1,3−ジアミン(1.6mL)中混合物を、160℃で25分間にわたりBiotage Initiatorマイクロ波リアクター中で加熱した。溶液を20%ブラインで希釈し、酢酸エチルで洗浄した。有機層を20%ブラインで洗浄し、脱水し、濃縮した。残留物を1:1酢酸エチル/ジエチルエーテルで磨砕した。固体を濾過し、ジエチルエーテルで洗浄し、乾燥した。濾液を濃縮し、酢酸エチルおよびジエチルエーテルで磨砕し、濾過した。合わせた固体を、逆相HPLC(40分間かけて流量15mL/分で10%から100%アセトニトリル:0.1%トリフルオロ酢酸水溶液の勾配を用いるZorbaxRX−C18カラム(250×21.2mm、粒径7μm))によって精製した。得られたトリフルオロ酢酸塩をメタノールに溶かし、1M塩化水素/ジエチルエーテルで処理した。沈澱を濾過し、ジエチルエーテルで洗浄し、乾燥して、標題化合物35.5mg(26%)を塩酸塩として得た。H NMR(500MHz、DMSO−d)δ1.00(s、6H)、2.70(d、J=5.8Hz、2H)、3.22(s、2H)、7.30(s、1H、brd)、7.33(s、1H)、7.63(s、2H、brd)、8.01(s、1H)、8.36(d、J=2.4Hz、1H)、8.54(d、J=2.4Hz、1H)、8.64(d、J=3.1Hz、1H)、12.65(s、1H)。MS(ESI)m/z331.3(M+H)
実施例20
N−(トランス−4−(6−クロロ−4−(5H−ピロロ[3,2−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−イルアミノ)シクロヘキシル)−5−オキソピロリジン−2−カルボキサミド
5−オキソピロリジン−2−カルボン酸(0.047g、0.368mmol)、EDC(0.1g、0.525mmol)、HOBT(0.08g、0.525mmol)およびジイソプロピルエチルアミン(0.136g、1.05mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(3mL)中溶液に、実施例7B(0.12g、0.35mmol)を加えた。溶液を環境温度で3時間撹拌し、酢酸エチルで希釈した。有機層を水およびブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、濃縮した。0%から10%メタノール/ジクロロメタンの勾配で溶離を行うシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって、標題化合物6mgをオフホワイト固体として得た。H NMR(300MHz、DMSO−d)δ1.25−1.39(m、4H)1.75−2.03(m、4H)2.04−2.30(m、4H)3.47−3.69(m、2H)3.95(d、1H)6.87(d、J=7.80Hz、1H)7.24(s、1H)7.45(s、1H)7.76(s、1H)7.84(d、J=7.80Hz、1H)8.34(d、J=2.71Hz、1H)8.51(d、J=2.71Hz、1H)8.57(s、1H)12.37−12.65(m、1H);MS(ESI)m/z454.7(M+H)
実施例21
4−クロロ−N−シクロヘキシル−6−(5H−ピロロ[3,2−b]ピラジン−7−イル)ピリミジン−2−アミン
Figure 2012533551
実施例21A
4,6−ジクロロ−N−シクロヘキシルピリミジン−2−アミン
シクロヘキサンアミン(1.1mL、9.57mmol)の酢酸エチル(10mL)中溶液に、0℃で2,4,6−トリクロロピリミジン(1.0mL、8.70mmol)滴下し、次にジイソプロピルエチルアミン(1.8mL、10.4mmol)を滴下した。反応液を昇温させて環境温度とし、3時間撹拌した。追加のシクロヘキサンアミン(0.3mL)およびジイソプロピルエチルアミン(0.5mL)を加えた。4時間後、混合物を酢酸エチルで希釈し、20%ブラインで洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、濃縮した。得られた油状物を、92:8から85:15ヘキサン/酢酸エチルの勾配で溶離を行うシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製して標題化合物0.740g(35%)を得た。
実施例21B
4−クロロ−N−シクロヘキシル−6−(5H−ピロロ[3,2−b]ピラジン−7−イル)ピリミジン−2−アミン
実施例2B(80.0mg、0.190mmol)、実施例21A(140.0mg、0.569mmol)、ビス(トリ−t−ブチルホスフィン)パラジウム(0)(9.7mg、0.019mmol)およびフッ化セシウム(14.4mg、0.095mmol)の混合物を窒素でパージし、脱水ジオキサン(2mL)を加えた。混合物を窒素でパージし、70℃で3時間加熱した。20%水酸化ナトリウム溶液(0.1mL)を加え、混合物を80℃で30分間撹拌した。混合物を濃縮し、逆相HPLCによって精製して標題化合物を得た(10mg、収率16%)。MS(ESI)m/e329(M+H)H NMR(400MHz、DMSO−d)δ1.13−1.45(m、5H)1.56−1.66(m、1H)1.69−1.81(m、2H)1.88−1.99(m、2H)3.83(s、1H)6.87(s、1H)7.77(s、1H)8.34(d、J=2.44Hz、1H)8.48(d、J=2.75Hz、1H)8.54(d、J=2.75Hz、1H)12.42(s、1H)。
実施例22
N−(トランス−4−((6−クロロ−4−(5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−イル)(エチル)アミノ)シクロヘキシル)シクロプロパンカルボキサミド
標題化合物を、実施例8に記載の手順における副生成物として製造した。収量:15mg(36%)。MS(DCI/NH)m/z439(M+H)H NMR(300MHz、DMSO−d):0.58−0.68(m、4H)、1.20−1.36(m、4H)、1.47(t、J=7.29Hz、3H)、1.45−1.60(m、1H)、1.82(s、2H)、1.89−2.09(m、2H)、3.40−3.83(m、2H)、4.35(q、J=7.35Hz、2H)、6.90(d、J=7.80Hz、1H)、7.19(s、1H)、7.43(s、1H)、7.95(d、J=7.80Hz、1H)、8.38(s、1H)、8.56(s、1H)、8.70(s、1H)。
実施例23
N−(3−(6−クロロ−4−(5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−イルアミノ)シクロヘキシル)−2−(ジメチルアミノ)アセトアミド
実施例23A
N−(3−(6−クロロ−4−ヨードピリジン−2−イルアミノ)シクロヘキシル)−2−(ジメチルアミノ)アセトアミド
実施例3に代えて実施例11Aを用い、シクロプロパンカルボン酸に代えて2−(ジメチルアミノ)酢酸を用いて、実施例5についての手順に従って、標題化合物を製造した。粗生成物を、酢酸エチルで溶離を行うシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物80mgを得た。収率:64%。MS(DCI/NH)m/z437(M+H)
実施例23B
N−(3−(6−クロロ−4−(5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−イルアミノ)シクロヘキシル)−2−(ジメチルアミノ)アセトアミド
実施例6Bに代えて実施例23Aを用い、実施例6Cについての手順に従って、標題化合物を製造した。取得物を、HPLC(Zorbax、C−18、250×2.54カラム、移動相A:0.1%トリフルオロ酢酸/水;B:0.1%トリフルオロ酢酸/アセトニトリル;0%から100%勾配)によって精製して、標題化合物をトリフルオロ酢酸塩として得た。収量:6mg(8%)。MS(DCI/NH)m/z428(M+H)H NMR(300MHz、DMSO−d):0.99−1.28(m、2H)、1.29−1.52(m、1H)、1.54−1.98(m、4H)、2.13(d、J=11.50Hz、1H)、2.79(s、6H)、3.68−4.15(m、4H)、7.25(s、1H)、7.48(s、1H)、8.35(d、J=2.38Hz、1H)、8.49(d、J=7.53Hz、1H)、8.52(d、J=2.38Hz、1H)、8.60(d、J=3.17Hz、1H)、9.62(s、1H)、12.55(s、1H)。
実施例24
N−(3−((6−クロロ−4−(5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−イル)(エチル)アミノ)シクロヘキシル)−2−(ジメチルアミノ)アセトアミド
標題化合物のトリフルオロ酢酸塩を、実施例23の合成における副生成物として製造した。収量:8mg(10%)。MS(DCI/NH)m/z456(M+H)H NMR(300MHz、DMSO−d):0.98−1.29(m、2H)、1.31−1.44(m、1H)、1.46(t、J=7.23Hz、3H)、1.59−1.97(m、4H)、2.13(d、J=14.58Hz、1H)、2.79(s、6H)、3.52−4.13(m、4H)、4.35(q、J=7.23Hz、2H)、7.20(s、1H)、7.45(s、1H)、8.39(d、J=2.37Hz、1H)、8.48(d、J=7.80Hz、1H)、8.56(d、J=2.37Hz、1H)、8.72(s、1H)、9.62(s、1H)。
実施例25
N−(3−(6−クロロ−4−(5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−イルアミノ)シクロヘキシル)フラン−2−スルホンアミド
実施例25A
N−(3−(6−クロロ−4−ヨードピリジン−2−イルアミノ)シクロヘキシル)フラン−2−スルホンアミド
メタンスルホニルクロライドに代えてフラン−2−スルホニルクロライドを用い、実施例13Aについての手順に従って、標題化合物を製造した。収量:20mg(20%)。MS(DCI/NH)m/z421(M+H)
実施例25B
N−(3−(6−クロロ−4−(5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−イルアミノ)シクロヘキシル)フラン−2−スルホンアミド
実施例6Bに代えて実施例25Aを用い、実施例6Cについての手順に従って、標題化合物を製造した。取得物を、HPLC(Zorbax、C−18、250×2.54カラム、移動相A:0.1%トリフルオロ酢酸/水;B:0.1%トリフルオロ酢酸/アセトニトリル;0%から100%勾配)によって精製して、標題化合物をトリフルオロ酢酸塩として得た。収量:20mg(20%)。MS(DCI/NH)m/z421(M+H)H NMR(300MHz、DMSO−d):0.95−1.27(m、4H)、1.47−1.73(m、2H)、1.73−1.86(m、1H)、1.87−2.01(m、1H)、3.01−3.27(m、1H)、3.94−4.13(m、1H)、6.60(dd、J=3.56、1.86Hz、1H)、6.90(s、1H)、7.06(d、J=3.39Hz、1H)、7.26(s、1H)、7.40(s、1H)、7.83−7.93(m、1H)、8.09(d、J=8.14Hz、1H)、8.34(d、J=2.71Hz、1H)、8.52(d、J=2.71Hz、1H)、8.58(d、J=3.05Hz、1H)、12.54(s、1H)。
実施例26
酵素阻害データ
本実施例は、キナーゼ活性を有する化合物を確認するのに用いることができるアッセイについて説明するものである。
Cdc7(BEV共発現huCDC7/DBF4)を施設内で準備する。列記した最終濃度で、下記の要領でCdc7アッセイを行う。384ウェルのv字底ポリプロピレンプレートで、6μLの化合物(2%DMSO)をCdc7(2μg/mL)6μLおよびJeriniペプチド基質A−A11(ビオチン−Cリンカー−TPSDSLIYDDGLS)(2μm)を混合し、それから直ちに25mM HEPES、pH7.5、1mM DTT、10mM MgCl、100μm NaVO、0.075mg/mL Triton X−100を含む反応緩衝液を用いて、λ−[33P]−ATP(1μm、20mCi/μmol)6μLで反応開始する。1時間後に、停止緩衝液(50mM EDTA、2M NaCl)90μLを加えることで反応停止する。停止した反応液85μLを384ウェルのストレプトアビジンコーティングしたプレート(FlashPlate Plus、Perkin Elmer)に移し、室温で30分間インキュベートし、ELX−405自動プレート洗浄機(BioTek)を用いて0.05%Tween−20/PBSで3回洗浄し、TopCountシンチレーションプレート読取装置(Packard)でカウンティングする。酵素阻害データの非線形回帰適合化によってIC50値を求め、ATP競合的(平衡)阻害を仮定し、実験的に求めた見かけのATP Km0.7μm(ATPを変動させる以外は上記アッセイ条件を用いて測定)を用いて、相当するK値を得る。表1には、例示化合物についての酵素阻害データ(K)を示してある。表1において、「A」は10nM未満のKを表し、「B」は10nMから100nMの間のKを表し、「C」は100nMより大きいKを表す。
Figure 2012533551
上記アッセイによって評価した本発明の化合物は、Cdc7キナーゼ阻害活性を有することが認められた。
実施例27
6−クロロ−N−(1−メチルピペリジン−3−イル)−4−(5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−アミン
実施例27A
6−クロロ−4−ヨード−N−(ピペリジン−3−イル)ピリジン−2−アミン
封管中の2,6−ジクロロ−4−ヨードピリジン(1g、3.65mmol)および3−アミノピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(3.66g、18mmol)の混合物を120℃で3日間加熱した。反応混合物を水に投入した。固体を濾取した。粗生成物をCHClに溶かした。その溶液に、TFA(2mL)を加えた。混合物を室温で3時間撹拌した。反応液を濃縮し、残留物をHPLC(Zorbax、C−18、250×2.54カラム、移動相A:0.1%トリフルオロ酢酸/水;B:0.1%トリフルオロ酢酸/アセトニトリル;0%から100%勾配)によって精製して、標題化合物のTFA塩を得た。収量:500mg(33%)。MS(DCI/NH)m/z338(M+H)
実施例27B
6−クロロ−4−ヨード−N−(1−メチルピペリジン−3−イル)ピリジン−2−アミン
実施例27A(51mg、0.15mmol)のメタノール(5mL)中混合物に、ホルムアルデヒド(10mg、0.3mmol)を加えた。溶液を室温で10分間撹拌してから、NaBHCN(18mg、0.29mmol)およびZnCl(触媒量)を加えた。反応混合物を室温で終夜撹拌した。溶媒を除去し、残留物をHPLC(Zorbax、C−18、250×2.54カラム、移動相A:0.1%トリフルオロ酢酸/水;B:0.1%トリフルオロ酢酸/アセトニトリル;0%から100%勾配)によって精製して、標題化合物のTFA塩(収量:44mg、84%)を得た。MS(DCI/NH)m/z352(M+H)
実施例27C
6−クロロ−N−(1−メチルピペリジン−3−イル)−4−(5−(フェニルスルホニル)−5H−ピロロ[3,2−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−アミン
丸底フラスコに実施例27B(70mg、0.20mmol)、実施例2B(92mg、0.22mmol)、ビス(トリ−tert−ブチルホスフィン)パラジウム(0)(10mg、0.02mmol)およびCsF(30mg、0.22mmol)を入れ、混合物を窒素でパージした。脱水ジオキサン(10mL)を注射器によって加えた。溶液を窒素で再度パージし、90℃で4時間加熱した。反応混合物をとの間で分配しEtOAcおよびブラインおよび有機相を濃縮し.残留物をフラッシュクロマトグラフィー(EtOAc/ヘキサン:1:2で溶離)によって精製して、標題化合物を得た。収量:50mg(52%)。MS(DCI/NH)m/z483(M+H)
実施例27D
6−クロロ−N−(1−メチルピペリジン−3−イル)−4−(5H−ピロロ[3,2−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−アミン
実施例27C(50mg、0.1mmol)のジオキサン(5mL)中溶液に、NaOH粉末(100mg、2.5mmol)を加えた。混合物を50℃で17時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、HPLC(Zorbax、C−18、250×2.54カラム、移動相A:0.1%トリフルオロ酢酸/水;B:0.1%トリフルオロ酢酸/アセトニトリル;0%から100%勾配)によって精製して、標題化合物のTFA塩を得た。収量:33mg(93%)。MS(DCI/NH)m/z343(M+H)H NMR(300MHz、DMSO−d):1.35−1.52(m、1H)、1.64−1.87(m、2H)、1.88−2.05(m、2H)、2.70−2.75(m、1H)、2.76−2.82(m、1H)、2.84(s、3H)、3.51−3.66(m、1H)、4.05−4.23(m、1H)、7.26(d、J=7.80Hz、1H)、7.33(s、1H)、7.60(s、1H)、8.36(d、J=2.71Hz、1H)、8.53(d、J=2.37Hz、1H)、8.62(d、J=3.05Hz、1H)、12.60(s、1H)。
実施例28
6−クロロ−N−[(1−メチルピペリジン−3−イル)メチル]−4−(5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−アミン
実施例28A
6−クロロ−4−ヨード−N−(ピペリジン−3−イルメチル)ピリジン−2−アミン
3−アミノピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルに代えて3−(アミノメチル)ピペリジン−1−カルボン酸ベンジルを用い、実施例27Aについての手順に従って、標題化合物のTFA塩を製造した。収量:1.2g(45%)。MS(DCI/NH)m/z352(M+H)
実施例28B
6−クロロ−4−ヨード−N−((1−メチルピペリジン−3−イル)メチル)ピリジン−2−アミン
実施例27Aに代えて実施例28Aを用い、実施例27Bについての手順に従って、標題化合物のTFA塩を製造した。収量:180mg(87%)。MS(DCI/NH)m/z366(M+H)
実施例28C
6−クロロ−N−((1−メチルピペリジン−3−イル)メチル)−4−(5−(フェニルスルホニル)−5H−ピロロ[3,2−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−アミン
実施例27Bに代えて実施例28Bを用い、実施例27Cについての手順に従って、標題化合物を製造した。収量:50mg(27%)。MS(DCI/NH)m/z497(M+H)
実施例28D
6−クロロ−N−((1−メチルピペリジン−3−イル)メチル)−4−(5H−ピロロ[3,2−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−アミン
実施例27Cに代えて実施例28Cを用い、実施例27Dについての手順に従って、標題化合物のTFA塩を製造した。収量:10mg(47%)。MS(DCI/NH)m/z357(M+H)H NMR(300MHz、DMSO−d):0.98−1.41(m、2H)、1.46−1.73(m、1H)、1.74−1.97(m、2H)、1.98−2.21(m、1H)、2.61−2.76(m、2H)、2.78(d、J=4.75Hz、3H)、3.06−3.51(m、3H)、7.18(s、1H)、7.29(s、1H)、7.55(s、1H)、8.36(d、J=2.71Hz、1H)、8.53(d、J=2.71Hz、1H)、8.62(d、J=3.05Hz、1H)、12.57(d、J=2.71Hz、1H)。
実施例29
N−(トランス−4−{[6−クロロ−4−(5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−イル]アミノ}シクロヘキシル)−1−エチルピロリジン−3−カルボキサミド
5−オキソピロリジン−2−カルボン酸に代えて1−エチルピロリジン−3−カルボン酸を用い、実施例20についての手順に従って、標題化合物(0.05g)を製造した。H NMR(300MHz、DMSO−d)δppm1.00(q、J=6.67Hz、3H)1.21−1.40(m、4H)1.67−1.95(m、5H)2.22−2.46(m、5H)2.55−2.72(m、1H)2.72−2.86(m、2H)3.56(m、2H)6.87(d、J=7.80Hz、1H)7.23(s、1H)7.45(s、1H)7.69(d、J=7.80Hz、1H)8.34(d、J=2.71Hz、1H)8.52(d、J=2.37Hz、1H)8.58(s、1H)12.53(s、1H)。MS(ESI)m/z468.3(M+H)
実施例30
(2S)−N−(トランス−4−{[6−クロロ−4−(5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−イル]アミノ}シクロヘキシル)アゼチジン−2−カルボキサミド
5−オキソピロリジン−2−カルボン酸に代えて1−(tert−ブトキシカルボニル)アゼチジン−2−カルボン酸を用い、実施例20についての手順に従って、標題化合物(0.055g)を製造した。2M HCl/エーテル溶液で中間体を処理することで中間体からのBOC基を脱離させ、次に白色固体を濾過することで、標題化合物をHCl塩として得た。H NMR(300MHz、DMSO−d)δppm1.33(s、4H)1.74−2.08(m、4H)2.22−2.44(m、2H)2.54−2.75(m、2H)3.56−3.70(m、1H)3.69−3.85(m、1H)3.84−4.05(m、1H)4.82(d、J=7.80Hz、1H)6.88(d、J=2.03Hz、1H)7.17−7.31(m、1H)7.47(s、1H)8.26−8.41(m、2H)8.52(d、J=2.71Hz、1H)8.58(d、J=3.05Hz、1H)8.72(s、1H)9.11(s、1H)12.54(s、1H)。MS(ESI)m/z426.2(M+H)
実施例31
N−(トランス−4−{[6−クロロ−4−(5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−イル]アミノ}シクロヘキシル)−2,6−ジオキソピペリジン−4−カルボキサミド
5−オキソピロリジン−2−カルボン酸に代えて2,6−ジオキソピペリジン−4−カルボン酸を用い、実施例20についての手順に従って、標題化合物(0.05g)を製造した。H NMR(300MHz、DMSO−d)δppm1.28(t、J=9.49Hz、5H)1.80(s、2H)1.98(d、J=3.73Hz、2H)2.52−2.62(m、3H)2.82−2.98(m、1H)3.38−3.70(m、2H)6.87(d、J=8.14Hz、1H)7.24(s、1H)7.45(s、1H)7.94(d、J=7.80Hz、1H)8.34(d、J=2.37Hz、1H)8.46−8.55(m、1H)8.54−8.63(m、1H)10.63(s、1H)12.53(s、1H)。MS(ESI)m/z482.4(M+H)
実施例32
N−(トランス−4−{[6−クロロ−4−(5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−イル]アミノ}シクロヘキシル)−N ,N −ジメチルアラニンアミド
5−オキソピロリジン−2−カルボン酸に代えて2−(ジメチルアミノ)プロパン酸を用い、標実施例20についての手順に従って、題化合物(0.06g)を製造した。H NMR(300MHz、DMSO−d)δppm1.08(d、J=6.78Hz、3H)1.15−1.50(m、4H)1.78(d、J=3.73Hz、2H)1.89−2.05(m、2H)2.19(s、6H)2.79−3.04(m、1H)3.42−3.75(m、2H)6.87(d、J=7.80Hz、1H)7.23(s、1H)7.45(s、1H)7.57(d、J=8.14Hz、1H)8.34(d、J=2.37Hz、1H)8.52(d、J=2.71Hz、1H)8.57(d、J=2.71Hz、1H)12.52(s、1H)。MS(ESI)m/z442.4(M+H)
実施例33
トランス4−{[6−クロロ−4−(2−クロロ−5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−イル]アミノ}シクロヘキサノール
実施例33A
2−クロロ−7−ヨード−5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン
氷冷した2−クロロ−5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン(6.75g、11.07mmol)の脱水ピリジン(12mL)中溶液に、1Mの一塩化ヨウ素のジクロロメタン中溶液(9.84mL、9.84mmol)を滴下した。反応混合物を0℃で60分間撹拌し、濃縮した。残留物を酢酸エチルとブラインとの間で分配した。有機相をブラインで洗浄し、濃縮した。粗生成物をジクロロメタン15mLとともに撹拌した。黄色固体取得物を濾取し、ジクロロメタンで洗浄し、乾燥して、標題生成物2.86gを得た。収率:66%。MS(DCI)m/z280(M+H)
実施例33B
2−クロロ−7−ヨード−5−(フェニルスルホニル)−5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン
実施例33A(2.35g、8.41mmol)の脱水DMF(20mL)中溶液に窒素下で、水素化ナトリウム(鉱油中60%品、404mg、10.09mmol)を加えた。反応混合物を0℃で30分間撹拌し、ベンゼンスルホニルクロライド(1.19mL、9.25mmol)を加えた。氷浴を外し、混合物を室温で終夜撹拌した。水50mLを加えることで、この反応を停止した。オフホワイト固体取得物を濾取し、水およびヘキサンで洗浄し、乾燥して、標題生成物3.38gを得た。収率:96%。MS(DCI)m/z280(M+H)
実施例33C
トランス4−(6−クロロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−イルアミノ)シクロヘキサノール
実施例1Aに代えて実施例2Aを用い、実施例1Bと同じプロトコールに従って、標題化合物を製造した。MS(DCI/NH)m/z353(M+H)
実施例33D
トランス4−(6−クロロ−4−(2−クロロ−5−(フェニルスルホニル)−5H−ピロロ[3,2−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−イルアミノ)シクロヘキサノール
50mL丸底フラスコに、実施例33B(108mg、0.258mmol)、実施例33C(100mg、0.284mmol)およびPdCl(dppf)−CHCl付加物(14.8mg、0.018mmol)を入れ、窒素でパージした。水1.5mL中のDMF(6mL)および重炭酸ナトリウム(217mg、2.58mmol)を加えた。この混合物を窒素で再度パージし、65℃で30分間加熱した。冷却後、反応混合物を酢酸エチルとブラインとの間で分配した。有機相をブラインで洗浄し、濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(10%から40%勾配EtOAc/ヘキサンで溶離)によって分離して、標題生成物を得た。収量:88mg(66%)。MS(DCI/NH)m/z518(M+H)
実施例33E
4−{[6−クロロ−4−(2−クロロ−5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−イル]アミノ}シクロヘキサノール
実施例33D(40mg、0.077mmol)のジオキサン(4mL)中懸濁液に、50%NaOH水溶液(100mg、1.25mmol)を加えた。この溶液を90℃で2時間加熱し、濃縮した。残留固体を水4mLとともに撹拌し、濾過し、水、ジオキサン1mLで洗浄し、乾燥して、標題生成物を得た。収量:29mg(99%)。MS(DCI/NH)m/z518(M+H)H NMR(400MHz、DMSO−d):δ1.24−1.31(m、4H)、1.82−1.89(m、2H)、1.92−1.97(m、2H)、3.57(s、2H)、4.55(d、J=4.27Hz、1H)、6.90(d、J=7.63Hz、1H)、7.14(s、1H)、7.29(s、1H)、8.42(s、1H)、8.68(s、1H)、12.92(brs、1H)。
実施例34
トランス4−{[4−(2−ブロモ−5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル)−6−クロロピリジン−2−イル]アミノ}シクロヘキサノール
実施例33Aにおいて2−クロロ−5H−ピロロ[2,3−b]ピラジンに代えて2−ブロモ−5H−ピロロ[2,3−b]ピラジンを用い、実施例33と同じプロトコールに従って、標題生成物を製造した。MS(DCI/NH)m/z422、424(M+H)H NMR(500MHz、DMSO−d):δ1.22−1.30(m、4H)、1.84−1.88(m、2H)、1.92−1.96(m、2H)、3.35−3.42(m、2H)、3.53−3.59(m、1H)、6.95(brs、1H)、7.14(s、1H)、7.29(s、1H)、8.47(s、1H)、8.66(d、J=3.05Hz、1H)、12.84(d、J=2.44Hz、1H)。
実施例35
6−クロロ−4−(2−クロロ−5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル)−N−シクロヘキシルピリジン−2−アミン
実施例33Dで使用される実施例33Cに代えて実施例1Bを用い、実施例33と同じプロトコールに従って、標題生成物を製造した。MS(DCI/NH)m/z362(M+H)H NMR(400MHz、DMSO−d):δ1.14−1.26(m、2H)、1.29−1.39(m、2H)、1.59−1.63(m、1H)、1.74(dd、J=9.77、3.36Hz、2H)、1.90−1.96(m、2H)、3.60−3.68(m、2H)、6.92(d、J=7.63Hz、1H)、7.13(s、1H)、7.29(s、1H)、8.40(s、1H)、8.67(s、1H)。
実施例36
7−[2−クロロ−6−(シクロヘキシルアミノ)ピリジン−4−イル]−5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−2−カルボン酸
実施例36A
6−クロロ−N−シクロヘキシル−4−(トリメチルスタンニル)ピリジン−2−アミン
実施例1Cに代えて6−クロロ−N−シクロヘキシル−4−ヨードピリジン−2−アミンを用い、実施例2Bについての手順に従って、標題化合物を製造した。
実施例36B
7−(2−クロロ−6−(シクロヘキシルアミノ)ピリジン−4−イル)−5H−ピロロ[3,2−b]ピラジン−2−カルボン酸
50mL丸底フラスコに、脱水DMF(8mL)中の7−ヨード−5−(フェニルスルホニル)−5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−2−カルボン酸メチル(100mg、0.23mmol)、実施例36A(84mg、0.23mmol)、Pd(dba)(21mg、0.022mmol)、トリ(o−トリル)ホスフィン(21mg、0.065mmol)およびトリエチルアミン(0.09mL、0.646mmol)を入れた。混合物を窒素でパージし、80℃で3日間加熱した。反応混合物を酢酸エチルとブラインとの間で分配した。残留物を、HPLC(Zorbax、C−18、250×2.54カラム、移動相A:0.1%トリフルオロ酢酸/水;B:0.1%トリフルオロ酢酸/アセトニトリル;0%から100%勾配)によって精製して、標題化合物のTFA塩を得た。収量:18mg(25%)。MS(DCI/NH)m/z372(M+H)H NMR(300MHz、DMSO−d):0.97−1.49(m、5H)、1.61(d、J=11.90Hz、1H)、1.73(d、J=12.29Hz、2H)、1.94(d、J=11.90Hz、2H)、3.48−3.68(m、1H)、7.28(s、1H)、7.44(s、1H)、8.73(d、J=2.78Hz、1H)、8.97(s、1H)、12.89(d、J=2.38Hz、1H)。
実施例37
7−[2−クロロ−6−(シクロヘキシルアミノ)ピリジン−4−イル]−5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−2−カルボニトリル
7−ヨード−5−(フェニルスルホニル)−5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−2−カルボン酸メチルに代えて7−ヨード−5−(フェニルスルホニル)−5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−2−カルボニトリルを用い、実施例36についての手順に従って、標題化合物のTFA塩を製造した。収量:28mg(35%)。MS(DCI/NH)m/z353(M+H)H NMR(300MHz、DMSO−d):1.08−1.46(m、5H)、1.54−1.67(m、1H)、1.68−1.81(m、2H)、1.93(d、J=11.53Hz、2H)、3.51−3.74(m、1H)、6.99(s、1H)、7.14(s、1H)、7.38(s、1H)、8.87(d、J=3.05Hz、1H)、8.90(s、1H)、13.18(s、1H)。
実施例38
6−クロロ−N−シクロヘキシル−4−(2−フェニル−5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−アミン
実施例38A
4−(2−ブロモ−5−(フェニルスルホニル)−5H−ピロロ[3,2−b]ピラジン−7−イル)−6−クロロ−N−シクロヘキシルピリジン−2−アミン
実施例33Dで使用される実施例33Cに代えて実施例1Bを用い、実施例33Aで使用される2−クロロ−5H−ピロロ[2,3−b]ピラジンに代えて2−ブロモ−5H−ピロロ[2,3−b]ピラジンを用いて、実施例33と同じプロトコールに従って、標題生成物を製造した。MS(DCI/NH)m/z546、548(M+H)
実施例38B
6−クロロ−N−シクロヘキシル−4−(2−フェニル−5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−アミン
実施例38A(40mg、0.073mmol)、フェニルボロン酸(11mg、0.088mmol)およびジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(5mg、0.007mmol)の混合物を、7:3:2DME/HO/EtOH混合液(3mL)に懸濁させた。2M NaCO水溶液0.073mLを加え、150℃で20分間にわたりマイクロ波リアクター中で混合物を加熱した。次に、メタノール(2mL)を加えた。やや黄色の固体取得物を濾取し、メタノール、水、メタノールで洗浄し、乾燥して、標題生成物を得た。収量:24mg(82%)。MS(DCI/NH)m/z546、548(M+H)H NMR(400MHz、DMSO−d):δ1.16−1.40(m、4H)、1.61−1.67(m、1H)、1.73−1.79(m、2H)、1.95−2.01(m、2H)、3.37−3.41(m、2H)、3.57−3.64(m、1H)、6.80(d、J=7.93Hz、1H)、7.25(s、1H)、7.47(t、J=7.32Hz、1H)、7.55(t、J=7.48Hz、2H)、7.62(s、1H)、8.24(d、J=7.02Hz、2H)、8.61(s、1H)、8.92(s、1H)。
実施例39
7−[2−クロロ−6−(シクロヘキシルアミノ)ピリジン−4−イル]−N−フェニル−5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−2−アミン
実施例38A(50mg、0.091mmol)、アニリン(11mg、0.110mmol)、4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテン(7.94mg、0.014mmol)、Pd(OAc)(2mg、0.009mmol)および炭酸セシウム(60mg、0.183mmol)の入った50mL丸底フラスコを窒素でパージした。脱水ジオキサン(7mL)を加え、反応混合物を窒素で再度パージした。反応混合物を80℃で5時間加熱した。冷却後、反応混合物を酢酸エチルとブラインとの間で分配した。有機相をブラインで洗浄し、濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(20%から60%勾配EtOAc/ヘキサンで溶離)によって分離して、中間体34mgを得た。この取得物をジオキサン(4mL)に溶かし、90℃で2時間にわたり50%NaOH水溶液(100mg、1.25mmol)で処理した。冷却後、反応混合物を濃縮した。残留固体を水2mLとともに撹拌し、濾過し、水およびジオキサン1mLで洗浄し、乾燥して、標題生成物を得た。収量:16mg。MS(DCI/NH)m/z419(M+H)H NMR(400MHz、DMSO−d):δ1.13−1.31(m、4H)、1.54−1.58(m、1H)、1.67−1.72(m、2H)、1.88−1.93(m、2H)、3.57−3.62(m、3H)、6.54(d、J=7.93Hz、1H)、6.93(t、J=7.32Hz、1H)、7.02(s、1H)、7.32(t、J=7.78Hz、2H)、7.53(s、1H)、7.85(d、J=7.93Hz、2H)、8.00(s、1H)、8.21(s、1H)、9.36(s、1H)、12.18(s、1H)。
実施例40
7−[2−クロロ−6−(シクロヘキシルアミノ)ピリジン−4−イル]−N−(3−フェニルプロピル)−5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−2−アミン
アニリンに代えて3−フェニルプロピルアミンを用い、実施例39と同じプロトコールに従って、標題生成物を製造した。得られた粗生成物をHPLC(Zorbax、C−18、250×2.54カラム、移動相A:0.1%トリフルオロ酢酸/水;B:0.1%トリフルオロ酢酸/アセトニトリル;0%から100%勾配)によって精製して、標題化合物のTFA塩を得た。MS(DCI/NH)m/z461(M+H)H NMR(400MHz、CDOD):δ1.23−1.42(m、6H)、1.62−1.68(m、1H)、1.75−1.80(m、2H)、1.99−2.05(m、4H)、2.76−2.81(m、2H)、3.52(t、J=6.71Hz、2H)、7.08−7.26(m、5H)、7.43(s、1H)、7.57(s、1H)、7.68(s、1H)、8.02(s、1H)。
実施例41
6−クロロ−N−シクロヘキシル−4−[2−(ピラジン−2−イル)−5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル]ピリジン−2−アミン
実施例38A(60mg、0.110mmol)、2−(トリブチルスタンニル)ピラジン(61mg、0.165mmol)、Pd(dba)(10mg,0.011mmol)およびトリ−o−トリルホスフィン(10mg、0.033mmol)を入れた50mL丸底フラスコを窒素でパージした。脱水DMF(7mL)およびトリエチルアミン(0.046mL、0.329mmol)を加えた。反応混合物を窒素で再度パージし、70℃で終夜加熱した。冷却後、反応混合物を酢酸エチルとブラインとの間で分配した。有機相をブラインで洗浄し、濃縮した。残留物を、フラッシュクロマトグラフィー(10%から60%勾配EtOAc/ヘキサンで溶離)によって分離して、中間体25mgを得た。この取得物をジオキサン(4mL)に溶かし、90℃で2時間にわたり50%NaOH水溶液(80mg)で処理した。揮発分をスピードバック(speedvac)で除去し、残留物を水2mLとともに10分間撹拌した。オフホワイト固体取得物を濾取し、水およびジオキサンで洗浄し、乾燥して、標題生成物を得た。収量:17mg。MS(DCI/NH)m/z461(M+H)H NMR(400MHz、DMSO−d):δ1.15−1.42(m、4H)、1.60−1.67(m、1H)、1.74−1.79(m、2H)、1.94−2.02(m、2H)、3.65−3.70(m、1H)、6.96(d、J=7.93Hz、1H)、7.20(s、1H)、7.67(s、1H)、8.71(s、1H)、8.76(dd、J=7.02、1.83Hz、2H)、9.27(s、1H)、9.80(s、1H)。
実施例42
7−[2−クロロ−6−(シクロヘキシルアミノ)ピリジン−4−イル]−N−{2−メトキシ−4−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピペリジン−1−イル]フェニル}−5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−2−アミン
実施例42A
1−(1−(3−メトキシ−4−ニトロフェニル)ピペリジン−4−イル)−4−メチルピペラジン
1−メチル−4−(ピペリジン−4−イル)ピペラジン(4.2g、22.91mmol)の脱水DMF(40mL)中溶液に、4−フルオロ−2−メトキシ−1−ニトロベンゼン(3.92g、22.91mmol)および炭酸カリウム(3.80g、27.5mmol)を加えた。この懸濁液を70℃で終夜加熱した。冷却後、反応混合物を濃縮し、残留物を酢酸エチルとブラインとの間で分配した。水相を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機相を濃縮した。残留物を、フラッシュクロマトグラフィー(0%から15%の2%水酸化アンモニウムMeOH溶液/ジクロロメタンで溶離)によって分離して、標題化合物6.88gを得た。収率:90%。MS(DCI)m/z335(M+H)H NMR(300MHz、CDCl):δ1.58−1.68(m、2H)、1.93−1.99(m、J=11.53Hz、2H)、2.29(s、3H)、2.44−2.51(m、4H)、2.62(s、4H)、2.92−3.02(m、2H)、3.90−3.98(m、7H)、6.31(d、J=2.37Hz、1H)、6.42(dd、J=9.32、2.54Hz、1H)、7.99(d、J=9.49Hz、1H)。
実施例42B
2−メトキシ−4−(4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピペリジン−1−イル)アニリン
実施例42A(6.88g、20.57mmol)のメタノール(180mL)およびジクロロメタン(20mL)混合液中溶液に、ラネーニッケル(50%含水品、3g)を加えた。この懸濁液を水素でパージし、水素(約0.28MPa(40psi))下に50℃で6時間撹拌した。固体物を除去し、濾液を濃縮して、標題生成物を得た。収率:100%。MS(DCI)m/z305(M+H)H NMR(300MHz、DMSO−d):δ1.47−1.59(m、2H)、1.84(d、J=11.87Hz、2H)、2.33(s、3H)、2.44−2.71(m、12H)、3.28−3.48(m、J=12.21Hz、4H)、3.73(s、2H)、6.29(dd、J=8.31、2.54Hz、1H)、6.46−6.54(m、2H)。
実施例42C
7−[2−クロロ−6−(シクロヘキシルアミノ)ピリジン−4−イル]−N−{2−メトキシ−4−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピペリジン−1−イル]フェニル}−5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−2−アミン
アニリンに代えて実施例42Bを用い、実施例39と同じプロトコールに従って、標題生成物を製造した。得られた粗生成物を、HPLC(Zorbax、C−18、250×2.54カラム、移動相A:0.1%トリフルオロ酢酸/水;B:0.1%トリフルオロ酢酸/アセトニトリル;0%から100%勾配)によって精製して、標題化合物のTFA塩を得た。MS(DCI/NH)m/z631(M+H)H NMR(400MHz、DMSO−d):δ1.15−1.34(m、8H)、1.55−1.60(m、2H)、1.70−1.78(m、6H)、1.88−1.92(m、2H)、2.05−2.10(m、2H)、2.82(s、3H)、2.96−3.11(m、4H)、3.65−3.73(m、4H)、3.90(s、3H)、3.96(s、1H)、6.72−6.78(m、1H)、6.88−6.92(m、1H)、6.98(s、1H)、7.51(s、1H)、8.16−8.21(m、2H)、8.37(s、2H)、12.13(s、1H)。
実施例43
6−クロロ−N−シクロヘキシル−4−{2−[(E)−2−(ピリジン−4−イル)エテニル]−5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル}ピリジン−2−アミン
実施例38A(100mg、0.183mmol)、Pd(dba)(17mg,0.018mmol)およびトリ−o−トリルホスフィン(17mg、0.055mmol)を入れた100mL丸底フラスコを窒素でパージした。脱水DMF(10mL)、4−ビニルピリジン(0.029mL、0.274mmol)およびトリエチルアミン(0.076mL、0.549mmol)を加えた。反応混合物を窒素で再度パージし、80℃で終夜加熱した。冷却後、反応混合物を酢酸エチルとブラインとの間で分配した。有機相をブラインで洗浄し、濃縮した。残留物を、フラッシュクロマトグラフィー(0%から15%勾配のMeOH/[2:1EtOAc/ヘキサン])によって分離して、中間体83mgを得た。この取得物をジオキサン(12mL)に溶かし、90℃で2時間にわたり50%NaOH水溶液(160mg)で処理した。揮発分を除去し、残留物を水8mLとともに10分間撹拌した。得られた黄色固体物を濾取し、水およびジオキサンで洗浄し、乾燥して、標題生成物を得た。収量:44mg。MS(DCI/NH)m/z431(M+H)H NMR(400MHz、DMSO−d):δ1.18−1.40(m、4H)、1.58−1.62(m、1H)、1.74−1.77(m、2H)、1.96−2.01(m、2H)、3.28−3.32(m、1H)、3.65−3.70(m、1H)、6.89(d、J=7.93Hz、1H)、7.21(s、1H)、7.65−7.69(m、3H)、7.81(s、2H)、8.58(s、1H)、8.61−8.63(m、3H)。
実施例44
酵素阻害データ
表2には、実施例26と同じアッセイを用いた実施例27から43についての酵素阻害データ(K)を示してある。表2において、「A」は10nM未満のKを表し、「B」は10nMから100nMの間のKを表し、「C」は100nMより大きいKを表す。
Figure 2012533551
本明細書で引用される全ての刊行物および特許出願は、あたかも各個々の刊行物および特許出願が参照により具体的かつ個別に組み込まれることが示されているかのように、参照によって本明細書に組み込まれるものとする。上記の発明については、明瞭に理解することを目的として図示および例示によってある程度詳細に説明したが、本発明の内容を考慮すれば、添付の特許請求の範囲の精神または範囲から逸脱することなく、ある種の変更および修正を加えることが可能であることは、当業者であれば容易に理解するものである。

Claims (23)

  1. 下記式(I)を有する化合物または該化合物の製薬上許容される塩。
    Figure 2012533551
    [式中、
    1aおよびR1bは独立に、水素、ヒドロキシ、ニトロ、ハロゲン、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、C1−4−アルキル、C1−4−アルケニル、アリール、ヘテロアリール、−OR、−NR;−C(O)OR、−C(O)NR、−NRC(O)R、−NHC(O)NHRまたは−NHSOであり、前記C1−4−アルケニルは場合によりRで置換されており、前記アリールまたはヘテロアリールは1以上のRで場合により置換されており;
    XはNまたはCRであり;
    は水素またはC1−4−アルキルであり;
    YはNR、NRC(O)R、NRSO、アリールまたはヘテロアリールであり、そのアリールおよびヘテロアリールは1以上のRで場合により置換されており;
    は、水素、C1−8−アルキル、C2−8−アルケニル、C2−8−アルキニル、C3−8−シクロアルキル、C3−8−シクロアルキル−(C1−8−アルキル)−、複素環アルキル、複素環アルキル−(C1−8−アルキル)−、アリール、アリール−(C1−8−アルキル)−、ヘテロアリール−またはヘテロアリール−(C1−8−アルキル)−であり、(a)前記R1−8−アルキル、C2−8−アルケニル、C2−8−アルキニル置換基は単独でまたは別の基の一部として、ハロゲン、シアノ、ニトロ、オキソ、−OR、−C(O)R、−C(O)OR、−OC(O)R、−NR、−NRC(O)R、−NHC(O)NHR、−C(O)NR、−NHSO、−SONRNRおよびベンジルからなる群から選択される1以上の置換基で場合により置換されており;(b)前記R3−8−シクロアルキル、複素環アルキル、アリールおよびヘテロアリールは単独もしくは別の基の一部として、1以上のRで場合により置換されており;
    は水素またはC1−8−アルキルであり;前記C1−8−アルキルは、ハロゲン、シアノ、オキソ、−OR、−C(O)R、−C(O)OR、−OC(O)R、−NR、−NRC(O)R、−NHC(O)NHR、−C(O)NR、−NHSOおよび−SONRNRからなる群から選択される1以上の置換基で場合により置換されており;
    またはRとRが一体となって、4から7員複素環アルキル環を形成することができ;前記複素環アルキル環が1以上のRで場合により置換されており;
    は、C1−8−アルキル、C2−8−アルケニル、C2−8−アルキニル、アリール、複素環、ハロゲン、オキソ、シアノ、ニトロ、−OR、−C(O)R、−C(O)OR、−OC(O)R、−NR、−NRC(O)R、−NHC(O)NHR、−NHSO、−C(O)NR、−SR、−S(O)R、−SO、−SONRNR、−B(OH)、−CF、−CFCF、−OCFおよび−OCFCFからなる群から選択され、(a)前記R1−8−アルキル、C2−8−アルケニル、C2−8−アルキニル置換基はアリール、複素環、C3−8−シクロアルキル、ハロゲン、シアノ、ニトロ、オキソ、−OR、−C(O)R、−C(O)OR、−OC(O)R、−NR、−NRC(O)R、−NHC(O)NHR、−C(O)NRからなる群から選択される1以上の置換基で場合により置換されており;(b)前記Rアリールまたは複素環置換基は、独立にC1−8−アルキル、C2−8−アルケニル、C2−8−アルキニル、アリール、複素環、ハロゲン、シアノ、ニトロ、オキソ−OR、−C(O)R、−C(O)OR、−OC(O)R、−NR、−NRC(O)R、−NHC(O)NHR、−NHSO、−C(O)NR、−SR、−S(O)R、−SO、−SONRNR、−CF、−CFCF、−OCFおよび−OCFCFからなる群から選択される1以上の置換基で場合により置換されており;
    は水素またはC1−8−アルキルであり;
    は、水素、C1−8−アルキル、C2−8−アルケニル、C2−8−アルキニル、C3−8−シクロアルキル、C3−8−シクロアルキル−(C1−8−アルキル)−、複素環アルキル、複素環アルキル−(C1−8−アルキル)−、アリール、アリール−(C1−8−アルキル)−、ヘテロアリール−またはヘテロアリール−(C1−8−アルキル)−であり、(a)前記R1−8−アルキル、C2−8−アルケニル、C2−8−アルキニル置換基は単独もしくは別の基の一部として、ハロゲン、シアノ、ニトロ、オキソ、−OR、−C(O)R、−C(O)OR、−OC(O)R、−NR、−NRC(O)R、−NHC(O)NHR、−C(O)NR、−NHSO、−SONRNRおよびベンジルからなる群から選択される1以上の置換基で場合により置換されており;(b)前記R3−8−シクロアルキル、複素環アルキル、アリールおよびヘテロアリールは単独もしくは別の基の一部として、1以上のRで場合により置換されており;
    は各場合で、水素、C1−8−アルキル、C2−8−アルケニル、C2−8−アルキニル、アリール、複素環およびC3−8−シクロアルキルからなる群から選択され、前記C1−8−アルキル、C2−8−アルケニル、C2−8−アルキニル、アリール、複素環およびC3−8−シクロアルキルは、独立にC1−8−アルキル、アリール、複素環、C3−8−シクロアルキル、ハロゲン、シアノ、オキソ、ヒドロキシ、C1−8−アルコキシ、−NH、−NH(C1−8−アルキル)および−N(C1−8−アルキル)からなる群から選択される1以上の置換基で場合により置換されており;
    およびRは各場合で、独立に水素、C1−8−アルキル、C2−8−アルケニル、C2−8−アルキニル、アリール、複素環およびC3−8−シクロアルキルからなる群から選択され、場合により、RおよびRが一体となって4から7員複素環アルキル環を形成することができ、前記C1−8−アルキル、C2−8−アルケニル、C2−8−アルキニル、アリール、複素環、C3−8−シクロアルキルおよび4から7員複素環アルキル環は、独立にC1−8−アルキル、アリール、複素環、C3−8−シクロアルキル、ハロゲン、シアノ、オキソ、ヒドロキシ、C1−8−アルコキシ、−NH、−NH(C1−8−アルキル)および−N(C1−8−アルキル)からなる群から選択される1以上の置換基で場合により置換されており;
    は各場合で、水素、C1−8−アルキル、C2−8−アルケニル、C2−8−アルキニル、アリール、複素環およびC3−8−シクロアルキルからなる群から選択され、前記C1−8−アルキル、C2−8−アルケニル、C2−8−アルキニル、アリール、複素環およびC3−8−シクロアルキルは、独立にC1−8−アルキル、アリール、複素環、C3−8−シクロアルキル、ハロゲン、シアノ、オキソ、ヒドロキシ、C1−8−アルコキシ、−NH、−NH(C1−8−アルキル)および−N(C1−8−アルキル)からなる群から選択される1以上の置換基で場合により置換されており;
    およびRは各場合で、独立に水素、C1−8−アルキル、C2−8−アルケニル、C2−8−アルキニル、アリール、複素環およびC3−8−シクロアルキルからなる群から選択され、場合により、RおよびRが一体となって4から7員複素環アルキル環を形成することができ、前記C1−8−アルキル、C2−8−アルケニル、C2−8−アルキニル、アリール、複素環、C3−8−シクロアルキルおよび4から7員複素環アルキル環は、独立にC1−8−アルキル、アリール、複素環、C3−8−シクロアルキル、ハロゲン、シアノ、オキソ、ヒドロキシ、C1−8−アルコキシ、−NH、−NH(C1−8−アルキル)および−N(C1−8−アルキル)からなる群から選択される1以上の置換基で場合により置換されており;
    は各場合で、水素、C1−8−アルキル、C2−8−アルケニル、C2−8−アルキニル、アリール、複素環およびC3−8−シクロアルキルからなる群から選択され、前記C1−8−アルキル、C2−8−アルケニル、C2−8−アルキニル、アリール、複素環およびC3−8−シクロアルキルは、独立にC1−8−アルキル、アリール、複素環、C3−8−シクロアルキル、ハロゲン、シアノ、オキソ、ヒドロキシ、C1−8−アルコキシ、−NH、−NH(C1−8−アルキル)および−N(C1−8−アルキル)からなる群から選択される1以上の置換基で場合により置換されており;
    およびRは各場合で、独立に水素、C1−8−アルキル、C2−8−アルケニル、C2−8−アルキニル、アリール、複素環およびC3−8−シクロアルキルからなる群から選択され、場合により、RおよびRが一体となって4から7員複素環アルキル環を形成することができ、前記C1−8−アルキル、C2−8−アルケニル、C2−8−アルキニル、アリール、複素環、C3−8−シクロアルキルおよび4から7員複素環アルキル環が、独立にC1−8−アルキル、アリール、複素環、C3−8−シクロアルキル、ハロゲン、シアノ、オキソ、ヒドロキシ、C1−8−アルコキシ、−NH、−NH(C1−8−アルキル)および−N(C1−8−アルキル)からなる群から選択される1以上の置換基で場合により置換されており;
    は、アリール、複素環およびC3−8−シクロアルキルからなる群から選択され、アリール、複素環およびC3−8−シクロアルキルは、独立にC1−8−アルキル、アリール、複素環、C3−8−シクロアルキル、ハロゲン、シアノ、オキソ、ヒドロキシ、C1−8−アルコキシ、−NH、−NH(C1−8−アルキル)および−N(C1−8−アルキル)からなる群から選択される1以上の置換基で場合により置換されており;
    は各場合で、独立にヒドロキシ、C1−8−アルコキシ、CN、ハロゲン、C1−8−アルキル、複素環およびC3−8−シクロアルキルからなる群から選択され、前記C1−8−アルキル、複素環およびC3−8−シクロアルキルは、独立にC1−8−アルキル、アリール、複素環、C3−8−シクロアルキル、ハロゲン、シアノ、オキソ、ヒドロキシ、C1−8−アルコキシ、−NH、−NH(C1−8−アルキル)および−N(C1−8−アルキル)からなる群から選択される1以上の置換基で場合により置換されている。]
  2. 1aおよびR1bがそれぞれ水素である請求項1の化合物。
  3. XがCRであり、Rが水素である請求項1の化合物。
  4. YがNRである請求項1の化合物。
  5. がC1−8−アルキルまたはC2−8−アルケニルであり、前記C1−8−アルキルまたはC2−8−アルケニルが1個もしくは2個のRで場合により置換されている請求項4の化合物。
  6. がアリールまたはヘテロアリールであり、前記アリールおよびヘテロアリールが1個もしくは2個のRで場合により置換されている請求項4の化合物。
  7. がC3−8−シクロアルキルまたは複素環アルキルであり、前記C3−8−シクロアルキルまたは複素環アルキルが1個もしくは2個のRで場合により置換されている請求項4の化合物。
  8. がC3−8−シクロアルキル−(C1−8−アルキル)−、複素環アルキル−(C1−8−アルキル)−、アリール−(C1−8−アルキル)−またはヘテロアリール−(C1−8−アルキル)−であり、前記R3−8−シクロアルキル、複素環アルキル、アリールおよびヘテロアリールが1個もしくは2個のRで場合により置換されている請求項4の化合物。
  9. が水素またはメチルである請求項4の化合物。
  10. およびRが一体となって4から7員複素環アルキルを形成しており、前記複素環アルキルが置換されていないか1個もしくは2個のRで場合により置換されている請求項4の化合物。
  11. YがNRC(O)Rである請求項1の化合物。
  12. 1aおよびR1bが水素であり、XがCRであり、Rが水素であり、YがNRであり、RがC1−8−アルキルであり、前記C1−8−アルキルが独立にオキソ、−OR、−NR、−NRC(O)Rおよびベンジルからなる群から選択される1個もしくは2個の置換基で場合により置換されており、Zが結合であり、Rが水素であり、R、RおよびRが独立に水素、C1−8−アルキル、フェニル、C3−8−シクロアルキル、4から7員複素環アルキルおよびピリジルからなる群から選択される請求項1の化合物。
  13. 1aおよびR1bが水素であり、XがCRであり、Rが水素であり、YがNRであり、RがC3−8−シクロアルキルであり、前記C3−8−シクロアルキルが独立にC1−8−アルキル、オキソ、シアノ、ハロゲン、−OR、−NR、−NRC(O)Rおよび−NHSOからなる群から選択される1個もしくは2個の置換基で場合により置換されており、Zが結合であり、Rが水素であり、R、RおよびRが独立に水素、C1−8−アルキル、フェニル、C3−8−シクロアルキル、4から7員複素環アルキルおよびピリジルからなる群から選択される請求項1の化合物。
  14. 1aおよびR1bが水素であり、XがCRであり、Rが水素であり、YがNRであり、Rが複素環アルキルであり、前記複素環アルキルが独立にC1−8−アルキル、オキソ、シアノ、ハロゲン、−OR、−NR、−NRC(O)Rおよび−NHSOからなる群から選択される1個もしくは2個の置換基で場合により置換されており、Zが結合であり、R、RおよびRが独立に水素、C1−8−アルキル、フェニル、C3−8−シクロアルキル、4から7員複素環アルキルおよびピリジルからなる群から選択され、Rが水素である請求項1の化合物。
  15. 1aおよびR1bが水素であり、XがCRであり、Rが水素であり、YがNRであり、RがC3−8−シクロアルキル−(C1−8−アルキル)−であり、前記R−(C1−8−アルキル)−が置換されておらず、前記R3−8−シクロアルキルが独立にC1−8−アルキル、オキソ、シアノ、ハロゲン、−OR、−NR、−NRC(O)Rおよび−NHSOからなる群から選択される1個もしくは2個の置換基で場合により置換されており、Zが結合であり、R、RおよびRが独立に水素、C1−8−アルキル、フェニル、C3−8−シクロアルキル、4から7員複素環アルキルおよびピリジルからなる群から選択され、Rが水素である請求項1の化合物。
  16. 1aおよびR1bが水素であり、XがCRであり、Rが水素であり、YがNRであり、Rが複素環アルキル−(C1−8−アルキル)−であり、前記R−(C1−8−アルキル)−が置換されておらず、前記R複素環アルキルが独立にC1−8−アルキル、オキソ、シアノ、ハロゲン、−OR、−NR、−NRC(O)Rおよび−NHSOからなる群から選択される1個もしくは2個の置換基で場合により置換されており、Zが結合であり、R、RおよびRが独立に水素、C1−8−アルキル、フェニル、C3−8−シクロアルキル、4から7員複素環アルキルおよびピリジルからなる群から選択され、Rが水素である請求項1の化合物。
  17. 1aおよびR1bが水素であり、XがCRであり、Rが水素であり、YがNRであり、Rがアリール−(C1−8−アルキル)−であり、前記R−(C1−8−アルキル)−が置換されておらず、前記Rアリールが独立にC1−8−アルキル、シアノ、ハロゲン、−OR、−NR、−NRC(O)Rおよび−NHSOからなる群から選択される1個もしくは2個の置換基で場合により置換されており、Zが結合であり、R、RおよびRが独立に水素、C1−8−アルキル、フェニル、C3−8−シクロアルキル、4から7員複素環アルキルおよびピリジルからなる群から選択され、Rが水素である請求項1の化合物。
  18. 1aおよびR1bが水素であり、XがCRであり、Rが水素であり、YがNRであり、Rがヘテロアリール−(C1−8−アルキル)−であり、前記R−(C1−8−アルキル)−が置換されておらず、前記Rヘテロアリールが独立にC1−8−アルキル、オキソ、シアノ、ハロゲン、−OR、−NR、−NRC(O)Rおよび−NHSOからなる群から選択される1個もしくは2個の置換基で場合により置換されており、Zが結合であり、R、RおよびRが独立に水素、C1−8−アルキル、フェニル、C3−8−シクロアルキル、4から7員複素環アルキルおよびピリジルからなる群から選択され、Rが水素である請求項1の化合物。
  19. 1aおよびR1bが水素であり、XがCRであり、Rが水素であり、YがNRであり、RおよびRが一体となって4から7員複素環アルキルを形成しており、前記複素環アルキルがC1−8−アルキル、オキソ、シアノ、ハロゲン、−OR、−NR、−NRC(O)Rおよび−NHSOからなる群から選択される1個もしくは2個の置換基で場合により置換されており、Zが結合であり、R、RおよびRが独立に水素、C1−8−アルキル、フェニル、C3−8−シクロアルキル、4から7員複素環アルキルおよびピリジルからなる群から選択される請求項1の化合物。
  20. 6−クロロ−N−シクロヘキシル−4−(5H−ピロロ[3,2−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−アミン;
    トランス4−(6−クロロ−4−(5H−ピロロ[3,2−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−イルアミノ)シクロヘキサノール;
    6−クロロ−N−(ピペリジン−3−イル)−4−(5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−アミン;
    6−クロロ−N−(1−エチルピペリジン−3−イル)−4−(5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−アミン;
    (3−(6−クロロ−4−(5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−イルアミノ)ピペリジン−1−イル)(シクロプロピル)メタノン;
    6−クロロ−N−(1−(メチルスルホニル)ピペリジン−3−イル)−4−(5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−アミン;
    トランスN−(6−クロロ−4−(5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−イル)シクロヘキサン−1,4−ジアミン;
    N−(トランス−4−(6−クロロ−4−(5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−イルアミノ)シクロヘキシル)シクロプロパンカルボキサミド;
    トランス−N−(6−クロロ−4−(5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−イル)−N,N−ジメチルシクロヘキサン−1,4−ジアミン;
    6−クロロ−N−((1−(メチルスルホニル)ピペリジン−3−イル)メチル)−4−(5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−アミン;
    N−(3−(6−クロロ−4−(5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−イルアミノ)シクロヘキシル)シクロプロパンカルボキサミド;
    −(6−クロロ−4−(5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−イル)−N,N−ジメチルシクロヘキサン−1,3−ジアミン;
    N−(3−(6−クロロ−4−(5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−イルアミノ)シクロヘキシル)メタンスルホンアミド;
    N−(6−クロロ−4−(5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−イル)ペンタンアミド;
    N−(6−クロロ−4−(5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−イル)ニコチンアミド;
    N−(6−クロロ−4−(5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−イル)ピペリジン−4−カルボキサミド;
    N−(6−クロロ−4−(5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−イル)ベンズアミド;
    6−クロロ−4−(5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−アミン;
    −(6−クロロ−4−(5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−イル)−2,2−ジメチルプロパン−1,3−ジアミン;
    N−(トランス−4−(6−クロロ−4−(5H−ピロロ[3,2−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−イルアミノ)シクロヘキシル)−5−オキソピロリジン−2−カルボキサミド;
    4−クロロ−N−シクロヘキシル−6−(5H−ピロロ[3,2−b]ピラジン−7−イル)ピリミジン−2−アミン;
    N−(トランス−4−((6−クロロ−4−(5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−イル)(エチル)アミノ)シクロヘキシル)シクロプロパンカルボキサミド;
    N−(3−(6−クロロ−4−(5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−イルアミノ)シクロヘキシル)−2−(ジメチルアミノ)アセトアミド;
    N−(3−((6−クロロ−4−(5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−イル)(エチル)アミノ)シクロヘキシル)−2−(ジメチルアミノ)アセトアミド;
    N−(3−(6−クロロ−4−(5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−イルアミノ)シクロヘキシル)フラン−2−スルホンアミド;
    トランス−4−{[6−クロロ−4−(5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−イル]アミノ}シクロヘキサノール;
    6−クロロ−N−(1−メチルピペリジン−3−イル)−4−(5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−アミン;
    6−クロロ−N−[(1−メチルピペリジン−3−イル)メチル]−4−(5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−アミン;
    N−(トランス−4−{[6−クロロ−4−(5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−イル]アミノ}シクロヘキシル)−1−エチルピロリジン−3−カルボキサミド;
    (2S)−N−(トランス−4−{[6−クロロ−4−(5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−イル]アミノ}シクロヘキシル)アゼチジン−2−カルボキサミド;
    N−(トランス−4−{[6−クロロ−4−(5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−イル]アミノ}シクロヘキシル)−2,6−ジオキソピペリジン−4−カルボキサミド;
    N−(トランス−4−{[6−クロロ−4−(5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−イル]アミノ}シクロヘキシル)−N,N−ジメチルアラニンアミド;
    4−{[6−クロロ−4−(2−クロロ−5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−イル]アミノ}シクロヘキサノール;
    4−{[4−(2−ブロモ−5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル)−6−クロロピリジン−2−イル]アミノ}シクロヘキサノール;
    6−クロロ−4−(2−クロロ−5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル)−N−シクロヘキシルピリジン−2−アミン;
    7−[2−クロロ−6−(シクロヘキシルアミノ)ピリジン−4−イル]−5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−2−カルボニトリル;
    7−[2−クロロ−6−(シクロヘキシルアミノ)ピリジン−4−イル]−5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−2−カルボン酸;
    6−クロロ−N−シクロヘキシル−4−(2−フェニル−5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル)ピリジン−2−アミン;
    7−[2−クロロ−6−(シクロヘキシルアミノ)ピリジン−4−イル]−N−フェニル−5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−2−アミン;
    7−[2−クロロ−6−(シクロヘキシルアミノ)ピリジン−4−イル]−N−(3−フェニルプロピル)−5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−2−アミン;
    6−クロロ−N−シクロヘキシル−4−[2−(ピラジン−2−イル)−5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル]ピリジン−2−アミン;
    7−[2−クロロ−6−(シクロヘキシルアミノ)ピリジン−4−イル]−N−{2−メトキシ−4−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピペリジン−1−イル]フェニル}−5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−2−アミン;または
    6−クロロ−N−シクロヘキシル−4−{2−[(E)−2−(ピリジン−4−イル)エテニル]−5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−7−イル}ピリジン−2−アミン
    である請求項1の化合物。
  21. 請求項1の化合物または製薬上許容される塩および製薬上許容される賦形剤を含む医薬組成物。
  22. 請求項1の化合物または製薬上許容される塩の治療上許容される量を哺乳動物に投与する段階を有する、哺乳動物における癌の治療方法。
  23. 請求項1の化合物または製薬上許容される塩の治療上許容される量を哺乳動物に投与する段階を有する、哺乳動物における腫瘍容積の低減方法。
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