JP2012530570A - 特に飲料などを作るカプセル用孔開け器 - Google Patents

Abstract

カプセル（１００）に連結可能なプレート（２，１１）と、実質的にプレート（２，１１）から直角にカプセル（１００）の方向に突出し、プレート（２，１１）とカプセル（１００）とを相互に接触させる結果として、少なくとも１つの貫通体（３，１２）の一部がカプセル（１００）内に貫通するため、少なくとも１つの外部刃先（４，１３）が設けられた少なくとも１つの貫通体（３，１２）と、端部が、プレート（２，１１）の面（７，１６）内に規定された通過孔（６，１５）で終端する、少なくとも１つの貫通体（３，１２）内に規定され、少なくとも１つの貫通体（３，１２）に設けられた面と反対側に形成された通過ダクト（５，１４）と、流体が面（７，１６）からカプセル（１００）まで、またはその逆に通過するため、カプセル（１００）を貫通可能な、少なくとも１つの貫通体（３，１２）の一部に規定された少なくとも１つの開口（８，１８）とを備え、外部刃先（４，１３）が、螺旋形状に沿って少なくとも１つの貫通体（３，１２）の側方に延びていることを特徴とする特に飲料などを作るカプセル用孔開け器（１ａ，１ｂ，１ｃ，１ｄ，１０ａ，１０ｂ，１０ｃ，１０ｄ）。

Description

本発明は、特に、飲料などを作るカプセル用孔開け器(piercing device)に関する。

一般的にカプセルを用いてコーヒーおよび浸出液を作る装置において、所望の浸出液を得る目的で、温水、冷水、液体、流体、飲料などをカプセルを介して濾過するため、種々の素材を包含するカプセルに孔を開けるように適合された孔開け器が公知である。

温水の流入用孔および浸出液の出口孔は孔開け工程の間に形成されるので、孔開け工程は非常に重要である。

特に、公知類型の孔開け器は一般的に、互いに対向し、対向する面上にカプセルに孔を開けるのに適合するくさび（wedge）が設けられた上側プレートと下側プレートとを備えている。

浸出液を得るため、カプセルは、続いて移動し、一方または両方を移動することにより相対的に接近させる２つのプレートの間に介在している。

いずれの場合にも、カプセルを貫通する２つのプレートのくさびの移動により、カプセルに孔を開け、先述した入口孔および出口孔を形成する。

侵出工程を最適化し加速するため、２つのプレートのくさびを温水および浸出液の通過用チャネルの内側に規定する。

より詳しくは、適切に設置された注入機器からたどり着く温水は、上側プレートのくさび内を流れ、前記カプセルを突き抜けるくさびの一部に設けられた適合する開口を介してカプセル内に注入される。

同様に、カプセル内に包含された素材を介する温水の濾過により生成される浸出液は、容器を貫通するくさびの一部に設けられた適合する開口により下側プレートのくさびを介して放出され、浸出液収集要素に接続された適合放出機器に注がれる。

これら公知類型の孔開け器は、上側および下側プレートに設けられたくさびが常に、正確にカプセルを突き抜けることが出来る訳ではなく、擦り切れ、および／または浸透を引き起こし、これにより、不要に水および／または浸出液が漏出するという事実を含む欠点が無い訳ではない。

この欠点を除去するため、カプセル内へのくさびの貫通を容易にするように適用された刃先を形成する平面フィンを備えたくさびを設けることで、装置の正確な作動を可能にすることは公知である。

それにも関わらず、公知類型の孔開け器では、平面刃フィンを有するくさびが設けられても、前述した漏れを引き起こすような、カプセルに不正確に孔を開ける恐れが高い。

本発明の狙いは、背景技術の欠点を解決する、特に飲料などを作るカプセル用孔開け器を提供することである。

この狙いは、後述するより良い機器になるであろうこれらの、そして他の目的と同様に、カプセルに連結可能なプレートと、実質的に前記プレートから直角に前記カプセルの方向に突出し、前記プレートと前記カプセルとを相互に接触させる結果として、少なくとも１つの貫通体の一部が前記カプセル内に貫通するため、少なくとも１つの外部刃先が設けられた少なくとも１つの貫通体と、端部が、前記プレートの面内に規定された通過孔で終端する、少なくとも１つの前記貫通体内に規定され、少なくとも１つの前記貫通体に設けられた前記面と反対側に形成された通過ダクトと、流体が前記面から前記カプセルまで、またはその逆に通過するため、前記カプセルを貫通可能な、少なくとも１つの前記貫通体の一部に規定された少なくとも１つの開口とを備え、前記外部刃先が、螺旋形状に沿って少なくとも１つの前記貫通体の側方に延びていることを特徴とする特に飲料などを作るカプセル用孔開け器によって、達成される。

本発明の更なる特徴および利点は、添付図面に限定しない例として示された本発明に係る飲料などを作るカプセル用孔開け器の好適な、しかし限定するものではない実施形態の詳述から明らかになるであろう。

本発明に係る孔開け器の第１実施形態を示す斜視図である。 図１に示す孔開け器の平面図である。 図１に示す孔開け器の側面図である。 図３のＩＶ−ＩＶ線に沿った孔開け器の断面図である。 図１に示す孔開け器の詳細を示す拡大図である。 図２に示す孔開け器の詳細を示す拡大図である。 本発明に係る孔開け器の第１実施形態の変形例を示す斜視図である。 図７に示す孔開け器の詳細を示す拡大図である。 図７に示す孔開け器の拡大詳細平面図である。 図９のＸ−Ｘに沿った孔開け器の断面図である。 本発明に係る孔開け器の第１実施形態の更なる変形例を示す斜視図である。 図１１に示す孔開け器の詳細を示す拡大平面図である。 図１１に示す孔開け器の詳細を示す拡大平面図である。 図１３のＸＩＶ−ＸＩＶに沿った孔開け器の断面図である。 本発明に係る孔開け器の第１実施形態の更なる変形例を示す斜視図である。 図１５に示す孔開け器の詳細を示す拡大図である。 図１５に示す孔開け器の詳細を示す拡大平面図である。 図１７のＸＶＩＩＩ−ＸＶＩＩＩ線に沿った孔開け器の断面図である。 本発明に係る孔開け器の第２実施形態を示す斜視図である。 図１９に示す孔開け器の詳細を示す拡大図である。 図１９に示す孔開け器の詳細を示す平面拡大図である。 図２１のＸＸＩＩ−ＸＸＩＩ線に沿った孔開け器の断面図である。 本発明に係る孔開け器の第２実施形態の変形例を示す斜視図である。 図２３に示す孔開け器の詳細を示す拡大図である。 図２３に示す孔開け器の詳細を示す拡大平面図である。 図２５のＸＸＶＩ−ＸＸＶＩ線に沿った孔開け器の断面図である。 本発明に係る孔開け器の第２実施形態の更なる変形例を示す斜視図である。 図２７に示す孔開け器の詳細を示す拡大図である。 図２７に示す孔開け器の詳細を示す平面拡大図である。 図２９のＸＸＸ−ＸＸＸ線に沿った孔開け器の断面図である。 本発明に係る孔開け器の第２実施形態の更なる変形例を示す斜視図である。 図３１に示す孔開け器の詳細を示す拡大図である。 図３１に示す孔開け器の詳細を示す拡大平面図である。 図３３のＸＸＸＩＶ−ＸＸＸＩＶ線に沿った孔開け器の断面図である。 本発明に係る孔開け器の第３実施形態を示す斜視図である。 図３５の孔開け器の断面図である。 本発明に係る２つの孔開け器をカプセルに適用した概略断面図である。

図１から図１８、および図３７を参照すると、特に飲料などを作るカプセル用孔開け器の第１実施形態が、４つの提案された第１実施形態の変形例として全体的に参照番号１ａ，１ｂ，１ｃ，１ｄで示されており、一端が浸出液などのカプセル１００に連結され、他端が、温水をカプセル１００に浸透させ浸出液を得るため、温水を注入する機器に連結されるプレート２を備えている。

プレート２上には、複数の、または少なくとも１つの貫通体（penetrator）３が設けられている。この貫通体３は、実質的にプレート２から直角にカプセル１００の方向に延びており、対応する貫通体３の少なくとも一部を貫通し、プレート２とカプセル１００とを相互に接触させると前記カプセル１００まで至る複数の、または少なくとも１つの外部刃先４が設けられている。

特に貫通体３は、図示するように、最低限１つから最大限、例えば４つまで数を変更することができ、実質的に円錐、錐台またはピラミッドのような形状を有し、例示するように円周に沿って配置されている。

本発明によれば、個々の外部刃先４は、貫通体３の先端からプレート２の基板まで延びる螺旋形の輪郭に沿って、対応する貫通体３の側方に形成されている。

有利なことに、個々の貫通体３の内部には通過ダクト５と、複数の、または少なくとも１つのスロット８とが設けられている。通過ダクト５は、その端部で、プレート２の面７内に形成され、貫通体３に設けられた端部と反対側に形成された通過孔６で終端している。スロット８は、１つの外部刃先４と他の外部刃先４との間に配置され、流体（温水、冷水、飲料、液体、浸出液など）が面７からカプセル１００まで通過するために、カプセル１００を貫通する貫通体３の一部に規定されている。

図１９から図３４および図３７を参照すると、特に飲料などのカプセル用孔開け器の第２実施形態が、４つの提案された変形例として全体的に参照番号１０ａ，１０ｂ，１０ｃ，１０ｄで示されており、一端が浸出液などのカプセル１００に連結され、他端は温水がカプセル１００に浸透することで得られる浸出液を放出する機器に連結されるプレート１１を備えている。

プレート１１上には、プレート２と同様に、複数の、または少なくとも１つの貫通体１２が設けられている。この貫通体１２は、実質的にプレート１１から直角にカプセル１００の方向に突出しており、対応する貫通体１２の少なくとも一部を貫通し、プレート１２とカプセル１００とを相互に接触させると前記カプセル１００まで至る複数の、または少なくとも１つの外部刃先１３が設けられている。

特に貫通体１２は、図示するように、最低限１つから最大限、例えば４つまで数を変更することができ、実質的に円錐、錐台またはピラミッドのような形状を有し、例示するように円周に沿って配置されている。

本発明によれば、個々の外部刃先１３は、貫通体１２の先端からプレート１１の基板まで延びる螺旋形の輪郭に沿って、対応する貫通体１２の側方に延在している。

有利なことに、個々の貫通体１２の内部には通過ダクト１４と、複数の、または少なくとも１つの開口１８とが設けられている。通過ダクト１４は、その端部で、プレート１１の面１６内に形成され、貫通体１２に設けられた表面と反対側に形成された通過孔１５で終端するように規定されている。開口１８は、１つの外部刃先１３と他の外部刃先１３との間に配置され、流体（温水、冷水、飲料、液体、浸出液など）がカプセル１００から面１６まで通過するために、カプセル１００を貫通する貫通体１２の一部に規定されている。

便利なことに、浸出液の通過ダクト１４を介する放出装置への伝達性を向上するため、個々の貫通体１２は、細かな有孔側面１８を有している。

図３５および図３６は、本発明に係る機器の第３実施形態を示し、開口１８が貫通体１２の側面に配置されている。

本発明に係る孔開け器の動作は、上述したことから理解でき、明らかである。

より正確には、２つのプレート２と１１を相対的に接近させる間、螺旋形状を有する外部刃先４と１３の存在のおかげで、貫通体３と１２とはいずれの問題もなく、２つのプレート２と１１の間に介在するカプセル１００の上面１０１および下面１０２に孔を開け、貫通する。

一旦、カプセル１００の両面１０１と１０２との貫通がなされると、温水が注入機器により、通過チャネル５と開口８を介してカプセル１００内に案内される。

カプセル１００内に包含された素材を介する温水流れは、浸出液を作りだし、この浸出液は開口１８と通過チャネル１４を介して放出装置まで送り出される。

有利なことに、開口１８より下方のカプセル１００の底面上に溜められた浸出液の一部は更に、貫通体１２に設けられた細かな有孔側面１８を介して送り出される。

実際に、本発明に係る特に浸出液などのカプセル用孔開け器は、温水が通り抜けて濾過される素材を包含するカプセルに正確に孔を開けることを可能にし、水および浸出液の漏れを防止するので、意図する狙いや目的を十分に達成する。

このように着想された特に浸出液などのカプセル用孔開け器は、発明思想の範囲内で、多くの改良および変形を受け入れる余地がある。

全ての詳細は更に、他の技術的に均等の要素と置き換えてもよい。

実際に、使用される素材は、特定の用途に互換性がある限り、付随する形状および寸法と同様に、要求および技術の状況に照らして任意であってもよい。

本願が優先権を主張するイタリア特許出願第ＭＩ２００９Ａ００１１１８号公報の開示は、参照することにより、この中で具体化されている。

任意の請求項に記載されている技術的特徴に参照符号が付されているが、これらの参照符号は請求項の明瞭度を高める目的のためだけに付与され、従って、そのような参照符号は、参照符号による例示によって識別される個々の要素の解釈に、いかなる限定する影響を与えるものではない。

２，１１ プレート
３，１２ 貫通体
４，１３ 外部刃先
５，１４ 通過ダクト
６，１５ 通過孔
７，１６ 面
８，１８ 開口
１００ カプセル

Claims (9)

1. 特に飲料などを作るカプセル用孔開け器が、
   カプセル（１００）に連結可能なプレート（２，１１）と、
   実質的に前記プレート（２，１１）から直角に前記カプセル（１００）の方向に突出し、前記プレート（２，１１）と前記カプセル（１００）とを相互に接触させる結果として、少なくとも１つの貫通体（３，１２）の一部が前記カプセル（１００）内に貫通するため、少なくとも１つの外部刃先（４，１３）が設けられた少なくとも１つの貫通体（３，１２）と、
   端部が、前記プレート（２，１１）の面（７，１６）内に規定された通過孔（６，１５）で終端する、少なくとも１つの前記貫通体（３，１２）内に規定され、少なくとも１つの前記貫通体（３，１２）に設けられた前記面と反対側に形成された通過ダクト（５，１４）と、
   流体が前記面（７，１６）から前記カプセル（１００）まで、またはその逆に通過するため、前記カプセル（１００）を貫通可能な、少なくとも１つの前記貫通体（３，１２）の一部に規定された少なくとも１つの開口（８，１８）と、
   を備え、
   前記外部刃先（４，１３）が、螺旋形状に沿って少なくとも１つの前記貫通体（３，１２）の側方に延びていることを特徴とするカプセル用孔開け器。
2. 実質的に前記プレート（２，１１）から直角に前記カプセル（１００）の方向に突出し、円周に沿って配置された複数の前記貫通体（３，１２）を備え、
   個々の前記貫通体（３，１２）に、螺旋形状に沿って少なくとも１つの前記貫通体（３，１２）の側方に延びる少なくとも１つの外部刃先（４，１３）を設けたことを特徴とする請求項１に記載のカプセル用孔開け器。
3. 前記貫通体（３，１２）のそれぞれが、螺旋形状に沿って前記貫通体（３，１２）の側方に延びる複数の外部刃先（４，１３）を備えたことを特徴とする請求項１または２に記載のカプセル用孔開け器。
4. 前記貫通体（３，１２）が、実質的に円錐、錐台またはピラミッドのような形状を有することを特徴とする請求項１から３のいずれかに記載のカプセル用孔開け器。
5. 前記プレート（２）が、温水を前記カプセル（１００）に浸透させ、かつ、浸出液を得るため、温水を注入する機器に連結可能であることを特徴とする請求項１から４のいずれかに記載のカプセル用孔開け器。
6. 個々の前記貫通体（３）が、前記温水を通過ダクト（５）を介して前記カプセル（１００）に注入するため、前記貫通体（３）の先端に近接する前記通過ダクト（５）の端部に規定された複数の前記開口（８）を備え、
   個々の前記開口（８）が、１以上の前記外部刃先（４）の間に配置されていることを特徴とする請求項１から５のいずれかに記載のカプセル用孔開け器。
7. 前記プレート（１１）は、温水が前記カプセル（１００）に浸透することで得られる前記浸出液を放出する機器に連結可能であることを特徴とする請求項１から４のいずれかに記載のカプセル用孔開け器。
8. 個々の前記貫通体（１２）が、前記浸出液を前記通過ダクト（１４）を介して放出機器に送り出すため、前記貫通体（１２）の先端に近接する前記通過ダクト（１４）の端部に形成された複数の前記開口（１８）を備え、
   個々の前記開口（１８）が、１以上の前記外部刃先（１３）の間に配置されていることを特徴とする請求項７に記載のカプセル用孔開け器。
9. 前記貫通体（１２）に、前記浸出液を前記通過ダクト（１４）を介して放出機器に送り出し、出口孔（１５）で終端する細かな有孔側面（１８）を設けたことを特徴とする請求項７または８に記載のカプセル用孔開け器。

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