JP2012529980A - 単一使用のための多成分カートリッジ - Google Patents

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Abstract

単一使用のために設計された多成分カートリッジ(1)は、第1成分(8)のための第1格納チャンバ(6)と、第2成分(9)のための第2格納チャンバ(7)と、を有し、第1格納チャンバ(6)は、第2格納チャンバ(7)から分離している。
第1格納チャンバ(6)は、第2格納チャンバ(7)の周囲に同軸に配置され、リング状空間(10)を形成し、第1ピストン(3)は、第1格納チャンバ(6)内に移動可能に受けられ、第2ピストン(4)は、第2格納チャンバ(7)内に移動可能に受けられる。
第1及び第2ピストン(3、4)は、プランジャ(5)を用いて移動可能であり、2つの第1及び第2成分(8、9)を同時に分配する。
プランジャ(5)は、ハウジング素子(17)内で保持され、案内素子(11)は、第1ピストン(3)を第1格納チャンバ(6)内で案内しかつ第2ピストン(4)を第2格納チャンバ(7)内で案内するように設けられ、ハウジング素子(17)は、案内素子(11)と係合するに至る係合素子(18)を有する。

Description

本発明は、使用前に混合される2つの成分を同時に分配するのに適した単一使用のための多成分カートリッジに関する。
このような多成分カートリッジは、特許文献1においてすでに知られている。
この設計における欠点は、多数の個別の部品を使用しなければならないことである。従来技術における多成分カートリッジは、単一使用のため及び複数回使用のために設計されている。しかしながら、このような多成分カートリッジを多数回使用するときに、混合が不均等であることと、このような多成分カートリッジが最初に使用した後にシールすることが困難であることと、が分かった。したがって、すでに使用された多成分カートリッジは、限定的な格納機能しか有さない。充填材料は、シールが不十分であることに起因して空気と接触し、このため、材料は、その性質に関して変化し、一例として、硬化する。
特許文献1に示す同軸構造にある多成分カートリッジは、シールにおける問題が少ないが、混合が不均等である問題は、残されている。不均等な混合は、多成分カートリッジを再使用する場合に、混合の結果が多成分カートリッジを使用する各回で異なり、このため、一定品質の充填材料が得られないという結論になる。
独国実用新案第20 2008 007 801号明細書
したがって、本発明の目的は、より単純な構造を有しかつ単一使用のためにのみ設計された多成分カートリッジを開発することである。
本発明のさらなる目的は、プランジャの不意な動作によるピストンの望まない運動を防止することである。
本発明のさらなる目的は、充填した多成分カートリッジが手を付けられていないことをユーザに光学的に表示することである。
解決法として、第1成分のための第1格納チャンバと第2成分のための第2格納チャンバとを有する多成分カートリッジが挙げられる。第1成分は、格納状態で第2成分から分離している。第1格納チャンバは、第2格納チャンバの周囲に同軸に配置されており、リング状空間を形成し、第1ピストンは、第1格納チャンバ内に移動可能に受けられ、第2ピストンは、第2格納チャンバ内に移動可能に受けられている。第1及び第2ピストンは、プランジャを用いて移動可能であり、2つの成分を同時に分配する。プランジャは、ハウジング素子内で保持されている。案内素子は、第1ピストンを第1格納チャンバ内で案内しかつ第2ピストンを第2格納チャンバ内で案内するように設けられている。ハウジング素子は、案内素子と係合するに至る係合素子を有する。係合素子は、特に、案内素子に関して回転可能である。案内素子を受けるハウジングに対する変位運動は、回転運動中に案内素子を用いて行われ、接続部は、回転運動と変位運動とによって第1及び第2成分間で確立される。
好ましい実施形態において、案内素子は、バネ素子を有する。案内素子は、ハウジング内に配置されており、案内素子は、運動素子を用いてハウジングに対して移動可能である。
好ましい実施形態において、運動素子は、案内素子に付された外ネジ部であってハウジングに付された内ネジ部が係合する外ネジ部を有する。
バネ素子は、案内素子の周囲に段部を有する。段部は、特に、係合素子の内径よりも少なくともわずかに大きい外径を有する。
バネ素子は、ハウジング素子の切欠部内に係合する突出部を有し、ハウジング素子は、回転方向において案内素子に回転式に固定して接続されている。
好ましい実施形態において、溝部は、ハウジング素子の内壁部に沿って形成されている。
切欠部は、ハウジング素子を案内素子に接続すると、少なくとも溝部まで延在する。
バネ素子は、開口部を有する。バネ素子の解放は、この開口部によって行われ、それは、その弾性性質を生み出す。これは、バネ素子を圧縮して係合素子を受ける点においてバネ素子の外径が減少することを意味する。開口部は、案内素子をハウジング素子と組み合わせると、切欠部によって少なくとも部分的に覆われる。
好ましい実施形態において、ラッチ接続部は、案内素子とハウジングとの間に設けられる。
経路は、ラッチ接続部を用いて開放したままであり、上記経路は、第1格納チャンバの送出開口部から第2格納チャンバの第2送出開口部まで至り、第1成分と第2成分とは、共に分配される。
このため、本発明における多成分カートリッジの動作概要は、従来技術から根本的に異なる。具体的な量の充填材料を必要とするユーザは、上述したような多成分カートリッジを取り上げる。まず、彼は、多成分カートリッジが手を付けられていないことを確認する。このため、彼は、カートリッジのハウジングに表示されている方法で運動素子を移動させる。この運動素子の運動を実行できない場合、ユーザは、多成分カートリッジがすでに開放されていることを知る。
ユーザが指定された方法で運動素子を作動させると、彼は、これにより送出開口部を開放し、充填材料は、送出開口部を通過し、混合器まで搬送される。ユーザは、彼の望み通り多成分カートリッジを位置合わせし、充填材料を所望の場所に至らせる。このため、彼は、同様に、多成分カートリッジを商用の分配ユニットに設置する。分配ユニットは、圧力手段を有し、この圧力手段は、これらの格納チャンバ内にピストンを動かし始める多成分カートリッジのプランジャに圧力を掛け、これにより、充填材料は、対応する格納チャンバから放出される。充填材料は、送出開口部を通って混合器に到達し、混合され、混合器の端部から送出される。混合器の端部は、充填材料の成分ならなる混合物の噴流を位置決めする適切な素子を有する。
案内素子は、有利には、混合器、特に静的混合器を有する。混合器に対する案内素子の位置は、この基準によって予め設定されている。しかしながら、これは、この構造のすべての多成分カートリッジに対して混合が同一品質であること期待しなければならないことを意味する。また、案内素子は、送出開口部を有し、成分の流動進路は、各単一の多成分カートリッジに対して同一である。このため、個別の多成分カートリッジが各装填に対して必要となるが、得られる混合物に関する本発明における概要を用いて、より良好な再現性が達成される。さらに、個別の部品数が少ないことは、この解決法により、多成分カートリッジの組み立てを非常に簡素に行うという結果となる。
このため、多成分カートリッジの充填及び組み立てに複雑な導入工程を必要としない。この結果、充填は、充填を異なる場所で分散して行うので、目的の使用前に短時間で行う。この利点は、充填材料が非常に限られた期間でのみ持続性を有する場合に、いっそう重要である。
運動素子は、案内素子に付された外ネジ部であってハウジングに付された内ネジ部が当該外ネジ部に係合する外ネジ部を有する。この形態における回転素子としての運動素子は、その取り扱いが容易であるので、かつ規定した回転角度が案内素子の第2端部領域とハウジングとの間の規定した間隙幅に関連するので、好ましい。
第2形態において、ピストン及びプランジャは、一部品に形成されている。この一部品構造は、構成部品の総数が減少し、これに関連する多成分カートリッジが簡素化されることに加え、一方のピストンの位置決めが不正確になりこのためピストンの位置が傾くことを完全に排除するので、有利である。したがって、プランジャのピストン部分は、同様に、構造高さが小さい。このため、ピストン部分は、ハウジング素子の接続素子を介して案内され、この形態におけるピストン部分の傾斜は、回避される。
プランジャは、好ましくは、一部品でハウジング素子に接続されている。プランジャを有するハウジング素子は、ピストンに配置されており、格納チャンバを対応する成分で充填して第1及び第2ピストンを導入した後に、案内素子に接続される。このために、案内素子においてバネ素子を係合に至らせる係合素子は、ハウジング素子に位置する。このため、ハウジング素子は、案内素子に回転式に固定して接続される。ハウジング素子に接続されたプランジャは、それらの開始位置においてピストンを保持し、充填材料は、格納チャンバ内に取り囲まれる。充填した多成分カートリッジは、この状態で保管され、この状態は、以下で格納状態と称される。プランジャ、ピストン及びハウジング素子をユニットとして形成する場合、このユニットは、充填後に案内素子に接続される。
ハウジング素子は、所望の破断点を有し、この破断点を介して、プランジャは、格納状態にあるハウジング素子に接続される。所望の破断点は、シールとして機能し、ハウジング素子の内側空間に不純物が無いことを維持する。さらなる形態において、所望の破断点は、プランジャ軸に関して長手方向に延在するリブまたは棒部を有する。さらに、ユーザは、多成分カートリッジが手を付けられているか評価することが可能となる。所望の破断点に手が付けられていないと、増大した力の作用力が所望の破断点を破断するために必要であることに起因して、分配処理の開始後の分配時に増大した抵抗を克服しなければならない。所望の破断点の破断は、プランジャをハウジング素子に対して移動させる開始時に視認可能であり、通常、可聴である。
プランジャは、第1及び第2成分の分配を行うときにプランジャが力を受けると、ハウジング素子に対して移動可能であり、ハウジング素子とプランジャとの間の接続部は、遮断される。
案内素子は、係合素子を介してハウジング素子に接続されている。係合素子を用いることにより、格納チャンバを充填した後に、多成分カートリッジを簡素にかつ問題なく導入することが可能となる。係合素子は、特に、バネ素子を有し、バネ素子は、案内素子の周囲において段部として形成されることができる。バネ素子は、ハウジング素子の切欠部内に係合し、ハウジング素子は、案内素子に回転式に固定して接続される。
第1ピストンは、その外側ピストンジャケットにおいてリング状シールを有するリング状ピストンを有する。第1格納チャンバは、第2格納チャンバと同軸に配置されており、これは、この配置が空間の節約になりかつ多成分カートリッジの小さな構成空間を達成できるからである。第1格納チャンバがリング状をなしているので、第1ピストンは、リング状ピストンとして設計されている。また、第1格納チャンバは、当然ながら、角を有する断面を有してもよい。第1ピストンは、未だリング状であるが、その形状は、もはや円形ではない。
第2ピストンは、好ましくは、格納チャンバに対応する成分を充填した後にピストンを挿入するときに、空気が充填材料とピストンとの間に残存するので、所望の破断点の領域において通気素子を有し、残存することは、分配処理において悪影響を与える。あるいはまたはこれに加えて、案内素子は、通気素子を有する。
プランジャ及びピストンは、少なくとも部分的に中空である。これにより、プランジャ及びピストンの材料消費は、減少する。さらに、プランジャ及びピストンは、材料の蓄積を回避しかつ薄壁の構成部材を使用する場合に、射出成形処理においてより簡素に製造される。多成分カートリッジを形成する構成部品それぞれは、少なくとも部分的に発泡プラスチックで形成される。
同時にプランジャとして機能する一部品のピストンを使用することは、以下の利点を有する。
多成分カートリッジは、市場において幅広く使用されている標準的な分配ユニットでのみ使用される。このため、エンドユーザは、追加の分配ユニットを入手する必要がなく、標準的な分配ユニットと共に多成分カートリッジを使用する。
標準的な分配ユニットへの接続部は、プランジャによって形成される。このプランジャは、標準的な分配ユニットに適した寸法を有する。
多成分カートリッジは、単一使用で使用される。多数回の使用には適していない。したがって、静的混合器は、交換不能である。
多成分カートリッジは、同様のかつ圧縮した構成で設計される。したがって、多成分カートリッジは、より容易に保管されかつ移送される。
使用直前に多成分カートリッジを充填することのみが可能である。したがって、空の多成分カートリッジは、不安なく保管され、充填材料は、適切な容器内でカートリッジからより簡素に分離して保管される。
多成分カートリッジまたはこれらの個別の部品は、空の状態で、より簡素にかつよりコストをかけずに移送される。
さらに、多成分カートリッジは、意図的でない開放に対する保護を有する。このため、プランジャは、それを囲むハウジングに固定的に接続されている。プランジャとハウジングとの間の接続は、プランジャにかかる圧力によって分配するときにのみ破断される。このため、多成分カートリッジが未だ使われていないまたはそれがすでに使用されているか、すなわちそれがもはや手を付けられているかを常に視認できる。さらに、ハウジングとプランジャとの間の接続を分離するときに、ノイズは、それが同様に多成分カートリッジが手を付けられていないか、すなわち使用前に同様に使われていないかを音響的に認識させるように発生する。許可の無い再充填または再使用は、簡素な態様で回避される。
本発明における概念は、従来技術よりも個別の部品が少ないことである。混合器が例えば固定してカートリッジのハウジングに接続されているので、混合器への流れは、分配サイクル全体の間で同一である。これから判断すると、1つのかつ同一の多成分の混合品質が分配サイクル全体の間でほぼ同一であるということだけでなく、別の多成分カートリッジにおける混合品質で発生する偏差が小さくなるということになる。
本発明は、図面を参照しながら以下で説明される。
本発明の第1実施形態における多成分カートリッジを通る断面図である。 図1における多成分カートリッジのピストンの詳細を示す図である。 図1における多成分カートリッジの第1送出開口部の領域の詳細を示す図である。 分配位置にある図1における多成分カートリッジを示す図である。 分配位置にある図1における多成分カートリッジの第1送出開口部の領域の詳細を示す図である。 本発明における第1実施形態の多成分カートリッジを示す図である。 図6における多成分カートリッジのピストンの詳細を示す図である。 分配位置にある図6における多成分カートリッジを示す図である。 分配位置にある図6における多成分カートリッジの送出開口部の領域の詳細を示す図である。 上記実施形態のうちの1つにおける多成分カートリッジを示す外面図である。 さらなる変形例における多成分カートリッジを通る断面図である。 図11における変形例の多成分カートリッジを通るさらなる断面図である。 図11または図12における多成分カートリッジの詳細を示す図である。 運動素子と係合するように設計されたハウジング素子の詳細を示す図である。 上記実施形態のうちの1つにおける多成分カートリッジを示す外面図である。 図15における多成分カートリッジの外面図の詳細を示す図である。 閉塞状態にある図11に示す変形例における多成分カートリッジを通る断面図である。 図17における多成分カートリッジのリング状ピストンの領域を通る断面図である。 図17の細部Cを示す図である。 図18の細部Dを示す図である。 図18の細部Eを示す図である。 開放状態にある図11に示す変形例における多成分カートリッジを通る断面図である。 図22における多成分カートリッジのリング状ピストンの領域を通る断面図である。 図22の細部Cを示す図である。 図23の細部Dを示す図である。
図1は、本発明における第1実施形態の多成分カートリッジ1であって単一使用のために設計された多成分カートリッジを示す。このような多成分カートリッジは、特に、少量または非常に少量の充填材料を計量するために使用される。多成分カートリッジ1は、第1成分8のための第1格納チャンバ6と、第2成分9のための第2格納チャンバ7と、を有する。第1格納チャンバ6は、第2格納チャンバ7から分離されており、2つの成分は、互いに接触しない。このような成分は、通常、これらが互いに接触すると化学反応が起こることによってすぐに互いに相互作用する。成分の相互作用は、通常、用途において必要な効果であるが、この相互作用は、成分をこれらの目的の用途のフレームワーク内で使用しない限り、望まれていない。このため、多成分カートリッジは、使用前に格納されかつ移送され、実際には、以下で格納状態と称される充填状態に部分的にある。格納状態の全期間において、2つの成分8、9が互いに接触しないことを保証しなければならない。
第1格納チャンバ6は、第2格納チャンバの周囲に同軸に配置されており、環状空間10を形成する。環状空間は、円環状に形成されている。第1格納チャンバ6は、分割壁部28によって第2格納チャンバ7から分離されており、2つの成分8、9は、個別に格納されている。この実施形態において、第2格納チャンバ7は、多成分カートリッジの長手方向軸27と一致する長手方向軸に沿って延在する。分割壁部28は、第2格納チャンバ7の外側境界を形成し、ジャケットとして格納チャンバ7を囲む。分割壁部28は、第1端部30において第2送出開口部29内に開口している。第2成分9は、図3にも示すように、第2送出開口部29を通って混合器14まで案内される。複数の第2送出開口部29は、同様に、混合器14への接続部を形成するように構成された棒部31間に形成されている。
分割壁部28は、案内素子11の一部である。分割壁部28は、第2ピストン4を受ける機能を果たす第2端部32を有する。第2ピストン4は、第2格納チャンバ7内に移動可能に受けられている。この第2ピストン4は、第2格納チャンバ7内に位置する充填材料、すなわち第2成分9を放出すると、第1端部30の方向で案内素子11の分割壁部28の内側33に沿ってスライドする。案内素子11は、第2格納チャンバ7内で第2ピストン4を案内するように設けられている。
第1ピストン3は、第1格納チャンバ6内に移動可能に受けられている。案内素子11は、第1ピストン3を第1格納チャンバ6内で案内するように設けられている。第1格納チャンバ6は、分割壁部28によってその内側において、かつ案内素子11のジャケット素子34によってその外側において区画されている。ジャケット素子34は、第1端部領域35において第1送出開口部13内に開口している。第1成分8は、同様に図3または図6に示すように、第1送出開口部13を通って混合器14に案内される。複数の第1送出開口部13は、分割壁部28へのまたは混合器14への接続部を形成するように構成された接続棒部36間に設けられている。
ジャケット素子34は、案内素子11の一部である。分割壁部28及びジャケット素子34は、第1ピストン3を受ける機能を果たす端部領域35を有する。第1ピストン3は、ジャケット素子34と分割壁部28の外側38との間で第1格納チャンバ6内に移動可能に受けられている。この第1ピストン3は、第1格納チャンバ6内に位置する充填材料、すなわち第1成分8を放出すると、端部領域35の方向で案内素子11の分割壁部28の外側38に沿ってスライドする。案内素子11は、第1ピストン3を第1格納チャンバ6内で案内するように設けられている。
案内素子11は、静的混合器として特に形成された混合器14を有する。案内素子11及び混合器14は、特に、単一構成部材として設計されている。
第1及び第2ピストン3、4は、プランジャ5を用いて移動可能であり、2つの成分8、9を同時に分配する。プランジャ5は、特に、第1及び第2ピストン3、4上に位置するように設計されている。プランジャ5は、一部品としてハウジング素子17に接続されている。ハウジング素子17は、所望の破断点50を有しており、この破断点を介して、プランジャ5は、格納状態にあるハウジング素子17に接続されている。この所望の破断点50は、図4に示すように、充填材料の分配の開始時に破断される。プランジャは、2つの同軸プランジャ体46、47、内側プランジャ体46及び外側プランジャ体47を有している。内側プランジャ体46は、第2ピストン4上に位置し、外側プランジャ体47は、第1ピストン3上に位置する。リング状の切欠部48は、内側プランジャ体と外側プランジャ体との間に配置されており、充填材料を第1及び第2格納チャンバ6、7から分配するときに分割壁部28を受ける機能を果たす。
内側プランジャ体46及び外側プランジャ体47は、互いに接続されており、これらは、共に、分配処理においてピストン3を対応する格納チャンバ6、7内で移動させる。接続素子49は、プランジャ体に隣接しており、それが商用の分配ユニットに嵌め込まれるように設計されている。接続素子49は、同様に、ハウジング素子17内に配置されている。接続素子49は、材料を節約する機能を果たす中空空間50を有する。
案内素子11は、係合素子18を用いてハウジング素子17に接続されている。
第1及び第2ピストン3、4は、図2に示すように、互いに接続されている。これらは、特に、単一のピストンコンポーネント39として形成されている。ピストンコンポーネント39は、案内素子11の分割壁部28を受ける機能を果たすスリット40を有する。ピストン4は、スリットの内側に隣接している。ピストン4は、特にシール縁部として形成された少なくとも1つのシール素子41を有する。ピストンコンポーネント39を使用する利点は、傾くことに対して安全な方法でピストンコンポーネントを案内するという事実から分かる。一方で、分割壁部28の第2端部32は、スリット40内に係合し、他方で、外側ピストンジャケット25は、案内素子11のジャケット34に沿って案内される。外側ピストンジャケット25は、少なくとも1つのリング状シール24を有し、内側ピストンジャケット45は、同様に、少なくとも1つのリング状シール23を有する。
スリット40は、特に、リング状をなしており、ピストンコンポーネント39のピストン3とピストン4との間にある溝部の基部においてブリッジ素子42を有する。充填材料を分配するためにピストンコンポーネント39を送出開口部13の方向、すなわち図2の右側に移動させる場合、ブリッジ素子42は、それが分割壁部28の第2端部32に衝突すると切り離される。それに続いて、ピストン4及びピストン3は、リング状ピストン22として形成されており、互いに平行に移動するが、分割壁部28によって互いに完全に切り離される。リング状シール23、24は、通気素子26を有する。これに替えて、通気素子43、44は、案内素子11に、特にジャケット素子34に及び/または分割壁部28に取り付けられている。通気素子43は、好ましくは、ジャケット素子34の第2端部領域37に近接して取り付けられている。通気素子44は、好ましくは、分割壁部28の第2端部32に近接して取り付けられている。
図3は、第1及び第2送出開口部13、29の領域を有する多成分カートリッジの詳細を示す。案内素子11は、送出開口部13を有しており、この送出開口部を通して、第1成分は、第1格納チャンバ6から送出され、案内素子11は、案内素子11が運動素子12を用いてハウジング2に関して移動可能な状態で、ハウジング2内に配置され、これにより、送出開口部13は、解放される。運動素子12は、ハウジング2の及び案内素子11の相対移動を可能とする。図2に示す好ましい変形例における運動素子12は、外ネジ部15を有しており、この外ネジ部は、案内素子11に付けられており、ハウジング2に付けられた内ネジ部16は、この外ネジ部内に係合する。運動素子12を作動させることにより、すなわちハウジング2を案内素子11に対して回転させることにより、案内素子は、ハウジング2に対して移動され、ジャケット素子34の第1端部領域35は、ハウジングからの間隙を形成する。第1送出開口部13は、このようにして開放される、すなわち、第1格納チャンバ6に位置する充填材料の成分8は、第1送出開口部13を通って送出され、ハウジング2と第1端部領域35との間に形成された経路内を混合器14の方向で案内される。第2送出開口部29の領域において、第1成分8は、送出開口部29を通って送出された第2成分9であって第2格納チャンバ7から来る第2成分と接触する。この状態は、同様に図5に示されている。
図4は、第1及び第2格納チャンバ6、7からの充填材料の送出終了時の図1における多成分カートリッジを示す。プランジャ5は、プランジャ5に力を掛けると、ハウジング素子17に関して移動される。この力は、商用の分配ユニットによってまたは同様に手で掛けられる。ハウジング素子17とプランジャ5との間の接続部は、所望の破断点50として設計されており、圧力を接続素子49に掛けると遮断される。
図5は、図1における多成分カートリッジの分配位置にある第1送出開口部13の領域の詳細を示す。このため、充填材料を第1及び第2格納チャンバ6、7から混合器14を介して分配し、これにより分配が終了すると、ハウジング2に対する案内素子11の位置は、図5に示される。このため、充填材料は、混合器14から出る第1成分8及び第2成分9の混合物としてのその目的とする使用を見出す。分配を開始することが可能となる、すなわち図3おける状況が存在する前に、すでに図2に関連して説明されている運動素子12は、作動されなければならない。送出開口部13は、運動素子12を作動させることによって開放される。
この好ましい実施形態において、すでに図3に関連して説明されている経路51は、運動素子12を回転させることによって案内素子11とハウジング2との間に形成され、第1成分8は、上記経路を通って、送出開口部または複数の送出開口部13を通って混合器14まで搬送される。送出開口部は、案内素子11の第1端部領域35の円錐壁部に付されており、図5に付されている断面図において、接続棒部36は、案内素子11の分割壁部28を案内素子11のジャケット素子34に接続するように示されている。
送出開口部13は、図5に示すように、第1ピストン3を形成するリング状ピストン22によって閉塞されている。送出開口部29は、第2ピストン4によって閉塞される。経路51に位置する第1成分8は、少なくとも1つのシール素子52が案内素子11のジャケット素子34とハウジング2との間に配置されているので、混合器14の方向にのみ搬送される。ジャケット素子34は、好ましくは、円筒状にかつハウジング2と同軸に配置されており、このハウジングは、同様に、円筒状セクション53を有する。間隙54は、ジャケット素子34と円筒状セクション53との間にあり、案内素子11に対するハウジング2の移動によってその幅が変更せず、間隙54のシールは、特有の問題が無い。
図5は、ジャケット素子34の第2端部領域36の外側にあるシール素子55、56、57を示す。これらシール素子55、56、57は、第1及び第2格納チャンバ6、7を対応する第1及び第2成分8、9で充填することに関与する。格納チャンバ6、7を充填すると、案内素子11は、ハウジング2の内壁部に接触する。間隙51は、理想的には、間隙幅がゼロである。製造許容誤差に起因して、間隙幅は、局所的にゼロより大きいことがあり、したがって、シール素子55及び56は、送出開口部13に位置する第1成分8がこのような狭い間隙内に入ることができることを防止するように設けられている。シール素子56及び57は、第2成分9が送出開口部29を通って狭い間隙51内に入ることができることを防止する。このため、シール素子によって、第1及び第2成分が間隙内に入り、そこで望まなく接触することを回避する。
図5及び図6または図7は、ハウジング2が係合素子18を用いてハウジング素子17に接続されることをさらに示す。係合素子18は、バネ素子19を有する。バネ素子19は、ハウジング2の周囲において段部20として形成されている。バネ素子19は、ハウジング素子17の切欠部21内に係合し、ハウジング素子17は、ハウジング2に回転式に固定して接続されている。
図6は、第2実施形態における多成分カートリッジを示しており、第1ピストン3及びプランジャ5が一部品に形成されている。この多成分カートリッジの設計及び動作モードは、その他の点では、第1実施形態と異ならず、このため、図1から図5の説明を実質的に参照する。
上記実施形態との根本的な差異点は、ピストン3、4が一部品としてプランジャ5に接続されているという事実である。プランジャが同様に一部品としてハウジング素子17に接続されているので、構成部品の数は、上記実施形態に対して少なくとも1つの構成部品だけ減少される。ピストン3、4は、少なくとも部分的に中空または薄壁であるように設計されており、これは、材料消費を低減することに加えてピストンの製造において利点を有する。
図7は、図6における多成分カートリッジのピストンの詳細を示す。図7は、図2に対応する図面であり、ここでは、ピストン3の別の設計を示す。ピストン3は、ピストン4と共にピストンコンポーネント39を形成し、切欠部48によって互いに分離されている。切欠部48は、分割壁部28を受ける機能を果たす。分配開口部の領域の図示に関して図3について参照する。通気素子43及び通気素子44は、分割壁部33の内側において同様に図7に示されている。通気素子は、好ましくは、分割壁部の内側において少なくとも1つの溝状の凹所の形状を有する。複数の通気素子44は、特に好ましくは、互いに対称に配置されており、図7において、4つの通気素子44は、互いには対称に配置されている。
図8は、分配位置にある図6における多成分カートリッジを示す。図6の説明について参照する。
図9は、分配位置にある分配開口部の領域の図6における多成分カートリッジの詳細を示す。動作モードは、同様に、図5における動作モードに対応し、ここの説明について参照する。
図10は、上記実施形態のうちの1つにおける多成分カートリッジの上面図を示す。案内素子11は、係合素子18を用いてハウジング素子17に接続されている。係合素子18は、バネ素子19を有する。バネ素子19は、案内素子11の周囲において段部20を有する。突出部68は、さらに、視認可能であり、これは、図14から図16においてより詳細に示される。
図11及び図12は、多成分カートリッジのさらなる変形例を示す。一部の部品には、順に、同一の参照符号が付されており、上記実施形態の対応する説明を参照する。このため、図11は、多成分カートリッジを通る長手方向断面図を示す。第1及び第2ピストン3、4は、プランジャ5を用いて移動可能であり、2つの成分8、9を同時に分配する。プランジャ5は、特に、それが第1ピストンと一部品として形成されると共に第2ピストン4がプランジャ5内に受けられるように設計されている。プランジャ5は、多成分カートリッジが格納状態にある限り、一部品としてハウジング素子17に接続されている。第2ピストン4は、特に、プラグ接続部58によってプランジャ5内で保持されている。あるいは、このためにネジ接続部またはラッチ接続部を設けてもよく、すなわち、第2ピストン4を用いた接続部は、嵌合したまたは力を伝達する形態でプランジャ内に保持される。プラグ接続部58は、特に、少なくとも1つの保持素子59、好ましくは、保持リブとして形成された複数の保持素子を有する。第2ピストン4を保持しかつ中心付ける4つの保持リブは、特に好ましい。保持リブの内縁部または内面は、円錐状をなし、第2ピストン4は、嵌め込まれる。第2ピストン4は、同時にプランジャの機能を受ける。第2ピストン4の第1端部61は、媒体側において分割壁部28内で案内される。第2ピストン4は、図示のように、中実体として設計されている、または、材料及び重量を抑えるために、少なくとも部分的に中空体として形成される。
この点において、図12は、長手方向断面図を示しており、この断面は、図11の長手方向断面図に対して、図12の断面に関して45°回転させた面に沿って位置する。図12には、中間空間60が示されており、この中間空間は、図13においてさらに詳細に示されており、保持素子59間に位置する。
図13は、媒体側端部61の反対側に配置された第2ピストン4の第2端部62を詳細に示す。この第2端部62は、上述したプラグ接続部58によってプランジャ5内に保持されている。中間空間60または複数の中間空間を形成した場合には各中間空間は、除去部63内に開口している。第2格納チャンバ7からの気体、特に空気は、通気素子44を介して除去部63を通り、穴部65を通って切欠部48外へプランジャの内部にある経路64内へ案内される。経路64は、図1に示すように、環境に開口している、または、経路には、図11または図12に示すように、閉塞素子が設けられている。除去部63は、1以上の溝部、特に互いに120°で配置された3つの溝部を有する。このため、切欠部48の通気は、中間空間60と共に1以上の除去部63を用いて行い、上記切欠部は、第1ピストン3に接続される外側プランジャ体47と第2ピストン4との間に中間空間を形成する。
図14は、ハウジング素子17の詳細を示しており、このハウジング素子は、運動素子12と係合するように設計されている。プランジャ5は、簡素化のためにここでは削除されているが、ハウジング素子17の内部に配置されている。プランジャは、ハウジング素子17内に保持されている。
案内素子11は、運動素子12を有しており、第1ピストン3が第1格納チャンバ6内で案内されかつ第2ピストン4が第2格納チャンバ7内で案内されるように設計されており、ピストン及び格納チャンバは、同様に、この図において削除されている。第2格納チャンバ7は、第1格納チャンバ6内で同軸に配置されている、すなわち、第1格納チャンバ6は、上記実施形態の1つに示すように、環状である態様で、分割壁部28によって分離された第2格納チャンバ7を囲む。
ハウジング素子17は、案内素子11と係合するに至る係合素子18を有する。係合素子18は、段部20を有する。段部20は、係合素子18の内径よりも少なくともわずかに大きい外径を少なくとも部分的に有する。係合素子18は、切欠部21を有する。
溝部66は、ハウジング素子17の内壁部に沿って形成されている。溝部66は、案内素子11の段部20を受ける機能を果たし、ハウジング素子17は、保持されており、案内素子11において喪失する恐れが無い(捕捉されている)。
バネ素子19は、案内素子11の端部に配置されており、この案内素子は、ハウジング素子17を向く。図示の実施形態におけるバネ素子19は、ハウジング素子17の開口部67と突出部68とを有する。
バネ素子19の突出部68は、ハウジング素子17が案内素子11を覆うように押し付けられてバネ素子19が切欠部21内で拡大すると、ハウジング素子17の切欠部21内に係合する。ハウジング素子17は、バネ素子19を用いて、回転方向、固定方向でハウジング2に回転式に固定して接続されている。固定方向において、バネ素子19の突出部68は、当接部を形成する、すなわち、突出部68の少なくとも一部は、切欠部21内に係合する。固定方向における案内素子11に対するハウジング素子17の回転は、これにより、防止される。
しかしながら、回転方向の反対方向における案内素子11に対するハウジング素子17の回転は、可能である。
切欠部21は、図14における実施形態において少なくとも溝部66まで延在する。開口部67は、バネ素子19を解放する機能を果たし、バネ素子19は、案内素子11に対して弾性変形可能である。このため、開口部67は、バネ素子19の十分な弾性を確実にする。開口部は、組み立て時に幅が減少し、バネ素子19は、係合素子18の溝部66内に嵌合する。
開口部67は、運動素子12をハウジング素子17と組み合わせると、切欠部21を通って少なくとも部分的に視認可能である。
図15は、本発明における多成分カートリッジ1の詳細図を示しており、この図は、バネ素子19を示す。バネ素子19は、突出部68として図15における案内素子11に取り付けられている。バネ素子19は、同様に、案内素子11に対するハウジング素子17の回転を回転方向で可能とするが固定方向では阻止する異なる実施形態を有する。
本発明において、バネ素子19は、案内素子11と一部品として形成されている。バネ素子19は、ほぼシリンダ状を有する。バネ素子19の突出部68は、切欠部21と係合しており、それがバネ素子19を包囲するシリンダのジャケット面に関して外方に延在するので、このシリンダ形状からそれる。対照的に、ハウジング素子17は、回転方向で案内素子11に対して回転し、突出部68は、ハウジング素子17の溝部66と接触する。この位置において、突出部68の外部輪郭は、基本的に、バネ素子19を包囲するシリンダのジャケット面に追従する。突出部68は、この点において、溝部66の領域における内壁部に所定圧力を掛け、それは、回転方向の回転が容易に行われるように設定されている。
突出部68が切欠部21と係合する状態において、上記突出部は、案内素子11の端部69を含む平面を越えて軸方向に突出しており、これは、図16に容易に視認可能である。図16は、突出部68がハウジング素子17と係合している図15の詳細を示す。
図17は、閉塞状態にある、図11に示す変形例における多成分カートリッジを通る断面図である。多成分カートリッジの個別の素子は、図11と同様の参照符号を有し、これらの機能に関して図11の説明を参照する。
案内素子11は、運動素子12を用いてハウジング2に関して移動可能である。運動素子12は、外ネジ部15を有し、この外ネジ部は、案内素子11の外側に付されており、ハウジング2に付された内ネジ部16は、この外ネジ部内に係合する。
図示した実施形態において、第1成分8のための及び第2成分9のための混合器14への連通通路は、案内素子11とハウジング2との間の相対的な運動によって開口する。開口状態を図22に示す。図22は、図4、図5、図8、図9の経路51に対応する経路が案内素子11とハウジング2との間に形成されている点のみにおいて、図17と異なる。
第1成分8のための及び第2成分9のために開口する連通通路を維持するため、案内素子11及び/またはハウジング2は、ラッチ接続部を有する。
図18は、リング状ピストンとして形成されたピストン3の領域において図17における多成分カートリッジを通る断面図である。ラッチ接続部に関する好ましい実施形態は、この断面図に示される。ラッチ接続部は、ハウジング2の内壁部に配置されかつ図21の細部Eのように示される鼻部70を有する。対応する対抗素子71は、図18における対向配置位置に配置されている。180°だけの回転は、特に、開口位置と、ラッチ機構が閉塞する、すなわち鼻部が対抗素子71と係合する位置と、の間で行われる。この選択は、180°だけ回転させることが、この場合において彼が手で単一動作の回転を行うので、ユーザの取り扱いが心地よくなる点で、特に有利である。彼は、360°だけ回転させるために彼の把持を少なくとも1回解放する必要がある。
図19は、図17の細部Cであり、この図において、運動素子12の方向で成分8の排出を防止するための案内素子11とハウジング2との間のシールを示す。シール縁部72は、この実施形態において案内素子11の外壁部に配置されている。シール縁部72は、ハウジング2の陥凹部73に配置されており、成分8は、格納状態においてシール縁部まで一致してさらに移動しない。2つの成分をここで分配すると、シール縁部に作用する圧力は、増大する。圧力が増大したことに起因してシール縁部の領域で漏洩が生じること及び成分8が運動素子12の方向に移動することを防止するため、ハウジングの内壁部におけるシール縁部の接触圧力の増大は、防止される。接触圧力の増大は、ハウジング2に対する案内素子11の運動によって案内素子11により陥凹部73よりも内径が小さいハウジング2の部分74内にシール縁部27を移動させることで達成される。これにより、ハウジングの内壁部におけるシールの接触圧力は、増大する。このため、シール硬化は、シール縁部72が成分の分配時に存在するより高い内圧を耐えるので、成分の分配中に確保される。シール縁部の対応する位置は、図24に示す。
図20は、図18の細部Dであり、この図は、特に、鼻部70に接続する機能を果たす。このための対抗素子71は、鼻部70を受ける機能を果たす陥凹部75を有する。これから形成されたラッチ接続部は、図23においてラッチ状態でかつ図25において詳細に示される。鼻部の及び対応する対抗素子の位置は、本質的に取り替える、すなわち鼻部が案内素子11に位置しかつ対抗素子がハウジング2の内壁部に位置してもよく、解決法は、ここでは図示しない。
1 多成分カートリッジ、2 ハウジング、3 第1ピストン、4 第2ピストン、5 プランジャ、6 第1格納チャンバ、7 第2格納チャンバ、8 第1成分、9 第2成分、10 環状空間(リング状空間)、11 案内素子、12 運動素子、13 第1送出開口部(送出開口部)、15 外ネジ部、16 内ネジ部、17 ハウジング素子、18 係合素子、19 バネ素子、20 段部、21 切欠部、29 第2送出開口部、51 経路,間隙、66 溝部、67 開口部、68 突出部

Claims (15)

  1. 単一使用のために設計された多成分カートリッジ(1)であって、
    第1成分(8)のための第1格納チャンバ(6)と、第2成分(9)のための第2格納チャンバ(7)と、を有し、
    前記第1格納チャンバ(6)が、前記第2格納チャンバ(7)から分離し、
    前記第1格納チャンバ(6)が、前記第2格納チャンバ(7)の周囲に同軸に配置され、リング状空間(10)を形成し、
    第1ピストン(3)が、前記第1格納チャンバ(6)内に移動可能に受けられ、第2ピストン(4)が、前記第2格納チャンバ(7)内に移動可能に受けられ、
    前記第1及び第2ピストン(3、4)が、プランジャ(5)を用いて移動可能であり、2つの前記第1及び第2成分(8、9)を同時に分配し、
    前記プランジャ(5)が、ハウジング素子(17)内で保持され、
    案内素子(11)が、前記第1ピストンを前記第1格納チャンバ(6)内で案内しかつ前記第2ピストン(4)を前記第2格納チャンバ(7)内で案内するように設けられ、
    前記ハウジング素子(17)が、前記案内素子(11)と係合するに至る係合素子(18)を有することを特徴とする多成分カートリッジ。
  2. 前記係合素子(18)が、前記案内素子(11)に対して回転可能であることを特徴とする請求項1に記載の多成分カートリッジ(1)。
  3. 変位運動が、ハウジング(2)に関して行われ、
    前記案内素子(11)が、回転運動中に、前記案内素子(11)を用いて前記ハウジング内に受けられ、接続が、前記回転運動によって及び前記変位運動によって前記第1及び第2成分(8、9)間で確立されることを特徴とする請求項1または2に記載の多成分カートリッジ(1)。
  4. 前記案内素子(11)が、バネ素子(19)を有することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の多成分カートリッジ(1)。
  5. 前記案内素子(11)が、ハウジング(2)内に配置されており、
    前記案内素子(11)が、運動素子(12)を用いて前記ハウジング(2)に対して移動可能であることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の多成分カートリッジ(1)。
  6. 前記運動素子(12)が、前記案内素子(11)に付された外ネジ部(15)であって前記ハウジング(2)に付された内ネジ部(16)が当該外ネジ部内に係合する外ネジ部を有することを特徴とする請求項5に記載の多成分カートリッジ。
  7. 前記バネ素子(19)が、前記案内素子(11)の周囲において段部(20)を有することを特徴とする請求項4から6のいずれか1項に記載の多成分カートリッジ。
  8. 前記段部(20)が、前記係合素子(18)の内径よりも少なくともわずかに大きい外径を有することを特徴とする請求項7に記載の多成分カートリッジ。
  9. バネ素子(19)が、前記ハウジング素子(17)の切欠部(21)内に係合する突出部(68)を有し、前記ハウジング素子(17)が、回転方向において前記案内素子(11)に回転式に固定して接続されていることを特徴とする請求項4から8のいずれか1項に記載の多成分カートリッジ。
  10. 溝部(66)が、前記ハウジング素子(17)の内壁部に沿って形成されていることを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の多成分カートリッジ。
  11. 切欠部(21)が、前記ハウジング素子(17)を前記案内素子(11)に接続すると、少なくとも前記溝部(66)まで延在することを特徴とする請求項10に記載の多成分カートリッジ。
  12. バネ素子(19)が、開口部(67)を有することを特徴とする請求項2から11のいずれか1項に記載の多成分カートリッジ。
  13. 前記開口部(67)が、前記案内素子(11)を前記ハウジング素子(17)と組み合わせると、切欠部(21)によって少なくとも部分的に覆われることを特徴とする請求項12に記載の多成分カートリッジ。
  14. ラッチ接続部が、前記案内素子(11)とハウジング(2)との間に設けられていることを特徴とする請求項3から13のいずれか1項に記載の多成分カートリッジ。
  15. 経路(51)が、前記ラッチ接続部を用いて開放したままであり、
    前記経路が、前記第1格納チャンバ(6)の送出開口部(13)から前記第2格納チャンバ(7)の第2送出開口部(29)まで通じ、前記第1成分(8)及び前記第2成分(9)が、共に分配されることを特徴とする請求項14に記載の多成分カートリッジ。
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