JP2012527142A - 双方向アドホック−ネットワーク無線通信のコントローラ - Google Patents

Abstract

この発明は、データ処理用の計算装置、および、データ入力およびデータ出力のためのポートを備えた双方向アドホック−ネットワーク無線通信におけるデータ処理用のコントローラ（１）について記述する。
計算装置は、ＩＴＳ標準によってデータを処理するために設置され、データ処理は、ＩＴＳ設備層の処理ステップに限定されており、その層は、内容指向の評価、およびまたは、受信されるか、または双方向アドホック−ネットワーク無線通信によって送信される必要があるデータの条件付けを実行し、さらに、第１の広帯域の通信ポート（３）は、少なくとも双方向アドホック−ネットワーク無線通信の目的でＩＴＳ通信装置（９）からデータを受信するために提供される。
【選択図】図１

Description

この発明は、双方向アドホック−ネットワーク無線通信における、特には、車両対車両（Ｃ２Ｃ）、または、さらに特殊な場合としてＣ２Ｃ通信を包含する車両対周囲（Ｃ２Ｘ）通信のうちにおけるデータ処理用のコントローラに関する。このコントローラは、通常、データ処理用の計算装置、およびデータ入力とデータ出力用のポートを有する。

この種のコントローラは、実際上、双方向アドホック−ネットワーク無線通信におけるデータを、受信し、評価し、または決定し、送信するために使用される。この点については、ＷＯ２００９／０７４６５５Ａ１は、多重の接続されたセンサおよびアプリケーション用の計算能力を備える中央制御装置を開示している。この制御装置は、また、異なるデータネットワークにおいて参加するために設置することができたそれに接続されたアンテナを備えた通信装置を有する。しかしながら、制御装置が大規模な統合設計であり、かつ非常に高い計算能力を有する必要があるという欠点がある。さらに、全体の搭載されたエレクトロニクスおよび通信システムは、欠陥のある中央制御装置の場合には、混乱する。

通信システム用の同様の設計が、ＷＯ２００９／０３０５２２から知られており、これには、アンテナを有する通信装置が、車両における中央計算装置にそれぞれ接続され、車両用中央計算装置として作動する。この通信装置は、車両対車両、または車両対周囲通信用に設置される。中央計算装置は、例えば、衛星測位システム、または他の車両センサからそれらを位置データと比較し、かつこれらの得られたデータを調整することによって車両において処理されたマップを更新するために、車両対車両、または車両対周囲通信から得られたデータを使用する。このことは、また、車両対車両通信における通信パートナー用の位置値の使用を有する。

この点については、ＷＯ２００９／１３３１８５Ａ１は、また、ナビゲーションマップデータを使用する必要性を有することなしに、周囲センサ、車両対周囲通信、および衛星ナビ装置に基づいて創成されるこの種のデジタルマップを創成し、かつ格納するための自己学習マップ、および装置を開示している。このデジタルマップは、反復して改善され、さらにドライバー支援システム用の既存のデジタルマップの有効性をチェックするために使用することができる。この場合に、また、異なるセンサに対するポートを備えた中央計算装置が提供される。

これらの中央計算装置ついての１つの問題は、計算能力に対する高い需要であり、これは、複雑なプロセッサの使用を要求する。したがって、これらの計算装置は、比較的高価である。実際上、このことは、そのような高額の通信システムの使用に反対することを決める、多数の自動車買い手に帰着する。したがって、要求されたときに必要な計算能力を提供し、さらに適切なように車両内で改良されることができるシステムを提供することは、望ましい。

この発明は、したがって、システムのスケーラビリティ（scalability）および関連する情報の評価を低価格で改良する双方向アドホック−ネットワーク無線通信におけるデータ処理にコントローラを提供することを目的とする。

この発明は、請求項１の特徴によるコントローラによってこの目的を達成する。この点については、最初に引用されたタイプのコントローラは、ＩＴＳ標準にしたがうデータを処理するために設置されるコントローラの計算装置用の特別の準備を有しており、ＩＴＳ標準によるデータ処理は、内容指向の評価、およびまたは受信されるか、または、双方向アドホック−ネットワーク無線通信によって、特にはＤＳＲＣ、およびまたはＩＴＳ-Ｇ５によって、送信されることが必要であるデータの調整に制限されている。

この発明は、双方向アドホック−ネットワーク無線通信のうちで、実際の通信の実行、すなわち、ネットワークにおけるアプリケーションの実行、およびデータの送信および受信にリンクされたあらゆるタスクをも実行することを目標としない。

これらのタスクは、この発明によるこのコントローラの外部で設けられるＩＴＳ通信装置用に備えておかれる。このＩＴＳ通信装置を備えた信頼性ある高速データ交換を可能にするために、この発明によるコントローラは、また、少なくとも双方向アドホック−ネットワーク無線通信の目的用にＩＴＳ通信装置からデータを受信するために、広帯域の第１の通信ポート、例えばＵＳＢ、イーサネット（登録商標）、ＭＯＳＴデータバス、フレックスレイ、ＣＡＮ、または同種のものを有する。このＩＴＳ通信装置は、例えば、無線通信を実行するための中央車両ユニットとして車両内にあり、さらに、ＤＳＲＣ(dedicated short range communication狭域通信)、またはＩＴＳ-Ｇ５による双方向アドホック−ネットワーク無線通信用のアンテナ、衛星無線通信用のアンテナ、特には、衛星位置信号を受信するために、そして、恐らく、公的な移動無線ネットワークにおけるセルラ無線通信用のアンテナを有する。この発明によるコントローラは、その後、広帯域の通信ポートによってそこに提供されるこのインテリジェントアンテナおよびＩＴＳ通信装置に接続される。

ＩＴＳ標準の一部として、ＩＴＳ通信装置は、無線通信を実行するために要求される、特に、モジュールＩＴＳアクセス、ＩＴＳネットワーク、およびＩＴＳ輸送を有し、前記モジュールは、好ましくは、直接、他の加入者との無線通信による双方向アドホック−ネットワークの設置を組織し、さらにデータ交換を実行する。ＤＳＲＣおよびＩＴＳ-Ｇ５通信の一部としてこれらのＩＴＳモジュールは、好ましくは、単一のプロセッサにおいて実行することができる。この場合、双方向アドホック−ネットワーク無線通信におけるデータを処理するためのこの発明によるコントローラは、前処理するステップを、特に、前処理の目的で実行する。

さらに、ＩＴＳ設備層（Facilities layer）は、車両関連および安全性関連のデータを処理するために、アプリケーション、およびまたはこの発明による制御装置内へのＩＴＳアプリケーション層と統合することができている。その処理は、双方向アドホック−ネットワーク無線通信の間に受信されたデータの評価、およびこの双方向アドホック−ネットワーク無線通信による送信用のデータの準備、の両方を包含する。

これらは、アプリケーション指向のデータであって、ＩＴＳ設備、またはＩＴＳアプリケーション層が、ＩＴＳ標準における最高層を表わすことを意味し、その最高層は、ＩＴＳシステムと車両との間のインターフェースを可能にし、さらに他の車両デバイス、特にドライバー支援システムおよび他の安全性関連のデバイスによって使用することができるデータを提供する。対照的に、ＩＴＳ通信装置は、特に、実際の送信、すなわちデータの送信および受信、または通信用のデータの調整を有する。このことは、通常、ＩＴＳ構成の一部としてＩＴＳプロトコルの下層において実行される。この発明によれば、これらの通信タスクは、特に、データ処理の目的用にコントローラの計算装置で行なわれるようには意図されない。この発明によるコントローラも、また、続いてＩＴＳセンサと呼ばれる。ＩＴＳ標準に基づいたプロトコルの正確な設計は、standards.ITS．com.govにおいて、インターネット上で見つけることができる。

したがって、ＩＴＳ通信装置は、好ましくはアンテナ装置において共同で統合されるか、または後者のものの上流にもう一度接続され、その結果として、アンテナ装置は、特に双方向アドホック−ネットワーク無線通信用のアンテナにその計算装置において統合されたＩＴＳセンサ、およびＩＴＳ部品を備えたＩＴＳ通信装置を介して接続される。ＩＴＳ通信装置からデータを受信するためだけでなく、ＩＴＳ通信装置にデータを送信するために平列に使用されることは、この広帯域の通信ポートにとって当然に可能であり、このＩＴＳ通信装置は、その後、これらのデータを無線通信による双方向アドホック−ネットワークに送信する。しかしながら、このことは、また、データを送信するために帯域幅の一部を要求し、このデータは、この広帯域の通信ポート経由のデータの受信が、ときどき合わせて遅れることを意味する。したがって、この発明は、双方向アドホック−ネットワーク無線通信の目的用に、ＩＴＳ通信装置にデータを送信するための第２の通信ポートを提供することができる。このＩＴＳ通信装置は、その後、そのデータがアドホック−ネットワークに、すなわち、受信範囲に一時的に位置する通信ネットワークにおける加入者に送信されることを保証する。通常、大量のデータをできるだけ速く受信して、処理する必要があるので、送信および受信するための通信ポートのこの分割（division）は、特に有利である。このことは、この発明による広帯域のポートによって可能である。送信されるデータは、通常、非常にそれほど広範囲ではなく、第２の通信ポートが、それが単純な車両通信ネットワーク、例えば、フッレクスレイを備えたバス、ＣＡＮバス、または同様なものの形であることができるように設けることができることを意味する。

さらに、この発明は、衛星ベースの位置システムから位置データを受信するために、衛星データポートを提供することができる。これらの位置データは、当然に、その後、この発明にしたがって提供される広帯域の第１の通信ポートを使用して、恐らく送信することができる、ディジタル化されたデータとして提供することができる。この場合、衛星未加工データは、衛星未加工信号を評価するために専用の衛星計算装置を備えた個別の衛星受信機によって受信される。

しかしながら、この発明によるコントローラの衛星データポートが、衛星未加工データを受信するために提供され、かつ、例えばアンテナケーブルによって、衛星無線データを受信するためのアンテナ装置に直接接続される場合には、より大きな柔軟性が、得られる。この場合、コントローラは、衛星未加工データを評価するための計算装置、またはプロセッサを有しており、その計算装置、またはプロセッサは、コントローラの計算装置に、または個別のチップの形式で、共同で統合することができる。後者は、衛星データ評価のためのチップが、その間に、多数で、かつ低価格で利用可能であるので、有利である。

さらに、１つの好ましい実施例に基づくコントローラは、また、この発明にしたがって、動的な車両データを捕らえるためのドライビングセンサ用、およびまたは、車両周囲を捕らえるための周囲センサ用の少なくとも１つのポートを有し、その結果として、これらの１つまたはそれ以上のセンサは、コントローラに共同で統合され、さらに、コントローラの計算装置は、これらのセンサを作動するために同時に作動される（set up）。この発明にしたがって、受信されたセンサデータは、その後、また、コントローラにおいて同時に評価され、その結果として、このコントローラは、ＩＴＳセンサの一部として、乗物安全に関係のあるすべてのデータが一緒に集められ、かつ評価される車両用の中央安全制御ユニット、または装置として、使用することができる。

この点については、この発明によるコントローラ、または、計算装置は、また、衛星測位データと、車両センサ、およびまたは周囲センサからのデータとを組み合わせるために設置することができる。このことは、車両の改善されたドライビングの動的状態、および改善された測位（positioning）が達成されることを可能にする。これらのデータが、特に迅速に利用可能で、さらにその評価が、衛星信号から必要な情報を抽出するためにターゲット指向の方法で実行されるので、衛星未加工データを使用するときは、衛星測位データ、および他の車両センサ、または周囲のセンサからのデータのこの組合せは、特に柔軟に、かつ迅速に達成することができる。

個別のコントローラ内に対するＤＳＲＣまたはＩＴＳ-Ｇ５通信の一部としてのＩＴＳ設備層を統合するという特別の利点は、また、その統合計算装置を備えたこのコントローラが、この発明にしたがって、高い、または、より高いＳＩＬレベル（安全保全性レベル）に基づいて設置することができ、かつ、したがって、高安全性レベルを有することである。このことは、ドライバー支援システムの一部として安全性関連の機能を試みる。この発明(ＩＴＳセンサ)によるコントローラのために順番に必要であり、それは、交通安全を増加するために自動的なブレーキ操作、または他のドライビング干渉を実行する。これらのシステムが、頻繁に任意の開発に基づいて、かつ、高度な機能的信頼性を保証することができないので、そのような高いＳＩＬレベルは、通信アプリケーション用に、特に、双方向アドホック−ネットワーク無線通信用に達成することができない。この発明によるコントローラによるデータ処理の結果を、個々の車両のドライバーに対して提示することができるために、また同様に、彼にデータ処理に影響を及ぼす機会を提供するために、このコントローラは、さらに、通常の車両通信ネットワークの一部として実行することができるマルチメディアユニットに対するポートを有することができる。この点については、この発明によるコントローラの計算装置は、マルチメディアユニットから、車両センサから、周囲のセンサから、およびまたは、双方向アドホック−ネットワークによって、受信したデータを合体するために、さらに、ＩＴＳ標準によってそこから前処理されたデータを生成するために、設置することができ、前記データは、その後、この情報を他の道路使用者に利用可能にするために、無線通信による双方向アドホック−ネットワークにそれらを送信するＩＴＳ通信装置に送信することができる。このことは、安全性関連の情報であることができる。しかしながら、この情報も、また、単純に、情報の目的で、またはインテリジェント交通管理のために使用することができる。この発明にしたがって、計算装置も、また、通信データについてＩＴＳ標準の外で前処理すること、すなわち、所有者が前処理すること、を実行するために設置することができる。

この発明の適用のためのさらなる利点、特徴、および機会は、さらに下記の代表的な実施例の記述および図面から発生する。この場合、記述された、およびまたは、線図式に示されたすべての特徴は、形式、請求項、またはその後方引用におけるそれらの組合せに関係なく、そこに含まれるそれら自身、または任意の組合せにおける、この発明の主題を形成する。

例証において:

車両通信ネットワークにおけるこの発明によるコントローラの概略的デザインを示す。 コントローラに集まる様々な情報を利用するＩＴＳ設備層におけるＩＴＳ標準によるデータの創造性ある前処理のための概略的フローチャートを示す。

図１は、双方向アドホック−ネットワーク無線通信におけるデータ処理用のこの発明によるコントローラ１を示し、このコントローラは、車両通信ネットワーク２に組み入れられる。コントローラ１は、データ処理のための計算装置（図１に別々には示されていない）を有しており、さらにまた、データ入力およびデータ出力のためのポート３を有する。このポート３は、論理的接続として図１に概略的に示され、各場合において１つのポート３に正確に限定されない。これに反して、通信ポート３は、それは回線グループとして示されるが、様々なタスク用の技術的に異なるポート含む異なるポートを有することができる。

コントローラ１の計算装置は、とりわけ、ＩＴＳ標準によるデータを処理するために設置され、ＩＴＳ標準によるデータ処理は、受信されるか、または双方向アドホック−ネットワーク無線通信によって、特にはＤＳＲＣ、またはＩＴＳ-Ｇ５によって送信される必要のあるデータの内容指向の評価、およびまたはデータの調整に限定されるデータを処理するために設置される。このことは、ＩＴＳ-ＤＳＲＣ部品の一部４によって例証され、それらは、特にＩＴＳ設備層の処理ステップを有し、さらにまた、ＩＴＳアプリケーション層を備えたデータ前処理(ＩＴＳ設備および前処理)は、また、ＩＴＳアプリケーション層からのＩＴＳアプリケーションを有することができる。この点に関するより詳細な情報は、standards.ITS．com.govにおいてインターネット上で見つけることができる。これは、ＩＴＳ標準(インテリジェント交通システム)の標準化の概観を与える。

双方向アドホック−ネットワーク無線通信に実際に参加することができるために、コントローラ１は、セルラ無線通信６用のアンテナ、衛星無線通信７用のアンテナ、および双方向アドホック−ネットワーク無線通信８用のアンテナを有するインテリジェントアンテナ装置５に接続される。異なる通信データが、１本のアンテナにおいて組み合わせることができる場合、３本の個別のアンテナ５、６、７を有することは、インテリジェントアンテナ装置５には必要ではない。これらのアンテナ６〜８も、また、１本、または２本のアンテナにおいて組み合わせることができる。

インテリジェントアンテナ装置５は、それぞれのタイプの通信を行なうためのドライバー部品（driver element）、およびさらに計算装置を装備している。示された例において、インテリジェントアンテナ装置５の計算装置は、ＤＳＲＣ、またはＩＴＳ-５標準による実際の通信の技術的な実行、すなわち、ネットワーク内への編入およびデータの送信および受信を試みるＩＴＳ通信装置を形成する、さらなるＩＴＳ-ＤＳＲＣ、または、ＩＴＳ-Ｇ５部品９を組込む。

インテリジェントアンテナ装置５は、さらに、好ましくは移動式無線装置を有し、厳しい事故の場合には、セルラ移動無線ネットワーク経由で非常コールを送信する緊急通報装置１０を組込む。この目的のために、緊急通報装置１０は、車両のドライバーが、非常コールをマニュアルで送信することができるマンマシンインターフェース１２から、エアバッグトリガ信号１１、およびまたはトリガ信号を受信する。したがって、緊急通報装置１０は、アンテナケーブル１３によるセルラの無線通信用アンテナ６に接続され、それは点線で示される。

この発明によるコントローラ１およびセルラ無線通信用のアンテナ６は、ポート３およびアンテナケーブル１３によって、さらなる車両部品にそれぞれ接続され、それは、マンマシンインターフェースを備えた車両において、特にマルチメディアユニットを有することができる。これらのさらなる車両ユニットは、参照符号１４が基板全体に設けられており、さらにまた、車両通信ネットワークによって相互に接続される複数の車両ユニットを有することができる。車両通信ネットワーク２内のこの提案された構成に基づいて達成された効果は、ＩＴＳ設備層が専用のコントローラ１内に収容されることであり、それは、コントローラ１が、特に安全性関連のデータを評価するために、使用することができることを意味する。したがって、このコントローラ１は、好ましくは、また車両周囲を捕らえるための車両動特性を捕らえるための車両センサ、およびまたは周囲のセンサのためのポート１５を有し、それからのデータは、付随的にコントローラ１の計算装置内で処理される。さらに、コントローラ１は、ポート３によって衛星無線通信用のアンテナ７に接続されることができ、そのアンテナは、特に、衛星未加工データをコントローラ１内のポジショニングユニット１６に送信する。これらの未加工データも、既にディジタル化されていることができ、すなわち、アンテナ７は、既にそれに接続された単純な演算処理装置を備えたトランシーバーを有する。したがって、個別のユニットを形成し、さらに、ＩＴＳセンサと呼ばれるコントローラ１は、双方向アドホック−ネットワーク無線通信からの、およびさらには衛星無線通信、および車両におけるすべての安全性関連のアプリケーションにデータをコントロールし、かつ供給するために利用可能な専用車両センサからの情報およびデータをすべて有している。

したがって、コントローラ１は、好ましくは、高いＳＩＬレベルによって、すなわち、高安全性レベル、特には、ＩＴＳ通信装置および部品ＩＴＳアクセスを備えたインテリジェントアンテナ装置、ＩＴＳネットワークおよびその通信について必要であり、その部品については安全側作動性（failsafety）のような高レベルを達成することが通常は可能でないＩＴＳトランスポートより高いＳＩＬレベルによって、実行される。コントローラ１の車両センサ用のポート１５に接続されるドライビング動的センサは、特に、車輪速度、ヨーレート、横加速度、ハンドル角およびその他同種のものを測定する。

これらのドライビング動的センサからのデータは、改善されたポジショニングおよび改善されたドライビング動的状態（速度、ヨーレート、側面のスリップ角およびその同等なもの）を生成するために衛星位置探索システムからのＧＰＳ未加工データと共に使用することができる。ＩＴＳセンサ１の出力３は、適切に前処理された形式における双方向アドホック−ネットワーク無線通信（Ｃ２Ｃ、Ｃ２Ｘ無線通信）のためにこれらのデータを提供し、前記データは、ＩＴＳ通信装置９、およびまたはさらなる車両ユニット１４に対して、ポート３経由送信されている。これについては、車両通信ネットワーク２の一部として、データバスを使用することが可能である。さらに、ＩＴＳセンサは、また、ポート１５に接続されたセンサクラスタからドライビング動的データを提供し、さらにドライビング動的データは、ポジショニングユニット１６からのデータによって補足されることができる。このための機会は、ＷＯ２００９／１３３１８５Ａ１、およびＷＯ２００９／０３０５２２Ａ１に記述されている。

提案されたアーキテクチャの特別な利点は、インテリジェントアンテナ装置５における殆どない安全性関連との通信と、コントローラ１、およびコントローラ１の計算装置において実行されるＩＴＳ−ＤＳＲＣおよびＩＴＳ−ＧＦ部品４におけるデータを安全性臨界の前処理をすることとの間の分割から発生する。したがって、安全性関連のデータ前処理によってＩＴＳセンサを変更する必要なしにさらなる車両ユニット１４のために、ＩＴＳ通信装置9、ADASコントローラあるいはマルチメディアコントローラを含むアンテナのようなアーキテクチャの変わる部品を交換することはさらに可能である。困難をもってのみ改造されることができるコントローラ1に統合されたコンポーネントを変更する必要なしに、希望の車両設備に柔軟に依存して、さらなるターミナルを変更することができるので、これはスケーラビリティ（scalability）を改善する。

図１に示されるシステム、およびこの発明によるコントロールユニット１の可能なアプリケーションのより詳細な説明が、図２に関して以下に提供される。

コントローラ１の計算装置は、現在の車両位置で、または車両対車両通信１８による、車両の周囲のセンサ１９からのデータによる、および衛星位置データ２０による、選択された車両ルートにおいて、キューに関する情報を得る。

現在の先行技術に基づいて、そのようなキュー報告書は、コントロールセンターによって路上か、またはカメラモニタリングの検出器ループの援助によって代表的に認識され、そしてそれから、TMC、無線報告、サインガントリーにおける動的なディスプレイ、またはその他同種のもののような異なる通信チャンネル経由車両のドライバーに対して転送される。車両対車両通信を使用して、車両の周囲のセンサからの車両の数および速度に関する情報および恐らくさらに詳しい情報に基づいて、それらの周囲のキューを認識し再送信することは、車両自体にとってさらに可能である。

しかしながら、これは、通常、警察、救助隊員、または交通監視に関係する他の人々に、さらなる情報を要求するので、これらの方法はすべて、キー用理由が例外的にのみ確認されることを可能にする。しばらくの間、さらに、キュー報告者として知られていること、無線局、または自動車クラブを呼ぶことによって、それらの観察を報告する。この場合、それが知られている場合には、キュー報告者は、また、キュー用の理由を示す。

この発明にしたがって車両通信ネットワーク２に組み入れられたコントローラ１は、車両対車両通信によるキューの自動認識でキュー報告者の利点が蓄積されることを認めて、データの信頼度の増加を可能とする。

例として、ドライバーが、キュー内に彼の自動車両を入れる場合には、彼は、ボタンを押すか、またはマルチメディアコントロールユニットの一部として他のマンマシンインターフェースを使用することによって、周囲の車両にキューを送ることができる。周囲のセンサに基づいて、キュー自体を認識することは、また、車両にとって可能である。したがって、キューが残されるときに、前記キューの終了は、車両対車両通信の間に、他の道路使用者に送信される。この受信された情報は、その後、周囲の車両における自動認識を支援し、その認識の可能性を増加することができる。

このことは、キュー認識２１の一部としてコントローラ１の計算装置によって、すべての車両において行われる。コントローラ１におけるキュー認識２１も、車両対車両通信の間に同時に送信されるように意図される情報にキュー用の理由を追加するために、好ましくは設置される。この情報が、キュー認識２１に利用可能でない場合には、それはマンマシンインターフェース２２に質問を送り、発生しているキュー用の理由を要求することができる。その入力は、キー入力によって、音声メッセージの形式で、またはカメラが車両に統合される場合には、イメージまたはビデオを同時に送ることによってなすことができる。例えば、ドライバーから音声メッセージを、より容易により少ないデータ関与で送信することができるテキストメッセージに変換するメディア変換を使用することが、計算装置１にとって可能である。メッセージに対するさらなるオプションは、例えば、そのシンボルが、その後、標準化されたコードを使用して送信される１セットの規定されたキューの理由から選択されたシンボルである。これは、その後、キュー処理セクション２３において行うことができる。

さらに、コントローラ１の計算装置は、確認されるか、または否定されるべき、キューの存在およびキューのための理由のための、適切なキューメッセージを受信するときに、マンマシンインターフェース２２における要請をすることができる。ドライバーが、この要請に選択的に反応する場合には、それは、情報のさらに大きな信頼度に帰着する他の車両へ送ることができる。

この追加情報が送信されるときに、通信チャネルが過負荷でないことを保証することが必要である。キューの中には典型的に非常に多くの車両があり、したがって、通信チャネルは、非常に高い利用レベルを有するので、この補充情報には、例えば、標準化されたコードか、またはテキストメッセージとして、できるだけ簡潔に送信されることが適切であり、そのために、キュー処理セクションは、代表的に、音声およびまたはビデオメッセージをメディア変換によってテキストメッセージに変換するために設置される。

データ量に関して比較的大規模な情報量が、しかしながら送信されれば、参照を送るか、または、その後、他の通信チャネル、例えばＷＬＡＮにおいて検索することができる比較的大規模な情報量にリンクすることは適切である。データ容量を制限した双方向アドホック−ネットワーク無線通信は、ＷＬＡＮおよびまたは検索場所のためのアクセスデータだけを送信するために使用される。その後、他の車両の車両によっていつでも検索することができる、話されたメッセージに対するリンクを備えたテキストメッセージの直接の急送を送ることは、したがって適切である。

キュー処理２３にしたがって、コントローラ１は、車両対車両通信の間にキュー情報２４を送信し、前記キュー情報は、自然に、また、路傍ユニット(ＲＳＵ)として知られているものによって、と同様に、車両対Ｘ通信の間の車両によって、妨害され（intercept）、さらにコントロールセンターによりその場所からさらに処理される。車両対周囲通信の間に感度のよいキュースポットに、そのような路傍ユニットを設置することは意味をなす。

この発明によるコントローラ１は、異なる情報源(通信、センサ、人間による入力)から得られた情報の中央の評価を、すなわち、この目的のために、他の車両ユニットにアクセスするために車両通信ネットワークにおけるポート３を使用するコントローラ１の計算装置において、中央で実行する。しかしながら、中央の管理は、コントローラ１において起こり、したがって、それは、また、キュー認識の一部として前述のタスクのために、その上、安全性関連のタスクに容易に使用することができる。

キュー認識の特定の例が、以下に簡潔に説明される。

ドライバーＡは、車両対車両通信によるコントローラ１によって、前もって既に自動的に検知されたキューに入る。マンマシンインターフェース２２において要求があり次第、彼は、ボタンを押すことによって、このキューを確認する。ある程度の時間の後、彼は、キューが、好奇心の強い見物人のために発生したことを認識する。彼は、再び、マンマシンインターフェース２２のキューボタンを押し、さらに、今回は、同様にキューの理由を送信するオプションを選択する。彼は、その後、マイクロホンにその理由を話す。コントローラ１の計算装置におけるキュー処理セクション２３は、この情報を、メディア変換によってテキストメッセージに変換し、車両対車両通信によるキューメッセージ２４としてそれを送信する。さらに、オリジナルの音声メッセージが、検索のために維持される場合には、彼の車両のＷＬＡＮに対するリンクは、また、送られる。このオリジナルの音声メッセージは、リンクを呼ぶＷＬＡＮの送信および受信範囲における隣接した車両のドライバーによって、検索することができる。いつしか、その後に、キューは、ゆっくりと消え、さらに、ドライバーＡは、再びボタンを押すことによって、キューが消えたことを確認する。コントローラ１にとって、キューメッセージ２４は、また、それらに加えられた個々の車両用測位データ２０を有する場合には、それはこの場合有利である。

さらなる例において、ドライバーＢは、ドライバーＣによって送信されたキューに関するメッセージを受信する。しかしながら、ドライバーＢが、キューを識別することができないので、ドライバーＢは、彼のマンマシンインターフェース２２におけるキュー認識２１の間においてキュー報告書に対抗する。この情報は、また、車両対車両通信によるキューメッセージ２４として送信される。ドライバーＤは、今度は、キューがあるかもしれないが、それを自動的なキュー認識によって確認することができないという情報を受信する。ある程度の時間の後、さらなる追加のドライバーは、また、キューがないということを報告する。これらの追加のデータが受信されたときに、キュー認識２１は、マンマシンインターフェース２２において、いくらかより多くのドライバーにキュー報告を表示しないことを決定することができる。

さらなる例において、車両Ｅは、キューに接近する。他の車両によるキューの確認に基づいて、キューのスタートは、非常に正確に認識することができ、さらに、この情報は、マンマシンインターフェース２２におけるキュー認識２１の間に、非常に正確にドライバーに表示することができる。最新の速度は、また、非常に高い。このことは、ドライバーが、キューの終了まで自分自身を非常に正確に適応することを可能にし、キューの終了は、常に、重大な分岐事故の高レベルの危険を形成する。さらに、他の車両によるキューの終了の確認は、また、キューの長さおよび持続時間が、非常に正確に予言されることを可能にする。このことは、例えばさらなる車両ユニットによって実行される車両によるバイパス通信のために考慮に入れることができる。

１ 双方向アドホック−ネットワーク無線通信におけるデータ処理用コントローラ
２ 車両通信ネットワーク
３ 通信ポート
４ ＩＴＳ−ＤＳＲＣ部品
５ インテリジェントアンテナ装置
６ セルラの無線通信用アンテナ
７ 衛星無線通信用アンテナ
８ 双方向アドホック−ネットワーク無線通信用アンテナ
９ ＩＴＳ−ＤＳＲＣ部品（ＩＴＳ通信装置）
１０ 緊急通報装置
１１ エアバッグトリガ信号
１２ マンマシンインターフェース
１３ アンテナ接続
１４ さらなる車両ユニット
１５ 車両センサおよび周囲センサ用のポート
１６ ポジショニングユニット
１８ 車両対車両通信
１９ 車両センサおよび周囲のセンサからのデータ
２０ ポジショニングデータ
２１ キュー認識
２２ マンマシンインターフェース
２３ キュー処理
２４ キューメッセージの送信

Claims (9)

1. 計算装置は、ＩＴＳ標準によるデータを処理するために設置され、データ処理は、ＩＴＳ設備層の処理ステップに限定されており、それは内容指向の評価、およびまたは受信されるか、または、双方向アドホック−ネットワーク無線通信によって送信される必要のあるデータの条件付け（conditioning）を実行すること、
   および、第１の広帯域の通信ポート（３）は、少なくとも、双方向アドホック−ネットワーク無線通信の目的で、ＩＴＳ通信装置（９）からデータを受信するために設けられることを特徴とする、データ処理およびデータ入力およびデータ出力用ポート用の計算装置を備えた双方向アドホック−ネットワーク無線通信におけるデータ処理用のコントローラ。
2. 第２の通信ポート（３）は、ＩＴＳ通信装置（９）にデータを送信するために設けられることを特徴とする、請求項１記載のコントローラ。
3. 衛星データポートは、位置データを受信するために設けられることを特徴とする、請求項１または２記載のコントローラ。
4. 少なくとも１つのポートは、車両センサ、およびまたは周囲のセンサ（１５）を設けたことを特徴とする、前記請求項１−３のうちの１項記載のコントローラ。
5. コントローラ（１）の計算装置は、衛星位置データ、および車両センサ、およびまたは周囲のセンサ（１５）からデータを組み合わせるために設置されることを特徴とする、前記請求項１−４のうちの１項記載のコントローラ。
6. 計算装置を備えたコントローラ（１）は、高安全性レベルに基づいて設置されることを特徴とする、前記請求項１−５のうちの１項記載のコントローラ。
7. マルチメディアコントロールユニットへのポートが設けられることを特徴とする、前記請求項１−６のうちの１項記載のコントローラ。
8. コントローラ（１）の計算装置は、マルチメディアコントロール装置から、車両センサおよびまたは周囲のセンサ（１５）から、およびまたは、双方向アドホック−ネットワークによって、受信されたデータを混合するために、さらにはＩＴＳ標準によってそこから前処理されたデータを生成するために、設置されることを特徴とする、前記請求項１−７のうちの１項記載のコントローラ。
9. 計算装置は、通信データにおける前処理を実行するために設置されることを特徴とする、前記請求項１−８のうちの１項記載のコントローラ。

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