JP2012526207A - 生地を処理する方法 - Google Patents

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Abstract

天然コンディショニング剤と、水と、香料とを含み、本質的にカチオン性界面活性剤を含まない、天然生地を処理するためのエマルション。

Description

本発明は、生地処理の分野におけるものである。具体的には、本発明は、天然生地をコンディショニングするための天然コンディショニング剤を含むエマルション、該エマルションを含む天然生地処理物品、及び乾燥機内にて天然生地を該処理物品で処理する方法に関する。該方法は、天然生地の顕著なケア及び再生をもたらす。
一部の生地、特に、天然生地は、ケアが困難である。それらは、従来の方法を用いて容易に清浄したりしわをとったりすることができない。毛織物及び絹含有生地等の天然生地は、湿式洗濯プロセス及び/又はアイロンがけに供すると変形する(縮む、伸びる、又は単に原形が変化する)恐れがある。
時に、生地は、汚れたり染みがついたりはしていないが、不快な臭いがつく及び/又は最初の柔らかくフワフワした感触が失われていることがある。このような場合、生地を清浄にする必要はないが、リフレッシュするか、又はりコンディショニングして初期特性を回復させることのみが必要となる場合がある。
天然生地等のデリケートな生地をリフレッシュし、コンディショニングするのに好適な物品及び方法が必要とされている。
本発明の第1の態様によれば、天然生地を処理するためのエマルションが提供される。該エマルションは、エマルションの、
a)約1重量%〜約50重量%、好ましくは、約5重量%〜約30重量%、より好ましくは、約10重量%〜約25重量%の、天然生地用の天然コンディショニング剤と、
b)約49重量%〜約98重量%、好ましくは、約40重量%〜約80重量%、より好ましくは、約50重量%〜約78重量%の水と、
c)約0.01重量%〜約5重量%、好ましくは、約0.05重量%〜約3重量%、より好ましくは、約0.1重量%〜約1重量%の香料と、
d)5重量%未満のカチオン性界面活性剤と、を含む。
本発明のエマルションは、生地のリフレッシュ及び再生を含む、天然生地の優れたケアを提供する。「天然生地」という用語は、本明細書では、天然材料で作製されるか、又はかなりの割合の天然材料を含有する、任意の生地を意味する。「かなりの割合」とは、生地の少なくとも5重量%、好ましくは、少なくとも20重量%、より好ましくは、少なくとも60重量%、特に、少なくとも90重量%が天然材料であることを意味する。天然材料としては、羊毛、絹、木綿、亜麻布等が挙げられる。本明細書で使用するのに好ましい材料は、羊毛及び絹である。本発明のエマルションは、好ましくは、かなりの割合の羊毛又は絹を含有する生地を処理するために用いられる。用語「毛織物」とは、本明細書で使用するとき、かなりの割合の羊毛を含む生地を指す。
「コンディショニング剤」とは、本明細書では、柔軟化、しわとり、悪臭除去、形状回復、香り付け等を含む生地のコンディショニング、好ましくは、柔軟化、しわとり、及び形状回復を提供することができる任意の剤を意味する。「天然コンディショニング剤」とは、天然資源から得られるコンディショニング剤を意味する。
天然コンディショニング剤としては、脂質が挙げられる。コンディショニング剤として用いるのに好ましい脂質としては、脂肪、油、ろう、モノグリセリド、ジグリセリド等が挙げられる。植物起源のコンディショニング剤、特に、精油が、本明細書で使用するのに好ましい。精油は、生地にコンディショニング効果を与えるだけではなく、処理された生地がヒトの皮膚と接触したときに保湿及び皮膚鎮静特性を付与することもできる。
好ましい実施形態では、該エマルションは、エマルションの、好ましくは、約2重量%〜約20重量%、より好ましくは、約4重量%〜約15重量%、特に、約5重量%〜約10重量%の濃度の界面活性剤を含む。好ましくは、該界面活性剤は、天然材料に由来し、非イオン性及び/又はアニオン性である。該界面活性剤は、天然コンディショニング剤の乳化に寄与し得る。
好ましい実施形態では、該エマルションは、エマルションの、好ましくは、約2重量%〜約20重量%、より好ましくは、約4重量%〜約15重量%、特に、約5重量%〜約10重量%の濃度の有機溶媒を含む。該有機溶媒は、天然コンディショニング剤の乳化に更に寄与し得、抗菌効果も付与し得る。
好ましくは、本発明のエマルションは、エマルションの、5重量%未満、より好ましくは、1重量%未満、特に、0.1重量%未満のカチオン性界面活性剤を含む。本発明の組成物の目的は、天然生地に高水準の効果を提供することであり、したがって、本発明は、カチオン性界面活性剤等の人工活性物質の使用を避けることを目的とする。また、任意のカチオン性界面活性剤は、エマルション中に存在する任意のアニオン性界面活性剤と錯体を形成し、性能を低下させる可能性がある。
本発明の第2の態様によれば、天然生地を処理するための物品、好ましくは、かなりの割合の羊毛又は絹を含有する生地を処理するための物品、より好ましくは、毛織物を処理するための物品が提供される。該物品は、基材と、本発明の第1の態様に係るエマルションと、を含む。該基材は、好ましくは、可撓性であり、該エマルションがその上部がコーティングされているか又は吸収されている。
該基材の吸収能力が重要である。吸収力の低い基材は、組成物を早く放出しすぎて、処理された生地の染みの一因となる恐れがある。吸収力の高い基材は、該基材にコーティング又は吸収されている物質を少量しか放出しないので、効果が低い可能性がある。
好ましくは、基材は、不織布であり、より好ましくは、シートの形態である。
本発明の第3の態様によれば、天然生地を処理するためのキット、好ましくは、かなりの割合の羊毛又は絹を含有する生地を処理するためのキット、より好ましくは、毛織物を処理するためのキットが提供される。該キットは、本発明の生地処理物品と、非折り畳み式袋と、を含む。該キットは、乾燥機、好ましくは、回転式乾燥機で用いるためのものである。本発明のキットは、好ましくは、米国特許第7,442,678号、同第6,838,423号、及び同第6,644,879号に記載されているように、染み除去アプリケータを更に含む。これにより、以下の本明細書に記載される方法を用いて後にコンディショニングされ得る染みのついた生地を清浄することが可能になる。これは、従来の洗浄方法を用いることなく、清浄及びコンディショニングを含む天然生地の完全な処理を提供する。染み除去組成物の清浄作用は、回転式乾燥機でみられる高温多湿状態により更に促進される。
本発明の最後の態様によれば、乾燥機、好ましくは、回転式乾燥機内にて、天然生地を処理する方法が提供され、該方法は、かなりの割合の羊毛又は絹を含有する生地、より好ましくは、毛織物を処理するために好ましい。該方法は、本発明のキットを用いる。処理される生地は、本発明の物品と共に袋内に入れられ、好ましくは乾燥され、該袋は、密封され、回転及び加熱に供される。該方法は、非常に便利であり(洗浄しなくても、良好に清浄する)、実施が容易である。
好ましい実施形態では、回転式乾燥機は、40℃超、好ましくは、80℃〜45℃の温度で作動し、この温度範囲は、天然コンディショニング剤の生地への付着を促進する。回転及び任意の(しかし好ましい)加熱は、好ましくは、少なくとも約10分間、典型的には、約20分間〜約30分間実施される。
該袋は、好ましくは、非折り畳み式である。「非折り畳み式袋」とは、本明細書では、気密袋、即ち、膨張し得る(即ち、空気が充填される)袋であって、袋を再度開くまでその中に空気を保持する袋を意味する。該袋の体積は、その中に入れられる生地の体積よりも大きい。該袋は、回転式乾燥機のドラムとの摩擦から生地を保護するだけでなく、生地の回転作用を制限して、生地の損傷を低減し、また、局所的にかなりの湿気を生じさせるのに役立ち、且つ生地上への天然コンディショニング剤及び香料の付着を補助する、密閉環境を提供する。また、該袋は、生地を乾燥機のドラムに直接入れる場合よりも揮発性の高い香料成分を使用することを可能にする。好ましくは、該袋は、非摩耗性密封手段を有し、より好ましくは、該非摩耗性密封手段は、チャックである。
該方法は、処理された天然生地に優れたケア、リフレッシュ及び再生効果を提供する。この方法は、洗浄(即ち、従来の洗濯機)により同じ効果がもたらされる場合よりも、必要とされる活性物質の量の点より効率的である。従来の柔軟化活性物質は、通常、洗浄中の生地への付着に役立つカチオン性物質である。本発明で用いられる天然系材料は、カチオン性ではないので、洗浄中効率的に付着しないであろう。洗浄を通して、活性物質は洗浄水により希釈され、次いで、すすぎで洗い流されるので、生地に活性物質を付着させるのがより困難になる。
本発明は、i)天然生地、好ましくは、かなりの割合の羊毛又は絹を含有する生地を処理するための天然コンディショニング剤を含むエマルション、ii)天然コンディショニング剤をコーティング又は含浸した基材を含む、天然生地を処理するための物品、iii)天然生地を処理するため、好ましくは、かなりの割合の羊毛又は絹を含有する生地を処理するためのキットであって、該処理物品と非折り畳み式袋と、を含むキット、及びiv)該キットを用いて、回転式乾燥機内にて、天然生地を処理するため、好ましくは、かなりの割合の羊毛又は絹を含有する生地を処理するための方法、を想定する。該方法は、天然生地、特に、かなりの割合の羊毛又は絹を含有する生地に顕著なケアを提供し、該生地をリフレッシュ及び再生し、それによって、該生地の外観を向上させ、また、衣類の場合は、着用者の快適性を改善する。該方法は、非常に効率的であり(用いられる活性物質の濃度の点で)、且つ実施が容易である。
エマルション
本発明のエマルションは、水中油型エマルションであり、天然コンディショニング剤、水、及び香料、並びに、乳化剤として作用する界面活性剤、有機溶媒、保存剤等の他の任意成分を含む。
天然コンディショニング剤
本明細書で使用するのに好適な好ましいコンディショニング剤としては、脂質が挙げられる。コンディショニング剤として用いるのに好ましい脂質としては、脂肪、油、ろう、モノグリセリド、ジグリセリド等が挙げられる。植物起源のコンディショニング剤、特に、精油が、本明細書で使用するのに好ましい。精油は、生地に天然コンディショニング効果をもたらすだけでなく、生地がヒトの皮膚と近接したとき皮膚に効果を付与することもできる。
好ましくは、天然コンディショニング剤は、植物起源のものであり、より好ましくは、アーモンド油、アニス油、杏仁油、アボカド油、センジュギク油、ペルーバルサム、ベイ油、ベルガモット油、キンセンカ花油、ニンジン種油、ヒマシ油、セダー油、ニオイヒバ油、カモミール油、桂皮油、シトロネラ油、丁子油、ココヤシ油、コーン油、サイプレス油、ユーカリ油、亜麻仁油、ゼラニウム油、ブドウ種油、グレープフルーツ油、ヘーゼルナッツ油、ヒマワリ油、ジャスミン油、ホホバ油、杜松子油、ラベンダー油、レモングラス油、レモン油、ライム油、オリーブ油、オレンジ油、パーム油、パチョリ油、ペパーミント油、パイン油、菜種油、ローズヒップ種油、ローズ油、ヘンルーダ、セージ油、ビャクダン油、ゴマ油、スペアミント油、トウヒ油、甘扁桃油、橙皮油、ティーツリー油、ベチバー油、クルミ油、麦芽油、冬緑油、イランイラン油、及びこれらの混合物からなる群から選択される精油である。特に好ましい天然コンディショニング剤は、アーモンド油、アボカド油、シトロネラ油、ココヤシ油、ジャスミン油、ホホバ油、及びこれらの混合物である。アボカド油が、最も好ましいコンディショニング剤である。
界面活性剤
好ましくは、界面活性剤は、存在するとき、乳化剤として作用して、水中油型(O/W)エマルションを形成することができる。また、界面活性剤は、天然生地処理物品の基材の柔軟性にも寄与し得る。界面活性剤は、既知のO/W乳化剤又はこれらの組み合わせから好適に選択され得る。
界面活性剤は、硫酸塩/スルホン酸塩型のアニオン性界面活性剤であってもよく、好ましくは、ココヤシ又はパーム等の自然界に存在する脂肪酸に由来する石鹸であってもよい。かかる石鹸は、水酸化ナトリウム溶液を天然油に制御添加することにより調製することができる。
界面活性剤は、比較的極性であってもよく、例えば、HLB値が10〜18である界面活性剤から選択することができる。かかる界面活性剤は、先行技術から公知であり、例えば、Kirk−Othmer,Enclypedia Of Chemical Technology、第3版、1979年、第8巻、913頁に列挙されている。エトキシル化産物の場合、HLB値は、式HLB=(100−L):5(式中、Lは、親油性基、例えば、脂肪酸アシル基の脂肪酸アルキルの重量比率である)に従って計算することができる。
好ましい非イオン性界面活性剤は、8個〜24個のC原子(特に、12個〜22個のC原子)を有する脂肪族アルコールのエチレンオキシド又はプロピレンオキシド付加体、2〜50モルのエチレンオキシ及び/又は0〜5モルのプロピレンオキシ単位を含む(C8〜C15アルキル)−フェノール又はポリオールから好適に選択することができる。アルコキシル化脂肪族アルコール非イオン性界面活性剤は、Shell Chemical Companyにより商標名Neodol及びDobanolで市販されている。
また、本明細書で用いるのに好ましいのは、グリセロール、多糖、オリゴ糖、又は単糖、糖アルコール、又は無水糖アルコール(ソルビタン等)、及び6個〜22個の炭素原子を好ましくは有する直鎖又は分岐鎖、飽和又は不飽和脂肪酸に由来するモノ−又はジ−エステル(又はこれらの混合物)である。これらエステルは、エトキシル化されてもよく(−EO単位)、例えば、モノラウリン酸ポリソルベート+20 EO又はモノオレイン酸ポリソルベート+20 EOである。エステルが液体であるべき場合、脂肪酸は、例えば、モノラウリン酸ソルビタン等の短鎖飽和脂肪酸、又はセスキオレイン酸ソルビタン等の少なくとも1つの不飽和脂肪酸を有する脂肪酸から選択され得ることが多い。
また、下記ポリオールポリ(ヒドロキシエステル)(A”)及びアルキル(オリゴ)グリコシド(A’)等の極性の低い乳化剤と極性の高い乳化剤とを組み合わせることも可能である。HLB値の観点で表すと、2.5〜5と15〜18のHLB値を有する界面活性剤の組み合わせも本発明に有用である。
好ましくは、液体界面活性剤が用いられるが、得られるエマルションの所望の粘度によって微量の固体界面活性剤を使用することも可能である。
アルキル(オリゴ)グリコシド(A’)は、(オリゴ)グリコシドの少なくとも1つのヒドロキシ基(典型的には、第1のグリコールのClヒドロキシ)が、少なくとも1つのエーテル結合(又はエチレンオキシ及び/又はプロピレンオキシ単位)を介して、アルキル基を有する単位(好ましくは、合計で6個〜28個のC原子)と結合する非イオン性界面活性剤である。アルキル(オリゴ)グリコシドは、好ましくは、以下の一般構造(II):R20(CnH2nO)t(グリコシル)x(II)(式中、R2は、アルキル、アルキルフェニル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシアルキルフェニル、及びこれらの混合物からなる群から選択され、アルキル基は、6個〜22個の炭素原子、特に、8個〜16個の炭素原子(例えば、10個〜14個の炭素原子)を含み、nは、2又は3、好ましくは2であり、tは、0〜約10、好ましくは0であり、xは、少なくとも1、好ましくは1.1〜5、より好ましくは1.1〜1.6、特に1.1〜1.4であり、「グリコシル」は、単糖である)を含有する。xの値は、単糖単位の平均含量(オリゴマー化度)として理解される。
本発明で有用なアルキル(オリゴ)グリコシドの生成は、先行技術から公知であり、例えば、米国特許第4,011,389号、同第3,598,865号、同第3,721,633号、同第3,772,269号、同第3,640,998号、同第3,839,318号、又は同第4,223,129号に記載されている。
これらの化合物を調製するために、典型的には、アルコール又はアルキルポリエトキシアルコールを先ず形成し、次いで、(オリゴ)グリコシル単位と反応させて、(オリゴ)グリコシド(1位で結合)を形成する。グリコシル単位は、更なるグリコシルのCl位と、アルキル基を有するグリコシル単位の2、3、4及び/又は6位、好ましくは6位との間を結合することができる。
好ましい出発アルコールであるR20Hは、一級直鎖アルコール又は2−メチル分岐を有する一級アルコールである。好ましいアルキル残基R2は、例えば、1−オクチル、1−デシル、1−ラウリル、1−ミリスチル、1−セチル、及び1−ステアリルであり、1−オクチル、1−デシル、1−ラウリル、及び1−ミリスチルが特に好ましい。
本明細書で有用なアルキル(オリゴ)グリコシドは、特定のアルキル残基を1つだけ含んでもよい。通常、出発アルコールは、天然脂肪、油、又は鉱物油から生成される。この場合、出発アルコールは、様々なアルキル残基の混合物を表す。
好ましい実施形態では、アルキル(オリゴ)グリコシド(R2は、本質的に、C8及びC10アルキル基、C12及びC14アルキル基、C8〜C16アルキル基、又はC12〜C16アルキル基からなる)が用いられる。
糖残基「(グリコシル)x」として、任意の単糖又は二糖を用いることが可能である。通常、5〜6個の炭素原子を有する糖、並びに対応するオリゴ糖が使用される。このような糖としては、例えば、グルコース、フルクトース、ガラクトース、アラビノース、リボース、キシロース、リキソース、アロース、アルトロース、マンノース、グロース、イドース、タロース、及びスクロースが挙げられる。グルコース、フルクトース、ガラクトース、アラビノース、スクロース、並びにこれらのオリゴ糖を用いることが好ましく、(オリゴ)グルコースが特に好ましい。
好ましい実施形態では、「ラウリルグルコシド」(C12〜C16脂肪族アルコール−グルコシド(x=1.4)、Cognis Deutschland GmbHから商標名PlantacareOとして入手可能)が用いられる。
これらの組み合わせ
下記乳化剤(A’)及び(A”)の組み合わせを使用することが好ましい、(A”):少なくとも2つのヒドロキシ基を有するポリオールが、6個〜30個の炭素原子(特に、16個〜22個のC原子)を有し、少なくとも1つのヒドロキシ基を有する少なくとも1つのカルボン酸、又はこのヒドロキシ脂肪酸の縮合産物で、エステル化された液体ポリオールポリエステル。
ポリオールとしては、単糖、二糖、及び三糖、糖アルコール、他の糖誘導体、グリセロール、及びポリグリセロール、例えば、ジグリセロール、トリグリセロール、及びより高級なグリセロールが挙げられる。かかるポリオールは、好ましくは、3〜12、特に3〜8個のヒドロキシ基、及び2〜12個の炭素原子(平均して、ポリグリセロールのように混合物である場合)を有する。ポリオールは、好ましくは、ポリグリセロールであり、特に、国際公開第95/34528号(5頁)に記載されている特定のオリゴマー分布を有するポリグリセロールである。
ポリオールポリエステルで用いられるカルボン酸は、好ましくは、6個〜30個の炭素原子を有する脂肪酸である(以後、特に明記しない限り、「脂肪酸」という用語は、自然界に存在する、偶数の、飽和又は不飽和長鎖カルボン酸に限定されず、その奇数の、同族又は分岐誘導体も含む)。脂肪酸は、少なくとも1つのヒドロキシ基を含む。それは、ヒドロキシ脂肪酸又はその縮合産物(ポリ(ヒドロキシ脂肪酸))の混合物であってもよい。
上述のヒドロキシ脂肪酸の好ましい炭素原子の範囲は、16〜22、特に、16〜18である。特に好ましいポリ(ヒドロキシ脂肪酸)は、任意でポリ(リシノール酸)と混合される、ヒドロキシステアリン酸、特に、12−ヒドロキシステアリン酸の縮合産物であり、前記縮合産物は、国際公開第95/34528号に記載されている特性を有する。
好ましい乳化剤としては、国際公開第95/34528号に記載されているポリオールポリ(ヒドロキシステアレート)、特に、この文書に開示されている特徴を有するポリグリセロールポリ(ヒドロキシステアレート)が挙げられ、例えば、Cognis Deutschland GmbHから商標名DehymulsX PGPHとして入手可能なポリグリセロールポリ(12−ヒドロキシステアレート)である。
(A’)の好ましい量は、1〜15重量%、特に、3〜8重量%である。(A”)の好ましい量は、2〜15重量%、特に、3〜9重量%である。A’のA”に対する重量比は、好ましくは、0.2〜2.0、より好ましくは、0.5〜1.5、特に、0.8〜1.2である。
有機溶媒
本明細書において溶媒は、保湿剤又は希釈剤として作用し得る。本明細書において好適な、好適な有機溶媒の例としては、C1〜C4一価アルコール並びに低分子量アルコール及びポリオールが挙げられ、例えば、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール(例えば、分子量200〜600)、グリセロール、ブチレングリコール、ブタン−1,2,4−トリオール、ソルビトールエステル、ヘキサン−1,2,6−トリオール、エタノール、イソ−プロパノール、エトキシル化エーテル、プロポキシル化エーテル、及びこれらの組み合わせ、グリセロール、アルキレングリコール、ポリアルキレングリコール、例えば、ポリエチレングリコール又はポリプロピレングリコール、例えば、約200〜600の重量平均分子量を有するポリエチレングリコール;ペンタエリスリトール又はネオペンチルグリコール等のネオペンチルアルコール;トレイトール、エリスリトール、アドニトール(リビトール)、アラビトール、キシリトール、ズルシトール、マンニトール、及びソルビトール等の糖アルコール、D(+)−グルコース、D(+)−フルクトース、D(+)−ガラクトース、D(+)−マンノース、L−グロース、サッカロース、ガラクトース、マルトース、ポリグリセロール、グリセロールのポリオキシプロピレン付加体、メトキシポリエチレングリコール、ソルビトール等の糖アルコールのポリエチレングリコールエーテル、グリセロールのポリエチレングリコールエーテル等の炭化水素、並びにこれらの組み合わせを含む。ヒアルロン酸も、保湿剤として用いることができる。
本明細書で用いるのに好ましいのは、アルキレングリコール、特に、プロピレングリコールである。
天然生地処理物品
本発明の別の態様は、天然生地を処理するための物品であり、好ましくは、該物品は、回転式乾燥機内にて用いられ、且つシートの形態である。本発明のエマルションは、エマルションを保有し、乾燥機の作動温度でそれを放出することができる基材上にコーティング又は含浸され得る。次に、エマルションは、好ましくは約25℃〜約150℃、より好ましくは約30℃〜約100℃、特に、約40℃〜約80℃の融点(又は軟化点)を有する。
非常に好ましい物品は、紙又は織布又は不織布基材のシート等の可撓性基材に放出可能に付着した本発明のエマルションを含む。かかる物品を自動洗濯乾燥機に入れたとき、乾燥機の熱、水分、分配力、及び回転作用により基材から組成物が除去され、それが生地上に付着する。
シートの形状は、幾つかの利点を有する。例えば、従来の乾燥機で用いるための有効量のエマルションが、単なる浸漬又はパディング工程によってシート基材上及びシート基材中に容易に吸収され得る。したがって、エンドユーザは、羊毛のケア、リフレッシュ、再生、及び他の効果を得るのに必要なエマルションの量を測定する必要がない。更に、シートの平坦な形状によって大きな表面積がもたらされ、乾燥機の回転作用によって生地上に物質が効率よく放出及び分配される。
該物品で用いられる基材は、高密度、又はより好ましくは、開放構造若しくは多孔質構造を有してもよい。本明細書において基材として用いることができる好適な材料の例としては、紙、織布、及び不織布が挙げられる。本明細書において「布」という用語は、物品を製造するための織布又は不織布を意味し、自動乾燥機内で乾燥される材料を包含する「生地」という用語とは区別される。
大部分の物質は、液体物質をある程度吸収し得ることが知られているが、「吸収性」という用語は、本明細書で使用するとき、その重量の2〜12、好ましくは3〜7、より好ましくは4〜6倍の水を吸収する能力(即ち、液体を取り込み、保持する基材の能力を表すパラメータ)を有する基材を意味することを意図する。該基材が発泡プラスチック材料である場合、吸収能力は、好ましくは、15〜22の範囲であるが、一部の特別な発泡体は、3〜12の範囲の吸収能力を有する場合がある。
材料の吸収能力は、シート(26cm×19cm)を計量し(初期重量)、該シートを水に5秒間完全に浸漬することにより計算することができる。次いで、シートを取り出して(シートを角部に置き)、過剰の水を切る。シートの重量を再度測定する(湿潤重量)。該湿潤重量を初期重量で除して、材料の吸収能力を求める。
本明細書において本発明の基材として用いることができる好適な材料としては、とりわけ、スポンジ、紙、並びに織布及び不織布が挙げられ、これらは全て、上述の必要な吸収要件を満たす。
好ましい不織布基材は、一般的に、ウェブ若しくはカーディング繊維構造(繊維強度は、カーディングに好適である)を有するか、又は繊維若しくはフィラメントが無秩序若しくはランダムな配列で分布している(即ち、繊維の配列は、繊維の部分配向が頻繁に存在し、それに加えて、完全に無秩序に分布された配向が存在する、カーディングウェブである)繊維マットを含むか、又は実質的に整列している、接着結合された繊維又はフィラメント製品であると定義することができる。該繊維又はフィラメントは、天然(例えば、羊毛、絹、黄麻、麻、綿、亜麻、サイザル、又はラミー)であっても、合成(例えば、レーヨン、セルロースエステル、ポリビニル誘導体、ポリオレフィン、ポリアミド、又はポリエステル)であってもよい。
好ましい吸収特性は、不織布を用いて得ることが特に容易であり、単に布の厚さを増加させることにより、即ち、複数のカーディングウェブ又はマットを必要な吸収特性を得るのに適切な厚さに重ねることによるか、又は十分な厚さの繊維をスクリーン上に堆積させることによりもたらされる。任意の直径又はデニールの繊維(一般的に、約10デニール−1.11tex〜1.11g/1000m以下)を用いることができるが、その理由は、各繊維間の自由空間が、布の厚さを布の吸収能力に直接関係し、更に、交差又は毛管作用を用いて不織布を組成物を含浸するのに特に好適にするためである。したがって、必要な吸収能力を得るのに必要な任意の厚さを用いることができる。
組成物用の基材がスクリーン上に無秩序に若しくはランダムな配列で堆積した繊維で作製される不織布であるとき、該物品は、全ての方向において優れた強度を示し、自動衣類乾燥機内にて用いられるとき、裂ける又はバラバラになる傾向を有しない。好ましくは、不織布は、水成又は風成され、セルロース繊維、特に、再生セルロース又はレーヨンから作製される。かかる不織布に、本発明のエマルションを負荷してもよい。
好ましくは、繊維の長さは5mm〜50mmであり、1.5〜5デニール(0.167〜0.556tex)である。好ましくは、繊維は、少なくとも部分的に無秩序に配向され、疎水性又は実質的に疎水性の結合樹脂で接着結合される。好ましくは、該布は、約70重量%の繊維及び30重量%の結合樹脂ポリマーを含み、約18〜45g/平方メートルの坪量を有する。
本発明のエマルションを吸収性基材に適用する場合、該吸収性基材に含浸及び/又はコーティングされる量は、都合良く、総コンディショニング組成物の乾燥した未処理基材(繊維+結合剤)に対する比に基づいて、約10:1〜0.5:1の重量比範囲である。コンディショニング組成物の量は、乾燥した未処理基材の重量により、好ましくは、約5:1〜約1:1、最も好ましくは約4:1〜1:1の範囲である。
エマルションの基材への組込及び/又は含浸は、当該技術分野において公知である。例えば、浸漬、噴霧、又は当該技術分野において公知である任意の他のコーティング技術により、行うことができる。説明は、例えば、米国特許第3,442,692号に見出すことができ、その内容は、全文を参照することにより本明細書に組み込まれる。次いで、該基材を絞るか又は押して、過剰の流体を除去し、次いで、乾燥させて、それをエマルションで実質的に均一に処理されたままにする。
本発明のエマルションで処理することができる好適な織物繊維材料の例は、絹、羊毛、ポリアミド、アクリル、又はポリウレタンで作製される材料であり、特に、全ての種類のセルロース繊維材料である。かかる繊維材料は、例えば、綿、亜麻、黄麻、及び麻などの天然セルロース繊維、並びに再生セルロースである。綿でできた織物繊維材料が好ましい。また、布地柔軟化組成物は、混合生地、例えば、綿とポリエステル繊維又はポリアミド繊維との混合物中に存在するヒドロキシル含有繊維にも好適である。
該基材は、本発明の方法の意図する作動条件下で安全且つ有効であるように設計されるべきである。該基材は、プロセス中に可燃性であってはならず、エマルション又は処理される天然生地と有害に相互作用してはならない。一般的に、不織ポリエステル系パッド又はシートは、本明細書において基材として用いるのにかなり好適である。
例証する目的のために、本明細書で使用するのに好適な典型的な使い捨てポリエステルシートの厚さは、約0.1mm〜約0.7mmであり、坪量は、約30g/m〜約100g/mである。無論、前述の寸法は、キャリアにより所望の量のエマルションが効率よく提供される限り、変動してもよい。
本明細書において用いられる基材は、耐糸くず性であることが最も好ましい。本明細書において「耐糸くず性」とは、清浄される生地上における目に見える繊維又は超極細繊維の脱落、即ち、俗に「糸くず」として知られているものの付着に対して耐性である基材を意味する。基材は、それで濃青色の毛織物片を擦り、糸くずの残留について生地を目視検査することにより、耐糸くず性の許容可能性について容易且つ適切に判断することができる。本明細書において使用するのに好適なシート又はパッド基材の耐糸くず性は、繊維の単一のストランドから基材を調製すること、一般的に不織布材料に用いられる公知の接着技術、例えば、ポイント接着、プリント接着、接着剤/樹脂飽和接着、接着剤/樹脂噴霧接着、スティッチ接着、及び結合樹脂との接着を使用することが挙げられるが、これらに限定されない幾つかの手段により達成され得る。代替様式では、基材は、吸収性コアを用いて調製することができ、前記コアは、それ自体耐糸くず性ではない材料から作製される。次いで、清浄組成物は通過させるが、コア由来の糸くずは通過できない孔径を有する多孔質耐糸くず性材料のシート内にコアを封入する。かかるキャリアの例は、不織ポリエステルスクリムに封入されたセルロース又はポリエステル繊維コアを含む。
非折り畳み式袋
それに付着したエマルションの量が多すぎる場合、含浸基材を使用により問題点が生じる恐れがある。例えば、基材が回転式乾燥機内で生地と接触したとき、エマルションは、実際に接触した領域のみに局所的に付着する恐れがある。したがって、エマルションの付着が不均一になる恐れがあり、布地に染みをつける恐れがある。この問題点は、生地及び基材を非折り畳み式袋に入れ、それによって、基材と生地との接触を最小限に抑えることによって改善される。基材は、処理される生地に容易に巻き込まれ、絡み、且つ引っかかって、一箇所に過剰のエマルションを分配し、乾燥機内の残りの洗濯物に対するエマルションの分配が比較的少なくなるので、この問題は更に悪化する。したがって、生地と接触する領域は、エマルションが過負荷になるが、洗濯物の他の領域は、全くコンディショニングされない恐れがある。特定の生地領域におけるエマルションの過負荷は、斑点及び染みを導く恐れがある。この問題点も、非折り畳み式袋の使用により改善される。基材上におけるエマルションの濃度は、均一な付着及び染みの回避に寄与する別の要因である。
本発明の方法は、可撓性非折り畳み式袋を用いて実施される。処理される天然生地を、エマルションを含有する基材と共に該袋に入れ(好ましくは、生地は乾燥している)、袋を回転させ、それによって、生地上にエマルションを送達する。
該袋は、処理される生地がその内部で自由に浮遊するのに十分な体積を有し、好ましくは、袋は、四面体の形状である。好適な袋は、ポリエステル、ポリプロピレン等の任意の経済的な材料から製造することができるが、但し、乾燥機の熱気と接触して用いられる場合、融解してはならない。容器の壁は、意図する使用条件下で水蒸気及び/又は空気を実質的に透過しないことが好ましい。また、かかる袋には、処理工程中、閉じた状態を保つのに十分な程度安定である密閉手段が設けられることが好ましい。単にひも又はワイヤを結ぶ、ZIP LOK(登録商標)密閉具及びVELCRO(登録商標)型密閉具等の様々なスナップ式密閉具、接触接着剤、接着テープ、チャック型密閉具等を用いることで足りる。
該袋は、任意の便利な大きさであってよく、袋及び袋内の生地の回転を可能にするのに十分な程度大きくなくてはならないが、回転式装置の作動に干渉するほど大きくてはならない。熱風衣類乾燥機で用いることを意図する容器に特に関連して、容器は、通気を妨げるほど大きくてはならない。必要に応じて、容器は、1つの衣類のみを取り扱うのに十分な程度小さくてもよい。
本明細書に開示されている寸法及び値は、列挙した正確な数値に厳しく制限されるものとして理解すべきではない。それよりむしろ、特に規定がない限り、こうした各寸法は、列挙された値とその値周辺の機能的に同等の範囲との両方を意味することが意図される。例えば、「40mm」として開示された寸法は、「約40mm」を意味することを意図する。
50℃のアボカド油90gをNeodol 45−E7(ex−Shell)30gと混合し、10秒間手で振盪する。この直後、60℃の蒸留水350gをアボカドに添加し、非イオン性界面活性剤及びこの混合物を1分間手で激しく振盪して、エマルションを形成する。次いで、30gのジプロピレングリコールを添加し、該混合物を10秒間手で振盪する。最後に、温エマルションに香料7gを添加し、更に10秒間、混合物を振盪する。次いで、このエマルションを容器に注ぐ。
26cm×19cmの不織布材料のシートを前記エマルションに浸漬する。シートの重量は4.3gであり、吸収能力は5.6である。シートは、5プライ構造で作製され、HEC(非常に細長くカーディングされた)ポリプロピレン外層と、3プライのCellutissueコアを有し、標的開口領域%は8〜12%である。該エマルションからシートを取り出し、14.3gのエマルションがシート上に残るまで手で絞る。
次いで、エマルションの負荷されたシートを、毛織物のジャンパーと共に寸法45cm×55cmの空気不透過性袋に入れる。袋は、密閉され且つ膨張したときに四面体を形成するように設計される。袋は、気密チャックを用いて密閉されて、袋内部に捕捉された空気を確実に一部残す。次いで、該袋、衣類、及び処理シートを家庭用回転式乾燥機(Indesit ID60V)に入れ、50℃で20分間回転させる。この衣類のしわを取り除いた後、その自然な形状が回復し、心地よい臭い及び感触を有していた。

Claims (7)

  1. 天然生地を処理するためのエマルションであって、前記エマルションの
    a)約5重量%〜約40重量%の天然コンディショニング剤と、
    b)約30重量%〜約94重量%の水と、
    c)約0.1重量%〜約5重量%の香料と、
    d)5重量%未満のカチオン性界面活性剤と、
    を含むエマルション。
  2. 前記天然コンディショニング剤が、植物起源であり、好ましくは、アーモンド油、アニス油、杏仁油、アボカド油、センジュギク油、ペルーバルサム、ベイ油、ベルガモット油、キンセンカ花油、ニンジン種油、ヒマシ油、セダー油、ニオイヒバ油、カモミール油、桂皮油、シトロネラ油、丁子油、ココヤシ油、コーン油、サイプレス油、ユーカリ油、亜麻仁油、ゼラニウム油、ブドウ種油、グレープフルーツ油、ヘーゼルナッツ油、ヒマワリ油、ジャスミン油、ホホバ油、杜松子油、ラベンダー油、レモングラス油、レモン油、ライム油、オリーブ油、オレンジ油、パーム油、パチョリ油、ペパーミント油、パイン油、菜種油、ローズヒップ種油、ローズ油、ヘンルーダ、セージ油、ビャクダン油、ゴマ油、スペアミント油、トウヒ油、甘扁桃油、橙皮油、ティーツリー油、ベチバー油、クルミ油、麦芽油、冬緑油、イランイラン油、及びこれらの混合物からなる群から選択される精油である、請求項1に記載のエマルション。
  3. 好ましくは、前記エマルションの約2重量%〜約20重量%の濃度で、非イオン性界面活性剤及び/又はアニオン性界面活性剤を更に含む、請求項1又は2に記載のエマルション。
  4. 好ましくは、前記エマルションの約2重量%〜約20重量%の濃度で、有機溶媒を更に含む、請求項1〜3のいずれかに記載のエマルション。
  5. 前記エマルションがカチオン性界面活性剤を含まない、請求項1〜4のいずれかに記載のエマルション。
  6. 基材と、請求項1〜5のいずれか一項に記載のエマルションと、を含む天然生地処理物品。
  7. 前記基材が不織布であり、好ましくは、前記不織布が、3〜12の吸収能力を有する、請求項1〜6のいずれかに記載の天然生地処理物品。
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