JP2012523146A - 移動通信システムにおけるバッファ状態報告 - Google Patents

移動通信システムにおけるバッファ状態報告 Download PDF

Info

Publication number
JP2012523146A
JP2012523146A JP2012502515A JP2012502515A JP2012523146A JP 2012523146 A JP2012523146 A JP 2012523146A JP 2012502515 A JP2012502515 A JP 2012502515A JP 2012502515 A JP2012502515 A JP 2012502515A JP 2012523146 A JP2012523146 A JP 2012523146A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
semi
persistent
data
radio
radio bearer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012502515A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5570586B2 (ja
JP2012523146A5 (ja
Inventor
マルチン ファイアサンガー
ヨアヒム ロアー
クリスティアン ヴェンゲルター
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Publication of JP2012523146A publication Critical patent/JP2012523146A/ja
Publication of JP2012523146A5 publication Critical patent/JP2012523146A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5570586B2 publication Critical patent/JP5570586B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W28/00Network traffic management; Network resource management
    • H04W28/02Traffic management, e.g. flow control or congestion control
    • H04W28/0278Traffic management, e.g. flow control or congestion control using buffer status reports
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W72/00Local resource management
    • H04W72/12Wireless traffic scheduling
    • H04W72/1263Mapping of traffic onto schedule, e.g. scheduled allocation or multiplexing of flows
    • H04W72/1268Mapping of traffic onto schedule, e.g. scheduled allocation or multiplexing of flows of uplink data flows
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L5/00Arrangements affording multiple use of the transmission path
    • H04L5/0091Signaling for the administration of the divided path
    • H04L5/0096Indication of changes in allocation
    • H04L5/0098Signalling of the activation or deactivation of component carriers, subcarriers or frequency bands
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W72/00Local resource management
    • H04W72/20Control channels or signalling for resource management
    • H04W72/21Control channels or signalling for resource management in the uplink direction of a wireless link, i.e. towards the network
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W72/00Local resource management
    • H04W72/20Control channels or signalling for resource management
    • H04W72/23Control channels or signalling for resource management in the downlink direction of a wireless link, i.e. towards a terminal
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W72/00Local resource management
    • H04W72/50Allocation or scheduling criteria for wireless resources
    • H04W72/52Allocation or scheduling criteria for wireless resources based on load
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W72/00Local resource management
    • H04W72/50Allocation or scheduling criteria for wireless resources
    • H04W72/54Allocation or scheduling criteria for wireless resources based on quality criteria
    • H04W72/543Allocation or scheduling criteria for wireless resources based on quality criteria based on requested quality, e.g. QoS
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W72/00Local resource management
    • H04W72/04Wireless resource allocation
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W88/00Devices specially adapted for wireless communication networks, e.g. terminals, base stations or access point devices
    • H04W88/08Access point devices

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Quality & Reliability (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

本発明は、移動通信システムにおいてバッファ状態報告(BSR)を送信する方法に関し、より詳細には、バッファ状態報告をトリガー、生成、および送信するための規則の定義に関する。さらに、本発明は、与えられた送信時間間隔内にどの無線ベアラのデータを送信するかを、新規の規則を利用して決定する、データ送信方法、に関する。さらに、本発明は、バッファ状態報告からの、スケジューリングに関連する追加の情報を考慮に入れる、無線リソースのスケジューリング方法、もしくはデータ送信方法に関する。ネットワークからの不必要なグラントを回避し、データ送信の高度な処理を提案する目的で、本発明は、データが送信待ちである無線ベアラのスケジューリングモードを考慮に入れることで、データをバッファ状態報告において報告するか、または送信するトランスポートブロックにデータを多重化するかを決定する、バッファ状態報告方式およびデータ送信方式を提案する。

Description

本発明は、移動通信システムにおいて通信ノードによってバッファ状態報告を送信する方法に関し、より詳細には、バッファ状態報告をトリガー、生成、および送信するための規則の定義に関する。さらには、本発明は、与えられた送信時間間隔内にどの無線ベアラのデータを送信するかを、新規の一連の規則を利用して決定する、データ送信方法、に関する。さらに、本発明は、バッファ状態報告からの、スケジューリングに関連する追加の情報を考慮に入れて、移動通信システム内で無線リソースをスケジューリングする方法、もしくはデータ送信方法に関する。さらに、本発明は、これらの方法を、ハードウェア(すなわち装置)において実施すること、ハードウェア(すなわち装置)によって実行すること、およびソフトウェアにおいて実施することに関する。
ロングタームエボリューション(LTE)
WCDMA(Wideband Code Division Multiple Access:広帯域符号分割多元接続)無線アクセス技術をベースとする第3世代の移動通信システム(3G)は、世界中で広範な規模で配備されつつある。この技術を機能強化あるいは発展・進化させるうえでの最初のステップとして、高速下りリンクパケットアクセス(HSDPA)と、エンハンスト上りリンク(高速上りリンクパケットアクセス(HSUPA)とも称する)とが導入され、これにより、極めて競争力の高い無線アクセス技術が提供されている。
しかしながら、3GPP(第3世代パートナーシッププロジェクト)は、ユーザおよび事業者からの要求条件や期待がますます増大していることを認識し、3Gの長期にわたる競争力を確保する目的で、3G標準規格の次の大きなステップもしくは発展・進化の検討を開始した。3GPPは、「Evolved UTRA and UTRAN(略してE−UTRAおよびE−UTRAN)」(LTE(ロングタームエボリューション)とも称する)という研究項目に着手した。この研究では、サービスの提供を向上させることと、ユーザおよび事業者側のコストを低減することとを目的として、性能の大幅な向上を達成する手段が検討される。
一般的には、今後はインターネットプロトコル(IP)を使用する方向に集束し、将来的なサービスすべてがIPベースで行われるものと想定する。したがって、発展・進化の中心的な課題は、パケット交換(PS)ドメインの機能強化である。
発展・進化の主たる目的は、前述したように、サービスの提供をさらに向上させることと、ユーザおよび事業者のコストを低減することである。
より具体的には、ロングタームエボリューション(LTE)における性能および能力の主要な目標は、以下のとおりである。
− HSDPAおよびHSUPAと比較して大幅に高いデータレート:想定される目標のピークデータレートは、下りリンクが100Mbps以上、上りリンクが50Mbps以上
− カバレッジの改善:データレートが高く、エリアカバレッジが広いこと
− 上位層プロトコル(例えばTCP)の性能を向上させることと、制御プレーン手順(例えばセッションの確立に関連付けられる遅延を低減することとを目的として、ユーザプレーンにおけるレイテンシを大幅に低減すること
− より大きなシステム容量:現在の規格と比較して3倍の容量
ロングタームエボリューションのさらなる1つの重要な要件は、これらの技術になめらかに移行できることである。
LTEのアーキテクチャ
図1は、3GPP LTE移動通信ネットワークの概要を示している。このネットワークは、複数の異なるネットワークエンティティから構成されており、これらのエンティティは、その機能に基づいて、進化型パケットコア(EPC)、無線アクセスネットワーク(RAN)、およびユーザ機器(UE)または移動端末、に分類される。
無線アクセスネットワークは、無線に関連するすべての機能(特に、無線リソースのスケジューリングなど)を処理する役割を担う。進化型パケットコアは、呼のルーティングと、外部ネットワークとのデータ接続の役割を担うことができる。
LTEネットワークは、サービングゲートウェイ(SGW)と、エンハンスド(enhanced)基地局、いわゆるeNode B(略してeNBまたはeNodeB)とから構成される「2ノードアーキテクチャ」である。サービングゲートウェイは、進化型パケットコアの機能(すなわち、呼のルーティング、外部ネットワークとのデータ接続)を処理し、さらに、無線アクセスネットワークの機能も実施する。したがって、サービングゲートウェイは、最近の3GネットワークにおいてGGSN(ゲートウェイGPRSサポートノード)およびSGSN(サービングGPRSサポートノード)によって実行される機能と、無線アクセスネットワークの機能(例えば、ヘッダ圧縮、暗号化/整合性保護)とを組み合わせたものと考えることができる。eNode Bは、例えば、無線リソース制御(RRC)、分割/連結、リソースのスケジューリングおよび割当て、多重化、物理層機能などの機能を処理することができる。
移動通信ネットワークは、一般にはモジュール方式であり、したがって、同じタイプのいくつかのネットワークエンティティを備えることが可能である。ネットワーク要素の相互接続は、オープンインタフェースによって定義される。ユーザ機器は、エアインタフェースまたはUuを介してeNode Bに接続することができる。eNode Bは、S1インタフェースを介してサービングゲートウェイに接続される。2基のeNode Bは、X2インタフェースを介して相互に接続される。
3GPPおよび非3GPPの統合は、いずれも、外部パケットデータネットワーク(例えばインターネット)とのサービングゲートウェイのインタフェースを介して処理することができる。
QoS制御
サービス品質(QoS)の効率的なサポートは、LTEの事業者から求められる基本的な要件と考えられる。QoSクラス最良の性能をユーザに提供する一方で、ネットワークリソースの使用を最適化する目的で、強化されたQoSサポートは新しいシステムにおいて不可欠である。
QoSサポートの側面は、3GPP作業部会において現在検討されている。システムアーキテクチャエボリューション(SAE)/LTEのためのQoS設計は、本質的には現在のUMTSシステムのQoS設計(非特許文献1に記載されている)(http://www.3gpp.orgにおいて入手可能であり、参照によって本文書に組み込まれている)に基づいている。図2は、合意されたSAEベアラサービスのアーキテクチャを示している。非特許文献1に記載されている以下のベアラサービスの定義は、現在も有効である。
「ベアラサービスは、契約されたQoSの提供を実現するための側面すべてを含む。これらの側面は、特に、制御シグナリング、ユーザプレーン伝送、およびQoS管理機能である。」
新しいSAE/LTEアーキテクチャにおいては、新しいベアラとして、移動端末(ユーザ機器:UE)とサービングゲートウェイとの間のSAEベアラサービスと、移動端末とeNode Bとの間の無線アクセスネットワークインタフェース上のSAE無線ベアラと、eNode Bとサービングゲートウェイとの間のSAEアクセスベアラとが定義されている。
SAEベアラサービスは、以下を提供する。
− IPエンドツーエンドサービスフローのQoSごとのアグリゲーション(集合化)
− IPヘッダ圧縮(および関連情報をユーザ機器に提供)
− ユーザプレーン(UP)暗号化(および関連情報をユーザ機器に提供)
− エンドツーエンドサービスのシグナリングパケットを優先順位に基づいて処理することが要求される場合、デフォルトのIPサービスに追加のSAEベアラサービスを加えることができる。
− マッピング/多重化の情報をユーザ機器に提供する
− 受け入れられたQoS情報をユーザ機器に提供する
SAE無線ベアラサービスは、以下を提供する。
− 要求されるQoSに従って、eNode Bとユーザ機器との間でSAEベアラサービスのデータユニットを伝送する
− SAE無線ベアラサービスを各SAEベアラサービスにリンクする
SAEアクセスベアラサービスは、以下を提供する。
− 要求されるQoSに従って、サービングゲートウェイとeNode Bとの間でSAEベアラサービスのデータユニットを伝送する
− SAEベアラサービスの集合QoS記述(aggregate QoS description)をeNode Bに提供する
− SAEアクセスベアラサービスを各SAEベアラサービスにリンクする
非特許文献1においては、SAEベアラとSAE無線ベアラが1対1の対応関係にある。さらには、無線ベアラ(RB)と論理チャネルが1対1の対応関係にある。この定義の結果として、SAEベアラ(すなわち、対応するSAE無線ベアラおよびSAEアクセスベアラ)は、SAE/LTEアクセスシステムにおけるQoS制御の粒度(細かさ)のレベルである。同じSAEベアラにマッピングされたパケットフローは、同じ処理を受ける。
LTEにおいては、2つのタイプのSAEベアラがあり、最初のアクセス時に設定されるデフォルトのQoSプロファイルを有するデフォルトのSAEベアラと、デフォルトのQoSプロファイルとは異なるQoSプロファイルが要求されるサービスに対して確立される専用SAEベアラ(SAEベアラはSAEベアラサービスとも称される)である。
デフォルトのSAEベアラは、「つねにオンの」SAEベアラであり、LTE_IDLEからLTE_ACTIVEへの状態遷移の後ただちに使用することができる。このベアラは、トラフィックフローテンプレート(TFT)がシグナリングされなかったフローすべてを伝える。トラフィックフローテンプレートは、サービングゲートウェイが複数の異なるユーザペイロードを区別する目的に使用する。トラフィックフローテンプレートには、パケットフィルタ(例えばQoS)が組み込まれる。サービングゲートウェイは、パケットフィルタを使用して、入ってくるデータを正しいPDPコンテキスト(パケットデータプロトコルコンテキスト)にマッピングする。デフォルトのSAEベアラでは、いくつかのサービスデータフローを多重化することができる。専用SAEベアラは、デフォルトのSAEベアラとは異なり、一般には保証されたビットレートを提供するため、特定のサービスのみを専用にサポートすることを目的としている。専用SAEベアラは、新しいサービスが要求されたとき、サービングゲートウェイが、進化型パケットコアからのポリシーおよび課金制御(PCC:Policy and Charging Control)規則の中で受け取るQoS情報に基づいて確立する。専用SAEベアラにはパケットフィルタが関連付けられており、このパケットフィルタは特定のパケットのみに合致する。デフォルトのSAEベアラには、上りリンクおよび下りリンク用の「すべてに合致する」パケットフィルタが関連付けられる。サービングゲートウェイは、上りリンク処理において、専用SAEベアラのためのトラフィックフローテンプレートフィルタを構築する。ユーザ機器は、ベアラの確立時にシグナリングされたトラフィックフローテンプレートに基づいて、サービスのデータフローを正しいベアラにマッピングする。デフォルトのSAEベアラと同様に、専用SAEベアラにおいても、いくつかのサービスデータフローを多重化することができる。
SAEベアラ設定手順において、SAEベアラのQoSプロファイルがサービングゲートウェイからeNode Bにシグナリングされる。eNode Bは、このプロファイルを使用して一連の第2層QoSパラメータ(エアインタフェースにおけるQoS処理を決定する)を導く。第2層QoSパラメータは、スケジューリング機能に入力される。サービングゲートウェイからS1インタフェース上でeNode BにシグナリングされるQoSプロファイルに含まれるパラメータについては、現在検討中である。おそらくは、QoSプロファイルパラメータとして、トラフィック処理優先順位、最大ビットレート、および保証ビットレートが、SAEベアラごとにシグナリングされる。これらに加えて、サービングゲートウェイは、最初のアクセス時に各ユーザの割当・保持優先順位(Allocation and Retention Priority)をeNode Bにシグナリングする。
LTEにおける上りリンクアクセス方式
上りリンク送信においては、カバレッジを最大にするため、ユーザ端末による電力効率の高い送信が必要である。E−UTRAの上りリンク送信方式としては、シングルキャリア伝送と、FDMA(周波数分割多元接続)および動的な帯域幅割当てとを組み合わせた方式が選択されている。シングルキャリア伝送が選択された主たる理由は、マルチキャリア信号(OFDMA:直交周波数分割多元接続)と比較して、ピーク対平均電力比(PAPR)が低く、これに対応して電力増幅器の効率が改善され、カバレッジの向上が見込まれるためである(与えられる端末ピーク電力に対してデータレートが高い)。Node Bは、各時間間隔において、ユーザデータを送信するための固有の時間/周波数リソースをユーザに割り当て、これによってセル内の直交性が確保される。上りリンクにおける直交多元接続によって、セル内干渉が排除されることでスペクトル効率が高まる。マルチパス伝搬に起因する干渉については、送信信号にサイクリックプレフィックスを挿入することにより基地局(Node B)において対処する。
データ送信に使用される基本的な物理リソースは、1つの時間間隔(例えば、0.5msのサブフレーム)にわたるサイズBWgrantの周波数リソースから構成される(符号化された情報ビットはこのリソースにマッピングされる)。なお、サブフレーム(送信時間間隔(TTI)とも称する)は、ユーザデータを送信するための最小の時間間隔である。しかしながら、サブフレームを連結することにより、1TTIよりも長い時間にわたる周波数リソースBWgrantをユーザに割り当てることも可能である。
周波数リソースは、図3および図4に示したように、局在型スペクトル(localized spectrum)、または分散型スペクトル(distributed spectrum)のいずれかとすることができる。図3に示したように、局在型のシングルキャリアは、送信信号が、利用可能な全スペクトルの一部分を占める連続的なスペクトルを有することを特徴とする。送信信号のシンボルレートが異なる(対応してデータレートが異なる)ことは、局在型のシングルキャリア信号の帯域幅が異なることを意味する。
これに対して、図4に示したように分散型のシングルキャリアは、送信信号が、システム帯域幅の全体にわたり分散する不連続な(「くし状の」)スペクトルを有することを特徴とする。ただし、分散型のシングルキャリア信号はシステム帯域幅の全体にわたり分散しているが、占有するスペクトルの合計量は、本質的には、局在型のシングルキャリアのスペクトル量と同じである。さらには、シンボルレートを上げる/下げるには、「くしの歯」それぞれの「帯域幅」をそのままにして「くしの歯」の数を増やす/減らす。
図4のスペクトルは、一見すると、くしの歯のそれぞれが「サブキャリア」に対応するマルチキャリア信号のような印象を与える。しかしながら、分散型のシングルキャリア信号の時間領域の信号生成では、対応するピーク対平均電力比の低いまさにシングルキャリア信号が生成されることが明らかである。分散型のシングルキャリア信号とマルチキャリア信号(例えばOFDM:直交周波数分割多重)との間の重要な違いとして、シングルキャリア信号では、「サブキャリア」または「くしの歯」のそれぞれが1個の変調シンボルを伝えるのではない。そうではなく、「くしの歯」それぞれは、すべての変調シンボルに関する情報を伝える。これにより、くしの歯の間に依存性が生じ、結果としてピーク対平均電力比(PAPR)特性が低い。さらに、「くしの歯」の間のこの依存性の結果として、送信帯域幅全体にわたりチャネルが周波数非選択性でない限りは、等化の必要性が生じる。これに対して、OFDMの場合、サブキャリアの帯域幅全体にわたりチャネルが周波数非選択性である限りは等化は必要ない。
分散型送信では、局在型送信よりも大きな周波数ダイバーシチゲインを提供することができ、一方で、局在型送信では、チャネルに応じたスケジューリングをより容易に行うことができる。なお、多くの場合、スケジューリングの決定では、高いデータレートを達成するため1つのユーザ機器に帯域幅全体を与えるように決定することができる。
LTEにおける上りリンクのスケジューリング方式
上りリンクの方式として、スケジューリング制御式の(すなわちeNode Bによって制御される)アクセスと、コンテンションベースのアクセスの両方を使用することができる。
スケジューリング制御式アクセスの場合、上りリンクデータ送信用として、特定の時間長の特定の周波数リソース(すなわち時間/周波数リソース)が、ユーザ機器に割り当てられる。しかしながら、コンテンションベースのアクセス用に、いくらかの時間/周波数リソースを割り当てることができる。コンテンションベースの時間/周波数リソースの範囲内では、ユーザ機器は、最初にスケジューリングされることなく送信することができる。ユーザ機器がコンテンションベースのアクセスを行う1つのシナリオは、例えばランダムアクセスであり、すなわち、ユーザ機器があるセルへ、または上りリンクリソースを要求するため、最初のアクセスを行うときである。
スケジューリング制御式アクセスの場合、Node Bのスケジューラが、上りリンクデータ送信のための固有の周波数/時間リソースをユーザに割り当てる。より具体的には、スケジューラは以下を決定する。
− 送信を許可する(1つ以上の)ユーザ機器
− 物理チャネルリソース(周波数)
− リソースを使用できる期間(サブフレームの数)
− 移動端末が送信に使用するべきトランスポートフォーマット(トランスポートブロックサイズ(TBS)および変調・符号化方式(MCS))
割当て情報は、いわゆる第1層/第2層制御チャネルで送られるスケジューリンググラントを通じてユーザ機器にシグナリングされる。以下では、説明を簡潔にするため、この下りリンクチャネルを「上りリンクグラントチャネル」と称する。スケジューリンググラントメッセージは、情報として、周波数帯域のうちユーザ機器による使用を許可する部分と、グラントの有効期間と、これから行う上りリンク送信にユーザ機器が使用しなければならないトランスポートフォーマットとを、少なくとも含んでいる。最も短い有効期間は、1サブフレームである。グラントメッセージには、選択される方式に応じて追加の情報も含めることができる。上りリンク共有チャネルUL−SCHで送信する権利を許可するグラントとしては、「各ユーザ機器に対する」グラントのみが使用される(すなわち、「各ユーザ機器における各無線ベアラに対する」グラントは存在しない)。したがってユーザ機器は、割り当てられたリソースを何らかの規則に従って無線ベアラの間で分配する必要があり、この規則については次節において詳しく説明する。トランスポートフォーマットは、HSUPAの場合とは異なり、ユーザ機器側では選択しない。基地局(eNode B)が、いくつかの情報(例えば、報告されたスケジューリング情報およびQoS情報)に基づいてトランスポートフォーマットを決定し、ユーザ機器は、選択されたトランスポートフォーマットに従わなければならない。HSUPAでは、Node Bが最大上りリンクリソースを割り当てて、ユーザ機器は、それに応じてデータ送信用の実際のトランスポートフォーマットを選択する。
上りリンクのデータ送信では、スケジューリンググラントを通じてユーザ機器に割り当てられる時間/周波数リソースを必ず使用しなければならない。ユーザ機器が有効なグラントを持たない場合、上りリンクデータを送信することは許可されない。各ユーザ機器に専用チャネルが必ず割り当てられるHSUPAの場合とは異なり、データ送信用には、複数のユーザによって共有される1つの上りリンクデータチャネル(UL SCH)のみが存在する。
リソースを要求するため、ユーザ機器はリソース要求メッセージをNode Bに送信する。このリソース要求メッセージには、例えば、バッファ状態、ユーザ機器の電力状態、サービス品質(QoS)に関連する情報を含めることができる。これらの情報(以下ではスケジューリング情報と称する)により、Node Bは適切なリソース割当てを行うことができる。本文書全体を通じて、無線ベアラごとにバッファ状態が報告されるものと想定する。当然ながら、バッファ状態報告についての別の設定も可能である。
無線リソースのスケジューリングは、サービス品質を決定するうえで、共有チャネルアクセスネットワークにおいて最も重要な機能であるため、効率的なQoS管理を可能にする目的で、LTEにおける上りリンクスケジューリング方式が満たしているべき要件がいくつかある(非特許文献2を参照)(http://www.3gpp.org/において入手可能であり、参照によって本文書に組み込まれている)。
− LTEにおける上りリンクスケジューリング方式は、UMTSリリース6(HSUPA)においてサポートされるよりも細かいネットワークベースQoS制御を提供するべきである。
− 優先順位の低いサービスのリソース不足を避けるべきである。
− スケジューリング方式は、個々の無線ベアラ/サービスにおいてQoSが明確に区別されるようにするべきである。
− どの無線ベアラ/サービスのデータが送信されるのかをeNode Bのスケジューラが識別できるように、上りリンク報告において、きめ細かいバッファ報告(例えば、無線ベアラごとの報告、または無線ベアラグループごとの報告)を可能にするべきである。
− ユーザ機器の上りリンクスケジューリングの決定において使用される優先順位を、動的に(事業者の要求条件に基づいて)変更できるようにするべきである。
− 異なるユーザのサービスの間でQoSを明確に区別できるようにするべきである。
− 無線ベアラごとに最小限のビットレートを提供できるようにするべきである。
上のリストから理解できるように、LTEのスケジューリング方式の1つの重要な側面は、事業者が、自身の総セル容量を、異なるQoSクラスの個々の無線ベアラの間で分配することを制御できるメカニズムを提供することである。無線ベアラのQoSクラスは、前述したようにサービングゲートウェイからeNode Bにシグナリングされる、対応するSAEベアラのQoSプロファイルによって識別される。事業者は、自身の総セル容量のうちの特定の量を、特定のQoSクラスの無線ベアラに関連付けられる総トラフィックに割り当てることができる。
クラスに基づくこの方法を採用する主たる目的は、パケットの処理を、パケットが属するQoSクラスに応じて区別できるようにすることである。例えば、セル内の負荷が増加しているとき、事業者が、優先順位の低いQoSクラスに属するトラフィックを抑制することによって対処できるようにするべきである。この段階では、優先順位の高いトラフィックに割り当てられた総リソースは、トラフィックを処理するのに十分であるため、優先順位の高いトラフィックを依然として低負荷状態で処理することができる。このことは、上りリンク方向および下りリンク方向の両方で可能とするべきである。
この方法を採用する1つの恩恵として、事業者は、帯域幅の分配を決めるポリシーを完全に制御することができる。例えば、事業者の1つのポリシーにおいて、負荷が極めて高いときでも、優先順位が最低のQoSクラスに属するトラフィックのリソース不足を避けるようにすることができる。優先順位の低いトラフィックのリソース不足を避けることは、LTEにおける上りリンクスケジューリング方式に求められる主たる要件の1つである。現在のUMTSリリース6(HSUPA)のスケジューリングメカニズムでは、絶対的な優先順位方式の結果として、優先順位の低いアプリケーションのリソース不足が生じることがある。E−TFC(Enhanced Transport Format Combination:拡張トランスポートフォーマット組合せ)の選択は、論理チャネルの絶対的な優先順位のみに従って行なわれ(すなわち優先順位の高いデータの送信が最大限に行われる)、このことは、優先順位の低いデータが、優先順位の高いデータによってリソース不足となりうることを意味する。リソース不足を避けるためには、Node Bのスケジューラは、ユーザ機器がどの無線ベアラのデータを送信するかを制御する手段を備えていなければならない。このことは、主として、下りリンクにおいて第1層/第2層制御チャネルで送信されるスケジューリンググラントの設計および使用に影響を与える。以下では、LTEにおける上りリンク伝送速度の制御手順について詳しく説明する。
セミパーシステントスケジューリング(SPS)
上りリンクおよび下りリンクにおいて、スケジューリングを行うeNode Bは、各送信時間間隔においてリソースを(1つまたは複数の)第1層/第2層制御チャネル(PDCCH)を介してユーザ機器に動的に割り当て、この場合、ユーザ機器はそれぞれの固有のC−RNTIによってアドレッシングされる。PDCCHのCRCは、アドレッシングされるユーザ機器のC−RNTIによってマスクされる(いわゆる動的PDCCH)。一致するC−RNTIを有するユーザ機器のみが、PDCCHの内容を正しく復号化することができ、すなわち、CRCチェックに合格する。この種類のPDCCHシグナリングは、動的(スケジューリング)グラントとも称する。ユーザ機器は、自身に割り振られているかもしれない割当て(下りリンクおよび上りリンク)を見つける目的で、動的グラントが存在していないか、各送信時間間隔において(1つまたは複数の)第1層/第2層制御チャネルを監視する。
さらに、E−UTRANでは、1回目のHARQ送信のための上りリンク/下りリンクリソースをパーシステントに(持続的に)割り当てることができる。再送信が必要な場合、(1つまたは複数の)第1層/第2層制御チャネルを介して明示的にシグナリングする。再送信がスケジューリングされるため、この種類の動作をセミパーシステントスケジューリング(SPS)と称し、すなわち、リソースはセミパーシステントベースで(半持続的に)ユーザ機器に割り当てられる(セミパーシステントなリソース割当て)。その恩恵は、1回目のHARQ送信のためのPDCCHリソースが節約されることである。セミパーシステントスケジューリングの詳細については、非特許文献3または非特許文献4(いずれもhttp://www.3gpp.orgにおいて入手可能であり、参照によって本文書に組み込まれている)を参照されたい。
セミパーシステントスケジューリングを使用してスケジューリングすることのできるサービスの一例は、ボイスオーバーIP(VoIP)である。トーク・スパート(talk-spurt)の間、コーデックにおいて20msごとにVoIPパケットが生成される。したがって、eNode Bは、上りリンクリソースまたは下りリンクリソースを20msごとにパーシステントに割り当てることができ、これらのリソースを使用してボイスオーバーIPのパケットを送信することができる。一般的に、セミパーシステントスケジューリングは、トラフィック挙動が予測可能であるサービス(すなわち、ビットレートが一定であり、パケットが周期的に到着する)において恩恵がある。
ユーザ機器は、1回目の送信のためのリソースがパーシステントに(持続的に)割り当てられているサブフレームにおいて、PDCCHを監視する。動的(スケジューリング)グラント(すなわち、C−RNTIによってマスクされたCRCを有するPDCCH)を、セミパーシステントなリソース割当てよりも優先させることができる。ユーザ機器が、セミパーシステントにリソースが割り当てられたサブフレームにおいて、(1つまたは複数の)第1層/第2層制御チャネル上で自身のC−RNTIを見つけた場合、その送信時間間隔においては、その第1層/第2層制御チャネル割当てがセミパーシステントなリソース割当てよりも優先され、ユーザ機器は、その動的グラントに従う。サブフレーム内に動的グラントが検出されない場合、ユーザ機器はセミパーシステントなリソース割当てに従って送信/受信を行う。
セミパーシステントスケジューリングの設定は、RRCシグナリングによって行われる。例えば、パーシステント割当ての周期(すなわちPS_PERIOD)は、無線リソース制御(RRC)シグナリングの中で伝えられる。パーシステント割当ての有効化および正確なタイミングと、物理リソースおよびトランスポートフォーマットのパラメータは、PDCCHシグナリングを介して送られる。セミパーシステントスケジューリング(SPS)がいったん有効になると、ユーザ機器は、セミパーシステントスケジューリング間隔(SPS間隔)ごとに、SPS有効化PDCCHによるセミパーシステントなリソース割当てに従う。原則的には、ユーザ機器は、SPS有効化PDCCHの内容を格納し、シグナリングされた周期においてPDCCHに従う。
動的PDCCHと、セミパーシステントスケジューリング(SPS)を有効にするPDCCH(SPS有効化PDCCHとも称する)とを区別する目的で、LTEでは個別の識別情報が導入された。基本的には、SPS有効化PDCCHのCRCを、この追加の識別情報(以下ではSPS C−RNTIと称する)によってマスクする。SPS C−RNTIのサイズも、通常のC−RNTIと同じ16ビットである。さらには、SPS C−RNTIもユーザ機器に固有であり、すなわち、セミパーシステントスケジューリングについて設定される各ユーザ機器に一意のSPS C−RNTIが割り当てられる。
ユーザ機器は、セミパーシステントなリソース割当てが有効にされることを、対応するSPS PDCCHによって検出した場合、PDCCHの内容(すなわち、セミパーシステントなリソース割当て)を格納し、セミパーシステントスケジューリング間隔(すなわちRRCを介してシグナリングされる周期)ごとに、その内容を適用する。前述したように、動的な割当て(すなわち、動的PDCCHでシグナリングされる割当て)は、「1回限りの割当て」であるにすぎない。
eNode Bは、セミパーシステントスケジューリングを有効にするのと同様に、セミパーシステントスケジューリングを無効にすることもできる。セミパーシステントスケジューリングの割当て解除は、変調・符号化方式フィールドおよびリソースブロック割当てフィールド両方のビットすべてを「1」にセットしたSPS PDCCHによってシグナリングされる。
LTEリリース8におけるセミパーシステントスケジューリング(SPS)では、セミパーシステントスケジューリングが設定されて有効である場合、セミパーシステントスケジューリングに適するデータを有する1つの無線ベアラのみが設定されているものと想定する。LTEの今後のリリース(例えばLTE−Advanced)では、セミパーシステントスケジューリングに適する2つ以上の無線ベアラを設定できるものと想定され、したがって、セミパーシステントスケジューリングにおいて2つ以上の無線ベアラのデータを伝送する必要がある。
バッファ状態報告
LTEにおけるバッファ状態報告手順は、ユーザ機器の上りリンクバッファの中の送信可能な状態のデータ量に関する情報を、論理チャネルごとにeNode Bに提供するために使用される(各無線ベアラのデータはそれぞれの論理チャネルにマッピングされることに留意されたい)。以下のイベントのいずれかが起こると、いわゆるバッファ状態報告(BSR:Buffer Status Report)がトリガーされる。
− ある論理チャネルグループ(LCG)に属する論理チャネルの(すなわち各無線ベアラの)上りリンクデータが、RLC(無線リンク制御)層またはPDCP(パケットデータコンバージェンスプロトコル)層において送信可能な状態になる。さらには、データが属している論理チャネルの優先順位が、データがすでに送信可能な状態にある論理チャネルの優先順位よりも高い。この場合、「レギュラーBSR(Regular BSR)」がトリガーされる。
− 上りリンクリソースが割り当てられており、トランスポートブロック(MAC PDU)内のパディングビットの数が、バッファ状態報告のMAC制御要素のサイズに等しいかそれより大きい。この場合、「パディングBSR(Padding BSR)」がトリガーされる。
− サービングセルが変更される。この場合、「レギュラーBSR」がトリガーされる。
さらには、以下のタイマーが切れることによっても(周期的な)バッファ状態報告がトリガーされる。
− RETX_BSR_TIMERが切れて、ユーザ機器が、送信可能な状態のデータを有するとき、「レギュラーBSR」がトリガーされる。
− PERIODIC_BSR_TIMERが切れると、「周期的BSR(Periodic BSR)」がトリガーされる。
「レギュラーBSR」または「パディングBSR」がトリガーされ、対象の送信時間間隔において2つ以上の論理チャネルグループ(LCG)が、送信可能な状態のデータを有する場合、4つのLCGすべてのバッファ状態を報告する、いわゆる「ロングBSR(Long BSR)」が送られる。1つのLCGのみが送信可能なデータを有する場合、そのLCGのデータのみを含んでいる、いわゆる「ショートBSR(Short BSR)」が送られる。
「パディングBSR」がトリガーされた場合、どの種類のバッファ状態報告が送られるかは、対象の送信時間間隔において利用可能なパディングビットの量に依存する。パディングビットの量が、ロングBSRを収容するのに十分に大きい場合、ロングBSRが送られる。
2つ以上のLCGが、報告するべきデータをバッファの中に有し、パディングビットの量が、ロングBSRを送ることはできないがショートBSRを送るための十分なパディングビットが存在する場合、いわゆる「短縮BSR(Truncated BSR)」が送られる。短縮BSRは、ショートBSRと同じフォーマットを有し、送信可能な状態のデータを有しかつ優先順位が最高の論理チャネルを含んでいるLCGを報告する。
報告するべきデータを有するLCGが1つのみであり、パディングビットによってショートBSRを送ることができる場合、ショートBSRが送られる。
バッファ状態報告手順において、バッファ状態報告が現在トリガーされていることと、現在の送信時間間隔において新しい送信用の上りリンクリソースがユーザ機器に割り当てられていることが確認された場合、BSR MAC制御要素が作成されて現在のMAC PDUに含められ、すなわち、バッファ状態報告が上りリンク(ユーザ)データとともに多重化される。「短縮BSR」が送信される状況を除いて、BSRが送信されるたびにPERIODIC_BSR_TIMERがリスタートされる。
現在の送信時間間隔において上りリンクリソースが割り当てられておらず、「レギュラーBSR」がトリガーされた場合、バッファ状態報告を送信するための上りリンクリソースを要求する目的で、スケジューリング要求(SR)がトリガーされる。
バッファ状態報告を送るためのMAC BSR制御要素は、たとえ複数のBSRイベントが起きた場合にも、1個のMAC PDUにおいて最大で1つである。「レギュラーBSR」および「周期的BSR」は、「パディングBSR」よりも優先される。バッファ状態報告を送信するためのグラントを受信した時点で、RETX_BSR_TIMERがリスタートされる。
上りリンクグラントが、送信可能な状態にある送信待ちデータすべてを収容できるが、BSR MAC制御要素をさらに収容するには不十分である場合、トリガーされたBSRすべてが取り消される。さらには、送信するためのMAC PDUにバッファ状態報告が含まれているとき、トリガーされたBSRすべてが取り消される。
スケジューリング要求
スケジューリング要求(SR)は、新しい送信のためのリソース(例えばMAC PDU)を要求するために使用される。上述したように、制御情報(バッファ状態報告など)およびユーザデータは、MAC PDUの中で多重化される。スケジューリング要求がトリガーされると、それは送信待ちであるとみなされる。1つのスケジューリング要求が送信待ちである限り、ユーザ機器は、上りリンク共有チャネル(UL−SCH)上に、その送信時間間隔において送信するための利用可能な上りリンクリソースが存在するかを最初にチェックする。この場合、送信待ちのスケジューリング要求すべてが取り消される。
次の送信時間間隔内にUL−SCHの上りリンクリソースが存在しないが、スケジューリング要求のための有効なPUCCHリソースが、その送信時間間隔においてユーザ機器に設定されている(かつその送信時間間隔が測定ギャップの一部ではない)場合、ユーザ機器はPUCCHでスケジューリング要求を送信し、SR_COUNTERがインクリメントされる。
SR_COUNTER=SR_TRANS_MAXである場合、またはいずれの送信時間間隔にも有効なPUCCHリソースが存在しない場合、送信待ちのスケジューリング要求すべてが取り消され、ランダムアクセス手順が開始される。
バッファ状態報告と、リソーススケジューリングに対する影響
上に概説したバッファ状態報告手順と、これに関連するeNode Bのスケジューリング挙動とを考慮したときに、現在のLTEシステムに生じうる問題を明らかに示すため、以下では、例示的なシナリオとして、セミパーシステントに設定される上りリンクリソースで送信されるように意図されたデータを伝える少なくとも1つの無線ベアラ(セミパーシステントにスケジューリングされる無線ベアラ)が存在するものと想定する。説明を簡潔にするため、さらに、その無線ベアラはVoIP(ボイスオーバーIP)のデータを伝えるものと想定する。したがって以下では、この無線ベアラを「VoIPベアラ」とも称する。
いま、VoIPベアラは唯一のアクティブなベアラであり、図7において理解できるように、それまで空であったユーザ機器のバッファに新しいVoIPデータが到着し、上述したように、この新しいVoIPデータの到着によって、VoIPベアラが割り当てられている論理チャネルの論理チャネルグループ(LCG)のバッファ状態報告(BSR)がトリガーされるものと想定する。このバッファ状態報告によって、バッファ状態報告を含めるためのスケジューリング要求がトリガーされる。スケジューリング要求(SR)は、次の上りリンク制御チャネル(PUCCH)リソースでeNode Bに送られる。ユーザ機器のバッファ状態がeNode Bに知らされると、eNode Bは、上りリンクグラントを下りリンク制御チャネル(PDCCH)リソースにおいてシグナリングすることによって、動的な上りリンク無線リソースを割り当てる。グラントを受信してから4個のTTIの後に、上りリンク無線リソースが利用可能であり、VoIPデータをeNode Bに送信することができる。
いま、2つ以上の無線ベアラが設定されており、VoIPベアラが属する論理チャネルグループに2つの以上の無線ベアラが割り当てられているものと想定すると、eNode Bは、送信された上りリンクデータがVoIPベアラのデータであることを、データの受信後にはじめて認識する。
VoIPデータを含んでいるIPパケットには、PDCP層においてヘッダ圧縮が行われるため(非特許文献5を参照)(http://www.ietf.orgにおいて入手可能である)、VoIPベアラの最初の何個かのVoIPパケットが、その後に続く、ヘッダ圧縮方式の定常状態の動作におけるVoIPパケットよりも大きいものと想定することができ、なぜなら、ヘッダ圧縮では、圧縮を有効にして圧縮を実行する前に圧縮パラメータを求める目的で、最初のいくつかのパケットを分析する必要があるためである。
上記の理由により、VoIPトラフィックの場合、eNode Bは、セミパーシステントに設定されるリソースの正しいサイズを割り当てるためには、圧縮されたVoIPデータのサイズを求めることができるまで、何個かのパケットを待機する必要がある。
上の説明は、例えばVoIPデータにあてはまるが、セミパーシステントに設定されるリソースで送信するのに適するデータを伝える無線ベアラが、ヘッダ圧縮を受けず、データ送信の最初から安定したデータサイズを示す場合も、これに含まれるものとする。
上りリンクにおけるセミパーシステントに設定されるリソースが有効にされており、依然として1つのみのVoIPベアラがアクティブにデータを有するとき、以下のシナリオを想定することができる。VoIPデータは、一般的な周期である20msを有し、したがってeNode Bは、周期20msでセミパーシステントな上りリンクリソースを設定する。レイテンシを小さくするためには、ユーザ機器のバッファにVoIPデータが到着した時点で、設定された上りリンクリソースがただちに利用可能であることが望ましい。しかしながら、ユーザ機器のバッファへのVoIPデータパケットの到着が不確定であるため、eNode Bは、設定されるリソースを開始するべきTTIを正確に決定することができない。したがって、データは、セミパーシステントに設定される2つの上りリンクリソースの間のTTIの1つに到着する。設定が良好であれば、VoIPデータパケットは、セミパーシステントに設定される上りリンクリソースが利用可能になる直前に到着する。
VoIPベアラは唯一のアクティブな無線ベアラであるため、設定されている上りリンクグラントは、ユーザ機器のバッファを空にするのに十分であると想定することができる。すなわち、バッファの中のすべてのデータを、セミパーシステントに設定されている上りリンクリソースにおいて送信することができ、次のVoIPデータパケットはユーザ機器側の空のバッファに到着する。さらには、VoIPベアラは唯一のアクティブなベアラではあるが、ユーザ機器によって設定される唯一の無線ベアラではないものと想定することができる。VoIPデータがユーザ機器の空のバッファに到着するため、バッファ状態報告がトリガーされる。このバッファ状態報告は、利用できる上りリンクリソースが存在しないTTIにおいて送信可能になる。標準のLTE仕様によると、この状況では、ユーザ機器によって送られるスケジューリング要求がトリガーされる。スケジューリング要求は、上りリンク制御チャネル(PUCCH)が設定されている次の利用可能なTTIにおいてeNode Bに伝えられる。図8は、ここまで説明したシナリオを例示的に示している。
現在のLTE仕様の挙動に従うと、セミパーシステントにスケジューリングされる上りリンクリソースでの送信が意図されるデータが到着することにより、eNode Bに伝えられる不必要なバッファ状態報告が作成される。バッファ状態報告は、論理チャネルグループごとにバッファ状態を報告するのみであるため、eNode Bは、どの無線ベアラのデータによってバッファ状態報告がトリガーされたかを認識できないことがある。したがって、eNode Bは、セミパーシステントにスケジューリングされるリソースが、ユーザ機器のバッファの中のデータを上りリンクにおいて伝送するのに十分であるか判断できない(例えば、eNode Bがバッファ状態報告を受信した後にVoIPパケットが到着しているかもしれない)。したがって、eNode Bは、迅速なデータ伝送を確保する目的で、動的な上りリンクリソースを動的グラントによってユーザ機器に割り当てる必要がある。動的にスケジューリングされる上りリンクリソースは、対応する動的グラントをPDCCHで送ってから4送信時間間隔の後に割り当てられるため、VoIPパケットの上りリンクデータ伝送には以下の2つのシナリオが存在する。
− 動的にスケジューリングされるリソースが、セミパーシステントにスケジューリングされるリソースよりも前に利用可能である場合:VoIPパケットは動的グラントに従って送信され、したがってセミパーシステントにスケジューリングされるリソースが無駄になる。
− 動的に割り当てられるリソースが、セミパーシステントにスケジューリングされるリソースよりも後に利用可能である場合:VoIPパケットはセミパーシステントにスケジューリングされるリソースで送信され、したがって、動的に割り当てられるリソースは無駄になる。
いずれのシナリオにおいても、動的グラントは不必要であり、動的にスケジューリングされるリソースまたはセミパーシステントにスケジューリングされるリソースのいずれかが無駄になる。
以下では、上のシナリオを拡張して、ユーザ機器において2つのアクティブなVoIPベアラが設定されている状況を考える。第1のVoIPベアラがすでにアクティブであり、そのデータ用に、セミパーシステントにスケジューリングされるリソースが設定されているものと想定する(図9を参照)。
第1のVoIPベアラの新しいデータがユーザ機器に到着するたびに、上述したようにバッファ状態報告およびスケジューリング要求がトリガーされる。eNode Bは、バッファ状態報告を受信した時点では、バッファ状態報告の中で報告されたデータが、2つの設定されたVoIPベアラのどちらのデータであるかを認識することができない。したがって、eNode Bは、迅速で適切なデータ伝送を確保する目的で、動的グラントをユーザ機器に送る必要がある。
図9において理解できるように、第2のVoIPベアラのデータがユーザ機器のバッファに到着すると、バッファは再び空であり、新しいバッファ状態報告およびスケジューリング要求がトリガーされる。eNode Bは、動的に割り当てられたリソースで第1の無線ベアラのデータをすでに受信したため、新しいバッファ状態報告において報告されるデータが第2のVoIPベアラのデータに違いないことを認識する。もしeNode Bが、セミパーシステントに割り当てられるリソースがユーザ機器に割り振られている次のTTIよりも十分前にこのバッファ状態報告を受信したならば、セミパーシステントに割り当てられるリソースではなく、第2のVoIPベアラのデータのサイズをちょうど収容する動的な上りリンクグラントを優先させることができ、すなわち、第1のVoIPベアラのデータおよび第2のVoIPベアラのデータのいずれも、上書きされたセミパーシステントに割り当てられる上りリンクリソースで送信することができる。しかしながら、eNode Bに到着するバッファ状態報告が遅すぎる場合、eNode Bは、セミパーシステントに割り当てられる上りリンクリソースが設定されているTTIより後のTTIに、動的に割り当てられるリソースを割り振る追加の動的な上りリンクグラントをシグナリングする必要がある。結果として、VoIPベアラのデータに、不必要な分割および遅延が生じることがある。
本発明の1つの目的は、ネットワークからの不必要なグラントを回避する新規のバッファ状態報告方式を提案することである。この新しいバッファ状態報告方式は、セミパーシステントにスケジューリングされる1つまたは複数の無線ベアラが通信ノードにおいて設定されている構成において機能し、これは有利である。
本発明のさらなる目的は、複数の異なるスケジューリングモードに従って無線リソースを割り当てることのできるシステムにおける新規のリソース使用方式、を提案することである。この新しいリソース使用方式は、新規のバッファ状態報告方式と協働し、これは有利である。
本発明の別の目的は、新規のバッファ状態報告方式もしくは新規のリソース使用方式、またはその両方を利用する新規のスケジューリング方式を提案することである。
上記の目的の少なくとも1つは、独立請求項の主題によって解決される。有利な実施形態は、従属請求項の主題である。
本発明の一態様は、移動通信システムにおけるバッファ状態報告の送信方式に関する。移動通信システムの無線リソースのスケジューラは、無線リソースを割り当てるための複数の異なるスケジューリングモードを利用できるものと想定する。本発明のこの態様によると、バッファ状態報告をトリガーするとき、もしくは生成するとき、またはその両方において、通信ノード(例えば移動端末/ユーザ機器)においてデータが送信可能な状態にある各無線ベアラのスケジューリングモードを考慮に入れる。無線ベアラのデータが、通信ノードにおいて送信待ちであるとき、その無線ベアラのデータについてバッファ状態報告の中で報告するか否かの決定は、無線ベアラのスケジューリングモードおよびその状態に依存する。通信ノードのバッファの中でデータが送信可能な状態にある無線ベアラのいずれも、バッファ状態報告に含めるための所定の基準を満たしていない場合、空のバッファ状態報告を送ることができる(例えば、周期的なバッファ状態報告の場合)。
本発明のこの態様によると、その一実施形態は、移動通信システムにおいて通信ノードによってバッファ状態報告を送信する方法を提供する。この方法は、各無線ベアラのスケジューリングモードと、各無線ベアラのスケジューリングモードの状態とを考慮に入れて、各無線ベアラのデータをバッファ状態報告において考慮するかを決定して、バッファ状態報告を生成するステップと、バッファ状態報告において考慮される無線ベアラのデータが存在する場合に、バッファ状態報告を送信するステップと、を含んでいる。上述したように、所定の一連の基準を満たす無線ベアラのデータが存在しない場合、バッファ状態報告は「空」であり、送られない。
さらには、バッファ状態報告を(例えば何らかの非周期的なイベントによって)トリガーするメカニズムにおいて、スケジューリングモードを考慮に入れることができる。例えば、通信ノードの送信バッファに新しいデータが到着したとき、そのデータが属する無線ベアラのスケジューリングモードに関連する特定の基準が満たされている場合にのみ、バッファ状態報告をトリガーすることができる。例えば、送信バッファに到着するデータが、セミパーシステントにスケジューリングされる無線ベアラのデータであり、有効にされているセミパーシステントなリソース割当てにおいて、このセミパーシステントにスケジューリングされる無線ベアラが考慮されている場合、バッファ状態報告はトリガーされない。さらなる例として、トリガーイベントが、送信バッファに新しいデータが到着した時点に送信バッファにすでに存在するデータに依存する場合、セミパーシステントにスケジューリングされる無線ベアラのデータが送信バッファの中にすでに存在し、この無線ベアラがセミパーシステントなリソース割当てにおいて考慮されている場合、そのデータはトリガーの決定に影響しない。
例示的な実施形態においては、利用可能なスケジューリングモードには、無線リソースが動的グラントによって動的に割り当てられる動的スケジューリングモードと、無線リソースが、セミパーシステントに設定されるスケジューリンググラントによってセミパーシステントベースで割り当てられる、セミパーシステントスケジューリングモードとが含まれる。この場合、「セミパーシステントにスケジューリングされる無線ベアラ」という表現は、セミパーシステントスケジューリングを適用することができ、かつ、有効にされているセミパーシステントスケジューリングによるリソースで送信されるデータ、を伝える無線ベアラを意味する。
さらに詳細には、本発明のこの例示的な実施形態においては、バッファ状態報告の生成において、セミパーシステントなリソース割当ての有効化の状態を考慮に入れ、セミパーシステントなリソース割当てが有効にされている場合、セミパーシステントにスケジューリングされる各ベアラが、セミパーシステントなリソース割当てにおいて考慮されているか否かを、さらに考慮に入れる。したがって、この例示的な実施形態においては、バッファ状態報告を生成する通信ノードは、セミパーシステントにスケジューリングされる各無線ベアラのデータが、現在のセミパーシステントなリソース割当てにおいて考慮されているか否かについて、セミパーシステントにスケジューリングされる各無線ベアラの状態をさらに追跡する。
結果として、無線ベアラのうち、有効にされているセミパーシステントなリソース割当てが設定されており、現在有効なセミパーシステントなリソース割当てにおいてデータが考慮されている無線ベアラは、バッファ状態報告に含まれない。
言い換えれば、動的にスケジューリングされる無線ベアラのデータに加えて、現在有効なセミパーシステントなリソース割当てにおいてまだ考慮されていない、セミパーシステントにスケジューリングされる無線ベアラ、のデータ(例えば、無線ベアラのデータが以前に送信されておらず、したがってセミパーシステントなリソース割当てにおいて、その無線ベアラのデータがまだ考慮されていない場合)は、バッファ状態報告においてつねに報告される。セミパーシステントなリソース割当てが無効にされている場合、通信ノードにおいて設定されているすべての無線ベアラのデータがバッファ状態報告において報告される。
例示的な一実施においては、ある無線ベアラのデータをバッファ状態報告において考慮するか否かを決定するための以下の例示的な規則を定義することができる。一例として、各無線ベアラについて以下の条件の少なくとも1つが満たされない場合にのみ、バッファ状態報告においてその無線ベアラのデータを報告する。
a) セミパーシステントなリソース割当てが有効にされている。
b) 無線ベアラが、セミパーシステントにスケジューリングされる無線ベアラである。
c) 無線ベアラのデータが、セミパーシステントに割り当てられる無線リソースですでに送信されている。
したがって、規則a)、b)、c)のすべてが満たされるならば、その無線ベアラのデータはバッファ状態報告に含まれない。さらには、厳密に言えば、規則a)は無線ベアラごとの規則ではなく、なぜなら、セミパーシステントなリソース割当ては、一般にはすべての無線ベアラに対して有効または無効にされるためである。
さらなる実施形態においては、バッファ状態報告において各無線ベアラを考慮するか否かを決定するため、データが送信バッファに含まれている無線ベアラそれぞれについて、条件a)〜条件c)をチェックする。一例においては、条件a)〜条件c)を、a)→b)→c)の順にチェックし、なぜなら、いずれかの条件が満たされなければ、そのベアラのデータについて条件のチェックをその時点で中断できるためである。
本発明のさらなる例示的な一実施形態においては、複数の無線ベアラが設定されており、それら無線ベアラの少なくとも1つが、セミパーシステントにスケジューリングされる無線ベアラであるものと想定する。さらには、バッファ状態報告は、例えば、通信ノードの送信バッファに新しいデータが到着することに応えて、または周期的に、生成することができることに留意されたい。
本発明の別の実施形態においては、バッファ状態報告は、移動端末(ユーザ機器)によって上りリンクで基地局(Node B)に送られる。この例示的な実施形態においては、移動端末において設定される複数の無線ベアラのうちどの無線ベアラがセミパーシステントにスケジューリングされる無線ベアラであるかを、移動端末に知らせることができる。この通知は、例えば、無線ベアラの設定時に達成する、または、セミパーシステントにスケジューリングされる少なくとも1つの無線ベアラを所定の論理チャネルグループに割り当てることによって達成することができる。このような所定の論理チャネルグループは、例えば、セミパーシステントにスケジューリングされる無線ベアラのみを含んでいることができる。バッファ状態報告は、例えば、バッファ状態報告において考慮されている無線ベアラが属している論理チャネルグループを示すことができ、したがって、どのサービス(無線ベアラ)が、送信可能な状態の新しいデータを有するかに関して、ある程度の情報を受信側ノード(一般にはスケジューラを備えたNode B)に提供することができる。この情報は、新規のスケジューリングメカニズムにおいて利用することができ、これについては後からさらに詳しく説明する。
本発明の別の態様は、無線リソースを複数の異なるスケジューリングモードによって割り当てることのできる移動通信システムにおける、割り当てられる無線リソースの新規の使用方式を提案することである。この点において、本発明のさらなる実施形態は、割り当てられている無線リソースで送信するためのトランスポートブロックを生成する方法を提供する。この方法によると、各無線ベアラのスケジューリングモードと、各無線ベアラのスケジューリングモードの状態とを考慮に入れて、少なくとも1つの無線ベアラのデータをトランスポートブロックに多重化する。さらには、多重化するときに、割り当てられている無線リソースが、セミパーシステントに割り当てられる無線リソースであるか、または動的に割り当てられる無線リソースであるかも考慮に入れる。トランスポートブロックを生成すると、割り当てられている無線リソースでそれを送信する。
例示的な一実施においては、割り当てられている無線リソースが、セミパーシステントに割り当てられる無線リソースであるか、または動的に割り当てられる無線リソースであるかをチェックする。割り当てられている無線リソースが、動的に割り当てられる無線リソースである場合、無線ベアラの、送信可能な状態の以下のデータを、トランスポートブロックに多重化する。
− バッファ状態報告(例えば、バッファ状態報告を備えた各MAC制御要素)
− 動的にスケジューリングされる無線ベアラのデータ
− セミパーシステントにスケジューリングされる無線ベアラのデータ(セミパーシステントなリソース割当てがまだ有効にされていない場合)
− 現在のセミパーシステントなリソース割当てにおいて考慮されていない、セミパーシステントにスケジューリングされる無線ベアラのデータ(セミパーシステントなリソース割当てが有効にされている場合)
割り当てられている無線リソースが、セミパーシステントに割り当てられる無線リソースである場合、現在のセミパーシステントなリソース割当てにおいて考慮されている、セミパーシステントにスケジューリングされる無線ベアラの送信可能な状態のデータを、トランスポートブロックに多重化する。送信可能な状態とは、送信バッファの中にデータが存在する無線ベアラのデータのみを多重化することを意味する。無線ベアラの送信待ちデータが存在しない場合、その無線ベアラのデータをトランスポートブロックに多重化することはできない。
上に定義した多重化規則を使用すると、セミパーシステントなリソース割当てが有効にされているか再有効化されており、設定されたセミパーシステントなリソース割当てにおいて各無線ベアラがすでに考慮されている場合に、セミパーシステントにスケジューリングされる無線ベアラのデータが、セミパーシステントに割り当てられるリソースでつねに送信されるようにすることができる。それ以外の場合、セミパーシステントにスケジューリングされる無線ベアラのデータは、動的グラントによって割り当てられる動的なリソースを介して送信される。
本発明のさらなる実施形態による、さらに詳しい例示的な実施においては、割り当てられている無線リソースが、セミパーシステントに割り当てられる無線リソースである場合、多重化するステップにおいて、セミパーシステントにスケジューリングされる無線ベアラのデータが、以前の送信時間間隔においてセミパーシステントに割り当てられる無線リソースでまだ送信されておらず、セミパーシステントにスケジューリングされる無線ベアラのデータが動的に割り当てられる無線リソースで送信された以降に、セミパーシステントなリソース割当ての(再)有効化が行われた場合に、セミパーシステントにスケジューリングされる無線ベアラの送信可能な状態のデータを、トランスポートブロックに多重化する。したがって、この例においては、セミパーシステントにスケジューリングされるリソースで送信するためのトランスポートブロックにデータを多重化するときに、セミパーシステントにスケジューリングされる無線ベアラのデータが、現在設定されているセミパーシステントなリソース割当てにおいて考慮されているか否かを、考慮に入れることができる。
さらに、より詳しい別の例示的な実施においては、送信時間間隔(TTI)内のセミパーシステントにスケジューリングされるリソースを動的グラントによって上書きするステップを考えることができる。この例示的な実施においては、ある送信時間間隔に対して割り当てられている無線リソースが、セミパーシステントに割り当てられる無線リソースであるが、その送信時間間隔に対して動的グラントが受信されており、したがって、その送信時間間隔内のセミパーシステントなリソース割当てが上書きされる場合、すべての無線ベアラの送信可能な状態のデータを、トランスポートブロックに多重化する。したがって、この上書き状況(動的グラントによってセミパーシステントグラントが変更される(「上書きされる」))においては、すべてのベアラのデータをその無線リソースにおいて送信することができる。
通信ノードに存在する送信可能な状態のデータが、割り当てられる無線リソースにおいて送信できるよりも多い場合、無線ベアラを多重化するときに、例えば、無線ベアラのデータをトランスポートブロックに多重化する順序を決定するため、各無線ベアラの優先順位を考慮に入れることができる。
本発明のさらなる実施形態においては、割り当てられる無線リソースのリソース割当てを受信し、このリソース割当ては、トランスポートブロックを送信するためのトランスポートブロックサイズおよび変調・符号化方式を示している。したがって、トランスポートブロックを送信する通信ノードは、その変調・符号化方式に従ってトランスポートブロックを符号化して、符号化されたデータを生成し、符号化されたデータを、その変調・符号化方式に従って変調し、少なくとも1個の変調シンボルを生成する。次いで、少なくとも1個の変調シンボルを、割り当てられている無線リソースで送信する。
前述したように、本明細書に記載したいずれかの例示的な実施形態による、バッファ状態報告を送信する方法は、本明細書に記載したいずれかの例示的な実施形態による、割り当てられている無線リソースで送信するためのトランスポートブロックを生成する方法と、容易に組み合わせることができる。これらの方法を組み合わせることによって、すなわち、無線リソース割当てのタイプ(動的またはセミパーシステント)に応じて無線ベアラのデータをトランスポートブロックに多重化する方法と、どの無線ベアラのデータをバッファ状態報告において報告するかに関する規則とを組み合わせることによって、バッファ状態報告およびトランスポートブロックの受信側(一般には基地局(eNode B))に、送信側(一般には移動端末(ユーザ機器))の状態に関する追加情報が提供され、この追加情報は、以下に説明するように、例えば最適化されたスケジューリングにおいて利用することができる。
上記のように、本発明の別の態様は、基地局による、移動端末の最適化されたスケジューリングであり、特に、移動端末からのバッファ状態報告と、上りリンクでのバッファ状態報告の送信から暗黙的に得られる(追加の)情報に基づいて、スケジューリングを最適化することができる。したがって、本発明のさらなる実施形態は、移動通信システムにおいて無線リソースをスケジューリングする方法に関する。スケジューラは、無線リソースを動的ベースおよびセミパーシステントベースで移動端末に割り当てる。スケジューラは、動的に割り当てられた無線リソースで移動端末から受信されたトランスポートブロックにデータが含まれている無線ベアラ、のスケジューリングモードを判定し、トランスポートブロックにデータが含まれている各無線ベアラのスケジューリングモードに基づいて、移動端末のセミパーシステントなリソース割当てを再有効化する(再有効化するとは、すでに有効にされたセミパーシステントなリソース割当てをもう一度有効にすることを意味する)。
本明細書に前述した多重化の挙動について、例示的にさらに詳しく説明する。セミパーシステントにスケジューリングされる無線ベアラのデータが、動的に割り当てられた無線リソースで送信されるトランスポートブロックに含まれている場合、その状況は、移動端末に対するセミパーシステントなリソース割当てにおいて、そのような無線ベアラがまだ考慮されていないことを示すものと認識することができる。したがって、スケジューラは、セミパーシステントにスケジューリングされる無線ベアラのデータが考慮されるように(すなわち、セミパーシステントにスケジューリングされる無線ベアラに対する、無線リソースのセミパーシステントな設定を変更するため)、セミパーシステントなリソース割当てを再有効化することを決定することができる。
例示的なケースとして、セミパーシステントにスケジューリングされる無線ベアラが、IPヘッダ圧縮を採用するIPベースのサービス(例えばVoIP)を伝える場合を考えると、移動端末のセミパーシステントなリソース割当ての再有効化は、セミパーシステントにスケジューリングされる無線ベアラのデータのデータレートが定常状態になったときに行うことが有利であり得る。この例においては、セミパーシステントにスケジューリングされる無線ベアラのデータを、例えば、データパケットのデータレートまたはサイズが定常状態に達するまで、動的に割り当てられる無線リソースで送信することができる。
本発明のさらなる実施形態においては、セミパーシステントにスケジューリングされる無線リソースで移動端末から受信されるトランスポートブロックにデータが含まれている無線ベアラを監視し、移動端末において設定されているセミパーシステントにスケジューリングされる各無線ベアラ、がアクティブであるか否か、すなわち、無線ベアラのサービスによって、送信するデータが生成されているか否かに基づいて、移動端末のセミパーシステントなリソース割当てをさらに再有効化する、または無効にすることができる。
本発明のさらなる態様は、本明細書に記載したさまざまな方法をハードウェアもしくはソフトウェアまたはその両方において実施することである。したがって、本発明の別の実施形態は、移動通信システムにおいてバッファ状態報告を送信する移動端末に関する。この移動端末は、各無線ベアラのスケジューリングモードと、スケジューリングモードの状態とを考慮に入れて、各無線ベアラのデータをバッファ状態報告において考慮するかを決定して、バッファ状態報告を生成する処理ユニットと、バッファ状態報告において考慮される無線ベアラのデータが存在する場合、バッファ状態報告を送信する送信器と、を備えている。
さらには、本発明のより具体的な実施形態においては、処理ユニットは、各無線ベアラのデータをバッファ状態報告において考慮するかを決定するとき、以下を考慮に入れるようにされている。
− セミパーシステントなリソース割当ての有効化の状態、および
− セミパーシステントなリソース割当てが有効にされている場合、セミパーシステントにスケジューリングされる各無線ベアラが、現在設定されているセミパーシステントなリソース割当てにおいて考慮されているか否か
本発明のさらなる実施形態による移動端末は、本明細書に記載したいずれかの例示的な実施形態による、バッファ状態報告を送信する方法、のステップを実行するようにされている手段、をさらに備えている。
本発明のさらなる実施形態は、割り当てられている無線リソースで送信するためのトランスポートブロックを生成することのできる別の移動端末を提供する。この移動端末は、各無線ベアラのスケジューリングモードと、スケジューリングモードの状態と、割り当てられている無線リソースが、セミパーシステントに割り当てられる無線リソースであるか、または動的に割り当てられる無線リソースであるかと、を考慮に入れて、少なくとも1つの無線ベアラのデータをトランスポートブロックに多重化する多重化器と、割り当てられている無線リソースでトランスポートブロックを送信する送信器と、を備えている。
本発明のより具体的な実施形態による移動端末は、割り当てられている無線リソースが、セミパーシステントに割り当てられる無線リソースであるか、または動的に割り当てられる無線リソースであるか、をチェックする処理ユニット、をさらに備えている。移動端末の多重化器は、割り当てられている無線リソースが、動的に割り当てられる無線リソースである場合、送信可能な状態の無線ベアラの以下のデータをトランスポートブロックに多重化することができる。
− バッファ状態報告(例えば、バッファ状態報告を備えた各MAC制御要素)
− 動的にスケジューリングされる無線ベアラのデータ
− セミパーシステントにスケジューリングされる無線ベアラのデータ(セミパーシステントなリソース割当てがまだ有効にされていない場合)
− 現在のセミパーシステントなリソース割当てにおいて考慮されていない、セミパーシステントにスケジューリングされる無線ベアラのデータ(セミパーシステントなリソース割当てが有効にされている場合)
さらには、割り当てられている無線リソースが、セミパーシステントに割り当てられる無線リソースである場合、多重化器は、現在のセミパーシステントなリソース割当てにおいて考慮されている、セミパーシステントにスケジューリングされる無線ベアラの送信可能な状態のデータを、トランスポートブロックに多重化する。
本発明の別の実施形態においては、割り当てられている無線リソースが、セミパーシステントに割り当てられる無線リソースである場合、移動端末の多重化器は、セミパーシステントにスケジューリングされる無線ベアラのデータが、動的に割り当てられる無線リソースで送信された以降に、セミパーシステントなリソース割当ての再有効化が行われた場合に、セミパーシステントに割り当てられる無線リソースで以前にまだデータが送信されていない、セミパーシステントにスケジューリングされる無線ベアラ、の送信可能な状態のデータを、トランスポートブロックに多重化する。
本発明の別の実施形態による移動端末は、本明細書に記載したいずれかの例示的な実施形態による、割り当てられている無線リソースで送信するためのトランスポートブロックを生成する方法、のステップを実行する手段、をさらに備えている。
本発明の別の実施形態は、移動通信システムにおいて無線リソースをスケジューリングするスケジューリングノード(例えば基地局(eNode B))に関する。スケジューリングノードは、無線リソースを動的ベースおよびセミパーシステントベースで移動端末に割り当てるリソース割当てユニットと、動的に割り当てられる無線リソースで移動端末から受信されたトランスポートブロックにデータが含まれている無線ベアラ、のスケジューリングモードを判定する処理ユニットと、を備えている。リソース割当てユニットは、データがトランスポートブロックに含まれている各無線ベアラのスケジューリングモードに基づいて、移動端末のセミパーシステントなリソース割当てを再有効化することができる。
本発明のさらなる実施形態によるスケジューリングノードは、本発明のさまざまな実施形態のいずれかにおいて記載されている、移動通信システムにおいて無線リソースをスケジューリングする方法、のステップを実行する手段、を備えている。
さらに、本発明のさらなる実施形態は、命令を格納しているコンピュータ読取り可能な媒体であって、命令が移動端末のプロセッサによって実行されたとき、それに起因して、移動端末が、各無線ベアラのスケジューリングモードとスケジューリングモードの状態とを考慮に入れて、各無線ベアラのデータをバッファ状態報告において考慮するかを決定して、バッファ状態報告を生成し、バッファ状態報告において考慮される無線ベアラのデータが存在する場合、バッファ状態報告を送信することによって、移動通信システムにおいて通信ノードによるバッファ状態報告を送信する、コンピュータ読取り可能な媒体、に関する。
本発明の別の実施形態によるコンピュータ読取り可能な媒体は、命令をさらに格納しており、命令が移動端末のプロセッサによって実行されたとき、それに起因して、移動端末が、本明細書に記載したいずれかの例示的な実施形態による、バッファ状態報告を送信する方法、のステップを実行する。
別の実施形態は、命令を格納しているさらなるコンピュータ読取り可能な媒体であって、命令が移動端末のプロセッサによって実行されたとき、それに起因して、移動端末が、各無線ベアラのスケジューリングモードと、スケジューリングモードの状態と、割り当てられている無線リソースが、セミパーシステントに割り当てられる無線リソースであるか、または動的に割り当てられる無線リソースであるかと、を考慮に入れて、少なくとも1つの無線ベアラのデータをトランスポートブロックに多重化し、割り当てられている無線リソースでトランスポートブロックを送信することによって、割り当てられている無線リソースで送信するためのトランスポートブロックを生成する、コンピュータ読取り可能な媒体、を提供する。
さらに、このコンピュータ読取り可能な媒体は、オプションとして、命令をさらに格納しており、命令が移動端末のプロセッサによって実行されたとき、それに起因して、移動端末が、本明細書に記載した本発明のいずれかの例示的な実施形態による、割り当てられている無線リソースで送信するためのトランスポートブロックを生成する方法、のステップを実行する。
本発明の別の実施形態によるコンピュータ読取り可能な媒体は、命令を格納しており、命令がスケジューリングノードのプロセッサによって実行されたとき、それに起因して、スケジューリングノードが、無線リソースを動的ベースおよびセミパーシステントベースで移動端末に割り当て、動的に割り当てられる無線リソースで移動端末から受信されたトランスポートブロックにデータが含まれている無線ベアラ、のスケジューリングモードを判定し、データがトランスポートブロックに含まれている各無線ベアラのスケジューリングモードに基づいて、移動端末のセミパーシステントなリソース割当てを再有効化することによって、移動通信システムにおいて無線リソースをスケジューリングする。
このコンピュータ読取り可能な媒体は、オプションとして、命令をさらに格納しており、命令がスケジューリングノードのプロセッサによって実行されたとき、それに起因して、スケジューリングノードが、本明細書に記載した例示的な実施形態のいずれかによる、移動通信システムにおいて無線リソースをスケジューリングする方法、のステップを実行する。
以下では、本発明について、添付の図面を参照しながらさらに詳しく説明する。図面において、類似または対応する細部には同じ参照数字を付してある。
本発明を使用することのできる、SAE/LTE通信システムの例示的なネットワークアーキテクチャを示している。 例示的なSAEベアラのアーキテクチャを示している。 シングルキャリアFDMA方式における上りリンク帯域幅の例示的な割当て方式として、局在型割当ておよび分散型割当てを示している。 シングルキャリアFDMA方式における上りリンク帯域幅の例示的な割当て方式として、局在型割当ておよび分散型割当てを示している。 本発明の例示的な一実施形態による、移動通信システムにおいて、トリガーされたバッファ状態報告を生成する手順の流れ図を示している。 本発明の例示的な実施形態による、割り当てられている無線リソースで送信するためのトランスポートブロックにデータを多重化する手順の流れ図を示している。 3GPP LTEシステムにおいてバッファ状態報告をトリガーおよび送信する例示的な状況を示している。 3GPP LTEシステムにおける上りリンクデータ送信および関連するバッファ状態報告の例示的な状況を示しており、不必要なリソース割当てが生じる。 3GPP LTEシステムにおける上りリンクデータ送信および関連するバッファ状態報告の例示的な状況を示しており、不必要なリソース割当てが生じる。 本発明の実施形態による、上りリンクデータを送信する例示的な状況を示しており、本発明の概念を採用することによって得られる有利な効果を強調的に示してある。 本発明の実施形態による、上りリンクデータを送信する例示的な状況を示しており、本発明の概念および改良されたスケジューリングを採用することによって得られる有利な効果を強調的に示してある。 本発明の例示的な実施形態による、セミパーシステントにスケジューリングされる2つの無線ベアラのための、セミパーシステントなリソース割当てのトランスポートブロックサイズを示している。
以下では、本発明のさまざまな実施形態について説明する。これら実施形態のほとんどは、背景技術において説明したSAE/LTEに従った直交シングルキャリア上りリンク無線アクセス方式に関連して概説してあるが、これは例示を目的としているにすぎない。本発明は、例えば前述したSAE/LTE通信システムなどの移動通信システムと組み合わせたときに有利に使用できるが、本発明は、この特定の例示的な通信ネットワークにおける使用に限定されないことに留意されたい。
背景技術における説明は、本明細書に記載した主としてSAE/LTEに関連する特定の例示的な実施形態を深く理解することを目的としており、移動通信ネットワークにおけるプロセスおよび機能の、説明した特定の実施に本発明を制限するものではないことを理解されたい。しかしながら、本文書に提案する改良は、背景技術に説明したアーキテクチャ/システムにおいて容易に適用することができ、本発明のいくつかの実施形態においては、これらのアーキテクチャ/システムの標準的な手順および改良された手順を利用することもできる。
本発明の一態様は、移動通信システムにおけるバッファ状態報告の送信方式に関する。移動通信システムの無線リソースのスケジューラは、無線リソースを割り当てるための複数の異なるスケジューリングモードを利用できるものと想定する。本発明のこの態様によると、バッファ状態報告のトリガーイベント、およびバッファ状態報告の生成において、通信ノード(例えば移動端末/ユーザ機器)においてデータが送信可能な状態にある各無線ベアラ、のスケジューリングモード(例えば、動的スケジューリングまたはセミパーシステントスケジューリング)を考慮に入れる。さらには、どの無線ベアラのデータをバッファ状態報告の中で報告するかを決定するとき、スケジューリングモードの状態(例えば、セミパーシステントスケジューリングの有効化/無効化)をさらに考慮に入れることができる。
一例においては、無線ベアラの、利用可能なスケジューリングモードには、無線リソースが動的グラントによって動的に割り当てられる動的スケジューリングモードと、セミパーシステントに設定されるスケジューリンググラントによって、無線リソースがセミパーシステントベースで割り当てられるセミパーシステントスケジューリングモードとが含まれる。この場合、「セミパーシステントにスケジューリングされる無線ベアラ」という表現は、セミパーシステントスケジューリングを適用することができ、かつ、有効にされているセミパーシステントスケジューリングによるリソースで送信されるデータ、を伝える無線ベアラを意味する。セミパーシステントスケジューリングに適するデータを伝える無線ベアラに対して、スケジューラがセミパーシステントなリソース割当てを利用するか否かは、スケジューラの決定に依存する。当然ながら、スケジューラは、セミパーシステントスケジューリングに適するデータを伝える無線ベアラに対して、セミパーシステントなリソース割当てを通じて割当てを行うように試みるが、これは必須要件ではなく、他のスケジューリングパラメータ(例えばチャネル品質、負荷など)によって影響を受けうる。
この例に基づいて、本発明の一実施形態においては、バッファ状態報告のトリガーおよび生成において、セミパーシステントなリソース割当ての有効化の状態を考慮に入れ、セミパーシステントなリソース割当てが有効にされている場合、セミパーシステントにスケジューリングされる各ベアラが、セミパーシステントなリソース割当てにおいて考慮されているか否かを、さらに考慮に入れる。したがって、この例示的な実施形態においては、バッファ状態報告を送信する通信ノードは、現在のセミパーシステントなリソース割当てにおいて、セミパーシステントにスケジューリングされる各無線ベアラのデータが考慮されているか否かについて、セミパーシステントにスケジューリングされる各無線ベアラの状態も追跡する。
バッファ状態報告のトリガーに関しては、通信ノードの送信バッファに新しいデータが到着したとき、そのデータが属する無線ベアラのスケジューリングモードに関連する特定の基準が満たされる場合にのみ、その到着によってバッファ状態報告をトリガーすることを提案する。例えば、データが、セミパーシステントにスケジューリングされる無線ベアラのデータであり、有効にされているセミパーシステントなリソース割当てにおいて、セミパーシステントにスケジューリングされるその無線ベアラが考慮されている場合、バッファ状態報告はトリガーされない。
さらには、有効にされているセミパーシステントなリソース割当てが無線ベアラに対して設定されており、現在有効なセミパーシステントなリソース割当てにおいてその無線ベアラのデータが考慮されている場合、トリガーされるバッファ状態報告にその無線ベアラを含めないことを提案する。言い換えれば、動的にスケジューリングされる無線ベアラのデータは、バッファ状態報告においてつねに報告され、さらには、現在有効なセミパーシステントなリソース割当てにおいてまだ考慮されていない、セミパーシステントにスケジューリングされる無線ベアラのデータ(例えば、無線ベアラのデータが以前に送信されておらず、したがってセミパーシステントなリソース割当てにおいて、その無線ベアラのデータがまだ考慮されていない場合)も、つねに報告される。セミパーシステントなリソース割当てが無効にされている場合、通信ノードにおいて設定されているすべての無線ベアラのデータがバッファ状態報告の中で報告される。
本発明の別の態様は、割り当てられている無線リソースで送信されるトランスポートブロックにデータを入れるための新規の多重化規則の定義である。この新規の多重化規則も、スケジューリングモードおよびスケジューリングモードの状態に基づいて無線ベアラを区別する方式に本質的に従って、導入することができる。この多重化規則では、第一に、リソース割当てのタイプを考慮に入れる。したがって、ある送信時間間隔(TTI)内の各無線リソースに関して、その送信時間間隔において送信されるトランスポートブロックにデータを多重化するとき、その送信時間間隔に関連するリソース割当てが、動的なリソース割当て(動的グラント)であるか、セミパーシステントなリソース割当て(セミパーシステントグラント)であるかを考慮に入れる。
リソース割当てがセミパーシステントなリソース割当てである(このことは、セミパーシステントなリソース割当てが有効にされていることを暗黙的に意味する)場合、セミパーシステントなリソース割当てにおいて考慮されている、セミパーシステントにスケジューリングされる無線ベアラのデータのみが、特定の送信時間間隔のトランスポートブロックに多重化されるようにする。
「考慮されている」とは、この場合、セミパーシステントなリソース割当ておよびその有効化に関して、各無線ベアラがセミパーシステントなリソース割当てにおいて暗黙的に考慮されていることを意味する。例えば、後から説明するように、初めてデータを送信するセミパーシステントな無線ベアラのデータは、セミパーシステントなリソース割当てが設定または更新されるまで、すなわち新しいセミパーシステントグラントが送られる(例えば、無線ベアラのデータを格納できるように前よりも大きなトランスポートブロックサイズが指定される)まで、最初は動的なリソースで送信される。データの送信側(例えば移動端末/ユーザ機器)は、セミパーシステントなリソース割当てを調整するこのようなセミパーシステントグラントを受信すると、そこに示されたトランスポートブロックサイズに基づいて、セミパーシステントなリソース割当てにおいて無線ベアラがスケジューラによって考慮されたことを確認することができる。
多重化規則の説明に戻り、リソース割当てがセミパーシステントなリソース割当てである(すなわちリソース割当てが動的である)場合、セミパーシステントスケジューリングに適していない無線ベアラ(すなわち動的にスケジューリングされる無線ベアラ)のデータと、セミパーシステントなリソース割当てにおいて考慮されていないセミパーシステントな無線ベアラのデータとを、与えられた送信時間間隔内で送信するためのトランスポートブロックに多重化する。セミパーシステントなリソース割当てにおいてまだ考慮されていないセミパーシステントな無線ベアラとは、例えば、それまでにデータをまだ提供していない無線ベアラのデータであり、したがってスケジューラは、その無線ベアラがデータを送ることをまだ認識しておらず、結果としてその無線ベアラは、現在有効なセミパーシステントグラントのリソース割当てにおいてまだ考慮されていない。
さらには、セミパーシステントなリソース割当てが有効にされていない場合、すべての無線ベアラのデータは、動的に割り当てられるリソースで送信されることに留意されたい。さらに、いずれの場合にも、各無線ベアラがマッピングされている論理チャネルの論理チャネル優先順位に従って、トランスポートブロックにデータを入れることができることに留意されたい。適切に設定された場合、セミパーシステントなリソース割当てのトランスポートブロックサイズは、セミパーシステントなリソースが割り当てられている2個の送信時間間隔の間に送信可能な状態になる、(セミパーシステントグラントにおいて考慮されている)セミパーシステントにスケジューリングされる無線ベアラのすべてのデータが、送信時間間隔において送信できるようなサイズとするべきである。
前に簡単に説明したように、本発明の別の態様は、バッファ状態報告を送るための上述した規則と、トランスポートブロックにデータを入れるための上述した規則とから、データの受信側によって得られる追加の情報を利用することに関する。例えば、バッファ状態報告では、動的グラントが要求される無線ベアラのデータのみが報告されることを考えれば、現在有効にされて設定されているセミパーシステントなリソース割当てにおいてすでに考慮されている、セミパーシステントにスケジューリングされる無線ベアラのデータによって、バッファ状態報告がトリガーされたのか否か、という不確実さは、もはや存在しない。したがって、本文書の[背景技術]に説明したシナリオにおいて、不必要なリソース割当てを回避することができる。さらには、この例においてスケジューラを含んでいるデータの受信側(例えば基地局/eNode B)は、動的に割り当てられる無線リソースで、どのベアラのデータが送信されるかを監視することによって、セミパーシステントにスケジューリングされる無線ベアラがアクティブになった(すなわちデータを生成している)ことを検出することもできる。動的に割り当てられる無線リソースで送られたトランスポートブロックにおいて、セミパーシステントにスケジューリングされる無線ベアラのデータが検出された場合、データの受信側(スケジューラ)は、その無線ベアラがセミパーシステントなリソース割当てにおいてまだ考慮されていないものと想定することができ、更新されたセミパーシステントグラントによってセミパーシステントなリソース割当てを有効にして、セミパーシステントにスケジューリングされるアクティブなその無線ベアラの追加のデータを考慮に入れることができる。
同様に、データの受信側(スケジューラ)は、セミパーシステントに割り当てられる無線リソースにおけるトランスポートブロックを監視しているとき、セミパーシステントにスケジューリングされるどの無線ベアラがアクティブでありデータを送ったかを検出することができる。セミパーシステントにスケジューリングされる無線ベアラのサービスが非アクティブになる(例えば、セミパーシステントに割り当てられる無線リソースが設定されている所定のしきい値数の送信時間間隔にわたり、セミパーシステントにスケジューリングされる無線ベアラのデータが送られない)ことが検出された場合、データの受信側(スケジューラ)は、無線ベアラが非アクティブになることが考慮に入れられるように、セミパーシステントグラントを変更(この場合には低減)する(この場合にはトランスポートブロックサイズを小さくする)ことを決定することができる。
本発明の例示的な一実施形態による、さらに具体的な実施においては、セミパーシステントにスケジューリングされる1つまたは複数の無線ベアラが、サービスのIPパケットを伝え、(例えばIETF RFC 3095に提案されているように)IPヘッダ圧縮を採用してIPヘッダを圧縮する。さらには、セミパーシステントにスケジューリングされるこの少なくとも1つの無線ベアラが、比較的一定のサイズのIPパケットを周期的に生成するものと想定することができ、したがって、ヘッダ圧縮が定常状態になった後、比較的一定のビットレートのストリームが生成される。このようなサービスの一例は、前に挙げたVoIPである。この場合、無線ベアラを介して伝送されるIPパケットのサイズは、IPヘッダ圧縮が定常状態に達して「準静的な」パケットサイズが生成されるまでは、変化しうる。したがって、このようなタイプのサービスに対するリソース割当てを最適化する目的で、例えば基地局/eNode Bにおけるデータ受信側(スケジューラ)は、このようなタイプのサービスを伝える無線ベアラのデータ(すなわちヘッダ圧縮が適用されたIPパケット)が定常状態に達するまで待機した後、その無線ベアラをセミパーシステントなリソース割当てにおいて考慮することができる。
例えば、基地局/eNode B(スケジューラ)は、VoIPサービスを伝える、セミパーシステントにスケジューリングされる無線ベアラのデータが、動的に割り当てられるリソースで移動端末/ユーザ機器によって送信されていることを検出すると、セミパーシステントなリソース割当てをただちに更新せずに、データが定常状態に達する(例えば、無線ベアラのデータが準静的なデータレートとなる)まで待機した後、セミパーシステントなリソース割当てを更新することができる。
ここまで説明した本発明のすべての態様は、上りリンクデータ送信の場合にデータの送信側およびデータの受信側(例えば、移動端末/ユーザ機器および基地局/eNode B)においてとりうるスケジューリングモードに基づいて、無線ベアラを区別することに基づいている。本発明の一実施形態においては、データの送信側とデータの受信側との間に確立される各無線ベアラのスケジューリングモードを、データの受信側によってデータの送信側に知らせる。例えば、上りリンクのシナリオを考える場合、基地局/eNode Bは、無線ベアラの設定時に移動端末/ユーザ機器と交換するシグナリングメッセージの中で、スケジューリングモードを示すことができる。3GPPシステムにおいて、2つのスケジューリングモード(動的なリソース割当ておよびセミパーシステントなリソース割当て)が利用可能であると想定すると、この通知は、RRCプロトコルの無線ベアラ設定メッセージに追加の情報要素(IE)(この場合には1個のフラグで十分である)を加えることによって達成することができ、この情報要素は、無線ベアラ設定メッセージに関連する各無線ベアラが伝えるデータが、基地局/eNode Bがセミパーシステントなリソース割当てを使用してスケジューリングできるデータであるかを示す。
別のオプションとして、無線ベアラが割り当てられる利用可能な論理チャネルグループ(LCG)のうちの1つを、セミパーシステントにスケジューリングされる無線ベアラのみが割り当てられる論理チャネルグループとして指定することができる。したがって、無線ベアラの設定時に、無線ベアラがこの所定の論理チャネルグループに割り当てられることを示すことによって、その無線ベアラがセミパーシステントなリソース割当てを使用してスケジューリングされうることが、暗黙的に移動端末/ユーザ機器に知らされる。
バッファ状態報告のトリガーに関して、本発明の例示的な一実施形態においては、有効にされているセミパーシステントなリソース割当てにおいて考慮されている、セミパーシステントにスケジューリングされる無線ベアラ、の新しいデータが、通信ノード(例えば移動端末/ユーザ機器)の送信バッファに到着するとき、それによってバッファ状態報告をトリガーしない。したがって、データが無線ベアラにおいて利用可能になり、通信ノードの空の送信バッファに到着したとき、その通信ノードは、最初に以下の条件をチェックする。
a) セミパーシステントなリソース割当てが有効にされているか?
b) 送信バッファにデータが到着した無線ベアラが、セミパーシステントにスケジューリングされる無線ベアラであるか?
c) 送信バッファに新しいデータが到着した無線ベアラのデータが、セミパーシステントに割り当てられる無線リソースですでに送信されたか?
上の条件すべてが満たされるならば、バッファの中のその無線ベアラのデータは、バッファ状態報告において考慮されない。送信バッファに到着する無線ベアラのデータに関して、上の条件の1つが満たされない場合、バッファ状態報告がトリガーされる。
さらには、システムに定義されている他のトリガーイベントも、適合化する必要が生じうることに留意されたい。一般的に、送信バッファにデータが到着することに依存するトリガーイベントにおいて、有効なセミパーシステントなリソース割当てにおいて考慮されている、セミパーシステントにスケジューリングされる無線ベアラ(のデータ)は、考慮に入れないべきである。
例えば、論理チャネル優先順位の低い無線ベアラのデータのみが送信バッファの中に存在している場合に、送信バッファの中の論理チャネル/無線ベアラのデータによってバッファ状態報告をトリガーするトリガーイベントを考える。この例においては、有効なセミパーシステントなリソース割当てにおいて考慮されている、セミパーシステントにスケジューリングされる無線ベアラ、の高優先順位のデータが、送信バッファの中にすでに存在している場合(このデータによってバッファ状態報告はトリガーされなかった)、バッファ状態報告は生成されない。したがって、このトリガーイベントを次のように改良するべきである。すなわち、送信バッファの中に、動的にスケジューリングされる無線ベアラのデータ、および、有効なセミパーシステントなリソース割当てにおいて考慮されておらず、低い論理チャネル優先順位を有する、セミパーシステントにスケジューリングされる無線ベアラのデータのみが存在する場合に、送信バッファの中の論理チャネル/無線ベアラのデータによってバッファ状態報告がトリガーされるようにする。
本発明の例示的な一実施形態においては、3GPP LTEシステムにおけるバッファ状態報告のトリガーイベントを、以下のように再定義することができる。すなわち、バッファ状態報告は、以下の場合にトリガーされる(これらのイベントでは、用語「論理チャネル」および「無線ベアラ」は同義語とみなすことができ、なぜなら、ある無線ベアラのデータは1つの論理チャネルにマッピングされるものと想定されており、したがって論理チャネルと無線ベアラとの間には1対1の対応関係が存在するためである)。
− 現在有効なセミパーシステントグラントにおいて考慮されておらず、論理チャネルグループ(LCG)に属している論理チャネル、の上りリンクデータが、RLC(無線リンク制御)またはPDCP(パケットデータコンバージェンスプロトコル)において送信可能な状態になる。さらに、データが属している論理チャネルの優先順位が、データがすでに送信可能な状態であり現在有効なセミパーシステントグラントにおいて考慮されていない論理チャネルの優先順位よりも高い場合。この場合、「レギュラーBSR」がトリガーされる。
− 上りリンクリソースが割り当てられており、トランスポートブロック(MAC PDU)内のパディングビットの数が、バッファ状態報告のMAC制御要素のサイズに等しいかそれより大きい。この場合、「パディングBSR」がトリガーされる。
− サービングセルが変更される。この場合、「レギュラーBSR」がトリガーされる。
さらには、以下のタイマーが切れることによっても(周期的な)バッファ状態報告がトリガーされる。
− RETX_BSR_TIMERが切れて、ユーザ機器が、送信可能な状態のデータを有するとき、「レギュラーBSR」がトリガーされる。
− PERIODIC_BSR_TIMERが切れると、「周期的BSR」がトリガーされる。
いずれかのイベントによってバッファ状態報告がトリガーされると、通信ノードは、バッファ状態報告を送信するのに利用可能な上りリンクリソースが存在するかをチェックする。存在しない場合、通信ノードは、バッファ状態報告を送ることのできる上りリンクリソースを割り当てるようにスケジューリング要求を送る。例えば、移動端末/ユーザ機器がバッファ状態報告を送ろうとするとき、その移動端末/ユーザ機器にPUSCHリソースが割り当てられていない場合を考えると、移動端末/ユーザ機器は、基地局/eNode Bにスケジューリングを送信してPUSCHリソースの動的な割当てを要求する。
本発明の例示的な一実施形態においては、バッファ状態報告を送信する通信ノードは、セミパーシステントベースで割り当てられる無線リソースではバッファ状態報告を送らず、動的に割り当てられる無線リソースのみを使用してバッファ状態報告を送ることができる。あるいは、本発明の別の実施形態においては、動的に割り当てられる無線リソースのみならず、セミパーシステントにスケジューリングされる無線リソースにおいても、バッファ状態報告を送信することができる。
次に、バッファ状態報告の生成に関する本発明の例示的な実施形態について、図5に関連して説明する。一般的には、バッファ状態報告は、どの無線ベアラのデータを考慮するかの上述した規則に従って、送信バッファの中のデータについて報告する。例示的な一実施形態においては、送信バッファの中のデータのサイズを、論理チャネルグループごとに報告する。したがって、特定の論理チャネルグループについて報告されるデータサイズは、その論理チャネルグループに属しており、かつ本文書に定義される規則に従って考慮される無線ベアラ、のデータのサイズである。
バッファ状態報告は、例えば、(すべてではない)1つまたは複数の個々の論理チャネルグループについて報告することができる(ショートBSRまたは短縮BSR)。この場合、バッファ状態報告の中の論理チャネルグループの報告は、報告される論理チャネルグループを示すフィールド(論理チャネルグループ識別子:LCG ID)と、その論理チャネルグループに属しておりバッファ状態報告において考慮される無線ベアラの、送信バッファの中のデータのサイズを示すフィールドとから構成される。すべての論理チャネルグループが報告される場合(ロングBSR)、バッファ状態報告に論理チャネルグループ識別子を含める必要はなく、各論理チャネルグループごとに、論理チャネルグループに属しておりバッファ状態報告において考慮される無線ベアラ、の送信バッファの中のデータのサイズのみを、報告に含めることができる。バッファ状態報告は、例えばMAC制御要素として送ることができる。
図5は、本発明の例示的な一実施形態による、移動通信システムにおいてバッファ状態報告を生成および(オプションとして)送信する手順の流れ図を示している。図5に示した手順は、上りリンクデータ送信を考える場合、例えば移動端末/ユーザ機器によって実行することができる。
図5においては、何らかのイベント、例えば、移動端末/ユーザ機器の送信バッファに高優先順位の新しいデータが到着する、あるいは周期的なバッファ状態報告をトリガーするためのタイマーが切れるなどによって、バッファ状態報告の生成がトリガーされたものと想定する。例示を目的として、自身の送信バッファの中の上りリンクデータに関するバッファ状態報告を送る通信ノードは、移動端末/ユーザ機器であり、さらには、上りリンクリソースをスケジューリングするための2つのスケジューリングモード、すなわち、無線リソースが動的グラントによって動的に割り当てられる動的スケジューリングモードと、無線リソースが、セミパーシステントに設定されるスケジューリンググラントによってセミパーシステントベースで割り当てられる、セミパーシステントスケジューリングモード、が存在するものと想定する。
この例においては、すべての論理チャネルグループの無線ベアラに関する完全なバッファ状態報告が送られるものと例示的に想定する。以下の手順は、1つのみ(またはすべてではない)論理チャネルグループについてバッファ報告を送る状況に適用することもできる(その場合、該当する論理チャネルグループの無線ベアラのみを以下の手順によって評価する必要がある)。
移動端末/ユーザ機器は、バッファ状態報告を生成するため、セミパーシステントなリソース割当てが有効にされているか否かをチェックする(501)。有効にされていない場合、移動端末/ユーザ機器は、データが送信バッファ内に存在する無線ベアラのデータをバッファ状態報告に追加する(502)。バッファ状態報告が、1つまたは複数の論理チャネルグループに関する報告に制限される場合、必要な(1つまたは複数の)論理チャネルグループに属する無線ベアラのデータのみをバッファ状態報告に追加する。その後、移動端末/ユーザ機器に割り当てられる次の上りリンクリソースで、バッファ状態報告を送信することができる(507)。バッファ状態はPUSCHを介して送信され、この場合、バッファ状態報告は他の上りリンクデータとともにトランスポートブロックに多重化される。
セミパーシステントなリソース割当てが有効にされている場合、移動端末/ユーザ機器は、送信バッファの中にデータが存在する無線ベアラそれぞれについて、送信バッファの中のデータを報告するかを以下のように決定する。移動端末/ユーザ機器は、送信バッファの中にデータが存在する無線ベアラのうち無線ベアラ#iを選択し(503)、この無線ベアラ#iが、セミパーシステントにスケジューリングされる無線ベアラであるかをチェックする(503)。そうでない場合、すなわち、無線ベアラ#iが動的にスケジューリングされる無線ベアラである場合、移動端末/ユーザ機器は、無線ベアラ#iを自身の報告において考慮し(504)、例えば、送信バッファの中の無線ベアラ#iのデータを、無線ベアラ#iが属する論理チャネルグループのデータとして考慮する。
そうではなく、無線ベアラ#iがセミパーシステントにスケジューリングされる無線ベアラである場合、移動端末/ユーザ機器は、次いで、現在有効なセミパーシステントなリソース割当てにおいて無線ベアラ#iがすでに考慮されているかをチェックする(505)。このチェックは、例えば、セミパーシステントにスケジューリングされる無線ベアラそれぞれについて、考慮されているかを示すフラグを維持することによって、達成することができる。フラグは、例えば、動的に割り当てられた無線リソースで無線ベアラのデータを送った後に、セミパーシステントなリソース割当ての新たな有効化(本文書では「再有効化」とも称する)が行われた(すなわち新しいセミパーシステントグラントが受信された)場合に、現在有効なセミパーシステントなリソース割当てにおいて無線ベアラ#iが考慮されていることを示すように、セットすることができる。
現在有効なセミパーシステントなリソース割当てにおいて無線ベアラ#iが考慮されていない(例えば、対応するフラグがセットされていない)場合、無線ベアラ#iを、動的にスケジューリングされる無線ベアラとして、バッファ状態報告において考慮する(504)。そうではなく、現在有効なセミパーシステントなリソース割当てにおいて無線ベアラ#iがすでに考慮されているときには、送信バッファの中の無線ベアラ#iのデータに関する報告を行わず、なぜなら移動端末/ユーザ機器は、無線ベアラ#iのデータを送信するための十分なリソースが、現在有効なセミパーシステントなリソース割当てによってすでに割り当てられているものと想定できるためである。
506において、少なくとも1つのさらなる無線ベアラのデータが送信バッファの中に存在している場合、本手順はステップ503に戻り、次の無線ベアラを選択する。移動端末/ユーザ機器の送信バッファの中にデータが存在する無線ベアラすべてについて、ステップ503およびステップ505(および該当時にステップ504)を繰り返す。送信バッファの中にデータが存在する個々の無線ベアラを処理する順序は、例えば、それらが属する論理チャネルグループに基づくことができる。例えば、バッファ状態報告が論理チャネルグループごとに報告される場合、1つの論理チャネルグループの無線ベアラを上に定義したように連続的に処理し、(報告において考慮する無線ベアラの)送信バッファの中のデータのサイズを合計し、論理チャネルグループあたり1つのデータサイズを報告することが有利であり得る。
これに関連して、移動端末/ユーザ機器が有する(1つまたは複数の)無線ベアラすべてが、有効にされているセミパーシステントなリソース割当てにおいて考慮されており、セミパーシステントなリソースで送信される場合、周期的なバッファ状態報告では、移動端末/ユーザ機器の送信バッファの中に上りリンク送信待ちのデータが存在しないことを示す。
次に、本発明の別の態様として、割り当てられる無線リソースの使用方式、より具体的には、複数の異なるスケジューリングモードに従ってスケジューリングすることのできる無線ベアラのデータを送信するための新規の多重化規則について、さらに詳しく説明する。本発明のこの態様の1つの特徴は、割り当てられる上りリンクリソースが、割当てのタイプ(すなわち各スケジューリングモード)に基づいて区別されることである。さらには、割り当てられる無線リソースのこの使用方式では、送信待ちデータを有する複数の異なる無線ベアラのスケジューリングモードも考慮に入れることができる。
以下では例示を目的として、本明細書において前述したように無線リソースを動的ベースまたはセミパーシステントベースでスケジューリングできるものと想定したうえで、この特徴について概説する。上りリンクにおける送信機会が発生したとき(すなわち、ある送信時間間隔において無線リソースが通信ノードに割り当てられているとき)、送信側の通信ノード(例えば移動端末/ユーザ機器)の送信バッファに、その中のすでに送信可能な状態のデータよりも優先順位の高い、無線ベアラの新しいデータが到着するたびに、その通信ノードは、送信バッファの中で送信待ちのどのデータを送信するかを決定するため、さらなるチェックを実行する。最初に、通信ノードは、送信時間間隔内に割り当てられているリソースが、動的グラントによって割り当てられている(すなわち動的に割り当てられている)か、セミパーシステントグラントによって(すなわちセミパーシステントなリソース割当てによって)割り当てられているかをチェックする(601)。なお、ある送信時間間隔内に、セミパーシステントグラントによって割り当てられたリソースが存在する場合、そのことは、セミパーシステントなリソース割当てが有効にされていることも暗黙的に示す。
無線リソースが、セミパーシステントにスケジューリングされるリソースである場合、通信ノードは、セミパーシステントスケジューリングに適しており、かつ現在有効にされているセミパーシステントグラントにおいて考慮されている無線ベアラのデータを送信するのみである。このことは、本発明のこの例示的な実施形態においては、通信ノードが、送信バッファの中にデータが存在するセミパーシステントにスケジューリングされる(SPS)無線ベアラ#iを最初に選択し(602)(SPS無線ベアラは例えばその論理チャネル優先順位に従って選択することができる)、SPS無線ベアラ#iが現在有効なセミパーシステントグラント(SPSリソース割当て)において考慮されているかをチェックする(603)ことによって、達成することができる。これが満たされる場合、SPS無線ベアラ#iのデータをトランスポートブロックに追加(多重化)する(604)。
SPS無線ベアラ#iが現在有効なセミパーシステントグラントにおいて考慮されていない場合、または、SPS無線ベアラ#iのデータをトランスポートブロックに追加した後、通信ノードは、送信バッファの中にデータが存在する、セミパーシステントにスケジューリングされるさらなる無線ベアラがあるかを判定する(605)。存在する場合、通信ノードはステップ602に戻り、送信バッファの中にデータが存在する、セミパーシステントにスケジューリングされる次の無線ベアラを(この場合も例えば論理チャネル優先順位に基づいて)選択し、そのセミパーシステントにスケジューリングされる次の無線ベアラを上述したように処理する。トランスポートブロックにデータを追加すると、セミパーシステントに割り当てられているリソースでそのトランスポートブロックを送信する(606)。
ステップ601において、送信時間間隔内の割り当てられている無線リソースが、動的グラントによって動的に割り当てられている場合、次いで、送信待ちのバッファ状態報告が存在するかをチェックする(607)。存在する場合、そのバッファ状態報告をトランスポートブロックに追加する(608)。例示的な一実施においては、トランスポートブロックはMACエンティティ(媒体アクセス制御エンティティ)のPDU(プロトコルデータユニット)に対応し、バッファ状態報告はMAC PDUのヘッダにBSR制御要素として含まれる。
報告するバッファ状態が存在しない場合、またはバッファ状態報告をトランスポートブロックに追加した(608)後、次いで、送信バッファの中にデータが存在する無線ベアラそれぞれについて処理を繰り返し、動的にスケジューリングされる無線ベアラのデータをトランスポートブロックに追加する。さらには、セミパーシステントなリソース割当てが有効にされている場合、有効にされているセミパーシステントなリソース割当てにおいて考慮されていない、セミパーシステントにスケジューリングされる無線ベアラのデータも、トランスポートブロックに追加する。セミパーシステントなリソース割当てが無効にされている場合、セミパーシステントにスケジューリングされるすべての無線ベアラについて、送信バッファの中の送信可能な状態のデータをトランスポートブロックに追加する(この例においては、セミパーシステントなリソース割当てが無効にされていることは、セミパーシステントなリソース割当てにおいて考慮されている無線ベアラが存在しないことと同義である)。
この手順の1つの可能な例示的な実施は、以下のように実現することができる。通信ノードは、送信バッファの中にデータが存在する無線ベアラのうち無線ベアラ#iを選択し(609)、次いで、無線ベアラ#iが、動的にスケジューリングされているか、セミパーシステントにスケジューリングされているかをチェックする(610)。無線ベアラ#iが、セミパーシステントにスケジューリングされる無線ベアラではない場合、無線ベアラ#iのデータをトランスポートブロックに追加する(612)。無線ベアラ#iが、セミパーシステントにスケジューリングされる無線ベアラである場合、無線ベアラ#iが、現在のセミパーシステントなリソース割当てにおいて考慮されているか否かをさらに判定する(611)。なお、この点において、セミパーシステントスケジューリングが無効にされている場合、セミパーシステントにスケジューリングされる無線ベアラすべてについて、この判定は「NO」であることに留意されたい(この場合、セミパーシステントなリソース割当てが設定されていることがあるが(例えば、割当ての周期性)、設定されたリソースはまだ認識されておらず、なぜなら、セミパーシステントスケジューリングが有効にされていない(すなわち、セミパーシステントなリソース割当てを有効にするためのセミパーシステントグラントがまだ送られていない)ためである。したがって、セミパーシステントスケジューリングの設定と有効化(無効化)は、互いに独立している)。セミパーシステントスケジューリングが有効にされている場合、現在のセミパーシステントなリソース割当て(または現在有効なセミパーシステントグラント)において考慮されている、セミパーシステントにスケジューリングされる無線ベアラについて、この判定は「YES」となる。
ステップ611における判定が「YES」である場合(このことはセミパーシステントスケジューリングが有効にされていることも意味する)、送信バッファの中の各無線ベアラ#iのデータをトランスポートブロックに含めない。ステップ611における判定が「NO」である場合、送信バッファの中の各無線ベアラ#iのデータをトランスポートブロックに含める(612)。
ステップ613では、送信バッファの中にデータが存在する無線ベアラすべてが、上述した規則に従ってチェックおよび処理されたかを確認する。送信バッファの中にデータが存在する無線ベアラすべてが処理された場合、割り当てられている動的なリソースでトランスポートブロックを送る(606)ことができる。
送信するトランスポートブロックにデータを入れるための多重化挙動は、要約すると以下のようになる。
割り当てられている無線リソースが、動的に割り当てられる無線リソースである場合、送信可能である以下のデータ、
− 送信可能な状態の(バッファ状態報告を含んでいる)MAC制御要素
− 動的にスケジューリングされる無線ベアラのデータ
− セミパーシステントなリソース割当てがまだ有効にされていない場合、セミパーシステントにスケジューリングされるすべての無線ベアラのデータ
− セミパーシステントなリソース割当てが有効にされている場合、現在のセミパーシステントなリソース割当て(またはセミパーシステントグラント)において考慮されていない、セミパーシステントにスケジューリングされる無線ベアラのデータ
を、トランスポートブロックに多重化することができる。割り当てられている無線リソースが、セミパーシステントに割り当てられる無線リソースである場合、通信ノードの多重化器は、現在有効なセミパーシステントなリソース割当てにおいてすでに考慮されている、セミパーシステントにスケジューリングされる無線ベアラのデータを、トランスポートブロックに多重化する(あるいは、通信ノードの多重化器は、データが以前の送信時間間隔において、セミパーシステントに割り当てられる無線リソースを介してすでに送信されている、セミパーシステントにスケジューリングされる無線ベアラ、のデータを、トランスポートブロックに多重化する)。
さらには、図6に関連して上に説明した本発明の例示的な実施形態において、バッファ状態報告は、動的に割り当てられるリソースのみにおいて送信されることに留意されたい。
一般的には、リソース割当てのトランスポートブロックサイズが制限されることに留意されたい。適切に実施されるセミパーシステントなリソース割当てでは、トランスポートブロックサイズは、セミパーシステントなリソース割当てにおいて考慮されている、セミパーシステントにスケジューリングされるすべての無線ベアラのデータが、トランスポートブロックにちょうど入るように、スケジューラによって選択される。セミパーシステントなリソース割当てにおいて考慮されている、セミパーシステントにスケジューリングされる無線ベアラのデータの一部が、何らかの理由でトランスポートブロック(の残っているビット)に入りきらない場合、データの分割を使用して、送信バッファの中で待ち状態の、セミパーシステントにスケジューリングされる無線ベアラのデータの少なくとも一部分を、トランスポートブロックの残っているビットに入れることができる。
簡単には達成できないが、動的なリソース割当ては、理想的には、送信待ちのすべての無線ベアラのデータを(上記の多重化規則に従って)1つのトランスポートブロックの中で通信ノードが送信できるように、実施するべきである。セミパーシステントなリソース割当てに適していないサービスのデータサイズの規則性が低いことを考えれば、このことは達成することがやや難しいため(スケジューラも、送信に利用可能なデータサイズを大幅に超えるトランスポートブロックサイズを絶え間なく割り当てることを望まない場合)、動的なリソース割当てにおいては、無線ベアラの個々のデータパケットの分割がより頻繁に生じることがある。
設定の異なる複数の無線ベアラのデータをトランスポートブロックに多重化するための上の規則は、上記に代えて、以下のように定義することができる。別の例示的な実施形態においては、以下の判定およびステップを実行する(上りリンク送信の場合)。
1.データが、セミパーシステントにスケジューリングされる無線ベアラのデータではない場合:このデータは、動的な上りリンクリソースを有するTTI中に送信されるトランスポートブロックにのみ含めることができる。
2.データが、セミパーシステントにスケジューリングされる無線ベアラのデータである場合:
− セミパーシステントスケジューリングが有効にされていない場合:このデータは、動的な上りリンクリソースを有するTTI中に送信されるトランスポートブロックに含めることができる。
− セミパーシステントスケジューリングが有効にされている場合:
− セミパーシステントにスケジューリングされる無線ベアラにおけるデータが利用可能になった後に、セミパーシステントにスケジューリングされるリソースの有効化/再有効化が行われた場合:このデータは、セミパーシステントな上りリンクリソースが設定されているTTI中に送信されるトランスポートブロックにのみ含めることができる。動的な上りリンクリソースを有するTTI中に送信されるトランスポートブロックにこのデータを含めることはできない。
− セミパーシステントにスケジューリングされる無線ベアラにおけるデータが利用可能になっても、セミパーシステントスケジューリングがまだ再有効化されていない場合:セミパーシステントスケジューリングが過去に有効にされている場合には、セミパーシステントな上りリンクリソースが設定されているTTI中に送信されるトランスポートブロックにデータを含めることはできない。しかしながら、動的な上りリンクリソースを有するTTI中に送信されるトランスポートブロックにデータを含めることができる。
次に、本発明の例示的な実施形態について、図10に関連して説明する。図10は、バッファ状態報告をトリガーおよび送信するための本明細書に記載した改良された手順と、割り当てられたリソースにおいてデータを多重化するための改良された手順とに従って、データ(およびバッファ状態報告)を送信する例示的な状況を示している。例示を目的として、改良された3GPP LTE移動通信システム内で、ユーザ機器がeNode B(スケジューリングエンティティを備えている)に上りリンクデータを送信する場合について説明する。この例においては、ユーザ機器(UE)は、2つのVoIPサービスを設定しており、したがって、セミパーシステントにスケジューリングされる2つの無線ベアラ(「VoIPベアラ」)がユーザ機器において設定されているものと想定する。図10では、これら2つのVoIPベアラを「第1のRB」および「第2のRB」と称する。さらには、ユーザ機器では、動的にスケジューリングされるサービスも実行されており、このサービスは、動的にスケジューリングされる無線ベアラ(図10では「第3のRB」と称する)を介して伝えられる。
スケジューラ(すなわちこの例ではeNode B)は、RRCシグナリングを介してセミパーシステントスケジューリングを設定する。ユーザ機器にセミパーシステントグラント(PDCCH(SPS))が提供され、このグラントは、PUSCHの上りリンクリソースをユーザ機器に周期的に割り当てる。VoIPサービスの場合、リソース割当ての周期は一般に20msであり、なぜならこの値は、VoIPのコーデックが、音声データを含んだIPパケットを生成する時間間隔であるためである。いま、セミパーシステントなリソース割当てが有効にされており、PUSCHのセミパーシステントにスケジューリングされる上りリンク無線リソースが、VoIPのコーデックによって生成されるIPパケット(VoIPベアラのうちの一方(ここでは第1のRB)によって伝えられる)のデータレートに一致しているものと想定する。上に定義した多重化規則によると、図10のVoIPベアラ「第1のRB」によって生成されるすべてのデータが、セミパーシステントにスケジューリングされる上りリンク無線リソースを介して送信される。
ある時点において、VoIPベアラ「第1のRB」の新しいデータが、ユーザ機器の空の送信バッファに到着する。従来の実施においては、このイベントによってバッファ状態報告がトリガーされる。図6に関連して上述した規則によると、有効にされているセミパーシステントなリソース割当てにおいて考慮されている、セミパーシステントな無線ベアラ(この場合にはVoIPベアラ「第1のRB」)の新しいデータが到着することによって、バッファ状態報告はトリガーされない。したがって、VoIPベアラ「第1のRB」の新しいデータが送信バッファに到着することに応えて、ユーザ機器はスケジューリング要求およびバッファ状態報告のいずれも送らない。
いくつかのタイムスロットの経過後、動的にスケジューリングされる無線ベアラ「第3のRB」のデータが、送信バッファに到着する。この新しいデータの到着は、バッファ状態報告の送信をトリガーする。本発明のこの実施形態においては、例示を目的として、バッファ状態報告は動的にスケジューリングされるリソースを介して送られるものと想定する。したがって、ユーザ機器は、PUCCHが設定されている次のタイムスロット(PUCCH(SR))の中でスケジューリング要求を送り、それに対応して、eNode BからPDCCHを介して動的グラント(PDCCH(DG))を受信する。このグラントは、ユーザ機器に割り当てられるタイムスロット(または送信時間間隔)と、そのタイムスロット(または送信時間間隔)において送信するためのトランスポートフォーマット(暗黙的にトランスポートブロックサイズを示す)とを示している。
ユーザ機器のバッファ状態報告は、そのバッファ状態報告を生成する時点のバッファの状態を報告し、すなわち、バッファ状態報告の生成時、送信バッファには、VoIPベアラである「第1のRB」のデータと、動的にスケジューリングされる無線ベアラである「第3のRB」のデータとが存在している。図5に関連して上述したように、ユーザ機器は、動的にスケジューリングされる無線ベアラ「第3のRB」のデータをバッファ状態報告の中で報告するのみであり、なぜなら、セミパーシステントスケジューリングが有効にされており(図5のステップ501を参照)、VoIPベアラ「第1のRB」が現在のセミパーシステントなリソース割当てにおいて考慮されている(図5のステップ505を参照)ためである。したがって、スケジューリング要求(PUCCH(SR))に応えてeNode Bから取得した動的グラント(PDCCH(DG))を使用し、図6に関連して上述した手順に従って、動的にスケジューリングされる無線ベアラ「第3のRB」のデータについてのトリガーされたバッファ状態報告と、動的にスケジューリングされる無線ベアラ「第3のRB」のデータとを多重化して(BSRおよびデータ(第3のRB))、割り当てられた動的リソースで送信する。
次いで、ユーザ機器の送信バッファに、VoIPベアラ「第2のRB」の新しいデータが到着する。VoIPベアラ「第2のRB」は、ユーザ機器において現在設定されているセミパーシステントなリソース割当てにおいて考慮されていないものと想定し、したがって、前述した規則によると、そのデータは、動的に割り当てられるリソースを介して送信する必要がある。このようなリソースが割り当てられるように、ユーザ機器は、PUCCHが設定されている次の送信時間間隔を使用して、スケジューリング要求(PUCCH(SR))をeNode Bに送り、eNode Bは、動的なリソースを割り当てて、対応する動的グラント(PDCCH(DG))をユーザ機器に送り返す。
ユーザ機器がVoIPベアラ「第2のRB」のデータのためのスケジューリング要求(PUCCH(SR))をeNode Bに送る送信時間間隔に続いて、セミパーシステントにスケジューリングされるリソースがユーザ機器に割り当てられている。ユーザ機器は、図6に関連して上述した手順に従って、送信バッファの中のVoIPベアラ「第1のRB」のデータのみを、この上りリンクリソースに多重化する(VoIPデータ(第1のRB))。
動的に割り当てられるPUSCHリソース(この割当ては、VoIPベアラ「第2のRB」の新しいデータが送信バッファに到着することに応えて送られたスケジューリング要求によってトリガーされた)の前に、動的にスケジューリングされる無線ベアラ「第3のRB」の新しいデータが送信バッファに到着する。図6の手順によると、動的に割り当てられるPUSCHリソースで送信するトランスポートブロックにデータを多重化するときには、そのトランスポートブロックの生成時に送信バッファの中に存在するすべてのデータを考慮するため、動的にスケジューリングされる無線ベアラ「第3のRB」のデータと、VoIPベアラ「第2のRB」のデータとが、例えば、動的にスケジューリングされる無線ベアラ「第3のRB」およびVoIPベアラ「第2のRB」がマッピングされている論理チャネルの論理チャネル優先順位に従って、トランスポートブロックに多重化される。割当てサイズによっては、無線ベアラのデータを分割することもできる。
したがって、図10に関連して説明した例においては、割り当てられるリソースすべてがデータ送信に使用され、したがって、上りリンクにおけるリソース使用が最適化される。
本発明のさらなる実施形態は、セミパーシステントにスケジューリングされる2つ以上の無線ベアラ(例えば、VoIPの2つ以上の無線ベアラ)が設定されており、これらセミパーシステントにスケジューリングされる無線ベアラのうち、いくらかの時間にわたって非アクティブであった(したがってセミパーシステントなリソース割当てにおいて考慮されていない)無線ベアラが、再びアクティブになる、または初めてアクティブになる状況に関する。セミパーシステントスケジューリングがすでに有効にされており、セミパーシステントにスケジューリングされる1つまたは複数の無線ベアラが、設定されているセミパーシステントな上りリンクリソースでアクティブにデータを送信している場合、(再び)アクティブになる(すなわちデータを生成する)セミパーシステントにスケジューリングされる無線ベアラは、セミパーシステントスケジューリングの(再)有効化が受信されるまでは、設定されているセミパーシステントに割り当てられる上りリンクリソースでは送信されない。したがって、セミパーシステントグラントによって、セミパーシステントなリソース割当てが再設定((再)有効化)され、それに応じてグラントが増大することによって(例えば、あるセミパーシステントスケジューリング間隔内に生成されることが予測される、セミパーシステントにスケジューリングされるすべての無線ベアラのデータ、を送信することのできる、より大きなトランスポートブロックサイズが指定されることによって)、(再び)アクティブになるセミパーシステントにスケジューリングされる無線ベアラのデータが考慮されるまでは、(再び)アクティブになるセミパーシステントにスケジューリングされる無線ベアラは、動的に割り当てられるリソースで送信される。
図11は、セミパーシステントにスケジューリングされる無線ベアラ(SPS無線ベアラ)が(再び)アクティブになる場合における、セミパーシステントなリソース割当ての適合化について、例示的に強調的に示してある。さらに、本発明の別の態様、すなわち、一般には基地局/eNode Bにおいて実施される改良されたスケジューリングメカニズムであって、本明細書に説明した、バッファ状態報告をトリガーおよび生成するための新規の規則と、データを上りリンクリソースに多重化するための新規の規則とに基づいて得られる、移動端末/ユーザ機器の状態に関する追加の情報、に基づくスケジューリングメカニズムについて、図11の、本発明の一実施形態による例示的なシグナリング手順を使用して説明する。
一般的には、スケジューラ(データの受信側(例えば基地局/eNode B)と同義であるものと想定する)は、図5および図6に関連して説明した手順を適用することによって、データの送信側(例えば移動端末)のシグナリング挙動からいくつかの推論を導くことができる。例えば、セミパーシステントなリソース割当てが有効にされている場合、バッファ状態報告は、現在のセミパーシステントなリソース割当てにおいて考慮されていない無線ベアラについて報告するのみである。したがって、スケジューラは、現在のセミパーシステントグラントにおいて考慮されている、セミパーシステントにスケジューリングされる無線ベアラは、バッファ状態報告に示されないことを前提とすることができる。
さらには、スケジューラは、バッファ状態報告において、セミパーシステントにスケジューリングされる無線ベアラが報告されている(例えば、セミパーシステントにスケジューリングされる無線ベアラすべてが割り当てられる論理チャネルグループが報告される)場合、または、動的に割り当てられるリソースにおけるトランスポートブロックの内容を監視することによって、セミパーシステントにスケジューリングされる無線ベアラが(再び)アクティブになったことをさらに識別することができ(上りリンクのトランスポートブロックを監視するときには、スケジューラは、セミパーシステントにスケジューリングされる無線ベアラのうちどの無線ベアラがアクティブになったかも認識する)、それに応じて、セミパーシステントにスケジューリングされるその無線ベアラのデータをデータの送信側がセミパーシステントに割り当てられるリソースで送信することができるように、例えばいわゆる再有効化によって、セミパーシステントなリソース割当てを再設定することができる。同様に、セミパーシステントに割り当てられるリソースにおけるトランスポートブロックの内容も監視するときには、スケジューラは、セミパーシステントにスケジューリングされる無線ベアラが再び非アクティブになる(例えば、VoIPサービスのトークスパートが終了する)ことも検出することができ、セミパーシステントにスケジューリングされる残りの無線ベアラのみが考慮されるように、セミパーシステントグラントを減らすことができる。したがって、バッファ状態報告をトリガーおよび送信するための新規の手順と、割当てのタイプに従ってデータをトランスポートブロックに多重化するための新規の手順から得られる追加の情報に基づいて、セミパーシステントスケジューリングによって割り当てられるトランスポートブロックサイズを変更することができる。
図11では、本質的に図10に似たシナリオを強調的に示してある。いま、ある時点において、VoIPベアラ「第2のRB」がアクティブになり、このとき、セミパーシステントスケジューリングが有効にされており、アクティブなVoIPベアラ「第1のRB」が考慮されているものと想定する。図10と同様に、VoIPベアラ「第2のRB」の新しいデータが送信バッファに到着した時点で、バッファ状態報告がトリガーされ、ユーザ機器は、PUCCHが設定されている利用可能な割当て済みの次のタイムスロットにおいて、スケジューリング要求(PUCCH(SR))を送る。eNode Bは、このスケジューリング要求を受信すると、PDCCHで動的グラント(PDCCH(DG))をシグナリングすることによって、動的なリソースをユーザ機器に割り当てる。ユーザ機器は、バッファ状態報告とVoIPベアラ「第2のRB」のデータとを、割り当てられた動的なリソースでeNode Bに送信する。eNode Bは、状態報告から(およびオプションとして、トランスポートブロックの中のデータがどの無線ベアラのデータであるかを識別することによって)、VoIPベアラ「第2のRB」がアクティブになったことを推論することができる(なぜなら、ユーザ機器において2つのVoIPベアラが設定されており、VoIPベアラ「第1のRB」はセミパーシステントなリソース割当てにおいてすでに考慮されているため)。したがって、eNode Bのスケジューラは、ユーザ機器において設定されている両方のVoIPベアラのデータを、セミパーシステントに割り当てられるリソースで送信することができるように、セミパーシステントグラントを増やすことを決定することができる。したがって、eNode Bは、増大した新しいセミパーシステントグラント(またはトランスポートブロックサイズ)をもたらすセミパーシステントスケジューリングの再度の有効化(すなわち再有効化)を、ユーザ機器に送る(PDCCH(SPS))。
ユーザ機器は、新しいセミパーシステントグラントを受信し、VoIPベアラ「第2のRB」もセミパーシステントなリソース割当てにおいて考慮されるものと推論することができる(例えば、VoIPベアラ「第2のRB」のデータを前に動的なリソースで送ったことから、もしくは、増やされたトランスポートブロックサイズが、SPS割当て間隔の間にVoIPベアラ「第1のRB」およびVoIPベアラ「第2のRB」によって生成されるデータの平均サイズに一致することに基づいて、またはその両方から)。したがって、セミパーシステントなリソース割当てが再有効化された後、VoIPベアラ「第1のRB」またはVoIPベアラ「第2のRB」の新しいデータが送信バッファに到着したとき、そのデータによってバッファ状態報告およびスケジューリングのいずれもトリガーされない。その代わりに、両方のVoIPベアラのデータは、再設定されたセミパーシステントなリソースで送信される。
さらなる例示的な一実施形態においては、図11に関連して上に記載した例をさらに改良し、セミパーシステントにスケジューリングされる無線ベアラがアクティブになったとき、スケジューラはそれに応えてセミパーシステントなリソース割当てをただちには変更しない。この実施形態は、セミパーシステントにスケジューリングされる無線ベアラによって伝えられるサービスが、しばらく動作した後、平均ビットレートからの変動の小さい極めて規則的なビットレート(すなわち、規則的な間隔で比較的一定のパケットサイズ)を伝えるものと想定できる場合に恩恵がある。このようなタイプのサービスの一例は、(IPヘッダ圧縮を使用する)VoIPサービスであり、この場合、ヘッダ圧縮が適切にパラメータ化された後、IPパケットサイズが定常状態に達し、IPパケットがほぼ規則的な間隔で生成され、したがって、全体として一定のビットレートに達するものと想定することができる。この場合、スケジューラは、セミパーシステントスケジューリング間隔あたりのデータサイズ(ビット数)が定常状態に入るまで、このようなサービスを伝えるセミパーシステントにスケジューリングされる無線ベアラのデータを動的なリソースに割り当てることができる。そのような定常状態に達した時点で、スケジューラは、セミパーシステントなリソース割当てを再有効化することができ、このとき、セミパーシステントスケジューリング間隔内に生成される、セミパーシステントにスケジューリングされる無線ベアラの定常状態のデータサイズに従って、トランスポートブロックサイズ(またはセミパーシステントグラント)を増大させる。
図11に関連して記載した例においては、VoIPベアラ「第2のRB」とセミパーシステントスケジューリングの(再)有効化との関連付けは単純であり、なぜなら、VoIPベアラ「第2のRB」は、セミパーシステントにスケジューリングされる無線ベアラのうち、(再び)アクティブになって動的なリソースを介してデータを送信した唯一の無線ベアラであると考えられるためである。したがって、ユーザ機器は、VoIPベアラ「第2のRB」がアクティブになったことに応えてセミパーシステントスケジューリングが有効にされたことを、簡単に識別することができる。しかしながら、セミパーシステントなリソース割当ての(再)有効化が行われる前に、さらに別のVoIPベアラが(再び)アクティブになる場合、セミパーシステントなリソース割当ての再有効化がどちらのVoIPベアラを対象とするのかが明らかである必要がある。2つのVoIPベアラがアクティブになった(およびこれらのベアラのデータが再有効化の前に動的なリソースで送信された)場合、ユーザ機器は、アクティブになったVoIPベアラのうち、セミパーシステントなリソーススケジューリングの再有効化の対象である無線ベアラを識別できる必要がある。
本発明のさらなる実施形態においては、ユーザ機器は、例えば、セミパーシステントにスケジューリングされる無線ベアラのうち、セミパーシステントに割り当てられるリソースで自身のデータを送信できるようにSPSの再有効化を待機する状態に最後に入った無線ベアラを、セミパーシステントなリソース割当ての次の(再)有効化につねにリンクするという規則に従うことができる。本発明の別の実施形態においては、ユーザ機器は、セミパーシステントグラントによるセミパーシステントスケジューリングの(再)有効化において、アクティブになったセミパーシステントにスケジューリングされる無線ベアラすべて(および、以前の有効なセミパーシステントグラントにおいてすでに考慮されている無線ベアラ)を考慮するものと想定する。
代替実施形態においては、ユーザ機器は、セミパーシステントなリソース割当ての(再)有効化がどの(1つまたは複数の)無線ベアラに関連するかの判定を試みることもできる。一般には、セミパーシステントにスケジューリングされる1つまたは複数のさらなる無線ベアラが考慮されるようにセミパーシステントなリソース割当てを(再)有効化すると、ユーザ機器に割り当てられるトランスポートブロックサイズが大きくなる。ユーザ機器は(データ源として)、サービスそれぞれのビットレートも認識しているため、各ベアラを考慮するためにトランスポートブロックサイズに組み入れるべきSPS間隔あたりのデータサイズも認識している。したがって、上の例においては、ユーザ機器は、例えば、前の有効なセミパーシステントグラントと比較してトランスポートブロックサイズが大きくなったビット数を求めることができ、その差から、アクティブになった2つのVoIPベアラの一方のSPS間隔あたりのデータサイズ、または両方のSPS間隔あたりのデータサイズに一致しているかを推論することができる。ユーザ機器は、この判定に基づいて、セミパーシステントなリソース割当ての(再)有効化の対象である1つまたは複数のVoIPベアラを推論することができる。
以下では、時間の経過に伴うセミパーシステントなリソースの割当て(または割り当てられるトランスポートブロックサイズ(TBS))を強調的に示すため、本発明の例示的な実施形態による、セミパーシステントにスケジューリングされる2つの無線ベアラに対する、(スケジューラを備えた)eNode Bによる例示的なスケジューリングについて、図12に関連して説明する。図12においては、セミパーシステントにスケジューリングされる2つの無線ベアラを、第1のSPS RBおよび第2のSPS RBと称する。最初に、第1のVoIPベアラ(第1のSPS RB)を設定する。この設定は、例えば、従来のRRCシグナリングによって達成することができる。この設定手順は、セミパーシステントにスケジューリングされる無線ベアラの所定の論理チャネルグループにVoIPベアラが割り当てられることを、無線ベアラ設定メッセージに含めることによって、改良することができ、あるいは、無線ベアラがセミパーシステントスケジューリングに適していることをユーザ機器に知らせる指示情報を、このメッセージに追加することができる。VoIPベアラのデータにはセミパーシステントスケジューリングが行われるため、eNode Bは、セミパーシステントなリソース割当てをさらに設定することができるが、第1のVoIPベアラ(第1のSPS RB)のデータがまだ送信されていないため、セミパーシステントなリソース割当ての有効化はまだ行わなくてもよい。
第1のVoIPベアラ(第1のSPS RB)が、データを生成し始めた時点で(これらのデータは最初は動的に割り当てられるリソースを介して送信される)、eNode Bは、(第1のVoIPベアラ(第1のSPS RB)のデータレートに一致する新しいセミパーシステントグラントによって)セミパーシステントスケジューリングを有効にすることを決定することができる。第1のVoIPベアラ(第1のSPS RB)に対してセミパーシステントスケジューリングが有効にされるまでは、第1のVoIPベアラのデータによってバッファ状態報告がトリガーされ、このデータはバッファ状態報告において考慮される。セミパーシステントスケジューリングが有効になると、第1のVoIPベアラ(第1のSPS RB)のデータによってもはやバッファ状態報告がトリガーされず、このデータはバッファ状態報告において考慮されない。セミパーシステントスケジューリングが有効になると、セミパーシステントなリソース割当てのTBSがネットワークによってTBに設定される。
セミパーシステントなリソース割当てが有効にされると、第2のVoIPベアラ(第2のSPS RB)が設定される。この場合にも、第2のVoIPベアラ(第2のSPS RB)もセミパーシステントスケジューリングに適していることを、無線ベアラの設定時にユーザ機器に知らせることができる。第2のVoIPベアラ(第2のSPS RB)がデータを生成し始めると、このデータは、最初は動的なリソースを介して送信され、なぜなら、セミパーシステントなリソース割当てにおいて第2のVoIPベアラ(第2のSPS RB)のデータがまだ考慮されていない(SPS TBSは依然としてTBである)ためである。したがって、第2のVoIPベアラ(第2のSPS RB)のデータは、バッファ状態報告をトリガーし、バッファ状態報告において報告される。
上述したように、eNode Bのスケジューラは、第2のVoIPベアラ(第2のSPS RB)に対してセミパーシステントベースで割当てを行うことを決定することができ、したがって、TBSとしてTBを示すグラントを送ることによってセミパーシステントスケジューリングを(再)有効化する。TBは、SPS間隔において第1のVoIPベアラ(第1のSPS RB)によって生成されるデータサイズTBと、SPS間隔において第2のVoIPベアラ(第2のSPS RB)によって生成されるデータサイズTB=TB−TBとに一致する。ユーザ機器は、TBが両方のVoIPベアラのデータサイズに一致していることを検出し、両方のVoIPベアラがセミパーシステントなリソース割当てにおいて現在考慮されているものと推論する。したがってこの時点から、第2のVoIPベアラ(第2のSPS RB)の新しいデータによってバッファ状態報告がトリガーされず、バッファ状態報告においても考慮されない。
図12において、TBSのうち第1のVoIPベアラ(第1のSPS RB)に由来する部分を示す長方形と、第2のVoIPベアラ(第2のSPS RB)に由来する部分を示す長方形とによる勾配が示すように、しばらくすると、各ベアラのデータレートが減少する(例えば、トークスパートが終了する場合)。例えば、eNode Bは、第1のVoIPベアラ(第1のSPS RB)がもはやデータを生成していないことを検出し、第1のVoIPベアラ(第1のSPS RB)に対して動的スケジューリングを使用することを決定することができる。したがって、eNode Bは、TBのTBSを割り当てることによってセミパーシステントスケジューリングをもう一度(再)有効化することができ、これによって第2のVoIPベアラ(第2のSPS RB)がセミパーシステントなリソース割当てにおいて考慮されるのみとなる。したがって、第1のVoIPベアラ(第1のSPS RB)の新しいデータは、再びバッファ状態報告をトリガーし、バッファ状態報告においてeNode Bに報告される。第1のVoIPベアラ(第1のSPS RB)が再びアクティブになるものと想定すると、eNode Bは、このベアラをセミパーシステントベースでスケジューリングすることを決定することができ、両方のVoIPベアラが考慮されるように、TBのTBSを割り当てることによってセミパーシステントスケジューリングをもう一度(再)有効化にする。その後、両方のベアラが非アクティブになるものと想定し、したがってeNode Bは、セミパーシステントスケジューリングを無効にすることを決定する。セミパーシステントスケジューリングが無効にされた時点で、VoIPベアラは、本質的に動的にスケジューリングされるベアラとして扱われ、したがって、バッファ状態報告をトリガーし、そのデータはバッファ状態報告において報告される。
なお、本明細書全体を通じて、通信ノードに対して設定される特定の周期(SPS間隔)で無線リソースがセミパーシステントベースで割り当てられる(これを単一のSPSパターンとも称する)セミパーシステントなリソース割当てを想定して、本発明について説明してある。しかしながら、通信ノードにおいて複数のSPSパターンが利用可能である場合、すなわち、それぞれがセミパーシステントグラントを有する(有効にされているとき)複数の異なるSPS間隔が定義されている場合にも、本発明の概念を依然として適用することができる。この場合、セミパーシステントにスケジューリングされる無線ベアラを、特定のSPSパターンに関連付けることができる。本文書に記載した本発明の概念は、セミパーシステントにスケジューリングされるすべての無線ベアラに、SPSパターンごとに適用することができる。
さらには、本発明のいくつかの実施形態においては、改良された3GPP LTEシステム(エアインタフェースにおいて1つのコンポーネントキャリアが設定される)に関連して、本発明の概念を説明した。3GPPにおいて現在検討されている3GPP LTE−Advanced(LTE−A)システムにも、本発明の概念を等しく適用することができる。
本発明の別の実施形態は、上述したさまざまな実施形態をハードウェアおよびソフトウェアを使用して実施することに関する。本発明のさまざまな実施形態は、コンピューティングデバイス(プロセッサ)を使用して実施または実行できることが認識される。コンピューティングデバイスまたはプロセッサは、例えば、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、またはその他のプログラマブルロジックデバイスとすることができる。本発明のさまざまな実施形態は、これらのデバイスの組合せによって実行あるいは具体化することもできる。
さらに、本発明のさまざまな実施形態は、ソフトウェアモジュールによって実施することもでき、これらのソフトウェアモジュールは、プロセッサによって実行される、あるいはハードウェアにおいて直接実行される。さらに、ソフトウェアモジュールとハードウェア実装とを組み合わせることも可能である。ソフトウェアモジュールは、任意の種類のコンピュータ読取り可能な記憶媒体、例えば、RAM、EPROM、EEPROM、フラッシュメモリ、レジスタ、ハードディスク、CD−ROM、DVDなどに格納することができる。
さらには、本発明のさまざまな実施形態の個々の特徴は、個別に、または任意の組合せとして、別の発明の主題とすることができることに留意されたい。
具体的な実施形態において示した本発明には、広義に記載されている本発明の概念または範囲から逸脱することなく膨大なバリエーションもしくは変更形態を創案できることが、当業者には理解されるであろう。したがって、本発明の実施形態は、あらゆる点において例示を目的としており、本発明を制限するものではない。

Claims (38)

  1. 移動通信システムにおいて通信ノードによってバッファ状態報告を送信する方法であって、
    各無線ベアラのスケジューリングモードと、前記各無線ベアラの前記スケジューリングモードの状態とを考慮に入れて、各無線ベアラのデータを前記バッファ状態報告において考慮するかを決定して、前記バッファ状態報告を生成するステップと、
    前記バッファ状態報告において考慮される無線ベアラのデータが存在する場合に、前記バッファ状態報告を送信するステップと、
    を含んでいる、方法。
  2. 前記スケジューリングモードが、
    無線リソースが動的グラントによって動的に割り当てられる動的スケジューリングモード、および、無線リソースが、セミパーシステントに設定されるスケジューリンググラントによってセミパーシステントベースで割り当てられる、セミパーシステントスケジューリングモード、
    の一方である、
    請求項1に記載の方法。
  3. 前記各無線ベアラのデータを前記バッファ状態報告において考慮するかを決定するときに、
    − 前記セミパーシステントなリソース割当ての有効化の状態、および
    − 前記セミパーシステントなリソース割当てが有効にされている場合、セミパーシステントにスケジューリングされる各ベアラが、現在設定されているセミパーシステントなリソース割当てにおいて考慮されているか否か、
    を考慮に入れる、
    請求項2に記載の方法。
  4. 各無線ベアラについて以下の条件、
    a) セミパーシステントなリソース割当てが有効にされている、
    b) 前記無線ベアラが、セミパーシステントにスケジューリングされる無線ベアラである、
    c) 前記無線ベアラのデータが、前記セミパーシステントに割り当てられる無線リソースですでに送信されている、
    のいずれかが満たされない場合にのみ、前記バッファ状態報告が、前記各無線ベアラのデータを報告する、
    請求項1から請求項3のいずれかに記載の方法。
  5. 前記バッファ状態報告が、送信バッファに新しいデータが到着することに応えて、または周期的に、生成される、
    請求項1から請求項4のいずれかに記載の方法。
  6. データが前記送信バッファに含まれている無線ベアラそれぞれについて、条件a)〜条件c)をチェックし、前記バッファ状態報告において前記各無線ベアラを考慮するか否かを決定するステップ、
    をさらに含んでいる、請求項1から請求項5のいずれかに記載の方法。
  7. 条件a)〜条件c)が、a)→b)→c)の順にチェックされる、
    請求項6に記載の方法。
  8. 複数の無線ベアラが設定されており、前記無線ベアラの少なくとも1つが、セミパーシステントにスケジューリングされる無線ベアラである、
    請求項1から請求項7のいずれかに記載の方法。
  9. 前記バッファ状態報告が、移動端末によって基地局に送信される、
    請求項1から請求項8のいずれかに記載の方法。
  10. 前記移動端末において設定される複数の無線ベアラのうちどの無線ベアラがセミパーシステントにスケジューリングされる無線ベアラであるかを、前記移動端末に知らせるステップ、
    をさらに含んでいる、請求項8に記載の方法。
  11. 設定される無線ベアラがセミパーシステントにスケジューリングされる無線ベアラであるかが、前記無線ベアラの設定時に、または、セミパーシステントにスケジューリングされる前記少なくとも1つの無線ベアラを所定の論理チャネルグループに割り当てることによって、前記移動端末に知らされる、
    請求項10に記載の方法。
  12. 前記バッファ状態報告が、前記バッファ状態報告において考慮されている前記無線ベアラが属している論理チャネルグループを示す、
    請求項11に記載の方法。
  13. 割り当てられている無線リソースで送信するためのトランスポートブロックを生成する方法であって、
    各無線ベアラのスケジューリングモードと、前記各無線ベアラの前記スケジューリングモードの状態と、割り当てられている前記無線リソースが、セミパーシステントに割り当てられる無線リソースであるか、または動的に割り当てられる無線リソースであるかと、を考慮に入れて、少なくとも1つの無線ベアラのデータをトランスポートブロックに多重化する多重化ステップと、
    割り当てられている前記無線リソースで前記トランスポートブロックを送信する送信ステップと、
    を含んでいる、方法。
  14. 割り当てられている前記無線リソースが、セミパーシステントに割り当てられる無線リソースであるか、または動的に割り当てられる無線リソースであるかをチェックするチェックステップであって、
    割り当てられている前記無線リソースが、動的に割り当てられる無線リソースである場合、前記多重化ステップが、無線ベアラの、送信可能な状態の以下のデータ、
    − バッファ状態報告、
    − 動的にスケジューリングされる無線ベアラのデータ、
    − セミパーシステントなリソース割当てがまだ有効にされていない場合に、セミパーシステントにスケジューリングされる無線ベアラのデータ、および
    − セミパーシステントなリソース割当てが有効にされている場合に、前記セミパーシステントなリソース割当てにおいて考慮されていない、セミパーシステントにスケジューリングされる無線ベアラのデータ、
    を、前記トランスポートブロックに多重化し、
    割り当てられている前記無線リソースが、セミパーシステントに割り当てられる無線リソースである場合、前記多重化ステップが、現在のセミパーシステントなリソース割当てにおいて考慮されている、セミパーシステントにスケジューリングされる無線ベアラの、送信可能な状態のデータを、前記トランスポートブロックに多重化する、
    前記チェックステップ、
    をさらに含んでいる、請求項13に記載の方法。
  15. 割り当てられている前記無線リソースが、セミパーシステントに割り当てられる無線リソースである場合、前記多重化ステップが、
    セミパーシステントにスケジューリングされる無線ベアラのデータが、以前の送信時間間隔においてセミパーシステントに割り当てられる無線リソースでまだ送信されておらず、セミパーシステントにスケジューリングされる前記無線ベアラのデータが、動的に割り当てられる無線リソースで送信された以降に、前記セミパーシステントなリソース割当ての有効化または(再)有効化が行われた場合に、セミパーシステントにスケジューリングされる前記無線ベアラの送信可能な状態のデータを、前記トランスポートブロックに多重化する、
    請求項14に記載の方法。
  16. 前記多重化ステップが、
    ある送信時間間隔における割り当てられている前記無線リソースが、セミパーシステントに割り当てられる無線リソースであるが、前記送信時間間隔に対して動的グラントが受信されている場合に、すべての無線ベアラの送信可能な状態のデータを、前記トランスポートブロックに多重化する、
    請求項13から請求項15のいずれかに記載の方法。
  17. 前記多重化ステップにおいて、前記無線ベアラのデータを前記トランスポートブロックに多重化する順序が、前記各無線ベアラの優先順位によって決定される、
    請求項13から請求項16のいずれかに記載の方法。
  18. 割り当てられる前記無線リソースのリソース割当てを受信するステップであって、前記リソース割当てが、前記トランスポートブロックを送信するためのトランスポートブロックサイズおよび変調・符号化方式を示している、前記ステップと、
    前記変調・符号化方式に従って前記トランスポートブロックを符号化し、符号化されたデータを生成するステップと、
    符号化された前記データを前記変調・符号化方式に従って変調し、少なくとも1個の変調シンボルを生成するステップと、
    をさらに含んでおり、
    前記送信ステップが、前記少なくとも1個の変調シンボルを、割り当てられている前記無線リソースで送信する、
    請求項13から請求項17のいずれかに記載の方法。
  19. 請求項1から請求項12のいずれかに記載の方法のステップ、
    をさらに含んでいる、請求項13から請求項18のいずれかに記載の方法。
  20. 移動通信システムにおいて無線リソースをスケジューリングする方法であって、
    無線リソースを動的ベースおよびセミパーシステントベースで移動端末に割り当てるステップと、
    動的に割り当てられた無線リソースで前記移動端末から受信されたトランスポートブロックにデータが含まれている無線ベアラ、のスケジューリングモードを判定するステップと、
    トランスポートブロックにデータが含まれている前記各無線ベアラの前記スケジューリングモードに基づいて、前記移動端末のセミパーシステントなリソース割当てを有効にするまたは再有効化するステップと、
    を含んでいる、方法。
  21. セミパーシステントにスケジューリングされる無線ベアラのデータが、動的に割り当てられる無線リソースで送信される前記トランスポートブロックに含まれている場合、セミパーシステントにスケジューリングされる前記無線ベアラのデータが考慮されるように、前記移動端末に対する前記セミパーシステントなリソース割当てが有効にされるまたは再有効化される、
    請求項20に記載の方法。
  22. 前記移動端末の前記セミパーシステントなリソース割当ての前記有効化または前記再有効化が、セミパーシステントにスケジューリングされる前記無線ベアラの前記データのデータレートが定常状態になったときに実行される、
    請求項21に記載の方法。
  23. セミパーシステントにスケジューリングされる無線リソースで前記移動端末から受信されるトランスポートブロックにデータが含まれている無線ベアラを監視するステップと、
    前記移動端末において設定されているセミパーシステントにスケジューリングされる各無線ベアラ、がアクティブであるか否かに基づいて、前記移動端末の前記セミパーシステントなリソース割当てを有効にするまたは再有効化するステップと、
    をさらに含んでいる、請求項20から請求項22のいずれかに記載の方法。
  24. 移動通信システムにおいてバッファ状態報告を送信する移動端末であって、
    各無線ベアラのスケジューリングモードと、前記スケジューリングモードの状態とを考慮に入れて、各無線ベアラのデータをバッファ状態報告において考慮するかを決定して、前記バッファ状態報告を生成する処理ユニットと、
    前記バッファ状態報告において考慮される無線ベアラのデータが存在する場合に、前記バッファ状態報告を送信する送信器と、
    を備えている、移動端末。
  25. 前記処理ユニットが、前記各無線ベアラのデータを前記バッファ状態報告において考慮するかを決定するときに、
    − 前記セミパーシステントなリソース割当ての有効化の状態、および
    − 前記セミパーシステントなリソース割当てが有効にされている場合、セミパーシステントにスケジューリングされる各ベアラが、現在設定されているセミパーシステントなリソース割当てにおいて考慮されているか否か、
    を考慮に入れるようにされている、
    請求項24に記載の移動端末。
  26. 請求項3から請求項12のいずれかに記載の方法のステップを実行するようにされている手段、
    をさらに備えている、請求項24または請求項25に記載の移動端末。
  27. 割り当てられている無線リソースで送信するためのトランスポートブロックを生成する移動端末であって、
    各無線ベアラのスケジューリングモードと、前記スケジューリングモードの状態と、割り当てられている前記無線リソースが、セミパーシステントに割り当てられる無線リソースであるか、または動的に割り当てられる無線リソースであるかと、を考慮に入れて、少なくとも1つの無線ベアラのデータをトランスポートブロックに多重化する多重化器と、
    割り当てられている前記無線リソースで前記トランスポートブロックを送信する送信器と、
    を備えている、移動端末。
  28. 割り当てられている前記無線リソースが、セミパーシステントに割り当てられる無線リソースであるか、または動的に割り当てられる無線リソースであるか、をチェックする処理ユニット、
    をさらに備えており、
    割り当てられている前記無線リソースが動的に割り当てられる無線リソースである場合に、前記多重化器が、無線ベアラの、送信可能な状態の以下のデータ、
    − バッファ状態報告、
    − 動的にスケジューリングされる無線ベアラのデータ、
    − セミパーシステントなリソース割当てがまだ有効にされていない場合に、セミパーシステントにスケジューリングされる無線ベアラのデータ、および
    − セミパーシステントなリソース割当てが有効にされている場合に、現在のセミパーシステントなリソース割当てにおいて考慮されていない、セミパーシステントにスケジューリングされる無線ベアラのデータ、
    を、前記トランスポートブロックに多重化するようにされており、
    割り当てられた前記無線リソースがセミパーシステントに割り当てられる無線リソースである場合に、前記多重化器が、前記現在のセミパーシステントなリソース割当てにおいて考慮されている、セミパーシステントにスケジューリングされる無線ベアラの、送信可能な状態のデータを、前記トランスポートブロックに多重化するようにされている、
    請求項27に記載の移動端末。
  29. 割り当てられている前記無線リソースがセミパーシステントに割り当てられる無線リソースである場合、前記多重化器が、
    セミパーシステントにスケジューリングされる無線ベアラのデータが、動的に割り当てられる無線リソースで送信された以降に、前記セミパーシステントなリソース割当ての有効化または再有効化が行われた場合に、セミパーシステントに割り当てられる無線リソースで以前にまだデータが送信されていない、セミパーシステントにスケジューリングされる前記無線ベアラ、の送信可能な状態のデータを、前記トランスポートブロックに多重化するようにされている、
    請求項28に記載の移動端末。
  30. 請求項15から請求項19のいずれかに記載の方法のステップを実行するようにされている手段、
    をさらに備えている、請求項27から請求項29のいずれかに記載の移動端末。
  31. 移動通信システムにおいて無線リソースをスケジューリングするスケジューリングノードであって、
    無線リソースを動的ベースおよびセミパーシステントベースで移動端末に割り当てるリソース割当てユニットと、
    動的に割り当てられる無線リソースで前記移動端末から受信されたトランスポートブロックにデータが含まれている無線ベアラ、のスケジューリングモードを判定する処理ユニットと、
    を備えており、
    前記リソース割当てユニットが、データがトランスポートブロックに含まれている前記各無線ベアラの前記スケジューリングモードに基づいて、前記移動端末のセミパーシステントなリソース割当てを有効にするまたは再有効化するようにされている、
    スケジューリングノード。
  32. 請求項21から請求項23のいずれかに記載の方法のステップを実行するようにされている手段、
    をさらに備えている、請求項31に記載のスケジューリングノード。
  33. 命令を格納しているコンピュータ読取り可能な媒体であって、前記命令が移動端末のプロセッサによって実行されたとき、それに起因して、前記移動端末が、
    各無線ベアラのスケジューリングモードと前記スケジューリングモードの状態とを考慮に入れて、各無線ベアラのデータをバッファ状態報告において考慮するかを決定して、前記バッファ状態報告を生成し、
    前記バッファ状態報告において考慮される無線ベアラのデータが存在する場合、前記バッファ状態報告を送信する、
    ことによって、移動通信システムにおいて通信ノードによるバッファ状態報告を送信する、
    コンピュータ読取り可能な媒体。
  34. 命令をさらに格納しており、前記命令が前記移動端末の前記プロセッサによって実行されたとき、それに起因して、前記移動端末が、請求項2から請求項12のいずれかに記載の方法のステップを実行する、
    請求項33に記載のコンピュータ読取り可能な媒体。
  35. 命令を格納しているコンピュータ読取り可能な媒体であって、前記命令が移動端末のプロセッサによって実行されたとき、それに起因して、前記移動端末が、
    各無線ベアラのスケジューリングモードと、前記スケジューリングモードの状態と、割り当てられている前記無線リソースが、セミパーシステントに割り当てられる無線リソースであるか、または動的に割り当てられる無線リソースであるかと、を考慮に入れて、少なくとも1つの無線ベアラのデータをトランスポートブロックに多重化し、
    割り当てられている前記無線リソースで前記トランスポートブロックを送信する、
    ことによって、割り当てられている無線リソースで送信するための前記トランスポートブロックを生成する、
    コンピュータ読取り可能な媒体。
  36. 命令をさらに格納しており、前記命令が前記移動端末の前記プロセッサによって実行されたとき、それに起因して、前記移動端末が、請求項14から請求項19のいずれかに記載の方法のステップを実行する、
    請求項35に記載のコンピュータ読取り可能な媒体。
  37. 命令を格納しているコンピュータ読取り可能な媒体であって、前記命令がスケジューリングノードのプロセッサによって実行されたとき、それに起因して、前記スケジューリングノードが、
    無線リソースを動的ベースおよびセミパーシステントベースで移動端末に割り当て、
    動的に割り当てられる無線リソースで前記移動端末から受信されたトランスポートブロックにデータが含まれている無線ベアラ、のスケジューリングモードを判定し、
    データがトランスポートブロックに含まれている前記各無線ベアラの前記スケジューリングモードに基づいて、前記移動端末のセミパーシステントなリソース割当てを有効にするまたは再有効化する、
    ことによって、移動通信システムにおいて無線リソースをスケジューリングする、
    コンピュータ読取り可能な媒体。
  38. 命令をさらに格納しており、前記命令が前記スケジューリングノードの前記プロセッサによって実行されたとき、それに起因して、前記スケジューリングノードが、請求項21から請求項23のいずれかに記載の方法のステップを実行する、
    請求項37に記載のコンピュータ読取り可能な媒体。
JP2012502515A 2009-04-03 2010-04-01 移動通信システムにおけるバッファ状態報告 Active JP5570586B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP09005010A EP2237633A1 (en) 2009-04-03 2009-04-03 Buffer status reporting in a mobile communication system
EP09005010.5 2009-04-03
PCT/EP2010/002118 WO2010112236A1 (en) 2009-04-03 2010-04-01 Buffer status reporting in a mobile communication system

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014129111A Division JP5763811B2 (ja) 2009-04-03 2014-06-24 移動通信システムにおけるバッファ状態報告

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2012523146A true JP2012523146A (ja) 2012-09-27
JP2012523146A5 JP2012523146A5 (ja) 2013-04-25
JP5570586B2 JP5570586B2 (ja) 2014-08-13

Family

ID=41128288

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012502515A Active JP5570586B2 (ja) 2009-04-03 2010-04-01 移動通信システムにおけるバッファ状態報告
JP2014129111A Active JP5763811B2 (ja) 2009-04-03 2014-06-24 移動通信システムにおけるバッファ状態報告

Family Applications After (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014129111A Active JP5763811B2 (ja) 2009-04-03 2014-06-24 移動通信システムにおけるバッファ状態報告

Country Status (10)

Country Link
US (9) US8792440B2 (ja)
EP (2) EP2237633A1 (ja)
JP (2) JP5570586B2 (ja)
KR (1) KR101666238B1 (ja)
CN (1) CN102369778B (ja)
AU (1) AU2010230512B2 (ja)
BR (1) BRPI1006366B1 (ja)
RU (1) RU2518088C2 (ja)
SG (2) SG10201401111PA (ja)
WO (1) WO2010112236A1 (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014528674A (ja) * 2011-10-03 2014-10-27 クゥアルコム・インコーポレイテッドQualcomm Incorporated LTEVoIP無線ベアラのための半永続的スケジューリングをアクティブおよび非アクティブにすること
JP2015522965A (ja) * 2012-05-04 2015-08-06 クゥアルコム・インコーポレイテッドQualcomm Incorporated ユーザ展開されたリレーを介した課金
WO2015141824A1 (ja) * 2014-03-20 2015-09-24 シャープ株式会社 端末装置、基地局装置、通信システム、通知方法および集積回路
WO2016185758A1 (ja) * 2015-05-15 2016-11-24 株式会社Nttドコモ ユーザ装置及び基地局
JP2017017461A (ja) * 2015-06-30 2017-01-19 日本電気株式会社 無線通信システム、無線通信装置、無線通信装置の制御方法、および無線通信装置の制御プログラム
JP2017526299A (ja) * 2014-09-01 2017-09-07 テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル) セルラネットワークにおける条件付きのアップリンク無線リソースの利用
JP2017534211A (ja) * 2014-11-03 2017-11-16 ゼットティーイー コーポレイション 半永続スケジューリングの制御方法及び装置
JP2018011350A (ja) * 2013-07-18 2018-01-18 コンヴィーダ ワイヤレス, エルエルシー 中継デバイスの課金
JPWO2017195495A1 (ja) * 2016-05-12 2019-03-07 株式会社Nttドコモ ユーザ装置及び通信方法
JP2020025270A (ja) * 2019-09-12 2020-02-13 テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル) セルラネットワークにおける条件付きのアップリンク無線リソースの利用
US12041634B2 (en) 2023-02-13 2024-07-16 Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) Conditional uplink radio resource utilization in a cellular network

Families Citing this family (117)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9119094B2 (en) 2008-08-12 2015-08-25 Koninklijke Philips N.V. Method for communicating in a network, radio stations and a system therefor
JP5432290B2 (ja) * 2009-02-03 2014-03-05 テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) サービス品質クラスインジケータごとにアクティブユーザ端末を測定する方法および装置
EP2428091B1 (en) * 2009-05-05 2016-01-13 Telefonaktiebolaget LM Ericsson (publ) Handling a scheduling request trigger
CN102461299B (zh) * 2009-05-18 2016-04-13 诺基亚技术有限公司 便于向终端分配公共资源的系统、方法和装置
KR101623977B1 (ko) * 2009-10-09 2016-05-24 삼성전자주식회사 이동통신 시스템에서 스케줄링 요청 신호를 전송하는 방법 및 장치
EP2568759B1 (en) * 2010-05-03 2016-09-28 Alcatel Lucent Method and device for sending buffer status report in wireless network
CN102264098B (zh) * 2010-05-31 2015-12-16 中兴通讯股份有限公司 一种缓冲区状态报告处理的方法和装置
KR101721015B1 (ko) 2010-06-21 2017-03-29 삼성전자주식회사 이동 통신 시스템에서 블라인드 스케쥴링 장치 및 방법
US8488527B2 (en) * 2010-07-12 2013-07-16 Nokia Corporation Apparatus and method for facilitating radio resource dimensioning for communication services
US20120127930A1 (en) * 2010-11-22 2012-05-24 Qualcomm Incorporated Uplink data arrival random access procedure
CN102572935B (zh) * 2010-12-24 2015-05-27 华为技术有限公司 资源分配方法及设备
US9226313B2 (en) * 2011-03-31 2015-12-29 Panasonic Intellectual Property Corporation Of America Transmission device, receiving device, transmission method and receiving method
JP5318151B2 (ja) * 2011-04-22 2013-10-16 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ 移動通信方法、無線基地局及び移動局
EP2560448A1 (en) * 2011-08-18 2013-02-20 Fujitsu Limited Scheduling request enabled uplink transmission
US9549427B2 (en) * 2011-11-14 2017-01-17 Kyocera Corporation Transmission of device to device sounding reference signals using macrocell communication resources
US20150009923A1 (en) * 2012-02-07 2015-01-08 Nokia Corporation Method and Apparatus to Report and Handle Buffer Status for User Equipment Working in Inter-Site Carrier Aggregation Mode
CN103249090A (zh) 2012-02-14 2013-08-14 华为技术有限公司 一种缓存状态报告方法及装置
WO2013135290A1 (en) * 2012-03-15 2013-09-19 Nokia Siemens Networks Oy Wireless multi-flow communications in the uplink
GB2500720A (en) 2012-03-30 2013-10-02 Nec Corp Providing security information to establish secure communications over a device-to-device (D2D) communication link
EP2661138A1 (en) * 2012-05-04 2013-11-06 Panasonic Corporation Threshold-based and power-efficient scheduling request procedure
US9526092B2 (en) 2012-05-14 2016-12-20 Industrial Technology Research Institute Method of allocating resources for scheduling request and user equipment using the same and a control node using the same
US9179364B2 (en) 2012-05-30 2015-11-03 Qualcomm Incorporated Method and apparatus for excluding guaranteed bit rate traffic bearers from LTE UL flow control
EP3179757B1 (en) 2012-06-21 2020-08-12 Huawei Technologies Co., Ltd. Method for reporting user equipment assistance information reporting, user equipment, system and computer program product
US20130343252A1 (en) * 2012-06-25 2013-12-26 Broadcom Corporation Power Saving for Mobile Terminals
WO2014003327A1 (en) * 2012-06-26 2014-01-03 Lg Electronics Inc. Method and apparatus for cancelling buffer status report in wireless communication system
US10440644B2 (en) * 2012-06-29 2019-10-08 Qualcomm Incorporated Methods and apparatus for turbo decoder throttling
US9544099B2 (en) * 2012-07-02 2017-01-10 Intel Corporation User equipment, evolved node B, and method for multicast device-to-device communications
EP2873282B1 (en) * 2012-07-11 2016-03-23 Telefonaktiebolaget LM Ericsson (publ) Technique for uplink data processing
WO2014015486A1 (zh) * 2012-07-25 2014-01-30 华为技术有限公司 数据分流方法,数据发送装置以及分流节点装置
CN103634914B (zh) * 2012-08-27 2017-07-28 中兴通讯股份有限公司 一种建立支持上行半静态调度的承载的方法、系统和用户设备
US9426783B2 (en) * 2012-11-02 2016-08-23 Industrial Technology Research Institute Methods, apparatuses, and systems for resource allocation for terminals
ES2885401T3 (es) * 2012-12-24 2021-12-13 Innovative Sonic Corp Métodos y aparatos de mejora en celdas pequeñas en un sistema de comunicación inalámbrica
KR20140107088A (ko) * 2013-02-27 2014-09-04 주식회사 케이티 스몰셀 환경에서 단말의 버퍼상태보고 전송방법 및 장치
CN104823507B (zh) * 2013-03-06 2018-09-07 华为技术有限公司 通讯方法和设备
WO2014139083A1 (zh) * 2013-03-12 2014-09-18 华为技术有限公司 传输数据处理方法及设备
WO2014142718A1 (en) * 2013-03-14 2014-09-18 Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) Preventing free-riding data traffic when scheduling uplink data
US10892879B2 (en) * 2013-05-10 2021-01-12 Hfi Innovation Inc. Enhanced mechanism of scheduling request to multiple schedulers in a wireless network with multiple connectivity
WO2014180351A1 (en) 2013-05-10 2014-11-13 Mediatek Singapore Pte. Ltd. Enhanced mechanism of scheduling request to multiple schedulers in a wireless network with inter base station carrier aggregation
CN105230103B (zh) * 2013-05-17 2019-07-12 寰发股份有限公司 上报bsr的方法以及用户设备
US20140376459A1 (en) * 2013-06-21 2014-12-25 Qualcomm Incorporated Aggregating data to improve performance at a user equipment (ue)
US20150009874A1 (en) * 2013-07-08 2015-01-08 Amazon Technologies, Inc. Techniques for optimizing propagation of multiple types of data
US20150078294A1 (en) * 2013-09-13 2015-03-19 Qualcomm Incorporated Scheduling request in wireless communication system
US20160242176A1 (en) * 2013-09-27 2016-08-18 Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) Methods and devices for scheduling
CN104756571A (zh) * 2013-10-09 2015-07-01 华为技术有限公司 半静态共享资源调度方法和装置
CN110312317B (zh) * 2013-12-31 2021-10-26 华为技术有限公司 一种控制数据传输的方法、装置以及系统
US11012939B2 (en) * 2014-01-08 2021-05-18 Huawei Technologies Co., Ltd. System and method for always on connections in wireless communications system
US9474054B1 (en) * 2014-02-03 2016-10-18 Sprint Spectrum L.P. Management of resource allocation in a wireless communication system
CN104936296B (zh) * 2014-03-21 2019-07-05 中兴通讯股份有限公司 一种上报和接收缓冲区状态的方法和装置
GB2524597A (en) * 2014-03-25 2015-09-30 Conversant Ip Man Inc Scheduling systems and methods for wireless networks
EP3138320B1 (en) * 2014-04-30 2023-11-01 Nokia Solutions and Networks Oy A method, apparatus and system
US9642157B2 (en) * 2014-06-27 2017-05-02 Qualcomm Incorporated Methods and apparatus for efficient support of variable bit rate voice traffic on long term evolution uplink
EP3170277A4 (en) * 2014-07-18 2018-03-28 Nokia Solutions and Networks Oy Monitoring and optimizing of control channel usage
US9860784B2 (en) * 2014-08-01 2018-01-02 Qualcomm Incorporated Techniques for scheduling communications in wireless networks with traffic aggregation
WO2016021960A1 (ko) * 2014-08-08 2016-02-11 주식회사 아이티엘 단말간 통신을 지원하는 무선 통신 시스템에서 버퍼상태보고 운용 방법 및 장치
EP3189614B1 (en) 2014-09-01 2019-07-17 Telefonaktiebolaget LM Ericsson (publ) Control of channel reference signal transmission in a cellular network
EP3189701B1 (en) * 2014-09-01 2019-02-13 Telefonaktiebolaget LM Ericsson (publ) Buffer status report
EP3189699B1 (en) * 2014-09-01 2022-05-04 Telefonaktiebolaget LM Ericsson (publ) Collision avoidance for uplink radio resource allocation in reoccurring time intervals
KR101726705B1 (ko) * 2014-12-01 2017-04-26 아서스테크 컴퓨터 인코포레이션 무선 통신 시스템에서 스케줄링 요청(sr)에 대한 금지 타이머를 처리하기 위한 방법 및 장치
CN107005974B (zh) * 2014-12-23 2020-02-14 华为技术有限公司 物理无线资源块调度的方法、设备和系统
EP3244680B1 (en) 2015-01-29 2019-12-04 Huawei Technologies Co., Ltd. Data transmission method and device
CN107710656B (zh) 2015-04-29 2020-11-17 瑞典爱立信有限公司 用于可靠低等待时间通信中增加的容量的探测
KR102433614B1 (ko) * 2015-05-15 2022-08-19 주식회사 윌러스표준기술연구소 버퍼 상태 정보를 전송하기 위한 무선 통신 방법 및 무선 통신 단말
EP3298847B1 (en) * 2015-05-22 2020-07-01 LG Electronics Inc. Method for configuring uplink grants over multiple subframes in a wireless communication system and a device therefor
KR20160150611A (ko) * 2015-06-22 2016-12-30 삼성전자주식회사 무선 통신 시스템에서 반영구 스케줄링 기반의 통신 기법
CN105142220B (zh) * 2015-06-30 2018-05-22 大唐移动通信设备有限公司 一种语音数据动态延迟调度方法及基站
KR102326651B1 (ko) 2015-08-13 2021-11-16 삼성전자 주식회사 무선 통신 시스템에서 복수 개의 자원 요청을 처리하는 장치 및 방법
KR102413703B1 (ko) * 2015-08-20 2022-06-27 삼성전자주식회사 무선 통신 시스템에서 버퍼 상태 정보 송수신 방법 및 장치
JP7125840B2 (ja) * 2015-09-18 2022-08-25 シャープ株式会社 端末装置、基地局装置、および通信方法
EP3338500B1 (en) 2015-09-25 2024-03-13 Samsung Electronics Co., Ltd. Terminal and communication method of the same
CN108029107B (zh) * 2015-10-26 2022-04-08 富士通株式会社 缩短时延的上行数据传输方法、装置以及通信系统
US9930676B2 (en) * 2015-11-06 2018-03-27 Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) Receiving device and method performed therein for communicating in a wireless communication network
US10129828B2 (en) 2015-12-14 2018-11-13 Apple Inc. ROHC-based link estimation and power saving in VoLTE
KR20180108563A (ko) 2016-01-25 2018-10-04 광동 오포 모바일 텔레커뮤니케이션즈 코포레이션 리미티드 데이터를 전송하는 방법 및 단말기
US10555288B2 (en) 2016-03-11 2020-02-04 Asustek Computer Inc. Method and apparatus for assisting data transmission in a wireless communication system
US10779307B2 (en) 2016-03-24 2020-09-15 Lg Electronics Inc. Method for transmitting data in a communication system and device therefor
US10200991B2 (en) * 2016-04-25 2019-02-05 Ofinno Technologies, Llc Scheduling request process in a wireless device and wireless network
US20170318532A1 (en) * 2016-04-27 2017-11-02 Lg Electronics Inc. Method for transmitting or receiving messages in a wireless communication system and a device therefor
WO2017191917A1 (ko) 2016-05-02 2017-11-09 엘지전자 주식회사 무선 통신 시스템에서 sps 동작을 변경하는 방법 및 장치
US10785789B2 (en) 2016-06-08 2020-09-22 Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) Systems and methods for signaling and using transmit patterns
US10015694B2 (en) 2016-06-09 2018-07-03 Apple Inc. Buffer status report including uncategorized data
CN109156022B (zh) 2016-06-22 2022-08-09 英特尔公司 用于全双工调度的通信设备和方法
CN109479267B (zh) * 2016-08-12 2021-06-15 华为技术有限公司 半静态传输方法及装置
KR20220123728A (ko) 2016-08-12 2022-09-08 베이징 시아오미 모바일 소프트웨어 컴퍼니 리미티드 무선 네트워크 및 디바이스에서의 주기적 자원 할당
US11284413B2 (en) * 2016-08-12 2022-03-22 Beijing Xiaomi Mobile Software Co., Ltd. Traffic type based scheduling in a wireless network and device
US10382170B2 (en) 2016-09-25 2019-08-13 Ofinno, Llc HARQ process in semi-persistent scheduling
US10660115B1 (en) * 2016-10-19 2020-05-19 Sprint Spectrum L.P. Systems and methods for configuring a semi-persistent scheduler
US10750532B2 (en) * 2016-12-07 2020-08-18 Ofinno, Llc Semi-persistent scheduling transmission selection
WO2018127620A1 (en) * 2017-01-04 2018-07-12 Nokia Technologies Oy Scheduling request with different numerologies
US11540311B2 (en) * 2017-01-04 2022-12-27 Lg Electronics Inc. Method and apparatus for transmitting grant-free based uplink data in wireless communication system
US10511993B2 (en) * 2017-03-15 2019-12-17 Nokia Technologies Oy Buffer status reporting and new quality of service flows on default bearer in next generation radio access networks
KR102326369B1 (ko) * 2017-03-16 2021-11-15 베이징 시아오미 모바일 소프트웨어 컴퍼니 리미티드 절삭된 버퍼 상태 보고
WO2018195752A1 (zh) * 2017-04-25 2018-11-01 北京小米移动软件有限公司 缓存状态的上报方法及装置
CN110326354B (zh) 2017-04-26 2023-11-24 Oppo广东移动通信有限公司 资源调度的方法和设备
EP3641463A1 (en) * 2017-04-28 2020-04-22 Beijing Xiaomi Mobile Software Co., Ltd. Method and apparatus for transmitting cache state
CA3066191C (en) 2017-05-05 2022-08-09 Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) A method and device in a radio network
US10631195B2 (en) * 2017-06-16 2020-04-21 Hughes Network Systems, Llc Buffer status report trigger enhancement in a long term evolution and satellite communication system
CN109152025B (zh) * 2017-06-16 2024-04-26 华为技术有限公司 通信方法、终端及基站
EP3644671A4 (en) * 2017-08-21 2020-07-01 Beijing Xiaomi Mobile Software Co., Ltd. METHOD AND DEVICE FOR INDICATING RADIO MEDIUM
US20190082443A1 (en) * 2017-09-12 2019-03-14 Apple Inc. Communication of Persistent or Predictive Scheduling Information
CN110800328A (zh) * 2017-09-21 2020-02-14 Oppo广东移动通信有限公司 一种缓存状态上报方法、终端和计算机存储介质
CN109587806B (zh) * 2017-09-28 2020-10-23 华为技术有限公司 一种调度请求发送方法及终端设备
EP3685619A4 (en) * 2017-09-28 2021-04-07 Samsung Electronics Co., Ltd. METHOD AND NETWORK NODE FOR PERFORMING DATA TRANSMISSION AND MEASUREMENTS ON MULTIPLE PARTS OF BANDWIDTH
US11025372B2 (en) 2017-10-26 2021-06-01 Qualcomm Incorporated Semi-persistent scheduling management in new radio
KR102475870B1 (ko) * 2017-11-10 2022-12-08 삼성전자주식회사 무선 통신 시스템에서 데이터 처리 방법 및 장치
US10736137B2 (en) * 2017-11-24 2020-08-04 FG Innovation Company Limited Methods and devices for adaptive scheduling request procedure
AU2017444441B2 (en) * 2017-12-27 2021-04-01 Guangdong Oppo Mobile Telecommunications Corp., Ltd. Data sending method and apparatus, computer device and storage medium
KR102543090B1 (ko) * 2018-01-08 2023-06-14 삼성전자주식회사 무선 통신 시스템에서 자원을 할당하기 위한 장치 및 방법
US10779276B2 (en) 2018-03-30 2020-09-15 Apple Inc. Self-contained slot and slot duration configuration in NR systems
JP2021527971A (ja) 2018-05-10 2021-10-14 オッポ広東移動通信有限公司Guangdong Oppo Mobile Telecommunications Corp., Ltd. 通信方法及び端末デバイス
US11690066B2 (en) * 2018-07-30 2023-06-27 Qualcomm Incorporated Retransmission and fallback for autonomous uplink transmission
KR20200017780A (ko) 2018-08-09 2020-02-19 삼성전자주식회사 무선 통신 시스템에서 상향링크 데이터 보고 및 제어 채널의 동기화를 위한 장치 및 방법
WO2020085651A1 (en) * 2018-10-24 2020-04-30 Lg Electronics Inc. Method and apparatus for triggering buffer status report based on logical channel group in wireless communication system
US11240817B2 (en) 2019-02-07 2022-02-01 Samsung Electronics Co., Ltd. Bandwidth allocation request in cellular mesh networks
US11317413B2 (en) * 2019-06-11 2022-04-26 Qualcomm Incorporated Data packet grouping for traffic awareness in new radio
CN111800802B (zh) * 2019-08-23 2022-02-11 维沃移动通信有限公司 一种参数修改方法及设备
JP2020174388A (ja) * 2020-07-10 2020-10-22 オッポ広東移動通信有限公司Guangdong Oppo Mobile Telecommunications Corp., Ltd. データ伝送の方法及び端末
WO2023211241A1 (ko) * 2022-04-29 2023-11-02 엘지전자 주식회사 상향링크 신호를 전송하는 방법, 사용자기기, 프로세싱 장치, 및 저장 매체, 그리고 상향링크 신호를 수신하는 방법 및 기지국

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008131902A1 (en) * 2007-04-27 2008-11-06 Panasonic Corporation Communication of scheduling related information in a mobile communication system
WO2009022855A2 (en) * 2007-08-13 2009-02-19 Lg Electronics Inc. Method for transmitting voip packet
WO2009025525A1 (en) * 2007-08-22 2009-02-26 Lg Electronics Inc. Method of allocating radio resources in a wireless communication system
WO2009035139A1 (en) * 2007-09-14 2009-03-19 Sharp Kabushiki Kaisha Method and system for transmission of channel quality indicators (cqis) by mobile devices in a wireless communications network
WO2009041785A2 (en) * 2007-09-28 2009-04-02 Lg Electronics Inc. Method for detecting control information in wireless communication system
WO2009116939A2 (en) * 2008-03-21 2009-09-24 Telefonaktiebolaget L M Ericsson (Publ) Prohibiting unnecessary scheduling requests for uplink grants

Family Cites Families (32)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1608194B1 (en) * 2004-06-15 2008-01-02 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Priority-handling for data transmissions
RU2305372C2 (ru) * 2004-11-05 2007-08-27 Самсунг Электроникс Ко., Лтд. Способ и устройство для планирования передачи данных по обратной линии связи, использующей идентификатор оборудования пользователя, в системе мобильной связи, поддерживающей службу пакетной передачи данных по обратной линии связи
CN101473679B (zh) * 2006-06-16 2012-11-14 诺基亚公司 在系统间切换的情况下用于为终端传送pdp上下文信息的设备和方法
US20080123660A1 (en) * 2006-08-09 2008-05-29 Interdigital Technology Corporation Method and apparatus for providing differentiated quality of service for packets in a particular flow
ES2526199T3 (es) * 2006-08-18 2015-01-08 Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) Correlación que implica cambio inter sistema entre diferentes tipos de portadores radio
US8848618B2 (en) * 2006-08-22 2014-09-30 Qualcomm Incorporated Semi-persistent scheduling for traffic spurts in wireless communication
EP1928133B1 (en) * 2006-12-01 2013-12-25 Electronics and Telecommunications Research Institute Method of transmitting data in handover between base stations in wireless communication system
NZ554744A (en) * 2007-04-24 2009-12-24 Fonterra Co Operative Group Dairy product and process for the preparation of gelled emulsions used in food products
EP2163056A4 (en) * 2007-06-15 2011-12-14 Research In Motion Ltd SYSTEM AND METHOD FOR DELIVERING LARGE PACKAGES DURING A SEMIPERSISTENT MEETING
GB2452013A (en) * 2007-06-19 2009-02-25 Nec Corp Buffer status reporting from a mobile communications device
JP5389020B2 (ja) * 2007-06-21 2014-01-15 テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) 電気通信システムにおける方法およびユーザ装置
KR20090016412A (ko) * 2007-08-10 2009-02-13 엘지전자 주식회사 무선 통신 시스템에서의 데이터 통신 방법
EP2028890B1 (en) * 2007-08-12 2019-01-02 LG Electronics Inc. Handover method with link failure recovery, wireless device and base station for implementing such method
WO2009021314A1 (en) * 2007-08-14 2009-02-19 Research In Motion Limited System and method for handling of large ip packets during voip session
US7574539B2 (en) * 2007-08-30 2009-08-11 Intel Corporation Dynamic A-MSDU enabling
TW200926860A (en) * 2007-10-29 2009-06-16 Sunplus Mmobile Inc Method for providing a buffer status report in a mobile communication network
EP2235994B1 (en) * 2008-01-30 2014-03-05 Telefonaktiebolaget L M Ericsson (publ) Method and arrangement in a telecommunication system
US8081606B2 (en) * 2008-01-31 2011-12-20 Research In Motion Limited Method and apparatus for allocation of an uplink resource
US8483146B2 (en) * 2008-02-01 2013-07-09 Lg Electronics Inc. Method for performing efficient BSR procedure using SPS resource
US8532032B2 (en) * 2008-03-18 2013-09-10 Blackberry Limited Dynamic scheduling overwriting of semi-persistent allocation in an uplink
US20090268693A1 (en) * 2008-04-25 2009-10-29 Nokia Corporation Signaling part of semi-persistent configuration via downlink control channel
US8265640B2 (en) * 2008-05-07 2012-09-11 Qualcomm Incorporated BSR prohibit timer
EP2131517A3 (en) * 2008-06-03 2010-01-20 Innovative Sonic Limited Method and apparatus for improving HARQ uplink transmission
US20100040028A1 (en) * 2008-08-13 2010-02-18 Qualcomm Incorporated Method and apparatus for mitigation of procedures in a wireless communication system
WO2010033857A1 (en) * 2008-09-19 2010-03-25 Research In Motion Limited Detection time of semi-persistent scheduling activation/reconfiguration signaling
US9167594B2 (en) * 2008-09-22 2015-10-20 Htc Corporation Method and related device of a trigger mechanism of buffer status report and scheduling request in a wireless communication system
WO2010037080A1 (en) * 2008-09-29 2010-04-01 Research In Motion Limited Uplink resynchronization for use in communication systems
JP2010081597A (ja) * 2008-09-26 2010-04-08 Asustek Computer Inc Bsrをトリガーするタイマーを処理する方法及び通信装置
ATE525875T1 (de) * 2008-11-04 2011-10-15 Htc Corp Verfahren zur verbesserung der aufwärtsstreckenübertragung in einem drahtlosen kommunikationssystem
US7796514B2 (en) * 2008-12-11 2010-09-14 At&T Intellectual Property I, L.P. System and method for multi-services packet network traffic engineering
JP5432290B2 (ja) * 2009-02-03 2014-03-05 テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) サービス品質クラスインジケータごとにアクティブユーザ端末を測定する方法および装置
KR101331048B1 (ko) * 2009-12-16 2013-11-19 한국전자통신연구원 업링크 스케줄링을 위한 버퍼 상태 보고 방법 및 이를 이용한 통신 시스템

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008131902A1 (en) * 2007-04-27 2008-11-06 Panasonic Corporation Communication of scheduling related information in a mobile communication system
WO2009022855A2 (en) * 2007-08-13 2009-02-19 Lg Electronics Inc. Method for transmitting voip packet
WO2009025525A1 (en) * 2007-08-22 2009-02-26 Lg Electronics Inc. Method of allocating radio resources in a wireless communication system
WO2009035139A1 (en) * 2007-09-14 2009-03-19 Sharp Kabushiki Kaisha Method and system for transmission of channel quality indicators (cqis) by mobile devices in a wireless communications network
WO2009041785A2 (en) * 2007-09-28 2009-04-02 Lg Electronics Inc. Method for detecting control information in wireless communication system
WO2009116939A2 (en) * 2008-03-21 2009-09-24 Telefonaktiebolaget L M Ericsson (Publ) Prohibiting unnecessary scheduling requests for uplink grants
JP2011518468A (ja) * 2008-03-21 2011-06-23 テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) アップリンク・グラントを求める無用なスケジューリング要求を禁止する方法

Non-Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
ERICSSON, NOKIA CORPORATION, NOKIA SIEMENS NETWORKS, QUALCOMM EUROPE, SAMSUNG, NTT DOCOMO, INC.: "Framework for Scheduling Request and Buffer Status Reporting", TSG-RAN WG2 MEETING #60 TDOC R2-074691, JPN6013062945, 9 November 2007 (2007-11-09), pages 1 - 4, ISSN: 0002710534 *
ERICSSON, NOKIA CORPORATION, NOKIA SIEMENS NETWORKS, QUALCOMM EUROPE, SAMSUNG, NTT DOCOMO, INC.: "Framework for Scheduling Request and Buffer Status Reporting[online]", 3GPP TSG-RAN WG2#60, R2-074691, JPN6014021911, November 2007 (2007-11-01), ISSN: 0002820892 *
NOKIA CORPORATION, NOKIA SIEMENS NETWORKS: "Persistent scheduling for UL", 3GPP TSG-RAN WG2 MEETING #60BIS R2-080019, JPN6013063043, 18 January 2008 (2008-01-18), pages 1 - 4, ISSN: 0002710533 *
NOKIA CORPORATION, NOKIA SIEMENS NETWORKS: "Persistent scheduling for UL", 3GPP TSG-RAN WG2 MEETING #62 R2-082303, JPN6013062944, 9 May 2008 (2008-05-09), pages 1 - 4, ISSN: 0002710532 *
NOKIA SIEMENS NETWORKS, DEUTSCHE TELEKOM, NOKIA CORPORATION: ""Latency Reduction in Release 9" [online]", 3GPP TSG-RAN WG2♯67BIS, R2-095512, JPN6014021913, 5 October 2009 (2009-10-05), ISSN: 0002820893 *
PANASONIC: ""Reduction of scheduling requests" [online]", 3GPP TSG-RAN WG2♯68, R2-096477, JPN6014021909, 3 November 2009 (2009-11-03), ISSN: 0002820891 *

Cited By (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9084142B2 (en) 2011-10-03 2015-07-14 Qualcomm Incorporated Activating and deactivating semi-persistent scheduling for an LTE VoIP radio bearer
JP2014528674A (ja) * 2011-10-03 2014-10-27 クゥアルコム・インコーポレイテッドQualcomm Incorporated LTEVoIP無線ベアラのための半永続的スケジューリングをアクティブおよび非アクティブにすること
JP2015522965A (ja) * 2012-05-04 2015-08-06 クゥアルコム・インコーポレイテッドQualcomm Incorporated ユーザ展開されたリレーを介した課金
US10051686B2 (en) 2012-05-04 2018-08-14 Qualcomm Incorporated Charging over a user-deployed relay
US11736968B2 (en) 2013-07-18 2023-08-22 Interdigital Patent Holdings, Inc. Capillary device charging
US10813002B2 (en) 2013-07-18 2020-10-20 Convida Wireless, Llc Capillary device charging
JP2018011350A (ja) * 2013-07-18 2018-01-18 コンヴィーダ ワイヤレス, エルエルシー 中継デバイスの課金
US9961693B2 (en) 2014-03-20 2018-05-01 Sharp Kabushiki Kaisha Terminal apparatus, base station apparatus, communication system, notification method, and integrated circuit
WO2015141824A1 (ja) * 2014-03-20 2015-09-24 シャープ株式会社 端末装置、基地局装置、通信システム、通知方法および集積回路
JPWO2015141824A1 (ja) * 2014-03-20 2017-04-13 シャープ株式会社 端末装置、基地局装置、通信システム、通知方法および集積回路
US10609729B2 (en) 2014-09-01 2020-03-31 Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) Conditional uplink radio resource utilization in a cellular network
US10129905B2 (en) 2014-09-01 2018-11-13 Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) Conditional uplink radio resource utilization in a cellular network
JP2017526299A (ja) * 2014-09-01 2017-09-07 テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル) セルラネットワークにおける条件付きのアップリンク無線リソースの利用
US10986662B2 (en) 2014-09-01 2021-04-20 Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) Conditional uplink radio resource utilization in a cellular network
US11743908B2 (en) 2014-09-01 2023-08-29 Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) Conditional uplink radio resource utilization in a cellular network
JP2017534211A (ja) * 2014-11-03 2017-11-16 ゼットティーイー コーポレイション 半永続スケジューリングの制御方法及び装置
WO2016185758A1 (ja) * 2015-05-15 2016-11-24 株式会社Nttドコモ ユーザ装置及び基地局
JP2017017461A (ja) * 2015-06-30 2017-01-19 日本電気株式会社 無線通信システム、無線通信装置、無線通信装置の制御方法、および無線通信装置の制御プログラム
JPWO2017195495A1 (ja) * 2016-05-12 2019-03-07 株式会社Nttドコモ ユーザ装置及び通信方法
JP2022043303A (ja) * 2016-05-12 2022-03-15 株式会社Nttドコモ 端末及び通信方法
JP2020025270A (ja) * 2019-09-12 2020-02-13 テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル) セルラネットワークにおける条件付きのアップリンク無線リソースの利用
JP7008670B2 (ja) 2019-09-12 2022-01-25 テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル) セルラネットワークにおける条件付きのアップリンク無線リソースの利用
US12041634B2 (en) 2023-02-13 2024-07-16 Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) Conditional uplink radio resource utilization in a cellular network

Also Published As

Publication number Publication date
SG174549A1 (en) 2011-10-28
BRPI1006366B1 (pt) 2021-04-20
US20220232415A1 (en) 2022-07-21
US10405226B2 (en) 2019-09-03
US20160337897A1 (en) 2016-11-17
CN102369778A (zh) 2012-03-07
US20120069805A1 (en) 2012-03-22
CN102369778B (zh) 2015-07-15
US20180077600A1 (en) 2018-03-15
US9843960B2 (en) 2017-12-12
JP5763811B2 (ja) 2015-08-12
JP5570586B2 (ja) 2014-08-13
US9439211B2 (en) 2016-09-06
US20230397043A1 (en) 2023-12-07
US20150305061A1 (en) 2015-10-22
US20210014723A1 (en) 2021-01-14
JP2014209772A (ja) 2014-11-06
KR20120006496A (ko) 2012-01-18
RU2011139711A (ru) 2013-04-10
EP2237633A1 (en) 2010-10-06
EP2415319B1 (en) 2021-02-24
SG10201401111PA (en) 2014-07-30
US11785500B2 (en) 2023-10-10
BRPI1006366A2 (pt) 2017-01-10
US10827381B2 (en) 2020-11-03
AU2010230512A1 (en) 2011-10-06
US9084137B2 (en) 2015-07-14
US11330463B2 (en) 2022-05-10
KR101666238B1 (ko) 2016-10-13
US20140307674A1 (en) 2014-10-16
US20190342788A1 (en) 2019-11-07
US8792440B2 (en) 2014-07-29
WO2010112236A1 (en) 2010-10-07
AU2010230512B2 (en) 2015-06-11
RU2518088C2 (ru) 2014-06-10
EP2415319A1 (en) 2012-02-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5763811B2 (ja) 移動通信システムにおけるバッファ状態報告
JP5456155B2 (ja) 複数の上りリンクトランスポートブロックを生成する論理チャネル優先順位付け手順
JP5188568B2 (ja) 移動通信システムにおけるスケジューリング関連情報の通信
JP5059982B1 (ja) 移動通信システムにおけるアップリンクリソースの割当て
JP2009525644A5 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130306

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130306

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131216

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131224

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140220

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140603

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20140603

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140624

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5570586

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250