JP2012522800A - 過敏症の予防および再石灰化の促進のための二重作用歯磨組成物 - Google Patents

過敏症の予防および再石灰化の促進のための二重作用歯磨組成物 Download PDF

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Abstract

本発明は、たとえば練り歯磨、マウスウォッシュおよび口腔用ゲル剤などの送達剤と併せて使用する、生物活性ガラス組成物およびカリウム塩の組合わせを包含する。特定の態様において、本発明の組成物は体液(たとえば唾液)と迅速かつ連続的に反応してCaイオンおよびPイオンの即時かつ長時間の放出を促進し、歯牙知覚過敏症の即時かつ長時間の軽減および歯の表面の再石灰化のために象牙質細管の上および内部に沈着した安定な結晶質層を生成する。
【選択図】図1

Description

[001] 本発明は、口腔ケア組成物、たとえば練り歯磨、マウスウォッシュおよび口腔用ゲル剤に有用な、生物活性ガラス組成物およびカリウム塩の組合わせを包含する。特定の態様において、本発明の組成物は体液(たとえば唾液)と迅速かつ連続的に反応してカルシウムイオンおよびリンイオンの即時かつ長時間の放出を促進し、歯牙知覚過敏症の即時かつ長時間の軽減および歯の表面の再石灰化のために象牙質細管の上および内部に沈着した安定な結晶質層を生成する。
[002] ヒトの歯のエナメル質は自然に脱灰プロセスを受ける。エナメル質が唾液や食物に曝露されると無機質が歯から徐々に浸出し、結果的に齲食の羅病性が増大する。この脱灰プロセスの結果として初期齲食が生じ、これは一般にエナメル質表面のごくわずかな欠損である。齲食による象牙質脱灰は、セメント質−エナメル質接合部より下方に齲食から生じた象牙質露出領域をもつ患者においても起きる可能性がある。したがって、この自然脱灰プロセスの速度を低下させることと関連して、フッ化物の適用および他の局所処置を含む多数の研究がある。
[003] 本発明者らは、象牙質知覚過敏症を軽減し、歯の表面の再石灰化を促進するのに有用である、新規な組成物および方法を同定した。
[004] 本発明は一般に、カリウム塩と生物活性ガラスの組合わせを含有する口腔ケア組成物を包含する。本発明の他の態様は、カリウム塩とカルシウムまたはリン酸の塩類との組合わせを含有する口腔ケア組成物を包含する。カリウム塩は本発明の組成物中に口腔の神経、たとえば歯の神経を脱感作するのに有効な量で存在し、生物活性ガラスまたはカルシウムもしくはリン酸の塩類は本発明の組成物中に象牙質細管を遮蔽するのに有効な量で存在し、これらにより知覚過敏症を予防する。
[005] 1態様において、本発明は、有効量の生物活性−生体適合性ガラスおよび脱感作に有効な量のカリウム塩を含む歯磨組成物を包含する。
[006] 他の態様において、本発明は、歯牙知覚過敏症を処置するための方法であって、その必要がある被験対象(subject)の1以上の知覚過敏症の歯を有効量の生物活性−生体適合性ガラスおよび脱感作に有効な量のカリウム塩と接触させることを含む方法を包含する。
[007] 他の態様において、本発明は、象牙質細管を少なくとも部分的に遮蔽するための方法であって、その必要がある被験対象の象牙質細管を有効量の生物活性−生体適合性ガラスおよび脱感作に有効な量のカリウム塩と接触させることを含む方法を包含する。
[008] 他の態様において、本発明は、齲歯を予防するための方法であって、その必要がある被験対象の歯牙構造体(tooth structure)を有効量の生物活性−生体適合性ガラスおよび脱感作に有効な量のカリウム塩と接触させることを含む方法を包含する。
[009] 他の態様において、本発明は、初期齲食を予防するための方法であって、その必要がある被験対象の歯牙構造体を有効量の生物活性−生体適合性ガラスおよび脱感作に有効な量のカリウム塩と接触させることを含む方法を包含する。
[0010] 他の態様において、本発明は、エナメル質を再石灰化するための方法であって、その必要がある被験対象の歯牙構造体を有効量の生物活性−生体適合性ガラスおよび脱感作に有効な量のカリウム塩と接触させることを含む方法を包含する。
[0011] 他の態様において、本発明は、歯牙構造体の裂溝(fissure)を封着する(sealing)ための方法であって、その必要がある被験対象の歯牙構造体を有効量の生物活性−生体適合性ガラスおよび脱感作に有効な量のカリウム塩と接触させることを含む方法を包含する。
[0012] 他の態様において、本発明は、歯牙構造体の小窩(pit)を封着するための方法であって、その必要がある被験対象の歯牙構造体を有効量の生物活性−生体適合性ガラスおよび脱感作に有効な量のカリウム塩と接触させることを含む方法を包含する。
[0013] 他の態様において、本発明は、歯牙構造体を裏層(lining)するための方法であって、その必要がある被験対象の歯牙構造体を有効量の少なくとも1種類の生物活性−生体適合性ガラスおよび脱感作に有効な量のカリウム塩と接触させることを含む方法を包含する。
[0014] 他の態様において、本発明は、歯髄(pulp)を覆髄する(capping)ための方法であって、その必要がある被験対象の歯牙構造体を有効量の生物活性−生体適合性ガラスおよび脱感作に有効な量のカリウム塩と接触させることを含む方法を包含する。
[0015] 他の態様において、本発明は、その必要がある被験対象において歯周外科処置後の歯牙構造体を処置するための方法であって、歯牙構造体を有効量の生物活性−生体適合性ガラスおよび脱感作に有効な量のカリウム塩と接触させることを含む方法を包含する。
[0016] 他の態様において、本発明は、齲歯を予防するための方法であって、その必要がある被験対象の歯牙構造体を有効量の生物活性−生体適合性ガラスおよび脱感作に有効な量のカリウム塩と接触させることを含む方法を包含する。
[0017] 他の態様において、本発明は、齲歯を治療するための方法であって、その必要がある被験対象の歯牙構造体を有効量の生物活性−生体適合性ガラスおよび脱感作に有効な量のカリウム塩と接触させることを含む方法を包含する。
[0018] 他の態様において、本発明は、エナメル質を再石灰化するための方法であって、その必要がある被験対象の歯牙構造体を有効量の生物活性−生体適合性ガラスおよび脱感作に有効な量のカリウム塩と接触させることを含む方法を包含する。
[0019] 他の態様において、本発明は、初期齲食を再石灰化するための方法であって、その必要がある被験対象の歯牙構造体を有効量の生物活性−生体適合性ガラスおよび脱感作に有効な量のカリウム塩と接触させることを含む方法を包含する。
[0020] 他の態様において、本発明は、歯牙構造体の裂溝を封着するための方法であって、その必要がある被験対象の歯牙構造体を有効量の生物活性−生体適合性ガラスおよび脱感作に有効な量のカリウム塩と接触させることを含む方法を包含する。
[0021] 1態様において、本発明は、有効量のカルシウムおよびリン酸の塩類ならびに脱感作に有効な量のカリウム塩を含む歯磨組成物を包含する。
[0022] 他の態様において、本発明は、歯牙知覚過敏症を処置するための方法であって、その必要がある被験対象の1以上の知覚過敏症の歯を有効量のカルシウムおよびリン酸の塩類ならびに脱感作に有効な量のカリウム塩と接触させることを含む方法を包含する。
[0023] 他の態様において、本発明は、象牙質細管を少なくとも部分的に遮蔽するための方法であって、その必要がある被験対象の象牙質細管を有効量のカルシウムおよびリン酸の塩類ならびに脱感作に有効な量のカリウム塩と接触させることを含む方法を包含する。
[0024] 他の態様において、本発明は、齲歯を予防するための方法であって、その必要がある被験対象の歯牙構造体を有効量のカルシウムおよびリン酸の塩類ならびに脱感作に有効な量のカリウム塩と接触させることを含む方法を包含する。
[0025] 他の態様において、本発明は、初期齲食を予防するための方法であって、その必要がある被験対象の歯牙構造体を有効量のカルシウムおよびリン酸の塩類ならびに脱感作に有効な量のカリウム塩と接触させることを含む方法を包含する。
[0026] 他の態様において、本発明は、エナメル質を再石灰化するための方法であって、その必要がある被験対象の歯牙構造体を有効量のカルシウムおよびリン酸の塩類ならびに脱感作に有効な量のカリウム塩と接触させることを含む方法を包含する。
[0027] 他の態様において、本発明は、歯牙構造体の裂溝を封着するための方法であって、その必要がある被験対象の歯牙構造体を有効量のカルシウムおよびリン酸の塩類ならびに脱感作に有効な量のカリウム塩と接触させることを含む方法を包含する。
[0028] 他の態様において、本発明は、歯牙構造体の小窩を封着するための方法であって、その必要がある被験対象の歯牙構造体を有効量のカルシウムおよびリン酸の塩類ならびに脱感作に有効な量のカリウム塩と接触させることを含む方法を包含する。
[0029] 他の態様において、本発明は、歯牙構造体を裏層するための方法であって、その必要がある被験対象の歯牙構造体を有効量のカルシウムおよびリン酸の塩類ならびに脱感作に有効な量のカリウム塩と接触させることを含む方法を包含する。
[0030] 他の態様において、本発明は、歯髄を覆髄するための方法であって、その必要がある被験対象の歯牙構造体を有効量のカルシウムおよびリン酸の塩類ならびに脱感作に有効な量のカリウム塩と接触させることを含む方法を包含する。
[0031] 他の態様において、本発明は、その必要がある被験対象において歯周外科処置後の歯牙構造体を処置するための方法であって、歯牙構造体を有効量のカルシウムおよびリン酸の塩類ならびに脱感作に有効な量のカリウム塩と接触させることを含む方法を包含する。
[0032] 他の態様において、本発明は、齲歯を予防するための方法であって、その必要がある被験対象の歯牙構造体を有効量のカルシウムおよびリン酸の塩類ならびに脱感作に有効な量のカリウム塩と接触させることを含む方法を包含する。
[0033] 他の態様において、本発明は、齲歯を治療するための方法であって、その必要がある被験対象の歯牙構造体を有効量のカルシウムおよびリン酸の塩類ならびに脱感作に有効な量のカリウム塩と接触させることを含む方法を包含する。
[0034] 他の態様において、本発明は、エナメル質を再石灰化するための方法であって、その必要がある被験対象の歯牙構造体を有効量のカルシウムおよびリン酸の塩類ならびに脱感作に有効な量のカリウム塩と接触させることを含む方法を包含する。
[0035] 他の態様において、本発明は、初期齲食を再石灰化するための方法であって、その必要がある被験対象の歯牙構造体を有効量のカルシウムおよびリン酸の塩類ならびに脱感作に有効な量のカリウム塩と接触させることを含む方法を包含する。
[0036] 他の態様において、本発明は、歯牙構造体の裂溝を封着するための方法であって、その必要がある被験対象の歯牙構造体を有効量のカルシウムおよびリン酸の塩類ならびに脱感作に有効な量のカリウム塩と接触させることを含む方法を包含する。
[0037] 図1は、本発明の組成物で処理した象牙質試料を対照試料と対比した走査型電子顕微鏡検査の結果を示す。 [0038] 図2は、細管を迅速に遮蔽するのに最適な生物活性−生体許容性ガラスのレベルを判定するためのインビトロ用量応答試験の結果を示す。 [0039] 図3は、本明細書に述べる2種類の系の耐酸性をインビトロで試験したものを示す。 [0040] 図4は、一般的な非遮蔽型シリカ練り歯磨対照と対比した10% Novamin練り歯磨についてのコンダクタンス実験の結果を示す。共焦点レーザー顕微鏡検査イメージは、Novaminの用量応答性およびAC43シリカの追加効果を示す。上の線はNovaminを表わし、下の線は対照試料を表わす。
全般的記載
[0041] 本発明は一般に、有効量の生物活性−生体適合性ガラスまたはカルシウムおよびリン酸の塩の組合わせ;ならびに脱感作に有効な量のカリウム塩を含む、歯磨組成物を包含する。
[0042] 特定の態様において、カリウム塩は炭酸水素カリウム、クエン酸カリウム、塩化カリウムまたは硝酸カリウムである。
[0043] 特定の態様において、生物活性ガラスはリンケイ酸ナトリウムカルシウム(calcium sodium phosphosilicate)である。
[0044] 特定の態様において、生物活性−生体適合性ガラスは90μm未満の粒径範囲をもつ。
[0045] 特定の態様において、生物活性−生体適合性ガラスは70μm未満の粒径範囲をもつ。
[0046] 特定の態様において、生物活性−生体適合性ガラスは50μm未満の粒径範囲をもつ。
[0047] 特定の態様において、生物活性−生体適合性ガラスは40μm未満の粒径範囲をもつ。
[0048] 特定の態様において、生物活性−生体適合性ガラスは30μm未満の粒径範囲をもつ。
[0049] 特定の態様において、生物活性−生体適合性ガラスは20μm未満の粒径範囲をもつ。
[0050] 特定の態様において、カリウム塩は組成物の全重量を基準として0.1重量%〜10重量%の量で存在する。
[0051] 特定の態様において、カリウム塩は組成物の全重量を基準として1重量%〜5重量%の量で存在する。
[0052] 特定の態様において、カリウム塩は組成物の全重量を基準として2重量%〜4重量%の量で存在する。
[0053] 特定の態様において、カリウム塩は組成物の全重量を基準として3.75重量%の量で存在する。
[0054] 特定の態様において、生物活性−生体適合性ガラスは下記の重量%の組成物を含有する。
[0055] 特定の態様において、組成物は練り歯磨、グリセリンゲルまたはマウスウォッシュに含有される。
[0056] 特定の態様において、生物活性−生体適合性ガラスは象牙質細管を遮蔽するのに有効な量の5μm未満の粒子を含有する。
[0057] 特定の態様において、生物活性−生体適合性ガラスは象牙質細管を遮蔽するのに有効な量の2μm未満の粒子を含有する。
[0058] 特定の態様において、組成物はさらに1種類以上のフッ化物源を含む。
[0059] 特定の態様において、組成物はさらに1種類以上の抗細菌剤を含む。
[0060] 特定の態様において、組成物はさらに1種類以上の歯石防除剤を含む。
[0061] 特定の態様において、組成物はさらに1種類以上の構造構築剤(structure building agent)を含む。
[0062] 特定の態様において、生物活性−生体適合性ガラスは組成物の全重量を基準として0.1重量%〜20重量%の量で存在する。
[0063] 特定の態様において、生物活性−生体適合性ガラスは組成物の全重量を基準として0.5重量%〜15重量%の量で存在する。
[0064] 特定の態様において、生物活性−生体適合性ガラスは組成物の全重量を基準として1重量%〜10重量%の量で存在する。
[0065] 特定の態様において、生物活性−生体適合性ガラスは組成物の全重量を基準として3重量%〜7重量%の量で存在する。
[0066] 特定の態様において、生物活性−生体適合性ガラスは組成物の全重量を基準として5重量%の量で存在する。
[0067] 特定の態様において、生物活性−生体適合性ガラスは組成物の全重量を基準として7.5重量%の量で存在する。
[0068] 特定の態様において、本明細書に記載する組成物は、歯牙知覚過敏症を処置するための方法;象牙質細管を少なくとも部分的に遮蔽するための方法;齲歯を予防するための方法;初期齲食を予防するための方法;エナメル質を再石灰化するための方法;歯牙構造体の裂溝を封着するための方法;歯牙構造体の小窩を封着するための方法;歯牙構造体を裏層するための方法;歯髄を覆髄するための方法;歯牙構造体を処置するための方法;齲歯を予防するための方法;齲歯を治療するための方法;エナメル質を再石灰化するための方法;初期齲食を再石灰化するための方法;歯牙構造体の裂溝を封着するための方法に有用である。
[0069] I.本発明の組成物
[0070] 本発明は、口腔ケア組成物、およびヒトまたは他の動物被験対象に投与または適用または使用する方法を提供する。本発明の組成物は、生体適合性−生物活性ガラスおよび脱感作に有効な量のカリウム塩を含有し、これらの組成物はたとえばエナメル質の再石灰化、初期齲食の再石灰化、齲食象牙質の再石灰化、齲食の予防、齲歯の制止、齲歯の回復、抗齲食、小窩および裂溝のシーラント、予防用ペースト、フッ化物処置、象牙質シーラント、ならびにその組合わせに有用である。理論により拘束されるわけではないが、本発明の組成物は新たな構造層を形成する生物活性層を付与することができ、これが歯牙構造体の再石灰化を持続させると考えられる。これは、フーリエ変換赤外分光法(FTIR)を用いて、本発明による組成物で処置した後に象牙質の表面にヒドロキシカーボネートアパタイト層が再形成されることにより立証できる。
[0071] 本発明の口腔ケア組成物は、たとえば練り歯磨、マウスウォッシュ、ライナー、基剤、ゲル剤、および修復材、たとえば充填材または間接歯髄覆髄材にも含有させることができる。組成物が練り歯磨である場合、組成物を単一チューブまたは2本のチューブから送達することができる。単一チューブ選択肢は遮蔽成分の送達のために非水性手法を採用し、したがってそれらは口内で水/唾液に曝露された際に歯の表面に沈降するであろう。
[0072] 本明細書中で述べる“口腔ケア組成物”は、ヒトまたは動物被験対象の口腔に、被験対象の健康、衛生または外観を向上させて、たとえば下記の効果をもたらすために投与または適用するのに適したいずれかの組成物である:たとえば歯、歯肉、粘膜、または口腔の他の硬組織もしくは軟組織の状態または障害の予防または治療;全身的な状態または障害の予防または治療;感覚効果、装飾効果または美容効果の付与;ならびにその組合わせ。
[0073] 本発明による組成物は、歯周外科処置後に象牙質知覚過敏度を軽減しかつ組織接着を増強するための表面処置にも有用である。これらの組成物は、歯その他の多様な状態に関連する種々の欠損を処置するのに有効であり、実際に化学的および物理的に歯に結合し、これにより歯牙構造体を再石灰化する。
[0074] 本明細書中で述べる用語“再石灰化”は、歯の表面におけるヒドロキシアパタイトの形成である。ヒドロキシアパタイトの形成は、生物活性ガラス組成物が水溶液に曝露されると共に開始する。理論により拘束されるわけではないが、生物活性ガラス中のナトリウムイオン(Na)が体液中のHイオンと交換されてpHを上昇させると考えられる。次いでカルシウムおよびリンが生物活性ガラスから移行してカルシウム−リンに富む表面層が形成される。生物活性ガラス中のナトリウムイオンが溶液中の水素イオンと交換され続けるのに伴って、下側のシリカに富む帯域が徐々に増加する。一定時間後、カルシウム−リンに富む層は結晶化してヒドロキシアパタイト材料になる。コラーゲンがアパタイト凝集物と構造的に統合される可能性がある。後に述べるように、再石灰化に有効な量は、ヒドロキシアパタイトを形成しうるいずれかの量である。
[0075] 用語“再石灰化に有効な量”は、歯の表面を再石灰化するのに有効なヒドロキシアパタイトの量である。
[0076] 本明細書中で用いる用語“歯牙構造体”は、歯のいずれかの造作(単数または複数)を表わし、これにはエナメル質、象牙質、歯髄、歯根構造体、セメント質、歯根象牙質、歯冠象牙質、およびいずれかの歯科製品、またはその組合わせが含まれるが、これらに限定されない。本明細書中で用いる“歯(単数)”または“歯(複数)”は、天然の歯、義歯、義歯床、充填物、キャップ、歯冠、ブリッジ、歯科インプラントなど、および口腔内に永久的または一時的に固定された他のいずれかの硬質表面をもつ歯科補綴物を表わす。
[0077] 1.生体許容性−生物活性ガラス
[0078] 本発明の組成物は一般に1種類以上の生体許容性−生物活性ガラスを含有する。
[0079] 本発明に使用するのに適した生体許容性−生物活性ガラスには、本発明に従ってヒドロキシカーボネートアパタイトの層を形成できる無機ガラス材料が含まれるが、これらに限定されない。1態様において、本発明の歯磨組成物は生物活性−生体許容性ガラスを含有する。1態様において、組成物はリンケイ酸ナトリウムカルシウムを含有する。1態様において、組成物は1.0重量%から20重量%までの量のリンケイ酸ナトリウムカルシウムを含有する。1態様において、組成物は5.0重量%から15重量%までの量のリンケイ酸ナトリウムカルシウムを含有する。1態様において、組成物は10重量%の量のリンケイ酸ナトリウムカルシウムを含有する。
[0080] 適切な生体許容性−生物活性ガラスは、下記を含む組成をもつことができる:40重量%から86重量%までの二酸化ケイ素(SiO);0重量%から35重量%までの酸化ナトリウム(NaO);4重量%から46重量%までの酸化カルシウム(CaO);および1重量%から15重量%までの酸化リン(P)。好ましくは、生体許容性−生物活性ガラスは下記を含む:40重量%から60重量%までの二酸化ケイ素(SiO);10重量%から30重量%までの酸化ナトリウム(NaO);10重量%から30重量%までの酸化カルシウム(CaO);および2重量%から8重量%までの酸化リン(P)。これらの酸化物は、固溶体もしくは混合酸化物、または酸化物の混合物として存在することができる。本発明に使用するのに適した生体許容性−生物活性ガラスの例にはNovaMin(登録商標)が含まれ、これは45重量の二酸化ケイ素、24.5重量%の酸化ナトリウム、6重量%の酸化リンおよび24.5重量%の酸化カルシウムを含む組成をもつ。
[0081] 1態様において、適切な生体許容性−生物活性ガラスの組成物は、ケイ素、ナトリウム、リンおよびカルシウムの酸化物のほかに、CaF、B、Al、MgOおよびKOをも含有することができる。特定の態様において、CaFの範囲は0重量%から25重量%までである。Bに好ましい範囲は0重量%から10重量%までである。Alに好ましい範囲は0重量%から4重量%までである。MgOに好ましい範囲は0重量%から5重量%までである。KOに好ましい範囲は0重量%から8重量%までである。
[0082] 特定の態様において、小粒子シリカは有効性を追加し、たとえばNovaMinにより生じるアルカリ性を低下させるのに有用なpH調整剤である。
[0083] 生体許容性−生物活性ガラスの“有効”量は、本発明の方法で使用した際に、活性成分を投与されるヒトまたは下等動物被験対象において不都合な有害副作用(たとえば、毒性、刺激、またはアレルギー反応)なしに妥当な損益比に相応して、目的とする治療効果または予防効果をもつのに十分な量である。具体的な有効量は、処置される個々の状態、被験対象の身体状態、併用療法(がある場合)の性質、使用する具体的な活性成分、具体的な剤形、使用するキャリヤー、および希望する投与計画などの要因に応じて異なるであろう。
[0084] 本発明の生物活性ガラスは、歯牙構造体と相互作用するのに有効な材料を提供する。本発明による生体適合性ガラスは、有害な免疫応答を誘発しないものである。
[0085] 本発明によれば、特定の粒径の生物活性ガラスが前記状態の処置に特に有用であることが見出された。具体的には、小粒子と極小粒子を合わせると、本発明の組成物によって予想外の結果が得られる。特定の態様において、たとえば組成物の生物活性ガラス部分は歯牙構造体と結合できる小粒子(たとえば、90ミクロン未満)を含有し、かつこれより小さい粒子(たとえば、10未満)を合わせて使用する;これらの粒子のうち大きい方は歯牙構造体に接着してイオン溜めとして作用し、一方、小さい方は種々の歯牙構造体の表面不規則部の内部に侵入してそこに留まることができる。
[0086] 1態様において、本発明に使用するのに適した生体許容性−生物活性ガラスは粒状の相互連結していない生物活性ガラスである。1態様において、ガラスは90μm未満の粒径範囲をもつ。1態様において、ガラスは70μm未満の粒径範囲をもつ。1態様において、ガラスは50μm未満の粒径範囲をもつ。1態様において、ガラスは40μm未満の粒径範囲をもつ。1態様において、ガラスは30μm未満の粒径範囲をもつ。1態様において、ガラスは20μm未満の粒径範囲をもつ。特定の態様において、組成物の生物活性ガラス部分の粒径は20、10、5、4、3、2、1ミクロン未満である。
[0087] ある態様において、ガラスはメジアン粒径0.5μm〜90μmをもつ。他の態様において、ガラスはメジアン粒径0.5μm〜70μmをもつ。他の態様において、ガラスはメジアン粒径0.5μm〜50μmをもつ。他の態様において、ガラスはメジアン粒径0.5μm〜40μmをもつ。他の態様において、ガラスはメジアン粒径0.5μm〜30μmをもつ。他の態様において、ガラスはメジアン粒径0.5μm〜20μmをもつ。他の態様において、ガラスはメジアン粒径0.5μm〜10μmをもつ。他の態様において、ガラスはメジアン粒径0.5μm〜5μmをもつ。他の態様において、ガラスはメジアン粒径0.5μm〜4μmをもつ。他の態様において、ガラスはメジアン粒径0.5μm〜3μmをもつ。他の態様において、ガラスはメジアン粒径0.5μm〜2μmをもつ。他の態様において、ガラスはメジアン粒径0.5μm〜1μmをもつ。さらに他の態様において、ガラスは0.5μm、1μm、2μm、3μm、4μm、5μm、7.5μmおよび10μmからなる群から選択されるメジアン粒径をもつ。
[0088] 特定の態様において、これらの粒子のうち大きい方(たとえば、90ミクロン未満〜20ミクロン未満)は追加のカルシウムおよびリンの溜めを提供し、したがって小粒子(たとえば、20ミクロン未満〜1ミクロン未満)により開始した石灰化またはリン酸カルシウム層の沈着を継続させることができる。本発明の特定の態様において、追加のカルシウムおよびリンは、すべての歯牙構造体へ、および象牙質細管などの歯牙構造体の表面不規則部の内部また開口部に付着していた粒子へ、浸出することができる。次いでこれにより反応全体が継続し、これらの粒子のうち表面不規則部の内部また開口部に留まっていた小さい方の生長が継続し、その結果、表面不規則部を効果的に被覆または充填することができる。この過剰濃度のカルシウムおよびリンのイオンにより、これらの粒子のうち小さい方の反応を行なわせることができる;小さい方の粒子はそれらの表面積が比較的大きいので、それらのイオンが急速に枯渇するからである。これらの粒子のうち大きい方は、より長期の作用として、より低速で反応してそれらのイオンを放出するであろう。さらに、これらの粒子のうち大きい方は、歯のさまざまな表面不規則部の表面開口部を機械的に研磨して、小粒子がこの表面不規則部に進入して反応するのを可能にするであろう。
[0089] この効果は多様な用途においてきわめて有益である。たとえば、齲食または齲歯の予防に際して、本発明の組成物はきわめて小さい表面不規則部の深部に浸透して、近辺にある大きい方の粒子から継続的なイオン供給を受けることができるので、それの蓄積イオン供給が枯渇した後も生長できる。これは、小窩および裂溝の封着にもきわめて有用であり、はるかに効果的かつ持続的なシールが得られる。
[0090] これらの細管の遮蔽によって、たとえば歯周外科処置後の知覚過敏度が著しく軽減する。特定の態様において、直径2ミクロン未満の粒子と45ミクロンより大きい粒子の混合物を使用する。この組合わせによって特に有効な組成物が得られることが見出された。
[0091] 特定の態様において、生体許容性−生物活性ガラスは下記の重量の成分を含有するガラス組成物を含む。
[0092] 特定の態様において、生物活性ガラスは下記の重量%の組成物を含む。
[0093] 2.本発明のカリウム塩
[0094] 本発明のカリウム塩には水溶性カリウムイオン源が含まれ、これには硝酸カリウム、クエン酸カリウム、炭酸水素カリウム、またはその組合わせが含まれるが、これらに限定されない。理論により拘束されるわけではないが、カリウムイオンを生成する水溶性カリウム塩は露出した歯牙象牙質に直接作用する。
[0095] 特定の態様において、カリウム塩は系内で構造/粘度を構築する予想外の効果をもつ。
[0096] 特定の態様において、本発明組成物中のカリウム塩の量は、知覚過敏症の歯を脱感作するのに有効な量である。たとえば、カリウム塩はカリウムとして計算して組成物の重量の0.1重量%〜10重量%、0.7重量%〜3重量%、1.5重量%〜2.3重量%の量で用いられる。
[0097] 3.本発明のカルシウム塩
[0098] 本発明のカルシウム塩には水溶性カルシウムイオン源が含まれ、これには塩化カルシウム、炭酸カルシウム、またはその組合わせが含まれるが、これらに限定されない。理論により拘束されるわけではないが、カルシウムイオンを生成する水溶性カルシウム塩は露出した歯牙象牙質に直接作用する。
[0099] 特定の態様において、本発明組成物中のカルシウム塩の量は、歯の石灰化および/または象牙質細管の遮断に有効な量である。たとえば、カルシウム塩は組成物の重量の0.1重量%〜10重量%、0.7重量%〜5重量%、1.5重量%〜4重量%、または3重量%の量で用いられる。
[00100] 4.本発明のリン酸塩
[00101] 本発明のリン酸塩には水溶性ホスフェートイオン源が含まれ、これには二塩基性リン酸ナトリウム、リン酸カルシウム、またはその組合わせが含まれるが、これらに限定されない。理論により拘束されるわけではないが、ホスフェートイオンを生成する水溶性リン酸塩は露出した歯牙象牙質に直接作用する。
[00102] 特定の態様において、本発明組成物中のリン酸塩の量は、歯の石灰化および/または象牙質細管の遮断に有効な量である。たとえば、リン酸塩は組成物の重量の0.1重量%〜10重量%、0.7重量%〜5重量%、1.5重量%〜3重量%、または2.5重量%の量で用いられる。
[00103] II.本発明組成物中の他の成分
[00104] 特定の態様において、本発明の非水性歯磨組成物は、歯磨配合物中に一般的に用いられる他のいずれかの添加剤を含有することができる。いずれか適切な量または形態のいずれか適切な添加剤を使用できる。本発明に使用するのに適切な添加剤には下記のものが含まれるが、これらに限定されない:界面活性剤、カリウム塩を含めた脱感作剤、フッ化物源、増白剤、歯石防除剤、抗細菌剤、シリカを含めた研磨剤、結合剤および増粘剤、洗浄剤、接着剤、泡調節剤、pH調整剤、口当たり改善剤、甘味剤、矯味矯臭剤、着色剤、保存剤、その組合わせなど。これらの添加剤は任意成分であって本発明の自動ディッシュウォッシング組成物から個別にまたは全体として除外できることを理解すべきである。さらに、上記カテゴリーの物質それぞれの一般的属性は異なるけれども何らかの共通の属性があること、またいずれか特定の物質がそのような2以上の物質カテゴリー内の多数の目的に役立つ可能性があることは理解される。特定の態様において、そのような添加剤は生物活性ガラスおよび他の組成物成分との適合性が得られるように選択される。
[00105] 1.界面活性剤
[00106] 本発明に使用するのに適切な界面活性剤には下記のものが含まれるが、これらに限定されない:当業者に既知の陰イオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤、両性(amphoteric)界面活性剤、両性(ampholytic)界面活性剤、双性イオン界面活性剤、およびその混合物。適切な界面活性剤は、いずれか適切な量または形態で添加でき、場合により界面活性剤系であってもよく、清浄化および/または起泡特性を含めた(これらに限定されない)いずれかの目的特性を付与するように添加できる。適切な界面活性剤には陰イオン、陽イオン、非イオンおよび両性界面活性剤を含めることができる。
[00107] 1態様において、本発明の歯磨組成物は少なくとも1種類の界面活性剤を含有する。1態様において、少なくとも1種類の界面活性剤を含有する組成物はラウリル硫酸ナトリウムを含有する。1態様において、組成物はラウリル硫酸ナトリウムを0.5重量%から10重量%までの量で含有する。1態様において、組成物はラウリル硫酸ナトリウムを1重量%から5重量%までの量で含有する。1態様において、組成物はラウリル硫酸ナトリウムを1.5重量%から2重量%までの量で含有する。
[00108] 1態様において、少なくとも1種類の界面活性剤を含有する本発明の歯磨組成物はポロキサマーを含有する。1態様において、ポロキサマーを含有する組成物はエチレンオキシド/プロピレンオキシドコポリマーを含有する。1態様において、ポロキサマーを含有する組成物はエチレンオキシド/プロピレンオキシドコポリマーを1.0重量%から45.0重量%までの量で含有する。1態様において、ポロキサマーを含有する組成物はエチレンオキシド/プロピレンオキシドコポリマーを5.0重量%から35.0重量%までの量で含有する。1態様において、ポロキサマーを含有する組成物はエチレンオキシド/プロピレンオキシドコポリマーを10.0重量%から25.0重量%までの量で含有する。
[00109] 2.歯石防除剤
[00110] ある態様において、本発明の組成物は場合により、本明細書に詳述する生物活性ガラスおよび/またはカリウム塩の有効性を妨げないように配合された歯石防除(抗歯石)剤を含むことができる。本発明に有用な歯石防除剤には、これらのいずれかの作用剤の塩類、たとえばそれらのアルカリ金属塩およびアンモニウム塩;リン酸塩およびポリリン酸塩(たとえば、ピロリン酸塩)、ポリアミノプロパンスルホン酸(AMPS)、ポリオレフィンスルホン酸塩、ポリオレフィンリン酸塩、ジホスホン酸塩、たとえばアザシクロアルカン−2,2−ジホスホン酸(たとえば、アザシクロヘプタン−2,2−ジホスホン酸)塩、N−メチルアザシクロ−ペンタン−2,3−ジホスホン酸、エタン−1−ヒドロキシ−1,1−ジホスホン酸(EHDP)およびエタン−1−アミノ−1,1−ジホスホン酸塩、ホスホノアルカンカルボン酸が含まれる。有用な無機リン酸塩およびポリリン酸塩には、一塩基性、二塩基性および三塩基性リン酸ナトリウム、トリポリリン酸ナトリウム、テトラポリリン酸ナトリウム、ピロリン酸モノ−、ジ−、トリ−およびテトラナトリウム、トリメタリン酸ナトリウム、ヘキサメタリン酸ナトリウム、ならびにその混合物が含まれる。
[00111] 3.フッ化物源
[00112] 本発明に用いるのに適したフッ化物源には、生物活性ガラスの有効性を妨げないように配合され、たとえば抗齲食剤として有用となりうる、口腔用として許容できるいずれかの粒状フッ化物イオン含有剤を含めることができる。適切なフッ化物源には下記のものを含めることができるが、これらに限定されない:アルカリ金属フッ化物を含めたフッ化物イオン;アミンフッ化物、たとえばオラフルル(olaflur)(N’−オクタデシルトリメチレンジアミン−N,N,N’−トリス(2−エタノール)−ジヒドロフルオリド);フッ化スズ(II);フッ化インジウム;ならびに下記を含むモノフルオロホスフェートイオン:モノフルオロリン酸アルカリ金属塩、たとえばカリウム塩、ナトリウム塩、ならびにフッ化アンモニウムおよびモノフルオロリン酸アンモニウム;ならびにその混合物。
[00113] 1態様において、本発明の歯磨組成物はさらにフッ素源を含有する。1態様において、組成物はさらにフッ化物塩を含有する。1態様において、さらにフッ化物塩を含有する組成物はモノフルオロリン酸ナトリウムを含有する。1態様において、フッ化物源がモノフルオロホスフェートイオンである場合、モノフルオロホスフェートイオンの活性を増強することが示されたグリセロリン酸カルシウムを任意に添加してもよい。1態様において、組成物は100〜3000ppmのフッ化物を供給するフッ素源を含有することができる。1態様において、組成物は500〜2000ppmのフッ化物を供給するフッ素源を含有することができる。
[00114] 4.増白剤
[00115] 本発明に用いるのに適した増白剤には、口腔に使用するのに適したいずれかの療法有効薬剤を含めることができる。適切な増白剤には二酸化チタン、過酸化水素、トリポリリン酸ナトリウムなどが含まれるが、これらに限定されない。1態様において、本発明の歯磨組成物はさらに増白剤を含有する。1態様において、本発明の組成物はさらに二酸化チタンを含有する。1態様において、二酸化チタンを適宜なレベルで含有させることができる。
[00116] 5.研磨剤
[00117] 本発明に用いるのに適した研磨剤には、生物活性ガラスの有効性を妨げないように配合された、口腔用として許容できるいずれかの粒状作用剤を含めることができる。本発明に用いるのに適した研磨剤には、シリカ、オルトリン酸亜鉛、炭酸水素ナトリウム(ベーキングソーダ)、プラスチック粒子、アルミナ、水和アルミナ、炭酸カルシウム、ピロリン酸カルシウム、およびその混合物が含まれるが、これらに限定されない。シリカ研磨剤は、珪藻土を含めた天然非晶質シリカ;または合成非晶質シリカ、たとえば沈降シリカ;またはシリカゲル、たとえばシリカキセロゲル;あるいはその混合物であってもよい。
[00118] 一般に、本発明の歯磨組成物に用いるのに適した研磨剤の量は、許容できるレベルの清浄化および研磨をもたらすように、当技術分野で周知の方法に従って経験的に判定されるであろう。1態様において、本発明の歯磨組成物は研磨剤を含有する。1態様において、組成物はシリカ研磨剤を含有する。1態様において、シリカ研磨剤は1重量%から30重量%までの量で存在する。1態様において、シリカ研磨剤は5重量%から15重量%までの量で存在する。1態様において、シリカ研磨剤は7重量%から10重量%までの量で存在する。
[00119] 6.口当たり改善剤(mouth-feel agent)
[00120] 本発明に用いるのに適した口当たり改善剤には、歯磨組成物の使用中に望ましいテキスチャーまたは他の感触を付与する、口腔用として許容できる、いずれかの形態または量のいずれかの物質を含めることができる。適切な口当たり改善剤には、分散させた矯味矯臭剤、甘味剤、唾液刺激剤などが含まれるが、これらに限定されない。
[00121] 本発明に有用な矯味矯臭剤には、組成物の味覚を向上させることができるいずれかの物質または物質混合物が含まれる。口腔用として許容できるいずれかの天然または合成の矯味矯臭剤、たとえば香油、芳香性アルデヒド類、エステル類、アルコール類、これらに類する物質、およびその組合わせを使用できる。矯味矯臭剤には下記のものが含まれる:バニリン、セージ、マヨラマ、パセリ油、スペアミント油、シナモン油、ウインターグリーン油(サリチル酸メチル)、ペパーミント油、チョウジ油、ベイ油(bay oil)、アニス油、ユーカリ油、柑橘油;果実の油およびエッセンス:レモン、オレンジ、ライム、グレープフルーツ、アンズ、バナナ、ブドウ、リンゴ、イチゴ、サクランボ、パイナップルなどから得られるものが含まれる;コーヒー、ココア、コーラ(cola)、ラッカセイ、アーモンドなどの豆およびナッツから得られるフレーバー、吸着および封入した矯味矯臭剤、ならびにその混合物。本発明の矯味矯臭剤には、香り、および/またはクーリング効果もしくはウォーミング効果を含めた他の感覚効果を口内でもたらす成分も含まれる。そのような成分には、メントール、酢酸メンチル、乳酸メンチル、ショウノウ、ユーカリ油、ユーカリプトール、アネトール、オイゲノール、センナ(cassia)、オキサノン(oxanone)、アルファ−イリソン(alpha-irisone)、プロペニルグアイエトール(propenyl guaiethol)、チモール、リナロオール(linalool)、ベンズアルデヒド、シンナムアルデヒド、N−エチル−p−メンタン−3−カルボキサミン、N,2,3−トリメチル−2−イソプロピルブタナミド、3−1−メントキシプロパン−1,2−ジオール、シンナムアルデヒドグリセロールアセタール(CGA)、メトングリセロールアセタール(methone glycerol acetal)(MGA)、およびその混合物が含まれる。1種類以上の矯味矯臭剤が場合により0.01%〜5%、場合によっては多様な態様において0.05から2%まで、0.1%から2.5%まで、および0.1から0.5%までの総量で存在する。
[00122] 本発明に有用な甘味剤には、口腔用として許容できる天然または人工の、栄養性または非栄養性甘味剤が含まれる。そのような甘味剤には、デキストロース、ポリデキストロース、ショ糖、マルトース、デキストリン、乾燥転化糖、マンノース、キシロース、リボース、フルクトース、レブロース、ガラクトース、コーンシロップ(高フルクトースコーンシロップおよびコーンシロップ固形分を含む)、部分水解デンプン、水素化デンプン水解物、ソルビトール、マンニトール、キシリトール、マルチトール、イソマルト(isomalt)、アスパルテーム(aspartame)、ネオテーム(neotame)、サッカリンおよびその塩類、スクラロース(sucralose)、ジペプチド系強力甘味剤、シクラメート類、ジヒドロカルコン(dihydrochalcone)類、ならびにその混合物が含まれる。場合により1種類以上の甘味剤が、選択される個々の甘味剤(単数または複数)に強く依存した総量で、ただし一般的には0.005%から5%まで、場合により0.01%から1%までのレベルで存在する。
[00123] 本発明の組成物は、場合により、本明細書に詳述する生物活性ガラスおよび/またはカリウム塩の有効性を妨げないように配合された、たとえば口内乾燥症の軽減に有用な唾液刺激剤を含有することができる。1種類以上の唾液刺激剤は場合により、唾液刺激に有効な総量で存在する。
[00124] 7.他の活性成分
[00125] ある態様において、本発明の組成物は場合により、口腔の硬組織または軟組織の状態または障害を予防または治療することができる、あるいは生理的な障害または状態を予防または治療することができる、他の活性物質を含有してもよい。ある態様において活性成分は、全部または一部が口腔の障害ではない障害を治療または予防することができる“全身活性成分”である。ある態様において、活性成分は口腔内で(たとえば、歯、歯肉、または口腔の他の硬組織もしくは軟組織に対して)障害を治療または予防することができ、あるいは美容効果をもたらすことができる“口腔ケア活性成分”である。本発明に有用な口腔ケア活性成分には、増白剤、抗齲食剤、歯石防除剤、抗歯垢剤、歯周活性成分、研磨剤、ブレスフレッシュニング剤、歯の脱感作剤、唾液刺激剤、およびその組合わせが含まれる。
[00126] ある態様において、本発明の組成物は場合により、本明細書に詳述する生物活性ガラスおよび/またはカリウム塩の有効性を妨げないように配合された抗細菌剤を含有することができる。抗細菌剤の例にはトリクロサン(triclosan)、セチルピリジニウムクロリド、およびその組合わせが含まれるが、これらに限定されない。
[00127] ある態様において、本発明の組成物は、本明細書に詳述する生物活性ガラスおよび/またはカリウム塩の有効性を妨げないように配合された栄養素を含有する。適切な栄養素にはビタミン、無機質、アミノ酸、およびその混合物が含まれる。ビタミンには、ビタミンCおよびD、チアミン、リボフラビン、パントテン酸カルシウム、ナイアシン、葉酸、ニコチンアミド、ピリドキシン、シアノコバラミン、パラ−アミノ安息香酸、生体フラボノイド、およびその混合物が含まれる。栄養サプリメントには、アミノ酸(たとえば、L−トリプトファン、L−リジン、メチオニン、トレオニン、レボカルニチンおよびL−カルニチン)、脂肪親和剤(lipotropics)(たとえば、コリン、イノシトール、ベタイン、およびリノール酸)、およびその混合物が含まれる。
[00128] ある態様において、本発明の組成物は抗着色剤(antistain agent)を含有することもできる。適切な抗着色剤には、カルボン酸、アミノカルボキシレート化合物、ホスホノ酢酸、ポリビニルピロリドンなどを含めることができるが、これらに限定されない。抗着色剤は歯磨組成物に装入することができ、あるいは歯磨剤の後に使用するために別個の組成物として提供できる。
[00129] ある態様において、本発明の組成物は、バイオガラスおよび生成するいずれかのHAP沈着物の表面沈着/保持を増強する作用剤を含有することもでき、これにはGantrez、アメロジェニン(amelogenin)、乳タンパク質(カゼイン)、キトサン、pluracare L1220(エチレンオキシド/プロピレンオキシドコポリマー)、polyox、PVP、メタクリレート、セラック、アルギニン、およびその組合わせが含まれるが、これらに限定されない。
[00130] III.口腔の障害を治療および予防する方法
[00131] 本発明の歯磨組成物は、一部は、生体許容性−生物活性ガラスおよび1種類以上のカリウム塩を含有する組成物を含み、その必要がある被験対象において口腔の種々の障害を治療または予防するのに有用である;たとえば、エナメル質の再石灰化、初期齲食の再石灰化、齲食象牙質の再石灰化、齲食の予防、齲歯の制止、齲歯の回復、抗齲食、小窩および裂溝のシーラント、予防用ペースト、フッ化物処置、象牙質シーラント、およびその組合わせ。本明細書中で用いる用語“被験対象”には、哺乳動物、たとえばヒト、ならびにネコおよびイヌを含めた愛玩動物が含まれる。
[00132] 他の態様において、本発明の歯磨組成物は、一部は、カルシウムおよびリン酸の塩類ならびに1種類以上のカリウム塩を含有し、その必要がある被験対象において口腔の種々の障害を治療または予防するのに有用な組成物を含む;たとえば、エナメル質の再石灰化、初期齲食の再石灰化、齲食象牙質の再石灰化、齲食の予防、齲歯の制止、齲歯の回復、抗齲食、小窩および裂溝のシーラント、予防用ペースト、フッ化物処置、象牙質シーラント、およびその組合わせ。
[00133] 口腔の障害を治療または予防する他の方法も本発明の範囲に含まれる。1態様において、象牙質細管を少なくとも部分的に遮蔽する方法は、その必要がある被験対象の歯または歯の表面を本発明による非水性歯磨組成物と接触させることを含む。1態様において、齲歯を予防する方法は、その必要がある被験対象の歯または歯の表面を本発明による非水性歯磨組成物と接触させることを含む。1態様において、齲歯を治療する方法は、その必要がある被験対象の歯または歯の表面を本発明による非水性歯磨組成物と接触させることを含む。1態様において、初期齲食を予防する方法は、その必要がある被験対象の歯または歯の表面を本発明による非水性歯磨組成物と接触させることを含む。1態様において、エナメル質を再石灰化する方法は、その必要がある被験対象の歯または歯の表面を本発明による非水性歯磨組成物と接触させることを含む。1態様において、裂溝を封着する方法は、その必要がある被験対象の歯または歯の表面を本発明による非水性歯磨組成物と接触させることを含む。1態様において、小窩を封着する方法は、歯または歯の表面を本発明による非水性歯磨組成物と接触させることを含む。1態様において、歯牙構造体を裏層する方法は、その必要がある被験対象の歯または歯の表面を本発明による非水性歯磨組成物と接触させることを含む。1態様において、歯髄を覆髄する方法は、その必要がある被験対象の歯または歯の表面を本発明による非水性歯磨組成物と接触させることを含む。1態様において、その必要がある被験対象において歯周外科処置後の歯牙構造体を処置する方法は、歯または歯の表面を本発明による非水性歯磨組成物と接触させることを含む。
[00134] IV.非水性歯磨組成物を生体許容性−生物活性ガラスで処理する方法
[00135] 生体許容性−生物活性ガラスおよび1種類以上のカリウム塩を含有する歯磨組成物の各例について、以下の操作に従った。
[00136] 1.処方量のグリセリンを適切なビーカーに装入した。サッカリン、二酸化チタンおよび塩化カリウムを徐々に添加し、良好に分散するまで混合した。ビーカーおよび内容物を150°Fに加熱し、15分間混合した。
[00137] 2.Pluracare(登録商標)L1220 PEG/PPGコポリマーをrossミキサーのポットに添加した。工程1のビーカーの内容物をrossポットに移し、真空下で5分間混合した。その後、rossカバーを開き、温度を調べた。温度が120°Fを超えていれば工程2を繰り返した。温度が120°F以下に降下した時点でモノフルオロリン酸ナトリウム(MFP)、生物活性ガラス(NovaMin(登録商標))、シリカ増粘剤(Zeodent(登録商標)165)およびシリカ研磨剤(Zeodent(登録商標)114)を添加し、次いで粉末が湿潤するまで混合した。真空吸引し、rossポットの内容物を高速で20分間混合した。
[00138] 3.温度を調べた。温度は110°F以下でなければならない。矯味矯臭剤およびラウリル硫酸ナトリウム粉末を添加し、次いで組成物を高速で全真空下に10分間混合した。
[00139] 以下の実施例により本発明の具体的組成物について説明する。別途明記しない限り、すべてのパーセントは重量による。例示した組成物は説明のためのものにすぎず、本発明の範囲を限定するものではない。本発明の精神から逸脱することなく多数の多様な改変をなしうることは当業者に理解されるであろう。したがって、本明細書に記載する本発明の形態ば説明のためのものにすぎず、本発明の範囲を限定することを意図したのものではないことを明確に理解すべきである。
[00140] 実施例1
[00141] 本発明の歯磨組成物を当技術分野で既知の方法で配合できることは当業者に自明であろう。
[00142] 表1に、生物活性ガラスおよび塩化カリウムを含む配合物を記載する。この具体例において、生物活性ガラスおよび塩化カリウムを懸濁させた非水性配合物を調製した。この配合物が口内で水/唾液と接触すると、塩化カリウムおよび生物活性ガラスが溶解する。生物活性ガラスマトリックス中の溶解したカルシウムとホスフェートは、次いで反応して沈降物を形成することができ、これが象牙質細管を遮蔽することができる。塩化カリウム塩は、わずかな加熱で配合物中のグリセリンに溶解することができる。
[00143] 実施例2
[00144] 塩化カルシウムおよびリン酸ナトリウムの塩類を生物活性ガラスの代わりに非水性配合物中に用いる場合、同様な方法を採用できる。口内で水/唾液と接触すると、塩化カルシウムとリン酸ナトリウムが反応し、リン酸カルシウムが歯に沈降して象牙質細管を遮蔽する。処方例を下記の表2に記載する。塩化カルシウム、リン酸ナトリウムおよび塩化カリウムの塩類は、わずかな加熱で配合物中のグリセリンに溶解することができる。
[00145] 実施例3
[00146] エッチングした象牙質ディスクを45秒間、14回、処方AまたはBでブラッシングし、処理間にリン酸緩衝液に浸漬した。他の組のディスクをリン酸緩衝液のみでブラッシングした(対照)。ディスクを化学分析用電子分光法(electron spectroscopy for chemical analysis,“ESCA”)および走査型電子顕微鏡(“SEM”)で評価して、遮蔽用沈着物が形成されたかどうかを判定した。下記の表3に示すように、処方AおよびBは両方とも、ESCAにおいて有意の沈着物を示し(高いCa、PおよびOレベル)、SEMにおいて実質的な象牙質遮蔽を示した。図1はSEMの結果を示す。
[00147] 処方AおよびBにおいて、高められた温度でそれらをエージングした後にフッ化物が安定かつ回収可能であったことは注目すべきである。40℃で4週間のエージング後、処方AおよびBにおいてそれぞれ最初のフッ化物の95%および82%が回収された。これらの非水性配合物は、配合物の貯蔵中にフッ化物が溶解し、カルシウムと反応して不溶性CaFが沈降するのを防ぐ。
[00148] 実施例4
[00149] カリウム塩による有効な抗知覚過敏効果のほかに、カリウムは予想外に非水性生物活性ガラス配合物の増粘を補助する。下記は塩化カリウムを用いて調製した処方および用いずに調製した処方の組成物の例示態様ならびに粘度の比較である。3.7%塩化カリウムを含む処方Aは、許容できる粘度を示す。しかし、この処方から塩化カリウムを除くと(処方B)、粘度が著しく低下し、許容できない。さらに、シリカ増粘剤を増加させても粘度は改善されない(処方C)。
[00150] 実施例5−遮蔽剤(単数または複数)(occlusion agent(s))およびカリウム塩(単数または複数)を含有する、卓越した歯牙知覚過敏症軽減をもたらす単一チューブ練り歯磨製品
[00151] 本発明の例示態様は、1種類以上の遮蔽剤および1種類以上のカリウム塩を含有する単一チューブ練り歯磨製品を含む。例示態様のひとつにおいて、より速やかな軽減をもたらすために、迅速遮蔽剤、たとえば生物活性−生体許容性ガラス(たとえば、Novamin)をカリウムと組み合わせる単一チューブ法を実施する。カリウムを含む非水性の生物活性−生体許容性ガラス配合物は有意のインビトロ遮蔽をもたらすことが見出された。
[00152] 他の例示態様において、生物活性−生体許容性ガラス(たとえば、Novamin)処方は、市販の小粒子シリカ(たとえば、Sorbosil AC-43)の添加によって付加的な遮蔽効果をもつことが意外にも見出された。
[00153] 迅速遮蔽に最適な生物活性−生体許容性ガラス(たとえば、Novamin)のレベルを判定するためにインビトロ用量応答試験を実施した(図2)。5%、7.5%および10%の生物活性−生体許容性ガラス(たとえば、Novamin)を含む製品を製造した。6および10回のブラッシング後に、製品を共焦点顕微鏡検査により評価した。6回の処理後に10%生物活性−生体許容性ガラス(たとえば、Novamin)処方は有意の遮蔽を示し、一方、すべての生物活性−生体許容性ガラス(たとえば、Novamin)レベルが10回の処理後に有意の遮蔽をもたらした。
[00154] 6回処理時の5%生物活性−生体許容性ガラス(たとえば、Novamin)遮蔽に効力追加するために、シリカ(たとえば、Ineos AC43シリカ)添加の影響をインビトロで試験した。後記の共焦点顕微鏡検査イメージに示されるように、9%のシリカ(たとえば、Ineos AC43シリカ)の添加により6回処理時の遮蔽が有意に改善された。
[00155] 2つの主要な系の耐酸性をインビトロで評価した。6回処理した象牙質ディスクをCoke Classicに1分間浸漬した。イメージを図3に示す。両系とも酸攻撃に対して有意の耐性を示した。
[00156] ボディーを付加し、かつ分離を防ぐために、非水性グリセリンベースの処方に種々のゴムを添加した。特定の態様において、カルボキシメチルセルロースが最良の全般的口当たりをもたらした。Carbopolはボディーをもたらしたが、特定の態様においては粘着性の感触を付与した。これらの処方を最適化した。すべてのリード処方が40℃で4週間、安定であった。
[00157] 10% Novamin/20% Pluraflo/CMC (KClなし)。
[00158] 10% Novamin/3.75% KCL/CMC。
[00159] 5% Novamin/3.75% KCL/9% AC43/CMC。
[00160] 実施例6
[00161] 図4に示すのは、10% Novamin練り歯磨を一般的な非遮蔽型シリカ練り歯磨対照と対比したコンダクタンスデータおよび共焦点レーザー顕微鏡検査イメージであり、Novaminの用量応答性およびAC43シリカの追加効果を示す。上の線はNovamin試料を表わし、一方、下の線は対照である。
[00162] 本発明の範囲は実施例に開示した特定の態様によって限定されるべきでない;これらは本発明の幾つかの観点の説明としてのものであり、機能的に均等な態様はいずれも本発明の範囲に含まれる。実際に、本明細書に提示および記載したもののほか本発明の多様な改変が当業者に明らかになると思われ、それらは特許請求の範囲に含まれるものとする。
[00163] 引用したいずれの参考文献についてもその開示全体を本明細書に援用する。

Claims (45)

  1. 有効量の生物活性−生体許容性ガラスおよび脱感作に有効な量のカリウム塩を含む歯磨組成物。
  2. 生物活性ガラスがリンケイ酸ナトリウムカルシウムである、請求項1に記載の組成物。
  3. 生体許容性−生物活性ガラスが下記の重量%の成分を含む、請求項2に記載の組成物:
  4. カリウム塩が、炭酸水素カリウム、クエン酸カリウム、塩化カリウムまたは硝酸カリウムである、請求項1に記載の組成物。
  5. 生物活性−生体適合性ガラスが90μm未満の粒径範囲を有する、請求項1に記載の組成物。
  6. 生物活性−生体適合性ガラスが70μm未満の粒径範囲を有する、請求項1に記載の組成物。
  7. 生物活性−生体適合性ガラスが50μm未満の粒径範囲を有する、請求項1に記載の組成物。
  8. 生物活性−生体適合性ガラスが40μm未満の粒径範囲を有する、請求項1に記載の組成物。
  9. 生物活性−生体適合性ガラスが30μm未満の粒径範囲を有する、請求項1に記載の組成物。
  10. 生物活性−生体適合性ガラスが20μm未満の粒径範囲を有する、請求項1に記載の組成物。
  11. カリウム塩が、組成物の全重量を基準として0.1重量%〜10重量%の量で存在する、請求項1に記載の組成物。
  12. カリウム塩が、組成物の全重量を基準として1重量%〜5重量%の量で存在する、請求項1に記載の組成物。
  13. カリウム塩が、組成物の全重量を基準として2重量%〜4重量%の量で存在する、請求項1に記載の組成物。
  14. カリウム塩が、組成物の全重量を基準として3.75重量%の量で存在する、請求項1に記載の組成物。
  15. 組成物が練り歯磨、グリセリンゲルまたはマウスウォッシュ中に含有される、請求項1に記載の組成物。
  16. 生物活性−生体適合性ガラスが象牙質細管を遮蔽するのに有効な量の5μm未満の粒子を含有する、請求項1に記載の組成物。
  17. 生物活性−生体適合性ガラスが象牙質細管を遮蔽するのに有効な量の2μm未満の粒子を含有する、請求項1に記載の組成物。
  18. さらに1種類以上のフッ化物源を含む、請求項1に記載の組成物。
  19. さらに1種類以上の抗細菌剤を含む、請求項1に記載の組成物。
  20. さらに1種類以上の歯石防除剤を含む、請求項1に記載の組成物。
  21. さらに1種類以上の構造構築剤を含む、請求項1に記載の組成物。
  22. 生物活性−生体適合性ガラスが、組成物の全重量を基準として1重量%〜10重量%の量で存在する、請求項1に記載の組成物。
  23. 生物活性−生体適合性ガラスが、組成物の全重量を基準として3重量%〜7重量%の量で存在する、請求項1に記載の組成物。
  24. 生物活性−生体適合性ガラスが、組成物の全重量を基準として5重量%の量で存在する、請求項1に記載の組成物。
  25. 歯牙知覚過敏症を処置するための方法であって、1以上の知覚過敏症の歯を有効量の生物活性−生体適合性ガラスおよび脱感作に有効な量のカリウム塩と接触させることを含む方法。
  26. 象牙質細管を少なくとも部分的に遮蔽するための方法であって、象牙質細管を有効量の生物活性−生体適合性ガラスおよび脱感作に有効な量のカリウム塩と接触させることを含む方法。
  27. 齲歯を予防するための方法であって、歯牙構造体を有効量の生物活性−生体適合性ガラスおよび脱感作に有効な量のカリウム塩と接触させることを含む方法。
  28. 初期齲食を予防するための方法であって、歯牙構造体を有効量の生物活性−生体適合性ガラスおよび脱感作に有効な量のカリウム塩と接触させることを含む方法。
  29. エナメル質を再石灰化するための方法であって、歯牙構造体を有効量の生物活性−生体適合性ガラスおよび脱感作に有効な量のカリウム塩と接触させることを含む方法。
  30. 歯牙構造体の裂溝を封着するための方法であって、歯牙構造体を有効量の生物活性−生体適合性ガラスおよび脱感作に有効な量のカリウム塩と接触させることを含む方法。
  31. 歯牙構造体の小窩を封着するための方法であって、歯牙構造体を有効量の生物活性−生体適合性ガラスおよび脱感作に有効な量のカリウム塩と接触させることを含む方法。
  32. 歯牙構造体を裏層するための方法であって、歯牙構造体を有効量の生物活性−生体適合性ガラスおよび脱感作に有効な量のカリウム塩と接触させることを含む方法。裏層
  33. 歯髄を覆髄するための方法であって、歯牙構造体を有効量の生物活性−生体適合性ガラスおよび脱感作に有効な量のカリウム塩と接触させることを含む方法。
  34. 歯周外科処置後の歯牙構造体を処置するための方法であって、歯牙構造体を有効量の生物活性−生体適合性ガラスおよび脱感作に有効な量のカリウム塩と接触させることを含む方法。
  35. 齲歯を予防するための方法であって、歯牙構造体を有効量の生物活性−生体適合性ガラスおよび脱感作に有効な量のカリウム塩と接触させることを含む方法。
  36. 齲歯を治療するための方法であって、歯牙構造体を有効量の生物活性−生体適合性ガラスおよび脱感作に有効な量のカリウム塩と接触させることを含む方法。
  37. エナメル質を再石灰化するための方法であって、歯牙構造体を有効量の生物活性−生体適合性ガラスおよび脱感作に有効な量のカリウム塩と接触させることを含む方法。
  38. 初期齲食を再石灰化するための方法であって、歯牙構造体を有効量の生物活性−生体適合性ガラスおよび脱感作に有効な量のカリウム塩と接触させることを含む方法。
  39. 歯牙構造体の裂溝を封着するための方法であって、歯牙構造体を有効量の生物活性−生体適合性ガラスおよび脱感作に有効な量のカリウム塩と接触させることを含む方法。
  40. 生物活性−生体適合性ガラスが90μm未満のメジアン粒径を有する、請求項1に記載の組成物。
  41. 生物活性−生体適合性ガラスが70μm未満のメジアン粒径を有する、請求項1に記載の組成物。
  42. 生物活性−生体適合性ガラスが50μm未満のメジアン粒径を有する、請求項1に記載の組成物。
  43. 生物活性−生体適合性ガラスが40μm未満のメジアン粒径を有する、請求項1に記載の組成物。
  44. 生物活性−生体適合性ガラスが30μm未満のメジアン粒径を有する、請求項1に記載の組成物。
  45. 生物活性−生体適合性ガラスが20μm未満のメジアン粒径を有する、請求項1に記載の組成物。
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