JP2012521062A - 柔軟な膜及び改善された電気起動手段を持つmems構造 - Google Patents

柔軟な膜及び改善された電気起動手段を持つmems構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2012521062A
JP2012521062A JP2012500146A JP2012500146A JP2012521062A JP 2012521062 A JP2012521062 A JP 2012521062A JP 2012500146 A JP2012500146 A JP 2012500146A JP 2012500146 A JP2012500146 A JP 2012500146A JP 2012521062 A JP2012521062 A JP 2012521062A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
membrane
functional part
column
longitudinal direction
mems structure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012500146A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5563057B2 (ja
Inventor
カリム セグエニ,
ニコラス ロルフェリン,
Original Assignee
デルフメムズ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by デルフメムズ filed Critical デルフメムズ
Publication of JP2012521062A publication Critical patent/JP2012521062A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5563057B2 publication Critical patent/JP5563057B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H59/00Electrostatic relays; Electro-adhesion relays
    • H01H59/0009Electrostatic relays; Electro-adhesion relays making use of micromechanics
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B81MICROSTRUCTURAL TECHNOLOGY
    • B81BMICROSTRUCTURAL DEVICES OR SYSTEMS, e.g. MICROMECHANICAL DEVICES
    • B81B3/00Devices comprising flexible or deformable elements, e.g. comprising elastic tongues or membranes
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B81MICROSTRUCTURAL TECHNOLOGY
    • B81BMICROSTRUCTURAL DEVICES OR SYSTEMS, e.g. MICROMECHANICAL DEVICES
    • B81B5/00Devices comprising elements which are movable in relation to each other, e.g. comprising slidable or rotatable elements
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H1/00Contacts
    • H01H1/0036Switches making use of microelectromechanical systems [MEMS]
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B81MICROSTRUCTURAL TECHNOLOGY
    • B81BMICROSTRUCTURAL DEVICES OR SYSTEMS, e.g. MICROMECHANICAL DEVICES
    • B81B2201/00Specific applications of microelectromechanical systems
    • B81B2201/01Switches
    • B81B2201/012Switches characterised by the shape
    • B81B2201/018Switches not provided for in B81B2201/014 - B81B2201/016

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Micromachines (AREA)
  • Tents Or Canopies (AREA)

Abstract

【課題】 好適なMEMS構造を提供する。
【解決手段】 このMEMS構造は、縦方向(X)を規定する主縦軸(6a)を持つ柔軟な膜(6)、柔軟な膜(6)の下の少なくとも一つの柱(3,3′)、柔軟な膜(6)を下に強制された状態に下に曲げるのに適合されている電気下降起動手段(7)、柔軟な膜(6)を上に強制された状態に上に曲げるのに適合されている電気上昇起動手段(8)を含む。電気下降起動手段(7)または電気上昇起動手段(8)は、膜(6)の一部の下に延びかつ膜(6)上に前記少なくとも一つの柱(3)の縦方向(X)の両側に同時に引張り力を及ぼすのに適合されている起動領域(7cまたは8c)を含む。
【選択図】 図4

Description

本発明は、マイクロ電気機械式システム(MEMS)の技術分野に関し、特に柔軟な膜及び前記膜を曲げるための改善された電気起動手段を持つ新規なMEMS構造に関する。この新規なMEMS構造は、種々の用途で使用されることができ、特に例えばMEMSスイッチ(抵抗性接触スイッチまたは容量性接触スイッチ)、特に高周波(RF)スイッチを作るために有利に使用されることができ、または例えばマイクロ光電子機械式システム(MOEMS)とも呼ばれる光学MEMS構造を作るために有利に使用されることができる。
マイクロ電気機械式システム(MEMS)構造は今やRFスイッチ(抵抗性接触スイッチまたは容量性接触スイッチ)または光学スイッチを作るために広く使用されている。これらのMEMS構造は、特に例えばフェーズドアレイアンテナ、移相器、切替可能なチューニング要素等を作るための電気通信システムで使用される。
MEMS構造は、少なくとも二つの位置間で可動なマイクロ機械式スイッチ手段、及びこの機械式スイッチ手段をそれらの少なくとも二つの位置間で動かすためにこの機械式スイッチ手段上に力を発生するために適合された電気起動手段を含むことが一般的である。
MEMS構造のこの電気起動手段を実施するために種々の起動技術が使用されることができる。これらの電気起動手段は、静電的、電磁的、圧電的、または電熱的な起動手段であることができる。しかし、静電的起動は現在まで使用される一般的技術である。なぜならそれはより短いスイッチ時間(典型的には200μs未満)及び実質的にゼロの電力消費及び伝統的なCMOSプロセスフローとの完全な技術的両立性を達成可能にするからである。さらに、RF MEMSスイッチ設計において、種々の起動技術が組み合わされることができる(例えば静電的電圧保持は熱起動と結合されることができる)。
MEMS構造のマイクロ機械式スイッチ手段は例えば可動固定ビーム、または柔軟な膜のような可動固定要素を含むことができる。
可動固定スイッチ要素を含むMEMS構造は、例えば米国特許出願2005/0001701またはヨーロッパ特許出願EP−A−1489639に記載されている。
しかし、柔軟な膜の使用は、可動固定スイッチ要素の使用と比べて、より短いスイッチ時間を有利に達成することができる。
柔軟な膜は、ブリッジを形成するために基板上に両端で留められることができる。かかる両留めされた柔軟な膜により構成されたスイッチ要素を含むMEMS構造は以下の刊行物:米国特許出願2004/0050674、米国特許出願2004/0091203、ヨーロッパ特許出願EP−A−1343189、PCT出願WO−A−2004/076341に記載されている。
柔軟な膜はまた、片持ばりを形成するために一端でのみ基板上に留められることができる。かかる片持ばりの柔軟な膜により構成されたスイッチ要素を含むMEMS構造は例えば米国特許5638946に開示されている。
柔軟な膜はまた、例えばヨーロッパ特許出願EP−A−1705676に開示されたような基板上に自由に支持されることができる。かかる自由な柔軟な膜は両留めされた柔軟な膜または片持ばり膜より低い機械的応力に有利にさらされ、従ってMEMS構造の寿命は有利に増大される。
ヨーロッパ特許出願EP−A−1705676の図1及び2の実施態様では、柔軟な膜は、二つの柱上に自由に支持され、二つの状態(上に強制された状態(図2に示される)と静止状態(図1に示される))を持つのに適合されている。膜をその上に強制された状態に曲げるために、MEMS構造は、膜の機能部を上昇するために柔軟な膜を曲げるのに適合された電気上昇起動手段を含む。この特別な実施態様では、膜の機能部は二つの柱の中間の膜の部分である。これらの電気上昇起動手段は特に、膜の各端と最も近い柱の間の膜の下に配置され、かつ起動電圧が電極に付与されるときに膜の両端上に静電的引張り力を及ぼすのに適合されている、二つの外部電極により構成される。柱上のレバー効果と組み合わされたこれらの引張り力は、膜をその上に強制された状態に上向きに曲げることを可能にする。電極上の起動電圧がゼロのとき、膜は、膜の剛性のおかげで図1のその静止位置に復活する。
膜に対し少なくとも二つの強制状態を持つMEMS構造、すなわち柔軟膜が上に強制された状態、及び下に強制された状態、及びもし必要なら上に強制された状態と下に強制された状態の中間の静止状態を持つことができるMEMS構造、を持つことが必要である。
かかるMEMS構造は、例えば膜の機能部を膜の水平静止位置の下に下降するために柔軟な膜を下に曲げるのに適合された電気的下降起動手段を付加することによりヨーロッパ特許出願の図1及び2の実施態様から得られることができる。これらの電気的下降起動手段は、例えば膜の下で膜を支持する二つの柱間に配置されている追加の内部電極により構成されることができる。前記内部電極は、この電極に起動電圧が付与されるとき、膜の機能部上に静電的に引張り力を及ぼすのに適合されている。
しかし、かかる二つの強制された状態を持つMEMS構造によると、膜を上に強制された状態と下に強制された状態の間で失敗なく、しかももし必要なら高速度で動かすことが可能であるためには:
− 膜をその静止位置に向けて曲げ戻すために十分に大きい膜の機械的復元力を得るために、硬い膜及び大きな膜変形を使用すること、
− その上に強制された状態の膜と下降起動電極の間またはその下に強制された状態の膜と上昇起動電極の間のいずれかの大きな隙間のために高い起動電圧を使用すること、
が必要であり;さらに、膜の剛性が高いほど、起動電圧は高くなければならない。
かかる起動電圧の増加は不利益である。なぜならそれは特にDC/DC変換器の追加のためにエネルギーを消費し、小型化の制約及び製造費用に関してMEMS構造の設計を難しくするからである。
従って、本発明の目的は、少なくとも上に強制された状態と下に強制された状態の間で起動されることができる柔軟な膜を持ち、かつMEMS構造の効率をそこなわずに起動電圧及び/または膜の剛性を下げるために改善された新規なMEMS構造を提案することである。本発明の範囲内では、このMEMS構造は、EP−A−1705676に記載されたタイプの固定されていないかつ自由に支持された柔軟な膜または柔軟な両留めされた膜または柔軟な片持ばり膜を含むことができる。
この目的は、請求項1に規定された新規なMEMS構造により達成される。この新規なMEMS構造は:
− 縦方向(X)を規定する主縦軸を持つ柔軟な膜、
− 柔軟な膜の下の少なくとも一つの柱、
− 柔軟な膜を下に強制された状態に下向きに曲げるのに適合された電気下降起動手段、
− 柔軟な膜を上に強制された状態に上向きに曲げるのに適合された電気上昇起動手段、
を含み、
さらに電気下降起動手段または電気上昇起動手段は、膜の一部の下に延びかつ膜(6)上に前記少なくとも一つの柱(3)の縦方向(X)の両側に同時に引張り力を及ぼすのに適合されている起動領域を含む。
電気下降起動手段または電気上昇起動手段の柱の縦方向の両側のこの延長部は、膜の一つの強制された状態から他の状態への起動を改善する。
本発明の範囲内では、柔軟な膜は、前記少なくとも一つの柱により静止状態に支持されることができ、または前記少なくとも一つの柱から離れるように間隙を置かれることができる(すなわち前記少なくとも一つの柱により静止状態に支持されない)。
本発明の他の特徴及び利点は、本発明の幾つかの実施態様の以下の詳細な説明を読むとより明らかとなるであろう。この詳細な説明は、非網羅的かつ非限定的例として、かつ添付図面に関してなされる。
図1は、本発明の容量性RF MEMSスイッチの断面図(図4の面1−1)であり、柔軟な膜はその静止位置にある。
図2は、図1のスイッチの断面図であり、柔軟な膜はその下に強制された状態にある。
図3は、図1のスイッチの断面図であり、柔軟な膜はその上に強制された状態にある。
図4は、図1から3の容量性RF MEMSスイッチの上面図である。
図4Aは、膜及び起動領域のための他の好適な幾何学的配置を示す、本発明の容量性RF MEMSスイッチの他の例の上面図である。
図5は、膜及び起動領域のための他の好適な幾何学的配置を示す、本発明の容量性RF MEMSスイッチの他の例の上面図である。
図6は、膜及び起動領域のための他の好適な幾何学的配置を示す、本発明の容量性RF MEMSスイッチの他の例の上面図である。
図7は、膜及び起動領域のための他の好適な幾何学的配置を示す、本発明の容量性RF MEMSスイッチの他の例の上面図である。
図8は、膜及び起動領域のための他の好適な幾何学的配置を示す、本発明のMEMS構造の他の例の上面図である。
図9は、膜及び起動領域のための他の好適な幾何学的配置を示す、本発明のMEMS構造の他の例の上面図である。
図10は、膜及び起動領域のための他の好適な幾何学的配置を示す、本発明のMEMS構造の他の例の上面図である。
図11は、膜及び起動領域のための他の好適な幾何学的配置を示す、本発明のMEMS構造の他の例の上面図である。
図12は、膜及び起動領域のための他の好適な幾何学的配置を示す、本発明のMEMS構造の他の例の上面図である。
図13は、本発明の改善されたMEMS構造の上面図及び二つの断面図である。
図1〜4は、本発明の好適な実施態様により作られた容量性RF MEMSスイッチを示す。しかし、明確化のため、本発明の範囲は容量性RF MEMSスイッチに限定されず、上に強制された状態と下に強制された状態の間で起動されることができる柔軟な膜を含むいかなるMEMS構造も包含することが強調されなければならない。本発明はまた、例えば抵抗性接触RF MEMSスイッチまたはマイクロ光電子機械式システム(MOEMS)を作るために実施されることができる。
図1〜4の容量性RF MEMSスイッチは、今詳述されようとしている新規な構造を持ち、かつ通常の表面マイクロ機械加工技術を用いることにより製造されることができる。
図1〜3を参照すると、RF MEMSスイッチは、スイッチの基板を形成するウェハー1(例えばケイ素から作られる)を含む。保護層としての薄い誘電層2が前記ウェハー1の表面上に付着される。誘電層2上に、スイッチは以下のものを含む:
− 縦方向Xに間隔を置いて離れている二本の側方柱3,3′(各柱3,3′は図1の横方向に延びている)(図4参照−縦方向Xに垂直な横方向Y)、
− 横方向Yに延びる一つの中央柱4(前記中央柱4は二本の側方柱3,3′の間に、好ましくは柱3,3′の間の中心に配置されている)。
側方柱3及び3′と対照的に、中央柱4の上面は、容量性スイッチ構成のために薄い誘電層5により覆われている。
二本の側方柱3,3′及び中央柱4は共面導波路(CPW)を形成し、二本の側方柱3,3′は接地線に相当する。中央柱4は共面導波路(CPW)内のRF電気信号の転送のための信号線を形成する。別の変形例では、RF信号線はまた、マイクロストリップ導波路により実施されることができる。
側方柱3,3′及び中央柱4は例えば金または金合金のような金属から作られる。層2及び5のための誘電材料は、非常に低い電気伝導度を持つ何らかの材料、特に高分子であることができる。例えば、誘電層5は窒化ケイ素、Ta,AlN,Alから作られることができる。
RF MEMSスイッチはさらに、縦軸6aの薄い柔軟な膜6(図4)により構成されるスイッチ素子を含む。前記柔軟な膜6は柱3,3′,4の上に配置される。膜6の縦軸6aは、前述の縦方向Xに平行でありかつ前述の横方向Yに垂直である。膜6の両端6b,6cは基板1上に留められておらず、従って膜は静止状態(図1)では柱3,3′により自由に支持される。図1の変形例では、柔軟な膜6は中央柱4から間隔を置いて離れており、従って静止状態では前記中央柱4により支持されない。
しかし、別の変形例では、柔軟なスイッチ膜6は静止状態で中央柱4により支持されることができる。
この柔軟な膜6は、例えばアルミニウム、金、または何らかの導電性合金のような金属から作られる。
図4は、膜6のための幾何学的形状の例を示す。膜6のための他の好適な幾何学形状は図5〜7に示され、以下に詳細に説明されるであろう。
図4の特別な実施態様によれば、膜6は、柱3,3′により支持される主要な中央柔軟部60を含み、実質的に二本の側方柱3,3′間に延びる。前記中央柔軟部60は、そこでは膜6の「機能部」と呼ばれ、柱3,3′のレバー効果により縦方向に(すなわち縦方向Xに)上下に曲げられることができる。この機能部60は、幅l1及び長さL1の長方形を形成し、より大きな幅l2の二つの長方形部60aと60bを含む。長方形部60aは、側方柱3と中央柱4の間に位置され、長方形部60bは側方柱3′と中央柱4の間に位置される。
膜6の機能部60は、実質的にU形状を持つ二つの拡大部61により両端で拡大されている。各拡大部61は、そこでは膜6の「非機能部」と呼ばれる。これらの「非機能部」は、両留めされたまたは片持ばりのMEMS構造では通常存在しない起動領域を構成する。
膜6の各非機能部61は、U形状のベースを形成する中央非機能部61a及び二つの側方非機能部61bを含む。各側方非機能部61bは、長さL3(縦方向Xに測定した寸法)と幅l3(横方向Yに測定した寸法)の長方形を形成する。U形状非機能部61の二つの側方非機能部61bは、膜6の機能部60の横方向Yの各側に位置されている。明確化のため、膜6の四つの側方非機能部61bは、図4では、けば付けされている。
膜6が図1の静止位置にあるとき、各中央非機能部61aは柱3,3′の縦方向Xの外側に位置され、膜6の各側方非機能部61bは、対応する側方柱3または3′の横方向Yの外側に位置され、対応する側方柱3または3′の縦方向Xの両側に延びる。さらに、膜6の各側方非機能部61bが膜の主要な柔軟機能部60から独立して柔軟でかつ縦方向に(すなわち縦方向Xに)曲げられることができるような方法で、空間62は膜6の主要柔軟機能部60と各側方非機能部61bの間に設けられる。
ヨーロッパ特許出願1705676に既に記載されたように、MEMSスイッチはまた、各側方柱3,3′上に配置されかつ通路を形成するストッパー3a(EP1705676では、「橋部」と呼ばれる)を含み、それを通して膜6の中央部60が自由に配置される。これらのストッパーは、図1のみに示され、明確化のために図2及び3には示されていない。これらのストッパーは、膜6を側方柱3と3′の上に維持するために使用されるが、スイッチの正常使用時に膜6が側方柱3に対して自由に動くのを妨げることのないように使用される。これらのストッパーはいかなる他の均等な手段によっても置き換えられることができる。
RF MEMSスイッチはさらに、膜6を図3の下に強制された状態に縦方向に下に曲げるために使用される静電下降起動手段7、及び膜6を図2の上に強制された状態に縦方向に上に曲げるために使用される静電上昇起動手段8を含む。
静電下降起動手段7は、膜6の機能部60の下に配置されている二つの内部電極7a,7bにより形成される。内部電極7aは側方柱3と中央柱4の間に延びる。内部電極7bは中央柱4と側方柱3′の間に延びる。より詳細には、図4を参照すると、二つの内部電極7a,7bは二つの内部下降起動領域7c(点線により表わされている)を境界付ける。膜6が静止状態にあるとき(図1及び図4)、各内部下降起動領域7cは膜6の機能部60の長方形部60a,60bの下に位置される。
静電上昇起動手段8は、膜6の非機能部61と実質的に同じU形状を持つ二つの外部電極8a,8bにより形成される。図4を参照すると、二つの外部電極8a,8bは二つの上昇起動領域8c(点線により表わされている)を境界付ける。膜6が静止状態にあるとき(図1及び図4)、各上昇起動領域8cは膜6の非機能部61の下に位置されている。より詳細には、各上昇起動領域8cは、膜の側方非機能部61bの下に位置されており、従って側方柱3または3′の縦方向Xの両側に延びる。
スイッチがRF容量性スイッチであるとき、各電極7a,7b,8a,8bの上面は膜6と電極の間のいかなる抵抗性接触も避けるために誘電層9(図1)により覆われる。誘電層9は窒化ケイ素、Ta,AlN,Alから作られることができる。かかる誘電層9は、膜6と電極の間の抵抗性接触を避けることを可能にするいかなる他の均等手段によっても置き換えられることができる。別の変形例では、誘電層9は削除されることができ、かかる変形例では、MEMSスイッチは、膜が起動電極7a,7b,8a,8bと接触するのを防ぐために接触手段を含む。
静止状態
起動電圧が電極7a,7b,8a及び8bに付与されないとき、スイッチの膜6は図1の静止位置(静止状態)にある。この静止状態では、膜6は、実質的に平坦であり、膜6と基板1の間に予め決められた隙間gを持って柱3,3′により支持される。別の変形例では、膜は静止状態で曲げられることができる。
下に強制された状態
起動電圧が内部電極7a,7bに付与されると、静電引張り力は、起動領域7c内に発生され、膜6の機能部60を下に引っ張る。これらの引張り力は、膜6を図2の下に強制された状態に縦方向に下に曲げる。この下に強制された状態では、柱3と3′上のレバー効果のため、基板1と膜6の各端6b,6cとの間の隙間Gintは高く、特に静止状態の隙間gより高い。
下に強制された状態から上に強制された状態へ−ジッピング効果
膜6を図2の下に強制された状態から図3の上に強制された状態へ動かすために、起動電圧が電極7aと7bに付与されず、同時に起動電圧が電極8a,8bに付与される。静電力は、上昇起動領域8c内に発生され、膜6の非機能部61を下に引っ張る。より詳細には、静電引張り下げ力は、膜6の各非機能部61上に各側方柱3または3′の縦方向Xの両側に同時に及ぼされる。
別の変形例では、膜6を下に強制された状態から上に強制された状態に動かすために、第一工程では電極7a,7b上の起動電圧を維持しながら、起動電圧が電極8a,8bに付与されることができる。次いで第二工程では、予め決められた時間(例えばスイッチの切替時間に相当する時間)後に、電極7aと7bに起動電圧が付与されない。
図2を参照すると、下に強制された状態では、側方柱3,3′間の領域内の基板1と膜6の間で測定された隙間G′は、基板1と膜6の各端6b,6cの間で測定された隙間Gintより小さい。従って、下に強制された状態では、膜6の各側方非機能部61bの内端61d(図4)は、前記側方非機能部61bの反対の外端61eより上昇起動領域8cに近い。従って、予め決められた軌道電圧に対し、膜6の下に強制された状態からの切替え運動の始めには、起動領域8c内に及ぼされる静電引張り力は各側方非機能部61bの内端61d(図4)で大きく、前記側方非機能部61bの反対の外端61eで小さい。従って、膜の非機能部61は、下に曲げられ、側方非機能部61bの内端から側方非機能部61bの外端61e及び中央非機能部61aに向けて漸進的に起動領域8cに対して付着する。この非機能部61bの漸進的付着の現象は、そこでは「ジッピング効果」と呼ばれる。従って、このジッピング効果及び側方柱3,3′上のレバー効果のおかげで、膜6は図3の上に強制された状態に縦方向に曲げられる。
既に強調したように、下に強制された状態の隙間Gintは高く、静止位置の隙間gより著しく高い。この高い隙間Gintは、下に強制された状態から上に強制された状態への移行に対し問題でありうる。もしスイッチの膜6が中央非機能部61aのみを含み、かつ側方非機能部61bを含んでいなかったら、そしてもし電極8a,8bがかかる側方非機能部61bの下にいかなる延長部も含まなかったなら、静電引張り力は、電極8a,8bから遠い(隙間Gint)膜の中央非機能部61a上にのみ及ぼされるであろう。前述のジッピング効果は得られず、従ってかかる形態(側方非機能部61bを持たない)はより高い起動電圧を不利益に必要とするであろう。
対照的に、本発明によれば、膜6の各側方非機能部61bの内端61dは下に強制された状態では上昇起動領域8cに近いので、前述のジッピング効果は有利に開始され、低い起動電圧で、特に膜が側方非機能部61bを含まなかった場合に必要とされるであろう起動電圧より有利にかなり低い起動電圧で得られることができる。従って、膜6の下に強制された状態から上に強制された状態への切替えはより低い起動電圧で有利に得られる。
さらに、膜6が下に強制された状態でMEMS構造の基板上に付着する高い危険がある。いわゆる付着現象は周知であり、以下のことに起因しうる:
− 誘電荷電:膜6は、たとえ下向き状態のための電気下降起動手段が切断されても、膜を下向き状態に維持する静電力に曝されることができる、
− 毛管現象:この現象は、下向き状態の膜6の可動部と基板1の間の隙間が非常に低くかつ湿気レベルが高い(典型的には>30%RH)ときに現われる、
− 表面付着力(ファンデルワールス力):この現象は抵抗性接触MEMSスイッチの金属/金属の接触の場合に現われる、
− 抵抗性接触MEMSスイッチの金属/金属の接触の場合に、膜の部分溶融が起こり、それにより膜の金属接触上の軽い溶接を起こしうる。
スイッチの膜6が中央非機能部61aを含むだけであり、かつ側方非機能部61bを含まず、さらに電極8a,8bがかかる側方非機能部61bの下にいかなる延長部も含まない形態では、膜6の付着現象が起こるときにスイッチの破損の危険が高いだろう。
対照的に、本発明では、起動電圧が電極8a,8に付与されるとき、前述の隙間G′が低いため、そして前述のジッピング効果のおかげで、静電力が膜の機械的復元力に付加され、スイッチの合計引張り力が強化される。従って、スイッチの効率を害することなく、低い起動電圧が有利に使用されることができる。本発明のスイッチにより、スイッチの合計引張り力が強化されるため、付着現象はより容易に解決されることができる。
本発明のMEMS構造の大きな引張り力の別の利点は、特にRF MEMS構造のための熱切替能力、すなわち電位がRFラインに適用されるときの膜の切替能力、である。
側方非機能部61bの効率を最大化するために、MEMS構造は、図13に示されるように側方非機能部61bと基板1の間の隙間を局部的に減らすことにより変更されることができる。この図13を参照すると、側方非機能部61bと基板1の間の隙間g2は有利には膜6の機能部60と基板の間の隙間g1より小さい。この隙間減少は厚さの部分犠牲腐食の工程により得られることができる。任意選択的に、中央非機能部61aと基板1の間の隙間はまた、有利には膜6の機能部60と基板の間の隙間g1より小さくすることができる。
より詳細には、側方非機能部61bの効率を高めるために、MEMS構造は、側方非機能部61bの剛性を低下することにより変更されることができる。これは、側方非機能部61bの厚さを減らすことにより、すなわち非機能部61bの厚さが膜6の機能部60の厚さより小さいMEMS構造を作ることにより、得られる。この厚さ減少は、MEMS構造の起動を改善する。なぜならそれは側方非機能部61bの剛性を低下し、ジッピング効果時の起動の伝播がそれにより強化されるからである。
これらの二つの改善(隙間減少と厚さ減少)は、側方非機能部(単数または複数)61bを含む本発明のいかなるMEMS構造も改善するために実施されることができ、特に図5〜12の実施態様を改善するために実施されることができる。
図4A及び図5〜7は、膜6のための幾何学形状の三つの他の例を示す。
図4Aは、右及び左の側方非機能部61bが一緒に結合されている別の変形例を示す。
図5の実施態様では、膜6は、二つの側方柱3間に延びる中央機能部60を含む。この中央機能部60は長さL1及び幅l1の長方形を形成する。膜6の中央機能部60は、幅l2(l2l1)の長方形形状を持つ非機能部61aにより各端6b,6cで延ばされている。
膜6の中央機能部60はまた、L形状を持ちかつ長さL3と幅l3の四つの側方非機能部61bを形成する四つの延長部61により横に延ばされている。これらの二つの側方非機能部61bは膜6の機能部60の横方向(Y)の各側に位置される。各側方非機能部61bは、柱3または3′の横方向Yの外側に位置され、柱3または3′の縦方向Xの両側に延びる。
二つの内部電極7a,7bは、実質的にU形状を持つ二つの内部下降起動領域7c(点線により表わされている)を境界付ける。膜6が静止状態(図1及び図4)にあるとき、各内部下降起動領域7cの一部は、膜の側方非機能部61bの下に延び、従って側方柱3または3′の縦方向Xの両側に延びる。
二つの外部電極8a,8bは二つの上昇起動領域8c(点線により表わされている)を境界付ける。膜6が静止状態にあるとき(図1及び図4)、各上昇起動領域8cは膜6の中央非機能部61aの下に位置される。
膜6が上に強制された状態にあるとき、膜6の曲がりのため(図2)、膜6の各側方非機能部61bの端部61d(図5)は、前記側方非機能部61bの反対の端61eより下降起動領域7cに近い。
図5の膜6を上に強制された状態から下に強制された状態に切替えるために、起動電圧が電極8a及び8bに付与されず、起動電圧が同時に電極7a,7bに付与される。静電力が下降起動領域7c内に発生され、膜6の延長部61を下に引張る。より詳細には、静電引張り力が膜6の各側方非機能部61b上に各側方柱3または3′の縦方向Xの両側に同時に及ぼされ、ジッピング効果(図4の膜に対し先に説明したように)が膜6の側方非機能部61bに有利に得られる。このジッピング効果のおかげで、膜を上に強制された状態から下に強制された状態に切替えるために必要な起動電圧が有利に低下される。
別の変形例では、膜6を上に強制された状態から下に強制された状態に動かすために、第一工程では、電極8a,8bに起動電圧を維持しながら、起動電圧が電極7a,7bに付与されることができる。次いで第二工程では、予め決められた時間(例えばスイッチの切替時間に相当する時間)後に、電極8aと8bに起動電圧は付与されない。
図5の変形例に対して、隙間減少に関連した前述の改善は、静止状態の膜6の各中央非機能部61aと基板1の間の隙間g1より小さい静止状態の基板1と各側方非機能部61bの間の隙間g2により得られる。
図5の変形例に対して、厚さ減少に関連した前述の改善は、膜の中央非機能部61aの厚さより小さい各側方非機能部61bの厚さにより得られる。
図6は、膜6が四つの柱3,3′上に支持される、本発明の別の実施態様を示す。上昇起動領域8c(点線により表わされている)は支持柱3または3′の縦方向Xの両側(長さL3)に延びる。膜6の下に強制された状態から上に強制された状態への切替え運動時に、ジッピング効果が、上昇起動領域8cの上に位置されている膜6の長さL3の二つの領域内に得られる。
図7は、上昇起動領域8c(点線により表わされている)が支持柱3または3′の縦方向Xの両側(長さL3)の膜の下に延び、かつ下降起動領域7c(点線により表わされている)が支持柱3または3′の縦方向Xの両側(長さL′3)の膜の下に延びる、本発明の別の実施態様を示す。膜6は、図4の実施態様のものと同様の四つの側方非機能部61bを含む。この実施態様では、膜6の下に強制された状態から上に強制された状態への切替運動時に、図4の実施態様に対し先に述べられたように、ジッピング効果がこれらの側方非機能部61b内に得られる。膜6の上に強制された状態から下に強制された状態への切替運動時に、下降起動領域7cの上に位置されている膜6の長さL′3の二つの領域内にジッピング効果が得られる。
本発明は、柱上に自由に支持されている膜6を持つMEMS構造に限定されず、電気起動手段及び一つまたは幾つかの柱上のレバー効果を使用することにより下に強制された状態に縦方向に下に曲げられることができかつ上に強制された状態に縦方向に上に曲げられることができる膜を含むいかなるMEMSによっても実施されることができる。
図8〜12は本発明の他の実施態様を示す。これらの図8〜12では、黒点Cは、膜が下向き状態にあるときのスイッチ膜6の機能部60の接触領域を表わしている。
図8及び9の実施態様では、膜6は、一端6bで基板1上に留められかつ静止状態では一つの柱3により支持される片持ばりビームを形成する。
より詳細には、図8の実施態様では、スイッチ膜6の接触領域Cは、柱3と膜の留められた端部6bとの間に位置されている。膜6は二つの側方非機能部61bを含む。各側方非機能部61bは、柱3の横方向Yの外側に位置されており、柱3の縦方向Xの両側に延びる。膜6の下にかつ(側方非機能部61bの下の)柱3の膜の縦方向Xの両側に延びる一つの電気上昇起動領域8cがある。二つの電気下降起動領域7cがある。
より詳細には、図9の実施態様では、柱3はスイッチ膜6の接触領域Cと膜の留められた端部6bの間に位置されている。膜6は二つの側方非機能部61bを含む。各側方非機能部61bは、柱3の横方向Yの外側に位置され、柱3の縦方向Xの両側に延びる。一つの下降起動領域7cと一つの電気上昇起動領域8cがある。電気上昇起動領域8cは、膜6の下にかつ(側方非機能部61bの下の)柱3の膜の縦方向Xの両側に延びる。
図10〜12の実施態様では、膜6は、柱3,3′の上に位置されている両留めされた膜である。より詳細には、膜6は、基板に留められている腕63により両端6b,6cで維持される。静止状態で膜6は、二つの柱3,3′により支持されるかまたは支持されないかのいずれかであることができる。

Claims (12)

  1. 柔軟な膜(6)を含むMEMS構造であって、それが縦方向(X)を規定する主縦軸(6a)、柔軟な膜(6)の下の少なくとも一つの柱(3,3′)、柔軟な膜(6)を下に強制された状態に下に曲げるのに適合されている電気下降起動手段(7)、柔軟な膜(6)を上に強制された状態に上に曲げるのに適合されている電気上昇起動手段(8)を含み、電気下降起動手段(7)または電気上昇起動手段(8)が、膜(6)の一部の下に延びかつ膜(6)上に前記少なくとも一つの柱(3)の縦方向(X)の両側に同時に引張り力を及ぼすのに適合されている起動領域(7cまたは8c)を含むことを特徴とするMEMS構造。
  2. 膜(6)が、前記少なくとも一つの柱(3,3′)の上に位置されかつ前記少なくとも一つの柱(3,3′)上のレバー効果により下にまたは上に曲げられるのに適合されている柔軟な機能部(60)、及び前記少なくとも一つの柱(3,3′)の横方向(Y)の外側に位置されかつ前記少なくとも一つの柱(3または3′)の縦方向(X)の両側に延びる少なくとも一つの柔軟な側方非機能部(61b)を含み、電気下降起動手段(7)の起動領域(7c)または電気上昇起動手段(8)の起動領域(8c)が前記少なくとも一つの側方非機能部(61b)の下に延びかつ膜(6)の前記少なくとも一つの側方非機能部(61b)上に前記少なくとも一つの柱(3,3′)の縦方向(X)の両側に同時に引張り力を及ぼすのに適合されていることを特徴とする請求項1に記載のMEMS構造。
  3. 膜(6)が、膜(6)の機能部(60)の横方向(Y)の各側に位置される少なくとも二つの柔軟な側方非機能部(61b)を含むことを特徴とする請求項2に記載のMEMS構造。
  4. さらに基板(1)を含み、膜(6)の機能部(60)が少なくとも一端で縦方向(X)に中央非機能部(61a)により延ばされ、前記中央非機能部(61a)が、前記少なくとも一つの柱(3,3′)の横方向(Y)の外側に位置されかつ前記少なくとも一つの柱(3または3′)の縦方向(X)の両側に延びる少なくとも側方非機能部(61b)により横方向に延ばされ、静止状態で基板(1)と前記側方非機能部(61b)の間の隙間(g2)が静止状態で膜の機能部(60)と基板(1)の間の隙間(g1)より小さいことを特徴とする請求項2または3に記載のMEMS構造。
  5. 膜(6)の機能部(60)が少なくとも一端で縦方向(X)に中央非機能部(61a)により延ばされ、前記中央非機能部(61a)が、前記少なくとも一つの柱(3,3′)の横方向(Y)の外側に位置されかつ前記少なくとも一つの柱(3または3′)の縦方向(X)の両側に延びる少なくとも側方非機能部(61b)により横方向に延ばされ、側方非機能部(61b)の厚さが膜の機能部(60)の厚さより小さいことを特徴とする請求項2〜4のいずれか一つに記載のMEMS構造。
  6. さらに基板(1)を含み、膜(6)の機能部(60)が少なくとも一端で縦方向(X)に中央非機能部(61a)により延ばされ、膜(6)の機能部(60)が、前記少なくとも一つの柱(3,3′)の横方向(Y)の外側に位置されかつ前記少なくとも一つの柱(3または3′)の縦方向(X)の両側に延びる少なくとも側方非機能部(61b)により横方向に延ばされ、静止状態で基板(1)と前記側方非機能部(61b)の間の隙間(g2)が静止状態で膜の中央非機能部(61a)と基板(1)の間の隙間(g1)より小さいことを特徴とする請求項2または3に記載のMEMS構造。
  7. 膜(6)の機能部(60)が少なくとも一端で縦方向(X)に中央非機能部(61a)により延ばされ、膜(6)の機能部(60)が、前記少なくとも一つの柱(3,3′)の横方向(Y)の外側に位置されかつ前記少なくとも一つの柱(3または3′)の縦方向(X)の両側に延びる少なくとも側方非機能部(61b)により横方向に延ばされ、側方非機能部(61b)の厚さが膜の中央非機能部(61a)の厚さより小さいことを特徴とする請求項2または3または6に記載のMEMS構造。
  8. 電気下降起動手段(7)が、膜(6)の一部の下に延びかつ膜(6)の前記一部上に前記少なくとも一つの柱(3,3′)の縦方向(X)の両側に同時に引張り力を及ぼすのに適合されている起動領域(7c)を含み、電気上昇起動手段(8)が、膜(6)の別の部分の下に延びかつ前記少なくとも一つの柱(3,3′)の縦方向(X)の両側の膜(6)の前記別の部分上に引張り力を及ぼすのに適合されている起動領域(8c)を含むことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載のMEMS構造。
  9. 膜(6)が、縦方向(X)に間隔を置いて離れている少なくとも二つの柱(3,3′)の上に位置されており、電気上昇起動手段(7)または電気下降起動手段(8)が、各柱(3,3′)のために、膜(6)の一部の下に延びかつ膜(6)の前記一部上に対応する柱(3または3′)の縦方向(X)の両側に同時に引張り力を及ぼすのに適合されている起動領域(7cまたは8c)を含むことを特徴とする請求項1〜8のいずれか一つに記載のMEMS構造。
  10. 膜(6)が、その両端(6b,6c)が基板(1)に留められていない自由膜であり、かつ静止状態で前記少なくとも一つの柱により支持されることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一つに記載のMEMS構造。
  11. 膜(6)が、一端(6a)で基板(1)に留められている片持ばり膜であることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一つに記載のMEMS構造。
  12. 膜(6)が、両端(6b,6c)で基板(1)に留められている両留めされた膜(6)であることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一つに記載のMEMS構造。
JP2012500146A 2009-03-20 2010-03-18 柔軟な膜及び改善された電気起動手段を持つmems構造 Expired - Fee Related JP5563057B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP09370007A EP2230679B1 (en) 2009-03-20 2009-03-20 Mems structure with a flexible membrane and improved electric actuation means
EP09370007.8 2009-03-20
PCT/EP2010/001701 WO2010105827A1 (en) 2009-03-20 2010-03-18 Mems structure with a flexible membrane and improved electric actuation means

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012521062A true JP2012521062A (ja) 2012-09-10
JP5563057B2 JP5563057B2 (ja) 2014-07-30

Family

ID=40996556

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012500146A Expired - Fee Related JP5563057B2 (ja) 2009-03-20 2010-03-18 柔軟な膜及び改善された電気起動手段を持つmems構造

Country Status (15)

Country Link
US (1) US8593239B2 (ja)
EP (1) EP2230679B1 (ja)
JP (1) JP5563057B2 (ja)
KR (1) KR20120006008A (ja)
CN (1) CN102362330B (ja)
AU (1) AU2010225137B2 (ja)
BR (1) BRPI1006447A2 (ja)
CA (1) CA2755052A1 (ja)
DK (1) DK2230679T3 (ja)
ES (1) ES2388126T3 (ja)
IL (1) IL215099A (ja)
RU (1) RU2011139816A (ja)
SG (1) SG173814A1 (ja)
UA (1) UA102728C2 (ja)
WO (1) WO2010105827A1 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2969912A4 (en) 2013-03-15 2016-11-09 Wispry Inc DEVICES AND METHODS FOR CONTROLLING AND SEPARATING ACTUATOR PLATES
US10207916B2 (en) 2014-05-28 2019-02-19 3M Innovative Properties Company MEMS devices on flexible substrate
EP3038126A1 (en) 2014-12-22 2016-06-29 DelfMEMS SAS MEMS structure with thick movable membrane
EP3038125A1 (en) 2014-12-22 2016-06-29 DelfMEMS SAS Mems structure with multilayer membrane
FR3031098A1 (fr) 2014-12-26 2016-07-01 Delfmems Dispositif microelectromecanique ou nanoelectromecanique comportant une membrane mobile en translation et une electrode d'actionnement isolee de la membrane par une couche dielectrique
FR3031096A1 (fr) 2014-12-26 2016-07-01 Delfmems Dispositif microelectromecanique ou nanoelectromecanique comportant une membrane qui est mobile en translation et est profilee pour reduire les courts-circuits et la formation d'arcs electriques
US11261081B2 (en) 2016-09-12 2022-03-01 MEMS Drive (Nanjing) Co., Ltd. MEMS actuation systems and methods
US11407634B2 (en) 2016-09-12 2022-08-09 MEMS Drive (Nanjing) Co., Ltd. MEMS actuation systems and methods
US10875761B2 (en) 2016-09-12 2020-12-29 Mems Drive, Inc. Systems and methods for a MEMS actuation systems device with one or more slidable connection assemblies

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007501494A (ja) * 2003-08-01 2007-01-25 コミサリア、ア、レネルジ、アトミク 二安定マイクロメカニカルスイッチ、それを作動する方法、および、それを実現するための関連する方法
JP2008533690A (ja) * 2005-03-21 2008-08-21 デルフメムズ 柔軟かつ自由なスイッチ膜を持つrfmemsスイッチ

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5638946A (en) 1996-01-11 1997-06-17 Northeastern University Micromechanical switch with insulated switch contact
US5867302A (en) * 1997-08-07 1999-02-02 Sandia Corporation Bistable microelectromechanical actuator
US20040091203A1 (en) 2000-09-07 2004-05-13 Teraop (Usa) Inc. Ultra-fast RF MEMS switch and method for fast switching of RFsignals
US6504118B2 (en) * 2000-10-27 2003-01-07 Daniel J Hyman Microfabricated double-throw relay with multimorph actuator and electrostatic latch mechanism
SE0101182D0 (sv) * 2001-04-02 2001-04-02 Ericsson Telefon Ab L M Micro electromechanical switches
WO2003028059A1 (en) * 2001-09-21 2003-04-03 Hrl Laboratories, Llc Mems switches and methods of making same
JP3818176B2 (ja) 2002-03-06 2006-09-06 株式会社村田製作所 Rfmems素子
US6701779B2 (en) * 2002-03-21 2004-03-09 International Business Machines Corporation Perpendicular torsion micro-electromechanical switch
US20040050674A1 (en) 2002-09-14 2004-03-18 Rubel Paul John Mechanically bi-stable mems relay device
US7034375B2 (en) 2003-02-21 2006-04-25 Honeywell International Inc. Micro electromechanical systems thermal switch
US6882256B1 (en) 2003-06-20 2005-04-19 Northrop Grumman Corporation Anchorless electrostatically activated micro electromechanical system switch
JP4364565B2 (ja) 2003-07-02 2009-11-18 シャープ株式会社 静電アクチュエーター,マイクロスイッチ,マイクロ光スイッチ,電子機器および静電アクチュエーターの製造方法
KR100661349B1 (ko) * 2004-12-17 2006-12-27 삼성전자주식회사 Mems 스위치 및 그 제조 방법
KR20060092424A (ko) * 2005-02-17 2006-08-23 삼성전자주식회사 스위치패드 및 그것을 구비한 마이크로 스위치
KR100612893B1 (ko) * 2005-04-08 2006-08-14 삼성전자주식회사 트라이 스테이트 rf 스위치

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007501494A (ja) * 2003-08-01 2007-01-25 コミサリア、ア、レネルジ、アトミク 二安定マイクロメカニカルスイッチ、それを作動する方法、および、それを実現するための関連する方法
JP2008533690A (ja) * 2005-03-21 2008-08-21 デルフメムズ 柔軟かつ自由なスイッチ膜を持つrfmemsスイッチ

Also Published As

Publication number Publication date
IL215099A (en) 2013-06-27
SG173814A1 (en) 2011-09-29
WO2010105827A1 (en) 2010-09-23
ES2388126T3 (es) 2012-10-09
EP2230679A1 (en) 2010-09-22
KR20120006008A (ko) 2012-01-17
US20110315529A1 (en) 2011-12-29
RU2011139816A (ru) 2013-04-27
BRPI1006447A2 (pt) 2016-02-10
CA2755052A1 (en) 2010-09-23
UA102728C2 (ru) 2013-08-12
IL215099A0 (en) 2011-12-29
EP2230679B1 (en) 2012-05-16
JP5563057B2 (ja) 2014-07-30
CN102362330B (zh) 2014-09-03
AU2010225137A1 (en) 2011-09-01
CN102362330A (zh) 2012-02-22
DK2230679T3 (da) 2012-07-30
US8593239B2 (en) 2013-11-26
AU2010225137B2 (en) 2014-07-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5563057B2 (ja) 柔軟な膜及び改善された電気起動手段を持つmems構造
JP4334581B2 (ja) 静電型アクチュエータ
JP4637234B2 (ja) 柔軟かつ自由なスイッチ膜を持つrfmemsスイッチ
TW520340B (en) Direct acting vertical thermal actuator with controlled bending
US7605675B2 (en) Electromechanical switch with partially rigidified electrode
JP4465341B2 (ja) 高周波マイクロマシンスイッチ及びその製造方法
JP4540443B2 (ja) 静電リレー
US20090273337A1 (en) Electric field sensor with electrode interleaving vibration
CN101533740A (zh) 具有导电机械停止器的mems微开关
US9230751B2 (en) Micro-electro-mechanical switch beam construction with minimized beam distortion and method for constructing
JP5579118B2 (ja) 湾曲バイレイヤーによるメカニカルスイッチ
US8536964B2 (en) Micro-electro-mechanical switch beam construction with minimized beam distortion and method for constructing
KR20060035078A (ko) 미세전자기계적 스위치 및 그 제조 방법
JP2012191052A (ja) Mems及びその製造方法
KR100744543B1 (ko) 미세전자기계적 구조 스위치 및 그 제조방법
TWI436938B (zh) 具有可撓性薄膜及改良電氣致動機構的微機電系統結構
JP2008517777A (ja) 変形可能なブリッジを含むマイクロシステム
KR100404195B1 (ko) 마이크로 미러 및 그 제조방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130212

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131106

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131203

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140206

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140603

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140611

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5563057

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees