JP2012517887A - 心臓切開血静脈血貯血槽および方法 - Google Patents

心臓切開血静脈血貯血槽および方法 Download PDF

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Abstract

ハウジング組立体、垂下チューブ、およびボウルを備える、心臓切開血静脈血貯血槽。ハウジング組立体は、チャンバを形成する。垂下チューブは、入口ポートから、チャンバ内の下流側端部へと延びる。チューブ内腔の直径は、下流側端部にいくにしたがって増加する。ボウルは、フロア部表面、肩部、中間部分、および突起を形成する。肩部は、下流側端部を周方向に包囲し、下流側端部の上方に離間する。中間部分は、肩部から底面へと径方向内方および下方に延びる。突起は、底面から、内腔と整列し且つ下流側端部から下方にある中心へと、径方向内方および上方に延びる。内腔のフレア状の内径は、静脈血が貯血槽に入っていくにつれて、流量を低下させる。ボウルのフロア部表面は、流入する静脈血を突起において穏やかに受け、静脈血を滑らかに案内する。

Description

本発明は、心臓切開静脈環流貯血槽に関する。さらに詳細には、本発明は、改善された空気処理を有し、且つ、例えば、低流量を要求する患者に関連する様々な灌流システムに対して有用である心臓切開血静脈血貯血槽に関する。
多数の手術において、心臓と肺の機能は、膜型人工肺、心臓補助ポンプ、および熱交換器等の特殊装置により体外で行われる。この装置アレイは、手術中に患者の脱血および返血を監督する灌流技師により操作される。患者の血液は、大静脈タップと、人工肺を通って大動脈へと血液を送り出す人工心肺のポンプとの間に配置された静脈貯血槽に蓄えられる。静脈貯血槽は、大静脈から得られる血流と人工心肺のポンプの要求との間の変化を平滑化するための、体外循環システムにおける流体バッファとしても機能する。手術中、大量の血液が患者の胸腔に漏れ出るため、手術野からのこの心臓切開血を回収する必要がある(例えば、心臓切開吸引)。処理(例えば、濾過)が終わると、心臓切開血を患者に戻すことも可能である。静脈血および心臓切開血を別個に保持することが可能であるが、近年では、心臓切開血および静脈血を、単一の殻の堅い心臓切開血静脈血貯血槽に入れることが一般的となった。
一般的な、心臓切開血静脈血混合貯血槽は、主要チャンバに至る2つの別個の流体路、すなわち静脈血流路および心臓切開血流路を有する。静脈血路は、中心に配置された静脈取入口を通って貯血槽に入り、消泡チャンバに運ばれる。消泡チャンバ内では、静脈血が貯血槽の主要チャンバに排出される前に、静脈血に存在するあらゆる気泡が取り除かれる。心臓切開血は、1つまたは複数の心臓切開入口を通って貯血槽に入り、様々なフィルタリング/消泡領域を通って運ばれる。フィルタリング/消泡領域においては、細胞残屑および手術残渣と、大量の空気とが心臓切開血から取り除かれる。
心臓切開血および静脈血貯血槽に用いられる利用可能なフィルタおよび消泡器は、必要な気泡および微粒子の除去に大いに利用され得るが、いくつかの例においては問題が残っている。小児科用途(および特に、新生児および幼児)において、手術灌流回路を通る血液量および最大流量は、(成人患者と比較して)より低いものとなっている。従来の(成人用)心臓切開血静脈血貯血槽は、これら環境においては、最適レベルに満たない場合がある。例えば、貯血槽の血液流路(単数または複数)は、成人における高流量では一様な流れを実現するが、小児科処理における低流量では不連続性を生じされる場合がある。その結果、望ましくない泡が形成されことがある。加えて、貯血槽内における比較的少ない容積の血液(および、より高い灌流回路のサイクル速度)は、乱流が生じさせ、その結果、外傷を生じさせる可能性を高める。さらに詳細には、貯血槽チャンバにおける血液容積が小さい場合、従来の心臓切開および静脈環流貯血槽においては、流入する血液流が飛沫型の流れパターンとなり、血液に好ましくない損傷をもたらすことがしばしばある。最後に、貯血槽内の心臓切開血および静脈血の気泡を除去するために消泡器を用いることは十分に認められているが、消泡器と接触する必要があるのは、血液流の泡部分のみである。しかし、従来の方法では、血液流が、必然的に、消泡器(単数または複数)上を、または消泡器(単数または複数)を通って流れるため、問題が生じることがある。
上記を鑑みて、混合心臓切開血静脈血貯血槽に対する任意の改良、特に、小児科用途での低容積および/または低流量に関する問題を解決する改良が待望されている。
本開示の原理に係るいくつかの態様は、ハウジング組立体、心臓切開入口ポート、静脈入口ポート、垂下チューブ、およびボウルを備える心臓切開血静脈血貯血槽に関する。ハウジング組立体は、主要チャンバを形成する。心臓切開入口ポートは、チャンバに流体連通する。垂下チューブは、上流領域、下流領域、および垂下チューブ内を通る内腔を画成する。上流領域が静脈入口ポートから延びる一方で、下流領域は上流領域から延び、チャンバ内に配置される下流側端部で終わる。この点に関して、内腔の直径は、少なくとも下流領域から下流側端部に沿って、増大する。ボウルは、チャンバ内に配置され、垂下チューブの下流側端部に面するフロア部表面を形成し、したがって、下流側端部から供給される静脈血を受け案内する。この点に関して、フロア部表面は、環状肩部分、中間部分、および突起により画成される。肩部分は、下流側端部を円周方向に包囲し、下流側端部から径方向に離間し、下流側端部から上方に離間して配置される。中間部分は、肩部分から、肩部分に対面する底面に、径方向内方および下方に延びる。最終的に組み立てるとき、底面は、下流側端部の下方に離間して配置される。最後に、突起は、底面から、内腔と整列し且つ下流側端部から下方に離間する中心へと、径方向内方および下方に延びる。この構成のために、垂下チューブ内腔のフレア状の内径は、静脈血が貯血槽に入るにつれて、流量を低下させる。その結果、空気処理性能が改善される。ボウルのフロア部表面の幾何学的形状は、流入する静脈血を突起において緩やかに受け、中間部分および肩部分に沿って、その血液流を滑らかに案内する。その結果、滑らかな、実質的な層流が維持される。さらに、肩部分はボウルの充填ラインを確立し、垂下チューブの下流側端部はこの充填ラインの下方に保たれる。その結果、流入する静脈血の流れが止まったとしても、空気が垂下チューブに入ることが防がれる。いくつかの実施形態において、ボウルは、肩部分から延び静脈スクリーンフィルタに達する外側リム部分をさらに備える。関連する実施形態において、貯血槽は、心臓切開フィルタを通る心臓切開血流が静脈フィルタ上に導かれた後に主要チャンバに導かれるよう配置された心臓切開フィルタをさらに備える。
本開示のさらに他の態様は、ハウジング組立体、心臓切開入口ポート、心臓切開サブ組立体、静脈入口ポート、および静脈サブ組立体を備える心臓切開血静脈血貯血槽に関する。ハウジング組立体は、主要チャンバを形成する。心臓切開サブ組立体は、入口側面、出口側面、および心臓切開チャンバを形成する。入口側面は心臓切開入口ポートに対して開かれ、一方、出口側面は、主要チャンバに対して開かれる。心臓切開チャンバは、入口側面および出口側面の間に形成され、入口側面および出口側面の間に血流表面を形成する。さらに、心臓切開サブ組立体は、血流表面に流体連通する心臓切開フィルタと、血流表面から離間する心臓切開消泡器とを備える。静脈サブ組立体は、垂下チューブ、ボウル、静脈フィルタ、および静脈消泡器を備える。垂下チューブは、静脈入口ポートに流体的に接続され且つ静脈入口ポートに対向する下流側端部で終わる内腔を形成する。ボウルはフロア部表面を形成し、下流側端部から供給される静脈血を受容するよう配置される。静脈フィルタは、ボウルと静脈フィルタが組み合わさって静脈チャンバを画成するよう、ボウルを円周方向に包囲する。静脈消泡器は、静脈チャンバ内に少なくとも部分的に配置され、フロア部表面の上方に長手方向に離間する。最後に、心臓切開フィルタは、静脈フィルタの上方に積み上げられる。この構成により、貯血槽は、小型となり、小児科用途等の低容積用途に大いに適したものとなる。さらに、いくつかの実施形態において、消泡器は、心臓切開血気泡のみが心臓切開消泡器に接触し、静脈血気泡のみが静脈消泡器に接触するよう、配置される。
本開示に係るさらに他の態様は、手術の間に、静脈の源および手術部位の源から血液を収集し処理する方法に関する。この方法は、静脈を源とする血液を、しだいに直径が増加し且つ下流側端部を有する垂下チューブの内腔に導くことを含む。静脈血は下流側端部からボウルのフロア部表面に供給される。なお、このフロア部表面は、環状肩部分、中間部分、および突起により画成されるものである。肩部分は、周方向に下流側端部を包囲し、下流側端部から径方向に離間するが、下流側端部の上方に離間して配置される。中間部分は、肩部分から、下流側端部から下方に離間する底面へと、径方向内方および下方に延びる。突起は、底面から、内腔と整列ししかも下流側端部から下方に離間する中心へと、径方向内方および上方に延びる。この点を考慮すると、静脈血は、乱流を最小限に留めその結果血液損傷が低減され空気処理が改善される方法(例えば、実質的な層流)で、下流側端部から中心へと、および中心から肩部分へと移動する間に、滑らかな流れとなる。静脈血は、肩部分から、静脈フィルタを通り、貯血槽の主要チャンバへと、導かれる。最後に、手術部位の源からの心臓切開血は、心臓切開フィルタを通って、主要チャンバへと導かれる。いくつかの実施形態において、手術は小児科手術であり、主要チャンバは、最大流量が2.2リットル/分となるような寸法となされる。
本開示の原則に係る心臓切開血静脈血貯血槽の斜視図である。 図1Aに示す貯血槽の長手方向断面図である。 図1Aに示す貯血槽の斜視分解図である。 タレットを含む、図1Aに示す貯血槽の1部分の断面図である。 図1Aに示す貯血槽の上面図である。 線4Aに沿った、図1Bに示す貯血槽の1部分の拡大断面図である。 図1Aに示す貯血槽のボウル部分の拡大断面図である。 図1Aに示す貯血槽を通る静脈血に関するCFD解析を示す図である。 図1Aに示す貯血槽の部分組立断面図である。 図1Aに示す貯血槽とともに有用であるカバー組立体の上面斜視図である。 図7Aに示すカバー組立体に取り付けられた様々なコネクタを備える、カバー組立体の上面斜視図である。
本開示の原則に係る心臓切開血静脈血貯血槽20が図1Aおよび図1Bに示される。貯血槽20は、ハウジング組立体22、静脈サブ組立体24(図1Bに最もよく示される)、および心臓切開サブ組立体26(図1Bに最もよく示される)を備える。様々な部品に関する詳細が下記で示される。しかし、一般に、ハウジング組立体22は、主要チャンバ28を画成する。静脈サブ組立体24は、ハウジング組立体22により保持され、静脈入口ポート32からの静脈血が主要チャンバ28に導かれる静脈チャンバ30を形成する。心臓切開サブ組立体26もハウジング組立体22により保持され、1つまたは複数の心臓切開入口ポート36からの心臓切開血流が主要チャンバ28に導かれる心臓切開チャンバ34を確立する。この点に関して、静脈サブ組立体24は、主要チャンバ28に至る静脈血が層流となるよう作製され、心臓切開サブ組立体26は、主要チャンバ28に至る心臓切開血に対する損傷が最小限となるよう作製される。貯血槽20は、比較的低容積および低流量が経験される患者(例えば、新生児、幼児、児童を含む小児患者、体の小さい成人、その他)に特に適用可能である、灌流回路の一部としてきわめて有用である。
ハウジング組立体22は、様々な形状を取り得、いくつかの実施形態において、ハウジング40、蓋42、およびタレット44を備える。構成部品40〜44が組み合わされると、蓋42およびタレット44が1つまたは複数の心臓切開入口ポート36等のポートを保持する状態で、主要チャンバ28が画成される。
ハウジング40は、上方側面50および下方側面52を画成する略円筒体である。蓋42は、下方側面52が所望により湾曲した形状を有し、主要チャンバ28に流体的に接続された出口ポート54において終了する状態で、上方側面50に組み合わされる。いくつかの構成において、図1Aにおいて最もよく示されるように、ハウジング40は出口ポート54の反対側領域においてハンドル部分56を有する。ハンドル部分56は、介護者の手による把握に適し、したがって貯血槽20の搬送をより容易なものとする寸法を有する。さらに、ハンドル部分56は、所望により、直立したポスト(例えば、点滴スタンド)等の別個の支持構造(図示せず)に貯血槽20を取り付けることがより容易となるよう、構成される。例えば、長手方向通路58は、ハンドル部分56が下方側面52において肩部60を画成または備える状態で、ハンドル部分56を通って形成される。通路58は、ポストを摺動可能に受容するような寸法を有する。肩部60は、別個の支持構造の対応する機構に対して貯血槽20を保持するための支持表面として機能する。あるいは、ハンドル部分56は、他の多様な形状となることが可能であり、いくつかの実施形態においては、省略される。
図2を参照すると、蓋42はハウジング40に取り付けられ(または代替的にハウジング40の1部分として形成され)、1つまたは複数のコネクタ70を保持または画成する。例えば、いくつかの構成においては、蓋42は、ルアーコネクタ70a、70b、通気コネクタ70c、および圧力開放バルブ収容コネクタ70dを形成または提供する。追加的なコネクタも蓋42に形成または提供され得、および/または、1つまたはすべてのコネクタ70a〜70dが省略され得る。いずれにせよ、蓋42は、以下に説明するようにタレット44を回転可能に受容する寸法を有する中央アパーチャ72を形成する。この点に関して、中央アパーチャ72は、蓋42に対してタレット44を回転可能に取り付けることを促進するために所望により作製された隆起74により囲まれる(図1Bに最もよく示される)。
タレット44は図3Aにさらに詳細に示される。参考として、図3Aは、心臓切開サブ組立体(一般に参照番号26で示される)の1部分および静脈サブ組立体(一般に参照番号24で示される)の1部分とともに、タレット44を分離的に示す。特に、以下でより詳細に示されるように、静脈サブ組立体24は、タレット44により回転可能に保持される垂下チューブ80を備える。
上記を考慮し、図2および図3Aを参照すると、タレット44は、いくつかの実施形態において、内側ハブ90、基部プレート92、および複数の固定用ツメ94を備える。内側ハブ90は、垂下チューブ80を同軸上に受容および保持する寸法を有するボア96を形成する。基部プレート92は、内側ハブ90から径方向外方に延び、心臓切開入口ポート36を形成または保持する。いくつかの実施形態において、2つ以上の心臓切開入口ポート36が提供され、例えば図3Bは、4つの心臓切開入口ポート36を提供するものとして、タレット44を示す。あるいは、他の任意の個数の、すなわち、より多数の、またはより少数の、心臓切開入口ポート36が、同様に利用可能である。さらに、主要コネクタ98、ルアーコネクタ(単数または複数)100等の追加的な流体コネクタをタレット44により形成または支持しても良い。
図2および図3Aに戻ると、複数の固定用ツメ94が基部プレート92から長手方向下方に突出し、相互から周方向に離間する。いくつかの実施形態において、連続外側ハブ102が、基部プレート92と固定用ツメ94との間に長手方向に配置され、蓋42に対する液密性の組み立てを容易にする機能を果たす。いずれにせよ、固定用ツメ94は、基部プレート92から径方向外方に向かって付勢するよう延びて構成され、棚状部104を形成する。タレット44を蓋42の中央アパーチャ72内に組み立てるとき、各棚状部104は、図1Bに示すように隆起74と摺動係合するよう付勢される。この構成のために、次にタレット44は、各棚状部104が隆起74に沿って摺動する状態で、蓋42に対して(したがってハウジング40に対して)回転可能であり、その結果、タレット44は蓋42に対して保持される。蓋42および/またはタレット44は、上述したものとは異なる構成を有し得る。例えば、回転機構は必須ではなく、省略されてもよい。より一般には、ハウジング組立体22は、貯血槽20に至る、静脈血および心臓切開血の流路またはポート、および貯血槽20からの、処理された血液の流路またはポートの他にも、主要チャンバ28を確立する機能を有する。
図1Bに戻ると、静脈サブ組立体24は、ボウル110、静脈フィルタ112、および静脈消泡器114の他にも、垂下チューブ80を備える。垂下チューブ80は、静脈入口ポート32と流体的に接続された内腔116を形成する。ボウル110は、垂下チューブ80から供給される液体(例えば、静脈血)を受け、その液体を静脈フィルタ112へと導くよう配置される。最後に、静脈消泡器114は、ボウル110内に蓄積された静脈血に関連するあらゆる泡と接触するよう配置される。さらに詳細には、ボウル110および静脈フィルタ112が組み合わされて、静脈チャンバ30の少なくとも1部分は、静脈消泡器114がチャンバ30内で立ち上がる泡にさらされる状態で、画成される。
垂下チューブ80は、多様な形状をとることができ、いくつかの実施形態においては、上流領域120および下流領域122により画成される。内腔116は、上流領域120が静脈入口ポート32と流体的に接続されるよう、領域120および122を貫通する。静脈サンプリングポート124、温度監視ポート等のような追加的なポートもまた形成および提供され得る。さらに、上流領域120は、1つまたは複数の湾曲部126を形成または画成し得る。いずれにせよ、下流領域122は、上流領域120から延び、静脈入口ポート32から流体的に反対側にある下流側端部128で終端する。
下流領域122は、ハウジング40へと、次いで主要チャンバ28へと延びる。垂下チューブ80は、垂下チューブ80が蓋42のボア96内に回転可能に取り付けられることを促進するための、フランジ130および溝部132等の1つまたは複数の機構を所望により形成し得る。いずれにせよ、貯血槽20を最終的に組み立てるとき、垂下チューブ80は、いくつかの実施形態において、垂下チューブ80がチャンバ部分134に沿って完全に直線状となる状態で、タレット44から下流側端部128に延びるチャンバ部分134を画成する。図示のように、直線状のチャンバ部分134は、主要チャンバ28の高さまたは深さの少なくとも大部分を貫通する。
図4Aに最もよく示されるように、垂下チューブ80は、下流側端部128に向かって直径が増大するものとして、すなわちフレア状であるものとして、内腔116を形成する。例えば、チャンバ部分134に対して、内腔116は、チャンバ入口側140が直径DIを画成する状態で、タレット44に近接するチャンバ入口側140を有するものとして画成され得る。内腔116は、下流側端部128において第2直径DOを有する。この設計に留意して、入口直径DIは、内腔116が入口側140から下流側端部128へと直径が均一に増加する状態で、下流側直径または出口直径DOよりも小さい(例えば、いくつかの実施形態において、入口直径DIは、約0.635センチメートルであり、出口直径DOは、約0.9525センチメートルである)。いくつかの実施形態においては、内腔116は、垂下チューブ80の長さの大部分に沿って直径が一様に増加し、他の実施形態においては、内腔直径の増加は、垂下チューブ80の長さの全体に沿って定義される。いずれにせよ、フレア状の内腔直径は、内腔116を通っておよび内腔116に沿って供給される静脈血の速度を低下させる。次いで、この効果は、気泡の浮力が気泡を静脈血の自由表面へと押し上げるため、(以下に説明するように)静脈フィルタ112に衝突する泡の速度を低下させる。その結果、静脈血から空気がより効果的に取り除かれ、貯血槽20は改善された空気処理能力を示す。
ボウル110は、垂下チューブ80の下流側端部128から供給される静脈血を受容するよう配置され、フロア部表面150を形成する。いくつかの実施形態において、ボウル110は、ハウジング40の一体的に形成された部品であり、あるいは、ハウジング40およびボウル110は、別個に作製された後、組み合わされてもよい。フロア部表面150は、静脈チャンバ30が、垂下チューブ80の下流側端部128において入口を有し、静脈フィルタ112において出口を有するものとして見られ得るよう、静脈チャンバ30内の静脈血を案内または導くための機能を果たす。
フロア部表面150の幾何学的形状は、垂下チューブ80から静脈フィルタ112へと層流遷移が提供されるよう、選択される。例えば、(ボウル110を分離して示す)図4Bをさらに参照すると、フロア部表面150は、リム部分152、環状肩部分154、中間部分156、および突起158により画成される。リム部分152は、肩部分154から径方向外方および下方に延び、外側端部160で終端する。以下に説明するように、外側端部160は、静脈フィルタ112に直接近接して配置される。肩部分154は、(貯血槽20の最終構成時に、図4Aの直立方向に対して)フロア部表面150の最上側を画成し、垂下チューブ80の下流側端部128を包囲する。この点に関して、肩部分154により画成される直径は、少なくとも垂下チューブ80の下流領域122に対して、垂下チューブ80の外側直径よりも大きい。中間部分156は、肩部分154から、径方向内方および下方に延びる。いくつかの構成において、肩部分154から中間部分156へのフロア部表面150の遷移は、緩やかな曲線である。中間部分156は、底面162が(図4Aの直立方向に対して)フロア部表面150の最下側を効果的に画成する状態で、肩部分154の反対側に底面162を形成または画成する。
突起158は、中間部分156の底面162から、径方向内方および上方に延び、中心164で終端する。中心164は略湾曲表面で、底面162の上方に離間して配置される。以下にさらに詳述するように、突起158が湾曲および隆起した性質を有するため、特に中心164のために、中間部分156の中心164上に供給される液体は層流となるよう支援される。いくつかの構成において、突起158の高さ(すなわち、底面162から中心164への直線距離)は、0.065インチ〜0.105インチの範囲にあり、あるいは0.075インチ〜0.095インチの範囲内にあり、さらに他の構成においては、0.085インチである。さらに、突起158の外側直径は、約0.1インチ〜0.3インチであり得、あるいは0.2インチであり得る。他の寸法も認められ得る。
いくつかの構成において、ボウル110は、静脈フィルタ112の組み立てを容易にする機構をさらに組み込む。例えば、ボウル110は、静脈フィルタ112をリム152の外側端部160に直接近接して受容および保持する寸法を有する溝槽170を形成し得る。この点に関して、静脈フィルタ112は、スクリーン材料(例えば64ミクロンスクリーン)等の、静脈血フィルタリングに従来用いられた形式に対応する形状を取り得る。いくつかの構成に関して、静脈フィルタ112は、環状リングとして形成され且つ第1側面172および第2側面174を有する、プリーツスクリーンである。これが静脈フィルタ112の容認される構成の1つに過ぎないことに留意して、(図4Bに最もよく示されるように)溝槽170は環状であり、基壁176および内側壁178により部分的に画成される。基壁176の幅は、プリーツ状の静脈フィルタ112の壁の厚みに対応する。内側壁178は、基壁176から径方向内方および上方に突起し、当接型の関係で第1側面172を捕捉するよう構成される。第2側面174は、以下に説明するように、心臓切開サブ組立体26の一部により保持される。あるいは、静脈フィルタ112は、他の方法で、および/または追加的な部品を用いて、ボウル110に対して取り付けられ得る。
以下の説明で明らかにされる理由により、静脈フィルタ112は、第1側面172が第2側面174の内側直径よりも大きい内側直径を画成する状態で、テーパ形状を有し得る。溝槽170は、内側壁178が基壁176から角度をもって延びる状態で、このテーパ構成を収容するよう構成される。例えば、図4Bの長手方向断面図に対して、内側壁178に対向する側面は、基壁176から延びるときに5°〜15°の範囲内の、例えば10°の狭角Aを画定する。あるいは、溝槽170は、他の多様な形状を取り得、および/または、ボウル110とは別に形成されてもよい。
静脈消泡器114は、静脈血の消泡に従来から用いられる材料(例えば、ポリウレタンフォーム)で作製され得る。いくつかの実施形態において、静脈消泡器114は、垂下チューブ80の周囲に組み立てられ得る寸法を有し、したがって、先端180で終端する略管状構成を有し得る。
静脈サブ組立体24を最終的に組み立てる際、静脈消泡器114は垂下チューブ80の周囲に(例えば、エラストマーバンド182により)固定され、ボウル110は下流側端部128のほぼ下方に配置される。さらに、静脈フィルタ112は溝槽170内に固定される。ボウル110は、突起158および特に中心164が内腔116の中心軸と軸方向に整列するよう、垂下チューブ80に対して配置される。中心164は、下流側端部128から鉛直方向下方に離間する(例えば、約0.175インチ〜0.195インチ、あるいは0.185インチ離間する)。逆に、肩部分154は、下流側端部128が肩部分154の鉛直方向下方にある状態で、垂下チューブ80から径方向外方に離間するする。最後に、静脈消泡器114の先端180は、水平方向で下流側端部128ならびに肩部分154の上方にある(例えば、先端180と下流側端部128の間の離隔距離は、約0.6インチである)。
上記の構成のために、垂下チューブ80への静脈血は、内腔116により、下流側端部128に導かれる。上述のように、内腔116がフレア状の性質を有するために、静脈血が下流側端部128へと流れる間に、静脈血の速度は低下する。静脈血は、次いで、下流側128からボウル110のフロア部表面150上に供給される。この点に関して、突起158は、中心164から径方向外側に中間部分156に沿って静脈血を分散させる。静脈血はボウル110内に蓄積し、しだいに肩部分154のレベルまで立ち上がる。下流側端部128が肩部分154の「下方」に存在するため、下流側端部128は、蓄積された静脈血の容積内にあり、たとえ垂下チューブ80への静脈血が停止したとしても、内腔116内の呼び水が失われることはない。いずれにせよ、フロア部表面150は、静脈血を、中間部分158から肩部分154へ、および肩部分154からリム部分152へと、導く。リム部分152は、次いで、静脈血を、静脈血が主要チャンバ28に入るに先立ち適切な濾過が実施される静脈フィルタ112に導く。
本開示に係る垂下チューブ80およびボウル110の構成により、小児科心臓手術灌流回路において一般に経験される低流量において、望ましい層流が達成および維持され得ることが、驚くべきことに見出されている。例えば、図5は、本開示に係る、垂下チューブTからボウルBへの静脈血Fに関する計算流体力学(CFD:computational fluid dynamic)解析のスクリーンショットを示す。参考として、図5に示すスクリーンショット表現は、対応する貯血槽の直立方向に対応させるために90°回転され、さらに血流の半分のみが反映されたものである(図示する血流の「右半分」に至る血流は同等であることが理解される)。垂下チューブTは、下流側端部EがボウルBの突起の鉛直方向上方に配置される状態で、フレア状内径の内腔を有するよう作製され、次いで、ボウルBは、上述の幾何学的形状および表面特徴を有した(例えば、突起の高さが0.085インチおよび直径が0.20インチであり、下流側端部と突起中心との間隔が0.185インチ)。約1.8リットル/分の流量において、図5は、流れFが、ボウルBの全体に沿って静脈フィルタ(一般にVFで示される)に至るまで滑らかであったことを示す。この滑らかな流れは、実質的に層流状(すなわち、層流、または層流の10%以内のレイノルズ数を有する流れ)であるとして特徴付けられる。参考として、本開示に含まれる他の構成は、以下で説明するように、1.8リットル/分を超すまたは1.8リットル/分未満の実質的な層流状の最大流量特性を実現する。
図4Aに戻ると、静脈消泡器114の先端180は、上述の静脈血路からずれていて、静脈血が必ずしも静脈消泡器114と接するとは限らない。その代わり、静脈チャンバ30内の静脈血に関連するあらゆる泡が(図4Aの方向に対して)上方に立ち上がると、その時にのみ、静脈消泡器114と接触し、その結果、所望の消泡が実施される。しかし静脈血の非泡部分は、必ずしも静脈消泡器114と接触するとは限らない。容積が増加すると、静脈チャンバ30内の静脈血レベルが静脈消泡器114にまで達することもある。場合によっては、静脈血の非泡部分の少なくとも1部分が静脈消泡器114に接触する一方で、非泡部分のうちの少なくとも何らかの部分(すなわち、静脈消泡器114の「下方」の部分)は接触しない。
心臓切開サブ組立体26は、いくつかの実施形態において、静脈サブ組立体24に対して積層関係で作製される。例えば、いくつかの実施形態において、心臓切開サブ組立体26は、フレーム200、皿部202、心臓切開フィルタ204(図4Aにおいては隠れているが、一般的に参照番号204で示される)、および心臓切開消泡器206を備える。一般に、フレーム200は、心臓切開フィルタ204および心臓切開消泡器206を保持する。皿部202は、心臓切開液流を心臓切開入口ポート(単数または複数)36からフレーム200に導き、フレーム200は、次いで、心臓切開液流を案内表面208を介して心臓切開フィルタ204に導く。濾過された心臓切開液流は、次いで、以下で説明されるように、主要チャンバ28に導かれる。さらに、心臓切開消泡器206は、主に、心臓切開チャンバ34へと供給され且つ心臓切開チャンバ34により保持される心臓切開液の泡部分と選択的に接触するよう、配置される。
フレーム200は、多様な形状を取り得、いくつかの実施形態においては、内側ポスト210、基部212、および外側フレーム214を備える。内側ポスト210は、管状であり得、静脈消泡器114ならびに垂下チューブ80の下流領域122を同軸上に受容する寸法を有し得る(静脈消泡器114が垂下チューブ80の上方で組み立てられる実施形態に関して)。さらに、内側ポスト210は、皿部202から受けた心臓切開液流を導く機能を果たす、案内表面208の第1部分216を形成する。
基部212は、内側ポスト210から径方向外方および下方に延び、案内表面208の第2部分218を画成する。いくつかの構成において、基部212は、静脈フィルタ112の第2側面174を保持するよう構成され、対応する溝槽220を形成し得る。したがって、いくつかの実施形態において、基部212は、フレーム200が静脈サブ組立体24の1部分とみなされ得るよう、静脈チャンバ30の1部分を追加的に形成する機能を果たす。しかしあるいは、フレーム200は、静脈サブ組立体24からは完全に分離した部品であり得る。
外側フレーム214は、内側ポスト210の反対側で基部212から延び、いくつかの実施形態においては、一連の離間した支柱222を備える。支柱222は、支柱222により集合的に画成された外径に沿って心臓切開フィルタ204を、および集合的に画成された内径に沿って心臓切開消泡器206を保持する。例えば、支柱222は、心臓切開消泡器206が受容されるネック部224(一般に参照番号224で示される)を形成し得る。加えて、外側フレーム214は案内表面208の出口部分226を画成する。出口部分226は、心臓切開フィルタ204の1部分として、基部212の延長として見ることができ、別個のリム部品等であり得る。いずれにせよ、出口部分226は、心臓切開フィルタ204から心臓切開液を外側に導く機能を果たす。
心臓切開フィルタ204は、心臓切開血の濾過に従来用いられた種類のものであり得、したがって、フェルト材料であり得る(例えば、30ミクロンのデプスフィルタまたはメッシュフィルタ)。いくつかの構成において、心臓切開フィルタ204は、リングとして形成された、プリーツ状のデプスフィルタまたはメッシュフィルタであり、したがって、フレーム200を包囲する。さらに、フレーム200は、心臓切開フィルタ204の一体型部品である。いずれにせよ、心臓切開フィルタ204は、案内表面208の出口部分226に直接近接して配置される。
心臓切開消泡器206もまた、心臓切開液消泡に従来用いられてきた種類のもの(例えば、ポリウレタンフォーム)であり、案内表面208から離間するよう、フレーム200に組み立てられる。例えば、第1部分216に対して、心臓切開消泡器206は案内表面208から径方向外方に離間するする。第2部分218および出口部分226に対して、心臓切開消泡器206は案内表面208の鉛直方向上方にある。この構成により、以下により詳細に説明するように、案内表面208に沿う心臓切開液の流れは、必ずしも心臓切開消泡器206と接触する必要はない。
皿部202は、漏斗状の形状を有し、中央アパーチャ230を形成し得る。図4Aに示すように、皿部202は、皿部202の血流表面232が心臓切開入口ポート(単数または複数)36に対して流体的に開放された状態で、ハウジング組立体22(例えば、タレット44)に取り付けられるよう構成される(図1Aに最もよく示される)。中央アパーチャ230は、血流表面232が案内表面208の第1部分216の近傍で終端する状態で、内側ポスト210の周囲に同軸上に配置される。したがって、この構成により、皿部202は、心臓切開液流を、心臓切開入口ポート(単数または複数)36から、血流表面232/アパーチャ230を介して、案内表面208に導く。
いくつかの実施形態において、心臓切開サブ組立体26は、静脈サブ組立体24に取り付けられ、静脈サブ組立体24と組み合わされる。例えば、図6は、ハウジング40内にまたはハウジング40により形成されたボウル110と、ボウル110に取り付けられた静脈フィルタ112を含む、貯血槽20の部分的な組み立てを示す。フレーム200は、心臓切開フィルタ204がフレーム200に組み立てられるか、またはフレーム200により形成される状態で、静脈フィルタ110に取り付けられる。さらに詳細には、基部212は静脈フィルタ112の第2側面174に取り付けられる。図2および図4Aを参照すると、静脈消泡器114は、垂下チューブ80と内側ポスト210との間に挟まれる。皿部202は、例えば、皿部202をタレット44に取り付けた後にタレット44をハウジング40に対して組み立てることにより、内側ポスト210の周囲に組み立てられる。最終的に構成するとき、内側ポスト210および心臓切開フィルタ204は組み合わされて、案内表面208が心臓切開チャンバ34を通る流路を画成する状態で、心臓切開チャンバ34を少なくとも部分的に画成する。
さらに詳細には、特に図4Aを参照すると、心臓切開入口ポート(単数または複数)36を介して貯血槽20に流入する心臓切開液は、(血流表面232を介して)皿部202により内側ポスト210に導かれる。心臓切開液は、皿部202から中央アパーチャ230を介して案内表面208の第1部分216に移る。心臓切開液は、案内表面208の第1部分216に沿って第2部分218に、次いで、心臓切開フィルタ204に(重力により)流れる。心臓切開フィルタ204の「後方」で第2部分218に沿って蓄積される心臓切開液に関連するあらゆる泡は、上側に立ち上がり、心臓切開消泡器206に接触する。しかし、心臓切開液の非泡部分は、必ずしも心臓切開消泡器206と接触するとは限らない。容積が増加すると、心臓切開液の非泡部分のレベルは心臓切開消泡器206にまで達することもある。すると、非泡部分の少なくとも一部が心臓切開消泡器206に接触する一方で少なくとも一部(すなわち、心臓切開消泡器206の「下方」の非泡部分)は接触しない。いずれにせよ、心臓切開液は、次に、心臓切開フィルタ204により濾過される。
図4Aの1つの構成に関して、心臓切開フィルタ204と接触した後、心臓切開液は、出口部分226から静脈フィルタ112上に導かれる。さらに詳細には、心臓切開フィルタ204は、濾過された心臓切開液が静脈フィルタ112上に直接流れる状態で、静脈フィルタ112の直接上方に配置される。次いで、静脈フィルタ112は、濾過された静脈血とさらに完全に混合するために、心臓切開液を主要チャンバ29に導く。したがって、主要チャンバ28内の血液容積に関わらず、心臓切開フィルタ204からの心臓切開血は、主要チャンバ28へと飛び散ることまたは「滴下」することはなく、その代わり、静脈フィルタ112への穏やかな連続的な流れが生じた後、主要チャンバ28に流れる。
貯血槽20は、従来の設計と対比して、顕著な改善を提供し、穏やか且つ滑らかに、心臓切開血および静脈血の流入を導きおよび組み合わせる機能を果たす。静脈チャンバ30へ至った後、主要チャンバ28に至る静脈血は、主要チャンバ28への飛沫が最小限であるかまたは全くない状態で、低流量においてさえも層流となり、滑らかに湾曲する表面に沿って連続的に導かれる。同様に、心臓切開液も主要チャンバ28へと滑らかに流れ、飛沫型挙動の影響を受けるのは最小限である。その結果、貯血槽20は、損傷を誘発する事象が生じる機会を最小限にする。その流れは滑らかであり、血液損傷を最小限にし且つ空気処理を改善するために、制御される。
貯血槽20は、様々な灌流用途に大いに貢献し、いくつかの実施形態において、小さい患者(例えば、新生児、幼児、子供、小さい成人、その他)に対して大いに有益である。例えば、通常、小児科または小柄な成人の処置での低流量および低容積(例えば、主要チャンバ28の最大容量が約1,200ミリリットル)において、貯血槽20を通る心臓切開血および静脈血は、実質的な層流状の流れとして実質的に保持される。さらに、貯血槽20は、気泡の形成を最小限にしつつ、しかも、形成された気泡が容易に取り除かれるよう、構成される。本開示に係る貯血槽により支持される最大流量は、いくつかの実施形態において、小児患者に関して大いに有用である。いくつかの実施形態において、貯血槽20は、あらゆる小児科のカテゴリー(新生児、幼児、まはた小人)に適用可能であり、約4.55リットル/分である最大流量を提供する寸法を有する。他の実施形態において、貯血槽20は、それぞれが異なる定格最大流量を有する、2つ以上の異なる寸法で臨床医に提供される。例えば、2.2リットル/分の定格最大流量を有する第1新生児/幼児用貯血槽、1.8リットル/分より大きく5.0リットル/分より小さい定格最大流量を有する第2小児/小成人用貯血槽、および5.0リットル/分より大きい(7.0リットル/分まで)定格最大流量を有する第3成人用貯血槽等である。参考として、本開示の構成により満足される、小児患者に対して期待される(年齢、体重、および身長に基づく)最大流量パラメータは、新生児(誕生〜生後1ヶ月)の0.96リットル/分、幼児(1ヶ月〜2歳)の1.83リットル/分、および小人/小児(2歳〜12歳)の4.55リットル/分を含む。
上に示したように、貯血槽20は、灌流回路内における所望の接続を容易にするために有用である多種多様なポートを備え得る。参考として、本開示に係る心臓切開血静脈血貯血槽等の、異なる顧客によりおよび異なる処置により要求されるすべての接続部位および構成上の柔軟性を提供する小児科用途の小さいデバイスの設計は、きわめて困難である。既存の心臓切開血静脈血貯血槽装置は、通常、標準的なバーブ管接続部位、ルアーポート、および他のサンプリング用および監視用部位が、人間工学的に使いやすくない空間に押し込められている。所望の接続部位をすべて提供しつつ、しかもこれらの問題を解決するために、本開示に係るいくつかの実施形態においては、可撓性およびキンク耐性を有する延長および/または交換可能なコネクタ機構が用いられる。例えば、図7Aは、本開示に係る代替的な貯血槽(図示せず)とともに有用であるカバー組立体300の1部分を示す斜視図である。カバー組立体300は、上述のハウジング40(図1A)へと組み立てられ得る。この点に留意して、カバー組立体300は、カバー302、1つまたは複数の延長コネクタ304a〜304c、および1つまたは複数のスナップ嵌合コネクタポート306a〜306eを備える。上述のように、延長コネクタ304a〜304cおよびスナップ嵌合コネクタポート306a〜306eは、カバー組立体300を最終的に設置する際、カバー302により包囲される、チャンバ(単数または複数)(図示せず)に至る流体通路を確立するために、カバー302の厚さを通して対応する穴へと流体的に開放されている(例えば、図7Aは、カバー302において存在し且つ第1スナップ嵌合コネクタポート306aに関連する穴308aを示す)。
延長コネクタ304a〜304cは、それぞれが延長体310およびポートコネクタ312を備える。延長体310は、キンク耐性を有する管(例えば、内側に配置されたまたは埋め込まれた螺旋巻きのバネを有する可撓管)である。いくつかの実施形態において、ポートコネクタ312は、ルアー型接続ピースを受容および保持するよう構成される。この構成により、延長コネクタ304a〜304cは、相互に対してきわめて近接した状態で設置され得(その結果、カバー302に沿う空間が節約され得る)、ユーザにより所望の方向に容易に統合され得る。その結果、貯血槽への接続(例えば、静脈流入、サンプリング、通気、温度監視、心臓切開流入、その他)がより容易となる。したがって、図面において完全に示されているわけではないが、延長コネクタ304a〜304cは、任意の方向に曲げることが可能であるため、所望の設定方向を提供することができる。任意の方向に曲げることが不可能であったならば、所望の設定方向が提供され得ることは、延長コネクタ304a〜304c(例えば、静脈入口)を個別に回転させること、または(例えば、心臓切開環流ラインが提供される)対応するタレットを回転させることを要したであろう。
延長コネクタ304a〜304cは、後で組み立てるために、カバー302とは別に(例えば、アクセサリ・パッケージの一部として)ユーザに提供されてもよく、またはより永久的に固定されたものであってもよい。図7Aにおいて3つの延長コネクタ304a〜304cが示されるが、他の構成においては、より多くの個数、またはより少ない個数も認められる。
スナップ嵌合コネクタポート306a〜306eは略同一であり得、それぞれが差込口本体320およびスナップ嵌合コネクタ機構322を備え得る。差込口本体320は、円筒形状であり得、以下に説明するように別個のコネクタを選択的に受容する寸法を有する。この点に関して、差込口本体320は、カバー302と一体的に形成され得(例えば、成形プロセスの一部として形成され、その結果、差込口本体320は、コーナー302の主要表面から外側に突起する隆起した支柱として画成される)、または、別個に形成された後、カバー302における対応する穴(例えば、穴308a)へと組み立てられるか、またはその穴内に組み立てられる。
差込口本体320がカバー302とは別に形成されたかどうかには関わらず、コネクタ機構322は、対応する差込口本体320内において、別個のコネクタの、コネクタが差込口本体320に対して回転可能な方法での、開放可能であり且つ液密性を有するスナップ嵌合接続を容易にするよう構成される。コネクタ機構322は、いくつかの実施形態において、対応する差込口本体320に組み込まれたバネ(図示せず)およびアクチュエータ(例えば、第3スナップ嵌合コネクタポート306cに対する、図7Aにおいてタブ324として示される)等の、様々な部品を備え得る。
図7Bに示すように、カバー組立体300は、人間工学的にアクセス可能であり且つ多数のエンドユーザのニーズを満足する、多種多様な接続装置の提供を可能にする。しかし、あるいは、従来のコネクタが、本開示に係る貯血槽に提供されてもよい。
スナップ嵌合コネクタポート306a〜306eは、適切なコネクタ装置330a〜330e(例えば、バーブコネクタ、湾曲したまたは曲がった管)を流体的に受容する(例えば、定位置にスナップ嵌合する)ために利用することが可能である。エンドユーザがコネクタポート306a〜306eのそれぞれとの流体接続を必要としない用途については、キャップが、対応する使用されない差込口(単数または複数)320にスナップ嵌合されてもよい。その結果、空間の節約が可能となる。所望により提供されるスナップ嵌合コネクタポート306a〜306eは、コネクタ330a〜330eのそれぞれが、他に対して独立的に回転する能力を提供する(すなわち、コネクタ330aは、対応するスナップ嵌合コネクタポート306aの差込口本体320内で、他のコネクタ330b〜330eから独立的に回転することができる)。この特徴は、管を貯血槽(図示せず)に、および貯血槽から管に接続する際に、最適な柔軟性を提供し、上述の、所望により提供される回転可能なタレットに取って代わることが可能である。さらに、コネクタ330a〜330eの望ましい回転は、対応する接続部位に対して、少なくとも何らかの応力開放を提供する。また、スナップ嵌合コネクタポート306a〜306eは、所望の血液処理システムと組み合わせて、異なる寸法の管/アダプタを使用することを支援する。参考として、幼児または他の小児科処置では、同一寸法の貯血槽が用いられるが、対応する管の寸法は、最大要求流量に対する最適最大容積の関数として、変化する。本開示に係る任意のスナップ嵌合コネクタポート306a〜306eについては、別個のアダプタは、実際に使用される管の寸法を低減するために、または設定するために、必ずしも必要とは限らない。かわって、適切な寸法を有するコネクタ306(図示せず。しかしコネクタ330b〜330cに類似する)が所望のスナップ嵌合コネクタポート306a〜306eに(例えば、既存のコネクタ330a〜330eのうちの1つと置き換えられ)、およびそれに接続された管に、単に組み立てられてもよい。
いくつかの実施形態において、少なくともコネクタ機構322は、カバー302が直接提供されよりも、むしろ、別個の管に「予め接続され」てもよい(例えば、カスタム管パックの一部として)。いずれにせよ、コネクタ機構322はカバー302に対して一体的に成形されず、またはカバー302とともに一体的に形成されないため、ユーザにはより大きい柔軟性が提供される。例えば、カバー組立体300は、別個の管が、管へと選択的に回転可能に組み立てるための対応するコネクタ機構322を坦持する状態で、差込口本体320(または同等の機構)を備え得る。関連する実施形態において、スナップ嵌合コネクタポート306a〜306eは、管に固定され、開放可能にカバー302に組み立てるためのコネクタとして機能する(例えば、コネクタポート306a〜306eは、図7Bに示すコネクタ330a〜330eのうちの1つとして機能を果たし、選択的にカバー302の対応する穴(例えば、図7Aの穴308a)に組み立てられる)。
本開示は、好適な実施形態に関して説明されてきたが、当業者は、本開示の思想および範囲から逸脱することなく、形状および詳細において変化が可能であることを理解する。例えば、スナップ嵌合コネクタおよび延長コネクタが、心臓切開血静脈血貯血槽に関して有用であるとして説明されてきたが、貯血槽に加えて、他の体外装置も等しく恩恵を受ける。したがって、例えば、コネクタは、人工肺、熱交換器、ポンプ、その他とともに用いることができる。さらに一般に、本開示に係るいくつかの態様は、灌流システムにおける1つまたは複数の他の部品に対する流体的接続を要求し、且つカバーと、着脱可能にカバーに組み立てられた少なくとも1つの回転可能なスナップ嵌合コネクタとを備える流体コネクタ組立体を有する、灌流デバイスに関する。灌流装置は、ポンプ、フィルター、貯血槽、人工肺、熱交換器等の、灌流手順の実施に有用な様々な他の部品を備え得る。また、1つまたは複数の、可撓性およびキンク耐性を有する延長コネクタが、流体コネクタ組立体に提供されてもよい。

Claims (32)

  1. 主要チャンバを形成するハウジング組立体と、
    前記主要チャンバに流体的に接続された心臓切開入口ポートと、
    静脈入口ポートと、
    上流領域、下流領域、およびその中を貫通する内腔を画成する垂下チューブであって、
    前記上流領域は、前記静脈入口ポートから延び、
    前記下流領域は、前記上流領域から延び、前記主要チャンバ内に位置する下流側端部で終端し、
    前記内腔の直径は、少なくとも前記下流領域に至る前記下流側端部の一部分に沿って増加する垂下チューブと、
    前記主要チャンバ内に配置され且つ前記下流側端部に対向するフロア部表面を形成するボウルであって、前記フロア部表面は、
    肩部分が前記下流側端部の上方に離間して配置されているとき、前記下流側端部を周方向に包囲し且つ前記下流側端部から径方向に離間する環状肩部分と、
    前記肩部分から前記肩部分に対向する底面へと、径方向内方および下方に延び、前記底面は前記下流側端部の下方に離間して配置されている中間部分と、
    前記底面から中心へと径方向内方および上方に延びる突起であって、前記中心は前記内腔と整列し、前記下流側端部の下方に離間する、突起と、
    により画成されるボウルと、
    を備える、
    ことを特徴とする心臓切開血静脈血貯血槽。
  2. 前記内腔の前記増加する直径の部分は、前記静脈入口ポートから延びる前記垂下チューブの長さの大部分に沿って存在している、
    請求項1に記載の貯血槽。
  3. 前記チャンバは、高さにより画定され、さらに、前記垂下チューブは、前記高さの少なくとも半分の長さを有するチャンバ部分を備え、さらに、前記内腔は、前記チャンバ部分の全体に沿って、直径が増加する、
    請求項1に記載の貯血槽。
  4. 前記ハウジング組立体は、カバーと、前記カバーに対して外側に突出する前記静脈入口ポートと、前記主要チャンバ内で前記カバーから前記下流側端部へと内部に延びるチャンバ部分を形成する前記垂下チューブと、を備え、さらに、前記内腔は、前記チャンバ部分の全体に沿って直径が増加する、
    請求項1に記載の貯血槽。
  5. 前記中心と前記下流側端部との間隔は、0.175インチ〜0.195インチの範囲内である、
    請求項1に記載の貯血槽。
  6. 前記突起の高さは、0.075インチ〜0.095インチの範囲内にある、
    請求項1に記載の貯血槽。
  7. 前記フロア部表面は、前記中間部分の前記底面から前記突起に至る遷移において滑らかな曲線を形成する、
    請求項1に記載の貯血槽。
  8. 前記中間部分は、前記突起から前記肩部分まで、直径が連続的に増加する、
    請求項1に記載の貯血槽。
  9. 前記フロア部表面は、前記肩部分から径方向外側および下側に延びるリム部により画成される、
    請求項1に記載の貯血槽。
  10. 前記フロア部表面は、前記リム部分に沿って径方向に線形である、
    請求項9に記載の貯血槽。
  11. 前記リム部分を周方向に包囲し、且つ前記リム部分に直接近接する、静脈フィルタをさらに備える、
    請求項10に記載の貯血槽。
  12. 前記垂下チューブの周りに配置される静脈消泡器であって、前記ボウルに対向する先端で終端し、前記先端は、前記下流側端部の上方に離間して配置される前記静脈消泡器をさらに備える、
    請求項1に記載の貯血槽。
  13. 前記ボウルを周方向に包囲する静脈フィルタをさらに備え、前記貯血槽は、静脈血が前記垂下チューブを通り、前記フロア部表面により画成される流路および前記静脈フィルタを介し、前記主要チャンバに導かれるよう作製され、さらに、前記静脈消泡器は前記流路から離間する、
    請求項12に記載の貯血槽。
  14. 静脈チャンバを確立するために、前記ボウルを周方向に包囲する静脈フィルタと、前記心臓切開入口ポートから前記主要チャンバに至る心臓切開流路を確立する心臓切開サブ組立体とをさらに備え、前記心臓切開流路は、前記静脈フィルタの上方に配置された出口側面を有する、
    請求項1に記載の貯血槽。
  15. 前記出口側面は、前記心臓切開流路の前記出口側面からの前記心臓切開液流が前記静脈フィルタに沿って、前記主要チャンバへと移動するよう、前記静脈フィルタと流体的に関連づけられた、
    請求項14に記載の貯血槽。
  16. 前記静脈フィルタは、第1側面から第2側面まで、外径が増加し、前記心臓切開流路の前記出口側面は前記第1側面に近接して配置される、
    請求項15に記載の貯血槽。
  17. 前記心臓切開サブ組立体は、心臓切開フィルタを保持し、且つ前記心臓切開入口ポートからの心臓切開液の流れを、前記心臓切開フィルタを通して前記出口側面に案内するための、案内表面を確立するフレームと、前記案内表面から離間した位置において前記フレームに取り付けられた心臓切開消泡器とを含む、
    請求項14に記載の貯血槽。
  18. 前記フレームは、
    前記案内表面を画成し且つ前記垂下チューブ上に同軸上に配置された、内側ポストと、 前記内側ポストから径方向に離間する外側フレームと、を備え、
    前記心臓切開消泡器は、前記案内表面が前記心臓切開消泡器の下方端の下方に延びるよう前記外側フレームに取り付けられた、
    請求項17に記載の貯血槽。
  19. 前記垂下チューブと前記内側ポストとの間に配置された心臓切開消泡器をさらに備える、
    請求項18に記載の貯血槽。
  20. 前記心臓切開サブ組立体は、前記心臓切開入口ポートからの前記心臓切開液が、血流表面に沿って、孔を介して、前記入口ポートの前記案内表面へと流れるよう、前記心臓切開入口ポートに対して開放された前記血流表面を有し、且つ前記内側ポストに近接する前記孔へと延びる、皿部をさらに備える、
    請求項18に記載の貯血槽。
  21. 前記入口ポートのうちの少なくとも1つは、別個の流体コネクタ本体を交換可能に受容するよう構成されたスナップ嵌合コネクタ機構を備える、
    請求項1に記載の貯血槽。
  22. 前記貯血槽は、最大流量が2.2リットル/分、主要チャンバ容積が1,200ミリリットル未満という、低い流量容量を要する患者に使われるよう構成された、
    請求項1に記載の貯血槽。
  23. 主要チャンバを形成するハウジング組立体と、
    心臓切開入口ポートと、
    前記心臓切開入口ポートに開放された入口側面、前記主要チャンバに開放された出口側面、前記入口側面と前記出口側面との間に血流表面を有する心臓切開チャンバを形成する心臓切開サブ組立体であって、
    前記血流表面に流体的に接続された心臓切開フィルタと、
    前記血流表面から離間する心臓切開消泡器と、を備える心臓切開サブ組立体と、を備える心臓切開サブ組立体と、
    静脈入口ポートと、
    前記静脈入口ポートに流体的に接続された内腔と、
    前記静脈入口ポートに対向する下流側端部と、を形成する垂下チューブと、
    前記下流側端部らか供給される静脈液を受容するために、前記下流側端部と軸方向に整列した血流表面を形成するボウルと、
    前記ボウルを周方向に包囲する静脈フィルタと、
    を備える静脈サブ組立体であって、
    前記ボウルおよび前記静脈フィルタは、組み合わされて、静脈チャンバが画成され、
    静脈消泡器は、前記静脈チャンバ内に少なくとも部分的に配置され、且つ、前記フロア部表面の上方に長手方向に離間する、静脈サブ組立体と、
    を備える、心臓切開血静脈血貯血槽であって、
    前記心臓切開フィルタは前記静脈フィルタ上に積み上げられる、
    ことを特徴とする心臓切開血静脈血貯血槽。
  24. 前記内腔の直径は、少なくとも前記垂下チューブの大部分に沿って増加し、最大直径が前記下流側端部において画定される、
    請求項23に記載の貯血槽。
  25. 前記フロア部表面は、
    前記下流側端部を周方向に包囲し、且つ前記下流側端部から径方向に離間する環状肩部分であって、前記下流側端部の上方に離間して配置される、肩部分と、
    前記肩部分から、前記肩部分に対向する底面へと、径方向内方および下方に延び、前記底面は前記下流側端部の下方に離間して配置される中間部分と、
    前記底面から中心へと径方向内方および上方に延びる突起であって、前記中心は、内腔と整列し、前記下流側端部の下方に離間する、突起と、により画成される、
    請求項23に記載の貯血槽。
  26. 前記心臓切開サブ組立体の前記出口側面は、前記心臓切開チャンバからの前記心臓切開液流が前記静脈フィルタ上に、および前記主要チャンバへと導かれるよう、流体的に前記静脈フィルタと関連づけられる、
    請求項23に記載の貯血槽。
  27. 前記貯血槽は、
    非泡状の静脈液が、前記静脈チャンバに蓄積され、前記静脈消泡器に接触することなく、前記主要チャンバに流れ、
    非泡状の心臓切開液が、前記心臓切開チャンバに蓄積され、前記心臓切開消泡器に接触することなく、前記主要チャンバに流れるよう構成された、
    請求項23に記載の貯血槽。
  28. 手術の間に、静脈源および手術部位源から血液を収集し処理する方法であって、
    静脈源血液を、下流側端部を有する垂下チューブの直径が増加する内腔へと導くことと、
    前記下流側端部からの前記静脈血をボウルのフロア部表面に供給し、前記フロア部表面は、
    前記下流側端部を周方向に包囲し、且つ前記下流側端部から径方向に離間する環状肩部分であって、前記下流側端部の上方に離間して配置される、環状肩部分と、
    前記肩部分から、前記肩部分に対向する底面へと、径方向内方および下方に延び、前記底面は前記下流側端部の下方に離間して配置される中間部分と、
    前記底面から中心へと径方向内方および上方に延びる突起であって、前記中心は、前記内腔と整列し、前記下流側端部の下方に離間する、突起と、により画成され、前記静脈血は、前記中心から前記肩部分へと移動するときに実質的に層流状の流れとなることと、
    前記肩部分からの前記静脈血を静脈フィルタを通して、主要チャンバへと導くことと、
    手術部位源からの心臓切開血を、心臓切開フィルタを通して、前記主要チャンバへと導くことと、を含む、
    ことを特徴とする方法。
  29. 前記静脈血を供給および導くことは、
    静脈消泡器に接触するために、前記静脈血に泡を生じさせることをさらに含み、
    前記静脈血の非泡部分の少なくとも一部は、前記下流側端部から前記主要チャンバへと通過するときに、前記静脈フィルタと接触しない、
    請求項28に記載の方法。
  30. 前記心臓切開血を導くことは、
    心臓切開消泡器に接触するために、前記心臓切開血に泡を生じさせることをさらに含み、
    前記心臓切開血の非泡部分の少なくとも一部は、前記手術部位源から前記主要チャンバへと通過するときに、前記心臓切開消泡器と接触しない、
    請求項28に記載の方法。
  31. 前記心臓切開血を前記主要チャンバに導くことは、
    前記心臓切開フィルタからの前記心臓切開血を前記静脈フィルタの外部へと導くことをさらに含む、請求項28に記載の方法。
  32. 前記手術は、小児科手術であり、前記貯血槽は、2.2リットル/分の最大流量を確立する寸法を有する、
    請求項28に記載の方法。
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