JP2012514684A - 脂肪酸エステルで可塑化されたポリウレタンまたはポリウレタン−ウレアのタイヤ充填物 - Google Patents

脂肪酸エステルで可塑化されたポリウレタンまたはポリウレタン−ウレアのタイヤ充填物 Download PDF

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Abstract

タイヤ充填材料が、1種または複数の脂肪酸のC〜Cエステルで増量されたポリウレタンまたはポリウレタン−ウレアエラストマーを含む。該脂肪酸エステルは、エラストマーおよびエラストマーを作製するために使用される反応性材料と相溶性である。該タイヤ充填材料は柔軟であり、且つタイヤ充填用途に適した物理的性質を有する。

Description

本出願は、2009年1月8日出願の米国特許仮出願第61/143,192号の優先権を主張する。
本発明は、タイヤに充填するポリウレタン組成物、およびポリウレタン組成物で充填されたタイヤに関する。
自動車およびトラックなどの路上車両においては、空気入りタイヤが一般的に使用されている。空気入りタイヤは、タイヤケーシングが気体で充填されているので、重量は軽く且つ柔らかくて乗り心地がよいという利点を有する。空気入りタイヤの主要な弱点は、パンク、タイヤケーシングのリムからの離脱、またはタイヤケーシングもしくはリムの他の破損に基づく収縮の危険である。路上車両にとって、この危険は、路面が適度に清掃され且つ平滑である傾向にあるので、一般的には小さい。タイヤの破損およびその結果起こる収縮は、オフロード車両にとって、パンクの危険性が増大することによることが大きいが、それだけでなくタイヤがリムから外れる可能性がより大きいという理由によっても、非常に大きい関心事である。オフロード車両においては、タイヤの交換または修理がより困難である傾向もある。これは、トラクターおよび大型の建設もしくは土工車両の場合に当てはまるが、車両およびそのタイヤが極端に大きいため、容易に利用できるスペアタイヤもしくは空気圧縮設備がないため、またはタイヤ破損時に車両が遠隔地にあるためであり得る。
これらの理由により、多くのオフロード車両は、空気入りタイヤよりも寧ろ充填タイヤを使用する。充填タイヤのケーシングは、圧縮ガスの代わりに固体または半固体材料を含む。これは、タイヤケーシングのパンクまたは他の破損が気体の漏れに結びつかないので、収縮の危険性を減少または排除する。
タイヤ充填材料は、幾つかの要件に合致すべきである。タイヤ充填材料は、タイヤがショックを吸収し且つ十分な牽引力を提供することを可能にすべきである。それ故、タイヤ充填材料は、柔軟且つ可撓性であるべきである。それに加えて、熱は充填材料またはケーシングを損傷してその結果タイヤの使用寿命を短縮し得るので、タイヤ充填材料は、タイヤが使用中に過剰な熱を蓄積しないようなものであるべきである。タイヤ充填材料は、ケーシングが損傷したときに漏出し得る液相または気相を含まないことが好ましい。タイヤ充填材料は、野外取り付けの間に(工場取り付けに限定されるより寧ろ)タイヤ中に容易に導入され得ることが好ましい。それに加えて、コストは、ときによりメートル法の1トン以上のタイヤ充填材料を含む大型タイヤについて特に非常に重要な関心事である。
軟質ポリウレタン/ウレアエラストマーは、タイヤ充填材料として使用されてきた。この線に沿った数通りのアプローチが試みられた。幾つかの場合、ポリウレタン/ウレアポリマーは、水と有機イソシアネートとの間の反応で発生する二酸化炭素を使用して発泡されてきた。そのようなアプローチは米国特許第3,605,848号に記載されている。これらの発泡体は、それらの多孔性に基づく軽い重量、および非常に柔らかいという利点を有する。しかし、発泡体は、高い履歴現象および高い熱蓄積を示す傾向がある。それに加えて、発泡体の小胞中に含まれる気体の散逸により、タイヤケーシングが収縮したときに若干の収縮が見られ得る。
例えばGB2,137,639に記載された別のアプローチは、タイヤに油中水ウレタンエマルジョンを充填することである。エマルジョンは、ポリマーを硬化する必要を上回る大過剰の水を含む。過剰な水の役目は、コストを低下させるための希釈剤として作用すること、および系が硬化されるときに発生する二酸化炭素を吸収することである。これは、タイヤ充填材料から気相を少なくとも一部排除する。しかし、過剰の水は、タイヤケーシングが破損すればタイヤから漏洩し得る液相を形成する。
さらに別のアプローチは、非小胞性の、高度に可塑化されたポリウレタンまたはポリウレタン−ウレアエラストマーをタイヤ充填材料として使用する。充填材料が非小胞性なので、これらの材料は、小胞性充填材料よりも小さい履歴現象を示し、且つその理由により熱蓄積はより小さい傾向がある。エラストマーは、ポリイソシアネート、ポリオール材料および少量の鎖伸張剤の反応生成物である。必要な柔軟性を得るために、エラストマーは大量の増量油を充填される。種々のタイプの増量油の中で、本出願において使用に言及したものは、塩素化パラフィン、フタル酸ジオクチル、アジピン酸ジブチルジグリコール、コハク酸ジイソデシル、アジピン酸ジイソデシル、アゼライン酸ジオクチル、セバシン酸ジブチルおよびセバシン酸ジオクチルなどの種々のジエステル、および芳香族増量油である。GB1,552,120および米国特許第4,230,168号、同第5,402,839号および同第6,187,125号は、この一般的アプローチを記載する。増量油の中で、芳香族増量油は工業的に実用的であることが見出されている。
芳香族増量油は、それらが発癌物質であると疑われている種々の国で、とりわけヨーロッパで、規制圧下に入りつつある。これらの材料の可能性が失われるにつれて、新規なタイヤ充填材料が必要になる。新規なタイヤ充填材料は、芳香族の油で増量されたポリウレタンエラストマーの性能に近いかまたはそれを凌ぐ性能を与えるべきであり、且つ妥当なコストで入手できて容易に利用できる材料を使用することが好ましい。
本発明は、ある点で、エラストマー性充填材料を充填したタイヤケーシングを含む充填タイヤであり、前記エラストマー性充填材料は1種または複数の脂肪酸のC〜Cアルキルエステルで増量されたポリウレタンまたはポリウレタン−ウレアエラストマーを含む。これらの1種または複数の脂肪酸のC〜Cアルキルエステルは、本明細書中では省略して「脂肪酸エステル増量剤」という用語で参照することがある。
1種または複数の脂肪酸のC〜Cアルキルエステルは、エラストマー性充填材料用の増量剤または可塑剤として非常によく機能することが見出された。このタイプの増量剤を含有するエラストマー性充填材料は、幾つかの有利な性質を有する。これらは、芳香族増量油を含有するこれらのエラストマー性タイヤ充填材料と同様の傾向の伸度、圧縮および反発値を含む。引っ張り強度および引き裂き強度は、若干大きい傾向がある。本発明のエラストマー性充填材料は、同様な芳香族油で増量された系より、同等の伸度および反発性で若干硬い傾向がある。本発明において使用される脂肪酸エステル増量剤は、広く入手可能な出発原料から調製することができて、それらは、多くの場合、種々の植物種などの毎年の再生が可能な資源から誘導されるという付加的利益を有する。
脂肪酸エステル増量剤は、エラストマー性充填材料のポリウレタンまたはポリウレタン−ウレア部分と高度に相溶性である傾向もある。その理由で、増量剤は、組成物の残部から強く相分離してタイヤケーシング内に有意の体積の液相を生じる傾向がない。脂肪酸エステル増量剤の相溶性は、下でより詳細に記載するように、ポリウレタンまたはポリウレタン−ウレアエラストマーがある種のヒドロキシメチル含有ポリエステルポリオールを使用して作製されるとき、特に良好である。この良好な相溶性により高レベルの増量剤の使用が可能になり、それは、タイヤ充填材料のコスト全体を低下させるだけでなく、充填材料をより柔軟にすることができる。
本発明は、タイヤケーシング中に1種または複数の脂肪酸のC〜Cアルキルエステルを含有する反応性組成物を導入するステップと、前記反応性組成物をタイヤケーシング内で硬化してポリウレタンまたはポリウレタン−ウレアエラストマーを形成するステップとを含む、充填タイヤを調製する方法でもある。
本発明は、他の態様において、(a)有機ポリイソシアネートと1種または複数の脂肪酸のC〜Cアルキルエステルとをブレンドするステップと、(b)生じたブレンドを、有機イソシアネートと1種または複数の脂肪酸のC〜Cアルキルエステル中のヒドロキシル含有種との反応を起こさせるのに十分な条件にさらすステップと、およびステップ(b)と同時にまたはその後で、(c)有機イソシアネートと、少なくとも300のヒドロキシル当量重量を有する少なくとも1種のポリオールとを反応させて、イソシアネート末端プレポリマーを形成するステップとを含む、ポリイソシアネート末端プレポリマーを作製する方法である。
この方法により作製されたプレポリマーは、低い量の沈降物を有し、貯蔵で安定な傾向があり、プレポリマーが大きい比率の脂肪酸エステル増量剤を含有するときでさえ相分離に抵抗性である。
本発明のエラストマー性充填材料は、脂肪酸エステル増量剤で増量されたポリウレタンまたはポリウレタン−ウレアエラストマーを含む。該充填材料は、それに加えて、1種または複数の充填剤材料を含むことができて、それはコストを低減するために、またはある種の利益になる性質を提供するために含めることができる。
脂肪酸エステル増量剤は、12から30個の炭素原子(カルボン酸基のカルボニル炭素を含む)を含む1種または複数の線状モノカルボン酸の、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、イソブチルまたはt−ブチルエステルである。メチルエステルは、それらの容易な合成および入手可能性により好ましい。線状モノカルボン酸(単数または複数)は、好ましくは、12から24個の炭素原子、より好ましくは12から20個の炭素原子を含む。線状モノカルボン酸(単数または複数)は、1つまたは複数の炭素−炭素不飽和部位を含んでもよく、または飽和していてもよい。線状モノカルボン酸(単数または複数)は、ヒドロキシル、ハロゲン、ニトロなどの不活性置換基を含む(ことができる)。好ましい脂肪酸エステル増量剤は、10℃以下の溶融温度を有する。
線状カルボン酸は、1種または複数の植物油の構成脂肪酸の混合物であってよい。適当なそのような脂肪酸は、アブラナ(菜種)油、ヒマシ油、柑橘類種油、カカオ脂、トウモロコシ油、綿実油、麻油、豚脂、アマニ油、エンバク油、オリーブ油、ヤシ油、ピーナツ油、菜種油、米ヌカ油、ベニバナ油、ゴマ油、ダイズ油またはヒマワリ油の構成脂肪酸を含む。大部分の植物油の構成脂肪酸は、鎖長、置換基および/または不飽和部位数の異なってよい2種以上の線状モノカルボン酸の混合物である。任意の特定の場合に得られる脂肪酸混合物の含有率は、油または脂肪の資源である特定の植物種に依存し、より小さい程度で油の地理的出所ならびに油が生産された年次および他の生育条件にも依存し得る。脂肪酸は、原料の植物油から、脂肪酸およびグリセリンを生成する加水分解反応により簡便に得られる。
好ましい脂肪酸エステル増量剤は、アブラナ(菜種)およびダイズ油の構成脂肪酸の混合物のC〜Cアルキルエステルである。
植物油から得られた脂肪酸混合物は、より限定された材料が所望ならば、精製して1種または複数の構成脂肪酸を単離することができる。
脂肪酸または脂肪酸混合物のC〜Cアルキルエステルは、脂肪酸から、脂肪酸または混合物と対応するアルコールとの反応により調製することができる。あるいは、脂肪酸エステル増量剤は、油とC〜Cアルコールとの反応により直接得ることもできる。
ポリウレタンまたはポリウレアエラストマーは、ウレタン基を、またはウレタン基およびウレア基両方を含有する有機ポリマーである。本発明の目的にとって、「エラストマー」は、そのもとの長さの150%に伸張されて(すなわち、50%だけ伸張され)弛緩されたときに、本質的にその最初の長さに戻る力がある材料である。エラストマーは、比較的軟質の材料であるべきである。脂肪酸エステル増量剤で増量されたときに、エラストマーは、ショアA硬度が30以下、好ましくは20以下であるべきである。
ポリウレタンまたはポリウレタン−ウレアエラストマーは、典型的には、少なくとも1種の有機ポリイソシアネートと1種または複数の高い(すなわち>300)当量重量のポリオール材料との反応生成物である。大抵の場合、少なくとも1種の鎖伸張剤がエラストマーを形成するために使用されるであろう。架橋剤を配合物中に組み込むことも可能である。出発原料の比率は、脂肪酸エステル増量剤で増量されたときにショアA硬度が30以下であるはずの軟質エラストマー性ポリマーを提供するように選択される。
増量されたポリウレタンまたはポリウレタンウレアエラストマーは、以下の性質の1つまたは複数を有することが適当である:
(a)30未満、好ましくは20未満のASTM D2240によるショアA硬度、
(b)200%から500%、好ましくは300%から400%のISO 527−3による破断伸度、
(c)少なくとも0.3N/mm、好ましくは少なくとも1.0N/mmおよびさらにより好ましくは1.0から2N/mmのISO 527−3による引っ張り強度、
(d)25から75%、好ましくは40から60%のASTM D395による圧縮永久歪み(Compression Set)、
(e)少なくとも30%、好ましくは40から70%のASTM D3574による反発弾性率(Ball Rebound)、
(f)少なくとも0.4N/mm、好ましくは少なくとも0.8N/mm、より好ましくは少なくとも1.5N/mmのDIN 53543による引き裂き強度、および
(g)750から1250kg/m、好ましくは850から1100kg/mの密度。増量されたポリウレタンまたはポリウレタン−ウレアエラストマーは、これらの性質の任意の2つ以上を組合せで有することができ、およびこれらの性質の全てを組合せで有することもできる。
ポリウレタンまたはポリウレタン−ウレアエラストマーは、上記の脂肪酸エステル増量剤を含有する反応性組成物を形成して、その反応性組成物をタイヤケーシング内で硬化することにより形成される。ポリウレタンエラストマーをタイヤケーシング内で形成する方法は周知であり、例えば、GB1,552,120、US5,402,839およびUS6,187,125に記載されている。タイヤケーシングは、充填材料が導入されて硬化されるときに、リムまたはホイールに取り付けられていてもいなくてもよい。大抵の場合、タイヤがリムまたはホイールに取り付けられて、反応性組成物はリム、ホイールまたはタイヤケーシングにおける1つまたは複数の開口部を通してケーシング中に導入されるであろう。
反応性組成物は、反応してポリウレタンまたはポリウレアエラストマーを形成する反応性成分を含有する。これらは、少なくとも1種の有機ポリイソシアネート、少なくとも1種の高い(>300g/eq.)当量重量のポリオール、および場合により1種または複数の鎖伸張剤および/または架橋剤を含む。これらの一部または全部が、これらの材料のある部分集合の反応により予め形成された中間体の形態で存在することもある。反応性組成物は、それに加えて、下でより詳細に記載するように、触媒、充填剤、発泡剤、界面活性剤、防腐剤、殺生物剤、酸化防止剤などの種々の任意選択の材料を含有することができる。
反応性組成物は、脂肪酸エステル増量剤を含む出発原料を混合することにより形成される。これは、成分を一度に全部一緒にするか、または成分を一緒にする前に種々の下位の組合せを形成することにより行うことができる。出発原料を2成分に調合し、その一方はイソシアネート反応性材料を含有し、他方はポリイソシアネート(単数または複数)を含有することが、通常は好ましい。調合されたポリオール成分を生成するためには、鎖伸張剤および架橋剤を高い当量重量のポリオールの少なくとも一部と予め予備混合するのが便利である。
脂肪酸エステル増量剤は、ポリイソシアネート中に、任意の高い当量重量の材料中に、および/または調合されたポリオール成分中に、最終反応性組成物を形成する前に予備混合することができる。しばしば、脂肪酸エステル増量剤の一部が調合されたポリオール成分中に予備混合されて、別の部分はポリイソシアネートと予備混合される。これは、それぞれの混合物の体積を均衡させるために便利なことが多く、それは簡単化された計量および取り扱いを可能にする。
ポリイソシアネートをプレポリマーの形態で導入することは、これが、キュアリング反応の一部が予め起こることを可能にして、原料成分の体積を均衡させるのにも役立つので、一般的に好ましい。プレポリマーは、ポリイソシアネートをイソシアネート反応性材料の一部と反応させることにより形成される。生じるプレポリマーがイソシアネート末端であるように、過剰のポリイソシアネートが使用される。プレポリマーは、出発原料を混合して、それらを、一定のイソシアネート含有率が達成されるまで加熱することにより、従来の様式で調製することができる。プレポリマーは、168から2100のイソシアネート当量重量に対応する2から25重量%のイソシアネート含有率を有することが適当である。
そのようなプレポリマーは、ポリイソシアネートを高当量重量のポリオールの一部と反応させることにより調製されることが好ましい。鎖伸張剤および/または架橋剤(存在すれば)の一部または全部も、プレポリマー中に導入することができるが、これらをプレポリマーから除外することが一般的には好ましい。
所望であれば、脂肪酸エステル増量剤の一部または全部をプレポリマー中に組み込むことができる。これを行う好ましい方法は、ポリイソシアネートと脂肪酸エステル増量剤とをブレンドして、生じたブレンドを、有機イソシアネートと脂肪酸エステル増量剤中のイソシアネート反応性種、例えば残存する水、グリセリン、アミンなどとの反応を起こさせるのに十分な条件にさらすことである。有機イソシアネートは、同時にまたは後で高い当量重量のポリオールの少なくとも一部と反応してプレポリマーを形成する。この方法は、低量の沈降物を有し、高度に貯蔵安定性であり、プレポリマーが大きい比率の脂肪酸エステル増量剤を含有するときでさえ相分離に抵抗性である傾向があるプレポリマーを生成する。
反応性組成物の全成分がブレンドされて一緒になり、タイヤケーシング中に導入されると、反応性組成物は硬化されて増量されたポリウレタンまたはポリウレタン−ウレアエラストマーを形成する。反応性組成物に加熱を適用して硬化を促進することはできるが、反応性組成物がひとたびタイヤケーシング中に導入されたら、そのやり方は便利でないことが多い。種々の成分は、混合前に予備加熱して未だ温かいうちに型に導入することができる。あるいは、成分を周囲温度で混合して一緒にして、追加の加熱を適用してまたは適用せずに硬化することができる。硬化時間は、温度条件、触媒の使用、出発原料の反応性、およびタイヤケーシングのサイズに応じて、数分から何時間までもの範囲にすることができる。
反応性組成物が硬化するにつれて、脂肪酸エステル増量剤が、生じるエラストマー中に溶解または分散してエラストマーを可塑化する。
エラストマーを作製するのに適した有機ポリイソシアネートは、1分子当たり平均で少なくとも1.8個のイソシアネート基を有する材料または材料の混合物である。ポリイソシアネートは1分子当たり平均4個までのイソシアネート基を有することができる。好ましい範囲は1分子当たり2.0から3.2個のイソシアネート基である。幾つかの実施形態において、1分子当たり平均2.0から2.25個のイソシアネート基など若干低いイソシアネート官能性を有するポリイソシアネートを使用して、良好な結果が得られることが見出された。
ポリイソシアネートは芳香族、脂環式および脂肪族タイプであってよいが、芳香族タイプが、低コストおよび常時入手可能という根拠で好ましい。典型的ポリイソシアネートには、m−フェニレンジイソシアネート、トルエン−2,4−ジイソシアネート、トルエン−2,6−ジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、1,3−および/または1,4−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサン(いずれのシス−またはトランス−異性体も含む)、ヘキサメチレン−1,6−ジイソシアネート、テトラメチレン−1,4−ジイソシアネート、シクロヘキサン−1,4−ジイソシアネート、ヘキサヒドロトルエンジイソシアネート、メチレンビス(シクロヘキサンイソシアネート)(H12MDI)、ナフチレン−1,5−ジイソシアネート、メトキシフェニル−2,4−ジイソシアネート、ジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアネート、ジフェニルメタン−2,4’−ジイソシアネート、4,4’−ビフェニレンジイソシアネート、3,3’−ジメトキシ−4,4’−ビフェニルジイソシアネート、3,3’−ジメチル−4−4’−ビフェニルジイソシアネート、3,3’−ジメチルジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアネート、4,4’,4”−トリフェニルメタントリイソシアネート、ポリメチレンポリフェニルイソシアネート(PMDI)、トルエン−2,4,6−トリイソシアネートおよび4,4’−ジメチルジフェニルメタン−2,2’,5,5’−テトライソシアネートが含まれる。好ましくは、ポリイソシアネートは、MDI(すなわち、ジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアネート、ジフェニルメタン−2,4’−ジイソシアネートまたはそれらの混合物)、PMDIまたはMDIとPMDIとの混合物である。
前出のポリイソシアネートの任意のものの誘導体、特に、ビウレット、ウレア、カルボジイミド、アロホネートおよび/またはイソシアヌレート基を含むMDIも使用することができる。
本発明の目的のための高当量重量のポリオールは、1分子当たり平均で少なくとも1.5個のヒドロキシル基および少なくとも300のヒドロキシル当量重量を有する材料である。高当量重量のポリオールは、好ましくは、1分子当たり平均で1.8から3.0個のヒドロキシル基を含有する。ヒドロキシル当量は、好ましくは、少なくとも400、より好ましくは少なくとも600から、約8,000、より好ましくは約3,000およびさらにより好ましくは約2,000までである。
適当な高当量重量の材料の例として、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、ヒマシ油などのヒドロキシル含有植物油、および植物油、動物脂肪、または1種もしくは複数の脂肪酸の誘導体である種々のポリオールが挙げられる。幾つかの場合、ヒドロキシル含有植物油および植物油または1種もしくは複数の脂肪酸の誘導体であるポリオールが好ましく、その理由は、増量油は、これらのタイプのポリオールから作製されたエラストマーと高度に相溶性である傾向があることが多いことである。ポリオールは、それが原料植物油または脂肪酸中に存在した、鎖の一端にカルボニル炭素を有する、12から30個の炭素原子の少なくとも1つの鎖を含めば、植物油または脂肪酸の「誘導体」である。12から30個の炭素原子の鎖は、下でより完全に記載するように、脂肪酸をポリオールに変換する方法で導入された、例えば、ヒドロキシルまたはヒドロキシメチル基などの1つまたは複数の置換基または改変を含有することができる。
関心のあるポリエーテルポリオールには、例えば、プロピレンオキシド、エチレンオキシドまたはテトラヒドロフランのホモポリマー、ならびにプロピレンオキシドとエチレンオキシドとのランダムおよび/またはブロックコポリマーが含まれる。これらの中で、プロピレンオキシドホモポリマーならびに15重量%までの重合されたエチレンオキシドを含むプロピレンオキシドとエチレンオキシドとのランダムまたはブロックコポリマーが好ましい。関心のあるポリエステルポリオールには、ポリラクトンおよびブタンジオール/アジペートポリエステルが含まれる。
上で述べた当量重量および官能性を有する、植物油、動物脂肪または1種もしくは複数の脂肪酸のヒドロキシル含有誘導体の有用なタイプが幾つかある。例えば、米国特許出願公開第2002/0121328号、同第2002/0119321号および同第2002/0090488号は、本発明において有用なある種のエステル交換された「発泡」植物油を記載している。これらのポリオールは、植物油を「発泡」させて構成脂肪酸鎖中の炭素−炭素不飽和部位にヒドロキシル基を導入し、次に、発泡された植物油をグリセリンまたは他の多官能性ポリオールとエステル交換させてポリオール生成物を製造することにより調製される。
GB1,248,919に記載されたものなどの植物油系ポリオールを使用することができる。これらのポリオールは、植物油とアルカノールアミン(トリエタノールアミンなど)との反応で調製されて、モノグリセリド、ジグリセリドおよびアルカノールアミンと植物油からの脂肪酸との反応生成物の混合物を形成する。これらの材料は、分子中のグリセリンおよびアルカノールアミン部分にヒドロキシル基を有しない。これらの遊離ヒドロキシル基はエトキシル化されて反応性を増大し、若干大きい親水性の特性を提供する。
Khoeら、「Polyurethane Foams from Hydroxymethylated Fatty Diethanolamides」、J.Amer.Oil Chemists’ Society 50巻:331〜333頁(1973年)に記載されたものなどのヒドロキシメチル化された脂肪酸とアルカノールアミンとのアミドも有用である。
特に好ましい高当量重量のポリオールは、脂肪酸から誘導されたヒドロキシメチル含有ポリエステルポリオール(HMPP)である。該HMPPは、1分子当たり少なくとも1つのエステル基および1分子当たり少なくとも1つのヒドロキシメチル(−CHOH)基を有するとして特徴づけられる。HMPPは、12から30個の炭素原子を有するヒドロキシメチル基含有脂肪酸、またはそのようなヒドロキシメチル化された脂肪酸のエステルを出発原料として使用して便利に得られる。それは、WO04/096744に記載されたように、ヒドロキシメチル基含有脂肪酸(またはエステル)と、平均で少なくとも1個、好ましくは少なくとも約2個のヒドロキシル、第一級アミンおよび/または第二級アミン基/分子を有するポリオール、ヒドロキシルアミンまたはポリアミン開始剤化合物とを反応させることにより調製することができる。出発原料の比率および反応条件は、生じるHMPPが、ヒドロキシメチル基含有脂肪酸またはそれらのエステルから得られる反復単位を、開始剤化合物中の各ヒドロキシル、第一級アミンおよび第二級アミン基に対して平均で少なくとも1.3個含み、且つHMPPが少なくとも300から約15,000までの当量重量を有するように選択される。当量重量は、ヒドロキシル、第一級アミンおよび第二級アミン基を合わせた数で除した分子の数平均分子量に等しい。
HMPPは、ヒドロキシル、第一級および第二級アミン基を合わせて、1分子当たり平均で少なくとも2、好ましくは少なくとも2.5、より好ましくは少なくとも2.8、から約12、より好ましくは約6、さらにより好ましくは約5個有することが適当である。HMPPは、少なくとも400、例えば、少なくとも約600、少なくとも約650、少なくとも約700、または少なくとも約725から、約15,000まで、例えば約6000、約3500、約1700、約1300、または約1000までなどの当量重量を含むことも適当である。
HMPPは以下の平均構造を有する化合物の混合物であることが有利である:
Figure 2012514684
(式中、Rは、z個のヒドロキシルおよび/または第一級または第二級アミン基を有する開始剤化合物の残基であり、ここでzは少なくとも2であり、各Xは独立に−O−、−NH−または−NR’−であり、そこでR’は不活性置換されたアルキル、アリール、シクロアルキル、またはアラルキル基であり、pは1からヒドロキシメチル含有ポリエステルポリオール1分子当たりの[X−Z]基の平均の数を表すzまでの数であり、Zは1つまたは複数のA基を含む線状のまたは分岐した鎖であり、但し、A基の数の平均は1分子当たりzの1.3倍を超え、各AはA1、A2、A3、A4およびA5からなる群から独立に選択され、但し、A基の少なくともいずれかは、A1、A2またはA3である)。A1は:
Figure 2012514684
であり、
式中、Bは、Hであるかまたは別のA基のカルボニル炭素原子への共有結合であり、mは3を超える数であり、nは0以上であり、およびm+nは8から22、特に11から19である。A2は:
Figure 2012514684
であり、
式中、Bは前と同じであり、vは3を超える数であり、rおよびsは各々0以上の数であり、v+r+sは6から20、特に10から18である。A3は:
Figure 2012514684
であり、
式中、B、v、各rおよびsは前に定義した通りであり、tは0以上の数であり、ならびにv、r、sおよびtの合計は5から18、特に10から18である。A4は
Figure 2012514684
であり、
式中、wは10〜24であり、ならびにA5は
Figure 2012514684
であり、
式中、R’は、少なくとも1つの環状エーテル基および場合により1つまたは複数のヒドロキシル基または他のエーテル基で置換された線状または分岐アルキル基である。環状エーテル基は、飽和または不飽和であってよく、他の不活性置換基を含むことができる。ヒドロキシル基は、アルキル鎖または環状エーテル基、または両方につくことができる。アルキル基は、第2の末端−C(O)−または−C(O)O−基を含むことができ、それを通してアルキル基は別の開始剤分子に結合することができる。A5基は、通常、ラクトール、ラクトン、飽和もしくは不飽和環状エーテル、またはヒドロキシルメチル基含有脂肪酸もしくはエステルの製造中に不純物として形成されたダイマーである。A5基は12から50個の炭素原子を含むことができる。
式Iにおいて、zは、好ましくは2から8、より好ましくは2から6、さらにより好ましくは2から5、および特に約3から5である。各Xは、好ましくは−O−である。ヒドロキシメチル化されたポリオール1分子当たりのA基の数の合計の平均は、好ましくはzの値の少なくとも1.5倍、例えばzの値の約1.5から約10倍、zの値の約2から約10倍またはzの値の約2から約5倍などである。
Aは、好ましくは、A1、A1とA2との混合物、A1とA4との混合物、A1、A2およびA4の混合物、A1、A2およびA3の混合物、またはA1、A2、A3およびA4の混合物であり、各場合、多量のA5を含んでもよい。A1とA2との混合物は、好ましくは、A1とA2と基を、10:90から95:5、特に60:40から90:10のモル比で含む。A1とA4との混合物は、好ましくは、A1とA4基とを、99.9:0.1から70:30のモル比で、特に99.9:0.1から85:15の比で含む。A1、A2およびA4の混合物は、好ましくは、約10から95モルパーセントのA1基、5から90パーセントのA2基および約30パーセントまでのA4基を含む。A1、A2およびA4のより好ましい混合物は、25から70モル%のA1基、15から40%のA2基および30%までのA4基を含む。A1、A2およびA3の混合物は、好ましくは、30から80モル%のA1、10から60%のA2および0.1から10%のA3基を含む。A1、A2、A3およびA4基の混合物は、好ましくは、20から50モルパーセントのA1、1から約65パーセントのA2、0.1から約10パーセントのA3および30パーセントまでのA4基を含む。本発明の特に好ましいポリエステルポリオールは、20から50%のA1基、20から50%のA2基、0.5から4%のA3基および15から30%のA4基の混合物を含む。全ての場合に、A5基が全A基の0から7%、特に0から5%を構成するのが有利である。
A基の好ましい混合物は、平均で約0.8から約1.5の−CHOHおよび−CHOB基/A基、例えば、約0.9から約1.3の−CHOHおよび/または−CHOB基/A基または約0.95から約1.2の−CHOHおよび/または−CHOB基/A基などを含むことが好都合である。A基のそのような混合物は、(1)開始剤の官能性がポリエテル(polyeter)ポリオールの官能性を主として決定することを可能にして、(2)分岐密度の小さいポリエステルポリオールを形成する傾向がある。
HMPPについた「不活性置換」基はイソシアネート基と反応しない基であり、それはヒドロキシメチル基含有ポリエステルポリオールの調製中に他の様式でも副反応に関わらない。そのような不活性置換基の例として、アリール、シクロアルキル、シリル、ハロゲン(特にフッ素、塩素または臭素)、ニトロ、エーテル、エステル等が挙げられる。
式(I)中、Rは、2個以上のヒドロキシル、第一級アミンまたは第二級アミン基を含む材料のヒドロキシルおよび/またはアミノ基を除去した後の残基を表す。ポリオールは、特に興味のある開始剤である。2から8個、特に2から4個のヒドロキシル基/分子および150から3000、特に200から1000の分子量を有するエチレンオキシドおよび/またはプロピレンオキシドのポリマーを含むポリエーテルポリオール開始剤は有用である。より低い当量重量の(すなわち、300未満、好ましくは31から125g/eq.)適当な開始剤には、エチレングリコール、ジエチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、シクロヘキサンジメタノール、エチレンジアミン、フェニレンジアミン、ビス(3−クロロ−4−アミノフェニル)メタン、2,4−ジアミノ−3,5−ジエチルトルエン、ジエタノールアミン、モノエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノ−、ジ−またはトリ(イソプロパノール)アミン、グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリトリトール等が含まれる。
HMPPは、少々の未反応開始剤化合物を含んでもよく、また、未反応のヒドロメチル化された脂肪酸(またはエステル)を含んでもよい。
HMPPは、所望であれば、アルコキシル化されて、開始剤化合物の残基に結合した1つまたは複数のヒドロキシメチル基または官能基にポリエーテル鎖を導入することができる。
鎖伸張剤は、エラストマーを形成する反応性組成物中に存在することができる。鎖伸張剤は、1分子当たり2個のイソシアネート反応性基およびイソシアネート反応性基1個当たり300未満、好ましくは200未満および特に31から125の当量重量を有する材料である。イソシアネート反応性基は、好ましくはヒドロキシル基、第一級脂肪族または芳香族アミノ基または第二級脂肪族または芳香族アミノ基である。代表的鎖伸張剤には、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、シクロヘキサンジメタノール、エチレンジアミン、フェニレンジアミン、ビス(3−クロロ−4−アミノフェニル)メタン、ジメチルチオトルエンジアミンおよびジエチルトルエンジアミンが含まれる。
1種または複数の架橋剤も、エラストマーを形成する反応性組成物中に存在することができる。本発明の目的にとって、「架橋剤」は、1分子当たり3個以上のイソシアネート反応性基およびイソシアネート反応性基1個当たり300未満の当量重量を有する材料である。架橋剤は、好ましくは、1分子当たり3から8個、特に3から4個のヒドロキシル基、第一級アミンまたは第二級アミン基を含み、30から約200、特に50から125の当量重量を有する。適当な架橋剤の例として、ジエタノールアミン、モノエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノ−、ジ−またはトリ(イソプロパノール)アミン、グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリトリトール等が挙げられる。
ポリイソシアネート、高当量重量のポリオール(単数または複数)、鎖伸張剤および架橋剤の比率は、軟質のエラストマー性ポリマーを製造するように選択される。ポリイソシアネートの量は、典型的には「イソシアネートインデックス」により表され、それは、反応性組成物中のイソシアネート基を反応性組成物中のイソシアネート反応性基の数で除した比の100倍である。イソシアネートインデックスは、70から130、より好ましくは85から120であることが適当である。それより高いイソシアネートインデックスは、より硬いエラストマーを形成することになる傾向があり、それに対してより低いインデックスは引っ張りおよび引き裂き特性が劣る硬化が不十分なポリマーを生じる傾向がある。
鎖伸張剤および架橋剤は、これらの材料のいずれかの量が増加すると硬度が増大するので、やや少量で使用するのが適当である。高当量重量のポリオール(単数または複数)の100重量部当たり0から25重量部の鎖伸張剤を使用するのが適当である。好ましい量は、高当量ポリオール(単数または複数)の100重量部当たり1から15重量部である。架橋剤は、高当量重量のポリオール(単数または複数)の100重量部当たり0から10重量部を使用するのが適当である。好ましい量は高当量のポリオール(単数または複数)の100重量部当たり0から5重量部である。
脂肪酸エステル増量剤は、増量されたエラストマーのショアA硬度がA尺度で30以下であるような量で存在する。多すぎる脂肪酸エステル増量剤が存在すると、それがエラストマーから漏出して、分離した液相を形成し得る。増量剤の適量は、増量剤が増量されたエラストマーの合計重量の25から65重量%を構成するような量である。
1種または複数の触媒が反応性組成物中に存在して硬化速度を加速し、重合反応の完結を助けることが好ましい。しかし、触媒の量は、反応性組成物が粘稠になりすぎてタイヤケーシング中に流入することが容易でなくなる前に、有効なオープンタイムが提供されるのに必要なだけの少量であるべきである。一般に、触媒(単数または複数)の量およびタイプは、少なくとも1分、より好ましくは少なくとも10分のオープンタイムを提供するように、他の出発原料および予想される反応条件との関連で選択される。非常に大きいタイヤケーシングを充填するために、30分以上のオープンタイムが望ましいことがある。
第三級アミン、第三級ホスフィン、種々の金属キレート、酸の金属塩、強塩基、種々の金属アルコレートおよびフェノレートならびに有機酸の金属塩を含む広範な材料が、ポリウレタン形成反応を触媒することが知られている。最も重要な触媒は、有機スズ触媒および第三級アミン触媒であり、それらは、単独でまたはある組合せで使用することができる。
適当な有機スズ触媒の例は、塩化第二スズ、塩化第一スズ、オクタン酸第一スズ、オレイン酸第一スズ、ジメチルスズジラウレート、ジブチルスズジラウレート、ジブチルスズジオクトエート、式SnR(OR)4−nの他の有機スズ化合物(式中、Rはアルキルまたはアリールであり、nは0から2である)、メルカプトスズ触媒等である。
適当な第三級アミン触媒の例としては、トリメチルアミン、トリエチルアミン、N−メチルモルホリン、N−エチルモルホリン、N,N−ジメチルベンジルアミン、N,N−ジメチルエタノールアミン、N,N,N’,N’−テトラメチル−1,4−ブタンジアミン、N,N−ジメチルピペラジン、1,4−ジアゾシクロ−2,2,2−オクタン、ビス(ジメチルアミノエチル)エーテル、トリエチレンジアミンおよびジメチルアルキルアミン(アルキル基は4から18個の炭素原子を含む)が挙げられる。これらの第三級アミン触媒の混合物は使用することができる。適当な市販のアミン触媒の例として、Niax(商標)A1(プロピレングリコール中のビス(ジメチルアミノエチル)エーテル、GE OSi Siliconesから入手可能)、Niax(商標)B9(ポリアルキレンオキシドポリオール中のN,N−ジメチルピペラジンおよびN,N−ジメチルヘキサデシルアミン、GE OSi Siliconesから入手可能)、Dabco(商標)8264(ジプロピレングリコール中のビス(ジメチルアミノエチル)エーテル、トリエチレンジアミンおよびジメチルヒドロキシエチルアミンの混合物、Air Products and Chemicalsから入手可能)、Dabco(商標)33S(1,4−ブタンジオール中のトリエチレンジアミン、Air Products and Chemicalsから入手可能)、およびDabco(商標)33LV(ジプロピレングリコール中のトリエチレンジアミン、Air Products and Chemicalsから入手可能)、Niax(商標)A−400(水および専売のヒドロキシル化合物中の専売の第三級アミン/カルボン酸塩およびビス(2−ジメチルアミノエチル)エーテル、GE OSi Siliconesから入手可能);Niax(商標)A−300(水中の専売の第三級アミン/カルボン酸塩およびトリエチレンジアミン、GE OSi Specialties Co.から入手可能);Polycat(商標)58(専売のアミン触媒、Air Products and Chemicalsから入手可能)、Polycat(商標)5(ペンタメチルジエチレントリアミン、Air Products and Chemicalsから入手可能)およびPolycat(商標)8(N,N−ジメチルシクロヘキシルアミン、Air Products and Chemicalsから入手可能)が挙げられる。
有機スズ触媒は、通常は、高当量重量のポリオール(単数または複数)100重量部当たり0.001から0.03重量部、好ましくは0.05から0.015重量部などの少量で使用される。第三級アミン触媒は、一般的に、高当量重量のポリオール(単数または複数)100重量部当たり0.05から約5、特に約0.25から約2重量部などの若干より多い量で使用される。
充填剤は、反応性組成物中に存在することができる。充填剤は、主としてコストを低減するために含まれる。好ましいタイプの充填剤は、増量されたエラストマーに大きい硬度を提供しないエラストマー性または半エラストマー性の材料である。粒状のゴム状材料は特に有用な充填剤である。これらの中に、ゴム粉末、粉砕された再生利用タイヤケーシングまたは粉砕された再生利用エラストマー性タイヤ充填材料がある。そのような充填剤は、反応性組成物の重量の1から50%またはそれ以上を構成することができる。
小胞状タイヤ充填が所望であれば、反応性組成物は発泡剤を含むことができる。しかし、一般的には、少なくとも750kg/mの密度を有する実質的に非小胞状のタイヤ充填材料を製造することが好ましい。適当な発泡剤には、水、空気、窒素、アルゴン、二酸化炭素および種々の炭化水素、ハイドロフルオロカーボンおよびハイドロクロロフルオロカーボンが含まれる。
反応混合物中には、界面活性剤が存在することができる。界面活性剤は、例えば、小胞状のタイヤ充填が所望であれば、界面活性剤は発泡反応混合物を、それが硬化して小胞状ポリマーを形成することができるまで安定化するので、使用することができる。界面活性剤は、充填剤粒子を濡らして、それにより粒子を反応性組成物およびエラストマー中に分散させることを助長するのにも有用であり得る。シリコーン界面活性剤は、この目的のために広く使用され、本発明においても同様に使用することができる。そのようなシリコーン界面活性剤の例は、Tegostab(商標)(Th. Goldschmidt and Co.)、Niax(商標)(GE OSi Silicones)およびDabco(商標)(Air Products and Chemicals)という商品名で市販されている。使用される界面活性剤の量は、一般的に、高当量重量のポリオール(単数または複数)100重量部当たり0.02重量部と1重量部の間であろう。
本発明は、多くの用途で使用することができる広範囲のタイヤの充填に適用できる。タイヤは、例えば、自転車、ゴルフカートもしくはショッピングカートなどのカート、モータ付もしくはモータ付でない車いす、自動車またはトラック、航空機を含む任意の他のタイプの運搬用車両、ならびに種々のタイプの農業、工業および建設機械用であることができる。0.1立方メートル以上の内容積を有する大きいタイヤは、特に関心事である。
以下の実施例を、本発明を例示するために示すが、その範囲を限定することは意図されない。全ての部およびパーセントは、特に断らない限り重量による。
(実施例1〜4)
イソシアネート末端プレポリマーは、11.8部のMDIと当量重量143のイソシアネートを有する13.63部のカルボジイミド改変MDIとを混合して、窒素下で混合物を70℃に加熱することにより調製される。0.3部の酸化防止剤(CIBAのIrganox(商標)1076)および0.02部の塩化ベンゾイルを加えて、混合物を窒素下で加熱する。次に、反応温度を保ちながら40.21部の脂肪酸メチルエステル混合物を30分かけて加える。脂肪酸メチルエステル混合物は、菜種脂肪酸のメチルエステル50%およびダイズ油脂肪酸のメチルエステル50%を含む。生じた混合物を70℃で窒素下に30分間加熱して、次に再び窒素下で温度を70℃に保ちながら、34.36部の2000当量重量のポリ(プロピレンオキシド)トリオールを30分かけて加える。混合物は、再び窒素下で、プレポリマーのイソシアネート含有率が6.4%になるまで加熱する。生じたプレポリマーは約40重量%の脂肪酸エステル増量剤を含む。
プレポリマーを分割する。第1の部分を60℃で人工光に5日間さらす。この部分をプレポリマー1−Aと名付ける。第2の部分(プレポリマー1−B)を空気に2時間さらす。第3の部分(プレポリマー1−C)は、エラストマーを作製するために使用するまで窒素下に保つ。熟成した試料(プレポリマー1−Aおよび1−B)は熟成の結果として若干濁る。
調合されたポリオールは、以下のようにして調製する:89.32重量部の2000当量重量の、3官能性ポリ(プロピレンオキシド)、10重量部のモノエチレングリコール、0.64重量部の第三級アミン触媒および0.035重量部の有機スズ触媒をブレンドして一緒にする。生じたブレンドの40重量部を、次に、プレポリマーの作製に使用したものと同じ脂肪酸エステル混合物60重量部と混合する。
プレポリマー1−A、1−Bおよび1−Cの各々の反応性を、等重量の調合されたポリオールをプレポリマーの各々と別々に組み合わせることにより評価する。成分を1分間20℃で混合して一緒にして、硬化する混合物のゲル化時間をTECHNEモデルGT6ゲル化タイマーで測定する。
増量されたエラストマーの実施例1−A、1−Bおよび1−Cは、等重量のプレポリマー1−A、1−Bおよび1−Cを、調合されたポリオールと室温で、それぞれ別々に手で混合し、混合物をプラスチック板上に注いで、それらを室温で硬化させることにより調製する。生じたエラストマーを、次に引っ張り強度、破断伸度、引き裂き強度、反発弾性率、圧縮永久歪みおよび硬度について評価する。結果は表1に示す通りである。
Figure 2012514684
実施例2−A、2−Bおよび2−Cは、プレポリマーが作製される方法を除いて、同じ様式で作製される。これらの試料に対して、ポリ(プロピレンオキシド)トリオールと脂肪酸エステルとの添加順序を逆にする。ポリ(プロピレンオキシド)トリオールをイソシアネート/酸化防止剤/塩化ベンゾイル混合物に加えて、イソシアネート含有率が約6.4%になるまで反応させ、その後で、脂肪酸エステル混合物を加え、続いて70℃で約30分間加熱する。次にプレポリマーを分割して、60℃で5日間光の下で熟成させ(プレポリマー2−A)、空気の下で2時間熟成させ(プレポリマー2−B)または熟成させない(プレポリマー2−C)のいずれかとする。熟成された試料(プレポリマー2−Aおよび2−B)は熟成の結果として若干濁る。エラストマーの実施例2−A、2−Bおよび2−Cは、プレポリマー2−A、2−Bおよび2−Cから、それぞれ、実施例1−A、1−Bおよび1−Cについて記載したのと同じ様式で作製する。ゲル化時間を前と同様にして測定し、結果を表2に示す。二連の試験試料を前のようにして調製して、物理的性質の試験を前のようにして実施し、結果を表2に示す。
Figure 2012514684
実施例3−A、3−Bおよび3−Cは、実施例1−A、1−Bおよび1−Cと同じ様式で作製するが、プレポリマーの作製はそれぞれ以下のように変更する。これらの試料のためには、ポリ(プロピレンオキシド)トリオールおよび脂肪酸エステル混合物をイソシアネート/酸化防止剤/塩化ベンゾイル混合物に同時に加えて、イソシアネート含有率が約6.4%になるまで反応させる。次にプレポリマーを分割して、60℃で5日間光の下で熟成(プレポリマー3−A)、空気の下で2時間熟成(プレポリマー3−B)または熟成しない(プレポリマー3−C)のいずれかとする。熟成した試料(プレポリマー3−Aおよび3−B)は熟成の結果として若干濁る。エラストマーの実施例3−A、3−Bおよび3−Cは、それぞれ、実施例1−A、1−Bおよび1−Cについて記載したのと同じ様式で、プレポリマー3−A、3−Bおよび3−Cから作製される。ゲル化時間を前と同様にして測定し、物理的性質の試験を前のようにして実施し、結果を表3に示す。
Figure 2012514684
実施例4−A、4−Bおよび4−Cを、酸化防止剤を省略することを除いて、実施例1−A、1−Bおよび1−Cとそれぞれ同じ様式で作製して試験する。ゲル化時間を前と同様にして測定し、物理的性質の試験を前のようにして実施し、結果を表4に示す。
Figure 2012514684

Claims (16)

  1. エラストマー性充填材料が充填されたタイヤケーシングを含む充填タイヤであって、前記エラストマー性充填材料が、1種または複数の脂肪酸のC〜Cアルキルエステルで増量されたポリウレタンまたはポリウレタン−ウレアエラストマーを含む、充填タイヤ。
  2. 1種または複数の脂肪酸のC〜Cアルキルエステルが、1種または複数の植物油の構成脂肪酸の混合物のエステルである、請求項1に記載の充填タイヤ。
  3. 1種または複数の脂肪酸のC〜Cアルキルエステルがメチルエステルである、請求項1または2に記載の充填タイヤ。
  4. ポリウレタンまたはポリウレタン−ウレアエラストマーが、少なくとも1種の有機ポリイソシアネート、少なくとも1種の高当量重量のポリオール、および少なくとも1種または複数の脂肪酸のC〜Cアルキルエステルを含む反応性組成物をタイヤケーシング中で硬化させることにより形成される、請求項1、2または3に記載の充填タイヤ。
  5. 高当量重量のポリオールの少なくとも一部がポリエーテルポリオールである、請求項4に記載の充填タイヤ。
  6. 高当量重量のポリオールの少なくとも一部が植物油から誘導される、請求項4に記載の充填タイヤ。
  7. 植物油から誘導される高当量重量のポリオールが、ヒドロキシメチル含有ポリエステルポリオールである、請求項6に記載の充填タイヤ。
  8. タイヤケーシング中に、1種または複数の脂肪酸のC〜Cアルキルエステルを含有する反応性組成物を導入するステップと、前記反応性組成物をタイヤケーシング内で硬化して、1種または複数の脂肪酸のC〜Cアルキルエステルで増量されたエラストマー性ポリウレタンまたはポリウレタン−ウレアエラストマーを形成するステップとを含む、請求項1に記載の充填タイヤを調製する方法。
  9. 反応性組成物が、少なくとも1種の有機ポリイソシアネートおよび少なくとも1種の高当量重量のポリオールを含む、請求項8に記載の方法。
  10. 高当量重量のポリオールの少なくとも一部がポリエーテルポリオールである、請求項9に記載の方法。
  11. 高当量重量のポリオールの少なくとも一部が植物油から誘導される、請求項9に記載の方法。
  12. 植物油から誘導される高当量重量のポリオールが、ヒドロキシメチル含有ポリエステルポリオールである、請求項11に記載の方法。
  13. 1種または複数の脂肪酸のC〜Cアルキルエステルが、1種または複数の植物油の構成脂肪酸の混合物のエステルである、請求項8から12のいずれかに記載の方法。
  14. 1種または複数の脂肪酸のC〜Cアルキルエステルがメチルエステルである、請求項8から13のいずれかに記載の方法。
  15. 反応性組成物が、(a)有機ポリイソシアネートと、1種または複数の脂肪酸のC〜Cアルキルエステルとをブレンドするステップと、(b)生じたブレンドを、有機イソシアネートと、1種または複数の脂肪酸のC〜Cアルキルエステル中のヒドロキシル含有種との反応を起こさせるのに十分な条件にさらすステップと、ステップ(b)と同時にまたはその後で、(c)有機イソシアネートと、少なくとも300のヒドロキシル当量重量を有する少なくとも1種のポリオールとを反応させて、イソシアネート末端プレポリマーを形成するステップを含む方法により作製されるポリイソシアネート末端プレポリマーを含む、請求項8から14のいずれかに記載の方法。
  16. (a)有機ポリイソシアネートと、1種または複数の脂肪酸のC〜Cアルキルエステルとをブレンドするステップと、(b)生じたブレンドを、有機イソシアネートと、1種または複数の脂肪酸のC〜Cアルキルエステル中のヒドロキシル含有種との反応を起こさせるのに十分な条件にさらすステップと、ステップ(b)と同時にまたはその後で、(c)有機イソシアネートと、少なくとも300のヒドロキシル当量重量を有する少なくとも1種のポリオールとを反応させて、イソシアネート末端プレポリマーを形成するステップを含む、ポリイソシアネート末端プレポリマーを作製する方法。
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