JP2012513699A - 遠隔端通話者信号と複合信号との間の音響カップリングの特定 - Google Patents

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Abstract

本発明は、スピーカー110とマイク120との間の音響カップリングの、改善された特定処理であって、ダブルトーク中における音響カップリングのより良好な見積もりをもたらすような処理に関する。これは、スピーカー110により生成される遠隔端通話者信号101と、遠隔端通話者信号のエコーおよび近接端通話者信号を含む、マイク120により拾われる複合信号102との間の、音響カップリングを特定する装置100であって、予め決められた時間間隔中における、遠隔端通話者信号101のエンベロープの変化に対する、複合信号102のエンベロープの変化の比から、音響カップリングが導出される装置によって、実現される。これにより、ダブルトーク中における系統誤差(音響カップリングの過大見積もり)が、もはや存在しなくなるか、少なくとも大幅に低減させられる。

Description

本発明は、遠隔端通話者信号と、その遠隔端通話者信号のエコーおよび近接端通話者信号を含む複合信号との間の、音響カップリングを特定する装置に関するものである。本発明はまた、遠隔端通話者信号と複合信号との間の音響カップリングを特定する方法にも関する。さらに、本発明は、音響エコーキャンセラー、ウェブカメラ装置、ビデオ会議システム、およびハンドフリー型の電話端末にも関する。
近年のフルデュプレックスのハンドフリー型通信システムでは、音響エコーキャンセラー(Acoustic Echo Canceller;AEC)が常に使用されている。かかるAECの1つの重要な構成部品は、エコーフィルタと呼ばれることの多い適応フィルタであり、このエコーフィルタは、スピーカーとマイクとの間の物理的パスをモデリングし、スピーカーによりマイクに生じるエコーを予測しようとするものである。向こう側にいる遠隔端通話者の信号は、増幅されてスピーカーに供給される。エコーが生成されて、そのエコーは、近接端通話者がいる場合はその近接端通話者の音声信号と共に、マイクにより拾われる。適応フィルタは、マイク信号から差し引くことができるような、エコー信号のレプリカを生成する。このレプリカ生成は、スピーカーとマイクとの間のインパルス応答(の一部)を見積もることにより行われる。
典型的にはN点トランスバーサルフィルタとして実装される適応フィルタは、マイク信号とエコー信号のレプリカとの差分である残差信号を、トランスバーサルフィルタの入力データと相関付けることにより、自己のフィルタ係数を更新する。しかしながら、この処理は、エコーのみが存在する場合に良好に作用する。近接端通話者信号も存在するときは、その近接端通話者信号の存在のために適応フィルタが逸脱するので、問題が起こり得る。遠隔端通話者信号と近接端通話者信号とが相関付けられると、これらの問題はより深刻になる。この問題に対する1つの解決策は、ダブルトークの際には適応化量の低減を行い、激しいダブルトークの際には適応化処理の停止すら行うという方策である。1つのよく知られた解決策は、たとえばA.Mader、H.PuderおよびG.U.Schmidtの「Step−size control for acoustic echo cancellation filters−an overview(音響エコーキャンセリングフィルタのためのステップサイズ制御−概要)」、Signal processing 80号(2000年)、1697−1719頁に記載されているような、ステップサイズ制御を用いる方策である。この場合、近接端通話者がアクティブ状態になると適応フィルタのステップサイズが小さくなるように、適応フィルタのフィルタ係数の更新が、音響カップリングに依存するものとされる。そして、マイク信号に対する遠隔端通話者信号のパワー比として、音響カップリングが見積もられる。
しかしながら、ダブルトークの状況においては、この音響カップリングは過剰に大きく見積もられてしまい、適応フィルタのステップサイズの低減量が小さすぎる状態となり、適応フィルタは最適な解決策から逸脱してしまう。
本発明の1つの目的は、遠隔端通話者信号と複合信号との間の音響カップリングの特定を改善することであり、これは、ダブルトーク中の音響カップリングのより良好な見積もりに繋がる。
本発明は、独立請求項により規定される。従属請求項は、有利な実施形態を規定する。
本発明によれば、上記の目的は、予め決められた時間間隔中における、遠隔端通話者信号のエンベロープの変化に対する、複合信号のエンベロープの変化の比から、音響カップリングを導出することにより達成される。こうすることにより、ダブルトーク中における系統誤差(音響カップリングの過大見積もり)が、もはや存在しなくなるか、少なくとも大幅に低減させられる。
さらなる実施形態では、複合信号のエンベロープは、整流してブロックベースで平均を取ることにより複合信号から、遠隔端通話者信号のエンベロープは、整流してブロックベースで平均を取ることにより遠隔端通話者信号から、それぞれ取得される。この方法は、たとえば音声のように、変化が緩やかなエンベロープを有する信号に対して有利である。
別の実施形態では、複合信号のエンベロープおよび遠隔端通話者信号のエンベロープが、それぞれ、ブロックベースでの複合信号および遠隔端通話者信号のパワー測定値から導出される。この方法は、たとえば音声のように、変化が緩やかなエンベロープを有する信号に対して有利であり、また、特定のDSPプラットホーム上では非常に効率的に実施することができる。
別の実施形態では、上記の予め決められた時間間隔は、遠隔端通話者信号の連続したサンプル間の時間間隔とされ、複合信号のサンプリングは、遠隔端通話者信号のサンプリングとアラインメントを取られる。マイクにおけるエコーは、スピーカー信号と、音響カップリングの関数である音響パスとの線形畳込みであると捉えられるので、このように複合信号のサンプリングを遠隔端通話者信号のサンプリングとアラインメントさせることが必要である。
別の実施形態では、上記の予め決められた時間間隔は、遠隔端通話者信号の連続したサンプル間の時間間隔を複数含むような時間間隔とされ、複合信号のサンプリングは、遠隔端通話者信号のサンプリングとアラインメントを取られる。こうすることにより、ブロックベース(すなわちサンプルのブロック)で、音響カップリングを特定できるようになる。この形態は、音響カップリングの更新をブロックごとに1回のみとすることを可能とするため、計算量を減らすことができる。
別の実施形態では、上記の装置は、
− 遠隔端通話者信号のエンベロープの変化を特定するための第1のエンベロープ変化特定回路、
− 複合信号のエンベロープの変化を特定するための第2のエンベロープ変化特定回路、
− 遠隔端通話者信号のエンベロープの変化をフィルタリングするための適応フィルタであって、その適応フィルタは残差信号により制御され、適応フィルタのフィルタ係数のうちの1つが、上記の予め決められた時間間隔中における、遠隔端通話者信号のエンベロープの変化に対する、複合信号のエンベロープの変化の比であるような適応フィルタ、および
− 適応フィルタの出力信号と、複合信号のエンベロープの変化との間の差分である、残差信号を特定する差分回路を含むものとされる。適応フィルタを利用することの利点は、そのような(単純な)適用フィルタを用いて、音響パスの強固な見積もりが得られる点である。
さらなる実施形態では、適応フィルタがマルチタップフィルタとされ、予め決められた時間間隔中における、遠隔端通話者信号のエンベロープの変化に対する、複合信号のエンベロープの変化の比が、最も大きな値を有する適応フィルタのフィルタ係数として特定される。
さらなる実施形態では、遠隔端通話者信号と、遠隔端通話者信号のエコーとの間の遅延が、音響カップリングを特定する適応フィルタの、最も大きな値を有するタップの位置により決定される。こうすることにより、特定のアプリケーションにおいて存在することのある、バルク遅延を見積もることができる。たとえば、ビデオと同調するためオーディオが遅延させられる、デジタルTVセットの場合がこの特定のアプリケーションに当たる。
本発明の別の側面によれば、遠隔端通話者信号と複合信号との間の、音響カップリングを特定する方法が提供される。本発明のこの側面にも、上記で述べた特徴、利点、説明等が、等しく適用される点を理解されたい。
本発明はさらに、本発明に係る装置を備えた、音響エコーキャンセラー、ウェブカメラ装置、ビデオ会議システム、およびハンドフリー型の電話端末を提供する。
本発明に従う、スピーカーとマイクとの間の音響カップリングを特定する装置の、1つの実施形態の模式図 予め決められた時間間隔中における、遠隔端通話者信号のエンベロープの変化に対する、複合信号のエンベロープの変化の比から、音響カップリングを導出することの効果を示したグラフ 本発明に係る音響カップリングを特定する装置の、例示的なアーキテクチャを示した図 適応フィルタを含む、音響カップリングを特定する装置の変更実施形態を示した図 本発明に従う音響カップリングを特定する装置を含む、音響エコーキャンセラーの1つの実施形態の模式図 遠隔端通話者信号を遅延させるためにさらなる適応フィルタの前段に設けられる遅延回路を含む、音響エコーキャンセラーの1つの実施形態であって、遅延回路が音響カップリングにより制御される実施形態の模式図
本発明の上記およびその他の側面、特徴および利点は、以下で説明する実施形態を参照することにより明らかとなる。
図1は、スピーカー110とマイク120との間の音響カップリング103を特定する、本発明に従う装置100の実施形態を概略的に示している。スピーカー110は、遠隔端通話者信号101を再生している。マイク120は、遠隔端通話者信号101のエコーと近接端通話者信号とを含む、複合信号102を拾っている。スピーカー110とマイク120との間の音響カップリング現象は、矢印130により象徴的に表わされている。音響カップリング103は、予め決められた時間間隔中における、遠隔端通話者信号101のエンベロープの変化に対する、複合信号102のエンベロープの変化の比から導出される。導出された音響カップリングは、信号103の形式で、装置100から出力される。
図2は、予め決められた時間間隔中における、遠隔端通話者信号101のエンベロープの変化に対する、複合信号102のエンベロープの変化の比から、音響カップリング103を導出することの効果を示したグラフである。x軸は、信号サンプルのブロック数の形式で、時間を示している。y軸は、音響カップリングの平方根を示している。実線のグラフは、予め決められた時間間隔中における、遠隔端通話者信号101のパワーに対する、複合信号102のパワーの比の平方根として、音響カップリングが導出された際の、音響カップリングの平方根を示している。破線のグラフは、予め決められた時間間隔中における、遠隔端通話者信号101のエンベロープの変化に対する、複合信号102のエンベロープの変化の比として、音響カップリングが導出された際の、音響カップリングの平方根を示している。図示されている期間中の遠隔端通話者信号101中には、(ほぼ)連続的な遠隔端の音声が存在する。この期間は、2つのサブ期間に分けられる。第1のサブ期間は、1から1400ブロックの範囲内(各ブロックは80個のサンプルに対応する)であり、第2のサブ期間は、1400から4500ブロックの範囲内である。第1のサブ期間中の音響カップリング103の平方根は約0.1の値を取るが、第2のサブ期間中では約1の値を取る。それらのサブ範囲中、700ブロックと1200ブロックの間、2100ブロックと2600ブロックの間、および3400ブロックと4000ブロックの間では、ダブルトークが存在する。最初の2つのサブ期間中では、近接端通話者信号中に含まれる近接端の音声のレベルは、遠隔端通話者信号中に含まれる遠隔端の音声信号のレベルとほとんど同一であるが、第3のサブ期間中では、近接端通話者信号中に含まれる近接端の音声信号は、遠隔端の音声信号よりも約20dB低い。実線により示される音響カップリングの平方根は、ダブルトークが存在しない期間についてのみ正しい。本発明に従って特定される音響カップリング、および破線で示される同音響カップリングの平方根については、700ブロックと1200ブロックの間のサブ期間内のダブルトーク中は、ほとんど逸脱がない。一方、2100ブロックと2600ブロックの間、および3400ブロックと4000ブロックの間のサブ期間では、逸脱は、実線グラフが呈する逸脱よりも少ない。より重要なことは、逸脱が反対の方向を有することである。このことは、これらのサブ期間中において音響カップリングが低く見積もられていると言い換えることができる。ダブルトークの間は、2人の通話者が同時にアクティブ状態となっており、とりわけ、2100ブロックから2600ブロックのサブ期間中においてそうであるように2人の通話者の強さが同等である場合には、複合信号102のエンベロープの逸脱は、近接端の音声およびエコーの個々の成分のエンベロープよりも小さい。そのような低い見積もりは、ダブルトーク中における適応フィルタのよりゆっくりとした適応化をもたらし、そのようなゆっくりとした適応化は我々の望むところである。したがって、実際のところ、そのような低い見積もりは望ましい。
図3は、本発明に係る音響カップリング103を特定する装置100の、例示的なアーキテクチャを示している。装置100は、遠隔端通話者信号101の第1のエンベロープ201を特定するための第1のエンベロープ特定回路210、および複合信号102の第2のエンベロープ202を特定するための第2のエンベロープ特定回路220を含んでいる。装置100はさらに差分回路230を含んでおり、この差分回路230に、回路210および220により導かれたエンベロープ201および202が与えられる。差分回路230は、予め決められた時間間隔中における、第2のエンベロープ202の変化に対する第1のエンベロープ201の変化の比から導出される、音響カップリング103を特定する。
ある実施形態では、第1のエンベロープ特定回路210および第2のエンベロープ特定回路220で取得される信号のエンベロープは、それぞれ信号101および102を整流し(すなわち信号の絶対値を取り)、低域通過フィルタリングを施すことにより特定される。低域通過フィルタリングは、たとえばカットオフ周波数100Hzの低域通過フィルタを用いて行われる。
別の実施形態では、第1のエンベロープ特定回路210および第2のエンベロープ特定回路220で取得される信号のエンベロープは、それぞれ、ブロックベースの平均の整流された複合信号、およびブロックベースの平均の整流された遠隔端通話者信号から得られる。ブロックのサイズは、音声エンベロープの(平均の)変化により決定され、たとえば、16kHzのサンプリング周波数で160サンプル分とされる。信号xに対し、ブロックベースの平均の整流された信号から得られるエンベロープ
Figure 2012513699
は、
Figure 2012513699
と表すことができる。ここで、
Figure 2012513699
は、k番目のブロックに対するエンベロープ値を指し、Bはサンプル数で表されたブロックサイズである。
別の実施形態では、複合信号のエンベロープ201、および遠隔端通話者信号のエンベロープ202は、ブロックベースのパワー測定値から導出される。信号のエンベロープを計算する1つの方法は、ブロックベースで、信号のパワーの平方根を取る方法である。その場合、信号xに対し、エンベロープ
Figure 2012513699
は、
Figure 2012513699
と表すことができる。
別の実施形態では、エンベロープの変化は、予め決められた時間間隔の最初と最後におけるエンベロープの差とされる。信号xに対し、サンプル(k−D)とkにより境界が定められる時間間隔に亘る、この信号のエンベロープの変化
Figure 2012513699
は、
Figure 2012513699
と表すことができる。ここでDは、上記の予め決められた時間間隔の長さである。同様に、インデックスkをブロック番号を示すものとして、Dをブロック数で表わした予め決められた時間間隔の長さとしてもよい。
音響カップリングが特定される時間間隔同士は、互いに隣接した時間間隔である。しかしながら、これらの時間間隔が重複していてもよい。
別の実施形態では、ゼロDCフィルタを用いてエンベロープ信号を高域通過フィルタリングすることにより、エンベロープの変化が見積もられる。
別の実施形態では、上記の予め決められた時間間隔は、遠隔端通話者信号101の連続したサンプル間の時間間隔とされ、複合信号102のサンプリングが、遠隔端通話者信号101のサンプリングとアラインメントを取られる。信号xに対し、連続したサンプルkと(k+1)との間におけるこの信号のエンベロープの変化
Figure 2012513699
は、
Figure 2012513699
と表すことができる。ここで、
Figure 2012513699
は、k番目のサンプルに対するエンベロープの値を示す。
別の実施形態では、上記の予め決められた時間間隔は、遠隔端通話者信号の連続したサンプル間の時間間隔を複数含むような時間間隔とされ、複合信号102のサンプリングが、遠隔端通話者信号101のサンプリングとアラインメントを取られる。ブロックのサイズは、音声エンベロープの(平均の)変化により決定され、たとえば16kHzのサンプリング周波数において160サンプル分とされる。信号xに対し、この信号のエンベロープの変化
Figure 2012513699
は、
Figure 2012513699
と表すことができる。ここでBは、サンプル数で表したブロックサイズを示す。
図4は、適応フィルタ231を含む、音響カップリング103を特定する装置100の変更実施形態を示している。装置100は、遠隔端通話者信号101のエンベロープの第1の変化201Aを特定するための第1のエンベロープ変化特定回路211、および複合信号102のエンベロープの第2の変化202Aを特定するための第2のエンベロープ変化特定回路221を備えている。さらに、装置100は、第1のエンベロープ変化特定回路211の出力信号をフィルタリングするための適応フィルタ231を含んでおり、この適応フィルタ231は、残差信号204により制御される。適応フィルタ231のフィルタ係数のうちの1つは、予め決められた時間間隔中における、遠隔端通話者信号101のエンベロープの変化201Aに対する、複合信号102のエンベロープの変化202Aの比を表している。残差信号204は、差分回路240によって与えられる。この差分回路240は、適応フィルタ231の出力信号と、第2のエンベロープ変化特定回路221の出力信号202Aとの差を計算する。
エンベロープ特定回路211および221は、上記で説明した方法のうちの1つに従って、それぞれ遠隔端通話者信号および近接端通話者信号のエンベロープの変化を特定する。
適応フィルタ231は、残差信号204のエネルギーが最小となるように、自己のフィルタ係数を調整する。フィルタの適応化については、S.Haykin、Adaptive Filter Theory(適応フィルタ理論)、Englewood Cliffs(米国ニュージャージー州)、Prentice−Hall、1986年、ISBN 0−13−004052−5 025に記載の、NLMS(Normalized Least Mean Square;規格化最小二乗)フィルタを用いることができる。あるいは、NLMSフィルタに代えて、G.P.M.Egelmeers、Real time realization concepts of large adaptive filters(大型適応フィルタのリアルタイム実現の概念)、PhD論文、Eindhoven University of Technology、オランダ国アインドーフェン、Eindhoven 1995年、ISBN 90−386−0456−4に記載されているような、ブロック周波数領域適応フィルタ(Block Frequency Domain Adaptive Filter)または分割領域適応フィルタ(Partitioned Domain Adaptive Filter)を用いてもよく、これは、NLMSアルゴリズムが周波数ビンごとに適用されることを意味する。NLMSフィルタの適応化速度は、入力パワーのスペクトル形状に依存する。ブロック周波数領域適応フィルタまたは分割領域適応フィルタは、入力パワーのスペクトル形状の影響をはるかに受けにくい。
別の実施形態では、適応フィルタ231は、1タップフィルタとされる。適応フィルタ231が収束した後、音響カップリング103の見積もりが、適応フィルタ231の係数の二乗として導出される。
別の実施形態では、適応フィルタ231は、マルチタップフィルタとされる。その場合、予め決められた時間間隔中における、遠隔端通話者信号101のエンベロープの変化201Aに対する、複合信号102のエンベロープの変化202Aの比は、最も大きな値を有する適応フィルタ231のフィルタ係数として特定される。
別の実施形態では、遠隔端通話者信号101と、その遠隔端通話者信号のエコーとの間の遅延が、音響カップリング103を特定する適応フィルタ231の、最も大きな値を有するタップの位置により特定される。
図5は、本発明に従う音響カップリングを特定する装置100を含む、音響エコーキャンセラーの1つの実施形態の模式図である。この音響エコーキャンセラーは、遠隔端通話者信号101を再生するスピーカー110、および遠隔端通話者信号101のエコーと近接端通話者信号とを含む複合信号102を拾うマイク120を含んでいる。この音響エコーキャンセラーはさらに、スピーカー110によりマイク120上に生じさせられるエコーを予測するための、エコーフィルタ140を含んでいる。エコーフィルタ140は、適応フィルタとして実装されることが多い。エコーフィルタ140は、そのエコーフィルタ140の出力信号104と複合信号102との間の差105に応じて、遠隔端通話者信号101をフィルタリングしている。差分信号105は、別の差分回路150において取得される。音響エコーキャンセラーはさらに、スピーカー110とマイク120との間の音響カップリング103を特定するための、本発明に従う装置100を含んでいる。エコーフィルタ140は、音響カップリング103により制御される。エコーフィルタ140の適応化には、たとえば、ステップサイズ制御を伴うNLMS(Normalized Least Mean Square;規格化最小二乗)アルゴリズムを用いることができる。たとえば、NLMSアルゴリズムは、(S.Haykin、Adaptive Filter Theory(適応フィルタ理論)、Englewood Cliffs(米国ニュージャージー州)、Prentice−Hall、1986年、ISBN 0−13−004052−5 025に記載されているように、)
Figure 2012513699
との学習ルールを有するものとされてもよい。ここで、
Figure 2012513699
は、(離散)時刻kにおけるさらなる適応フィルタの入力ベクトル(すなわちN点トランスバーサルフィルタの遅延ライン上のサンプル)であり、
Figure 2012513699
はそれぞれ時刻kおよびk+1におけるトランスバーサルフィルタのフィルタ係数を含むベクトルであり、
Figure 2012513699
はさらなる残差信号であり、
Figure 2012513699
は入力信号101の平滑化されたパワーであり、αはステップサイズである。ステップサイズ制御の適用は、たとえば以下の学習ルールをもたらす。
Figure 2012513699
ここで、
Figure 2012513699
は音響カップリング103であり、
Figure 2012513699
はさらなる残差信号の平滑化されたパワーである。遠隔端通話者信号101のみが存在する場合には、
Figure 2012513699
により最大値が決定されるので、エコーフィルタは早く収束する。ダブルトークが存在する場合には、

Figure 2012513699

Figure 2012513699
よりも大きく、エコーフィルタの適応化速度は低下させられる。
図6は、遠隔端通話者信号101を遅延させるためにエコーフィルタ140の前段に設けられる遅延回路160を含む、音響エコーキャンセラーの1つの実施形態の模式図である。遅延回路160は、音響カップリング103により制御される。図5に示した音響エコーキャンセラーと共通の音響エコーキャンセラーの機能回路が、図6に示した音響エコーキャンセラーにも同様に設けられている。
音響カップリング特定装置100は、たとえばマルチタップ適応フィルタを備えており、マルチタップ適応フィルタのインパルス応答において最大値を有するタップの位置が、バルク遅延の大きさを決定する。たとえば、仮にピークがタップnに存在し、予め決められた時間間隔がB個のサンプル分の大きさだとすると、バルク遅延は最大(n−1)*B個のサンプル分である。実際には、適応フィルタが現実の音響インパルス応答を確実にカバーするように、これよりいくらか低い値が取られる。
上記で説明した音響エコーキャンセラーは、ウェブカメラ装置、ビデオ会議システム、またはハンドフリー型の電話端末に有利に適用することができる。
本発明をいくつかの実施形態と関連付けて説明してきたが、これは、ここで挙げた特定の形態に限定する意図ではない。そうではなく、本発明の範囲は、付随する特許請求の範囲のみによって限定されるものである。また、ある特徴が特定の実施形態と結び付けて説明されているように見えるかもしれないが、当業者であれば、説明されている実施形態の様々な特徴が、本発明に従って組合せ可能であることを理解するであろう。特許請求の範囲において、「含む」または「備える」との語は、他の要素または工程の存在を排除するものではない。
さらに、複数の回路、要素または方法の工程が個別に列挙されているが、それら複数のものは、たとえば単一のユニットまたはプロセッサにより実装されてもよい。さらに、個々の特徴が互いに異なる請求項に含まれていることがあるが、それらの異なる請求項に含まれている特徴同士を有利に組み合わせることができる場合もあり、異なる請求項に含まれるということは、それらの特徴の組合せが実現可能でないおよび/または有利でないことを表すものではない。「含む」または「備える」との語は、請求項に列挙した以外の他の要素または工程の存在を排除するものではない。また、ある特徴が1カテゴリーのクレームに含まれるということは、そのカテゴリー限定のことを示唆するものではなく、むしろその特徴が他の請求項のカテゴリーにも適宜同様に適用可能であることを示唆するものである。さらに、単一形での言及は、その要素が複数存在することを排除するものではない。すなわち、「ある」、「1つの」、「第1の」、「第2の」等の言及の仕方は、複数の存在を排除するものではない。請求項中の参照符号は、単に明確さのための例として与えられているものであり、いかなる形でもその請求項の技術的範囲を限定するものであると捉えられるべきではない。本発明は、いくつかの別個の要素を含むハードウェアの回路により実装されてもよいし、適切にプログラミングされたコンピュータまたはその他のプログラミング可能装置の回路により実装されてもよい。

Claims (14)

  1. 遠隔端通話者信号と、該遠隔端通話者信号のエコーおよび近接端通話者信号を含む複合信号との間の、音響カップリングを特定する装置であって、
    予め決められた時間間隔中における、前記遠隔端通話者信号のエンベロープの変化に対する、前記複合信号のエンベロープの変化の比から、前記音響カップリングを導出する回路を含むことを特徴とする装置。
  2. 前記複合信号の前記エンベロープが、整流してブロックベースで平均を取ることにより前記複合信号から、前記遠隔端通話者信号の前記エンベロープが、整流してブロックベースで平均を取ることにより前記遠隔端通話者信号から、それぞれ取得されることを特徴とする請求項1記載の装置。
  3. 前記複合信号の前記エンベロープおよび前記遠隔端通話者信号の前記エンベロープが、それぞれ、ブロックベースでの前記複合信号および前記遠隔端通話者信号のパワー測定値から導出されることを特徴とする請求項1記載の装置。
  4. 前記予め決められた時間間隔が、前記遠隔端通話者信号の連続したサンプル間の時間間隔であり、前記複合信号のサンプリングが、前記遠隔端通話者信号のサンプリングとアラインメントを取られていることを特徴とする請求項1記載の装置。
  5. 前記予め決められた時間間隔が、前記遠隔端通話者信号の連続したサンプル間の時間間隔を複数含むような時間間隔であり、前記複合信号のサンプリングが、前記遠隔端通話者信号のサンプリングとアラインメントを取られていることを特徴とする請求項1記載の装置。
  6. 前記遠隔端通話者信号の前記エンベロープの前記変化を特定するための第1のエンベロープ変化特定回路、
    前記複合信号の前記エンベロープの前記変化を特定するための第2のエンベロープ変化特定回路、
    前記遠隔端通話者信号の前記エンベロープの前記変化をフィルタリングするための適応フィルタであって、該適応フィルタは残差信号により制御され、該適応フィルタのフィルタ係数のうちの1つは、前記予め決められた時間間隔中における、前記遠隔端通話者信号の前記エンベロープの前記変化に対する、前記複合信号の前記エンベロープの前記変化の比であるような適応フィルタ、および
    前記適応フィルタの出力信号と、前記複合信号の前記エンベロープの前記変化との間の差分である、前記残差信号を特定する差分回路を含んでいることを特徴とする請求項1記載の装置。
  7. 前記適応フィルタがマルチタップフィルタであり、前記予め決められた時間間隔中における、前記遠隔端通話者信号の前記エンベロープの前記変化に対する、前記複合信号の前記エンベロープの前記変化の前記比が、最も大きな値を有する前記適応フィルタのフィルタ係数として特定されることを特徴とする請求項6記載の装置。
  8. 遠隔端通話者信号と、遠隔端通話者信号の前記エコーとの間の遅延が、前記音響カップリングを特定する前記適応フィルタの、最も大きな値を有するタップの位置により決定されることを特徴とする請求項7記載の装置。
  9. 遠隔端通話者信号と、該遠隔端通話者信号のエコーおよび近接端通話者信号を含む複合信号との間の、音響カップリングを特定する方法であって、
    予め決められた時間間隔中における、前記遠隔端通話者信号のエンベロープの変化に対する、前記複合信号のエンベロープの変化の比から、前記音響カップリングが導出されることを特徴とする方法。
  10. 遠隔端通話者信号を再生するスピーカーと、
    前記遠隔端通話者信号のエコーおよび近接端通話者信号を含む、複合信号を拾うマイクと、
    前記スピーカーにより前記マイク上に引き起こされるエコーを予測するため、さらなる適応フィルタの出力信号と、前記複合信号との間の差に応じて、前記遠隔端通話者信号をフィルタリングするエコーフィルタと、
    請求項1から7いずれか1項記載の、前記遠隔端通話者信号と前記複合信号との間の音響カップリングを特定する装置とを含み、
    前記エコーフィルタがさらに、前記音響カップリングにより制御されていることを特徴とする音響エコーキャンセラー。
  11. 遠隔端通話者信号を再生するスピーカーと、
    前記遠隔端通話者信号のエコーおよび近接端通話者信号を含む、複合信号を拾うマイクと、
    前記スピーカーにより前記マイク上に引き起こされるエコーを予測するため、エコーフィルタの出力信号と、前記複合信号との間の差に応じて、前記遠隔端通話者信号をフィルタリングする該エコーフィルタと、
    前記遠隔端通話者信号を遅延させるため、前記エコーフィルタの前段に設けられている遅延回路と、
    請求項7または8記載の、前記遠隔端通話者信号と前記複合信号との間の音響カップリングを特定する装置とを含み、
    前記遅延回路が、前記音響カップリングを特定する適応フィルタの、最も大きな値を有するタップの位置により制御されることを特徴とする音響エコーキャンセラー。
  12. 請求項10または11記載の音響エコーキャンセラーを含むことを特徴とするウェブカメラ装置。
  13. 請求項10または11記載の音響エコーキャンセラーを含むことを特徴とするビデオ会議システム。
  14. 請求項10または11記載の音響エコーキャンセラーを含むことを特徴とするハンドフリー型の電話端末。
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