JP2012506894A - ネビボロールの調製プロセス - Google Patents

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Abstract

本発明はネビボロールの調製プロセスに関し、より詳細には高純度ネビボロール調製に有用な式(II)の化合物の改良脱ベンジル化法に関する。
Figure 2012506894

【選択図】なし

Description

本発明はネビボロール調製のためのプロセスに関し、より詳細には高純度ネビボロールの調製に有用な、次式:
Figure 2012506894
で表わされる化合物の改良脱ベンジル化法に関する。
ネビボロール(以後、NBVと称する)は式(IA):
Figure 2012506894
で表わされる[2S[2R*[R[R*]]]]α,α’−[イミノ−ビス(メチレン)]ビス[6−フルオロ−クロマン−2−メタノール](以後、d−NBVと称する)と、式(IB):
Figure 2012506894
で表わされるその[2R[2S*[S[S*]]]]エナンチオマー(以後、l−NBVと称する)との等量混合物である。
ネビボロールは、β−アドレナリン遮断特性を特徴とし、本態性高血圧の治療に有用である。ネビボロールは塩基性であり、適切な酸で処理することによりその付加塩に変換することができる。ネビボロールの塩酸付加塩は市販されている。
4個の不斉炭素原子により16種の立体異性体の混合物(非対称置換の場合)又は10種の立体異性体の混合物(対称置換の場合)が生じるため、α,α’−[イミノ−ビス(メチレン)]ビス[クロマン−2−メタノール]という分子構造体の合成は、当業者にとって難しいことが当技術分野で知られている。ネビボロール構造は対称性を有することから明らかなように、計10種の立体異性体が生成され得る。
ネビボロール調製のためのプロセス数例が文献に報告されている。
特許文献1(ヤンセンファーマ、NV)は、クロマンエポキシド誘導体のジアステレオ異性体混合物の合成を含むNBVの調製法を記載している。
これらエポキシド誘導体は、このプロセスにおける重要な中間体であり、これらを適切に組み合わせることによって式:
Figure 2012506894
(式中、R1は、水素、C16アルキル、アリール、アリール−C16アルキル、C112アルキルカルボニル又はアリールカルボニルである)の化合物が得られる。
前記特許文献1は、当技術分野において知られている水素化分解法に従って、式I(式中、R1はフェニルメチル基である)の化合物を式(I)(式中、R1は水素である)の化合物に変換できることを報告している。特に実施例23においては、化合物(A++)α,α’−[[(フェニルメチル)イミノ]−ビス(メチレン)]ビス[3,4−デヒドロ−2H−1−ベンゾピラン−2−メタノール]3部とメタノール120部との混合物が、パラジウム炭素(10%)2部の存在下、大気圧下及び室温で水素化されている。
特許文献2(ヤンセンファーマ、NV)は、前述の特許文献1の報告と実質的に同一の合成プロセスを記載しており、これは特にNBVの単一光学異性体である(R,S,S,S)及び(S,R,R,R)の調製に関する。
この場合、アミン基の脱保護は、適切な溶媒中でパラジウム又は白金担持炭素等を用いた接触水素化法によって実施可能であると記載されている。実施例3においては、ベンジル誘導体3.5部及び2−メトキシエタノール250部との混合物が、大気圧下及び室温でパラジウム炭素(10%)2部を用いて水素化されている。
特許文献3(シメックスファーマAG及びチューリッヒ大学)、特許文献4(トレントファーマスーティカルリミテッド)、特許文献5(ヘテロドラッグスリミテッド)及び特許文献6(エギシュヂョヂセルヂャール(Egis Gyogyszergyar)RT)は、ラセミ体及び/又はその純粋なエナンチオマーとしてのNBVを調製する他のプロセスを記載しており、従来技術に従う接触水素化による脱ベンジル化プロセスを提供している。基本的に、ベンジル基は触媒(Pd/C)の存在下における古典的な水素化によって除去される。
本願出願人による同時係属中の国際特許出願(特許文献7)は、2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−カルバルデヒド及びグリニャール試薬から出発するネビボロールの調製プロセス、特にd−ネビボロール及びそのエナンチオマーであるl−ネビボロール又はそれらの塩の調製プロセスを記載している。工程j/uにおいては、公知の技法、好ましくは接触水素化によって、ネビボロールのN−ベンジル誘導体(式Xa又はXb)が脱保護されることが記載されている。更に該特許出願は、ギ酸、ギ酸アンモニウム、リン酸、シクロヘキセン及びシクロヘキサジエン等の他の供給源を接触水素移動還元条件下で用いることにより、分子状水素がインサイチュー生成し得ることを示している。同特許出願の実施例10には、Pd/C(10重量%)及びメタノールの存在下で対応するN−ベンジル誘導体をギ酸アンモニウムで処理することによって、[2S,R,2’R,α’R]−α,α’−[イミノビス−メチレン]ビス[6−フルオロ−3,4−デヒドロ−2H−1−ベンゾピラン−2−メタノール]をギ酸塩の形態で調製することが記載されている。
従って、遷移金属系触媒の存在下に分子状水素を用いることによって、保護されたアミノ基の脱ベンジル化が可能であることは、当技術分野において知られている。しかしながら、この種の方法を用いることに付随して起こり得る問題は、基質の中には水素化条件に付すことにより望ましくない反応を起こして反応副生成物を生成し得るものもあり、その結果、最終生成物の純度及び収率を低下させてしまうことである。例えば、芳香族ハロゲン基の存在下における保護ベンジル基の水素化分解プロセスは化学選択的ではないため、工業的な観点から許容できない量(>1%)の脱ハロゲン化物が生成することが知られている。
有機化合物の水素化に有用な他の方法として、水素移動又はCTH(触媒的水素移動(catalytic transfer hydrogenation))による接触水素化が知られており、これは、水素原子が水素供与体としてみなされる化合物に由来する点で、上述した古典的方法とは異なっている。CTHは温和な条件で行うことができ、何よりも芳香族ハロゲン基を更に含む保護された基質の脱ベンジル化において、選択性を示すことがわかっている。
しかしながら、CTH法は化学選択的である一方で、速度が遅く且つ完全転化に至らないという問題を有し、従って、一般に工業用としては殆ど適合しないか、或いは少なくとも殆ど生産的ではないという事実がある。その一因として考えられるのが、N−脱ベンジル化反応の生成物であるアミンによる触媒の被毒の進行である。
欧州特許第145067号明細書 欧州特許第334429号明細書 国際公開第2008/010022号 国際公開第2006/025070号 国際公開第2006/016376号 国際公開第2004/041805号 国際公開第2008/064827号 欧州特許第0145067号明細書 国際公開第2008/064826号
従って、従来技術文献に記載されたプロセスの問題を克服できる他の脱ベンジル化法を検討することが望ましい。
本発明者らは、驚くべきことに、ギ酸をインサイチューで水素供給源として使用するCTHを見越した、NBV調製に有用な中間体を水素化する簡便且つ効果的な方法を見出した。
従って、本発明の第一の目的は、次式(II):
Figure 2012506894
の化合物の脱ベンジル化プロセスであって、パラジウム系触媒の存在下に該化合物をギ酸と反応させることを含む、プロセスである。
当技術分野において知られているように、本発明における残基Bnはベンジル基(フェニルメチル)を意味する。
式(II)の化合物は、公知の技法、例えば特許文献1、特許文献2、特許文献5、特許文献7及び特許文献9に記載されたプロセスに従い、調製することができる。
好ましくは、本発明の目的であるプロセスは、単一エナンチオマーであるRSSS(l−NBVベンジル誘導体)又はSRRR(d−NBVベンジル誘導体)、より好ましくはそのラセミ混合物である(±)[R*,S*,S*,S*]の形態である式(II)の化合物に適用される。
水素移動による水素化を利用するベンジル基の脱保護は、当技術分野において知られている。
一般に、パラジウム系触媒の存在下における式(II)の化合物とギ酸との反応は、一種以上の有機溶媒(混和物であってもよい)の存在下に行われる。
本発明の目的である脱ベンジル化に適切な溶媒は、脂肪族アルコール類、エーテル類又はエステル類等の不活性有機溶媒である。
好ましくは、反応溶媒は、メタノール、エタノール、イソプロパノール、sec−ブタノール、酢酸エチル及びテトラヒドロフランから選択される。
より好ましくは、反応溶媒としてsec−ブタノールが使用される。
本発明の脱ベンジル化は一括して行うこともできる。
本発明の目的である脱ベンジル化に有用なPd系触媒は、Pd担持炭素(Pd/C)の乾燥体又は湿潤体(好ましくは約50%w/w以下の水湿潤体)の何れかである。好ましくは5%或いは10%Pd/Cが使用される。
本発明の目的である還元においては、通常、基質に対し約2〜10%w/wの量の触媒が使用される。
パラジウム系触媒の存在下におけるギ酸を用いた式(II)の化合物の本発明における脱ベンジル化は、より好ましくは、基質に対し約10%w/w(乾燥触媒としての計算値:約5%w/w)の量の5%Pd/C(約50%w/wの水湿潤体)を用いて行われる。
パラジウム系触媒の存在下における式(II)の化合物とギ酸との反応は、通常、25℃〜100℃の温度範囲で行われる。好ましくは、反応は約70℃で行われる。
本発明の目的である還元に用いられる酸/基質の化学量論的モル比は、通常、少なくとも2である。好ましくは、基質の1モルに対して3モルの酸が使用される。
本発明の一態様においては、パラジウム系触媒の存在下における式(II)の化合物とギ酸との反応は、sec−ブタノール中に基質及び5%Pd/C湿潤体を含有する混合物に高温(70℃±2℃)でギ酸を添加することによって行われる。これを更に高温で数時間撹拌した後、塩基性水溶液(例えばNaOH)で反応混合物を徐々に作成する。次いで、例えばセライトで濾過することによって触媒を反応混合物から分離し、公知の技法により生成物を回収する。
本発明の目的であるプロセスによってネビボロールの付加塩、即ちネビボロールギ酸塩が生成し、これを塩基性環境下(インサイチューでもよい)で中和することにより、ネビボロール遊離塩基とする。
本発明の目的であるプロセスから得られるNBV遊離塩基は、純度の観点から、後続の最終生成物合成工程に用いるのに特に適している。
従って、本発明の更なる目的は、式(II)の化合物をギ酸を用いて前述のパラジウム系触媒の存在下において脱ベンジル化することを含む、ネビボロール又はその付加塩の合成プロセスである。
本発明の目的からすれば、式(II)の化合物のラセミ混合物(異性体l及びd−NBVのベンジル誘導体の1:1混合物)を基質とするのが好ましいことは明白であり、これを適切に処理することによってNBV(異性体l及びdの1:1混合物)が調製され、続いてこれが最終生成物に変換される。
従って、例えば本発明に係るベンジル誘導体の対応する混合物から得られるd−NBV及びl−NBVの混合物を有機溶媒の存在下で塩酸を用いて処理することによって、それぞれのNBV塩酸塩が得られる。
各塩は、当技術分野において公知の方法、例えば晶析によって更に精製することができる。
従って、本発明の目的である還元法が、活性成分であるNBV塩酸塩の調製において如何に効果的且つ経済的な代替合成法であるかは非常に明白である。
該方法は、まず第一に、芳香環ハロゲン化化合物の存在下において化学選択性を示し、望ましくない副生物、例えばHPLC−MS分析にてモノ脱フッ素化ネビボロール構造を有すると同定される不純物の生成を制限できることが判明した。この種の不純物は次に示す一般式:
Figure 2012506894
を有する(以後「de−F」ネビボロールと称する)。
上述したように、従来の水素化プロセスは脱ハロゲン化物を多量(>1%)に生成させ、その後に最終生成物を再晶析する精製が必要となる可能性があり、時間、費用、及び消費材料の観点から高価である上に、脱フッ素化された不純物を医薬品基準要件である0.1%未満に制限することができない。
知られているように、前述の基準に十分に適う純度を有する生成物を得ることは非常に重要である。他のいずれの医薬活性成分全般についても言えることであるが、ネビボロール中の不純物は絶対的に望ましくなく、極端な場合はこの活性成分を含有する剤で治療した患者に対して有害である可能性さえある。
従って、本発明の目的であるプロセスの重要な態様は、非常に純度の高い最終生成物を提供できることであり、ここにおいて各不純物の力価が0.1%未満且つ全不純物の合計が1%を大幅に下回ることにより、費用の嵩む更なる精製ステップ(例えば再晶析による)が不要になることである。
従って、本発明の更なる目的は、純度が少なくとも99.9重量%であるネビボロール又はその付加塩である。
本発明の更なる目的は、「de−F」ネビボロール含有量が0.1重量%未満であるネビボロール又はその付加塩である。
本発明の更なる目的は、「de−F」ネビボロール含有量が0.05重量%未満であるネビボロール又はその付加塩である。
従って、本発明の更なる目的は、先の記載に従う脱ベンジル化を含む、純度が少なくとも99.9重量%であるネビボロール又はその付加塩の合成プロセスである。
従って、本発明の更なる目的は、先の記載に従う脱ベンジル化を含む、「de−F」ネビボロール含有量が0.1重量%未満であるネビボロール又はその付加塩の合成プロセスである。
従って、本発明の更なる目的は、先の記載に従う脱ベンジル化を含む、「de−F」ネビボロール含有量が0.05重量%未満であるネビボロール又はその付加塩の合成プロセスである。
上述したように、CTHは非常に長い反応時間が必要であり、場合によっては反応を完結させることが困難なことが主な問題点である。
本発明に従ってギ酸を使用すると、同時係属中の国際特許出願(特許文献7)に記載されているギ酸アンモニウムの存在下におけるCTH法と比較した場合、反応が加速されることによって選択性が付与され、その間に反応速度が速くなる。この種の加速を可能にする反応機構は、恐らくギ酸がギ酸アンモニウムとは異なり、晶析過程を誘発することによって反応中にネビボロールギ酸塩を析出させることができるという事実にあるのであろう。
更に、ギ酸アンモニウムとは異なり、ギ酸が存在することによってアミン(脱ベンジル化後のネビボロール生成物そのもの)による触媒の被毒過程が阻害される。
従って、実施の観点から、特許文献7に記載されているギ酸アンモニウムを水素供給源とするプロセスと比較して:
−より少ない当量の水素供給源の使用;
−より少量の触媒の使用;
−脱ベンジル化生成物のほぼ定量的な転化、高生産性及び高回収率をそれぞれ伴うプロセスが本発明者らによって開発されたと理解することができる。
更に、このようにして直接得られた、高純度のネビボロールを得るために必須の中間体であるネビボロールギ酸塩は、同時係属中の特許文献7で行われているギ酸環境下における分取クロマトグラフィー等の更なる精製を必要としない。
従って、従来技術と比較した場合の、本発明の目的である方法に付随する利点は明白である。
本発明の目的であるプロセスの一実施形態は、パラジウム系触媒の存在下に水素供給源としてのギ酸を用いた水素移動による接触水素化を介した、式(II)の化合物の脱ベンジル化を行うことによって、ネビボロール遊離塩基を得ることを含む。
本発明の目的である方法の好ましい一実施態様は、Pd/C触媒の存在下及び任意的なアルコール性溶媒の存在下、式(II)の化合物のラセミ体をギ酸と反応させることによってネビボロールギ酸塩を得、これを塩基(中でもアルカリ性水酸化物が好ましい)と反応させることによって中和して遊離塩基にすることを含む。
以下、本発明を実施例により更に説明する。
[実施例1]
[2S,αR,2’R,α’R]−α,α’−[イミノ−ビス(メチレン)]ビス[6−フルオロ−3,4−デヒドロ−2H−1−ベンゾピラン−2−メタノール]の合成
[2S,αR,2’R,α’R]−α,α’−[[(フェニルメチル)イミノ]ビス−メチレン]ビス[6−フルオロ−3,4−デヒドロ−2H−1−ベンゾピラン−2−メタノール]塩酸塩(5.3g、94%w/w、9.37mmol)を水(20.4g)及びsec−ブタノール(40g)に懸濁させ、この不均質な混合物を窒素雰囲気下、25℃で撹拌した。30%水酸化ナトリウム(1.5g、11.25mmol)をこの混合物に加え、固体が完全に溶解するまで混合物を撹拌した。次いで、水相を分離し、更なる溶媒で洗浄することにより有機アルコール性相を回収して、[2S,αR,2’R,α’R]−α,α’−[[(フェニルメチル)イミノ]ビス−メチレン]ビス[6−フルオロ−3,4−デヒドロ−2H−1−ベンゾピラン−2−メタノール]の遊離塩基のsec−ブタノール溶液を得た(57.1g、8.557%w/w)。
この溶液の一部(52.5g、8.557%w/w、9.09mmol)を大気圧下で共沸蒸留(Text=95℃)することによって濃縮した。次いで、この溶液をsec−ブタノール(17.3g)で希釈し、軽度真空下で共沸蒸留することによって濃縮した。次いで、この一連の操作を更に2回繰り返すことにより濃縮液(24.4g)を得、続いて更なるsec−ブタノール(20.6g)で増量した。この溶液を70±2℃に加熱し、加熱しながらパラジウム/炭素(0.526g、5%Pd/C、57%湿潤品)を混合物に加えた。設定温度に達した時点で、98%ギ酸(1.279g、27.23mmol)をシリンジポンプにより1時間かけて混合物に加えた。得られた不均質な混合物を添加完了時点から更に3時間、70±2℃で撹拌した後、水(19.3g)で希釈し、30%水酸化ナトリウム(1.1g)を加えた。混合物を15分間70±2℃に保持した後、真空下セライトパネルで熱時濾過し、70±2℃に予備加熱したsec−ブタノール(8.2g)で洗浄した。濾液を60℃に保持した後、水相を分離し、有機相を60℃で水洗(2×19g)した。次いで、残量が約40mLになるまで、有機相を真空蒸留によって濃縮した。次いでこの混合物をsec−ブタノール(35.3g)で希釈し、残量が約45mLになるまで真空蒸留で濃縮した。有機溶液を90℃にした後、4時間かけて25℃まで冷却し、この温度を約16時間保持した。
このようにして得られた懸濁液をsec−ブタノール/水混合物(19.9g、92/8w/w)で希釈し、80℃に加熱し、3時間かけて25℃まで冷却した。25℃で更に1時間後、析出物を減圧濾過し、パネルをsec−ブタノール/水混合物(5.4g、95/5w/w)で洗浄した。析出物を25℃で真空乾燥することにより所望の生成物((S,R,R,R)−ネビボロール)を白色固体として得た(2.70g、モル収率71%、力価(w/w)(HPLC)97.0%、純度(HPLC)99.7面積%)。
[実施例2]
[2R,αS,2’S,α’S]−α,α’−[イミノ−ビス(メチレン)]ビス[6−フルオロ−3,4−デヒドロ−2H−1−ベンゾピラン−2−メタノール]の合成
[2R,αS,2’S,α’S]−α,α’−[[(フェニルメチル)イミノ]ビス−メチレン]ビス[6−フルオロ−3,4−デヒドロ−2H−1−ベンゾピラン−2−メタノール]塩酸塩(3.0g、5.64mmol)を水(12.2g)及びsec−ブタノール(24.1g)に懸濁させ、この不均質な混合物を窒素雰囲気下、25℃で機械撹拌した。水酸化ナトリウム(30%w/w水溶液を0.96g)をこの混合物に加えて、固体が完全に溶解するまで混合物を撹拌した。次いで水相を分離し、有機アルコール性相をs−ブタノール(15.7g)で希釈した後、真空下(0.04バール)で共沸蒸留した。蒸留を中断し、s−ブタノール(23.4g)で混合物を増量した。蒸留を再開し、この操作の終了時点で混合物をs−ブタノール(13.8g)で希釈して、[2R,αS,2’S,α’S]−α,α’−[[(フェニルメチル)イミノ]ビス−メチレン]ビス[6−フルオロ−3,4−デヒドロ−2H−1−ベンゾピラン−2−メタノール]塩基の約9%溶液(w/w)を得た。
この溶液を70±2℃に加熱し、加熱しながらパラジウム/炭素(0.33g、5%Pd/C、57%湿潤体)を混合物に加えた。設定温度に達した時点で、この混合物にギ酸(0.79g、16.91mmol)及びs−ブタノール(0.79g)の溶液をシリンジポンプにより1時間かけて加えた。次いで、添加終了から更に3時間、不均質な混合物を機械撹拌した後、脱塩水(11.5g)、水酸化ナトリウム(30%w/w水溶液を0.88g)、及び最後にs−ブタノール(7.8g)で希釈した。この混合物を真空下セライトパネル(1.6g)で熱時濾過し、70±2℃に予備加熱したs−ブタノール(12.2g)でパネルを洗浄した。水相を分離して保管すると共に、有機相を70±2℃の重炭酸ナトリウム(15.95g)飽和水溶液及び70±2℃の脱塩水(15.2g)で洗浄した。次いで、有機相及び最初に得た水相を60℃で混合し、二相混合物を脱塩水(15.2g)で希釈した。洗浄水を排出して有機相を蒸留(P=0.03バール、Tint=27℃)した。体積が25%減少した時点で蒸留を中断した。温度を70±2℃に設定した後、6時間かけて0℃にした。0℃で更に10時間経過した後、析出物を真空濾過し、パネルをs−ブタノール(8.0g)で洗浄した。析出物を60℃で真空乾燥して、所望の生成物((R,S,S,S)−ネビボロール)を白色固体として得た(1.63g、モル収率67%、力価(w/w)(HPLC)94.3%、純度(HPLC)99.6面積%)。
[実施例3]
(±)[R * ,S * ,S * ,S * ]−α,α’−[イミノ−ビス(メチレン)]ビス[6−フルオロ−3,4−デヒドロ−2H−1−ベンゾピラン−2−メタノール]の合成
sec−ブタノール(4970g)中の(±)[R*,S*,S*,S*]−α,α’−[(フェニルメチル)イミノ−ビス(メチレン)]ビス[6−フルオロ−3,4−デヒドロ−2H−1−ベンゾピラン−2−メタノール](530g、1.07mol)及び5%Pd/C(52.3g、50%湿潤体)を反応器に投入した。98%ギ酸(150.7g、3.21mol)のsec−ブタノール(151g)溶液を、70±2℃に加熱した混合物に約1時間かけて加えた。反応混合物を撹拌下70±2℃で約2時間保持し、終了時に30%のNaOH(225g)水溶液(1900g)を加え、懸濁液が溶解するまで70±2℃で撹拌し続けた。この混合物をセライトパネルで熱時濾過し、sec−ブタノール(726g)で洗浄した後、トルエン(530g)を加えた。二相混合物を70±2℃に保持した後、水相を分離し、得られた有機相を重炭酸ナトリウム水溶液(180gを水2400gに溶解)、次いで水(2280g)で洗浄した。有機溶液を複数回(濃縮相に新鮮なsec−ブタノールを再添加しながら)真空蒸留した。最終有機相(約8000mL)が完全に可溶化するまで85〜90℃に加熱した後、20℃まで除々に冷却して、生成物を析出させた。
固体を濾過によって単離し、50℃のオーブンで真空乾燥することによって、所望の生成物を白色固体として得た(380g、モル収率87.6%、力価(w/w)(HPLC)≧99%、純度(HPLC)≧99面積%)。
[実施例4]
(±)[R * ,S * ,S * ,S * ]−α,α’−[イミノ−ビス(メチレン)]ビス[6−フルオロ−3,4−デヒドロ−2H−1−ベンゾピラン−2−メタノール]塩酸塩の合成
(±)[R*,S*,S*,S*]−α,α’−[イミノ−ビス(メチレン)]ビス[6−フルオロ−3,4−デヒドロ−2H−1−ベンゾピラン−2−メタノール](380g、0.937mol)、sec−ブタノール(4195g)、及び水(306g)を反応器に投入した。この混合物に、撹拌及び70±2℃の加熱下で31%HCl(134.4g、1.14mol)を加えた。得られた混合物を70±2℃で2時間加熱し、20±2℃まで冷却し、この温度を少なくとも3時間保持することによって生成物を析出させた。固体を濾過によって単離し、sec−ブタノール(422g)で洗浄し、60℃のオーブンで真空乾燥することによって、所望の生成物を白色固体として得た(400.5g、モル収率96.7%、力価(w/w)(HPLC)≧99%(乾燥品)、純度(HPLC)≧99面積%)、典型的な純度分析結果(HPLC):不純物合計=0.06%w/w、「de−F」ネビボロール=0.04%w/w。
1H-NMR (400MHz; MeOD) δ(ppm): 6.85-6.77 (m, 6H), 4.15-4.11 (m, 1H), 4.07-4.01 (m, 2H), 3.97-3.92 (m, 1H), 3.56-3.25 (m, 4H), 2.99-2.80 (m, 4H), 2.30-2.24 (m, 1H), 2.07-1.92 (m, 2H), 1.86-1.76 (m, 1H).
MS (ESI): m/z ([M+H]+) = 406.2
P.F.= 225.6-226.8℃
[実施例5]
従来技術との比較:従来の接触水素化によるN−脱ベンジル化
(±)[R * ,S * ,S * ,S * ]−α,α’−[イミノ−ビス(メチレン)]ビス[6−フルオロ−3,4−デヒドロ−2H−1−ベンゾピラン−2−メタノール]の合成
(±)[R*,S*,S*,S*]−α,α’−[(フェニルメチル)イミノ−ビス(メチレン)]ビス[6−フルオロ−3,4−デヒドロ−2H−1−ベンゾピラン−2−メタノール](18.82g、0.038mol)、sec−ブタノール(220mL)、及び5%Pd/C(3g、50%湿潤品)をオートクレーブに投入した。この混合物を80℃に加熱し、オートクレーブを水素で加圧(p=4バール)した。混合物を上述の条件下で17時間撹拌し続けた後、セライトパネルで熱時濾過し、高温のsec−ブタノール(150mL)で洗浄した(ライナーを有するブフナー使用、tライナー=85℃)。析出を誘発させるために溶液を室温にし、このようにして得られた混合物を15℃で約2時間撹拌し続けることによって、完全に生成物を析出させた。
固体を濾過によって単離し、冷sec−ブタノール(50mL)で洗浄し、35℃のオーブンで真空乾燥することにより、所望の生成物を白色固体として得た(12.9g、モル収率83.7%)、純度分析結果(HPLC):「de−F」ネビボロール=2.09%w/w。
従って、この結果から、本発明に従う脱ベンジル化を行うために従来の接触水素化法を用いた場合、脱フッ素化された副生物である「de−F」ネビボロールが生成される比率が高くなる(>2%)ため、続いて前述の生成物を精製することが必要になるという問題が容易に理解される。
[実施例6]
従来技術との比較:国際特許出願(特許文献7)の実施例10に従うCTHによるN−脱ベンジル化;ネビボロール遊離塩基の単離及びネビボロール塩酸塩の生成を上記実施例3(一部)及び4に記載された方法に従い実施した。
A部:(±)[R * ,S * ,S * ,S * ]−α,α’−[イミノ−ビス(メチレン)]ビス[6−フルオロ−3,4−ジヒドロ−2H−1−ベンゾピラン−2−メタノール]の合成
(±)[R*,S*,S*,S*]−α,α’−[(フェニルメチル)イミノ−ビス(メチレン)]ビス[6−フルオロ−3,4−ジヒドロ−2H−1−ベンゾピラン−2−メタノール](5.0g、0.0101mol)をメタノール(343.9g)に溶解した。ギ酸アンモニウム(4.8g、0.0761mol)、続いて触媒であるパラジウム担持炭素5重量%(0.5g、湿潤品、水分約50%)を反応混合物に加えた。反応混合物を撹拌下に約11時間加熱環流(約65℃)した後、45℃まで冷却し、セライトパッドで濾過し、メタノールで洗浄し、最後に真空濃縮した。粗生成残渣(6.2g)を2−ブタノール(65.2g)で希釈後、撹拌下に30%水酸化ナトリウム水溶液(2.0g)及び水(29.8g)を加えた。得られた懸濁液が完全に溶解するまで70±2℃で加熱し、透明な二相混合物を得た。水層を分離し、得られた有機相を炭酸水素ナトリウム水溶液(水22.6g中に1.7gを溶解)、続いて水(2×21.5g)で洗浄した。トルエン(5.0g)も加えて水−有機分離を促した。得られた残渣に新鮮な2−ブタノール(計32.9g)を加えながら有機相を2回真空濃縮した。最終有機溶液(約60mL)を2−ブタノール(9.5g)で更に希釈し、完全に溶解するまで85〜90℃に加熱した後、20℃まで徐々に冷却することによって、生成物を析出させた。
固体を濾過によって分離し、2−ブタノール(3×2.7g)で洗浄し、60℃で真空乾燥することによって、標題化合物を白色固体として得た(3.5g、96.6%w/w(HPLC分析)、モル収率82.6%)。純度分析結果(HPLC):不純物合計=0.284%w/w、最大単一不純物(Max Single Impurity)(「de−F」ネビボロール)=0.196%w/w。
B部:(±)[R * ,S * ,S * ,S * ]−α,α’−[イミノ−ビス(メチレン)]ビス[6−フルオロ−3,4−ジヒドロ−2H−1−ベンゾピラン−2−メタノール]塩酸塩の合成
(±)[R*,S*,S*,S*]−α,α’−[イミノ−ビス(メチレン)]ビス[6−フルオロ−3,4−ジヒドロ−2H−1−ベンゾピラン−2−メタノール](3.106g、96.6%w/w、0.00740mol)を2−ブタノール(33.1g)及び水(2.0g)の混合物に溶解した。この溶液に約31%の濃塩酸水溶液(1.1g、0.00903mol)を70±2℃での撹拌下に加えた。得られた混合物を70±2℃で2時間加熱した後、2時間かけて20±2℃まで冷却し、この温度を更に2時間保持することによって生成物を析出させた。固体を濾過によって単離し、2−ブタノール(2×2g)で洗浄し、60℃で真空乾燥することによって、標題化合物を白色固体として得た(3.1g、98.3%w/w(HPLC分析)、モル収率93.2%)。純度プロファイル(HPLC):不純物合計=0.224%w/w、最大単一不純物(「de−F」ネビボロール)=0.178%w/w。
従って、この結果から、国際特許出願(特許文献7)の実施例10に記載されたCTHによるN−脱ベンジル化プロセスが、進行が非常に遅い(環流温度で11時間)ことに加えて、使用される触媒及び水素供給源の当量がより多く、且つ定量的な転化に至らず、それによって望ましくない副生物である「de−F」ネビボロール(>0.1%)の生成が伴い、十分な化学選択性が得られないことが非常に明白である。
これとは対照的に、本発明者らは、上のA部で使用したものと同一の中間体である(±)[R*,S*,S*,S*]−α,α’−[(フェニルメチル)イミノ−ビス(メチレン)]ビス[6−フルオロ−3,4−ジヒドロ−2H−1−ベンゾピラン−2−メタノール](バッチEP109)から出発して、本発明に記載された実施例3及び4の手順(N−脱ベンジル化、NBV遊離塩基の単離、及び塩酸塩生成)に従うことにより、非常に高純度のNBV塩酸塩を得た(力価(w/w)(HPLC)=100.0%、純度分析結果(HPLC):不純物合計=0.0272%w/w、最大単一不純物(「de−F」ネビボロール)=0.0207%w/w)。

Claims (15)

  1. 式(II):
    Figure 2012506894
    で表わされる化合物の脱ベンジル化プロセスであって、前記化合物をパラジウム系触媒の存在下でギ酸と反応させることを含むプロセス。
  2. 前記脱ベンジル化は脂肪族アルコールの存在下で行われる、請求項1に記載のプロセス。
  3. 前記脱ベンジル化はsec−ブタノールの存在下で行われる、請求項2に記載のプロセス。
  4. 前記触媒はPd/Cである、請求項1に記載のプロセス。
  5. 前記触媒はPd/C湿潤体である、請求項4に記載のプロセス。
  6. 前記触媒は5重量%Pd/Cである、請求項4に記載のプロセス。
  7. 前記触媒は基質に対し2〜10重量%の量で使用される、請求項1に記載のプロセス。
  8. 前記脱ベンジル化は約70℃の温度で行われる、請求項1に記載のプロセス。
  9. ギ酸/基質のモル比は3:1である、請求項1に記載のプロセス。
  10. ネビボロールまたはその付加塩の合成プロセスであって、請求項1に記載のパラジウム系触媒の存在下において式(II)の化合物をギ酸を用いて脱ベンジル化することを含むプロセス。
  11. 式(II)の化合物はラセミ混合物(±)[R*,S*,S*,S*]の形態で存在する、先の請求項の一項に記載のプロセス。
  12. 純度が少なくとも99.9重量%であるネビボロール塩酸塩。
  13. 「de−F」ネビボロール含有量が0.1重量%未満であるネビボロール塩酸塩。
  14. 純度が少なくとも99.9重量%であるネビボロールまたはその付加塩の合成プロセスであって、請求項1に記載の脱ベンジル化を含むプロセス。
  15. 「de−F」ネビボロール含有量が0.1重量%未満であるネビボロールまたはその付加塩の合成プロセスであって、請求項1に記載の脱ベンジル化を含むプロセス。
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