JP2012502295A - 広範囲のオープンループ電流センサー - Google Patents
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Abstract
本発明は、磁心(5)および測定用の空隙(8)を備える磁気回路(3)が内部に設けられたマウントケージング(2)を備え、磁気検出器(4)が、磁気回路(3)を貫通するケーブル内を流れる電流によって励起される磁場を測定するために測定用の空隙(8)の内部に設けられているオープンループ電流センサー(1)に関する。
センサー(1)はまた、ケージング(2)と磁気回路(3)の末端部(6)との間に、測定用の空隙の幅を一定に維持するための接続システム(18)を備える。
【選択図】 図1
センサー(1)はまた、ケージング(2)と磁気回路(3)の末端部(6)との間に、測定用の空隙の幅を一定に維持するための接続システム(18)を備える。
【選択図】 図1
Description
本発明は、電流センサーの一般的な技術分野に関し、より詳細にはオープンループ電流センサーの分野に関する。
通常は、上記のセンサーは、環状の磁心および空隙を備える磁気回路と、この空隙内に設けられている、ホール効果の測定セルを有する磁気検出器とが共に内部に設けられているケージングを備える。このタイプのセンサーは、例えばバッテリーから送られる電流を測定するために、自動車によく用いられる。このタイプのセンサーでは、温度に由来する磁心の膨張により磁気回路の開放部が変形し、空隙の幅が変化する。このような理由により、電流測定の精度は、温度が上昇すると低下する。
特許文献WO2004/077078には、この問題を解消するための電流センサーが記載されている。このセンサーは非磁性材料からなるストラップをさらに備えており、このストラップは空隙の両側で磁心に溶接されている。しかし、この方法には、空隙の幾何的形状を維持するための付属部品の取り付けを要するという欠点がある。さらに、この付属部品の溶接により、溶接部における磁心の部分的な減磁が生じる。この減磁は、溶接後の熱処理により概ね解消され得るが、これはコストに悪影響を及ぼす。また、このストラップは、測定用の空隙に磁気検出器を配置する際に、磁気検出器の取り付けの妨げとなる。
本発明の第1の主題は、広い動作温度範囲にわたる正確な電流の測定を提供する、シンプルで低コストのオープンループ電流センサーを提案することにより、従来技術の不利益を解消することにある。
この目的を達成するために、本発明は、電流センサーを設けるためのケージングと、測定用の空隙の境界を定める2つの対向する端を有する少なくとも2つの末端部を含む磁心を備える磁気回路と、測定セルを含み、磁気回路を貫通するケーブル内を流れる電流によって励起される磁場を測定するために測定用の空隙の内部に設けられている磁気検出器と、を備える電流センサーを提案する。本発明のこの主題によれば、電流センサーは、磁心の各末端部とケージングの間に、測定用の空隙の幅を実質的に一定に維持して末端部間の近づいたり離れたりする(rapprochement/ecartement)接続を安定させる少なくとも1つの接続システムを備える。
さらに、本発明の電流センサーはまた、以下の追加的な特徴の少なくとも1つを有していてもよい。
・磁心の末端部とケージングとの間の少なくとも1つの接続システムは、磁心の末端部およびケージングにそれぞれ設けられた、またはその逆に設けられた、雄型接続部材および雌型接続部材を備える。
・雄型接続部材および雌型接続部材は、実質的に補完的な形状を有する。
・雄型接続部材は、少なくとも1つの突起、ピンまたはつまみから構成され、雌型接続部材は、少なくとも1つの凹み(logement)、孔(cavite)または切り欠き(reservation)から構成される。
・雄型接続部材は少なくとも1つの実質的に三角形の断面を有し、雌型接続部材は雄型接続部材の断面を補完する少なくとも1つの断面を有する。
・センサーは、磁心とケージングとの間に、接続システムと組み合わさってケージングに対する磁気回路の位置決めを確保するための位置決め手段を備える。
・位置決め手段は、少なくとも接続システムにより形成される。
・ケージングは、熱膨張が小さい材料、好ましくはガラス繊維強化ポリアミドから作製されている。
・磁心の末端部とケージングとの間の少なくとも1つの接続システムは、磁心の末端部およびケージングにそれぞれ設けられた、またはその逆に設けられた、雄型接続部材および雌型接続部材を備える。
・雄型接続部材および雌型接続部材は、実質的に補完的な形状を有する。
・雄型接続部材は、少なくとも1つの突起、ピンまたはつまみから構成され、雌型接続部材は、少なくとも1つの凹み(logement)、孔(cavite)または切り欠き(reservation)から構成される。
・雄型接続部材は少なくとも1つの実質的に三角形の断面を有し、雌型接続部材は雄型接続部材の断面を補完する少なくとも1つの断面を有する。
・センサーは、磁心とケージングとの間に、接続システムと組み合わさってケージングに対する磁気回路の位置決めを確保するための位置決め手段を備える。
・位置決め手段は、少なくとも接続システムにより形成される。
・ケージングは、熱膨張が小さい材料、好ましくはガラス繊維強化ポリアミドから作製されている。
また、特許文献WO2004/077078に記載されている電流センサーには、オープンループ技術の採用に由来する別の欠点がある。自動車に適用する場合、このタイプのセンサーにより測定可能な典型的な最大の強度は、センサーの許容体積および磁心の許容寸法の見地から、100Aオーダーである。この値以上になると、磁心の飽和現象が発生し、測定の非線形性が生じる。
したがって、本発明の第2の主題は、電流測定範囲の拡大された電流センサーを提案することにより従来技術の欠点を解消することにある。
この目的を達成するために、本発明は、電流センサーを設けるためのケージングと、測定用の空隙の境界を定める2つの対向する端を有する少なくとも2つの末端部を含む磁心を備える磁気回路と、測定セルを備え、測定用の空隙の内部に設けられている磁気検出器と、を備える電流センサーを提案する。本発明のこのような別の主題によれば、電流センサーの磁気回路は、磁心の断面を、磁心の平均断面Soの10%から90%だけ減少させることにより得られた少なくとも1つの第2の空隙をさらに備え、検知器によって測定される磁束密度は、第1の電流領域、いわゆる小電流領域では第1の係数に基づいて線形的に変化し、第1の電流領域に連続する第2の電流領域、いわゆる大電流領域では第2の係数に基づいて線形的に変化し、第2の係数は第1の係数よりも小さい。
なお、上記の第2の空隙は、本発明の第1の主題に基づかない電流センサーに形成されていてもよい。
有利には、第2の空隙により、センサーの測定範囲を大幅に増大させることができ、測定用の空隙に加えて第2の空隙を付与することにより、例えば300Aまで増大させ得る。
さらに、本発明の第2の主題の電流センサーは、以下の追加的な特徴の少なくとも1つを有していてもよい。
・各第2の空隙は、部分スリット、貫通孔または止まり孔の形状を有する。
・測定用の空隙と第2の空隙とは磁心上に実質的に一定間隔で配置されている。
・各第2の空隙は、部分スリット、貫通孔または止まり孔の形状を有する。
・測定用の空隙と第2の空隙とは磁心上に実質的に一定間隔で配置されている。
種々の他の特徴は、非限定的な例としての本発明の主題の実施形態を示す、添付の図面を参照しながら以下に各々記載している。
図1および図2は、本発明の第1の主題の電流センサー1の一例を示す。この実施形態では、電流センサー1は、図示していない自動車のバッテリーの供給ケーブルを流れる電流を測定し、特にバッテリー制御管理システムに情報を供給することを目的にしている。
この電流センサー1は、磁気回路3および磁気検出器4が内部に設けられたケージング2を備える。
磁気回路3は、内部で磁場が循環し得るように、ループを形成している。磁気回路3は、測定用の空隙8の境界を定める2つの対向する端すなわち横断面7を有する少なくとも2つの末端部6を含む磁心5を備える。測定用の空隙の幅e(図3)は、2つの端7の間の平均の距離として規定される。
実施形態のこの例では、磁心5は、円形の断面を有し、母線の軸(axe de generatrice)を有する開放された環状体(tore ouvert)の形状を有する。有利には、このことにより、磁心5を所定の棒状体から作製することが可能となり、製造コストを小さくできる。
磁心5が他の幾何的形状を有していてもよいことに留意されたい。例えば、磁心5は、実質的に円形、方形または楕円形であってもよい。同様に、例えば、磁心5は、実質的に円形または方形の断面を有していてもよい。また、磁心5は、1つの部材であってもよく、連続または非連続であり得る少なくとも2つの部分から構成されていてもよい。場合に応じて、磁心5は成型、機械加工または金属シートの積層(empilage de toles)によって得られ得る。
また、磁心5は、非常に低い保磁場を有する軟磁性材料から作製されている。例えば、磁心5は、FeNi合金から作製されていてもよく、なぜなら、この材料は、外部磁場の擾乱に対するイミュニティを向上させ、センサーのヒステリシスを低減させる、磁束の良導体であるためである。
磁気検出器4は、測定用の空隙8内に設けられ、処理手段に接続された少なくとも1つの測定セル、例えばホール効果の測定セルを備える。すなわち、検出器4は、測定対象の電流によって励起された磁場を測定する。
ケージング2は側壁10によって境界が定められた底部9を備え、側壁10は底部9に実質的に直角に立っている。慣習に従って、内側を、底面9における側壁10が立っている側とし、外側を、その反対側とする。
ケージング2は、底部9の両側に配置されている電気的接続手段11を備え、この電気的接続手段11は、図示していないコネクターに取り付けられてバッテリー制御管理システムに接続されるためのものである。コネクターが電気的接続手段11に取り付けられると、当業者に知られた通常の手段を介して、磁気検出器4の処理手段とも電気的に接続される。
ケージング2はまた、底部9内に設けられ、内側に実質的に直角にかつ底部9から立つ囲い13によって境界が定められている貫通したオリフィス(ouverture debouchante)12を備える。
実施形態のこの例では、オリフィス12は、オリフィス12から両側に突出しているブラケット15の境界を定める2つのラジアル壁(parois radiales)14によって仕切られている。ブラケット15は、内側から囲いの自由端まで、および、外側からブラケットの端16までにわたって広がっている。ブラケット15はまた、ブラケットの端16の近傍に配置されている貫通孔(alesage debouchant)17を備える。
供給ケーブルには、バッテリーに接続されるための平坦な舌部が設けられ、舌部の端に貫通孔が設けられている。この舌部はオリフィス12を貫通し、その結果、センサーは平らな舌部すなわち供給ケーブルを流れる電流を測定し得る。すなわち、検出器4は、磁気回路3を貫通する供給ケーブル内を流れる電流によって励起される磁場を測定する。少なくとも1つのラジアル壁14は、供給ケーブルの舌部を電流センサー1を貫いて移動させるガイドとなり、かつ平坦な舌部の貫通孔が貫通孔17と実質的に合致するように舌部を配置するためのものである。有利には、供給ケーブルの舌部と電流センサー1とは、バッテリーの端子板に一緒に取り付けられることができ、これにより、バッテリーに対する供給ケーブルおよびセンサーの振動に影響されにくい安定した配置が可能となる。
本発明によれば、電流センサー1は、磁心5の各端末部6とケージング2の間において少なくとも1つの接続システム18を備える。このまたはこれらの接続システム18は、末端部間の近づいたり離れたりする(rapprochement/ecartement)接続を安定させ、磁心5の熱膨張に関係なく測定用の空隙の幅eを実質的に一定に維持するためのものである。有利には、これにより、磁気検出器4の測定セルによる磁心5の磁束密度の測定は、磁心5の熱膨張に依存しない。このことは、実質的に温度に依存しない電流の測定を可能にする。
有利には、各接続システム18は、各末端部6上であって、その境界を定めている横断面7の近傍に設けられている。測定用の空隙の幅eの狭さを考慮して、接続システム18は、互いに近接した状態で、横断面7の両側に配置されている。
例えば、非限定の態様では、各末端部6とケージング2との間において、少なくとも1つの接続システム18は、磁心5の各末端部6およびケージング2にそれぞれ設けられた、またはその逆に設けられた、雄型接続部材19および雌型接続部材20を備えていてもよい。雄型接続部材19は、例えば、少なくとも1つの突起、ピンまたはつまみから構成されていてもよく、雌型接続部材20は、例えば、凹み(logement)、孔(cavite)または切り欠き(reservation)から構成されていてもよい。この場合、雄型接続部材19および雌型接続部材20は、嵌合できるよう補完的な形状を有することが好ましい。
図3に示される実施形態の好ましい例では、ケージング2は、2つの接続システム18を備え、各々がケージング2に設けられた雄型接続部材19および磁心5に設けられた雌型接続部材20から構成されている。各雄型接続部材19は、底部9から実質的に直角に立つ、例えば実質的に三角形の突起であり、各雌型接続部材20は、磁心6の外面から磁心5の環状体の母線の軸に平行な方向に延び、かつ、例えば雄型接続部材19の断面を実質的に補完する断面を有する溝である。
上記のようにすれば、熱膨張による空隙の幅eの変化は、ケージング2の膨張に由来する雄型接続部材19間の距離の変化に一致するので、磁気回路3の機械的応力は低減し、ヒステリシスの効果は限定的となる。雄型接続部材19間の距離の範囲を制限する処理により、電流の測定の誤差が、自動車の電流の測定に要求される精度に適合した範囲内に納まる。
各末端部6とケージング2との間の接続が、本発明の第1の主題の他のタイプの接続システム18を用いて達成され得ることに留意されたい。例えば、ケージング2の両側に設けられた2つの近接した雄型接続部材19および各末端部6にそれぞれ設けられた2つの近接していない雌型接続部材20を備える接続システム18によりこの接続は達成できる。この接続はまた、雄型接続部材19および雌型接続部材20のいずれも備えていない接続システム18、例えば磁心5に取り付けられた固定装置によっても達成できる。これらの例は、非限定的なものであることに留意されたい。
磁心5は、囲い13の周囲で保持(loge)され、底部9に支持される。電流センサー1は、磁心5とケージング2との間に、有利には接続システム18と組み合わさってケージング2に対する磁気回路3の安定した再現性のある位置決めを可能にする位置決め手段21を有する。この目的のために、位置決め手段21は、接続システム18と組み合わさって、ケージング2に対する磁心5の動きを抑える。
図1に示されるように、位置決め手段21は、磁心5を支持し、磁心5を固定(bloquer)するための突起19の正反対でケージング2上に配置されている少なくとも1つのエレメントから構成されていてもよい。これは、ひだ、突起またはつまみであり得る。
位置決め手段21は、当業者に知られたごく普通の手段から構成されていてもよく、例えば囲い13と磁心5とを接触させてもよい。
一実施形態では、位置決め手段21は、少なくとも接続システム18により構成されている。この場合、接続システム18は測定用の空隙の幅eを実質的に一定に維持するとともにケージング2に対する磁気回路3の正確な位置決めをするのに有利に用いられる。この目的のために、各末端部とケージング2との間の接続は、例えばケージング2に設けられたピンまたはつまみ、ならびに磁心5に設けられてピンまたはつまみと嵌合するオリフィスから各々が構成される接続システム18であってもよい。
実施形態の上記の例では、底部9、側壁10、電気的接続手段11、ブラケット15および雄型接続部材19は、射出成型されたプラスチックにより単一部品に形成される。有利には、ケージング2の熱膨張および雄型接続部材19間の距離の変化すなわち測定用の空隙の幅eの変化を最低限に抑えられるように、ガラス繊維強化ポリアミドなどの低い熱膨張係数を有するプラスチックが使用される。
なお、少なくとも底部9、側壁10および囲い13によって境界が定められた部分は、センサーが組み立てられると注型樹脂で満たされるようになっており、電流センサー1の密封を確実に行い、それぞれの要素の位置の固定を確実に行う。
図4は、本発明の第2の主題の電流センサー1の例を示す。
実施形態のこの例では、全般的な理解を容易にするために、本発明の第1の主題と第2の主題の間の相違のみを以下で説明する。したがって、説明がないいずれの特徴も、図1から図3に示される実施形態の例および図4に示される実施形態の例から同様に実現されているものとみなす。
本発明によれば、磁気回路3は、電流センサーの飽和を遅らせ、その測定範囲を広げる少なくとも1つの第2の空隙22をさらに備える。各空隙22は、磁心5の横断面を、磁心5の平均横断面Soの10%から90%だけ減少させることにより得られる。換言すれば、磁心5は、第2の空隙22の境界を定める、少なくとも1つの物体の狭窄部または削減部を有する。
図5Aから図5Dは、本発明の第2の主題の電流センサー1の磁気回路3の種々の変形例を示し、異なる形態に作製された第2の空隙22を備える。これら全ての変形例では、磁気回路3は、測定用の空隙8の境界を定める2つの対向する端7を有する2つの末端部6を含む磁心5を備える。
図5Aにおける第2の空隙22は、台形の部分スリットから構成され、磁心5の環状体の母線の軸について測定用の空隙8とは反対側に配置されている。この台形の部分スリットは、磁心5を形成する環状体の母線の軸に直交する平面において実質的に台形の断面を有する。
実施形態のこの例では、第2の空隙22は、磁心5の環状体の母線の軸について測定用の空隙8とは反対側に配置されている。
図5Bは、各々が環状体の母線の軸に直交する平面において実質的に台形の断面を有する台形の部分スリットを構成している、2つの第2の空隙22を備える点で図5Aとは異なる。測定用の空隙8および2つの第2の空隙22は、磁心5の円周上に一定間隔で配置されている。
図5Cにおける第2の空隙22は、磁心5を形成する環状体の母線の軸に直交する平面において実質的に円形の断面を有する穴から構成され、磁心5の環状体の母線の軸について測定用の空隙8とは反対側に配置されている。これは、貫通孔であってもよく、止まり孔であってもよい。
図5Dは、各々が、環状体の母線の軸に直交する平面において実質的に円形の断面を有する貫通孔または止まり孔を構成している、2つの第2の空隙22を備える点で図5Cとは異なる。測定用の空隙8および2つの第2の空隙22も、やはり磁心5の円周上に一定間隔で配置されている。
部分スリットは、いかなるタイプの形状を有していてもよく、実施形態の上記の例は説明のためのものに過ぎないことに留意されたい。
同様に、部分スリットは、完全スリットと完全スリットに付加された部分とを組み合わせて得てもよい。付加された部分はスペーサー、例えば非磁性材料または磁性材料のスペーサーであってもよく、センサー1を取り付けた後に完全スリット中に収容されるのに適したケージングの突起部であってもよい。
図6は、X軸の供給ケーブル内を流れる電流強度Iに対する、Y軸の測定用の空隙8における磁気回路5の磁束密度Bを示すグラフであり、図5Aの磁気回路3を備える電流センサー1のものである。
強度が低いときは、磁束密度は測定電流に対応して急激に増加することが見て取れる。この現象は、部分スリットに由来する。オフセットが全くないこともまた見て取れるが、このことは、外部磁場に対するセンサーの感度が低いことを示す。第2の空隙22がなければ、上記外部磁場は、上記磁場に対するセンサー1の向きに依存するオフセットの発生をもたらす。この現象は、例えば5A未満の低い電流を測定するときに、実質的な精度の低下をもたらす。
第2の空隙22が磁気的に実現したのは第1の領域の飽和であり、これは、磁心5の残りの部分と比べてその断面が小さいことに由来する。第2の空隙22のこの飽和は、部分スリットの断面と磁心5の平均の断面Soとの間の比に依存し、グラフにおける飽和点SIに対応している。検出器4により測定された磁束密度は、第1の電流領域、例えば0から50Aの範囲のいわゆる小電流領域(faible)では、第1の係数に基づいて線形的に変化している。
飽和後は、飽和した領域の透磁率は真空の透磁率と同じであるとみなせるので、第2の空隙22は完全スリットとして作用する。このため、センサーは、第2の空隙22の飽和点SIと磁心5の残りの部分の飽和点SIIとの間で線形的な作用を有する。したがって、検出器4により測定された磁束密度は、例えば50から300Aとなる飽和点SIと飽和点SIIとの間である電流の第2の電流領域では、第2の係数に基づいて線形的に変化する。線形変化の第2の係数は、変化の第1の係数よりも小さいことに留意されたい。第2の空隙22の境界を定める狭窄部の断面の値は、第1の電流領域の大きさを規定することに留意されたい。
電流の領域にわたって測定される線形性は、当該領域にわたって測定された磁束密度の値と、全ての値を最もよく近似した直線による当該領域での線形補間に基づいて得られた値との間の最大の誤差として規定されることに留意されたい。この誤差が、測定された磁束密度の値の1%未満であれば、測定領域は線形であると評価する。
すなわち、測定された磁束密度は、全測定領域にわたって測定された電流について全体的に線形であり、第2の空隙22の飽和点SIに対応して傾きは折れ曲がる。電流センサー1には上記の磁気回路3が設けられ、電気信号の処理回路と組み合わされるため、例えば50A未満の低い強度における良好な精度とともに、例えば0から300Aという拡大された測定領域という利益がある。
第2の空隙22を磁心5の断面の狭窄部の形状で作製すると、増大した測定領域という利益を維持しながらも、外部磁場に対する感度を実質的に低減できる。
本発明は、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変更が可能であり、上記および図示の例に限定されない。
Claims (12)
- 電流センサー(1)であって、
・前記電流センサー(1)を設けるためのケージング(2)と、
・測定用の空隙(8)の境界を定める2つの対向する端(7)を有する少なくとも2つの末端部(6)を備える磁心(5)を備える磁気回路(3)と、
・測定セルを備え、前記磁気回路(3)を貫通するケーブル内を流れる電流によって励起される磁場を測定するために前記測定用の空隙(8)の内部に設けられている磁気検出器(4)と、を備え、
前記磁心(5)の各末端部(6)と前記ケージング(2)の間に、前記測定用の空隙(8)の幅eを実質的に一定に維持して前記末端部(6)間の近づいたり離れたりする(rapprochement/ecartement)接続を安定させる少なくとも1つの接続システム(18)を備えることを特徴とする、電流センサー(1)。 - 前記磁心(5)の末端部(6)と前記ケージング(2)との間の少なくとも1つの接続システム(18)は、前記磁心(5)の前記末端部(6)および前記ケージング(2)にそれぞれ設けられた、またはその逆に設けられた、雄型接続部材(19)および雌型接続部材(20)を備えることを特徴とする、請求項1に記載の電流センサー。
- 前記雄型接続部材(19)および前記雌型接続部材(20)は、実質的に補完的な形状を有することを特徴とする、請求項2に記載の電流センサー。
- 前記雄型接続部材(19)は、少なくとも1つの突起、ピンまたはつまみから構成され、前記雌型接続部材(20)は、少なくとも1つの凹み(logement)、孔(cavite)または切り欠き(reservation)から構成されていることを特徴とする、請求項2または3に記載の電流センサー。
- 前記雄型接続部材(19)は少なくとも1つの実質的に三角形の断面を有し、前記雌型接続部材(20)は前記雄型接続部材の断面を補完する少なくとも1つの断面を有することを特徴とする、請求項2〜4のいずれか一項に記載の電流センサー。
- 前記センサーは、前記磁心(5)と前記ケージング(2)との間に、前記接続システム(18)と組み合わさって前記ケージング(2)に対する前記磁気回路(3)の位置決めを確保可能な位置決め手段(21)を備えることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載の電流センサー。
- 前記位置決め手段(21)は、少なくとも前記接続システム(18)により形成されていることを特徴とする、請求項6に記載の電流センサー。
- 前記ケージング(2)は、熱膨張が小さい材料、好ましくはガラス繊維強化ポリアミドから作製されていることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一項に記載の電流センサー。
- 前記磁気回路(3)は、前記磁心(5)の断面を、前記磁心(5)の平均断面Soの...%から...%だけ減少させることにより得られた少なくとも1つの第2の空隙(22)を備え、前記検知器(4)によって測定される磁束密度は、第1の電流領域、いわゆる小電流領域では第1の係数に基づいて線形的に変化し、前記第1の電流領域に連続する第2の電流領域、いわゆる大電流領域では第2の係数に基づいて線形的に変化し、前記第2の係数は前記第1の係数よりも小さいことを特徴とする、請求項1〜8のいずれか一項に記載の電流センサー。
- 前記第2の空隙(22)は、磁束密度の線形的な変化の前記第2の係数を規定する選択された量だけ前記磁心の断面を減少させることにより境界が定められ、前記磁心(5)の一部の断面Soを10%から80%の範囲で減少させることにより得られることを特徴とする、請求項9に記載の電流センサー。
- 各第2の空隙(22)は、部分スリット、貫通孔、または止まり孔により構成されることを特徴とする、請求項10に記載の電流センサー。
- 前記測定用の空隙(8)と前記第2の空隙(22)とは前記磁心(5)上に実質的に一定間隔で配置されていることを特徴とする、請求項9〜11のいずれか一項に記載の電流センサー。
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