JP2012501679A - 1個だけで標識された多種類のプローブを用いるmRNA単一分子の画像化 - Google Patents

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Abstract

固定され膜透過処理が施された細胞内における、メッセンジャーリボ核酸分子(mRNA分子)の標的配列に対するプローブ処理方法であって、前記細胞を少なくとも30種類の過剰の核酸ハイブリダイゼーションプローブに浸すステップと、未結合のプローブを除去するために、前記固定された細胞を洗浄するステップと、前記プローブからの蛍光を検出するステップとを含み、前記標的配列は、ヌクレオチド15−100個で、少なくとも30種類の重複しないプローブ結合領域を含み、前記プローブのそれぞれは同一の蛍光標識1個だけで標識され、かつ、前記プローブのそれぞれは前記標的配列の異なるプローブ結合領域に相補的である核酸配列を含むことを特徴とする、プローブ処理方法。
【選択図】なし

Description

本発明は、一般的には、核酸配列の検出方法に関する。
先行出願との関係
本出願は、その全体が引用により本明細書に取り込まれる、2008年9月10日出願の米国仮出願第61/191,724号を基礎とする優先権を主張する。
個々の細胞での遺伝子発現が細胞集団の平均的な挙動から著しくかけ離れていることが、より一層明白になってきたため、個々の細胞でのmRNAコピー数の正確な整数の計測値を提供する新たな方法が必要とされている。mRNA局在は、活性遺伝子の空間配置を制限するために、細胞がしばしば用いるため、理想的には、かかる方法は、さらに前記mRNAの細胞内局在も明らかにできることが望ましい。
in situ ハイブリダイゼーションとその後の顕微鏡による分析は、遺伝子発現を研究するための十分に確立された手段である。第1世代のin situ ハイブリダイゼーションは、放射性プローブを用いて実施された。初期の改良には、発色反応又は蛍光反応を触媒する酵素とプローブとを結合させることが含まれる。しかしながら、前記反応の生成物は、プローブから拡散する小さな分子か、沈殿物であるため、標的分子の位置を正確には決定することができなかった。反対に、少数の蛍光色素で直接標識されたプローブは、空間分解能を保持するが、達成可能な検出感度は比較的低い。
ロバート・シンガーらは、mRMA単一分子の検出を可能にするのに感度が十分であるだけでなく、標的のごく近傍にシグナルを限定する、in situ ハイブリダイゼーション法を開発した。彼らは、ヌクレオチド約50個の長さで、5個の蛍光色素原子団で標識された、5種類のオリゴヌクレオチドプローブをそれぞれのmRNA標的と同時に雑種形成させた。筆者らは単一分子感度について説得力のある証明を行い、他のグループは前記プローブを用いて成果を挙げたものの、このシステムは広まらなかった。その理由の1つは、強く標識されたオリゴヌクレオチドの合成及び精製が難しいためである。蛍光色素原子団は、合成中に、オリゴヌクレオチド中に取り込まれた第1級アミノ基を介して導入されるのが通常である。複数のアミノ基が同一のオリゴヌクレオチドに取り込まれるとき、アミノ基の一部は、アミノ基転移などの副反応のために失われる。蛍光色素と、残存したアミノ基とのカップリングは、非効率であり、複数回の連続したカップリング反応が必要で、全ての設計部位が蛍光色素と結合したオリゴヌクレオチドを、一部の蛍光色素と結合したオリゴヌクレオチドから精製することは難しい。また、同一のオリゴヌクレオチドにある種の蛍光色素が複数コピー存在するとき、該蛍光色素は互いに相互作用し、該オリゴヌクレオチドのハイブリダイゼーション特性を変え、著しい自己消光を示す。各プローブに、付着部位として機能する末端アミノ基が1個しかない場合、これらの問題は解消する。
強く標識された少数のプローブを使用することに伴う別の問題は、標的に結合していない全てのプローブで、蛍光のかなりの部分が消失するけれども、全ての非特異的結合事象がバックグラウンドを増加させることである。このことは、各標的mRNAに結合するプローブ数の分布が広がることにつながる。例えば、Feminoらは、単一のmRNAを標的とする5種類の蛍光プローブを用いたとき、観測される蛍光スポットの大部分は、1個又は2個のプローブしか存在しないことを示す強度を有すると推測した。非特許文献1。個々のプローブの検出が、本当に標的mRNAとの結合に起因するのか、あるいは、非特異的な結合に起因するのかを決定することができないため、前記蛍光スポットをmRNA分子として明確に同定することが難しくなる。こうした「2値化(thresholding)」の問題は、個々の細胞でのmRNA数の信頼性のある計測値をかかる方法が提供するうえで制約となる。
Femino,A.M.、Fay,F.S.、Fogarty,K.及びSinger,R.H.ら、Visualization of single RNA transcripts in situ.、Science 280,585−590(1998)
よって、個々の細胞でのmRNA数の信頼性のある計測値を提供する改良された方法の必要性と、容易に合成及び精製されるプローブの必要性とは、依然として存在する。
本発明は、同一の蛍光色素のようなもの1個だけで蛍光標識された、多種類の核酸ハイブリダイゼーションプローブを用いて、固定され、膜透過処理が施された細胞内の、例えばmRNA分子等のRNA分子のような核酸単一分子を検出する方法を提供する。驚いたことに、同一の蛍光色素で全て標識された、少なくとも30種類、好ましくは40−60種類、より好ましくは48種類の異なるプローブを、同時にmRNA分子の標的配列と雑種形成させる場合には、多種類のプローブの蛍光の総和から検出可能な蛍光スポットが生じることを本件の発明者らは発見した。前記プローブは、重複しない、すなわち、各プローブが雑種形成する標的配列の領域は、ユニークである(すなわち、重複していない)。選択された、ある標的配列のための30種類又はそれ以上が1組のプローブが、互いに隣接して雑種形成するか、あるいは、隣接しない、すなわち、前記プローブのいずれとも相補性のない、1個から100個又はそれ以上までのヌクレオチドの前記標的配列の部分をはさんで、雑種形成するように設計される。よって1つの局面では本発明は、例えば、固定され膜透過処理が施された細胞内における、mRNA分子のような核酸分子の標的配列に対するプローブ処理(probing)方法であって、前記細胞を少なくとも30種類の過剰の核酸ハイブリダイゼーションプローブに浸すステップと、未結合のプローブを除去するために、前記固定された細胞を洗浄するステップと、前記プローブからの蛍光を検出するステップとを含み、前記標的配列は、ヌクレオチド15−100個で、少なくとも30種類の重複しないプローブ結合領域を含み、前記プローブのそれぞれは同一の蛍光標識1個だけで標識され、かつ、前記プローブのそれぞれは前記標的配列の異なるプローブ結合領域に相補的である核酸配列を含む、前記プローブ処理方法を提供する。
本発明で有用なプローブは、DNAか、RNAか、DNA及びRNAの混合物かの場合がある。前記プローブは、非天然ヌクレオチドを含む場合があり、ヌクレオチド間に非天然結合を含む場合がある。プローブの結合親和性を向上させる非天然ヌクレオチドは2’−O−メチルリボヌクレオチドを含む。平均的な結合親和性を有する典型的なDNA又はRNAプローブについては、本発明で有用なプローブの長さがヌクレオチド15−40個である。DNAプローブ及びRNAプローブの好ましい長さはヌクレオチド15−20個であり、より好ましくはヌクレオチド17−25個であり、さらに好ましくはヌクレオチド17−22個である。本件の発明者らは、ヌクレオチド約20個の長さとなるように前記プローブを構築した。プローブの結合親和性を向上させる手段を含む場合、前記プローブは、当業者には理解できるとおり、ヌクレオチド7個まで短い場合がある。蛍光色素は、プローブのあらゆる部位に結合することができ、蛍光色素がプローブの一端に結合してもよく、好ましくは、3’末端に結合してもよいが、これらに限定されない。前記プローブは、一般的には、1マイクロリットル当り0.2−1ナノグラムの範囲で、前記多種類のプローブを過剰に含有するハイブリダイゼーション溶液中に含まれる場合がある。プローブ含有溶液に細胞が浸漬されるように、細胞を覆い、濡らすのに十分な量の溶液が添加される。
単一のmRNA分子の2個又は3個以上の標的配列か、異なるmRNA分子の1個又は2個以上の配列かのいずれかの複数のmRNA標的配列について、単一細胞が同時にプローブ処理される場合がある。また、2組以上のプローブを用いて、あるmRNA分子の1個の標的配列がプローブ処理される場合があるが、ここで、前記の組はそれぞれ識別可能な1種類の蛍光色素で標識され、該蛍光色素は識別可能である。例えば、ある遺伝子配列をプローブ処理するとき、該遺伝子配列の特定の部位を標的配列としてプローブ処理するために、緑色で標識された少なくとも30種類のプローブを用い、前記遺伝子配列の別の部位を標的配列としてプローブ処理するために、赤色で標識された少なくとも30種類のプローブを用いることができる。複数の標的それぞれのために、1種類以上の色を使用することは、本発明の高度に多重化されたプローブ処理方法における、色分けスキームの使用を可能にする。
本発明の方法は、単に、標的配列を表す1個又はそれ以上のスポットが存在するかどうかを確認することのみを含む場合がある。また、本発明による方法は、特定のmRNA種に対応する特定の色のスポットを計数することを含む。2種類以上のmRNAを検出することが必要なとき、識別可能な蛍光色素で標識されたプローブの異なる組が、同一のハイブリダイゼーション混合液で用いられる場合がある。mRNAのそれぞれの種についての遺伝子発現プロファイルは、異なる色のスポットを計数することにより構成される。
スポットは、顕微鏡を用いる方法により検出される。広視野蛍光顕微鏡で十分であるため、共焦点顕微鏡を用いる必要はない。標的配列を確実に示すスポットと、バックグラウンド蛍光又は非特異的な結合を示している可能性のある不鮮明なスポットとを識別するために、本発明による方法は検出を含む。この実施態様では、前記検出は、3次元線形ラプラシアン・オブ・ガウシアンフィルター(Laplacian of Gaussian filter)を用いて画像をフィルタリングするステップと、検出閾値を適用するステップとを含む。前記フィルターで処理された画像で、0から最大画素強度までの範囲である閾値全てについて、スポットの数を3次元でプロットする場合、検出されるスポットの数が、閾値に反応しない領域を示す広いプラトーが存在する。したがって、前記方法は、スポットの数をプロットするステップと、プラトー領域の境界を測定するステップと、好ましくは該領域内で、閾値を選択するステップとをさらに含む。
他の局面では、本発明は、細胞内のmRNA単一分子の検出を可能にする、in situ ハイブリダイゼーションのための複数組のプローブを含む。前記プローブは、分子それぞれが、蛍光顕微鏡で微細な蛍光スポットとして確認できるほど強い蛍光を発するようにする。
顕微鏡の画像から、細胞内の全てのmRNA分子を同定し、計数するためのコンピュータープログラムが用いられる場合がある。上述の複数組のプローブを用いて実施されたin situ ハイブリダイゼーションは、正確、かつ、簡便な遺伝子発現分析と、病原体と癌等の病状との検出とを可能にする。
よって、他の局面では、標的配列の細胞内分布又は量を変える化合物のスクリーニング方法が提供される。前記方法は、試験化合物を用いて、応答が起こるのに十分な期間、細胞を培養するステップと、前記標識配列の分布パターン又は量を検出するステップと、該量又は分布を、同一の処理を施されるが、前記試験化合物で培養されない対照細胞に含まれる標的mRNAの量又は分布と比較するステップとを含む。
さらに他の局面では、本発明は、コンピューターで読み取り可能な媒体であって、2次元蛍光画像の3次元スタックを得るための指示と、3次元フィルターを用いて、前記3次元スタックをフィルタリングするための指示と、複数の強度閾値それぞれについて、フィルタリングした前記3次元スタックでの3次元スポットの総数を計数するための指示と、該総数が計数された強度閾値に対する3次元スポットの前記総数のプロットにおける、プラトー領域の代表的な最適強度閾値を得るための指示と、前記3次元スタックで検出された蛍光粒子の代表的な数として、前記最適閾値で得られる3次元スポットの前記総数を用いるための指示とを含む、媒体を提供する。
また本発明は、一般的には、前記1組のプローブと、前記コンピューターで読み取り可能な媒体とを含むキットを提供する。
mRNA単一分子での、ユニーク配列及び反復配列の同時検出を示す図。図1Aは、使用された構成の模式図。GFPコード配列検出用の48種類のプローブはAlexa−594で標識され、3’−UTRでの縦列反復検出用の4種類の異なるプローブはTMRで標識された。図1Bは、GFPコード領域プローブに対応するAlexa−594チャネル(左)及びUTRプローブに対応するTMRチャネル(右)それぞれに含まれる、CHO細胞の蛍光画像の1組のZ−スタックの最大強度マージを示す図。図1Cは、コンピューターで、GFPmRNA粒子を同定したことを表す赤色の円と、UTR粒子を表す緑色の円と、共局在粒子を表す黄色の円とを用いて、赤色(GFP)及び緑色(UTR)の四角で囲まれた図1Bの画像の擬似色マージを示す図。目盛尺は、すべて長さ5μmである。 共局在スポットの強度分析図。GFP標的プローブ(Alexa594チャネル,y軸)及び多重UTR標的プローブ(TMRチャネル,x軸)に対応するスポット強度は、コンピューターで同定されたスポット領域での最大強度から、前記スポット周辺の環状領域の平均強度を減算することにより算出された。欄外のヒストグラムは、GFPスポット強度(右)の分布及びUTRスポット強度(上)の分布を示す。 異なる数のプローブを用いたときの方法の感度を示すグラフ。図3Aは、選択されたプローブの数に応じた、(スポット周辺の環状領域の平均バックグラウンドを減算したスポット内の最大強度として定義される)スポット強度を示すグラフ。12種類及び24種類のプローブに対する強度は、スポットが容易に識別できないという点でアーチファクトであり、同定されたスポットは、より明るい方にバイアスがかかった。図3Bは、異なる数のプローブについて、0から(1に規格化された)フィルタリングされた画像の最大強度までの範囲で、フィルタリングされた画像を閾値に応じてプロットする2値化の際に確認されたスポットの数(すなわち、連結成分)を示すグラフ。灰色の線は、図3Aの分析で使用された閾値を示す。 FeminoらのmRNA検出法(Science 1998)との比較を示す図。図4Aは、1個だけで標識された48種類のプローブを用いる本明細書で説明された方法(左)と、45bpプローブが、それぞれ5個の蛍光色素を含み、チャイニーズハムスター卵巣細胞で外来遺伝子から発現した標的mRNAの3’−UTRで32回反復する配列エレメントを標的とするFeminoらの方法とを示す模式図。図4Bは、1個だけで標識された48種類のプローブを用いるか、5個の蛍光色素で標識された1種類の45bpプローブを用いるかしたときのスポット強度の比較を示す棒グラフ。誤差棒は、1標準偏差を表す。 mRNAスポットのコンピューターによる同定を示す図。図5Aは、デキサメタゾンで誘導されたA549細胞内のFKBP5 mRNA粒子を画像化することにより得られた未加工画像データ(最大強度マージ)。図5Bは、スポットを強調するために、未加工データをラプラシアン・オブ・ガウシアンフィルターで処理することにより得られた画像(最大マージ)。図5Cは、図5Bからフィルター処理された画像を2値化することにより確認されたスポットの数(すなわち、連結成分)を、0から(1に規格化された)フィルター処理された画像の最大強度までの範囲の閾値に応じてプロットしたグラフ。図5Dは、図5Cの灰色の線で表される閾値を用いた結果を、各々無作為に色分けされた異なるスポットで示す画像。目盛尺は、すべて長さ5μmである。 哺乳類細胞内の3種類の異なるmRNA単一分子の画像化を同時に示す図。図6A−図6Cは、デキサメタゾンで処理されていない同一の組のA549細胞内のFLJ11127 mRNA粒子と、Cox−2 mRNA粒子と、FKBP5 mRNA粒子とを示す画像。図6D−図6Fは、24nMのデキサメタゾンで8時間処理された細胞内のFLJ11127粒子と、Cox−2粒子と、FKBP5粒子とを示す画像。図6Gは、FISHとリアルタイムRT−PCRとで測定された3個の遺伝子全ての誘導倍率を示すグラフであり、補足情報に記載されるように、FISHについて、誤差棒はブートストラッピングにより得られ、RTPCRについて、誤差棒は反復により得られた。画像は全て、紫色の核DAPI対比染色により細胞の範囲を測定した蛍光画像のz−スタックの最大マージであり、目盛尺はすべて長さ5μmである。 蛍光スポットのにじみ(bleedthrough)を測定した図。図7Aは、TMRフィルターチャネルと、Alexa 594フィルターチャネルと、Cy5フィルターチャネルとを通して確認される、TMRで標識されたFLJ11127 mRNAスポットの画像。画像内の線に対応する蛍光強度の線走査(linescan)は、下に掲載されており、異なる線走査が、zの増加(0.25μm間隔)に対応する。緑色の線走査は、画像それ自体に表されているz−スライスに対応する。Alexa 594で標識されたCox−2 mRNAスポット(図7B)と、Cy5で標識されたFKBP5 mRNA粒子(図7C)とについて、同様の分析が実施された。線走査強度測定の結果は全て、カメラバックグラウンドが減算されているが、任意の蛍光単位(AU)0ないし200の範囲内である。 脱酸素剤がCy5の光安定性を増加させることを示す図。図8Aは、TMR結合プローブを用いて標識されたFLJ11127 mRNAの数についての最大スポット蛍光の平均を、TMRに対して特異的なフィルターを用いて、2秒間露光(2 second exposures)の数に応じてプロットした図。酸素除去システムがある場合(青色)と、ない場合(赤色)とで得られた画像から曲線が得られた。2秒間露光でのAlexa−594結合プローブで標識されたCox−2 mRNAについて(図8B)と、2.5秒間露光でのCy5結合プローブで標識されたFKBP5 mRNAについて(図8C)とで、同様の分析が実施された。図8Dは、酸素除去抗退色システムがある場合と、ない場合とでの、TMR結合プローブと、Alexa−594結合プローブと、Cy5結合プローブと(図8A−図8C)についての1回の露光当りの退色率(1回の露光当りの蛍光消失の割合の単位)を示す図。前記退色率は、各粒子の減衰曲線を指数関数にフィッティングし、フィッティングされた減衰定数の平均を加算することにより算出された。誤差棒は、1標準偏差に対応する。各実験条件について最小限6個の粒子が選択された。 線虫(C.エレガンス)とキイロショウジョウバエ(D.メラノガスター)とでのmRNA局在の画像化。図9Aは、C.エレガンスの初期胚(〜100細胞期)でのelt−2 mRNA分子(赤色)を示す図であり、核はDAPIで対比染色(青色)された。図9Bは、C.エレガンスのL1幼虫でのelt−2 mRNA分子を示す図。青色の四角内に、腸管(intestinal track)が見える単一の焦点面が示される。図9Cは、キイロショウジョウバエの3齢幼虫の成虫羽原基内でのdpp及びエングレイルド(engrailed)発現の模式図。図9Dは、コンピューターにより同定されたdpp mRNA分子(薄青色の円)と、免疫蛍光により検出されたエングレイルド発現(紺青色)との局在を表す画像。図9Eは、強調されたdpp mRNA分子(薄青色)と、免疫蛍光により検出されたエングレイルドタンパク質発現(紺青色)とを含む画像。図9Bの枠で囲まれた部分を除いて、全てのイメージは、蛍光画像のz−スタックの最大マージであり、目盛尺はすべて長さ5μmである。 酵母及びニューロン内のmRMA単一分子の画像化。図10A及び図10Bは、紫色の核DAPI対比染色で、未処理の細胞(図10A)と、0.4M NaClで10分間塩ショック(salt shock)に曝露された細胞(図10B)とでのSTL1 mRNA粒子を示す図。図10Cは、ニューロンの解離培養でのラット海馬ニューロン内のβ−アクチンmRNA(緑色)と、Map2 mRNA(赤色)との発現を示す図。図10Dは、図10Cの赤色四角で囲まれる樹上突起部分の拡大対比画像。目盛尺は、すべて長さ5μmである。 本発明で用いられる標的配列及びプローブのアライメント図。
本発明は、一定の原理に基づいた2値化の戦略を用い、細胞内に存在する全ての標的mRNA分子を正確かつ、明確に同定するとともに、計数することができる画像解析アルゴリズムの開発と部分的に関連する。このアプローチの簡便さとロバスト性とは、同一細胞内の異なる3種類のmRNAの信頼できる検出を可能にする。本件の発明者らは、厳密な基準を用いて、本方法が、広い範囲の細胞タイプとモデル生物種とにわたって、極めて特異的な単一mRNAの画像化を可能にすることを実証した。
本件の発明者らは、末端が標識された多数の異なる同一のより小さな標的用のプローブを合成するために、96穴DNA合成装置を利用できるという利点を生かした。少なくとも30種類、好ましくは少なくとも40種類、より好ましくは約48種類(ハイスループットDNA合成で使用される96穴プレートの半数)又はそれ以上が1個だけで標識された1組のプローブが同一のmRNA分子と結合するとき、該プローブは、該mRNAが広視野顕微鏡を用いる方法での回折限界のスポットとして確認できるほど十分な蛍光を発するようにすることを、得られた結果は示す。非特異的部位は1種類又は数種類のプローブとだけ結合し、拡散されたシグナルを発生させるが、真の標的は全て又は大多数のプローブと結合し、各mRNA分子について、明らかに検出可能なスポットを発生させる。
また、本件の発明者らは、一定の原理に基づいた2値化の戦略を用い、細胞内に存在する全ての標的mRNA分子を正確かつ明確に同定し、計数することができる画像解析アルゴリズムを開発した。このアプローチの簡便さとロバスト性とは、同一細胞内の異なる3種類のmRNAの信頼できる検出を可能にする。本件の発明者らは、厳密な基準を用いて、本方法が、広い範囲の細胞タイプとモデル生物種とにわたって、極めて特異的な単一のmRNAの画像化を可能にすることを実証する。
したがって、1個だけで標識された48種類又はそれ以上のオリゴヌクレオチドプローブはmRNA単一分子の検出を可能にする。前記mRNA分子は、標準的な広視野顕微鏡の設定で容易に検出され得る、回折限界のスポットとして視覚化された。本発明のスポット検出画像処理アルゴリズムを用いると、スポットは正確に計数する上で十分に、鮮明であった。本件の発明者らは、個々の細胞内の異なる3種類のmRNA分子の定量的な計数値を得た。かかる分析は、多種類のモデル生物にわたる、さらに、より低発現の遺伝子の正確な多重遺伝子発現プロファイリングを容易にする。
本発明で開示されたシステムの特異性の根拠は、大多数又は全てのプローブが所望の標的mRNAと結合し、粒子のシグナルを発生させるのに対し、細胞内の他の部分にある非特異的結合部位は、より少数のプローブ分子と結合し、スポット計数アルゴリズムが無視する拡散シグナルを発生させることである。この点は、デンドリマーのように強く標識されたプローブを用いる他のin situ ハイブリダイゼーション法を超える、本発明の重要な長所を強調する。全てのプローブ分子が検出可能な場合、非特異的結合事象はそれぞれ偽陽性の結果をもたらし、プローブが結合していないmRNAはいずれも偽陰性の結果をもたらす。しかし、プローブの数が増加するにつれ、偽陰性及び偽陽性の尤度は減少し、一般的に、ハイブリダイゼーションの効率が一定のとき、異なるプローブの種類を増加させると、1分子当りに結合するプローブの分布が狭くなる。プローブの種類の増加が、任意に選択された閾値に依存しない、ロバストなスポット検出をもたらすことを本発明による画像分析は示した。この事実は、細胞1個当たりのmRNAの数を正確に計数するために極めて重要であり、本発明の方法の重要な特徴である。
これに関連し、1組のプローブの設計における因子となる可能性があるものは、ハイブリダイゼーション親和性の均一性である。オリゴヌクレオチド親和性は、主にGC含量比により支配されるので、本件の発明者らは、均一性が最適化された総GC含量を有する1組のプローブを設計するためのコンピュータープログラムを開発した。前記コンピュータープログラムは、公衆が入手できる。
また実用的な観点からも、本発明の方法は、時間及び費用の点で、従来のmRNA単一分子のFISH法を超える大きな利益をもたらす。合成技術の進歩により研究者は、3’アミノ基修飾剤(amine modifiers)を含む多数のオリゴヌクレオチドを容易かつ安価に入手することができる。前記オリゴヌクレオチドは、その後、プールされ、結合され、一斉に精製されるので、複数回のカップリングと、多重に標識されたプローブの生成に必要となる精製とに伴う手間が著しく減少する。本発明によりもたらされる簡便性及び費用効果は、多数の異なるmRNAの検出を含む遺伝子レベルの研究を促進する。さらに、ハイブリダイゼーションの手順は柔軟に応用できるので、免疫蛍光のような他の標準的な方法との併用が可能になる。
他の実施態様では、蛍光色素はDNAの自動合成時にプローブ中に取り込まれる場合がある。
個々の細胞内のmRNA数を定量化する他の方法は、単一細胞RT−PCRと、デジタルRT−PCRとを含む。前記方法に関する問題の1つは、微小流体装置又はロボット装置の使用を必要とする多数の個々の反応を組み立てることに関する実用的な困難性である。さらに前記方法は、標的が、ほんの数個の分子であるとき、指数関数的増幅での確率的変動に関する問題に悩まされる。このような確率的挙動は、確率的な力に左右され、単一細胞の遺伝子発現の分析を困難にする。さらに前記方法は、空間的なmRNA局在に関するいかなる情報も提供しない。
本発明のmRNA単一分子の検出方法の簡便性と、用途の幅広さとを考慮すると、前記方法は種々の研究に適している。個々の細胞内の正確なmRNA計数値を得ることにより、異なる条件での発現の差異と、細胞間の遺伝子発現の変動性とを正確に測定できる。単一細胞内の個々のmRNAの定量的かつ空間的な測定結果が得られることにより、本発明の方法は、システム生物学、細胞生物学、神経生物学及び発生生物学における多くの研究に役立つ。
したがって本発明の方法は、スクリーニング検定法を含むが、これに限定されない、多数の検定法に使用される場合がある。1の実施態様では前記スクリーニング検定法は、試験化合物がメッセンジャーリボ核酸分子(mRNA)の標的配列の分布又は量に影響を与えるかどうかを確認するものであり、該標的配列は、ヌクレオチド15−100個で、少なくとも30種類の重複しない細胞内のプローブ結合領域を含む。前記検定法は、一般的には、試験化合物を用いて、応答が起こるのに十分な期間、細胞を培養するステップと、該細胞に透過処理を施すステップと、前記細胞を少なくとも30種類の過剰の核酸ハイブリダイゼーションプローブに浸すステップと、未結合のプローブを除去するために、前記固定された細胞を洗浄するステップと、前記プローブからの蛍光の量又は分布を検出するステップと、該量又は分布を、上記の処理を施されるが、前記試験化合物で培養されない対照細胞から得られる量又は分布とそれぞれ比較するステップとを含み、前記プローブのそれぞれは同一の蛍光標識1個だけで標識され、かつ、前記プローブのそれぞれは前記標的配列の異なるプローブ結合領域に相補的である核酸配列を含む。
適当な試験化合物の候補は、(例えば、抗体又はナノボディ(nanobodies)の)ペプチド系化合物と、RNA干渉剤(すなわち、siRNA、shRNA、miRNA等)と、低分子とを含むが、これらに限定されない。前記化合物は全て、当該技術分野で公知の方法により生成される場合がある。例えば、Naito(米国特許出願公開第20080113351号明細書)及びKhvorova(米国特許出願公開第20070031844号明細書)が、活性RNA干渉化合物の選択方法を提供する。また、抗体は、ハイブリドーマの使用と、モノクローナル抗体の選択と、ファージ・ディスプレイ・ライブラリーの使用と、抗体のヒト型化と、これらに類するものとを含む既知の技術により調製される場合がある。
低分子化合物は、適当なライブラリーのスクリーニングから選択される場合がある。1つの局面では、低分子ライブラリーは当該技術分野で周知慣例の方法により合成される。例えば、Thompson及びEllman、Chem.Rev.,96,555−600(1996)と、Shippsら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA,94巻,11833−11838頁(1997年10月)と、コンビナトリアルライブラリーの設計及び評価−原理、ソフトウェアツール及び創薬での活用、Ghose及びViswanadhan(編)、Marcel Dekker(2001)とを参照せよ。また例えば、NIH Molecular Libraries Small Molecule Repositoryを含む多数の供給源のいずれかから低分子ライブラリーが得られる。更なる供給源には、純粋な天然物の低分子ライブラリーであるMEGAbolite(登録商標)及び半合成天然類似物の低分子ライブラリーであるNatDiverse(商標)が入手できるAnalytiCon Discovery GmbH(ポツダム、ドイツ)と、Quantum Pharmaceuticals Ltd.(モスクワ、ロシア連邦)と、Praecis Pharmaceuticals Incorporated(ウォルサム、マサチューセッツ州)とが含まれる。
更なる局面では、本発明は上記で説明される2値化アルゴリズムを実行するソフトウェアを提供する。よって1の実施態様では、コンピューターで読み取り可能な媒体であって、2次元蛍光画像の3次元スタックを得るための指示と、3次元フィルターを用いて、前記3次元スタックをフィルタリングするための指示と、複数の強度閾値それぞれについて、フィルタリングした前記3次元スタックでの3次元スポットの総数を計数するための指示と、該総数が計数された強度閾値に対する3次元スポットの前記総数のプロットにおける、プラトー領域の代表的な最適強度閾値を得るための指示と、前記3次元スタックで検出された蛍光粒子の代表的な数として、前記最適閾値で得られる3次元スポットの前記総数を用いるための指示とを含む、媒体を提供する。
1の実施態様では、前記2値化は3次元線形ラプラシアン・オブ・ガウシアンフィルターを用いて達成される。
他の局面では、キットが提供される。前記キットは、上記のような2値化アルゴリズムを実行するコンピューターで読み取り可能な媒体と、予め選択された標的配列に対する1組のプローブとを含む。また、本発明の方法に関連して記載される前記プローブは、本発明の前記キットにも適している。
本発明の方法による具体的な実施態様は、以下の実施例に記載される。これら実施例は、例示に過ぎず、本明細書の開示内容を限定する意図はない。
材料及び方法
この章で説明される手順は、特記がない限り、全ての実施例に適用される。
プローブの設計
プローブの組は、少なくとも48種類のオリゴヌクレオチドからなるように設計され、該オリゴヌクレオチドは、それぞれ、長さがヌクレオチド17個から22個までのばらつきがあり、3’アミノ基修飾剤(amine modifiers)を含む(FKBP5 mRNAは63種類のオリゴヌクレオチドを用いて、FLJ11127 mRNAは53種類のオリゴヌクレオチドを用いて、Map2 mRNAは、72種類のオリゴヌクレオチドを用いて、それぞれ標識された)。また、前記オリゴヌクレオチドのGC含量は、できるだけ45%近くに設定された。前記オリゴヌクレオチドは、プールされ、1回の反応で蛍光色素と結合され、その後、未結合のオリゴヌクレオチドと未反応の蛍光色素とはHPLC精製により除去された。
蛍光in situ ハイブリダイゼーション
FISHに備え、サンプルは全て、3.7%ホルムアルデヒドで固定され、エタノールで透過処理が施された。Feminoらにより概要が示されたのと同様の緩衝剤及び条件を用いてハイブリダイゼーションが実施されたが、重要な相違点は、使用するホルムアミドの量を10%まで減少させることにより、ハイブリダイゼーションのストリンジェンシーをより低下させることである。最適なシグナルを発生する前記プローブの濃度は、経験的に決定された。
画像化及びデータ解析
全ての画像は標準的な広視野蛍光顕微鏡を用いて取得された。コンピューターによる検出と、粒子の計数とは、粒子のシグナルを強調するために設計された線形フィルターを用いて実施された。
同一のmRNA分子に存在する反復配列及びユニーク配列のプローブ処理
単一の蛍光色素原子団で標識された小さなオリゴヌクレオチドプローブを用いたとき、プローブ結合配列の32−96回の縦列コピーを含むように改変されたmRNA単一分子が、in situ ハイブリダイゼーションで検出可能であることを本件の発明者らは明らかにした。また、回折限界のスポットを直接計数することにより得られたmRNAコピー数の平均を、リアルタイムRT−PCRにより得られた標的分子の数の計数値と関連付けることを含む多数の異なる手法を用いて、画像内の個々のスポットがmRMA単一分子を表すことを発明者らは証明した。したがって、多数の異なるプローブを使用し、該プローブが、それぞれ、天然mRNAの明確に異なる領域を標的とする場合、改変された遺伝子を用いることなしに、単一分子感度を得ることが可能となるであろう。
この仮説の最初のテストとして、本件の発明者らは、緑色蛍光タンパク質をエンコードし、3’−UTRでヌクレオチド80個が32回縦列反復する配列を有するmRNAを生成するドキシサイクリン制御遺伝子を構築した後、改変された前記遺伝子がチャイニーズハムスター卵巣細胞株のゲノムに安定に組み込まれた。前記遺伝子から発現するmRNAは、前記コード配列のユニーク領域にそれぞれ相補的な48種類の異なるオリゴヌクレオチドと、反復モチーフにそれぞれ相補配列を有する4種類のオリゴヌクレオチドの組(合計で128個のプローブが結合した)とで、同時に標識された(図1A)。前記コード配列に特異的なプローブの組の各オリゴヌクレオチドは、単一のAlexa−594蛍光色素で標識され、前記反復配列に特異的な1組のオリゴヌクレオチドはそれぞれ、単一のテトラメチルローダミン(TMR)蛍光色素で標識された。以下に記載するように、適当なフィルターセットを使用することにより、TMR蛍光色素から発せられる蛍光はAlexa−594チャネルでは検出されず、Alexa−594蛍光色素から発せられる蛍光はTMRチャネルでは検出されないことが保証された。
かかるプローブを用いてFISHを実施したところ、直径約0.25マイクロメートルの多数の「粒子」が、TMRチャネル及びAlexa−594チャネルの両方で視覚化されることを、本件の発明者らは発見した(図1B)。前記粒子をGFPコード配列プローブ(TMR)で標識されるものか、UTR特異的プローブ(Alexa−594)で標識されるものか、GFPコード配列プローブ及びUTR特異的プローブで標識されるものかに分類する(次の章で説明される)画像処理プログラムを用いて、前記粒子はコンピューターにより同定された(図1C)。図1Cに示された粒子と同様の4個の視野内の粒子の種類及び位置を同定すると、GFPコード配列特異的プローブに対応する総数599個の粒子と、UTR特異的プローブに対応する総数565個の粒子とが計数された。かかる粒子のうち、「UTR粒子」の85%は「GFP粒子」と共局在であったのに対し、GFP粒子の81%はUTR粒子と共局在であった。すでに確立された縦列反復検出法により、粒子間での高い共局在が検出され、1個だけで標識された48種類の異なるオリゴヌクレオチドで同時にプローブ処理することにより検出された粒子は、内在性転写産物を検出するために1個だけで標識された多種類のプローブを使用することが妥当であることを実証した。共局在を示さなかった一部の粒子は、自然にmRNAが分解する過程で、コード配列か、3’−UTRかのいずれかを失ったmRNAに対応する可能性が高い。
また本件の発明者らは、TMRチャネル及びAlexa−594チャネルでの共局在スポットの蛍光強度を解析することで、該スポット強度が単峰型分布を示すことを見出し(図2)、検出された粒子は多数のmRNAからなる群ではなく、むしろ単一分子であると主張した。前記スポット強度は、2種類のチャネル間で強い相関を示した(図3)。前記2種類のチャネル間でクロストークは存在しないため、スポット強度の変動は(異なるプローブの組で相関が見られなかったと推測される)プローブハイブリダイゼーションでの不規則な変動によるものではなく、むしろmRNAの一体又はアクセス可能性のような、両方のプローブに等しく影響を及ぼす他の因子によることを、この事実は示している。
また本件の発明者らは、最初の12種類か、24種類か、36種類か、48種類全てかのプローブを1組として用いて、in situ ハイブリダイゼーションを実施することにより、プローブの数に応じてシグナル強度がどのように異なるかを研究した。この特定の標的mRNAに対して、強度は減少するが、より少ない種類のプローブで粒子が検出され得ることがわかった(図3A)。しかし、(以下で詳細に説明される)自動スポット検出アルゴリズムは、48種類のプローブを用いることで、広範な閾値にわたり同じ数のスポットを検出し、特に有効に機能した(図3Bと、以下のさらなる説明とを参照せよ)。本件の発明者らは、わずか30種類のプローブを用いて明瞭なmRNAのシグナルを得たが、ロバストなシグナルに必要なプローブの数は標的配列に依存する可能性が高い。5個の蛍光色素で標識され、遺伝子の3’−UTRで32回反復する配列と相補的な、長さ45bpのオリゴヌクレオチドを用いて、mRNA1個当たり蛍光色素が160個結合する可能性があるFeminoらの方法(図4A)と本発明の方法を比較したとき、本発明の方法はFeminoらの方法より少数の蛍光色素を使用したにも関わらず、感度は少なくとも同程度であることが示されており、バックグラウンドに対するシグナルはどちらの方法でもほぼ同じであることがわかった(図4B)。
さらに、レポーター遺伝子がないCHO細胞はシグナルを全く発しなかったのに対し、ドキシサイクリンの添加により発現が止まるレポーター遺伝子があるCHO細胞は、ほんの数個の細胞でだけmRNA粒子を生じさせるので、観察されるシグナルが特異的であることを示した。
コンピューターによるスポット検出用アルゴリズム
多数のmRNA分子を確実に同定するために、本件の発明者らは、蛍光画像の3次元スタック内のスポットを確認するためのコンピューターによる半自動アルゴリズムを開発した。スポット検出に関する問題点の1つは、細胞自家蛍光と、低レベルの非特異的プローブハイブリダイゼーションとに起因する不均一なバックグラウンドである。かかる問題を解決するために、本件の発明者らは、わずかに変動するバックグラウンドを除去しながら、適当な大きさ及び形のスポット様シグナルを強調するように設計された3次元線形ラプラシアン・オブ・ガウシアンフィルターを用いて、画像スタックをフィルター処理した(図5A及び図5B)。前記アルゴリズムの次のステップでは、発明者らは、前記スポットを規定するために、フィルターで処理された画像に閾値を適用した。閾値を合理的に選択するために、前記フィルターで処理された画像で、0から最大画素強度までの範囲の閾値全てについて、3次元でのスポットの数が計数された。発明者らが粒子の数を閾値に応じてプロットしたとき、検出された粒子の数が選択された特定の閾値に全く反応しない領域を示す広いプラトーが存在した(図5C)。前記領域で閾値が選択されるとき、検出された前記スポットは目で確認されるスポットと非常によく一致することから、スポット検出アルゴリズムの有効性が実証された(図5D)。
3種類の異なるmRNA種の遺伝子発現プロファイリング
本発明の方法は、個々の細胞内の多種類のmRMA単一分子の同時検出に使用される可能性がある。かかる可能性を実証するために、ヒト癌細胞株A549内のFK506結合タンパク質5(FKBP5)と、Cox−2と、FLJ11127とをコードする3種類のmRNAに特異的な数種類のプローブを、本件の発明者らは設計した。前記数種類のプローブは、スペクトルが区別できる蛍光色素Cy5、Alexa 594及びTMRにそれぞれ結合された。同時に全3種類のプローブを用いてFISHを実施すると、個々のスポットが3種類の異なる蛍光チャネルで視覚化され(図6A−図6F)、強度解析により、蛍光スポットは他のチャネルへとにじみ出さないことがわかった(図7)。
本発明のmRNA検出法が特異的かつ定量的であることを実証するために、細胞透過性グルココルチコイドであるデキサメタゾンを用いて細胞を培養したところ、この特定の細胞株では、FKBP5及びFLJ1127の発現を上向き調節したのに対し、Cox−2の発現をわずかに下向き調節した。FISHと本明細書で開示されるスポット検出アルゴリズムとを併用して測定されたFKBP5 mRNA及びFLJ1127 mRNAの平均数は増加するのに対し、Cox−2 mRNAの平均数は減少することを、本件の発明者らは発見した(図6A−図6Cと、図6D−図6Fとを比較)。前記平均値は同一サンプルで実施された前記遺伝子の誘導倍率及び抑制倍率のRT−PCR測定値とよく一致したことから、前記蛍光スポットは適当なmRNAであり、該mRNA分子の大多数(図6G)は本発明の方法により検出されることが実証された。さらに、この事実は、正確な遺伝子発現定量化のためのスポット検出法の有効性を実証する。
多種類のmRNAの同時画像化で発生する技術的課題は、特にCy5の場合、蛍光色素が光に不安定であることであった。単一細胞内のmRNA分子を全て画像化するためには、各画像に対し1−3秒間露光及び大口径対物レンズを用いて、各視野に対し10ないし30個の「z軸断面」画像が必要であった。TMRと(少し弱いが)Alexa−594とだけは比較的長時間の強い露光に耐えることができたが、例えばCy5はかかる条件下では光に対して非常に不安定であった(図8)。本問題を解消するために、本件の発明者らは、蛍光色素の光安定性がより高い特別な封入剤を使用した。本方法はYildizらの方法をわずかに修正して適用された。本封入剤では、カタラーゼ、グルコースオキシダーゼ及びグルコースの混合物が前記封入剤から酸素分子を酵素的に除去することにより、蛍光色素を破壊する酸素依存性の光開始経路(light−initiated pathways)を抑制する。前記酵素の使用は、Cy5の光安定性を10倍と劇的に向上させたが、TMR及びAlexa−594の画像化には悪影響を及ぼさないことから、3色の画像化を実施するときの複数のz軸断面の取得が容易になった。
多種類のモデル生物種及び細胞タイプ内のmRNAの検出
in situ ハイブリダイゼーションの標準的な用途の1つは、発生段階でのmRNA局在の検出である。本件の発明者らは、広く研究された2種類の発生システムである線虫、シノラブディス・エレガンス及びショウジョウバエ、ドロソフィラ・メラノガスターにおいて本発明の方法の有効性を試験した。前記線虫では、本件の発明者らは、線虫の胚が45細胞期に発生した後でのみ線虫の腸だけで発現される、転写因子elt−2遺伝子からmRNAを検出するためのプローブを構築した。前記プローブの組を胚及び幼虫の両方とハイブリダイゼーションさせると、該胚及び幼虫(図9B)の両方の腸の領域内(図9A)だけでelt−2 mRNA分子が存在することがわかった。しかし、発現が開始する既知のタイミングと一致して、elt−2 mRNAは45細胞期より発達した胚の腸でだけ検出されたことから、本発明の方法の特異性が再び強調された。さらに、初期の段階で、ほんの数個の転写産物が検出されたことから、本発明の方法は複雑な組織内の少数の翻訳さえも検出できるほど感度が高いことがわかった。
前記ショウジョウバエでは、遺伝子発現の局在化の最もよく研究された例の1つが、羽成虫原基の発生で生じる。ショウジョウバエ幼虫の羽原基は注目すべき遺伝子発現パターンの組を示し、該遺伝子発現パターンの1つはヘッジホッグ(Hedgehog)タンパク質及びエングレイルド(engrailed)タンパク質の勾配に対応するdpp遺伝子発現の1本の縞の形成である。特に、dpp mRNA合成を負に調節するエングレイルドは前記羽原基の後方部で高く、前記羽原基の前方部で低い。同様に、dpp mRNA合成を正に調節するヘッジホッグは前記羽原基の後方部で高く、前記羽原基の前方部で低い。しかし、ヘッジホッグのレベルがdppを活性化するのに十分高いが、エングレイルドを活性化するほど高くはない前記後方部及び前方部の間の領域が存在し、その結果、1本の狭い縞状にdpp mRNAが合成される(図9C)。
dpp mRNA合成の前記狭い縞が画像化されるかどうかを調べるために、本件の発明者らはdpp mRNAに対して1個だけで標識された数種類のプローブの組を構築し、3齢幼虫から単離された成虫羽原基でin situ ハイブリダイゼーションを実施した。また本in situ手段は、(青色で表示された)エングレイルドタンパク質に対する免疫蛍光と併用された。図9Dはアルゴリズムで同定された前記mRNA分子の局在が青色の円として表示される全体の画像であり、図9EはmRNAシグナルを強調した前記画像の拡大部分である。mRNA分子がエングレイルド発現の領域の前縁部でだけ見られることを前記画像は示しており、再度、検出の特異性が確認された。
また、本件の発明者らは、STL1遺伝子からの転写産物を標的とする1組のプローブを設計することにより、サッカロマイセス・セレヴィシエ(Saccharomyces cerevisae)において本発明の方法を試験した。STL1は、増殖培地への塩の添加により発現が著しく上向き調節される多数の酵母遺伝子のうちの1つである。ショックに曝露されない細胞はSTL1 mRNA分子を実質的に含まないのに対し(図10A)、10分間0.4Mで塩ショックに曝露された細胞は多数のSTL1 mRNA分子を含有こと(図10B)がわかった。
mRNA局在が広く研究されている他の細胞タイプは、ニューロンである。本システムにおける本発明の方法の有効性を示すために、本件の発明者らは培養された海馬ニューロン内のβ−アクチン mRNAとMap2 mRNAとを画像化した。図10Cは、(TMRで標識された)β−アクチンプローブの組と、(Alexa−594で標識され)異なる色のMap2プローブの組とが、単一分子分解能で標的を画像化及び識別するために使用され得ることを示す。かかるmRNAのうち少数は、樹状突起の遠位領域へと移動する(図10D)。粒子の計数値は、791個のβ−アクチン mRNA分子のうち14%が樹状突起に局在したのに対し、140個のMap2 mRNA分子のうち37%が樹状突起に局在したことを示し、この結果は既に報告された分布と同様である。
本明細書で引用された特許文献及び非特許文献の全ては、本発明に関連する当業者の技術水準を示す。前記文献は、個々の文献が明確に個々に引用により取り込まれるように示されるのと同一の範囲で、本明細書に全体として引用により取り込まれる。
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Claims (41)

  1. 固定され膜透過処理が施された細胞内における、メッセンジャーリボ核酸分子(mRNA分子)の標的配列に対するプローブ処理方法であって、前記細胞を少なくとも30種類の過剰の核酸ハイブリダイゼーションプローブに浸すステップと、未結合のプローブを除去するために、前記固定された細胞を洗浄するステップと、前記プローブからの蛍光を検出するステップとを含み、前記標的配列は、ヌクレオチド15−100個で、少なくとも30種類の重複しないプローブ結合領域を含み、前記プローブのそれぞれは同一の蛍光標識1個だけで標識され、かつ、前記プローブのそれぞれは前記標的配列の異なるプローブ結合領域に相補的である核酸配列を含むことを特徴とする、プローブ処理方法。
  2. 前記プローブ結合領域及び前記プローブの種類は40種類ないし60種類であることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  3. 少なくとも30種類のプローブは、ヌクレオチド7−40個の長さで標的配列に相補的な配列を有することを特徴とする、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 少なくとも30種類のプローブは、ヌクレオチド15−30個の長さで標的配列に相補的な配列を有することを特徴とする、請求項1ないし3のいずれか1つに記載の方法。
  5. 少なくとも30種類のプローブは、ヌクレオチド17−25個の長さで標的配列に相補的な配列を有することを特徴とする、請求項1ないし4のいずれか1つに記載の方法。
  6. 少なくとも30種類のプローブは、ヌクレオチド17−22個の長さで標的配列に相補的な配列を有することを特徴とする、請求項1ないし5のいずれか1つに記載の方法。
  7. 前記プローブは、3’末端を蛍光色素で標識されることを特徴とする、請求項1ないし6のいずれか1つに記載の方法。
  8. 前記各プローブは、1マイクロリットル当り0.2−1.0ナノグラムの濃度で前記細胞内に添加されることを特徴とする、請求項1ないし7のいずれか1つに記載の方法。
  9. 前記プローブは、デオキシリボヌクレオチドか、リボヌクレオチドか、デオキシリボヌクレオチド及びリボヌクレオチドの混合物かを含むことを特徴とする、請求項1ないし8のいずれか1つに記載の方法。
  10. 前記プローブのうち少なくとも一部は、2’−O−メチルリボヌクレオチド等の非天然ヌクレオチドを含むことを特徴とする、請求項1ないし9のいずれか1つに記載の方法。
  11. 前記固定された細胞は、ホルムアルデヒド固定により調製されることを特徴とする、請求項1ないし10のいずれか1つに記載の方法。
  12. 前記検出するステップは、広視野蛍光顕微鏡を用いて画像化するステップを含むことを特徴とする、請求項1ないし11のいずれか1つに記載の方法。
  13. 前記検出するステップは、3次元線形ラプラシアン・オブ・ガウシアンフィルターを用いて画像をフィルタリングするステップと、選択された閾値に検出が反応しない領域で検出閾値を適用するステップとを含むことを特徴とする、請求項1ないし12のいずれか1つに記載の方法。
  14. 前記少なくとも30種類のプローブは、第1の蛍光標識1個だけで標識された少なくとも30種類のプローブと、第2の蛍光標識で標識された少なくとも30種類のプローブとを含むことを特徴とする、請求項1ないし13のいずれか1つに記載の方法。
  15. 前記標的配列は同一のmRNA分子内に少なくとも2個の標的配列を含み、各標的配列に対する前記蛍光標識は識別可能であることを特徴とする、請求項1ないし14のいずれか1つに記載の方法。
  16. 遺伝子発現プロファイルを得るために、mRNA単一分子に対応する蛍光スポットを計数することを含むことを特徴とする、請求項1ないし15のいずれか1つに記載の方法。
  17. 前記標的配列は異なるmRNA分子内に少なくとも2個の標的配列を含み、各標的配列に対する前記蛍光標識は識別可能であることを特徴とする、請求項1ないし16のいずれか1つに記載の方法。
  18. 試験化合物がメッセンジャーリボ核酸分子(mRNA分子)の標的配列の分布又は量に影響を与えるかどうかを確認する検定方法であり、該標的配列は、ヌクレオチド15−100個で、少なくとも30種類の重複しない細胞内のプローブ結合領域を含み、前記検定方法は、
    a)試験化合物を用いて、応答が起こるのに十分な期間、細胞を培養するステップと、
    b)該細胞に透過処理を施すステップと、
    c)前記細胞を少なくとも30種類の過剰の核酸ハイブリダイゼーションプローブに浸すステップと、
    d)未結合のプローブを除去するために、前記固定された細胞を洗浄するステップと、
    e)前記プローブからの蛍光の量又は分布を検出するステップと、
    f)該量又は分布を、上記(b)ないし(e)の処理を施された対照細胞から得られる量又は分布とそれぞれ比較するステップとを含み、
    前記プローブのそれぞれは同一の蛍光標識1個だけで標識され、かつ、前記プローブのそれぞれは前記標的配列の異なるプローブ結合領域に相補的である核酸配列を含むことを特徴とする、検定方法。
  19. 前記プローブ結合領域及び前記プローブの種類は40種類ないし60種類であることを特徴とする、請求項18に記載の方法。
  20. 少なくとも30種類のプローブは、ヌクレオチド7−40個の長さで標的配列に相補的な配列を有することを特徴とする、請求項18又は19に記載の方法。
  21. 少なくとも30種類のプローブは、ヌクレオチド15−30個の長さで標的配列に相補的な配列を有することを特徴とする、請求項18ないし20のいずれか1つに記載の方法。
  22. 少なくとも30種類のプローブは、ヌクレオチド17−25個の長さで標的配列に相補的な配列を有することを特徴とする、請求項18ないし21のいずれか1つに記載の方法。
  23. 少なくとも30種類のプローブは、ヌクレオチド17−22個の長さで標的配列に相補的な配列を有することを特徴とする、請求項18ないし22のいずれか1つに記載の方法。
  24. 前記プローブは、3’末端を蛍光色素で標識されることを特徴とする、請求項18ないし23のいずれか1つに記載の方法。
  25. 前記各プローブは、1マイクロリットル当り0.2−1.0ナノグラムの濃度で前記細胞内に添加されることを特徴とする、請求項18ないし24のいずれか1つに記載の方法。
  26. 前記プローブは、デオキシリボヌクレオチドか、リボヌクレオチドか、デオキシリボヌクレオチド及びリボヌクレオチドの混合物かを含むことを特徴とする、請求項18ないし25のいずれか1つに記載の方法。
  27. 前記プローブのうち少なくとも一部は、2’−O−メチルリボヌクレオチド等の非天然ヌクレオチドを含むことを特徴とする、請求項18ないし26のいずれか1つに記載の方法。
  28. 前記固定された細胞は、ホルムアルデヒド固定により調製されることを特徴とする、請求項18ないし27のいずれか1つに記載の方法。
  29. 前記検出するステップは、広視野蛍光顕微鏡を用いて画像化するステップを含むことを特徴とする、請求項18ないし28のいずれか1つに記載の方法。
  30. 前記検出するステップは、3次元線形ラプラシアン・オブ・ガウシアンフィルターを用いて画像をフィルタリングするステップと、選択された閾値に検出が反応しない領域で検出閾値を適用するステップとを含むことを特徴とする、請求項18ないし29のいずれか1つに記載の方法。
  31. 前記少なくとも30種類のプローブは、第1の蛍光標識1個だけで標識された少なくとも30種類のプローブと、第2の蛍光標識で標識された少なくとも30種類のプローブとを含むことを特徴とする、請求項18ないし30のいずれか1つに記載の方法。
  32. 前記標的配列は同一のmRNA分子内に少なくとも2個の標的配列を含み、各標的配列に対する前記蛍光標識は識別可能であることを特徴とする、請求項18ないし31のいずれか1つに記載の方法。
  33. 遺伝子発現プロファイルを得るために、mRNA単一分子に対応する蛍光スポットを計数することを含むことを特徴とする、請求項18ないし32のいずれか1つに記載の方法。
  34. 前記標的配列は異なるmRNA分子内に少なくとも2個の標的配列を含み、各標的配列に対する前記蛍光標識は識別可能であることを特徴とする、請求項18ないし33のいずれか1つに記載の方法。
  35. 前記細胞は、哺乳類細胞か、無脊椎動物細胞か、酵母細胞か、細菌かであることを特徴とする、請求項1ないし34のいずれか1つに記載の方法。
  36. 前記細胞はニューロンであることを特徴とする、請求項35に記載の方法。
  37. コンピューターで読み取り可能な媒体であって、
    2次元蛍光画像の3次元スタックを得るための指示と、
    3次元フィルターを用いて、前記3次元スタックをフィルタリングするための指示と、
    複数の強度閾値それぞれについて、フィルタリングした前記3次元スタックでの3次元スポットの総数を計数するための指示と、
    該総数が計数された強度閾値に対する3次元スポットの前記総数のプロットにおける、プラトー領域の代表的な最適強度閾値を得るための指示と、
    前記3次元スタックで検出された蛍光粒子の代表的な数として、前記最適閾値で得られる3次元スポットの前記総数を用いるための指示とを含むことを特徴とする、媒体。
  38. 2値化は、3次元線形ラプラシアン・オブ・ガウシアンフィルターを用いるステップを含むことを特徴とする、請求項37に記載の方法。
  39. a)2次元蛍光画像の3次元スタックを得るための指示と、
    3次元フィルターを用いて、前記3次元スタックをフィルタリングするための指示と、
    複数の強度閾値それぞれについて、フィルタリングした前記3次元スタックでの3次元スポットの総数を計数するための指示と、
    該総数が計数された強度閾値に対する3次元スポットの前記総数のプロットにおける、プラトー領域の代表的な最適強度閾値を得るための指示と、
    前記3次元スタックで検出された蛍光粒子の代表的な数として、前記最適閾値で得られる3次元スポットの前記総数を用いるための指示とを含むコンピューターで読み取り可能な媒体と、
    b)ヌクレオチド15−100個で、少なくとも30種類の重複しないプローブ結合領域とを含み、
    前記細胞を少なくとも30種類の過剰の核酸ハイブリダイゼーションプローブに浸すステップを含み、前記プローブのそれぞれは同一の蛍光標識1個だけで標識され、かつ、前記プローブのそれぞれは予め決定された標的配列の異なるプローブ結合領域に相補的である核酸配列を含むことを特徴とする、キット。
  40. 前記少なくとも30種類のプローブは、第1の蛍光標識1個だけで標識された少なくとも30種類のプローブと、第2の蛍光標識で標識された少なくとも30種類のプローブとを含むことを特徴とする、請求項39に記載のキット。
  41. 前記標的配列は同一のmRNA分子内に少なくとも2個の標的配列を含み、各標的配列に対する前記蛍光標識は識別可能であることを特徴とする、請求項39又は40に記載のキット。
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