JP2012500824A - シアノスルホキシミン化合物とスピネトラムとを含む殺有害生物剤混合物 - Google Patents

シアノスルホキシミン化合物とスピネトラムとを含む殺有害生物剤混合物 Download PDF

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Abstract

本発明は、活性化合物として、1)式I:[式中、XはClまたはCF3である]で表される少なくとも1種のシアノスルホキシミン化合物Iとスピネトラムとを相乗的有効量で含み、また場合により3) アセチルコリンエステラーゼ阻害剤、GABA依存性クロライドチャネルアンタゴニスト、ナトリウムチャネルモジュレーター、ニコチン性アセチルコリン受容体アゴニスト/アンタゴニスト、クロライドチャネル活性化因子、幼若ホルモン様物質、酸化的リン酸化に影響を及ぼす化合物、キチン生合成阻害剤、脱皮攪乱物質、ミトコンドリア電子伝達(MET)阻害剤、電位依存性ナトリウムチャネル遮断薬、脂質合成阻害剤および明細書で定義した他の化合物を含む群Aから選択される1種の活性化合物II、4) アゾール系、ストロビルリン系、カルボキサミド系、カーバメート系、複素環式化合物および明細書で定義した各種の他の化合物から選択される1種の活性殺菌化合物IIIを含む、殺有害生物剤混合物に関する。本発明はさらに、植物中および植物上の昆虫、クモ形類または線虫および有害菌類を駆除するための、ならびに有害生物に侵入されている当該植物を保護するための、また種子を保護するための方法およびこれらの殺有害生物剤混合物の使用に関する。
Figure 2012500824

【選択図】 なし

Description

本発明は、相乗的に増強された作用を有する活性成分の新規な殺有害生物剤混合物(pesticidal mixtures)に関する。上記の活性成分は、シアノスルホキシミン(cyanosulfoximine)化合物、スピネトラム(spinetoram)および場合により他の殺有害生物的に有効な化合物を含む。また本発明はさらに、植物中および植物上ならびに動物中および動物上の昆虫、クモ形類または線虫を駆除するための、また有害生物に侵入されているかかる植物および動物を保護するための、さらに種子を保護するための、方法およびこれらの殺有害生物剤混合物の使用にも関する。
有害生物防除の分野で起きている典型的な問題の1つは、有害生物を有効に防除しつつ、環境または毒性の点で好ましくない影響を低減または回避するために活性成分の施用量を少なくする必要があるということである。
直面している別の問題は、広範囲の有害生物に対して効果のある有害生物防除剤の入手が必要であるということに関する。
さらに、ノックダウン活性と長期間にわたる防除とを兼ね備えた(すなわち、迅速な作用と持続的作用とを兼ね備えた)有害生物防除剤も必要とされている。
殺有害生物剤の使用に関する別の問題は、個々の殺有害生物剤化合物が繰り返し専ら施用された場合、当該活性化合物に対する自然耐性または適応耐性を発達させた有害生物が速やかに選抜されるようになることが多いことである。従って、耐性を抑制するかまたは克服する有害生物防除剤が必要とされている。
従って、本発明の目的は、施用量を低減させる課題、活性の範囲を強化する課題、ノックダウン活性と長期間にわたる防除とを併せ持たせる課題、または耐性管理に関する課題の少なくとも1つを解決する殺有害生物剤混合物を提供することであった。
多くの地域で農業従事者が直視しなければならない問題は、有害な植物病原性菌類の駆除だけではない。有害な昆虫類もまた、多くの場合同時に、作物および他の植物に大きな損害をもたらし得る。本発明を用いて殺菌活性と殺虫活性の有効な組み合わせを達成することが望まれている。よって、本発明のさらなる目的は、一方において良好な殺菌活性を有しつつ、他方において良好な殺虫活性を有することにより幅広い殺有害生物作用スペクトラムが得られる混合物を提供することである。魅力的な毒性プロファイルを有する殺有害生物剤混合物を提供することに加えて、本発明の別の目的は、極めて環境に優しい殺有害生物剤混合物を得ることであった。
本発明者らは、この目的が、下記で定義した活性化合物の組み合わせによって、一部または全体において達成されることを見出した。さらに本発明者らは、同時に(すなわち一緒にまたは別々に)異なる活性化合物を施用することにより、あるいはこれらを順次的に施用することにより、有害生物防除が、個別の化合物を用いた場合に可能な防除率と比べて増強されることを見出した。
従って本発明は、活性化合物として、
1) 式I:
Figure 2012500824
[式中、XはClまたはCF3である]
で表される少なくとも1種の活性シアノスルホキシミン化合物I、あるいはその純粋なエナンチオマーもしくはジアステレオマー、またはこれらのエナンチオマーおよび/もしくはジアステレオマーの混合物としてのエナンチオマーもしくはジアステレオマー、
および/またはその塩と、
2) スピネトラム
とを相乗的有効量で含む殺有害生物剤混合物に関する。
本発明はさらに、活性成分として、シアノスルホキシミン化合物Iとスピネトラムに加えて1種以上の殺虫剤および/または1種以上の殺菌剤などの少なくとも1種の他の殺有害生物剤を含む混合物に関する。本発明において定義される混合物に対する可能性のある付加的殺有害生物剤は、本明細書中の以下に定義される式IIまたはIIIの化合物であり得る。
活性化合物IIは、以下からなる群II.A:
II.A.1 アセチルコリンエステラーゼ阻害剤であって、トリアザメートから選択されるもの、またはアルジカルブ、アラニカルブ、ベンフラカルブ、カルバリル、カルボフラン、カルボスルファン、メチオカルブ、メソミル、オキサミル、ピリミカルブ、プロポキスルおよびチオジカルブからなるカーバメート系化合物のクラスから選択されるもの、またはアセフェート、アジンホス-エチル、アジンホス-メチル、クロルフェンビンホス、クロルピリホス、クロルピリホス-メチル、デメトン-S-メチル、ダイアジノン、ジクロルボス/DDVP、ジクロトホス、ジメトエート、ジスルホトン、エチオン、フェニトロチオン、フェンチオン、イソキサチオン、マラチオン、メタミドホス、メチダチオン、メビンホス、モノクロトホス、オキシメトエート(oxymethoate)、オキシデメトン-メチル、パラチオン、パラチオン-メチル、フェントエート、ホレート、ホサロン、ホスメット、ホスファミドン、ピリミホス-メチル、キナルホス、テルブホス、テトラクロルビンホス、トリアゾホスおよびトリクロルホンからなる有機リン系化合物のクラスから選択されるもの;
II.A.2 GABA依存性クロライドチャネルアンタゴニストであって、シクロジエン有機塩素系エンドスルファン、N-エチル-2,2-ジメチルプロピオンアミド-2-(2,6-ジクロロ-α,α,α-トリフルオロ-p-トリル)ヒドラゾン、N-エチル-2,2-ジクロロ-1-メチルシクロプロパン-カルボキサミド-2-(2,6-ジクロロ-α,α,α-トリフルオロ-p-トリル)ヒドラゾンから選択されるもの、またはアセトプロール、エチプロール、フィプロニル、ピラフルプロール、ピリプロール、バニリプロールおよびフェニルピラゾール化合物II.A2.1
Figure 2012500824
からなるフェニルピラゾール系化合物のクラスから選択されるもの;
II.A.3 ナトリウムチャネルモジュレーターであって、アレトリン、ビフェントリン、シフルトリン、ラムダ-シハロトリン、シペルメトリン、アルファ-シペルメトリン、ベータ-シペルメトリン、ゼータ-シペルメトリン、デルタメトリン、エスフェンバレレート、エトフェンプロックス、フェンプロパトリン、フェンバレレート、フルシトリネート、タウ-フルバリネート、ペルメトリン、シラフルオフェンおよびトラロメトリンからなるピレスロイド系化合物のクラスから選択されるもの;
II.A.4 ニコチン性アセチルコリン受容体アゴニスト/アンタゴニストであって、ニコチン、カルタップ塩酸塩、チオシクラムから選択されるもの、またはアセタミプリド、クロチアニジン、ジノテフラン、イミダクロプリド、ニテンピラム、チアクロプリド、チアメトキサムおよびAKD-1022、またはアロステリックニコチン性アセチルコリン受容体アゴニストであるスピノサドからなるネオニコチノイド系化合物のクラスから選択されるもの;
II.A.5 クロライドチャネル活性化因子であって、アバメクチン、エマメクチン安息香酸塩、レピメクチンまたはミルベメクチンから選択されるもの;
II.A.6 幼若ホルモン様物質であって、ヒドロプレン、キノプレン、フェノキシカルブまたはピリプロキシフェンから選択されるもの;
II.A.7 酸化的リン酸化に影響を及ぼす化合物であって、ジアフェンチウロン、フェンブタチンオキシド、プロパルギットまたはクロルフェナピルから選択されるもの;
II.A.8 キチン生合成阻害剤であって、ブプロフェジンから選択されるもの、または、ビストリフルロン、ジフルベンズロン、フルフェノクスロン、ヘキサフルムロン、ルフェヌロン、ノバルロンおよびテフルベンズロンからなるベンジル尿素のクラスから選択されるもの;
II.A.9 脱皮攪乱物質であって、シロマジンから選択されるもの、または、メトキシフェノジド、テブフェノジドおよびアザジラクチンからなるエクジソンアゴニストのクラスから選択されるもの;
II.A.10 ミトコンドリア電子伝達阻害剤であって、ピリダベン、トルフェンピラドまたはフルフェネリムから選択されるもの;
II.A.11 電位依存性ナトリウムチャネル遮断薬であって、インドキサカルブまたはメタフルミゾンから選択されるもの;
II.A.12 脂質合成阻害剤であって、スピロジクロフェン、スピロメシフェンまたはスピロテトラマトから選択されるもの;
II.A.13 以下からなる一群の様々な化合物:アミドフルメト、アミトラズ、ビフェナゼート、クロフェンテジン、シエノピラフェン、シフルメトフェン、エトキサゾール、フロニカミド、フルベンジアミン、フルピラゾホス、ヘキシチアゾクス、ピペロニルブトキシド、ピメトロジン、ピリダリル、ピリフルキナゾン、クロラントラニリプロール、アントラニルアミド化合物II.A13.1
Figure 2012500824
およびフェニルスルホンアミド化合物である2-シアノ-N-エチル-4-フルオロ-3-メトキシ-ベンゼンスルホンアミド、2-シアノ-N-エチル-3-メトキシ-ベンゼンスルホンアミド、2-シアノ-3-ジフルオロメトキシ-N-エチル-4-フルオロ-ベンゼンスルホンアミド、2-シアノ-3-ジフルオロメトキシ-N-エチル-ベンゼンスルホンアミド、2-シアノ-6-フルオロ-3-メトキシ-N,N-ジメチル-ベンゼンスルホンアミド、2-シアノ-3-メトキシ-N,N-ジメチル-ベンゼンスルホンアミド、2-シアノ-N-エチル6-フルオロ-3-メトキシ-N-メチル-ベンゼンスルホンアミドおよび2-シアノ-3-ジフルオロメトキシN,N-ジメチル-ベンゼンスルホンアミド;
その純粋なエナンチオマーもしくはジアステレオマー、またはこれらのエナンチオマーおよび/もしくはジアステレオマーの混合物としてのエナンチオマーもしくはジアステレオマー、および/またはその塩
から選択される。
活性化合物IIIは、以下の群III.A〜III.F:
III.A アゾール系、例えば、アザコナゾール、ベノミル、ビテルタノール、ブロムコナゾール、カルベンダジム、シプロコナゾール、シアゾファミド、ジフェノコナゾール、ジニコナゾール、ジニコナゾール-M、エニルコナゾール、エポキシコナゾール、エタボキサム、エトリジアゾール、フルキンコナゾール、フェンブコナゾール、フルシラゾール、フルトリアホール、フベリダゾール、ヘキサコナゾール、ヒメキサゾール、イマザリル、イマザリルサルフェート、イミベンコナゾール、イプコナゾール、メトコナゾール、ミクロブタニル、オキスポコナゾール、パクロブトラゾール、ペフラゾエート、ペンコナゾール、プロクロラズ、プロピコナゾール、プロチオコナゾール、シメコナゾール、トリアジメホン、トリアジメノール、テブコナゾール、テトラコナゾール、チアベンダゾール、トリチコナゾール、トリフルミゾール、ウニコナゾール、1-(4-クロロ-フェニル)-2-([1,2,4]トリアゾール-1-イル)-シクロヘプタノールからなる群から選択されるトリアゾール類、イミダゾール類、ピラゾール類、チアゾール類およびオキサゾール類;
III.B アゾキシストロビン、ジモキシストロビン、エネストロブリン、フルオキサストロビン、クレソキシムメチル、メトミノストロビン(methominostrobin)、オリサストロビン、ピコキシストロビン、ピラクロストロビン、ピリベンカルブ、トリフロキシストロビン、メチル2-(オルト-(2,5-ジメチルフェニルオキシメチレン)フェニル)-3-メトキシ-アクリレート、2-(2-(6-(3-クロロ-2-メチル-フェノキシ)-5-フルオロ-ピリミジン-4-イルオキシ)-フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチル-アセトアミドおよび3-メトキシ-2-(2-(N-(4-メトキシ-フェニル)-シクロ-プロパンカルボキシミドイルスルファニルメチル)-フェニル)-アクリル酸メチルエステルからなる群から選択されるストロビルリン系;
III.C ベナラキシル、ベナラキシル-M、ベノダニル、ビキサフェン、ボスカリド、カルボキシン、カルプロパミド、ジメトモルフ、ジクロシメット、フェンヘキサミド、フルオピラム、フルトラニル、フラメトピル、フルモルフ、フルメトベル、フルオピコリド(ピコベンズアミド)、マンジプロパミド、メプロニル、メタラキシル、メフェノキサム、オフラース、オキサジキシル、オキシカルボキシン、オキシテトラサイクリン、ペンチオピラド、シルチオファム、チフルザミド、チアジニル、ゾキサミド、5-フルオロ-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-カルボン酸[2-(1,2-ジメチル-プロピル)-フェニル]-アミド、メチル-3-(4-クロロフェニル)-3-(2-イソプロポキシカルボニルアミノ-3-メチルブチリルアミノ)プロピオネート、2-クロロ-N-(1,1,3-トリメチル-インダン-4-イル)-ニコチンアミド、N-(3-エチル-3,5-5-トリメチル-シクロヘキシル)-3-ホルミルアミノ-2-ヒドロキシ-ベンズアミド、N-(2-{4-[3-(4-クロロフェニル)プロパ-2-イニルオキシ]-3-メトキシフェニル}エチル)-2-メタンスルホニルアミノ-3-メチルブチルアミド、N-(2-{4-[3-(4-クロロフェニル)-プロパ-2-イニルオキシ]-3-メトキシフェニル}エチル)-2-エタンスルホニルアミノ-3-メチル-ブチルアミド、N-(6-メトキシ-ピリジン-3-イル)シクロプロパン-カルボキサミド、2-アミノ-4-メチル-チアゾール-5-カルボキサミド、N-(2-シアノフェニル)-3,4-ジクロロイソチアゾール-5-カルボキサミド、N-(4'-ブロモビフェニル-2-イル)-4-ジフルオロメチル-2-メチルチアゾール-5-カルボキサミド、N-(4'-トリフルオロメチルビフェニル-2-イル)-4-ジフルオロメチル-2-メチルチアゾール-5-カルボキサミド、N-(4'-クロロ-3'-フルオロビフェニル-2-イル)-4-ジフルオロメチル-2-メチルチアゾール-5-カルボキサミド、N-(4'-ブロモビフェニル-2-イル)-4-ジフルオロメチル-2-メチルチアゾール-5-カルボキサミド、N-(4'-トリフルオロメチルビフェニル-2-イル)-4-ジフルオロメチル-2-メチルチアゾール-5-カルボキサミド、N-(4'-クロロ-3'-フルオロビフェニル-2-イル)-4-ジフルオロメチル-2-メチルチアゾール-5-カルボキサミド、N-(3',4'-ジクロロ-4-フルオロビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾール-4-カルボキサミド、N-(3',4'-ジクロロ-5-フルオロビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾール-4-カルボキサミド;N-(3',4'-ジクロロ-4-フルオロビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾール-4-カルボキサミド、N-(3',4'-ジクロロ-5-フルオロビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾール-4-カルボキサミド、N-(2-(1,3-ジメチルブチル)-フェニル)-1,3-ジメチル-5-フルオロ-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(4'-クロロ-3',5-ジフルオロ-ビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(4'-クロロ-3',5-ジフルオロ-ビフェニル-2-イル)-3-トリフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(3',4'-ジクロロ-5-フルオロ-ビフェニル-2-イル)-3-トリフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(3',5-ジフルオロ-4'-メチル-ビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(3',5-ジフルオロ-4'-メチル-ビフェニル-2-イル)-3-トリフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(cis-2-ビシクロプロピル-2-イル-フェニル)-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(trans-2-ビシクロプロピル-2-イル-フェニル)-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(2',4'-ジフルオロビフェニル-2-イル)-1-メチル-3-トリフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(2',4'-ジクロロビフェニル-2-イル)-1-メチル-3-トリフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(2',4'-ジフルオロビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(2',4'-ジクロロビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(2',5'-ジフルオロビフェニル-2-イル)-1-メチル-3-トリフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(2',5'-ジクロロビフェニル-2-イル)-1-メチル-3-トリフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(2',5'-ジフルオロビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(2',5'-ジクロロビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(3',5'-ジフルオロビフェニル-2-イル)-1-メチル-3-トリフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(3',5'-ジクロロビフェニル-2-イル)-1-メチル-3-トリフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(3',5'-ジフルオロビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(3',5'-ジクロロビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(3'-フルオロビフェニル-2-イル)-1-メチル-3-トリフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(3'-クロロビフェニル-2-イル)-1-メチル-3-トリフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド;N-(3'-フルオロビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(3'-クロロビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(2'-フルオロビフェニル-2-イル)-1-メチル-3-トリフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(2'-クロロビフェニル-2-イル)-1-メチル-3-トリフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(2'-フルオロビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(2'-クロルビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド;N-(2'-フルオロ-4'-クロロ-5'-メチルビフェニル-2-イル)-1-メチル-3-トリフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(3',4',5'-トリフルオロビフェニル-2-イル)-1-メチル-3-トリフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(3',4',5'-トリフルオロビフェニル-2-イル)-1-メチル-3-ジフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(2',4',5'-トリフルオロビフェニル-2-イル)-1-メチル-3-ジフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(3',4',5'-トリフルオロビフェニル-2-イル)-3-クロロフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-[2-(1,1,2,3,3,3-ヘキサフルオロプロポキシ)フェニル]-1-メチル-3-トリフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-[2-(1,1,2,3,3,3-ヘキサフルオロプロポキシ)-フェニル]-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-[2-(2-クロロ-1,1,2-トリフルオロエトキシ)フェニル]-1-メチル-3-トリフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-[2-(2-クロロ-1,1,2-トリフルオロエトキシ)フェニル]-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-[2-(1,1,2,2-テトラフルオロエトキシ)フェニル]-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-[2-(1,1,2,2-テトラフルオロエトキシ)フェニル]-1-メチル-3-トリフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(4'-(トリフルオロメチルチオ)ビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(4'-(トリフルオロメチルチオ)ビフェニル-2-イル)-1-メチル-3-トリフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミドからなる群から選択されるカルボキサミド系;
III.D アシベンゾラル-S-メチル、アニラジン、アルジモルフ、ブラストサイジン-S、ブピリメート、カプタホール、カプタン、キノメチオナート、シプロジニル、ダゾメット、デバカルブ、ジクロメジン、ジフェンゾコート、ジフェンゾコートメチルサルフェート、ジフルメトリム、ドデモルフ、ドデモルフアセテート、ファモキサドン、フェンアミドン、フェナリモール、フェリムゾン、フェンピクロニル、フェンプロピジン、フェンプロピモルフ、フルジオキソニル、フルアジナム、フルオロイミド、フォルペット、フェノキサニル、イプロジオン、メパニピリム、ニトラピリン、ヌアリモル、オクチリノン、オキソリン酸、ピペラリン、プロベナゾール、プロシミドン、プロキナジド、ピリフェノックス、ピリメタニル、ピロキロン、キノキシフェン、トリシクラゾール、トルホリン、トリデモルフ、ビンクロゾリン、5-クロロ-7-(4-メチルピペリジン-1-イル)-6-(2,4,6-トリフルオロフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン、6-(4-tert-ブチルフェニル)-5-メチル-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イルアミン、5-メチル-6-(3,5,5-トリメチル-ヘキシル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イルアミン、5-メチル-6-オクチル-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル-アミン、6-メチル-5-オクチル-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル-アミン、6-エチル-5-オクチル-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル-アミン、5-エチル-6-オクチル-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イルアミン、5-エチル-6-(3,5,5-トリメチル-ヘキシル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イルアミン、6-オクチル-5-プロピル-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル-アミン、5-メトキシ-メチル-6-オクチル-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル-アミン、6-オクチル-5-トリフルオロメチル-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル-アミン、および5-トリフルオロメチル-6-(3,5,5-トリメチル-ヘキシル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イルアミン、2,3,5,6-テトラクロロ-4-メタンスルホニル-ピリジン、3,4,5-トリクロロ-ピリジン-2,6-ジ-カルボニトリル、N-(1-(5-ブロモ-3-クロロ-ピリジン-2-イル)-エチル)-2,4-ジクロロ-ニコチンアミド、N-((5-ブロモ-3-クロロ-ピリジン-2-イル)-メチル)-2,4-ジクロロ-ニコチンアミド、2-ブトキシ-6-ヨード-3-プロピルクロメン-4-オン、およびN,N-ジメチル-3-(3-ブロモ-6-フルオロ-2-メチルインドール-1-スルホニル)-[1,2,4]トリアゾール-1-スルホンアミドからなる群から選択される複素環式化合物;
III.E ジエトフェンカルブ、ファーバム、フルベンチアバリカルブ、イプロバリカルブ、マンゼブ、マンネブ、メタム、メタスルホカルブ、メチラム、プロパモカルブ、プロパモカルブ塩酸塩、プロピネブ、チラム、ジネブ、ジラム、4-フルオロフェニルN-(1-(1-(4-シアノフェニル)エタンスルホニル)ブタ-2-イル)カーバメート、メチル3-(4-クロロフェニル)-3-(2-イソプロポキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリルアミノ)プロパノエートからなる群から選択されるカーバメート系、および式IIIE.1:
Figure 2012500824
のカーバメートオキシムエーテル;
III.F カスガマイシン、カスガマイシン塩酸塩水和物、ミルジオマイシン、ストレプトマイシン、ポリオキシンおよびバリダマイシンAを含む抗生物質の群;
ビナパクリル、ジノカップ、ジノブトン、ジクロラン、ニトロタールイソプロピルおよびテクナゼンを含むニトロフェニル誘導体の群;
ジチアノンおよびイソプロチオランを含む硫黄含有ヘテロシクリル化合物の群;
フェンチン塩を含む有機金属化合物の群;
エジフェンホス、イプロベンホス、ホセチル、ホセチルアルミニウム、亜リン酸およびその塩、ピラゾホスおよびトルクロホスメチルを含む有機リン化合物の群;
クロロタロニル、ジクロフルアニド、ジクロロフェン、ペンタクロロフェノールおよびその塩、フルスルファミド、ヘキサクロロベンゼン、フタリド、ペンシクロン、キントゼン、チオファナートメチルおよびトリルフルアニドを含む有機塩素化合物の群;
ボルドー液、酢酸銅、水酸化銅、オキシ塩化銅、塩基性硫酸銅、オキシン銅および硫黄を含む無機活性化合物の群から選択される殺菌剤;
ならびに/あるいは、ビフェニル、ブロノポール、シフルフェナミド、シモキサニル、ジフェニルアミン、ジメチリモール、ドジン、ドジン遊離塩基、エチリモール、フララキシル、イミノクタジン、イミノクタジントリアセテート、イミノクタジン-トリス(アルベシレート)、グアザチン、グアザチン酢酸塩、メトラフェノン、プロヘキサジオンカルシウム、スピロキサミン、グアニジン、N-(4-クロロ-2-ニトロ-フェニル)-N-エチル-4-メチル-ベンゼンスルホンアミド、N-(シクロプロピルメトキシイミノ-(6-ジフルオロメトキシ-2,3-ジフルオロ-フェニル)-メチル)-2-フェニルアセトアミド、N'-(4-(4-クロロ-3-トリフルオロメチル-フェノキシ)-2,5-ジメチル-フェニル)-N-エチル-N-メチルホルムアミジン、N'-(4-(4-フルオロ-3-トリフルオロメチル-フェノキシ)-2,5-ジメチル-フェニル)-N-エチル-N-メチルホルムアミジン、N'-(2-メチル-5-トリフルオルメチル-4-(3-トリメチルシラニル-プロポキシ)-フェニル)-N-エチル-N-メチルホルムアミジン、およびN'-(5-ジフルオルメチル-2-メチル-4-(3-トリメチルシラニル-プロポキシ)-フェニル)-N-エチル-N-メチルホルムアミジンからなる各種殺菌剤の群
から選択される殺菌剤;
から選択される殺菌化合物、その純粋なエナンチオマーもしくはジアステレオマー、またはこれらのエナンチオマーおよび/もしくはジアステレオマーの混合物としてのエナンチオマーもしくはジアステレオマー、および/またはその塩である。
このように、本発明者らは、幾つかの目的が、本出願において定義される上記の殺有害生物剤混合物によって達成し得ることを見出した。少なくとも1種の化合物Iおよびスピネトラムを含む殺有害生物剤混合物は相乗効果を示す。この化合物の組み合わせの効果は、1種以上の他の殺有害生物剤との組み合わせによっても増強することができる。特に殺菌および/または殺虫効果は、殺有害生物剤混合物に、付加的活性化合物として化合物IIまたはIIIなどのさらなる殺菌剤および/または殺虫剤を加えることにより、超相加的に高めることができる。
また本発明は、昆虫、クモ形類もしくは線虫またはそれらの餌供給源、生息地、繁殖地もしくはそれらの生息場所を、活性化合物Iとスピネトラムおよび場合により1種の活性化合物IIまたはIIIとの殺有害生物剤混合物の殺有害生物有効量と接触させることを含む、昆虫、クモ形類または線虫などの節足有害生物の防除方法も提供する。
さらに、本発明はまた、植物、または該植物が成長している土壌もしくは水を、活性化合物Iと少なくともスピネトラムおよび場合により1種の活性化合物IIまたはIIIとの混合物の殺有害生物有効量と接触させることを含む、昆虫、クモ形類もしくは線虫などの節足有害生物による攻撃または侵入から植物を保護する方法にも関する。
さらに本発明者らは、同時に(すなわち一緒にまたは別々に)、少なくとも1種の化合物Iと、スピネトラムおよび場合により活性化合物IIまたはIIIの1種とを施用することにより、あるいは、これら(例えば少なくとも1種の化合物Iと、スピネトラムおよび少なくとも1種の活性化合物IIIと)を順次的に施用することにより、有害菌類防除が、個々の化合物を単独で用いた場合に可能な防除と比べて改善されることを見出した(相乗的混合物)。
さらに、本発明は以下に関する:
・ 少なくとも1種の活性化合物Iとスピネトラムおよび場合により少なくとも1種の活性化合物IIまたはIIIとの混合物を含む農薬組成物(agricultural compositions);
・ 動物有害生物を駆除するための、少なくとも1種の活性化合物Iとスピネトラムおよび場合により少なくとも1種の活性化合物IIまたはIIIとの混合物の使用;
・ 植物病原性有害菌類を駆除するための、少なくとも1種の活性化合物Iとスピネトラムおよび場合により少なくとも1種の活性化合物IIとの混合物の使用;
・ 動物有害生物を駆除する方法であって、動物有害生物、その生息地、繁殖地、餌供給源、植物、種子、土壌、区域、材料、または動物有害生物が成長している、もしくは成長し得る環境、あるいは動物による攻撃(attack)または侵入(infestation)から保護すべき材料、植物、種子、土壌、表面または場所を、少なくとも1種の活性化合物Iとスピネトラムおよび場合により少なくとも1種の活性化合物IIまたはIIIとの混合物の殺有害生物有効量と接触させることを含む、上記方法;
・ 動物有害生物および/または植物病原性有害菌類による攻撃または侵入から作物を保護する方法であって、作物を、少なくとも1種の活性化合物Iとスピネトラムおよび場合により少なくとも1種の活性化合物IIまたはIIIとの混合物と接触させることを含む、上記方法;
・ 土壌昆虫(soil insects)から種子を、ならびに土壌昆虫および食葉性昆虫(foliar insects)および/または植物病原性有害菌類から苗の根および苗条を保護する方法であって、播種前および/または発芽前処理後(after pregermination)の種子を、少なくとも1種の活性化合物Iとスピネトラムおよび場合により少なくとも1種の活性化合物IIまたはIIIとの混合物と接触させることを含む、上記方法;ならびに、
・ 少なくとも1種の活性化合物Iとスピネトラムおよび場合により少なくとも1種の活性化合物IIまたはIIIとの混合物を含む種子。
1種または複数の化合物Iとスピネトラムとの殺有害生物剤混合物は、相乗剤として、多数の様々な殺菌および/または殺虫活性のある化合物に対して用いることができる。1種または複数の化合物Iとスピネトラムとの混合物を、少なくとも1種の活性化合物IIまたはIIIと同時に、すなわち一緒にもしくは別々に施用すると、その殺菌活性および/または殺虫活性は高まり、超相加的にまで高まり得る。
本発明はまた、昆虫、クモ形類または線虫を駆除するための本発明の殺有害生物剤混合物の使用にも関する。
本発明はまた、寄生生物による侵入または感染に対して動物を保護する方法であって、それを必要とする動物に対する殺寄生生物有効量の本発明の殺有害生物剤混合物を該動物に投与することを含む、上記方法にも関する。
本発明はまた、寄生生物によって侵入または感染された動物を治療する方法であって、殺寄生生物有効量の本発明の殺有害生物剤混合物を該動物に投与することを含む、上記方法にも関する。
化合物I
式Iで表される化合物I、それらの調製ならびにそれらの昆虫およびダニ有害生物に対する作用は、WO 2006/060029、WO 2007/095229、US 2007/0299264およびUS 2008/0108665に記載されている。式Iの活性化合物Iの製造法はこれらに見出し得る。
スピネトラム
本活性化合物のスピネトラムは、文献から既に公知である。「スピネトラム」[CAS:935545-74-7]は、50〜90%の3'-O-エチル-5,6-ジヒドロ-スピノシンJ[CAS:187166-40-1]と、10〜50%の3'-O-エチル-スピノシンL[CAS:187166-15-0]との市販混合物の一般名称である。
スピネトラムのデータシートによれば、5a位の立体化学については、架橋縮合環系命名法において依然として論議中である。データシートに従って与えられた命名は以下のとおりである:
(2R,3aR,5aR,5bS,9S,13S,14R,16aS,16bR)-2-[(6-デオキシ-3-O-エチル-2,4-ジ-O-メチル-α-L-マンノピラノシル)オキシ]-13-[[(2R,5S,6R)-5-(ジメチルアミノ)テトラヒドロ-6-メチル-2H-ピラン-2-イル]オキシ]-9-エチル-2,3,3a,4,5,5a,5b,6,9,10,11,12,13,14,16a,16b-ヘキサデカヒドロ-14-メチル-1H-アス-インダセノ[3,2-d]オキサシクロドデシン-7,15-ジオン
と、
(2S,3aR,5aS,5bS,9S,13S,14R,16aS,16bS)-2-[(6-デオキシ-3-O-エチル-2,4-ジ-O-メチル-α-L-マンノピラノシル)オキシ]-13-[[(2R,5S,6R)-5-(ジメチルアミノ)テトラヒドロ-6-メチル-2H-ピラン-2-イル]オキシ]-9-エチル-2,3,3a,5a,5b,6,9,10,11,12,13,14,16a,16b-テトラデカヒドロ-4,14-ジメチル-1H-アス-インダセノ[3,2-d]オキサシクロドデシン-7,15-ジオン
との混合物。
スピネトラムを得るための方法は当技術分野から既に公知であり、または当業者は一般的方法によってスピネトラムを得ることができる。
例えば、スピネトラム(DE-175としても公知)の製造方法および昆虫に対するその使用は、WO 2007/139872、WO 2008/057520およびUS 6001981に記載されている。スピネトラムに関するさらなる情報は、第16回国際植物保護会議(XVI International Plant protection Congress)(2007)の報告にみられる。
混合物
本発明による可能性のある殺有害生物剤混合物は、XがClであるシアノスルホキシミン化合物Iとスピネトラムとを含む(Mα)。別の本発明による可能性のある混合物は、XがCF3であるシアノスルホキシミン化合物Iとスピネトラムとを含む(Mβ)。
式Iで表される化合物は、ラセミ混合物、個々の純粋なエナンチオマーおよびジアステレオマーならびに光学活性混合物を包含する。
本発明において意味される「スピネトラム」は、幾つかのジアステレオマー異性体として存在し得る。複数の不斉中心があるため、ジアステレオマー異性体が殺虫剤としての有用性を有するだろうということが予測される。
当然、さらなる特定の混合物Mαならびにさらなる特定の混合物Mβが可能であり、これらは、シアノスルホキシミン化合物Iの特定のエナンチオマーもしくはジアステレオマーまたは塩と、可能性のあるスピネトラムのジアステレオマーとの組合せを考慮した場合、本発明に包含される。一部のジアステレオマー異性体は、他のジアステレオマー異性体よりも有効であり得るが、1種または複数の式Iで表される化合物Iのジアステレオマー異性体および/またはスピネトラムのジアステレオマー異性体を含む殺有害生物剤混合物の全てが本発明の枠組みの範囲内にある。
化合物II
群II.Aの市販化合物IIは、他の刊行物の中で特にThe Pesticide Manual, 第13版, British Crop Protection Council (2003)で確認することができる。
式II.A2.1に類似のチアミド誘導体およびその製造法は、WO 98/28279に記載されている。レピメクチンは、Agro Project, PJB Publications Ltd, November 2004により公知である。ベンクロチアズとその製造法は、EP-A1 454621に記載されている。メチダチオンおよびパラオクソンならびにそれらの製造法は、Farm Chemicals Handbook, 第88巻, Meister Publishing Company, 2001に記載されている。アセトプロールおよびその製造法は、WO 98/28277に記載されている。メタフルミゾンおよびその製造法は、EP-A1 462 456に記載されている。フルピラゾホスは、Pesticide Science 54, 1988, p.237-243および米国特許第4822779号に記載されている。ピラフルプロールおよびその製造法は、JP-A 2002-193709およびWO 01/00614に記載されている。ピリプロールおよびその製造法は、WO 98/45274およびUS 6335357に記載されている。アミドフルメトおよびその製造法は、US 6221890およびJP-A 21010907に記載されている。フルフェネリムおよびその製造法は、WO 03/007717およびWO 03/007718に記載されている。シフルメトフェンおよびその製造法は、WO 04/080180に記載されている。AKD-1022に類似のネオニコチノイド系化合物の製造法は、Zhang, A.らによりJ.Neurochemistry, 75(3), 2000に記載されている。AKD 1022およびその製造法は、US 6300348に記載されている。クロラントラニリプロールは、WO 01/70671、WO 03/015519およびWO 05/118552に記載されている。式II.A13.1に類似のアントラニルアミド誘導体およびそれらの製造法は、WO 01/70671;WO 02/48137;WO 03/24222、WO 03/15518、WO 04/67528;WO 04/33468およびWO 05/118552に記載されている。フェニルスルホンアミド化合物の2-シアノ-N-エチル-4-フルオロ-3-メトキシ-ベンゼンスルホンアミド、2-シアノ-N-エチル-3-メトキシ-ベンゼンスルホンアミド、2-シアノ-3-ジフルオロメトキシ-N-エチル-4-フルオロ-ベンゼンスルホンアミド、2-シアノ-3-ジフルオロメトキシ-N-エチル-ベンゼンスルホンアミド、2-シアノ-6-フルオロ-3-メトキシ-N,N-ジメチル-ベンゼンスルホンアミド、2-シアノ-3-メトキシ-N,N-ジメチル-ベンゼンスルホンアミド、2-シアノ-N-エチル6-フルオロ-3-メトキシ-N-メチル-ベンゼンスルホンアミドおよび2-シアノ-3-ジフルオロメトキシN,N-ジメチル-ベンゼンスルホンアミドは、WO2005/035486、WO2006/056433および未公開のUSSN 60/843606に記載されている。
好ましい例
群II.Aから選択される好ましい活性化合物II
本発明の殺有害生物剤混合物におけるこれらの使用について、以下の段落に挙げられる化合物化合物II.Aが特に好ましい。
本発明の殺有害生物剤混合物における使用について、上記で定義した群II.A.1から選択される化合物IIは、好ましくはトリアザメートまたはピリミカルブである。
本発明の殺有害生物剤混合物における使用について、上記で定義した群II.A.2から選択される化合物IIは、好ましくはエンドスルファン、N-エチル-2,2-ジメチルプロピオンアミド-2-(2,6-ジクロロ-α,α,α-トリフルオロ-p-トリル)ヒドラゾン、N-エチル-2,2-ジクロロ-1-メチルシクロプロパン-カルボキサミド-2-(2,6-ジクロロ-α,α,α-トリフルオロ-p-トリル)ヒドラゾン、アセトプロール、エチプロール、フィプロニル、ピラフルプロール、ピリプロールもしくはバニリプロールまたはフェニルピラゾール化合物II.A2.1である。
さらに好ましくは、化合物IIは、N-エチル-2,2-ジメチルプロピオンアミド-2-(2,6-ジクロロ-α,α,α-トリフルオロ-p-トリル)ヒドラゾン、N-エチル-2,2-ジクロロ-1-メチルシクロプロパン-カルボキサミド-2-(2,6-ジクロロ-α,α,α-トリフルオロ-p-トリル)ヒドラゾン、アセトプロールまたはフィプロニルである。
本発明の殺有害生物剤混合物における使用について、上記で定義した群II.A.3から選択される化合物IIは、好ましくはアレトリン、ビフェントリン、シフルトリン、ラムダ-シハロトリン、シペルメトリン、アルファ-シペルメトリン、ベータ-シペルメトリン、ゼータ-シペルメトリン、デルタメトリン、エトフェンプロックス、フェンプロパトリン、フェンバレレート、フルシトリネート、タウ-フルバリネート、シラフルオフェンまたはトラロメトリンである。
さらに好ましくは、化合物IIは、アルファ-シペルメトリンまたはデルタメトリンである。
本発明の殺有害生物剤混合物における使用について、上記で定義した群II.A.4から選択される化合物IIは、好ましくはチオシクラム、またはネオニコチノイド系化合物のクラスから選択されるアセタミプリド、クロチアニジン、ジノテフラン、イミダクロプリド、ニテンピラム、チアクロプリド、チアメトキサムおよびAKD-1022、もしくはアロステリックニコチン性アセチルコリン受容体アゴニストであるスピノサドである。
さらに好ましくは、化合物IIは、クロチアニジン、イミダクロプリドまたはチアメトキサムである。
本発明の殺有害生物剤混合物における使用について、上記で定義した群II.A.5から選択される化合物IIは、好ましくはアバメクチン、エマメクチン安息香酸塩、レピメクチンまたはミルベメクチンである。
さらに好ましくは、化合物IIはアバメクチンである。
本発明の殺有害生物剤混合物における使用について、上記で定義した群II.A.7から選択される化合物IIは、好ましくはジアフェンチウロンである。
本発明の殺有害生物剤混合物における使用について、上記で定義した群II.A.8から選択される化合物IIは、好ましくはブプロフェジンである。
本発明の殺有害生物剤混合物における使用について、上記で定義した群II.A.10から選択される化合物IIは、好ましくはピリダベンまたはフルフェネリムである。
本発明の殺有害生物剤混合物における使用について、上記で定義した群II.A.11から選択される化合物IIは、好ましくはインドキサカルブまたはメタフルミゾンである。
さらに好ましくは、化合物IIはメタフルミゾンである。
本発明の殺有害生物剤混合物における使用について、上記で定義した群II.A.12から選択される化合物IIは、好ましくはスピロジクロフェン、スピロメシフェンまたはスピロテトラマトである。
さらに好ましくは、化合物IIはスピロメシフェンまたはスピロテトラマトである。
本発明の殺有害生物剤混合物における使用について、上記で定義した群II.A.13から選択される化合物IIは、好ましくはアミトラズ、フロニカミド、フルベンジアミン、ピメトロジン、ピリダリル、ピリフルキナゾン、クロラントラニリプロール、アントラニルアミド化合物II.A13.1、2-シアノ-N-エチル-4-フルオロ-3-メトキシ-ベンゼンスルホンアミド、2-シアノ-N-エチル-3-メトキシ-ベンゼンスルホンアミド、2-シアノ-3-ジフルオロメトキシ-N-エチル-4-フルオロ-ベンゼンスルホンアミド、2-シアノ-3-ジフルオロメトキシ-N-エチル-ベンゼンスルホンアミド、2-シアノ-6-フルオロ-3-メトキシ-N,N-ジメチル-ベンゼンスルホンアミド、2-シアノ-3-メトキシ-N,N-ジメチル-ベンゼンスルホンアミド、2-シアノ-N-エチル6-フルオロ-3-メトキシ-N-メチル-ベンゼンスルホンアミドまたは2-シアノ-3-ジフルオロメトキシN,N-ジメチル-ベンゼンスルホンアミドである。
さらに好ましくは、化合物IIは、フロニカミド、ピメトロジン、ピリフルキナゾン、クロラントラニリプロール、アントラニルアミド化合物II.A13.1、2-シアノ-N-エチル-4-フルオロ-3-メトキシ-ベンゼンスルホンアミド, 2-シアノ-N-エチル-3-メトキシ-ベンゼンスルホンアミド、2-シアノ-3-ジフルオロメトキシ-N-エチル-4-フルオロ-ベンゼンスルホンアミド、2-シアノ-3-ジフルオロメトキシ-N-エチル-ベンゼンスルホンアミド、2-シアノ-6-フルオロ-3-メトキシ-N,N-ジメチル-ベンゼンスルホンアミド、2-シアノ-3-メトキシ-N,N-ジメチル-ベンゼンスルホンアミド、2-シアノ-N-エチル6-フルオロ-3-メトキシ-N-メチル-ベンゼンスルホンアミドまたは2-シアノ-3-ジフルオロメトキシN,N-ジメチル-ベンゼンスルホンアミドである。
とりわけ好ましいのは、化合物IIとしてN-エチル-2,2-ジメチルプロピオンアミド-2-(2,6-ジクロロ-α.α.α-トリフルオロ-p-トリル)ヒドラゾンを含有する殺有害生物剤混合物である。
とりわけ好ましいのは、化合物IIとしてN-エチル-2,2-ジクロロ-1-メチルシクロプロパン-カルボキサミド-2-(2,6-ジクロロ-α.α.α-トリフルオロ-p-トリル)ヒドラゾンを含有する殺有害生物剤混合物である。
とりわけ好ましいのは、化合物IIとしてピメトロジンまたはピリフルキナゾンを含有する殺有害生物剤混合物である。
とりわけ好ましいのは、化合物IIとしてクロラントラニリプロールまたはアントラニルアミド化合物II.A13.1を含有する殺有害生物剤混合物である。
とりわけ好ましいのは、化合物IIとしてアセトプロールを含有する殺有害生物剤混合物である。
とりわけ好ましいのは、化合物IIとしてフィプロニルを含有する殺有害生物剤混合物である。
とりわけ好ましいのは、化合物IIとしてアルファ-シペルメトリンを含有する殺有害生物剤混合物である。
とりわけ好ましいのは、化合物IIとしてクロチアニジンを含有する殺有害生物剤混合物である。
とりわけ好ましいのは、化合物IIとしてイミダクロプリドを含有する殺有害生物剤混合物である。
とりわけ好ましいのは、化合物IIとしてチアメトキサムを含有する殺有害生物剤混合物である。
とりわけ好ましいのは、化合物IIとしてピメトロジンを含有する殺有害生物剤混合物である。
とりわけ好ましいのは、化合物IIとしてフロニカミドを含有する殺有害生物剤混合物である。
とりわけ好ましいのは、化合物IIとしてスピロメシフェンを含有する殺有害生物剤混合物である。
とりわけ好ましいのは、化合物IIとしてスピロテトラマトを含有する殺有害生物剤混合物である。
とりわけ好ましいのは、化合物IIとしてピリフルキナゾンを含有する殺有害生物剤混合物である。
とりわけ好ましいのは、化合物IIとしてクロラントラニリプロールを含有する殺有害生物剤混合物である。
とりわけ好ましいのは、化合物IIとしてアントラニルアミド化合物II.A13.1
Figure 2012500824
を含有する殺有害生物剤混合物である。
とりわけ好ましいのは、化合物IIとして2-シアノ-N-エチル-4-フルオロ-3-メトキシ-ベンゼンスルホンアミド、2-シアノ-N-エチル-3-メトキシ-ベンゼンスルホンアミド、2-シアノ-3-ジフルオロメトキシ-N-エチル-4-フルオロ-ベンゼンスルホンアミド、2-シアノ-3-ジフルオロメトキシ-N-エチル-ベンゼンスルホンアミド、2-シアノ-6-フルオロ-3-メトキシ-N,N-ジメチル-ベンゼンスルホンアミド、2-シアノ-3-メトキシ-N,N-ジメチル-ベンゼンスルホンアミド、2-シアノ-N-エチル6-フルオロ-3-メトキシ-N-メチル-ベンゼンスルホンアミドまたは2-シアノ-3-ジフルオロメトキシN,N-ジメチル-ベンゼンスルホンアミドを含有する殺有害生物剤混合物である。
とりわけ好ましいのは、フェニルスルホンアミド化合物である2-シアノ-N-エチル-4-フルオロ-3-メトキシ-ベンゼンスルホンアミドを含有する殺有害生物剤混合物である。
とりわけ好ましいのは、フェニルスルホンアミド化合物である2-シアノ-N-エチル-3-メトキシ-ベンゼンスルホンアミドを含有する殺有害生物剤混合物である。
とりわけ好ましいのは、フェニルスルホンアミド化合物である2-シアノ-3-ジフルオロメトキシ-N-エチル-4-フルオロ-ベンゼンスルホンアミドを含有する殺有害生物剤混合物である。
とりわけ好ましいのは、フェニルスルホンアミド化合物である2-シアノ-3-ジフルオロメトキシ-N-エチル-ベンゼンスルホンアミドを含有する殺有害生物剤混合物である。
とりわけ好ましいのは、フェニルスルホンアミド化合物である2-シアノ-6-フルオロ-3-メトキシ-N,N-ジメチル-ベンゼンスルホンアミドを含有する殺有害生物剤混合物である。
とりわけ好ましいのは、フェニルスルホンアミド化合物である2-シアノ-3-メトキシ-N,N-ジメチル-ベンゼンスルホンアミドを含有する殺有害生物剤混合物である。
とりわけ好ましいのは、フェニルスルホンアミド化合物である2-シアノ-N-エチル6-フルオロ-3-メトキシ-N-メチル-ベンゼンスルホンアミドを含有する殺有害生物剤混合物である。
とりわけ好ましいのは、フェニルスルホンアミド化合物である2-シアノ-3-ジフルオロメトキシN,N-ジメチル-ベンゼンスルホンアミドを含有する殺有害生物剤混合物である。
本発明による好ましい殺有害生物剤混合物
以下の表M.Iは、本発明による混合物における、混合物MαまたはMβと群II.Aの1種の活性化合物IIとの好ましい組合せを表す。
Figure 2012500824
Figure 2012500824
特に、群II.Aの化合物IIがN-エチル-2,2-ジメチルプロピオンアミド-2-(2,6-ジクロロ-α.α.α-トリフルオロ-p-トリル)ヒドラゾンである本発明の混合物も好ましい。
特に、群II.Aの化合物IIがN-エチル-2,2-ジクロロ-1-メチルシクロプロパン-カルボキサミド-2-(2,6-ジクロロ-α.α.α-トリフルオロ-p-トリル)ヒドラゾンである本発明の混合物も好ましい。
殺菌化合物IIIの好ましい例
さらに、以下の段落に挙げられる、化合物IIIから選択される化合物を有する本発明による殺有害生物剤混合物も好ましい。特に好ましいのは、群III.Fの化合物である。
シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、エポキシコナゾール、フルキンコナゾール、フルシラゾール、フルトリアホール、メトコナゾール、ミクロブタニル、ペンコナゾール、プロピコナゾール、プロチオコナゾール、トリアジメホン、トリアジメノール、テブコナゾール、テトラコナゾール、トリチコナゾール、プロクロラズ、シアゾファミド、ベノミル、カルベンダジムおよびエタボキサムからなる群III.Aのアゾール系から選択される化合物IIIを有する本発明による殺有害生物剤混合物が好ましい。
シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、エポキシコナゾール、フルキンコナゾール、フルシラゾール、フルトリアホール、メトコナゾール、ミクロブタニル、プロピコナゾール、プロチオコナゾール、トリアジメホン、トリアジメノール、テブコナゾール、テトラコナゾール、トリチコナゾール、プロクロラズ、シアゾファミド、ベノミルおよびカルベンダジムからなる群III.Aのアゾール系から選択される化合物IIIを有する本発明による殺有害生物剤混合物が好ましい。
ベノミル、カルベンダジム、エポキシコナゾール、フルキンコナゾール、フルトリアホール、フルシラゾール、メトコナゾール、プロクロラズ、プロチオコナゾール、テブコナゾールおよびトリチコナゾールからなる群III.Aのアゾール系から選択される化合物IIIを有する本発明による殺有害生物剤混合物が極めて特に好ましい。
アゾキシストロビン、ジモキシストロビン、フルオキサストロビン、クレソキシムメチル、オリサストロビン、ピコキシストロビン、ピラクロストロビンおよびトリフロキシストロビンからなる群III.Bのストロビルリン系から選択される化合物IIIを有する本発明による殺有害生物剤混合物が好ましい。
アゾキシストロビン、クレソキシムメチル、オリサストロビンおよびピラクロストロビンからなる群III.Bのストロビルリン系から選択される化合物IIIを有する本発明による殺有害生物剤混合物が特に好ましい。
ピラクロストロビンを有する本発明による殺有害生物剤混合物が極めて特に好ましい。
ビキサフェン、ボスカリド、カルプロパミド、ジメトモルフ、フェンヘキサミド、フルモルフ、フルオピコリド(ピコベンズアミド)、フルオピラム、イソチアニル、マンジプロパミド、メタラキシル、メフェノキサム、オフラース、ペンチオピラドおよびゾキサミドからなる群III.Cのカルボキサミド系から選択される化合物IIIを有する本発明による殺有害生物剤混合物が好ましい。
ボスカリド、カルプロパミド、ジメトモルフ、フェンヘキサミド、フルオピコリド、フルオピラム、マンジプロパミド、メタラキシル、メフェノキサム、オフラース、ペンチオピラドおよびゾキサミドからなる群III.Cのカルボキサミド系から選択される化合物IIIを有する本発明による殺有害生物剤混合物が特に好ましい。
ボスカリド、ジメトモルフおよびペンチオピラドからなる群III.Cのカルボキサミド系から選択される化合物IIIを有する本発明による殺有害生物剤混合物が極めて特に好ましい。
アシベンゾラル-S-メチル、カプタホール、シプロジニル、ドデモルフ、ファモキサドン、フェンアミドン、フェナリモール、フェンプロピモルフ、フェンプロピジン、フェノキサニル、フルジオキソニル、フルアジナム、フォルペット、イプロジオン、メパニピリム、プロベナゾール、プロキナジド、ピリメタニル、キノキシフェン、トルホリン、トリデモルフ、ビンクロゾリンおよび5-クロロ-7-(4-メチルピペリジン-1-イル)-6-(2,4,6-トリフルオロフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジンからなる群III.Dの複素環式化合物から選択される化合物IIIを有する本発明による殺有害生物剤混合物が好ましい。
ドデモルフ、ファモキサドン、フェンプロピモルフ、イプロジオン、プロキナジド、ピリメタニル、キノキシフェン、トリデモルフ、ビンクロゾリンおよび5-クロロ-7-(4-メチルピペリジン-1-イル)-6-(2,4,6-トリフルオロフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジンからなる群III.Dの複素環式化合物から選択される化合物IIIを有する本発明による殺有害生物剤混合物が特に好ましい。
ドデモルフ、ファモキサドン、フェンプロピモルフ、プロキナジド、ピリメタニル、トリデモルフおよび5-クロロ-7-(4-メチルピペリジン-1-イル)-6-(2,4,6-トリフルオロフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジンからなる群III.Dの複素環式化合物から選択される化合物IIIを有する本発明による殺有害生物剤混合物が極めて特に好ましい。
イプロバリカルブ、フルベンチアバリカルブ、マンネブ、マンゼブ、メチラム、プロピネブ、プロパモカルブおよびチラムからなる群III.Eのカーバメート系から選択される化合物IIIを有する本発明による殺有害生物剤混合物も好ましい。
イプロバリカルブ、フルベンチアバリカルブ、マンネブ、マンゼブ、メチラムおよびチラムからなる群III.Eのカーバメート系から選択される化合物IIIを有する本発明による殺有害生物剤混合物も特に好ましい。
マンネブ、マンゼブ、メチラムおよびチラムからなる群III.Eのカーバメート系から選択される化合物IIIを有する本発明による殺有害生物剤混合物が極めて特に好ましい。
クロロタロニル、酢酸銅、水酸化銅、オキシ塩化銅、塩基性硫酸銅、シモキサニル、ジクロフルアニド、ジチアノン、フェンチン塩(例えば酢酸フェンチン)、ホセチル、ホセチルアルミニウム、フルスルファミド、メトラフェノン、亜リン酸およびその塩、チオファナートメチル、硫黄およびスピロキサミンからなる群III.Fの他の殺菌剤から選択される化合物IIIを有する本発明による殺有害生物剤混合物も好ましい。
クロロタロニル、ジチアノン、フルスルファミド、ホセチルアルミニウム、メトラフェノン、亜リン酸およびその塩ならびにチオファナートメチルからなる群III.Fの他の殺菌剤から選択される化合物IIIを有する本発明による殺有害生物剤混合物も特に好ましい。
クロロタロニル、ジチアノン、フルスルファミド、メトラフェノンならびに亜リン酸および/またはその塩からなる群III.Fの他の殺菌剤から選択される化合物IIIを有する本発明による殺有害生物剤混合物が極めて特に好ましい。
混合物MαまたはMβと殺菌化合物IIIとの好ましい組み合わせ
MαならびにMβは、通常、昆虫に対して適用される場合に最も有効である。本発明による混合物MαまたはMβと殺菌化合物IIIとの以下の組み合わせが非常に好ましい。以下の表M.IIは、本発明による好ましい組合せを表す。
Figure 2012500824
Figure 2012500824
上記の混合物(Mα1〜Mα56およびMβ1〜Mβ56)はいずれも、以下に記載した方法のいずれかによって得ることができる。
有害生物
本発明の混合物には、菌類および動物有害生物などの広範囲の有害生物に対する優れた活性がある。
動物有害生物
本発明の混合物には、広範囲の動物有害生物に対する優れた活性がある。
本発明の混合物は、特に、クモ形類、多足類および昆虫ならびに線虫などの節足有害生物を効果的に防除するのに適している。
特に、これらは昆虫有害生物、例えば下記の種類の昆虫を防除するのに適している:
鱗翅類(鱗翅目)の昆虫、例えば、タマナヤガ(アグロチス・イプシロン(Agrotis ypsilon))、カブラヤガ(アグロチス・セゲツム(Agrotis segetum))、アラバマ・アルギラセア(Alabama argillacea)、アンチカルシア・ゲンマタリス(Anticarsia gemmatalis)、リンゴヒメシンクイ(アルギレスチア・コンジュゲラ(Argyresthia conjugella))、ガマキンウワバ(オートグラファ・ガンマ(Autographa gamma))、ブパルス・ピニアリウス(Bupalus piniarius)、カコエシア・ムリナナ(Cacoecia murinana)、カプア・レチクラナ(Capua reticulana)、ケイマトビア・ブルマタ(Cheimatobia brumata)、トウヒノシントメハマキ(コリストネウラ・フミフェラナ(Choristoneura fumiferana))、コリストネウラ・オシデンタリス(Choristoneura occidentalis)、アワヨトウ(シルフィス・ウニプンクタ(Cirphis unipuncta))、コドリンガ(シジア・ポモネラ(Cydia pomonella))、デンドロリムス・ピニ(Dendrolimus pini)、アメリカウリノメイガ(ジアファニア・ニチダリス(Diaphania nitidalis))、サウスウエスタンコンボーラー(ジアトラエア・グランジオセラ(Diatraea grandiosella))、ミスジアオリンガ(エアリアス・インスラナ(Earias insulana))、モロコシマダラメイガ(エラスモパルプス・リグノセルス(Elasmopalpus lignosellus))、ブドウホソハマキ(ユーポエシリア・アンビグエラ(Eupoecilia ambiguella))、エベトリア・ボウリアナ(Evetria bouliana)、フェルチア・スブテラネア(Feltia subterranea)、ハチノスツヅリガ(ガレリア・メロネラ(Galleria mellonella))、グラホリタ・フネブラナ(Grapholitha funebrana)、ナシヒメシンクイ(グラホリタ・モレスタ(Grapholitha molesta))、タバコガ(ヘリオチス・アルミゲラ(Heliothis armigera))、オオタバコガ(ヘリオチス・ビレセンス(Heliothis virescens))、ヘリオチス・ゼア(Heliothis zea)、ハイマダラノメイガ(ヘルラ・ウンダリス(Hellula undalis))、ヒベルニア・デホリアリア(Hibernia defoliaria)、アメリカシロヒトリ(ヒファントリア・クネア(Hyphantria cunea))、ヒポノメウタ・マリネルス(Hyponomeuta malinellus)、ケイフェリア・リコペルシセラ(Keiferia lycopersicella)、ランブジナ・フィセラリア(Lambdina fiscellaria)、シロイチモンジヨトウ(ラフィグマ・エキシグア(Laphygma exigua))、ロイコプテラ・コフェエラ(Leucoptera coffeella)、ロイコプテラ・シテラ(Leucoptera scitella)、リトコレチス・ブランカルデラ(Lithocolletis blancardella)、ホソバヒメハマキ(ロベシア・ボトラナ(Lobesia botrana))、ロキソステージ・スチクチカリス(Loxostege sticticalis)、マイマイガ(リマントリア・ジスパル(Lymantria dispar))、ノンネマイマイ(リマントリア・モナカ(Lymantria monacha))、モモハモグリガ(リオネチア・クレルケラ(Lyonetia clerkella))、オビカレハ(マラコソマ・ネウストリア(Malacosoma neustria))、ヨトウガ(マメストラ・ブラッシカエ(Mamestra brassicae))、オルギイア・プソイドツガタ(Orgyia pseudotsugata)、ヨーロッパアワノメイガ(オストリニア・ヌビラリス(Ostrinia nubilalis))、マツキリガ(パノリス・フランメア(Panolis flammea))、ワタアカミムシガ(ペクチノホラ・ゴッシピエラ(Pectinophora gossypiella))、ニセタマナヤガ(ペリドロマ・サウシア(Peridroma saucia))、ファレラ・ブセファラ(Phalera bucephala)、ジャガイモキバガ(フトリマエア・オペルクレラ(Phthorimaea operculella))、ミカンハモグリガ(フィロクニスチス・シトレラ(Phyllocnistis citrella))、オオモンシロチョウ(ピエリス・ブラッシカ(Pieris brassicae))、プラチペナ・スカブラ(Plathypena scabra)、コナガ(プルテラ・キシロステラ(Plutella xylostella))、プソイドプルシア・インクルデンス(Pseudoplusia includens)、リアシオニア・フルストラナ(Rhyacionia frustrana)、スクロビパルプラ・アブソルタ(Scrobipalpula absoluta)、バクガ(シトトロガ・セレアレラ(Sitotroga cerealella))、テングハマキ(スパルガノチス・ピレリアナ(Sparganothis pilleriana))、ツマジロクサヨトウ(スポドプテラ・フルギペルダ(Spodoptera frugiperda))、アフリカヨトウ(スポドプテラ・リットラリス(Spodoptera littoralis))、ハスモンヨトウ(スポドプテラ・リツラ(Spodoptera litura))、タウマトポエア・ピチオカンパ(Thaumatopoea pityocampa)、トルトリキス・ビリダナ(Tortrix viridana)、イラクサギンウワバ(トリコプルシア・ニ(Trichoplusia ni))、およびゼイラフェラ・カナデンシス(Zeiraphera canadensis);
甲虫類(鞘翅目)の昆虫、例えば、アカバナガタマムシ(アグリルス・シヌアツス(Agrilus sinuatus))、アグリオテス・リネアツス(Agriotes lineatus)、アグリオテス・オブスクルス(Agriotes obscurus)、アンフィマルス・ソルスチチアリス(Amphimallus solstitialis)、アニサンドルス・ジスパル(Anisandrus dispar)、ワタミハナゾウムシ(アントノムス・グランジス(Anthonomus grandis))、ナシハナゾウムシ(アントノムス・ポモルム(Anthonomus pomorum))、アフトナ・ユーホリダエ(Aphthona euphoridae)、アソウス・ハエモロイダリス(Athous haemorrhoidalis)、アトマリア・リネアリス(Atomaria linearis)、ブラストファグス・ピニペルダ(Blastophagus piniperda)、ブリトファガ・ウンダータ(Blitophaga undata)、ソラマメゾウムシ(ブルクス・ルフィマヌス(Bruchus rufimanus))、エンドウマメゾウムシ(ブルクス・ピソルム(Bruchus pisorum))、ブルクス・レンチス(Bruchus lentis)、ドロハマキチョッキリ(ビクチスクス・ベツラ(Byctiscus betulae))、カメノコハムシ(カッシダ・ネブロサ(Cassida nebulosa))、セロトマ・トリフルカタ(Cerotoma trifurcata)、キンイロハナムグリ(セトニア・オーラタ(Cetonia aurata))、苗条リンクス・アッシミリス(Ceuthorrhynchus assimilis)、苗条リンクス・ナピ(Ceuthorrhynchus napi)、カエトクネマ・チビアリス(Chaetocnema tibialis)、コノデルス・ベスペルチヌス(Conoderus vespertinus)、クリオセリス・アスパラギ(Crioceris asparagi)、コメツキムシ属の種(クテニセラ ssp.(Ctenicera ssp.))、ジアブロチカ・ロンギコルニス(Diabrotica longicornis)、ジアブロチカ・セミプンククタ(Diabrotica semipunctata)、ジアブロチカ・12-プンクタタ(Diabrotica 12-punctata)、ジアブロチカ・スペシオサ(Diabrotica speciosa)、ジアブロチカ・ビルギフェラ(Diabrotica virgifera)、インゲンテントウ(エピラクナ・バリベスチス(Epilachna varivestis))、エピトリキス・ヒルチペンニス(Epitrix hirtipennis)、ユーチノボトルス・ブラシリエンシス(Eutinobothrus brasiliensis)、マツアナアキゾウムシ(ヒルオビウス・アビエチス(Hylobius abietis))、ヒペラ・ブルンネイペンニス(Hypera brunneipennis)、アルファルファタコゾウムシ(ヒペラ・ポスチカ(Hypera postica))、ヤツバキクイ(イプス・チポグラフス(Ips typographus))、レマ・ビリネアタ(Lema bilineata)、レマ・メラノプス(Lema melanopus)、コロラドハムシ(レプチノタルサ・デセムリネアタ(Leptinotarsa decemlineata))、リモニウス・カリホルニクス(Limonius californicus)、イネミズゾウムシ(リッソロプトルス・オリゾフィルス(Lissorhoptrus oryzophilus))、メラノツス・コンムニス(Melanotus communis)、メリゲテス・アエネウス(Meligethes aeneus)、メロロンタ・ヒッポカスタニ(Melolontha hippocastani)、ヨーロッパコフキコガネ(メロロンタ・メロロンタ(Melolontha melolontha))、イネクビホソハムシ(オウレマ・オリザエ(Oulema oryzae))、オルチオリンクス・スルカツス(Ortiorrhynchus sulcatus)、オチオリンクス・オバツス(Otiorrhynchus ovatus)、ファエドン・コクレアリエ(Phaedon cochleariae)、フィロビウス・ピリ(Phyllobius pyri)、フィロトレタ・クリソセファラ(Phyllotreta chrysocephala)、コガネムシ属の種(フィロファガ sp. (Phyllophaga sp.))、フィロペルタ・ホルチコラ(Phyllopertha horticola)、キスジノミハムシ(フィロトレタ・ネモルム(Phyllotreta nemorum))、キスジノミハムシ(フィロトレタ・ストリオラタ(Phyllotreta striolata))、マメコガネ(ポピリア・ジャポニカ(Popillia japonica))、アカアシチビコフキゾウムシ(シトナ・リネアツス(Sitona lineatus))、およびシトフィルス・グラナリア(Sitophilus granaria);
ハエ、カ類(双翅目)の昆虫、例えば、ネッタイシマカ(アエデス・アエギプチ(Aedes aegypti))、ヒトスジシマカ(アエデス・アルボピクツス(Aedes albopictus))、キンイロヤブカ(アエデス・ベキサンス(Aedes vexans))、アナストレファ・ルデンス(Anastrepha ludens)、アノフェレス・マクリペンニス(Anopheles maculipennis)、アノフェレス・クルシアンス(Anopheles crucians)、アノフェレス・アルビマヌス(Anopheles albimanus)、ガンビエハマダラカ(アノフェレス・ガンビエ(Anopheles gambiae))、アノフェレス・フレエボルニ(Anopheles freeborni)、ハマダラカ(アノフェレス・ロイコスフィルス(Anopheles leucosphyrus))、コガタハマダラカ(アノフェレス・ミニムス(Anopheles minimus))、アノフェレス・クアドリマクラツス(Anopheles quadrimaculatus)、ホホアカクロバエ(カリホラ・ビシナ(Calliphora vicina))、チチュウカイミバエ(セラチチス・カピタタ(Ceratitis capitata))、クリソミア・ベッジアナ(Chrysomya bezziana)、クリソミア・ホミニボラキス(Chrysomya hominivorax)、クリソミア・マセラリア(Chrysomya macellaria)、サシバエ(クリソプス・ジスカリス(Chrysops discalis))、クリソプス・シラセア(Chrysops silacea)、クリソプス・アトランチクス(Chrysops atlanticus)、ラセンウジバエ(コクリオミイア・ホミニボラキス(Cochliomyia hominivorax))、ソルガムタマバエ(コンタリニア・ソルギコラ(Contarinia sorghicola))、ヒトクイバエ(コルジルオビア・アントロポファガ(Cordylobia anthropophaga))、クリコイデス・フレンス(Culicoides furens)、アカイエカ(クレックス・ピピエンス(Culex pipiens))、クレックス・ニグリパルプス(Culex nigripalpus)、ネッタイイエカ(クレックス・キンクファシアツス(Culex quinquefasciatus))、コガタアカイエカ(クレックス・タルサリス(Culex tarsalis))、クリセタ・イノルナタ(Culiseta inornata)、クリセタ・メラヌラ(Culiseta melanura)、ウリミバエ(ダクス・ククルビタ(Dacus cucurbitae))、オリーブミバエ(ダクス・オレア(Dacus oleae))、ダシネウラ・ブラッシカ(Dasineura brassicae)、デリア・アンティーク(Delia antique)、デリア・コアルクタタ(Delia coarctata)、タネバエ(デリア・プラツラ(Delia platura))、キャベツハナバエ(デリア・ラジクム(Delia radicum))、ヒトヒフバエ(デルマトビア・ホミニス(Dermatobia hominis))、ヒメイエバエ(ファンニア・カニクラリス(Fannia canicularis))、ゲオミザ・トリプンクタタ(Geomyza Tripunctata)、ウマバエ(ガステロフィルス・インテスチナリス(Gasterophilus intestinalis))、ツェツェバエ(グロッシナ・モルシタンス(Glossina morsitans))、グロッシナ・パルパリス(Glossina palpalis)、グロッシナ・フスシペス(Glossina fuscipes)、グロッシナ・タキノイデス(Glossina tachinoides)、ノサシバエ(ハエマトビア・イリタンス(Haematobia irritans))、ハプロジプロシス・エクエストリス(Haplodiplosis equestris)、ヒッペラテス属の種(Hippelates spp.)、ヒルエミイア・プラツラ(Hylemyia platura)、ヒポデルマ・リネアタ(Hypoderma lineata)、レプトコノプス・トレンス(Leptoconops torrens)、トマトハモグリバエ(リリオマイザ・サチベ(Liriomyza sativae))、マメハモグリバエ(リリオマイザ・トリホリイ(Liriomyza trifolii))、ルシリア・カプリナ(Lucilia caprina)、ヒツジキンバエ(ルシリア・クプリナ(Lucilia cuprina))、ヒロズキンバエ(ルシリア・セリカタ(Lucilia sericata))、リコリア・ペクトラリス(Lycoria pectoralis)、マンソニア・チチラヌス(Mansonia titillanus)、ヘシアンバエ(マイエチオラ・デストルクトル(Mayetiola destructor))、ムスカ・オータムナリス(Musca autumnalis)、イエバエ(ムスカ・ドメスチカ(Musca domestica))、オオイエバエ(ムシナ・スタブランス(Muscina stabulans))、ヒツジバエ(オエストルス・オビス(Oestrus ovis))、オポミザ・フロルム(Opomyza florum)、オシネラ・フリット(Oscinella frit)、ペゴミア・ヒソシアミ(Pegomya hysocyami)、ホルビア・アンチクア(Phorbia antiqua)、ホルビア・ブラッシカ(Phorbia brassicae)、ホルビア・コアルクタタ(Phorbia coarctata)、サシチョウバエ(フレボトムス・アルゲンチペス(Phlebotomus argentipes))、プソロホラ・コルンビエ(Psorophora columbiae)、ニンジンサビバエ(プシラ・ロゼ(Psila rosae))、プソロホラ・ジスコロール(Psorophora discolor)、プロシムリウム・ミクスタム(Prosimulium mixtum)、ヨーロッパオウトウミバエ(ラゴレチス・セラシ(Rhagoletis cerasi))、リンゴミバエ(ラゴレチス・ポモネラ(Rhagoletis pomonella))、サルコファガ・ヘモロイダリス(Sarcophaga haemorrhoidalis)、ニクバエ属の種(サルコファガ sp. (Sarcophaga sp.))、シムリウム・ビッタツム(Simulium vittatum)、サシバエ(ストモキス・カルシトランス(Stomoxys calcitrans))、タバヌス・ボビヌス(Tabanus bovinus)、タバヌス・アトラツス(Tabanus atratus)、タバヌス・リネオラ(Tabanus lineola)、およびタバヌス・シミリス(Tabanus similis)、チプラ・オレラセア(Tipula oleracea)、およびガガンボ(チプラ・パルドサ(Tipula paludosa));
アザミウマ類(総翅目)の昆虫、例えば、ジクロモトリプス・コルベッチ(Dichromothrips corbetti)、ジクロモトリプス属の種(Dichromothrips ssp)、フランクリニエラ・フスカ(Frankliniella fusca)、ミカンキイロアザミウマ(フランクリニエラ・オシデンタリス(Frankliniella occidentalis))、フランクリニエラ・トリチシ(Frankliniella tritici)、シルトトリプス・シトリ(Scirtothrips citri)、トリプス・オリザエ(Thrips oryzae)、ミナミキイロアザミウマ(トリプス・パルミ(Thrips palmi))、およびネギアザミウマ(トリプス・タバシ(Thrips tabaci));
シロアリ類(等翅目)、例えば、カロテルメス・フラビコリス(Calotermes flavicollis)、ロイコテルメス・フラビペス(Leucotermes flavipes)、ヘテロテルメス・アウレアス(Heterotermes aureus)、アメリカ東部地下シロアリ(レチクリテルメス・フラビペス(Reticulitermes flavipes))、アメリカ東南部地下シロアリ(レチクリテルメス・ビルギニクス(Reticulitermes virginicus))、地中海沿岸生息シロアリ(レチクリテルメス・ルシフグス(Reticulitermes lucifugus))、レチクリテルメス・サントネンシス(Reticulitermes santonensis)、レチクリテルメス・グラセイ(Reticulitermes grassei)、テルメス・ナタレンシス(Termes natalensis)、およびイエシロアリ(コプトテルメス・ホルモサヌス(Coptotermes formosanus));
ゴキブリ類(ゴキブリ目−ゴキブリ亜目)、例えば、チャバネゴキブリ(ブラッテラ・ゲルマニカ(Blattella germanica))、オキナワチャバネゴキブリ(ブラッテラ・アサヒネ(Blattella asahinae))、ワモンゴキブリ(ペリプラネタ・アメリカナ(Periplaneta americana)、ヤマトゴキブリ(ペリプラネタ・ジャポニカ(Periplaneta japonica))、トビイロゴキブリ(ペリプラネタ・ブルンネア(Periplaneta brunnea))、クロゴキブリ(ペリプラネタ・フリギノサ(Periplaneta fuligginosa))、コワモンゴキブリ(ペリプラネタ・アウストララシエ(Periplaneta australasiae))、およびトウヨウゴキブリ(ブラッタ・オリエンタリス(Blatta orientalis));
ナンキンムシ、アブラムシ、ヨコバイ、コナジラミ、カイガラムシ、セミ(半翅目)、例えば、アオクサカメムシ(アクロステルヌム・ヒラレ(Acrosternum hilare))、アメリカコバネナガカメムシ(ブリスス・ロイコプテルス(Blissus leucopterus))、シルトペルチス・ノタツス(Cyrtopeltis notatus)、アカホシカメムシ(ジスデルクス・シングラツス(Dysdercus cingulatus))、ジスデルクス・インテルメジウス(Dysdercus intermedius)、ムギチャイロカメムシ(ユリガステル・インテグリセプス(Eurygaster integriceps))、ユスキスツス・インピクチベントリス(Euschistus impictiventris)、レプトグロッスス・フィロプス(Leptoglossus phyllopus)、サビイロカスミカメ(リグス・リネオラリス(Lygus lineolaris))、リグス・プラテンシス(Lygus pratensis)、ミナミアオカメムシ(ネザラ・ビリズラ(Nezara viridula))、ピエスマ・クアドラタ(Piesma quadrata)、ソルベア・インスラリス(Solubea insularis)、チアンタ・ペルジトル(Thyanta perditor)、アシルトシホン・オノブリキス(Acyrthosiphon onobrychis)、カラマツカサアブラムシ(アデルゲス・ラリシス(Adelges laricis))、アフィズラ・ナスツルチイ(Aphidula nasturtii)、マメクロアブラムシ(アフィス・ファバエ(Aphis fabae))、イチゴネアブラムシ(アフィス・ホルベシ(Aphis forbesi))、ヨーロッパリンゴアブラムシ(アフィス・ポミ(Aphis pomi))、ワタアブラムシ(アフィス・ゴシピイ(Aphis gossypii))、アフィス・グロスラリア(Aphis grossulariae)、アフィス・スクネイデリ(Aphis schneideri)、ユキヤナギアブラムシ(アフィス・スピラエコラ(Aphis spiraecola))、ニワトコアブラムシ(アフィス・サンブシ(Aphis sambuci))、エンドウヒゲナガアブラムシ(アシルトシホン・ピスム(Acyrthosiphon pisum))、ジャガイモヒゲナガアブラムシ(オーラコルツム・ソラニ(Aulacorthum solani))、シルバーリーフコナジラミ(ベミシア・アルゲンチホリイ(Bemisia argentifolii))、ブラキカウズス・カルズイ(Brachycaudus cardui)、ムギワラギクオマルアブラムシ(ブラキカウズス・ヘリクリシ(Brachycaudus helichrysi))、ブラキカウズス・ペルシカ(Brachycaudus persicae)、ブラキカウズス・プルニコラ(Brachycaudus prunicola)、ダイコンアブラムシ(ブレビコリン・ブラッシカ(Brevicoryne brassicae))、カピトホルス・ホルニ(Capitophorus horni)、セロシファ・ゴシピイ(Cerosipha gossypii)、イチゴケナガアブラムシ(カエトシホン・フラガエホリイ(Chaetosiphon fragaefolii))、クリプトミズス・リビス(Cryptomyzus ribis)、ドレイフシア・ノルドマンニアナ(Dreyfusia nordmannianae)、ドレイフシア・ピセア(Dreyfusia piceae)、ギシギシネアブラムシ(ジサフィス・ラジコラ(Dysaphis radicola))、ジサウラコルツム・プソイドソラニ(Dysaulacorthum pseudosolani)、バラリンゴアブラムシ(ジサフィス・プランタギネア(Dysaphis plantaginea))、ジサフィス・ピリ(Dysaphis pyri)、ジャガイモヒメヨコバイ(エンポアスカ・ファバエ(Empoasca fabae))、モモコフキアブラムシ(ヒアロプテルス・プルニ(Hyalopterus pruni))、チシャミドリアブラムシ(ヒペロミズス・ラクツカエ(Hyperomyzus lactucae))、ムギヒゲナガアブラムシ(マクロシフム・アベナエ(Macrosiphum avenae))、チューリップヒゲナガアブラムシ(マクロシフム・ユーホルビエ(Macrosiphum euphorbiae))、マクロシホン・ロサエ(Macrosiphon rosae)、ソラマメヒゲナガアブラムシ(メゴウラ・ビシエ(Megoura viciae))、メラナフィス・ピラリウス(Melanaphis pyrarius)、ムギウスイロアブラムシ(メトポロフィウム・ジロズム(Metopolophium dirhodum))、ミズス・ペルシカエ(Myzus persicae)、ミズス・アスカロニクス(Myzus ascalonicus)、ニワウメクロコブアブラムシ(ミズス・セラシ(Myzus cerasi))、カワリコブアブラムシ(ミズス・バリアンス(Myzus varians))、レタスアブラムシ(ナソノビア・リビスニグリ(Nasonovia ribisnigri))、トビイロウンカ(ニラパルバタ・ルゲンス(Nilaparvata lugens))、ペンフィグス・ブルサリウス(Pemphigus bursarius)、クロフツノウンカ(ペルキンシエラ・サッカリシダ(Perkinsiella saccharicida))、ホップイボアブラムシ(ホロドン・フムリ(Phorodon humuli))、リンゴキジラミ(プシラ・マリ(Psylla mali))、プシラ・ピリ(Psylla piri)、ロパロミズス・アスカロニクス(Rhopalomyzus ascalonicus)、トウモロコシアブラムシ(ロパロシフム・マイジス(Rhopalosiphum maidis))、ムギクビレアブラムシ(ロパロシフム・パジ(Rhopalosiphum padi))、ロパロシフム・インセルツム(Rhopalosiphum insertum)、サッパフィス・マラ(Sappaphis mala)、サッパフィス・マリ(Sappaphis mali)、ムギミドリアブラムシ(スチザフィス・グラミヌム(Schizaphis graminum))、スチゾネウラ・ラヌギノサ(Schizoneura lanuginosa)、ムギヒゲナガアブラムシ(シトビオン・アベナエ(Sitobion avenae)、オンシツコナジラミ(トリアロイロデス・バポラリオルム(Trialeurodes vaporariorum))、コミカンアブラムシ(トキソプテラ・オーランチイ(Toxoptera aurantii))、ブドウネアブラムシ(ビテウス・ビチホリイ(Viteus vitifolii))、トコジラミ(シメックス・レクツラリウス(Cimex lectularius))、タイワントコジラミ(シメックス・ヘミプテルス(Cimex hemipterus))、レズビウ・セニリス(Reduvius senilis)、サシガメ属の種(トリアトーマ spp.(Triatoma spp.))、およびアリルス・クリタツス(Arilus critatus);
アリ、ミツバチ、スズメバチ、ハバチ類(膜翅目)、例えば、カブラハバチ(アタリア・ロサエ(Athalia rosae))、ハキリアリ(アッタ・セファロテス(Atta cephalotes))、アッタ・カピグアラ(Atta capiguara)、ハキリアリ(アッタ・セファロテス(Atta cephalotes))、アッタ・ラエビガタ(Atta laevigata)、アッタ・ロブスタ(Atta robusta)、チャイロハキリアリ(アッタ・セキスデンス(Atta sexdens))、テキサスハキリアリ(アッタ・テキサナ(Atta texana))、シリアゲアリ属の種(クレマトガステル spp.(Crematogaster spp.))、ホプロカンパ・ミヌタ(Hoplocampa minuta)、ホプロカンパ・テスツジネア(Hoplocampa testudinea)、トビイロケアリ(Lasius niger)、イエヒメアリ(モノモリウム・ファラオニス(Monomorium pharaonis))、アカカミアリ(ソレノプシス・ゲミナタ(Solenopsis geminata))、ヒアリ(ソレノプシス・インビクタ(Solenopsis invicta))、ソレノプシス・リクテリ(Solenopsis richteri)、ソレノプシス・キシロニ(Solenopsis xyloni)、アカシュウカクアリ(ポゴノミルメックス・バルバツス(Pogonomyrmex barbatus))、ポゴノミルメックス・カリホルニクス(Pogonomyrmex californicus)、ツヤオオヅアリ(フェイドール・メガセファーラ(Pheidole megacephala))、アリモドキバチ(ダシムチラ・オッシデンタリス(Dasymutilla occidentalis))、マルハナバチ属の種(ボンブス spp.(Bombus spp.))、ベスプラ・スクアモサ(Vespula squamosa)、パラベスプラ・ブルガリス(Paravespula vulgaris)、パラベスプラ・ペンシルバニカ(Paravespula pennsylvanica)、パラベスプラ・ゲルマニカ(Paravespula germanica)、クロスズメバチ(ドリコベスプラ・マクラタ(Dolichovespula maculata))、モンスズメバチ(ベスパ・クラブロ(Vespa crabro))、ポリステス・ルビギノサ(Polistes rubiginosa)、カンポノツス・フロリダヌス(Camponotus floridanus)、およびアルゼンチンアリ(リネピテマ・フミル(Linepithema humile));
コオロギ、バッタ、イナゴ類(直翅類)、例えば、ヨーロッパイエコオロギ(アケタ・ドメスチカ(Acheta domestica))、グリロタルパ・グリロタルパ(Gryllotalpa gryllotalpa)、トノサマバッタ(ロクスタ・ミグラトリア(生息地ta migratoria))、メラノプルス・ビビッタツス(Melanoplus bivittatus)、メラノプルス・フェムルブルム(Melanoplus femurrubrum)、メラノプルス・メキシカヌス(Melanoplus mexicanus)、メラノプルス・サングイニペス(Melanoplus sanguinipes)、メラノプルス・スプレツス(Melanoplus spretus)、アカトビバッタ(ノマダクリス・セプテンファシアタ(Nomadacris septemfasciata))、アメリカイナゴ(スキストセルカ・アメリカナ(Schistocerca americana))、サバクトビバッタ(スキストセルカ・グレガリア(Schistocerca gregaria))、モロッコイナゴ(ドシオスタウルス・マロッカヌス(Dociostaurus maroccanus))、クラズミウマ(タキシネス・アシナモルス(Tachycines asynamorus))、オエダロイス・セネガレンシス(Oedaleus senegalensis)、ゾノゼルス・バリエガツス(Zonozerus variegatus)、ヒエログリフス・ダガネンシス(Hieroglyphus daganensis)、クラウッサリア・アングリフェラ(Kraussaria angulifera)、カリプタムス・イタリクス(Calliptamus italicus)、オーストラリア群れバッタ(コルトイセテス・テルミニフェラ(Chortoicetes terminifera))、およびブラウンイナゴ(ロクスタナ・パルダリナ(生息地tana pardalina));
蛛形類(Arachnoidea)、例えばクモ類(ダニ目)、例えば、ヒメダニ科(Argasidae)、マダニ科(Ixodidae)、およびヒゼンダニ科(Sarcoptidae)のもの、例えば、アメリカキララマダニ(アンブリオンマ・アメリカヌム(Amblyomma americanum))、アンブリオンマ・バリエガツム(Amblyomma variegatum)、アンブリオンマ・マクラツム(Ambryomma maculatum)、アルガス・ペルシクス(Argas persicus)、ボオフィルス・アンヌラツス(Boophilus annulatus)、ボオフィルス・デコロラツス(Boophilus decoloratus)、オウシマダニ(ボオフィルス・ミクロプルス(Boophilus microplus))、デルマセントル・シルバルム(Dermacentor silvarum)、デルマセントル・アンデルソニ(Dermacentor andersoni)、アメリカイヌカクダニ(デルマセントル・バリアビリス(Dermacentor variabilis))、ヒアロンマ・トルンカツム(Hyalomma truncatum)、タネガタマダニ(イキソデス・リシヌス(Ixodes ricinus))、イキソデス・ルビクンズス(Ixodes rubicundus)、クロアシマダニ(イキソデス・スカプラリス(Ixodes scapularis))、オーストラリアマダニ(イキソデス・ホロシクルス(Ixodes holocyclus))、西部クロアシマダニ(イキソデス・パシフィクス(Ixodes pacificus))、オルニトドルス・モウバタ(Ornithodorus moubata)、オルニトドルス・ヘルムシ(Ornithodorus hermsi)、オルニトドルス・ツリカタ(Ornithodorus turicata)、イエダニ(オルニトニッスス・バコチ(Ornithonyssus bacoti))、オトビウス・メグニニ(Otobius megnini)、ワクモ(デルマニッスス・ガリナエ(Dermanyssus gallinae))、ヒツジキュウセンヒゼンダニ(プソロプテス・オビス(Psoroptes ovis))、タリイロコイタマダニ(リピセファルス・サングイネウス(Rhipicephalus sanguineus))、コイタマダニ(リピセファルス・アッペンジクラツス(Rhipicephalus appendiculatus))、リピセファルス・エベルトシ(Rhipicephalus evertsi)、ヒゼンダニ(サルコプテス・スカビエイ(Sarcoptes scabiei))、ならびにフシダニ属の種(Eriophyidae spp.)、例えば、リンゴサビダニ(アクルス・スクレクテンダリ(Aculus schlechtendali))、フィロコプトラタ・オレイボラ(Phyllocoptrata oleivora)、およびエリオフィエス・シェルドニ(Eriophyes sheldoni);ホコリダニ属の種(Tarsonemidae spp.)、例えば、シクラメンホコリダニ(フィトネムス・パリズス(Phytonemus pallidus))、およびチャノホコリダニ(ポリファゴタルソネムス・ラツス(Polyphagotarsonemus latus));ヒメハダニ属の種(Tenuipalpidae spp.)、例えば、ミナミヒメハダニ(ブレビパルプス・ホエニシス(Brevipalpus phoenicis));ハダニ属の種(Tetranychidae spp.)、例えば、ニセナミハダニ(テトラニクス・シンナバリヌス(Tetranychus cinnabarinus))、カンザワハダニ(テトラニクス・カンザワイ(Tetranychus kanzawai))、オウトウハダニ(テトラニクス・パシフィクス(Tetranychus pacificus))、ニセナミハダニ(テトラニクス・テラリウス(Tetranychus telarius))、およびナミハダニ(テトラニクス・ウルチカエ(Tetranychus urticae))、リンゴハダニ(パノニクス・ウルミ(Panonychus ulmi))、ミカンハダニ(パノニクス・シトリ(Panonychus citri))、およびオリゴニクス・プラテンシス(Oligonychus pratensis);真正クモ目、例えば、クロゴケグモ(ラトロデクツス・マクタンス(Latrodectus mactans))、およびドクイトグモ(ロキソセレス・レクルサ(Loxosceles reclusa));
ノミ類(ノミ(隠翅)目(Siphonatera))、例えば、ネコノミ(クテノセファリデス・フェリス(Ctenocephalides felis))、イヌノミ(クテノセファリデス・カニス(Ctenocephalides canis))、ケオプスネズミノミ(キセノプシラ・ケオプシス(Xenopsylla cheopsis))、ヒトノミ(プレックス・イリタンス(Pulex irritans))、スナノミ(ツンガ・ペネトランス(Tunga penetrans))、およびヨーロッパネズミノミ(ノソプシルルス・ファシアツス(Nosopsyllus fasciatus));
シミ、マダラシミ(総尾目)、例えば、セイヨウシミ(レピスマ・サッカリナ(Lepisma saccharina))およびマダラシミ(テルモビア・ドメスチカ(Thermobia domestica));
ムカデ(唇脚綱)、例えば、イエムカデ(スクチゲラ・コレオプトラタ(Scutigera coleoptrata));
ヤスデ(倍脚綱)、例えば、ナルセウス属の種(Narceus spp.);
ハサミムシ(革翅目)、例えば、ヨーロッパクギヌキハサミムシ(ホルフィクラ・アウリクラリア(forficula auricularia));
シラミ(シラミ目)、例えば、アタマジラミ(ペジクルス・ヒューマヌス・カピチス(Pediculus humanus capitis))、コロモジラミ(ペジクルス・ヒューマヌス・コルポリス((Pediculus humanus corporis))、ケジラミ(プチルス・プビス((Pthirus pubis))、ウシジラミ(ヘマトピヌス・ユーリステルヌス((Haematopinus eurysternus))、ブタジラミ(ヘマトピヌス・スイス((Haematopinus suis))、ウシホソジラミ(リノグナツス・ビツリ((Linognathus vituli))、ウシハジラミ(ボビコラ・ボビス(Bovicola bovis))、ニワトリハジラミ(メノポン・ガリナエ(Menopon gallinae))、ニワトリオオハジラミ(メナカンツス・ストラミネウス(Menacanthus stramineus))、およびケブカウシジラミ(ソレノポテス・カピラツス(Solenopotes capillatus));
トビムシ(トビムシ目)、例えば、シロトビムシ属(オニキウルス属の亜種(Onychiurus ssp.)。
また、これらは下記の線虫の防除にも適している:植物寄生線虫類、例えば、ネコブセンチュウ類(root knot nematodes)のキタネコブセンチュウ(メロイドギネ・ハプラ(Meloidogyne hapla))、サツマイモネコブセンチュウ(メロイドギネ・インコグニタ(Meloidogyne incognita))、ジャワネコブセンチュウ(メロイドギネ・ジャバニカ(Meloidogyne javanica))および他のメロイドギネ(Meloidogyne)の種;シストセンチュウ類(cystforming nematodes)のジャガイモシストセンチュウ(グロボデラ・ロストキエンシス(Globodera rostochiensis))および他のグロボデラ(Globodera)の種;ムギシストセンチュウ(ヘテロデラ・アベナエ(Heterodera avenae))、ダイズシストセンチュウ(ヘテロデラ・グリシネス(Heterodera glycines))、テンサイシストセンチュウ(ヘテロデラ・スカクチイ(Heterodera schachtii))、クローバシストセンチュウ(ヘテロデラ・トリホリイ(Heterodera trifolii))、および他のヘテロデラ(Heterodera)の種;タネコブセンチュウ類(Seed gall nematodes)のアングイナ(Anguina)の種;クキセンチュウ類およびハセンチュウ類(Stem and foliar nematodes)のアフェレンコイデス(Aphelenchoides)の種;刺毛センチュウ類(Sting nematodes)のブドウオオハリセンチュウ(ベロノライムス・ロンギカウダツス(Belonolaimus longicaudatus))および他のベロノライムス(Belonolaimus)の種;マツセンチュウ類(Pine nematodes)のマツノザイセンチュウ(ブルサフェレンクス・キシロフィルス(Bursaphelenchus xylophilus))および他のブルサフェレンクス(Bursaphelenchus)の種;ワセンチュウ類(Ring nematodes)のクリコネマ(Criconema)の種、クリコネメラ(Criconemella)の種、クリコネモイデス(Criconemoides)の種、およびメソクリコネマ(Mesocriconema)の種;クキおよびリンケイセンチュウ類(Stem and bulb nematodes)のイモグサレセンチュウ(ジチレンクス・デストルクター(Ditylenchus destructor))、ナミクキセンチュウ(ジチレンクス・ジプサシ(Ditylenchus dipsaci))および他のジチレンクス(Ditylenchus)の種;キリセンチュウ類(Awl nematodes)のドリコドルス(Dolichodorus)の種;ラセンセンチュウ類(Spiral nematodes)のヘリコチレンクス・ムルチシンクツス(Helicotylenchus multicinctus)および他のヘリコチレンクス(Helicotylenchus)の種;鞘センチュウおよび有鞘センチュウ類(sheath and sheathoid nematodes)のヘミシクリオホラ(Hemicycliophora)の種およびヘミクリコネモイデス(Hemicriconemoides)の種;ヒルスマンニエラ(Hirshmanniella)の種;ヤリセンチュウ類(Lance nematodes)のホプロライムス(Hoplolaimus)の種;ニセネコブセンチュウ類(false rootknot nematodes)のナコブス(Nacobbus)の種;ハリセンチュウ類(Needle nematodes)のロンギドルス・エロンガテス(Longidorus elongates)および他のロンギドルス(Longidorus)の種;ネグサレセンチュウ類(Lesion nematodes)のムギネグサレセンチュウ(プラチレンクス・ネグレクツス(Pratylenchus neglectus))、キタネグサレセンチュウ(プラチレンクス・ペネトランス(Pratylenchus penetrans))、プラチレンクス・クルビタツス(Pratylenchus curvitatus)、プラチレンクス・ゴウデイ(Pratylenchus goodeyi)および他のプラチレンクス(Pratylenchus)の種;ネモグリセンチュウ類(Burrowing nematodes)のバナナネモグリセンチュウ(ラドホルス・シミリス(Radopholus similis))および他のラドホルス(Radopholus)の種;ニセフクロセンチュウ類(Reniform nematodes)のロチレンクス・ロブスツス(Rotylenchus robustus)および他のロチレンクルス(Rotylenchulus)の種;スクテロネマ(Scutellonema)の種;ユミハリセンチュウ類(Stubby root nematodes)のトリコドルス・プリミチブス(Trichodorus primitivus)および他のトリコドルス(Trichodorus)の種、パラトリコドルス(Paratrichodorus)の種;イシュクセンチュウ類(Stunt nematodes)のナミイシュクセンチュウ(チレンコリンクス・クライトニ(Tylenchorhynchus claytoni))、チレンコリンクス・ズビウス(Tylenchorhynchus dubius)および他のチレンコリンクス(Tylenchorhynchus)の種;ミカンセンチュウ類(Citrus nematodes)のチレンクルス(Tylenchulus)の種;オオハリセンチュウ類(Dagger nematodes)のキシフィネマ(Xiphinema)の種;ならびに他の植物寄生線虫の種。
また、これらは、以下の蛛形類(蛛形綱)の防除にも有用である:例えばダニ類(ダニ目)、例えば、ヒメダニ科(Argasidae)、マダニ科(Ixodidae)、およびヒゼンダニ科(Sarcoptidae)のもの、例えば、アメリカキララマダニ(アンブリオンマ・アメリカヌム(Amblyomma americanum))、アンブリオンマ・バリエガツム(Amblyomma variegatum)、アルガス・ペルシクス(Argas persicus)、ボオフィルス・アンヌラツス(Boophilus annulatus)、ボオフィルス・デコロラツス(Boophilus decoloratus)、オウシマダニ(ボオフィルス・ミクロプルス(Boophilus microplus))、デルマセントル・シルバルム(Dermacentor silvarum)、ヒアロンマ・トルンカツム(Hyalomma truncatum)、タネガタマダニ(イキソデス・リシヌス(Ixodes ricinus))、イキソデス・ルビクンズス(Ixodes rubicundus)、オルニトドルス・モウバタ(Ornithodorus moubata)、オトビウス・メグニニ(Otobius megnini)、ワクモ(デルマニッスス・ガリナエ(Dermanyssus gallinae))、ヒツジキュウセンヒゼンダニ(プソロプテス・オビス(Psoroptes ovis))、コイタマダニ(リピセファルス・アッペンジクラツス(Rhipicephalus appendiculatus))、リピセファルス・エベルトシ(Rhipicephalus evertsi)、ヒゼンダニ(サルコプテス・スカビエイ(Sarcoptes scabiei))、ならびにフシダニ属の種(Eriophyidae spp.)、例えば、リンゴサビダニ(アクルス・スクレクテンダリ(Aculus schlechtendali))、フィロコプトラタ・オレイボラ(Phyllocoptrata oleivora)、およびエリオフィエス・シェルドニ(Eriophyes sheldoni);ホコリダニ属の種(Tarsonemidae spp.)、例えば、シクラメンホコリダニ(フィトネムス・パリズス(Phytonemus pallidus))、およびチャノホコリダニ(ポリファゴタルソネムス・ラツス(Polyphagotarsonemus latus));ヒメハダニ属の種(Tenuipalpidae spp.)、例えば、ミナミヒメハダニ(ブレビパルプス・ホエニシス(Brevipalpus phoenicis));ハダニ属の種(Tetranychidae spp.)、例えば、ニセナミハダニ(テトラニクス・シンナバリヌス(Tetranychus cinnabarinus))、カンザワハダニ(テトラニクス・カンザワイ(Tetranychus kanzawai))、オウトウハダニ(テトラニクス・パシフィクス(Tetranychus pacificus))、ニセナミハダニ(テトラニクス・テラリウス(Tetranychus telarius))、およびナミハダニ(テトラニクス・ウルチカエ(Tetranychus urticae))、リンゴハダニ(パノニクス・ウルミ(Panonychus ulmi))、ミカンハダニ(パノニクス・シトリ(Panonychus citri))、およびオリゴニクス・プラテンシス(Oligonychus pratensis)。
植物病原性菌類
本発明の殺有害生物剤混合物、とりわけ少なくとも1種の化合物IIIを含む混合物は、広範囲の植物病原性菌類、子嚢菌綱(Ascomycetes)、担子菌綱(Basidiomycetes)、不完全菌綱(Deuteromycetes)、および卵菌綱(Peronosporomycetes)(卵菌類(Oomycetes)と同義)の菌類に対して優れた活性を有する。その一部のものは浸透的に作用し、それらは、作物保護において、葉面殺菌剤、種子粉衣用殺菌剤および土壌殺菌剤として使用することができる。またこれらは種子処理用にも使用することができる。
これらは、例えばコムギ、ライムギ、オオムギ、オートムギ、イネ、トウモロコシ、芝生、バナナ、ワタ、ダイズ、コーヒーの木、サトウキビ、ブドウの木、果樹および観賞植物などの各種の栽培植物、ならびにキュウリ、マメ、トマト、ジャガイモおよびウリなどの野菜、さらにこれらの植物の種子につく様々な菌類の防除において特に重要である。
これらは、以下の植物病害の防除に特に適している:
・ 野菜、ナタネ、テンサイおよび果物ならびにイネにつくアルテルナリア属の種(Alternaria species)、例えば、ジャガイモおよびトマトにつくアルテルナリア・ソラニ(A. solani)またはアルテルナリア・アルテルナータ(A. alternata)など、
・ テンサイおよび野菜につくアファノミセス属の種(Aphanomyces species)、
・ 禾穀類および野菜につくアスコキタ属の種(Ascochyta species)、
・ トウモロコシ、禾穀類、イネおよび芝生につくビポラリス属の種(Bipolaris species)およびドレクスレラ属の種(Drechslera species)、例えば、トウモロコシにつくドレクスレラ・マイディス(D. maydis)など、
・ 禾穀類につくブルメリア・グラミニス(Blumeria graminis)(ウドンコ病)、
・ イチゴ、野菜、花、およびブドウの木につくボトリチス・シネレア(Botrytis cinerea)(灰色カビ病)、
・ レタスにつくブレミア・ラクツカエ(Bremia lactucae)、
・ トウモロコシ、ダイズ、イネおよびテンサイにつくセルコスポラ属の種(Cercospora species)、
・ トウモロコシ、禾穀類、イネにつくコクリオボルス属の種(Cochliobolus species)、例えば、禾穀類につくコクリオボルス・サチブス(Cochliobolus sativus)、イネにつくコクリオボルス・ミヤベアヌス(Cochliobolus miyabeanus)など、
・ ダイズおよびワタにつくコレトトリクム属の種(Colletotricum)、
・ トウモロコシ、禾穀類、イネおよび芝生につくドレクスレラ属の種(Drechslera species)、ピレノホラ属の種(Pyrenophora species)、例えば、オオムギにつくドレクスレラ・テレス(Drechslera teres)またはコムギにつくドレクスレラ・トリティチレペンチス(Drechslera triticirepentis)など、
・ ファエオアクレモニウム・クラミドスポリウム(Phaeoacremonium chlamydosporium)、ファエオアクレモニウム・アレオフィラム(Phaeoacremonium Aleophilum)およびフォルミチポラ・プンクタタ(Formitipora punctata)(類語はフェリヌス・プンクタツス(Phellinus punctatus))によって発病する、ブドウの木につくエスカ菌(Esca)、
・ トウモロコシにつくエキセロヒルム属の種(Exserohilum species)、
・ キュウリにつくエリシフェ・シコラセアルム(Erysiphe cichoracearum)およびスファエロテカ・フリギネア(Sphaerotheca fuliginea)、
・ 様々な植物につくフサリウム属の種(Fusarium species)およびバーチシリウム属の種(Verticillium species)、例えば、禾穀類につくフサリウム・グラミネアラム(F.graminearum)もしくはフサリウム・クルモルム(F.culmorum)、または多数の植物、例えばトマトにつくフサリウム・オキシスポルム(F.oxysporum)など、
・ 禾穀類につくゲウマノマイセス・グラミニス(Gaeumanomyces graminis)、
・ 禾穀類およびイネにつくジベレラ属の種(Gibberella species)(例えば、イネにつくジベレラ・フジクロイ(Gibberella fujikuroi))、
・ イネにつくグレインステイニング複合菌(Grainstaining complex)、
・ トウモロコシおよびイネにつくヘルミントスポリウム属の種(Helminthosporium species)、
・ 禾穀類につくミクロドキウム・ニバーレ(Michrodochium nivale)、
・ 禾穀類、バナナおよび落花生につくマイコスファエレラ属の種(Mycosphaerella species)、例えば、コムギにつくマイコスファエレラ・グラミニコーラ(M. graminicola)またはバナナにつくマイコスファエレラ・フィジエンシス(M. fijiensis)など)、
・ キャベツおよび球根植物につくペロノスポラ属の種(Peronospora species)、例えば、キャベツにつくペロノスポラ・ブラシカエ(Peronospora brassicae)またはタマネギにつくペロノスポラ・デストラクター(Peronospora destructor)など、
・ ダイズにつくファコプソラ・パキリジ(Phakopsara pachyrhizi)およびファコプソラ・メイボミエ(Phakopsara meibomiae)、
・ ダイズおよびヒマワリにつくホモプシス属の種(Phomopsis species)、
・ ジャガイモおよびトマトにつくフィトフトラ・インフェスタンス(Phytophthora infestans)、
・ 様々な植物につくフィトフトラ属の種(Phytophthora species)、例えば、ピーマンにつくフィトフトラ・カプシキ(Phytophthora capsici)など、
・ ブドウの木につくプラスモパラ・ビチコーラ(Plasmopara viticola)、
・ リンゴの木につくポドスファエラ・レウコトリカ(Podosphaera leucotricha)、
・ 禾穀類につくシュードセルコスポレラ・ヘルポトリコイデス(Pseudocercosporella herpotrichoides)、
・ 様々な植物につくシュードペロノスポラ(Pseudoperonospora)、例えば、キュウリにつくシュードペロノスポラ・キュベンシス(P. cubensis)またはホップにつくシュードペロノスポラ・フミリ(P.humili)など、
・ 様々な植物につくプクキニア属の種(Puccinia species)、例えば、禾穀類につくプクキニア・トリティチナ(P. triticina)、プクキニア・ストリホルミス(P. striformis)、プクキニア・ホルデイ(P. hordei)もしくはプクキニア・グラミニス(P. graminis)、またはアスパラガスにつくプクキニア・アスパラギ(P. asparagi)など、
・ イネにつくピリクラリア・オリザエ(Pyricularia oryzae)、コルチシウム・ササキイ(Corticium sasakii)、サロクラジウム・オリザエ(Sarocladium oryzae)、サロクラジウム・アテヌアツム(S. attenuatum)、エンチロマ・オリザエ(Entyloma oryzae)、
・ 芝生および禾穀類につくピリクラリア・グリセア(Pyricularia grisea)、
・ 芝生、イネ、トウモロコシ、ワタ、ナタネ、ヒマワリ、テンサイ、野菜および他の植物につくピシウム属の種(Pythium spp.)、例えば、様々な植物につくピシウム・ウルティムム(Pythium ultiumum)、芝生につくピシウム・アファニデルマツム(Pythium aphanidermatum)など、
・ ワタ、イネ、ジャガイモ、芝生、トウモロコシ、ナタネ、テンサイ、野菜および様々な植物につくリゾクトニア属の種(Rhizoctonia species)、例えば、テンサイおよび様々な植物につくリゾクトニア・ソラニ(R. solani)、
・ オオムギ、ライムギおよびライコムギにつくリンコスポリウム・セカリス(Rhynchosporium secalis)、
・ ナタネおよびヒマワリにつくスクレロチニア属の種(Sclerotinia species)、
・ コムギにつくセプトリア・トリティチ(Septoria tritici)およびスタゴノスポラ・ノドラム(Stagonospora nodorum)、
・ ブドウの木につくエリシフェ(類語はウンシヌラ(Uncinula))・ネカトール(Erysiphe necator))、
・ トウモロコシおよび芝生につくセトスペリア属の種(Setospaeria species)、
・ トウモロコシにつくスファセロテカ・レイリニア(Sphacelotheca reilinia)、
・ ダイズおよびワタにつくチエバリオプシス属の種(Thievaliopsis species)、
・ 禾穀類につくチレチア属の種(Tilletia species)、
・ 禾穀類、トウモロコシおよびサトウキビにつくウスチラゴ属の種(Ustilago species)、例えば、トウモロコシにつくウスチラゴ・マイディス(Ustilago maydis)など、
・ リンゴの木および西洋ナシの木につくベンチュリア属の種(Venturia species)(そうか病)、例えば、リンゴの木につくベンチュリア・イナエクアリス(V. inaequalis)など。
・ トウモロコシにつくドレクスレラ・マイディス(D. maydis)の種、例えばトウモロコシにつくC.ゼアエ-マイディス(C. zeae-mayidis)、
・ トウモロコシにつくB.ゼイコラ(B. zeicola)の種、例えばコレトトリクム・グラミニコラ(C. graminicola)など。
さらに本発明の混合物は、材料(例えば木材、紙、塗料分散液、繊維または織物)の保護や保存製品の保護における有害菌類の防除にも適している。木材の保護においては、特に次の有害菌類に注意が払われる:子嚢菌類(Ascomycetes)、例えば、オフィオストマ属の種(Ophiostoma spp.)、セラトシスチス属の種(Ceratocystis spp.)、アウレオバシジウム・プルランス(Aureobasidium pullulans)、スクレロホマ属の種(Sclerophoma spp.)、カエトミウム属の種(Chaetomium spp.)、フミコーラ属の種(Humicola spp.)、ペトリエラ属の種(Petriella spp.)、トリクルス属の種(Trichurus spp.);担子菌類、例えば、コニオホラ属の種(Coniophora spp.)、コリオルス属の種(Coriolus spp.)、グロエオフイルム属の種(Gloeophyllum spp.)、レンチヌス属の種(Lentinus spp.)、プレウロタス属の種(Pleurotus spp.)、ポリア属の種(Poria spp.)、セルプラ属の種(Serpula spp.)およびチロマイセス属の種(Tyromyces spp.);不完全菌類、例えば、アスペルギルス属の種(Aspergillus spp.)、クラドスポリウム属の種(Cladosporium spp.)、ペニシリウム属の種(Penicillium spp.)、トリコデルマ属の種(Trichoderma spp.)、アルテルナリア属の種(Alternaria spp.)、ペシロマイセス属の種(Paecilomyces spp.);ならびに接合菌類、例えば、ムコール属の種(Mucor spp.)、材料の保護においてはさらに次の酵母菌類:カンジダ属の種(Candida spp.)およびサッカロマイセス・セレビジエ(Saccharomyces cerevisae)。
植物の健康状態
本発明の殺有害生物剤混合物は、植物の健康状態を改善するために用いることができる。本発明はまた、植物、その繁殖材料および/または該植物が成長しているかまたは成長しようとしている場所を有効量の本発明による殺有害生物剤混合物で処理することによる、植物の健康状態を改善する方法にも関する。「植物の健康状態(plant health)」という用語は、収率(例えば、バイオマスの増加および/または植物の有益な成分の含有量の増加)、植物の活力(例えば、植物の成長の改善および/または葉の濃緑色化(「緑色化効果」)、品質(例えば、植物の特定の成分の含有量または組成の改善)および非生物的および/または生物的ストレスに対する耐性などの幾つかの指標により(単独でまたは互いに組み合わせて)決定される植物および/またはその生産物の状態を表すと理解されたい。上記の植物の健康状態の指標は、互いに無関係であってもよいし、または互いに起因するものであってもよい。
製剤
本発明による殺有害生物剤混合物は、慣用の製剤、例えば、液剤、エマルション剤、懸濁剤、散剤、粉剤、ペースト剤および粒剤に変換することができる。使用剤形は、特定の所望する目的によって決まるが、いずれの場合も、本発明による化合物の微細で均一な分散が確実になされるように選択する。
これらの製剤は、公知の方法(例えば、概説についてはUS 3,060,084、EP-A 707 445(液体濃縮物について)、Browning, 「Agglomeration」, Chemical Engineering, Dec. 4, 1967, 147〜48、Perry's Chemical EngineeR's Handbook, 第4版, McGraw-Hill, New York, 1963, 8〜57ページを参照されたい。またWO 91/13546、US 4,172,714、US 4,144,050、US 3,920,442、US 5,180,587、US 5,232,701、US 5,208,030、GB 2,095,558、US 3,299,566号、Klingman, Weed Control as a Science, John Wiley and Sons, Inc., New York, 1961、Hanceら, Weed Control Handbook, 第8版, Blackwell Scientific Publications, Oxford, 1989、ならびにMollet, H., Grubemann, A., Formulation technology, Wiley VCH Verlag GmbH, Weinheim (Germany), 2001, 2、D. A. Knowles, Chemistry and Technology of Agrochemical Formulations, Kluwer Academic Publishers, Dordrecht, 1998 (ISBN 0-7514-0443-8)も参照されたい)で調製され、例えば、本活性化合物を農薬製剤に好適な補助剤、例えば、溶媒および/または担体、所望により、乳化剤、界面活性剤および分散剤、防腐剤、消泡剤、不凍剤などを用いて、種子処理剤の場合には、さらに場合によりゲル化剤を用いて、本活性化合物をのばすことにより調製される。
好適な溶媒の例は、水、芳香族溶媒(例えばSolvesso(商標)製品、キシレン)、パラフィン類(例えば鉱油画分)、アルコール類(例えばメタノール、ブタノール、ペンタノール、ベンジルアルコール)、ケトン類(例えばシクロヘキサノン、γ-ブチロラクトン)、ピロリドン類(NMP(N-メチル-ピロリドン)、NOP(N-オクチル-ピロリドン))、アセテート類(二酢酸グリコール)、グリコール類、脂肪酸ジメチルアミド類、脂肪酸類および脂肪酸エステル類である。基本的には、溶媒混合物も使用することができる。
好適な乳化剤は、非イオン性乳化剤およびアニオン性乳化剤(例えば、ポリオキシエチレン脂肪アルコールエーテル、アルキルスルホネートおよびアリールスルホネートなど)である。
分散剤の例としては、リグニン亜硫酸廃液およびメチルセルロースがある。
使用される好適な界面活性剤は、リグノスルホン酸、ナフタレンスルホン酸、フェノールスルホン酸、ジブチルナフタレンスルホン酸、アルキルアリールスルホン酸、アルキル硫酸、アルキルスルホン酸、脂肪アルコール硫酸、脂肪酸、および硫酸化脂肪アルコールグリコールエーテルのアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩およびアンモニウム塩、さらにはスルホン化ナフタレンおよびナフタレン誘導体とホルムアルデヒドの縮合物、ナフタレンまたはナフタレンスルホン酸とフェノールおよびホルムアルデヒドの縮合物、ポリオキシエチレンオクチルフェノールエーテル、エトキシル化イソオクチルフェノール、オクチルフェノール、ノニルフェノール、アルキルフェノールポリグリコールエーテル、トリブチルフェニルポリグリコールエーテル、トリステアリルフェニルポリグリコールエーテル、アルキルアリールポリエーテルアルコール、アルコールと脂肪アルコールエチレンオキシドの縮合物、エトキシル化ヒマシ油、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、エトキシル化ポリオキシプロピレン、ラウリルアルコールポリグリコールエーテルアセタール、ソルビトールエステル、リグノ亜硫酸廃液、およびメチルセルロースである。
直接散布可能な液剤、エマルション剤、ペースト剤、または油性分散剤の調製に適している物質は、中〜高沸点の鉱油画分(例えばケロセンまたはディーゼルオイル、さらにはコールタールオイル)、および植物または動物由来の油、脂肪族、環状および芳香族炭化水素(例えば、トルエン、キシレン、パラフィン、テトラヒドロナフタレン、アルキル化ナフタレンもしくはその誘導体、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、シクロヘキサノール、シクロヘキサノン、イソホロン)、強極性溶媒、例えば、ジメチルスルホキシド、N-メチルピロリドンまたは水である。
さらに、不凍剤、例えばグリセリン、エチレングリコール、プロピレングリコール、および殺菌剤などを本製剤に加えることもできる。
好適な消泡剤は、例えばシリコンまたはステアリン酸マグネシウムをベースとした消泡剤である。
好適な防腐剤は、例えばジクロロフェンである。
ゲル化剤の一例はカラギーン(Satiagel(登録商標))である。
粉剤、広域散布用剤および粉散性製品は、本活性物質と固体担体を混合するか、または同時に粉砕することによって製造することができる。
粒剤(例えば、被覆粒剤(coated granule)、含浸粒剤(impregnated granule)および均質粒剤(homogeneous granule)など)は、本活性化合物を固体担体に結合させることにより製造することができる。
固体担体の例は、鉱物質土類(mineral earth)(例えば、シリカゲル、シリケート、タルク、カオリン、アタクレー(attaclay)、石灰石、石灰、チョーク、膠灰粘土、黄土、粘土、ドロマイト、珪藻土、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、酸化マグネシウムなど)、粉砕された合成材料、肥料(例えば、硫酸アンモニウム、リン酸アンモニウム、硝酸アンモニウム、尿素など)、植物起源の製品(例えば、穀粉、樹皮粉、木粉、堅果殻粉など)、セルロース粉末、ならびに他の固体担体である。
一般に、製剤は、本活性成分を0.01〜95重量%、好ましくは0.1〜90重量%含んでいる。この場合、本活性成分は、純度90重量%〜100重量%、好ましくは95重量%〜100重量%(NMRスペクトルまたはHLPCスペクトルによる)で用いられる。
目的が種子処理の場合、それぞれの製剤は2〜10倍に希釈して、直ぐに使用可能な調製品において、本活性成分を0.01〜60重量%、好ましくは0.1〜40重量%の濃度とすることができる。
本発明の混合物は、そのままで、その製剤の形態で、またはその製剤から調製される施用形態で、例えば直接散布可能な液剤、粉剤、懸濁剤もしくは分散剤、エマルション製剤、油性分散剤、ペースト剤、粉散性製品、広域散布用製品、または粒剤の形態で、散布(spraying)、噴霧(atomizing)、散粉(dusting)、広域散布(spreading)または散水(pouring)により使用することができる。施用形態は、もっぱらその所望する目的によって決まるが、いずれの場合も、本発明の活性化合物が確実に可能な限り微細に分散されるようなものであるべきである。
水性の施用形態は、乳剤(emulsion concentrate)、ペースト剤または水和性粉剤(散布用粉剤、油性分散剤)に水を加えることによって調製することができる。エマルション剤、ペースト剤、または油性分散剤を調製するには、そのままの、あるいは油または溶媒に溶解させた本物質を、湿潤剤、粘着付与剤、分散剤または乳化剤を用いて水中で均質化させることができる。あるいは、活性物質、湿潤剤、粘着付与剤、分散剤もしくは乳化剤、また必要に応じて溶媒もしくは油からなる濃縮物を調製することもできるが、かかる濃縮物は水で希釈するのに適している。
直ぐに使用可能な調製品における本活性成分シアノスルホキシミンおよびスピネトラムの濃度は、比較的広い範囲で変えることができる。一般に、この濃度は、0.0001〜10重量%、好ましくは、0.01〜1重量%である。
本活性成分シアノスルホキシミンおよびスピネトラムは、超微量散布(ULV(ultra-low volume))法においても良好に使用することができ、95重量%超の本活性化合物を含む製剤を、あるいは添加剤を含まない本活性化合物そのものを施用することができる。
以下は製剤の例である。
1. 葉面散布用の、水で稀釈する製品。種子処理を目的とする場合、かかる製品は、希釈して種子に施用してもよいし、希釈せずに施用することもできる。
A) 液剤(Water-solbule concentrates)(SL、LS)
10重量部の本活性成分を90重量部の水または水溶性溶媒に溶解させる。別法として、湿潤剤または他の補助剤を添加する。本活性成分は水で稀釈すると溶解する。これにより、活性化合物を10%(w/w)含む製剤が得られる。
B) 分散剤(Dispersible concentrates)(DC)
20重量部の本活性成分を、70重量部のシクロヘキサノンに10重量部の分散剤(例えば、ポリビニルピロリドン)を加えて溶解させる。水で希釈すると分散液が得られる。これにより、活性成分を20%(w/w)含む製剤が得られる。
C) 乳剤(Emulsifiable concentrates)(EC)
15重量部の本活性成分を、7重量部のキシレンにドデシルベンゼンスルホン酸カルシウムとヒマシ油エトキシレート(いずれも5重量部)を加えて溶解させる。水で希釈すると乳液が得られ、これにより、活性成分を15%(w/w)含む製剤が得られる。
D) エマルション剤(Emulsions)(EW、EO、ES)
25重量部の本活性成分を、35重量部のキシレンにドデシルベンゼンスルホン酸カルシウムとヒマシ油エトキシレート(いずれも5重量部)を加えて溶解させる。この混合物を、乳化装置(例えば、Ultraturax)を用いて30重量部の水中に導入し、均質なエマルションとする。水で希釈すると乳液が得られ、これにより、活性成分を25%(w/w)含む製剤が得られる。
E) フロアブル剤(Suspensions)(SC、OD、FS)
撹拌下にあるボールミル内で、20重量部の本活性成分に10重量部の分散剤、湿潤剤および70重量部の水または有機溶媒を添加して粉砕することにより、活性成分の微細懸濁液が得られる。水で希釈すると活性成分の安定した懸濁液が得られる。これにより、活性成分を20%(w/w)含む製剤が得られる。
F) 顆粒水和剤(Water-dispersible granules)および顆粒水溶剤(Water-soluble granules)(WG、SG)
50重量部の本活性成分に50重量部の分散剤および湿潤剤を添加して微粉砕し、専用の装置(例えば、押出機、噴霧塔、流動床など)を用いて顆粒水和剤または顆粒水溶剤とする。水で希釈すると活性成分の安定な分散液または溶液が得られる。これにより、活性成分を50%(w/w)含む製剤が得られる。
G) 粉末水和剤(Water-dispersible powders)および粉末水溶剤(Water-soluble powders)(WP、SP、SS、WS)
ローター・ステーターミル(rotor-stator mill)内で、75重量部の本活性成分に25重量部の分散剤、湿潤剤およびシリカゲルを添加して粉砕する。水で希釈すると活性成分の安定な分散液または溶液が得られる。これにより、活性成分を75%(w/w)含む製剤が得られる。
H) ゲル剤(GF)
撹拌下にあるボールミル内で、20重量部の本活性成分に10重量部の分散剤、1重量部のゲル剤、湿潤剤、および70重量部の水または有機溶媒を添加して粉砕することにより、活性成分の微細懸濁液が得られる。水で希釈すると活性成分の安定した懸濁液が得られる。これにより、活性成分を20%(w/w)含む製剤が得られる。
2. 葉面散布用の、希釈せずに施用する製品。種子処理を目的とする場合、かかる製品は、希釈して種子に施用してもよいし、希釈せずに施用することもできる。
I) 散粉剤(Dustable powder)(DP、DS)
5重量部の本活性成分を微粉砕し、95重量部の微粉砕カオリンと充分に混合する。これにより、活性成分を5%(w/w)含む散粉製品(dustable product)が得られる。
J) 粒剤(Granules)(GR、FG、GG、MG)
0.5重量部の本活性成分を微粉砕し、95.5重量部の担体と組合せる。これにより、活性成分を0.5%(w/w)含む製剤が得られる。現在の方法は、押出、噴霧乾燥、または流動床である。これにより、葉面用の希釈せずに施用する粒剤が得られる。
K) ULV液剤(UL)
10重量部の本活性成分を、90重量部の有機溶媒(例えばキシレン)に溶解させる。これにより、葉面用の希釈せずに施用する、活性成分を10%(w/w)含む製品が得られる。
本活性成分には、各種の油、湿潤剤、アジュバント、除草剤、殺菌剤、他の殺有害生物剤または殺細菌剤を加えることが可能であり、必要であれば、使用直前に添加することもできる(タンク混合)。これらの製剤は、通常、本発明による薬剤と1:10〜10:1の重量比で混合する。
本発明の(例えば組成物の形態の)殺有害生物剤混合物は、上記に挙げたもの以外に、さらに他の活性成分を含み得る。例えば、さらなる殺虫剤または殺菌剤、除草剤、肥料(例えば硝酸アンモニウム、尿素、炭酸カリウムおよび過リン酸塩)、植物毒性剤および植物成長調節剤および毒性緩和剤である。これらの製剤は、通常、本発明による薬剤と1:10〜10:1の重量比で混合する。
本殺有害生物剤混合物は、以下の殺有害生物剤のリストMの1種または複数のさらなる殺虫剤化合物IVを付加的に含み得る。このリストは可能な組み合わせを示すことを意図するものであって、いかなる限定をも課すものではない:
IV M.1. 有機(チオ)ホスフェート系:アセフェート、アザメチホス、アジンホス-エチル、アジンホス-メチル、クロレトキシホス、クロルフェンビンホス、クロルメホス、クロルピリホス、クロルピリホス-メチル、クマホス、シアノホス、デメトン-S-メチル、ダイアジノン、ジクロルボス/DDVP、ジクロトホス、ジメトエート、ジメチルビンホス、ジスルホトン、EPN、エチオン、エトプロホス、ファムフール、フェナミホス、フェニトロチオン、フェンチオン、フルピラゾホス、ホスチアゼート、ヘプテノホス、イソキサチオン、マラチオン、メカルバム、メタミドホス、メチダチオン、メビンホス、モノクロトホス、ナレド、オメトエート、オキシデメトン-メチル、パラチオン、パラチオン-メチル、フェントエート、ホレート、ホサロン、ホスメット、ホスファミドン、ホキシム、ピリミホス-メチル、プロフェノホス、プロペタンホス、プロチオホス、ピラクロホス、ピリダフェンチオン、キナルホス、スルホテップ、テブピリンホス、テメホス、テルブホス、テトラクロルビンホス、チオメトン、トリアゾホス、トリクロルホン、バミドチオン;
IV M.2. カーバメート系:アルジカルブ、アラニカルブ、ベンジオカルブ、ベンフラカルブ、ブトカルボキシム、ブトキシカルボキシム、カルバリル、カルボフラン、カルボスルファン、エチオフェンカルブ、フェノブカルブ、ホルメタネート、フラチオカルブ、イソプロカルブ、メチオカルブ、メソミル、メトルカルブ、オキサミル、ピリミカルブ、プロポキスル、チオジカルブ、チオファノックス、トリメタカルブ、XMC、キシリルカルブ、トリアザメート;
IV M.3. ピレスロイド系:アクリナトリン、アレトリン、d-シス-トランスアレトリン、d-トランスアレトリン、ビフェントリン、ビオアレトリン、ビオアレトリンS-シルクロペンテニル、ビオレスメトリン、シクロプロトリン、シフルトリン、ベータ-シフルトリン、シハロトリン、ラムダ-シハロトリン、ガンマ-シハロトリン、シペルメトリン、アルファ-シペルメトリン、ベータ-シペルメトリン、シータ-シペルメトリン、ゼータ-シペルメトリン、シフェノトリン、デルタメトリン、エンペントリン、エスフェンバレレート、エトフェンプロックス、フェンプロパトリン、フェンバレレート、フルシトリネート、フルメトリン、タウ-フルバリナート、ハルフェンプロックス、イミプロトリン、メトフルトリン、ペルメトリン、フェノトリン、プラレトリン、プロフルトリン、ピレトリン(除虫菊)、レスメトリン、RU 15525、シラフルオフェン、テフルトリン、テトラメトリン、トラロメトリン、トランスフルトリン、ZXI 8901;
IV M.4. 幼若ホルモン様物質:ヒドロプレン、キノプレン、メトプレン、フェノキシカルブ、ピリプロキシフェン;
IV M.5. ニコチン受容体アゴニスト/アンタゴニスト化合物:アセタミプリド、ベンスルタップ、カルタップヒドロクロリド、クロチアニジン、ジノテフラン、イミダクロプリド、チアメトキサム、ニテンピラム、ニコチン、スピノサド(アロステリックアゴニスト)、チアクロプリド、チオシクラム、チオスルタップナトリウム、およびAKD 1022;
IV M.6. GABA作動性クロリドチャネルアンタゴニスト化合物:クロルデン、エンドスルファン、ガンマ-HCH(リンデン);アセトプロール、エチプロール、フィプロニル、ピラフルプロール、ピリプロール、バニリプロール、式M6.1
Figure 2012500824
のフェニルピラゾール化合物;
IV M.7. クロリドチャネル活性化因子:アバメクチン、エマメクチンベンゾエート、ミルベメクチン、レピメクチン;
IV M.8. METI I化合物:フェナザキン、フェンピロキシメート、ピリミジフェン、ピリダベン、テブフェンピラド、トルフェンピラド、フルフェネリム、ロテノン;
IV M.9. METI IIおよびIV化合物:アセキノシル、フルアシプリム、ヒドラメチルノン;
IV M.10. 酸化的リン酸化の脱共役剤:クロルフェナピル、DNOC;
IV M.11. 酸化的リン酸化の阻害剤:アゾシクロチン、シヘキサチン、ジアフェンチウロン、酸化フェンブタスズ、プロパルギット、テトラジホン;
IV M.12. 脱皮撹乱物質:シロマジン、クロマフェノジド、ハロフェノジド、メトキシフェノジド、テブフェノジド;
IV M.13. 相乗剤(Synergist):ピペロニルブトキシド、トリブホス;
IV M.14. ナトリウムチャンネル遮断薬化合物:インドキサカルブ、メタフルミゾン;
IV M.15. 燻蒸剤:メチルブロミド、クロロピクリンフッ化スルフリル;
IV M.16. 選択的摂食阻害薬(Selective feeding blocker):クリロチエ、ピメトロジン、フロニカミド;
IV M.17. ダニ成長阻害剤:クロフェンテジン、ヘキシチアゾックス、エトキサゾール;
IV M.18. キチン合成阻害剤:ブプロフェジン、ビストリフルロン、クロルフルアズロン、ジフルベンズロン、フルシクロクスロン、フルフェノクスロン、ヘキサフルムロン、ルフェヌロン、ノバルロン、ノビフルムロン、テフルベンズロン、トリフルムロン;
IV M.19. 脂質生合成阻害剤:スピロジクロフェン、スピロメシフェン、スピロテトラマト;
IV M.20. オクタパミン作動性(octapaminergic)アゴニスト:アミトラズ;
IV M.21. リアノジン受容体モジュレーター:フルベンジアミド;
IV M.22. 各種薬剤:リン化アルミニウム、アミドフルメト、ベンクロチアズ、ベンゾキシメート、ビフェナゼート、ホウ砂、ブロモプロピレート、シアン化物、シエノピラフェン、シフルメトフェン、キノメチオネート、ジコホール、フルオロアセテート、ホスフィン、ピリダリル、ピリフルキナゾン、硫黄、有機硫黄化合物、吐酒石、ピリミジニルアルキニルエーテル化合物M22.1またはチアジアゾリルアルキニルエーテル化合物M22.2
Figure 2012500824
[式中、RM-22はメチルまたはエチルであり、Het*は3,3-ジメチルピロリジンピロリジン-1-イル、3-メチルピペリジン-1-イル、3,5-ジメチルピペリジン-1-イル、3-トリフルオロメチルピペリジン-1-イル、ヘキサヒドロアゼピン-1-イル、2,6-ジメチルヘキサヒドロアゼピン-1-イルまたは2,6-ジメチルモルホリン-4-イルである];
IV M.23. N-R'-2,2-ジハロ-1-R''シクロプロパンカルボキサミド-2-(2,6-ジクロロ-α.α.α-トリフルオロ-p-トリル)ヒドラゾンまたはN-R'-2,2-ジ(R''')プロピオンアミド-2-(2,6-ジクロロ-α.α.α-トリフルオロ-p-トリル)ヒドラゾン[式中、R'はメチルまたはエチルであり、ハロはクロロまたはブロモであり、R''は水素またはメチルであり、R'''はメチルまたはエチルである];
IV M.24. アントラニルアミド:クロラントラニリプロール、式M24.1の化合物:
Figure 2012500824

IV M.25. マロノニトリル化合物:CF3(CH2)2C(CN)2CH2(CF2)3CF2H、CF3(CH2)2C(CN)2CH2(CF2)5CF2H、CF3(CH2)2C(CN)2(CH2)2C(CF3)2F、CF3(CH2)2C(CN)2(CH2)2(CF2)3CF3、CF2H(CF2)3CH2C(CN)2CH2(CF2)3CF2H、CF3(CH2)2C(CN)2CH2(CF2)3CF3、CF3(CF2)2CH2C(CN)2CH2(CF2)3CF2H、CF3CF2CH2C(CN)2CH2(CF2)3CF2H、2-(2,2,3,3,4,4,5,5-オクタフルオロペンチル)-2-(3,3,4,4,4-ペンタフルオロブチル)-マロノジニトリル、およびCF2HCF2CF2CF2CH2C(CN)2CH2CH2CF2CF3
IV M.26. 微生物撹乱物質 (Microbial disruptors):バチルス・スリンギエンシス亜種イスラエレンシ(Bacillus thuringiensis subsp. Israelensi)、バチルス・スファエリクス(Bacillus sphaericus)、バチルス・スリンギエンシス亜種アイザワイ(Bacillus thuringiensis subsp. Aizawai)、バチルス・スリンギエンシス亜種クルスタキ(Bacillus thuringiensis subsp. Kurstaki)、バチルス・スリンギエンシス亜種テネブリオニス(Bacillus thuringiensis subsp. Tenebrionis)。
群Mの市販化合物IVは、他の刊行物の中で特にThe Pesticide Manual, 第13版, British Crop Protection Council (2003)で確認することができる。
式IV M6.1のチオアミドおよびその製造法は、WO 98/28279に記載されている。レピメクチンは、Agro Project, PJB Publications Ltd, November 2004により公知である。ベンクロチアズとその製造法は、EP-A1 454621に記載されている。メチダチオンおよびパラオクソンならびにそれらの製造法は、Farm Chemicals Handbook, 第88巻, Meister Publishing Company, 2001に記載されている。アセトプロールおよびその製造法は、WO 98/28277に記載されている。メタフルミゾンおよびその製造法は、EP-A1 462 456に記載されている。フルピラゾホスは、Pesticide Science 54, 1988, p.237-243および米国特許第4822779号に記載されている。ピラフルプロールおよびその製造法は、JP-A 2002-193709およびWO 01/00614に記載されている。ピリプロールおよびその製造法は、WO 98/45274およびUS 6335357に記載されている。アミドフルメトおよびその製造法は、US 6221890およびJP-A 21010907に記載されている。フルフェネリムおよびその製造法は、WO 03/007717およびWO 03/007718に記載されている。AKD 1022およびその製造法は、US 6300348に記載されている。クロラントラニリプロールは、WO 01/70671、WO 03/015519およびWO 05/118552に記載されている。式M24.1のアントラニルアミド誘導体は、WO 01/70671、WO 04/67528およびWO 05/118552に記載されている。シフルメトフェンおよびその製造法は、WO 04/080180に記載されている。アミノキナゾリノン化合物ピリフルキナゾンは、EP A 109 7932に記載されている。アルキニルエーテル化合物IV M22.1およびIV M22.2は、例えば、JP 2006131529に記載されている。マロノニトリル化合物CF3(CH2)2C(CN)2CH2(CF2)3CF2H、CF3(CH2)2C(CN)2CH2(CF2)5CF2H、CF3(CH2)2C(CN)2(CH2)2C(CF3)2F、CF3(CH2)2C(CN)2(CH2)2(CF2)3CF3、CF2H(CF2)3CH2C(CN)2CH2(CF2)3CF2H、CF3(CH2)2C(CN)2CH2(CF2)3CF3、CF3(CF2)2CH2C(CN)2CH2(CF2)3CF2H、CF3CF2CH2C(CN)2CH2(CF2)3CF2H、2-(2,2,3,3,4,4,5,5-オクタフルオロペンチル)-2-(3,3,4,4,4-ペンタフルオロブチル)-マロノジニトリル、およびCF2HCF2CF2CF2CH2C(CN)2CH2CH2CF2CF3は、WO 05/63694に記載されている。
これらの付加的活性成分は、上述の組成物と順次使用するか、組み合わせて使用することができるが、必要であれば、使用直前にのみ添加することもできる(タンク混合)。例えば、植物には、他の活性成分を用いた処理の前または後に、本発明の組成物を散布することができる。
施用
本発明の殺有害生物剤混合物を構成する化合物、例えば1種または複数のシアノスルホキシミン活性化合物Iおよびスピネトラムならびに場合により1種または複数の活性化合物IIまたはIIIは、次のような様々な施用方法により施用することができる:
A) 同時施用、すなわち、
a1) 混合施用(すなわち、例えばすぐに利用可能な製剤などの混合物として、もしくはタンク混合として)または
a2) 個別施用(すなわち、別々のタンクによる施用)、あるいは
B) 連続的な個別施用、この場合、その順序は、一般に本防除方法の結果にいかなる影響も及ぼさない。
したがって、有害菌類および動物有害生物を防除する方法は、本発明において定義される殺有害生物剤混合物を構成する異なる化合物を別々にまたは一緒に施用することにより、播種の前もしくは後に、あるいは植物出芽の前もしくは後に、種子、植物または土壌に散布または散粉することによって行われる。
通常、少なくとも1種の化合物Iとスピネトラムおよび場合により少なくとも1種の活性化合物IIまたはIIIとの混合物が用いられる。しかし、少なくとも1種の化合物Iおよびスピネトラムと、2種または所望の場合さらに多くの活性成分との混合物もまた、特定の利益を与える。
上記の意味での好適なさらなる活性成分は、特に冒頭で言及した活性化合物IIまたはIII、および特に上記の好ましい活性化合物IIまたは好ましい活性化合物IIIである。
本発明の殺有害生物剤混合物、特に本発明の組成物の形態のものは、上記に挙げたもの以外の他の活性成分をさらに含み得る。一般に、「活性成分」という用語は、本発明において、殺有害生物活性を有する化合物を意味する。例えば、殺菌剤、除草剤、肥料(例えば硝酸アンモニウム、尿素、炭酸カリウムおよび過リン酸塩)、植物毒性剤および植物成長調節剤および毒性緩和剤である。付加的成分は、連続的にまたは上記の組成物と組み合わせて使用してよく、適当であれば使用直前にのみ添加することもできる(タンク混合)。例えば、1つまたは複数の該植物に、他の活性成分で処理する前または後に本発明の組成物を噴霧してよい。
本発明の殺有害生物剤混合物の製造方法は、それらを同時に(すなわち一緒にまたは別々に)施用するかどうかによって決まる。本殺有害生物剤混合物は、任意の好適な方法により、例えば、全ての成分(例えば活性化合物)を混合することにより、または2種以上の成分(例えば活性成分)のプレミックスを調製した後さらなる成分(例えば1種または複数の活性成分)を添加することによって製造することができる。
本発明の殺有害生物剤混合物は、そのままで、または組成物の形態で、昆虫などの節足動物、有害菌類、または昆虫の攻撃から保護すべき植物、植物繁殖材料(plant propagation material)、例えば種子、土壌、表面、材料または部屋を殺有害生物有効量の本活性化合物で処理することによって用いられる。施用は、植物、植物繁殖材料、例えば種子、土壌、表面、材料または部屋の有害生物(例えば有害菌類および/または動物有害生物)昆虫による感染前および感染後に行うことができる。
また本発明は、有害生物を駆除する方法であって、該動物有害生物、その生息地、繁殖地、餌供給源、該動物有害生物が成育しているか、または成育する可能性のある栽培植物、種子、土壌、区域、材料または環境、あるいは動物有害生物の攻撃または侵入から保護すべき材料、植物、種子、土壌、表面または場所を、殺有害生物有効量の本発明の殺有害生物剤混合物(特に1種以上の活性化合物IIを含む本発明の殺有害生物剤混合物)と接触させることを含んでなる、上記方法も包含する。
また、本発明に係る殺有害生物剤混合物またはこれらの混合物の組成物は、植物または該植物が成長している土壌もしくは水と接触させることを含む、昆虫、クモ形類または線虫などの節足動物による攻撃または侵入からの植物の保護に用いることもできる。
好ましい施用方法は、水塊(water bodies)への施用、土壌、割れ目および隙間、牧草地、肥料の山(manure piles)、下水道を介しての施用、水への施用、床上、壁への施用、または周囲への散布施用および餌による施用である。
本発明の混合物の一部は浸透作用を有しているため、食葉性有害生物から植物の苗条を保護するのに用いられるだけでなく、土壌有害生物に対する種子および根の処理にも用いることができる。
一般に、「殺有害生物有効量」とは、成長に対する顕著な作用(ネクローシス、死滅、遅延、阻止、および除去、駆除の作用を含む)を得るために必要とされる本発明殺有害生物剤混合物の量または本殺有害生物剤混合物を含む組成物の量、さもなければ、標的生物の発生および活動を低減するのに必要とされるそれらの量を意味する。殺有害生物有効量は、本発明で用いられる各種混合物/組成物により変動し得る。また混合物/組成物の殺有害生物有効量は、例えば、所望の殺有害生物作用および持続期間、天候、標的種、生息場所、施用方法等の一般的な条件等によっても変わるであろう。
本発明の(例えば組成物の形態の)殺有害生物剤混合物は、例えば、木製材料(例えば木、板塀、枕木など)、および建物(例えば家、離れ家、製造所など)だけでなく、建設材料、家具、皮革、繊維、ビニル製品、電線、およびケーブル等もアリおよび/またはシロアリから保護するため、ならびに作物またはヒトに害を及ぼすこと(例えば、有害生物が家屋や公共施設へ侵入する場合など)からアリおよびシロアリを防除するために用いることができる。
土壌処理の場合または有害生物の居場所もしくは巣へ施用する場合、1種または複数の活性成分の量は、100m2当たり0.0001〜500g、好ましくは100m2当たり0.001〜20gの範囲である。
材料保護における慣用の施用量は、例えば、処理する材料1m2当たり、1種または複数の活性成分0.01g〜1000g、望ましくは1m2当たり0.1g〜50gである。
材料の含浸において使用する(例えば組成物の形態の)殺有害生物剤混合物は、典型的には0.001〜95重量%、好ましくは0.1〜45重量%、さらに好ましくは1〜25重量%の少なくとも1種の忌避剤および/または殺虫剤を含有する。
スプレー剤組成物で使用する場合には、活性成分の混合物の含有量は、0.001〜80重量%、好ましくは0.01〜50重量%、最も好ましくは0.01〜15重量%である。
一般に、「相乗的に有効な量」とは、1種または複数の活性化合物Iおよびスピネトラムを、通常、500:1〜1:100、好ましくは20:1〜1:50、特に5:1〜1:20の重量比で施用することを意味する。使用する1種または複数の化合物Iおよびスピネトラムの重量比は、化合物の性質に応じて、100:1〜1:100、好ましくは20:1〜1:20、特に10:1〜1:10の範囲でスタートすることができる。
さらなる活性化合物IIまたはIIIは、所望により、MαもしくはMβに対し、または各種の活性化合物に対して20:1〜1:20の比で混合される。
本発明による殺有害生物剤混合物の施用率は、所望する効果に応じて、5g/ha〜2000g/ha、好ましくは20〜1500g/ha、より好ましくは50〜1000g/ha、特に50〜750g/haである。
作物の処理で使用する場合、本発明の活性成分の殺有害生物剤混合物の施用率は、1ヘクタール当たり0.1g〜4000g、望ましくは1ヘクタール当たり25g〜600g、より望ましくは1ヘクタール当たり50g〜500gの範囲であってもよい。
同様に、1種または複数の化合物Iまたはスピネトラムに関する施用率は、一般に1〜1000g/ha、好ましくは10〜900g/ha、特に20〜500g/haである。
同様に、1種または複数の活性化合物IIまたはIIIに関する施用率は、一般に1〜2000g/ha、好ましくは10〜1500g/ha、特に40〜1000g/haである。
本発明の混合物およびその各組成物を用いて、昆虫によって伝搬される感染症(例えばマラリア、デング熱および黄熱病、リンパ性糸状虫症および皮膚リーシュマニア症)を抑制する方法は、小屋および住居の表面の処理、空気噴霧、ならびにカーテン、テント、衣類、蚊帳、ツェツェバエ用捕獲具等の含浸も含む。繊維、織物、ニットウェア、不織布、ネット状材料またはホイルおよび防水布へ施用するための殺虫剤組成物は、本発明の混合物を含み、場合により忌避剤と少なくとも1種の結合剤を含んでいる組成物を含むのが好ましい。
餌剤および施用
本発明による殺有害生物剤混合物は、任意のおよびすべての成長段階(例えば、卵、幼生、さなぎおよび成体)に施用することができる。有害生物は、その標的有害生物、その餌供給源、生息地、繁殖地またはその生息場所を、殺有害生物有効量の本発明混合物または本混合物を含む組成物と接触させることにより防除することができる。
「生息場所(生息地)」は、一般に、有害生物または菌類が成育しているか、または成育する可能性のある植物、種子、土壌、区域、材料または環境を意味する。
本発明の混合物は、接触(土壌、ガラス、壁、蚊帳、カーペット、植物の各部分または動物の各部分を介した接触)、および摂食(餌または植物の各部分)の両方を介して、また栄養交換(trophallaxis)および移送(transfer)を介して効く。
本発明の好ましい実施形態によれば、本発明による混合物は、土壌施用を介して用いられる。土壌施用は、アリ、シロアリ、コオロギまたはゴキブリに対する使用のために特に好ましい。
本発明の別の好ましい実施形態によれば、アリ、シロアリ、カリバチ、ハエ、カ、コオロギ、バッタまたはゴキブリなどの非作物有害生物に対する使用のためには、本発明の混合物を餌調製品に調製する。
本発明による混合物は接触および摂食のいずれによっても有効である。
本発明の好ましい実施形態によれば、本発明による混合物は、土壌施用を介して用いられる。土壌施用は、アリ、シロアリ、コオロギまたはゴキブリに対する使用のために特に好ましい。
本発明の別の好ましい実施形態によれば、アリ、シロアリ、カリバチ、ハエ、カ、コオロギ、バッタまたはゴキブリなどの非作物有害生物に対する使用のためには、本発明の混合物を餌調製品に調製する。
餌は、液状、固形または半固形の調製物(例えばゲル)であってもよい。本組成物で使用される餌は、アリ、シロアリ、カリバチ、ハエ、カ、コオロギ等またはゴキブリなどの昆虫がそれを食べるよう刺激するのに十分に誘引性のある製品である。この誘引物質は、当技術分野において容易に公知の摂食刺激物質あるいはパラフェロモンおよび/または性フェロモンから容易に選択することができる。
餌組成物で使用する場合には、1種または複数の活性成分の典型的な含有量は、0.0001重量%〜15重量%、望ましくは0.001重量%〜5重量%である。また、使用する餌組成物は、他の添加剤、例えば、活性物質の溶媒、着香料、保存剤、色素または苦味剤を含んでいてもよい。さらに、その誘引性を特定の色、形状または質感により高めることもできる。
植物への施用および植物の処理
スプレー剤組成物で使用する場合には、活性成分の混合物の含有量は、0.001〜80重量%、好ましくは0.01〜50重量%、最も好ましくは0.01〜15重量%である。
作物の処理で使用する場合には、本発明の活性成分の混合物の施用量は、1ヘクタール当たり0.1g〜4000g、望ましくは1ヘクタール当たり25g〜600g、さらに望ましくは1ヘクタール当たり50g〜500gの範囲であってよい。
本発明においては、「植物」という用語は、植物全体、植物の一部、または植物繁殖材料を指す。
本発明の(例えば組成物の形態の)殺有害生物剤混合物は、禾穀類、根菜類、油料作物、野菜、香辛料および観賞植物、例えば、デュラムコムギおよび他のコムギ、オオムギ、オートムギ、ライムギ、トウモロコシ(飼料トウモロコシおよびサトウトウモロコシ/スイートコーンおよびフィールドコーン)、ダイズ、油料作物、アブラナ科植物、ワタ、ヒマワリ、バナナ、イネ、アブラナ、カブ、テンサイ、飼料用ビート、ナス、ジャガイモ、牧草、芝生(lawn)、芝地(turf)、飼料用牧草、トマト、西洋ネギ、カボチャ/スカッシュ、キャベツ、アイスバーグレタス、コショウ、キュウリ、メロン、アブラナ属種、メロン、マメ、エンドウマメ、ニンニク、タマネギ、ニンジン、塊茎植物(ジャガイモなど)、サトウキビ、タバコ、ブドウ、ツクバネアサガオ、ゼラニウム/テンジクアオイ、パンジーおよびホウセンカの種子などの様々な栽培植物につく多くの昆虫などの有害生物の防除において特に重要である。
本発明の混合物を用いて処理し得る植物は、天然の植物に加えて、全ての遺伝子改変された植物またはトランスジェニック植物(例えば、育種(遺伝子操作法を含む)によって除草剤または殺菌剤または殺虫剤の作用に耐性を持つ植物)、あるいは従来の育種法および/もしくは突然変異体作製法または組換え手法によって作製され得る、既存の植物と比較して特性を改変させた植物を包含する。
「植物繁殖材料(plant propagation material)」という用語は、植物の繁殖力のある部分全て、例えば、種子や成長力のある植物材料(挿し木および塊茎(例えばジャガイモ)など)であって、植物の繁殖に使用することができるものを表すものと理解されたい。この用語は、種子、根、果実、塊茎、鱗茎、根茎、苗条、芽および他の植物部分を包含する。また、発芽後もしくは土壌から出芽した後に移植される苗木および若木も包含され得る。これらの植物繁殖材料は、栽植または移植と同時またはその前のいずれかに、植物保護化合物を用いて予防的に処理することができる。
「栽培植物」という用語は、育種、突然変異体作製法または遺伝子操作によって改変されている植物を含むものと理解されたい。遺伝子組換え植物は、組換えDNA技術の使用により、自然環境下においては交雑育種、突然変異体作成法または自然組換えによっては容易に取得することが出来ないように遺伝物質を改変した植物である。典型的には、植物の特定の特性を改善するため、1種または複数の遺伝子が、遺伝子組換え植物の遺伝物質に組み込まれている。このような遺伝子組換えとしては、限定するものではないが、例えば、グリコシル化またはポリマー付加(プレニル化、アセチル化またはファルネシル化部分もしくはPEG部分など)によるタンパク質(オリゴ-またはポリペプチド)の標的翻訳後修飾も挙げられる(例えば、Biotechnol Prog. 2001 Jul-Aug;17(4):720-8、Protein Eng Des Sel. 2004 Jan;17(1):57-66、Nat Protoc. 2007;2(5):1225-35、Curr Opin Chem Biol. 2006 Oct;10(5):487-91、Epub 2006 Aug 28、Biomaterials. 2001 Mar;22(5):405-17、Bioconjug Chem. 2005 Jan-Feb;16(1):113-21に開示されるとおり)。
また「栽培植物」という用語は、従来の育種法または遺伝子操作法の結果として、特定のクラスの除草剤、例えばヒドロキシフェニルピルビン酸ジオキシゲナーゼ(HPPD)阻害剤;アセト乳酸合成酵素(ALS)阻害剤、例えばスルホニル尿素(例えば、US 6,222,100、WO 01/82685、WO 00/26390、WO 97/41218、WO 98/02526、WO 98/02527、WO 04/106529、WO 05/20673、WO 03/14357、WO 03/13225、WO 03/14356、WO 04/16073を参照)またはイミダゾリノン(例えば、US 6,222,100号、WO 01/82685、WO 00/26390、WO 97/41218、WO 98/02526、WO 98/02527、WO 04/106529、WO 05/20673、WO 03/14357、WO 03/13225、WO 03/14356、WO 04/16073を参照);エノールピルビルシキメート-3-ホスフェート合成酵素(EPSPS)阻害剤、例えばグリホサート(例えばWO 92/00377を参照);グルタミン合成酵素(GS)阻害剤、例えばグルホシネート(例えば、EP-A-0242236、EP-A-242246を参照)またはオキシニル除草剤(例えばUS 5,559,024を参照)の施用に対して耐性となっている植物も包含するものと理解されたい。いくつかの栽培植物は、従来の育種法(突然変異体作製法)によって除草剤耐性となっており、例えば、イミダゾリノン(例えばイマザモックス)に耐性のあるClearfield(登録商標)ナツセイヨウアブラナ(summer rape:Canola)がある。遺伝子操作法を用いて、ダイズ、ワタ、トウモロコシ、ビートおよびアブラナなどの栽培植物に、グリホサートおよびグルホシネートなどの除草剤に対する耐性が付与されており、これらの一部はRoundupReady(登録商標)(グリホサート)およびLibertyLink(登録商標)(グルホシネート)という商品名で市販されている。
また「栽培植物」という用語は、組換えDNA技術を使用することにより、次に挙げるような1種または複数の殺虫タンパク質を合成することができる植物も包含するものと理解されたい:特にバチルス属細菌(特にバチルス・スリンギエンシス(Bacillus thuringiensis))由来として知られているもの、例えばae-エンドトキシン、例えばCryIA(b)、CryIA(c)、CryIF、CryIF(a2)、CryIIA(b)、CryIIIA、CryIIIB(b1)またはCry9c;植物性殺虫タンパク質(VIP)、例えばVIP1、VIP2、VIP3またはVIP3A;線虫にコロニーをつくる細菌の殺虫タンパク質、例えばフォトラブダス属の種(Photorhabdus spp.)またはゼノラブダス属の種(Xenorhabdus spp.);動物によって産生される毒素、例えばサソリ毒、クモ毒、ハチ毒または他の昆虫特異的神経毒;菌類によって産生される毒素、例えばストレプトマイセス(Streptomycetes)毒、植物レクチン(例えばエンドウレクチンもしくはオオムギレクチン);アグルチニン;プロテイナーゼ阻害剤、例えばトリプシン阻害剤、セリンプロテアーゼ阻害剤、パタチン(patatin)、シスタチンまたはパパイン阻害剤;リボソーム不活化タンパク質(RIP)、例えばリシン、トウモロコシ-RIP、アブリン、ルフィン(luffin)、サポリンまたはブリョジン(bryodin);ステロイド代謝酵素、例えば3-ヒドロキシステロイドオキシダーゼ、エクジステロイド-IDP-グリコシル-トランスフェラーゼ、コレステロールオキシダーゼ、エクジソン阻害剤またはHMG-CoA-レダクターゼ;イオンチャネル遮断薬、例えばナトリウムチャネルまたはカルシウムチャネル遮断薬;幼若ホルモンエステラーゼ;利尿ホルモンレセプター(ヘリコキニン(helicokinin)レセプター);スチルベンシンターゼ、ビベンジルシンターゼ、キチナーゼまたはグルカナーゼ。本発明においては、これらの殺虫タンパク質または毒素は、前毒素、ハイブリッドタンパク質、切断型タンパク質または他の改変型タンパク質であることも明らかに理解されよう。ハイブリッドタンパク質は、タンパク質ドメインの新たな組合せによって特徴付けられる(例えば、WO 02/01570
1を参照)。かかる毒素、またはかかる毒素を合成することができる遺伝子組換え植物のさらなる例は、例えば、EP-A 374 753、WO 93/007278、WO 95/34656、EP-A 427 529、EP-A 451 878、WO 03/018810およびWO 03/052073に開示されている。かかる遺伝子組換え植物の作製法は当業者に一般的に公知であり、例えば上記の刊行物中に記載されている。遺伝子組換え植物に含まれるこれらの殺虫タンパク質は、これらのタンパク質を生成する植物に、節足動物の特定の分類群に由来する有害生物、特に甲虫類(鞘翅目)、ハエ類(双翅目)および蝶類と蛾類(鱗翅目)ならびに植物寄生線虫類(線形動物門)からの防御を与える。
また「栽培植物」という用語は、組換えDNA技術の使用により、細菌病原体、ウイルス病原体または真菌病原体に対する植物の抵抗性または耐性を高める1種または複数のタンパク質を合成することができる植物も包含するものと理解されたい。かかるタンパク質の例には、いわゆる「病原性関連タンパク質」(PRタンパク質、例えばEP-A 0 392 225を参照)、植物病害抵抗性遺伝子(例えば、メキシコの野生ジャガイモであるソラヌム・ブルボカスタヌム(Solanum bulbocastanum)に由来するフィトフトラ・インフェスタンス(Phytophthora infestans)に対して作用する抵抗性遺伝子を発現するジャガイモ栽培品種)、またはT4-リゾチーム(例えば、これらのタンパク質を合成することができるジャガイモ栽培品種であって、火傷病菌(エルウィニア・アミロボラ:Erwinia amylvora)などの細菌に対する抵抗性が高められたもの)がある。かかる遺伝子組換え植物の作製産法は当業者に一般的に公知であり、例えば上記の刊行物中に記載されている。
また「栽培植物」という用語は、組換えDNA技術の使用により、生産性(例えばバイオマス生産、穀物収率、デンプン含量、オイル含量もしくはタンパク質含量)、干ばつ、塩分または他の成長を阻害する環境要因に対する耐性、あるいはこれらの植物の有害生物および真菌病原体、細菌病原体またはウイルス病原体に対する耐性を高める1種または複数のタンパク質を合成することができる植物も包含するものと理解されたい。
また「栽培植物」という用語は、組換えDNA技術の使用により、特にヒトまたは動物の栄養を改善することを目的とした、改変量の含有物または新たな含有物を含む植物(例えば、健康を促進する長鎖オメガ-3脂肪酸または不飽和オメガ-9脂肪酸を生産する油料作物(例えばNexera(登録商標)のアブラナ))も包含するものと理解されたい。
また「栽培植物」という用語は、組換えDNA技術の使用により、特に原料生産を改善することを目的とした、改変量の含有物または新たな含有物を含む植物(例えば増加量のアミロペクチンを生産するジャガイモ(例えばAmflora(登録商標)のジャガイモ))も包含するものと理解されたい。
本発明の混合物の一部は浸透作用を有しているため、食葉性有害生物から植物の苗条を保護するのに用いられるだけでなく、土壌有害生物に対する種子および根の処理にも用いることができる。
種子処理
したがって、本発明による混合物は、有害生物、特に昆虫有害生物から(特に土壌中に生息している昆虫有害生物から)種子を保護し、生じる植物の根および苗条を土壌有害生物および食葉性昆虫から保護するための種子処理にも適している。
好ましいのは、生じる植物の根および苗条の保護である。
生じる植物の苗条を穿孔昆虫および吸汁昆虫から保護することがさらに好ましい。
したがって、本発明は、播種の前および/または前発芽の後の種子を本発明による殺有害生物剤混合物と接触させるステップを含む、昆虫から(特に土壌昆虫から)種子を保護する方法、および昆虫から(特に土壌昆虫および食葉性昆虫から)苗の根および苗条を保護する方法を包含する。特に好ましいのは、植物の根および苗条を保護する方法、さらに好ましいのは、植物の苗条を穿孔昆虫および吸汁昆虫から保護する方法、最も好ましいのは、植物の苗条をアブラムシから保護する方法である。
「種子」という用語は、全ての種類の種子および植物珠芽(例えば、限定するものではないが、真正種子、種子片、吸枝、球茎、鱗茎、果実、塊茎、穀粒、挿し木(cutting)、挿し苗(cut shoot)など)を包含し、好ましい実施形態においては、真正種子を意味する。
「種子処理」という用語は、種子粉衣法(seed dressing)、種子コーティング法(seed coating)、種子散粉法(seed dusting)、種子浸漬法(seed soaking)および種子ペレッティング法(seed pelleting)などの当技術分野で公知の全ての好適な種子処理技術を包含する。
また本発明は、本活性化合物でコーティングした種子または本活性化合物を含有する種子も包含する。「〜でコーティングした、および/または、〜を含有する」という用語は、一般に、施用時に活性成分の大部分が繁殖用製品(propagation product)の表面上にあることを意味するが、施用方法によっては、活性成分の一部が多かれ少なかれ繁殖用製品に浸透していてもよい。該繁殖用製品が(再)栽植されるとき、それが活性成分を吸収し得る。
好適な種子は、禾穀類、根菜類、油料作物、野菜、香辛料および観賞植物の種子であり、例えば、デュラムコムギおよび他のコムギ、オオムギ、オートムギ、ライムギ、トウモロコシ(飼料トウモロコシおよびサトウトウモロコシ/スイートコーンおよびフィールドコーン)、ダイズ、油料作物、アブラナ科植物、ワタ、ヒマワリ、バナナ、イネ、アブラナ、カブ、テンサイ、飼料用ビート、ナス、ジャガイモ、牧草、芝生(lawn)、芝地(turf)、飼料用牧草、トマト、西洋ネギ、カボチャ/スカッシュ、キャベツ、アイスバーグレタス、コショウ、キュウリ、メロン、アブラナ属種、メロン、マメ、エンドウマメ、ニンニク、タマネギ、ニンジン、塊茎植物(ジャガイモなど)、サトウキビ、タバコ、ブドウ、ツクバネアサガオ、ゼラニウム/テンジクアオイ、パンジーおよびホウセンカなどの種子である。
さらに、本発明による殺有害生物剤混合物は、育種(遺伝子操作法を含む)によって除草剤または殺菌剤または殺虫剤の作用に耐性を持つ植物から得た種子の処理に用いることもできる。
例えば、本活性混合物は、スルホニル尿素、イミダゾリノン、グルホシネート-アンモニウムまたはグリホサート-イソプロピルアンモニウムおよび類似活性物質からなる群から選択される除草剤に対して抵抗性のある植物(例えば、以下を参照:EP-A-0242236、EP-A-242246)(WO 92/00377)(EP-A-0257993、米国特許第5,013,659号)から得た種子の処理において、あるいは、特定の有害生物に対して植物を抵抗性にするバチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)毒素(Bt毒素)を生産する能力を有するトランスジェニック作物(例えばワタ)(EP-A-0142924、EP-A-0193259)において使用することができる。
さらに、本発明による混合物は、例えば、従来の育種法および/もしくは突然変異体作製法または組換え手法によって作製され得る、既存の植物と比較して特性を改変させた植物から得た種子の処理に用いることもできる。例えば、植物中で合成されるデンプンの改変を目的とした作物の組換え改変体に関する多くの事例が記載されており(例えばWO 92/11376、WO 92/14827、WO 91/19806)、あるいは、脂肪酸組成が改変されたトランスジェニック作物に関する事例が記載されている(WO 91/13972)。
本混合物の種子処理施用は、通常、植物の播種の前および植物の出芽の前に、種子に散布または散粉することによって行なわれる。
燻蒸法も用いることができる。本発明における「燻蒸」という用語は、超少量の液滴(煙)または蒸気の形で揮発/分散して、衣装ケース、建物、温室、船、鉄道車両、保存製品中の、食物、植物、他の生物上の、または有害生物に攻撃されやすい(すなわち有害生物に侵入されやすい)任意の閉鎖領域中の有害生物を防除することができる、本発明による殺有害生物剤混合物または組成物の使用を意味する。
種子処理では、対応する製剤は、有効量の本発明による混合物で種子を処理することにより施用する。この場合、一般に、1種または複数の本活性化合物の施用量は種子100kg当たり0.1g〜10kg、好ましくは種子100kg当たり1g〜5kg、特に種子100kg当たり1g〜2.5kgである。レタスなどの特定の作物では、その量はさらに多くてもよい。
種子処理で特に有用な組成物は、例えば、次のものである:
A 液剤(solbule concentrates)(SL、LS)、
D エマルション剤(emulsions)(EW、EO、ES)、
E フロアブル剤(suspensions)(SC、OD、FS)、
F 顆粒水和剤(water-dispersible granule)および顆粒水溶剤(water-soluble granules)(WG、SG)、
G 粉末水和剤(water-dispersible powders)および粉末水溶剤(water-soluble powders)(WP、SP、WS)、
H ゲル剤(GF)、
I 散粉剤(dustable powder)(DP、DS)。
慣用の種子処理製剤としては、例えば、フロアブル剤(FS)、液剤(LS)、乾燥処理用粉剤(DS)、スラリー処理用粉末水和剤(WS)、粉末水溶剤(SS)およびエマルション剤(ESおよびEC)、ならびにゲル剤(GF)が挙げられる。これらの製剤は、種子に希釈して施用してもよいし、希釈しないで施用することもできる。種子への施用は、播種前、種子に直接、または種子を発芽前処理した後に行う。
好ましい実施形態では、FS製剤を種子処理に用いる。典型的には、FS製剤は、1〜800g/Lの1種または複数の活性成分、1〜200g/Lの界面活性剤、0〜200g/Lの不凍剤、0〜400g/Lの結合剤、0〜200g/Lの着色剤、および1リットル以下の溶媒(好ましくは水)を含み得る。
種子処理用の式Iで表される化合物の好ましいFS製剤は、通常、0.1〜80重量%(1〜800g/L)の1種または複数の活性成分、0.1〜20重量%(1〜200g/L)の少なくとも1種の界面活性剤、例えば0.05〜5重量%の湿潤剤、および0.5〜15重量%の分散剤、20重量%以下(例えば5〜20%)の不凍剤、0〜15重量%(例えば1〜15重量%)の着色剤および/または色素、0〜40重量%(例えば1〜40重量%)の結合剤(固着剤/付着剤)、場合によっては5重量%以下(例えば0.1〜5重量%)の増粘剤、場合によっては0.1〜2%の消泡剤、場合によっては例えば0.01〜1重量%の量の殺生物剤、抗酸化物質などの防腐剤、ならびに100重量%以下の充填剤/ビヒクルを含む。
また種子処理剤はさらに結合剤を含んでいてもよく、場合によっては着色剤を含んでいてもよい。
結合剤は、処理後の種子への活性物質の付着性を高めるために加えることができる。適切な結合剤は、ブロックコポリマーEO/PO界面活性剤であり、またポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリレート、ポリメタクリレート、ポリブテン、ポリイソブチレン、ポリスチレン、ポリエチレンアミン、ポリエチレンアミド、ポリエチレンイミン(Lupasol(登録商標)、Polymin(登録商標))、ポリエーテル、ポリウレタン、ポリビニルアセテート、チロースおよびこれらのポリマーから誘導されるコポリマーである。
場合によっては、着色剤を本製剤に入れることもできる。種子処理用製剤に好適な着色剤または色素は、ローダミンB、C.I.ピグメントレッド112、C.I.ソルベントレッド1、ピグメントブルー15:4、ピグメントブルー15:3、ピグメントブルー15:2、ピグメントブルー15:1、ピグメントブルー80、ピグメントイエロー1、ピグメントイエロー13、ピグメントレッド112、ピグメントレッド48:2、ピグメントレッド48:1、ピグメントレッド57:1、ピグメントレッド53:1、ピグメントオレンジ43、ピグメントオレンジ34、ピグメントオレンジ5、ピグメントグリーン36、ピグメントグリーン7、ピグメントホワイト6、ピグメントブラウン25、ベイシックバイオレット10、ベーシックバイオレット49、アシッドレッド51、アシッドレッド52、アシッドレッド14、アシッドブルー9、アシッドイエロー23、ベイシックレッド10、ベイシックレッド108である。
また本発明は、本発明による混合物を含む種子に関する。化合物Iまたはその農業上有用な塩の量は、一般に、種子100kg当たり0.1g〜10kg、好ましくは種子100kg当たり1g〜5kg、特に種子100kg当たり1g〜1000gで変動する。
動物の健康衛生
本発明の混合物は、特に動物内および動物上の寄生生物を駆除するための使用にも適している。
したがって、本発明の目的は、動物内および動物上の寄生生物を防除するための新たな方法を提供することでもある。本発明の別の目的は、動物用のより安全な殺有害生物剤(pesticide)を提供することである。本発明の別の目的は、既存の殺有害生物剤よりも低用量で使用し得る動物用殺有害生物剤をさらに提供することである。また本発明の別の目的は、長期残留して寄生生物を防除する動物用殺有害生物剤を提供することである。
また本発明は、動物内および動物上の寄生生物を駆除するための、殺寄生生物有効量(parasiticidally effective amount)の式Iで表される化合物およびスピネトラムまたは各々の獣医学上許容可能な異性体(例えばエナンチオマー)もしくはその獣医学上許容可能な塩と、許容可能な担体を含有する組成物にも関する。
また本発明は、寄生生物による侵入および感染に対して動物を処置、防除、予防および保護する方法であって、該動物に対して殺寄生生物有効量の本発明の混合物またはそれを含む組成物を経口的、局所的または非経口的に投与または施用することを含んでなる上記方法も提供する。
また本発明は、寄生生物による侵入および感染に対して動物を処置、防除、予防および保護するための非治療的方法であって、式Iで表される化合物およびスピネトラムあるいはそのエナンチオマーもしくは獣医学上許容可能な塩またはそれを含む組成物の殺寄生生物有効量を生息場所に施用することを含んでなる上記方法も提供する。
また本発明は、殺寄生生物有効量の式Iで表される化合物またはそのエナンチオマーもしくは獣医学上許容可能な塩およびスピネトラムを組成物中に含有させることを含んでなる、寄生生物による侵入または感染に対して動物を処置、防除、予防または保護するための組成物の調製方法も提供する。
本発明はさらに、寄生生物による侵入または感染に対して動物を処置、防除、予防または保護するための式Iで表される化合物の使用に関する。本発明はまた、寄生生物による感染または侵入に対する動物の治療的処置のための医薬の製造のための、式Iで表される化合物またはそれを含む組成物の使用にも関する。
農業有害生物に対する化合物の活性は、例えば、経口施用の場合には嘔吐を催さない低用量で施用され、動物との代謝適合性、低毒性および安全な取り扱いが必要とされる、動物内および動物上の内部寄生生物および外部寄生生物の防除に、これらの化合物が適していることを示唆するものではない。
驚くべきことに、本発明による混合物が動物内および動物上の内部寄生生物および外部寄生生物を駆除するのに適していることが見出された。
本発明の(例えば組成物の形態の)殺有害生物剤混合物は、好ましくは、温血動物(ヒトを含む)および魚類などの動物における侵入および感染を防除および予防するために用いられる。これらは例えば、ウシ、ヒツジ、イノシシ(swine)、ラクダ、シカ、ウマ、ブタ(pig)、家禽類、ウサギ、ヤギ、イヌおよびネコ、水牛、ロバ、ダマジカおよびトナカイなどの哺乳動物における、またミンク、チンチラおよびアライグマなどの毛皮動物、雌鶏、ガチョウ、七面鳥およびアヒルなどの鳥類、マス、コイおよびウナギなどの淡水魚および塩水魚などの魚類における侵入および感染を防除および予防するのに適している。
本発明の(例えば組成物の形態の)殺有害生物剤混合物は、好ましくは、イヌまたはネコなどのペット動物における侵入および感染を防除および予防するために用いられる。
温血動物および魚類への侵入としては、限定するものではないが、シラミ、ハジラミ、ダニ、ハナバエ(nasal bots)、ヒツジシラミバエ、刺咬性ハエ(biting flies)、イエバエ、ハエ、ハエウジ幼虫(myiasitic fly larvae)、ツツガムシの幼虫、ブヨ、カおよびノミが挙げられる。
本発明の(例えば組成物の形態の)殺有害生物剤混合物は、外部寄生生物および/または内部寄生生物の全身性および/または非全身性防除に好適である。これらは、成長の全ての段階または一部の段階に対して有効である。
本発明の殺有害生物剤混合物は、外部寄生生物の駆除に特に有用である。
本発明の殺有害生物剤混合物は、それぞれ、以下の目および種の寄生生物の駆除に特に有用である:
ノミ(ノミ(隠翅)目(Siphonatera))、例えば、ネコノミ(クテノセファリデス・フェリス(Ctenocephalides felis))、イヌノミ(クテノセファリデス・カニス(Ctenocephalides canis))、ケオプシスネズミノミ(キセノプシッラ・ケオプシス(Xenopsylla cheopsis))、ヒトノミ(プレックス・イリタンス(Pulex irritans))、スナノミ(ツンガ・ペネトランス(Tunga penetrans))、およびヨーロッパネズミノミ(ノソプシルス・ファシアツス(Nosopsyllus fasciatus));
ゴキブリ類(ゴキブリ目−ゴキブリ亜目)、例えば、チャバネゴキブリ(ブラッテラ・ゲルマニカ(Blattella germanica))、オキナワチャバネゴキブリ(ブラッテラ・アサヒナエ(Blattella asahinae))、ワモンゴキブリ(ペリプラネタ・アメリカナ(Periplaneta americana)、ヤマトゴキブリ(ペリプラネタ・ジャポニカ(Periplaneta japonica))、トビイロゴキブリ(ペリプラネタ・ブルンネア(Periplaneta brunnea))、クロゴキブリ(ペリプラネタ・フリギノサ(Periplaneta fuligginosa))、コワモンゴキブリ(ペリプラネタ・アウストララシアエ(Periplaneta australasiae))、およびトウヨウゴキブリ(ブラッタ・オリエンタリス(Blatta orientalis));
ハエ、カ類(双翅目)、例えば、ネッタイシマカ(アエデス・アエギプチ(Aedes aegypti))、ヒトスジシマカ(アエデス・アルボピクツス(Aedes albopictus))、キンイロヤブカ(アエデス・ベキサンス(Aedes vexans))、アナストレファ・ルデンス(Anastrepha ludens)、アノフェレス・マクリペンニス(Anopheles maculipennis)、アノフェレス・クルシアンス(Anopheles crucians)、アノフェレス・アルビマヌス(Anopheles albimanus)、ガンビエハマダラカ(アノフェレス・ガンビアエ(Anopheles gambiae))、アノフェレス・フレエボルニ(Anopheles freeborni)、ハマダラカ(アノフェレス・ロイコスフィルス(Anopheles leucosphyrus))、コガタハマダラカ(アノフェレス・ミニムス(Anopheles minimus))、アノフェレス・クアドリマクラツス(Anopheles quadrimaculatus)、ホホアカクロバエ(カリホラ・ビシナ(Calliphora vicina))、クリソミア・ベッジアナ(Chrysomya bezziana)、クリソミア・ホミニボラキス(Chrysomya hominivorax)、クリソミア・マセラリア(Chrysomya macellaria)、サシバエ(クリソプス・ジスカリス(Chrysops discalis))、クリソプス・シラセア(Chrysops silacea)、クリソプス・アトランチクス(Chrysops atlanticus)、ラセンウジバエ(コクリオミイア・ホミニボラキス(Cochliomyia hominivorax))、ヒトクイバエ(コルジロビア・アントロポファガ(Cordylobia anthropophaga))、クリコイデス・フレンス(Culicoides furens)、アカイエカ(クレックス・ピピエンス(Culex pipiens))、クレックス・ニグリパルプス(Culex nigripalpus)、ネッタイイエカ(クレックス・キンクファシアツス(Culex quinquefasciatus))、コガタアカイエカ(クレックス・タルサリス(Culex tarsalis))、クリセタ・イノルナタ(Culiseta inornata)、クリセタ・メラヌラ(Culiseta melanura)、ヒトヒフバエ(デルマトビア・ホミニス(Dermatobia hominis))、ヒメイエバエ(ファンニア・カニクラリス(Fannia canicularis))、ウマバエ(ガステロフィルス・インテスチナリス(Gasterophilus intestinalis))、ツェツェバエ(グロッシナ・モルシタンス(Glossina morsitans))、グロッシナ・パルパリス(Glossina palpalis)、グロッシナ・フスシペス(Glossina fuscipes)、グロッシナ・タキノイデス(Glossina tachinoides)、ノサシバエ(ハエマトビア・イリタンス(Haematobia irritans))、ハプロジプロシス・エクエストリス(Haplodiplosis equestris)、ヒッペラテス属の種(Hippelates spp.)、ヒポデルマ・リネアタ(Hypoderma lineata)、レプトコノプス・トレンス(Leptoconops torrens)、ルシリア・カプリナ(Lucilia caprina)、ヒツジキンバエ(ルシリア・クプリナ(Lucilia cuprina))、ヒロズキンバエ(ルシリア・セリカタ(Lucilia sericata))、リコリア・ペクトラリス(Lycoria pectoralis)、マンソニア属の種(Mansonia spp.)、イエバエ(ムスカ・ドメスチカ(Musca domestica))、オオイエバエ(ムシナ・スタブランス(Muscina stabulans))、ヒツジバエ(オエストルス・オビス(Oestrus ovis))、サシチョウバエ(フレボトムス・アルゲンチペス(Phlebotomus argentipes))、プソロホラ・コルンビアエ(Psorophora columbiae)、プソロホラ・ジスコロール(Psorophora discolor)、プロシムリウム・ミクスツム(Prosimulium mixtum)、サルコファガ・へモルホイダリス(Sarcophaga haemorrhoidalis)、ニクバエ属の種(サルコファガ sp. (Sarcophaga sp.))、シムリウム・ビッタツム(Simulium vittatum)、サシバエ(ストモキス・カルシトランス(Stomoxys calcitrans))、タバヌス・ボビヌス(Tabanus bovinus)、タバヌス・アトラツス(Tabanus atratus)、タバヌス・リネオラ(Tabanus lineola)、およびタバヌス・シミリス(Tabanus similis);
シラミ(シラミ目)、例えば、アタマジラミ(ペジクルス・ヒューマヌス・カピチス(Pediculus humanus capitis))、コロモジラミ(ペジクルス・ヒューマヌス・コルポリス((Pediculus humanus corporis))、ケジラミ(プチルス・プビス(Pthirus pubis))、ウシジラミ(ヘマトピヌス・ユーリステルヌス(Haematopinus eurysternus))、ブタジラミ(ヘマトピヌス・スイス(Haematopinus suis))、ウシホソジラミ(リノグナツス・ビツリ(Linognathus vituli))、ウシハジラミ(ボビコラ・ボビス(Bovicola bovis))、ニワトリハジラミ(メノポン・ガリナエ(Menopon gallinae))、ニワトリオオハジラミ(メナカンツス・ストラミネウス(Menacanthus stramineus))、およびケブカウシジラミ(ソレノポテス・カピラツス(Solenopotes capillatus))、
ダニおよび寄生ダニ(Parasitiformes):ダニ(マダニ科)、例えば、クロアシマダニ(イキソデス・スカプラリス(Ixodes scapularis))、オーストラリアマダニ(イキソデス・ホロシクルス(Ixodes holocyclus))、西部クロアシマダニ(イキソデス・パシフィクス(Ixodes pacificus))、リフィセファルス・サングイネウス(Rhiphicephalus sanguineus)、デルマセントル・アンデルソニ(Dermacentor andersoni)、アメリカイヌカクダニ(デルマセントル・バリアビリス(Dermacentor variabilis))、アメリカキララマダニ(アンブリオンマ・アメリカヌム(Amblyomma americanum))、アンブリオンマ・マクラツム(Ambryomma maculatum)、オルニトドルス・ヘルムシ(Ornithodorus hermsi)、オルニトドルス・ツリカタ(Ornithodorus turicata)、および寄生ダニ(中気門亜目(Mesostigmata))、例えば、イエダニ(オルニトニッスス・バコチ(Ornithonyssus bacoti))およびワクモ(デルマニッスス・ガリナエ(Dermanyssus gallinae))、
ケダニ亜目(アクチネジダ(Actinedida)前気門亜目(Prostigmata))およびコナダニ亜目(アカリジダ(Acaridida)無気門亜目(Astigmata))、例えば、アカラピス属の種(Acarapis spp.)、ケイレチエラ属の種(Cheyletiella spp.)、オルニトケイレチア属の種(Ornithocheyletia spp.)、ミオビア属の種(Myobia spp.)、プソレルガテス属の種(Psorergates spp.)、デモデクス属の種(Demodex spp.)、トロムビクラ属の種(Trombicula spp.)、リストロホルス属の種(Listrophorus spp.)、アカルス属の種(Acarus spp.)、チロファグス属の種(Tyrophagus spp.)、カログリフス属の種(Caloglyphus spp.)、ヒポデクテス属の種(Hypodectes spp.)、プテロリクス属の種(Pterolichus spp.)、プソロプテス属の種(Psoroptes spp.)、コリオプテス属の種(Chorioptes spp.)、オトデクテス属の種(Otodectes spp.)、サルコプテス属の種(Sarcoptes spp.)、ノトエドレス属の種(Notoedres spp.)、クネミドコプテス属の種(Knemidocoptes spp.)、シトジテス属の種(Cytodites spp.)およびラミノシオプテス属の種(Laminosioptes spp.);
カメムシ亜目(ヘテロプテリダ(Heteropterida)):トコジラミ(シメクス・レクツラリウス(Cimex lectularius)、ネッタイナンキンムシ(シメクス・ヘミプテルス(Cimex hemipterus))、レズビウス・セニリス(Reduvius senilis)、サシガメ(トリアトマ)属の種(Triatoma spp.)、ロドニウス属の種(Rhodnius spp.)、パンストロンギルス属の種(Panstrongylus spp.)およびアリルス・クリタツス(Arilus critatus)、
シラミ目(アノプルリダ(Anoplurida))、例えば、ヘマトピヌス属の種(Haematopinus spp.)、リノグナツス属の種(Linognathus spp.)、キモノジラミ(ペジクルス)属の種(Pediculus spp.)、ケジラミ(フチルス)属の種(Phtirus spp.)、およびソレノポテス属の種(Solenopotes spp.)、
ハジラミ目(マロファギダ(Mallophagida))(マルツノハジラミ(アンブリセリナ(Amblycerina))亜目およびホソツノハジラミ(イスクノセリナ(Ischnocerina))亜目、例えば、トリメノポン属の種(Trimenopon spp.)、ニワトリハジラミ(メノポン)属の種(Menopon spp.)、カモハジラミ(トリノトン)属の種(Trinoton spp.)、ボビコラ属の種(Bovicola spp.)、ウェルネキエラ属の種(Werneckiella spp.)、レピケントロン属の種(Lepikentron spp.)、ケモノハジラミ(トリコデクテス)属の種(Trichodectes spp.)、およびネコハジラミ(フェリコラ)属の種(Felicola spp.)、
回虫類線虫綱(Roundworms Nematoda):
ワイプワーム(Wipeworm)および旋毛虫(毛管目(Trichosyringida))、例えば、毛形科(Trichinellidae)(旋毛虫属の種(Trichinella spp.))、(鞭虫科(Trichuridae))、ベンチュウ(トリクリス属の種(Trichuris spp.))、毛細センチュウ(カピラリア)属の種(Capillaria spp.)、
杆線虫目(Rhabditida)、例えばカンセンチュウ(ラブディチス)属の種(Rhabditis spp.)、フンセンチュウ(ストロンギロイデス)属の種(Strongyloides spp.)、ヘリセファロブス属の種(Helicephalobus spp.)、
円虫目(Strongylida)、例えばエンチュウ(ストロンギルス)属の種(Strongylus spp.)、アンシロストマ属の種(Ancylostoma spp.)、アメリカコウチュウ(ネカトール・アメリカヌス(Necator americanus))、ブノストムム属の種(Bunostomum spp.)(鉤虫)、毛様センチュウ(トリコストロンギルス)属の種(Trichostrongylus spp.)、ヘモンクス・コントルツス(Haemonchus contortus)、オステルタジア属の種(Ostertagia spp.)、クーペリア属の種(Cooperia spp.)、ネマトジルス属の種(Nematodirus spp.)、ディクチオカウルス属の種(Dictyocaulus spp.)、シアトストーマ属の種(Cyathostoma spp.)、腸結節虫(オエソファゴストムム)属の種(Oesophagostomum spp.)、ブタジンチュウ(ステファヌルス・デンタツス(Stephanurus dentatus))、オルラヌス属の種(Ollulanus spp.)、カベルチア属の種(Chabertia spp.)、ブタジンチュウ(ステファヌルス・デンタツス(Stephanurus dentatus))、気管開嘴虫(シンガムス・トラケア(Syngamus trachea))、アンシロストマ属の種(Ancylostoma spp.)、ウンシナリア属の種(Uncinaria spp.)、グロボセファルス属の種(Globocephalus spp.)、ネカトール属の種(Necator spp.)、豚肺虫(メタストロンギルス)属の種(Metastrongylus spp.)、毛細肺虫(ムエレリウス・カピラリス(Muellerius capillaris))、プロトストロンギルス属の種(Protostrongylus spp.)、住血線虫(アンギオストロンギルス)属の種(Angiostrongylus spp.)、パレラホストロンギルス属の種(Parelaphostrongylus spp.)、アレウロストロンギルス・アブストルスス(Aleurostrongylus abstrusus)、および腎虫(ジオクトフィーマ・レナーレ(Dioctophyma renale))、
腸回虫類(回虫目(Ascaridida))、例えばヒト回虫(アスカリス・ルンブリコイデス(Ascaris lumbricoides))、ブタ回虫(アスカリス・スウム(Ascaris suum))、ニワトリ回虫(アスカリジア・ガリ(Ascaridia galli))、ウマ回虫(パラスカリス・エクォルム(Parascaris equorum))、蟯虫(エンテロビウス・ベルミクラリス(Enterobius vermicularis)(線虫類)、イヌ回虫(トキソカラ・カニス(Toxocara canis))、イヌ小回虫(トキサスカリス・レオニン(Toxascaris leonine))、スクルジャビネマ属の種(Skrjabinema spp.)、およびウマ蟯虫(オキシウリス・エキ(Oxyuris equi))、
カマラヌス目(Camallanida)、例えばメジナ虫(ドラクンクルス・メジネンシス(Dracunculus medinensis))(ギニア虫)、
旋尾線虫目(Spirurida)、例えばテラジア属の種(Thelazia spp.)、ウケレリア属の種(Wuchereria spp.)、ブルギア属の種(Brugia spp.)、オンコセルカ属の種(Onchocerca spp.)、ジロフィラリア属の種(Dirofilaria spp.)、ジペタロネーマ属の種(Dipetalonema spp.)、セタリア属の種(Setaria spp.)、エラエオホラ属の種(Elaeophora spp.)、血色食道虫(スピロセルカ・ルピ(Spirocerca lupi))、およびハブロネマ属の種(Habronema spp.)、
鉤頭虫目(鈎頭虫類(Acanthocephala))、例えばアカントセファルス属の種(Acanthocephalus spp.)、マクラカントリンクス・ヒルジナセウス(Macracanthorhynchus hirudinaceus)、およびオンシコラ属の種(Oncicola spp.)、
プラナリア(扁形動物):
吸虫類(吸虫綱(Trematoda))、例えばファシオラ属の種(Faciola spp.)、ファシオロイデス・マグナ(Fascioloides magna)、パラゴニムス属の種(Paragonimus spp.)、ジクロコエリウム属の種(Dicrocoelium spp.)、肥大吸虫(ファシオロプシス・ブスキ(Fasciolopsis buski))、肝吸虫(クロノルキス・シネンシス(Clonorchis sinensis))、スキストソマ属の種(Schistosoma spp.)、トリコビルハルジア属の種(Trichobilharzia spp.)、アラリア・アラタ(Alaria alata)、パラゴニムス属の種(Paragonimus spp.)、およびナノシエテス属の種(Nanocyetes spp.)、
セルコメロモルファ(Cercomeromorpha)、特に条虫綱(条虫(Tapeworms))、例えばジフィロボトリウム属の種(Diphyllobothrium spp.)、テニア属の種(Tenia spp.)、エキノコックス属の種(Echinococcus spp.)、ウリザネ条虫(ジピリジウム・カニヌム(Dipylidium caninum))、ムルチセプス属の種(Multiceps spp.)、ヒメノレピス属の種(Hymenolepis spp.)、メソセストイデス属の種(Mesocestoides spp.)、バンピロレピス属の種(Vampirolepis spp.)、モニエジア属の種(Moniezia spp.)、アノプロセファラ属の種(Anoplocephala spp.)、シロメトラ属の種(Sirometra spp.)、アノプロセファラ属の種(Anoplocephala spp.)、およびヒメノレピス属の種(Hymenolepis spp.)。
本発明の殺有害生物剤混合物およびそれらを含有する組成物は、特に双翅目、ノミ目およびマダニ目の有害生物の防除に有用である。
さらに、カを駆除するための、本発明の(例えば組成物の形態の)殺有害生物剤混合物およびそれらを含有する組成物の使用が特に好ましい。
ハエを駆除するための本発明の(例えば組成物の形態の)殺有害生物剤混合物の使用は、本発明のさらに好ましい実施形態である。
さらに、ノミを駆除するための本発明の(例えば組成物の形態の)殺有害生物剤混合物の使用が特に好ましい。
ダニを駆除するための本発明の(例えば組成物の形態の)殺有害生物剤混合物の使用は、本発明のさらに好ましい実施形態である。
また本発明の殺有害生物剤混合物は、内部寄生生物(回虫線虫類、鉤頭虫およびプラナリア)の駆除にも特に有用である。
本発明は、動物内および/または動物上の寄生生物を防除するおよび/または駆除するための本発明の殺有害生物剤混合物の治療的および非治療的使用に関する。
本発明の殺有害生物剤混合物は、動物を、殺寄生生物有効量の本殺有害生物剤混合物と接触させることにより、寄生生物による攻撃または侵入から該動物を保護するために用いることができる。「接触させる」という用語自体は、直接接触(殺有害生物剤混合物/組成物を寄生生物に直接適用すること(寄生生物の生息場所-Pへの間接接触を包含し得る)、および場合により動物に直接的に殺有害生物剤混合物/組成物を投与すること)および間接接触(殺有害生物剤混合物/組成物を寄生生物の生息場所に適用すること)の両方を包含する。寄生生物の生息場所-Pへの適用を介した寄生生物の接触は、式Iで表される化合物の非治療的使用の一例である。
上記に定義される「生息場所-P」は、生息地、餌供給源、繁殖地、区域、材料、または寄生生物が動物の外側で成長している、もしくは成長し得る環境、を意味する。
本発明の殺有害生物剤混合物は、有害生物または寄生生物の発生が予測される場所に予防的に施用することもできる。
動物への投与は、予防的にも治療的にも行なうことができる。
殺有害生物剤混合物の投与は、直接的に、または好適な製剤の形態で、経口的、局所的/経皮的もしくは非経口的に行う。
温血動物への経口投与の場合、本発明の殺有害生物剤混合物は、動物飼料、動物飼料プレミックス、動物飼料濃縮剤、丸剤、液剤、ペースト剤、懸濁剤、水薬、ゲル剤、錠剤、ボーラス剤およびカプセル剤として製剤化することができる。さらに、本発明の殺有害生物剤混合物は、飲料水に入れて動物に投与することができる。経口投与の場合、選択される剤形は、動物に、式Iの化合物を1日につき動物体重1kg当たり0.01mg〜100mg、好ましくは1日につき動物体重1kg当たり0.5mg〜100mg与えるものでなければならない。
別法として、本発明の殺有害生物剤混合物は、動物に非経口的に(例えば、第一胃内注入、筋肉内注射、静脈内注射、または皮下注射によって)投与することができる。式Iの化合物は、皮下注射用の生理学的に許容可能な担体中に分散または溶解させることができる。別法として、本発明の混合物は、皮下投与用のインプラントへ製剤化することができる。さらに、式Iの化合物は、動物に経皮的に投与してもよい。非経口投与の場合、選択される剤形は、動物に、本活性化合物を1日につき動物体重1kg当たり0.01mg〜100mg与えるものでなければならない。
本発明の殺有害生物剤混合物は、浸漬剤、散剤、粉剤、首輪(collars)、メダル(medallions)、噴霧剤、シャンプー、点下剤および滴下剤の形態で、また軟膏剤または水中油型エマルション剤もしくは油中水型エマルション剤として、動物に局所的に施用することもできる。局所施用の場合、浸漬剤および噴霧剤は、通常、活性化合物を0.5ppm〜5,000ppm、好ましくは1ppm〜3,000ppm含む。さらに活性化合物混合物は、動物(特にウシおよびヒツジなどの四肢動物)用の耳標として製剤化することができる。
好適な製剤は以下のとおりである:
・ 液剤、例えば経口液剤、希釈後に経口投与するための濃縮剤、皮膚上または体腔内で使用するための液剤、滴下剤、ゲル剤;
・ 経口投与または経皮投与用のエマルション剤および懸濁剤;半固形製剤;
・ 活性化合物を軟膏基剤または水中油型もしくは油中水型エマルション基剤中で処理した製剤;
・ 固形剤、例えば粉剤、プレミックス剤または濃縮剤、粒剤、ペレット剤、錠剤、ボーラス剤、カプセル剤;エアロゾル剤および吸入剤、ならびに活性化合物含有成形品。
注射に適した組成物は、好適な溶媒中に1種または複数の活性成分を溶解させ、場合により、酸、塩基、緩衝塩、保存剤および溶解剤などのさらなる成分を添加することにより調製する。溶液は濾過し、無菌充填する。
好適な溶媒は生理学的に耐容性の溶媒、例えば、水、アルカノール類(エタノール、ブタノール、ベンジルアルコール、グリセロール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコールなど)、N-メチル-ピロリドン、2-ピロリドン、およびこれらの混合物である。
1種または複数の活性化合物は、場合によっては、注射に適した生理学的に耐容性の植物油または合成油に溶解させてもよい。
好適な溶解剤は、主溶媒中での1種または複数の活性化合物の溶解を促進する、またはその沈殿を防止する溶媒である。例としては、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、ポリオキシエチル化ヒマシ油およびポリオキシエチル化ソルビタンエステルがある。
好適な保存剤は、ベンジルアルコール、トリクロロブタノール、p-ヒドロキシ安息香酸エステルおよびn-ブタノールである。
経口液剤は直接投与する。濃縮剤は、使用濃度まで事前に希釈した後、経口投与する。経口液剤および濃縮剤は、最新技術により、また注射液について上述したとおりに調製するが、滅菌工程は必須ではない。
皮膚上に使用する液剤は、皮膚上に滴下するか、塗布するか、擦り込むか、振りかけるか、スプレーする。
皮膚上で使用する液剤は、最新技術により、また注射液について上述したとおりに調製するが、滅菌工程は必須ではない。
さらに好適な溶媒は、ポリプロピレングリコール、フェニルエタノール、フェノキシエタノール、エステル(例えば酢酸エチルまたは酢酸ブチル、安息香酸ベンジル)、エーテル(アルキレングリコールアルキルエーテルなど、例えばジプロピレングリコールモノメチルエーテル)、ケトン(例えばアセトン、メチルエチルケトン)、芳香族炭化水素、植物油および合成油、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、トランスクトール、ソルケタール、プロピレンカーボネート、ならびにこれらの混合物である。
調製時に増粘剤を添加することが有利な場合もある。好適な増粘剤は、無機増粘剤(例えばベントナイト、コロイド状ケイ酸、モノステアリン酸アルミニウム)、有機増粘剤(例えばセルロース誘導体、ポリビニルアルコールおよびそのコポリマー、アクリレートおよびメタクリレート)である。
ゲル剤は、皮膚上に適用もしくは塗布するか、または体腔内に導入する。ゲル剤は、注射液の事例で記載したとおりに調製した液剤を、軟膏様稠度を有する透明な物質を生成させるのに十分な増粘剤で処理することにより調製する。使用される増粘剤は、上記の増粘剤である。
滴下剤は皮膚の限定領域に滴下するかスプレーし、活性化合物が皮膚に浸透して全身的に作用する。
滴下剤は、好適な皮膚適合性溶媒または溶媒混合物中に活性化合物を溶解、懸濁、または乳化させることにより調製する。適切な場合、着色剤、生体吸収促進物質、抗酸化剤、光安定剤、付着剤などの他の補助剤を添加する。
好適な溶媒は、以下のとおりである:水、アルカノール、グリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、グリセロール、芳香族アルコール(例えば、ベンジルアルコール、フェニルエタノール、フェノキシエタノール)、エステル(例えば、酢酸エチル、酢酸ブチル、安息香酸ベンジル)、エーテル(例えばアルキレングリコールアルキルエーテル、例えばジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル)、ケトン(例えば、アセトン、メチルエチルケトン)、環状カーボネート(例えば、プロピレンカーボネート、エチレンカーボネート)、芳香族および/または脂肪族の炭化水素、植物油または合成油、DMF、ジメチルアセトアミド、n-アルキルピロリドン(例えば、メチルピロリドン、n-ブチルピロリドン、またはn-オクチルピロリドン、N-メチルピロリドン)、2-ピロリドン、2,2-ジメチル-4-オキシ-メチレン-1,3-ジオキソラン、ならびにグリセロールホルマール。
好適な着色剤は、動物への使用が許可されており、かつ溶解または懸濁させることができる全ての着色剤である。
好適な吸収促進物質は、例えば、DMSO、展延油(例えばミリスチン酸イソプロピル、ジプロピレングリコールペラルゴネート、シリコーン油)およびそれらとポリエーテルとのコポリマー、脂肪酸エステル、トリグリセリド、脂肪アルコールである。
好適な抗酸化剤は、亜硫酸塩またはメタ重亜硫酸塩(例えばメタ重亜硫酸カリウム)、アスコルビン酸、ブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、トコフェロールである。
好適な光安定剤は、例えばノバンチゾール酸(novantisolic acid)である。
好適な付着剤は、例えば、セルロース誘導体、デンプン誘導体、ポリアクリレート、天然ポリマー類(例えばアルギン酸塩、ゼラチン)である。
エマルション剤は、経口的に、経皮的に、または注射剤として投与することができる。
エマルション剤は、油中水型または水中油型のいずれかである。
これらは、疎水性相中または親水性相中のいずれかに活性化合物を溶解させ、これを、好適な乳化剤、および適切な場合他の補助剤(例えば、着色剤、吸収促進物質、保存剤、抗酸化剤、光安定剤、粘度増強物質)を用いて他方の相の溶媒と均一化させることにより調製する。
好適な疎水性相(油)は、以下のとおりである:
流動パラフィン、シリコーン油、天然植物油(例えば、ゴマ油、アーモンド油、ヒマシ油)、合成トリグリセリド(例えば、カプリル酸/カプリン酸ビグリセリド)、鎖長C8-C12の植物性脂肪酸または他の特に選択された天然脂肪酸を有するトリグリセリド混合物、ヒドロキシル基も含有し得る飽和もしくは不飽和脂肪酸の部分グリセリド混合物、C8-C10脂肪酸のモノグリセリドおよびジグリセリド、脂肪酸エステル(例えば、エチルステアレート、ジ-n-ブチリルアジペート、ヘキシルラウレート、ジプロピレングリコールペラルゴネート、中鎖長の分枝状脂肪酸と鎖長C16-C18の飽和脂肪アルコールとのエステル、イソプロピルミリステート、イソプロピルパルミテート、鎖長C12-C18の飽和脂肪アルコールのカプリル酸/カプリン酸エステル、イソプロピルステアレート、オレイルオレエート、デシルオレエート、エチルオレエート、エチルラクテート)、ワックス状脂肪酸エステル(例えば、合成アヒル尾骨腺脂肪、ジブチルフタレート、ジイソプロピルアジペート)、および後者に関連するエステル混合物、脂肪アルコール(例えば、イソトリデシルアルコール、2-オクチルドデカノール、セチルステアリルアルコール、オレイルアルコール)、および脂肪酸(例えばオレイン酸)、ならびにこれらの混合物。
好適な親水性相は、以下のとおりである:水、アルコール(例えばプロピレングリコール、グリセロール、ソルビトール)およびこれらの混合物。
好適な乳化剤は、以下のとおりである:
非イオン性界面活性剤(例えば、ポリエトキシル化ヒマシ油、ポリエトキシル化ソルビタンモノオレエート、ソルビタンモノステアレート、グリセロールモノステアレート、ポリオキシエチルステアレート、アルキルフェノールポリグリコールエーテル);両性界面活性剤(例えば、ジナトリウムN-ラウリル-p-イミノジプロピオネートまたはレシチン);アニオン性界面活性剤(例えば、ナトリウムラウリルスルフェート、脂肪アルコールエーテルスルフェート、モノ/ジアルキルポリグリコールエーテルオルトリン酸エステルモノエタノールアミン塩);カチオン活性界面活性剤(例えば、セチルトリメチルアンモニウムクロリド)。
好適なさらなる補助剤は、以下のとおりである:粘度を増強してエマルションを安定化する物質、例えば、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロースおよび他のセルロース、ならびにデンプン誘導体、ポリアクリレート、アルギネート、ゼラチン、アラビアゴム、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、メチルビニルエーテルと無水マレイン酸とのコポリマー、ポリエチレングリコール、ワックス、コロイド状ケイ酸、または上記の物質の混合物。
懸濁剤は、経口的または局所的/経皮的に投与することができる。懸濁剤は、適切な場合他の補助剤(例えば、湿潤剤、着色剤、生体吸収促進物質、保存剤、抗酸化剤、光安定剤)を添加して、懸濁化剤中に活性化合物を懸濁させることにより調製する。
液体懸濁化剤は、全ての均一溶媒および溶媒混合物である。
好適な湿潤剤(分散剤)は、上記の乳化剤である。
他の補助剤として挙げることができるのは、上記の補助剤である。
半固形製剤は、経口的または局所的/経皮的に投与することができる。半固形製剤は、粘度がより高いという点でのみ上記の懸濁剤やエマルション剤と異なる。
固形製剤を製造する場合、活性化合物は、適切な場合補助剤を添加して好適な賦形剤と混合し、所望の形態にする。
好適な賦形剤は、全ての生理学的に耐容性の固体不活性物質である。使用される物質は、無機物質および有機物質である。無機物質は、例えば、塩化ナトリウム、炭酸塩(例えば炭酸カルシウム)、炭酸水素塩、酸化アルミニウム、酸化チタン、ケイ酸、陶土、沈降シリカもしくはコロイドシリカ、またはリン酸塩である。有機物質は、例えば、糖、セルロース、食料および飼料(例えば、粉乳、動物ミール、穀物ミールおよびシュレッド、デンプン)である。
好適な補助剤は、上記の保存剤、抗酸化剤、および/または着色剤である。
他の好適な補助剤は、滑沢剤および流動促進剤(例えば、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸、タルク、ベントナイト)、崩壊促進物質(例えば、デンプンまたは架橋ポリビニルピロリドン)、結合剤(例えば、デンプン、ゼラチン、または直鎖ポリビニルピロリドン)、および乾燥結合剤(例えば微結晶性セルロース)である。
一般的には、本発明の混合物の活性化合物は、1日あたり総量0.5mg/kg〜100mg/kg、好ましくは1日あたり1mg/kg〜50mg/kgで施用するのが有利である。
直ぐに使用可能な製剤は、寄生生物(好ましくは外部寄生生物)に対して作用する本発明の殺有害生物剤混合物の活性成分を、10ppm〜80重量パーセント、好ましくは0.1〜65重量パーセント、さらに好ましくは1〜50重量パーセント、最も好ましくは5〜40重量パーセントの濃度で含有する。
使用前に希釈する製剤は、外部寄生生物に対して作用する本発明の混合物の活性成分を、0.5〜90重量パーセント、好ましくは1〜50重量パーセントの濃度で含有する。
さらに、本製剤は、内部寄生生物に対して作用する本発明の混合物の活性化合物を、10ppm〜2重量パーセント、好ましくは0.05〜0.9重量パーセント、極めて特に好ましくは0.005〜0.25重量パーセントの濃度で含む。
本発明の好ましい実施形態では、本発明の(例えば組成物の形態の)殺有害生物剤混合物を経皮的/局所的にまたは燻蒸によって施用する。
さらに好ましい実施形態では、局所施用は、首輪、メダル、耳標、体の一部に固定するバンド、ならびに付着性の条片およびホイルなどの化合物含有成形品の形態で行われる。
一般的には、本発明の混合物の活性成分を、3週間の間に、処理される動物の体重1kg当たり総量10mg〜300mg、好ましくは20mg〜200mg、最も好ましくは25mg〜160mg放出する固形製剤を施用するのが有利である。
成形品を調製する場合、熱可塑性プラスチックおよび可撓性プラスチックならびにエラストマーおよび熱可塑性エラストマーを用いる。好適なプラスチックおよびエラストマーは、式Iで表される化合物と十分に相溶性のあるポリビニル樹脂、ポリウレタン、ポリアクリレート、エポキシ樹脂、セルロース、セルロース誘導体、ポリアミドおよびポリエステルである。プラスチックおよびエラストマーの詳細なリストならびに成形品の調製法は、例えばWO 03/086075に記載されている。
生物学的有効性
相乗効果は、2種以上の化合物の併用効果が各化合物の個別効果の和よりも大きい場合の相互作用として説明することができる。2種または3種の混合パートナー(A、BおよびC)間の防除率における相乗効果の存在は、コルビーの式(Colby, S. R., 1967, Calculating Synergistic and Antagonistic Responses in Herbicide Combinations, Weeds, 15, 20-22)を用いて計算することができる:
観察された併用防除効果が予想した併用防除効果(E)よりも大きい場合、その併用効果は相乗的である。
目視で判定した葉の感染面積のパーセンテージを、未処理の対照に対する%で示される効果に換算した:
効果(E)は、以下のようにアボット(Abbot)の式を用いて計算する:
E = (1-α/β)・100
αは、処理植物の有害生物感染(%)に対応し、
βは、未処理(対照)植物の有害生物感染(%)に対応する。
効果0とは、処理植物の感染レベルが未処理の対照植物のものと一致することを意味し、効果100とは、処理植物が感染していないことを意味する。
コルビーの式:
E = x + y - x・y/100
または
E = x + y + z - (xy + xz + yz)/100 + yxz/10000
Eは、濃度a、bおよび場合によりcの活性化合物A、Bおよび場合によりCの混合物を用いた場合の、未処理の対照に対する%で示した予測効果であり、
xは、濃度aの活性化合物Aを用いた場合の、未処理の対照に対する%で示した効果であり、
yは、濃度bの活性化合物Bを用いた場合の、未処理の対照に対する%で示した効果である。
zは、濃度cの活性化合物Cを用いた場合の、未処理の対照に対する%で示した効果である。
以下の試験は、特定の有害生物に対する本発明の化合物、混合物または組成物の防除効果を証明する。しかし、これらの化合物、混合物または組成物によって与えられる有害生物防除保護は、これらの種に限定されるものではない。特定の例においては、本発明の化合物を他の無脊椎動物有害生物用防除化合物または薬剤と組合せると、特定の重要な無脊椎動物有害生物に対して相乗効果を示すことがわかっている。
殺菌作用
本発明による混合物の殺有害生物効果は以下の実施例によって証明することができるが、これらに限定されるものではない。
マイクロ試験
本活性物質を、ジメチルスルホキシド(DMSO)中の濃度10,000ppmの原液として個別に製剤化した。
製品のピラクロストロビンとエポキシコナゾールを市販の完成製剤として使用し、所定の活性化合物濃度まで水で希釈した。
1:マイクロタイター試験における、葉枯れ病病原菌フィトフトラ・インフェスタンス(Phytophthora infestans)に対する活性(Phytin)
上記の原液を所定の比に従って混合し、マイクロタイタープレート(MTP)にピペッティングして、所定の濃度まで水で希釈した。その後、エンドウマメ汁ベースの水性栄養培地を含むフィトフトラ・インフェスタンス(Phytophthora infestans)の胞子懸濁液を加えた。このプレートを、温度18℃の水蒸気飽和室中に置いた。播種の7日後に、吸光光度計を用いて405 nmでマイクロタイタープレート(MTP)を測定した。
2. マイクロタイター試験における、灰色カビ病ボトリチス・シネレア(Botrytis cinerea)に対する活性(Botrci)
上記の原液を所定の比に従って混合し、マイクロタイタープレート(MTP)にピペッティングして、所定の濃度まで水で希釈した。その後、水性バイオモルト溶液中のボトリチス・シネレア(Botrytis cinerea)の胞子懸濁液を加えた。このプレートを、温度18℃の水蒸気飽和室中に置いた。播種の7日後に、吸光光度計を用いて405 nmでマイクロタイタープレート(MTP)を測定した。
3. マイクロタイター試験における、イモチ病ピリクラリア・オリザエ(Pyricularia oryzae)に対する活性(Pyrior)
上記の原液を所定の比に従って混合し、マイクロタイタープレート(MTP)にピペッティングして、所定の濃度まで水で希釈した。その後、水性バイオモルト溶液中のピリクラリア・オリザエ(Pyricularia oryzae)の胞子懸濁液を加えた。このプレートを、温度18℃の水蒸気飽和室中に置いた。播種の7日後に、吸光光度計を用いて405 nmでマイクロタイタープレートを測定した。
4. セプトリア・トリティチ(Septoria tritici)によって引き起こされるコムギの葉枯病に対する活性(Septtr)
上記の原液を所定の比に従って混合し、マイクロタイタープレート(MTP)にピペッティングして、所定の濃度まで水で希釈した。その後、水性バイオモルト溶液中のセプトリア・トリティチ(Septoria tritici)の胞子懸濁液を加えた。このプレートを、温度18℃の水蒸気飽和室中に置いた。播種の7日後に、吸光光度計を用いて405 nmでマイクロタイタープレートを測定した。
上記の測定パラメータを、活性化合物を含まない対照変異体の増殖(100%)ならびに菌および活性化合物を含まないブランク値と比較し、各活性化合物中の病原菌の相対増殖率(%)を決定した。これらのパーセンテージを効果に換算した。
上記の様々な試験の結果を以下にまとめる:
Figure 2012500824
Figure 2012500824
Figure 2012500824
Figure 2012500824

Claims (40)

  1. 活性化合物として、
    1) 式I:
    Figure 2012500824
    [式中、XはClまたはCF3である]
    で表される少なくとも1種の活性シアノスルホキシミン化合物I、あるいはその純粋なエナンチオマーもしくはジアステレオマー、またはこれらのエナンチオマーおよび/もしくはジアステレオマーの混合物としてのエナンチオマーもしくはジアステレオマー、
    および/またはその塩と、
    2) スピネトラム
    とを相乗的有効量で含む殺有害生物剤混合物。
  2. 付加的活性化合物として少なくとも1種の他の殺虫剤または殺菌剤を含む、請求項1に定義される活性化合物Iとスピネトラムとを含む殺有害生物剤混合物。
  3. 混合物が、以下の群III.A〜III.F:
    III.A アゾール系、例えば、アザコナゾール、ベノミル、ビテルタノール、ブロムコナゾール、カルベンダジム、シプロコナゾール、シアゾファミド、ジフェノコナゾール、ジニコナゾール、ジニコナゾール-M、エニルコナゾール、エポキシコナゾール、エタボキサム、エトリジアゾール、フルキンコナゾール、フェンブコナゾール、フルシラゾール、フルトリアホール、フベリダゾール、ヘキサコナゾール、ヒメキサゾール、イマザリル、イマザリルサルフェート、イミベンコナゾール、イプコナゾール、メトコナゾール、ミクロブタニル、オキスポコナゾール、パクロブトラゾール、ペフラゾエート、ペンコナゾール、プロクロラズ、プロピコナゾール、プロチオコナゾール、シメコナゾール、トリアジメホン、トリアジメノール、テブコナゾール、テトラコナゾール、チアベンダゾール、トリチコナゾール、トリフルミゾール、ウニコナゾール、1-(4-クロロ-フェニル)-2-([1,2,4]トリアゾール-1-イル)-シクロヘプタノールからなる群から選択されるトリアゾール類、イミダゾール類、ピラゾール類、チアゾール類およびオキサゾール類;
    III.B アゾキシストロビン、ジモキシストロビン、エネストロブリン、フルオキサストロビン、クレソキシムメチル、メトミノストロビン(methominostrobin)、オリサストロビン、ピコキシストロビン、ピラクロストロビン、ピリベンカルブ、トリフロキシストロビン、メチル2-(オルト-(2,5-ジメチルフェニルオキシメチレン)フェニル)-3-メトキシ-アクリレート、2-(2-(6-(3-クロロ-2-メチル-フェノキシ)-5-フルオロ-ピリミジン-4-イルオキシ)-フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチル-アセトアミドおよび3-メトキシ-2-(2-(N-(4-メトキシ-フェニル)-シクロ-プロパンカルボキシミドイルスルファニルメチル)-フェニル)-アクリル酸メチルエステルからなる群から選択されるストロビルリン系;
    III.C ベナラキシル、ベナラキシル-M、ベノダニル、ビキサフェン、ボスカリド、カルボキシン、カルプロパミド、ジメトモルフ、ジクロシメット、フェンヘキサミド、フルオピラム、フルトラニル、フラメトピル、フルモルフ、フルメトベル、フルオピコリド(ピコベンズアミド)、マンジプロパミド、メプロニル、メタラキシル、メフェノキサム、オフラース、オキサジキシル、オキシカルボキシン、オキシテトラサイクリン、ペンチオピラド、シルチオファム、チフルザミド、チアジニル、ゾキサミド、5-フルオロ-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-カルボン酸[2-(1,2-ジメチル-プロピル)-フェニル]-アミド、メチル-3-(4-クロロフェニル)-3-(2-イソプロポキシカルボニルアミノ-3-メチルブチリルアミノ)プロピオネート、2-クロロ-N-(1,1,3-トリメチル-インダン-4-イル)-ニコチンアミド、N-(3-エチル-3,5-5-トリメチル-シクロヘキシル)-3-ホルミルアミノ-2-ヒドロキシ-ベンズアミド、N-(2-{4-[3-(4-クロロフェニル)プロパ-2-イニルオキシ]-3-メトキシフェニル}エチル)-2-メタンスルホニルアミノ-3-メチルブチルアミド、N-(2-{4-[3-(4-クロロフェニル)-プロパ-2-イニルオキシ]-3-メトキシフェニル}エチル)-2-エタンスルホニルアミノ-3-メチル-ブチルアミド、N-(6-メトキシ-ピリジン-3-イル)シクロプロパン-カルボキサミド、2-アミノ-4-メチル-チアゾール-5-カルボキサミド、N-(2-シアノフェニル)-3,4-ジクロロイソチアゾール-5-カルボキサミド、N-(4'-ブロモビフェニル-2-イル)-4-ジフルオロメチル-2-メチルチアゾール-5-カルボキサミド、N-(4'-トリフルオロメチルビフェニル-2-イル)-4-ジフルオロメチル-2-メチルチアゾール-5-カルボキサミド、N-(4'-クロロ-3'-フルオロビフェニル-2-イル)-4-ジフルオロメチル-2-メチルチアゾール-5-カルボキサミド、N-(4'-ブロモビフェニル-2-イル)-4-ジフルオロメチル-2-メチルチアゾール-5-カルボキサミド、N-(4'-トリフルオロメチルビフェニル-2-イル)-4-ジフルオロメチル-2-メチルチアゾール-5-カルボキサミド、N-(4'-クロロ-3'-フルオロビフェニル-2-イル)-4-ジフルオロメチル-2-メチルチアゾール-5-カルボキサミド、N-(3',4'-ジクロロ-4-フルオロビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾール-4-カルボキサミド、N-(3',4'-ジクロロ-5-フルオロビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾール-4-カルボキサミド;N-(3',4'-ジクロロ-4-フルオロビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾール-4-カルボキサミド、N-(3',4'-ジクロロ-5-フルオロビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾール-4-カルボキサミド、N-(2-(1,3-ジメチルブチル)-フェニル)-1,3-ジメチル-5-フルオロ-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(4'-クロロ-3',5-ジフルオロ-ビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(4'-クロロ-3',5-ジフルオロ-ビフェニル-2-イル)-3-トリフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(3',4'-ジクロロ-5-フルオロ-ビフェニル-2-イル)-3-トリフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(3',5-ジフルオロ-4'-メチル-ビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(3',5-ジフルオロ-4'-メチル-ビフェニル-2-イル)-3-トリフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(cis-2-ビシクロプロピル-2-イル-フェニル)-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(trans-2-ビシクロプロピル-2-イル-フェニル)-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(2',4'-ジフルオロビフェニル-2-イル)-1-メチル-3-トリフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(2',4'-ジクロロビフェニル-2-イル)-1-メチル-3-トリフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(2',4'-ジフルオロビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(2',4'-ジクロロビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(2',5'-ジフルオロビフェニル-2-イル)-1-メチル-3-トリフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(2',5'-ジクロロビフェニル-2-イル)-1-メチル-3-トリフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(2',5'-ジフルオロビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(2',5'-ジクロロビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(3',5'-ジフルオロビフェニル-2-イル)-1-メチル-3-トリフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(3',5'-ジクロロビフェニル-2-イル)-1-メチル-3-トリフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(3',5'-ジフルオロビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(3',5'-ジクロロビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(3'-フルオロビフェニル-2-イル)-1-メチル-3-トリフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(3'-クロロビフェニル-2-イル)-1-メチル-3-トリフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド;N-(3'-フルオロビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(3'-クロロビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(2'-フルオロビフェニル-2-イル)-1-メチル-3-トリフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(2'-クロロビフェニル-2-イル)-1-メチル-3-トリフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(2'-フルオロビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(2'-クロルビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド;N-(2'-フルオロ-4'-クロロ-5'-メチルビフェニル-2-イル)-1-メチル-3-トリフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(3',4',5'-トリフルオロビフェニル-2-イル)-1-メチル-3-トリフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(3',4',5'-トリフルオロビフェニル-2-イル)-1-メチル-3-ジフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(2',4',5'-トリフルオロビフェニル-2-イル)-1-メチル-3-ジフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(3',4',5'-トリフルオロビフェニル-2-イル)-3-クロロフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-[2-(1,1,2,3,3,3-ヘキサフルオロプロポキシ)フェニル]-1-メチル-3-トリフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-[2-(1,1,2,3,3,3-ヘキサフルオロプロポキシ)-フェニル]-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-[2-(2-クロロ-1,1,2-トリフルオロエトキシ)フェニル]-1-メチル-3-トリフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-[2-(2-クロロ-1,1,2-トリフルオロエトキシ)フェニル]-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-[2-(1,1,2,2-テトラフルオロエトキシ)フェニル]-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-[2-(1,1,2,2-テトラフルオロエトキシ)フェニル]-1-メチル-3-トリフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(4'-(トリフルオロメチルチオ)ビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(4'-(トリフルオロメチルチオ)ビフェニル-2-イル)-1-メチル-3-トリフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミドからなる群から選択されるカルボキサミド系;
    III.D アシベンゾラル-S-メチル、アニラジン、アルジモルフ、ブラストサイジン-S、ブピリメート、カプタホール、カプタン、キノメチオナート、シプロジニル、ダゾメット、デバカルブ、ジクロメジン、ジフェンゾコート、ジフェンゾコートメチルサルフェート、ジフルメトリム、ドデモルフ、ドデモルフアセテート、ファモキサドン、フェンアミドン、フェナリモール、フェリムゾン、フェンピクロニル、フェンプロピジン、フェンプロピモルフ、フルジオキソニル、フルアジナム、フルオロイミド、フォルペット、フェノキサニル、イプロジオン、メパニピリム、ニトラピリン、ヌアリモル、オクチリノン、オキソリン酸、ピペラリン、プロベナゾール、プロシミドン、プロキナジド、ピリフェノックス、ピリメタニル、ピロキロン、キノキシフェン、トリシクラゾール、トルホリン、トリデモルフ、ビンクロゾリン、5-クロロ-7-(4-メチルピペリジン-1-イル)-6-(2,4,6-トリフルオロフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン、6-(4-tert-ブチルフェニル)-5-メチル-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イルアミン、5-メチル-6-(3,5,5-トリメチル-ヘキシル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イルアミン、5-メチル-6-オクチル-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル-アミン、6-メチル-5-オクチル-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル-アミン、6-エチル-5-オクチル-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル-アミン、5-エチル-6-オクチル-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イルアミン、5-エチル-6-(3,5,5-トリメチル-ヘキシル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イルアミン、6-オクチル-5-プロピル-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル-アミン、5-メトキシ-メチル-6-オクチル-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル-アミン、6-オクチル-5-トリフルオロメチル-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル-アミン、および5-トリフルオロメチル-6-(3,5,5-トリメチル-ヘキシル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イルアミン、2,3,5,6-テトラクロロ-4-メタンスルホニル-ピリジン、3,4,5-トリクロロ-ピリジン-2,6-ジ-カルボニトリル、N-(1-(5-ブロモ-3-クロロ-ピリジン-2-イル)-エチル)-2,4-ジクロロ-ニコチンアミド、N-((5-ブロモ-3-クロロ-ピリジン-2-イル)-メチル)-2,4-ジクロロ-ニコチンアミド、2-ブトキシ-6-ヨード-3-プロピルクロメン-4-オン、およびN,N-ジメチル-3-(3-ブロモ-6-フルオロ-2-メチルインドール-1-スルホニル)-[1,2,4]トリアゾール-1-スルホンアミドからなる群から選択される複素環式化合物;
    III.E ジエトフェンカルブ、ファーバム、フルベンチアバリカルブ、イプロバリカルブ、マンゼブ、マンネブ、メタム、メタスルホカルブ、メチラム、プロパモカルブ、プロパモカルブ塩酸塩、プロピネブ、チラム、ジネブ、ジラム、4-フルオロフェニルN-(1-(1-(4-シアノフェニル)エタンスルホニル)ブタ-2-イル)カーバメート、メチル3-(4-クロロフェニル)-3-(2-イソプロポキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリルアミノ)プロパノエートからなる群から選択されるカーバメート系、および式IIIE.1:
    Figure 2012500824
    のカーバメートオキシムエーテル;
    III.F カスガマイシン、カスガマイシン塩酸塩水和物、ミルジオマイシン、ストレプトマイシン、ポリオキシンおよびバリダマイシンAを含む抗生物質の群;
    ビナパクリル、ジノカップ、ジノブトン、ジクロラン、ニトロタールイソプロピルおよびテクナゼンを含むニトロフェニル誘導体の群;
    ジチアノンおよびイソプロチオランを含む硫黄含有ヘテロシクリル化合物の群;
    フェンチン塩を含む有機金属化合物の群;
    エジフェンホス、イプロベンホス、ホセチル、ホセチルアルミニウム、亜リン酸およびその塩、ピラゾホスおよびトルクロホスメチルを含む有機リン化合物の群;
    クロロタロニル、ジクロフルアニド、ジクロロフェン、ペンタクロロフェノールおよびその塩、フルスルファミド、ヘキサクロロベンゼン、フタリド、ペンシクロン、キントゼン、チオファナートメチルおよびトリルフルアニドを含む有機塩素化合物の群;
    ボルドー液、酢酸銅、水酸化銅、オキシ塩化銅、塩基性硫酸銅、オキシン銅および硫黄を含む無機活性化合物の群から選択される殺菌剤;
    ならびに/あるいは、ビフェニル、ブロノポール、シフルフェナミド、シモキサニル、ジフェニルアミン、ジメチリモール、ドジン、ドジン遊離塩基、エチリモール、フララキシル、イミノクタジン、イミノクタジントリアセテート、イミノクタジン-トリス(アルベシレート)、グアザチン、グアザチン酢酸塩、メトラフェノン、プロヘキサジオンカルシウム、スピロキサミン、グアニジン、N-(4-クロロ-2-ニトロ-フェニル)-N-エチル-4-メチル-ベンゼンスルホンアミド、N-(シクロプロピルメトキシイミノ-(6-ジフルオロメトキシ-2,3-ジフルオロ-フェニル)-メチル)-2-フェニルアセトアミド、N'-(4-(4-クロロ-3-トリフルオロメチル-フェノキシ)-2,5-ジメチル-フェニル)-N-エチル-N-メチルホルムアミジン、N'-(4-(4-フルオロ-3-トリフルオロメチル-フェノキシ)-2,5-ジメチル-フェニル)-N-エチル-N-メチルホルムアミジン、N'-(2-メチル-5-トリフルオルメチル-4-(3-トリメチルシラニル-プロポキシ)-フェニル)-N-エチル-N-メチルホルムアミジン、およびN'-(5-ジフルオルメチル-2-メチル-4-(3-トリメチルシラニル-プロポキシ)-フェニル)-N-エチル-N-メチルホルムアミジンからなる各種殺菌剤の群
    から選択される殺菌剤;
    から選択される少なくとも1種の活性化合物III、
    あるいはその純粋なエナンチオマーもしくはジアステレオマー、またはこれらのエナンチオマーおよび/もしくはジアステレオマーの混合物としてのエナンチオマーもしくはジアステレオマー、および/またはその塩
    をさらに含む、請求項1または2に記載の殺有害生物剤混合物。
  4. 混合物が、以下からなる群II.A.1〜II.A.13:
    II.A.1 アセチルコリンエステラーゼ阻害剤であって、トリアザメートから選択されるもの、またはアルジカルブ、アラニカルブ、ベンフラカルブ、カルバリル、カルボフラン、カルボスルファン、メチオカルブ、メソミル、オキサミル、ピリミカルブ、プロポキスルおよびチオジカルブからなるカーバメート系化合物のクラスから選択されるもの、またはアセフェート、アジンホス-エチル、アジンホス-メチル、クロルフェンビンホス、クロルピリホス、クロルピリホス-メチル、デメトン-S-メチル、ダイアジノン、ジクロルボス/DDVP、ジクロトホス、ジメトエート、ジスルホトン、エチオン、フェニトロチオン、フェンチオン、イソキサチオン、マラチオン、メタミドホス、メチダチオン、メビンホス、モノクロトホス、オキシメトエート(oxymethoate)、オキシデメトン-メチル、パラチオン、パラチオン-メチル、フェントエート、ホレート、ホサロン、ホスメット、ホスファミドン、ピリミホス-メチル、キナルホス、テルブホス、テトラクロルビンホス、トリアゾホスおよびトリクロルホンからなる有機リン系化合物のクラスから選択されるもの;
    II.A.2 GABA依存性クロライドチャネルアンタゴニストであって、シクロジエン有機塩素系エンドスルファン、N-エチル-2,2-ジメチルプロピオンアミド-2-(2,6-ジクロロ-α,α,α-トリフルオロ-p-トリル)ヒドラゾン、N-エチル-2,2-ジクロロ-1-メチルシクロプロパン-カルボキサミド-2-(2,6-ジクロロ-α,α,α-トリフルオロ-p-トリル)ヒドラゾンから選択されるもの、またはアセトプロール、エチプロール、フィプロニル、ピラフルプロール、ピリプロール、バニリプロールおよびフェニルピラゾール化合物II.A2.1
    Figure 2012500824
    からなるフェニルピラゾール系化合物のクラスから選択されるもの;
    II.A.3 ナトリウムチャネルモジュレーターであって、アレトリン、ビフェントリン、シフルトリン、ラムダ-シハロトリン、シペルメトリン、アルファ-シペルメトリン、ベータ-シペルメトリン、ゼータ-シペルメトリン、デルタメトリン、エスフェンバレレート、エトフェンプロックス、フェンプロパトリン、フェンバレレート、フルシトリネート、タウ-フルバリネート、ペルメトリン、シラフルオフェンおよびトラロメトリンからなるピレスロイド系化合物のクラスから選択されるもの;
    II.A.4 ニコチン性アセチルコリン受容体アゴニスト/アンタゴニストであって、ニコチン、カルタップ塩酸塩、チオシクラムから選択されるもの、またはアセタミプリド、クロチアニジン、ジノテフラン、イミダクロプリド、ニテンピラム、チアクロプリド、チアメトキサムおよびAKD-1022、またはアロステリックニコチン性アセチルコリン受容体アゴニストであるスピノサドからなるネオニコチノイド系化合物のクラスから選択されるもの;
    II.A.5 クロライドチャネル活性化因子であって、アバメクチン、エマメクチン安息香酸塩、レピメクチンまたはミルベメクチンから選択されるもの;
    II.A.6 幼若ホルモン様物質であって、ヒドロプレン、キノプレン、フェノキシカルブまたはピリプロキシフェンから選択されるもの;
    II.A.7 酸化的リン酸化に影響を及ぼす化合物であって、ジアフェンチウロン、フェンブタチンオキシド、プロパルギットまたはクロルフェナピルから選択されるもの;
    II.A.8 キチン生合成阻害剤であって、ブプロフェジンから選択されるもの、または、ビストリフルロン、ジフルベンズロン、フルフェノクスロン、ヘキサフルムロン、ルフェヌロン、ノバルロンおよびテフルベンズロンからなるベンジル尿素のクラスから選択されるもの;
    II.A.9 脱皮攪乱物質であって、シロマジンから選択されるもの、または、メトキシフェノジド、テブフェノジドおよびアザジラクチンからなるエクジソンアゴニストのクラスから選択されるもの;
    II.A.10 ミトコンドリア電子伝達阻害剤であって、ピリダベン、トルフェンピラドまたはフルフェネリムから選択されるもの;
    II.A.11 電位依存性ナトリウムチャネル遮断薬であって、インドキサカルブまたはメタフルミゾンから選択されるもの;
    II.A.12 脂質合成阻害剤であって、スピロジクロフェン、スピロメシフェンまたはスピロテトラマトから選択されるもの;
    II.A.13 以下からなる一群の様々な化合物:アミドフルメト、アミトラズ、ビフェナゼート、クロフェンテジン、シエノピラフェン、シフルメトフェン、エトキサゾール、フロニカミド、フルベンジアミン、フルピラゾホス、ヘキシチアゾクス、ピペロニルブトキシド、ピメトロジン、ピリダリル、ピリフルキナゾン、クロラントラニリプロール、アントラニルアミド化合物II.A13.1
    Figure 2012500824
    およびフェニルスルホンアミド化合物である2-シアノ-N-エチル-4-フルオロ-3-メトキシ-ベンゼンスルホンアミド、2-シアノ-N-エチル-3-メトキシ-ベンゼンスルホンアミド、2-シアノ-3-ジフルオロメトキシ-N-エチル-4-フルオロ-ベンゼンスルホンアミド、2-シアノ-3-ジフルオロメトキシ-N-エチル-ベンゼンスルホンアミド、2-シアノ-6-フルオロ-3-メトキシ-N,N-ジメチル-ベンゼンスルホンアミド、2-シアノ-3-メトキシ-N,N-ジメチル-ベンゼンスルホンアミド、2-シアノ-N-エチル6-フルオロ-3-メトキシ-N-メチル-ベンゼンスルホンアミドおよび2-シアノ-3-ジフルオロメトキシN,N-ジメチル-ベンゼンスルホンアミド
    から選択される少なくとも1種の活性化合物II、あるいはその純粋なエナンチオマーもしくはジアステレオマー、またはこれらのエナンチオマーおよび/またはジアステレオマーの混合物としてのエナンチオマーもしくはジアステレオマー、および/またはその塩をさらに含む、請求項1または2に定義される活性化合物Iとスピネトラムとを含む殺有害生物剤混合物。
  5. 少なくとも1種の活性化合物IIIが、ベノミル、カルベンダジム、エポキシコナゾール、フルキンコナゾール、フルトリアホール、フルシラゾール、メトコナゾール、プロクロラズ、プロチオコナゾール、テブコナゾールまたはトリチコナゾールからなる群III.Aのアゾール系から選択される、請求項1〜3のいずれか1項に記載の殺有害生物剤混合物。
  6. 少なくともストロビルリン系のピラクロストロビンである活性化合物IIIを含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載の殺有害生物剤混合物。
  7. 少なくとも1種の活性化合物IIIが、ボスカリド、ジメトモルフまたはペンチオピラドからなる群III.Cのカルボキサミド系から選択される、請求項1〜3のいずれか1項に記載の殺有害生物剤混合物。
  8. 少なくとも1種の活性化合物IIIが、ドデモルフ、ファモキサドン、フェンプロピモルフ、プロキナジド、ピリメタニル、トリデモルフまたは5-クロロ-7-(4-メチルピペリジン-1-イル)-6-(2,4,6-トリフルオロフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジンからなる群III.Dの複素環式化合物から選択される、請求項1〜3のいずれか1項に記載の殺有害生物剤混合物。
  9. 少なくとも1種の活性化合物IIIが、マンネブ、マンゼブ、メチラムまたはチラムからなる群III.Eのカーバメート系から選択される、請求項1〜3のいずれか1項に記載の殺有害生物剤混合物。
  10. 少なくとも1種の活性化合物IIIが、クロロタロニル、ジチアノン、フルスルファミド、メトラフェノンまたはリン酸および/またはその塩からなる群III.Fの他の殺菌剤から選択される、請求項1〜3のいずれか1項に記載の殺有害生物剤混合物。
  11. 群II.A.2から選択される少なくとも1種の活性化合物IIが、N-エチル-2,2-ジメチルプロピオンアミド-2-(2,6-ジクロロ-α.α.α-トリフルオロ-p-トリル)ヒドラゾン、N-エチル-2,2-ジクロロ-1-メチルシクロプロパン-カルボキサミド-2-(2,6-ジクロロ-α.α.α-トリフルオロ-p-トリル)ヒドラゾン、アセトプロールまたはフィプロニルである、請求項1、2および4のいずれか1項に記載の殺有害生物剤混合物。
  12. 群II.A.3から選択される少なくとも1種の活性化合物IIが、アルファ-シペルメトリンまたはデルタメトリンである、請求項1、2および4のいずれか1項に記載の殺有害生物剤混合物。
  13. 群II.A.4から選択される少なくとも1種の活性化合物IIが、クロチアニジン、イミダクロプリドまたはチアメトキサムである、請求項1、2および4のいずれか1項に記載の殺有害生物剤混合物。
  14. 少なくともアバメクチンである活性化合物IIを含む、請求項1、2および4のいずれか1項に記載の殺有害生物剤混合物。
  15. 少なくともジアフェンチウロンである活性化合物IIを含む、請求項1、2および4のいずれか1項に記載の殺有害生物剤混合物。
  16. 少なくともブプロフェジンである活性化合物IIを含む、請求項1、2および4のいずれか1項に記載の殺有害生物剤混合物。
  17. 群II.A.10から選択される少なくとも1種の活性化合物IIが、ピリダベンまたはフルフェネリムである、請求項1、2および4のいずれか1項に記載の殺有害生物剤混合物。
  18. 少なくともメタフルミゾンである活性化合物IIを含む、請求項1、2および4のいずれか1項に記載の殺有害生物剤混合物。
  19. 群II.A.12から選択される少なくとも1種の活性化合物IIが、スピロメシフェンまたはスピロテトラマトである、請求項1、2および4のいずれか1項に記載の殺有害生物剤混合物。
  20. 少なくともフロニカミドである活性化合物IIを含む、請求項1、2および4のいずれか1項に記載の殺有害生物剤混合物。
  21. 群II.A.13から選択される少なくとも1種の活性化合物IIが、ピメトロジンまたはピリフルキナゾンである、請求項1、2および4のいずれか1項に記載の殺有害生物剤混合物。
  22. 群II.A.13から選択される少なくとも1種の活性化合物IIが、クロラントラニリプロール、またはアントラニルアミド化合物II.A13.1である、請求項1、2および4のいずれか1項に記載の殺有害生物剤混合物。
  23. 群II.A.13から選択される少なくとも1種の活性化合物IIが、2-シアノ-N-エチル-4-フルオロ-3-メトキシ-ベンゼンスルホンアミド、2-シアノ-N-エチル-3-メトキシ-ベンゼンスルホンアミド、2-シアノ-3-ジフルオロメトキシ-N-エチル-4-フルオロ-ベンゼンスルホンアミド、2-シアノ-3-ジフルオロメトキシ-N-エチル-ベンゼンスルホンアミド、2-シアノ-6-フルオロ-3-メトキシ-N,N-ジメチル-ベンゼンスルホンアミド、2-シアノ-3-メトキシ-N,N-ジメチル-ベンゼンスルホンアミド、2-シアノ-N-エチル6-フルオロ-3-メトキシ-N-メチル-ベンゼンスルホンアミドまたは2-シアノ-3-ジフルオロメトキシN,N-ジメチル-ベンゼンスルホンアミドである、請求項1、2および4のいずれか1項に記載の殺有害生物剤混合物。
  24. 少なくとも1種の式(I)で表される化合物Iおよびスピネトラムを500:1〜1:100の重量比で含む、請求項1〜23のいずれか1項に記載の殺有害生物剤混合物。
  25. 植物病原性有害菌類を防除する方法であって、菌類、その生育地または菌類の攻撃から保護すべき植物、土壌もしくは種子を、少なくとも1種の活性化合物I、スピネトラムおよび場合により請求項2、3および5〜10のいずれか1項に定義されるさらなる活性化合物を含む殺有害生物剤混合物の有効量で処理する、前記方法。
  26. 植物病原性有害菌類から植物を保護する方法であって、菌類、その生育地または菌類の攻撃から保護すべき植物、土壌もしくは種子を、少なくとも1種の活性化合物I、スピネトラムおよび場合により請求項2、3および5〜10のいずれか1項に定義されるさらなる活性化合物を含む殺有害生物剤混合物の有効量で処理する、前記方法。
  27. 昆虫、クモ形類もしくは線虫またはそれらの餌供給源、生息地、繁殖地もしくはそれらの生息場所を、少なくとも1種の活性化合物I、スピネトラムおよび場合により請求項1〜24のいずれか1項に定義されるさらなる活性化合物を含む殺有害生物剤混合物の有効量と接触させることを含む、昆虫、クモ形類または線虫などの節足有害生物の防除方法。
  28. 植物、または該植物が成長している土壌もしくは水を、少なくとも1種の活性化合物I、スピネトラムおよび場合により請求項1〜24のいずれか1項に定義されるさらなる活性化合物を含む殺有害生物剤混合物の有効量と接触させることを含む、節足有害生物による攻撃または侵入から植物を保護する方法。
  29. 少なくとも1種の化合物I、スピネトラムおよび場合により請求項1〜26のいずれか1項に定義されるさらなる活性化合物を含む殺有害生物剤混合物を、5g/ha〜2000g/haの量で施用する、請求項25〜29のいずれか1項に記載の方法。
  30. 種子を、少なくとも1種の活性化合物I、スピネトラムおよび場合により請求項1〜24のいずれか1項に定義されるさらなる活性化合物を含む殺有害生物剤混合物の有効量と接触させることを含む、種子の保護方法。
  31. 少なくとも1種の活性化合物I、スピネトラムおよび場合により請求項1〜24のいずれか1項に定義されるさらなる活性化合物を含む殺有害生物剤混合物を、種子100kg当たり0.001g〜10kgの量で施用する、請求項30に記載の方法。
  32. 寄生生物による侵入または感染に対して動物を保護する方法であって、それを必要とする動物に対する殺寄生生物有効量の少なくとも1種の活性化合物I、スピネトラムおよび場合により請求項1〜24のいずれか1項に定義されるさらなる活性化合物を含む殺有害生物剤混合物を該動物に投与することを含む、前記方法。
  33. 寄生生物によって侵入または感染された動物を治療する方法であって、それを必要とする動物に対する殺寄生生物有効量の少なくとも1種の活性化合物I、スピネトラムおよび場合により請求項1〜24のいずれか1項に定義されるさらなる活性化合物を含む殺有害生物剤混合物を該動物に投与することを含む、前記方法。
  34. 少なくとも1種の活性化合物I、スピネトラムおよび場合により請求項1〜24のいずれか1項に定義されるさらなる活性化合物を、同時に、すなわち一緒になってもしくは別々に、または連続して施用する、請求項25〜33のいずれか1項に記載の方法。
  35. 少なくとも1種の活性化合物I、スピネトラムおよび場合により請求項1〜24のいずれか1項に定義されるさらなる活性化合物を含む殺有害生物剤混合物を、種子100kg当たり0.1g〜10kgの量で含む、種子。
  36. 節足有害生物、特に昆虫、クモ形類または線虫を駆除するための、少なくとも1種の活性化合物I、スピネトラムおよび場合により請求項1〜24のいずれか1項に定義されるさらなる活性化合物を含む殺有害生物剤混合物の使用。
  37. 植物病原性有害菌類を駆除するための、少なくとも1種の活性化合物I、スピネトラムおよび場合により請求項2、3および5〜10のいずれか1項に定義されるさらなる活性化合物を含む殺有害生物剤混合物の使用。
  38. 動物内および動物上の寄生生物を駆除するための、少なくとも1種の活性化合物I、スピネトラムおよび場合により請求項1〜24のいずれか1項に定義されるさらなる活性化合物を含む殺有害生物剤混合物の使用。
  39. 動物内および動物上の寄生生物を駆除するための動物用医薬の製造のための、少なくとも1種の活性化合物I、スピネトラムおよび場合により請求項1〜24のいずれか1項に定義されるさらなる活性化合物を含む殺有害生物剤混合物の使用。
  40. 液体担体または固体担体と、少なくとも1種の活性化合物I、スピネトラムおよび場合により請求項1〜24のいずれか1項に定義されるさらなる活性化合物を含む殺有害生物剤混合物とを含む、殺有害生物組成物。
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