JP2012256946A - 光デバイスとその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】各種光能動素子を低コスト、高歩留まりで実装し、光ネットワークにて要求され
る集積光デバイスを迅速に提供する。
【解決手段】波長可変レーザは、基板上に形成された平面型光導波路によって形成される共振器と、前記共振器の共振波長を調整する共振波長調整部と、前記基板上に取り付けられ、前記平面型光導波路と結合された光導波路を備えた複数の光素子とを備える。
【選択図】図7

Description

本発明は、光デバイスに関する。
ブロードバンド時代を迎え、光ファイバの効率的な活用に向け、複数の光波長の通信が可能なWDM(Wavelength Division Mutiplexing)伝送システムの導入が進んでいる。最近では数十の光波長の多重化し、さらに高速な伝送を可能にするDWDM装置(高密度波長分割多重装置)の活用も拡がっている。各WDM伝送システムには、光波長毎に対応した光源が必要であり、高多重化に伴いその必要数は飛躍的に増加している。更に最近では、任意波長を各ノードでAdd/DropするROADM(Reconfigurable Optical Add/Drop Multiplexers)の商用化を目指した検討が進行している。本システムを導入すれば、波長多重による伝送容量の拡大に加え、波長を変えることによる光路切り換えが可能となり、光ネットワークの自由度が飛躍的に高まる。
WDM伝送システム用の光源としては、これまで単一軸モード発振する分布帰還型半導体レーザ(DFB−LD; Distributed Feedback Laser Diode)がその使いやすさ、信頼性の高さから広く使われてきた。DFB−LDは共振器全域に深さ30nm程度の回折格子が形成されており、回折格子周期と等価屈折率の2倍の積に対応した波長にて安定した単一軸モード発振を得られる。安定な単一軸モード発振が得られる一方で、DFB−LDでは発振波長の広範囲に渡るチューニングが不可能であり、通常ITUグリッド毎に波長のみが異なった製品を用い、WDM伝送システムを構成している。このため、波長毎に異なった製品を用いる必要があり、これによる棚管理コストの上昇や故障対応のための余剰な在庫の保持が必要となってしまう。さらに、波長により光路を切り換えるROADMでは通常のDFB−LDを使用してしまうと、3nm程度と温度変化で変えられる波長範囲にその可変幅が制限されてしまい、波長資源を積極的に使用するROADMの特長を活かした光ネットワークの構成が困難となってしまう。
これら現状のDFB−LDのもつ課題を克服し、広い波長範囲で単一軸モード発振を実現すべく、波長可変レーザの研究が精力的に行われている。波長可変レーザには波長可変機構がレーザ共振器と同一素子内に導入されているタイプとこれが素子の外部に導入されているタイプの二種類に大別される。前者は、発光領域と分布反射領域が同一素子内に分かれて配置されている図1に示すDBR−LD(Distributed Bragg Reflector Laser Diode)、回折格子周期をさらに周期的に変えこれで発光領域を挟んでいる図2に示すSampled−grating−DBR−LDとこれに類似の図3に示すSSG(Super Structure Grating)−DBR−LD等多くの構造が提案されている。DBR−LDの波長可変範囲は最高でも10nm程度に制限されていたが、その後提案されたSampled−grating−DBR−LDでは本構造特有のvernier効果を巧みに利用することで、100nmを越える波長可変動作、40nmの準連続波長可変動作を実現している。
後者の波長可変機構が素子外部に設けられた波長可変光源では、図4に示す様に回折格子を素子外部に設け、これの角度や距離を精密に調整し、波長可変動作を行う方式が提案されている。
PLC(Planar Lightwave Circuit) により光共振器を構成するとともに、PLC上にLD若しくはSOA(Semiconductor Optical Amplifier)を直接実装して波長可変光源を実現する構造も提案されている。図5にはリング共振器とSOAの組み合わせにより波長可変光源を実現した構成を示す。PLCにより構成されているリング共振器はそれぞれの円周がわずかに異なっているのが特徴である。この円周の違いによりバーニア効果を発生させ、広い波長範囲での可変波長動作を実現する。
これら波長可変レーザ単体に加え、変調器を同一モジュール内に追加した形態の研究開発が現在進んでいる。これの一例を図6に示す。先に述べたSampled−gating−DBR−LDの出力側にMach−Zehnder変調器をモノリシックに集積し、長距離大容量光通信を可能とする高速・低チャーピングの変調信号を生成する。本集積素子を用いれば、非常にコンパクトなモジュールを用いて、波長可変動作と同時に変調動作が可能となる。これにより、波長可変トランスポンダーモジュールの大幅な小型化を実現できる。
以下、従来技術を記載した文献の例を挙げる。特許文献1には、互いに異なる光路長を有するリング状導波路から成る多重リング共振器を備えた波長可変レーザが記載されている。
特許文献2には、基本波光源としての半導体レーザの発振モードの偏波方向を変化させることによって、半導体レーザと光導波路との結合効率を向上させることができるようにして、波長変換光パワーの増大化をはかることができるようにしたレーザ光発生装置が記載されている。
特許文献3には、一枚の基板上に全ての受発光素子、光学素子を実装固定、光学素子固定にパッシブアライメント手法を用いて実装した光複合モジュールが記載されている。
特許文献4はアライメント技術に関する文献であり、[発明を実施するための形態]の項において述べる。
特開2006−278769号公報 特開平9−80497号公報 特開平11−26875号公報 特開2000−231041号公報
変調器を波長可変レーザと集積する試みとしてはそれぞれを別々に作製しモジュール内部で光学的に結合する方法と、図6に示すモノリシックに集積する方法の二つが考えられる。前者は複雑なモジュール製造工程が必要であり、低い歩留まりが懸念される。それに対して、後者は半導体素子そのものが小型であることから、コンパクトにモジュール内に実装できる利点を有す。その一方で、少なくとも5回以上の結晶成長とこれ伴う複雑な半導体プロセスが要求される。この複雑な作製プロセスに起因した特性歩留まりの低下が懸念され、素子選別工数の増加、製造コストの上昇が懸念される。
さらに、モノリシック集積の波長可変レーザにおいては、キャリア注入による屈折率変化を用いるため、これによる損失が発振特性低下をもたらす。このため、例えば図2に示したSampled−grating−DBR−LDでは、光出力端面側にSOAをモノリシックに集積する構造が用いられており、波長可変時に発生する光出力低下を保証する構造を導入している。SOAの集積により、さらに素子構造は複雑になり、更なる歩留まり低下が懸念される。
加えて、化合物半導体素子、特にInP系半導体はウエハサイズが2インチからの大型化が期待できない。このため、モノリシック集積による素子面積の増加はそのままコスト増に反映されてしまう。
本発明の目的は、これら従来構造での機能集積波長可変レーザの実現に際しての上記課題を克服し、各種光能動素子を低コスト、高歩留まりで実装し、光ネットワークにて要求される集積光デバイスを迅速に提供することにある。
以下に、[発明を実施するための形態]で使用される番号を括弧付きで用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号は、[特許請求の範囲]の記載と[発明を実施するための形態]との対応関係を明らかにするために付加されたものである。ただし、それらの番号を、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
本発明による光デバイスの製造方法は、基板(40)に平面型光導波路(41a)を形成するステップと、基板に、所定波長の光を透過する領域と遮光する領域との区別によって形成される第1基板側目合わせ用マーク(46a)を形成するステップと、所定波長の光を透過する領域と遮光する領域との区別によって形成される第1光素子側目合わせ用マークを有する第1光素子(18)を形成するステップと、第1光素子を基板上に置くステップと、所定波長の光を照射したときの第1基板側目合わせ用マークと第1光素子側目合わせ用マークとを検出することにより、基板に対する第1光素子の位置合わせを行って、平面型光導波路(41a)と第1光素子が備える光導波路(41b)とを結合するステップと、第1光素子を基板に固定するステップとを備える。第1光素子は金属の圧着により基板に固定される。光デバイスの製造方法は更に、基板(40)に、所定波長の光を透過する領域と遮光する領域との区別によって形成される第2基板側目合わせ用マーク(46b)を形成するステップと、所定波長の光を透過する領域と遮光する領域との区別によって形成される第2光素子側目合わせ用マークを有する第2光素子(17)を形成するステップと、第2光素子を基板上に置くステップと、所定波長の光を照射したときの第2基板側目合わせ用マークと第2光素子側目合わせ用マークとを検出することにより、基板に対する第2光素子の位置合わせを行って、第1光素子が備える光導波路と第2光素子が備える光導波路とを結合するステップと、第1光素子を固定した後に、金属の圧着により第2光素子を基板に固定するステップとを備える。
以上述べた様に、本発明で示した必要に応じたSOA、変調器等の能動素子をマルチチップ構成としてSi基板上にパッシブアライメント実装することで必要とする光の機能を容易に実現できる。このような異種機能をもつ光デバイスの結合は、これまでレンズ等を介して行ってきたが、本発明にて提案するマルチチップのパッシブアライメント技術により、構成が大幅に簡略化される。これにより、信頼性の向上、コスト削減、モジュールリードタイムの短縮が期待できる。
ここでは、波長可変レーザに対してブーストSOAと変調器の集積方法について述べたが、その他の光機能、例えば波長変換等他の光能動素子を集積して、従来にない集積機能を実現することができる。
波長可変レーザの従来例を示す。 波長可変レーザの従来例を示す。 波長可変レーザの従来例を示す。 波長可変レーザの従来例を示す。 波長可変レーザの従来例を示す。 波長可変レーザの従来例を示す。 本発明の実施の形態における波長可変レーザを示す。 本発明の実施の形態における波長可変レーザを示す。 パッシブアライメントの方法について説明するための図である。 パッシブアライメントの方法について説明するための図である。 パッシブアライメントの方法について説明するための図である。 パッシブアライメントの方法について説明するための図である。 パッシブアライメントの方法について説明するための図である。 本発明の一実施例に係る光デバイスを示す。 本発明の一実施例に係る光デバイスを示す。 本発明の一実施例に係る光デバイスを示す。 本発明の一実施例に係る光デバイスを示す。
以下、図面を参照しながら本発明を実施するための形態について説明する。図7は、本実施形態に係るブーストSOAを集積した波長可変レーザ10の構成を示す。波長可変レーザ10は、互いに異なる光路長を有するリング状導波路である三つのリング共振器21〜23と、リング共振器21〜23が方向性結合器24〜27及び導波路28,29を介して連結されて成る多重リング共振器20と、リング共振器21に方向性結合器11を介して一端が結合された入出力側導波路12と、リング共振器23に方向性結合器13を介して一端が結合された反射側導波路14と、多重リング共振器20、入出力側導波路12及び反射側導波路14が形成されたPLC基板15と、反射側導波路14の他端に設けられた高反射膜56と、入出力側導波路12の他端に一方の光入出力端が結合された位相制御付きSOA18と、位相制御付きSOA18の他方の光入出力端に光入出力端が接続されたブースト用SOA17とを備える。波長可変レーザ10は更に、リング共振器21〜23を加熱することにより多重リング共振器20の共振波長を変化させる膜状ヒータ、多重共振器20に対して高次モードの光の進入を抑え基本モードの光を伝搬させるモードフィルタ等を備える。
リング共振器21〜23は例えばPLC技術で形成されており、リング状導波路等の各種導波路は、例えば、シリコン基板やガラス基板上に石英系ガラスを堆積した石英系ガラス導波路や、強誘電体材料(リチウムナイオベートなど)を薄膜化した強誘電体系導波路などで形成されている。
ブースト用SOA17から出射された光は、ブースト用SOA17→位相制御付きSOA→入出力側導波路12→方向性結合器11→多重リング共振器20→方向性結合器13→反射側導波路14→高反射膜56→反射側導波路14→方向性結合器13→多重リング共振器20及びモードフィルタ32,33→方向性結合器11→入出力側導波路12及びモードフィルタ31→SOA17、という経路を通って戻ってくる。この戻り光は、多重リング共振器20の共振波長であるとき、最も強くなる。その理由は、多重リング共振器20を構成する各リング共振器21〜23はFSR(Free Spectral Range)が僅かに異なっているため、各リング共振器21〜23で発生している反射(透過)の周期的な変化が一致した波長(共振波長)において更に大きな反射が発生するからである。
一方、共振波長すなわち周期の一致する波長は、各リング共振器21〜23の円周長と導波路屈折率変化とにより大きく変わる。この導波路屈折率は熱光学効果によって変えることができる。すなわち、リング共振器22,23の温度特性を利用して、それぞれのリング共振器22、23に対応する位置に設けられた膜状ヒータの通電量を制御することにより、多重リング共振器20の共振波長を変化させることが可能である。このとき、ブースト用SOA17から出射される光の波長も、位相制御付きSOA18において制御して変化させる。このように、本実施形態では、円周の僅かに異なるリング共振器21〜23を三個直列に結合して多重リング共振器20を構成し、これにより発生するバーニア効果を巧みに利用している。
PLC基板15上には、入出力側導波路12と結合する側の端部に無反射コーティングが施された位相制御付きSOA18が直接実装されている。位相制御付きSOA18は、PLC基板15上にパッシブアライメント技術により、直接実装されている。後で詳述するパッシブアライメント技術は、PLC基板面に形成されたマークパターンとLDチップのマークパターンを用いて位置決めを行うものであり、これまで光モジュール作製の際に行われていた光軸調芯を不要として、モジュール作製のコストとリードタイムを大きく改善できる技術である。さらに、ブースト用SOA17は位相制御付きSOA18と別素子で構成されており、同一のPLC基板15上にパッシブアライメント技術を用いて実装される。このような方法で実装されることにより、ブースト用SOA17の光導波路と位相制御付きSOA18の光導波路は高効率に結合される。位相制御付きSOA18とブースト用SOA17はチップレベルで良品選別が行われるため、片方の素子不良による歩留まり低下を防ぐことができる。このようにニーズに応じた必要な光素子をマルチチップにて実装することで、必要な特性を実現できる。さらにブーストSOAを集積したことで、高出力動作が実現できる。
図8には、本発明による変調器集積波長可変レーザを示す。PLC基板15上には、図7と同様に、入出力側導波路12に結合された側の端部に無反射コーティングが施された位相制御付きSOA18が直接実装されている。結合された入出力側導波路12には3段構成の多重リング共振器20が形成されており、これにより波長可変動作が行われる。位相制御付きSOA18は、PLC基板15上にパッシブアライメント技術により、直接実装されている。さらに位相制御付きSOA18の出力側には、変調器19が別チップでPLC基板15上にパッシブアライメント実装されている。これにより、変調動作を実現する。波長可変動作は、各リング共振器21〜23上に形成されたヒータに通電を行い屈折率を変化させることにより行われる。図7と同様、本構成で有れば位相制御付きSOA18、変調器19共に事前に個別に良品選別ができるため、双方の不良素子混入による歩留まり低下を低く抑えることができる。
ここでは、波長可変レーザに対してブースト用SOA17や変調器19を集積する方法について述べたが、その他の光機能、例えば波長変換等他の光能動素子を集積して、従来にない集積機能を実現することができる。
次に、SOA、変調器等の半導体素子をパッシブアライメントにより基板上に実装する方法について詳細に説明する。単一の半導体素子をパッシブアライメントにより位置決めする技術は、例えば特許文献4に記載されている。
まず図9A〜9Cを参照して、1つの半導体素子を実装する手順について説明する。図9AはSi基板40と半導体素子44の断面図、図9Bはその上面図である。図7、8に示されたPLC基板15としてSi基板40が用意される。このSi基板40に導波路41aが形成されることにより、PLC(プレーナ光波回路)が形成される。図9A、9Bに示されている導波路41aは、図7、8の入出力側導波路12の位相制御付きSOA18に近い部分に対応する。
半導体素子44の付近における導波路41aは、Si基板40の表面から所定の第1深さの位置に形成される。半導体素子44が設置される設置領域において、Si基板40は第1深さよりも深い第2深さまで削られる。削られた部分の表面は、削られていない部分の表面に概ね平行である。設置領域の側面においては、導波路41aの一端が露出する。この導波路41aの一端に、半導体素子44側の導波路41が接続される。
半導体素子44の設置領域におけるSi基板40の表面に、導波路41の高さを導波路41aの高さに合わせるための台部材45が形成される。台部材45の上面は、Si基板40の表面に概ね平行である。Si基板40の設置領域には更に、マーク46が設けられる。マーク46は所定の波長の電磁波、本実施例においては赤外線を透過しない。マーク46の周囲の領域は赤外線を透過する。マーク46は2以上設けられることが望ましい。光導波路の位置合わせの精度を出すために最も好ましくは、図9Bに示されるように半導体素子44の側の導波路41に対応する位置を挟むように配置された一対のマーク46が形成される。
図9C(a)は、半導体素子44のSi基板40と対向する側の面(接合面、図9Aの下側の面)を示す。接合面の電極形成部分47には電極が形成される。電極が形成された部分は赤外線を透過しない。接合面の所定領域の電極が除去されることにより、電極除去部分48が形成される。電極除去部分48は目合わせ用のマークである。電極除去部分48の配置は、Si基板40側のマーク46の配置に対応する。電極除去部分48とマーク46とが位置的に対応したとき、マーク46は電極除去部分48に包摂され、電極除去部分48よりも小さい。電極除去部分48は赤外線を透過する。電極除去部分48は、接合面の法線方向に見たときに導波路41を挟むように配置された一対の領域であることが望ましい。
図9C(b)は、半導体素子44の接合面と反対側の素子裏面(図9Aの上側の面)を示す。素子裏面は接合面と概ね平行である。素子裏面には赤外線を透過しない導電性の電極形成部分49と赤外線を透過する電極除去部分50とが形成される。素子裏面の法線方向に電極除去部分50を見たとき、接合面の電極除去部分48の領域は素子裏面の電極除去部分50の領域に含まれる。
このような電極パターンを備えた半導体素子44がSi基板40の設置領域の電極45の上に粗く位置決めされて置かれる。Si基板から半導体素子44に向かう方向に赤外線が照射される。半導体素子44の素子裏面の側から赤外線画像を撮像すると、素子裏面の電極除去50を通して見える接合面の電極除去部分48と、Si基板40のマーク46との相対的な位置関係により、Si基板40に対する半導体素子44の位置を認識することができる。Si基板40に対して半導体素子44が正しい位置に配置されているとき、電極除去部分48の内部にマーク46が全て入って見える。この状態を正しく目合わせされた状態と判定することにより、パッシブアライメントが実現される。
この状態のとき、半導体素子44の導波路41とSi基板40に形成された導波路41aとは正確に光軸合わせされた状態である。このようにして半導体素子44が正しい位置に配置されたと判定されたとき、半導体素子44はSi基板40に対して半田付け等の手段により固定される。こうして固定された半導体素子44の導波路41とSi基板40側の導波路41aとは、高い精度で結合した一の光導波路を形成する。
図10A、10Bは、2つの半導体素子をパッシブアライメントによって実装する手順を説明するための図である。この図では、半導体素子の例として図7と同様に位相制御付きSOA18とブースト用SOA17が用いられている。
まず、位相制御付きSOA18が、図9A〜9Cを参照して説明した方法により位置決めされ、第1の融点を有する半田材によってSi基板40に対して固定される。次いで、ブースト用SOA17が、同様に図9A〜9Cを参照して説明した方法により位置決めされ、第1の融点よりも低い融点を有する半田材によって、第1の融点よりも低い温度でSi基板により固定される。このように半田材の種類を変えることにより、ブースト用SOA17を固定するときに位相制御付きSOA18の位置がずれることが防止される。融点の異なる半田材は、例えばAuSnの場合はAuとSnの配合比を変えることにより得られる。あるいは材料の異なる半田材を用いることにより得られる。こうした実装により、複数の半導体素子の導波路(ブーストSOA17の導波路41cと、位相制御付きSOA18の導波路41b)とSi基板40のPLC導波路41aとが高い精度で結合した光導波路が形成され、歩留まりの高い波長可変レーザの製造が可能となる。
半田に代えて、素子側と基板側に同種の金属(例示:Au)を取り付けておいて圧着することにより、位置ずれを起こさずに素子をSi基板に取り付けることができる。こうした実装方法によれば、Si基板に実装する素子の数が3以上の多数である場合にも、位置ずれを起こさずに取り付けることが容易である。
図11は、本発明による光デバイスの他の実施例を示す。この光デバイス60においては、基板15に形成された平面型光導波路により、VOA(可変光アッテネータ)63が形成されている。図11に示されたVOAは、対称な一対の光導波路に対して温度差を与えることにより出力される信号光の調整を行う対称マッハツェンダー干渉計により実現されている。この基板15に対して、パッシブアライメントにより、まず光変調器62が位置決めされて固定される。次いで、光変調器62に隣接する位置にDFBレーザ61がパッシブアライメントにより位置決めされて固定される。DFBレーザ61は一定電流により駆動され、信号光を出力する。光変調器62はDFBレーザ61の出力した信号光を変調する。光変調器62から出力された光信号は、変調時の波長チャーピングが少なく、長距離大容量の光通信に適する。
図12は、本発明による光デバイスの更に他の実施例を示す。この光デバイス70においては、基板15に形成された平面型光導波路により、リング共振器と、リング共振器の温度を制御するヒータとを備えた可変分散補償器73が形成される。この基板15に対して、パッシブアライメントにより、まず光変調器72が位置決めされて固定される。次いで光変調器72に隣接する位置にDFBレーザ71がパッシブアライメントにより位置決めされて固定される。DFBレーザ71は一定電流により駆動され、信号光を出力する。光変調器72はDFBレーザ71の出力した信号光を変調する。リング共振器のヒータに通電して共振波長を精密に制御することにより、光ファイバにて発生する波長分散が相殺され、長距離・大容量の光通信に適した信号光が得られる。
図13は、本発明による光デバイスの更に他の実施例を示す。この光デバイス80においては、基板15に形成された平面型光導波路により、光スイッチ(光セレクタ)82が形成される。光スイッチ82は、対称マッハ・ツェンダー干渉計により実現される。図13に示された例では光スイッチ82は4チャンネルの光信号のうちのいずれか一つを選択する。この基板15の一端に、パッシブアライメントにより、まずブーストSOA83が位置決めされて固定される。次いでブーストSOA83に隣接する位置に光変調器84がパッシブアライメントにより位置決めされて固定される。更に基板15の他端に、パッシブアライメントによりアレイDFBレーザ81が位置決めされて固定される。アレイDFBレーザ81は、発振波長が相互に異なる複数(図13の例では4つ)のDFBレーザを備える。このような光デバイス80により、波長可変レーザと変調器が1チップに集積され、広範囲に亘る波長可変動作と変調動作を行うことができる。
図14は、本発明による光デバイスの更に他の実施例を示す。この光デバイス90においては、基板15に形成された光導波路により、光カプラ92が形成される。光カプラ92は、1本の光導波路に対して複数本の光導波路を結合する。この基板15の一端に、パッシブアライメントによりブーストSOA93が位置決めされて固定される。ブーストSOA93に隣接する位置に光変調器94が位置決めされて固定される。基板15の他端にアレイDFBレーザ91がパッシブアライメントにより位置決めされて固定される。アレイDFBレーザ91の複数の出力は、光カプラ92の複数のチャネルにそれぞれ結合される。こうした光デバイスにより、1チップで波長可変動作と変調動作が実現される。
10 波長可変レーザ
11、13、24、25、26、27 方向性結合器
12 入出力側導波路
15 PLC基板
20 多重リング共振器
21、22、23 リング共振器
56 高反射膜
60 光デバイス
61 DFBレーザ
62 光変調器
63 可変光アッテネータ
70 光デバイス
71 DFBレーザ
72 光変調器
73 可変分散補償器
80 光デバイス
81 アレイDFBレーザ
82 光スイッチ
83 ブーストSOA
84 光変調器
90 光デバイス
91 アレイDFBレーザ
92 光カプラ
93 ブーストSOA
94 光変調器

Claims (1)

  1. 基板に平面型光導波路を形成するステップと、
    前記基板に、所定波長の光を透過する領域と遮光する領域との区別によって形成される第1基板側目合わせ用マークを形成するステップと、
    前記所定波長の光を透過する領域と遮光する領域との区別によって形成される第1光素子側目合わせ用マークを有する第1光素子を形成するステップと、
    前記第1光素子を前記基板上に置くステップと、
    前記所定波長の光を照射したときの前記第1基板側目合わせ用マークと第1光素子側目合わせ用マークとを検出することにより、前記基板に対する前記第1光素子の位置合わせを行って、前記平面型光導波路と前記第1光素子が備える光導波路とを結合するステップと、
    前記第1光素子を前記基板に固定するステップとを具備し、
    前記第1光素子は金属の圧着により前記基板に固定され、
    更に、前記基板に、前記所定波長の光を透過する領域と遮光する領域との区別によって形成される第2基板側目合わせ用マークを形成するステップと、
    前記所定波長の光を透過する領域と遮光する領域との区別によって形成される第2光素子側目合わせ用マークを有する第2光素子を形成するステップと、
    前記第2光素子を前記基板上に置くステップと、
    前記所定波長の光を照射したときの前記第2基板側目合わせ用マークと第2光素子側目合わせ用マークとを検出することにより、前記基板に対する前記第2光素子の位置合わせを行って、前記第1光素子が備える光導波路と前記第2光素子が備える光導波路とを結合するステップと、
    前記第1光素子を固定した後に、金属の圧着により前記第2光素子を前記基板に固定するステップ
    とを具備する光デバイスの製造方法。
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