JP2012256432A - 導光体、照明装置、及び表示装置 - Google Patents
導光体、照明装置、及び表示装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2012256432A JP2012256432A JP2011127268A JP2011127268A JP2012256432A JP 2012256432 A JP2012256432 A JP 2012256432A JP 2011127268 A JP2011127268 A JP 2011127268A JP 2011127268 A JP2011127268 A JP 2011127268A JP 2012256432 A JP2012256432 A JP 2012256432A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- light
- light guide
- convex portion
- main surface
- lens
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Planar Illumination Modules (AREA)
- Light Guides In General And Applications Therefor (AREA)
Abstract
【課題】ロール金型を用いた押出成形法によっても作製することができ、エッジライト方式の照明装置における輝度ムラ低減に有効な導光体を提供する。
【解決手段】導光体7の光偏向面7aに、入射面7Lと直交する方向に光立上げレンズ181を疎密をつけて形成し、その隙間を埋めるように、入射面7Lに平行な方向に配列する光閉じ込めレンズ182を形成した。これにより導光体7を押出成形法によってシームレスに作製することができるようにした。
【選択図】図1
【解決手段】導光体7の光偏向面7aに、入射面7Lと直交する方向に光立上げレンズ181を疎密をつけて形成し、その隙間を埋めるように、入射面7Lに平行な方向に配列する光閉じ込めレンズ182を形成した。これにより導光体7を押出成形法によってシームレスに作製することができるようにした。
【選択図】図1
Description
本発明は、主に照明光路制御に使用される導光体、照明装置、及び表示装置に関するものである。
最近の大型液晶テレビやフラットディスプレイパネル等においては、背面から液晶を照明する照明装置として、主に、直下型方式の照明装置と、エッジライト方式の照明装置とが採用されている。直下型方式の照明装置では、光源として複数の冷陰極管やLED(Light Emitting Diode)が、パネルの背面に規則的に配置される。液晶パネル等の画像表示素子と光源との間には、光散乱性の強い拡散板が用いられ、光源としての冷陰極管やLEDが視認されないようにしている。
一方、エッジライト方式の照明装置は、複数の冷陰極管やLEDが、導光板と呼ばれる透光性の板の端面に配置される。一般的に、導光板の射出面(画像表示素子と対向する面)の対向する側の面(光偏向面)には、導光板の端面から入射する入射光を効率良く射出面へと導く光偏向要素が形成される。現在、光偏向面に形成される光偏向要素としては白色のインキがドット状に印刷されたものが一般的(例えば特許文献1参照)である。しかし、白色ドットに入射した光はほぼ無指向に拡散反射されるため、導光板の射出面側への光取出し効率は低い。また、白色インキによる光吸収も無視することはできない。
そこで最近では、マイクロレンズをインクジェット法によって導光板の光偏向面へと形成する方法や、レーザーアブレーション法によって光偏向要素を形成する方法などが提案されている。この方法によれば、白色インキと違い、導光板の樹脂と空気との屈折率差による反射、屈折、透過を利用しているため、光吸収はほとんど生じない。そのため、白色インキに比べて光取出し効率の高い導光板を得ることができる。
しかしながら、インクジェット法やレーザーアブレーション法による光偏向要素は、白色インキの印刷と同様、導光板を平板成形した後に別工程で形成されるため、作製工程数が減る訳ではない。むしろ、白色インキの印刷工程よりもタクトタイムが長く、また、設備のイニシャルコストが高いなど、高コストとなる問題がある。
そこで、導光板を射出成形法や押出成形法により成形し、光偏向要素を成形時にダイレクトに賦形する方法も提案されている(例えば特許文献2参照)。この方法によれば、導光板の成形と同時に光偏向要素も形成されるため工程数が減り、低コスト化が実現できる。
しかしながら、射出成形法で導光板を作製する場合、サイズが大きくなるほど射出成形機には高い圧力が必要となるため、携帯電話やノートパソコンなどの比較的小型な表示装置用の導光板作製には適しているものの、テレビ等の大型な表示装置への適用は難しい。一方、大型の導光板作製に適した製造方法としては、円筒状のロール金型を用いたRoll to Rollでの押出成形法が知られている。
また、導光板は、側端面に配置された光源からの入射光を光偏向要素によって射出面側へと立ち上げ、面全体を光らせる面光源である。光入射面近傍は光量が多いため、光偏向要素は疎に配置され、光入射面から遠ざかるにつれ光量が少なくなるため、光偏向要素は徐々に密となる疎密で配置される。
特許文献3には、導光板の光偏向要素を、一次元方向に光偏向要素を疎密パターニングした例として、一方向に延在するプリズム溝を有した導光板が示されている。
特許文献3には、導光板の光偏向要素を、一次元方向に光偏向要素を疎密パターニングした例として、一方向に延在するプリズム溝を有した導光板が示されている。
ところで、図5(a)は導光板の上下2辺に、1つ、または複数の光源を配し、光源の光軸方向(すなわち上下方向の一次元)に光偏向要素を疎密パターニングした際の面内輝度分布を示している。この場合、端面から入射した光が導光板内で扇状に広がり、複数の光源の重なりの影響や、光源が配されない左右の側端面での反射や漏れ光などの影響により、面内左右に三角形の輝度が低い領域Dが生じる。
また、特許文献3に記載されている導光板のように、一次元方向のみの疎密パターニングされた導光板は、上述した輝度が低い領域Dが生じるため好ましくない。
このような面内の輝度ムラを低減するには、疎密パターニングを上下方向の一次元だけでなく、面内二次元的に疎密パターニングする必要がある。しかしながら、ロール金型を用いる押出成形法においては、光偏向要素を二次元的な疎密配置として形成することは難しい。一方向であれば、ロール金型の幅方向には疎密パターニング可能であるが、ロール金型周回方向に粗密を形成すると、光偏向要素のシームレス化ができない。こうした場合、光偏向要素の周回方向のパターン幅と、ロール金型の直径との整合を取らないと、押出成形時に余白が生じてしまう。しかしながら、テレビのサイズは例えば小型サイズとしては19インチから、大型サイズでは60インチ以上となり、全てのサイズに合わせて直径の異なるロール金型を準備することは現実的ではない。
本発明は、上述のような従来の問題を解決するためになされたもので、ロール金型を用いた押出成形法によっても作製することができ、エッジライト方式の照明装置における輝度ムラ低減に有効な導光体、及び該導光体を備える照明装置並びに該照明装置を用いた表示装置を提供することを目的とする。
1
本発明は、上述の問題を解決するために、以下のような手段を講じる。
即ち、本発明による導光体は、第一主面と、前記第一主面と対向する第二主面と、前記第一主面と前記第二主面とを接続する4つの側端面を有し、前記4つの側端面の少なくとも1つの側端面に臨む複数の光源が、該側端面の延在方向に並べて配置され、前記複数の光源から入射された光を前記第一主面に形成された光偏向要素によって偏向し、第二主面から射出する透光性の導光体であって、前記光偏向要素は、二次元的に配置された複数の第一凸部と、前記第一凸部と比較して高さが低く、一方向に延在する複数の第二凸部とで構成され、前記第二凸部は、前記光源が配置される側端面の延在方向と直交する方向に延在していることを特徴とする。
本発明は、上述の問題を解決するために、以下のような手段を講じる。
即ち、本発明による導光体は、第一主面と、前記第一主面と対向する第二主面と、前記第一主面と前記第二主面とを接続する4つの側端面を有し、前記4つの側端面の少なくとも1つの側端面に臨む複数の光源が、該側端面の延在方向に並べて配置され、前記複数の光源から入射された光を前記第一主面に形成された光偏向要素によって偏向し、第二主面から射出する透光性の導光体であって、前記光偏向要素は、二次元的に配置された複数の第一凸部と、前記第一凸部と比較して高さが低く、一方向に延在する複数の第二凸部とで構成され、前記第二凸部は、前記光源が配置される側端面の延在方向と直交する方向に延在していることを特徴とする。
2
また、本発明の導光体は、前記光偏向要素を構成する第一凸部の前記光源が配される前記側端面が延在する方向の幅は、前記第二凸部の幅よりも少なくとも2倍以上大きく、少なくとも1つ以上の前記第二凸部を覆う形に配置されてなることが好ましい。
また、本発明の導光体は、前記光偏向要素を構成する第一凸部の前記光源が配される前記側端面が延在する方向の幅は、前記第二凸部の幅よりも少なくとも2倍以上大きく、少なくとも1つ以上の前記第二凸部を覆う形に配置されてなることが好ましい。
3
また、本発明の導光体は、前記第一凸部は、前記光源が配された前記側端面に近いほど、前記第一主面における前記第一凸部の占める面積が少なく、前記光源が配された前記側端面から離れるほど、前記第一主面における前記第一凸部の占める面積が多くなることが好ましい。
また、本発明の導光体は、前記第一凸部は、前記光源が配された前記側端面に近いほど、前記第一主面における前記第一凸部の占める面積が少なく、前記光源が配された前記側端面から離れるほど、前記第一主面における前記第一凸部の占める面積が多くなることが好ましい。
4
また、本発明の導光体は、前記第一凸部は、前記第一主面上に不規則に配置されてなることが好ましい。
また、本発明の導光体は、前記第一凸部は、前記第一主面上に不規則に配置されてなることが好ましい。
5
また、本発明の導光体は、前記第一凸部は、前記第一主面上において、前記光源が配される前記側端面が延在する方向においては、前記第一凸部が占める面積は、略均一であることが好ましい。
また、本発明の導光体は、前記第一凸部は、前記第一主面上において、前記光源が配される前記側端面が延在する方向においては、前記第一凸部が占める面積は、略均一であることが好ましい。
6
また、本発明の導光体は、前記第一凸部と前記第二凸部とが、それぞれ第一凹部、第二凹部となる凹形状であってもよい。
また、本発明の導光体は、前記第一凸部と前記第二凸部とが、それぞれ第一凹部、第二凹部となる凹形状であってもよい。
7
また、本発明は、前記光源と、前記導光体と、前記第一主面側に、反射シートを備える照明装置を提供する。
また、本発明は、前記光源と、前記導光体と、前記第一主面側に、反射シートを備える照明装置を提供する。
8
また、本発明の照明装置は、前記導光体の第二主面側に、光の散乱、屈折、吸収、反射の少なくともいずれか1つの機能を有する光学シートを備えることが好ましい。
また、本発明の照明装置は、前記導光体の第二主面側に、光の散乱、屈折、吸収、反射の少なくともいずれか1つの機能を有する光学シートを備えることが好ましい。
9
また、本発明は、画素単位での透過/遮光に応じて表示画像を規定する画像表示素子と、前記照明装置とを具備する表示装置を提供する。
また、本発明は、画素単位での透過/遮光に応じて表示画像を規定する画像表示素子と、前記照明装置とを具備する表示装置を提供する。
本発明によれば、ロール金型を用いた押出成形法によっても作製することができ、エッジライト方式の照明装置における輝度ムラ低減に有効な導光体、及び該導光体を備える照明装置並びに該照明装置を用いた表示装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態による表示装置1を示すものである。
図1に示すように、表示装置1は、画像表示素子2(液晶表示素子)と、この画像表示素子2の光Kの入射側に臨ませて配置された照明装置3を備えたエッジライト方式のものである。
画像表示素子2は、1組の偏光板10、11と、その間に挟持された液晶層9とで構成されている。
照明装置3は、拡散性光学シート28、集光シート20、拡散シート8、導光体(導光板)7、及び反射板5の順に配置した積層体と、導光体7の側面に配置された光源6を少なくとも含んで構成される。この照明装置3は、拡散性光学シート28を画像表示素子2に対向するように配置される。
拡散シート8は、導光体7から射出される光を拡散する機能を有する。集光シート20は拡散シート8によって拡散された光を、観察者側Fへと集光する機能を有する。拡散性光学シート28は、集光シート20によって集光された光を拡散し、また集光シート20を保護する機能、及び集光シート20に形成される周期構造と画像表示素子2の周期構造とによるモアレ干渉縞の発生を抑制する機能を有する。あるいは、集光シート20によって集光された光の偏光を分離する機能を有していても良い。
図1に示すように、表示装置1は、画像表示素子2(液晶表示素子)と、この画像表示素子2の光Kの入射側に臨ませて配置された照明装置3を備えたエッジライト方式のものである。
画像表示素子2は、1組の偏光板10、11と、その間に挟持された液晶層9とで構成されている。
照明装置3は、拡散性光学シート28、集光シート20、拡散シート8、導光体(導光板)7、及び反射板5の順に配置した積層体と、導光体7の側面に配置された光源6を少なくとも含んで構成される。この照明装置3は、拡散性光学シート28を画像表示素子2に対向するように配置される。
拡散シート8は、導光体7から射出される光を拡散する機能を有する。集光シート20は拡散シート8によって拡散された光を、観察者側Fへと集光する機能を有する。拡散性光学シート28は、集光シート20によって集光された光を拡散し、また集光シート20を保護する機能、及び集光シート20に形成される周期構造と画像表示素子2の周期構造とによるモアレ干渉縞の発生を抑制する機能を有する。あるいは、集光シート20によって集光された光の偏光を分離する機能を有していても良い。
光源6としては例えば点光源が挙げられる。点光源としては、LED(発光ダイオード)が挙げられ、LEDとしては白色LEDや光の3原色である赤色、緑色、青色のチップで構成されるRGB−LED等が挙げられる。または光源6はCCFL(冷陰極管)に代表される蛍光管であっても良い。本実施形態においては、光源6は、導光体7の対向する2つの端面7L(側端面)に、その延在方向に複数配置されている例を示しているが、これに限らず、1つの端面のみに配置する場合、または4つの端面に配置される場合などもあり得る。また導光体7の形状は、図1に示すような平板形状ではなく、楔形状等であっても良い。
導光体7は、導光体7の観察者側Fが射出面7b(第二主面)であり、射出面7bとは反対側の面が光偏向面7a(第一主面)である。光偏向面7aには、光源6からの入射光を射出面7b側へと偏向する光偏向要素18が形成されている。光偏向要素18は、二次元的に配置された複数の光立上げレンズ181(第一凸部)と、一方向に延在する光閉じ込めレンズ182(第二凸部)とで構成される。この光立上げレンズ181による射出面7b側への光偏向量は、単位面積当りの光立上げレンズ181の占める面積が大きいほど多くなる。
図2は、本実施形態の導光体7を光偏向面7a側から見た図、及びその断面図である。光偏向面7aには、凸マイクロレンズ形状の光立上げレンズ181が二次元的に配置され、その隙間には光閉じ込めレンズ182が形成されている。光立上げレンズ181は、入射面7Lから入射される光を、射出面7b側へと立ち上げる。光立上げレンズ181は一次元方向の疎密パターンであり、入射面7Lに近いほど疎(単位面積当りの光立上げレンズ181の占める面積が小)となるように配置され、入射面7Lから離れるほど密(単位面積当りの光立上げレンズ181の占める面積が大)となるように配置される。
そして光立上げレンズ181の隙間を埋める形で、三角プリズム形状の光閉じ込めレンズ182が形成されている。光閉じ込めレンズ182は光立上げレンズ181よりも高さが低く設定されてなる。また、光立上げレンズ181の幅は光閉じ込めレンズ182の幅の2倍以上で設定されてなる。これにより、光立上げレンズ181の配置位置によらず、光立上げレンズ181は少なくとも1つの光閉じ込めレンズ182を完全に覆うように形成することができる。これにより、光立上げレンズ181による射出面7bへの光立上げ効果を低下させることはない。
次に、光閉じ込めレンズ182の効果について図3から図5を用いて説明する。
図3(a)は、光閉じ込めレンズ181が無い導光体7の上面図であり、図3(b)は入射面7L側から見た図である。長方形である導光体7の長辺のうちの1辺(入射面7L)の延在方向における中心部のみに光源6が配置された場合の光の振る舞いを図示している。尚、簡略化のため、光立上げレンズ181は図示していない。
図3(a)は、光閉じ込めレンズ181が無い導光体7の上面図であり、図3(b)は入射面7L側から見た図である。長方形である導光体7の長辺のうちの1辺(入射面7L)の延在方向における中心部のみに光源6が配置された場合の光の振る舞いを図示している。尚、簡略化のため、光立上げレンズ181は図示していない。
光閉じ込めレンズ182が無い場合、光源6から射出された光は、入射面7Lから導光体7に入射し、導光体7内部を扇状に広がりながら導光する。図3(b)に示されるように、射出面7bに入射した光は、入射面7Lと平行な方向における向きが変わらない。
一方、図4(a)は光閉じ込めレンズ182が有る導光体7の上面図であり、図4(b)は入射面7L側から見た図である。図3と同様に、長方形である導光体7の長辺のうちの1辺(入射面7L)の延在方向における中心部のみに光源6が配置された場合の光の振る舞いを図示している。尚、簡略化のため、光立上げレンズ181は図示していない。
光閉じ込めレンズ182がある場合、入射面7Lから入射した光は、光閉じ込めレンズ182の内側面によって、入射面7Lと平行な方向における向きを変えながら反射を繰り返して導光する。
図5(a)、(b)は、導光体7の長辺2辺(入射面7L)に複数の光源6を配置し、光偏向要素18は入射面7Lに近いほど疎に、離れるほど、すなわち導光体7の中心に近いほど密に配置した場合の輝度分布を示している。つまり、光偏向要素18は入射面7Lと平行な方向は略均一に配置された一次元の疎密パターンである。
また、導光体7は射出面全面を均一な輝度でなくても良い。例えば、導光体7の中心部が最も輝度が高まるように、光立上げレンズ181の疎密パターンを形成することが出来る。
また、導光体7は射出面全面を均一な輝度でなくても良い。例えば、導光体7の中心部が最も輝度が高まるように、光立上げレンズ181の疎密パターンを形成することが出来る。
図5(a)は光閉じ込めレンズ182が無い場合の輝度分布である。
光立上げレンズ181が一次元の疎密パターンで配置され、導光体7の光偏向面7aに光閉じ込めレンズ182が無いと、光源6が配置されない短辺側に三角形状の暗部Dが生じてしまう。これは、図3(a)、(b)で示されているように、光源6から導光体7に入射した光が扇状に広がって導光することに起因しており、複数の光源6による導光の重ね合わせ、そして光源6が配置されない短辺からの光漏れ、また複数の光源6の配置などによって、三角形状の暗部Dが生じてしまう。従って、通常は、暗部Dが生じないように、そして導光体7の射出面7bの中心輝度が高まるように、光立上げレンズ181は二次元の疎密パターンで形成する必要がある。
光立上げレンズ181が一次元の疎密パターンで配置され、導光体7の光偏向面7aに光閉じ込めレンズ182が無いと、光源6が配置されない短辺側に三角形状の暗部Dが生じてしまう。これは、図3(a)、(b)で示されているように、光源6から導光体7に入射した光が扇状に広がって導光することに起因しており、複数の光源6による導光の重ね合わせ、そして光源6が配置されない短辺からの光漏れ、また複数の光源6の配置などによって、三角形状の暗部Dが生じてしまう。従って、通常は、暗部Dが生じないように、そして導光体7の射出面7bの中心輝度が高まるように、光立上げレンズ181は二次元の疎密パターンで形成する必要がある。
一方、図5(b)は光閉じ込めレンズ182が形成された場合の輝度分布である。同様に、光立上げレンズ182は導光体7の中心ほど輝度が高くなるよう配置されている。図5(b)で示されているように、光源6から導光体7に入射した光は扇状に広がらないよう、光閉じ込めレンズ182によって反射を繰り返して一定の範囲内を略直進するため、図5(a)で示されるような暗部Dは生じない。
また、本発明の導光体7を用いた表示装置1は、画面中心ほど輝度が高いことが望ましい。光閉じ込めレンズ182が形成された導光体7の光立上げレンズ181は一次元の疎密であるため、入射面7Lと直交する方向については疎密パターンを適宜調整することで、画面中心部の輝度を高めることが可能であるが、入射面7Lと平行な方向は略均一である。そこで、複数の光源6への投入電流を調整することで入射面7Lと平行な方向についても、画面中心ほど輝度が高くなるよう調整することが可能である。
光閉じ込めレンズ182について、ここまで図6(a)に示されるような三角プリズム形状について図示、説明をしてきた。光閉じ込めレンズ182の三角プリズムの形状としては頂角が50度以上120度以下であることが望ましい。頂角が50度より小さい鋭角な三角プリズムである場合、導光体7内を導光する光が三角プリズム端面から漏れ、導光量が減少してしまうためである。一方で頂角が120度を超える鈍角な三角プリズムである場合、図4(a)、(b)で説明した光閉じ込め効果が小さくなるため望ましくない。従って光閉じ込めレンズ182の三角プリズムの頂角は50度以上120度以下が望ましい。更には、三角プリズムの成形性を考慮すると60度以上がより好ましく、光閉じ込め効果を十分に発揮するには100度以下であることがより好ましい。
また、光閉じ込めレンズ182は図6(b)に示されるようなレンチキュラーレンズ形状であることが好ましい。光閉じ込めレンズ182のレンチキュラーレンズの断面形状は、円、楕円、放物線等の非球面の一部である。図4(b)を用いて上述した通り、光閉じ込めレンズ182の効果は、入射面7Lから入射した光を、光閉じ込めレンズ182の内側面によって、入射面7Lと平行な方向における向きを変えながら反射を繰り返して導光することである。しかしながら、通常、照明装置3には複数の光源6が間隔を空けて配置される。従って、1つの光源6から導光体7に入射した光が、光閉じ込めレンズ182によって斜めに広がらずに導光すると、隣合う光源6から入射した光が混ざり難く、各光源6のバラつきが顕在化するという問題点が生じる。そこで光閉じ込めレンズ182をプリズムではなく、図6(b)に示されるようなレンチキュラー形状とすることで、導光体7内を導光する光を広がり過ぎないように一定領域内に閉じ込め、一方で隣合う光源6からの入射光を混ぜることで、各光源6のバラつきの顕在化を低減する効果とを発揮することが可能となるため望ましい。断面形状が直線で構成される三角プリズムや台形プリズムに対して、レンチキュラーレンズの断面は円、楕円、放物線等の非球面の一部で構成されるため、光が拡散されるためである。
光立上げレンズ181はここまで図7(a)で示すようなマイクロレンズ形状について説明してきた。マイクロレンズ形状の光立上げレンズ181は導光体7を導光する光を、射出面7b側へと偏向する。導光体7を導光する光は、導光体7の屈折率と空気との屈折率差による臨界角の範囲内においてあらゆる角度で導光するため、断面輪郭が円の一部であるマイクロレンズ形状が望ましい。断面輪郭の接線と光偏向面7aとのなす角度のうち最大となる最大接角は25度以上70度以下の範囲であることが望ましい。マイクロレンズの最大接角が25度より小さい場合、導光体7を導光する光のうち、導光角度が小さい光を効率良く射出面7bの法線方向(すなわち照明装置3の観察者F側)へと偏向することが難しくなるためである。一方で70度を超えると、マイクロレンズに入射した光が射出面7b側へと偏向されずに、光偏向面7a側から外へと漏れる光量が増大し、光立上げ効率が低下するため望ましくない。
従って、マイクロレンズの最大接角の範囲は25度以上70度以下の範囲が望ましい。またこの最大接角の範囲内で断面輪郭を非球面化しても良い。非球面化することで、所望の角度への射出光を増やす、または減らすといった調整が可能となる。
従って、マイクロレンズの最大接角の範囲は25度以上70度以下の範囲が望ましい。またこの最大接角の範囲内で断面輪郭を非球面化しても良い。非球面化することで、所望の角度への射出光を増やす、または減らすといった調整が可能となる。
光立上げレンズ181は図7(b)で示すような、上面からみたときに楕円形状となる形状であっても良い。楕円の向きはバラバラでも良いが揃った方が好ましく、特に楕円の長軸方向と、光源6が配列する方向とが略一致することが望ましい。長軸側の断面輪郭の最大接角より短軸側の断面輪郭の最大接角の方が大きくなるため、光源6の光軸(光入射面7Lの法線方向)と楕円短軸とを一致させることで、光立上げレンズ181の効率が向上するためである。このとき、長軸方向断面における最大接角は、10度以上70度以下の範囲が望ましい。10度以下では、非常に細長い楕円形状となり、光立上げレンズが線状に視認されやすくなるためである。一方、70度以上では、上述したように、光偏向面7a側から外へと漏れる光量が増大するため望ましくない。
光立上げレンズ181は図8(a)に示すように、断面形状が三角プリズムとなるような楕円マイクロ形状でもよく、または図8(b)に示すようなピラミッド形状であっても良い。特に導光体7からの射出光に強い指向性を持たせたい場合に、光立上げレンズ181の断面形状が直線で構成されるようなプリズム形状、ピラミッド形状は、射出光の指向性を高められる。
光立上げレンズ181が図7(a)、(b)、及び図8(a)、(b)、またはそれ以外のマイクロドット形状である場合、光入射面7Lと平行な方向には略一定の間隔で形成され、光入射面7Lと直交する方向は、光入射面7Lに近いほど疎に、離れるほど密に配置される、一次元の疎密パターンである。
ここで、光立上げレンズ181は光入射面7Lと平行な方向には略一定の間隔で形成されるが、光入射面7Lに直交する方向における、光入射面7Lからの距離によってその間隔を変えても良い。
例えば、光入射面7Lに近いほど、光立上げレンズ181は疎に配置されるため、光入射面7Lと平行な方向においては、疎な間隔で略一定に配置し、光入射面7Lから離れるほど、光立上げレンズ181は密に配置されるため、光入射面7Lと平行な方向においては、密な間隔で略一定に配置しても良い。
または、光立上げレンズ181を不規則に配置しても良い。このとき、光入射面7Lと平行な方向においては、単位面積当りの光立上げレンズ181が占める割合が略一定となるように配置し、光入射面7Lと直交する方向においては、光入射面7Lに近いほど疎に、そして離れるほど密となる疎密グラデーションパターンとすることが望ましい。
例えば、光入射面7Lに近いほど、光立上げレンズ181は疎に配置されるため、光入射面7Lと平行な方向においては、疎な間隔で略一定に配置し、光入射面7Lから離れるほど、光立上げレンズ181は密に配置されるため、光入射面7Lと平行な方向においては、密な間隔で略一定に配置しても良い。
または、光立上げレンズ181を不規則に配置しても良い。このとき、光入射面7Lと平行な方向においては、単位面積当りの光立上げレンズ181が占める割合が略一定となるように配置し、光入射面7Lと直交する方向においては、光入射面7Lに近いほど疎に、そして離れるほど密となる疎密グラデーションパターンとすることが望ましい。
ここまで、光立上げレンズ181、及び光閉じ込めレンズ182が凸形状である場合について説明してきたが、光立上げレンズ181、及び光閉じ込めレンズ182は凹形状であることが望ましい。特に光立上げレンズ181は凹形状であることが望ましい。射出面7b側への光偏向効率が凸形状より凹形状の方が高まるためである。光閉じ込めレンズ182は、図6(b)で示すようなレンチキュラー形状である場合には凸形状であることが望ましい。凹形状のレンチキュラー形状では、図4(b)を用いて説明した光閉じ込め効果が低減するためである。一方で光閉じ込めレンズ182が図6(a)で示すようなプリズム形状である場合には、凸形状であっても凹形状であっても、光閉じ込め効果は大きく変わらない。または図示していないが、光閉じ込めレンズ182は凸台形プリズム形状であっても良い。このような場合、隙間を空けて配置した凹プリズム形状とすることで、凸台形プリズム形状と同様の光閉じ込め効果を得ることが出来る。
本実施形態の導光体7は、PMMA(ポリメチルメタクリレート)に代表されるアクリル樹脂、またはPET(ポリエチレンテレフタレート)、PC(ポリカーボネート)、COP(シクロオレフィンポリマー)、PAN(ポリアクリロニトリル共重合体)、AS(アクリロニトリルスチレン共重合体)等の透明樹脂を用いて、当該技術分野では良く知られている押出成形法、射出成型法、あるいは熱プレス成型法によって、光立上げレンズ181、及び光閉じ込めレンズ182を一体で成形する。または、平板の導光体7を上述した製法で成形した後、光立上げレンズ181、及び光閉じ込めレンズ182を印刷法や、UV硬化樹脂、放射線硬化樹脂などを用いて形成しても良い。
本実施形態の導光体7は上述した製法のうち、特に押出成形法を用いて、光立上げレンズ181と光閉じ込めレンズ182とを一体に成形することが望ましい。これにより、導光体7を作製するための工程数が減り、またロール・トゥ・ロールでの成形であるため、量産性が高いためである。
本実施形態の導光体7に形成される光立上げレンズ181は一次元方向の疎密パターンであるため、ロール金型の幅方向と一次元方向の疎密方向とを一致させ、ロール金型の周回方向は略一定の間隔で配置することで、ロール・トゥ・ロールでの導光体7の成形が可能となる。
本実施形態の導光体7は光閉じ込めレンズ182が同時に形成されるため、光偏向要素18が一次元の疎密パターンであっても、図5(a)に示されるような三角形状の暗部Dが生じない導光体7を得ることが出来る。
更に本実施形態の導光体7は、光立上げレンズ181と光閉じ込めレンズ182とが光偏向面7aに形成される。射出面7bは平坦面でも良いが、導光体7の輝度向上を目的として、例えば三角プリズムやレンチキュラーレンズなどを形成することができる。
本実施形態の導光体7に形成される光立上げレンズ181は一次元方向の疎密パターンであるため、ロール金型の幅方向と一次元方向の疎密方向とを一致させ、ロール金型の周回方向は略一定の間隔で配置することで、ロール・トゥ・ロールでの導光体7の成形が可能となる。
本実施形態の導光体7は光閉じ込めレンズ182が同時に形成されるため、光偏向要素18が一次元の疎密パターンであっても、図5(a)に示されるような三角形状の暗部Dが生じない導光体7を得ることが出来る。
更に本実施形態の導光体7は、光立上げレンズ181と光閉じ込めレンズ182とが光偏向面7aに形成される。射出面7bは平坦面でも良いが、導光体7の輝度向上を目的として、例えば三角プリズムやレンチキュラーレンズなどを形成することができる。
画像表示素子2は、画素単位で光を透過/遮光して画像を表示する素子であることが好ましい。画素単位で光を透過/遮光して画像を表示するものであれば、本実施形態の照明装置3により、観察者側Fへの輝度が向上され、光強度の視角度依存性が低減され、さらに、光立上げレンズ181の視認性が低減された光を有効に利用して、画像品位の高い画像を表示させることができる。
画像表示素子2は、液晶表示素子であることが好ましい。液晶表示素子は、画素単位で光を透過/遮光して画像を表示する代表的な素子であり、他の表示素子に比べて、画像品位を高くすることができるとともに、製造コストを低減することができる。
画像表示素子2は、液晶表示素子であることが好ましい。液晶表示素子は、画素単位で光を透過/遮光して画像を表示する代表的な素子であり、他の表示素子に比べて、画像品位を高くすることができるとともに、製造コストを低減することができる。
本発明の導光体7は光偏向面7aには、二次元的に、そして一次元方向の粗密パターンで配置された光立上げレンズ181と、光立上げレンズ181の隙間を埋めるように形成され、光立上げレンズ181より高さが低く、幅が1/2以下である光閉じ込めレンズ182で形成される。光閉じ込めレンズ182は一方向に延在するプリズムレンズ形状、レンチキュラー形状である。
また光立上げレンズ181は、二次元的に配置することができるマイクロドット形状であり、球面や非球面、ピラミッド形状やその他多角錘形状等、導光体7を導光する光を射出面7b側へと導く形状であれば特に限定しない。
そして本発明の目的は、光立上げレンズ181を一次元方向の疎密パターンで形成した際に生じる図5(a)に示した暗部Dを低減することであり、特にロール・トゥ・ロールでの作製方法、例えば押出成形法に有利であることをこれまで説明した。しかし本発明の導光体7を枚葉での作製、例えば射出成形法によって作製しても良い。疎密パターン設計が一次元で済むため、射出成形用金型の設計、作製が容易となる。または光立上げレンズ181を二次元的な疎密パターンで配置しても良い。本発明の導光体7は、光源6からの入射光を、導光体7内部で扇状に広がらずにある領域内に閉じこもって導光するため、例えば3D表示装置1のスキャニングバックライト3や、低消費電力化や高画質化を目的としたローカルディミングバックライト3などにも適用することができるためである。
また光立上げレンズ181は、二次元的に配置することができるマイクロドット形状であり、球面や非球面、ピラミッド形状やその他多角錘形状等、導光体7を導光する光を射出面7b側へと導く形状であれば特に限定しない。
そして本発明の目的は、光立上げレンズ181を一次元方向の疎密パターンで形成した際に生じる図5(a)に示した暗部Dを低減することであり、特にロール・トゥ・ロールでの作製方法、例えば押出成形法に有利であることをこれまで説明した。しかし本発明の導光体7を枚葉での作製、例えば射出成形法によって作製しても良い。疎密パターン設計が一次元で済むため、射出成形用金型の設計、作製が容易となる。または光立上げレンズ181を二次元的な疎密パターンで配置しても良い。本発明の導光体7は、光源6からの入射光を、導光体7内部で扇状に広がらずにある領域内に閉じこもって導光するため、例えば3D表示装置1のスキャニングバックライト3や、低消費電力化や高画質化を目的としたローカルディミングバックライト3などにも適用することができるためである。
以上、本発明の照明装置3、並びに表示装置1の実施形態について説明したが、本発明の照明装置3は表示装置1のみに適用されるものではない。すなわち光源6から射出された光を効率的に集光する機能を有する照明装置3として例えば照明機器などにも使用できることは想像に難しくない。
以下、実施例に基づいて本発明について詳細に説明するが、本発明は以下の実施例のみに限定されるものではない。
(実施例)
以下、実施例に基づいて本発明について詳細に説明するが、本発明は以下の実施例のみに限定されるものではない。
(実施例)
以下に示す2つの導光体7を作製した。
導光体7は、510mm×900mmの40インチサイズの直方体であり、厚みを3.5mmとした。導光体7の2つの短辺(510mm側)を光入射面7Lとした。
導光体7の光偏向面7aに形成される光立上げレンズ181を凹型のマイクロレンズ形状とし、光入射面7Lに近い領域はマイクロレンズ181が占める面積を小さくし、光入射面7Lから離れるほどマイクロレンズ181が占める面積が大きくなるよう、一次元の疎密パターンとした。すなわち、導光体7の中心領域が最も密にマイクロレンズ181が配置される。マイクロレンズ181の直径は約100μm、高さ(深さ)は約25μmとした。
導光体7は、510mm×900mmの40インチサイズの直方体であり、厚みを3.5mmとした。導光体7の2つの短辺(510mm側)を光入射面7Lとした。
導光体7の光偏向面7aに形成される光立上げレンズ181を凹型のマイクロレンズ形状とし、光入射面7Lに近い領域はマイクロレンズ181が占める面積を小さくし、光入射面7Lから離れるほどマイクロレンズ181が占める面積が大きくなるよう、一次元の疎密パターンとした。すなわち、導光体7の中心領域が最も密にマイクロレンズ181が配置される。マイクロレンズ181の直径は約100μm、高さ(深さ)は約25μmとした。
実施例1の導光体7の光偏向面7aには上述したマイクロレンズ181の隙間を埋めるように頂角90度のプリズムレンズ182を、光入射面7Lの延在方向へと配列するように形成した。プリズムレンズ182の単位レンズピッチは20μm、レンズ高さを10μmとした。
比較例1の導光体7Aの光偏向面7aは上述したマイクロレンズ形状の光立上げレンズ181のみの形成とした。
実施例1と比較例1とでは、光立上げレンズ181の一次元疎密配置を若干異なるパターンとした。これは光偏向面7aに光閉じ込めレンズ182が形成されるか、されないかによって、導光体7の内部を導光する光の進路が異なるためである。
比較例1の導光体7Aの光偏向面7aは上述したマイクロレンズ形状の光立上げレンズ181のみの形成とした。
実施例1と比較例1とでは、光立上げレンズ181の一次元疎密配置を若干異なるパターンとした。これは光偏向面7aに光閉じ込めレンズ182が形成されるか、されないかによって、導光体7の内部を導光する光の進路が異なるためである。
実施例1、比較例1の導光体7、7Aの2つの短辺側(光入射面7L)に光源6としてLEDを複数配置した。導光体7、7Aの光偏向面7a側には白色で反射率が98%である光反射シート5を配置し、導光体7、7Aの射出面7b側には、マイクロレンズシート8、DBEF−D(3M社製)28の順で配置した照明装置3を得た。そして表示素子2として液晶パネルを更に配置し、表示装置1を得た。
本実施例で得られた表示装置1の輝度分布を以下のように評価した。
測定機として、ProMetric(Radiant Imaging社)を用いて、画面40インチ全体の輝度分布を測定した。
図9(a)に示されるように、画面40インチの垂直断面(A1断面、A2断面)と水平断面(B断面)の輝度データを抜き出しプロットした。尚、測定結果はノイズを減らすためにスムージング処理が施されている。光源6が導光体7、7Aの2つの短辺に配置されているため、暗部Dは図中に示されるように生じることとなる。
測定機として、ProMetric(Radiant Imaging社)を用いて、画面40インチ全体の輝度分布を測定した。
図9(a)に示されるように、画面40インチの垂直断面(A1断面、A2断面)と水平断面(B断面)の輝度データを抜き出しプロットした。尚、測定結果はノイズを減らすためにスムージング処理が施されている。光源6が導光体7、7Aの2つの短辺に配置されているため、暗部Dは図中に示されるように生じることとなる。
図9(b)には水平断面(B断面)の輝度分布をプロットしている。実施例1、及び比較例1の導光体7、7Aの光偏向要素18は、水平断面方向と平行する方向に、疎密パターンとされる。画面中心の輝度が最も高くなるような湾曲した輝度分布となるように疎密パターンを調整している。
図10(a)、(b)は図9(a)で示されるA1断面とA2断面における輝度分布をプロットしたものである。図10(b)は比較例1の輝度分布である。輝度分布はほとんどフラットであり、端部の輝度が落ち込んでいることが見て取れる。ここで、A1断面とA2断面とではフラットな輝度分布の領域と、輝度が落ち込む端部との境界位置が異なることが見て取れる。
これは暗部Dによって、A1断面は端部に低輝度な領域が多くなるためである。
これは暗部Dによって、A1断面は端部に低輝度な領域が多くなるためである。
図10(a)は実施例1の輝度分布である。実施例1は光閉じ込めレンズ19の効果により、A1断面とA2断面とで、フラットな輝度分布の領域と、輝度が落ち込む端部との境界位置がほぼ一致していることが見て取れる。すなわち、三角形状の暗部Dがほとんど生じていないことが確認された。
A1、A2、B…断面、D…暗部、F…観察者側、K…光、1…表示装置、2…画像表示素子、3…照明装置、5…反射板(反射シート)、6…光源、7…導光板(導光体)、7a…光偏向面、7b…射出面、7L…入射面、8…拡散シート、マイクロレンズシート、9…液晶層、10、11…偏光板、181…光立上げレンズ、182…光閉じ込めレンズ、20…集光シート、28…拡散性光学シート
Claims (9)
- 第一主面と、前記第一主面と対向する第二主面と、前記第一主面と前記第二主面とを接続する4つの側端面を有し、
前記4つの側端面の少なくとも1つの側端面に臨む複数の光源が、該側端面の延在方向に並べて配置され、
前記複数の光源から入射された光を前記第一主面に形成された光偏向要素によって偏向し、第二主面から射出する透光性の導光体であって、
前記光偏向要素は、二次元的に配置された複数の第一凸部と、
前記第一凸部と比較して高さが低く、一方向に延在する複数の第二凸部とで構成され、
前記第二凸部は、前記光源が配置される側端面の延在方向と直交する方向に延在していることを特徴とする導光体。 - 前記光偏向要素を構成する第一凸部の前記光源が配される前記側端面が延在する方向の幅は、前記第二凸部の幅よりも少なくとも2倍以上大きく、少なくとも1つ以上の前記第二凸部を覆う形に配置されてなることを特徴とする請求項1に記載の導光体。
- 前記第一凸部は、前記光源が配された前記側端面に近いほど、前記第一主面における前記第一凸部の占める面積が少なく、前記光源が配された前記側端面から離れるほど、前記第一主面における前記第一凸部の占める面積が多くなることを特徴とする請求項1又は請求項2の何れか一項に記載の導光体。
- 前記第一凸部は、前記第一主面上に不規則に配置されてなることを特徴とする請求項3に記載の導光体。
- 前記第一凸部は、前記第一主面上において、前記光源が配される前記側端面が延在する方向においては、前記第一凸部が占める面積は、略均一であることを特徴とする請求項1から請求項4の何れか一項に記載の導光体。
- 請求項1から請求項5の何れか一項に記載の導光体において、
前記第一凸部と前記第二凸部とが、それぞれ第一凹部、第二凹部となる凹形状であることを特徴とする導光体。 - 前記光源と、
請求項1から請求項6の何れか一項に記載の導光体と、
前記第一主面側に、反射シートを備えることを特徴とする照明装置。 - 前記導光体の第二主面側に、光の散乱、屈折、吸収、反射の少なくともいずれか1つの機能を有する光学シートを備えることを特徴とする請求項7に記載の照明装置。
- 画素単位での透過/遮光に応じて表示画像を規定する画像表示素子と、
請求項7又は請求項8に記載される照明装置と、を具備することを特徴とする表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011127268A JP2012256432A (ja) | 2011-06-07 | 2011-06-07 | 導光体、照明装置、及び表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011127268A JP2012256432A (ja) | 2011-06-07 | 2011-06-07 | 導光体、照明装置、及び表示装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012256432A true JP2012256432A (ja) | 2012-12-27 |
Family
ID=47527841
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011127268A Withdrawn JP2012256432A (ja) | 2011-06-07 | 2011-06-07 | 導光体、照明装置、及び表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2012256432A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019066644A (ja) * | 2017-09-29 | 2019-04-25 | デクセリアルズ株式会社 | 光学体及び発光装置 |
-
2011
- 2011-06-07 JP JP2011127268A patent/JP2012256432A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019066644A (ja) * | 2017-09-29 | 2019-04-25 | デクセリアルズ株式会社 | 光学体及び発光装置 |
JP7088650B2 (ja) | 2017-09-29 | 2022-06-21 | デクセリアルズ株式会社 | 光学体及び発光装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US9523810B2 (en) | Illumination device and display device | |
JP5397572B1 (ja) | 照明装置および表示装置 | |
KR20090075666A (ko) | 광 확산 시트 및 백라이트 유닛 | |
JP2007003852A (ja) | 拡散シート、拡散シートの製造方法、バックライト装置および液晶表示装置 | |
JP5526763B2 (ja) | 隠蔽構造体を備えた照明装置と表示装置 | |
JP2010055057A (ja) | 液晶表示装置 | |
TWI460480B (zh) | 用於平面光源之導光板及其製造方法、與使用其之平面光源 | |
JP2015069792A (ja) | 導光体、照明装置、および表示装置 | |
JP2015191686A (ja) | 導光体、エッジライト型照明装置および画像表示装置 | |
JP5782806B2 (ja) | 照明ユニット及びこれを備えた表示装置 | |
JP5458754B2 (ja) | 光制御シート、バックライトユニット、ディスプレイ装置及び光制御シートの製造方法 | |
JP5772252B2 (ja) | 導光体、照明装置、及び表示装置 | |
JP2015079575A (ja) | 照明装置、表示装置 | |
JP6136201B2 (ja) | 導光体、照明装置、表示装置 | |
JP5434403B2 (ja) | 照明ユニット及び表示装置 | |
JP2015210844A (ja) | 照明装置、表示装置 | |
JP2012256432A (ja) | 導光体、照明装置、及び表示装置 | |
JP2008032967A (ja) | 光学シートとそれを用いたバックライト・ユニットおよびディスプレイ | |
JP2012204042A (ja) | 導光体、これを備えた照明装置、表示装置 | |
JP5200077B2 (ja) | 光学シート、面光源装置及び透過型画像表示装置 | |
JP5321044B2 (ja) | 面光源装置、バックライトユニット、およびディスプレイ装置 | |
JP2012252871A (ja) | 導光体、導光体を備えた照明装置及び表示装置 | |
JP5434398B2 (ja) | 隠蔽構造体を備えた照明ユニット、表示装置 | |
JP2014082087A (ja) | 導光体、これを備えた照明装置、表示装置 | |
JP2013073736A (ja) | 導光体、これを備えた照明装置、表示装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20140902 |