以下、ネットスーパーシステムに用いられる本発明の実施形態を図面を用いて説明する。
図1は本発明による食材検索システムを用いたネットスーパーシステムの一具体例を示すシステム構成図であって、1はユーザ端末機器、1aは表示画面、2はネットスーパー事業者、2aは商品管理サーバ、2bは商品データベース、2cは受注サーバ、3はクレジットカード会社、3aは決済サーバ、4は物流会社、4aは配送管理サーバである。
同図において、このネットスーパーシステムは、ユーザ端末機器1とネットスーパー事業者2とクレジットカード会社3と物流会社4とから構成されている。ユーザ端末機器1には、表示画面1aと、図示しない音声入力部及び姿勢センサが設けられている。表示画面1aにタッチパネルが設けられており、この表示画面1aでタッチ操作をすることができ、音声入力部より音声による操作が可能である。また、姿勢センサにより、ユーザ端末機器1がどのような向きで保持されているかを検知することができる。
ネットスーパー事業者2は、スーパーマーケットなどの少なくとも食材の売り場を有する店舗であって、商品管理サーバ2aと受注サーバ2cとを備えており、これらはユーザ端末機器1とインターネット(図示せず)を介して接続されている。商品管理サーバ2aは、ユーザ(顧客)に関する情報を記憶した顧客DB(データベース)や在庫商品を管理するための在庫商品に関する情報を記憶した在庫DB,ユーザの食材購入履歴に関する情報を記憶する履歴DB,食材の検索画面の表示のためのメニューの情報(メニュー情報)を記憶したメニューDB,メニューで表わされる商品に類似した商品の情報を記憶した類似DBなどを備えた商品DB2bを有している。ここで、メニュー情報は、食材の名称や価格(単価),画像などの食材の属性情報のほかに、その食材の見た目の色や栄養素などの付加情報を含んでいる。
また、商品管理サーバ2aは、制御部や画面生成部などを備えており、ユーザ端末機器1からの要求により、商品DB2bから所定の情報を取得して画面表示のための商品情報を作成し、ユーザ端末機器1に送信する。そして、ユーザが所望とする食材などの商品を選択してその商品の注文をすると、ユーザ端末機器1から注文情報がネットスーパー事業者2に送信され、このネットスーパー事業者2では、この注文情報が受注サーバ2cで受信される。これにより、ネットスーパー事業者2はユーザからの商品の注文を受注する。
クレジットカード会社3の決済サーバ3aや物流会社4の配送管理サーバ4aは、インターネットなどのネットワークを介して、ネットスーパー事業会社2の受注サーバ2cに接続されている。
ネットスーパー事業者2の受注サーバ2cは、ユーザ端末機器1から注文情報を受注すると、ユーザに関する情報や注文商品の値段などからなるクレジット情報をクレジット会社3の決済サーバ3aに送信する。決済サーバ3aは、このクレジット情報を基に、このユーザに対して注文した商品の決済をする。
ネットスーパー事業者2の受注サーバ2cは、ユーザ端末機器1から注文情報を受注すると、物流会社4の配送管理サーバ4aに配送先(商品を注文したユーザ)の情報やこの配送先への配送商品(受注した商品)に関する情報を送信する。配送管理サーバ4aがこの配送先・配送商品の情報を受信すると、物流会社4はこの配送商品を配送先に配送する。そして、この配送が行なわれると、配送管理サーバ4aから配送したことを連絡するための配送状況情報をネットスーパー事業者2の受信サーバ2cに送信する。ネットスーパー事業者2の受信サーバ2cがこの配送状況情報を受信すると、商品管理サーバ2が商品DB2bの履歴DBでのこのときのユーザの履歴情報を更新する。
次に、かかるネットスーパーシステムでの本発明による食材検索システムの実施形態を説明する。
かかる食材検索システムでは、ネットスーパー事業者2の商品管理サーバ2aが、ユーザ端末機器1から商品購入の要求があると、商品データベース2bでの顧客DBの顧客情報を基に、この要求のあったユーザを認識して、商品データベース2bでのメニューDBのメニュー情報(商品情報)を用いてこのユーザに応じた画面情報を作成し、要求のあったユーザ端末機器1に送信して提供する。ユーザ端末機器1では、その表示画面1aにこの受信した画面情報を基に画面が表示され、この表示される画面を用いてユーザは希望する食材を検索することができる。なお、ネットスーパー事業者2の商品管理サーバ2aは、メニューDBからのこのユーザに応じたメニュー情報をこのユーザのユーザ端末機器1に送信し、ユーザ端末機器1でかかる受信情報を基に上記の画面情報を作成するようにしてもよい。
図2(a)は本発明による食材検索システムの一実施形態におけるユーザ端末機器1の表示画面1aに表示されるトップ画面の一具体例を示す図であって、10aはトップ画面、11は商品表示エリア、12a〜12cは商品画像、13は紹介人画像、13aは吹き出し、14はチェックボタン、15は指定商品表示欄、15aは指定画像保持部、16は操作欄、16aは「ホーム」ボタン、16bは「献立」ボタン、16cは「履歴」ボタン、16dは「売り場」ボタン、16eは「買い物かご」アイコン、16e1は買い物個数表示、16fは「支払い」決定ボタン、17は操作欄、17aはユーザ設定ボタン、17bは音声認識モードONボタン、17cは音声認識モードOFFボタン、17dは「キーワード」指定部、17eは「詳細検索」ボタン、18aは「新着順」指定ボタン、18bは「種類順」指定ボタンである。
同図において、ユーザ端末機器1(図1)で買い物のための所定の操作がなされると、立上り画面として図2(a)に示す買い物のためのトップ画面10aがこのユーザ端末機器1の表示画面1aに表示される。このトップ画面10aは、その縦方向に商品表示エリア11と指定商品表示欄15と操作欄16,17とに区分されている。
商品表示エリア11には、現在販売されている全ての商品を紹介するその商品毎の商品画像12が配置されて表示される。この商品画像12としては、ここでは、夏野菜スープカレーやオムライスなどの料理のレシピを紹介する「レシピ」紹介画像12a、味噌やふじりんご,キャベツなどの料理の素材(食材)を紹介する「料理素材」紹介画像12b、ティシューなどの日用品を紹介する「日用品」紹介画像12cなどとしており、このような商品画像12が、恰も川の流れに乗って流れるように、画面上横方向(以下、単に横方向という)にスクロールしている。そして、これら商品画像12で紹介される商品のうち、特に、顧客に強く紹介したいおすすめ商品があって、かかるおすすめ商品の商品画像12が商品表示エリア11に表示されると、この商品画像12にそのおすすめ商品を紹介している状態の紹介人画像13が、例えば、「残り物 活用!」といったメッセージの吹き出し13aとともに、表示される。また、各商品画像12には、チェックボタン14が設けられている。
指定商品表示欄15には、複数の指定画像保持部15aが設けられており、商品表示エリア11で表示される商品画像12のいずれかのチェックボタン14がタッチ操作されると、この商品画像12が指定画像保持部15aの1つに保持され、この指定画像保持部15aに指定された商品画像12が表示される。
操作欄16には、「ホーム」ボタン16aや「献立」ボタン16b,「履歴」ボタン16c,「売り場」ボタン16d,「買い物かご」アイコン16e,「支払い」決定ボタン16fが表示されている。かかる操作欄16は、後述するいずれの画面でも設けられている。
「ホーム」ボタン16aは、トップ画面10aを表示させるための操作ボタンであって、このユーザ端末機器1の買い物案内の立上りでは、立上り画面としてこのトップ画面10aが表示されたときには、この、「ホーム」ボタン16aがタッチ操作された状態(この状態をハッチングで示す)にあるが、また、後述する他の画面でこの「ホーム」ボタン16aがタッチ操作されると、このトップ画面10aの表示状態に切り替えられる。
「献立」ボタン16bは献立を指定してその素材を購入できる画面を表示させるためのものであり、「履歴」ボタン16cは現在までの所定期間の商品の購入履歴を示す画面を表示させるためのものであり、「売り場」ボタン16dは食材の売り場で現在売出し中の商品、即ち、食材を、後述するように、その色や栄養素に応じて示す画面(即ち、食材検索画面)を表示させるためのものである。
「買い物かご」アイコン16eは、操作ボタンではなく、購入する商品を溜めておく領域を示すものであって、かかる商品を手に取って買い物かごにいれる動作を想定しているものである。この「買い物かご」アイコン16eには、買い物商品の個数を表わす買い物個数表示部16e1が設けられている。商品表示エリア11内の買いたい所望の商品の商品画像12(チェックボタン14以外の部分)をタッチ操作すると、この商品が「買い物かご」アイコン16eの場所に移された(即ち、買い物かごに入れられた)ものとして、買い物個数表示部16e1での数値が値「1」だけインクリメントされる。また、指定商品表示欄15の指定画像保持部15aに表示される指定された商品紹介画像をタッチ操作しても、この商品紹介画像の商品が買い物かごに入れられたものとして、買い物個数表示部16e1での数値が値「1」だけインクリメントされる。これにより、ユーザはどの程度買い物したかを確認することができる。
この場合、商品表示エリア11でタッチ操作された商品画像12は、例えば、ハッチングするなどして買い物かごに入れたものであることを表示するようにし、また、タッチ操作された商品紹介画像12の指定画像保持部15aは、この商品紹介画像12を消去するようにしてもよいが、例えば、ハッチングするなどして買い物かごに入れたものであることを表示するようにする。これにより、買い物かごに入れた商品を容易に確認することができる。
「支払い」決定ボタン16fは、買い物が終わって支払いをする場合にタッチ操作されるものであって、この「支払い」決定ボタン16fがタッチ操作されると、「買い物かご」アイコン16eで買い物かごに入れられた商品についての注文情報が作成され、図1に示すように、ネットスーパー事業者2の受注サーバー2cに送信される。
操作欄17には、このシステムを利用するユーザに関する情報を設定するための「ユーザプロフィール」設定ボタン17aと、音声認識モードを設定するための「音声認識モードON」ボタン17bと、音声認識モードを解除するための「音声認識モードOFF」ボタン17cと、買うものを文字や音声のキーワードとして指定することができる「キーワード」指定部17dと、商品の絞り込みを行なうことができる「詳細検索」ボタン17eとが設けられている。
さらに、商品表示エリア11には、「新着順」指定ボタン18aと「種類順」指定ボタン18bとが設けられている。「新着順」指定ボタン18aは商品表示エリア11に表示される。「新着順」指定ボタン18aは、商品表示エリア11で商品画像12を商品の新着順に表示させるためのものである。トップ画面10aでは、かかる表示状態を示すものであって、この「新着順」指定ボタン18aが、例えば、ハッチングや明るく表示されたフォーカス状態にある。これに対して、「種類順」指定ボタン18bは、表示する商品画像12を商品の種類別に示すトップ画面を表示させるものである。
図2(b)は図2(a)に示すトップ画面10aで「種類順」指定ボタン18bがタッチ操作されたときに表示される商品の種類別に商品画像12を表示するかかるトップ画面の一具体例を示す図であって、10bはトップ画面、13b,13cはジャンル(商品の種別)画像であり、図2(a)に該当する部分には同一符号を付けて重複する説明を省略する。
同図において、このトップ画面10bでは、商品表示エリア11において、商品画像12が商品の種類毎にまとめられ、同じ種類の商品のまとまり毎に、例えば、「残り物活用」,「おすすめレシピ」といったような商品の種類を表わすジャンル画像13b,13cが、スクロールしながら、表示される。また、かかるトップ画面10bでは、「種類順」指定ボタン18bがフォーカスされ、「新着順」指定ボタン18aがフォーカスが解除されている。かかるトップ画面10bで「新着順」指定ボタン18aがタッチ操作されると、図2(a)に示す新着順に商品画像12が表示されるトップ画面10aの表示に切り替わる。
このようにして、トップ画面で、商品画像12の配列表示の仕方を切り替えることができ、ユーザは商品を選びやすい表示方法を選択することができる。
なお、このトップ画面10bにおいて、「ホーム」ボタン16aがタッチ操作されると、立上り画面である図2(a)に示すトップ画面10aの表示に切り替わる。
また、図2(b)では、省略しているが、各商品画像12には、当該商品の数量や値段なども記載されている。
ところで、図2(a),(b)に示すトップ画面10a,10bにおいては、表示される商品画像12にその商品の数量や値段が記載されているが、かかる数量は、このトップ画面10a,10bを表示しているユーザ端末機器1(図1)を使用しているユーザの家族構成などに応じて決められているものであり、ネットスーパー事業者2の商品管理サーバ2aの商品DB2bでの顧客DBを基に設定されているものである。従って、ユーザ毎にその家族構成に応じた数量を表わす商品画像が表示されることになる。このことは、後述する各画面についても、同様である。トップ画面10aでの商品「千葉県のキャベツ」の商品画像12bについてみると、その数量は「1個」としているが、これはユーザの家族構成などからして、かかるキャベツは1個購入すれば充分であることによるものである。このように、ユーザ毎にその家族構成などの情報に応じて表示される商品画像12での商品の数量が設定されるものであるから、かかる商品を購入するユーザとしては、商品の数量までも考慮することなく、商品画像12を指定操作するという簡単な操作でもって購入する商品を決めることができる。
そこで、物流会社4が注文があったユーザに注文商品を配送するためと、商品画像12での販売商品の数量を家族構成などに応じて決めるために、このネットスーパーシステムでは、これを利用するためのシステムへの加入時に、ユーザはそのプロフィール(家族構成に関する情報)の設定を行なう。かかるユーザプロフィールの設定は、トップ画面10a,10bでのユーザ設定ボタン17aをタッチ操作することにより、行なうことができる。
図3はユーザ端末機器1(図1)に表示されるかかるユーザプロフィール設定画面の一具体例を示す図であって、19はユーザプロフィール設定画面、19aは「住所」欄、19bは「家族構成」欄、19cは家族追加ボタンであり、図2(a),(b)に対応する部分には同一符号を付けて重複する説明を省略する。
同図において、このユーザプロフィール設定画面19には、「住所」欄19aと「家族構成」欄19bと家族追加ボタン19cとが設けられている。かかる欄19a,19bには、ユーザ端末機器1のキーボードなどを操作して必要な情報が入力されるが、「家族構成」欄19bでは、家族構成員の性別,年齢とともに、嫌いな商品やアレルギーが出る商品などを家族構成員毎に入力することができる。また、各家族構成員の氏名も入力することができるが、注文商品の配送先を明確にするために、このネットスーパーシステムのサービスを受けるために加入の申込みをする家族構成員に対してのみ、氏名を入力し、他の家族構成員については、夫,妻,子といったような申込み本人に対する続柄を入力するようにしてもよい。さらに、「家族構成」欄19bは、家族追加ボタン19cがタッチ操作される毎に1つずつ追加されていき、これにより、家族構成員全員を入力することができる。
「住所」欄19aと「家族構成員」欄19bの全ての入力が終了し、「送る」ボタン19dがタッチ操作されると、このユーザプロフィール情報が顧客情報としてネットスーパー事業者2(図1)に送信される。ネットスーパー事業者2では、この顧客情報が商品管理サーバ2aの商品DB2bに顧客DBとして格納される。
なお、かかるユーザプロフィール設定画面19は、後述する他の画面の表示状態のときにも、表示させることができ、このため、これら画面にも、プロフィール設定ボタン17aが設けられている。これにより、例えば、住所や家族構成が変更したときなどでは、このプロフィール設定ボタン17aを表示されて新たな住所や家族構成を入力することにより、ユーザプロィールを更新することができる。新たに入力されたユーザプロフィール情報は、ネットスーパー事業者2の商品管理サーバ2aの商品DB2bでこれまでの顧客DBを更新する。
また、ユーザプロフィール設定画面19で「戻る」ボタン19eがタッチ操作されると、1つ前の画面の表示状態に戻る。
次に、ユーザ端末機器1で図2(a),(b)に示すトップ画面10a,10bでの操作欄16の「売り場」ボタン16dがタッチ操作されたときに表示される食材検索画面について説明する。
図4は本発明による食材検索システムの第1の実施形態での図2(a),(b)における操作欄16での「売り場」ボタン16dがタッチ操作されたときに表示される食材検索画面の一具体例を示す図であって、20aは食材検索画面、21は食材検索操作欄、22は色選択欄、22a〜22eは色エリア、23は栄養素選択欄、23a〜23eは栄養素エリア、24は操作バー、25は食材配列表示欄、26は食材エリア、26aは食材画像、26bは食材情報、26cは買い指示ボタン、27Rは右方向スクロールボタン、27Lは左方向スクロールボタンであり、図2(a),(b)に対応する部分には同一符号をつけて重複する説明を省略する。
前出の各画面での「売り場」ボタン16dがタッチ操作されると、図4に示す食材検索画面20aが表示される。この食材検索画面20aには、操作欄16,17間に、食材をその色と栄養素とでもって検索するための食材検索操作欄21と食材毎の食材エリア26が配列されて表示される食材配列表示欄25とが設けられている。
食材検索操作欄21は上下に色選択欄22と栄養素選択欄23とに区分されており、色選択欄22では、例えば、赤,黄,緑,黒,白毎の色エリア22a〜22eに区分されて設定され、栄養素選択エリア23でも、例えば、カロチン,たんぱく質,ビタミン,ミネラル,炭水化物といった栄養素毎の栄養素エリア23a〜23eに区分されている。
色選択欄22で設定される色は食材の見た目での色を表わすものであって、ここでは、食材売り場で売り出される全ての食材を色分けしたものであるが、その色を上記の赤,黄,緑,黒,白としている。従って、見た目での色が赤色の食材は色選択欄22での「赤」の色エリア22aに対応付けられ、同じく黄色,緑色,黒色,白色の食材は夫々、「黄」,「緑」,「黒」,「白」の色エリア22b〜22eに対応付けられている。なお、これら色エリア22a〜22eでは、夫々の該当する色を文字で表わすようにしている。
栄養素選択欄23で設定される栄養素は、食材が持つ最も代表的な1つの栄養素を表わすものであって(各食材のかかる代表的な栄養素を、以下では、単に食材の栄養素ということにする)、ここでは、食材売り場で売り出される全ての食材を栄養素で区分したものであるが、その栄養素を上記のカロチン,たんぱく質,ビタミン,ミネラル,炭水化物としている。従って、カロチンを栄養素とする食材は「カロチン」の栄養素エリア23aに対応付けられ、同じくたんぱく質,ビタミン,ミネラル,炭水化物を栄養素とする食材は夫々、「たんぱく質」,「ビタミン」,「ミネラル」,「炭水化物」の栄養素エリア23b〜23eに対応付けられる。なお、これら栄養素エリア23a〜23eでは、夫々の該当する栄養素を文字で表わしている。
ところで、同じ色の食材であっても、夫々の食材で栄養素が異なるものがある。また、同じ栄養素の食材であっても、見た目の色が異なる食材もある。このため、「赤」の色エリア22aが「カロチン」の栄養素エリア23aと「たんぱく質」の栄養素エリア23bとに跨るように、2つ以上の栄養素エリア23に跨る場合もあるし、逆に、「ビタミン」の栄養素エリア23cが「黄」の色エリア22bと「緑」の色エリア22cとに跨るように、2つの色エリア22に跨る場合もある。従って、例えば、緑色の食材であっても、ビタミンを栄養素とする食材もあれば、ミネラルを栄養素とする食材もあるし、また、例えば、ビタミンを栄養素とする食材であっても、黄色の食材もあれば、緑色の食材もあるということになる。
また、食材検索操作欄21には、同時に表示される色選択欄22の色エリア22a〜22eの配列と栄養素選択欄23の栄養素エリア23a〜23eの配列とを縦方向に横切る細長い形状の操作バー24が設けられている。この操作バー24は、色選択欄22での色エリア22a〜22eのいずれかと栄養素選択欄23の栄養素エリア23a〜23eのいずれかとから所望とする色と栄養素の食材を検索するためのものであり、操作バー24の左右方向へのドラッグ操作、または、食材検索操作欄21のタッチ操作により、色選択欄22の色エリア22a〜22eの配列方向と栄養素選択欄23の栄養素エリア23a〜23eの配列方向に沿って移動させることができる。図示する状態では、かかる操作バー24が黄色で栄養素が「ビタミン」である食材を指示している状態にある。
食材配列表示欄25では、検索操作欄21で操作バー24によって指定された色と栄養素の食材の食材エリア26が配列されて表示される。
ここで、操作バー24がユーザによってドラッグ操作またはタッチ操作されて移動し、検索操作欄21での操作バー24の位置が変化すると、この操作バー24が位置する色選択欄22での色エリア22(色エリア22a〜22eのいずれか)の色を表わす色情報(これを、特に、指定色情報という)と同じく栄養素選択欄23での栄養素エリア23(栄養素エリア23a〜23eのいずれか)の栄養素を表わす栄養素情報(これを、特に、指定栄養素情報という)とが図1でのネットスーパ事業者2の商品管理サーバ2aに送信される。この商品管理サーバ2aでは、商品DB2bのメニューDBで、これら指定色情報と指定栄養素情報を基に、指定色情報に該当する色で指定栄養素情報に該当する栄養素の食材が検索され、その検索結果の夫々の食材の情報を基に夫々の食材の食材エリア26の情報が形成されてユーザ端末機器1に供給される。これにより、食材検索画面20aには、図4に示すように、食材エリア26が配列された食材配列表示欄25が表示されるものである。
食材エリア26は、写真などの食材の実画像を表わす食材画像26aと食材の名称や値段などを表わす食材情報26bとこの食材を買うことを指示するための買いもの指示ボタン26cとが表示される。食材画像26aや食材情報26bはネットスーパー事業者2(図1)における商品管理サーバ2aの商品DB2bに格納されているメニューDBから検索されたものであり、買いもの指示ボタン26cは商品DB2bで食材エリア26毎に作成されたものである。
食材検索操作欄21で操作バー24をタッチ操作で右方向に移動させると、食材配列表示欄25において、食材エリア26の配列が左方向に移動(スクロール)し、食材配列表示欄25の右辺部からこれまで表示されていなかった食材の食材エリア26が現われて表示されるようになる。操作バー24をドラッグ操作またはタッチ操作で左方向に移動させると、食材配列表示欄25において、食材エリア26の配列が右方向に移動(スクロール)し、食材配列表示欄25の左辺部からこれまで表示されていなかった食材の食材エリア26が現われて表示されるようになる。
また、食材配列表示欄25の右辺部には、右方向スクロールボタン27Rが、左辺部には、左方向スクロールボタン27Lが夫々設けられており、右方向スクロールボタン27Rがタッチ操作されると、それがタッチ操作されている期間中、食材エリア26の列が左方向にスクロールし、これとともに、操作バー24が右方向に移動する。即ち、右方向スクロールボタン27Rは、操作バー24を右方向に移動させた場合と同様の食材エリア26の列の左方向スクロールを生じさせるものである。これとは逆に、左方向スクロールボタン27Lがタッチ操作されると、それがタッチ操作されている期間中、食材エリア26の列が右方向にスクロールし、これとともに、操作バー24が左方向に移動する。即ち、左方向スクロールボタン27Lは、操作バー24を左方向に移動させた場合と同様の食材エリア26の列の右方向スクロールを生じさせるものである。
このように、この実施形態での食材検索画面20aでは、食材検索操作欄21で、操作バー24により、食材の色と栄養素を指定することにより、ネットスーパー事業部2(図1)で指定されたかかる色と栄養素に該当する食材が全て検索され、これを表示するものであり、希望する色で栄養素の食材を簡単な操作でもって確実に見つけ出すことができる。
そして、購入を希望する食材の食材エリア26での買い物指示ボタン26cをタッチ操作することにより、図2(a),(b)に示すトップ画面10a,10bの場合と同様、買い物指示ボタン26cをタッチ操作した食材エリア26の食材を買い物かごに入れたことになり、これにより、「買い物かご」アイコン16eの買い物個数表示部16e1での数値(買い物数量)が値「1」だけインクリメントされる。
なお、各食材エリア26に表示される食材情報としての値段は、ユーザ端末機器1を操作している顧客の家族に必要とする数量だけ購入するときの値段であって、かかる値段はネットスーパー事業者2(図1)の商品管理サーバ2aで商品DB2bの顧客DBやメニューDBなどの情報を基に計算して得られる。
また、「支払い」決定ボタン16fがタッチ操作されると、買い物かごに納められている食材の支払いが行なわれ、これら食材が購入されることになるが、これとともに、ネットスーパー事業者2(図1)での商品管理サーバ2aは、ユーザの商品DB2bでのこの購入者、即ち、ユーザに対する買い物の履歴DBを更新する。
図5は図4に示す食材検索画面20aでの操作バー24の移動操作と食材配列表示欄25に表示される食材エリア26との関係の一具体例を示す図であって、21aは色エリアの境界、28は食材の配列、291〜295は表示食材選択範囲であり、図4に対応する部分には同一符号を付けて重複する説明を省略する。
図5(a)は食材検索操作欄21での操作バー24の位置変化を示すものであって、ここでは、この操作バー24が「黄」の色エリア22bと「ビタミン」の栄養素エリア23cとが重複する範囲(以下、これを「黄/ビタミン」範囲といい、夫々の範囲を総称する場合には、「色/栄養素」範囲という)の中間位置P1にある状態と、この中間位置よりも右側に移動した位置P2にある状態と、「黄」の色エリア22bでのこの「黄」の色エリア22bと「緑」の色エリア22cとの色エリアの境界21aの近傍の位置P3にある状態と、操作バー24が「黄」の色エリア22bから「緑」の色エリア22cに移ってかかる境界21aの近傍の位置P4にある状態と、この位置P4からさらに右側に移動して位置P5にある状態とを示している。
また、図5(b)〜(f)は操作バー24が位置P1〜P5(図4)にあるときの図4における食材配列表示欄25で食材エリア26が表示される食材の範囲の一具体例を模式的に示す図である。
図5(b)において、食材の配列28は食材検索操作欄21の色エリア22a〜22eと栄養素エリア23a〜23eとでの夫々の食材の位置を仮想的に示すものであって、夫々の食材はその色と栄養素に応じた位置に位置付けられている。食材の配列28での「黄/ビタミン」範囲に該当する範囲では、黄色でビタミンの食材が等間隔に配列されており、このことは他の「色/栄養素」範囲に該当する範囲についても同様であるが、「色/栄養素」範囲に該当する範囲毎に、該当する食材の個数が異なるものであるから、食材の配列間隔は異なることになる。そして、かかる食材の配列28での各食材の位置、即ち、色選択欄22と栄養素選択欄23とに対する各食材の位置が、ネットスーパー事業者2の商品管理サーバ2aの商品DB2bでのメニューDBに該当する食材に対応付けて格納されている。
この食材の配列28において、このときの操作バー24の位置P1を中心とする所定範囲を表わす表示食材選択範囲291が設定される。この表示食材選択範囲291内の食材の食材エリア26が食材検索画面20aの食材配列表示欄25に表示される。ここで、この表示食材選択範囲291は(他の表示食材選択範囲292〜295についても同様)、この食材エリア26が食材検索画面20aで表示可能な最大個数の食材エリア26の食材を含む大きさを持つものであって、「色/栄養素」範囲に該当する範囲での食材の設定位置間隔の大きさに応じてこの表示食材選択範囲291に含まれる食材の量,個数は異なるものである。
操作バー24が位置P1にある図5(a)に図示する状態では、食材の配列28での「黄/ビタミン」範囲に該当する範囲内に表示食材選択範囲291の全体が含まれる。この操作バー24の位置P1を表わす操作バー位置情報がネットワークスーパー事業者2の商品管理サーバ2aに送られる。この商品管理サーバ2aでは、この操作バー位置情報を基に、食材の配列28での表示食材選択範囲291が設定され、この表示食材選択範囲291内の食材が商品DB2bのメニューDBで検索される。そして、検索された食材毎にその食材エリア26の情報が作成され、取得した位置P1の操作バー位置情報を基に食材検索画面20aの食材エリア26でのこれら食材エリア26の表示位置が求められ、これら食材エリア26の情報とともにユーザ端末機器1に送られる。これにより、表示食材選択範囲291内の全ての食材の食材エリア26が食材検索画面20aの食材配列表示欄25に表示される。図4はかかる状態を示している。
なお、後述する他の食材検索画面などの画面においても、このようにして、ネットワークスーパー事業者2の商品管理サーバ2aで食材エリア26の情報やその表示位置の情報が作成され、これによって各食材の食材エリア26が指定される表示位置に表示されるのであるが、この点についての説明は、重複するので、省略する。
この図5(a)に示される状態から操作バー24がタッチ操作されて右方向に移動すると、食材検索画面20aでは、食材配列表示欄25において、上記のように、食材エリア26の配列が左方向にスクロールする。そして、図4に示す操作バー24が位置P2にある状態となると、図5(c)に示すように、このときも表示食材選択範囲292はその全体が「黄/ビタミン」範囲に該当する範囲内に含まれているものであるから、食材検索画面20aの食材配列表示欄25の表示状態は、図4に示す状態となっている(但し、表示される食材エリア26は、図5(b)に示す状態とは異なる食材のものである)。
さらに、操作バー24がタッチ操作されて右方向に移動し、栄養素の境界21aに近づくと、この境界21aによって表示食材選択範囲29の右端部が制限され、操作バー24が色エリアの境界21aの近傍の位置P3に達すると、図5(d)に示すように、境界21aよりも右側の部分が除かれて、ほぼ左半分のみからなる表示食材選択範囲293となる。このため、食材検索画面20aでは、食材の配列28での「黄/ビタミン」範囲に該当する範囲の表示食材選択範囲293に該当する右端側に配列された食材に対する食材エリア26が食材配列表示欄25の左側に配列されて表示される。
さらに、操作バー24がドラッグ操作またはタッチ操作されて右方向に移動して栄養素の境界21aを越えて「緑/ビタミン」範囲に入り、色エリアの境界21aの近傍の位置P4に達すると、食材の配列28では、図5(e)に示すように、「緑/ビタミン」範囲に該当する範囲で色エリアの境界21aよりも左側の部分が除かれてほぼ右半分のみから成る表示食材選択範囲294が設定されることになり、表示食材選択範囲294内の緑でビタミンの食材の食材エリア26が食材検索画面20aの食材配列表示欄25に表示されることになる。この場合には、かかる食材エリア26は、図4において、食材配列表示欄25の右側に表示され、表示が黄色でビタミンの食材の食材エリア26から緑でビタミンの食材の食材エリア26に代わることになる。
さらに、操作バー24がドラッグ操作またはタッチ操作されて右方向に移動すると、かかる食材26の配列が左方にスクロールし、操作バー24が図5(a)に示す位置P5に達した状態となり、図5(f)に示すように、食材の配列28に全体が含まれる表示食材選択範囲295が設定された状態となると、図4に示すように、食材検索画面20aの食材配列表示欄25にこの表示食材選択範囲295に含まれる全ての食材の食材エリア26の配列が表示される。
このようにして、操作バー24をドラッグ操作またはタッチ操作して移動させることにより、この操作レバー24の位置に応じた「色/栄養素」範囲に該当する範囲での食材の食材エリア26の配列が表示されることになる。この場合、食材検索画面20aの食材配列表示欄25に同時に表示される食材エリア26は、常に同じ色で同じ栄養素の食材の食材エリアである。
なお、以上は操作バー24を右方向に移動させた場合であったが、左側に移動させた場合も同様であるし、また、操作バー24が色エリアの境界21aを横切る場合であったが、栄養素のエリアを横切る場合も同様である。
また、上記のように、スクロールバー27R,27Lをタッチ操作して食材検索画面20aの食材配列表示欄25で食材エリア26の配列がスクロールするとともに、操作バー24もそのスクロール方向に応じた方向に移動するものであるから、この場合にも、操作バー24の移動とともに、上記の動作が行なわれる。
さらに、以上は操作バー24が色エリアの境界21aや栄養素の境界を横切る毎に異なる色と栄養素の食材の食材エリアが表示され、同時に異なる色と栄養素の食材の食材エリアが表示されることはないものとしたが、一変形例として、食材の配列28で常に表示食材選択範囲29(図5)が全体として設定され、操作バー24が色エリアの境界21aや栄養素のエリアの境界を横切るときには、食材検索画面20aの食材配列表示欄25で隣接する「色/栄養素」範囲に該当する範囲での食材の食材エリア26の配列が同時に表示されることもあるようにしてもよい。
図6は本発明による食材検索システムの第1の実施形態での図2(a),(b)における操作欄16での「売り場」ボタン16dがタッチ操作されたときに表示される食材検索画面の他の具体例を示す図であって、20bは食材検索画面、30は栄養素選択欄、31は栄養素ボタン、31aは栄養素取得比率、32は選択栄養素マーカ、33はカラーバー、34W,34R,34Y,34G,34Bは色エリア、35は食材指定バー、36はガイドレールであり、図4に対応する部分には同一符号をつけて重複する説明を省略する。
同図において、この食材検索画面20bも、図4に示す食材検索画面20aと同様にして、ユーザ端末機器1(図1)の表示画面1aに表示される各画面、例えば、図2(a),(b)に示すトップ画面10a,10bでの「売り場」ボタン16dがタッチ操作されると、直ちに表示されるものである。この食材検索画面20bでも、図4に示す食材検索画面20aと同様、色と栄養素とを条件にして食材を検索するものであるが、この色と栄養素の表示の仕方が図4に示す食材検索画面20aと異なるものである。
即ち、この具体例では、栄養素選択欄30を食材の各栄養素、即ち、ここでは、炭水化物,カロチン,たんぱく質,ビタミン,ミネラルに等間隔で配分し、夫々の栄養素の配分領域に夫々同じ長さの横長枠状の操作ボタンとしての栄養素ボタン31を設定したものであり、また、これと同時に、食材の色が、例えば、図4に示す具体例と同じ色として、赤,黄,緑,黒,白の5色を表わすカラーバー33で表示するものである。このカラーバー33は食材の各栄養素を表わす栄養素ボタン31の配列(厳密には、栄養素の配分領域の配列)に沿って表示されて、これら色毎のエリア、即ち、色エリア34W,34R,34Y,34G,34Bが設けられている。即ち、このカラーバー33での「炭水化物」の栄養素ボタン31で示す配分領域に対向する色エリア34Wには、白い色が表示され、以下、「カロチン」の栄養素ボタン31で示す配分領域の全体と「たんぱく質」の栄養素ボタン31で示す配分領域の半分の部分とに対向する色エリア34Rには、赤い色が表示され、「たんぱく質」の栄養素ボタン31で示す配分領域の残りの半分の部分と「ビタミン」の栄養素ボタン31で示す配分領域の半分の部分とに対向する色エリア34Yには、黄の色が表示され、「ビタミン」の栄養素ボタン31で示す配分領域の残りの半分の部分と「ミネラル」の栄養素ボタン31で示す配分領域の半分の部分とに対向する色エリア34Gには、緑の色が表示され、「ミネラル」の栄養素ボタン31で示す配分領域の残りの半分の部分に対向する色エリア34Bには、黒の色が表示される。
また、カラーバー33に沿って、従って、栄養素ボタン31の配列方向に沿ってガイドレール36が表示され、さらに、このガイドレール36に沿って移動可能に、食材指定バー35が表示されている。ここで、このガードレール32の各位置にそれに対向する栄養素ボタン31で示す栄養素の配分領域と色エリア34W,34R,34Y,34G,34Bのいずれかの色とに該当する食材が対応付けられており、このガイドレール36での食材指定バー35の中心線が指すカラーバー33の色を持つ食材が食材配列表示欄25に配列されて表示される。食材指定バー35の図示する状態では、栄養素が「ミネラル」で色が緑色の食材の食材エリア26が食材配列表示欄25に配列されて表示されていることになる。
ここで、栄養素選択欄30は図4に示す食材検索画面20aでの栄養素選択欄23に相当し、カラーバー33は同じく色選択欄22に相当し、栄養素選択欄と色選択欄との表現が図6と図4とで異なるものである。また、図4に示す具体例での図5で説明した栄養素選択欄23,色選択欄22に対する食材の設定位置の関係と同様に、図6に示す具体例においても、栄養素選択欄30とカラーバー33に対して食材の位置が設定されている。また、図4に示す具体例では、色エリア22と栄養素エリア23を細長い棒状の操作バー24で指定するものであったが、図6に示す具体例では、食材配列表示欄25での表示範囲を示す長さWの食材指定バー35が用いられている。この食材指定バー35が示す表示範囲は、図5に示した操作バー24に対する表示食材の選択範囲29に相当するものである。
ここで、この食材指定バー35と図4での操作バー24との違いは、操作バー24がユーザのドラッグ操作またはタッチ操作によって移動するのに対し、食材指定バー35は、操作バー24と同様のドラッグ操作とタッチ操作とに加え、栄養素選択欄30での栄養素ボタン31のいずれかをタッチすることにより、このタッチされた栄養素ボタン31に対向した位置に移動するものであり、これにより、色と栄養素とが指定されるものである。タッチされた栄養素ボタン31には、それを囲む枠状の選択栄養素マーカ32が表示される。以下、この点を基に、図6に示す具体例の動作について説明する。
栄養素ボタン31のいずれかがタッチされると(この栄養素ボタン31に選択栄養素マーカ32が表示される)、食材指定バー35がこのタッチされた栄養素ボタン31に対向する位置まで移動する。この場合、食材指定バー35の長さWは栄養素ボタン31の長さの半分の長さであり、栄養素ボタン31がタッチ操作されたときには、食材指定バー35は必ずその栄養素ボタン31のいずれかの半分に対向する位置に設定される。
ここで、栄養素ボタン31が配列されている領域は、各栄養素毎に均等に配分されており、かかる栄養素の配分領域毎にその栄養素を選択するための栄養素ボタン31が設けられているものである。この栄養素の配分領域毎に、ガイドレール36でのこの配分領域に対向する領域に該当する食材が対応付けられている。この栄養素の配分領域を、一例として、「たんぱく質」の栄養素について、領域NEで示している。
そこで、ユーザがいずれかの栄養素ボタン31をタッチすると、このタッチされた栄養素ボタン31に対向する位置まで食材指定バー35は移動するのであるが、この場合、食材指定バー35は、その移動方向に見て、栄養素ボタン31の手前側の半分の長さの部分に対向する位置に移動する。例えば、図示するように、食材指定バー35が「ミネラル」の栄養素ボタン31の左側半分の部分にある状態で「たんぱく質」の栄養素ボタン31がタッチされたとすると、食材指定バー35はこの「たんぱく質」の栄養素ボタン31の手前側、即ち、右側半分の部分に対向する位置に移動することになり、これにより、食材配列表示欄25には、栄養素が「たんぱく質」で黄色の食材の食材エリア26が配列されて表示されることになる。
また、食材指定バー35が対向している同じ栄養素ボタン31が再度タッチされると、食材指定バー35はこの同じ栄養素ボタン31の反対側の半分の部分に対向する位置に移動する。そこで、例えば、図示するように、食材指定バー35が「ミネラル」の栄養素ボタン31の左側半分の部分に対向した状態でこの「ミネラル」の栄養素ボタン31がタッチされると、食材指定バー35は「ミネラル」の栄養素ボタン31の右側半分の部分に移動する。これにより、食材配列表示欄25には、栄養素が「ミネラル」で黒色の食材の食材エリア26が配列されて表示されることになる。このことからして、同じ栄養素ボタン31がタッチされる毎に、食材指定バー35はこの同じ栄養素ボタン31の一方の半分の部分に対向する位置から他方の半分の部分に対向する位置に移動する動作を繰り返すことになる。
このように、食材指定バー35は、いずれかの栄養素ボタン31のいずれか一方の半分の部分に対向した位置に固定して設定され、そのときの食材指定バー35の中心線が指す色の食材が食材配列表示欄25に表示される。かかる状態で右方向スクロールボタン27Rまたは左方向スクロールボタン27Lがタッチ操作されると、食材配列表示欄25で表示される食材エリア26が右方向または左方向にスクロールするが、食材指定バー35は移動せず、位置が固定されたままである。そして、右方向スクロールボタン27Rまたは左方向スクロールボタン27Lのタッチ操作が続いてスクロールが継続し、このときの「色/栄養素」範囲でのいずれかの端の食材が食材配列表示欄25の一方の端から表示され始めて移動し続け、他方の端に達して表示されなくなると、食材指定バー35は栄養素ボタン31の他の半分の部分、または、隣の栄養素ボタン31の一方の半分の部分に移動し、その部分での食材指定バー35の範囲に含まれる食材の食材エリア26の配列が食材配列表示欄25に表示されるようになる。
このように、この具体例では、食材指定バー35によって食材の色と栄養素が指定され、右方向スクロールボタン27Rまたは左方向スクロールボタン27Lのタッチ操作により、食材配列表示欄25で食材エリア26の配列がスクロールされて、指定された色,栄養素の所望の食材を選択することができるものである。従って、この具体例も、図4に示す具体例と同様の効果が得られるものである。
なお、右方向スクロールボタン27Rまたは左方向スクロールボタン27Lのタッチ操作とともに、食材指定バー35も移動するようにしてもよい。
各栄養素の栄養素ボタン31には、その栄養素の現時点での栄養素取得比率31aが表示される。各栄養素ボタン31では、その全長がこのときの買い物で摂取すべきその栄養素の量(栄養素の必要摂取量)を表わしており、この時点でのこの栄養素の実際の摂取量(買い物かごに入っている食材でのその栄養素の量)の栄養素の必要摂取量に対する比率が横線のハッチングで示す栄養素取得比率31aで表わされる。
図4に示した具体例と同様、食材配列表示欄25に表示される食材エリア26でいずれかの買い指定ボタン26cをタッチすることにより、食材エリア26に該当する食材が仮想的な買い物かごに納められ、「買い物かご」アイコン16eの買い物個数表示16e1の値が「1」だけインクリメントするが、これとともに、この食材がネットスーパー事業者2(図1)の商品管理サーバ2aに通知される。この商品管理サーバ2aでは、商品DB2bでのメニューDBを基に、この通知された食材での栄養素の量が求められ(この場合、この栄養素としては、選択栄養素マーカ32が付された栄養素ばかりでなく、その食材に含まれる全ての栄養素について、その量が求められる)、その結果がユーザ端末機器1(図1)に提供される。これにより、該当する栄養素の栄養素ボタン31でその栄養素取得比率31aが修正されて表示される。
このようにして、ユーザは、栄養素ボタン31で栄養素取得比率31aの表示を基に、摂取する必要のある栄養素を確認することができ、そのための食材を確認できて栄養素のバランスが良い食材の買い物を行なうことができる。
以上の説明は、この実施形態で、ユーザ端末機器1(図1)を、その表示画面1aを横長とした状態で、使用したときのものであるが、この表示画面1aを縦長として使用した場合では、栄養バランス確認画面を表示させることができる。以下、図4に示す食材検索画面20aが表示されているときに、表示画面が縦長となるようにユーザ端末機器1の使用状態に変更した場合に表示される栄養バランス確認画面について説明する。なお、図6に示す食材検索画面20bでは、栄養素ボタン31で栄養素取得比率31aが表示されるので、特に表示画面1aでの表示状態は変わらないものとするが、図4に示す食材検索画面20aの場合と同様、栄養バランス確認画面が表示されるようにしてもよい。
図7(a)は表示画面1aを縦長の状態にしてユーザ端末機器1を使用した場合の表示画面1aに表示される栄養バランス確認画面の一具体例を示す図であって、40aは栄養バランス確認画面、41は栄養バランス表示欄、42は栄養バランス図、43R,43Y,43G,43B,43Wは栄養素最大取得比率色点、43Y’,43G’,43W’は栄養素実取得比率色点、44は中心点、45は線グラフ図、46a,46b,46cは栄養バランス線、47はメッセージ表示部であり、図4に対応する部分には同一符号をつけて重複する説明を省略する。なお、説明を省略する部分では、一部符号の付記を省略している。
図4に示す食材検索画面20aが表示されているときに表示画面1aが縦長となるようにユーザ端末機器1の使用状態に変更すると、この表示画面1aでは、図7(a)に示す栄養バランス確認画面40aの表示状態となる。
この栄養バランス確認画面40aでは、表示画面1aの上辺側に上から順に操作欄17と色選択欄22と食材配列欄25とが表示され、その下辺に沿って操作欄16が表示され、食材配列欄25と操作欄16との間に栄養バランス表示欄41が表示される。この栄養バランス表示欄41には、栄養バランス図42とメッセージ表示部47とが表示される。栄養バランス図42は、上記の買い物かご内での食品の栄養バランスを示すものであって、かかる栄養バランスは食材の色毎の栄養素取得比率で表わされる。
即ち、栄養バランス図42は、中心点44から等角間隔で等距離の5つの点、即ち、正五角形46aの頂点を各色の色点43、即ち、栄養素最大取得比率赤点43R,栄養素最大取得比率黄点43Y,栄養素最大取得比率緑点43G,栄養素最大取得比率黒点43B,栄養素最大取得比率白点43W(以下、これらの総称もしくはいずれかを言う場合には、栄養素最大取得比率色点43という)とし、買い物かご内に納められている食材の栄養素のバランスを食材の色バランスで表わすようにしている。なお、夫々の色、即ち、赤,黄,緑,黒,白の栄養素取得比率が全て等しい場合には、夫々の色の色点(即ち、栄養素取得比率色点43’)は上記の栄養素最大取得比率色点43R,43Y,43G,43B,43Wとなる。そして、各色の栄養素取得率が異なるときには、この栄養素取得率が最大の色の栄養素取得率色点が栄養素最大取得比率色点43となり、他の色の色点は、正五角形46aの中心点44から該当する栄養素最大取得比率色点43までの間のこの栄養素取得比率に応じた位置の点となる。なお、栄養素最大取得比率色点43と栄養素取得比率色点43’とを、総称して、色点ということにする(即ち、赤点,輝点,緑点,黒点,白点ということになる)。
買い物かごに納められた食材の情報はネットスーパー事業部2(図1)の商品管理サーバ2aに送られる。商品管理サーバ2aは、取得した買いものかご内の食材の情報を基に、商品DB2bのメニューDBの情報から買いものかご内のこれら食材夫々の栄養素の取得量とユーザの家族が必要とする栄養素の必要量を求め、これから、さらに、栄養素毎に栄養素取得量と栄養素の必要量とから栄養素毎の栄養素取得比率を求める。得られた栄養素毎の栄養素取得比率は、上記のように、色毎の栄養素取得比率に設定され、ユーザ端末機器1に提供される。ユーザ端末機器1では、これら色のうちの栄養素最大取得比率の色(例えば、赤,黒)に対しては、栄養素最大取得比率色点43が設定され、それ以外の色に対しては、栄養素取得比率に応じた位置に栄養素取得比率色点43’(=43Y’,43G’,43W’)が設定される。
上記のように、栄養バランス表示欄41では、栄養素取得比率が最も大きい色に対しては、この栄養素取得比率が栄養素最大取得比率色点43で表わされ、これよりも小さい栄養素取得比率の色に対しては、その栄養素取得比率が中心点44と栄養素最大取得比率色点との間のこの栄養素取得比率に応じた位置の栄養素取得比率色点43’で表わされる。
図示する例では、赤と黒の食材で栄養素取得比率が最大であり、このため、赤色と黒色に対しては、これらの栄養素取得比率が栄養素最大取得比率色点43R,43Bで表わされる。黄色に対しては、その栄養素取得比率が赤色と黒色との栄養素取得比率よりも小さいため、中心点44と黄色の栄養素最大取得比率黄点43Yとの間のこの栄養素取得比率に応じた位置の栄養素実取得比率黄点43Y’で表わされる。同様にして、緑色,白色に対しても、それらの栄養素取得比率が赤色と黒色との栄養素取得比率よりも小さいため、中心点44と緑色の栄養素最大取得比率緑点43Gとの間のこの栄養素取得比率に応じた位置の栄養素実取得比率黄点43G’で、中心点44と白色の栄養素最大取得比率白点43Wとの間のこの栄養素取得比率に応じた位置の栄養素実取得比率白点43W’で夫々表わされる。そして、これら栄養素最大取得比率赤点43Rと栄養素実取得比率黄点43Y’と栄養素実取得比率緑点43G’と栄養素最大取得比率黒点43Bと栄養素実取得比率白点43W’とを順次直線で結ぶことにより、五角形の色の線グラフ図45が形成されて表示される。
また、これとともに、栄養素最大取得比率色点43R,43Y,43G,43B,43W(正五角形46aの頂点)を順次直線で結んだ正五角形を栄養バランス線46aとするとともに、他の栄養素取得比率色点を通る正五角形状の栄養バランス線、即ち、栄養バランス線46b,46cも表示する。栄養バランスの良い食材の買い物をすると、栄養バランス確認画面40aの栄養バランス表示欄41では、ほぼ栄養バランス線46aに沿うほぼ正五角形状の線グラフ図45が表示されるとともに、最良の栄養バランスを示す栄養バランス線46aが表示されることになり、それ以外の栄養バランス線は表示されないが、栄養バランスの良い食材の買い物ができていない場合には、最良の栄養バランスを示す栄養バランス線46aから外れた線グラフ図45が正五角形の形状からは変形した形状で表示されるとともに、栄養素の取得比率が低い色の栄養素実取得比率色点を通る正五角形状の栄養バランス線46b,46cなども表示されることになり、不足している栄養素(色)の不足の程度が明確に確認することができる。また、これとともに、特に栄養素が不足している栄養素については、メッセージ表示部47で、例えば、「アドバイス:緑の食材を増やそう」といったようなメッセージが表示され、かかる食材の追加を促すようにする。これにより、追加すべき食材を明確に確認することができる。
なお、五種類の色を対象としているため、栄養バランス図42の線グラフ図45は五角形の形状となるが、色としては、4種類以下、6種類以上であってもよく、これに応じてせんグラフ図45の形状は異なるものである。以下の具体例についても、同様である。
図7(b)は表示画面1aを縦長の状態にしてユーザ端末機器1を使用した場合の表示画面1aに表示される栄養バランス確認画面の他の具体例を示す図であって、40bは栄養バランス確認画面、48はハッチングであり、図7(a)に対応する部分には同一符号をつけて重複する説明を省略する。
同図において、栄養バランス確認画面40bは、栄養素最大取得比率緑点43Gの選択状態を示す。アドバイスを見て緑の食材が足りないことを認識し、43G「緑」をタッチすると、色選択欄22の緑が選択状態となり、食材は移設表示欄25に不足している緑の食材が表示され、選ぶことができる状態になる。これ以外については、図7(a)に示す栄養バランス確認画面40aと同様である。
このように、この具体例では、栄養バランス図42で栄養素取得比率が特に少ない栄養素、即ち、色の表示文字もタッチング48が付されて表示されるので、栄養素の面からさらに買う必要のある食材を容易に確認することができる。
図7(c)は図7(a),(b)に示す栄養バランス確認画面40a,40bの表示状態で操作欄16の「履歴」ボタン16cがタッチ操作されたときに表示画面1aに表示される栄養バランス確認画面のさらに他の具体例を示す図であって、40cは栄養バランス確認画面、49は期間指定欄、49a〜49cは期間指定ボタンであり、図7(a)に対応する部分には同一符号をつけて重複する説明を省略する。
同図において、この栄養バランス確認画面40cは、図7(a)に示す栄養バランス確認画面40aで色選択欄22を表示する代わりに、期間指定欄49が表示されるものである。この期間指定欄49には、例えば、期間として1ヶ月期間を指定する「1ヶ月」期間指定ボタン49aと3ヶ月期間を指定する「3ヶ月」期間指定ボタン49bと6ヶ月期間を指定する「6ヶ月」期間指定ボタン49cとが設けられている。
ここで、「1ヶ月」期間指定ボタン49aがタッチ操作されると、栄養バランス表示欄41では、現在までの過去1ヶ月の期間に買い物した食材に対する栄養バランス図42が、メッセージ表示部47とともに、表示される。同様にして、「3ヶ月」期間指定ボタン49bや「6ヶ月」期間指定ボタン49cがタッチ操作されると、栄養バランス表示欄41では、現在までの過去3ヶ月の期間に買い物した食材に対する栄養バランス図42や現在までの過去6ヶ月の期間に買い物した食材に対する栄養バランス図42が、メッセージ表示部47とともに、表示される。これら栄養バランス図42は、指定された上記期間に購入した食材の栄養バランスを表わすものである。
このように、この具体例では、指定された期間に購入した食材の栄養バランスを確認することができ、この指定期間の買い物で栄養が不足した食材を確認することができる。これ以外については、図7(a)に示す栄養バランス確認画面40aと同様である。
図7(d)は表示画面1aを縦長の状態にしてユーザ端末機器1を使用した場合の表示画面1aに表示される食材検索画面のさらに他の具体例を示す図であって、40dは栄養バランス確認画面、50は栄養バランス図、51R,51Y,51B,51W,51Gは栄養素取得比率表示部であり、図7(a)に対応する部分には同一符号をつけて重複する説明を省略する。
同図において、この栄養バランス確認画面40dでは、図7(a)に示す栄養バランス確認画面40aで線グラフ図45の栄養バランス図42が表示される代わりに、各色毎に栄養素取得比率を示す栄養バランス図50が表示される。
この栄養バランス図50では、買い物かご内の食材の各色毎に栄養素取得比率表示部51(=51R,51Y,51B,51W,51G)が表示される。この栄養素取得比率表示部51は該当する栄養素の買い物する家族での一日の必要量に応じた長さの枠で表わされ、その枠内で実際に買い物かごに入っている食材に対する栄養素取得比率がハッチングして表示される。
図示する例では、このユーザの家族については、緑の食材を最も多く必要とし、次いで黒の食材を多く必要とし、赤の食材と白の食材は最も少なく必要とする。今回の買い物の現在買い物かごに入れてある食材について見ると、赤の食材と白の食材は、その栄養素取得比率表示部51R,51Wからみて、必要な栄養素取得量だけの量が買い物かごに入っていることになり、黄の食材と黒の食材も、ある程度充分な栄養素取得量の量が買い物かごに入っていることになるが、緑の食材は充分な栄養素取得量の量が買い物かごに入っていないことになる。このために、メッセージ表示部47では、この緑の食材を増やすようにアドバイスがなされている。
このように、この具体例でも、先の栄養バランス確認画面の先の具体例と同様、不足する栄養素の食材を明確に確認することができ、栄養バランスの良い買い物が可能となる。
図7(e)は表示画面1aを縦長の状態にしてユーザ端末機器1を使用した場合の表示画面1aに表示される食材検索画面のさらに他の具体例を示す図であって、40eは栄養バランス確認画面、52は実栄養バランス図、53は理想栄養バランス図であり、図7(a)に対応する部分には同一符号をつけて重複する説明を省略する。
同図において、この栄養バランス確認画面40eでは、栄養バランス表示欄41において、図7(a)に示す栄養バランス確認画面40aで線グラフ図45の栄養バランス図42が表示される代わりに、各色毎に栄養素取得割合を示す実栄養バランス図52が表示される。
この実栄養バランス図52は、買い物かご内での食材の各栄養素の取得量を円形グラフで表わしたものであって、先の具体例と同様、栄養素の種類を食材の色で表わしている。図示する例では、赤の食材の取得量が最も多く、黄,緑,黒,白の順で食材の取得量が少なくなっている。
栄養バランス表示欄41には、さらに、理想的な栄養バランスでの赤,黄,緑,黒,白の食材の割合を示す理想栄養バランス図53が示されており、これと実栄養バランス図52とを比較することにより、取得量が不足している色の食材を確認することができる。図示する例では、赤,白,黒の食材の取得量は理想に近いものであり、黄の食材は理想を超えて充分な取得量であるが、緑の食材は理想よりもかなり少ない取得量となっており、この緑の食材を追加する必要があることがわかる。そして、取得量が理想からは少ないかかる緑の食材については、先の栄養バランス確認画面の各具体例と同様、メッセージ表示部47でこの緑の食材を増やすようにアドバイスがなされている。
このように、この具体例においても、先の栄養バランス確認画面の各具体例と同様の効果が得られることになる。
図7(f)は表示画面1aを縦長の状態にしてユーザ端末機器1を使用した場合の表示画面1aに表示される食材検索画面のさらに他の具体例を示す図であって、40fは栄養バランス確認画面、54はハッチングであり、図7(e)に対応する部分には同一符号をつけて重複する説明を省略する。
同図において、この栄養バランス確認画面40fでは、栄養バランス表示欄41での実栄養バランス図52で、緑の選択状態を示す。グラフの「緑」をタッチすると、色選択欄22の緑が選択状態となり、食材配列表示欄25に不足している緑の食材が表示され、選ぶことができる状態となる。これ以外については、図7(e)に示す栄養バランス確認画面40eと同様である。
従って、この具体例は、図7(e)に示す具体例と同様の効果が得られるが、さらに、まずユーザが見る実栄養バランス図52からも、追加購入を必要とする色の食材を確認することができ、迅速な確認が可能となる。
図8は本発明による食材検索システムの第1の実施形態での図2(a),(b)における操作欄16での「献立」ボタン16bがタッチ操作されたときに表示される食材検索画面の一具体例を示す図であって、60は食材検索画面、61は味選択欄、61a〜61eは味ボタン、62は乗算マーク、63は献立エリア、63aは献立の画像、63bは献立食材情報、63cは買い指示ボタン、64a〜64eは色ボタンであり、図4に対応する部分には同一符号をつけて重複する説明を省略する。なお、一部では、符号を省略している。
同図において、この食材検索画面60は、図2(a),(b)における操作欄16での「献立」ボタン16bがタッチ操作されることにより、ユーザ端末機器1(図1)の表示画面1aに表示されるものであって、献立によって食材が検索されるものである。
この食材検索画面60は、先の図4に示す食材検索画面20aと同様に、操作欄16,17や食材検索操作欄21,食材配列表示欄25からなるものであるが、食材検索操作欄21が先の食材検索画面と異なるものである。即ち、食材検索操作欄21では、色選択欄22と味選択欄61とが設けられ、これら色選択欄22と味選択欄61との間に乗算マーク62が設けられていることにより、これらが関連付けられている。また、色選択欄22は食材の色をタッチ操作して指定選択するための色ボタン64a〜64eからなり、味選択欄61は食材の味をタッチ操作して指定選択するための味ボタン61a〜61eからなっている。
味選択欄61は献立の味を指定するためのものであって、ここでは、「塩辛い」味ボタン61a,「甘い」味ボタン61b,「すっぱい」味ボタン61c,「辛い」味ボタン61d,「苦い」味ボタン61eの5種類の味を指定することができる味ボタンが設けられている。色選択欄22は、先の具体例での色選択欄22と同様の献立の色について、即ち、赤について色ボタン64aが、黄について色ボタン64bが、緑について色ボタン64cが、黒について色ボタン64dが、白について色ボタン64eが夫々設けられている。
ユーザが希望する献立を指定するためには、色選択欄22で献立の色を指定するとともに、味選択欄61で献立の味を指定する。乗算マーク62は、献立を指定する場合には、このように、献立の色と味とを指定する必要があることを示しているものである。
ここで、ネットスーパー事業者2における商品管理サーバ2aの商品DB2bには、メニューDBに献立に関する情報も格納されており、各献立毎に食材検索操作欄21での該当する色と味とが設定されている。
そこで、色選択欄22で所望とする献立の色に該当する色ボタン64(色ボタン64a〜64eのいずれか)をタッチ操作して選択し、さらに、味選択欄61でこの献立の味に該当する味ボタンをタッチ操作して選択すると、ネットスーパー事業者2の商品管理サーバ2a(図1)でこの選択された色で味の献立が検索され、その検索結果がユーザ端末機器1(図1)に送られて、その表示画面1aに表示される食材検索画面60での食材配列表示欄25に表示される。
図8に図示する状態は、色選択欄22で緑色の色ボタン64cがタッチ操作によって選択され、味選択欄61で「塩辛い」味ボタン61aがタッチ操作によって選択され、これにより、食材配列表示欄25に緑で塩辛い献立の献立エリア63が配列されて表示されている状態を示している。この献立エリア63は、先の具体例での食材エリア26と同様であって、献立の画像63aや名称,値段などの献立食材情報63b,買うときにタッチ操作する買い指示ボタン63cからなるものである。
以上のように、食材を献立の面から買いものすることができるものであり、先の具体例と同様の効果が得られるものである。
なお、右方向スクロールボタン27Rや左方向スクロールボタン27Lをタッチ操作することにより、食材配列表示欄25で献立エリア63の配列をスクロールさせることができるが、食材配列表示欄25の端部からこれまで表示されていなかった献立エリア63がなくなり、これまでの方向のスクロールができなくなり、これまでタッチ操作していたスクロールボタン27Rまたは27Lは表示されなくなり、スクロール可能な方向に対するスクロールボタン27Lまたは27Rのみが表示された状態になる。従って、この表示されているスクロールボタン27Lまたは27Rをタッチ操作すると、該当する方向にスクロールが始まるが、これとともに、反対側のスクロールも可能となって反対側のスクロールボタン27Rまたは27Lが表示されることになる。
このように、スクロールボタン27Lまたは27Rをタッチ操作することによって、指定された同じ色と味の全ての献立を確認することができるものであり、他の色または味の献立を確認するためには、色選択欄22や味選択欄61でボタンをタッチ操作すればよい。
図9は本発明による食材検索システムの第2の実施形態での図4に示す食材検索画面の表示状態で表示画面1aを縦長の状態にしてユーザ端末機器1を使用した場合のこの表示画面1aに表示される買い物確認画面の一具体例を示す図であって、70は買い物確認画面、71は選択食材表示欄、72は買い物かご、73は食材、74は栄養バランス表であり、図7(a)に対応する部分には同一符号をつけて重複する説明を省略する。
同図において、この第2の実施形態も、先の第1の実施形態と同様、図2(a),(b)に示すトップ画面10a,10bが表示され、かかるトップ画面10a,10bの「売り場」ボタン16dがタッチ操作されると、図4または図6に示す食材検索画面20aまたは20bが表示されるものであるが、かかる食材検索画面20aまたは20bが表示されている状態で、表示画面1aを横長の状態から縦長の状態となるように、ユーザ端末機器1の向きを変更すると、図9に示す買い物確認画面70が表示される。
この買い物確認画面70は、買い物かご内の状況、即ち、この買い物かごに入れた食材を確認できるようにしたものであって、表示画面1aの上辺側に操作欄17,色選択欄22,食材配列表示欄25から上から順に設けられて表示され、下辺側に操作欄16が設けられて表示され、食材配列表示欄25と操作欄16との間にこの選択食材表示欄71が設けられて表示される。
この選択食材表示欄71では、買い物かご72が表示されており、買い指示ボタン26cで選択された食材がある場合には、先の実施形態と同様、この食材は買い物かごに入れられたことになるので、このように選択された食材がある場合には、この買い物かご72内にかかる選択された全ての食材73が入れられている状態がカラー表示される。かかる食材73の表示画像は、表示エリア26に表示される食材画像26aである。
食材エリア26では、食材情報26bとして、食材の値段も表示されているが、この値段はこのときのユーザの家族が必要とする量(個数)の値段であり、例えば、「オレンジ」が「¥198」ということは、このときのユーザの家族が、例えば、3人で、夫々が1つずつ食べるものとして、3個の値段が「198円」ということである。従って、希望する食材の食材エリア26を選択してその食材を買い物かごに入れるものとすると、この食材がこの食材エリア26に対して設定された個数だけ買い物かごに入れられることになる。従って、選択食材表示欄71の買い物かご72には、各食材73が1〜複数個ずつ入っていることになる。
このようにして、この第2の実施形態では、先の第1の実施形態と同様に、色と栄養素とを検索条件として、食材の検索して所望とする食材を購入することができるとともに、現在買う予定の買い物かごに入っている食材を、あたかも直に見るようにして、確認することができ、色や栄養素を考慮してさらに追加する必要がある食材を容易に確認することができる。
なお、選択食材表示欄71には、さらに、栄養バランス表74が表示されている。この栄養バランス表74は、買い物かご73内の全ての食材73による各栄養素(ここでは、ビタミン,ミネラル,脂質,糖質,タンパク質としている)の量を棒グラフで示するものであり、買い物かご72に食材が全くない場合には、表示されないが、1つでも食材が買い物かご72内に入ると、その食材についての栄養バランス表74が表示されることになる。この栄養バランス表74では、これら栄養素のユーザの家族の必要量は同じ長さの棒グラフで表わされ、棒グラフが短い栄養素ほど不足していることになる。従って、かかる栄養バランス表74から不足している栄養素を確認することができ、これにより、追加すべき食材を容易に決めることができる。
図10は本発明による食材検索システムの第3の実施形態での食材検索画面の一具体例を示す図であって、80は食材検索画面であり、図6に対応する部分には同一符号をつけて重複する説明を省略する。
同図において、この食材検索画面80は、食材検索操作欄21がカラーバー33とガイドレール36に沿って移動可能な食材指定バー35とからなるものであって、図6に示す食材検索画面20bで食材検索操作欄21の栄養素選択欄33が除かれた構成と同様の構成をなすものである。
そこで、図6に示す食材検索画面20bと同様、カラーバー33の各位置には、色が該当する食材が対応付けられており、また、食材指定バー35はドラッグ操作またはタッチ操作することによりガイドレール36に沿って移動可能であり、この食材指定バー35の中心線が指す色の食材の食材エリア26が食材配列表示欄25に配列されて表示される。
このように、この第3の実施形態は、色でもって食材を検索するものであり、食材指定バー35をユーザがドラッグ操作またはタッチ操作して移動させ、カラーバー33の所望とする色に対応する位置に設定することにより、この色の食材の食材エリア26を食材配列表示欄25に表示させることができ、先の実施形態と同様、所望の食材エリア26の買い指示ボタン26cをタッチすることにより、この食材エリア26の食材を買い物かごに入れることができる。
ところで、同じ食材であっても、これを見る人によって、見える色が異なる場合がある。この第3の実施形態の1つの変形例として、このように、人によって色が異なる食材に対しては、デフォルトとして、夫々の人が認識するカラーバー33での異なる色に同じ食材を対応付けるようにする。例えば、同じ食材について、黄色い食材にも見えるし、白い食材にも見える場合、この食材をカラーバー33の黄色の位置と白色の位置に対応させるものである。
図11は第3の実施形態でのユーザに応じたカラーバー33の作成方法を示す図であって、33a,33bはユーザ毎のカラーバーであり、前出図面に対応する部分には同一符号をつけて重複する説明を省略する。
図11(a)はこのデフォルトのカラーバー33を示すものであって、この食材検索システムで買い物をし始めるユーザには、このデフォルトのカラーバー33を使用するものである。このデフォルトのカラーバー33では、上記のように、同じ食材Aが、人によって黄色の食材にも、白色の食材に見えるから、黄色の色エリア34Y内と白色の色エリア34W内とにこの食材Aを位置付けるものである。
ユーザaがこの第3の実施形態の食材検索システムを用いて食材の買い物をする場合には、カラーバー33としては、このディフォルトのカラーバー33を用いる。このユーザaがこの食材Aを黄色の食材と見てその検索を行なう場合、このカラーバー33で黄色の色エリア34Yを選択し、それによる食材エリア26の中からこの食材Aを選択する。このような買いもの結果は、ネットスーパー事業者2の商品管理サーバ2aにより、商品DB2bの経歴DBに履歴情報として格納されるが、かかる食材Aの履歴情報から、このユーザaでは、食材Aが黄色い食材として選択していることになれば、商品管理サーバ2aはデフォルトのカラーバー33に対して黄色の色エリア34Yでの食材Aの設定位置はそのまま残し、白色の色エリア34Wでの食材Aの設定位置をキャンセルし、図11(b)に示すようなユーザaに対するカラーバー33aを作成し、ユーザaに対してこれを使用する。
また、ユーザbがこの第3の実施形態の食材検索システムを用いて食材の買い物をする場合にも、カラーバー33としては、図11(a)に示すディフォルトのカラーバー33を用いる。このユーザbがこの食材Aを白色の食材と見てその検索を行なう場合、このカラーバー33で白色の色エリア34Wを選択し、それによる食材エリア26の中からこの食材Aを選択する。このような買いもの結果は、ネットスーパー事業者2の商品管理サーバ2aにより、商品DB2bの経歴DBに履歴情報として格納されるが、かかる食材Aの履歴情報から、このユーザbでは、食材Aが白い食材として選択していることになれば、商品管理サーバ2aはデフォルトのカラーバー33に対して白色の色エリア34Wでの食材Aの設定位置はそのまま残し、黄色の色エリア34Yでの食材Aの設定位置をキャンセルし、図11(c)に示すようなユーザbに対するカラーバー33bを作成し、ユーザbに対してこれを使用する。
このようにして、ユーザに応じて異なる色に見える食材に対し、ユーザ毎にその食材をそのユーザが見える色の位置に設定したカラーバーを用いて食材の検索を行なうことが可能となり、ユーザ毎にそれが認識する色で食材を決めることができる。
図12は本発明による食材検索システムの第4の実施形態での食材検索画面の一具体例を示す図であって、90は食材検索画面、91はカラーバー、92は食材画像であり、図6に対応する部分には同一符号をつけて重複する説明を省略する。
同図において、この第4の実施形態の食材検索画面90は、図10に示す第3の実施形態の食材検索画面80と同様、食材検索操作欄21がカラーバー91とガイドレール36に沿って移動可能な食材指定バー35とからなるものであるが、このカラーバー91は食材配列表示欄25で配列表示される各食材エリア26での食材画像26aが、食材画像92として、縮小されて配列されてなるものである。
ここで、食材画像92は、その色に応じて、図10におけるカラーバー33のように、各色毎に区分されて配列されるものであって、かかる食材画像92の配列がそれらの色によってカラーバー92を構成しているものである。従って、このカラーバー92では、一連の食材画像92の配列により、それらの色によってカラーバーが形成されているが、また、食材が色毎に区分されて配列されていることになり、夫々の食材画像92では、食材も認識することができる。
以上の構成以外の構成は図10に示す第3の実施形態と同様であり、従って、同様の効果が得られる。