JP2012254722A - 車両用ルーフ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両室内空間からの見栄えを向上することができるとともに、挟み込みに対処できる車両用ルーフ装置を提供する。
【解決手段】車両用ルーフ装置は、第1ガーニッシュ41と第2ガーニッシュ42とによって形成される間隙を室内空間から隠蔽する第3ガーニッシュ43とを備える。車両用ルーフ装置は、ガイド部材21は、ガイド部材21が車両後方及び前方の少なくとも一方に移動する際に第3ガーニッシュ43と係合する係合ピン40を有する。第3ガーニッシュ43は、係合ピン40の移動軌跡を遮るように突設され、ガイド部材21が車両前方に移動する際に係合ピン40と係合するとともに、係合ピン40から所定以上の荷重が加えられたときに係合ピン40の車両後方及び前方への通過を許容する板ばね50を備えた。
【選択図】図3

Description

この発明は、車両のルーフに形成された開口部を開閉する車両用ルーフ装置に関する。
従来、車両のルーフに形成された開口部を、前後方向に移動する可動パネルで開閉する車両用ルーフ装置として種々のものが提案されている(例えば特許文献1参照)。これらの車両用ルーフ装置は、開放時に可動パネルがルーフの下側に摺動・格納される、いわゆるインナースライディング式が採用されており、開閉作動に係る機能部品を車両室内空間から隠蔽するガーニッシュ(又はカバー)を設けることが併せて提案されている。
特開2000−190735号公報
ところで、車両用ルーフ装置としては、可動パネルが前端部を支点に後端部を上昇させた状態(チルトアップ状態)のまま開作動する、いわゆるアウタースライディング式のものも提案されている。この場合、可動パネルのチルトアップ動作に伴い、開口部の車両幅方向両縁部において、可動パネルの後端部とルーフとの間に間隙が生じることになる。そして、可動パネルの開閉作動に係る機能部品が車両室内空間に露出して見栄えが悪くなってしまう。一方、特許文献1に準じて機能部品を車両室内空間から隠蔽しようとしても、可動パネルがチルトアップ状態のまま開作動する構造上、該可動パネルの全閉時、チルトアップ動作時、開作動時及び全開時の全ての状態に亘って隠蔽することは自ずと困難になる。つまり、特許文献1では、このようなアウタースライディング式の車両用ルーフ装置に特有の課題を解決し得る手段について何ら示唆されていない。
また、車両室内空間から機能部品を隠蔽するための隠蔽部材を設けた際に、この隠蔽部材による挟み込みがあったとしても、車両用ルーフ装置が挟み込みに対処できることが求められていた。よって、車両室内空間からの見栄えを向上することができるとともに、挟み込みに対処できるアウタースライディング式の車両用ルーフ装置が求められていた。
この発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、車両室内空間からの見栄えを向上することができるとともに、挟み込みに対処できる車両用ルーフ装置を提供することにある。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について説明する。
請求項1に記載の発明は、車両のルーフに形成された開口部の車両幅方向縁部に設けられるガイドレールに沿って車両前後方向に移動自在に設けられたガイド部材と、該ガイド部材に係合されて前記開口部を開閉する可動パネルを支持する支持部材とを備え、前記ガイド部材の車両後方への移動に伴い前記支持部材の支持する前記可動パネルをチルトアップ動作させるとともにチルトアップ状態のまま開作動させる車両用ルーフ装置において、前記ガイドレールに保持され、前記可動パネルのチルトアップ動作時及び開作動時に前記支持部材と前記ガイドレールとの間隙を室内空間から隠蔽する第1ガーニッシュと、前記可動パネルに保持され、前記支持部材を室内空間から隠蔽するとともに、前記可動パネルの全閉時及びチルトアップ動作時に前記ガイド部材を室内空間から隠蔽する第2ガーニッシュと、前記ガイド部材又は前記支持部材に連係されて前記ガイドレールに沿って車両前後方向に移動自在に支持され、前記可動パネルの全閉時、チルトアップ動作時及び開作動時に前記第1ガーニッシュと前記第2ガーニッシュとによって形成される間隙を室内空間から隠蔽する第3ガーニッシュとを備え、前記ガイド部材は、前記ガイド部材が車両後方及び前方の少なくとも一方に移動する際に前記第3ガーニッシュと係合する第1係合部を有し、前記第3ガーニッシュは、前記第1係合部の移動軌跡を遮るように突設され、前記ガイド部材が車両前方に移動する際に前記第1係合部と係合するとともに、前記第1係合部から所定以上の荷重が加えられたときに該第1係合部の車両後方及び前方への通過を許容する位置保持部材を備えたことをその要旨としている。
同構成によれば、アウタースライディング式の車両用ルーフ装置において、可動パネルの全閉時、チルトアップ動作時、開作動時及び全開時の各状態において、第1〜第3ガーニッシュの協働で支持部材、ガイド部材、並びに支持部材及びガイドレールの間隙を室内空間から隠蔽することができ、見栄えを向上することができる。
また、第3ガーニッシュは、ガイド部材が車両前方に移動する際、位置保持部材が第1係合部と係合することで車両前方に移動する。さらに、第3ガーニッシュとともにガイド部材が車両前方に移動する際、即ち可動パネルの閉作動時、例えば第1ガーニッシュ及び第2ガーニッシュの形成する間隙内で第3ガーニッシュにより異物が挟み込まれたとしても、第1係合部から位置保持部材に所定以上の荷重が加えられることで、第1係合部が位置保持部材よりも車両前方に通過する。従って、第3ガーニッシュの異物に接触した位置よりも車両前方への移動を回避でき、挟み込みに対処することができる。
さらに、可動パネルの閉作動時にあっても、第1ガーニッシュ及び第2ガーニッシュの形成する間隙を第3ガーニッシュにて室内空間から隠蔽するように第3ガーニッシュを配置・設定した場合、ルーフにルーフ装置を搭載するための作業スペースが制限されることになる。この場合、第3ガーニッシュを車両後方に押圧して、第1係合部から位置保持部材に所定以上の荷重を加えることで、位置保持部材の車両前方に第1係合部を通過させて第3ガーニッシュを車両後方に移動させる。これにより、第3ガーニッシュの車両前方で支持部材と可動パネルとを締結するスペースを十分に確保することができ、作業性を向上することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車両用ルーフ装置において、前記位置保持部材は、車両用ルーフ装置の非動作時に、前記第1係合と係合することで前記ガイド部材を仮止めし、所定以上の荷重が加えられた際に前記第1係合部の移動を許容する仮止部を有することをその要旨としている。
同構成によれば、第1係合と係合することでガイド部材を仮止めする仮止部を位置保持部材に設けたので、取付前の車両用ルーフ装置の運搬時や、ルーフへの設置時等の非動作時にガイド部材を仮止部によって保持して、運搬時や設置時の作業性を向上させることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の車両用ルーフ装置において、前記位置保持部材は、前記第1係合部と係合する係合凸部を有し、前記所定以上の荷重が加えられた際に弾性変形することで前記第1係合部の移動を許容する板ばねであることをその要旨としている。
同構成によれば、第1係合部と係合することでガイド部材を車両の前後方向に移動する係合凸部を有する板ばねを位置保持部材とした。このため、板ばねをガイド部材に取り付けることで、所定以上の荷重を加えられた際に弾性変形するという板ばねの特性によって第1係合部との係合と移動の許容とを可能にする。
請求項4に記載の発明は、請求項1又は2に記載の車両用ルーフ装置において、前記位置保持部材は、前記第1係合部と係合し、前記所定以上の荷重が加えられた際に弾性変形することで前記第1係合部の移動を許容する弾性片であることをその要旨としている。
同構成によれば、所定以上の荷重で弾性変形する弾性片を位置保持部材としたので、ガイド部材に追加する部材を小型化することができ、ガイド部材の大型化、ひいては他の支持部材等との接触を抑制することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の車両用ルーフ装置において、前記支持部材は、前記支持部材が車両後方及び前方の少なくとも一方に移動する際に前記第3ガーニッシュと係合する第2係合部を有し、前記第2係合部は、前記支持部材が前記可動パネルの全閉時に相当する位置から所定量だけ車両後方に移動したときに前記第3ガーニッシュと係合することをその要旨としている。
同構成によれば、ガイド部材が所定量だけ車両後方に移動したときに、第3ガーニッシュが第2係合部と係合することで、例えば可動パネルのチルトアップ当初の状態ではガイドレールに停止した状態で支持部材の少なくとも中間部及びガイドレールの間隙を室内空間から隠蔽することになる。従って、ガイドレールを車両後方に移動しながら間隙を室内空間から隠蔽する場合に比べて、第3ガーニッシュによってより確実に隠蔽することができる。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか一項に記載の車両用ルーフ装置において、前記ガイド部材が車両後方に移動する際に、前記位置保持部材の車両前方に通過した前記第1係合部と前記位置保持部材との係合によって前記第3ガーニッシュの車両後方への移動を係止するストッパ部材を備えたことをその要旨としている。
同構成によれば、位置保持部材の車両前方に第1係合部が通過した状態では、第3ガーニッシュは、ガイド部材が車両後方に移動する際、位置保持部材が第1係合部と係合することで車両後方に移動する。このとき、ストッパ部材により第3ガーニッシュの車両後方への移動が係止されると、第1係合部から位置保持部材に所定以上の荷重が加えられることで、第1係合部が車両後方に通過することになり、本来の状態(当初の状態)に復帰させることができる。
本発明によれば、アウタースライディング式の車両用ルーフ装置において、車両室内空間からの見栄えを向上することができるとともに、挟み込みに対処できる。
(a)(b)(c)車両用ルーフ装置の動作状態を示す側面図。 車両用ルーフ装置のA−A断面図。 (a)(b)(c)車両用ルーフ装置の動作状態を示す側面図。 車両用ルーフ装置のB−B断面図。 車両のルーフを示す斜視図。 板ばねが設けられた第3ガーニッシュを示す側面図、板ばねの取付状態を示す拡大図、及び第3ガーニッシュのガイドレールへの取付状態を示す拡大図。 板ばねが設けられた第3ガーニッシュを示す斜視図。 (a)(b)車両用ルーフ装置の異物挟み込み時の動作状態を示す側面図。 (a)(b)車両用ルーフ装置の異物挟み込み後の動作状態を示す側面図。 (a)(b)車両用ルーフ装置のルーフへの取り付け時の動作状態を示す側面図。 板ばねが設けられた第3ガーニッシュを示す側面図。 板ばねが設けられた第3ガーニッシュを示す側面図。 係合突起が設けられた第3ガーニッシュを示す側面図 車両用ルーフ装置のB−B断面図。
(第1の実施形態)
以下、本発明を具体化した第1の実施形態について図1〜図10に従って説明する。
図5に示されるように、ルーフ10は、略四角形のルーフ開口部10aを有する。そして、ルーフ装置11は、ルーフ開口部10aの車両前側の縁部に配置・支持されたデフレクター12を備えるとともに、車両前後方向に移動してルーフ開口部10aを開閉する、例えばガラス板からなる略四角形の可動パネル13を備える。
デフレクター12は、その後部を中心に回動することで前部が上動する、いわゆるチルトアップ動作可能に取り付けられている。デフレクター12は、可動パネル13の開作動に伴い該可動パネル13側から解放されてチルトアップ動作し、ルーフ10上面よりも上側に突出する(展開状態)。あるいは、デフレクター12は、可動パネル13の閉作動に伴い該可動パネル13側から押さえ込まれてルーフ10上面の下側に収まる(格納状態)。デフレクター12は、ルーフ開口部10aを開放した際に展開状態になることで、車室内への風の巻き込みによる空気振動を防止する。
可動パネル13は、その前部を中心に回動することで後部が上動するチルトアップ動作及び車両前後方向へのスライド動作可能に取り付けられている。可動パネル13の開閉作動においては、チルトアップ状態のままスライド動作する、いわゆるアウタースライディング式が採用されている。
次に、可動パネル13の開閉作動等に係る構造について説明する。なお、ルーフ装置11は、可動パネル13の開閉作動に係る構造をルーフ開口部10aの車両幅方向両側に対で備えており、以下では基本的に車両幅方向片側の当該構造のみについて説明する。
図1は、ルーフ装置11を一部破断して示す側面図であって、図1(a)(b)(c)は、可動パネル13の全閉時、チルトアップ動作時、及び全開時の各状態を示す。
図1に示されるように、ルーフ装置11は、ルーフ開口部10aの車両幅方向縁部に設けられるガイドレール14を備える。ガイドレール14は、車両前後方向へ延在する。また、ガイドレール14は、例えばアルミニウム合金の押出材からなる。
図2の横断面図に示すように、ガイドレール14は、車両上方に開口する断面略C字状の第1レール部15を有する。また、ガイドレール14は、第1レール部15の車両幅方向内側に並設され、車両上方に開口する断面略C字状のレール部としての第2レール部16を有する。すなわち、この第2レール部16は、ガイドレール14の底壁の一部をなす底壁16aを有するとともに、該底壁16aから上側に立設された互いに平行な側壁16b,16cを有し、更に該側壁16b,16cから車両幅方向で互いの対向側に突出する対のガイド片16dを有する。なお、側壁16bは、第1レール部15の一部もなしている。
さらに、ガイドレール14は、第2レール部16の車両幅方向内側に並設された第3レール部17を有する。この第3レール部17は、車両幅方向内側に開口する断面略U字状の内張保持部17aを有するとともに、該内張保持部17aの上側に重ねられた車両幅方
向内側に開口する断面略U字状のガイド部17bを有し、更に該ガイド部17bの上側に重ねられた車両幅方向内側に開口する断面略U字状のガーニッシュ保持部17cを有する。これら内張保持部17a、ガイド部17b及びガーニッシュ保持部17cは、互いに一部を共有し合う態様で上下方向に並設されている。
図1に示されるように、ガイドレール14の第1レール部15には、ガイド部材21が車両前後方向に移動可能に装着される。すなわち、ガイド部材21は、第1レール部15を摺動する前後一対のガイドシュー22を有するとともに、該ガイドシュー22から上側に立設された板状の本体部23を有する。そして、本体部23には、車両幅方向に開口して車両前後方向に延在するガイド溝24が形成されている。このガイド溝24は、前方に向かうに従い上昇するように傾斜する第1傾斜部24aを有するとともに、該第1傾斜部24aの前端に連続してガイドレール14と概ね平行に延在する直線部24bを有し、更に該直線部24bの前端に連続して前方に向かうに従い上昇するように傾斜する第2傾斜部24cを有する。なお、本体部23の後端部には、車両幅方向内側に第2レール部16の近傍まで突出する第1係合部としての係合ピン40が固着されている(図4参照)。ガイド部材21は、例えば電動モータ(図示略)に駆動連結されており、ガイドレール14(第1レール部15)に沿って車両前後方向に移動駆動される。
図1に示されるように、可動パネル13の下面には、ガイドレール14の上側となる車両幅方向縁部において、例えば金属板からなる支持パネル26が固着されるとともに、該支持パネル26には、車両前後方向に延在する金属板からなる支持部材としての支持ブラケット27が締結されている。なお、支持ブラケット27は、可動パネル13の略全長に亘って延在する。支持ブラケット27の前端部27aの下部には前側切欠部27dが形成されている。支持ブラケット27の前端部27aの後方となる中間部27bの下部には、中間切欠部27eが形成されている。そして、支持ブラケット27は、可動パネル13の前端の下方に配置されている。支持ブラケット27(前端部27a)の前端は、第1レール部15を摺動する前側ガイドシュー28に回動自在に連結されている。つまり、支持ブラケット27等に支持される可動パネル13は、支持ブラケット27の前端を支点に回動することで、その後部が上下動する。
また、支持ブラケット27の前側切欠部27dと中間切欠部27eと挟まれる下側には、車両幅方向に突出してガイド溝24に移動自在に嵌入されるガイドピン29が固着されている。図1(a)に示すように、このガイドピン29は、可動パネル13の全閉時にガイド溝24(第1傾斜部24a)の下端に配置されるように設定されている。従って、この状態でガイド部材21がガイドレール14(第1レール部15)に沿って車両後方に移動すると、ガイド溝24に案内されるガイドピン29が第1傾斜部24aを上がって直線部24bに達する。このとき、可動パネル13は、支持ブラケット27の前端を支点に回動することで、図1(b)に示すように、その後部が上動するチルトアップ動作をする。なお、可動パネル13のチルトアップ動作時、ガイド溝24によりガイドピン29が押圧される支持ブラケット27(可動パネル13)の車両後方への移動は、チェック手段(図示略)で適宜規制されている。
続いて、ガイド部材21がガイドレール14(第1レール部15)に沿って車両後方に更に移動すると、ガイド溝24に案内されるガイドピン29が第2傾斜部24cを上がってその終端に達する。このとき、可動パネル13は、支持ブラケット27の前端を支点に更に回動することでその後部が更に上動するとともに、当該状態(チルトアップ状態)のままガイド部材21と一体で後方に移動する態様で開作動する。なお、図1(c)に示すように、可動パネル13の全開時には、支持ブラケット27の中間切欠部27eがルーフ開口部10aの後縁部を乗り越えることでルーフ10との干渉が回避されている。
一方、可動パネル13の全開状態でガイド部材21が車両前方に移動するとき、上述とは概ね逆順で動作する。ただし、可動パネル13がチルトアップ動作当初の状態に戻るまでは、該可動パネル13が支持ブラケット27の前端を支点に回動することがチェック手段(図示略)で適宜規制されている。従って、可動パネル13が全開状態から閉作動する際に、その後部が直ちに下動してルーフ10と干渉したりすることはない。
なお、支持ブラケット27には、前側切欠部27dの前側に、車両幅方向内側に突出する第2係合部としての係合ピン30が固着されている。この係合ピン30は、第2レール部16の上側を横切るように配置されている。
図1(c)に示されるように、ガイドレール14の第2レール部16には、デフレクター12のヒンジ部を構成する樹脂製のベース部材31が取着されている。デフレクター12は、両側のベース部材31から車両前側に延出する対のアーム部32及び車両幅方向に延在してこれら両アーム部32の前端間を接続するデフレクター本体33(図5参照)を有して略U字状に成形されている。デフレクター12は、付勢手段(図示略)によりルーフ10の上面よりも上側に突出するように付勢されており、可動パネル13が全閉状態又はチルトアップ動作当初の状態にあるとき(図1(a)(b)参照)、ルーフ10の上面の下側に収まるように係合ピン30によりアーム部32の上面が押さえ込まれている。そして、可動パネル13がチルトアップ状態のまま開作動を開始すると、係合ピン30から解放されるデフレクター12は、付勢手段に付勢されてルーフ10の上面よりも上側に突出する(図1(c)参照)。
図2に示されるように、第3レール部17の内張保持部17aには、ルーフ開口部10aに対向して上下方向に開口する天井内張36の周縁部を保持する断面略U字状の保持部材37が嵌着されている。また、ガイド部17bには、可動パネル13側と連係手段(図示略)を介して連係された略四角形のサンシェード38が車両前後方向に移動可能に装着されている。サンシェード38は、可動パネル13の開閉作動に連動して開閉作動する。
ガーニッシュ保持部17cには、例えば樹脂材又は樹脂及びゴムの2色成形材からなる第1ガーニッシュ41が保持されている。すなわち、第1ガーニッシュ41は、その車両前後方向略全長に亘って車両幅方向外側に開口する断面略U字状のホルダ部41aを有するとともに、該ホルダ部41aの下側の開口端から断面略V字状に分岐する態様で上側に延出する対の圧接片41b,41cを有する。第1ガーニッシュ41は、ホルダ部41aの下部がガーニッシュ保持部17c内に挿入される際、両圧接片41b,41cがガーニッシュ保持部17cの対向面に圧接することでガーニッシュ保持部17cに保持される。特に、第1ガーニッシュ41は、両圧接片41b,41cが互いに異なる2点でガーニッシュ保持部17cの対向面に圧接することで、車両前後方向に延在する該ガーニッシュ保持部17cを中心に揺動する態様の位置ずれが抑制されている。
図3に示されるように、第1ガーニッシュ41は、ホルダ部41aの後端部から上側に立設されたひれ状の隠蔽部41dを有する。図3(b)に示すように、この隠蔽部41dは、可動パネル13のチルトアップ動作時に支持ブラケット27(後端部27c)及びガイドレール14の間隙C1に車両幅方向内側から重なる態様で間隙C1を車両室内空間から隠蔽する。なお、隠蔽部41dは、可動パネル13の開作動時にも、上記に準じて支持ブラケット27及びガイドレール14の間隙を車両室内空間から隠蔽する。
支持パネル26(可動パネル13)には、例えば樹脂材又は樹脂及びゴムの2色成形材からなり、該支持パネル26の略全長に亘って車両前後方向に延在する長板状の第2ガーニッシュ42が保持されている。すなわち、図2に示すように、支持パネル26は、第2レール部16の上側を横切るように車両幅方向内側に突出する前後一対の支持片26aを有するとともに、該支持片26aを上下方向に開口する係止孔26bを有する。一方、第2ガーニッシュ42には、各支持片26aに対向して車両幅方向外側に突出する下側に開口する断面略C字状(図3参照)のホルダ部42aが形成されるとともに、該ホルダ部42aに挿入された支持片26aの係止孔26bに嵌入する係止爪42bが形成されている。第2ガーニッシュ42は、第1ガーニッシュ41の車両幅方向外側に隣接する第2レール部16及び第3レール部17間に配置されており、ホルダ部42aに支持片26aを挿入するとともに、係止爪42bを係止孔26bに嵌入することで支持パネル26に保持される。
図3に示されるように、第2ガーニッシュ42は、支持ブラケット27の中間部27bに合わせてその中間部の下部に形成された切欠部42cを有する。そして、第2ガーニッシュ42は、支持ブラケット27の略全長に亘って車両幅方向内側から重なる態様でこれらを車両室内空間から隠蔽する。図3(c)に示すように、可動パネル13の全開時、第2ガーニッシュ42は、切欠部42cがルーフ開口部10aの後縁部を乗り越えることでルーフ10との干渉が回避されている。
そして、図3(a)(b)に示されるように、第2ガーニッシュ42の前端部は、可動パネル13の全閉時及びチルトアップ動作時にガイド部材21に車両幅方向内側から重なる態様で該ガイド部材21を車両室内空間から隠蔽する。
図4に示されるように、ガイドレール14の第2レール部16には、第1ガーニッシュ41と第2ガーニッシュ42とによって形成される間隙を室内空間から隠蔽する第3ガーニッシュ43が車両前後方向に移動自在に支持されている。すなわち、この第3ガーニッシュ43には、その車両前後方向略全長に亘ってガイドシュー44が形成されている。このガイドシュー44は、ガイド片16dの上側で車両幅方向両側に突出する上側ガイド部44a及びガイド片16dの下側で車両幅方向両側に突出する下側ガイド部44bを有して断面略H字状に成形されており、これら上側ガイド部44a及び下側ガイド部44bにて各ガイド片16dを上下方向で挟み込んでいる。
また、図6に示されるように、ガイドシュー44は、上側ガイド部44a及び下側ガイド部44bの前端及び後端の2箇所にそれぞれ形成された略弓形の第1圧接部44c,44dを有する。これら第1圧接部44c,44dは、上側ガイド部44a及び下側ガイド部44bの挟み込むガイド片16dに圧接する。さらに、ガイドシュー44は、下側ガイド部44bの車両前後方向中央部の1箇所に形成された略弓形の第2圧接部44eを有する。この第2圧接部44eは、第2レール部16の底壁16aに圧接する。つまり、第3ガーニッシュ43は、各ガイド片16dにおいて、これら第1圧接部44c,44d及び第2圧接部44eにより第2レール部16に対し3箇所で支持されている。これは第3ガーニッシュ43と第2レール部16との間の摺動抵抗の増大を抑制しつつ第3ガーニッシュ43のがたつきを抑制するためである。
また、第3ガーニッシュ43は、ガイドシュー44の上側に立設された平板状の隠蔽部45を有する。この隠蔽部45は、支持ブラケット27に設けられた係合ピン30の後側に配置されている。従って、係合ピン30は、支持ブラケット27(可動パネル13)の車両後方への移動に伴って隠蔽部45と係合する。これにより、第3ガーニッシュ43は、係合ピン30に押圧されて支持ブラケット27(可動パネル13)と一体で車両後方に移動する。
図6及び図7に示されるように、第3ガーニッシュ43は、例えば樹脂材又は樹脂及びゴムの2色成形材からなる。具体的には、隠蔽部45の下側部45aが硬質樹脂で形成され、隠蔽部45の上端部45bが軟質樹脂で形成されている。硬質樹脂で形成された下側部45aの上端には、軟質樹脂が成形時に流入して結合する結合孔45cが形成されている。上端部45bは、成形時に下側部45aの結合孔45cに流入した結合凸部45dが形成される。硬質樹脂で形成された下側部45aの結合孔45cに上端部45bを形成する軟質樹脂が流入することで、上端部45bが下側部45aから外れることを防止することができる。
第3ガーニッシュ43の側面には、ガイド部材21に設けられた係合ピン40の前側で該係合ピン40の移動軌跡を遮るとともに、所定以上の荷重が加えられた際には係合ピン40の前側への移動を許容する位置保持部材としての板ばね50が設けられている。板ばね50の後側は、ガイド部材21に取り付けられる略U字状の取付部51が形成されている。第3ガーニッシュ43の側面には、板ばね50の取付部51が取り付けられる直方体状の取付凸部46が突設されている。取付部51の先端には、取付凸部46から取付部51の抜け止めを規制するために略U字状の内側に突出する抜止爪52が形成されている。取付凸部46の前側の上面には、抜止爪52が掛止される掛止凹部47が形成されている。また、取付凸部46の後端部の上下面には、板ばね50を取付凸部46に組み付ける際に、抜止爪52が引っ掛からないように誘導する傾斜面48が形成されている。
また、板ばね50の前側には、係合ピン40と係合することで係合ピン40の移動を規制する係合凸部53が形成されている。係合凸部53は、下方に突出するように折り曲げられて形成される。すなわち、係合凸部53は、前側に向かうに従い上昇するように傾斜する第1傾斜部53aと、該第1傾斜部53aの後端に連続して後側に向かうに従い上昇するように傾斜する第2傾斜部53bとにより構成されている。第1傾斜部53aの車両前後方向からの傾斜角度は、第2傾斜部53bの車両前後方向からの傾斜角度よりも小さく設定されている。
さらに、係合凸部53を含む板ばね50の前側は、不織布54に覆われている。板ばね50の前側が不織布54に覆われていることで、係合ピン40が板ばね50と接触した際に発生する接触音を低減することができる。
従って、係合ピン40は、ガイド部材21(可動パネル13)の車両前方への移動に伴って板ばね50の係合凸部53の第2傾斜部53bと係合する。これにより、第3ガーニッシュ43は、係合ピン40に押圧されてガイド部材21(可動パネル13)と一体で車両前方に移動する。また、係合ピン40は、第3ガーニッシュ43が車両前方へ復帰する際に、第1傾斜部53aに当接しつつ、板ばね50を持ち上げ、係合凸部53よりも後方へ移動する。すなわち、第1傾斜部53aは、係合ピン40を復帰側へ誘導するガイド面として機能する。
ガイド部材21の車両前方への移動に伴う可動パネル13の全閉時、係合ピン40に押圧された隠蔽部45(第3ガーニッシュ43)は、支持ブラケット27に設けられた係合ピン30から所定量だけ離隔配置されている。これは、少なくとも可動パネル13がチルトアップ動作を完了する前に、第3ガーニッシュ43が移動開始することを回避するためである。すなわち、第3ガーニッシュ43は、可動パネル13がスライド状態のまま一定量の開作動を行うことで移動を開始する。
そして、図3(a)に示されるように、可動パネル13の全閉時、隠蔽部45は、支持ブラケット27の少なくとも中間部27bに車両幅方向内側から重なる態様で該中間部27bを車両室内空間から隠蔽する。この際、隠蔽部45は、第2ガーニッシュ42の車両幅方向外側で切欠部42cを覆う。また、図3(b)に示すように、可動パネル13のチルトアップ動作時、隠蔽部45は支持ブラケット27(中間部27b)及びガイドレール14の間隙C1並びにガイド部材21に車両幅方向内側から重なる態様で該間隙C1を車両室内空間から隠蔽する。なお、隠蔽部45は、可動パネル13の開作動時にも、上記に準じて支持ブラケット27及びガイドレール14の間隙C1並びにガイド部材21を車両室内空間から隠蔽する。さらに、図3(c)に示すように、可動パネル13の全開時、隠蔽部45は支持ブラケット27の前端部27a及びガイドレール14の間隙並びにガイド部材21に車両幅方向内側から重なる態様でこれらを車両室内空間から隠蔽する。また、図3(a)(b)に示すように、可動パネル13の全閉時及びチルトアップ動作時、隠蔽部45は、第1ガーニッシュ41と第2ガーニッシュ42とによって形成される間隙(開口)に車両幅方向内側から重なる態様で該間隙を車両室内空間から隠蔽する。この間隙が、主に第2ガーニッシュ42とルーフ10との干渉を回避するために形成された切欠部42cに起因することはいうまでもない。なお、隠蔽部45は、可動パネル13の開作動時にも、上記に準じて第1ガーニッシュ41と第2ガーニッシュ42とによって形成される間隙を車両室内空間から隠蔽する。
また、ルーフ10には、ルーフ開口部10aの後縁部に沿って車両幅方向に延在して両ガイドレール14間を橋渡しするストッパ部材としてのドレイン18(図8参照)が搭載されている。このドレイン18は、可動パネル13の全閉時又は開作動の直後に可動パネル13の後縁部から落下する水滴を受けるためのものである。ドレイン18は、ガイド部材21の移動軌跡を遮らないように、且つ、第3ガーニッシュ43(隠蔽部45)の後端面49の移動軌跡を遮るように配置されている。
ここで、係合ピン40は、ガイド部材21(可動パネル13)の車両前方への移動に伴って板ばね50の係合凸部53と係合する。これにより、第3ガーニッシュ43は、基本的に係合ピン40に押圧されてガイド部材21(可動パネル13)と一体で車両前方に移動する。
また、板ばね50は、係合ピン40から所定以上の荷重が加えられたときに、弾性変形して該係合ピン40の車両後方及び前方への通過を許容する。従って、図8(a)(b)に示すように、第3ガーニッシュ43とともにガイド部材21が車両前方に移動する際、即ち可動パネル13の閉作動時、例えば第1ガーニッシュ41及び第2ガーニッシュ42の形成する間隙内で第3ガーニッシュ43によりその移動方向に異物Sが挟み込まれたとしても、係合ピン40から板ばね50の係合凸部53に所定以上の荷重が加えられる。このため、係合ピン40が係合凸部53の斜面に当接することで板ばね50の係合凸部53が上側へ弾性変形して係合ピン40を車両前方に通過させる。従って、第3ガーニッシュ43のそれ以上の車両前方への移動を回避でき、挟み込みに対処することができる。
そして、図9(a)に示されるように、板ばね50の係合凸部53の車両前方に係合ピン40が通過した状態では、第3ガーニッシュ43は、ガイド部材21が車両後方に移動する際、即ち可動パネル13の開作動時、板ばね50の係合凸部53の前側において係合ピン40と係合することで一体に車両後方へ移動する。このとき、第3ガーニッシュ43の後端面49にドレイン18が当接して第3ガーニッシュ43の車両後方への移動が規制されると、係合ピン40から板ばね50の係合凸部53に所定以上の荷重が加えられる。このため、係合ピン40が係合凸部53の斜面に当接することで板ばね50の係合凸部53が上側へ弾性変形して係合ピン40が車両後方に通過することになり、図9(b)に示す本来の状態(当初の状態)に復帰する。
また、図10(a)に示されるように、第1ガーニッシュ41及び第2ガーニッシュ42の形成する間隙を第3ガーニッシュ43にて室内空間から隠蔽するように第3ガーニッシュ43を配置しているので、ルーフ10にルーフ装置11を搭載するための作業スペースが制限されることになる。このため、図10(b)に示すように、第3ガーニッシュ43を車両後方に押圧して、係合ピン40から板ばね50に所定以上の荷重を加えることで、板ばね50の車両前方に係合ピン40を通過させて第3ガーニッシュ43を車両後方に移動させる。これにより、第3ガーニッシュ43の車両前方で支持ブラケット27と可動パネル13とを締結するスペースを十分に確保することができ、作業性を向上することができる。
以上、説明した本実施形態によれば、以下の効果を奏することができる。
(1)可動パネル13の全閉時、チルトアップ動作時、開作動時及び全開時の各状態において、第1〜第3ガーニッシュ41〜43の協働で支持ブラケット27、ガイド部材21、並びに支持ブラケット27及びガイドレール14の間隙C1を室内空間から隠蔽することができ、見栄えを向上することができる。
また、第3ガーニッシュ43は、ガイド部材21が車両前方に移動する際、板ばね50が係合ピン40と係合することで車両前方に移動する。さらに、第3ガーニッシュ43とともにガイド部材21が車両前方に移動する際、即ち可動パネル13の閉作動時、第1ガーニッシュ41及び第2ガーニッシュ42の形成する間隙内で第3ガーニッシュ43により異物Sが挟み込まれたとしても、係合ピン40から板ばね50に所定以上の荷重が加えられる。このため、係合ピン40が板ばね50よりも車両前方に通過する。従って、第3ガーニッシュ43の異物Sに接触した位置よりも車両前方への移動を回避でき、挟み込みに対処することができる。
さらに、可動パネル13の閉作動時にあっても、第1ガーニッシュ41及び第2ガーニッシュ42の形成する間隙を第3ガーニッシュ43にて室内空間から隠蔽するように第3ガーニッシュ43を配置・設定した場合、ルーフ10にルーフ装置11を搭載するための作業スペースが制限されることになる。この場合、第3ガーニッシュ43を車両後方に押圧して、係合ピン40から板ばね50に所定以上の荷重を加えることで、板ばね50の車両前方に係合ピン40を通過させて第3ガーニッシュ43を車両後方に移動させる。これにより、第3ガーニッシュ43の車両前方で支持ブラケット27と可動パネル13とを締結するスペースを十分に確保することができ、作業性を向上することができる。
(2)係合ピン40と係合することでガイド部材21を車両の前後方向に移動する係合凸部53を有する板ばね50を位置保持部材とした。このため、板ばね50をガイド部材21に取り付けることで、所定以上の荷重を加えられた際に弾性変形するという板ばね50の特性によって係合ピン40と係合するとともに、移動を許容することができる。
(3)第3ガーニッシュ43は、ガイド部材21が可動パネル13の全閉時に相当する位置から所定量だけ車両後方に移動したときに係合ピン30と係合することで、例えば可動パネル13のチルトアップ当初の状態ではガイドレール14に停止した状態で支持ブラケット27の少なくとも中間部27b及びガイドレール14の間隙C1を室内空間から隠蔽することになる。従って、ガイドレール14を車両後方に移動しながら間隙C1を室内空間から隠蔽する場合に比べて、第3ガーニッシュ43による該隠蔽を更に確実に行うことができる。
(4)第3ガーニッシュ43とともにガイド部材21が車両前方に移動する際、即ち可動パネル13の閉作動時、第1ガーニッシュ41及び第2ガーニッシュ42の形成する間隙内での第3ガーニッシュ43による挟み込みに対処することができる。そして、ガイド部材21が車両後方に移動する際、即ち可動パネル13の開作動時、後端面49にドレイン18が当接して第3ガーニッシュ43の車両後方への移動が係止されることで、係合ピン40及び板ばね50の係合凸部53の係合関係を本来の状態(当初の状態)に自動的に復帰させることができる。また、第3ガーニッシュ43の車両後方への移動係止を、既存のドレイン18を流用して行うことで、部品点数の増加を回避できる。
(第2の実施形態)
以下、本発明を具体化した第2の実施形態について、図11を参照して説明する。この実施形態の車両用ルーフ装置は、第3ガーニッシュ43に設けた板ばね50の形状を変更した点が上記第1の実施形態と異なっている。以下、第1の実施形態との相違点を中心に説明する。
図11に示されるように、本実施形態の板ばね50は、係合凸部53とは別に、係合ピン40と係合することでガイド部材21を仮止めし、所定以上の荷重が加えられた際に係合ピン40の移動を許容する仮止凹部55を有する。仮止凹部55は、上方へ凹むように折り曲げられて形成される。すなわち、仮止凹部55は、前側に向かうに従い下降するように傾斜する第1傾斜部55aと、該第1傾斜部55aの後端に連続して後側に向かうに従い下降するように傾斜する第2傾斜部55bとにより構成されている。第1傾斜部55aの車両前後方向からの傾斜角度と第2傾斜部55bの車両前後方向からの傾斜角度とは、ほぼ同じ角度に設定されている。なお、仮止凹部55が仮止部として機能する。
この仮止凹部55は、係合ピン40の前後方向のどちらへの移動も規制するので、所定以上の荷重が加えられなければ、第3ガーニッシュ43の移動を規制することができる。よって、取付前のルーフ装置11の運搬時や、ルーフ10への設置時等の非動作時に係合ピン40と仮止凹部55とによってガイド部材21を保持することができる。
以上、説明した実施形態によれば、第1の実施形態の(1)〜(4)の効果に加え、以下の効果を奏することができる。
(5)係合ピン40と係合することでガイド部材21を仮止めする仮止凹部55を板ばね50に設けたので、取付前のルーフ装置11の運搬時や、ルーフ10への設置時等の非動作時にガイド部材21を仮止凹部55によって保持して、運搬時や設置時の作業性を向上させることができる。
(第3の実施形態)
以下、本発明を具体化した第3の実施形態について、図13及び図14を参照して説明する。この実施形態の車両用ルーフ装置は、第3ガーニッシュ43に設けた板ばね50に代えて係合突起61を設けた点が上記第2の実施形態と異なっている。以下、第2の実施形態との相違点を中心に説明する。
図13及び図14に示されるように、本実施形態の第3ガーニッシュ43の側面には、隠蔽部45から車両幅方向の外側に突設された第1係合突起61が設けられている。この第1係合突起61は、ガイド部材21に設けられた係合ピン40の前側で該係合ピン40の移動軌跡を遮るように配置されている。第1係合突起61は、係合ピン40の上下位置に対してその上下に二分された対の弾性片61a,61bからなる。係合突起61は、板ばね50の係合凸部53に相当する。
よって、第3ガーニッシュ43の異物に接触した位置よりも車両前方への移動を回避でき、挟み込みに対処することができる。さらに、第3ガーニッシュ43を車両後方に押圧して、係合ピン40から板ばね50に所定以上の荷重を加えることで、板ばね50の車両前方に係合ピン40を通過させて第3ガーニッシュ43を車両後方に移動させる。これにより、第3ガーニッシュ43の車両前方で支持ブラケット27と可動パネル13とを締結するスペースを十分に確保することができ、作業性を向上することができる。
また、第3ガーニッシュ43の側面の第1係合突起61の前側には、隠蔽部45から車両幅方向の外側に突設された第2係合突起62が設けられている。この第2係合突起62は、ガイド部材21に設けられた係合ピン40の前側で該係合ピン40の移動軌跡を遮るように配置されている。第2係合突起62は、係合ピン40の上下位置に対してその上下に二分された対の弾性片62a,62bからなる。係合ピン40は、第1係合突起61と第2係合突起62との間で前後方向のどちらへの移動も規制するので、所定以上の荷重が加えられなければ、第3ガーニッシュ43の移動を規制することができる。よって、取付前のルーフ装置11の運搬時や、ルーフ10への設置時等の非動作時に係合ピン40と第2係合突起62と第1係合突起61とによってガイド部材21を保持することができる。なお、第2係合突起62と第1係合突起61とが仮止部として機能する。
第2係合突起62と第1係合突起61とは、係合ピン40の前後方向のどちらへの移動も規制するので、所定以上の荷重が加えられなければ、第3ガーニッシュ43の移動を規制することができる。よって、取付前のルーフ装置11の運搬時や、ルーフ10への設置時等の非動作時に係合ピン40と第2係合突起62と第1係合突起61とによってガイド部材21を保持することができる。
以上、説明した実施形態によれば、第1の実施形態の(3)の効果に加え、以下の効果を奏することができる。
(1)可動パネル13の全閉時、チルトアップ動作時、開作動時及び全開時の各状態において、第1〜第3ガーニッシュ41〜43の協働で支持ブラケット27、ガイド部材21、並びに支持ブラケット27及びガイドレール14の間隙C1を室内空間から隠蔽することができ、見栄えを向上することができる。
また、第3ガーニッシュ43は、ガイド部材21が車両前方に移動する際、第1係合突起61が係合ピン40と係合することで車両前方に移動する。さらに、第3ガーニッシュ43とともにガイド部材21が車両前方に移動する際、即ち可動パネル13の閉作動時、第1ガーニッシュ41及び第2ガーニッシュ42の形成する間隙内で第3ガーニッシュ43により異物が挟み込まれたとしても、係合ピン40から第1係合突起61に所定以上の荷重が加えられることで、係合ピン40が第1係合突起61及び第2係合突起62よりも車両前方に通過する。従って、第3ガーニッシュ43の異物に接触した位置よりも車両前方への移動を回避でき、挟み込みに対処することができる。
さらに、可動パネル13の閉作動時にあっても、第1ガーニッシュ41及び第2ガーニッシュ42の形成する間隙を第3ガーニッシュ43にて室内空間から隠蔽するように第3ガーニッシュ43を配置・設定した場合、ルーフ10にルーフ装置11を搭載するための作業スペースが制限されることになる。この場合、第3ガーニッシュ43を車両後方に押圧して、係合ピン40から第1係合突起61及び第2係合突起62に所定以上の荷重を加えることで、第1係合突起61及び第2係合突起62の車両前方に係合ピン40を通過させて第3ガーニッシュ43を車両後方に移動させる。これにより、第3ガーニッシュ43の車両前方で支持ブラケット27と可動パネル13とを締結するスペースを十分に確保することができ、作業性を向上することができる。
(2)所定以上の荷重で弾性変形する弾性片61a,62aを位置保持部材としたので、ガイド部材21に追加する部材を小型化することができ、ガイド部材21の大型化、ひいては他の支持部材等との接触を抑制することができる。
(4)第3ガーニッシュ43とともにガイド部材21が車両前方に移動する際、即ち可動パネル13の閉作動時、第1ガーニッシュ41及び第2ガーニッシュ42の形成する間隙内での第3ガーニッシュ43による挟み込みに対処することができる。そして、ガイド部材21が車両後方に移動する際、即ち可動パネル13の開作動時、後端面49にドレイン18が当接して第3ガーニッシュ43の車両後方への移動が係止されることで、係合ピン40及び第1係合突起61及び第2係合突起62の係合関係を本来の状態(当初の状態)に自動的に復帰させることができる。また、第3ガーニッシュ43の車両後方への移動係止を、既存のドレイン18を流用して行うことで、部品点数の増加を回避できる。
(5)係合ピン40と係合することでガイド部材21を仮止めする第1係合突起61及び第2係合突起62を板ばね50に設けたので、取付前のルーフ装置11の運搬時や、ルーフ10への設置時等の非動作時にガイド部材21を第1係合突起61及び第2係合突起62によって保持して、運搬時や設置時の作業性を向上させることができる。
なお、上記実施形態は、これを適宜変更した以下の形態にて実施することができる。
・上記実施形態において、第3ガーニッシュ43をガイド部材21に直結して該ガイド部材21と一体移動するようにしてもよい。あるいは、支持ブラケット27の昇降動作を許容できるのであれば、第3ガーニッシュ43を支持ブラケット27に直結して該支持ブラケット27と一体移動するようにしてもよい。
・上記第2の実施形態において、図12に示されるように、仮止凹部55の形状を車両前後方向において略同じ傾斜面としてもよい。このようにすれば、前後どちらへの移動に対しても係合ピン40の規制と解除を同じように行うことができる。
・上記第3の実施形態において、第1係合突起61と第2係合突起62との間隔を狭く設定して、例えば係合ピン40を第1係合突起61と第2係合突起62とにより車両前後方向において挟持してもよい。
・上記第3の実施形態において、仮止めが必要なければ、第2係合突起62を省略した構成を採用してもよい。
・上記第3の実施形態において、第3ガーニッシュ43とは別部材の弾性片を採用してもよい。例えば弾性片として、金属製の板ばねを採用してもよい。この場合、板ばねは上下に一対である必要はなく、車両幅方向に弾性変形する1枚の板ばねであってもよい。
・上記実施形態において、第3ガーニッシュ43の車両後方への移動規制を、ドレイン18に代えて別設のストッパ部材で行ってもよい。
・上記実施形態において、第2レール部16の底壁16aに圧接する第2圧接部44eを車両前後方向に離隔された2箇所に配設するとともに、各ガイド片16dに圧接する第1圧接部44c,44dを2箇所の第2圧接部44eの車両前後方向の中間となる1箇所に設けてもよい。この場合であっても、第3ガーニッシュ43は、各ガイド片16dにおいて、これら第1圧接部44c,44d及び第2圧接部44eにより第2レール部16に対し3箇所で支持されることになり、上記実施形態と同様の効果が得られる。
・上記実施形態において、可動パネル13の開作動に伴い第3ガーニッシュ43(隠蔽部45)と係合する係合ピン30(第2係合部)を、ガイド部材21に設けてもよい。同様に、可動パネル13の閉作動に伴い第3ガーニッシュ43と係合する係合ピン40(第1係合部)を、支持ブラケット27に設けてもよい。
10…ルーフ、10a…ルーフ開口部(開口部)、11…ルーフ装置、12…デフレクター、13…可動パネル、14…ガイドレール、15…第1レール部、16…第2レール部、16a…底壁、16b,16c…側壁、16d…ガイド片、18…ストッパ部材としてのドレイン、21…ガイド部材、27…支持部材としての支持ブラケット、27a…前端部、27b…中間部、27c…後端部、27d…前側切欠部、27e…後側切欠部、30…第2係合部としての係合ピン、40…第1係合部としての係合ピン、41…第1ガーニッシュ、42…第2ガーニッシュ、43…第3ガーニッシュ、44a…上側ガイド部、44b…下側ガイド部、44c,44d…第1圧接部、44e…第2圧接部、45…隠蔽部、45a…下側部、45b…上端部、45c…結合孔、45d…結合凸部、46…取付凸部、47…仮止凹部、48…傾斜面、49…後端面、50…位置保持部材としての板ばね、51…取付部、52…抜止爪、53…係合凸部、54…不織布、C1…間隙。

Claims (6)

  1. 車両のルーフに形成された開口部の車両幅方向縁部に設けられるガイドレールに沿って車両前後方向に移動自在に設けられたガイド部材と、該ガイド部材に係合されて前記開口部を開閉する可動パネルを支持する支持部材とを備え、前記ガイド部材の車両後方への移動に伴い前記支持部材の支持する前記可動パネルをチルトアップ動作させるとともにチルトアップ状態のまま開作動させる車両用ルーフ装置において、
    前記ガイドレールに保持され、前記可動パネルのチルトアップ動作時及び開作動時に前記支持部材と前記ガイドレールとの間隙を室内空間から隠蔽する第1ガーニッシュと、
    前記可動パネルに保持され、前記支持部材を室内空間から隠蔽するとともに、前記可動パネルの全閉時及びチルトアップ動作時に前記ガイド部材を室内空間から隠蔽する第2ガーニッシュと、
    前記ガイド部材又は前記支持部材に連係されて前記ガイドレールに沿って車両前後方向に移動自在に支持され、前記可動パネルの全閉時、チルトアップ動作時及び開作動時に前記第1ガーニッシュと前記第2ガーニッシュとによって形成される間隙を室内空間から隠蔽する第3ガーニッシュとを備え、
    前記ガイド部材は、前記ガイド部材が車両後方及び前方の少なくとも一方に移動する際に前記第3ガーニッシュと係合する第1係合部を有し、
    前記第3ガーニッシュは、前記第1係合部の移動軌跡を遮るように突設され、前記ガイド部材が車両前方に移動する際に前記第1係合部と係合するとともに、前記第1係合部から所定以上の荷重が加えられたときに該第1係合部の車両後方及び前方への通過を許容する位置保持部材を備えた
    ことを特徴とする車両用ルーフ装置。
  2. 請求項1に記載の車両用ルーフ装置において、
    前記位置保持部材は、車両用ルーフ装置の非動作時に、前記第1係合と係合することで前記ガイド部材を仮止めし、所定以上の荷重が加えられた際に前記第1係合部の移動を許容する仮止部を有する
    ことを特徴とする車両用ルーフ装置。
  3. 請求項1又は2に記載の車両用ルーフ装置において、
    前記位置保持部材は、前記第1係合部と係合する係合凸部を有し、前記所定以上の荷重が加えられた際に弾性変形することで前記第1係合部の移動を許容する板ばねである
    ことを特徴とする車両用ルーフ装置。
  4. 請求項1又は2に記載の車両用ルーフ装置において、
    前記位置保持部材は、前記第1係合部と係合し、前記所定以上の荷重が加えられた際に弾性変形することで前記第1係合部の移動を許容する弾性片である
    ことを特徴とする車両用ルーフ装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の車両用ルーフ装置において、
    前記支持部材は、前記支持部材が車両後方及び前方の少なくとも一方に移動する際に前記第3ガーニッシュと係合する第2係合部を有し、
    前記第2係合部は、前記支持部材が前記可動パネルの全閉時に相当する位置から所定量だけ車両後方に移動したときに前記第3ガーニッシュと係合する
    ことを特徴とする車両用ルーフ装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の車両用ルーフ装置において、
    前記ガイド部材が車両後方に移動する際に、前記位置保持部材の車両前方に通過した前記第1係合部と前記位置保持部材との係合によって前記第3ガーニッシュの車両後方への移動を係止するストッパ部材を備えた
    ことを特徴とする車両用ルーフ装置。
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