JP2012254387A - 遊技機 - Google Patents

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JP2012254387A
JP2012254387A JP2012222565A JP2012222565A JP2012254387A JP 2012254387 A JP2012254387 A JP 2012254387A JP 2012222565 A JP2012222565 A JP 2012222565A JP 2012222565 A JP2012222565 A JP 2012222565A JP 2012254387 A JP2012254387 A JP 2012254387A
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Ko Iijima
航 飯島
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Sanyo Bussan Co Ltd
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Sanyo Bussan Co Ltd
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Abstract

【課題】不正行為がなされた際の基板ボックスの開放履歴を、札片の破損という現象によ
って残すことができて、この破損履歴を視認または認識することによって、不正行為がな
されたことを簡単にチェックすることのできる遊技機を提供すること
【解決手段】基板ボックスの一側部に設けた札片取付部と、この札片取付部に取り付けた
札片と、この札片を覆いながら前記札片取付部に取り付けられるカバーと、このカバー内
に装着されて、当該カバーの前記札片取付部に対する取付解除を行うとともに、この取付
解除以前に前記札片に破損履歴を残す爪部材とを備えたこと。
【選択図】図7

Description

本発明は、パチンコ機、「アレパチ」とも呼ばれているアレンジパチンコ機、スロット
マシン、パチンコ球を使用したスロットマシン等の遊技機に関し、特に識別情報や製造番
号等の各種情報を記録した札片を取り付けるようにした遊技機に関するものである。
近年の遊技機は、非常に精密な電子部品を組み込んだり、あるいは精緻な型成型を行っ
た部品を使用したりしなければならず、全ての部品を一箇所で形成することは不可能にな
ってきている。そこで、各種部品を異なる場所、言い換えればその技術が得意な部品メー
カーで製造し、これを出願人のようなセットメーカーで完成品として組立てることが行わ
れており、これによって製造コストの低減が図られるようになってきているのである。
一方、近年発生してきているこの種の遊技機に対する不正行為は、上述したような部品
の複雑化に伴って複雑かつ巧妙になってきており、遊技機が多数設置されている所謂ホー
ル(パチンコ店やスロット専門店等)での不正行為は勿論、上述した部品の流通過程にお
いても不正がなされる現状にある。このため、出願人のようなセットメーカーでは、各部
品メーカーから搬入されてきた部品が正規のものであるか否かのチェックを行わなければ
ならないことは勿論、ホールへ出荷される遊技機が正規のものであるか否かのチェックも
行わなくてはならない。
また、遊技機が多数設置されているホール側においても、設置してある遊技機に不正行
為がなされていないか否かを常時チェックする必要があり、特に遊技のための回路基板に
不正がなされているか否かのチェックは、上述した部品の複雑化と、遊技機の設置台数が
多数であることから、負担が大きくなる作業となっている。
この種の遊技機における不正行為の内、回路基板に関するものは、これを不正に取り外
して当該基板内のROM(CPUやROMが1チップ化されている場合は当該チップ)を
交換し遊技内容を変更したり、リード線等により外部から不正な電気信号を回路基板に入
力させたりする等が数多く報告されており、従来より各種の不正対策が検討されている。
例えば、基板ボックスを透明ケース体にて構成して回路基板の状態を外部から容易に視認
できるようにする、基板ボックスに封印構造(いわゆる、カシメ構造)を持たせて基板ボ
ックスの開封時には破壊等による開封履歴を残すようにする、又は、基板ボックスを構成
する上下一対のケース体の接合部に再貼付不可能であり剥がすと痕跡が残る封印シールを
貼付する等の不正対策が採用されている(例えば特許文献1参照)。
ところで、遊技機においては、当該遊技機ごと、あるいは主制御装置のような遊技のた
めの回路基板ごとに、各種のID情報(識別情報)が付されており、それら各ID情報に
より遊技機やこれに採用されている回路基板の管理が可能となっている。各種のID情報
としては、以下に述べるように、(1)〜(6)が現在採用されている。(例えば特許文
献2参照)
(1)遊技盤用の証紙ラベルに記された遊技盤ID情報
遊技盤用の証紙ラベルは、例えば遊技盤に貼付され、遊技盤ID情報として遊技盤の製
造メーカ名(例えば、(株)××物産)、遊技機製造番号(例えば、No.1234567
)、及びそれらの各データを二次元コード化したQRコード(登録商標)が記されている。
(2)枠用の証紙ラベルに記された枠ID情報
枠用の証紙ラベルは、遊技盤等を開閉可能に支持する本体枠に貼付され、枠ID情報と
して本体枠の製造メーカ名(例えば、(株)××物産)、遊技機製造番号(例えば、No.
1234567)、及びそれらの各データを二次元コード化したQRコード(登録商標)が記されている。
(3)識別シールに記された主基板ID情報
識別シールは、主制御装置等の回路基板を収納する基板ボックスに貼付され、(主)基
板ID情報として製造メーカコード(例えば、SY−F)、製造番号(例えば、No.12
34567)、及びそれらの各データを二次元コード化したQRコード(登録商標)が記されている。
(4)識別シールに記された遊技機ID情報
識別シールは、主制御装置等の回路基板を収納する基板ボックスに貼付され、遊技機I
D情報として製造メーカ名(例えば、(株)××物産)、機種名(例えば、××物語)、
機種コード(例えば、12345A)、及びそれらの各データを二次元コード化したQRコード(登録商標)が記されている。
(5)ICタグのタグID情報
ICタグは、主制御装置等の回路基板を収納する基板ボックス等の封印シールに組み付
けられ、タグID情報として製造メーカ名(又は複数のメーカごとに付されたメーカ固有
番号)、遊技機固有のID番号が格納されている。
(6)マイコンチップに格納されたチップID情報
マイコンチップは、主制御装置等の回路基板に実装され、チップID情報としてチップ
固有番号等が記憶されている。
上記(1)〜(6)の各情報は、製造メーカにおいて遊技機の製造段階ですべて遊技機
ごとに付与され、ラベル等の貼付が行われる。ただし、上記(6)のチップID情報に関
しては、遊技機製造メーカでなく、チップ製造メーカにおいてチップ固有番号等の書き込
みが行われる。そして遊技機の組立完了後には、遊技機が梱包され、遊技ホールなど、指
定の供給先に出荷される。かかる場合において、上記(1)〜(6)の各情報は、製造メ
ーカで遊技機ごとに対応させて遊技機管理データとして登録され、非公開データとして記
憶保持される。このとき、遊技機管理データとして、遊技機ごとに出荷先、出荷日時に関
する出荷データも併せて登録される。
ホールなどにおいて、遊技機を新規に設置する場合には、当該遊技ホールの管理者など
によって、製造メーカから出荷され納品された遊技機個々に各種ID情報の確認が行われ
る。このとき、スキャナ装置を用いて各種ID情報の読み取りが行われるとともに、その
読み取った各種ID情報が前記遊技機管理データと照合され、遊技機が真正品であるか否
かなどの確認(認証)が行われる。これにより、遊技機の搬送途中において当該遊技機が
不正品に差し替えられたりしても、その不正品の判定が可能となる。また、遊技機の新規
設置時以外にも、遊技機稼働開始後における定期又は不定期の遊技機チェック時や、主基
板交換時、遊技盤交換時(板替え時)などにおいても同様に、上記ID情報の読み取り及
び照合などが適宜行われる。
ただし、上記(1)〜(6)の各情報のうち、遊技ホールの管理者などによって読み取
られるID情報は(1)〜(5)の情報であり、(6)の情報に関しては、特定の遊技機
認証機関(警察機関等)において読み取られる情報となっている。
しかしながら、上記のような各種のID情報や識別情報を利用した不正対策が施されて
いても、未だに不正行為が行われることが考えられ、前述した封印構造や封印シール等を
採用した回路基板装置であっても、不正の痕跡が残らないようにして巧妙に不正を施すと
いったことが考えられる。封印シールについては、例えば巧妙に封印シール(あるいは証
紙ラベルや識別シール)を一旦剥がし、その後再び基板ボックスに貼り直して元の状態に
戻すようにする不正が考えられる。こうした不正行為が行われる場合、遊技機を設置する
遊技ホール等において多大な不利益が生じるおそれがあった。
特開2003−180917号公報 特開2007−330276号公報、段落0155〜段落0158
特許文献1で採用されている不正対策、つまり、基板ボックスを構成する上下一対のケ
ース体の接合部に再貼付不可能であり剥がすと痕跡が残る封印シールを貼付する等の不正
対策では、封印シールを剥がした痕跡が残っていれば、ケース体の接合部が開放されたこ
とをチェックできるものであるから、不正行為がなされたことを直接的にチェックできる
ものではない。
そこで、本発明者等は、不正行為がなされたか否かのチェックを簡単にすることができ
るようにするにはどうしたらよいか、について種々検討を重ねてきた結果、特に、回路基
板に関する不正行為が、回路基板を不正に取り外して当該基板内のROMを交換し遊技内
容を変更するもの等である場合には、この回路基板を収納している基板ボックスを開放し
なければならないことに着目して、本発明を完成したのである。
すなわち、本発明の目的とするところは、不正行為がなされた際の基板ボックスの開放
履歴を、札片の破損という現象によって残すことができて、この破損履歴を視認または認
識することによって、不正行為がなされたことを簡単にチェックすることのできる遊技機
を提供することにある。
以上の課題を解決するために、まず、請求項1に係る発明の採った手段は、遊技のため
の回路基板が収納されて、ボックスベースとボックスカバーとを備えた基板ボックスを、
遊技盤の裏面側に組み付けた遊技機であって、前記基板ボックスの一側部に設けた札片取
付部と、この札片取付部に取り付けた札片と、この札片を覆いながら前記札片取付部に取
り付けられるカバーと、このカバー内に装着されて、当該カバーの前記札片取付部に対す
る取付解除を行うとともに、この取付解除以前に前記札片に破損履歴を残す爪部材とを備
えたことである。
この請求項1の遊技機では、遊技のための回路基板が収納されて、ボックスベースとボ
ックスカバーとを備えた基板ボックスの一側部に札片取付部が形成されていて、この札片
取付部に札片が取り付けてある。この遊技機において使用される札片としては、「証紙ラ
ベル」、「識別シール」、図16に示すような「ICタグ」、そして「マイコンチップ」
等が考えられるが、本発明で述べている札片は、基板ボックスの一側部に形成した札片取
付部に取り付けられるのであれば、これらの全てを含むものである。
この請求項1の遊技機によれば、前記基板ボックスの一側部に設けた札片取付部に取り
付けた札片が前記カバーによって覆われているから、例えば、ホールに設置された当該遊
技機のトラブル解消のために、札片が取り付けてある基板ボックスをホール通路側に開放
してホール店員が触れたとしても、札片はカバーによって損傷が与えられないように保護
される。なお、札片を覆っているカバーが透明または半透明材料によって形成されていれ
ば、札片の状態を外部から簡単に視認し得る。
また、この請求項1の遊技機によれば、前記カバー内に装着した押圧部によって、前記
カバーの前記札片取付部に対する取付解除が行えるようにしたから、例えば基板ボックス
内に収納した回路基板の交換を行うためにボックスカバーをボックスベースから外す前提
としての、前記札片取付部からの前記カバーの取り外しを行うことができる。
さらに、この請求項1の遊技機によれば、爪部材が、カバーの取付解除以前に前記札片
に破損履歴を残すものであるから、例えば基板ボックス内に収納した回路基板の交換を行
う場合は勿論、回路基板を不正に取り外して当該基板内のROMを交換し遊技内容を変更
する不正行為を行った場合にも、前記回路基板を収納している基板ボックの開放事実が札
片に残される。
特に、不正行為を行って基板ボックスの開放がなされる場合には、カバーの取付解除以
前に、爪部材によって前記札片に破損履歴が残されるから、この破損履歴を視認するか、
札片が破損によって機能しなくなることによって、当該遊技機に不正行為がなされたこと
を容易にチェックすることができる。なお、基板ボックス内に収納した回路基板の交換を
行う場合は、前記札片に残された破損履歴によって、未だ交換が完了していないことを視
認または認識することができる。
従って、この請求項1に係る遊技機によれば、不正行為がなされた際の基板ボックスの
開放事実が、札片への破損という現象によって残されることになり、不正行為がなされた
ことのチェックが破損履歴を人の視認または機械的認識によって行えるものとなっている
のである。
また、請求項2に係る手段は、前記札片取付部を、前記ボックスベース及びボックスカ
バーの各一側部にそれぞれ一体的に形成されて、前記回路基板を前記ボックスベースとボ
ックスカバーとの間に収納してこれらのボックスベースとボックスカバーとを一体化した
ときに重なり合うものとしたことである。
この請求項2に係る遊技機では、前記札片取付部を、前記ボックスベース及びボックス
カバーの各一側部にそれぞれ一体的に形成したから、前記札片取付部を、前記ボックスベ
ース及びボックスカバーの製造時に同時に形成できて、前記基板ボックスの製造を容易な
ものにする。
また、この請求項2の遊技機では、前記各札片取付部を、前記ボックスベースとボック
スカバーとを一体化したときに重なり合うものとしたから、前記各札片取付部における前
記札片の取付箇所あるいは取付面積を小さなものとし得て、前記札片の取付けを容易にし
得るのである。
上記課題を解決するために、請求項3に係る手段は、前記札片を、前記札片取付部を跨
いで取り付けるようにしたことである。ここで、「札片が前記札片取付部を跨ぐ」とは、
前記札片取付部が単数の場合は、札片が前記札片取付部の端部を包み込んで跨ぐことを意
味し、前記札片取付部が複数の場合は、札片が前記札片取付部の端部の合わせ目を跨ぐこ
とを意味する。
この請求項3の遊技機によれば、「札片が前記札片取付部を跨ぐ」ようにしたから、回
路基板の基板ボックスからの取り出しや、基板ボックス内への不正な電子部品の装着など
を目的として基板ボックスを開放する場合には、札片を必ず破損させなければならない。
そのため、札片の破損によって、不正行為の発見が可能となるのである。
また、請求項4の手段は、前記爪部材を、前記カバーから突出する押圧部と、前記札片
を破損させる爪部分と、前記カバーの前記札片取付部に対する取付解除を行う取付解除部
とを備えたものとしたことである。
この請求項4の遊技機によれば、前記爪部材を、前記カバーから突出する押圧部を備え
たものとしたから、この突出している押圧部を前記カバー内に押し込むことによって、前
記爪部材をも前記カバー内に押し込むことができる。逆に、この押圧部が前記カバーから
突出していなければ、前記爪部材がカバー内に押し込まれている、つまり札片の破損がな
されたことを示していることになる。
また、前記爪部材は、前記札片を破損させる爪部分を備えているから、前記押圧部を押
し込むことによって前記カバー内に押し込まれたとき、この爪部分によって前記札片の破
損がなされることになる。
さらに、前記爪部材は、前記カバーの前記札片取付部に対する取付解除を行う取付解除
部を備えているから、前記押圧部を押し込むことによって当該爪部材が前記カバー内に押
し込まれたとき、前記カバーを前記札片取付部から外すことができるのである。
その他の手段1:
また、その他の手段1として、前記札片取付部に対するカバーの取り付けを、前記札片
取付部側に設けた係止部に前記カバーに形成した係止突起を係止させて行うようにするこ
とができる。
その他の手段1に係る遊技機によれば、前記札片取付部側に設けた係止部に前記カバー
に形成した係止突起を係止させて、前記札片取付部に対するカバーの取り付けを行うよう
にしたから、例えばネジのような別部品を全く使用しないでカバーの取り付けが行える。
逆に、この他の手段1によれば、前記札片取付部側に設けた係止部から、前記カバーに
形成した係止突起を外すだけで、前記札片取付部から前記カバーが取り外せる
のである。
その他の手段2:
その他の手段2としては、前記札片を、当該遊技機または前記回路基板ごとに個別に付
与された識別情報を有するものとすることができる。
この他の手段2の遊技機では、前記札片に、当該遊技機または前記回路基板ごとに個別
に付与された識別情報が付与されているのであるから、この識別情報をチェックすること
によって、当該遊技機、及びこれに使用されている前記回路基板が正規のものであるか否
かを調べることができる。
その他の手段3:
その他の手段3としては、前記基板ボックスの他側部を、前記遊技盤の裏面側にヒンジ
金具によって開閉自在に組み付けるとともに、前記ボックスカバーの前記ヒンジ金具側の
他側部を封止部によって前記ボックスベースに封止できるようにしたことがある。
このその他の手段3の遊技機によれば、前記基板ボックスの他側部が、前記遊技盤の裏
面側にヒンジ金具によって開閉自在に組み付けられるのであるから、前記基板ボックスの
一側部に取り付けてある前記札片を、前記ヒンジ金具、つまり金属部分から遠ざけること
ができる。
また、このその他の手段3の遊技機によれば、前記ボックスカバーの前記ヒンジ金具側
の他側部を封止部によって前記ボックスベースに封止できるようにしたから、前記封止部
を破壊しない限り、当該基板ボックス内の前記回路基板の不正交換が行えない。当該基板
ボックス内の回路基板を不正交換するために、前記封止部を破壊すれば、この封止部に破
壊や溶解などによる痕跡が残るから、この痕跡によって不正交換が行なわれたことを直ち
に発見することができる。
さらに、このその他の手段3の遊技機によれば、前記基板ボックスの他側部を前記ヒン
ジ金具によって開閉自在に組み付けたことともあいまって、基板ボックスの他側部での開
放を困難にし、結局基板ボックスの一側部での開放を行わなければならないものうになっ
ている。つまり、この手段3の遊技機によれば、前記基板ボックスを開放するには、その
一側部に取り付けた札片を破損しなければならないものになっているのである。
以上、説明した通り、本発明においては、
「遊技のための回路基板が収納されて、ボックスベースとボックスカバーとを備えた基
板ボックスを、遊技盤の裏面側に組み付けた遊技機であって、
前記基板ボックスの一側部に設けた札片取付部と、この札片取付部に取り付けた札片と
、この札片を覆いながら前記札片取付部に取り付けられるカバーと、このカバー内に装着
されて、当該カバーの前記札片取付部に対する取付解除を行うとともに、この取付解除以
前に前記札片に破損履歴を残す爪部材とを備えたこと」
にその構成上の主たる特徴があり、これにより、不正行為がなされた際の基板ボックスの
開放履歴を、札片の破損という現象によって残すことができて、この破損履歴を視認また
は認識することによって、不正行為がなされたことを簡単にチェックすることのできる遊
技機を提供することができる。
本発明に係る遊技機の正面図である。 同遊技機の背面図である。 同遊技機の遊技盤裏面の様子を示す斜視図である。 図3の下側に示してある基板ボックスを開放したときの斜視図である。 遊技盤裏面を部分的に分解して示した分解斜視図である。 遊技盤の前方側から示した分解斜視図である。 基板ボックスの一側部を拡大した部分分解斜視図である。 図7とは反対側から見た部分分解斜視図である。 基板ボックスの一側部を拡大した正面図である。 爪部材がカバー内に押し込まれていないときの基板ボックスの一側部を示すもので、(a)は部分縦断面図、(b)は部分斜視図である。 爪部材がカバー内に押し込まれていないときの基板ボックスの一側部を、図9中の1−1線にそってみた状態を示すもので、(a)は横断斜視図、(b)は横断面図である。 爪部材がカバー内に押し込まれたときの基板ボックスの一側部を示すもので、(a)は部分縦断面図、(b)は部分斜視図である。 爪部材がカバー内に押し込まれたときの基板ボックスの一側部を、図9中の1−1線にそってみた状態を示すもので、(a)は横断斜視図、(b)は横断面図である。 カバーが札片取付部から外されたときの基板ボックスの一側部を示すもので、(a)は部分縦断面図、(b)は部分斜視図である。 カバーが札片取付部から外されたときの基板ボックスの一側部を、図9中の1−1線にそってみた状態を示すもので、(a)は横断斜視図、(b)は横断面図である。 札片として採用されるICタグを示すもので、(a)は平面図、(b)は部分拡大平面図である。
次に、上記各請求項に係る発明を、図面に示した実施の形態である遊技機100(パチ
ンコ機)について説明するが、この実施形態の遊技機100は、上記各請求項に係る発明
の全てを含むものである。
図1には、本発明を適用した遊技機100の正面図が示してある。この遊技機100は
、ホール(パチンコ店)の島を構成している土台部分に立設される外枠10を有している
ものであり、この外枠10に対しては、図2に示したように、図示右側の上下に設けた枢
軸12によって、本体枠11が開閉自在に取り付けてある。なお、外枠10には、図1に
も示したように、ガラスを支持した前面枠13が開閉自在に取り付けられるものである。
外枠10に対して上下の枢軸12によって連結した本体枠11には、図1及び図2に示
したように、前面側に遊技領域を形成した遊技盤20が取り付けてある。この遊技盤20
の裏面には、図2及び図3に示したように、裏パックユニット30や基板ボックス40が
取り付けてあり、本実施形態では、図4に示したように、基板ボックス40の下側にスペ
ーサボックス60を配置し、このスペーサボックス60の内側に球集合板70を配置する
ようにしてある。
ここで、図2に示した基板ボックス40の図示右側側部(当該遊技機100の正面側か
ら見れば左側になる)を「一側部」と言うこととし、この一側部とは反対側、つまり、図
2に示した基板ボックス40の図示左側側部を「他側部」ということとする。
基板ボックス40は、図7及び図8に示したように、遊技盤20側に配置されるボック
スベース40aと、このボックスベース40aに嵌合されるボックスカバー40bとから
なり、これらのボックスベース40a及びボックスカバー40bによって形成される空間
内には、図7に示したように、回路基板40cが収納されるものである。これらのボック
スベース40a及びボックスカバー40bは、非磁性体材料、つまり合成樹脂によってそ
れぞれ一体成形したものであり、特に本実施形態のボックスカバー40bについては、当
該基板ボックス40内の外部からの視認を容易にするために、透明または半透明の合成樹
脂材料によって形成してある。
また、この基板ボックス40には、図3に示したように、その図示左側側縁(他側部)
に5個の第1封止部43が、また右側側縁(一側部)には、図7に示したように、2個の
第2封止部44が形成してある。なお、本実施形態に係る基板ボックス40では、そのボ
ックスカバー40bが、ボックスベース40aに対して横方向からスライド嵌合されるも
のであるが、これらのボックスベース40a及びボックスカバー40bの嵌合方法は、上
下方向からスライド嵌合できるようにしたり、あるいは蝶番などで開閉できるように実施
してもよいものである。
そして、この基板ボックス40は、図4に示したように、その裏面の一方側に取り付け
られるベース部材41を介して、球集合板70側に取り付けたヒンジ金具42により、球
集合板70、従って遊技盤20に対して、図3から図4に示したような開閉が自在に行え
るように連結したものである。
ベース部材41は、図4にも示したように、枢軸12とは反対側部分になる基板ボック
ス40の裏面に、固定後に外すことができなくなるワンウエイネジや破断ネジによって一
体的に取り付けられるものであり、図5に示したように、基板ボックス40を構成するボ
ックスベース40aの裏面(遊技盤20側になる面)に取付けられるものである。
すなわち、このベース部材41は、ボックスベース40aの裏面側に、挟持板とこれに
よってベース部材41に一体化される係止金具とを介在させた状態で取り付けられるもの
である。この場合、ボックスベース40aの裏面に形成してある係止突起によって、当該
ベース部材41の位置決めがなされる。
ベース部材41をボックスベース40aの裏面に取り付けるにあたって挟持された係止
金具は、ヒンジ金具42の先端の抜け止めと固定を行うものであり、金属製のものである
。すなわち、この係止金具は、ヒンジ金具42が差し込まれたときに、その先端を係止す
るものであり、これによってヒンジ金具42の基板ボックス40からの抜け止めを行うも
のである。
ヒンジ金具42は、図3及び図4に示したようなものであり、球集合板70の内側に差
し込まれたヒンジ取付具の先端に、例えば金属製のリベットや枢軸によって回動自在に連
結されるものである。勿論、球集合板70は遊技盤20の裏面に固定されるものであるか
ら、以上のヒンジ取付具及びヒンジ金具42によって球集合板70に連結された基板ボッ
クス40は、遊技盤20の裏面に取り付けられることになり、図4に示したような開閉が
自由に行えるものとなる。
さて、この基板ボックス40の左右両側縁には、図3及び図7に示したように、第1封
止部43及び第2封止部44がそれぞれ形成してある。これらの第1封止部43及び第2
封止部44は、実際には基板ボックス40を構成しているボックスベース40a及びボッ
クスカバー40bの左右両端縁に一体的に形成されるものであり、従って非磁性材料から
なるものである。なお、これらの第1封止部43及び第2封止部44を封止したときには
、回路基板40cからの配線を引き出すための穴が、ボックスベース40a及びボックス
カバー40bの何れか少なくとも一方に形成される。
これらの第1封止部43及び第2封止部44は、図に示した実施形態では、それぞれ5
個及び2個形成してあり、それぞれ独立したものとしてある。勿論、これらの第1封止部
43及び第2封止部44の数や大きさは、適宜選定できるものである。
まず、第1封止部43については、ボックスベース40a及びボックスカバー40bの
、ヒンジ金具42側の側部にそれぞれ一体的に形成されて、互いにボックスベース40a
とボックスカバー40bとを閉じたとき重なり合うベース側封止部及びカバー側封止部と
、これら重なり合ったベース側封止部及びカバー側封止部間に挿入されて、両者間の離間
を阻止する封止金具とにより構成してある。
すなわち、この実施形態の遊技機100では、その第1封止部43の構成をボックスベ
ース40a及びボックスカバー40bのヒンジ部材側の側部に、ベース側封止部及びカバ
ー側封止部をそれぞれ一体的に形成したものである。これらのベース側封止部及びカバー
側封止部は、ボックスベース40aとボックスカバー40bとを閉じたとき、互いに重な
り合うものである。
これら重なり合ったベース側封止部及びカバー側封止部間に封止金具が挿入されたとき
、この封止金具によって両者間の相対移動が阻止されることになる。そして、本実施形態
では、封止金具と係合する二本の係止突起を有するストッパがベース側係止部内に収納し
てあり、このストッパ内に封止金具が挿入されることにより、二本の係止突起がベース側
係止部内で少し開いて、このストッパがカバー側係止部側に係合するようにしてある。
もし、この第1封止部43の封止を解いて、内部の回路基板40cの不正交換を行った
場合には、この封止を解いた状況(破壊や溶融した跡)が第1封止部43のどこかに残る
はずである。この跡が残っていれば、回路基板40cの不正交換が行われたことを示すも
のであるから、この第1封止部43の状況によって不正をチェックすることができる。
各第1封止部43の封止において金属製の封止金具を使用したとしても、この第1封止
部43は基板ボックス40の札片50とは反対側に位置しているから、これらの封止金具
によって電磁波が吸収されてしまうという悪影響を、アンテナ部53を有するタイプの札
片50に与えることはない。
一方、各第2封止部44については、本実施形態の場合、ボックスベース40a及びボ
ックスカバー40b側のそれぞれについて、図示はしていないが、スライド嵌合し合った
場合に互いに係合する穴、またはこの穴に係合する爪(係合突起)が形成してある。当該
係合突起を形成した第2封止部44は、合成樹脂によってボックスベース40aまたはボ
ックスカバー40bと一体成形したものであるから、この係合突起はある程度の弾性を有
したものとなっている。
この第2封止部44には、これに形成した係合突起を外部から視認できる開口が形成し
てあるから、当該第2封止部44における係合突起による封止を外したい場合には、この
係合突起を「キー」等を使用して押し込み、穴と爪との係合を解くようにするのである。
さて、本実施形態の基板ボックス40は、図7及び図8に示したように、遊技盤20の
裏面側に固定されるボックスベース40aと、このボックスベース40aに上述した封止
部43及び44等を利用して取り付けられるボックスカバー40bとを備えているもので
、これらのボックスベース40a及びボックスカバー40bの間には、図7にも示したよ
うに、回路基板40cを収納できる空間が形成される。
これらのボックスベース40a及びボックスカバー40bの各一側部、つまり、図7の
図示右側部には、札片取付部45a及び札片取付部45bがそれぞれ一体的に形成してあ
り、これらの札片取付部45a及び札片取付部45bは、図7及び図8に示したように、
回路基板40cを収納してボックスベース40aとボックスカバー40bとを一体化した
とき、互いに重なり合うものである。また、これらの札片取付部45a及び札片取付部4
5bには、図7にも示したように、固定穴48a及び挿入穴48bがそれぞれ形成してあ
って、これらの固定穴48a及び挿入穴48bを利用して、図7中の仮想線にて示したよ
うに、固定ネジ48が取り付けられるものであり、これにより、札片取付部45a及び札
片取付部45bが重なり合った状態で固定されるものである。
札片取付部45aは、図7及び図8に示したように、2個の第2封止部44の間で図示
右方向に突出するものであり、固定ネジ48用の固定穴48aを有しているものである。
また、この札片取付部45aの上下端部には、後述するカバー46側の係止突起46aが
係合される係止部45cが形成してあり、この札片取付部45aのその他の面は、後述す
る札片50を貼付し易くするために、平面としてある。
一方、特に本実施形態に係る札片取付部45bは、図7及び図8に示したように、上記
札片取付部45aに重なり合う形状に形成したもので、当該札片取付部45bの、後述す
る爪部材47の爪部分47aが進行してくる部分には切込49が形成してある。この切込
49の数や形成位置は、後述する爪部材47の爪部分47aに応じて種々変更できるが、
札片50が後述するアンテナ部53を有するものである場合に、札片50の破損と共にこ
のアンテナ部53の破壊をも行えるようにすることを考えると、図7に示したように、札
片取付部45bの上下方向の中間部分に複数個設けるのが、最も好ましい。勿論、この札
片取付部45bには、前述したように、固定ネジ48が挿入される挿入穴48bが形成し
てある。
重なった状態で固定された札片取付部45aおよび札片取付部45bには、図4、図1
0の(a)、あるいは図12の(a)に示したように、その重なった部分を跨いで後述す
る札片50が取り付けられるのである。このとき、札片取付部45b側に形成してある切
込49は、この札片50によって完全に覆われるのであり、この札片50が後述するよう
なアンテナ部53を有するものである場合には、このアンテナ部53は各切込49と交差
する状態となる。
札片50が跨いだ状態で貼付された札片取付部45aおよび札片取付部45bには、図
7及び図8に示したように、爪部材47を収納しながらカバー46が取り付けられる。カ
バー46は、両札片取付部45a・45bとこれに貼付した札片50の全体を包み込みな
がら基板ボックス40の一側部に取り付けられるものであり、例えば図10及び図14の
各(a)に示したように、内部に一体的に形成した係止突起46aを上下に有し、当該カ
バー46の側面中央に、後述する爪部材47側の押圧部47bを突出させる窓46bを形
成したものである。
爪部材47は、図7に示したように、本体47Aと、これに設けた係止穴内に係合され
る脚部を有した押圧部47bとからなるものであり、本体47Aの図示左側中央には、カ
バー46を札片取付部45a及び札片取付部45bに取り付けたとき、札片取付部45b
に形成してある切込49に対向することになる爪部分47aが設けてある。一方、この本
体47Aの図示右側中央に取り付けられる押圧部47bは、図9及び図10に示したよう
に、カバー46の窓46bから突出するものであり、基板ボックス40の開放を行う場合
に押圧されて、当該爪部材47全体を図10の(a)の図示左方へ移動させるものである
また、この爪部材47を構成している本体47Aの図示上下には、例えば図7に示した
ように、取付解除部47cが形成してある。この取付解除部47cは、当該爪部材47を
押圧部47bによって押し込んだとき、図10及び図12の各(a)に示した変化から理
解できるように、カバー46内の各係止突起46aを押し広げるものであり、これにより
札片取付部45a・45bに取り付けたカバー46を外すものである。
なお、本実施形態の爪部材47に形成してある爪部分47aは、図7、図8及び図10
の(a)に示したように、札片取付部45b側の二つの切込49に侵入し得る2個の爪と
、これらの爪の間を連結する板部47d(図8中の拡大部分図参照)とを有したもので、
各爪の先端は、図10の(a)に示したように、板部47dより突出したものとしてある
。そして、板部47dは、当該爪部材47が押圧部47bにて押し込まれたとき、札片取
付部45a側に形成した凹所45d(図7及び図8参照)内に侵入するものである。
ここで、以上のカバー46及び爪部材47の詳細な動きを説明すると、まず、このカバ
ー46内には、例えば図14の(a)に示したように、爪部材47が組み込まれる。勿論
、この爪部材47は、例えば図7に示したように、押圧部47bを本体47Aに組み付け
て一体的なものとされている。
以上のカバー46及び爪部材47は、図9〜図11に示したように、重ね合わせて固定
した札片取付部45a・45bに札片50を貼付した部分、つまり基板ボックス40の一
側部に取り付けられるのであるが、このときには、図10及び図11の各(b)に示した
ように、爪部材47を構成している押圧部47bはカバー46の窓46bから外方に突出
した状態となる。また、カバー46内にては、図10の(a)にて示したように、札片取
付部45bの係止部45cに、カバー46の内部に形成した係止突起46aの先端が係止
していて、カバー46の、基板ボックス40の一側部に対する取付が完了している。そし
て、図10の(a)に示したように、爪部材47側の爪部分47aは札片50に対向して
いるのみで当該札片50を破損させることがなく、爪部材47側の各取付解除部47cは
係止突起46aに当接しているのみで拡開されていない状態にある。
ここで、図12の(b)及び図13の(a)及び(b)に示したように、押圧部47b
がカバー46の窓46b内に押し込まれると、当該爪部材47全体はカバー46内にて札
片50に向けて進行する。これにより、爪部材47の各爪部分47aは札片取付部45b
側の切込49内に侵入するとともに、爪部材47の板部47dは札片取付部45aの凹所
内に侵入するから、札片50は、図12及び図14の各(a)に示したように、部分的に
破損される。そして、この札片50が破損されたとき、あるいはその後に、図12の(a
)に示したように、爪部材47側の各取付解除部47cが各係止突起46aを拡開させる
ことになるから、これらの係止突起46aと札片取付部45b側の係止部45cとの係合
が解除される。
そこで、図14及び図15に示したように、押圧部47bを押したままカバー46を引
き抜けば、当該カバー46及び中の爪部材47は、札片50に破損部分を残した状態で、
基板ボックス40の一側部から外されるのである。
さて、札片50であるが、本実施形態では、図16に示したような構成のものを採用し
ている。つまり、この札片50は、図16の(a)に示したように、札片取付部45a・
45bに貼付できるようにした矩形状のベースシート51と、このベースシート51の表
面の対角線上に取り付けた長尺なアンテナ部53と、このアンテナ部53の中心部に設け
たICチップ52とからなるものである。
つまり、このICチップ52は、ベースシート51の点対称位置に設けたものであり、
当該札片50を基板ボックス40の一側部に取り付けたとき、両札片取付部45a・45
bの重ね合わせ部分であって、札片取付部45b側の両切込49間に位置するようにして
ある。また、この札片50を構成しているベースシート51は矩形状に形成してあって、
その長辺側が縦になるように、札片取付部45a・45bに貼付されるものであり、図1
6の(a)に示した左右両側部分は、両札片取付部45a・45bのそれぞれに均等に貼
付されるものであって、上記ICチップ52、及びこのICチップ52の周囲のアンテナ
部53が札片取付部45b側の両切込49間に位置するようになっている。
ここで、本実施形態では、アンテナ部53と固定ネジ48との位置関係が特徴的なもの
となっている。そこで、以下に係る位置関係について詳細に説明する。
アンテナ部53はベースシート51の対角線上に設けられているから、その両端部は、
図7に示すように、札片取付部45a及び45bにおいて、挿入穴48bを避けるように
して配置されることになる。このようにアンテナ部53が配置されることにより、アンテ
ナ部53の両端部は対応する固定ネジ48の頭部から離れることになる。つまり、札片5
0を札片取付部45a・45bに貼付したとき、アンテナ部53と固定ネジ48とは離間
されることになる。
また、アンテナ部53と固定ネジ48との間には両者を介在する介在部材が設けられて
いない。つまり、アンテナ部53と固定ネジ48との間には空間が設けられている。これ
により、アンテナ部53が挿入穴48b内に向けて撓みにくくなり、アンテナ部53と固
定ネジ48の頭部とを対峙させた構成において両者を確実に離間させることができる。例
えば、アンテナ部53が固定ネジ48に接触すると設定された共振周波数(本実施の形態
では、2.45GHz)が変化してしまい、ICチップ52に格納されたID情報がスキ
ャナ装置によって読み取れなくなるおそれがあるが、本実施の形態における構成によれば
かかる不都合の発生を防止することができる。
また、図7に示した通り、各札片取付部45a・45bには囲み部が形成されており、
ベースシート51の周縁は囲み部に近接している。したがって、ベースシート51の貼り
付け作業に際しては、ベースシート51が囲み部によって囲まれた領域内からはみ出ない
ように貼り付けることで、アンテナ部53の両端部が、挿入穴48bから離れ、固定ネジ
48の頭部からも離れる。また、札片取付部45a・45bの囲み部によって囲まれる領
域は、ベースシート51の面積よりも広くなっている。これにより、ベースシート51の
貼り付け作業に際しては、貼り付け位置に所定のゆとりが生まれ、貼り付け作業の作業性
が向上されている。さらに、上記のとおり札片50は矩形状のベースシート51の中心に
対して点対称となるように配置されているため、ベースシート51を上下逆に貼り付けた
としても、アンテナ部53の両端部が固定ネジ48の頭部からはなれることになる。
また、この札片50は、上記「背景技術」でも説明した通り、現在のところ、当該遊技
機100ごと、あるいは主制御装置のような遊技のための回路基板40cごとに付された
各種のID情報を有するものである。この各種のID情報としては、次の(1)〜(6)
のようなものが現在採用されている。
(1)遊技盤用の証紙ラベルに記された遊技盤ID情報
遊技盤用の証紙ラベルは、例えば遊技盤に貼付され、遊技盤ID情報として遊技盤の製
造メーカ名(例えば、(株)××物産)、遊技機製造番号(例えば、No.1234567
)、及びそれらの各データを二次元コード化した押圧部47b取付解除部47cコードが
記されている。
(2)枠用の証紙ラベルに記された枠ID情報
枠用の証紙ラベルは、遊技盤等を開閉可能に支持する本体枠に貼付され、枠ID情報と
して本体枠の製造メーカ名(例えば、(株)××物産)、遊技機製造番号(例えば、No.
1234567)、及びそれらの各データを二次元コード化した押圧部47b取付解除部
47cコードが記されている。
(3)識別シールに記された主基板ID情報
識別シールは、主制御装置等の回路基板を収納する基板ボックスに貼付され、(主)基
板ID情報として製造メーカコード(例えば、札片50挿入穴48b−ボックスベース4
0a)、製造番号(例えば、No.1234567)、及びそれらの各データを二次元コー
ド化した押圧部47b取付解除部47cコードが記されている。
(4)識別シールに記された遊技機ID情報
識別シールは、主制御装置等の回路基板を収納する基板ボックスに貼付され、遊技機I
D情報として製造メーカ名(例えば、(株)××物産)、機種名(例えば、××物語)、
機種コード(例えば、12345A)、及びそれらの各データを二次元コード化した押圧
部47b取付解除部47cコードが記されている。
(5)ICタグのタグID情報
ICタグは、主制御装置等の回路基板を収納する基板ボックス等の封印シールに組み付
けられ、タグID情報として製造メーカ名(又は複数のメーカごとに付されたメーカ固有
番号)、遊技機固有のID番号が格納されている。
(6)マイコンチップに格納されたチップID情報
マイコンチップは、主制御装置等の回路基板に実装され、チップID情報としてチップ
固有番号等が記憶されている。
換言すれば、基板ボックス40の一側部に貼付される札片50としては、図16に示し
たようなものに限らず、(1)の「遊技盤用の証紙ラベル」、(2)の「枠用の証紙ラベ
ル」、(3)及び(4)の「識別シール」、(5)の「ICタグ」、そして、(6)の「
マイコンチップ」が適用されるものである。
そして、この実施形態の遊技機100で採用している札片50は、図16に示したよう
なアンテナ部53付きのICチップ52を有しているものであったから、外部のスキャナ
ーによって電磁波を照射したとき、ICチップ52に書き込まれている当該遊技機100
の識別情報や製造番号などの各種情報を、この札片50に直接接触しなくてもスキャナー
に伝達することができるものである。
上記ICチップ52が、メモリ領域としてデータ書き替え不可な不揮発性メモリ領域(
ROM)を有し、そのメモリ領域に前記識別情報を記憶保持させたものであれば、このI
Cチップ52においてデータ書き換え不可のメモリ領域に識別情報が記憶保持されるため
、識別情報が不正に改ざんされる等の不都合が抑制できる。
また、本実施例における遊技機100のように、基板ボックス40の一側部における分
割部分(札片取付部45a・45bの間)を跨ぐようにして札片50を貼り付ければ、
基板基板40cの取り出しや、基板ボックス40内への不正な電子部品の装着などを目的
として基板ボックス40を開放する場合には、札片50を一旦剥がしたり破損させなけれ
ばならない。そのため、上記のとおり札片50を破損させることに伴い、その後の札片5
0の再使用を不可とすることができる。これにより、不正行為の発見が可能となる。
ところで、本実施形態の遊技機100は、図4〜図7に示したように、基板ボックス4
0の下側にスペーサボックス60を介在させるようにしている。このスペーサボックス6
0は、合成樹脂製のものであり、その表面側は図4に示したように略平面的なものである
が、その裏側は、図6に示したように、多数のリブを形成することによって、遊技盤20
側に向けて開口した多数の空間を有したものとしてある。これらのリブは、当該スペーサ
ボックス60に剛性を付与するとともに、中に物(例えば不正基板など)が入れられない
ようにするものである。
このスペーサボックス60は、図4に示したように、ヒンジによって後述する球集合板
70に開閉自在に連結したものであり、このスペーサボックス60を閉じたときには、図
4にも示したように、その上側に、ヒンジ金具によって球集合板70側に連結した基板ボ
ックス40を配置できるようにしたものである。
また、このスペーサボックス60の表面側には、図3に示したように、係止部が突出形
成してある。この係止部は、当該スペーサボックス60の上に閉じられてきた基板ボック
ス40を係止するものであり、これを右方向に押すことによって基板ボックス40を開放
し得るようにするものである。
さて、球集合板70であるが、この球集合板70は、遊技盤20に形成してある入賞口
から転動してきたパチンコ球を受けながら、その入賞を検知する各種スイッチを内蔵した
ものであり、周囲のベース板にて遊技盤20側に取り付けられるものである。
そして、この実施形態の遊技機100では、上記球集合板70のベース板を遊技盤20
の裏面に取り付けるにあたって、ベース板と一体的に形成した止め部から挿通して遊技盤
20の裏面に螺着したビスの頭部をキャップで覆うようにしてある。
一方、ワイヤハーネス80は、図3及び図4に示したように、遊技盤20の裏面側であ
って、上述した基板ボックス40や、その上側にある裏パックユニット30等の間に接続
されるものであり、概略遊技盤20の裏面側の略中心部分に配置してある。つまり、この
ワイヤハーネス80は、本体枠11の回動中心である枢軸12から離れた位置に存在する
ものである。
以上の結果、当該遊技機100において使用されるワイヤハーネス80が札片50に近
接しないことになり、当該遊技機100を製造する際や、当該遊技機100の設置店での
トラブル解消のため等に本体枠11を開閉する際の、このワイヤハーネス80の取り外し
作業や接続作業を、札片50には全く悪影響を与えずに行えるものである。
しかも、電気が通るワイヤハーネス80が札片50から離れているから、札片50から
の情報の読み出しは、ワイヤハーネス80から悪影響を受けることなく正確に行えるので
ある。
100 遊技機
10 外枠
11 本体枠
12 枢軸
13 前面枠
20 遊技盤
30 裏パックユニット
31 ベース部材
40 基板ボックス
40a ボックスベース
40b ボックスカバー
40c 回路基板
41 ベース部材
42 ヒンジ金具
43 第1封止部
44 第2封止部
45a 札片取付部
45b 札片取付部
45c 係止部
45d 凹所
46 カバー
46a 係止突起
46b 窓
47 爪部材
47a 爪部分
47b 押圧部
47c 取付解除部
48 固定ネジ
48a 固定穴
48b 挿入穴
49 切込
50 札片
51 ベースシート
52 ICチップ
53 アンテナ部
60 スペーサボックス
61 ハーネス収納凹部
70 球集合板
80 ワイヤハーネス

Claims (4)

  1. 遊技のための回路基板が収納されて、ボックスベースとボックスカバーとを備えた基板
    ボックスを、遊技盤の裏面側に組み付けた遊技機であって、
    前記基板ボックスの一側部に設けた札片取付部と、この札片取付部に取り付けた札片と
    、この札片を覆いながら前記札片取付部に取り付けられるカバーと、このカバー内に装着
    されて、当該カバーの前記札片取付部に対する取付解除を行うとともに、この取付解除以
    前に前記札片に破損履歴を残す爪部材とを備えたことを特徴とする遊技機。
  2. 前記札片取付部は、前記ボックスベース及びボックスカバーの各一側部にそれぞれ一体
    的に形成されて、前記回路基板を前記ボックスベースとボックスカバーとの間に収納して
    これらのボックスベースとボックスカバーとを一体化したときに重なり合うものであるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記札片は、前記札片取付部を跨いで取り付けられることを特徴とする請求項1〜請求
    項2のいずれかに記載の遊技機。
  4. 前記爪部材は、前記カバーから突出する押圧部と、前記札片を破損させる爪部分と、前
    記カバーの前記札片取付部に対する取付解除を行う取付解除部とを備えたことを特徴とす
    る請求項1〜請求項3のいずれかに記載の遊技機。
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