JP2012251024A - 発泡体製造用のガス発生剤 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】(A)アンモニアガスを生成する含窒素化合物、(B)亜硝酸塩、及び(C)リン酸塩を含むガス発生剤は、アンモニアガスや窒素酸化物(NOx)ガスの発生を効果的に抑制しつつ、窒素ガスを発生できる。
【選択図】なし
Description
項1. 発泡体の製造に使用されるガス発生剤であって、(A)アンモニアガスを発生する含窒素化合物、(B)亜硝酸塩、及び(C)リン酸塩を含むことを特徴とする、ガス発生剤。
項2. 前記含窒素化合物(A)が、尿素結合を有する化合物、アゾジカルボンアミド、及びN,N’−ジニトロソペンタメチレンテトラミンよりなる群から選択される少なくとも1種である、項1記載のガス発生剤。
項3. 前記亜硝酸塩(B)が、亜硝酸アルカリ金属塩である、項1又は2に記載のガス発生剤。
項4. 前記リン酸塩(C)が、リン酸のアンモニウム塩及びリン酸水素アルカリ土類金属塩の少なくとも1種である、項1〜3の何れかに記載のガス発生剤。
項5. 前記含窒素化合物(A)が尿素であり、前記亜硝酸塩(B)が亜硝酸ナトリウムであり、前記リン酸塩(C)がリン酸二水素アンモニウム、リン酸三アンモニウム、及びリン酸水素カルシウムよりなる群から選択される少なくとも1種である、項1〜4の何れかに記載のガス発生剤。
項6. 項1〜5の何れかに記載のガス発生剤、及び高分子材料を含むことを特徴とする、発泡用ポリマー組成物。
項7. 前記高分子材料が、熱可塑性樹脂又はエラストマーである、項6に記載の発泡用ポリマー組成物。
項8. 項6又は7に記載の発泡用ポリマー組成物を加熱処理する工程を含む、発泡体の製造方法。
本発明は、発泡体の製造に使用されるガス発生剤であって、(A)アンモニアガスを発生する含窒素化合物、(B)亜硝酸塩、及び(C)リン酸塩を含むことを特徴とする。以下、本発明について詳細に説明する。
本発明の発泡用ポリマー組成物は、上記ガス発生剤、及び高分子材料を含むことを特徴とする。本発明において、「発泡用ポリマー組成物」とは、未発泡の状態であって発泡体成型に供される原料組成物である。
1.方法
ガス発生剤(実施例1及び比較例1−2)を調製し、アンモニアガス及び窒素酸化物ガスの発生量と発泡量、並びにガス発生後の分解残渣の色調について評価を行った。各ガス発生剤の調製方法と、アンモニアガス及び窒素酸化物(NO2及びNO3)ガスの発生量と発泡量の測定方法は、以下の通りである。
実施例1
尿素(和光一級、和光純薬工業株式会社製)2.75g、亜硝酸ナトリウム(試薬一級、林純薬工業株式会社製)3.45g、及びリン酸二水素アンモニウム(試薬特級、和光純薬工業株式会社製)0.96gを乳鉢で10分間粉砕・混合し、ガス発生剤を得た。得られたガス発生剤の1.06gを採取し、以下の測定に用いた。
尿素(和光一級、和光純薬工業株式会社製)2.75g、亜硝酸ナトリウム(試薬一級、林純薬工業株式会社製)3.45g、及びリン酸三アンモニウム三水和物(試薬一級、関東化学株式会社製)1.69gを乳鉢で10分間粉砕・混合し、ガス発生剤を得た。得られたガス発生剤の1.17gを採取し測定に用いた。
尿素(和光一級、和光純薬工業株式会社製)2.75g、亜硝酸ナトリウム(試薬一級、林純薬工業株式会社製)3.45g、及び無水リン酸水素カルシウム(富田製薬株式会社製)1.13gを乳鉢で10分間粉砕・混合し、ガス発生剤を得た。得られたガス発生剤の1.08gを採取し測定に用いた。
尿素(和光一級、和光純薬工業株式会社製)3.00g、及び亜硝酸ナトリウム(試薬一級、林純薬工業株式会社製)3.45g、を乳鉢で10分間粉砕・混合し、ガス発生剤を得た。得られたガス発生剤の0.95gを採取し、以下の測定に用いた。
尿素(和光一級、和光純薬工業株式会社製)3.00g、亜硝酸ナトリウム(試薬一級、林純薬工業株式会社製)3.45g、及びハイドロタルサイト(商品名「AD550PF」、富田製薬株式会社製)0.30gを乳鉢で10分間粉砕・混合し、ガス発生剤を得た。得られたガス発生剤の1.00gを採取し、以下の測定に用いた。
試験管(株式会社イワキ製、30×200mm)に流動パラフィン(和光一級、和光純薬工業株式会社製)10mLを採取した。上記で得られた各ガス発生剤を所定の量採取し、ポリエチレンシートに包んで上記試験管に投入し、液面上部をガラスウール(和光一級、和光純薬工業株式会社製)で覆った。
W=100−〔(100−L)2+(a2+b2)〕1/2
W:Lab系による白色度
L:ハンターLabにおける明度指数
a、b:ハンターLabにおける色座標
なお、試験前のガス発生剤の色調は、いずれも白色であった。
得られた結果を表1−2に示す。この結果から、含窒素化合物、亜硝酸塩、及びリン酸塩を併用したガス発生剤(実施例1−3)では、十分なガス発生量を示し、しかもアンモニアガスの発生量を大幅に低減され、窒素酸化物(NO2及びNO3)ガスの発生も効果的に抑制できることが確認された。また、実施例1−3のガス発生剤では、ガス発生後の残渣の色調は微黄色であり、殆ど色調変化を生じさせなかった。これに対して含窒素化合物及び亜硝酸塩を含み、リン酸塩を含まないガス発生剤(比較例1)では、アンモニアガス及び窒素酸化物(NO2及びNO3)ガスの発生を十分に抑制できていなかった。また、含窒素化合物、亜硝酸塩、及びハイドロタルサイトを含み、リン酸塩を含まないガス発生剤(比較例2)では、窒素酸化物(NO2及びNO3)ガスの発生を抑制できていたものの、アンモニアガスの発生抑制効果が不十分であった。更に、比較例1のガス発生剤では上記ガス発生剤と同様の微黄色であったが、比較例2のガス発生剤では、ガス発生後の残渣に明らかな色調変化が認められた。
Claims (8)
- 発泡体の製造に使用されるガス発生剤であって、(A)アンモニアガスを発生する含窒素化合物、(B)亜硝酸塩、及び(C)リン酸塩を含むことを特徴とする、ガス発生剤。
- 前記含窒素化合物(A)が、尿素結合を有する化合物、アゾジカルボンアミド、及びN,N’−ジニトロソペンタメチレンテトラミンよりなる群から選択される少なくとも1種である、請求項1記載のガス発生剤。
- 前記亜硝酸塩(B)が、亜硝酸アルカリ金属塩である、請求項1又は2に記載のガス発生剤。
- 前記リン酸塩(C)が、リン酸のアンモニウム塩及びリン酸水素アルカリ土類金属塩の少なくとも1種である、請求項1〜3の何れかに記載のガス発生剤。
- 前記含窒素化合物(A)が尿素であり、前記亜硝酸塩(B)が亜硝酸ナトリウムであり、前記リン酸塩(C)がリン酸二水素アンモニウム、リン酸三アンモニウム、及びリン酸水素カルシウムよりなる群から選択される少なくとも1種である、請求項1〜4の何れかに記載のガス発生剤。
- 請求項1〜5の何れかに記載のガス発生剤、及び高分子材料を含むことを特徴とする、発泡用ポリマー組成物。
- 前記高分子材料が、熱可塑性樹脂又はエラストマーである、請求項6に記載の発泡用ポリマー組成物。
- 請求項6又は7に記載の発泡用ポリマー組成物を加熱処理する工程を含む、発泡体の製造方法。
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