JP2012249366A - 機器直結t形用絶縁栓、及びそれを用いた機器直結t形終端接続部 - Google Patents

機器直結t形用絶縁栓、及びそれを用いた機器直結t形終端接続部 Download PDF

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Abstract

【課題】低圧検電器及び低圧装備での検電作業を可能にする機器直結T形用絶縁栓及びそれを用いた機器直結T形終端接続部を提供する。
【解決手段】絶縁栓1Aは、略円錐台状のエポキシ樹脂等の絶縁体1aと、絶縁体1aの一端部に埋設され、機器側導体3に接続される高圧電極1bと、高圧電極1bと対向配置するように絶縁体1aの他端部に埋設される検電電極1cと、絶縁体1aの表面上に検電電極1cの同心円筒状となるように導電性塗料を塗布した接地層1dとを有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、機器直結T形用絶縁栓及びそれを用いた機器直結T形終端接続部に関するものであり、特に、6600V架橋ポリエチレン絶縁ビニルシース電力ケーブルに好適な機器直結T形終端接続部に使用する絶縁栓に関するものである。
従来の絶縁栓として、機器側導体とケーブル側導体とをL字状に接続することができる電気機器直結型ケーブル装置に用いられる絶縁栓がある。この絶縁栓は上記装置と同じ構造の機器直結T形終端接続部に用いられ、高圧検電用絶縁栓として知られている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1の図2に記載の高圧検電用絶縁栓(14)は、開口部(35)の形状に相応した略円錐台状のゴム等の絶縁体(8)で成り、一端部である小径側の軸端面にねじ及び、ナットに係合する埋込金具(7)、及び他端部である大径側の軸端面に締付用金具(13)がそれぞれ一体的に埋設される。埋込金具(7)にはねじ部にねじ作用で嵌め合う(螺合)雌ねじが螺刻されるとともに、ナットの形状に合致した段部が形成される。そして、締付け用金具(13)に、断面四角形の四角穴(16)が穿たれている。
また、同じく従来の高圧検電用絶縁栓として電力ケーブルのミニクラッド直線接続部に使用されるものがある。(例えば、特許文献2参照)。
特許文献2の図1に記載の絶縁栓(6)内には、ブッシング(2)に取り付けたボルト(2b)に螺合した外径40mm前後を有する高圧電極(7)と、該電極(7)と絶縁距離が約15mmとなるように対向させた位置に外径40mm前後を有する検電電極(8)とが埋込み成形されている。上記検電電極(8)には該検電電極(8)を保護するための、頭部に取り外し用ステンレス製フック(10)を埋込み成形した導電性キャップ(9)をワンタッチで取り付けられる突起部(8a)が形成されている。
なお、検電電極(8)に誘起される誘起電圧が検電器の動作電圧以上になるように、埋込み高圧電極(7)、検電電極(8)の外径寸法、絶縁距離を設定される。
更に、従来の高圧検電用エポキシ絶縁栓として機器直結型端末に用いられた絶縁栓がある(例えば、特許文献3参照)。
特許文献3の図1に記載のエポキシ絶縁栓(5)の頂部には、検電用の端子が取り付けられる導体(5a)が埋め込まれ、この導体(5a)には検電キャップ(5e)が着脱可能に取り付けられている。この検電キャップ(5e)は導電性ゴム等で形成された接地部材(5c)を介して端末本体(1)の外部半導電層(1c)に取り付けられている。また、上記導体(5a)と、ボルト(5b)と一体に形成された導体(5d)との間で静電容量を形成しており、検電キャップ(5e)を取り外すと、課電時、上記導体(5a)に電圧が発生する。
特開平9−191547号公報 実開平4−131137号公報 特開平9−308075号公報
しかし、上記した従来のエポキシなどの高圧検電用絶縁栓を用いて電力ケーブル側導体からガス絶縁開閉器、変圧器などの機器側導体への課電状態を検電(検知)するため、検電電極に検電器を当てて検電作業を行った場合、検電電極には高圧電極との間で生じた400V〜900Vの誘起電圧が起きる。よって、この検電作業の際には、高価で大型の高圧検電器を使用しなければならず、安価な低電圧検電器を用いることができなかった。また、安全対策の一つとして高圧絶縁手袋の着用など高圧対応の絶縁装備が必要となる。更に、埋込金具(高圧電極、検電電極)の外径寸法40mm、及びそれらの絶縁距離15mmからなる組み合わせの設定だけでは、上記400V〜900Vの誘起電圧を下げることができず検電電圧を低くすることができなかった。
従って、本発明の目的は、低圧検電器及び低圧装備での検電作業を可能にするとともに、小型化を図った機器直結T形用絶縁栓及びそれを用いた機器直結T形終端接続部を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するため、以下の機器直結T形用絶縁栓及びそれを用いた機器直結T形終端接続部を提供する。
[1]絶縁材料からなる絶縁体と、
前記絶縁体の一端部に埋設され、機器の導体に接続される高圧電極と、
前記高圧電極と対向配置するように前記絶縁体の他端部に埋設される前記高圧電極と同じ外径寸法の検電電極と、
前記検電電極が埋設された前記絶縁体の表面上であって、前記検電電極と同心円筒状に設けられる接地層とを有することにより、前記検電電極の誘起電圧を下げることを特徴とする機器直結T形用絶縁栓。
[2]前記接地層は、前記検電電極が埋設された前記絶縁体の表面上であって、前記検電電極と同心円筒状に設けられた前記絶縁体の溝部表面、及び前記絶縁体の外周表面に形成されることを特徴とする前記[1]に記載の機器直結T形用絶縁栓。
[3]前記機器と、前記機器に接続される電力ケーブルとを電気的に接続して固定するために、前記[1]又は[2]に記載の機器直結T形用絶縁栓を用いたことを特徴とする機器直結T形終端接続部。
本発明によれば、低圧検電器及び低圧装備での検電作業を実施できるとともに、絶縁栓を小型化できる。また、誘起電圧を下げられることから高圧検電器でしか検電が不可能であった機器を低圧検電器により簡単に検電作業を行うことができる。
図1は、本発明の実施の形態に係る機器直結T形用絶縁栓を用いた機器直結T形終端接続部の構造の一例を示す一部断面図である。 図2は、本発明の実施の形態に係るT形用絶縁栓の構造の一例を示す断面図である。 図3は、従来の絶縁栓の構造の一例を示す断面図である。 図4は、従来のT形用絶縁栓の構造の他の例を示す断面図である。 図5は、本発明のT形用絶縁栓の構造の他の例を示す断面図である。 図6は、本発明のT形用絶縁栓の更に他の例を示す断面図である。 図7は、各T形用絶縁栓の誘起電圧の値を示すグラフ図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
(機器直結T形終端接続部の構造)
図1は、本発明の実施の形態に係る機器直結T形用絶縁栓(T形用絶縁栓)を用いた機器直結T形終端接続部(T形終端接続部)の構造の一例を示す一部断面図である。
このT形終端接続部100は、絶縁部5とT形用絶縁栓1とから構成されており、機器側導体3と電力ケーブル90端末部のケーブル側導体9とをL字状に接続するための終端接続装置である。そして、この構造は上記両導体3、9の接続端部を被覆するとともに、機器側導体3の延長上に開口部を有した絶縁部5と、機器側導体3の接続端部に形成されたねじ部7に螺合するナット6と、ナット6に螺合されたねじ部7の延出端部がT形用絶縁栓1の高圧電極1cにねじ込まれ固定されることにより、絶縁部5の開口部にT形用絶縁栓1が締付固定されるものである。
更に、上記機器側導体3は、ガス絶縁開閉器、変圧器等の電気機器の側壁(図示せず)から突出する方向(図面水平方向)に延出され、機器側ブッシング2により被覆される。機器側ブッシング2の延出側外周は、先端側に向かって縮径するようにテーパ状に形成される。また、機器側導体3は、上記機器側ブッシング2の端面からさらに延出して接続端部として形成される。この機器側導体3の接続端部には雄ねじが螺刻されており、所定の長さのねじ部7として形成される。
次に、上記ケーブル側導体9は、機器側壁に沿って並行に沿線配置されるが、その先端に圧縮接続された圧縮端子4が取り付けられる。この圧縮端子4には、ねじ部7を嵌挿させるための挿通孔が形成される。
また、上記絶縁部5は、略T字状の形状を有し、上記ケーブル側導体9を保持する基部と、上記機器側導体3を保持する軸穴、及び開口部をその同軸上に有した筒部とからなる。上記基部にはケーブル側導体9及び、圧縮端子4を収容する導通孔が形成される。そして、上記筒部の軸穴は、機器側ブッシング2の形状に合致するようテーパ形状に形成される。また、開口部も同様のテーパ形状の穴として形成され、基部を中心として左右対称又は略左右対称となっている。なお上記絶縁部5は、外部半導電層5a,絶縁層5b、及び内部半導電層5cから形成された3層構造である。
また、上記ナット6は、機器側導体3の接続端部がケーブル側導体9の先端に圧縮接続された圧縮端子4の挿通孔に差し込まれた状態で、ねじ部7に螺合することにより、座金11を介して圧縮端子4の端面に圧着される。すなわち機器側導体3の接続端部に圧縮端子4を締結させる構造である。
更に、上記絶縁部5の機器側ブッシング2と反対側の開口部には、上記T形用絶縁栓1を保護する保護カバー8が設けられる。この保護カバー8は、有底筒体状の形状を有し、外周が絶縁部5の筒部外周に嵌め合わされて係止されることで、その絶縁栓1の大径側の軸端面側に設けた検電電極1cと導電性塗料からなる接地層1dとに密着し、これらを覆うものである。
次に、上記T形用絶縁栓1は、絶縁体1a、高圧電極1b、検電電極1c、及び接地層1dから形成される。この絶縁体1aは上記絶縁部5の両側開口部の形状に相応した筒体状の一種である略円錐台状のエポキシ樹脂等の絶縁材料からなる。そして、この絶縁体1aの一端部である機器側ブッシング2の小径側に高圧電極1bが埋設され、機器側導体3に接続されるようにその小径側の軸端面のねじ部7とナット6とに係合される。更に、この絶縁体1aの他端部である大径側の軸端面側に検電電極1cが埋設される。この高圧電極1bと検電電極1cとは同じ外径寸法を有して対向するよう配置される。次に、その検電電極1cが埋設された絶縁体1aの表面には検電電極1cと接触しないよう離れた位置に検電電極1cに対して同心円筒状に導電性塗料の接地層1dが設けられる。また、接地層1dを設けた絶縁体1aの表面には溝部1eが形成される。同じく、検電電極1cが埋設された絶縁体1aの外周表面にも接地層1dが設けられる。よって、検電電極1cは絶縁体1aの表面に設けた接地層1dにより包囲される。
なお、このT形用絶縁栓1は接地層1dを設ける絶縁体1aの表面に溝部1eを形成したが、絶縁体1aの表面が突き出るよう突出部を設けてもよい。また、T形用絶縁栓1の全体の長さは、このT形用絶縁栓1を用いたT形終端接続部が地中機器塔内という限られた設置スペース、又は拡充の難しいスペースなどに据え付けたガス絶縁開閉器、変圧器等の電気機器に取り付けられることから、検電電極1cの誘起電圧を下げて低電圧にでき、かつこのような場所に適応する長さの寸法構造であればよいし、好ましくは、現在稼動中の電気機器に取り付けられるスペースに適応可能な長さであればよい。
(T形用絶縁栓の構造)
図2は、図1に示した構造を有する本発明の実施の形態に係るT形用絶縁栓の詳細な構造の一例を示す断面図である。また、図3は、従来のT形用絶縁栓の詳細な構造の一例を示す断面図である。
T形用絶縁栓1Aは、絶縁体1a、高圧電極1b、検電電極1c、及び接地層1d、溝部1eから形成される。この絶縁体1aは、図1の絶縁部5の両側開口部の形状に相応した略円錐台状のエポキシ樹脂の絶縁材料からなる。この絶縁体1aの一端部である機器側ブッシング2の小径側に高圧電極1bが埋設され、機器側導体3に接続されその小径側の軸端面のねじ部7とナット6とに係合される。また、この絶縁体1aの他端部である大径側の軸端面側に検電電極1cが埋設される。この高圧電極1bと検電電極1cとは同じ外径寸法を有しながら対向するように配置される。そして、その検電電極1cが埋設された絶縁体1aの表面には検電電極1cと接触しないよう離れた位置に検電電極1cに対して同心円状となるように導電性塗料の接地層1dが設けられる。また、接地層1dを設けた絶縁体1aの表面には溝部1eが形成されている。この溝部1eの表面には接地層の同心円筒状1daが存在する。同じく、検電電極1cが埋設された絶縁体1aの外周表面にも接地層1dが設けられる。このように他端部である大径側の軸端面側の絶縁体1a表面全体に設けた接地層1dによって、検電電極1cが包囲される。また、検電電極1cには断面四角形の四角穴10bが設けられ、高圧電極1bには、ねじ部7に螺合する雌ねじ10cが螺刻されているとともに、ナット6の形状に合致した段部11cが形成されている。
検電電極1cに設けられた四角穴10bはねじ部7の軸線上に位置された正面視で正方形を呈し、ソケットレンチの角ドライブ(図示せず)が嵌挿される寸法である。また、検電電極1cの四角穴10bには、角ドライブの一側に設けられた出没自在のボール(図示せず)に相応した位置に円環状の溝が形成されている。すなわち、角ドライブを検電電極1cの四角穴10bに嵌め合わせて絶縁栓1を絶縁部5に締付固定する際に、その角ドライブが容易に外れないようになっている。
T形用絶縁栓1Aは、高圧電極1bと検電電極1cとの外径は同じ16mmである。また、高圧電極1bと検電電極1cとの両電極外径は、図3の従来の絶縁栓1Bの高圧電極1bと検電電極1cの外径28mmと比較して小さい寸法である。そして、検電電極1c側の絶縁体1aの表面外周に溝部1eを設け、その溝部1eの全表面及びその絶縁体1aの表面外周に数μmの厚さからなる導電性塗料の接地層1dを設けた。この構造により検電電極1cの誘起電圧を測定する。なお、接地層1dの厚さ及び溝部1eの深さは検電電圧を下げて低電圧にすることができる寸法であればよい。上記図3の従来のT形用絶縁栓1Bは、絶縁体1a、高圧電極1b、検電電極1cから形成される。この絶縁体1aは、図1の絶縁部5の両側開口部の形状に相応した略円錐台状の絶縁材料からなる。この絶縁体1aの一端部である機器側ブッシング2の小径側に高圧電極1bが埋設され、機器側導体3に接続されその小径側の軸端面のねじ部7とナット6とに係合される。また、この絶縁体1aの他端部である大径側の軸端面側に検電電極1cが埋設される。この高圧電極1bと検電電極1cとは同じ外径寸法を有しながら対向するように配置される。
図4に示すT形用絶縁栓1Cは、従来の形態に係るT形用絶縁栓の詳細な構造の他の例を示す断面図である。高圧電極1b及び検電電極1cの外径は図2に示すT形用絶縁栓1Aと同じ16mmである。この構造により検電電極1cの誘起電圧を測定する。
図5に示すT形用絶縁栓1Dは、本発明の実施の形態に係るT形用絶縁栓の詳細な構造の他の例を示す断面図である。高圧電極1b及び検電電極1cの外径は図2に示すT形用絶縁栓1Aと同じ16mmである。更に、検電電極1cが埋設される部分の絶縁体1aの表面には検電電極1cと接触するように検電電極1cに対して同心円状に導電性塗料を塗布した接地層1dを設けた。この構造により検電電極1cの誘起電圧を測定する。
更に、図6に示すT形用絶縁栓1Eは、本発明の実施の形態に係るT形用絶縁栓の詳細な構造の他の例を示す断面図であり、高圧電極1b及び検電電極1cの外径は図2に示す絶縁栓1Aと同じ16mmである。更に、検電電極1cが埋設される部分の絶縁体1aの表面には突き出るような突出部1fを形成する。そして、その絶縁体1aの表面全体には検電電極1cと接触しないよう離れた位置に検電電極1cに対して同心円状に導電性塗料を塗布した接地層1dが、その突出部1fの外周表面からその絶縁体1aの外周表面までの全表面に設けられる。この接地層1dのうち突出部1fの表面には接地層の同心円筒状1daが存在する。この構造により検電電極1cの誘起電圧を測定する。なお、突出部1fの高さは検電電圧を下げて低電圧にすることができる寸法であればよい。
(誘起電圧の測定方法)
各T形用絶縁栓1A〜1Eの検電電極1cの誘起電圧の測定方法は以下の手順により行なった。
(1) 汎用的に使用されている低圧検電器を4種類使用。
(2) 6600V 機器直結T形終端接続部を組み立て、当該T形用絶縁栓を取り付ける。
(3) 機器側導体又はケーブル側導体に直接検電器を当て、印加電圧を徐々に上昇させ、検電器の動作電圧Vを測定する。
(4) 機器直結T形終端接続部のT形用絶縁栓の検電電極に検電器を当て、機器側導体又はケーブル側導体の印加電圧を徐々に上昇させ、検電器が動作した時の導体電圧Vを測定する。
(5) 上記2つの電圧比より、導体間6600V 3相交流線路の導体対地間電圧3810Vにおける検電電極の誘起電圧Vを次の式により換算する。
式 V=(3810×V)/V
(検電器の各動作電圧)
上記測定手順の(3)及び(4)の測定で得られた検電器の動作電圧Vと、検電器が動作した時の導体電圧Vは、表1及び表2に示すとおりである。




Figure 2012249366


Figure 2012249366
(誘起電圧の測定結果)
表3、及び図7は、上記(3)と(4)の2つの電圧により(5)に基づいて算出された各絶縁栓1A〜1Dの誘起電圧Vの換算値(測定値)を示すグラフ図である。
Figure 2012249366

本発明のT形用絶縁栓1A、及び1Dの各誘起電圧Vは、従来のT形用絶縁栓1Bが400Vから770Vと高電圧の換算値であるのに対し、160Vから430Vと誘起電圧の換算値を下げることができる。そして、溝部を有するT形用絶縁栓1Aは160Vから320Vと誘起電圧Vが最も小さい値である。
(実施の形態の効果)
本発明の実施の形態によれば、高圧電極と検電電極との両電極間の静電容量を小さくし、検電電極と接地との間の静電容量を大きくするような寸法構造及び構成としたことにより、従来の検電電極の誘起電圧と比較して本発明の検電電極の誘起電圧を160V〜320Vの範囲の電圧に下げることができることからから、次のような効果が得られた。
1.安価な低圧検電器を用いて検電作業が実施できる。
2.また、誘起電圧を下げられるので、従来高圧検電器を使用して検電していた電気機器を低圧検電器により簡単に検電作業を行うことができる。
3.低圧装備による検電作業が可能となった。つまり、検電作業の際、高圧装備と比較して簡便な低圧装備にて検電作業が行える。
4.誘起電圧の低電圧化により検電作業を安全に行なうことができる。
5.また、T形用絶縁栓の大きさを従来品と変えずに同等の寸法としても低圧検電が可能であるから、地中機器塔内等の機器直結T形終端接続部が地中機器塔内という限られた設置スペースにおいても検電作業を行える。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々な変形が可能である。
例えば、検電電極1c側に設ける接地層1dは、導電性塗料を塗布して形成したが、接地電極を絶縁体1aの表面上に貼り付け、螺旋状の凹部に挿着し、又は表面上近くに埋め込みなどで形成し、接地線で引き出す構造としてもよい。
1,1A−1E 機器直結T形用絶縁栓(T型用絶縁栓)
1a 絶縁体
1b 高圧電極
1c 検電電極
1d 接地層
1da 接地層の同心円筒状
1e 溝部
1f 突出部
2 機器側ブッシング
3 機器側導体
4 圧縮端子
5 絶縁部
5a 外部半導電層
5b 絶縁層
5c 内部半導電層
6 ナット
7 ねじ部
8 保護カバー
9 ケーブル側導体
10b 四角穴
10c 雌ねじ
11 座金
11c 段部
90 電力ケーブル
100 機器直結T形終端接続部(T形終端接続部)

Claims (3)

  1. 絶縁材料からなる絶縁体と、
    前記絶縁体の一端部に埋設され、機器の導体に接続される高圧電極と、
    前記高圧電極と対向配置するように前記絶縁体の他端部に埋設される前記高圧電極と同じ外径寸法の検電電極と、
    前記検電電極が埋設された前記絶縁体の表面上であって、前記検電電極と同心円筒状に設けられる接地層とを有することにより、前記検電電極の誘起電圧を下げることを特徴とする機器直結T形用絶縁栓。
  2. 前記接地層は、前記検電電極が埋設された前記絶縁体の表面上であって、前記検電電極と同心円筒状に設けられた前記絶縁体の溝部表面、及び前記絶縁体の外周表面に形成されることを特徴とする請求項1に記載の機器直結T形用絶縁栓。
  3. 前記機器と、前記機器に接続される電力ケーブルとを電気的に接続して固定するために、請求項1又は2に記載の機器直結T形用絶縁栓を用いたことを特徴とする機器直結T形終端接続部。
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