JP2012241913A - 吹出グリル - Google Patents
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Abstract
【解決手段】空気調和機の空気通路出口側に取り付けられる前後面が開放された枠体の中央に風向板軸受部22を備えた前面パネル2と、前記前面パネル2の側壁と前記風向板軸受部22に回転軸を軸支されて並列に配置される複数の風向板50と、同風向板50を連結するリンク板8からなる吹出グリル1において、最下段に位置する前記風向板50を軸支する前記風向板軸受部22のアーム部24は、先端部に前方に突出した突片24cを備え、同突片24cは、前記風向板50を押し込んだ時に当接するものである。
【選択図】図7
Description
特許文献1は、空気調和機の室内ユニット本体に取り付けられる吹出グリルであり、同吹出グリルは、外側を囲う枠状の枠体と、枠体の中空部を左右に分割して設置した風向板軸受部と、吹出空気の風向を上下方向に調整する前記枠体の両側部に回転軸で軸支された複数の風向板から構成される。
風向板軸受部には、前記風向板側に向かって、前記風向板の回動を規制するための断面鋸歯状のストッパー部が形成されている。(例えば、特許文献1参照)
吹出口105は、運転中に人為的な操作により風向板103を垂直状態にして全閉とすることがありえる。その時は出口が無くなった吹出空気により、吹出口内部に故障や破損を引き起こすことが予想されため、故障や破損を防ぐために全閉状態でも最低限の通風を確保する必要があり、吹出口105の上端と下端は風向板で完全に塞ぐことがないように若干の隙間Sを設けている。
しかし、図8(B)に示すように隙間Sがあることにより、風向板103が垂直状態の時に、最下段の風向板103を人為的に押し込むことも可能である。この場合、最下段の風向板103を押し込むと、風向板103の回動の反動により、上段の風向板103に接触して、その上段の風向板103が風向板軸受部102やリンク板104から位置ずれしたり、外れることで故障や破損が起こり得る。
前記風向板は、板状の羽根部と、前記羽根部の中央と両端に設けられ前記回転軸を備えた支持部と、いずれか1つの前記支持部に設けられた前記リンク板に軸支されるリンク軸で構成され、
前記空気調和機の運転停止時には、前記風向板の羽根部が隣り合う羽根部と一部被さることで、空気調和機通路出口を閉塞するとともに、最下段の風向板の羽根部は前記前面パネルとの間に所定の隙間を有し、
前記空気調和機の運転時には、いずれか1つの風向板を最上段の風向板の方向へ回動させると、他の風向板も連携して吹出口を開放し、
前記風向板軸受部は、前面側に延出した第1アーム部で前記回転軸を軸支するとともに、最下段に位置する前記風向板を軸支する第2アーム部は先端部に前方に突出した突片を備え、
前記風向板の羽根部は、前記空気調和機の運転および停止時には前記突片とは当接せずに、停止時の位置よりも下方へ回動した時に当接することを特徴とする。
前面パネル2は、前後面が開放された四角い枠状で、同枠内が吹出口2aとなるダクト部20と、同ダクト部20の前面側に額縁状に設けられた縁面21と、ダクト部20の中央に左右を仕切るように立設された風向板軸受部22とからなる。
第1アーム部23の先端部23aは、風向板50の軸受孔23bを備えるとともに、先端の形状は風向板50が回動した時に風向板50と接触しないように軸受孔23bと同心円の半円形状に形成されている。
第2アーム部24の先端部24aは、風向板50の軸受孔24bを備えるとともに、先端部24aの形状の上部部分は風向板50が回動した時に風向板50と接触しないように軸受孔24bと同心円の1/4円形状に形成され、下部部分は矩形状に形成され、矩形状の下端角部には更に前方に半円状に突出した突片24cを備える。突片24cは、正面視で第2アーム部24と同じ幅で構成され、第2アーム部24と先端部24aおよび突片24cは、後述する風向板50が垂直状態の時には風向板50に隠蔽され、前面側からは視認されることはない。
風向変更装置4は、前面パネル2のダクト部20内の後方に設けられ、風向変更装置5は、前面パネル2のダクト部20内の前方に設けられる。
左右風向板40を、前面に対して垂直に取り付けられた状態で空気調和機を運転すると、吹出空気は前面側に吹き出される。
吹出空気を左側に向ける時は、左右風向板40のいずれかの一つを摘み、左方向へ移動させると、左右風向板40は回転軸40a中心として回動する。一つの左右風向板40を回動させると、連結板41が左方向へ移動するとともに、連結板41で連結されたその他の左右風向板40も一斉に左方向へ回動し、吹出空気は左面側に吹き出される。
風向変更装置5は、吹出口2aの前面に並列に配置され、運転時は図1に示すように吹出口2aを開放し、運転停止時は図2に示すように、シャッター状に吹出口2aを閉塞する複数枚(本実施例では4枚)の風向板50と、図4に示すモータ駆動機構6とからなる。
なお、図3に示すように、第1テーパ部51aは、上段に配置される風向板50の第2テーパ部51bと平行となり、背面側が高く前面側が低くなるテーパ形状となる。
右側支持部53には、羽根部51と平行に回転軸53aが立設し、回転軸53aは、軸受70を介して前面パネル2のダクト部20の吹出口側壁20bに設けた軸孔25に軸支され、回転軸53aの先端部がモータ駆動機構6と連結される。
中央支持部54には、片側に回転軸54aが立設し、回転軸54aは、軸受71を介して前面パネル2の風向板軸受部22の軸受孔23b、24bに軸支される。
回転軸52a、53a、54aは羽根部51と平行な直線n上に配置されることで、風向板50が左右両端と中央の3点をそれぞれ前面パネル2に支持されて自在に回動する。3点が支持されることで、風向板50が自重により撓んだり、送風の影響により発生する振動を防ぐことができる。
なお、軸受70と軸受71は風向板とは異なるポリアセタール等の高摺動性樹脂でなり、風向板50の摺動性を向上させ回動時に異音を防止する効果がある。
図2および図3に示すように、空気調和機の運転停止時には、風向板50は羽根部50aで吹出口2aを閉塞した状態になっている。この時は、モータ60が風向板50のいずれか1つの回転軸53aを下方へ回動させるとともに、リンク軸53bが所定の方向へ回動し、リンク軸53bの回動に合わせリンク板8が移動することで、他の風向板50も同様に回動することにより、全ての風向板50が均一の角度を保てることになる。
また、下段の風向板50の第1テーパ部51aに上段の風向板50の第2テーパ部51bが順次被さる状態となることで、吹出口内部に埃の侵入を抑えることが出来、さらに、いずれか1つの風向板50が開きぎみの状態となった場合でも、上段の風向板50の第2テーパ部に当接して押えられる。
風向板50は図6のように90度の全開の位置まで回動してもよいし、任意の位置に設定して室内の一定の方向に向けて吹出空気を吹出してもよい。また風向を所定の角度範囲で連続的に往復して回動させる指令がある場合は、モータ60が正逆に回転することで風向板50が所定の角度範囲で連続的に往復して回動し、室内の隅々まで行き渡るように吹出空気が吹き出されることになる。
2 :前面パネル
2a:吹出口
22:風向板軸受部
24:第2アーム部
24c:突片
50:風向板
51:羽根部
51a:第1テーパ部
51b:第2テーパ部
60:モータ
8 :リンク板
Claims (2)
- 空気調和機の空気通路出口側に取り付けられる前後面が開放された枠体の中央に風向板軸受部を備えた前面パネルと、前記前面パネルの側壁と前記風向板軸受部に回転軸を軸支されて並列に配置される複数の風向板と、同風向板を連結するリンク板からなる吹出グリルにおいて、
前記風向板は、板状の羽根部と、前記羽根部の中央と両端に設けられ前記回転軸を備えた支持部と、いずれか1つの前記支持部に設けられた前記リンク板に軸支されるリンク軸で構成され、
前記空気調和機の運転停止時には、前記風向板の羽根部が隣り合う羽根部と一部被さることで、空気調和機通路出口を閉塞するとともに、最下段の風向板の羽根部は前記前面パネルとの間に所定の隙間を有し、
前記空気調和機の運転時には、いずれか1つの風向板を最上段の風向板の方向へ回動させると、他の風向板も連携して吹出口を開放し、
前記風向板軸受部は、前面側に延出した第1アーム部で前記回転軸を軸支するとともに、最下段に位置する前記風向板を軸支する第2アーム部は先端部に前方に突出した突片を備え、
前記風向板の羽根部は、前記空気調和機の運転および停止時には前記突片とは当接せずに、停止時の位置よりも下方へ回動した時に当接することを特徴とする吹出グリル。 - 前記突片は、第2アーム部の先端部の下端に設けられたことを特徴とする請求項1に記載の吹出グリル。
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- 2011-05-16 JP JP2011108997A patent/JP5799575B2/ja active Active
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