JP2012241264A - 線材コイルの回転装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】線材コイル2を吊り下げるフックバー3が、昇降フレームから垂設された吊り具に回転可能に保持されてなり、処理槽1の上面側には、退避位置からフックバー3の下方に亘り移動可能にローラーユニット7が設けられ、ローラーユニット7には、モーター10で回転される一対のローラー13,13が備えられ、この一対のローラー13,13上にフックバー3が当接されることで、一対のローラー13,13を介しフックバー3が回転され、これにより線材コイル2が回転される。
【選択図】図3
Description
なお、従来において、C形フックから縁切りして線材コイルを載せ変えて、線材コイルの回転を行わせるような装置も存在するが、この装置でも複雑な機構となり、大型のものとなってしまうという問題点があった。
本発明の線材コイルの回転装置は、
線材コイルを吊り下げるフックバーが、昇降フレームから垂設された吊り具に回転可能に保持されてなり、
処理槽の上面側には、退避位置から前記フックバーの下方に亘り移動可能にローラーユニットが設けられ、
該ローラーユニットには、モーターで回転される一対のローラーが備えられ、
該一対のローラー上に前記フックバーが当接されることで、該一対のローラーを介し前記フックバーが回転されるように構成したことを要旨とする。
こうすれば、フックバーは丸棒であるため、フックバーを一対のローラー上に当接させて、一対のローラーの回転により容易にフックバーを回転させることができる。
こうすれば、処理槽にローラーユニットを後付けすることができ、既存の設備にも後発的に線材コイルの回転装置を設けることができる。
図1〜図3は、処理槽内に線材コイルを浸漬して、例えば水洗い処理している状態を示し、図1は、処理槽の正面概略図であり、図2は、フックバーに吊り下げられた線材コイルの側面図であり、図3は、図1の平面概略構成図である。
水平状のフックバー3の左右端側は、左右の吊り具4,4に対して掛け渡され、フックバー3は回動できるように吊り具4,4に吊り下げ保持されている。
左右の吊り具4,4の上端は水平状の昇降フレーム5に掛止されており、昇降フレーム5には昇降チェーン6,6が連結され、この昇降チェーン6の上端には図示しない電動チェーンブロックが設けられている。
電動チェーンブロックにより昇降チェーン6を介して昇降フレーム5が昇降動されるものであり、昇降フレーム5を下降させて、図1のように処理槽1内にフックバー3とともに線材コイル2を浸漬させることができる。
ローラーユニット7は、処理槽1の上面に敷設されたレール状のガイド9に沿って処理槽1の上面でフックバー3に対し直角方向に水平移動できる台車8が、スライドシリンダ14に連結されており、スライドシリンダ14は固定具15,15を介して処理槽1に固定されている。
各ギヤ11,11を回転させるためにモーター10が台車8に取り付けられており、モーター10が回転することでギヤ11を介しそれぞれの軸12が回転され、これによりローラー13が回転される構造となっている。
このローラーユニット7の退避状態では、昇降フレーム5を昇降動させて、フックバー3とともに線材コイル2を上下動させて良好に処理槽1内に浸漬させることができるものである。
昇降チェーン6を介して昇降フレーム5を上昇させ、フックバー3とともに線材コイル2を処理槽1から僅かに引き上げ、引き上げた状態で、スライドシリンダ14を作動させてロッド14aを伸張させると、ガイド9に沿って台車8が移動し、ローラーユニット7がフックバー3の下方位置に配置される。
この状態でモーター10を回転させることにより、軸12を介しローラー13が回転され、一対のローラー13,13の回転によりフックバー3が回転される。
フックバー3が回転することで、フックバー3に吊り下げられている線材コイルも回転し、回転により、フックバー3に接触していた線材コイル2の接触面が移動されてゆき、再びフックバー3とともに線材コイル2を処理槽1内に浸漬させた時には、線材コイル2のフックバー3との接触面も洗浄され、良好に線材コイル2の全周を水洗いできるものとなる。
なお、ローラーユニット7の一対のローラー13,13上にフックバー3を載せて回転させる作業は、1回であっても数回繰り返しても良い。
なお、ローラーユニット7は簡単な構造であり、容易に処理槽1に後付けすることができ、既存の処理槽1を利用してローラーユニット7を後付けして、良好に線材コイル2を回転させることができる。
2 線材コイル
3 フックバー
4 吊り具
5 昇降フレーム
6 昇降チェーン
7 ローラーユニット
8 台車
9 ガイド
10 モーター
11 ギヤ
12 軸
13 ローラー
14 スライドシリンダ
15 固定具
Claims (3)
- 線材コイルを吊り下げるフックバーが、昇降フレームから垂設された吊り具に回転可能に保持されてなり、
処理槽の上面側には、退避位置から前記フックバーの下方に亘り移動可能にローラーユニットが設けられ、
該ローラーユニットには、モーターで回転される一対のローラーが備えられ、
該一対のローラー上に前記フックバーが当接されることで、該一対のローラーを介し前記フックバーが回転されるように構成した
ことを特徴とする線材コイルの回転装置。 - 前記フックバーは丸棒で形成されていることを特徴とする請求項1に記載の線材コイルの回転装置。
- 前記ローラーユニットは前記処理槽に後付け可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の線材コイルの回転装置。
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