JP2012239323A - コイルセット方法及びコイル挿入方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】螺旋巻きステータを作るため、コイル保持具に全体として螺旋状に重なり合った状態にコイルをセットする際、作業性よくセットできるようにしたコイルセット方法及びコイル挿入方法を提供する。
【解決手段】コイル保持具60のガイド棒61の間隙の所定の位置から、U相、V相、W相の各コイルを順番に、所定間隔で落とし込む際、最初のコイル及びそれに続くいくつかのコイルの他側であって、最後のコイル及びその前のいくつかのコイルの一側を落とし込む際に干渉するもの、及び前のコイルの他側が正規でない間隙に落とし込まれていて、正規の間隙に落とし込むと前のコイルの他側が抜き出せなくなるものについては、それらに干渉しない正規でない間隙に落とし込んでおき、最後のコイルが落とし込まれた後、正規でない間隙に落とし込まれた、最初のコイル及びそれに続くいくつかのコイルの他側を抜き出して正規の間隙に落とし込む。
【選択図】図16

Description

本発明は、ステータコアに複数のコイルを螺旋状に重なった状態で挿入するための、コイル保持具へのコイルセット方法、及びセットされたコイルをステータコアに挿入するコイル挿入方法に関する。
ステータコアにコイルを装着する方法としては、ステータコアの内歯に直接コイルを巻付ける直巻方法と、巻線したコイルをコイル挿入治具に保持させておき、コイル挿入装置によってステータコアのスロットに挿入するコイル挿入方法とが採用されている。
しかしながら、従来のコイル挿入方法では、各磁極に対して同心巻きされたコイルしか形成できないので、そのようなステータコアを用いたモータは、周方向の起磁力密度が不均一になるという現象によってトルクムラが発生する。このトルクムラはモータの振動や騒音を発生させる原因となり、効率低下も起こす。
このような問題を解決するため、ステータコアの端面から見たときコイル同士が螺旋状に重なった形態をなすステータ(以下「螺旋巻きステータ」とする)が知られている。このステータは、コイルエンドが短く、その高さが比較的均一でコンパクトな形状となると共に、モータとしたときのトルクムラが小さく、モータの振動や騒音を低減させることができるという優れた特性を有している。
そして、このようなステータを作るため、下記特許文献1には、コイル保持具に、全体として螺旋状に重なり合った状態にコイルをセットする方法が提案されている。この方法は、コイル保持具に、最初にセットする開始側ステータコイルを基準として所定の一方向となるコイルセット方向に順次重ね合わせながらコイルをセットし、開始側ステータコイルの一方の片側のセット位置に対して他方の片側を同一位置又は超える位置にセットする終了側ステータコイルについては、当該ステータコイルを前記開始側ステータコイルに潜り込ませるようにしてセットすることを特徴としている。
特開2007−336720号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の方法では、スロット数の多いステータコアに適用する場合、U相、V相、W相の各コイルをコイル保持具の所定の間隙に順次落とし込んでいくと、終了側のコイルのいくつかのものが、開始側のコイルの複数のものと干渉してしまうため、開始側のコイルの複数のものの片側を持ち上げた状態で、終了側のコイルをセットしなければならず、操作が煩雑で作業性が悪いという問題点があった。
したがって、本発明の目的は、螺旋巻きステータを作るため、コイル保持具に全体として螺旋状に重なり合った状態にコイルをセットする際、作業性よくセットできるようにしたコイルセット方法及びコイル挿入方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の1つは、コイル挿入装置を使用してステータコアに複数個のコイルを螺旋状に重ね合わせて装着するため、円環状に配列された複数本のガイド棒を有するコイル保持具を用いて、前記ガイド棒の間隙の所定の位置から、U相、V相、W相の各コイルを順番に、所定間隔で落とし込み、コイルの一側が隣接するコイルの下になって所定の間隙に入り、コイルの他側が上記と反対側に隣接するコイルの上に重なって所定の間隙に入り、全体として螺旋状に重なり合った状態にコイルをセットするコイルセット方法において、
前記ガイド棒の間隙の所定の位置からコイルを落とし込み始める際、最初のコイル及びそれに続くいくつかのコイルの他側であって、最後のコイル及びその前のいくつかのコイルの一側を落とし込む際に干渉するもの、及び前のコイルの他側が正規でない間隙に落とし込まれていて、正規の間隙に落とし込むと前のコイルの他側が抜き出せなくなるものについては、それらに干渉しない正規でない間隙に落とし込んでおき、
最後のコイルが落とし込まれた後、正規でない間隙に落とし込まれた、最初のコイル及びそれに続くいくつかのコイルの他側を抜き出して正規の間隙に落とし込むことを特徴とするコイルセット方法を提供するものである。
上記発明によれば、最初のコイル及びそれに続くいくつかのコイルの他側を、最後のコイル及びその前のいくつかのコイルが干渉しないように、正規でない間隙に落とし込んでおくことにより、最後のコイルに至るまで、ガイド棒の間隙の所定の位置から、U相、V相、W相の各コイルを順番に、所定間隔で落とし込むことができる。そして、最後のコイルを落とし込んだ後に、正規でない間隙に落とし込まれた、最初のコイル及びそれに続くいくつかのコイルの他側を抜き出して正規の間隙に落とし込むことにより、コイルの一側が隣接するコイルの下になって所定の間隙に入り、コイルの他側が上記と反対側に隣接するコイルの上に重なって所定の間隙に入り、全体として螺旋状に重なり合った状態にコイルをセットすることができる。
このように、最初のコイル及びそれに続くいくつかのコイルの他側と重なる終了側のコイルを、最初のコイルやそれに続くいくつかのコイルを持ち上げることなく、そのまま落とし込むことができるので、作業性よくセットすることができ、セット作業を機械によって自動化することも容易になる。
本発明のコイルセット方法においては、前記コイルを複数のグループに分けて、前記コイル保持具の複数箇所から各グループのコイルを同時に落とし込んでいき、最初のコイルに隣接する他のグループの最後のコイルが落とし込まれた後、前記最初のコイル及びそれに続くいくつかのコイルの他側を抜き出して正規の間隙に落とし込むことが好ましい。この態様によれば、コイル保持具の複数箇所からセットを開始し、隣接するグループの開始側のコイルと重ね合せることによってセットを終了することができるので、セット作業を短時間で行うことができる。
また、U相、V相、W相の各コイルを、それぞれの巻枠に巻付けて形成し、各巻枠から各コイルを順番に、前記コイル保持具の所定の間隙に落とし込むことが好ましい。この態様によれば、U相、V相、W相の各コイルをそれぞれの巻枠に連続して巻き付けておき、各巻枠からコイルを順番に落とし込んでセットできるので、作業性を向上させることができる。
また、U相、V相、W相の各コイルを、それぞれの巻枠に巻付けて形成した後、各巻枠を縮径させて、コイルの一側が他側に対して低い位置となるようにコイルを斜めに保持させ、その状態で前記コイル保持具の所定の間隙への落とし込みを行うことが好ましい。この態様によれば、巻枠への巻線を通常の方法で行うと共に、巻枠を縮径させてコイルの一側を他側に対して低い位置に保持させることができる。このため、隣接するコイルの他側が乗せられる一側を低く保持し、反対側に隣接するコイルの一側の上に乗せる他側を高く保持した状態で、コイル保持具に落とし込むことができ、コイルが重なって積み上がってしまうことを防止できる。
更に、最初のコイルに続くいくつかのコイルの他側を正規でない間隙に落とし込む際には、最初にコイルの一側を正規の間隙に落とし込み、次いでコイル保持具を回転させて、前記正規でない間隙をコイルの他側の下方に配置させ、その状態で前記コイルの他側を前記正規でない間隙に落とし込むことが好ましい。この態様によれば、正規でない間隙に他側を落とし込む、最初のコイル及びそれに続くいくつかのコイルを、他のコイルと共通の巻枠に巻き付けて形成することができる。
一方、本発明のコイル挿入方法は、前述したいずれか1つの方法によってコイル保持具にコイルをセットした後、該コイル保持具がコイル挿入治具である場合にはそのまま、該コイル保持具がトランスファー治具である場合にはコイル挿入治具にコイルを移した後、該コイル挿入治具の上部にステータコアをセットして、コイル挿入装置によってコイルを挿入することを特徴とする。
上記発明によれば、前述したいずれか1つの方法によってコイル保持具にコイルをセットすることにより、コイル保持具がコイル挿入治具である場合にはそのまま、コイル保持具がトランスファー治具である場合にはコイル挿入治具にコイルを移すことにより、コイル挿入治具の所定の間隙にコイルが全体として螺旋状に重なり合って挿入された状態となるので、これをコイル挿入装置によってステータコアに挿入することにより、ステータコアの端面から見たときコイル同士が螺旋状に重なった形態をなす螺旋巻きステータを得ることができる。
本発明によれば、最初のコイル及びそれに続くいくつかのコイルの他側を、最後のコイル及びその前のいくつかのコイルが干渉しないように、正規でない間隙に落とし込んでおくことにより、最後のコイルに至るまで、ガイド棒の間隙の所定の位置から、U相、V相、W相の各コイルを順番に、所定間隔で落とし込むことができる。そして、最後のコイルを落とし込んだ後に、正規でない間隙に落とし込まれた、最初のコイル及びそれに続くいくつかのコイルの他側を抜き出して正規の間隙に落とし込むことにより、コイルの一側が隣接するコイルの下になって所定の間隙に入り、コイルの他側が上記と反対側に隣接するコイルの上に重なって所定の間隙に入り、全体として螺旋状に重なり合った状態にコイルを作業性よくセットすることができる。
そして、コイル保持具がコイル挿入治具である場合にはそのまま、該コイル保持具がトランスファー治具である場合にはコイル挿入治具にコイルを移した後、該コイル挿入治具の上部にステータコアをセットして、コイル挿入装置によってコイルを挿入することにより、ステータコアの端面から見たときコイル同士が螺旋状に重なった形態をなす螺旋巻きステータを得ることができる。
本発明のコイルセット方法に用いる装置の一例を示す概略正面図である。 同装置の平面図である。 同装置の第1巻枠の横断面図である。 同装置の概略側面図である。 同装置の第2巻枠の横断面図である。 同装置の中子の平面図である。 同装置における巻線時の状態を示す説明図である。 同装置における巻線終了時の状態を示す説明図である。 本発明によるコイルセット方法の一実施形態における第1ステップを示す説明図である。 同コイルセット方法における第2ステップを示す説明図である。 同コイルセット方法における第3ステップを示す説明図である。 同コイルセット方法における第4ステップを示す説明図である。 同コイルセット方法における第5ステップを示す説明図である。 同コイルセット方法における第6ステップを示す説明図である。 同コイルセット方法における第11ステップを示す説明図である。 同コイルセット方法における第12ステップを示す説明図である。 同コイルセット方法における第13ステップを示す説明図である。 同コイルセット方法における第14ステップを示す説明図である。 同コイルセット方法における第15ステップを示す説明図である。 同コイルセット方法における第16ステップを示す説明図である。 同コイルセット方法によりセットされたコイルを有するコイル挿入治具をコイル挿入装置に配置して、ステータコアを装着した状態を示す断面図である。 図21に示す状態からコイル挿入治具を上昇させて、ブレードの先端をステータコアの上端面より突出させた状態を示す断面図である。 図22に示す状態からストリッパを上昇させて、コイルの上半部をステータコアのスロットに挿入した状態を示す断面図である。 図23に示す状態からストリッパを更に上昇させて、コイルをステータコアのスロットに完全に挿入した状態を示す断面図である。 上記方法によりコイルを装着したステータコアの平面図である。
以下、図面に基づいて本発明によるコイルセット方法及びコイル挿入方法の一実施形態を説明する。図1〜図8には、本発明によるコイルセット方法を実施するための装置の一例が示されている。
図1に示すように、この装置は、巻枠回転装置10と、その下方に配置されたコイル落とし込み装置30とを有している。巻枠回転装置10は、図示しない駆動機構によって昇降動作する昇降フレーム11と、この昇降フレーム11上に設置されたモータ12と、昇降フレーム11の下面に取付けられた第1巻枠13とを有している。第1巻枠13は、昇降フレーム11を貫通して上方に延出された支軸14を介して回転可能に支持され、支軸14には従動プーリ15が装着されている。また、モータ12の図示しない駆動軸には駆動プーリ16が取付けられ、駆動プーリ16及び従動プーリ15に張設されたタイミングベルト17を介して、第1巻枠13が回転するようになっている。
図2に示すように、モータ12、駆動プーリ16、従動プーリ15及びタイミングベルト17は、昇降フレーム11上に3セットずつ設置されており、昇降フレーム11の下面には、それぞれに対応して第1巻枠13が取付けられている。3つの第1巻枠13は、U相、V相、W相の各コイルを巻線するためのものとなる。
また、第1巻枠13は、支持板18と、該支持板18から下方に延出された第1支持棒19と、第2支持棒20とを有している(図1参照)。第1支持棒19と第2支持棒20は、図3に示すような断面形状をなし、所定の間隔を開けて平行に配設されている。後述するように、第1支持棒19及び第2支持棒20の外周に導線が巻き付いて、コイルが形成されるようになっている。
コイル落とし込み装置30は、支柱31と、その上端部に水平な支軸32を介して回転可能に取付けられた回転アーム33と、回転アーム33の両端部に支軸34を介して回転可能に取付けられた第2巻枠35とを有している。回転アーム33が水平状態にあるとき、一方の第2巻枠35は、巻枠回転装置10の第1巻枠13の真下に位置し、他方の第2巻枠35は、コイル保持具60の上方に位置するようになっている。
図4に示すように、第2巻枠35は、第1枠板36と、第2枠板37と、それらを開閉可能に連結する複数(この実施形態の場合3つ)のリンク38と、第1枠板36及び第2枠板37を閉じる方向に付勢する複数(この実施形態の場合2つ)のスプリング39とを有している。
図5に示すように、第2巻枠35の第1枠板36と第2枠板37とは、ほぼ平行に配置された棒状部材からなる。そして、前述した昇降フレーム11が図1中に想像線で示すように下降すると、第1巻枠13の第1支持板19及び第2支持板20が、上記第1枠板36と第2枠板37との間に挿入されて、スプリング39の付勢力に抗して、第1枠板36と第2枠板37とを所定の間隙に広げるようになっている。
また、第2枠板37に隣接して、掻き落とし棒40が第2巻枠37の長手方向にスライド可能に配置されている。この掻き落とし棒40には、所定間隔で爪41が取付けられており、第2巻枠35に巻線されたコイルを爪41で引っ掛けて、下方に移動させてコイル保持具60に落とし込むことができるようになっている。
コイル保持具60の上方に位置する第2巻枠35の更に上方には、プッシャ装置42が昇降可能に配置されており、該プッシャ装置42は、図示しない駆動機構を介して、上下にスライド可能とされた棒状のプッシャ43を有している。棒状のプッシャ43は、プッシャ装置42が下降するとき、第2巻枠35の掻き落とし棒40の上端に当接し、掻き落とし棒40を下方にスライドさせて、掻き落とし棒40に取付けられた爪41によって、第2巻枠35に巻き付いたコイルを下方に移動させるようになっている。
更に、第1巻枠13の下方に配置された第2巻枠35の下方には、中子44が水平移動及び上下移動可能に配置されている。中子44は、支持板45と、この支持板45から平行に立設された、第1支持棒46と、第2支持棒47とを有している。第1支持棒46及び第2支持棒47は、図6に示すように、所定の間隔で平行に配設されており、第1巻枠13の第1支持棒19及び第2支持棒20よりも細い棒材で構成されている。また、回転アーム33には、中子44が上昇するとき、第1支持棒46及び第2支持棒47が挿通される挿通孔48が形成されている。
更に、第1巻枠13の下方に配置された第2巻枠35の側方には、巻線ノズル49が上下移動可能に配置されている。巻線ノズル49は、図示しない導線リールから複数本の導線Wを供給され、複数本の導線Wを並列させた状態で繰り出すようになっている。
一方、コイル保持具60は、この実施形態では、所定間隔で環状に配列された複数本のブレード61と、各ブレードの外側に配置されたウェッジガイド62とを有し、所定の間隙に引き掛けたコイルをそのままコイル挿入装置に移動させてコイル挿入ができるようなコイル挿入治具をなしている。すなわち、この実施形態の場合、上記ブレード61が本発明におけるガイド棒をなしている。ただし、コイル保持具60としては、トランスファー治具のように、所定間隔で環状に配列された複数本のガイド棒だけを有し、所定間隙に引き掛けたコイルを、上記コイル挿入治具に受け渡すような治具を用いることもできる。
図7、8に示すように、コイル落とし込み装置30の支柱31、回転アーム33、及び回転アーム33の両端部に装着された第2巻枠35は、U相、V相、W相の各相用に3組設けられており、各相の下方に位置する第2巻枠35(図7,8において上方に位置する第2巻枠35)が、コイル保持具60の各ブレード61の所定の間隙に整合するように所定角度で隣接するように配列されている。また、各相の上方に位置する第2巻枠35の外周には、前述した巻線ノズル49が上下移動可能に配置されている。
なお、図示を省略したが、この実施形態では、U相、V相、W相の3組の巻枠を有する上記装置が2台設置されており、2台の装置によってコイル保持具60へのコイルの落とし込み作業を2箇所で同時に行うことができるようになっている。
次に、上記装置を用いた本発明のコイルセット方法について説明する。
まず、図1に示すように、回転アーム33が水平に位置し、一方の第2巻枠35が第1巻枠13の下方に位置し、他方の第2巻枠35がコイル保持具60の上方に位置した状態で、昇降フレーム11が下降して、第1巻枠13が第2巻枠35の第1枠板36と第2枠板37との間に挿入され、図4の上方の第2巻枠35に示されるように、第1枠板36と第2枠板37との間隔がスプリング39の付勢力に抗して広げられる。この状態を平面的に見たのが図7である。
この状態で巻線ノズル49から繰り出される複数本の導線Wの一端をそれぞれの第2巻枠37に固定しておき、モータ12を作動させて駆動プーリ16、タイミングベルト17及び従動プーリ15を介して第1巻枠13を回転させると、第1巻枠13及び第2巻枠35が回転し、組み合わせられた両巻枠の外周に導線Wが巻き付いてコイルが形成される。この場合、巻線ノズル49を徐々に上方へ移動させることにより、導線Wを整列させて巻線することができる。
第1巻枠13及び第2巻枠35を所定方向に所定回数回転させて1つ目のコイルを形成したら、その終端部を第1巻枠13の第2支持棒20の図示しない凸部に引き掛けて、今度は第1巻枠13及び第2巻枠35を上記と逆方向に所定回数回転させると共に、巻線ノズル49を更に上方に移動させることにより、2つ目のコイルを形成することができる。このような操作を繰り返すことによって、各相毎に、第1巻枠13及び第2巻枠35の下方から上方に向けて所定間隔で、所定数のコイルを連続して形成することができる。なお、巻線ノズル49を上方から下方に移動させて、複数のコイルを形成することもできる。
これによって、U相、V相、W相の3組の巻枠を有する2台の巻線装置によって、後述するU1〜U4、V1〜V4、W1〜W4、並びにU5〜U8、V5〜V8、W5〜W8の各コイルが、対応するそれぞれの巻枠上に渡り線でつながった状態で縦方向に連続的に巻線される。これによって渡り線を短くできるというメリットが得られる。
こうして、巻線操作が終了したら、上記巻線操作を行った第2巻枠35の下方に中子44を移動させ、その状態で中子44を上昇させると、中子44の第1支持棒46、第2支持棒47が、回転アーム33の挿通孔48を通して上昇し、それらの上端部が第1巻枠13の第1支持棒19及び第2支持棒20の下端に当接する。その状態で、昇降フレーム11を中子44と同期して上昇させると、第2巻枠35の第1枠板36と第2枠板37との間に挿入された、第1巻枠13の第1支持棒19及び第2支持棒20の代りに、中子44の第1支持棒46及び第2支持棒47が挿入されていく。なお、このとき、巻き方向を変えるときに使用した、第1巻枠13の第2支持棒20の図示しない凸部を引き込めて、コイルが引きかかからないようにする。
そして、第1巻枠13の第1支持棒19及び第2支持棒20が、第2巻枠35の第1枠板36と第2枠板37との間から抜き出され、その代りに中子44の第1支持棒46及び第2支持棒47が挿入されると、図4に示すスプリング39の付勢力によって、上方の第2巻枠35の第1枠板36と第2枠板37との間隔が狭められて、同図の下方に示す第2巻枠35と同様な縮径状態となる。この状態を平面的に見たのが図8である。このとき、第1枠板36と第2枠体37とが長さ方向にずれて縮径するため、第2巻枠35の外周に巻付けられたコイルの一側が高く他側が低くなるようにずれて、斜めに巻付けられた状態となる。
こうして、U相、V相、W相用のそれぞれの第2巻枠35に、所定数のコイルが巻付けられて、一側が高く他側が低い斜めに保持された状態となったら、図示しない駆動機構により回転アーム33が回転し、巻線された第2巻枠35及びそれに組み込まれた中子44が、図1のコイル保持具60の上方に移動する。
そして、コイル保持具60のブレード61の所定の間隙に、所定の第2巻枠35に巻付けられた落とし込むべきコイルが整合した状態で、プッシャ装置42が下降し、プッシャ43によって掻き落とし棒40(図4参照)が押されて下方にスライドし、爪41によって下方に位置するコイルがコイル保持具60のブレード61の所定の間隙に落とし込まれる。このとき、コイル保持具60を、図示しない駆動機構により回動させることにより、所定の第2巻枠35に保持されたコイルが、ブレード61の所定の間隙に整合するように位置決めすることができる。また、コイルの落とし込みは、プッシャ装置42の移動量を調整することによって、コイルの一側ずつ行うこともできるし、コイル全体を一度に落とし込むこともできる。
図9〜20には、こうして巻線されて第2巻枠35に保持されたコイルを1つずつ落とし込みながら、コイル保持具60にセットする手順の一実施形態が示されている。それぞれの図の(a)は平面図、(b)はブレード61を展開して示す説明図である。
なお、この実施形態では、コイル保持具60として、合計48本のブレード61が環状に配列されたものが用いられている。ただし、図9〜20の(b)では、コイルの保持位置を明示するため、両端部の3本のブレードを重複して記載している。
また、合計48本のブレード61には合計48の間隙が設けられるが、コイルU1の一側(低い位置に保持された側部)が落とし込まれる間隙(図9参照)をS1とし、以下反時計回りにS2…S48と表示する。
なお、以下の説明では、コイルを落とし込む順番で、最初のコイル、2番目のコイル、3番目のコイル…と表記する。後述するように、この実施形態では、落とし込み作業を周方向の対向する2箇所から反時計方向に向かって同時に開始するため、それぞれの順番のコイルが2つずつ存在することになり、最後のコイルが12番目となる。
また、図中、U1〜U8はU相のコイル、V1〜V8はV相のコイル、W1〜W8はW相のコイルを表し、U相、V相、W相のコイルがそれぞれ順番に落とし込まれるようになっている。すなわち、図20に示されるように、各相8つずつ、合計24個のコイルが保持されるようになっている。また、それぞれのコイルは、その一側が挿入されたブレード61の間隙に対して、他側はそれから5つ離れた間隙に挿入される(コイルの両側の間に5本のブレード61が入る)ようになっている。
図9に示されるように、この実施形態では、コイル保持具60の周方向に対向する2箇所からコイルの落とし込み作業が同時に開始され、それぞれの開始箇所を起点にして反時計方向に落とし込み作業が進行する。そして、最初のコイルU1、U5は、その一側(低い位置に保持された側部)を正規の間隙S1、S25に落とし込まれ、他側(高い位置に保持された側部)は、上記間隙S1、S25に隣接する、正規でない間隙S48、S24に落とし込まれる。なお、以下の説明において、「一側」とは、低い位置に保持された側部、言い換えると隣接するコイルの下に入る側部を意味し、「他側」とは、高い位置に保持された側部、言い換えると上記と反対側に隣接するコイルの上に重なる側部を意味することにする。
この場合、第2巻枠35に保持されたコイルは、その両側がコイル保持具60のブレード61の正規の間隙に整合するように構成されているので、上記コイルU1、U5の落とし込みは、その一側を正規の間隙S1、S25に落とし込んだ後、コイル保持具60を回転させて、コイルU1、U5の他側が正規でない間隙S48、S24に整合するように配置し、その状態で上記他側を落とし込むことによってなされる。以下のコイルにおいて、他側を正規でない間隙に落とし込む場合も、同様に行うことができる。
図10は、2番目のコイルV1、V5を落とし込んだ状態を示し、2番目のコイルV1、V5は、その一側を正規の間隙S3、S27に落とし込まれ、他側は、上記間隙S3、S27に対して2つ離れた、正規でない間隙S1、S25に落とし込まれる。
図11は、3番目のコイルW1、W5を落とし込んだ状態を示し、3番目のコイルW1、W5は、その一側を正規の間隙S5、S29に落とし込まれ、他側は、上記間隙S5、S29に対して3つ離れた、正規でない間隙S2、S26に落とし込まれる。
図12は、4番目のコイルU2、U6を落とし込んだ状態を示し、4番目のコイルU2、U6は、その一側を正規の間隙S7、S31に落とし込まれ、他側は、上記間隙S7、S31に対して4つ離れた、正規でない間隙S3、S27に落とし込まれる。
図13は、5番目のコイルV2、V6を落とし込んだ状態を示し、5番目のコイルV2、V6は、その一側を正規の間隙S9、S33に落とし込まれ、他側も、上記間隙S9、S33に対して5つ離れた、正規の間隙S4、S28に落とし込まれる。
このように、5番目のコイルから、コイルの両側を正規の間隙に落とし込むことができるので、第2巻枠35に保持されたコイルの両側が、ブレード61の上記正規の間隙に整合するように位置決めして、コイル全体を一度に落とし込むことができる。
図14は、6番目のコイルW2、W6を落とし込んだ状態を示し、6番目のコイルW2、W6は、その一側を正規の間隙S11、S35に落とし込まれ、他側も、上記間隙S11、S35に対して5つ離れた、正規の間隙S6、S30に落とし込まれる。
以下、このような工程を繰り返して、コイルの一側を他のコイルに重ねることなく正規の間隙に落とし込み、コイルの他側を他のコイルに重なるように正規の間隙に落とし込んでいく。その結果、コイルが斜めに重なりながら、螺旋状に配列されていく。
図15は、上記操作を繰り返して11番目のコイルV4、V8を落とし込んだ状態を示している。11番目のコイルV4、V8は、その一側を正規の間隙S21、S45に落とし込まれ、他側も、上記間隙S21、S45に対して5つ離れた、正規の間隙S16、S40に落とし込まれる。
なお、11番目のコイルV4,V8の一側が落とし込まれる正規の間隙S21、S45は、1番目のコイルU5、U1の他側が落とし込まれるべき正規の間隙S20、S44よりも、反時計方向に進行した位置にあり、1番目のコイルU5、U1の他側が正規の間隙に落とし込まれている場合には、1番目のコイルU5、U1の他側の上に重なってしまうのであるが、1番目のコイルU5、U1の他側が正規でない間隙S24、S48に落とし込まれているので、1番目のコイルU5、U1の上に重なることなく、そのまま落とし込むことができる。
図16は、12番目のコイルW4、W8、すなわち最初のコイルU1、U5に隣接する最後のコイルを落とし込んだ状態を示している。12番目のコイルW4、W8は、その一側を正規の間隙S23、S47に落とし込まれ、他側も、上記間隙S23、S47に対して5つ離れた、正規の間隙S18、S42に落とし込まれる。
なお、12番目のコイルV4,V8の一側が落とし込まれる正規の間隙S23、S47は、1番目のコイルU5、U1の他側が落とし込まれるべき正規の間隙S20、S44、及び2番目のコイルV5、V1の他側が落とし込まれるべき正規の間隙S22、S46に対して、反時計方向に進行した位置にあり、それぞれのコイルU5、U1、V5、V1の他側が正規の位置に落とし込まれている場合には、それらの上に重なってしまうのであるが、上記各コイルU5、U1、V5、V1の他側が正規でない間隙S24、S48、S25、S1に落とし込まれているので、1番目のコイルU5、U1、2番目のコイルV5、V1の上に重なることなく、そのまま落とし込むことができる。
このように、本発明によれば、最初のコイルやそれに続くいくつかのコイルの他側を正規でない間隙に挿入しておくことにより、最後のコイルに至るまで、そのまま正規の間隙に落とし込むことが可能となり、最初のコイルやそれに続くいくつかのコイルの他側を抜き出し、持ち上げた状態で挿入する必要がないので、作業性が良好になり、作業を自動化することも容易になる。
図17は、1番目のコイルU1、U5の他側を、正規でない間隙S48、S24から抜き出して、正規の間隙S44、S20に挿入した状態を示している。これによって、1番目のコイルU1、U5の他側が、11番目のコイルV4、V8及び12番目(最後)のコイルW4,W8の上に重なって保持される。このとき、2番目のコイルV1、V5、3番目のコイルW1、W5、4番目のコイルU2、U6の他側が、前述したように正規でない間隙に挿入されていることにより、1番目のコイルU1、U5の他側をその正規でない間隙S48、S24から抜き出すことができる。
図18は、2番目のコイルV1、V5の他側を、正規でない間隙S1、S25から抜き出して、正規の間隙S46、S22に挿入した状態を示している。これによって、2番目のコイルV1、V5の他側が、12番目(最後)のコイルW4,W8及び1番目のコイルU1、U5の上に重なって保持される。このとき、3番目のコイルW1、W5、4番目のコイルU2、U6の他側が、前述したように正規でない間隙に挿入されていることにより、2番目のコイルV1、V5の他側を、正規でない間隙S1、S25から抜き出すことができる。
図19は、3番目のコイルW1、W5の他側を、正規でない間隙S2、S26から抜き出して、正規の間隙S48、S24に挿入した状態を示している。これによって、3番目のコイルW1、W5の他側が、1番目のコイルU1、U5及び2番目のコイルV1、V5の上に重なって保持される。このとき、4番目のコイルU2、U6の他側が、前述したように正規でない間隙に挿入されていることにより、3番目のコイルW1、W5の他側を、正規でない間隙S2、S26から抜き出すことができる。
図20は、4番目のコイルU2、U6の他側を、正規でない間隙S3、S27から抜き出して、正規の間隙S2、S26に挿入した状態を示している。これによって、4番目のコイルU2、U6の他側が、2番目のコイルV1、V5及び3番目のコイルW1、W5の上に重なって保持される。
こうして、全てのコイルが螺旋状に重なりながら、コイル保持具60のブレード61の所定の間隙に挿入された状態にセットすることができる。すなわち、各コイルは、その一側が隣接するコイルの他側の下になって所定の間隙に挿入され、その他側が反対側に隣接するコイルの一側の上に重なって、上記間隙から所定数離れた間隙(この実施形態では上記間隙から5つ離れた間隙)に挿入された状態にセットされる。
なお、正規でない間隙に落とし込んでおくコイルの数は、適用すべきステータコアのスロット数、コイルの数、コイルの両側が挿入される間隙の間に入るガイド棒(この実施形態ではブレード)の数などによって変わってくる。
また、コイルの落とし込み方向は、反時計方向に限らず、時計方向に進めてもよい。更に、コイルの落とし込みは、1箇所からスタートして1周するように行ってもよいし、3箇所からスタートして、120度ほど進んだところで終了するようにしてもよい。
更に、正規でない間隙に落とし込んだコイルの他側を、正規でない間隙から抜き出して正規の間隙に挿入する作業は、前述したように、最初のコイルから1つずつ順番に行ってもよいが、複数のコイルを正規でない間隙から同時に抜き出して正規の間隙に同時に挿入することもできる。
次に、図21〜25を参照して、上記のようにセットされたコイルを、コイル挿入装置によって、ステータコアに挿入する、本発明のコイル挿入方法の一実施形態について説明する。
このコイル挿入は、上記の方法でコイル保持具60にセットされたコイルを用い、コイル保持具60として、ブレード61及びウェッジガイド62を有するコイル挿入治具を用いた場合(上記実施形態のような場合)にはそのまま、トランスファー治具のようにガイド棒だけを有するものを用いた場合には、コイル挿入治具に移し替えた後、コイル挿入装置にセットして行うことができる。
コイル挿入装置としては、通常のコイル挿入装置を用いて行うことができ、図21〜24には、その一例が示されている。このコイル挿入装置70は、テーブル71に設置されたコイル挿入治具72を有している。このコイル挿入治具72は、外周にフランジ部74が形成されたほぼ筒状の本体ケース73と、該本体ケース73内に配置された、複数本のウェッジガイド62と、その内側に配置されたブレード61とを有している。そして、コイル挿入治具72は、本体ケース73のフランジ部74を上記テーブル71に支持されて設置されている。
ブレード61及びウェッジガイド62は、ステータコア65の図示しない内歯に対応して環状に配列されている。ウェッジガイド62は、それらの基部を本体ケース73の内周に挿入されて、ボルトによって固定されている。ブレード61は、それらの基部を筒状のブレードホルダ75にボルトによって固定され、ウェッジガイド62に対応して、それらの内側に配置されている。本体ケース73の下面には、環状の基板76が取付けられて、ブレード61及びブレードホルダ75を支持している。
ブレード61の更に内側には、ストリッパ77が配置されている。ストリッパ77は、その外周にブレード61の間隙に挿入される複数の押し歯を有しており、ブレード61に引き掛けられたコイルCをステータコア65のスロットに挿入する役割をなす。ストリッパ77の上面中央には、コイルエンドどうしの干渉を避けるためのガイド棒78が立設され、ストリッパ77の下面には筒状アダプタ79が取付けられている。
基板76の中央の開口には、筒状をなす第1駆動軸80と、この第1駆動軸80内に挿入された第2駆動軸81とが挿入されている。第1駆動軸80は、その上端部がブレードホルダ75に連結可能とされ、第2駆動軸81は、その上端部がストリッパ77の筒状アダプタ79に連結可能とされている。すなわち、第1駆動軸80が上昇すると、ブレードホルダ75を介してブレード61が上昇し、第2駆動軸81が上昇すると、筒状アダプタ79を介してストリッパ77が上昇するようになっている。
次に、上記コイル挿入装置70を用いて、前記方法でブレード61の所定の間隙にセットしたコイルCを、ステータコア65に挿入する手順を説明する。
まず、図21に示すように、ブレード61の上端部をステータコア65内に挿入して、ウェッジガイド62の先端がステーコア65の下端面に当接する位置に、ステータコア65を配置する。
次いで、図22に示すように、第1駆動軸80及び第2駆動軸81を押し上げてブレード61及びストリッパ77を上昇させ、ブレード61の先端部がステータコア65の上端面よりやや突出した位置にする。
この状態で、図23に示すように、第2駆動軸81だけを更に押し上げてストリッパ77を上昇させ、ストリッパ77の図示しない押し歯によって、ブレード61に引き掛けられてセットされたコイルCをステータコア65のスロットに挿入していく。コイルCは、ブレード61に案内されて、それらの両側が挿入されている、ブレード61の間隙に対応するスロットに挿入されていく。
そして、図24に示すように、ストリッパ77をステータコア65の上端面から突出するまで押し上げると、コイルCの上方の端部がステータコア65の上端面から突出し、ブレード61の上端部を乗り越えて外方に広がり、ステータコア65のスロットにコイルCが完全に挿入される。
最後に第1駆動軸80及び第2駆動軸81を下降させて、ストリッパ77及びブレード61を元の位置に復帰させ、ステータコア65をブレード61の先端から取り外すことにより、コイル挿入作業が終了する。
こうして製造されたコイル付きのステータコア65は、図25に示すように、ステータコア65の端面から突出する各コイルCの端部(コイルエンド)が、螺旋状に重なった形状をなし、その高さが比較的均一で、コンパクトな形状となる。そのため、モータとしたときのトルクムラが小さく、モータの振動や騒音を低減させ、モータの効率をよくすることができるという優れた特性を有している。
10 巻枠回転装置
12 モータ
13 第1巻枠
14 支軸
15 従動プーリ
16 駆動プーリ
17 タイミングベルト
18 支持板
19 第1支持棒
20 第2支持棒
30 コイル落とし込み装置
31 支柱
32 支軸
33 回転アーム
34 支軸
35 第2巻枠
36 第1枠板
37 第2枠板
38 リンク
39 スプリング
40 掻き落とし棒
41 爪
42 プッシャ装置
43 プッシャ
44 中子
45 支持板
46 第1支持棒
47 第2支持棒
48 挿通孔
49 巻線ノズル
60 コイル保持具
61 ブレード
62 ウェッジガイド
65 ステータコア
70 コイル挿入装置
71 テーブル
72 コイル挿入治具
73 本体ケース
74 フランジ部
75 ブレードホルダ
76 基板
77 ストリッパ
78 ガイド棒
79 筒状アダプタ
80 第1駆動軸
81 第2駆動軸
C コイル
S1〜S48 間隙
U1〜U8 U相のコイル
V1〜V8 V相のコイル
W1〜W8 W相のコイル
W 導線

Claims (6)

  1. コイル挿入装置を使用してステータコアに複数個のコイルを螺旋状に重ね合わせて装着するため、円環状に配列された複数本のガイド棒を有するコイル保持具を用いて、前記ガイド棒の間隙の所定の位置から、U相、V相、W相の各コイルを順番に、所定間隔で落とし込み、コイルの一側が隣接するコイルの下になって所定の間隙に入り、コイルの他側が上記と反対側に隣接するコイルの上に重なって所定の間隙に入り、全体として螺旋状に重なり合った状態にコイルをセットするコイルセット方法において、
    前記ガイド棒の間隙の所定の位置からコイルを落とし込み始める際、最初のコイル及びそれに続くいくつかのコイルの他側であって、最後のコイル及びその前のいくつかのコイルの一側を落とし込む際に干渉するもの、及び前のコイルの他側が正規でない間隙に落とし込まれていて、正規の間隙に落とし込むと前のコイルの他側が抜き出せなくなるものについては、それらに干渉しない正規でない間隙に落とし込んでおき、
    最後のコイルが落とし込まれた後、正規でない間隙に落とし込まれた、最初のコイル及びそれに続くいくつかのコイルの他側を抜き出して正規の間隙に落とし込むことを特徴とするコイルセット方法。
  2. 前記コイルを複数のグループに分けて、前記コイル保持具の複数箇所から各グループのコイルを同時に落とし込んでいき、最初のコイルに隣接する他のグループの最後のコイルが落とし込まれた後、前記最初のコイル及びそれに続くいくつかのコイルの他側を抜き出して正規の間隙に落とし込む、請求項1記載のコイルセット方法。
  3. U相、V相、W相の各コイルを、それぞれの巻枠に巻付けて形成し、各巻枠から各コイルを順番に、前記コイル保持具の所定の間隙に落とし込む、請求項1又は2記載のコイルセット方法。
  4. U相、V相、W相の各コイルを、それぞれの巻枠に巻付けて形成した後、各巻枠を縮径させて、コイルの一側が他側に対して低い位置となるようにコイルを斜めに保持させ、その状態で前記コイル保持具の所定の間隙への落とし込みを行う、請求項3記載のコイルセット方法。
  5. 最初のコイルに続くいくつかのコイルの他側を正規でない間隙に落とし込む際には、最初にコイルの一側を正規の間隙に落とし込み、次いでコイル保持具を回転させて、前記正規でない間隙をコイルの他側の下方に配置させ、その状態で前記コイルの他側を前記正規でない間隙に落とし込む、請求項3又は4記載のコイルセット方法。
  6. 請求項1〜5のいずれか1つの方法によってコイル保持具にコイルをセットした後、該コイル保持具がコイル挿入治具である場合にはそのまま、該コイル保持具がトランスファー治具である場合にはコイル挿入治具にコイルを移した後、該コイル挿入治具の上部にステータコアをセットして、コイル挿入装置によってコイルを挿入することを特徴とするコイル挿入方法。
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