JP2012238595A - 2次電池の過充電防止用添加剤およびこれを含む2次電池の非水電解液 - Google Patents
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Abstract
【課題】2次電池に適用する過充電防止のための添加剤およびこれを含む非水電解液を提供する。
【解決手段】ターフェニル誘導体およびキシレン誘導体を含む、2次電池の加重電防止用添加剤である。また、この2次電池の過充電防止用添加剤、リチウム塩、および有機溶媒を含む、2次電池の非水電解液である。この添加剤は過充電発生時、酸化重合反応が起こり電極表面の抵抗を高めることによって過充電電流を遮断できる。この添加剤を2次電池の非水電解液に適用すれば過充電の際、電池の安全性を向上させることができる。
【選択図】図4
【解決手段】ターフェニル誘導体およびキシレン誘導体を含む、2次電池の加重電防止用添加剤である。また、この2次電池の過充電防止用添加剤、リチウム塩、および有機溶媒を含む、2次電池の非水電解液である。この添加剤は過充電発生時、酸化重合反応が起こり電極表面の抵抗を高めることによって過充電電流を遮断できる。この添加剤を2次電池の非水電解液に適用すれば過充電の際、電池の安全性を向上させることができる。
【選択図】図4
Description
本発明は、2次電池の過充電を防止するための添加剤およびこれを含む2次電池の非水電解液に関する。より詳しくは、本発明はターフェニル誘導体とキシレン誘導体とを含む過充電防止用添加剤およびこれを含む2次電池の非水電解液に関する。
最近、エネルギー保存技術に対する関心がますます高まっている。携帯電話機、カムコーダーおよびノートパソコン、ひいては電気自動車のエネルギーまで適用分野が拡大しつつ、電気化学素子の研究と開発に対する努力がますます具体化されている。その中でも、充放電可能な2次電池の開発が関心の焦点となっている。
しかしながら、このような2次電池は過充電の際、連鎖的な発熱反応によって熱暴走による発火および爆発現象が発生することがある。
このような電池内部の温度上昇に応じた発火または爆発を制御するために多くの解決方法が提案されており、一例として、非水電解液添加剤を利用する方法が知られている。しかしながら、過充電防止添加剤としてクロロアニソールなどの酸化還元シャトル反応を利用する場合、充電電流が大きいときは効果的でないし、ビフェニルやシクロヘキシルベンゼンなどの単量体を用いる場合、添加剤の量を多くしなければならないが、この場合、電池の性能が低下することがあるので望ましくない。
本発明は、電池の性能低下を防止して、過充電時に安全性を向上させることができる、2次電池の非水電解液添加剤およびこれを含む非水電解液を提供する。
本発明は課題を達成するために、本発明の一側面としては、下記の化学式1で表されるターフェニル誘導体および下記の化学式2で表されるキシレン誘導体を含む、2次電池の過充電防止用添加剤を提供する。
(上記化学式1において、R1ないしR14はそれぞれ独立的であり、−H、−F、−Cl、−OH、−NO2、C1〜C12のアルキル基、C1〜C12のアミノアルキル基、C1〜C12のヒドロキシアルキル基、C1〜C12のハロアルキル基、C1〜C12のアルコキシ基、またはC3〜C8のシクロアルキル基である。)
(上記化学式2において、R15ないしR18はそれぞれ独立的であり、−H、−F、−Cl、−OH、−NO2、C1〜C12のアルキル基、C1〜C12のアミノアルキル基、C1〜C12のヒドロキシアルキル基、C1〜C12のハロアルキル基、C1〜C12のアルコキシ基、またはC3〜C8のシクロアルキル基である。)
前記ターフェニル誘導体の酸化電圧vs.Li/Li+は4.4ないし4.7Vの範囲であってもよい。
前記キシレン誘導体の酸化電圧は4.6ないし5.0Vの範囲であってもよい。
前記ターフェニル誘導体はo−ターフェニル、m−ターフェニル、p−ターフェニル、フッ化ターフェニル、塩化ターフェニル、メチルターフェニル、エチルターフェニル、プロピルターフェニル、ブチルターフェニル、シクロヘキシルターフェニル、メトキシターフェニル、ジメトキシターフェニル、フッ化メトキシターフェニル、塩化メトキシターフェニル、メチルメトキシターフェニルからなる群から選択される一つ以上の化合物であってもよい。
前記キシレン誘導体はo−キシレン、m−キシレン、p−キシレン、フッ化キシレン、塩化キシレン、臭化キシレン、エチルキシレン、プロピルキシレン、ブチルキシレン、シクロヘキシルキシレン、メトキシキシレン、ジメトキシキシレン、トリメトキシキシレン、フッ化メトキシキシレン、塩化メトキシキシレン、メチルメトキシキシレンからなる群から選択される一つ以上の化合物であってもよい。
前記ターフェニル誘導体の含有量は電解液100重量部に対して0.1ないし10重量部の範囲であってもよい。
前記キシレン誘導体の含有量は電解液100重量部当り0.1ないし10重量部の範囲であってもよい。
前記ターフェニル誘導体と前記キシレン誘導体とは1:1ないし1:3のモル比で含まれてもよい。
さらに、本発明の他の側面としては、上記した2次電池の過充電防止用添加剤、リチウム塩、および有機溶媒を含む、2次電池の非水電解液を提供する。
本発明による2次電池の過充電防止用添加剤を用いることで、過充電の際、抵抗が大きい不動態膜を形成するので、過剰に入れなくても過充電電流を効果的に遮断することができ、電池の性能低下を防止して、電池の安全性を向上させることができる。
以下、本発明をより詳しく説明する。
本発明の一実施形態による2次電池の過充電防止添加剤は、下記の化学式1で表されるターフェニル誘導体および下記の化学式2のキシレン誘導体を含む。
本発明の一実施形態による2次電池の過充電防止添加剤は、下記の化学式1で表されるターフェニル誘導体および下記の化学式2のキシレン誘導体を含む。
(上記化学式1において、R1ないしR14はそれぞれ独立的であり、−H、−F、−Cl、−OH、−NO2、C1〜C12のアルキル基、C1〜C12のアミノアルキル基、C1〜C12のヒドロキシアルキル基、C1〜C12のハロアルキル基、C1〜C12のアルコキシ基、またはC3〜C8のシクロアルキル基である。)
(上記化学式2において、R15ないしR18はそれぞれ独立的であり、−H、−F、−Cl、−OH、−NO2、C1〜C12のアルキル基、C1〜C12のアミノアルキル基、C1〜C12のヒドロキシアルキル基、C1〜C12のハロアルキル基、C1〜C12のアルコキシ基、またはC3〜C8のシクロアルキル基である。)
本発明の一実施形態によれば、ターフェニル誘導体は正極の作動電圧以上で酸化される化合物であって、酸化電圧vs.Li/Li+は4.4V以上であることが好ましく、さらに好ましくは4.5ないし4.7Vの範囲である。ターフェニル誘導体の酸化電圧が4.4Vより小さい場合、正常的な充放電の間に添加剤が電気化学的反応を通して正極上に膜を形成し、これによって、電池の容量が減少するという問題がある。また、4.7Vより大きい場合、不動態膜が形成される前に電解液溶媒などが分解反応を起こし、爆発する恐れがある。したがって、正常的な充放電時には影響を与えずに過充電時に電流の流れを速かに遮断させるためにはこの範囲内であることが望ましい。
上記ターフェニル誘導体の非制限的な例としては、o−ターフェニル、m−ターフェニル、p−ターフェニル、フッ化ターフェニル、塩化ターフェニル、シクロヘキシルターフェニル、メトキシターフェニル、メチルターフェニル、エチルターフェニル、プロピルターフェニル、ブチルターフェニル、ジメトキシターフェニル、フッ化メトキシターフェニル、塩化メトキシターフェニル、メチルメトキシターフェニルなどが挙げられる。これらは単独で、または2種以上を組み合わせて用いてもよい。上記ターフェニル誘導体の含有量に特に制限はないが、電解液100重量部当り0.1ないし10重量部の範囲が望ましい。上記ターフェニル誘導体の含有量が0.1重量部未満の場合は所望する過充電防止効果が十分に得られないことがあり、10重量部を超える場合は電池性能の低下を誘発することがある。
本発明の一実施形態によれば、キシレン誘導体の酸化電圧はターフェニル誘導体の酸化電圧より高く、電解液の酸化電圧より低い4.6ないし5.0V(vs.Li/Li+)の範囲であることが好ましい。これによって、過充電の間、ターフェニルがまず酸化されながら伝導性が良いポリターフェニルが生成されて厚い膜が形成され、以後、電圧がさらに増加してキシレン誘導体が酸化されると抵抗が大きく、薄いポリキシレンが生成されて膜の抵抗を高めることになる。これは、厚く抵抗が大きい膜を形成するためである。
上記キシレン誘導体の非制限的な例としてはo−キシレン、m−キシレン、p−キシレン、フッ化キシレン、塩化キシレン、エチルキシレン、プロピルキシレン、シクロヘキシルキシレン、メトキシキシレン、ジメトキシキシレン、トリメトキシキシレン、フッ化メトキシキシレン、塩化メトキシキシレン、臭化キシレン、ブチルキシレン、メチルメトキシキシレンなどが挙げられる。これらは単独で、または2種以上を組み合わせて用いてもよい。上記キシレン誘導体の酸化電圧範囲内に属するならば、類似の作用機序を図れる化合物もなお本発明の範囲に属する。上記キシレン誘導体の含有量は特に制限はないが、電解液100重量部当り0.1ないし10重量部の範囲が望ましい。キシレン誘導体の含有量が0.1重量部未満の場合は所望する効果が十分に得られないことがあり、10重量部を超える場合は電池性能の低下を誘発することがある。
上記ターフェニル誘導体および上記キシレン誘導体は9:1ないし1:9のモル比で含むことができる。さらに、過充電防止膜は抵抗が高いのが重要であるので、ターフェニル誘導体および上記キシレン誘導体は1:1ないし1:3のモル比であることが望ましい。キシレン誘導体の添加モル比がこの範囲を外れると、過充電時に生成される膜の厚さが薄すぎて、安全性が低下する恐れがある。
さらに、本発明の一実施形態は、(i)リチウム塩、(ii)有機溶媒、および(iii)添加剤を含む2次電池の非水電解液を提供する。上記(i)リチウム塩の陰イオンは、F−、Cl−、Br−、I−、NO3 −、N(CN)2 −、BF4 −、ClO4 −、PF6 −、(CF3)2PF4 −、(CF3)3PF3 −、(CF3)4PF2 −、(CF3)5PF−、(CF3)6P−、CF3SO3 −、CF3CF2SO3 −、(FSO2)2N−、(CF3SO2)2N−、(CF3CF2SO2)2N−、(CF3SO2)2CH−、(SF5)3C−、(CF3SO2)3C−、CF3CO2 −、CH3CO2 −またはSCN−等を挙げることができる。上記(ii)有機溶媒としては、プロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、ジエチルカーボネート、ジメチルカーボネート、ジプロピルカーボネート、エチルメチルカーボネート、エチルプロピルカーボネート、メチルプロピルカーボネート、ブチレンカーボネート、ジメチルスルホキシド、アセトニトリル、ジメトキシエタン、ジエトキシエタン、テトラヒドロフラン、N−メチル−2−ピロリドン、ガンマブチロラクトンまたはこれらの混合物等を挙げることができる。
本発明の一実施形態の非水電解液は、添加剤としてターフェニル誘導体とキシレン誘導体とを同時に含むことによって、2次電池の性能減少を防止して2次電池の過充電時の安全性を向上できる。上記ターフェニル誘導体とキシレン誘導体とは少量を添加しても互いに相互作用して、過充電時に電解液の溶媒よりまず酸化されて重合物を生成し、この物質が過充電電流を遮断する抵抗として作用する。したがって、過充電がこれ以上進められなくなり、急激な発熱、発火または爆発を抑制できる。
以下に本発明を具体的に説明するために実施例を示す。本発明は実施例によっては何ら限定されない。
(実施例1)
プロピレンカーボネートに1MのLiClO4を溶かした溶液に添加剤としてo−ターフェニル25mMとキシレン75mMとになるように電解液を製造した。ガラス質炭素を作業電極として用い、M270ソフトウェアで作動されるEG&G Princeton Applied Research model 273A Potentiostat機器を利用して、3.0Vから5.5Vまで50mV/秒、10回循環電圧を加えて不動態膜を形成した。このとき、不動態膜の形成は図1に示されている循環電圧電流曲線からわかる。以後、その状態でEG&G M398 EISソフトウェアで作動されるSolartron SI 1255 HF frequency response analyzerを使って、4.2V、4.6V、5.0V、5.3Vでインピーダンスを測定した。このとき、ac amplitudeは±5mV(peak−to−peak)であり、100kHzと1Hzとの間でdecade当たり10pointが押されるように実験を進行した。インピーダンスの結果はEG&G ZSimpWinソフトウェアを利用して分析し、これからインピーダンスの数値を得た。その結果を、図2aおよび図4aに示す。
プロピレンカーボネートに1MのLiClO4を溶かした溶液に添加剤としてo−ターフェニル25mMとキシレン75mMとになるように電解液を製造した。ガラス質炭素を作業電極として用い、M270ソフトウェアで作動されるEG&G Princeton Applied Research model 273A Potentiostat機器を利用して、3.0Vから5.5Vまで50mV/秒、10回循環電圧を加えて不動態膜を形成した。このとき、不動態膜の形成は図1に示されている循環電圧電流曲線からわかる。以後、その状態でEG&G M398 EISソフトウェアで作動されるSolartron SI 1255 HF frequency response analyzerを使って、4.2V、4.6V、5.0V、5.3Vでインピーダンスを測定した。このとき、ac amplitudeは±5mV(peak−to−peak)であり、100kHzと1Hzとの間でdecade当たり10pointが押されるように実験を進行した。インピーダンスの結果はEG&G ZSimpWinソフトウェアを利用して分析し、これからインピーダンスの数値を得た。その結果を、図2aおよび図4aに示す。
(比較例1)
添加剤としてビフェニル100mMになるように電解液を製造したのを除いては、実施例1と同じ工程を行った。その結果を図1aおよび図3に示す。
添加剤としてビフェニル100mMになるように電解液を製造したのを除いては、実施例1と同じ工程を行った。その結果を図1aおよび図3に示す。
(比較例2)
添加剤としてo−ターフェニル100mMになるように電解液を製造したのを除いては、実施例1と同じ工程を行った。その結果を図1bおよび図3に示す。
添加剤としてo−ターフェニル100mMになるように電解液を製造したのを除いては、実施例1と同じ工程を行った。その結果を図1bおよび図3に示す。
(比較例3)
添加剤としてp−ターフェニル30mMになるように電解液を製造したのを除いては、実施例1と同じ工程を行った。その結果を図1cおよび図3に示す。
添加剤としてp−ターフェニル30mMになるように電解液を製造したのを除いては、実施例1と同じ工程を行った。その結果を図1cおよび図3に示す。
(比較例4)
添加剤としてシクロヘキシルベンゼン100mMになるように電解液を製造したのを除いては、実施例1と同じ工程を行った。その結果を図1dおよび図3に示す。
添加剤としてシクロヘキシルベンゼン100mMになるように電解液を製造したのを除いては、実施例1と同じ工程を行った。その結果を図1dおよび図3に示す。
(比較例5)
添加剤としてキシレン100mMになるように電解液を製造したのを除いては、実施例1と同じ工程を行った。その結果を図1eおよび図3に示す。
添加剤としてキシレン100mMになるように電解液を製造したのを除いては、実施例1と同じ工程を行った。その結果を図1eおよび図3に示す。
(比較例6)
添加剤としてo−ターフェニル25mMとシクロヘキシルベンゼン75mMになるように電解液を製造したのを除いては、実施例1と同じ工程を行った。その結果を図2bおよび図4bに示す。
添加剤としてo−ターフェニル25mMとシクロヘキシルベンゼン75mMになるように電解液を製造したのを除いては、実施例1と同じ工程を行った。その結果を図2bおよび図4bに示す。
(比較例7)
添加剤としてビフェニル25mMとシクロヘキシルベンゼン75mMになるように電解液を製造したのを除いては、実施例1と同じ工程を行った。その結果を図2cおよび図4cに示す。
添加剤としてビフェニル25mMとシクロヘキシルベンゼン75mMになるように電解液を製造したのを除いては、実施例1と同じ工程を行った。その結果を図2cおよび図4cに示す。
図1は、ビフェニル誘導体やベンゼン誘導体を単独で使った場合に現れる循環電圧電流曲線を示す。ビフェニル誘導体は約4.5V辺りで酸化が始まり、ベンゼン誘導体は4.7V辺りで酸化が起こる。電圧循環を繰り返すことによってすべての場合にピーク電流が減少する現象が発生するが、これは酸化重合から形成される膜の抵抗が順次に大きくなることを意味する。したがって、循環電圧電流曲線グラフから不動態膜が形成されることがわかる。図2は、実施例1、比較例2、比較例4ないし比較例7の非水電解液に対する循環電圧電流曲線であるが、すべての場合、特徴的に二つの電流ピークが現れる。これから、ターフェニルまたはビフェニル誘導体の酸化重合がまず起こり、その上にベンゼン誘導体の酸化重合が起こることがわかる。この場合でも電圧循環を繰り返すことによってピーク電流が減少する現象が発生し、酸化重合から形成される膜の抵抗が大きくなることがわかる。
循環電圧電流法で作られた不動態膜に対し、インピーダンス実験をした結果を図3および図4に示す。図3および図4において、インピーダンス結果が半円形または半楕円形になっているが、この曲線の外挿からZre軸の切片を求めたのがRtotである。図3はそれぞれの添加剤から作られた不動態膜の総抵抗Rtotが電圧によって変わる様相を示しており、全般的にベンゼン誘導体から作られた不動態膜がターフェニルまたはビフェニルから作られた不動態膜より高い抵抗を示す。したがって、ベンゼン誘導体から作られた不動態膜がより効果的に作用することがわかる。
図4には、実施例1、比較例6および比較例7から形成された不動態膜のインピーダンス結果を示す。いずれもターフェニル、ビフェニルまたはベンゼン誘導体が単独で存在するときより高い抵抗を示す。過充電時、同じ含有量でも効果的な抵抗膜として作用するシナジー効果を示すが、その原因は以下の通りである。ビフェニルまたはターフェニルの酸化電圧がベンゼンの酸化電圧より低くて、過充電時にビフェニルまたはターフェニルがまず分解されて厚い膜を形成する。しかしながら、酸化膜は依然として伝導性を現すので、以後、ベンゼン誘導体の酸化が起こる。ベンゼン誘導体の電気化学的酸化重合から生成される膜は相対的に薄い膜を形成するが、膜抵抗が非常に大きいので効果的に過充電電流を遮断することになる。図4aからo−ターフェニルを単独で用いる場合またはキシレンを単独で用いる場合より二つの化合物を共に使用するときに不動態膜の抵抗が大きいことがわかる。二つの化合物を共に用いる場合、o−ターフェニルから厚い膜が作られ、その上にキシレンから抵抗が大きい膜が作られるので、厚くかつ抵抗が大きい効果的な過充電防止膜が作られる。また、ターフェニルとシクロヘキシルベンゼンの組み合わせまたはビフェニルとシクロヘキシルベンゼンの組み合わせがターフェニルとキシレンの組み合わせに比べて低い抵抗値を示すので、本発明によるターフェニル誘導体およびキシレン誘導体の組み合わせからなる添加剤が過充電防止膜としてさらに優れた性能を示すことがわかる。
Claims (9)
- 下記の化学式1で表されるターフェニル誘導体、および
下記の化学式2で表されるキシレン誘導体を含む、2次電池の過充電防止用添加剤。
(上記化学式1において、R1ないしR14はそれぞれ独立的であり、−H、−F、−Cl、−OH、−NO2、C1〜C12のアルキル基、C1〜C12のアミノアルキル基、C1〜C12のヒドロキシアルキル基、C1〜C12のハロアルキル基、C1〜C12のアルコキシ基、またはC3〜C8のシクロアルキル基である。)
(上記化学式2において、R15ないしR18はそれぞれ独立的であり、−H、−F、−Cl、−OH、−NO2、C1〜C12のアルキル基、C1〜C12のアミノアルキル基、C1〜C12のヒドロキシアルキル基、C1〜C12のハロアルキル基、C1〜C12のアルコキシ基、またはC3〜C8のシクロアルキル基である。) - 前記ターフェニル誘導体の酸化電圧vs.Li/Li+は4.4ないし4.7Vの範囲である、請求項1に記載の2次電池の過充電防止用添加剤。
- 前記キシレン誘導体の酸化電圧は4.6ないし5.0Vの範囲である、請求項1または2に記載の2次電池の過充電防止用添加剤。
- 前記ターフェニル誘導体はo−ターフェニル、m−ターフェニル、p−ターフェニル、フッ化ターフェニル、塩化ターフェニル、メチルターフェニル、エチルターフェニル、プロピルターフェニル、ブチルターフェニル、シクロヘキシルターフェニル、メトキシターフェニル、ジメトキシターフェニル、フッ化メトキシターフェニル、塩化メトキシターフェニル、メチルメトキシターフェニルからなる群から選択される一つ以上の化合物である、請求項1から3のいずれか1項に記載の2次電池の過充電防止用添加剤。
- 前記キシレン誘導体はo−キシレン、m−キシレン、p−キシレン、フッ化キシレン、塩化キシレン、臭化キシレン、エチルキシレン、プロピルキシレン、ブチルキシレン、シクロヘキシルキシレン、メトキシキシレン、ジメトキシキシレン、トリメトキシキシレン、フッ化メトキシキシレン、塩化メトキシキシレン、メチルメトキシキシレンからなる群から選択される一つ以上の化合物である、請求項1から4のいずれか1項に記載の2次電池の過充電防止用添加剤。
- 前記ターフェニル誘導体の含有量は電解液100重量部に対して0.1ないし10重量部の範囲である、請求項1から5のいずれか1項に記載の2次電池の過充電防止用添加剤。
- 前記キシレン誘導体の含有量は電解液100重量部当り0.1ないし10重量部の範囲である、請求項1から6のいずれか1項に記載の2次電池の過充電防止用添加剤。
- 前記ターフェニル誘導体と前記キシレン誘導体とは1:1ないし1:3のモル比で含まれる、請求項1から7のいずれか1項に記載の2次電池の過充電防止用添加剤。
- 請求項1ないし8のいずれか1項に記載の2次電池の過充電防止用添加剤、リチウム塩、および有機溶媒を含む、2次電池の非水電解液。
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